JP6953906B2 - インク補給容器 - Google Patents
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本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、インク補給容器の構造を簡易化することを目的とする。
また、弁体は、第1の位置から第2の位置に移動されると、第2の位置から第1の位置に移動することができない。すなわち、弁体は、一旦第1の位置から第2の位置に移動されると、第2の位置で保持される。従って、インク補給容器が未使用品なのか使用済み品なのかを容易に判別することができ、ユーザーの利便性を向上させることができる。
また、一旦シール部を破壊してしまうと復元できないため、インク補給容器が未使用品なのか使用済み品なのかを容易に判別することができ、ユーザーの利便性を向上させることができる。
まず、インク噴射システムの構成について説明する。図1は、インク噴射システムの主要構成を模式的に示す斜視図である。
本実施形態におけるインク噴射システム1は、図1に示すように、インク噴射装置の一例であるインクジェット式のプリンター3と、インク供給装置4と、を有している。プリンター3は、記録部6と、制御部9と、を有している。なお、図1には、相互に直交する座標軸であるXYZ軸が付されている。これ以降に示す図についても必要に応じてXYZ軸が付されている。この場合、各図におけるXYZ軸は、図1におけるXYZ軸に対応する。図1には、X軸とY軸とによって規定されるXY平面にインク噴射システム1を配置した状態が図示されている。本実施形態では、XY平面を水平な平面に一致させた状態でインク噴射システム1をXY平面に配置したときの状態が、インク噴射システム1の使用状態である。水平面に一致させたXY平面にインク噴射システム1を配置したときのインク噴射システム1の姿勢を、インク噴射システム1の使用姿勢と呼ぶ。
図3はインクタンクを示す斜視図である。図3に示すように、接続管49の内部は、Z軸に沿って2つの流路53A及び流路53Bに区画されている。2つの流路53A及び流路53Bは、それぞれインクタンク31内に連通している。図3では、接続管49の内部をわかりやすく示すため、接続管49を含むインクタンク31の一部分を破断した状態が図示されている。
しかしながら、上記のように従来のインクボトルは、各スロット部54に対応する誤挿入防止部を備えるため、構造が複雑化してしまう。
そこで、以下、実施形態では、簡易な構造でインクタンク31にインクを注入可能なインクボトル(インク補給容器)の構成について説明する。
図5及び図6に示すように、インクボトル101は、インクを収容可能な容器本体部201と、容器本体部201の端部に設けられ、容器本体部201に収容されたインクを流出させるインク出口401が形成されたインク出口形成部301と、インク出口401を開口または閉口する弁体501(図6)と、を備えている。
本実施形態の容器本体部201とインク出口形成部301とは一体形成されたものである。なお、容器本体部201とインク出口形成部301とを別体に形成し、ねじ構造等により容器本体部201とインク出口形成部301とが互いに係合可能に構成してもよい。
なお、インクボトル101の内部のくびれ部Sに対応する部分の内径は弁体501の径よりも小さい。
本実施形態の弁体501は球状体を成している。弁体501の材料としては、例えば、ガラス材や弾性材(例えば、ゴム材や樹脂材等)などが採用され得る。
図6はインク出口401が閉口された状態のインクボトル101を示している。この場合、弁体501は第1の位置P1に位置している。具体的には、弁体501は、筒部311の内径よりも大きい径を有している。そして、筒部311の内側の一部には凹部312が形成されており、当該凹部312に弁体501が係合される。これにより、インク出口401は弁体501によって閉口される。従って、本実施形態にかかる弁体501の第1の位置P1は、インク出口401が閉口される一の位置に特定される。
具体的には、接続管49の頂部と弁体501とが接触し、接続管49が弁体501をZ軸方向に押し上げる。インク出口形成部301はポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂で形成されているので弾性を有している。このため、弁体501は接続管49の押圧によって凹部312から外れる。これにより、インク出口401は開口される。すなわち、弁体501が第2の位置P2に移動する。
インク出口401が開口されると、インクボトル101に収容されたインクがインク出口401を介して接続管49からインクタンク31内に注入される。このとき、接続管49の外周面と筒部311の内周面と間に隙間が無いように構成される。これにより、インクボトル101からインクタンク31へのインクの補給がされる際のインク出口401からのインクの漏れを抑えることができる。
ここで、本実施形態にかかる弁体501の第2の位置P2は、インク出口401が開口された状態における弁体501の位置を指す。すなわち、第2の位置P2は、第1の位置P1以外の位置であって、インク出口401が開口されていれば一の位置に限定されない。
例えば、図7Bに示すように、インク出口401が開口された状態で、インク出口401を上方に向けた場合、弁体501は重力によって球状部310の下方に位置する。そして、弁体501はくびれ部Sを第2の位置P2として保持される。
なお、図7Bに示すように、弁体501がくびれ部Sに保持されると、弁体501は容器本体部201の蓋部として機能し得る。これにより、インク出口401から容器本体部201への異物の侵入の防止や、容器本体部201に収容されたインクの乾燥等を抑えることができる。
すなわち、弁体501の径は、筒部311の内径よりも大きいため、一旦弁体501が第1の位置P1から外れると、元の位置に復帰できない構造となっている。
また、弁体501を第1の位置P1から第2の位置P2に移動させた場合には、第2の位置P2から第1の位置P1への弁体501の移動は不可となる。すなわち、一旦接続管49からインク出口401を取外した場合、すなわち、弁体501を第1の位置P1から第2の位置P2とすると、弁体501は第2の位置P2で保持される。従って、インクボトル101が未使用品なのか使用済み品なのかを容易に判別することができ、ユーザーの利便性を向上させることができる。
