JP2022101894A - 噴出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】厚みが薄く携帯性に優れるうえ、内容液の充填を容易に行うことができる噴出容器を提案する。【解決手段】本発明の噴出容器は、容器2と、噴出器3と、噴出ヘッド4とを備え、容器2は、厚みよりも幅が大きい扁平形状であって収容空間Sを有する容器本体5と、容器本体5に着脱可能に保持されるアダプター10とを有し、容器本体5は、収容空間Sに通じる注入口7gを先端に備え容器本体5の厚みに収まる外形となる注入筒7fと、アダプター10を保持する保持部7nとを有し、アダプター10は、一端側開口部10cと他端側開口部10dを両端に備え、一端側開口部10cを注入筒7fに挿入した状態で注入筒7fを取り囲むとともに他端側開口部10dが注入筒7fの先端よりも外側に位置する外周壁10aを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、内容液を噴出口から噴出させる噴出容器に関する。
容器に収容した内容液を噴出口から噴出させる噴出容器が既知である。例えば特許文献1には、内容液を収容する容器と、上方付勢されたステムを有する噴出器と、ステムに取り付けられるヘッドとを備え、ヘッドを押し下げることによって噴出器を駆動させ、ヘッドの噴出口から内容液を噴出させるように構成した噴出容器が示されている。このような噴出容器は、特許文献1に示されているように容器の形状が円筒状になるものが一般的である。
特開2002-11394号公報
このような噴出容器は、持ち運んで外出先で使用できるものに一定の需要がある。このため持ち運びの際に邪魔にならないように、容器の厚みを薄くして扁平形状にすることが検討されている。また、収容した内容液を使い切っても再利用できるように、内容液を充填するための注入口を設けることも検討されている。
しかし、扁平形状の容器は、薄い厚みに合せて注入口の大きさを小さくせざるを得ず、それ故内容液の充填が行い難いという問題を抱えている。
このような点に鑑み、本発明は、厚みが薄く携帯性に優れるうえ、内容液の充填を容易に行うことができる噴出容器を提供することを目的とする。
本発明は、内容液を収容する収容空間を有する容器と、上方付勢されたステムを有する噴出器と、噴出口を有し前記ステムに連結する噴出ヘッドと、を備え、該噴出ヘッドを押し下げることによって該噴出器が駆動して該収容空間の内容液を該噴出口から噴出させる噴出容器であって、
前記容器は、厚みよりも幅が大きい扁平形状であって前記収容空間を有する容器本体と、該容器本体に着脱可能に保持されるアダプターとを有し、
前記容器本体は、前記収容空間に通じる注入口を先端に備え該容器本体の厚みに収まる外形となる注入筒と、前記アダプターを保持する保持部とを有し、
前記アダプターは、一端側開口部と他端側開口部を両端に備え、該一端側開口部を前記注入筒に挿入した状態で該注入筒を取り囲むとともに該他端側開口部が該注入筒の先端よりも外側に位置する外周壁を有する噴出容器である。
前記アダプターは、前記外周壁の内側に、前記一端側開口部を中心として点対称に配置される複数のリブを有することが好ましい。
前記リブは、前記他端側開口部から前記一端側開口部に向かって該一端側開口部の中心に近づく傾斜部を有することが好ましい。
前記外周壁は、厚みよりも幅が大きい扁平形状であって、厚みが大きくなる向きに弾性変形可能であることが好ましい。
前記容器本体は、前記一端側開口部を前記注入筒に挿入した状態で該一端側開口部に嵌合する注入筒側保持部を有し、
前記一端側開口部及び前記注入筒側保持部の少なくとも一方は、該一端側開口部と該注入筒側保持部との間に隙間を持たせる溝部を有することが好ましい。
前記容器本体は、幅方向中央部に前記噴出器を保持し、幅方向一端部に前記注入筒を有するとともに幅方向他端部に前記保持部を有することが好ましい。
前記アダプターは、前記一端側開口部を前記注入筒に挿入した状態で、吐出容器の押圧ヘッドに設けられたノズルを前記他端側開口部から挿入可能であることが好ましい。
