JP2022006707A - 接着剤ポンプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶剤による洗浄作業を省略或いは軽減することができる接着剤ポンプ装置を提供する。【解決手段】接着剤Rを建造物の要注入個所に注入するための接着剤ポンプ装置10であって、プランジャー34と、プランジャー34を往復動させる手動操作部31と、を有するポンピング機構部25と、シリンダー36を含みプランジャー34の往復動によりポンプ機能を奏するユニット本体37と、シリンダー36に連通すると共に接着剤Rが流入する吸込部38と、シリンダー36に連通すると共に接着剤Rが流出する吐出部39と、を有するポンプユニット26と、ポンピング機構部25を支持すると共に、ポンプユニット26が着脱自在に装着されるユニットホルダ27と、を備えたものである。【選択図】 図1

Description

本発明は、接着剤を建造物の要注入個所に注入するための接着剤ポンプ装置に関する。
従来から、接着剤ポンプ装置に相当する注入器本体と、注入器本体の先端に装着された注入ノズルとから成る接着剤注入器が知られている(特許文献1参照)。
この注入器本体は、手動式のものであり、接着剤カートリッジが収容されるケーシング部と、ケーシング部が着脱自在に装着されるポンプ部と、ポンプ部を作動させるための操作レバーと、備えている。ポンプ部は、吸込口および吐出口を含むシリンダーと、シリンダーに対し往復動するプランジャーと、を有している。そして、吸込口は接着剤カートリッジに連通し、吐出口は注入ノズルに連通している。操作レバーを押し引き(ポンピング)すると、操作レバーに連結されたプランジャーが往復動してポンプ作用を奏する。すなわち、操作レバーをポンピングすることにより、接着剤カートリッジの接着剤が、シリンダーを通って注入ノズルに送り込まれ、注入ノズルから吐出される。
一方、注入器本体に装着される注入ノズルとして、使い捨てユニットを有するものが知られている(特許文献2参照)。
この注入ノズルは、ピンニング工法用のものであり、下穴に挿入される複合ノズル部と、複合ノズル部に装着され下穴の開口部を封止する開口封止部と、複合ノズル部を支持するノズルボディと、ノズルボディを覆うケーシング部と、を備えている。複合ノズル部とノズルボディとは樹脂で一体に形成され、使い捨てユニットを構成している。内部に接着剤の流路を形成された使い捨てユニットは、ケーシング部に着脱自在に装着され、作業後において洗浄することなく使い捨てられる。
特許第6574958号公報 特許第6557907号公報
ところで、ピンニング工法等の外壁補修に用いられる2液性のエポキシ樹脂接着剤は、硬化時間が2時間程度となっているため、作業を終了したときは元より、1日の作業中であっても定期的(1時間が目安)に、接着剤の補給と注入ノズルおよび注入器本体(接着剤ポンプ装置)の洗浄とを行う必要がある。そして、洗浄作業は、器具を分解し溶剤を用いて洗浄するものであり、煩雑且つ時間を要するものとなっている。
この点において、上記従来の接着剤注入器では、使い捨てユニットを有する注入ノズルにおいては、洗浄作業を必要としないが、注入器本体(接着剤ポンプ装置)では、特にポンプ機能を奏する駆動部分は入念に洗浄する必要があった。したがって、洗浄作業を含む一連の注入作業において、時間を要することとなっていた。
本発明は、溶剤による洗浄作業を省略或いは軽減することができる接着剤ポンプ装置を提供することを課題としている。
本発明の接着剤ポンプ装置は、接着剤を建造物の要注入個所に注入するための接着剤ポンプ装置であって、プランジャーと、プランジャーを往復動させる手動操作部と、を有するポンピング機構部と、シリンダーを含みプランジャーの往復動によりポンプ機能を奏するユニット本体と、シリンダーに連通すると共に接着剤が流入する吸込部と、シリンダーに連通すると共に接着剤が流出する吐出部と、を有するポンプユニットと、ポンピング機構部を支持すると共に、ポンプユニットが着脱自在に装着されるユニットホルダと、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、ポンピング機構部の手動操作部により、プランジャーを往復動させると、ポンプユニットのユニット本体がポンプ機能を奏する。これにより、ポンプユニットにおいて、接着剤が吸込部からシリンダー内に流入(吸込)すると共に、シリンダー内の接着剤が吐出部から流出(吐出)する。
この場合、ポンピング機構部を支持するユニットホルダに対し、ポンプユニットが着脱自在に装着されるため、ポンプユニットを「使い捨て」とすることができる。すなわち、接着剤が接触するポンプ機能部分や流路部分等をポンプユニットとしてユニット化し、このポンプユニットを使い捨て部品とすることで、接着剤ポンプ装置自体の洗浄作業を省略することができる。或いは、取り外してポンプユニットのみを洗浄すればよく、洗浄作業を軽減することができる。これにより、一連の接着剤注入作業を極端に時間短縮(工期短縮)することができる。
この場合、ユニットホルダは、プランジャーに対しシリンダーが同軸上に位置するように、ポンプユニットが装着されるホルダ本体と、装着されたポンプユニットをホルダ本体に締結する締結部と、を有することが好ましい。
この構成によれば、ホルダ本体に装着されたポンプユニットは、締結部によりユニットホルダと一体化する。この一体化した状態で、プランジャーとシリンダーとが同軸上に位置するため、単純な構造でプランジャーの往復動をポンプ機能に転嫁することができる。
これらの場合、ユニットホルダは、プランジャーの往復動をガイドするプランジャーガイド部を、更に有することが好ましい。
この構成によれば、プランジャーガイド部により、プランジャーの往復直線性が担保される。このため、ポンプユニットにおいて、ポンプ機能の安定性を図ることができる。
また、ユニット本体は、シリンダー内に配設され、プランジャーにより往動する内部プランジャーと、シリンダー内に配設され 内部プランジャーを復動させるバネと、を有することが好ましい。