次に、第2実施形態について説明する。なお、インク噴射システム(インク供給装置)の構成は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
図8はインクボトルの断面図(閉口状態)であり、図9はインクボトルとインク供給装置とを示す断面図(開口状態)である。
本実施形態の容器本体部202とインク出口形成部302とは一体形成されたものである。なお、容器本体部202とインク出口形成部302とを別体に形成し、ねじ構造等により容器本体部202とインク出口形成部302と互いに係合可能に構成してもよい。
また、インクボトル102は、インク出口402を覆う蓋部材602を備えている。
なお、容器本体部202及び蓋部材602の構成は第1実施形態の構成と同様なので説明を省略する。
また、インク出口形成部302と容器本体部202との境界部はくびれ部Sを有している。そして、図8に示すように、インクボトル102は、容器本体部202からくびれ部Sに向けて内部の空間が狭くなるように構成されている。また、くびれ部Sからインク出口形成部302の球状部320にかけて一旦内部の空間が広くなり、球状部320から筒部321にかけて内部の空間が狭くなるように構成されている。
なお、インクボトル102の内部のくびれ部Sに対応する部分の内径は弁体502の径よりも小さい。
本実施形態の弁体502は球状体を成している。弁体502の材料としては、例えば、ガラス材や弾性材(例えば、ゴム材や樹脂材等)などが採用され得る。
図8はインク出口402が閉口された状態のインクボトル102を示している。この場合、弁体502は第1の位置P1に位置している。具体的には、弁体502は、筒部321の内径よりもやや大きい径を有している。そして、筒部321の内側の一部には、第1突起部322と、第1突起部322よりも上方に形成された第2突起部323が形成されている。第1突起部322及び第2突起部323は、筒部321の内部側に向けて突状を成している。なお、第2突起部323の先端部が下方に向くように、第2突起部323の一部が屈曲されている。そして、第1突起部322と第2突起部323とで弁体502を保持する(第1の位置P1)。これにより、インク出口402は弁体502によって閉口される。
具体的には、接続管49の頂部と弁体502とが接触し、接続管49が弁体502をZ軸方向に押し上げる。インク出口形成部302(第1突起部322及び第2突起部323)はポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂で形成されているので弾性を有している。このため、弁体502は接続管49の押圧によって第1突起部322及び第2突起部323から外れる。これにより、インク出口402は開口される。すなわち、弁体502が第2の位置P2に移動する。
インク出口402が開口されると、インクボトル102に収容されたインクがインク出口402を介して接続管49からインクタンク31内に注入される。このとき、接続管49の外周面と筒部321の第2突起部323の屈曲した先端部の内周面と間に隙間が無いように構成される。これにより、インクボトル102からインクタンク31へのインクの補給がされる際のインク出口402からのインクの漏れを抑えることができる。
次に、第3実施形態について説明する。なお、インク噴射システム(インク供給装置)の構成は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
図10はインクボトルの断面図(閉口状態)であり、図11はインクボトルとインク供給装置とを示す断面図(開口状態)である。
本実施形態の容器本体部203とインク出口形成部303とは一体形成されたものである。なお、容器本体部203とインク出口形成部303とを別体に形成し、ねじ構造等により容器本体部203とインク出口形成部303と互いに係合可能に構成してもよい。
また、インクボトル103は、インク出口403を覆う蓋部材603を備えている。
なお、容器本体部203及び蓋部材603の構成は第1実施形態の構成と同様なので説明を省略する。
また、インク出口形成部303と容器本体部203との境界部はくびれ部Sを有している。そして、図10に示すように、インクボトル103は、容器本体部203からくびれ部Sに向けて内部の空間が狭くなるように構成されている。また、くびれ部Sからインク出口形成部303の球状部330にかけて一旦内部の空間が広くなり、球状部330から筒部331にかけて内部の空間が狭くなるように構成されている。
なお、インクボトル103の内部のくびれ部Sに対応する部分の内径は弁体503の径よりも小さい。
本実施形態の弁体503は球状体を成している。弁体503の材料としては、例えば、ガラス材や弾性材(例えば、ゴム材や樹脂材等)などが採用され得る。
図10はインク出口403が閉口された状態のインクボトル103を示している。この場合、弁体503は第1の位置P1に位置している。
具体的には、球状部330の内部には、上方から斜め下方にフランジ部333が形成されている。フランジ部333は、球状部330の内部の上方から内側に向けて延在する鍔状体を成している。そして、フランジ部333の先端部で弁体503を保持する。これにより、インク出口403は弁体503によって閉口される。
具体的には、接続管49の頂部と弁体503とが接触し、接続管49が弁体503をZ軸方向に押し上げる。インク出口形成部303(フランジ部333)はポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂で形成されているので弾性を有している。このため、弁体503は接続管49の押圧によってフランジ部333から外れる。これにより、インク出口403は開口される。すなわち、弁体503が第2の位置P2に移動する。
インク出口403が開口されると、インクボトル103に収容されたインクがインク出口403を介して接続管49からインクタンク31内に注入される。このとき、接続管49の外周面と筒部331の内周面と間に隙間が無いように構成される。これにより、インクボトル103からインクタンク31へのインクの補給がされる際のインク出口403からのインクの漏れを抑えることができる。