本発明の噴出容器は、容器本体が扁平形状であって厚みが薄いため、携帯性に優れている。またこの噴出容器は、上記のようなアダプターを有しているため、容器本体に設けた内容液の充填に使用される注入筒に対してアダプターの一端側開口部を挿入すると、注入筒は外周壁で取り囲まれて、アダプターの他端側開口部が注入筒の先端よりも外側に位置することになる。従って、内容液の充填元となるノズル等をアダプターの他端側開口部に挿入することによって、注入筒の注入口とノズル等との位置を合せることができるため、容器本体が扁平形状であっても内容液の充填を容易に行うことができる。
本発明に係る噴出容器の第一実施形態に関する断面図(図2(a)のA-Aに沿う断面図)である。 図1に示した噴出容器に関し、(a)は平面図であり、(b)はB-Bに沿う断面図であり、(c)はC-Cに沿う断面図である。 アダプターを注入筒に取り付けて外形の小さなノズルを挿入した状態を示す、(a)は平面図であり、(b)はD-Dに沿う断面図であり、(c)はE-Eに沿う断面図である。 アダプターを注入筒に取り付けて外形の大きなノズルを挿入した状態を示す、(a)は平面図であり、(b)はF-Fに沿う断面図であり、(c)はG-Gに沿う断面図であり、(d)は矢印Hに沿う矢視図である。 本発明に係る噴出容器の第二実施形態に関し、(a)はアダプターを保持部に取り付けた状態での平面図であり、(b)はそのときのI-Iに沿う断面図であり、(c)はアダプターを注入筒に取り付けた状態を示す平面図であり、(d)はそのときのJ-Jに沿う断面図であり、(e)はK-Kに沿う断面図である。
以下、本発明に係る噴出容器の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお以下の説明における「上」「下」とは、図1に示すように噴出容器を正立させた状態での位置関係である。また「前」とは、後述する噴出口が位置する側であり、「後」とはその逆側である。また「左」「右」は、前から後に向かって噴出容器を見た際の左右方向である。
まず、図1~図4を参照しながら本発明に係る噴出容器の第一実施形態について説明する。本実施形態の噴出容器1Aは、容器2、噴出器3、噴出ヘッド4を備えている。また容器2は、容器本体5(下側容器6、上側容器7、及びホルダー8で構成される)、キャップ9、アダプター10で構成される。また噴出器3は、シリンダー11、パイプ12、ステム13等で構成される。そして噴出ヘッド4は、ヘッド本体14、ノズルチップ15、操作体16で構成される。これらの部材は、基本的には合成樹脂によって形成されるが、素材はこれに限られない。例えば上側容器7は、ガラス製であってもよい。また、部材を形成する際の手法も種々のものが選択可能である。本実施形態の上側容器7は、インジェクション成形により形成される合成樹脂製であるが、製造方法はこれに限られず、例えばブロー成形で形成してもよい。
下側容器6は、図1に示した軸線A1を中心として有底筒状に形作られていて、その上端部には、径方向外側を薄肉にした段差部6aが設けられている。
上側容器7は、有蓋筒状に形作られていて、その下端部は、例えば超音波溶着によって段差部6aに液密に結合されている。なお上側容器7の下端部と段差部6aとを結合させる手法は種々のものが採用可能であって、接着剤を使用してもよいし、嵌合のみで結合させてもよい。結合した下側容器6と上側容器7は、図示したように、厚み(前後方向の長さ)よりも幅(左右方向の長さ)が大きい扁平形状(薄型の直方体形状)となるものである。また結合した下側容器6と上側容器7との内側には、内容液を収容する収容空間Sが形成される。
上側容器7は、図1に示すように正面視において中央に位置する部位が、下方に向けて凹むような形状で形作られている。以下、この形状の構成について詳細に説明する。上側容器7は、幅方向中央部において、水平方向に延在する下側天壁部7aを備えている。下側天壁部7aの中央部には、シリンダー11が上方に突き出し可能な開口部7bが設けられている。下側天壁部7aの左右方向外縁部には、上方に向けて延在する縦壁部7cが設けられ、縦壁部7cの上下方向中間部には、軸線A1に向かって突出する係合突起7dが設けられている。
