JP2022011091A - 噴出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】厚みが薄く携帯性に優れるうえ、内容液を噴出させる際の操作性も良好な噴出容器を提供する。【解決手段】本発明の噴出容器は、内容液を収容する収容空間S1を有する容器2と、上方付勢されたステム13を有する噴出器5と、噴出口16aを有し、ステム13に連結するヘッド14と、を備え、容器2及びヘッド14は、厚みよりも幅が大きい扁平形状であり、ヘッド14は、ステム13に対して軸線O回りに回転可能に連結していて、容器2の長手方向とヘッド14の長手方向が揃う第一位置と、容器2の長手方向とヘッド14の長手方向がずれる第二位置との間で回転するものであって、噴出口16aは、ヘッド14の長手方向端部に設けられる。【選択図】図1

Description

本発明は、内容液を噴出口から噴出させる噴出容器に関する。
容器に収容した内容液を噴出口から噴出させる噴出容器が既知である。例えば特許文献1には、内容液を収容する容器と、上方付勢されたステムを有する噴出器と、ステムに取り付けられるヘッドとを備え、ヘッドを押し下げることによって噴出器を駆動させ、ヘッドの噴出口から内容液を噴出させるように構成した噴出容器が示されている。このような噴出容器は、特許文献1に示されているように容器の形状が円筒状になるものが一般的である。
特開2002-11394号公報
ところでこのような噴出容器は、持ち運んで外出先で使用できるものに一定の需要がある。このため持ち運びの際に邪魔にならないように、容器の厚みを薄くして扁平形状にすることが検討されている。しかし、容器の形状にあわせてヘッドの厚み(大きさ)を小さくすると、ヘッドを押し下げる際に指を掛ける部分が小さくなるため、操作性が損なわれることになる。
このような点に鑑み、本発明は、厚みが薄く携帯性に優れるうえ、内容液を噴出させる際の操作性も良好な噴出容器を提供することを目的とする。
本発明は、内容液を収容する収容空間を有する容器と、上方付勢されたステムを有する噴出器と、噴出口を有し、前記ステムに連結するヘッドと、を備え、該ヘッドを押し下げることによって該噴出器が駆動して該収容空間の内容液を該噴出口から噴出させる噴出容器であって、
前記容器及び前記ヘッドは、厚みよりも幅が大きい扁平形状であり、
前記ヘッドは、前記ステムに対して該ステムの軸線回りに回転可能に連結していて、前記容器の長手方向と該ヘッドの長手方向が揃う第一位置と、該容器の長手方向と該ヘッドの長手方向がずれる第二位置との間で回転するものであって、
前記噴出口は、前記ヘッドの長手方向端部に設けられる噴出容器である。
前記容器は、前記第一位置に前記ヘッドを回転させた状態では該ヘッドの押し下げを阻止する一方、前記第二位置に該ヘッドを回転させた状態では該ヘッドの押し下げを許容するストッパを有することが好ましい。
前記ヘッドは、長手方向外側壁部に係合部を有し、
前記容器は、前記第一位置で前記長手方向外側壁部に対向する長手方向内側壁部を有するとともに前記係合部に係合する被係合部を該長手方向内側壁部に有することが好ましい。
前記ヘッドは、壁部を有し、
前記容器は、前記壁部よりも前記軸線寄りに位置し、前記ヘッドを前記第一位置から前記第二位置に回転させる際に前記壁部が乗り越える回転止め部を有することが好ましい。
前記ヘッドは、第二壁部を有し、
前記容器は、前記第一位置で前記第二壁部よりも短手方向内側に位置するとともに該第二壁部の下端部よりも上方に位置する突出部を有することが好ましい。
前記突出部は、前記第二位置において前記第二壁部に当接又は近接することが好ましい。
前記ヘッドは、前記ステムに連結する基部と、該基部から横向きに延在して先端に前記噴出口を備えるノズル部とを有し、
前記基部は、前記ノズル部とは逆向きに延在する鍔部を有することが好ましい。
前記ノズル部は、下部壁を有し、
前記容器は、前記第一位置で前記下部壁に係合する係合突起を有することが好ましい。