次に、第4実施形態について説明する。なお、インク噴射システム(インク供給装置)の構成は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
図12はインクボトルの断面図(閉口状態)であり、図13はインクボトルとインク供給装置とを示す断面図(開口状態)である。
また、インク出口形成部304は、フランジ部343を有している。
また、インクボトル104は、インク出口404を覆う蓋部材604を備えている。
なお、容器本体部204及び蓋部材604の構成は第1実施形態の構成と同様なので説明を省略する。
また、インク出口形成部304と容器本体部204との境界部はくびれ部Sを有している。そして、図12に示すように、インクボトル104は、容器本体部204からくびれ部Sに向けて内部の空間が狭くなるように構成されている。また、くびれ部Sからインク出口形成部304の球状部340にかけて一旦内部の空間が広くなり、球状部340から筒部341にかけて内部の空間が狭くなるように構成されている。
なお、インクボトル104の内部のくびれ部Sに対応する部分の内径は弁体504の径よりも小さい。
フランジ部343には筒部341に沿ってインク出口404が形成されている。そして、フランジ部343の先端部で弁体504を保持することによりインク出口404は閉口される。
また、フランジ部343と筒部341の外側面のそれぞれには、フランジ部343と筒部341とを係合するねじ構造等の係合部344a,344bが設けられ、互いに係合される。
本実施形態の弁体504は球状体を成している。弁体504の材料としては、例えば、ガラス材や弾性材(例えば、ゴム材や樹脂材等)などが採用され得る。
具体的には、接続管49の頂部と弁体504とが接触し、接続管49が弁体504をZ軸方向に押し上げる。インク出口形成部304(フランジ部343)はポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂で形成されているので弾性を有している。このため、弁体504は接続管49の押圧によってフランジ部343の先端部から外れる。これにより、インク出口404は開口される。すなわち、弁体504が第2の位置P2に移動する。
インク出口404が開口されると、インクボトル104に収容されたインクがインク出口404を介して接続管49からインクタンク31内に注入される。このとき、接続管49の外周面とフランジ部343によって形成されたインク出口404の内周面と間に隙間が無いように構成される。これにより、インクボトル104からインクタンク31へのインクの補給がされる際のインク出口404からのインクの漏れを抑えることができる。
次に、第5実施形態について説明する。なお、インク噴射システム(インク供給装置)の構成は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
図14はインクボトルの断面図(閉口状態)であり、図15はインクボトルとインク供給装置とを示す断面図(開口状態)である。
また、インク出口形成部305は、フランジ部353を有している。
また、インクボトル105は、インク出口405を覆う蓋部材605を備えている。
なお、容器本体部205及び蓋部材605の構成は第1実施形態の構成と同様なので説明を省略する。
また、インク出口形成部305と容器本体部205との境界部はくびれ部Sを有している。そして、図14に示すように、インクボトル105は、容器本体部205からくびれ部Sに向けて内部の空間が狭くなるように構成されている。また、くびれ部Sからインク出口形成部305の球状部350にかけて一旦内部の空間が広くなり、球状部350から筒部351にかけて内部の空間が狭くなるように構成されている。
なお、インクボトル105の内部のくびれ部Sに対応する部分の内径は弁体505の径よりも小さい。
フランジ部353は、筒部351の内部の上方から内側に向けて延在する鍔状体を成している。そして、フランジ部353の先端部で弁体505を保持する。
フランジ部353及び留め部355には開口が設けられ、当該開口がインクを外部に流出させるためのインク出口405を形成する。そして、フランジ部353の先端部で弁体505を保持することによりインク出口405は閉口される。
本実施形態の弁体505は球状体を成している。弁体505の材料としては、例えば、ガラス材や弾性材(例えば、ゴム材や樹脂材等)などが採用され得る。
具体的には、接続管49の頂部と弁体505とが接触し、接続管49が弁体505をZ軸方向に押し上げる。フランジ部353はポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂で形成されているので弾性を有している。このため、弁体505は接続管49の押圧によってフランジ部353の先端部から外れる。これにより、インク出口405は開口される。すなわち、弁体505が第2の位置P2に移動する。
インク出口405が開口されると、インクボトル105に収容されたインクがインク出口405を介して接続管49からインクタンク31内に注入される。このとき、接続管49の外周面とフランジ部353または留め部355によって形成されたインク出口405の内周面と間に隙間が無いように構成される。これにより、インクボトル105からインクタンク31へのインクの補給がされる際のインク出口405からのインクの漏れを抑えることができる。
次に、第6実施形態について説明する。なお、インク噴射システム(インク供給装置)の構成は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
図16はインクボトルの断面図(閉口状態)であり、図17はインクボトルの断面図(開口状態)である。
また、インクボトル106は、弁体506を押圧する押圧部363を備えている。
なお、容器本体部206、インク出口形成部306及び弁体506の構成は、第1実施形態の構成と同様なので説明を省略する。
また、インクボトル106のインク出口形成部306の先端部は筒部361のみなので、アダプター35のスロット部54の形態に拘らず、スロット部54の円形部58に挿入可能となる。
次に、第7実施形態について説明する。なお、インク噴射システム(インク供給装置)の構成は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