縦壁部7cは、図1に示すように右側に位置するものと左側に位置するもので上下方向の長さが異なっている(右側に位置する縦壁部7cは左側に位置する縦壁部7cよりも上下方向の長さが長くなっている)。
そして右側に位置する縦壁部7cの上端部には、右側天壁部7eが連結している。また右側天壁部7eには、上方に向けて延在する円筒状の注入筒7fが設けられている。注入筒7fの先端には、収容空間Sに通じる注入口7gが開口していて、収容空間Sに収容した内容液が少なくなった際には注入口7gから内容液を注ぎ足すことができる。注入筒7fの外周面には、雄ねじ状になる容器側ねじ部7hが設けられている。容器側ねじ部7hは、図4(d)に示すように、上下方向にこれを切り欠く切欠き部7jを備えている。注入筒7fの下端部には、注入筒7fよりも大径になる根元部7kが設けられている。なお根元部7kは、後述するように注入筒7fを挿入させたアダプター10を保持するものであって、本明細書等における「注入筒側保持部」に相当する。そして根元部7kの外周面には、図4(d)に示すように、切欠き部7jの直下に位置する溝部7mが設けられている。
左側に位置する縦壁部7cの上端部には、矩形筒状になる左側下壁部7nが連結している。左側下壁部7nの上端部には、左側天壁部7pが連結していて、左側天壁部7pの上面には、円筒状をなすとともに上端部が閉鎖された有蓋筒状の左側上壁部7qが連結している。左側天壁部7pは、図2(a)に示すように前後方向の中央部に、膨出部7rを備えている。膨出部7rは、図1に示すように、左側上壁部7qの下端部を径方向外側に向けて突出させた如き形態をなすものである。なお、左側下壁部7n、左側天壁部7p、左側上壁部7q、及び膨出部7rは、本明細書等の「保持部」に相当する部位である。
ホルダー8は、図1に示すように水平方向に延在するホルダー天壁部8aを備えている。ホルダー天壁部8aの中央部には、ステム13が上方に突き出し可能な開口部8bが設けられている。そしてホルダー天壁部8aの下面には、シリンダー11に係合する内側係合部8cと外側係合部8dが設けられている。ホルダー天壁部8aの左右方向外縁部には、上下方向に向けて延在するホルダー側壁部8eが設けられている。ホルダー側壁部8eの上下方向中間部には、軸線A1から離れる向きに突出して係合突起7dに係合する部位が設けられていて、これによりホルダー8は、上側容器7に保持される。またホルダー側壁部8eの上端部には、水平方向に延在するホルダー頂壁部8fが設けられている。
キャップ9は、図1、図2に示すように上側容器7の右側に装着可能であって、図示したように上側容器7に装着した際に上側容器7の外面に揃う形状になるものである。キャップ9は、厚み(前後方向の長さ)よりも幅(左右方向の長さ)が大きい矩形筒状のキャップ周壁部9aを備えている。キャップ周壁部9aの上端部には、上方に向かうにつれて内側に傾くように傾斜してその後は水平方向に延在するキャップ天壁部9bが設けられている。キャップ周壁部9aの下面には、注入筒7fを取り囲む筒状壁9cが設けられていて、筒状壁9cの内周面には、容器側ねじ部7hに対応する形状となる雄ねじ状のキャップ側ねじ部9dが設けられている。キャップ側ねじ部9dを容器側ねじ部7hに螺合させることにより、キャップ9は上側容器7に装着される。また筒状壁9cの内側には、キャップ9を上側容器7に装着した際に、注入筒7fに挿入されてこれに液密に当接するシール壁9eが設けられている。
アダプター10は、図1、図2に示すように上側容器7の左側に装着可能であって、図示したように上側容器7に装着した際に上側容器7の外面に揃う形状になるものである。アダプター10は、厚み(前後方向の長さ)よりも幅(左右方向の長さ)が大きく、左側下壁部7nよりも一回り大きな矩形筒状になる外周壁10aを備えている。外周壁10aの上端部には、上方に向かうにつれて内側に傾くように傾斜してその後は水平方向に延在するアダプター天壁部10bが設けられていて、アダプター天壁部10bの中央部には、円形状の開口部(一端側開口部10c)が設けられている。そして外周壁10aの下端部には、矩形状の開口部(他端側開口部10d)が設けられている。アダプター10の上下方向長さ(一端側開口部10cから他端側開口部10dに至る上下方向長さ)は、注入筒7fの先端から根元部7kに至る上下方向長さよりも長くなっている。