この構成によれば、プランジャーにより内部プランジャーが往動し、バネにより内部プランジャーが復動することで、ユニット本体がポンプ機能を奏する。この場合、プランジャーは、往動時の動力を内部プランジャーに伝達するだけなので、プランジャーを接着剤に接触し難い構造とすることができる。また、ポンプユニットを、プランジャーの精度が影響しない独自のポンプ構造とすることができる。したがって、プランジャーとポンプユニット(シリンダー)との間の位置合せ精度が低くても、ポンプ性能が損なわれることがない。
この場合、ポンプユニットは、ホルダ本体に対しプランジャーの軸線に直交する装置後方から着脱自在に装着され、且つプランジャーおよび内部プランジャーが、それぞれ復動端位置に移動した状態で着脱されることが好ましい。
この構成によれば、ユニットホルダにホルダ本体を容易に作り込むことができる。また、ポンプユニットを、プランジャーと干渉することなく着脱させることができる。
また、ユニット本体は、シリンダー内に配設されプランジャーにより往復動する内部プランジャーを有し、ポンプユニットは、ホルダ本体に対しプランジャーの軸線に直交する装置後方から着脱自在に装着され、且つポンプユニットの着脱に伴って、内部プランジャーは、シリンダーから突出した部分においてプランジャーの先端部に係脱し、且つ係止した状態でプランジャーと軸方向に連結されることが好ましい。
この構成によれば、ユニットホルダのホルダ本体にポンプユニットを装着すると、プランジャーの先端部に、内部プランジャーのシリンダーから突出した部分が係止され、且つ軸方向に連結される。また、ホルダ本体からポンプユニットを離脱させると、逆の手順でプランジャーに対する内部プランジャーの係止および連結が解かれる。したがって、ユニットホルダにポンプユニットを装着した状態では、プランジャーと内部プランジャーとが自動的に連結され、プランジャーの往復動を受けて内部プランジャーを確動的に往復動させることができる。
また、内部プランジャーは、プランジャーよりも太径に形成されていることが好ましい。
この構成によれば、往復するプランジャーがシリンダー内に入り込んでも、プランジャーとシリンダーとの間に十分な間隙が生ずる。このため、接着剤がシリンダーに付着しても、プランジャーに付着することがなく、「使い捨て」部品ではないプランジャーが接着剤で汚染されることがない。
一方、吸込部には、装置後方から接着剤カートリッジが着脱自在に装着され、 装着した接着剤カートリッジを収容した状態で、ホルダ本体に螺合するカートリッジ収容筒を、更に備え、締結部は、ホルダ本体にカートリッジ収容筒を螺合するネジ機構と、ネジ機構の進みによりポンプユニットを押圧するカートリッジ収容筒と、で構成されていることが好ましい。
この構成によれば、ユニットホルダに装着したポンプユニットに接着剤カートリッジを装着した後、ホルダ本体にカートリッジ収容筒を螺合すると、カートリッジ収容筒の先端がポンプユニットに装置後方から当接して、これを押圧固定する。このように、カートリッジ収容筒をユニットホルダに取り付けるだけで、ポンプユニットをユニットホルダに締結することができる。したがって、カートリッジ収容筒を締結部として活用でき、部品点数を削減することができる。
また、ポンプユニットは、ホルダ本体に対しプランジャーの軸線方向から着脱自在に装着され、プランジャーは、シリンダー内を往復動してポンプ機能を奏することが好ましい。
この構成によれば、ポンピング機構部のプランジャーが、ポンプユニットのプランジャーを兼ねる構造とすることができ、ポンプユニットを単純な構造で低コストとすることができる。なお、この構成では、ポンプユニットの分解時に、プランジャーに付着した接着剤を拭き取る必要がある。
また、ポンプユニットは、ポンピング機構部に代えてプランジャーを有し、ポンピング機構部は、手動操作部に対しプランジャーを係脱自在に連結する連結部を有することが好ましい。
この構成によれば、プランジャーを有するポンプユニットを、ユニットホルダに装着し、プランジャーを、連結部を介して手動操作部に連結することで、接着剤ポンプ装置が組み立てられる。また、逆の手順で、接着剤ポンプ装置が分解される。このように、プランジャーをポンプユニット側の部品とすることで、ポンプ性能を良好に維持することができる。
一方、ポンプユニットは、吐出部に接続した注入ノズルを更に有することが好ましい。
この構成によれば、注入ノズルを含めてポンプユニットを、「使い捨て」の部品とすることができる。これにより、一連の接着剤注入作業を極端に時間短縮することができ、工期の短縮を図ることができる。
接着剤注入システムの外観図である。 第1実施形態に係る接着剤ポンプ装置の分解図である。 第1実施形態の接着剤ポンプ装置におけるポンプユニットの図であって、平面図(a)、裁断側面図(b)、正面図(c)および背面図(d)である。 第1実施形態に係る接着剤ポンプ装置の裁断平面図(a)、および裁断側面図(b)である。 第1実施形態に係る接着剤ポンプ装置の正面図(a)、押圧板を取り外した状態の背面図(b)および押圧板を取り付けた状態の背面図(c)である。 第1実施形態の変形例に係る接着剤ポンプ装置の裁断側面図であって、第1変形例の図(a)、第2変形例の図(b)および第3変形例の図(c)である。 第2実施形態に係る接着剤ポンプ装置の分解図である。 第2実施形態の接着剤ポンプ装置におけるポンプユニットの図であって、平面図(a)、裁断側面図(b)、部分裁断正面図(c)および部分裁断背面図(d)である。 第2実施形態に係る接着剤ポンプ装置の裁断平面図(a)、および裁断側面図(b)である。 第2実施形態に係る接着剤ポンプ装置の正面図(a)、押圧蓋を取り外した状態の背面図(b)および押圧蓋を取り付けた状態の背面図(c)である。である。 第3実施形態に係る接着剤ポンプ装置の分解図である。 第3実施形態の接着剤ポンプ装置におけるポンプユニットの図であって、平面図(a)、裁断側面図(b)、正面図(c)および背面図(d)である。 第3実施形態に係る接着剤ポンプ装置の裁断側面図(a)および底面図(b)である。 第3実施形態に係る接着剤ポンプ装置の正面図(a)および背面図(b)である。 第4実施形態に係る接着剤ポンプ装置の分解図である。 第4実施形態の接着剤ポンプ装置におけるポンプユニットの裁断側面図である。 第4実施形態に係る接着剤ポンプ装置の裁断平面図(a)、および裁断側面図(b)である。 第4実施形態に係る接着剤ポンプ装置の正面図(a)および背面図(b)である。 第4実施形態の変形例に係る接着剤ポンプ装置の裁断側面図である。