図18はインクボトルの断面図(閉口状態)であり、図19はインクボトルの断面図(開口状態)である。
また、インクボトル107は、弁体507を押圧する押圧部375を備えている。
なお、容器本体部207、インク出口形成部307及び弁体507の構成は、第4実施形態の構成と同様なので説明を省略する。
また、インクボトル107のインク出口形成部307の先端部はフランジ部373の外装のみなので、アダプター35のスロット部54の形態に拘らず、スロット部54の円形部58に挿入可能となる。
次に、第8実施形態について説明する。なお、インク噴射システム(インク供給装置)の構成は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
図20はインクボトルの断面図(閉口状態)であり、図21はインクボトルとインク供給装置とを示す断面図(開口状態)である。
なお、容器本体部208、インク出口形成部308の基本的な構成は、第1実施形態の構成と同様なので説明を省略する。但し、本実施形態ではインク出口形成部308の筒部381の内部側には凹部は形成されておらず、筒状(管状)を成している。
本実施形態の弁体508は略円柱状を成している。弁体508の材料としては、例えば、ゴム材やコルク材等が採用され得る。
図20は、弁体508が筒部381を球状部380の内部側から押し込むようにして配置される。すなわち、インク出口408が閉口された状態のインクボトル108を示している。そして、この場合、弁体508は第1の位置P1に位置している。
弁体508は、筒部381の内径よりも大きい径を有している。このため、筒部381の内部に弁体508を押し込めば筒部381の内部が閉塞される。すなわち、インク出口408が閉口される。
具体的には、接続管49の頂部と弁体508とが接触し、接続管49が弁体508をZ軸方向に押し上げる。弁体508及びインク出口形成部308は弾性を有している。このため、弁体508は接続管49の押圧によって筒部381から外れる。これにより、インク出口408は開口される。すなわち、弁体508が第2の位置P2に移動する。
インク出口408が開口されると、インクボトル108に収容されたインクがインク出口408を介して接続管49からインクタンク31内に注入される。このとき、接続管49の外周面と筒部381の内周面と間に隙間が無いように構成される。これにより、インクボトル108からインクタンク31へのインクの補給がされる際のインク出口408からのインクの漏れを抑えることができる。
すなわち、弁体508を筒部381側に向けて押圧することができないので、一旦弁体508が第1の位置P1から外れると、元の位置に復帰できない構造となっている。
次に、第9実施形態について説明する。なお、インク噴射システム(インク供給装置)の構成は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
図22はインクボトルの断面図(閉口状態)であり、図23はインクボトルとインク供給装置とを示す断面図(開口状態)である。
なお、容器本体部209、球状部390及び筒部391の基本的な構成は、第1実施形態の構成と同様なので説明を省略する。
本実施形態の弁体509は略円柱状を成している。弁体509の材料としては、例えば、ゴム材やコルク材等が採用され得る。
図22に示すように、弁体509が筒状部394の内周面に押し込むようにして配置される。すなわち、インク出口409が閉口された状態のインクボトル109を示している。そして、この場合、弁体509は第1の位置P1に位置している。
弁体509は、筒状部394の内径よりも大きい径を有している。このため、筒状部394の内部に弁体509を押し込めば筒状部394の内部が閉塞される。すなわち、インク出口409が閉口される。
具体的には、接続管49の頂部と弁体509とが接触し、接続管49が弁体509をZ軸方向に押し上げる。弁体509及びシール部393は弾性を有している。このため、弁体509は接続管49の押圧によって筒状部394から外れる。これにより、インク出口409は開口される。すなわち、弁体509が第2の位置P2に移動する。
インク出口409が開口されると、インクボトル109に収容されたインクがインク出口409を介して接続管49からインクタンク31内に注入される。このとき、接続管49の外周面と筒状部394の内周面と間に隙間が無いように構成される。これにより、インクボトル109からインクタンク31へのインクの補給がされる際のインク出口409からのインクの漏れを抑えることができる。
すなわち、弁体509を筒状部394側に向けて押圧することができないので、一旦弁体509が第1の位置P1から外れると、元の位置に復帰できない構造となっている。
次に、第10実施形態について説明する。なお、インク噴射システム(インク供給装置)の構成は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
図24はインクボトルの断面図(閉口状態)であり、図25はインクボトルとインク供給装置とを示す断面図(開口状態)である。
なお、容器本体部210、球状部1100及び筒部1101の基本的な構成は、第1実施形態の構成と同様なので説明を省略する。
本実施形態の弁体510は略円柱状を成している。弁体510の材料としては、例えば、ゴム材やコルク材等が採用され得る。
図24に示すように、弁体510が筒状部1104の尖状部1104aに押し込むようにして配置される。すなわち、図24はインク出口410が閉口された状態のインクボトル110を示している。そして、この場合、弁体510は第1の位置P1に位置している。
弁体510は、筒状部1104の内径よりも大きい径を有している。このため、筒状部1104の内部に弁体510を押し込めば筒状部1104の内部が閉塞される。すなわち、インク出口410が閉口される。
具体的には、接続管49の頂部と弁体510とが接触し、接続管49が弁体510をZ軸方向に押し上げる。弁体510及びシール部1103は弾性を有している。このため、弁体510は接続管49の押圧によって筒状部1104(尖状部1104a)から外れる。これにより、インク出口410は開口される。すなわち、弁体510が第2の位置P2に移動する。