外周壁10aの内側には、複数のリブ10eが設けられている。図2(a)に示すように本実施形態のリブ10eは、平面視において一端側開口部10cから外周壁10aのコーナーに向けて延在する形状をなすものであって、合計4つのリブ10eは、一端側開口部10cを中心として点対称に配置されている。また本実施形態のリブ10eは、図1に示すようにその下端部において、下方から上方に向かうにつれて外周壁10aの中心に近づく傾斜部10fを備えている。
なお本実施形態の外周壁10aは薄肉状であって、図4(a)において実線で示すように、厚み(前後方向の長さ)が大きくなる向きに弾性変形可能である。
また本実施形態のアダプター10は、図1に示すように他端側開口部10dを左側下壁部7nに挿入するとともに一端側開口部10cを左側上壁部7qに挿入すると、外周壁10aは左側下壁部7nに着脱可能に嵌合する。ここで、外周壁10aと左側下壁部7nは、ともに平面視において矩形状であるため、アダプター10は上側容器7に対して回り止めされる。またアダプター10が上側容器7に保持される際、図2(a)に示すように前後に位置する2つのリブ10eの間には、上側容器7の膨出部7rが入り込むため、アダプター10は、より確実に回り止めされる。
シリンダー11は、概略円筒状をなすものであって、その内部には、図示しない逆止弁やピストン、スプリング等が配されている。シリンダー11の下部には、パイプ12が取り付けられている。またシリンダー11の上部には、ステム13が設けられている。ステム13は、シリンダー11に配されたスプリングによって上方付勢されている。
このようなシリンダー11等によって構成される噴出器3は、ステム13を押し下げると、シリンダー11に配したピストンも下方へ移動してシリンダー11内が加圧されるため、シリンダー11に収容されている内容液は、ステム13を通してステム13につながる下流部分へ送給される。またステム13への押し下げを解除すると、シリンダー11に配したスプリングによってピストンが上方へ移動し、これによってシリンダー11内が減圧されるため、パイプ12を通して収容空間Sの内容液をシリンダー11に導入することができる。噴出器3は、上述した開口部8bからステム13を突き出させた状態で、上側容器7に保持されている。
ヘッド本体14は、厚み(前後方向長さ)よりも幅(左右方向の長さ)が大きい扁平形状となるものである。
ここで、ヘッド本体14の詳細な形状について、図1、図2を参照しながら説明する。図2(b)は、ヘッド本体14の幅方向中央部における断面形状を示している。この部位においてヘッド本体14は、垂直方向に延在する正面壁14aと背面壁14bを備えている。背面壁14bの上端部には、水平方向に延在する水平壁14cが設けられている。
図1は、ヘッド本体14の厚み方向中央部における断面形状を示している。この部位においてヘッド本体14は、垂直方向に延在する一対の下部側面壁14dと、下部側面壁14dよりも軸線A1寄りに位置して垂直方向に延在する一対の上部側面壁14eを備えている。そして上部側面壁14eの外面には、水平方向に向けて延在する円柱状の軸部14fが設けられている。
ヘッド本体14の内側には、円筒状をなす内部筒状壁14gが設けられている。内部筒状壁14gは、ステム13の外周面に嵌合保持されるものである。更にヘッド本体14の内側には、内部筒状壁14gにつながる内部通路14hが設けられている。内部通路14hは、正面壁14aで開口していて、この開口にノズルチップ15が装着される。ノズルチップ15は、内部通路14hにつながる噴出口15aを備えている。
