JP2022011983A - イグニッションコイル封止用樹脂組成物およびイグニッションコイル - Google Patents

イグニッションコイル封止用樹脂組成物およびイグニッションコイル Download PDF

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Abstract

【課題】コイルへの含浸性が良好で、かつ、硬化物の絶縁性および絶縁破壊強度が高く、課電寿命の長いイグニッションコイル封止用樹脂組成物並びに長期信頼性に優れたイグニッションコイルを提供する。【解決手段】イグニッションコイル封止用樹脂組成物は、エポキシ樹脂、無機充填材及び酸無水物を含有する。無機充填材は、窒素雰囲気下、示差熱熱重量同時測定装置を用いて、昇温速度10℃/分で昇温した際に、質量減少率が3%となる温度が250~400℃の間にある。【選択図】なし

Description

本開示は、イグニッションコイル封止用樹脂組成物およびイグニッションコイルに関する。
環境規制に対応するエンジンは高出力化、及び小型化が求められている。また、近年、自動車の機器などに使用されるコイル、特にガソリンエンジンに点火を行うときに用いられるイグニッションコイルでは、高い電圧が印加される。そのため、イグニッションコイルの封止樹脂材には、絶縁性(耐電圧化)および絶縁破壊強度の向上のみならず、V-t試験の向上(課電寿命の向上)が求められている。
イグニッションコイルの耐電圧を上げる手法として、樹脂の耐熱性を上げる手法、及び樹脂内を直進する絶縁破壊(電気トリー)の進展を遅らせる手法が検討されてきた。樹脂の耐熱性を上げる手法としては、例えば、特許文献1では、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、一分子内にグリシジル基を3個以上有する芳香族系エポキシ樹脂、グリシジルアミン基を有するエポキシ樹脂、酸無水物を主成分とする樹脂組成物が提案されている。また、電気トリーの進展を遅らせる手法としては、例えば、特許文献2では、熱硬化性樹脂と、該熱硬化性樹脂中に分散された充填材と、を含む樹脂組成物であって、前記充填材の粒度分布曲線は、小径ピークと、該小径ピークよりも頻度が高い大径ピークと、該小径ピークと該大径ピークとの間に位置し該小径ピークよりも頻度が低い谷間と、を有する樹脂組成物が提案されている。
特開2009-289443号公報 特開2005-2310号公報
今般において、環境規制に対応したエンジンに用いるイグニッションコイルの封止樹脂材としては、高絶縁破壊強度、高絶縁信頼性及び課電寿命の長寿命化の要求が更に高まっている。
本開示は、このような実情に鑑みてなされたものであり、コイルへの含浸性が良好で、かつ硬化物の絶縁性および絶縁破壊強度が高く、課電寿命の長いイグニッションコイル封止用樹脂組成物、並びに長期信頼性に優れたイグニッションコイルを提供することを目的とする。
本発明者は、前記の課題を解決するべく鋭意検討した結果、(A)エポキシ樹脂、(B)無機充填材、及び(C)酸無水物を含有し、前記(B)無機充填材が、窒素雰囲気下、示差熱熱重量同時測定装置を用いて、昇温速度10℃/分で昇温した際に、質量減少率が3%となる温度が250~400℃の間にある(b)無機充填材を含む樹脂組成物が、前記課題を解決することを見出した。
本開示は、かかる知見に基づいて完成したものである。
すなわち、本開示は、以下に関する。
[1](A)エポキシ樹脂、(B)無機充填材、及び(C)酸無水物を含有する樹脂組成物であって、前記(B)無機充填材は、窒素雰囲気下、示差熱熱重量同時測定装置を用いて、昇温速度10℃/分で昇温した際に、質量減少率が3%となる温度が250~400℃の間にある(b)無機充填材を含むことを特徴とするイグニッションコイル封止用樹脂組成物。
[2]前記(A)エポキシ樹脂及び前記(C)酸無水物からなる硬化物の、窒素雰囲気下、示差熱熱重量同時測定装置を用いて、昇温速度10℃/分で昇温した際に、質量減少率が3%となる温度と、前記(b)無機充填材の、窒素雰囲気下、示差熱熱重量同時測定装置を用いて、昇温速度10℃/分で昇温した際に、質量減少率が3%となる温度との差が85℃以下である、上記[1]に記載のイグニッションコイル封止用樹脂組成物。