インク出口410が開口されると、インクボトル110に収容されたインクがインク出口410を介して接続管49からインクタンク31内に注入される。このとき、接続管49の外周面と尖状部1104aを含む筒状部1104の内周面と間に隙間が無いように構成される。これにより、インクボトル110からインクタンク31へのインクの補給がされる際のインク出口410からのインクの漏れを抑えることができる。
すなわち、弁体510を筒状部1104側に向けて押圧することができないので、一旦弁体510が第1の位置P1から外れると、元の位置に復帰できない構造となっている。
次に、第11実施形態について説明する。なお、インク噴射システム(インク供給装置)の構成は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
図26はインクボトルの断面図(閉口状態)であり、図27はインクボトルとインク供給装置とを示す断面図(開口状態)である。
なお、容器本体部211、球状部1110及び筒部1111の基本的な構成は、第1実施形態の構成と同様なので説明を省略する。
突起部1114aは、断面視において筒状部1114の内側と外側に突起を成し、筒状部1114の外側の突起は筒部1111と球状部1110との境界部分に嵌め込まれている。また、突起部1114bも同様にして、断面視において筒状部1114の内側と外側に突起を成し、筒状部1114の外側の突起は筒部1111の頂部に嵌め込まれている。すなわち、突起部1114aと突起部1114bとによりシール部1113が筒部1111に沿って保持される。
本実施形態の弁体511は略円柱状を成し、当該円柱の側面には凸部511aを有している。弁体511の材料としては、例えば、ゴム材やコルク材等が採用され得る。
図26に示すように、弁体511が筒状部1114に押し込むようにして配置される。すなわち、図26はインク出口411が閉口された状態のインクボトル111を示している。そして、この場合、弁体511は第1の位置P1に位置している。
弁体511の最大径は、筒状部1114の内径よりも大きい。このため、筒状部1114の内部に弁体511を押し込めば筒状部1114の内部が閉塞される。すなわち、インク出口411が閉口される。
具体的には、接続管49の頂部と弁体511とが接触し、接続管49が弁体511をZ軸方向に押し上げる。弁体511及びシール部1113は弾性を有している。このため、弁体511は接続管49の押圧によって筒状部1114(突起部1114a)から外れる。これにより、インク出口411は開口される。すなわち、弁体511が第2の位置P2に移動する。
インク出口411が開口されると、インクボトル111に収容されたインクがインク出口411を介して接続管49からインクタンク31内に注入される。このとき、接続管49の外周面と突起部1114a,1114bを含む筒状部1114の内周面と間に隙間が無いように構成される。これにより、インクボトル111からインクタンク31へのインクの補給がされる際のインク出口411からのインクの漏れを抑えることができる。
すなわち、弁体511を筒状部1114側に向けて押圧することができないので、一旦弁体511が第1の位置P1から外れると、元の位置に復帰できない構造となっている。
次に、第12実施形態について説明する。なお、インク噴射システム(インク供給装置)の構成は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
図28は本実施形態にかかるインクボトルの外観図である。また、図29Aはインクボトルの断面図(閉口状態)であり、図29Bはインクボトルの断面図(開口状態)である。
容器本体部212とインク出口形成部712とは別体に形成され、容器本体部212とインク出口形成部712とは、例えば、ねじ構造(図示せず)により係合可能に構成にされている。
第1筒部1120の内部空間は容器本体部212の内部空間と連通している。また、第2筒部1121の内部空間と第1筒部1120の内部空間とは接続口1124を介して連通している。そして、第2筒部1121の第1筒部1120側とは反対の端部にはインク出口412が形成されている。
操作部2120は、弁体512に接続された支柱部1125を有する。当該支柱部1125は第2筒部1121に設けられた貫通孔を通して外部に突出し、支柱部1125の弁体512とは反対側に接続された板部1126に接続される。板部1126は、断面視において弁体512とほほ平行に配置される。
また、板部1126と第2筒部1121との間には弾性部材としてのばね1127が配置されている。
そして、板部1126を押圧した状態(インク出口412が開口した状態)で、インク供給装置4の接続管49(インク入口)にインク出口412を装着する。これにより、インクボトル112に収容されたインクがインク出口412を介して接続管49からインクタンク31内に注入される。
なお、本実施形態では、図29Aにおいてインク出口412を横方向に設けたが、これに限定されず、例えば、インク出口412を上方向や下方向としてもよい。
次に、第13実施形態について説明する。なお、インク噴射システム(インク供給装置)の構成は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
図30は本実施形態にかかるインクボトルの外観図である。また、図31Aはインクボトルの断面図(閉口状態)であり、図31Bはインクボトルの断面図(開口状態)である。
容器本体部213とインク出口形成部713とは別体に形成され、容器本体部213とインク出口形成部713とは、例えば、ねじ構造(図示せず)により係合可能に構成にされている。
なお、容器本体部213の構成は、第1実施形態の構成と同様なので説明を省略する。
第1筒部1130の内部空間は容器本体部213の内部空間と連通している。また、第2筒部1131の内部空間と第1筒部1130の内部空間とは連通している。そして、第2筒部1131の第1筒部1130側とは反対の端部にはインク出口413が形成されている。
壁部513aは、第1筒部1130の内部空間と第2筒部1131の内部空間とを遮断するものである。すなわち、インク出口413を閉口する。そして、弁体513の壁部513aによってインク出口413を閉口する位置が第1の位置P1となる。
