JP7431127B2 - ポンプ式注出具 - Google Patents

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Description

本開示は、容器の口部に装着して使用されるポンプ式注出具に関する。
消毒用アルコールやハンドソープ等を内容物として収容する容器として、内容物の取り出しを容易に行い得るようにするために、当該容器の口部にポンプ式注出具を装着して使用されるものがある。
このような容器に用いられるポンプ式注出具としては、例えば特許文献1に記載されるように、容器の口部に装着される装着部と、装着部により容器に固定されるポンプと、ポンプのステムに連結され、傾斜した方向に延びるノズルとを備えた合成樹脂製のノズルヘッドと、を有し、ノズルヘッドが押し下げ操作されるとポンプが作動して容器に収容されている内容物をノズル内の注出流路を通して注出するものが知られている。
特開2014-198309号公報
ところで、上記従来のポンプ式注出具では、ノズルヘッドの押し下げにより所定量の内容物を噴出可能であることから、消毒用アルコール等の他に、例えば動物に経口投与する薬剤を収容し、所定量の薬剤をノズルから噴出させて動物の口や鼻から投与するといった使い方が考えられる。しかし、上記従来のポンプ式注出具では、ノズルヘッドを押し下げる際に内容物を噴出するノズルが上下に移動するため、薬剤がうまく動物の口や鼻に入らなかったりノズルが動物の口や鼻に当たってしまう可能性があるため、改善の余地があった。
本開示の目的は、動物に薬剤等を経口投与し易いポンプ式注出具を提供することにある。
本開示のポンプ式注出具は、
内容物を収容する容器の口部に装着される装着部と、
前記装着部により前記容器に固定されるポンプと、
前記ポンプによって圧送された内容物を外部に導くノズル流路を有するノズルヘッドと
を備え、
前記ポンプは、
圧送された内容物を前記ノズルヘッドへと導く内側流路を区画形成する筒状のステムと、
押圧力を受けて前記ステムを移動させることにより前記ポンプを作動させる作動部材と、
前記ステムに固定されるとともに前記ノズルヘッドに摺動可能に当接し、前記ステムの前記内側流路と前記ノズルヘッドの前記ノズル流路とを液密にシールする筒状のシール部材と
を有し、
前記ノズルヘッドは、前記装着部に対して少なくとも前記ステムの移動方向に移動不能とされていることを特徴とする。
本開示のポンプ式注出具は、上記構成において、前記シール部材は、前記ステムの外周面に固定されるとともに、前記ノズルヘッドの内面に摺動可能に当接することが好ましい。
本開示のポンプ式注出具は、上記構成において、前記作動部材は、径方向外側に突出する押圧部を有し、該押圧部が中心軸線に沿う押圧力を受けて前記ステムに伝達することが好ましい。
本開示のポンプ式注出具は、上記構成において、前記作動部材は、前記装着部周りの回転を前記ステムの中心軸線に沿う移動に変換するトリガー式部材であることが好ましい。
本開示のポンプ式注出具は、上記構成において、前記作動部材は、前記ノズルヘッドを上方及び径方向外側から覆う有頂筒状の押圧部を有することが好ましい。
本開示のポンプ式注出具は、上記構成において、前記作動部材は前記シール部材と一体形成され、前記ステムの内周面に固定されるとともに、前記ノズルヘッドの内面に摺動可能に当接することが好ましい。
本開示のポンプ式注出具は、上記構成において、前記作動部材に対応する周方向位置には、前記装着部に固定された把持部が設けられていることが好ましい。
本開示のポンプ式注出具は、上記構成において、前記シール部材は、前記ノズルヘッドに当接する先端部が先細かつ当接面側に屈曲するように形成されていることが好ましい。
本開示によれば、動物に薬剤等を経口投与し易いポンプ式注出具を提供することができる。
本開示の第1実施形態であるポンプ式注出具を容器に装着した状態(初期状態)の側面一部断面図である。 本開示の第1実施形態であるポンプ式注出具の平面図である。 本開示の第1実施形態であるポンプ式注出具を容器に装着した状態の斜視図である。 図1の状態から作動部材を押圧して内容物を噴出させている状態を示す側面一部断面図である。 本開示の第2実施形態であるポンプ式注出具を容器に装着した状態(初期状態)の側面一部断面図である。 本開示の第2実施形態であるポンプ式注出具の平面図である。 本開示の第2実施形態であるポンプ式注出具を容器に装着した状態の斜視図である。 図5の状態から作動部材を押圧して内容物を噴出させている状態を示す側面一部断面図である。 本開示の第3実施形態であるポンプ式注出具を容器に装着した状態(初期状態)の側面一部断面図である。 本開示の第3実施形態であるポンプ式注出具の平面図である。 本開示の第3実施形態であるポンプ式注出具を容器に装着した状態の斜視図である。 図9の状態から作動部材を押圧して内容物を噴出させている状態を示す側面一部断面図である。 本開示の第4実施形態であるポンプ式注出具を容器に装着した状態(初期状態)の側面一部断面図である。 図13の状態から作動部材を押圧して内容物を噴出させている状態を示す側面一部断面図である。
以下、本開示のポンプ式注出具の第1実施形態について、図面を参照しつつ例示説明する。