操作体16も、ヘッド本体14のように厚み(前後方向長さ)よりも幅(左右方向の長さ)が大きい扁平形状となるものである。
操作体16は、図2(b)に示すように、上方に位置して水平方向に延在する上部壁16aと、上部壁16aの前方端部に連結するとともに下方に向かうにつれて軸線A1から離れる向きに傾斜する前方壁16bと、上部壁16aの後方端部に連結するとともに下方に向かうにつれて軸線A1から離れる向きに傾斜する後方壁16cとを備えている。前方壁16bの下部は、ノズルチップ15の前面を覆うように延在している。ここで、前方壁16bにおけるノズルチップ15の前面を覆う部位をカバー部16dと称する。
また操作体16は、図1に示すように、上部側面壁14eの幅方向外側に位置する一対の仕切り壁16eを備えている。仕切り壁16eは、軸部14fが挿入される円形の孔(軸受部16f)を備えている。
更に操作体16は、図1に示すように、仕切り壁16eの幅方向外側に位置する一対の下部壁16gを備えている。図示したように下部壁16gは、ホルダー頂壁部8fの直上に位置している。
このように構成される操作体16は、軸部14fと軸受部16fによってヘッド本体14に対して回転することが可能であって、図2(b)に示すように上部壁16aが上方に位置する姿勢(起立姿勢)から、上部壁16aが後方にむけて90度回転した姿勢(傾倒姿勢)まで変位する。
このような部材により構成される本実施形態の噴出容器1Aは、図1に示すように、容器本体5の幅方向中央部に噴出器3が保持される。また噴出器3の両隣には、キャップ9とアダプター10が保持される。このように噴出器3、キャップ9、及びアダプター10を横並びに配置することにより、容器本体5の厚みを薄くすることができる。またアダプター10を容器本体5と一緒に携帯することができるため、後述する内容液の充填作業を外出先でも容易に行うことができる。
また図2(b)に示すように操作体16が起立姿勢に変位した状態において、操作体16は、容器本体5の厚みに収まっている。すなわち、容器本体5は扁平形状であって厚みが薄いうえ、操作体16は容器本体5の厚み方向にはみ出していないため、携帯性が損なわれることがない。また図1に示すように、操作体16が起立姿勢に変位した状態において下部壁16gは、ホルダー頂壁部8fに対して直上に位置しているため、操作体16に下向きの力が付与されても操作体16は押し下げられることがない。従って噴出容器1Aを携帯する際でも、操作体16が不用意に操作されて内容液が意図せず噴出される不具合が防止できる。またこの状態においては、図2(b)に示すように、操作体16のカバー部16dがノズルチップ15の前面を覆っているため、埃等の噴出口15aへの付着を防止することができる。
また本実施形態におけるキャップ9は、図1、図2に示すように容器本体5への装着時において容器本体5の外面に揃っていて飛び出す部分がないため、不用意に回転して容器本体5から外れてしまう不具合が有効に防止される。また、操作体16が起立姿勢に変位している状態においては、図1に示すように操作体16はキャップ9と横並びになっている。このため、キャップ9を回転させようとしても、操作体16が干渉してキャップ9の回転が阻止されるため、意図しないキャップ9の脱落を確実に防ぐことができる。
内容液を噴出させるにあたっては、操作体16を後方にむけて90度回転させて、これを傾倒姿勢に変位させる。図示は省略するが、操作体16を傾倒姿勢に変位させると、操作体16の押し下げを阻止していた下部壁16gは前方に位置し、ホルダー頂壁部8fの影響を受けなくなるため、操作体16を下方に押し下げることができる。また操作体16を傾倒姿勢に変位させると、上部壁16a等が容器本体5の後方にはみ出して、操作体16の上部では、前方壁16bが前後方向に長く延在した状態になる。すなわち、操作体16を押し下げるために指を掛ける範囲が広くなっているため、下方に向けて押圧しやすくなる。