[3]前記(A)エポキシ樹脂は、グリシジルアミン骨格を有するエポキシ樹脂を含み、前記(A)エポキシ樹脂中に含まれるグリシジルアミン骨格を有するエポキシ樹脂の含有量が3~75質量%である上記[1]又は[2]に記載のイグニッションコイル封止用樹脂組成物。
[4]前記(b)無機充填材が水酸化マグネシウムである上記[1]~[3]のいずれかに記載のイグニッションコイル封止用樹脂組成物。
[5]前記(B)無機充填材の含有量が、前記樹脂組成物全量に対して40~70質量%である上記[1]~[4]のいずれかに記載のイグニッションコイル封止用樹脂組成物。
[6]前記(b)無機充填材の含有量が、前記樹脂組成物全量に対して1~15質量%である上記[1]~[5]のいずれかに記載のイグニッションコイル封止用樹脂組成物。
[7]上記[1]~[6]のいずれかに記載のイグニッションコイル封止用樹脂組成物の硬化物で絶縁されてなるイグニッションコイル。
本開示によれば、コイルへの含浸性が良好で、かつ硬化物の絶縁性および絶縁破壊強度が高く、課電寿命の長いイグニッションコイル封止用樹脂組成物、並びに長期信頼性に優れたイグニッションコイルを提供することができる。
以下、本開示について、一実施形態を参照しながら詳細に説明する。
<イグニッションコイル封止用樹脂組成物>
本開示のイグニッションコイル封止用樹脂組成物(以下、単に樹脂組成物ともいう)は、(A)エポキシ樹脂、(B)無機充填材、及び(C)酸無水物を含有する樹脂組成物であって、前記(B)無機充填材は、窒素雰囲気下、示差熱熱重量同時測定装置を用いて、昇温速度10℃/分で昇温した際に、質量減少率が3%となる温度〔吸熱開始温度〕が250~400℃の間にある(b)無機充填材を含む。
(A)エポキシ樹脂と(C)酸無水物とからなる硬化物が熱分解を生じると、電気トリーが進展し、前記樹脂組成物の硬化物の課電寿命が低下すると考えられる。本発明者は、(b)無機充填材の吸熱開始温度及び(A)エポキシ樹脂と(C)酸無水物とからなる硬化物の熱分解温度の差を小さくすることにより、電気トリーの進展を遅らせることができることを見出した。これは、(b)無機充填材の熱分解による吸熱反応が(A)エポキシ樹脂と(C)酸無水物とからなる硬化物の劣化を低減するのに効率よく作用するためと推察される。
(b)無機充填材の吸熱開始温度及び(A)エポキシ樹脂と(C)酸無水物とからなる硬化物の熱分解温度の差は、85℃以下であってもよく、75℃以下であってもよく、50℃以下であってもよく、25℃以下であってもよい。
(A)エポキシ樹脂と(C)酸無水物とからなる硬化物の熱分解温度は、250~400℃程度であり、前記樹脂組成物の硬化物の絶縁破壊強度を高める観点から、280~350℃であってもよく、300~350℃であってもよい。
なお、(A)エポキシ樹脂と(C)酸無水物とからなる硬化物の熱分解温度は、示差熱熱重量同時測定装置(TG-DTA)を用いて、窒素雰囲気下、昇温速度10℃/分で昇温した際に、質量減少率が3%となる温度を測定した値であり、具体的には実施例に記載された方法により測定された値である。
〔(A)エポキシ樹脂〕
本開示で用いる(A)エポキシ樹脂としては、1分子中に2個以上のエポキシ基を有するものであれば、分子構造、分子量などは特に制限されるものではなく、一般に用いられているものを用いることができる。(A)エポキシ樹脂は、例えば、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン誘導体等の脂肪族系エポキシ樹脂;ビフェニル型、ビフェニルアラルキル型、ナフチル型およびビスフェノール型等の芳香族系エポキシ樹脂等が挙げられる。これらのエポキシ樹脂は単独で、または2種以上を混合して使用してもよい。
(A)エポキシ樹脂の性状も特に制限はなく常温(25℃)で液状、固形いずれであっても構わない。例えば、(A)エポキシ樹脂は、液状ビスフェノール型エポキシ樹脂であってもよく、具体的には、ビスフェノールA型及びビスフェノールF型が挙げられる。液状ビスフェノール型エポキシ樹脂は、粘度、耐熱性、及び含浸性の観点から、液状ビスフェノールA型エポキシ樹脂であってもよい。液状ビスフェノールA型エポキシ樹脂は、市販品として入手することができ、例えば、エポミック(登録商標)R140P(三井化学(株)製)等が挙げられる。