なお、本明細書及び特許請求の範囲において、上下方向は、図1に示すようにポンプ式注出具100を容器2に装着して正立姿勢とした状態における上下方向を意味するものとする。また、ノズル31が設けられる側(図1における左側)を前方とし、その反対側(図1における右側)を後方とする。また、上下方向及び前後方向に対して直交する方向(図1における紙面に垂直な方向)を側方方向とする。また、径方向外側とは、中心軸線Oを通り当該中心軸線Oに垂直な直線に沿って中心軸線Oから離れる方向であり、径方向内側とは、中心軸線Oを通り当該中心軸線Oに垂直な直線に沿って中心軸線Oに向かう方向を意味するものとする。周方向位置は、中心軸線O周りの角度位置を意味するものとする。
図1に示す本開示の第1実施形態のポンプ式注出具100は、容器2の口部2aに装着することによってポンプ式注出容器として使用され、当該容器2の収容空間Sに収容されている動物に経口投与すべき薬剤等の内容物を注出するものである。ポンプ式注出具100は、図1に示すように、装着部10、ポンプ20及びノズルヘッド30を有している。
装着部10は、合成樹脂材料により、外周壁10aの中間高さにおいて内向きのフランジ10cを一体に備えた円筒状に形成されており、外周壁10aの内周面に設けられた雌ねじ10bが口部2aの外周面に設けられた雄ねじ2bにねじ結合することで容器2の口部2aに着脱自在に装着される。
装着部10の外周壁10aは、図3にも示すように筒状形状を備えており、フランジ10cを越えて上方に延在している。外周壁10aの上端部には、図3に示すように周方向2箇所において径方向外側に突出する把持部10eが設けられている。この把持部10eは、後述するように利用者が把持部10eに中指等を掛けながら親指等で作動部材40の押圧部41を押圧することによって、ポンプ20を作動させて内容物を噴出させることができる。
フランジ10cの内周端から上方に内周壁10dが立設されている。内周壁10dの上端部外面がノズルヘッド30の外筒34の下端部内面にアンダーカット係合するとともに、内周壁10dの上端部が外筒34の径方向内側に設けられた突き当てリブ34bに下方から当接することで、ノズルヘッド30は装着部10に対して中心軸線Oに沿う上下方向に相対移動不能に装着されている。なお、図1の例では、ノズルヘッド30は装着部10に対して中心軸線O周りに回動可能ではあるが、ノズルヘッド30の外筒34に設けられた切り欠き部34cに後述する作動部材40のアーム部43が周方向から当接することにより中心軸線O周りの回転を規制されている。なお、ノズルヘッド30は、装着部10に対して中心軸線O周りに回動不能とされていてもよい。例えば、ノズルヘッド30は、装着部10と一体形成されていてもよい。
ポンプ20は、筒状の外形を有するシリンダー21と、シリンダー21の下部の嵌合筒部21dに取り付けられた吸引管22と、圧送された内容物をノズルヘッド30へと導く内側流路INを区画形成する筒状のステム23と、ステム23に後述するシール部材50を介して固定され押圧によりポンプ20を作動させる作動部材40と、ステム23に固定されるとともにノズルヘッド30に摺動可能に当接し、ステム23の内側流路INとノズルヘッド30のノズル流路NZとを液密にシールする筒状のシール部材50と、シリンダー21の内部に上下動自在に装着されて作動部材40が押し下げられるとシール部材50及びステム23とともに下方に移動してシリンダー21の内部の内容物をステム23の上端から吐出させるピストン24と、作動部材40、シール部材50、ステム23、ピストンガイド25及びピストン24を上方に向けて付勢するスプリング26と、吸引管22とシリンダー21の内部との間を開閉する逆止弁27とを有している。なお、本実施形態において、ステム23はシリンダー21と同軸に配置され、ピストンガイド25と一体形成されている。
シリンダー21の上部には径方向外方に向けて突出する環状のフランジ21aが一体に設けられている。ポンプ20は、フランジ21aが、容器2の口部2aの上端に配置されたパッキン28と、口部2aにねじ止めされた装着部10のフランジ10cとの間に挟持されることで、容器2の口部2aに固定されて口部2aを通して容器2の内部に吊り下げられた状態に支持される。
シリンダー21の内側には、例えば樹脂製とされるピストンガイド25が昇降自在に収容されている。ピストンガイド25は、ステム23の径方向外側にステム23と一体に形成されている。ピストンガイド25の上部にはピストン24が配置されている。ステム23の下端部は加圧壁部23bにより閉塞されており、ステム23の内側空間は、ポンプ20によって圧送された内容物をノズルヘッド30へと導く内側流路INを区画形成している。
ピストン24は、シリンダー21の内面に対して摺動可能となっており、ピストンガイド25により案内される。ピストンガイド25が下降するとステム23の下部に設けられた流入孔23aを開き、ピストンガイド25が上昇すると、流入孔23aを閉じるように作動する。より具体的には、図1に示すように、ピストン24は弾性体により断面H形状のシール体に形成されており、その外周側においてシリンダー21の内面に摺接するとともに、内周側においてステム23の外周面に沿って上下方向に移動自在となっている。そして、ピストンガイド25が下降すると、ピストン24はピストンガイド25に対して上方に相対移動して流入孔23aを開き、当該流入孔23aを介して内側流路INを加圧室Pに連通させる。一方、ピストンガイド25が上昇すると、ピストン24はピストンガイド25に当接して流入孔23aを閉じ、内側流路INと加圧室Pとの間の連通を遮断する。