そして操作体16を押し下げると、ヘッド本体14を介してステム13も押し下げられ、シリンダー11内が加圧されるため、シリンダー11内の内容液を噴外界に噴出させることができる。そして操作体16への押圧を解除すると、シリンダー11に配したスプリングによって、ステム13とともにピストンが上方へ移動してシリンダー11内が減圧されるため、パイプ12を通して収容空間Sの内容液をシリンダー11に導入することができる。従って、操作体16への押圧と押圧解除を繰り返すことによって、収容空間Sに収容されている内容液を繰り返し噴出することができる。
次に、本実施形態の噴出容器1Aにおいて内容液の充填を行う方法について説明する。なお充填される内容液は、図3に示したノズルN1の先端から注出させるものとする。図示したノズルN1は、押し下げることによってポンプを駆動させて収容した内容液を霧状(液状でもよい)で吐出することができる吐出容器の押圧ヘッドに設けられたノズルである。なお内容液の充填に使用されるノズルはこれに限られず、例えば高圧の噴射ガスによって内容液を噴射するものであってもよい。内容液の充填を行うにあたっては、まず、キャップ9とアダプター10を上側容器7から取り外す。キャップ9は、キャップ側ねじ部9dと容器側ねじ部7hとの螺合が解除される向きに回転することにより上側容器7から取り外すことができる。またアダプター10は、外周壁10aが左側下壁部7nに着脱可能に嵌合しているため、これを引き上げることにより上側容器7から取り外すことができる。
取り外したアダプター10は、図3に示すように、一端側開口部10cを注入筒7fに挿入する。ここで、注入筒7fの下端に位置する根元部7kは、一端側開口部10cに嵌合するように形作られているため、アダプター10は根元部7kに保持される。図示したようにアダプター10が保持された状態において、注入筒7fは外周壁10aに取り囲まれ、他端側開口部10dは注入筒7fの先端よりも上方に位置する。従って、上述したノズルN1を他端側開口部10dから挿入して、ノズルN1を注入筒7fに近づけることができる。本実施形態のアダプター10は、外周壁10aの内側に複数のリブ10eを備えていて、リブ10eは、注入筒7fと同軸上に位置する一端側開口部10cを中心として点対称に配置されているため、ノズルN1を挿入すると、リブ10eが注入筒7fの中心に向けてノズルN1を誘導する。従ってノズルN1と注入口7gとの位置合せを容易に行うことができる。
また本実施形態のリブ10eは、傾斜部10fを備えていて、他端側開口部10dの近傍において、隣り合うリブ10eの間隔は広くなっている。すなわち、ノズルN1をアダプター10に挿入する際にリブ10eが邪魔になり難く、充填作業がより行いやすくなる。
そして、ノズルN1と注入口7gとの位置を合わせた状態でノズルN1から内容液を注出させることにより、収容空間Sに内容液の充填を行うことができる。
なお、図3に示すノズルN1は外形が小さい(外周壁10aの内面の幅よりも小さい)ものであったが、図4に示すノズルN2のように外形が大きい(外周壁10aの内面の幅よりも大きい)ものであっても、上述したように外周壁10aは弾性変形可能であるため、これをアダプター10に挿入することができる。すなわち、本実施形態のアダプター10は、ノズルN1、N2のようにサイズの異なるものであっても使用できるため、外出先で内容液を使い切った場合でも、その場にある種々のノズルで内容液を充填することができる。
また収容空間Sに内容液を注入するにあたって霧状の内容液をノズルN1、N2から噴出させる際、例えば内容液の種類や周囲の環境によっては、収容空間Sに向けて内容液がスムーズに入っていかないおそれがある。ここで、噴射された霧状の内容液が注入口7gの周辺で滞留すると、それが凝集して液状になり、噴出中にアダプター10から溢れたり、アダプター10を注入筒7fから取り外した際に滴り落ちたりする懸念がある。一方、本実施形態のアダプター10の外周壁10aは、図4(a)に示すように矩形筒状であり、ノズルN2は円筒状であるため、図4(b)に示すように他端側開口部10dとノズルN2との間には隙間がある。このため、噴射された霧状の内容液が収容空間Sに向けてスムーズに入って行かない場合でも、これを他端側開口部10dから外界へ逃がすことができる。また本実施形態においては、図4(d)に示すように、容器側ねじ部7hは切欠き部7jで切り欠かれていて、また切欠き部7jの直下に位置する溝部7mによって根元部7kと一端側開口部10cの間には隙間が設けられている。このため、図4(c)に示すように、溝部7mを通しても霧状の内容液を外界へ逃がすことができる。すなわち、噴射された霧状の内容液が注入口7gの周辺で滞留し難くなるため、上記のような不具合を防止することができる。