なお、本開示において、液状ビスフェノール型エポキシ樹脂とは、25℃において液状を呈するビスフェノール型エポキシ樹脂を指す。
(A)エポキシ樹脂のエポキシ当量は、硬化性の観点から、90~220であってもよく、100~210であってもよい。
(A)エポキシ樹脂は、前記樹脂組成物の硬化物の絶縁破壊強度をより高める観点から、エポキシ当量が150以下のような比較的小さいエポキシ樹脂、アミノ基などの極性基を有するエポキシ樹脂、結晶性及びベンゼン環濃度が高いエポキシ樹脂を含んでもよい。このようなエポキシ樹脂としては、グリシジルアミン骨格を有するエポキシ樹脂が挙げられる。グリシジルアミン骨格を有するエポキシ樹脂は、グリシジルアミン骨格を1つ有するエポキシ樹脂であってもよく、グリシジルアミン骨格を2つ有するエポキシ樹脂であってもよい。
グリシジルアミン骨格を有するエポキシ樹脂としては、例えば、下記一般式(1)で表されるエポキシ樹脂であってもよく、下記一般式(2)で表されるエポキシ樹脂であってもよい。
Figure 2022011983000001
式中のRは、水素原子、炭素数1~12の直鎖又は分岐アルキル基、炭素数1~12のアルコキシ基、ハロゲン原子のいずれかを示し、Xは、-CH-、-CH(CH)-、-C(CH-のいずれかの2価の有機基を示す。
Figure 2022011983000002
式中のRは、水素原子、炭素数1~12の直鎖又は分岐アルキル基、炭素数1~12のアルコキシ基、ハロゲン原子のいずれかを示す。
前記一般式(1)中のRは水素原子であってもよく、Xは-CH-であってもよい。
前記一般式(2)中のRは、炭素数1~12の直鎖アルキル基であってもよく、直鎖アルキル基の炭素数は1~9であってもよく、1~6であってもよい。具体的には、メチル基であってもよく、エチル基であってもよい。
(A)エポキシ樹脂がグリシジルアミン骨格を有するエポキシ樹脂を含む場合、その含有量は、3~75質量%であってもよく、3~60質量%であってもよく、4~50質量%であってもよく、4~45質量%であってもよい。グリシジルアミン骨格を有するエポキシ樹脂の含有量が3質量%以上であると前記樹脂組成物の硬化物の絶縁破壊強度をより高めることができ、75質量%以下であると粘度増加が抑制され作業性が良好となり、反応速度が速くなり過ぎずポットライフを長くすることができる。また、コイルへの含浸性が良好となる。
(A)エポキシ樹脂の含有量は、樹脂組成物全量に対して、15~40質量%であってもよく、20~35質量%であってもよい。(A)エポキシ樹脂の含有量が20質量%以上であると適度な粘度が得られ、作業性が良好となり、45質量%以下であると硬化物に十分な機械的強度を与えることができる。
〔(B)無機充填材〕
(B)無機充填材は、窒素雰囲気下、示差熱熱重量同時測定装置を用いて、昇温速度10℃/分で昇温した際に、質量減少率が3%となる温度が250~400℃の間にある(b)無機充填材を含む。
(b)無機充填材は、温度250~400℃において吸熱反応を生じる。(A)エポキシ樹脂と(C)酸無水物とからなる硬化物の熱分解温度が250~400℃程度であることから、(b)無機充填材の前記測定において、質量減少率が3%となる温度(吸熱開始温度)が250~400℃の間にあることで、(A)エポキシ樹脂と(C)酸無水物とからなる硬化物の熱分解温度と、(b)無機充填材の吸熱開始温度との差を小さくすることができる。これにより、(A)エポキシ樹脂と(C)酸無水物とからなる硬化物の熱分解と同時に、又は直前直後に、(b)無機充填材の吸熱反応が起こり、(A)エポキシ樹脂と(C)酸無水物とからなる硬化物の劣化を低減でき、電気トリーの進展を遅らせることができると推察される。一方、(b)無機充填材の吸熱開始温度が250℃未満であると、電気トリーの進展する温度領域では、既に(b)無機充填材の脱水、吸熱反応が終了しており、(A)エポキシ樹脂と(C)酸無水物とからなる硬化物の劣化を低減することができないと推察される。また、(b)無機充填材の吸熱開始温度が400℃を超えると、(A)エポキシ樹脂と(C)酸無水物とからなる硬化物の熱分解温度において、(b)無機充填材の吸熱反応が起こらないため、(A)エポキシ樹脂と(C)酸無水物とからなる硬化物の劣化を低減することができないと推察される。
前記(b)無機充填材の吸熱開始温度は300~400℃であってもよい。