ステム23の上部における外周面は、筒状のシール部材50の内周面に嵌合固定されている。シール部材50は、図1に示すように、シール筒51の上側の先端部が先細かつノズルヘッド30の内筒33の内周面側(当接面側)に屈曲するように形成されており、ノズルヘッド30の内筒33の内周面に摺動可能に当接している。シール筒51の上側の先端部が先細かつ当接面側に屈曲するように形成されることで径方向に撓み易くなっており、ステム23の昇降に伴う径方向への僅かなずれにも対応してノズルヘッド30の内筒33に追従して当接を維持することができる。従って、シール部材50のノズルヘッド30への当接によってステム23の内側流路INとノズルヘッド30のノズル流路NZとを液密にシールすることができる。
シール部材50の下部には、図1に示すように、径方向外側に拡径された拡径部52が設けられている。作動部材40が押し下げられた時、作動部材40に連結されたシール部材50の拡径部52がピストン24を押し下げることによって、加圧室P内の内容物を加圧し、内側流路INを通して上方に圧送する。
シール部材50の拡径部52の外周面は、作動部材40の装着筒部42の内周面に嵌合固定されている。拡径部52の下端部には径方向外側に突出する支持突部53が設けられており、装着筒部42の下端部が支持突部53に当接している。そして、作動部材40の押圧部41からの押圧力は、装着筒部42と拡径部52との嵌合、及び装着筒部42の下端部と支持突部53との当接によってシール部材50に伝達される。
作動部材40は、周方向2箇所において径方向外側に突出し、利用者が押圧力を作用させる押圧部41(図2及び図3参照)と、押圧部41の内周端から下方に垂下する筒状の作動筒壁44と、作動部材40をシール部材50に装着するための装着筒部42と、作動筒壁44と装着筒部42を径方向に連結するアーム部43とを備えている。本実施形態では、押圧部41はノズル31と直交する2か所の周方向位置に設けられている。アーム部43は、ノズルヘッド30の外筒34に設けられた切り欠き部34cを通って装着筒部42と作動筒壁44を連結している。本実施形態では、作動部材40は、押圧部41、作動筒壁44、アーム部43及び装着筒部42を合成樹脂により一体形成している。しかし、この態様には限定されず、作動部材40は、複数の部材を組み合わせて構成してもよい。また、作動部材40は、シール部材50、ステム23、ピストンガイド25等と一体形成してもよい。
図1に示すように、作動部材40は、アーム部43の下面が装着部10のフランジ10cの内周端に設けられた付勢リブ10fに対してスプリング26によって付勢されている。これによって、作動部材40は、押圧されていない状態において装着部10に対して上方付勢された状態を維持することができる。
ノズルヘッド30は、外筒34と、外筒34の上端部を閉塞する天壁36と、外筒34の径方向内側において天壁36から垂下する内筒33と、外筒34から前方開口34d(図2及び図3参照)を介して前方に突出するノズル31とを備えている。内筒33の内部及びノズル31の内部空間は、ポンプ20により容器2から圧送された内容物をノズル孔31aへと導くノズル流路NZを形成している。
外筒34の下端部内周面には、装着部10においてフランジ10cの内周端から上方に立設された内周壁10dがアンダーカット係合している。このアンダーカット係合によって、装着部10に対するノズルヘッド30の上方への変位が規制されている。また、外筒34の内周面には、周方向に完結的に設けられた突き当てリブ34bが設けられており、内周壁10dの上端部が突き当てリブ34bの下端部に当接することでノズルヘッド30の下方への変位が規制されている。このようにして、ノズルヘッド30は装着部10に対して中心軸線Oに沿う上下方向に相対移動不能に装着されている。
ポンプ20は、作動部材40がスプリング26の付勢力に抗して下方に向けて押し下げられることにより作動する。すなわち、図4に示すように利用者が把持部10eに中指等を掛けながら親指等で作動部材40の押圧部41を下方に向けて押し下げると、作動部材40に固定されたシール部材50、ステム23、及びステム23と一体形成されたピストンガイド25も下方に押し下げられる。また、シール部材50の拡径部52がピストン24に当接するため、ピストンガイド25に遅れてピストン24も下方に移動を開始する。ピストンガイド25の下降開始によって、ピストン24に対してピストンガイド25が下方に相対移動するため、流入孔23aが開放されて、流入孔23aを介してステム23の内側流路INが加圧室Pと連通する。
ピストン24の下方への移動により加圧室P内の内容物が加圧されるため、ステム23の内側流路INと加圧室Pとが連通すると、加圧室P内の内容物が流入孔23aから内側流路IN内に流入し、更に内側流路IN内を上方に圧送されて、ノズルヘッド30のノズル流路NZを経由してノズル孔31aから外部に噴出される。
一方、作動部材40の押し下げが解除されると、スプリング26の付勢力により作動部材40がシール部材50、ステム23及びピストンガイド25とともに上方に向けて押されて元の位置に復帰する。上方に移動を始めたピストンガイド25はピストン24に再び当接し、流入孔23aを閉塞する。また、ピストンガイド25と共にピストン24が上方に移動すると、シリンダー21の加圧室Pの内部が負圧になり、逆止弁27が開いて容器2に収容されている内容物が吸引管22を通して加圧室Pの内部に吸引される。