本発明の噴出容器は、容器及びヘッドが扁平形状であって厚みが薄いため、携帯性に優れている。またヘッドは、容器の長手方向とヘッドの長手方向が揃う第一位置と、容器の長手方向とヘッドの長手方向がずれる第二位置との間で回転することができ、また噴出口はヘッドの長手方向端部に設けられている。すなわち、第二位置へ回転させて指掛かりとなる範囲が広くなった状態でヘッドを押し下げることができるため、内容液を噴出させる際の操作性も良好である。
本発明に係る噴出容器の第一実施形態に関する断面図である。 図1に示した噴出容器に関し、(a)はA-Aに沿う断面図であり、(b)はB-Bに沿う断面図である。 図2に示した第一位置のレバーを第二位置に回転させた状態を示す、(a)は図2(a)に準じた図であり、(b)は図2(b)に準じた図である。 図3(b)に示す状態の後にヘッドを押し下げた状態を示す図である。 本発明に係る噴出容器の第二実施形態に関する断面図である。 図5に示した噴出容器に関し、(a)はレバーを第一位置に回転させた状態での平面図であって、(b)はレバーを第二位置に回転させた状態での平面図である。 本発明に係る噴出容器の第三実施形態に関する断面図である。 図7に示した噴出容器に関し、(a)は平面図であり、(b)はC-Cに沿う断面図であり、(c)はD-Dに沿う断面図である。 図7に示した第一位置のレバーを第二位置に回転させた状態を示す、(a)は平面図であり、(b)は図8(b)に準じた図である。
以下、本発明に係る噴出容器の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお以下の説明における「上」「下」とは、図1に示すように噴出容器を正立させた状態での位置関係である。また「前」とは、矩形状になる容器の短手方向の一側(図3(a)に示した噴出口が位置する側)であり、「後」とはその逆側である。また「左」「右」は、前から後に向かって噴出容器を見た際の左右方向である。
まず、図1~図4を参照しながら本発明に係る噴出容器の第一実施形態(噴出容器1)について説明する。噴出容器1は、容器2(下側容器3と上側容器4で構成される)、噴出器5(シリンダー6、パイプ7、逆止弁8、ロッド9、ピストン10、下側スプリング11、上側スプリング12、及びステム13で構成される)、ヘッド14(ヘッド本体15とノズルチップ16で構成される)を備えている。本実施形態の噴出容器1は、図示したように、基本的には軸線Oを中心とする形状で形作られている。
下側容器3は、有底筒状に形作られていて、その上端部には、径方向外側を薄肉にした段差部3aが設けられている。
上側容器4は、有蓋筒状に形作られていて、その下端部は、例えば超音波溶着によって段差部3aに液密に結合されている。なお上側容器4の下端部と段差部3aとを結合させる手法は種々のものが採用可能であって、接着剤を使用してもよいし、嵌合のみで結合させてもよい。結合した下側容器3と上側容器4は、図示したように、厚み(前後方向の長さ)よりも幅(左右方向の長さ)が大きい扁平形状となるものである。また結合した下側容器3と上側容器4との内側には、内容液を収容する収容空間S1が形成される。
上側容器4の上部には、軸線Oを中心とする開口部を形成した下側天壁部4aが設けられている。下側天壁部4aの上面には、筒状壁4bが設けられている。筒状壁4bは、図2(a)に示すように、長手方向両側に位置し外周面が円形状になる円形部4cと、短手方向両側に位置し外周面が平坦形状になる平坦部4dと、円形部4cと平坦部4dがつながる連結部4eとを備えている。なお、詳細については後述するが、「連結部4e」は、本明細書等の「回転止め部」に相当する部位である。下側天壁部4aの下面には、爪状壁4fが設けられている。
