JP2022011980A - 擬音発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トイレの個室で使用者が発する物音が擬音によって周囲に聞こえていないことを視覚的にも明確に認識することができる擬音発生装置を提供する。【解決手段】トイレの個室で使用者が発する物音と、これを聞き取りづらくする擬音の各音量を、それぞれ視覚的に比較できる形態で表示可能とした。【選択図】図2

Description

本発明は、トイレの個室内で使用者が発する物音を聞き取りにくくする擬音を出力可能な擬音発生装置に関する。
従来より、トイレの個室内で使用者が発する排泄音等の物音を、周囲から聞き取りにくくするために、流水音等の様々な擬音を発生させる擬音発生装置が知られている。
この種の擬音発生装置は、例えば特許文献1,2に開示されているように、使用者がスイッチを操作することにより、予め用意された擬音をスピーカから出力することにより、使用者が発する物音を聞き取りにくくする構成であった。
特開平6-93640号公報 特開2005-55797号公報
しかしながら、従来の擬音発生装置では、出力された擬音によって、使用者の発する物音が実際に聞き取りづらくなっているのかを確認することは難しかった。例えば物音と擬音の各音量の単純な比較でさえ、使用者は自分の聴覚に頼る以外に客観的に判断することができなかった。そもそも、従来の擬音発生装置では、使用者の発する物音と擬音の各音量を比較するような構成もなかった。
本発明は、以上のような従来の技術の有する問題点に着目してなされたものであり、使用者が発する物音が擬音によって周囲に聞き取りづらくなっていることを視覚的にも明確に認識することが可能となる擬音発生装置を提供することを目的としている。
前述した目的を達成するため、本発明の一態様は、
トイレの個室内で使用者が発する物音を聞き取りにくくする擬音を出力可能な擬音発生装置において、
前記物音と前記擬音の各音量を、それぞれ視覚的に比較できる形態で表示可能としたことを特徴とする。
本発明に係る擬音発生装置によれば、使用者が発する物音が周囲に聞こえていないことを明確に認識することが可能となり、使い勝手を良くすることができる。
本発明の実施形態に係る擬音発生装置の外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る擬音発生装置の制御系の機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係る擬音発生装置の初期動作の概要を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る擬音発生装置の基本動作の概要を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る擬音発生装置の表示部の一例を示す正面図ある。 本発明の実施形態に係る擬音発生装置の表示部の別例を示す正面図ある。 本発明の実施形態に係る擬音発生装置の表示部の別例を示す正面図ある。 本発明の実施形態に係る擬音発生装置の表示部の別例を示す正面図ある。 本発明の実施形態に係る擬音発生装置の表示部の別例を示す正面図ある。 本発明の実施形態に係る擬音発生装置の表示部の別例を示す正面図ある。 本発明の実施形態に係る擬音発生装置の表示部の別例を示す正面図ある。 本発明の実施形態に係る擬音発生装置の表示部の別例を示す正面図ある。 本発明の実施形態に係る擬音発生装置の表示部の別例を示す正面図ある。
以下、図面に基づき、本発明を代表する実施形態を説明する。
図1~図5は、本発明の一実施形態を示している。
本実施形態に係る擬音発生装置10は、トイレの個室内で使用者が発する物音を聞き取りにくくする擬音を出力可能な装置である。ここで使用者が発する物音とは、例えば排便時や排尿時の排泄音のほか、衣服が擦れる作業音等も該当する。また、擬音発生装置10が出力する擬音とは、例えば人工的に合成された流水音等が該当する。
<擬音発生装置10の概要>
図1に示すように、擬音発生装置10は、平たい矩形箱状のケース11を備え、ケース11の内部に関連部品が納められている。ケース11は、例えばトイレの個室の壁等に設置するベース板(図示せず)に、ケース本体12を被せるように取り付けて成る。ケース11の内部には関連部品として、使用者を検知するセンサ20、擬音を出力するスピーカ30、個室内の音が入力するマイク40、使用者が操作するスイッチ50、各種情報を表示する表示部60、関連部品を制御する制御基板100(図2参照)、それに電源である電池(図示せず)等が収納されている。
<ケース本体12>
ケース本体12の正面壁は、操作パネルを成している。この操作パネル上には、センサ20と、スイッチ50と、表示部60とが、例えば図1に示したレイアウトで配置されている。また、操作パネルにおいて、スピーカ30が内側に位置する箇所には、通音用のスリット13が開設されている。さらに、操作パネルにおいて、マイク40が内側に位置する箇所にも、通音用のスリット14が開設されている。