シリンダー21の側壁には、フランジ21aよりも下方の位置に連通口21bが設けられており、容器2内が負圧状態になると、連通口21bから外気が取り込まれて容器2が復元する。なお、容器2が、例えばパウチ状の軟包装体又は二重構造のいわゆるデラミ容器の場合、容器2の形状を復元させる必要がないため、連通口21bは設けなくてもよい。つまり、連通口21bの必要性は、容器2の形態に依存する。
以上述べたように、本実施形態にかかるポンプ式注出具100は、内容物を収容する容器2の口部2aに装着される装着部10と、装着部10により容器2に固定されるポンプ20と、ポンプ20によって圧送された内容物を外部に導くノズル流路NZを有するノズルヘッド30とを備え、ポンプ20は、圧送された内容物をノズルヘッド30へと導く内側流路INを区画形成する筒状のステム23と、押圧力を受けてステム23を移動させることによりポンプ20を作動させる作動部材40と、ステム23に固定されるとともにノズルヘッド30に摺動可能に当接し、ステム23の内側流路INとノズルヘッド30のノズル流路NZとを液密にシールする筒状のシール部材50とを有し、ノズルヘッド30は、装着部10に対して少なくともステム23の移動方向に移動不能とされるように構成した。このような構成の採用によって、ノズル31を動かさずに内容物を噴出させることが可能となるので、動物に薬剤等を経口投与し易いポンプ式注出具100を提供することができる。
また、本実施形態では、シール部材50は、ステム23の外周面に固定されるとともに、ノズルヘッド30の内面に摺動可能に当接するように構成した。このような構成の採用によって、筒状のシール部材50をステム23と同心配置することによってステム23とノズルヘッド30とを容易にシールして、ノズル31の固定化を実現することができる。
また、本実施形態では、作動部材40は、径方向外側に突出する押圧部41を有し、押圧部41が中心軸線Oに沿う押圧力を受けてステム23に伝達するように構成した。このような構成の採用によって、作動部材40の押圧操作を利用者が直感的に理解し易くすることができるとともに、中心軸線Oに沿う押圧という簡単な操作によって内容物を噴出させることができる。
また、本実施形態では、シール部材50は、ノズルヘッド30に当接する先端部が先細かつノズルヘッド30の内筒33の内周面側(当接面側)に屈曲するように構成した。このような構成の採用によって、シール筒51の上側の先端部が径方向に撓み易くなっており、ステム23の昇降に伴う径方向への僅かなずれにも対応してノズルヘッド30の内筒33に追従して当接を維持することができる。従って、シール部材50のノズルヘッド30への当接によってステム23の内側流路INとノズルヘッド30のノズル流路NZとを液密にシールすることができる。
また、本実施形態では、作動部材40に対応する周方向位置には、装着部10に固定された把持部10eが設けられるように構成した。このような構成の採用によって、利用者が作動部材40をステム23に沿って押圧する際に、把持部10eに中指等を掛けながら親指等で作動部材40の押圧部41を押圧することができるので、装着部10に対して作動部材40を中心軸線Oに沿って動かし易くすることができる。
次に、本開示のポンプ式注出具の第2実施形態について、図面を参照しつつ例示説明する。
なお、本実施形態にかかるポンプ式注出具200は、第1実施形態と比較して、作動部材40の構成が異なるほかは、第1実施形態と近似している。従って、ここでは、主に第1実施形態との差異点について説明する。また、第1実施形態と同じ機能を有する部位については同一の符号を付して説明する。
本実施形態にかかる作動部材40は、図5に示すように、前端に押圧部141を設けたトリガーアーム144が、装着部10と一体形成された装着アーム110の上端部に設けられた回動軸112周りに回動可能に構成されている。より詳細には、作動部材40を構成するトリガーアーム144の前端部には、下方に屈曲する押圧部141が設けられている。また、トリガーアーム144の後部には、側方方向(図5の紙面に垂直方向)に貫通する回動穴143が設けられており、回動穴143には、装着アーム110の上部に設けられた回動軸112が回転可能な状態で嵌合している。
また、トリガーアーム144には、図6及び図7に示すようにノズルヘッド30が通過可能な貫通穴144aが設けられている。そして、貫通穴144aの側方には、装着筒部42から外筒34に設けられた切り欠き部134(図7参照)を通って径方向外側に突出する嵌合軸142が嵌合する凹所144bが設けられている。そして、押圧部141、トリガーアーム144、嵌合軸142及び装着筒部42は、全体として作動部材40として動作する。
利用者が、作動部材40の押圧部141を、図5の右下方に向かって押圧すると、トリガーアーム144が装着アーム110の回動軸112周りに反時計回りに回転し(図8参照)、トリガーアーム144の前後方向略中央位置に配置された凹所144bは下方に向かって移動する。これによって、凹所144bに嵌合している嵌合軸142も下方に移動するため、嵌合軸142と一体形成された装着筒部42は、中心軸線Oに沿って図8の下方に移動する。この装着筒部42の下方への移動に伴い、第1実施形態と同様に装着筒部42に固定されたシール部材50、ステム23及びピストンガイド25も下方に移動するため、ピストンガイド25等と連動して動作するピストン24によって加圧室P内の内容物が加圧、圧送されてノズル31から外部に噴出させることができる。