また、弁体内流路513bは、第1筒部1130の内部空間と第2筒部1131の内部空間と連通させるための空間である。すなわち、第1筒部1130と第2筒部1131とが弁体内流路513bを介して連通することによってインク出口413が開口する。そして、弁体513の弁体内流路513bによってインク出口413を開口する位置が第2の位置P2となる。なお、弁体513の材料としては、例えば、弾性材(例えば、ゴム材や樹脂材等)などが採用され得る。
操作部2130は、弁体513に接続された支柱部1133を有する。当該支柱部1133は第2筒部1131に設けられた貫通孔を通して外部に突出し、支柱部1133の弁体513とは反対側に接続されたコック部1136に接続される。コック部1136を支柱部1133の軸中心に回転させることにより、弁体513の壁部513a及び弁体内流路513bの位置を移動させることができる。
そして、インク出口413が開口した状態で、インク供給装置4の接続管49(インク入口)にインク出口413を装着する。これにより、インクボトル113に収容されたインクがインク出口413を介して接続管49からインクタンク31内に注入される。
なお、本実施形態では、図31Aにおいてインク出口413を横方向に設けたが、これに限定されず、例えば、インク出口413を上方向や下方向としてもよい。
次に、第14実施形態について説明する。なお、インク噴射システム(インク供給装置)の構成は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
図32Aはインクボトルの断面図(閉口状態)であり、図32Bはインクボトルとインク供給装置とを示す断面図(開口状態)である。
容器本体部214とインク出口形成部712とは別体に形成され、容器本体部214とインク出口形成部714とは、例えば、ねじ構造(図示せず)により係合可能に構成にされている。
なお、容器本体部213の構成は、第1実施形態の構成と同様なので説明を省略する。
第2筒部1141の内面側にはシール部1143が設けられ、シール部1143と弁体514の側面とが接触することにより、第2筒部1141と弁体514との間に隙間が無くなりシールされる。これにより、第1筒部1140の内部空間と第2筒部1141の内部空間とが遮断される。
インク出口414が開口されると、インクボトル114に収容されたインクがインク出口414を介して接続管49からインクタンク31内に注入される。このとき、接続管49の外周面とシール部1143との間に隙間が無いように構成される。これにより、インクボトル114からインクタンク31へのインクの補給がされる際のインク出口414からのインクの漏れを抑えることができる。
次に、第15実施形態について説明する。なお、インク噴射システム(インク供給装置)の構成は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
図33は本実施形態にかかるインクボトルの外観図である。また、図34Aはインクボトルの一部断面図(閉口状態)であり、図34Bはインクボトルの一部断面図(開口状態)である。また、図35はインクボトルとインク供給装置とを示す概略図である。
容器本体部215とインク出口形成部715とは別体に形成され、容器本体部215とインク出口形成部715とはねじ構造を有するキャップ部1151により係合可能に構成にされている。
チューブ1153の一方端はインク出口415が形成され、他方端はキャップ部1151を介して容器本体部215に連通している。
また、図34Bに示すように、フック部1154,1155を互い離間させることにより、チューブ1153が押し潰されが解除され、チューブ1153の内部空間が開口する。これにより、インク出口415が開口する。このとき、弁体515の位置は第2の位置P2となる。
また、操作部2150のフック部1154,1155を互いに係合させると、弁体515によってチューブ1153が押し潰される。これにより、弁体515は、第2の位置P2から第1の位置P1に移動して、インク出口415は閉口される。
次に、第16実施形態について説明する。なお、インク噴射システム(インク供給装置)の構成は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
図36は本実施形態にかかるインクボトルの外観図である。また、図37Aはインクボトルの一部概略図(正面視)であり、図37Bはインクボトルの一部概略図(閉口状態)であり、図37Cはインクボトルの一部概略図(開口状態)である。
容器本体部216とインク出口形成部716とは別体に形成され、容器本体部216とインク出口形成部716とは、ねじ構造を有するキャップ部1161により係合可能に構成にされている。
チューブ1163の一方端はインク出口416が形成され、他方端はキャップ部1161を介して容器本体部216に連通している。
操作部2160は、ラック部1167を含む。当該ラック部1167は、平板上に歯が設けられている。また、回転体1165の側部には円形歯車1166が設けられており、当該円形歯車1166とラック部1167の歯とが噛み合うことで回転体1165を直線方向に移動させることができる。
また、操作部2160にはチューブ1163が通る通路1168が設けられている。当該通路1168の空間は、チューブ1163のインク出口416から容器本体部216側に向かうにつれて狭くなるように構成されている。
そして、図37Bに示すように、弁体516を通路1168の空間が狭くなる方向(容器本体部216側)に移動させることにより、チューブ1163が弁体516(回転体1165の円周面)と通路1168の一部とによって押し潰されチューブ1163の内部空間が閉塞する。これにより、インク出口416が閉口する。このとき、弁体516の位置は第1の位置P1となる。
また、図37Bに示すように、弁体516を通路1168の空間が広くなる方向(インク出口416側)に移動させることにより、チューブ1163と弁体516(回転体1165の円周面)とが離間され、チューブ1163が押し潰されが解除され、チューブ1163の内部空間が開口する。これにより、インク出口416が開口する。このとき、弁体516の位置は第2の位置P2となる。
また、弁体516を通路1168の空間が狭くなる方向(容器本体部216側)に移動させると、弁体516によってチューブ1163が押し潰される。これにより、弁体516は、第2の位置P2から第1の位置P1に移動して、インク出口416は閉口される。