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態に係る接着剤ポンプ装置について説明する。この接着剤ポンプ装置は、吸込側に接着剤カートリッジを接続すると共に吐出側に注入ノズルを接続して、コンクリートの壁体等を補修する接着剤注入システムを構成するものである。また、この接着剤注入システムでは、接着剤のポンプ部分や流路部分等の接着剤が付着する部品を、「使い捨て」可能とし、洗浄作業を不要なものとしている。
[第1実施形態]
図1は、接着剤注入システムの外観図である。同図に示すように、接着剤注入システム1は、接着剤ポンプ装置10と、接着剤ポンプ装置10の吸込側に接続した接着剤カートリッジ11と、接着剤ポンプ装置10の吐出側に接続した注入ノズル12と、を備えている。接着剤ポンプ装置10は、ポンプ部14とこれに装着したカートリッジ収容筒15とから成り、接着剤カートリッジ11は、カートリッジ収容筒15に収容された状態でポンプ部14の吸込側に接続されている。接着剤ポンプ装置10をポンピング操作すると、接着剤カートリッジ11の接着剤Rが、注入ノズル12に送り込まれ、注入ノズル12の先端から吐出される。
注入ノズル12は、テーパー形状のノズル部17と、ノズル部17の尾端に連なり接着剤ポンプ装置10の吐出側に接続されるポンプ接合部18と、を有している。注入対象物によりノズル部17の形状は異なるものの、ノズル部17とポンプ接合部18とは、耐溶剤性の樹脂で一体に形成されている。この場合の注入ノズル12は、本実施形態の接着剤注入システム1において、使い捨ての部品として位置づけられている。
接着剤カートリッジ11は、2液タイプのエポキシ樹脂系の接着剤Rと、この接着剤Rを充填したカートリッジ容器19と、で構成されている。図示では省略したが、カートリッジ容器19は、主剤を充填した第1容器と、硬化剤を充填した第2容器とから成り、いずれも軟質且つ蛇腹状の樹脂容器で形成されている。第1容器と第2容器とは、相互に接合可能に構成され、且つ接合した状態で、接着剤ポンプ装置10に装着される。すなわち、接着剤カートリッジ11は、第1容器と第2容器とを接合し、揉むようにして主剤と硬化剤とを混合してから、ポンプ部14に接合される。言うまでもないが、接着剤カートリッジ11は、接着剤注入システム1において使い捨ての部品となる。
[接着剤ポンプ装置]
図1および図2に示すように、接着剤ポンプ装置10は、ポンプ部14と、これに着脱可能に螺合したカートリッジ収容筒15と、を備えている。カートリッジ収容筒15は、ポンプ部14に接続された接着剤カートリッジ11を保護すべく、ポンプ部14に着脱自在に取り付けられている。カートリッジ収容筒15の内部には、接着剤カートリッジ11の後端に当接するわん型パッキン21と、わん型パッキン21を介して接着剤カートリッジ11を押圧するスプリング22と、が組み込まれている(図1参照)。
一方、接着剤ポンプ装置10においては、後述するポンプユニット26が使い捨ての部品となっており、ポンプ部14からカートリッジ収容筒15を取り外した状態で、ポンプユニット26の着脱(交換)および接着剤カートリッジ11の着脱(交換)が行われる(図2参照)。
ポンプ部14は、ポンピングを行うためのポンピング機構部25と、ポンピングによりポンプ機能を奏するポンプユニット26と、ポンピング機構部25を支持すると共に、ポンプユニット26が着脱自在に装着されるユニットホルダ27と、を備えている。ポンプ機能を奏するポンプユニット26に対し、ユニットホルダ27は、ポンプハウジングの機能を有している。この場合、ポンプユニット26は、カートリッジ収容筒15を取り外した状態でユニットホルダ27に対し、カートリッジ収容筒15側である装置後方から着脱される(図2参照)。
ポンピング機構部25およびカートリッジ収容筒15は、スチールやステンレス等で形成され、ユニットホルダ27は、亜鉛ダイキャスト等で形成されている。一方、ポンプユニット26は、ポリエチレンやポリプロピレン等の樹脂やセラミック等の安価で加工容易な材料で形成されている。言うまでもないが、接着剤カートリッジ11は、蛇腹状の樹脂容器であるカートリッジ容器19に接着剤Rを充填して構成されている。
ポンピング機構部25は、操作レバー32および中間リンク33から成る手動操作部31と、操作レバー32に取り付けたプランジャー34と、を有している。中間リンク33は、一方の端部をユニットホルダ27に回動自在に取り付けられ、他方の端部を操作レバー32の先端部に回動自在に取り付けられている。操作レバー32は、カートリッジ収容筒15に倣って後方に長く延びており、作業者は、一方の手でカートリッジ収容筒15を支え、他方の手で操作レバー32を回動操作(ポンピング)する。
プランジャー34は、基端部において操作レバー32の先端部近傍に回動自在に取り付けられている。また、プランジャー34の先端側は、後述するユニットホルダ27のプランジャーガイド部72にスライド自在に嵌合している。このように、操作レバー32の先端部を、中間リンク33を介してユニットホルダ27に支持し、且つプランジャー34の往復動をプランジャーガイド部72でガイドするようにしているため、操作レバー32の回動操作をプランジャー34の往復直線運動に変換可能としている。