次に、本発明に係る噴出容器の第二実施形態について、図5を参照しながら説明する。本実施形態の噴出容器1Bは、先に説明したアダプター10に替えて、アダプター20を備えている。
アダプター20は、厚み(前後方向の長さ)よりも幅(左右方向の長さ)が大きく、左側下壁部7nよりも一回り大きな矩形筒状になる外周壁20aを備えている。外周壁20aの上端部には、上方に向かうにつれて内側に傾くように傾斜してその後は上方に向けて延在する連結部20bが設けられていて、連結部20bの上端部には、水平方向に延在するアダプター天壁部20cが設けられている。アダプター天壁部20cの中央部には、円形状の開口部(一端側開口部20d)が設けられている。そして外周壁20aの下端部には、矩形状の開口部(他端側開口部20e)が設けられている。また連結部20bの内周面には、径方向内側に向けて突出して左側上壁部7qに嵌合する突起部20fが設けられている。
そして外周壁20aと連結部20bの内側には、複数のリブ20gが設けられている。本実施形態のリブ20gも、平面視において一端側開口部20dから外周壁20aのコーナーに向けて延在する形状をなすものであって、合計4つのリブ20gは、一端側開口部20dを中心として点対称に配置されている。またリブ20gにも、下方から上方に向かうにつれて外周壁20aの中心に近づく傾斜部20hが設けられている。
本実施形態のアダプター20も、図5(c)~(e)に示すように、一端側開口部20dを注入筒7fに挿入することによって、これを上側容器7に取り付けることができる。本実施形態のアダプター20は、下方においては一端側開口部20dが根元部7kに嵌合し、上方においては突起部20fが注入筒7fに嵌合する。すなわちアダプター20は、下方と上方の両方で保持されるため、取り付け時のぐらつき等がより確実に防止される。
なお図示は省略するが、アダプター20にも、サイズの異なるノズルN1、N2を挿入して内容液の充填を行うことができる。またリブ20gは、第一実施形態におけるリブ10eと同じように機能するため、内容液の充填作業を良好に行うことができる。なお、本実施形態では図4(d)に示した切欠き部7jと溝部7mを省略しているが、本実施形態においてもアダプター20の外周壁20aは、図5(c)に示すように矩形筒状であるため、図4(b)を参照しながら説明したように、噴射された霧状の内容液が収容空間Sに向けてスムーズに入って行かない場合でも、これを他端側開口部20eから外界へ逃がすことができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、上記の説明で特に限定しない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。また、上記の実施形態における効果は、本発明から生じる効果を例示したに過ぎず、本発明による効果が上記の効果に限定されることを意味するものではない。
例えば第一実施形態において、図4(d)に示した溝部7mは、本実施形態では根元部7kに設けたが、一端側開口部10cに設けても同様の機能が発揮される。また本実施形態のキャップ9は、キャップ側ねじ部9dと容器側ねじ部7hとの螺合が解除される向きに回転すると上側容器7から取り外すことが可能であったが、不用意な取り外しを防止するためにロック機構を設けてもよい。ロック機構としては、例えば操作体16を利用することが挙げられる。具体的に一例を挙げると、操作体16が図1、図2に示す起立姿勢にある状態では、キャップ9を回転しても、キャップ9が操作体16に干渉して回転できないようにしておき、操作体16を傾倒姿勢に変位させてこれを押し下げると(又は操作体16を傾倒姿勢に変位すると)、操作体16がキャップ9よりも下方に位置して、キャップ9の回転が許容されるように構成すればよい。