<センサ20>
センサ20は、トイレの個室に使用者が入ったことを検知するものであり、特に種類は問わない。かかるセンサ20は、具体的には例えば、人体の接近による赤外線の変化を感知する赤外線センサが適しているが、ほかにも超音波センサ等により構成しても良い。本実施形態のセンサ20は、本発明における「検知部」の一例に相当する。
<スピーカ30>
スピーカ30は、一般的な小型のものを用いれば良い。かかるスピーカ30は、その前面側のコーン紙がケース本体12の正面壁の内側に沿うように配置され、当該箇所に、前述した通音用のスリット13が開設されている。
スピーカ30から出力される「擬音」は、使用者が発する物音(例えば排泄音や作業音等)をカムフラージュして聞き取りにくくする音であれば何でも良く、具体的には例えば流水音等が該当する。もちろん、スピーカ30からは、流水音以外にも他の合成音や音声、音楽等を擬音として出力するように構成しても良い。本実施形態のスピーカ30は、本発明における「出力部」の一例に相当する。
<マイク40>
マイク40は、いわゆる集音マイクであり、トイレの個室内における音を入力させることができるものであれば、特に種類は問わない。かかるマイク40は、入力した音を電気信号に変換して、後述する制御基板100に出力するように構成されている。マイク40に入力する音は、使用者が発する物音やスピーカ30から出力される擬音を含む音である。本実施形態のマイク40は、本発明における「入力部」の一例に相当する。
<スイッチ50>
スイッチ50は、使用者が操作するものであり、本実施形態では、例えば停止スイッチ(以下、停止スイッチ50)が備えられている。かかる停止スイッチ50は、使用者の操作により、擬音の出力を意図的に停止させるものである。停止スイッチ50の種類は、例えば機械的な押しボタン操作式、接触によるタッチ操作式のほか、非接触による操作が可能なスイッチを用いても良い。なお、停止スイッチ50を縁取るボタン(区画)や、その傍らには、必要に応じて説明用のピクトグラムや文字等を付記すると良い。
<表示部60>
表示部60は、各種情報を表示するものであり、詳しくは後述するが物音と擬音の各音量を所定形態で少なくとも表示できれば、特に種類は問わない。かかる表示部60は、具体的には例えば、LEDや液晶ユニット等により構成することができる。表示部60を例えば複数のLEDで構成すれば、個々のLED毎の点灯ないし点滅により、簡易な構成でのシンプルな表示が可能である。また、表示部60を例えば液晶ユニットで構成すれば、精密な画像表示や滑らかな動画表示も可能となる。
本実施形態の表示部60では、図5に示すように、使用者の発する物音の音量を示す音圧レベル毎に対応した複数個の個別表示部61を一列に並べた領域を画面上に備えている。各個別表示部61は、それぞれ同じ大きさの縦長細幅の矩形であり、合計13個が横一列に並べられている。ここで各個別表示部61は、個々のLEDによって構成しても良く、あるいは液晶ユニット上に画像として表示するように構成することもできる。
何れの構成にせよ各個別表示部61のうち、左端が音圧レベルの最小値に相当し、この左端から物音の音圧レベルが高くなるほど、順次右側に向かって点灯するように表示制御される。ここで各個別表示部61がそれぞれ隣り合う部位のうち、左端から9個目と10個目の間が、スピーカ30から出力される擬音の所定音量に相当する箇所として設定され、当該箇所に境界62が記されている。
<制御系の概要>
図2は、制御基板100を主とする制御系の機能ブロック図である。制御基板100は、擬音発生装置10全体の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成されたマイクロコンピュータからなる。CPUは、各種演算および制御を行うものであり、ROMには、各種演算および制御の処理に関するプログラムやデータ等が記憶されている。また、RAMは、擬音の出力データ等の記憶領域を含むCPUの作業領域を備えている。本実施形態の制御基板100は、本発明における「制御部」の一例に相当する。
図2に示すように、制御基板100には、前述したセンサ20、マイク40、スイッチ50、それに表示部60が接続され、また、前述したスピーカ30がアンプ31を介して接続されている。さらに、制御基板100には、ROMとは別に外付けの記憶媒体であるメモリ101が接続されている。メモリ101には、例えば単一音源での出力あるいは複数音源を組み合せて出力可能な所定の音量(音圧レベル)の音源(擬音)が記憶されている。ここで音源は、その音量(音圧レベル)、音質ないし周波数等が異なる複数種類の擬音を用意しても良い。
アンプ31は、D/A変換回路(digital to analog converter)を備えており、CPUの指示によりメモリ101から読み出された擬音に関する音信号(デジタル信号)をアナログ信号に変換して、スピーカ30から擬音を出力させるものである。かかるアンプ31によって、擬音の増幅ないし再生が可能となる。