すなわち、操作レバー32の閉じ操作はプランジャー34の往動に対応し、開き操作はプランジャー34の復動に対応している。操作レバー32の開き操作は、操作レバー32の先端が中間リンク33のストッパー(図示省略)に当接することで規制され、閉じ操作は、操作レバー32のプランジャー34を取り付けている部分がプランジャーガイド部72の端に当接することで規制されている。そして、この操作レバー32の回動規制により、プランジャー34の往動端位置および復動端位置が規制されている。
詳細は後述するが、プランジャー34が復動端位置に移動した状態において、ユニットホルダ27に対するポンプユニット26の着脱が行われる。一方、ポンプユニット26のユニットホルダ27への着脱は、プランジャー34の軸線に直交する装置後方から行われる。この場合、先端を面取りした丸棒状のプランジャー34は、復動端位置においてポンプユニット26から上側にわずかに外れており、着脱されるポンプユニット26と干渉しないようになっている(図2参照)。
図2および図3に示すように、ポンプユニット26は、シリンダー36を含みプランジャー34の往復動を受けてポンプ機能を奏するユニット本体37と、シリンダー36に連通すると共に接着剤カートリッジ11が接続される吸込部38と、シリンダー36に連通すると共に注入ノズル12が接続される吐出部39と、を有している。また、ユニット本体37には、上記のプランジャー34とは別に、シリンダー36内を往復動してポンプ機能を奏する内部プランジャー40が設けられている。
吸込部38は、全体が断面円形に形成され、接着剤カートリッジ11がネジ込み接合される吸込雌ネジ部41と、吸込雌ネジ部41とシリンダー36の内部とを連通する吸込口42と、を有している(図3(b)および(d)参照)。吸込雌ネジ部41に接着剤カートリッジ11を接合すると、吸込口42を介して接着剤カートリッジ11の内部とシリンダー36の内部とが連通する。この状態で、内部プランジャー40が復動することにより、接着剤カートリッジ11の接着剤Rが、シリンダー36の内部に供給される。
吐出部39は、全体が断面方形に形成され、注入ノズル12がネジ込み接合される吐出雌ネジ部44と、吐出雌ネジ部44とシリンダー36の内部とを連通する吐出口45と、吐出口45を開閉する逆止弁機構46と、を有している(図3(b)および(c)参照)。逆止弁機構46は、球形の弁体47と、吐出口45の一部に形成した弁座48と、弁体47を弁座48に押し付けるように付勢する弁バネ49と、を有している。内部プランジャー40が往動すると、シリンダー36内の接着剤Rが、弁体47を押しのけて注入ノズル12に供給される。続いて、内部プランジャー40が往動すると、弁体47が弁座48に密接しシリンダー36内が負圧となる。なお、この場合の弁バネ49は、吐出雌ネジ部44にネジ込むようにしてセットされている。
ユニット本体37は、シリンダー36と、シリンダー36内に配設されプランジャー34により往動する内部プランジャー40と、シリンダー36内に配設され内部プランジャー40を復動させるコイルバネ51(バネ)と、を有している(図3(b)参照)。本実施形態のポンプ部14は、内部プランジャー40の往復動でポンプ作用を奏するが、この内部プランジャー40の往動はプランジャー34により為され、復動はコイルバネ51により為される。
ユニット本体37の上端部には、プランジャー34をシリンダー36に導入するための導入開口53が設けられている。導入開口53は、プランジャー34と略同径に形成され、且つシリンダー36より細径に形成されている。すなわち、導入開口53は、環状段部54を存してシリンダー36に連なっており、環状段部54は、内部プランジャー40の復動端位置を規制している。導入開口53の外側周縁部53aは、プランジャー34のシリンダー36内への導入が円滑になされるように面取りされている。
また、ユニット本体37の下端部には、コイルバネ51をシリンダー36に初期投入するための投入開口56と、投入開口56を閉塞する栓体57と、が設けられている。そして、栓体57には、コイルバネ51に係合する下係合突部58が形成されている。
内部プランジャー40は、プランジャー本体61と、プランジャー本体61に装着した2つOリング62と、を有している。プランジャー本体61の上部には受容凸部63が形成され、この受容凸部63が、復動端位置において導入開口53に臨んでプランジャー34と対峙する。すなわち、復動端位置におけるプランジャー本体61の受容凸部63は、その端面がユニット本体37の上端面と面一に配設され、且つプランジャー34の下端と微小な間隙を存して対峙している。
なお、実施形態の内部プランジャー40は、2つのOリング62を有しているが、これが1つであってもよいし、なくてもよい。また、プランジャー本体61の下部には、上記の下係合突部58に対峙し、コイルバネ51に係合する上係合突部64が形成されている。
操作レバー32の閉じ操作してプランジャー34を往動させると、プランジャー34に押圧されて内部プランジャー40が往動する。これにより、シリンダー36内の接着剤Rが、吐出部39を介して注入ノズル12に送り込まれる。一方、操作レバー32の開き操作してプランジャー34を復動させると、コイルバネ51に押圧されて内部プランジャー40が復動する。これにより、接着剤カートリッジ11の接着剤Rが、吸込部38を介してシリンダー36内に供給される。したがって、この操作を繰り返すことにより、接着剤カートリッジ11の接着剤Rが、高い圧力を伴って注入ノズル12に送り込まれる
図2ないし図5に示すように、ユニットホルダ27は、ポンプユニット26が装着されるホルダ本体71と、ホルダ本体71の上側に位置し、プランジャー34が嵌合するプランジャーガイド部72と、プランジャーガイド部72の前側に位置し、上記の手動操作部31を支持するブラケット部73と、ホルダ本体71の後方に連なり、カートリッジ収容筒15が装着される筒体装着部74と、を有している。また、ユニットホルダ27は、ホルダ本体71に装着されたポンプユニット26と、カートリッジ収容筒15との間に介設され、ポンプユニット26を押圧する押圧板75を有している(図2および図4参照)。