なお、本実施形態では、凹所144bのストローク範囲の上端及び下端の中間の高さ位置が回動軸112の高さ位置と概ね一致するように構成することが好ましい。このような構成によって、作動部材40の動作時に凹所144bの水平方向の動きを極力小さく抑えることができるため、凹所144bと嵌合軸142との嵌合部に水平方向の荷重がかかることを抑制して作動部材40をスムーズに動作させることができる。
利用者が、押圧部141の押圧を解除すると、第1実施形態と同様にスプリング26によって上方付勢されている装着筒部42は、シール部材50、ステム23及びピストンガイド25とともに上方に向けて押されて元の位置に復帰する。上方に移動を始めたピストンガイド25はピストン24に再び当接し、流入孔23aを閉塞する。また、ピストンガイド25と共にピストン24が上方に移動すると、シリンダー21の加圧室Pの内部が負圧になり、逆止弁27が開いて容器2に収容されている内容物が吸引管22を通して加圧室Pの内部に吸引される。
以上述べたように、本実施形態では、作動部材40は、装着部10周りの回転をステム23の中心軸線Oに沿う移動に変換するトリガー式部材であるように構成した。このような構成の採用によって、利用者が作動部材40の押圧部141を握って後方に押圧することによって内容物を噴出させることができるため、片手での噴出操作がし易くなる。
次に、本開示のポンプ式注出具の第3実施形態について、図面を参照しつつ例示説明する。
なお、本実施形態にかかるポンプ式注出具300は、第1実施形態と比較して、作動部材40及び把持部210の構成が異なるほかは、第1実施形態と近似している。従って、ここでは、主に第1実施形態との差異点について説明する。また、第1実施形態と同じ機能を有する部位については同一の符号を付して説明する。
本実施形態にかかる作動部材40は、図9に示すように、ノズルヘッド30の上方を覆う頂壁241と、ノズルヘッド30を径方向外側から覆う周壁242とを有する有頂筒状の押圧部240を備えている。周壁242の前部には、図11に示すように切り欠き部242bが設けられており、この切り欠き部242bを通してノズル31が前方に方向づけられている。また、図10及び図11に示すように、周壁242の側部には、嵌合穴242aが設けられており、装着筒部42から外筒34に設けられた図示しない切り欠き部を通って径方向外側に突出する嵌合軸243が周壁242の嵌合穴242aに嵌合している。この構成によって、押圧部240は装着筒部42と連結されている。すなわち、押圧部240、嵌合軸243及び装着筒部42は、全体として作動部材40として機能する。
装着部10における外周壁10aの後方には、支柱211を介して把持部210が設けられている。把持部210は、利用者が作動部材40を作動させて内容物を噴出させる際に、手を固定するための部位である。把持部210は、図9に示すように側面視において縦長の略トラック形状を備えており、上端部がノズルヘッド30の天壁36と概ね同じ高さになるように設けられている。
利用者が、中指及び薬指等で把持部210を把持した状態で作動部材40の押圧部240を親指等で図9の下方に向かって押圧すると(図12参照)、押圧部240と嵌合軸243を介して連結された装着筒部42は、中心軸線Oに沿って図12の下方に移動する。この装着筒部42の下方への移動に伴い、第1実施形態と同様に装着筒部42に固定されたシール部材50、ステム23及びピストンガイド25も下方に移動するため、ピストンガイド25等と連動して動作するピストン24によって加圧室P内の内容物が加圧、圧送されてノズル31から外部に噴出させることができる。
図示する例では、押圧部240の内面形状がノズルヘッド30の外面形状と概ね一致するように構成されており、図12に示すように押圧部240の頂壁241がノズルヘッド30の天壁36に当接する高さ位置において押圧部240の下方への変位が規制される。
利用者が、押圧部240の押圧を解除すると、第1実施形態と同様にスプリング26によって上方付勢されている装着筒部42は、シール部材50、ステム23及びピストンガイド25とともに上方に向けて押されて元の位置に復帰する。上方に移動を始めたピストンガイド25はピストン24に再び当接し、流入孔23aを閉塞する。また、ピストンガイド25と共にピストン24が上方に移動すると、シリンダー21の加圧室Pの内部が負圧になり、逆止弁27が開いて容器2に収容されている内容物が吸引管22を通して加圧室Pの内部に吸引される。
以上述べたように、本実施形態では、作動部材40は、ノズルヘッド30を上方及び径方向外側から覆う有頂筒状の押圧部240を有するように構成した。このような構成の採用によって、図11に示すように一見してノズルヘッドに見えるもののノズルヘッドとは独立して上下動可能な押圧部240を設けることができるので、利用者が直感的に押圧部240の押下による内容物の噴出方法を理解することができる。
以下、本開示のポンプ式注出具の第4実施形態について、図面を参照しつつ例示説明する。