下側天壁部4aの長手方向外縁部には、上方に向けて起立する一対の下側縦壁部4gが設けられている。下側縦壁部4gの上端部には、軸線Oから離れるように長手方向に延在する一対の上側天壁部4hが設けられていて、上側天壁部4hの長手方向外縁部には、上方に向けて起立する一対の上側縦壁部4jが設けられている。そして上側縦壁部4jの内面部には、軸線Oに向けて突出する一対の突出部4kが設けられている。なお、対をなす下側縦壁部4gの間隔は、図3(a)に示すように、ヘッド本体15の短手方向の長さ(厚み)よりも若干大きくなっている。また対をなす上側縦壁部4jの間隔は、図1に示すようにヘッド本体15の長手方向の長さ(幅)よりも若干大きくなっている。そして本実施形態の上側容器4は、図1及び図2(b)等から明らかなように、下側天壁部4a、下側縦壁部4g、上側天壁部4h、及び上側縦壁部4jの短手方向外縁部には上方に向けて起立する壁等は備えておらず、下側天壁部4a等の短手方向外縁部は開放されている。
詳細については後述するが、上述した「上側天壁部4h」は、本明細書等の「ストッパ」に相当する部位である。また「上側縦壁部4j」は、本明細書等の「長手方向内側壁部」に相当し、「突出部4k」は、本明細書等の「被係合部」に相当する部位である。
シリンダー6は、概略円筒状をなすものであって、その下端部にパイプ7を保持している。シリンダー6の内側下部には、球状をなす逆止弁8が配されている。逆止弁8は、パイプ7につながる通路を開閉させる機能を有する。またシリンダー6の内側には、ロッド9とピストン10が配されていて、シリンダー6とロッド9の間には下側スプリング11が配されている。またピストン10の上方には、中空状となるステム13が配されていて、ピストン10とステム13の間には、上側スプリング12が配されている。このような下側スプリング11や上側スプリング12によって、ステム13は上方に向けて付勢されている。またシリンダー6は、上端部が爪状壁4fに係合していて、上側容器4に保持されている。
ヘッド本体15は、頂壁部15aと、頂壁部15a外縁部から下方に向けて延在する周壁部を備えている。頂壁部15aと周壁部は、図示したように、厚み(前後方向の長さ)よりも幅(左右方向の長さ)が大きい扁平形状となるものである。本実施形態の周壁部は、図2(a)に示すように長手方向に位置するとともに円形状になる長手側周壁部15bと、短手方向に位置するとともに平坦形状になる短手側周壁部15cで構成されている。長手側周壁部15bには、突出部4kが嵌まる凹状部15dが設けられている。なお、上述した「長手側周壁部15b」は、本明細書等の「長手方向外側壁部」に相当する部位であり、「凹状部15d」は、本明細書等の「係合部」に相当する部位である。
ヘッド本体15の内側には、円筒状をなす内部筒状壁15eが設けられている。内部筒状壁15eは、ステム13に対して軸線O周りに回転可能に連結し、且つステム13に対して抜け止めされている。これによりヘッド本体15は、図2に示すように上側容器4の長手方向とヘッド本体15の長手方向が揃う第一位置と、図3に示すように上側容器4の長手方向とヘッド本体15の長手方向がずれる第二位置(図3では、上側容器4の長手方向とヘッド本体15の長手方向は90度ずれている)との間で回転する。このような機能を実現するものとしては、例えばステム13の外周面に環状の溝部を設け、内部筒状壁15eにはこの溝部に係合する凸部を設けることが挙げられるが、これに限定されるものではない。
ヘッド本体15の内側において内部筒状壁15eの径方向外側には、図2(a)に示すように短手方向に延在する壁部15fが設けられている。ここで、図2(a)の部分拡大図を参照しながら筒状壁4bと壁部15fの関係について説明する。上述したように筒状壁4bは、円形部4c、平坦部4d、及び連結部4eを備えている。軸線Oを中心としてヘッド本体15が回転する際、軸線Oから壁部15fまで最短となる点Pは、部分拡大図における仮想線L上を移動する。図示したように本実施形態の連結部4eは、仮想線Lよりも径方向外側に位置している。従って、図2(a)に示す第一位置から図3(a)に示す第二位置にヘッド本体15を回転させると、壁部15fが連結部4eを乗り越えるため、その際に生じる感触(クリック感)によって、ヘッド本体15が第二位置へ移動したことを使用者に伝えることができる。また壁部15fが連結部4eを乗り越えることで、ヘッド本体15は元の第一位置には戻りにくくなる。すなわち連結部4eは、ヘッド本体15の回転止めとして機能する。またヘッド本体15が第二位置に回転した際、図3(a)に示すように平坦部4dと壁部15fは、全面的に近接又は当接するため、ヘッド本体15をより確実に第二位置に留めることができる。