なお、(b)無機充填材の吸熱開始温度は、具体的には実施例に記載の方法により測定することができる。
(b)無機充填材の吸熱量は200cal/gより大きくてもよく、300cal/g以上であってもよい。(b)無機充填材の吸熱量が200cal/gより大きいと、トリーイング劣化時の発熱を十分に抑制することができ、前記樹脂組成物の硬化物の課電寿命を向上させることができる。なお、(b)無機充填材の吸熱量の上限は特に設けない。
(b)無機充填材は、水酸化マグネシウム(吸熱開始温度:およそ350℃)であってもよい。
(b)無機充填材の含有量は、前記樹脂組成物全量に対して1.0~15.0質量%であってもよく、1.0~10.0質量%であってもよく、1.2~8.0質量%であってもよく、1.5~7質量%であってもよい。(b)無機充填材の含有量が1.0質量%以上であると熱分解吸熱量が多くなりトリーイング劣化時の発熱を十分に低減することができ、前記樹脂組成物の硬化物の課電寿命を向上させることができる。一方、(b)無機充填材の含有量が15質量%以下であると前記樹脂組成物は適度な粘度が得られ作業性が良好となる。
(b)無機充填材以外の無機充填材としては、自動車用イグニッションコイルに通常用いられる無機充填材であれば特に限定されず用いることができる。例えば、シリカ、アルミナ、窒化硼素、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、タルク、炭酸カルシウム、チタンホワイト、水酸化アルミニウム等を用いることができる。(b)無機充填材以外の無機充填材としては、絶縁破壊強度の観点から、シリカであってもよい。シリカとしては、破砕溶融シリカ、球状溶融シリカ、結晶シリカ等を使用することができ、球状溶融シリカであってもよい。
これらは、単独で、または2種以上を混合して使用することができる。
(B)無機充填材の平均粒子径は、エポキシ樹脂組成物への分散性の観点から、0.5~30μmであってもよく、1.0~10μmであってもよい。
なお、前記平均粒子径は、JIS Z8825(2013)に準拠した方法でレーザー法粒子測定器によって求められる体積加積曲線上の50質量%値で示される粒径(体積平均粒子径d50)である。
(B)無機充填材の含有量は、前記樹脂組成物全量に対して40~70質量%であってもよく、45~65質量%であってもよい。(B)無機充填材の含有量が40質量%以上であると前記樹脂組成物の硬化物の曲げ強度を高めることができ、70質量%以下であると前記樹脂組成物の適度な粘度が得られ作業性が良好となり、また、コイルへの含浸性を良好にすることができる。
〔(C)酸無水物〕
(C)酸無水物は、通常、エポキシ樹脂の硬化剤として用いられる分子中に酸無水物基を有するものであれば特に制限なく用いることができる。(C)酸無水物としては、例えば、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸(Me-HHPA)、メチルテトラヒドロ無水フタル酸(Me-THPA)、テトラヒドロ無水フタル酸(THPA)等の脂環式酸無水物;無水フタル酸等の芳香族酸無水物;脂肪族二塩基酸無水物(PAPA)等の脂肪族酸無水物等が挙げられる。(C)酸無水物は、脂環式酸無水物であってもよい。
(C)酸無水物の含有量は、前記樹脂組成物全量に対して10~40質量%であってもよく、15~35質量%であってもよい。(C)酸無水物の含有量が10質量%以上であると(A)エポキシ樹脂の硬化が十分に進み、40質量%以下であると十分な耐熱性を得ることができる。
また、(C)酸無水物の含有量は、(A)エポキシ樹脂中のエポキシ基数(a)と(C)酸無水物中の酸無水物基数(c)との比[(a)/(c)]が0.5~1.5であってもよく、0.8~1.2であってもよい。比[(a)/(c)]が0.5以上であると硬化物の耐湿信頼性を向上させることができ、1.5以下であると前記樹脂組成物の硬化物は十分な強度を得ることができる。
本開示の樹脂組成物は、さらに硬化促進剤を含んでもよい。本開示で用いる硬化促進剤としては、一般にエポキシ樹脂の硬化に使用されている硬化促進剤を使用することができる。硬化促進剤としては、例えば、N,N-ジメチルベンジルアミン、2,4,6-トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、2-エチル-4-メチルイミダゾール(2E4MZ)、第4級アンモニウム塩等が挙げられる。硬化促進剤は、硬化性の観点から、N,N-ジメチルベンジルアミン、2-エチル-4-メチルイミダゾール(2E4MZ)であってもよい。