ホルダ本体71、プランジャーガイド部72、ブラケット部73および筒体装着部74は、亜鉛ダイキャスト等で一体に形成されている。筒体装着部74は、後方から見て円形を為し、その内周面には、カートリッジ収容筒15が螺合する大口径雌ネジ74aが形成されている。この大口径雌ネジ74aに対応してカートリッジ収容筒15の先端部外周面には、大口径雄ネジ15aが形成されている(図2および図4参照)。
円形の筒体装着部74に対し、プランジャーガイド部72、ブラケット部73およびホルダ本体71は、筒体装着部74を上下に縦断するように配設されている(図5(a)参照)。そして、ホルダ本体71には、筒体装着部74の奥壁側に開放するようにして装着凹部77が形成され、この装着凹部77に装置後方からポンプユニット26が装着される。
ポンプユニット26を装着凹部77に装着すると、ポンプユニット26(ユニット本体37)の前面が装着凹部77の正面壁に位置決めされ、ポンプユニット26の上面および下面が装着凹部77の天面および底面に位置決めされ、更にポンプユニット26の両側面が装着凹部77の両側壁に位置決めされる。これにより、プランジャーガイド部72(プランジャー34)の軸線と、ポンプユニット26におけるシリンダー36の軸線とが合致する。
また、この状態において、ポンプユニット26(ユニット本体37)の後面は、装着凹部77の開放面、すなわち筒体装着部74の奥壁からわずかに突出している。そして、この突出したポンプユニット26を押圧するように、押圧板75が設けられている。押圧板75は、ポンプユニット26の吸込部38が挿通する開口部分を有してリング状に形成されている。また、筒体装着部74の内側に嵌り込む程度の外形を有している。
装着したポンプユニット26に押圧板75を添接すると共に、吸込部38に接着剤カートリッジ11を装着した後、ユニットホルダ27にカートリッジ収容筒15を螺合すると、カートリッジ収容筒15の先端部が、押圧板75を介してポンプユニット26を押圧し、ポンプユニット26を装着凹部77に不動に固定する(図4参照)。
このように本実施形態では、大口径雌ネジ74aおよび大口径雄ネジ15aから成るネジ機構と、カートリッジ収容筒15とが、ポンプユニット26をホルダ本体71に締結する締結部を兼ねており、カートリッジ収容筒15をホルダ本体71(ユニットホルダ27)に螺合するだけで、押圧板75を介してポンプユニット26をユニットホルダ27に不動に固定できるようになっている。なお、押圧板75を省略し、カートリッジ収容筒15でポンプユニット26を直接固定するようにしてもよい。
プランジャーガイド部72は、上述のように、操作レバー32の回動操作をプランジャー34の往復直線運動に変換し、同軸上に配設されたポンプユニット26の内部プランジャー40を往動させる。復動端位置に移動したプランジャー34は、その下半部がプランジャーガイド部72に嵌合しており、その下端が、復動端位置の内部プランジャー40と対峙している。そして、この状態において、ユニットホルダ27に対するポンプユニット26の着脱が可能になる(図2および図4参照)。
[変形例]
ここで、図6を参照して、ポンプユニット26の変形例について説明する。
図6(a)の第1変形例では、導入開口53を含むユニット本体37の上端部により、ネジ込み式のシリンダーキャップ81が形成されている。すなわち、ユニット本体37の上端部には、導入開口53を形成したシリンダーキャップ81が螺合している。この場合には、シリンダーキャップ81を取り外した状態で、コイルバネ51および内部プランジャー40が、シリンダー36内に投入される。したがって、上記の投入開口56および栓体57を省略され、下係合突部58がシリンダー36の底部に形成されている。
また、内部プランジャー40は、2つのOリング62に代えて2つの環状摺接部82を有している。2つの環状摺接部82は、プランジャー本体61と一体に形成され、それぞれ断面半円形に形成されている。この内部プランジャー40では、往復動において2つの環状摺接部82が直接シリンダー36に摺接する。
さらに、吐出部39は、吐出口45を有するユニット本体37側の弁セット部83と、弁セット部83に螺合すると共に吐出雌ネジ部85を有するネジ接合部84と、の2つ部材構成となっている。この場合には、弁セット部83に弁体47および弁バネ49を投入し、ネジ接合部84を螺合することで、吐出部39に逆止弁機構46が組み込まれることとなる。
図6(b)の第2変形例では、第1変形例と同様に、内部プランジャー40が、プランジャー本体61と2つの環状摺接部82Aとで一体に形成されている。この場合の各環状摺接部82Aは、周面を断面半円状に没入形成されており、内部プランジャー40は、硬質樹脂のプランジャー本体61と軟質樹脂の環状摺接部82Aと、で二色成型されている。
また、逆止弁機構46における弁体47Aが球形のシリコンゴム等で形成されており、この弁体47Aが、ネジ接合部84に設けた周方向3箇所の爪片84aにより、弁セット部83の弁座48に軽く押し付けられている。内部プランジャー40が往動し、シリンダー36内の圧力が高まると、この圧力により弁体47Aが変形し吐出口45が開放(開弁)される。続いて、内部プランジャー40が復動すると、シリンダー36内が負圧となり、弁体47Aが吐出口45を閉塞(閉弁)して接着剤Rの逆流を阻止する。
図6(c)の第3変形例では、逆止弁機構46における弁体47Bが舌片状のシリコンゴム等で形成されており、この弁体47Bが、吐出口45を外側から閉蓋している。内部プランジャー40が往動すると、シリンダー36内の圧力により、弁体47Bがめくりあがって吐出口45が開放(開弁)する。続いて、内部プランジャー40が復動すると、弁体47Bが密着するようにして吐出口45を閉塞(閉弁)する。