制御基板100は、主な機能として、先ず「初期動作」を行うように設定されている。また、制御基板100は、センサ20からの検知信号の受信に基づき「基本動作」を行うように設定されている。さらに、制御基板100の機能として、必要に応じて、同じトイレ空間における別の個室に設けられた擬音発生装置10との「連動動作」を行うように設定しても良い。これらの制御基板100の主な機能は、通常はROMに予めプログラムされている。なお、連動動作については後述する。
<<初期動作>>
制御基板100は、詳しくは図3に示すフローチャートで後述するが、電源がONになったとき、最初に初期動作を実行する。かかる初期動作は、後述する基本動作おいて必要なデータを得るために、使用者の発する物音と比較する擬音の音量のキャリブレーション(較正)を行うものである。
キャリブレーションとは、擬音を初期設定された音量(以下、標準音量)で再生した場合の個室内での実際の音量を測定して、補正値(実再生音量)として記憶する作業である。通常は音をある所定値の音量(音圧レベル)で再生したとしても、実際に周囲に聞こえる音の大きさは、例えば個室の広さ等の諸条件により前記所定値とは異なる。例えば擬音を100dBの標準音量で再生したとしても、個室内で測定した結果が90dBとなった場合、この結果をキャリブレーションした補正値(実再生音量)として記憶する。
<<基本動作>>
制御基板100は、詳しくは図4に示すフローチャートで後述するが、電源がONになった後の待機状態において、個室内で使用者が検知されると、これに基づき基本動作を実行する。かかる基本動作では、先ずセンサ20により個室内の使用者が検知されると、スピーカ30から標準音量の擬音を出力させる。続いて、制御基板100は、擬音の出力中における使用者の発する物音の音量を測定する。さらに、制御基板100は、測定した物音の音量と擬音の音量とを比較した結果に応じて、それぞれ視覚的に比較できる所定形態で表示させる。
このような基本動作において、擬音の出力中における物音の音量を測定するには、マイク40に入力された全ての音(つまり擬音と物音の合成音)の音量から、スピーカ30が出力した擬音の音量を分けて、物音の音量のみを特定する必要がある。ここで擬音の音量は、予め定められた既知のデータであるが、物音の音量は多様なものであり、その都度、全ての音の実測値と既知の擬音のデータを用いて算出される。
<<物音の音量の測定>>
一般に音量の合成については、以下の考え方が知られている。ここで音量の単位を、物理的な音圧レベルであるdB(デシベル)とした場合、仮に音量A(60dB)と音量B(40dB)の合成音量Xは、X=A+B=60+40=100とはならない。
合成音量Xは、次の演算式により求めることが知られている。
X=10*Log{(10^(A/10)+10^(B/10))}
この演算式により、例えば、A=60、B=40の場合、X=60.04dBと算出される。この演算式を用いることで、合成音量Xと音量Aが分かっていれば、音量Bを次式のように求めることができる。
B=10*Log{(10^(X/10)-10^(A/10))}
このような考え方に照らせば、既知のデータである音量A(擬音の音量)は既知であり、実測値である合成音量X(個室内の合成音量)もマイク40に入力されて明らかであるため、使用者の発する物音である音量Bの音量を測定することが可能となる。なお、前記の演算式や、擬音の音量に関する既知のデータ等は、制御基板100のROMあるいはメモリ101に予め記憶されている。
<<音の視覚的な表示>>
制御基板100は、前述したように、測定した物音の音量と擬音の音量とを比較した結果に応じて、それぞれ視覚的に比較できる所定形態で表示部60に表示させる制御を実行する。ここで所定形態の表示とは、物音と擬音の各音量を視覚的に見比べることが可能な形態であれば何でも良く、要は、使用者が自分の発する物音が、擬音によって周囲に聞き取りにくくなっているか否かを、見た目で判断できる表示が該当する。
この所定形態の表示として、具体的な例えば、物音と擬音の各音量を、それぞれ現時点の比較で大小が分かるように表示したり、それぞれ時系列の比較で大小の経時的な変化も分かるように表示することもできる。本実施形態では、例えば図5に示すように、表示部60の画面中に複数個の個別表示部61を備え、各個別表示部61の点灯数によって、現時点における物音の各音量をリアルタイムで表示して、擬音の標準音量と比較している。
すなわち制御基板100は、測定した物音の音量に応じて、複数個の個別表示部61を左端から順に例えば青色に発光させ、物音の音量が擬音の所定音量を超える場合に、境界62より先の各個別表示部61を異なる赤色で順に発光させる表示制御を実行する。ここで境界62より先の各個別表示部61を発光させる場合、その音圧レベルが高くなる右端に近くなるほど、赤の発光色の光度を高めるように濃淡を設定しても良い。
<擬音発生装置10の動作について>
以下に、本実施形態に係る擬音発生装置10の動作を説明する。