なお、本明細書及び特許請求の範囲において、上下方向は、図13に示すようにポンプ式注出具400を容器2に装着して正立姿勢とした状態における上下方向を意味するものとする。また、ノズル31が設けられる側(図13における右側)を前方とし、その反対側(図13における左側)を後方とする。また、上下方向及び前後方向に対して直交する方向(図13における紙面に垂直な方向)を側方方向とする。また、径方向外側とは、中心軸線Oを通り当該中心軸線Oに垂直な直線に沿って中心軸線Oから離れる方向であり、径方向内側とは、中心軸線Oを通り当該中心軸線Oに垂直な直線に沿って中心軸線Oに向かう方向を意味するものとする。周方向位置は、中心軸線O周りの角度位置を意味するものとする。
図13に示す本開示の第4実施形態のポンプ式注出具400は、容器2の口部2aに装着することによってポンプ式注出容器として使用され、当該容器2の収容空間Sに収容されている動物に経口投与すべき薬剤等の内容物を注出するものである。ポンプ式注出具400は、図13に示すように、装着部10、ポンプ20及びノズルヘッド30を有している。
装着部10は、合成樹脂材料により、外周壁10aの上端部において内向きのフランジ10cを一体に備えた円筒状に形成されており、外周壁10aの内周面に設けられた雌ねじ10bが口部2aの外周面に設けられた雄ねじ2bにねじ結合することで容器2の口部2aに着脱自在に装着される。このとき、容器2の口部2aの上端とフランジ10cとの間にはシール用のパッキン28が配置されている。
装着部10の外周壁10aには、図13にも示すように、フランジ10cの内周端を上下に貫く嵌合筒部21dが一体形成されている。嵌合筒部21dには、容器2内の内容物をポンプ20に供給する吸引管22が取り付けられている。
ポンプ20は、筒状の外形を有するシリンダー21と、上述の嵌合筒部21dに取り付けられた吸引管22と、圧送された内容物をノズルヘッド30へと導く内側流路INを区画形成する筒状のステム23と、ステム23に固定され押圧によりポンプ20を作動させる作動部材40と、作動部材40と一体形成されるとともにノズルヘッド30に摺動可能に当接し、ステム23の内側流路INとノズルヘッド30のノズル流路NZとを液密にシールする筒状のシール部材50と、シリンダー21の内部に移動自在に装着されて作動部材40が押圧されるとシール部材50、ステム23及びピストンガイド25とともに後方に移動してシリンダー21の内部の内容物をステム23の前端から吐出させるピストン24と、作動部材40、シール部材50、ステム23、ピストンガイド25及びピストン24を前方に向けて付勢するスプリング26と、吸引管22とシリンダー21の内部との間を開閉する逆止弁27とを有している。なお、本実施形態において、ステム23はシリンダー21と同軸に配置されている。
シリンダー21の後部は、図13に示すように嵌合筒部21dの上部と一体に形成されている。これによって、ポンプ20のシリンダー21は、嵌合筒部21d及びフランジ10cを介して装着部10の外周壁10aと一体形成されている。
シリンダー21の内側には、例えば樹脂製とされるピストンガイド25が移動自在に収容されている。ピストンガイド25は、ステム23の後側に配置されている。ピストンガイド25の前側にはピストン24が配置されている。ステム23の内側空間は、ポンプ20によって圧送された内容物をノズルヘッド30へと導く内側流路INを区画形成している。
ピストン24は、シリンダー21の内面に対して摺動可能となっており、ピストンガイド25により案内される。ピストンガイド25が後方に移動するとピストンガイド25とピストン24との間に隙間が生じ、ピストンガイド25の後方の加圧室Pとステム23の内側流路INとが連通する。ピストンガイド25が前方に移動するとピストンガイド25とピストン24とが当接し、ピストンガイド25の後方の加圧室Pと内側流路INとの間の連通を遮断する。より具体的には、図13に示すように、ピストン24は弾性体により断面H形状のシール体に形成されており、その外周側においてシリンダー21の内面に摺接するとともに、内周側においてピストンガイド25に沿って前後方向に移動自在となっている。そして、ピストンガイド25が後方に移動すると、ピストン24はピストンガイド25に対して前側に相対移動して加圧室Pと内側流路INとを連通させ、ピストンガイド25が前方に移動すると、ピストン24はピストンガイド25に当接して内側流路INと加圧室Pとの間の連通は遮断される。
シリンダー21の前部には径方向外側に向けて突出する環状のフランジ21aが一体に設けられている。また、フランジ21aの前側には、前方に突出する筒体部21cが設けられており、筒体部21cにはアダプター45が装着されている。
アダプター45は、外形を形成する外壁341と、外壁341の前端部を閉塞する端壁341aと、端壁341aにおける外壁341の径方向内側から後方に延びるとともに筒体部21cとねじ係合する内壁341bと、ステム23を外側から保持する保持筒部342と、端壁341aから前方に延びてノズルヘッド30を連結する連結筒部341cとを備えている。このアダプター45によるノズルヘッド30とシリンダー21の連結によって、装着部10とノズルヘッド30とがアダプター45を介して固定されている。
連結筒部341cには、図13に示すように径方向外側に突出する爪部341dが設けられており、爪部341dがノズルヘッド30の外筒34の後部に設けられた嵌合開口334bに嵌合することによって、ノズルヘッド30がアダプター45を介してポンプ20のシリンダー21に固定されている。