N,N-ジメチルベンジルアミンとしては、市販品を使用することができ、このようなものとして、カオーライザーNo.20(花王(株)製、商品名)、キュアゾール2E4MZ(四国化成工業(株)製、商品名)等が挙げられる。これらは、単独で、または2種以上を混合して使用することができる。
本開示の樹脂組成物が硬化促進剤を含有する場合、その含有量は樹脂組成物全量に対して0.01~0.50質量%であってもよく、0.02~0.30質量%であってもよい。
本開示の樹脂組成物においては、前記成分に加えて、必要に応じて、かつ本開示の趣旨に反しない限度において、この種の樹脂組成物に一般に含有される成分を含有することができる。このような成分としては、シランカップリング剤、チタン系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤等のカップリング剤;消泡剤;着色剤;酸化防止剤;沈降防止剤等が挙げられる。
本開示の樹脂組成物中に含まれる前記(A)エポキシ樹脂、(B)無機充填材、及び(C)酸無水物の合計含有量は、80質量%以上であってもよく、85質量%以上であってもよく、90質量%以上であってもよく、95質量%以上であってもよい。
本開示の樹脂組成物は、(A)エポキシ樹脂、(B)無機充填材、及び(C)酸無水物、並びに要に応じて含有される任意成分を混合することにより製造することができる。
ここで、本開示の樹脂組成物は、主剤(第一成分)と硬化剤(第二成分)とからなる2液性の樹脂組成物とすることができる。2液性の樹脂組成物とした場合、その使用時に主剤と硬化剤とが混合される。
2液性の樹脂組成物としては、例えば、(A)エポキシ樹脂、及び(B)無機充填材を含有する主剤と、(C)酸無水物を含有する硬化剤と、からなるものが挙げられる。
本開示の樹脂組成物の60℃における粘度は、1.5~10.0dPa・sであってもよく、2.0~9.0dPa・sであってもよい。また、上記主剤の80℃における粘度は、100~1000dPa・sであってもよく、120~800dPa・sであってもよい。
なお、前記樹脂組成物の粘度及び主剤の粘度は、いずれもB型粘度計を用いて回転速度1.5rpmの条件で測定した値であり、具体的には実施例に記載された方法により測定された値である。
本開示の樹脂組成物の硬化物の熱分解温度は、300~400℃であってもよく、330~380℃であってもよい。
なお、前記硬化物の熱分解温度は、示差熱熱重量同時測定装置を用いて、窒素雰囲気下、昇温速度10℃/分で昇温した際に、質量減少率が3%となる温度を測定した値であり、具体的には実施例に記載された方法により測定された値である。
本開示の樹脂組成物の硬化物のV-t試験(電圧-時間試験)における課電寿命は、温度150℃、電圧15kVの条件で、40分以上であってもよく、50分以上であってもよい。
なお、前記課電寿命は実施例に記載の方法により測定した値である。
本開示の樹脂組成物は、コイルへの含浸性が良好で、かつイグニッションコイル用途に十分に適用可能な優れた絶縁性、絶縁破壊強度、及びV-t特性(課電寿命)を有することから、車載イグニッションコイル封止用樹脂組成物として好適に使用することができる。
本開示の樹脂組成物は、例えば、被覆銅線が巻き回されたコイルに含浸および硬化させてモールドコイルの製造に好適に使用される。含浸方法としては、注形による方法が好適なものとして挙げられる。硬化方法としては、加熱による方法が好適なものとして挙げられる。
モールドコイルとしては、特に制限されないが、高圧トランス等のトランス類が挙げられる。具体的には、自動車用点火コイルであるイグニッションコイルが挙げられる。イグニッションコイルは、磁気コアに1次コイルおよび2次コイルが設けられたコイル本体に樹脂組成物が含浸及び硬化されたものである。
<イグニッションコイル>
本開示のイグニッションコイルは、前述のイグニッションコイル封止用樹脂組成物の硬化物で絶縁されてなるものである。