擬音発生装置10は、トイレの個室に設置され、電源がONとなった状態で使用される。図3は、擬音発生装置10の初期動作の概要を示すフローチャートである。図4は、操作装置100の基本動作の概要を示すタイミングチャートである。なお、制御基板100がプログラムを実行することにより、擬音発生装置10における各動作が実現される。
<<初期動作の概要>>
先ず、図3に示すフローチャートに沿って、擬音発生装置10における初期動作の流れを説明する。最初にステップS101で、擬音発生装置10の電源がONになると、ステップS102で、制御基板100は初期動作を行うか否かを判定する。例えば未だ初期動作を行っていなければ、初期動作を行うように判定し、既に初期動作を行っていれば、初期動作は行わないように判定する。
制御基板100が初期動作を行うと判定した場合(ステップS102でYes)、擬音の音量のキャリブレーションを行う(ステップS103)。すなわち制御基板100は、個室内に使用者がいない状況で、スピーカ30から標準音量の擬音を出力させる(ステップS104)。ここで標準音量は、事前に設定された既知の出力値である。再生された標準音量の擬音は、マイク40に集音されて電気信号に変換され、制御基板100に出力される。そして、制御基板100により、標準音量の擬音の個室内における実際の音量が測定される(ステップS105)。
制御基板100は、ステップS106で、実際に測定した擬音の音量の実測値を、標準音量に関する既知の出力値の代わりにキャリブレーションした擬音の補正値(実再生音量)として決定し、これをRAM等に記憶する。その後、制御基板100は、ステップS107で、スピーカ30から標準音量の擬音の出力(再生)を停止させる。続いて、制御基板100は、ステップS108で、別の個室にある擬音発生装置10との連動動作の有無を判定する。
また、制御基板100が、前述した初期動作を行わないと判定した場合(ステップS102でNo)、ステップS103からステップS107に至る擬音の音量のキャリブレーションを行うことはなく、ステップS108で、そのまま連動動作の有無の判定に移行することになる。
制御基板100が連動動作の機能を備え実行する場合(ステップS108でYes)、連動動作に関する各種設定を行う(ステップS109)。その後、擬音発生装置10は待機状態となり(ステップS110)、本フローチャートにおける処理は終了する。一方、制御基板100が連動動作を実行しない場合(ステップS108でNo)、そのまま待機状態となり(ステップS110)、本フローチャートにおける処理は終了する。なお、連動動作について詳しくは後述する。
<<基本動作の概要>>
次に、図4に示すフローチャートに沿って、擬音発生装置10における基本動作の流れを説明する。始めに、ステップS201で、擬音発生装置10が待機状態にあるとき、ステップS202で、制御基板100は、センサ20から使用者の検知信号を受信したか否かを繰り返し判定する。
制御基板100が、センサ20から検知信号を受信しなければ(ステップS202でNo)、そのままステップS201の待機状態が維持される。一方、検知信号を受信すれば(ステップS202でYes)、ステップS203に進み、制御基板100は、アンプ31に標準音量の擬音出力に関する信号を出力し、アンプ31を介してスピーカ30から標準音量の擬音を出力させる。これにより、トイレの個室内で使用者が発する物音を聞き取りにくくすることができる。
その後のステップS204で、制御基板100は、標準音量の擬音の出力中における使用者の発する物音の音量を測定する。すなわち制御基板100は、マイク40に入力された全ての音(擬音と物音の合成音)の音量から、スピーカ30が出力した擬音の音量を分けて、物音の音量のみを特定する。ここで物音の音量は、前述したように全ての音(擬音と物音の合成音)の実測値と、既知のデータである擬音の標準音量とに基づき、前述した演算式を用いて算出することができる。
続くステップS205で、制御基板100は、前記測定した物音の音量と既知である擬音の音量とを比較する。かかる比較は、各音量それぞれの物理的な音圧レベルによる大小の比較となる。この比較の結果に応じて、ステップS206で、制御基板100は、物音と擬音の各音量を、それぞれ視覚的に比較できる所定形態で表示部60に表示させる。ここでステップS204からステップS206までの処理は、所定時間として例えば5秒ごとに繰り返し実行して、表示部60に表示する所定形態の内容を随時更新するように制御すると良い。
表示部60に表示された所定形態は、本実施形態では、例えば図5に示すように、表示部60の画面中における個別表示部61の点灯数によって、現時点における物音の各音量をリアルタイム(例えば5秒ごと)で更新表示する内容となっている。図5において、制御基板100は、測定した物音の音量に応じて、各個別表示部61を左端から順に例えば青色に発光させる。擬音の音量よりも消したい物音の音量の方が小さければ、図5(a)に示すように、物音の音量を示す各個別表示部61の点灯は、擬音の所定音量を示す境界62を超えない左側に留まることになる。