次に、第17実施形態について説明する。なお、インク噴射システム(インク供給装置)の構成は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
図38Aはインクボトルの断面図(閉口状態)であり、図38Bはインクボトルの断面図(開口状態)である。また、図39はインクボトルとインク供給装置とを示す概略図である。
本実施形態では、容器本体部217とインク出口形成部817とは一体形成されたものである。インクボトル117は、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂やプラスチックフィルムを基材とする積層フィルムで形成されている。
また、インク出口形成部817の先端部には平坦面を有する平坦部1171を有している。平坦部1171はインクボトル117を手指等で把持する場合に使用される。また、インク出口形成部817の先端部と容器本体部217の接続部との中間位置に凸部1172が形成されている。当該凸部1172も手指等で把持する場合に使用される。
また、一旦シール部3170を破壊してしまうと復元できないため、インクボトル117が未使用品なのか使用済み品なのかを容易に判別することができ、ユーザーの利便性を向上させることができる。
次に、第18実施形態について説明する。なお、インク噴射システム(インク供給装置)の構成は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
図40Aはインクボトルの断面図(閉口状態)であり、図40Bはインクボトルの断面図(開口状態)である。
シール部3180にはカット部1185が設けられている。
また、インク出口形成部818には、平坦部1181と凸部1182が形成されている。平坦部1181や凸部1182は手指等で把持する場合に使用される。
また、本実施形態の容器本体部218には、蛇腹部1188を備えている。
なお、蛇腹部1188以外の構成は第17実施形態の構成と同様なので説明を省略する。
次に、第19実施形態について説明する。なお、インク噴射システム(インク供給装置)の構成は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
図41Aはインクボトルの断面図(閉口状態)であり、図41Bはインクボトルの断面図(開口状態)である。
また、シール部3190にはカット部1197が設けられている。
また、インク出口形成部819には、平坦部1191と凸部1192が形成されている。平坦部1191や凸部1192は手指等で把持する場合に使用される。
また、本実施形態の容器本体部219は、シリンジ構造を成している。
なお、容器本体部219以外の構成は第17実施形態の構成と同様なので説明を省略する。
そして、シール部3190を破壊し、インク出口419を開口させた後、プランジャー1194をシリンダー1193の容積が小さくなる方向に押圧することによりインク出口419からインクが流出する。
次に、第20実施形態について説明する。なお、インク噴射システム(インク供給装置)の構成は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
図42Aはインクボトルの概略図(閉口状態)であり、図42Bはインクボトルの概略図(開口状態)である。
また、シール部3200にはカット部1205が設けられている。
また、インク出口形成部820には、平坦部1201と凸部1202が形成されている。平坦部1201や凸部1202は手指等で把持する場合に使用される。
また、本実施形態の容器本体部220は、袋体を成している。
なお、容器本体部220以外の構成は第17実施形態の構成と同様なので説明を省略する。
そして、シール部3200を破壊し、インク出口420を開口させた後、容器本体部220を変形させ、容器本体部220の容積を小さくすることによりインク出口420からインクが流出する。
なお、本実施形態の容器本体部220は、サイドガセットタイプとしたがこれに限定されず、例えば、パウチタイプの袋状の容器であってもよい。
次に、第21実施形態について説明する。なお、インク噴射システム(インク供給装置)の構成は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
図43Aはインクボトルの構成を示す概略図(閉口状態)であり、図43Bはインクボトルとインク供給装置とを示す断面図(開口状態)である。
また、インク出口形成部821と容器本体部221とは相互に一体的に形成されている。なお、インク出口形成部821及び容器本体部221の材料等は第1実施形態と同様である。
また、シール部3210には、溝部1211が設けられている。溝部1211が設けられた部分のシール部3210の厚みは、他の部分の厚みよりも薄くなっている。
そして、シール部3210を破壊することで、インク出口421を開口させることができる。
具体的には、インク供給装置4の接続管49(インク入口)にインク出口421を装着させる。そして、図43Bに示すように、接続管49とシール部3210とが接触し、溝部1211を基点としてシール部3210が破壊される。これにより、インク出口421が開口される。そして、接続管49がインク出口421に挿入され、容器本体部221に収容されたインクはインク出口421を介して接続管49からインクタンク31内に注入される。
次に、第22実施形態について説明する。なお、インク噴射システム(インク供給装置)の構成は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
図44Aはインクボトルの構成を示す概略図(閉口状態)であり、図44Bはインクボトルの構成を示す概略図(開口中の状態)であり、図44Cはインクボトルの構成を示す概略図(開口状態)である。
また、インク出口形成部822と容器本体部222とは相互に一体的に形成されている。なお、インク出口形成部822及び容器本体部222の材料等は第1実施形態と同様である。
具体的には、例えば、インク出口形成部822に対してキャップ部1221をねじ部1224,1225に沿って回転させて、キャップ部1221を容器本体部222側に近付けていく。そうすると、図44Bに示すように、キャップ部1221の尖状部1222がシール部3220を突き破る。その後、キャップ部1221を逆側に回転させて、キャップ部1221をインク出口形成部822から離間させる。