更にヘッド本体15の内側には、図1に示すように内部筒状壁15eにつながる内部通路15gが設けられている。内部通路15gは、ヘッド本体15の長手方向一端部で開口していて、この開口にノズルチップ16が装着される。ノズルチップ16は、内部通路15gにつながる噴出口16aを備えている。
このように構成される噴出容器1は、ヘッド本体15が第一位置に回転した状態(図1、図2を参照)では、上側天壁部4hの上方に長手側周壁部15bが位置していて、ヘッド本体15の押し下げを阻止している。このため噴出容器1を携帯する際でも、ヘッド本体15が不用意に操作されて内容液が意図せず噴出される不具合が防止できる。本実施形態においては、図2(a)に示すように第一位置で突出部4kと凹状部15dが係合しているため、ヘッド本体15が第一位置から不用意に回転する不具合も防止できる。
内容液を噴出させるにあたっては、図3に示すようにヘッド本体15を第二位置に回転させる。上述したようにヘッド本体15を第一位置から第二位置に回転させる際は、壁部15fが連結部4eを乗り越えるため、その際に生じるクリック感によって、ヘッド本体15が第二位置へ移動したことを使用者に伝えることができる。また、ヘッド本体15を押し下げる際に指をかける頂壁部15aは、図示したように長く延在していて指掛かりとなる範囲が広くなっているため、操作性に優れる。そしてヘッド本体15を図4に示すように押し下げると、ヘッド本体15によってステム13も押し下げられ、それに伴ってピストン10も押し下げられてシリンダー6内が加圧される。これによりシリンダー6内の内容液は、ステム13、内部通路15gを通過して噴出口16aから噴出される。また噴出口16aは、ヘッド本体15の長手方向一端部に設けられていて、ヘッド本体15を押圧する指から離れた位置にあるため、噴出した内容液が指に付きにくくなるという効果も得られる。また図3(b)に示すように、上側容器4に設けた筒状壁4bに対して、ヘッド本体15は、径方向内側に内部筒状壁15eを有し、径方向外側に壁部15fを有していて、ヘッド本体15を押し下げる際にこれらがガイドとして機能するため、ヘッド本体15の傾倒を防止してこれをスムーズに押し下げることができる。
ヘッド本体15への押圧を解除すると、上方付勢されたステム13が上昇する。このとき、下側スプリング11に付勢されているピストン10も上昇し、それに伴いシリンダー6内が減圧されるため、パイプ7につながる通路を閉じていた逆止弁8が動いてこの通路を開き、収容空間S1の内容液をシリンダー6内に吸引することができる。従って、ヘッド本体15への押圧と押圧解除を繰り返すことによって、収容空間S1に収容されている内容液を噴出口16aから繰り返し噴出することができる。
次に本発明に係る噴出容器の第二実施形態(噴出容器21)について、図5、図6を参照しながら説明する。なお、上述した噴出容器1と共通する部位については、図面に同一の符号を付して説明は省略する。
噴出容器21は、上述した上側容器4に替えて、上側容器24を備えている。上側容器24は、上側容器4が備える下側天壁部4a、爪状壁4f、下側縦壁部4g、上側天壁部4h、上側縦壁部4jと同様の下側天壁部24a、爪状壁24f、下側縦壁部24g、上側天壁部24h、上側縦壁部24jを備えている。また上側天壁部24hには、上方に向けて突出する突出部24mが設けられている。