ステム23の前部における内周面には、作動部材40の装着筒部42が嵌合固定されている。作動部材40は、径方向外側に突出し利用者が押圧力を作用させる押圧部41と、押圧部41の内周端から前方に延びる筒状の作動筒壁44と、作動部材40をステム23に装着するための装着筒部42と、作動筒壁44及び装着筒部42の前端同士を径方向に連結するアーム部43とを備えている。押圧部41は、外筒34に形成された押圧部開口334aを通って径方向外側に延材している。
本実施形態では、アーム部43から前方に延びるシール部材50が作動部材40と一体形成されている。シール部材50は、図13に示すように、シール筒51の前側の先端部が先細かつノズルヘッド30の内筒33の内周面側(当接面側)に屈曲するように形成されており、ノズルヘッド30の内筒33の内周面に摺動可能に当接している。シール筒51の前側の先端部が先細かつ当接面側に屈曲するように形成されることで径方向に撓み易くなっており、ステム23の移動に伴う径方向への僅かなずれにも対応してノズルヘッド30の内筒33に追従して当接を維持することができる。従って、シール部材50のノズルヘッド30への当接によってステム23の内側流路INとノズルヘッド30のノズル流路NZとを液密にシールすることができる。
本実施形態では、シリンダー21におけるアダプター45の後側に、利用者が手をかけるための把持部21fが設けられている。把持部21fは、押圧部41の後方に設けられ、シリンダー21の外面から径方向外側に突出するとともにその外端部から後方に約90度屈曲する形状を有している。これによって、利用者は、例えば親指を把持部21fにかけた状態で人差し指又は中指で作動部材40の押圧部41を後方に押圧することによって、ポンプ20を作動させて容器2内の内容物をノズル31から噴出させることができる。
ステム23の後部には、図13に示すように、径方向外側に拡径された拡径部52が設けられている。作動部材40が後方に移動した時(図14参照)、作動部材40に連結されたステム23の拡径部52がピストン24を後方に移動させることによって、加圧室P内の内容物を加圧し、内側流路INを通して前方に圧送する。
本実施形態では、作動部材40は、押圧部41、作動筒壁44、アーム部43、装着筒部42及びシール部材50を合成樹脂により一体形成している。しかし、この態様には限定されず、作動部材40は、複数の部材を組み合わせて構成してもよい。また、作動部材40は、更に、ステム23等と一体形成してもよい。
図13に示すように、ピストンガイド25は、スプリング26の弾性力によってシリンダー21に対して前方付勢された状態を維持することができる。これによって、ピストンガイド25と連結されたステム23、作動部材40及びシール部材50についてもシリンダー21に対して前方付勢されている。
ノズルヘッド30は、外筒34と、外筒34の上端部を閉塞する天壁36と、外筒34の径方向内側において天壁36から垂下する内筒33と、天壁36から前方に突出するノズル31とを備えている。内筒33の内部空間及びノズル31の内部空間は、ポンプ20により容器2から圧送された内容物をノズル孔31aへと導くノズル流路NZを形成している。また、天壁36から径方向外側に固定板332が突出している。固定板332は、作動部材40の押圧部41を前側から保護する役割を果たすとともに、利用者が固定板332に薬指等を掛けた状態で押圧部41を前方に押圧することによって、シリンダー21内への内容物の充填を速めて、次回の内容物の噴出に備えることができる。
外筒34の後端部内周面には、アダプター45の端壁341aから立設された連結筒部341cが嵌合するとともに、連結筒部341cの爪部341dが外筒34の嵌合開口334bに係合している。この係合によって、装着部10に対するノズルヘッド30の中心軸線Oに沿う変位及び中心軸線O周りの回転が規制されている。
ポンプ20は、作動部材40がスプリング26の付勢力に抗して後方に向けて押圧されることにより作動する。すなわち、図14に示すように利用者が把持部21fに中指等を掛けながら親指等で作動部材40の押圧部41を後方に向けて押圧すると、作動部材40に固定されたシール部材50、ステム23及びピストンガイド25も後方に押圧される。また、ステム23の拡径部52がピストン24に当接するため、ピストンガイド25に遅れてピストン24も後方に移動を開始する。ピストンガイド25の後方移動開始によって、ピストン24に対してピストンガイド25が後方に相対移動するため、ステム23の内側流路INが加圧室Pと連通する。
また、ピストン24の後方への移動により加圧室P内の内容物が加圧されるため、ステム23の内側流路INと加圧室Pとが連通すると、加圧室P内の内容物がピストンガイド25の外面のリブ間を経由して内側流路IN内に流入し、更に内側流路IN内を前方に圧送されて、ノズルヘッド30のノズル流路NZを経由してノズル孔31aから外部に噴出される。
一方、作動部材40の押圧が解除されると、スプリング26の付勢力により作動部材40がシール部材50、ステム23及びピストンガイド25とともに前方に向けて押されて元の位置に復帰する。前方に移動を始めたピストンガイド25はピストン24に再び当接し、内側流路INと加圧室Pとの連通を解除する。また、ピストンガイド25と共にピストン24が前方に移動すると、シリンダー21の加圧室Pの内部が負圧になり、逆止弁27が開いて容器2に収容されている内容物が吸引管22を通して加圧室Pの内部に吸引される。