これにより、図44Cに示すように、シール部3220が破壊され、インク出口422が開口する。これにより、インク出口422からのインクの流出が可能となる。
なお、尖状部1222に対応するキャップ部1221の部分を下方(シール部3220側)に押圧し、キャップ部1221を変形させ、尖状部1222によりシール部3220を突き破ってインク出口422を開口させてもよい。
次に、第23実施形態について説明する。なお、インク噴射システム(インク供給装置)の構成は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
図45Aはインクボトルの構成を示す概略図(閉口状態)であり、図45Bはインクボトルの構成を示す概略図(開口状態)である。
また、インク出口形成部823と容器本体部223とは相互に一体的に形成されている。なお、インク出口形成部823及び容器本体部223の材料等は第1実施形態と同様である。
具体的には、インク供給装置4の接続管49(インク入口)にインク出口423を装着させる。このとき、接続管49とシール部3230とが接触すると、シール部3230が容器本体部223側に撓む。そうすると、シール部3230の一部が針部1231に接触し、シール部3230の一部が破壊される。そして、インクボトル123を接続管49側に押し込むことにより、シール部3230の一部が破壊された部分を基点としてシール部3230の全体が破壊される。これにより、インク出口423が開口される。そして、接続管49がインク出口423に挿入され、容器本体部223に収容されたインクはインク出口423を介して接続管49からインクタンク31内に注入される。
そして、インク出口形成部324は、第1筒部1120と、第2筒部1121と、を有している。すなわち、本変形例では、第1実施形態の球状部310に替わって第1筒部1120が形成されている。
第1筒部1120と第2筒部1121とは、相互に一体的に形成されている。
第1筒部1120の一方側は容器本体部224に接続され、他方側は第2筒部1121に接続さている。第1筒部1120は、容器本体部224の接続側から第2筒部1121の接続側に向けて内部空間が狭くなるように構成されている。
なお、インク出口形成部324以外の構成については第1実施形態と同様なので説明を省略する。
このようにすれば、インクボトル124はさらに簡易な構成となり、インクボトル124の製造コストをより低減させることができる。
図47及び図48に示すように、インクボトル125は、 インクを収容可能な容器本体部225と、容器本体部225の端部に設けられ、容器本体部225に収容されたインクを流出させるインク出口425が形成されたインク出口形成部825と、インク出口425を封止した弁体556と、を備えている。
なお、本キャップ構造では、キャップ4063とキャップベース4061は、開栓されるまでは、悪戯防止ピース4080で固着されている。従って、一旦開封すると該悪戯防止ピース4080が破断する為、使用済みで有ることが判断できるようになっており、悪戯で開封された場合などの危険予知に活用できる。
Claims (5)
- 内部にインクを貯留可能なインク貯留室と、前記インク貯留室に連通する2つの流路が
形成された接続管とを備えたインクタンクと、前記インクタンク上に備えられ、前記接続
管が配置されたスロット部が設けられたアダプターと、を備えたプリンターのインク供給
装置に前記インクを補給可能なインク補給容器であって、
前記インクを収容可能な容器本体部と、
前記容器本体部の端部に設けられ、前記容器本体部に収容された前記インクを流出させ
るインク出口が形成されたインク出口形成部と、を備え、
前記インク出口形成部は、
前記インク出口を有する筒部と、
前記筒部に接続された球状部と、
前記筒部の内部に少なくとも一部が保持され前記インク出口を閉じる閉口状態と、前
記筒部の内部に挿入された前記接続管により押圧され前記球状部内に移動して前記インク
出口を開口し、移動後は前記球状部内に留まる開口状態と、をとり得る弁体と、
を備え、
前記筒部は、前記接続管が挿入された状態で前記接続管の外周面との間に隙間が無い
ような内周面を有するように構成され、
前記球状部は、前記移動後の前記弁体を前記容器本体部の蓋として保持可能なくびれ
部を有する、
インク補給容器。 - 前記内周面は、前記筒部の内部側に向けて凸状を成す突起部に形成された、請求項1に
記載のインク補給容器。 - 前記インク出口形成部は、該インク出口形成部の内部に、前記筒部から前記球状部に向
かう方向において前記インク出口形成部の中心軸に先端部が近づくテーパー状を成すフラ
ンジ部を有し、前記閉口状態において前記フランジ部の前記先端部に前記弁体を保持する
、請求項1または請求項2に記載のインク補給容器。 - 前記内周面は、前記筒部の前記先端側に係合して装着された別体部材に形成され、前記
筒部は前記別体部材を介して前記接続管の前記外周面との間に隙間が無いように構成され
た、請求項1〜請求項3の何れか一項に記載のインク補給容器。 - 内部にインクを貯留可能なインク貯留室と、前記インク貯留室に連通する2つの流路が
形成された接続管とを備えたインクタンクと、前記インクタンク上に備えられ、前記接続
管が配置されたスロット部が設けられたアダプターと、を備えたプリンターのインク供給
装置に前記インクを補給可能なインク補給容器であって、
前記インクを収容可能な容器本体部と、
前記容器本体部の端部に設けられ、前記容器本体部に収容された前記インクを流出させ
るインク出口が形成されたインク出口形成部と、を備え、
前記インク出口形成部は、
先端側に前記インク出口を有する筒部と、
前記先端側と反対側で前記筒部に接続された球状部と、
前記筒部の内部に少なくとも一部が保持され前記インク出口を閉じる閉口状態と、前
記インク出口を介して押圧されることにより前記球状部内に移動して前記インク出口を開
口し、移動後は前記球状部内に留まる開口状態と、をとり得る弁体と、
前記インク出口を介して前記筒部内に挿入され前記弁体を押圧可能な押圧部と、
を備え、
前記押圧部は前記インク出口形成部と連結されている、
インク補給容器。
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