以上のように、第1実施形態によれば、接着剤Rが接触する機能部分や流路部分をポンプユニット26としてユニット化し、このポンプユニット26が、ユニットホルダ27に着脱自在に装着されている。このため、ポンプユニット26を「使い捨て」部品とすることができ、接着剤ポンプ装置10の洗浄作業を省略することができる。或いは、ポンプユニット26のみを洗浄すればよく、洗浄作業を軽減することができる。これにより、一連の接着剤注入作業を極端に時間短縮(工期短縮)することができる。
また、ポンプユニット26に、入力手段であるプランジャー34とは別に、内部プランジャー40を設けるようにしているため、接着剤によるプランジャー34の汚れを防止しつつ、ポンプユニット26の着脱を容易なものとしている。
[第2実施形態]
次に、図7ないし図10を参照して、第2実施形態に係る接着剤ポンプ装置10Aについて説明する。なお、この実施形態では、主に第1実施形態と異なる部分について説明する。第2実施形態の接着剤ポンプ装置10Aでも、ポンプユニット26はユニットホルダ27に装置後方から着脱される。そして、ユニットホルダ27にポンプユニット26を装着すると、ポンピング機構部25のプランジャー34Aとポンプユニット26の内部プランジャー40Aと、が自動的に連結される。
図8に示すように、プランジャー34Aの先端部には、係止部91が形成される一方、内部プランジャー40Aの基端部には、この係止部91に係止する係止受け部92が形成されている。プランジャー34Aの係止部91は、装置後方から見て断面逆「T」字状に形成され、内部プランジャー40Aの係止受け部92は、係止部91に対し相補的な形状に形成されている(図8(c)および(d)参照)。したがって、ユニットホルダ27にポンプユニット26を装着すると、プランジャー34Aの係止部91に内部プランジャー40Aの係止受け部92が係止され、プランジャー34Aと内部プランジャー40Aとが軸方向に連結された状態となる。
この場合、プランジャー34Aは復動端位置にあり、内部プランジャー40Aは、前後方向において係止受け部92が係止部91に合致するように、ユニット本体37からほぼ係止部91の軸方向寸法分突出している。ユニットホルダ27にポンプユニット26を装着した状態で、内部プランジャー40A(シリンダー36)はプランジャー34Aと同軸上に位置し、且つ両者は相互に連結した状態となる(図7および図9)参照)。このため、プランジャー34Aの往復動に倣って内部プランジャー40Aが往復動し、接着剤ポンプ装置10Aがポンプ駆動する。
なお、ユニットホルダ27の装着凹部77には、ポンプユニット26のユニット本体37から突出した係止受け部92を受容する突起受容部94が形成されている(図9(a)および(b)参照)。これにより、係止受け部92がつかえることなく、ユニットホルダ27に対するポンプユニット26の着脱が可能となっている。また、本実施形態の吐出部39は、全体が断面円形に形成されている。
本実施形態の内部プランジャー40Aは、単純な円柱状に形成され、プランジャー34Aよりも幾分太径に形成されている。このため、シリンダー36内に入り込んだプランジャー34Aは接着剤Rと接触することがなく、プランジャー34Aへの接着剤Rの付着が防止される。なお、上記の係止部91および係止受け部92を除き、内部プランジャー40Aおよび内部プランジャー40A廻りの形態を、第1実施形態(変形例を含む)と同様の形態としてもよい。
一方、本実施形態のユニットホルダ27は、カートリッジ収容筒15とは別に、装着したポンプユニット26をホルダ本体71に締結する締結部96を有している(図7および図9(b)参照)。この場合の締結部96は、上記の大口径雌ネジ74aの奥側において筒体装着部74に形成した締結雌ネジ97と、外周面に締結雌ネジ97に螺合する締結雄ネジ98aを形成した押圧蓋98と、押圧蓋98の前面に設けた押圧パッド99と、を有している。
押圧蓋98および押圧パッド99は、いずれもポンプユニット26の吸込部38が挿通する開口部分を有してリング状に形成されている。ユニットホルダ27にポンプユニット26を装着した状態で、筒体装着部74(締結雌ネジ97)に、突片に手を掛けて手動で押圧蓋98(締結雄ネジ98a)螺合する。この螺合により、押圧パッド99を介して、ポンプユニット26がユニットホルダ27(装着凹部77)に押圧され、不動に固定される(図7および図9)参照)。これにより、ユニットホルダ27のシリンダー36がプランジャー34Aと同軸上に位置することとなる。また、この状態では、接着剤カートリッジ11やカートリッジ収容筒15の装着において、ポンプユニット26ががたつくことがなく、作業を円滑に行うことができる。
以上のように、第2実施形態によれば、ユニットホルダ27に対し、ポンプユニット26が着脱自在に構成されているため、ポンプユニット26を「使い捨て」部品とすることができ、接着剤ポンプ装置10Aの洗浄作業を省略することができる。或いは、ポンプユニット26のみを洗浄すればよく、洗浄作業を軽減することができる。
また、ユニットホルダ27にポンプユニット26を装着すると、プランジャー34Aと内部プランジャー40Aとが連結した状態となる。このため、プランジャー34Aの往復動により、内部プランジャー40Aを直接往復動させることができる。したがって、ポンプ性能を損なうことなく、ポンプユニット26の構造を単純化することができる。
[第3実施形態]
次に、図11ないし図14を参照して、第3実施形態に係る接着剤ポンプ装置10Bについて説明する。なお、この実施形態では、主に第1実施形態と異なる部分について説明する。第3実施形態の接着剤ポンプ装置10Bでは、ポンプユニット26Bがユニットホルダ27Bに対し装置下方から着脱されるようになっている(図11参照)。
この場合のポンプユニット26Bは、内部プランジャー40が無く、ポンピング機構部25のプランジャー34がポンプユニット26Bのシリンダー36内を往復動して、ポンプ作用が為される。復動端位置に移動したプランジャー34は、その先端部がユニットホルダ27Bの装着凹部77内に臨んでおり、ポンプユニット26Bを下側からユニットホルダ27Bに装着すると、プランジャー34の先端部がユニットホルダ27Bのシリンダー36に相対的に嵌り込んでゆく(図12(b)参照)。この状態でプランジャー34は、シリンダー36内において復動端位置にあり、先方の往動端位置との間で往復動することとなる。