1A、1B:噴出容器
2:容器
3:噴出器
4:噴出ヘッド
5:容器本体
6:下側容器
6a:段差部
7:上側容器
7a:下側天壁部
7b:開口部
7c:縦壁部
7d:係合突起
7e:右側天壁部
7f:注入筒
7g:注入口
7h:容器側ねじ部
7j:切欠き部
7k:根元部(注入筒側保持部)
7m:溝部
7n:左側下壁部(保持部)
7p:左側天壁部(保持部)
7q:左側上壁部(保持部)
7r:膨出部(保持部)
8:ホルダー
8a:ホルダー天壁部
8b:開口部
8c:内側係合部
8d:外側係合部
8e:ホルダー側壁部
8f:ホルダー頂壁部
9:キャップ
9a:キャップ周壁部
9b:キャップ天壁部
9c:筒状壁
9d:キャップ側ねじ部
9e:シール壁
10:アダプター
10a:外周壁
10b:アダプター天壁部
10c:一端側開口部
10d:他端側開口部
10e:リブ
10f:傾斜部
11:シリンダー
12:パイプ
13:ステム
14:ヘッド本体
14a:正面壁
14b:背面壁
14c:水平壁
14d:下部側面壁
14e:上部側面壁
14f:軸部
14g:内部筒状壁
14h:内部通路
15:ノズルチップ
15a:噴出口
16:操作体
16a:上部壁
16b:前方壁
16c:後方壁
16d:カバー部
16e:仕切り壁
16f:軸受部
16g:下部壁
20:アダプター
20a:外周壁
20b:連結部
20c:アダプター天壁部
20d:一端側開口部
20e:他端側開口部
20f:突起部
20g:リブ
20h:傾斜部
N1:ノズル
N2:ノズル
S:収容空間

Claims (7)

  1. 内容液を収容する収容空間を有する容器と、上方付勢されたステムを有する噴出器と、噴出口を有し前記ステムに連結する噴出ヘッドと、を備え、該噴出ヘッドを押し下げることによって該噴出器が駆動して該収容空間の内容液を該噴出口から噴出させる噴出容器であって、
    前記容器は、厚みよりも幅が大きい扁平形状であって前記収容空間を有する容器本体と、該容器本体に着脱可能に保持されるアダプターとを有し、
    前記容器本体は、前記収容空間に通じる注入口を先端に備え該容器本体の厚みに収まる外形となる注入筒と、前記アダプターを保持する保持部とを有し、
    前記アダプターは、一端側開口部と他端側開口部を両端に備え、該一端側開口部を前記注入筒に挿入した状態で該注入筒を取り囲むとともに該他端側開口部が該注入筒の先端よりも外側に位置する外周壁を有する噴出容器。
  2. 前記アダプターは、前記外周壁の内側に、前記一端側開口部を中心として点対称に配置される複数のリブを有する請求項1に記載の噴出容器。
  3. 前記リブは、前記他端側開口部から前記一端側開口部に向かって該一端側開口部の中心に近づく傾斜部を有する請求項2に記載の噴出容器。
  4. 前記外周壁は、厚みよりも幅が大きい扁平形状であって、厚みが大きくなる向きに弾性変形可能である請求項1~3の何れか一項に記載の噴出容器。
  5. 前記容器本体は、前記一端側開口部を前記注入筒に挿入した状態で該一端側開口部に嵌合する注入筒側保持部を有し、
    前記一端側開口部及び前記注入筒側保持部の少なくとも一方は、該一端側開口部と該注入筒側保持部との間に隙間を持たせる溝部を有する請求項1~4の何れか一項に記載の噴出容器。
  6. 前記容器本体は、幅方向中央部に前記噴出器を保持し、幅方向一端部に前記注入筒を有するとともに幅方向他端部に前記保持部を有する請求項1~5の何れか一項に記載の噴出容器。
  7. 前記アダプターは、前記一端側開口部を前記注入筒に挿入した状態で、吐出容器の押圧ヘッドに設けられたノズルを前記他端側開口部から挿入可能である、請求項1~6の何れか一項に記載の噴出容器。
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