一方、擬音の音量よりも消したい物音の音量の方が大きくなると、図5(b)に示すように、境界62より先の右側へ各個別表示部61は異なる赤色で順に発光することになる。ここで境界62より先の各個別表示部61は、物音の音圧レベルが高くなる右端に近くなるほど、発光色の光度を高めるように濃淡を設定しても良い。いずれの表示内容にせよ、物音と擬音の各音量を、それぞれ視覚的に比較できる形態で表示することにより、使用者は自分が発する音が、周囲の人間に聞こえていないかどうかを視覚的にも認識することができる。
本実施形態では、擬音の音量を予め定めた標準音量に設定しているが、測定した物音の音量と擬音の音量とを比較した結果、物音の音量が擬音の音量を超える場合に、自動的に擬音を物音よりも大きな音量に調整するように構成しても良い。この場合、基本的には周囲に物音が聞こえてしまう懸念はないが、かかる事実を表示部60の表示により視覚的にも明確に確認することが可能となり、特に聴覚障害者の便宜を図ることができる。
なお、擬音の音量を自動的に調整する場合、調整された擬音の音量の大きさに応じて、表示部60における境界62の相対的な位置を左右に変動させることになる。あるいは、擬音の音量の変化に関わらず、境界62の位置は固定しておき、擬音の音量に対する相対的な比較において、擬音の音量を示す各個別表示部61の点灯数を調整するように構成しても良い。このような表示制御を行う場合は、表示部60を液晶ユニットで構成すれば、より自由な表示が可能となる。
また、物音と擬音の各音量の比較方法は、物理的な音圧レベルによる比較に限らず、人の聴覚の特性を考慮しても良い。特に、擬音の音量を自動的に調整する場合には、物理的な音圧レベルの差に基づく調整だけでなく、音の周波数と人の聴覚の特性を考慮して、物音が聞き取りにくくなる擬音に調整しても良い。人の聴覚は、物理的な音量(音圧レベル)が同じでも、周波数によって感覚としての音の大きさ(ラウドネス)が異なる。この関係をグラフ化した周知の等ラウドネス曲線を用いて、擬音を物音が聞き取りにくくなる音量に調整することもできる。
図4のフローチャートに戻って、表示部60による表示後、ステップS207で、制御基板100は、所定時間として例えば30秒が経過したか否かを監視する。標準音量の擬音の出力開始から30秒が経過すると(ステップS207でYes)、ステップS208に移行して、再び制御基板100は、センサ20からの検知信号を受信したか否かを判定する。そして、センサ20からの検知信号を受信すれば(ステップS208でYes)、すなわち使用者が未だ個室に居れば、前述したステップS203まで戻り、それ以降の処理が繰り返される。
一方、センサ20からの検知信号を受信しなければ(ステップS208でNo)、すなわち標準音量の擬音が出力されてから30秒が経過し、その時点で個室に使用者が居なければ、最後のステップS209に移行して、標準音量の擬音の出力を停止させる。その後、ステップS201の待機状態に戻る。
また、前記ステップS207で、標準音量の擬音の出力開始から30秒が経過していなくても(ステップS207でNo)、ステップS210で、使用者がスイッチ50を操作(STOP選択)すると(ステップS210でYes)、その時点でも標準音量の擬音の出力を停止させる。その後、ステップS201の待機状態に戻って処理を終了する。なお、使用者がスイッチ50を操作しなければ(ステップS210でNo)、前述したステップS203まで戻り、それ以降の処理が繰り返される。
<<表示部60による表示の変形例>>
前述した図5に示す表示例では、物音と擬音の各音量を現時点の相対的な比較で大小が分かるように表示しているが、これとは別に物音と擬音の各音量を現時点の絶対的な比較で大小が分かるように表示しても良い。また、物音と擬音の各音量の比較は、現時点だけでなく、経時的に変化する様子を時系列で比較するように表示しても良い。
<<<表示の変形例1>>>
図6では、物音と擬音の各音量の現時点の絶対的な比較として、上下2列に並べた個別表示部のうち、上段の個別表示部63は、その左端からの点灯数により擬音の音量を示し、下段の個別表示部64は、その左端からの点灯数により物音の音量を示している。ここで上段の個別表示部63は青色で発光させ、下段の個別表示部64は赤色で発光させる等、点灯色を異ならせると良い。
図6(a)に示すように。擬音の音量よりも消したい物音の音量の方が小さければ、それぞれの音量に応じて上段の個別表示部63の点灯数が多く表示される。図6(b)に示すように。擬音の音量よりも消したい物音の音量の方が大きければ、それぞれの音量に応じて下段の個別表示部64の点灯数が多く表示される。
<<<表示の変形例2>>>
図7では、物音と擬音の各音量の現時点の相対的な比較として、横一列に並べた各個別表示部のうち、左端から点灯する個別表示部65は擬音の音量を示し、右端から点灯する個別表示部66は物音の音量を示している。ここで左端からの個別表示部65は青色で発光させ、右端からの個別表示部66は赤色で発光させる等、左右で点灯色を異ならせると良い。