ホルダ本体71に形成された装着凹部77は下端か解放され、ポンプユニット26Bが装置下方から着脱されるようになっている。また、ポンプユニット26Bをホルダ本体71に締結する締結部101は、ポンプユニット26Bを下側から押圧した状態で、ホルダ本体71にネジ止めされている。ホルダ本体71の側面には、締結部101が臨む一対の切欠き部102が形成されると共に、締結部101がネジ止めされる一対の固定受け部103が形成されている(図13および図14(a)参照)。
ポンプユニット26Bを装着凹部77に装着・固定すると、ポンプユニット26B(ユニット本体37)の上面が装着凹部77の天面に位置決めされ、ポンプユニット26Bの前面および後面が装着凹部77の正面壁および背面壁に位置決めされ、更にポンプユニット26Bの両側面が装着凹部77の両側壁に位置決めされる。これにより、プランジャー34の軸線とシリンダー36の軸線とが合致する。
締結部101は、二股形状の締結部本体105と、締結部本体105をホルダ本体71にネジ止めする複数本の小ネジ106と、を有している。締結部本体105は、ポンプユニット26Bを下支えする「U」字状の支承部107と、支承部107の上端に設けられ一対の固定部108と、で一体に形成されている(図13および図14(a)参照)。支承部107は、ホルダ本体71の一対の切欠き部102に嵌り込むようにしてポンプユニット26Bを下支えし、一対の固定部108は、ホルダ本体71の一対の固定受け部103に突き当てた状態でネジ止めされる。ホルダ本体71にポンプユニット26Bを装着し、締結部101をホルダ本体71にネジ止めすることで、ポンプユニット26Bがユニットホルダ27Bに不動に固定される(図13(a)参照)。
以上のように、第3実施形態によれば、ユニットホルダ27Bに対し、ポンプユニット26Bが着脱自在に構成されているため、ポンプユニット26Bを「使い捨て」部品とすることができ、接着剤ポンプ装置10Bの洗浄作業を省略することができる。或いは、ポンプユニット26Bのみを洗浄すればよく、洗浄作業を軽減することができる。
また、プランジャー34により、ポンプユニット26Bを直接ポンプ駆動するようにしているため、ポンプユニット26Bを極めて単純な構造とすることができる。すなわち、ポンプユニット26Bのおけるコストの低減を図ることができる。
[第4実施形態]
次に、図15ないし図18を参照して、第4実施形態に係る接着剤ポンプ装置10Cについて説明する。なお、この実施形態では、主に第1実施形態と異なる部分について説明する。第4実施形態の接着剤ポンプ装置10Cでは、プランジャー34Cおよび注入ノズル12Cが、ポンプユニット26Cの構成部品となっている。すなわち、プランジャー34Cおよび注入ノズル12Cを設けたポンプユニット26Cが、ユニットホルダ27に着脱自在に装着され、この状態で、連結ピン111(連結部)を介してプランジャー34Cの上端部が、操作レバー32に係脱自在に連結される(図15参照)。
また、このポンプユニット26Cにおいて、上記のネジ接合部84に代えて注入ノズル12Cが弁セット部83に螺合され(図16参照)、プランジャー34Cおよび注入ノズル12Cを含めてポンプユニット26Cが「使い捨て」部品となっている。なお、この場合の逆止弁機構46は、図6(b)や(c)のような構造のものであってもよい。
この実施形態においても、ポンプユニット26Cは、ユニットホルダ27に対し装置後方から着脱自在に装着される。この場合、ポンプユニット26Cは、筒体装着部74の内周面を案内にしてホルダ本体71に着脱できるように、ユニット本体37の上下両端部が筒体装着部74に倣って円弧状に形成されている(図18(b)参照)。また、ホルダ本体71には、上下の両端部が筒体装着部74の内周面の延長上となる装着凹部77が形成されている。さらに、装着凹部77には、ユニット本体37から突出したプランジャー34Cを受容するプランジャー受容部112が形成されている(図17(a)および(b)参照)。
一方、ユニットホルダ27とポンプユニット26Cとの間には、装着したポンプユニット26Cをホルダ本体71に精度良く位置決めするための位置決め機構部114が設けられている。位置決め機構部114は、ユニットホルダ27とポンプユニット26Cとの間で、上下方向の位置決めを行う上下位置決め部115と、左右方向の位置決めを行う左右位置決め部116と、を有している(図17(b)および図18(a)参照)。
上下位置決め部115は、ポンプユニット26Cのユニット本体37に形成した半球状の第1位置決め突起115aと、ユニットホルダ27のホルダ本体71に形成した「V」字状の第1位置決め溝115bと、で構成されている。第1位置決め溝115bは左右方向に延在しており、第1位置決め溝115bに第1位置決め突起115aを押し付ける(係合させる)ことにより、ユニットホルダ27に対しポンプユニット26Cが上下方向において位置決めされる。
同様に、左右位置決め部116は、ユニット本体37に形成した半球状の第2位置決め突起116aと、ホルダ本体71に形成した「V」字状の第2位置決め溝116bと、で構成されている。第2位置決め溝116bは上下方向に延在し、第2位置決め溝116bに第2位置決め突起116aを押し付ける(係合させる)ことにより、ユニットホルダ27に対しポンプユニット26Cが左右方向において位置決めされる。
さらに、締結部を兼ねるカートリッジ収容筒15により、ポンプユニット26Cを押圧して、第1位置決め溝115bに第1位置決め突起115aを押し付けると共に、第2位置決め溝116bに第2位置決め突起116aを押し付けることにより、ユニットホルダ27に対しポンプユニット26Cが前後方向において位置決めされる。
[変形例]
ここで、図19を参照して、第4実施形態の変形例に係るポンプユニット26Cについて説明する。