以上述べたように、本実施形態では、作動部材40はシール部材50と一体形成され、ステム23の内周面に固定されるとともに、ノズルヘッド30の内面に摺動可能に当接するように構成した。このような構成の採用によって、部品点数を抑制しつつ、ノズルヘッド30固定による内容物の噴出を実現することができる。
本開示を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、第1実施形態から第3実施形態では、ステム23、シール部材50及び作動部材40を別部材とし、これらを組み立てて一体として中心軸線Oに沿って動くように構成しているが、この態様には限定されない。ステム23、シール部材50及び作動部材40の全体または一部を一体形成してもよい。
また、第1実施形態では、押圧部41及び把持部10eを、中心軸線O周りにおけるノズル31とは直交する2方向(側方方向)に設けるように構成したが、この態様には限定されず、数や周方向位置等は任意に定めることができる。また、押圧時の作動部材40の傾きを抑制する観点から、図1から図3に示すように作動部材40を少なくとも対向する2箇所に設けることが望ましい。
また、本開示では、内容物として動物に投与する薬剤を想定しているが、この態様には限定されず、動物や乳児向けの飲料等を収容するようにしてもよい。
また、本開示で「ステムに固定される」とは、ステム23に直接装着される場合に限定されず、ステム23に他の部材を介して固定される場合も含むものとする。ステム23以外の部材についても同様である。
また、ポンプ20は上記した構成に限らず、ステム23が押し下げられることにより作動するものであれば、他の構成のものを採用することもできる。
2 容器
2a 口部
2b 雄ねじ
10 装着部
10a 外周壁
10b 雌ねじ
10c フランジ
10d 内周壁
10e 把持部
10f 付勢リブ
20 ポンプ
21 シリンダー
21a フランジ
21b 連通口
21d 嵌合筒部
21f 把持部
22 吸引管
23 ステム
23a 流入孔
23b 加圧壁部
24 ピストン
25 ピストンガイド
26 スプリング
27 逆止弁
28 パッキン
30 ノズルヘッド
31 ノズル
31a ノズル孔
33 内筒
34 外筒
34b 突き当てリブ
34c 切り欠き部
34d 前方開口
36 天壁
40 作動部材
41 押圧部
42 装着筒部
43 アーム部
44 作動筒壁
45 アダプター
50 シール部材
51 シール筒
52 拡径部
53 支持突部
100,200,300,400 ポンプ式注出具
110 装着アーム
112 回動軸
134 切り欠き部
141 押圧部
142 嵌合軸
143 回動穴
144 トリガーアーム
144a 貫通穴
144b 凹所
210 把持部
211 支柱
240 押圧部
241 頂壁
242 周壁
242a 嵌合穴
242b 切り欠き部
243 嵌合軸
334a 押圧部開口
334b 嵌合開口
341 外壁
341a 端壁
341b 内壁
341c 連結筒部
341d 爪部
342 保持筒部
IN 内側流路
NZ ノズル流路
O 中心軸線
P 加圧室
S 収容空間

Claims (8)

  1. 内容物を収容する容器の口部に装着される装着部と、
    前記装着部により前記容器に固定されるポンプと、
    前記ポンプによって圧送された内容物を外部に導くノズル流路を有するノズルヘッドと
    を備え、
    前記ポンプは、
    圧送された内容物を前記ノズルヘッドへと導く内側流路を区画形成する筒状のステムと、
    押圧力を受けて前記ステムを移動させることにより前記ポンプを作動させる作動部材と、
    前記ステムに固定されるとともに前記ノズルヘッドに摺動可能に当接し、前記ステムの前記内側流路と前記ノズルヘッドの前記ノズル流路とを液密にシールする筒状のシール部材と
    を有し、
    前記ノズルヘッドは、前記装着部に対して少なくとも前記ステムの移動方向に移動不能とされていることを特徴とするポンプ式注出具。
  2. 前記シール部材は、前記ステムの外周面に固定されるとともに、前記ノズルヘッドの内面に摺動可能に当接する、請求項1に記載のポンプ式注出具。
  3. 前記作動部材は、径方向外側に突出する押圧部を有し、該押圧部が中心軸線に沿う押圧力を受けて前記ステムに伝達する、請求項1又は2に記載のポンプ式注出具。
  4. 前記作動部材は、前記装着部周りの回転を前記ステムの中心軸線に沿う移動に変換するトリガー式部材である、請求項1又は2に記載のポンプ式注出具。
  5. 前記作動部材は、前記ノズルヘッドを上方及び径方向外側から覆う有頂筒状の押圧部を有する、請求項1又は2に記載のポンプ式注出具。
  6. 前記作動部材は前記シール部材と一体形成され、前記ステムの内周面に固定されるとともに、前記ノズルヘッドの内面に摺動可能に当接する、請求項1に記載のポンプ式注出具。
  7. 前記作動部材に対応する周方向位置には、前記装着部に固定された把持部が設けられている、請求項3又は6に記載のポンプ式注出具。
  8. 前記シール部材は、前記ノズルヘッドに当接する先端部が先細かつ当接面側に屈曲するように形成されている、請求項1から7のいずれか一項に記載のポンプ式注出具。
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