イグニッションコイルの製造に本開示の樹脂組成物を使用することにより、当該樹脂組成物の特性が発揮されて、絶縁信頼性の高いイグニッションコイルが容易に得られる。イグニッションコイルにおける樹脂組成物の占有体積は30体積%以下であってもよい。
イグニッションコイルとしては、例えば、樹脂組成物が含浸および硬化されたコイル本体が、円筒状のプラスチックケースに収容されたペンタイプのイグニッションコイルが挙げられる。このようなペンタイプのイグニッションコイルに使用されるコイル本体としては、例えば、磁気コア、外部コア、一次ボビン、一次コイル、二次ボビン、二次コイル、ケース、端子から構成され、コイルには直径50μm以下の被覆導線が巻かれたものが挙げられる。また、プラスチックケースとしては、例えば、直径2.0cm以下のものが挙げられる。
また、イグニッションコイルとしては、例えば、樹脂組成物が含浸および硬化されたコイル本体が、箱形のプラスチックケースに収容された矩形タイプのイグニッションコイルが挙げられる。このような矩形タイプのイグニッションコイルに使用されるコイル本体としては、例えば、磁気コアに直径30μm以下又は50μm以下の被覆導線が巻かれたものが挙げられる。また、プラスチックケースとしては、例えば、4.0cm角程度のものが挙げられる。
次に実施例により、本開示を具体的に説明するが、本開示は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
(実施例1)
以下に示すようにして、主剤および硬化剤からなる2液性の樹脂組成物を製造し、使用時に主剤と硬化剤を混合した。
主剤は、(A)エポキシ樹脂として、ビスフェノールA型エポキシ樹脂〔三井化学(株)製、商品名:エポミック(登録商標)R140P、エポキシ当量:184~194〕95質量部、及びグリシジルアミン骨格を有するエポキシ樹脂(4,4’-メチレンビス(N,N-ジグリシジルアニリン))〔住友化学(株)、商品名:ELM-434VL、エポキシ当量:115、〕5質量部、(B)無機充填材として、溶融シリカ〔フミテック(株)製、商品名:AF-07、平均粒子径:5~8μm、吸熱開始温度:600℃まで吸熱反応なし〕160質量部、(b)無機充填材として、水酸化マグネシウム〔宇部マテリアルズ(株)製、商品名:UD-650-1、平均粒子径:2~4μm、吸熱開始温度:350℃〕20質量部、シランカップリング剤〔エボニック・ジャパン(株)製、商品名:GLYMO〕0.5質量部、及び消泡剤〔モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ(株)製、商品名:TSA720〕0.1質量部を、120℃に加熱した万能混合機に投入し、2時間、真空下で混合して製造した。
なお、示差熱熱重量同時測定装置(セイコーインスツル(株)製、TG/DTA6300)を用いて、窒素雰囲気下、昇温速度10℃/分で昇温した際に、(b)無機充填材の質量減少率が3%となる温度を測定し、その温度を(b)無機充填材の吸熱開始温度Tyとした。
硬化剤は、(C)酸無水物として、メチルテトラヒドロ無水フタル酸〔日立化成(株)製、商品名:HN2000〕87.5質量部、硬化促進剤として、N,N-ジメチルベンジルアミン〔花王(株)製、商品名:カオーライザーNo.20〕0.4質量部を、60℃に加熱した万能混合機に投入し、0.5時間、常圧で混合して製造した。
〔(A)エポキシ樹脂と(C)酸無水物とからなる硬化物の熱分解温度(Tx)の測定〕
前記実施例1で使用した(A)エポキシ樹脂、(C)酸無水物、及び硬化促進剤を表1に示す各質量部で混合し、100℃で3時間、次いで150℃で3時間加熱し、硬化させて測定用サンプルを作製し、示差熱熱重量同時測定装置(セイコーインスツル(株)製、TG/DTA6300)を用いて、窒素雰囲気下、昇温速度10℃/分で昇温した際に、前記測定用サンプルの質量減少率が3%となる温度を測定し、その温度を(A)エポキシ樹脂と(C)酸無水物とからなる硬化物の熱分解温度とした。測定結果を表1の参考例1に示す。また、後述する実施例2~11、および比較例1~5で使用した(A)エポキシ樹脂、(C)酸無水物、及び硬化促進剤を表1に示す各質量部で混合し、前記参考例1と同様にして熱分解温度を測定した。測定結果を表1の参考例2~16に示す。
(実施例2~11、および比較例1~5)