このような表示によれば、左右からの点灯が中央を境に互いに押し合うような形態となり、現時点における擬音と物音の各音量の大小を比較表示することができる。図7(a)に示すように、擬音の音量よりも消したい物音の音量の方が小さければ、左端からの個別表示部65の点灯が中央の境を超える。図7(b)に示すように、擬音の音量よりも消したい物音の音量の方が大きければ、右端からの個別表示部66の点灯が中央の境を超える。
<<<表示の変形例3>>>
図8では、物音と擬音の各音量の相対的な比較として、擬音の音量を一定の線67で表し、これに対する物音の音量の相対的な差を時系列にプロットして線で結んだグラフ68として表示している。ここで擬音の音量は一定の線67であるが、物音の音量は折れ線グラフ68として表示されており、折れ線グラフ68が一定の線67を超えたとき、物音の音量が擬音の音量を超えたことを示している。
<<<表示の変形例4>>>
図9では、物音と擬音の各音量の絶対的な比較として、擬音の音量の変化も実際に測定した実測値として時系列にプロットした折れ線グラフ69とし、これに対して物音の音量の測定値も時系列にプロットした折れ線グラフ68として一緒に表示している。擬音の標準音量が一定であるとしても、その実測値は多少は変化するものであり、物音の折れ線グラフ68が擬音の折れ線グラフ69を超えたとき、物音の音量が擬音の音量を超えたことを示している。
<<<表示の変形例5>>>
図10では、物音と擬音の各音量の相対的な比較として、擬音の音量を一定の線67で表し、これに対する物音の音量の相対的な差を時系列に縦バーを並べた棒グラフ70として表示している。ここで擬音の音量は一定の線67であるが、物音の音量は棒グラフ70として時系列に表示されており、棒グラフ70の縦バーが一定の線67を超えたとき、物音の音量が擬音の音量を超えたこと示している。
<<<表示の変形例6>>>
図11では、物音と擬音の各音量の絶対的な比較として、擬音の音量の変化も実際に測定した実測値として時系列にプロットした折れ線グラフ69とし、これに対して物音の音量の測定値は時系列に縦バーを並べた棒グラフ70として表示している。擬音の標準音量が一定であるとしても、その実測値は多少は変化するものであり、物音の棒グラフ70の縦バーが擬音の折れ線グラフ69を超えたとき、物音の音量が擬音の音量を超えたことを示している。
<<<表示の変形例7>>>
図12では、物音と擬音の各音量の現時点の相対的な比較として、メーターを模した所定形態で表示している。すなわち、円弧上に並ぶ目盛はそのまま音量を表しており、現時点の物音の音量を示す指針71が揺動する。また、目盛の中で擬音の音量を超える箇所をレッドゾーン72としている。
図12(a)に示すように、消したい物音の音量が擬音の音量よりも小さければ、指針71はレッドゾーン72の手前を指し示す。図12(b)に示すように、物音の音量が擬音の音量を超えると、指針71はレッドゾーン72に到達するように表示される。なお、扇形のメーター表示は、そのまま表示部60の外形としても良く、あるいは矩形の表示部60の中に画像として表しても良い。
<<<表示の変形例8>>>
図13では、物音と擬音の各音量の現時点の絶対的な比較として、それぞれの具体的な数値データをデジタル表示している。このようなデジタル表示は、例えば7セグメントを用いて左右に並べて表示すると良い。
図13(a)に示す例では、左側に表示された擬音の音量は「53」であり、右側に表示された物音の音量は「26」であるため、物音の音量が擬音によって消されていることが視覚的にも分かる。図13(b)に示す例では、左側に表示された擬音の音量は「54」であるのに対して、右側に表示された物音の音量は「61」であり、物音の音量の方が擬音よりも大きいことが視覚的にも分かる。
<<連動動作の概要>>
次に、前述した図3のフローチャートに示したステップS108、ステップS109の連動動作について説明する。
同じトイレ空間に複数の個室が設けられている場合、各個室毎に擬音発生装置10が設置されるが、制御基板100の機能として、同じトイレ空間における他の擬音発生装置10を連動させるように構成しても良い。ここで他の擬音発生装置10の連動とは、同様に擬音を発生させたり音量を上げることである。かかる連動動作は、擬音の音量を自動調整することが前提となる。
連動動作を行う従来の背景としては、同じトイレ空間において、各個室毎に擬音発生装置10が設置されている場合、1部屋だけが擬音の自動調整で音量が大きくなると、それにより個室の特定が可能となる。このような状況を避けるため、別室の擬音発生装置10における擬音の音量も自動的に調整する機能も付加すると良い。かかる連動動作の機能は必須ではなくオプション的なものであり、図3のフローチャートに示したステップS108では、この連動動作を制御基板100が実行するか否か(あるいは備えるか)が判断される。
各個室毎にある擬音発生装置10の制御基板100同士は、互いにリード線等の信号線あるいはブルートゥース等の無線通信を用いて各種信号を送受可能に構成されている。よって、具体的には例えば、一つの擬音発生装置10で擬音の音量が自動調整(大きく)された場合、周囲の擬音発生装置10でも発生中の擬音を同等の音量まで引き上げるように制御すれば、特定の個室の音量だけが大きくなることを避けることかできる。