また噴出容器21は、上述したヘッド本体15に替えて、ヘッド本体25を備えている。ヘッド本体25は、頂壁部15a、長手側周壁部15b、短手側周壁部15c、内部筒状壁15e、内部通路15gに替えて、頂壁部25a、長手側周壁部25b、短手側周壁部25c、内部筒状壁25e、内部通路25gを備えている。図5に示すように長手側周壁部25bの下端部は、突出部24mの上面よりも下方に位置している。また長手側周壁部25bと短手側周壁部25cの下端部は、同一高さで揃っている。なお「短手側周壁部25c」は、本明細書等の「第二壁部」に相当する部位である。
このような噴出容器21によれば、ヘッド本体25が第一位置に回転した状態(図5、図6(a))では、突出部24mは、長手側周壁部25bと短手側周壁部25cの内側に位置していて、短手側周壁部25cの下端部は、突出部24mの上面よりも下方に位置している。このため、第一位置から第二位置にヘッド本体25を回転させる際は、短手側周壁部25cの下端部が突出部24mに乗り上げて抵抗が働くため、第一位置のヘッド本体25が不用意に回転する不具合を防止できる。
内容液を噴出させるにあたっては、ヘッド本体25を第二位置に回転させる。図5における仮想線は、第二位置に回転させたヘッド本体25を示していて、この状態で短手側周壁部25cの下端部は、突出部24mの上面よりも下方に位置し、突出部24mの内面に当接又は近接している。従って、第二位置に回転させたヘッド本体25をその位置で留めることができる。そして頂壁部25aに指をかけてヘッド本体25を押し下げることによって、噴出口16aから内容液を噴出させることができる。
次に本発明に係る噴出容器の第三実施形態(噴出容器31)について、図7~図9を参照しながら説明する。
噴出容器31は、先に述べた噴出器5の他、容器32(下側容器33、上側容器34、キャップ35で構成される)とヘッド44(ヘッド本体45、棒状部材46、ノズルチップ16で構成される)を備えている。
下側容器33は、板状に形作られていて、その外縁部には、上方に向けて起立する周壁33aが設けられている。
上側容器34は、有蓋筒状に形作られていて、その下端部は、周壁33aに液密に結合されている。結合した下側容器33と上側容器34は、図示したように、厚み(前後方向の長さ)よりも幅(左右方向の長さ)が大きい扁平形状(薄型の直方体形状)となるものである。結合した下側容器33と上側容器34の内側には、内容液を収容する収容空間S2が形成される。
上側容器34の上部には、下側天壁部34aが設けられている。下側天壁部34aの長手方向一端部には、噴出器5を保持する爪状壁34bが設けられている。なお爪状壁34bの内側には、下側天壁部34aを貫く孔が設けられていて、噴出器5はこの孔からステム13を突出させた状態で上側容器34に保持される。また下側天壁部34aの上面には、ステム13の周囲を延在する円弧状(略半円弧状)の容器側ガイド壁34cが設けられている(図8(a)参照)。また下側天壁部34aには、上方に向けて起立する給液筒部34dが設けられている。給液筒部34dは、収容空間S2に通じていて、給液筒部34dから収容空間S2に内容液を給液することができる。なお、給液筒部34dの外周面には雄ねじ部が設けられていて、内周面に雌ねじ部を形成したキャップ35によって、給液筒部34dを密閉することができる。
図7に示すように下側天壁部34aの長手方向外縁部には、上方に向けて起立する下側縦壁部34eが設けられている。下側縦壁部34eは、爪状壁34bが位置する側の外縁部では、上方に向けて短く延在していて、その上端部には、軸線Oから離れるように長手方向に延在する上側天壁部34fが設けられている。上側天壁部34fの長手方向外縁部には、上方に向けて起立する上側縦壁部34gが設けられている。下側縦壁部34eは、給液筒部34dが位置する側の外縁部では上方に向けて長く延在していて、その内側には、図8(c)に示すように階段状になる段差部34hが設けられている。ここで段差部34hにおいて、後述するノズル部45bにおける先端部の直下に位置して水平方向に延在する部位を水平段部34jと称し、水平段部34jから上方に向けて延在する部位を垂直段部34kと称する。なお「水平段部34j」は、本明細書等の「ストッパ」に相当する部位である。また水平段部34jにおいて、垂直段部34kに対向する側には、上方に向けて突出する係合突起34mが設けられている。