表2および表3に示す成分の各質量部を配合することにより実施例1と同様にして評価用の樹脂組成物を得た。なお、表2および表3中の空欄は配合なしを表す。
なお、実施例2~11及び比較例1~5の評価用の樹脂組成物の製造に使用した前記以外の成分の詳細を以下に示す。
(主剤)
〔(A)エポキシ樹脂〕
・グリシジルアミン骨格を有するエポキシ樹脂(4-(2,3-エポキシプロパン-1-イルオキシ)-N,N-ビス(2,3-エポキシプロパン-1-イル)-2-メチルアニリン)〔住友化学(株)製、商品名:ELM-100、エポキシ当量:103~110〕
〔(B)無機充填材〕
・水酸化アルミニウム〔昭和電工(株)製、商品名:C-301N、平均粒子径:1.5μm、吸熱開始温度:240℃〕
次に、実施例及び比較例の評価用の樹脂組成物について、以下の評価を行った。結果を表2および表3に示す。
<評価項目>
〔樹脂組成物の評価〕
(1)粘度
主剤の粘度を、B型粘度計を用いて、温度80℃、回転速度1.5rpmの条件で測定した。また、主剤と硬化剤とを混合し得られた樹脂組成物の粘度を、B型粘度計を用いて、温度60℃、回転速度1.5rpmの条件で測定した。
〔硬化物の評価〕
(1)熱分解温度
樹脂組成物を100℃で3時間、次いで150℃で3時間加熱し硬化させて作製した測定用サンプルについて、示差熱熱重量同時測定装置(セイコーインスツル(株)製、TG/DTA6300)を用いて、窒素雰囲気下、昇温速度10℃/分で昇温した際に、前記測定用サンプルの質量減少率が3%となる温度を測定した。
(2)曲げ強度
樹脂組成物を100℃で3時間、次いで150℃で3時間加熱し硬化させて作製した測定用サンプルについて、JIS C2105(2006)に準じて、温度25℃において測定した。
(3)V-t試験(課電寿命)
サンプル片(横:15mm、縦:15mm、厚さ40mm)を作製する金型に、電極としてオグラ宝石精機工業(株)製の曲率半径5μmのトリーイングニードルを電極間距離2mmの位置で取り付け、樹脂組成物を大気圧下で注入し、3~5Torrにて1分間脱気した。その後、100℃で3時間、次いで150℃で3時間加熱し硬化させて測定用サンプルを作製した。当該測定用サンプルを、150℃下の絶縁油中に浸漬し、電圧を15kVまで上げた後に一定時間保持し、絶縁破壊するまでの時間を計測した。
(4)絶縁破壊強度(25℃、150℃)
樹脂組成物を100℃で3時間、次いで150℃で3時間加熱し硬化させて測定用サンプルを作製した。絶縁破壊試験機(東京精電(株)製)を用いて、前記測定用サンプルの絶縁破壊電圧をJIS C2110-1(2010)に準じ、温度25℃及び150℃においてそれぞれ測定した。得られた絶縁破壊電圧の値を硬化物の厚さで除することにより25℃における絶縁破壊強度及び150℃における絶縁破壊強度をそれぞれ算出した。
〔コイルの評価〕
(1)含浸性
主剤を100℃で1時間、硬化剤を40℃で1時間それぞれ加温後、主剤と硬化剤を混合し60℃で10分間撹拌して得られた樹脂組成物をテストコイル(巻線径:40μm、巻数:22000)に真空注入により含浸させた後、当該樹脂組成物を100℃で3時間、次いで150℃で3時間加熱硬化させた。その後、この評価用の樹脂組成物が含浸および硬化されたテストコイルを切断し、その断面を観察して、樹脂組成物が含浸された含浸部分の面積と、樹脂組成物が含浸されていない未含浸部分の面積とを求めた。そして、下記式により含浸率を求め、下記基準により評価した。
含浸率(%)=(含浸部分の面積/(含浸部分の面積+未含浸部分の面積))×100
[含浸性の評価基準]
◎:含浸率が90%以上
○:含浸率が85%以上90%未満
△:含浸率が80%以上85%未満
×:含浸率が80%未満
(2)コイル通電試験
ボビンにポリエステルイミドコートワイヤ(500μmφ)を500ターン巻き、一次巻き線とした。その後ポリエステルイミドコートワイヤ(50μmφ)を約15000ターン巻き、二次巻き線とした。さらにボビンの中央に鉄芯を通して、簡易コイルを作製した。次いで、当該簡易コイルに樹脂組成物を3~5Torrにて注入し、その後、100℃で3時間、次いで150℃で3時間加熱硬化させた。これを、各々10個ずつ作製した。得られたコイルを-40℃で30分間放置し、次いで、150℃で30分間放置(これを1サイクルとする)する間に、二次巻き線の出力を15kVとなるように一次巻き線の両端に電圧印加を行った。300サイクル後、コイルから発生した電気信号の乱れにより短絡の有無を確認し、下記基準により評価した。