また、具体的には例えば、一つの個室内で擬音発生装置10の作動中に擬音の音量調整幅を超えるような消したい物音が発生した場合、周囲の擬音発生装置10で発生中の擬音の音量を全体的に上げるようにしても、特定の個室における物音を聞き取りにくくすることが可能となる。
前述した2つの具体的な例では、原則として使用者を検知している状態の擬音発生装置10だけが連動の対象として適用されるが、次のような連動動作も考えられる。
例えば、使用者が居ない個室の擬音発生装置10のみを連動させるように構成しても良い。あるいは、個室に使用者が居るか否かに関わらず、全ての個室の擬音発生装置10を連動させるように構成しても良い。
また、例えば2つ以上の個室に使用者が居る場合に限り、擬音発生装置10が連動するように構成しても良い。自分以外に他の使用者が居ないときは、他の擬音発生装置10を作動させないようにすれば、擬音発生装置10の無駄な作動を防止することができる。なお、自分が居る個室の擬音発生装置10は、トイレ空間の共用部分に人が居る場合や後から入室する人を考慮して、原則通り作動させることになる。
<本発明の構成と作用効果>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではない。前述した実施形態から導かれる本発明について、以下に説明する。
[1]先ず、本発明は、
トイレの個室内で使用者が発する物音を聞き取りにくくする擬音を出力可能な擬音発生装置10において、
前記物音と前記擬音の各音量を、それぞれ視覚的に比較できる形態で表示可能としたことを特徴とする。
これにより、使用者の発する物音が、擬音の出力によって周囲から聞き取りにくくなっていることを、聴覚による比較だけでなく、表示によって視覚的にも明確に認識することができる。
[2]また、本発明は、
前記擬音の出力中における前記物音の音量を測定可能であり、前記物音と前記擬音の各音量を比較した結果に応じて、それぞれ視覚的に比較できる所定形態で表示可能としたことを特徴とする。
これにより、擬音の出力中であっても物音の音量のみを分けて測定できるため、物音と擬音の各音量の正確な比較が可能となる。かかる比較結果を視覚的に分かる所定形態で表示することにより、使用者は容易に表示結果を認識することができる。
[3]また、本発明は、
前記擬音を出力する出力部30と、
前記個室内の音が入力する入力部40と、
前記物音と前記擬音の各音量を表示する表示部60と、
前記出力部30、入力部40、および前記表示部60を少なくとも制御する制御部100と、を備え、
前記制御部100は、
前記入力部40に入力された全ての音の音量から前記出力部30が出力した既知の前記擬音の音量を分けて、前記物音の音量を測定可能であり、
前記測定した物音の音量と前記擬音の音量とを比較した結果に応じて、前記物音と前記擬音の各音量を前記所定形態で前記表示部60に表示させることを特徴とする。
このような簡易な構成によって、本擬音発生装置10を容易に実現することができる。特に、物音の音量の測定に関しては、入力部40に入力された全ての音の音量から出力部30が出力した既知の擬音の音量を分けることで、擬音と物音が混ざり合った合成音から物音の音量のみを測定することができる。
ここで測定した物音の音量と擬音の音量とは、それぞれの物理的な音圧レベルによる簡易な大小比較が可能である。かかる比較の結果に応じて、物音と擬音の各音量は表示部60に所定形態で表示される。なお、所定形態として、様々な表示内容が考えられるが、要は使用者が物音と擬音の各音量の大小を視覚的に比較できるものであれば足りる。
[4]また、本発明では、
前記制御部100は、予め個室内に使用者がいない状況で前記出力部30から既知の音量の擬音を出力させ、該擬音が前記入力部40に入力された実際の音量を測定し、該実際の音量を基にキャリブレーションした補正値を前記擬音の音量として用いることを特徴とする。
擬音を既知の音量で出力したとしても、実際に周囲に聞こえる擬音の大きさは、例えば個室の広さ等の諸条件により既定値とは異なる。よって、擬音の音量を実際に測定して、該測定値を基にキャリブレーションすることにより、いっそう正確な擬音の音量データとして補正することができる。
[5]また、本発明は、
前記個室内における使用者を検知する検知部20を備え、
前記制御部100は、前記検知部20による使用者の検知に基づき、前記物音の音量を測定する前に、前記出力部30により所定音量の擬音を出力させることを特徴とする。
これにより、使用者は何ら操作を行うことなく、検知部20で検知されるだけで、最初から所定音量の擬音が出力される。これにより、使用者は安心してトイレを使用することができる。
[6]また、本発明では、
前記表示部60は、前記物音と前記擬音の各音量を、それぞれ現時点の比較で大小が分かる所定形態で表示することを特徴とする。
これにより、使用者は現時点において、物音が擬音によって聞き取りにくくなっているのかを、視覚的に容易に認識することができる。