ヘッド本体45は、基部45aと、基部45aから横向きに延在するノズル部45bとを備えている。基部45aは、ステム13に対して軸線O周りに回転可能に連結し、且つステム13に対して抜け止めされる内部筒状壁45cを備えている。内部筒状壁45cは、容器側ガイド壁34cよりも径方向内側に位置している。また基部45aは、容器側ガイド壁34cよりも径方向外側に位置するヘッド側ガイド壁45dを備えている。更に基部45aは、ノズル部45bが連結する側とは反対側に鍔部45eを備えている。本実施形態の鍔部45eは、ノズル部45bとは逆向きに水平方向に延在した後、下方に向けて延在していて、その下端部は、図7に示すように上側天壁部34fに対して当接又は近接している。
ノズル部45bは、基部45aに連結する根元側は小径円筒状をなし、先端側は大径円筒状をなすように形作られている。ノズル部45bの内部には棒状部材46が取り付けられ、ノズル部45bの先端部にはノズルチップ16が取り付けられる。ノズル部45bは、内部筒状壁45cに連通している。またノズル部45b、棒状部材46、及びノズルチップ16の間には、噴出口16aに通じる微小な隙間が設けられている。
またノズル部45bの先端部には、下方に向けて延在する下部壁45fが設けられている。図8(c)に示すように下部壁45fの下端部は、水平段部34jの上面に当接又は近接している。また下部壁45fの下端部は、係合突起34mに係合している。
このような噴出容器31は、ヘッド本体45が第一位置に回転した状態(図7、図8を参照)では、鍔部45eの下端部が上側天壁部34fの上方に位置し、また下部壁45fの下端部が水平段部34jの上方に位置しているため、この状態でヘッド本体45が押し下げられることがなく、内容液の不用意な吐出が防止される。また下部壁45fの下端部が係合突起34mに係合しているため、ヘッド本体45が不用意に回転する不具合が防止される。
ヘッド本体45を図9に示す第二位置に回転させると、ストッパとして機能していた上側天壁部34f等がヘッド本体45からずれるため、ヘッド本体45を押し下げることができる。これにより、ヘッド本体45とともに押し下げられるステム13によってシリンダー6内が加圧されるため、噴出口16aから内容液を噴出することができる。本実施形態の噴出容器31は、基部45aに鍔部45eを連結させて指掛かりとなる範囲を広くしているため、操作性に優れる。またノズル部45bによって、指を掛ける部位から比較的距離があるところにも内容液を噴出させることができる。そして上側容器4に設けた容器側ガイド壁34cに対し、ヘッド本体45は、径方向内側に内部筒状壁45cを有し、径方向外側にヘッド側ガイド壁45dを有しているため、ヘッド本体45を押し下げる際にこれらがガイドとして機能し、ヘッド本体45の傾倒を防止してこれをスムーズに押し下げることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、上記の説明で特に限定しない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。また、上記の実施形態における効果は、本発明から生じる効果を例示したに過ぎず、本発明による効果が上記の効果に限定されることを意味するものではない。
例えば噴出容器1は、図2(a)に示すように、上側容器4に「被係合部」としての突出部4kを設け、ヘッド本体15に「係合部」としての凹状部15dを設けたが、被係合部を凹状部、係合部を突起部として構成してもよい。
また、図示した容器及びヘッドの形状は一例に過ぎず、厚みよりも幅が大きい扁平形状であればよい。
1:噴出容器
2:容器
3:下側容器
3a:段差部
4:上側容器