[コイル通電試験の評価基準]
◎:コイル10個中、短絡したコイルが0個
〇:コイル10個中、短絡したコイルが1個または2個
△:コイル10個中、短絡したコイルが3個または4個
×:コイル10個中、短絡したコイルが5個以上
Figure 2022011983000003
Figure 2022011983000004
Figure 2022011983000005
(B)無機充填材として、吸熱開始温度が350℃である水酸化マグネシウムを含む実施例1~11の樹脂組成物の硬化物は、いずれもV-t試験による課電寿命が40分以上と長いことが分かる。これは、水酸化マグネシウムの吸熱開始温度(350℃)、及び(A)エポキシ樹脂と(C)酸無水物とからなる硬化物の熱分解温度の差が13~19℃と小さいため、(A)エポキシ樹脂と(C)酸無水物とからなる硬化物の熱分解の直後に、水酸化マグネシウムの吸熱反応が起こり、(A)エポキシ樹脂と(C)酸無水物とからなる硬化物の劣化を低減でき、電気トリーの進展を遅らせることができたためと推察される。
一方、(B)無機充填材として、吸熱開始温度が250~400℃の間にある水酸化マグネシウムを用いていない比較例1~5の樹脂組成物の硬化物は、いずれもV-t試験による課電寿命が前記実施例と比較して短いことが分かる。(B)無機充填材として、吸熱反応がない溶融シリカのみを用いた比較例1及び2の課電寿命が短い理由としては、(A)エポキシ樹脂と(C)酸無水物とからなる硬化物の熱分解温度において、溶融シリカの吸熱反応が起こらず、(A)エポキシ樹脂と(C)酸無水物とからなる硬化物の劣化を低減することができないためと推察される。また、(B)無機充填材として、溶融シリカとともに吸熱開始温度が240℃である水酸化アルミニウムを用いた比較例5の課電寿命が短い理由としては、前記溶融シリカによる理由に加え、水酸化アルミニウムの吸熱開始温度(240℃)が(A)エポキシ樹脂と(C)酸無水物とからなる硬化物の熱分解温度333℃よりも低いため、電気トリーの進展する温度領域では、既に水酸化アルミニウムの脱水、吸熱反応が終了しており、(A)エポキシ樹脂と(C)酸無水物とからなる硬化物の劣化を低減することができないためと推察される。

Claims (7)

  1. (A)エポキシ樹脂、(B)無機充填材、及び(C)酸無水物を含有する樹脂組成物であって、
    前記(B)無機充填材は、窒素雰囲気下、示差熱熱重量同時測定装置を用いて、昇温速度10℃/分で昇温した際に、質量減少率が3%となる温度が250~400℃の間にある(b)無機充填材を含むことを特徴とするイグニッションコイル封止用樹脂組成物。
  2. 前記(A)エポキシ樹脂及び前記(C)酸無水物からなる硬化物の、窒素雰囲気下、示差熱熱重量同時測定装置を用いて、昇温速度10℃/分で昇温した際に、質量減少率が3%となる温度と、前記(b)無機充填材の、窒素雰囲気下、示差熱熱重量同時測定装置を用いて、昇温速度10℃/分で昇温した際に、質量減少率が3%となる温度との差が85℃以下である、請求項1に記載のイグニッションコイル封止用樹脂組成物。
  3. 前記(A)エポキシ樹脂は、グリシジルアミン骨格を有するエポキシ樹脂を含み、前記(A)エポキシ樹脂中に含まれるグリシジルアミン骨格を有するエポキシ樹脂の含有量が3~75質量%である請求項1又は2に記載のイグニッションコイル封止用樹脂組成物。
  4. 前記(b)無機充填材が水酸化マグネシウムである請求項1~3のいずれか1項に記載のイグニッションコイル封止用樹脂組成物。
  5. 前記(B)無機充填材の含有量が、前記樹脂組成物全量に対して40~70質量%である請求項1~4のいずれか1項に記載のイグニッションコイル封止用樹脂組成物。
  6. 前記(b)無機充填材の含有量が、前記樹脂組成物全量に対して1~15質量%である請求項1~5のいずれか1項に記載のイグニッションコイル封止用樹脂組成物。
  7. 請求項1~6のいずれか1項に記載のイグニッションコイル封止用樹脂組成物の硬化物で絶縁されてなるイグニッションコイル。
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