このポンプユニット26Cでは、注入ノズル12Cが吐出部39(弁セット部83)と一体に形成されている。この場合の逆止弁機構46は、シリンダー36の底部に設けられた弾性コマ118で構成されている。
シリンダー36の底部には環状の面取り段部119が設けられ、この面取り段部119に下側から接触するように弾性コマ118が設けられている。弾性コマ118は、軸方向の中間部をくびれ形状としたゴム等の弾性材で形成されている。プランジャー34Cが往動してシリンダー36内の圧力が高まると、弾性コマ118が圧縮されるように変形し、吐出口45が開放する。一方、プランジャー34Cが復動してシリンダー36内が負圧になると、弾性コマ118が面取り段部119に密接し、シリンダー36の底部が閉塞される。
以上のように、第4実施形態によれば、ユニットホルダ27に対し、ポンプユニット26Cが着脱自在に構成されているため、ポンプユニット26Cを「使い捨て」部品とすることができ、接着剤ポンプ装置10Cの洗浄作業を省略することができる。或いは、ポンプユニット26Cのみを洗浄すればよく、洗浄作業を軽減することができる。
また、ポンプユニット26Cの一部品として注入ノズル12Cも、「使い捨て」部品とすることができ、一連の接着剤注入作業の時間短縮を図ることができる。
1…接着剤注入システム、10,10A,10B,10C…接着剤ポンプ装置、11…接着剤カートリッジ、12,12C…注入ノズル、14…ポンプ部、15…カートリッジ収容筒、25…ポンピング機構部、26,26B,26C…ポンプユニット、27,27B…ユニットホルダ、31…手動操作部、32…操作レバー、34,34A,34C…プランジャー、36…シリンダー、37…ユニット本体、38…吸込部、39…吐出部、40,40A…内部プランジャー、51…コイルバネ、71…ホルダ本体、72…プランジャーガイド、74…筒体装着部、77…装着凹部、91…係止部、92…係止受け部、96,101…締結部、111…連結ピン、R…接着剤、

Claims (11)

  1. 接着剤を建造物の要注入個所に注入するための接着剤ポンプ装置であって、
    プランジャーと、前記プランジャーを往復動させる手動操作部と、を有するポンピング機構部と、
    シリンダーを含み前記プランジャーの往復動によりポンプ機能を奏するユニット本体と、前記シリンダーに連通すると共に前記接着剤が流入する吸込部と、前記シリンダーに連通すると共に前記接着剤が流出する吐出部と、を有するポンプユニットと、
    前記ポンピング機構部を支持すると共に、前記ポンプユニットが着脱自在に装着されるユニットホルダと、を備えたことを特徴とする接着剤ポンプ装置。
  2. 前記ユニットホルダは、前記プランジャーに対し前記シリンダーが同軸上に位置するように、前記ポンプユニットが装着されるホルダ本体と、
    装着された前記ポンプユニットを前記ホルダ本体に締結する締結部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の接着剤ポンプ装置。
  3. 前記ユニットホルダは、前記プランジャーの往復動をガイドするプランジャーガイド部を、更に有することを特徴とする請求項2に記載の接着剤ポンプ装置。
  4. 前記ユニット本体は、前記シリンダー内に配設され、前記プランジャーにより往動する内部プランジャーと、
    前記シリンダー内に配設され、前記内部プランジャーを復動させるバネと、を有することを特徴とする請求項2または3に記載の接着剤ポンプ装置。
  5. 前記ポンプユニットは、前記ホルダ本体に対し前記プランジャーの軸線に直交する装置後方から着脱自在に装着され、
    且つ前記プランジャーおよび前記内部プランジャーが、それぞれ復動端位置に移動した状態で着脱されることを特徴とする請求項4に記載の接着剤ポンプ装置。
  6. 前記ユニット本体は、前記シリンダー内に配設され前記プランジャーにより往復動する内部プランジャーを有し、
    前記ポンプユニットは、前記ホルダ本体に対し前記プランジャーの軸線に直交する装置後方から着脱自在に装着され、
    且つ前記ポンプユニットの着脱に伴って、前記内部プランジャーは、前記シリンダーから突出した部分において前記プランジャーの先端部に係脱し、且つ係止した状態で前記プランジャーと軸方向に連結されることを特徴とする請求項2または3に記載の接着剤ポンプ装置。
  7. 前記内部プランジャーは、前記プランジャーよりも太径に形成されていることを特徴とする請求項4ないし6のいずれかに記載の接着剤ポンプ装置。
  8. 前記吸込部には、装置後方から接着剤カートリッジが着脱自在に装着され、
    装着した前記接着剤カートリッジを収容した状態で、前記ホルダ本体に螺合するカートリッジ収容筒を、更に備え、
    前記締結部は、前記ホルダ本体に前記カートリッジ収容筒を螺合するネジ機構と、前記ネジ機構の進みにより前記ポンプユニットを押圧する前記カートリッジ収容筒と、で構成されていることを特徴とする請求項5または6に記載の接着剤ポンプ装置。
  9. 前記ポンプユニットは、前記ホルダ本体に対し前記プランジャーの軸線方向から着脱自在に装着され、
    前記プランジャーは、前記シリンダー内を往復動してポンプ機能を奏することを特徴とする請求項2または3に記載の接着剤ポンプ装置。
  10. 前記ポンプユニットは、前記ポンピング機構部に代えて前記プランジャーを有し、
    前記ポンピング機構部は、前記手動操作部に対し前記プランジャーを係脱自在に連結する連結部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の接着剤ポンプ装置。
  11. 前記ポンプユニットは、前記吐出部に接続した注入ノズルを更に有することを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の接着剤ポンプ装置。

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