4a:下側天壁部
4b:筒状壁
4c:円形部
4d:平坦部
4e:連結部(回転止め部)
4f:爪状壁
4g:下側縦壁部
4h:上側天壁部(ストッパ)
4j:上側縦壁部(長手方向内側壁部)
4k:突出部(被係合部)
5:噴出器
6:シリンダー
7:パイプ
8:逆止弁
9:ロッド
10:ピストン
11:下側スプリング
12:上側スプリング
13:ステム
14:ヘッド
15:ヘッド本体
15a:頂壁部
15b:長手側周壁部(長手方向外側壁部)
15c:短手側周壁部
15d:凹状部(係合部)
15e:内部筒状壁
15f:壁部
15g:内部通路
16:ノズルチップ
16a:噴出口
21:噴出容器
24:上側容器
24a:下側天壁部
24f:爪状壁
24g:下側縦壁部
24h:上側天壁部
24j:上側縦壁部
24m:突出部
25:ヘッド本体
25a:頂壁部
25b:長手側周壁部
25c:短手側周壁部(第二壁部)
25e:内部筒状壁
25g:内部通路
31:噴出容器
32:容器
33:下側容器
33a:周壁
34:上側容器
34a:下側天壁部
34b:爪状壁
34c:容器側ガイド壁
34d:給液筒部
34e:下側縦壁部
34f:上側天壁部
34g:上側縦壁部
34h:段差部
34j:水平段部(ストッパ)
34k:垂直段部
34m:係合突起
35:キャップ
44:ヘッド
45:ヘッド本体
45a:基部
45b:ノズル部
45c:内部筒状壁
45d:ヘッド側ガイド壁
45e:鍔部
45f:下部壁
46:棒状部材
O:軸線
S1:収容空間
S2:収容空間

Claims (8)

  1. 内容液を収容する収容空間を有する容器と、上方付勢されたステムを有する噴出器と、噴出口を有し、前記ステムに連結するヘッドと、を備え、該ヘッドを押し下げることによって該噴出器が駆動して該収容空間の内容液を該噴出口から噴出させる噴出容器であって、
    前記容器及び前記ヘッドは、厚みよりも幅が大きい扁平形状であり、
    前記ヘッドは、前記ステムに対して該ステムの軸線回りに回転可能に連結していて、前記容器の長手方向と該ヘッドの長手方向が揃う第一位置と、該容器の長手方向と該ヘッドの長手方向がずれる第二位置との間で回転するものであって、
    前記噴出口は、前記ヘッドの長手方向端部に設けられる噴出容器。
  2. 前記容器は、前記第一位置に前記ヘッドを回転させた状態では該ヘッドの押し下げを阻止する一方、前記第二位置に該ヘッドを回転させた状態では該ヘッドの押し下げを許容するストッパを有する、請求項1に記載の噴出容器。
  3. 前記ヘッドは、長手方向外側壁部に係合部を有し、
    前記容器は、前記第一位置で前記長手方向外側壁部に対向する長手方向内側壁部を有するとともに前記係合部に係合する被係合部を該長手方向内側壁部に有する、請求項1又は2に記載の噴出容器。
  4. 前記ヘッドは、壁部を有し、
    前記容器は、前記壁部よりも前記軸線寄りに位置し、前記ヘッドを前記第一位置から前記第二位置に回転させる際に前記壁部が乗り越える回転止め部を有する、請求項1~3の何れか一項に記載の噴出容器。
  5. 前記ヘッドは、第二壁部を有し、
    前記容器は、前記第一位置で前記第二壁部よりも短手方向内側に位置するとともに該第二壁部の下端部よりも上方に位置する突出部を有する、請求項1又は2に記載の噴出容器。
  6. 前記突出部は、前記第二位置において前記第二壁部に当接又は近接する、請求項5に記載の噴出容器。
  7. 前記ヘッドは、前記ステムに連結する基部と、該基部から横向きに延在して先端に前記噴出口を備えるノズル部とを有し、
    前記基部は、前記ノズル部とは逆向きに延在する鍔部を有する、請求項1又は2に記載の噴出容器。
  8. 前記ノズル部は、下部壁を有し、
    前記容器は、前記第一位置で前記下部壁に係合する係合突起を有する、請求項7に記載の噴出容器。
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