[7]また、本発明は、
前記表示部60は、前記物音と前記擬音の各音量を、それぞれ時系列の比較で大小の変化が分かる所定形態で表示することを特徴とする。
これにより、使用者は現時点だけでなく、過去も含めて時系列で物音が擬音によって聞き取りにくくなっているのかを、視覚的に容易に認識することができる。
[8]また、本発明は、
前記表示部60は、前記物音の音量を示す音圧レベル毎に対応した複数個の個別表示部61を一列に並べた領域を備え、各個別表示部61がそれぞれ隣り合う部位のうち、前記擬音の所定音量に相当する箇所に境界62を記し、
前記制御部100は、前記測定した物音の音量に応じて、前記複数個の個別表示部61を端から順に発光させ、前記擬音の所定音量を超える場合に、前記境界62より先の各個別表示部61は異なる色で順に発光させることを特徴とする。
これにより、使用者は現時点において、一列に並ぶ個別表示部61が端から順に発光する状態を見て、容易に物音の音量レベルを認識することができる。そして、発光する個別表示部61が境界62を超えるか否かによって、物音が擬音の音量より大きいか小さいかも一目で明確に認識することができる。
以上、実施形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。例えば、ケース11、センサ20、スイッチ50、表示部60等の具体的な形状は図示したものに限定されることはない。
また、前記表示部60における表示のうち、物音と擬音の各音量を現時点で比較する所定形態については、複数個の個別表示部61による表示に限らず、他に例えば、左右に延びた一つの棒グラフで、その中央を境に物音と擬音の各音量を比較したり、円グラフで比較することもできる。
さらに、物音と擬音の各音量の経時的な変化を示すグラフについても、前述した折れ線グラフに限定されることはなく、他に例えば物音と擬音の各音量をそれぞれ棒グラフで並べて表示したり、さらに全ての音(物音と擬音)を合わせた実測値も、棒グラフに限らず前述した折れ線グラフでも一緒に表示するように制御しても良い。
本発明は、トイレの個室内で使用者が発する音を聞き取りにくくする音(擬音)を出力可能な擬音発生装置に適用することができる。
10…擬音発生装置
11…ケース
12…ケース本体
20…センサ(検知部)
30…スピーカ(出力部)
40…マイク(入力部)
50…スイッチ
60…表示部
100…制御基板(制御部)
101…メモリ

Claims (7)

  1. トイレの個室内で使用者が発する物音を聞き取りにくくする擬音を出力可能な擬音発生装置において、
    前記物音と前記擬音の各音量を、それぞれ視覚的に比較できる形態で表示可能としたことを特徴とする擬音発生装置。
  2. 前記擬音の出力中における前記物音の音量を測定可能であり、前記物音と前記擬音の各音量を比較した結果に応じて、それぞれ視覚的に比較できる所定形態で表示可能としたことを特徴とする請求項1に記載の擬音発生装置。
  3. 前記擬音を出力する出力部と、
    前記個室内の音が入力する入力部と、
    前記物音と前記擬音の各音量を表示する表示部と、
    前記出力部、入力部、および前記表示部を少なくとも制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記入力部に入力された全ての音の音量から前記出力部が出力した既知の前記擬音の音量を分けて、前記物音の音量を測定可能であり、
    前記測定した物音の音量と前記擬音の音量とを比較した結果に応じて、前記物音と前記擬音の各音量を前記所定形態で前記表示部に表示させることを特徴とする請求項2に記載の擬音発生装置。
  4. 前記制御部は、予め個室内に使用者がいない状況で前記出力部から既知の音量の擬音を出力させ、該擬音が前記入力部に入力された実際の音量を測定し、該実際の音量を基にキャリブレーションした補正値を前記擬音の音量として用いることを特徴とする請求項3に記載の擬音発生装置。
  5. 前記個室内における使用者を検知する検知部を備え、
    前記制御部は、前記検知部による使用者の検知に基づき、前記物音の音量を測定する前に、前記出力部により所定音量の擬音を出力させることを特徴とする請求項3または4に記載の擬音発生装置。
  6. 前記表示部は、前記物音と前記擬音の各音量を、それぞれ現時点の比較で大小が分かる所定形態で表示することを特徴とする請求項3,4または5に記載の擬音発生装置。
  7. 前記表示部は、前記物音と前記擬音の各音量を、それぞれ時系列の比較で大小の変化が分かる所定形態で表示することを特徴とする請求項3,4または5に記載の擬音発生装置。
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JP2018150710A (ja) * 2017-03-13 2018-09-27 アイシン精機株式会社 便座装置

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