JP2022001837A - シンチレータプレート、放射線検出装置、放射線検出システム、および、シンチレータプレートの製造方法 - Google Patents

シンチレータプレート、放射線検出装置、放射線検出システム、および、シンチレータプレートの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】シンチレータの解像度を向上し、かつ、検出量子効率の低下を抑制するのに有利な技術を提供する。【解決手段】基板の主面の上にシンチレータが配されたシンチレータプレートであって、シンチレータは、母材としてハロゲン化アルカリ金属化合物を含む複数の針状結晶を含み、複数の針状結晶のそれぞれは、銅が添加された針状結晶部と、主面と針状結晶部との間に配され、針状結晶部よりも銅の添加量が少ない初期成長部と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、シンチレータプレート、放射線検出装置、放射線検出システム、および、シンチレータプレートの製造方法に関する。
医療画像診断や非破壊検査などで放射線撮影に用いられるフラットパネルディテクタ(FPD)として、被写体を通過した放射線をシンチレータで光に変換し、シンチレータが発した光を受光素子で検出する間接変換方式のFPDがある。放射線を光に変換するシンチレータには、放射線から変換された光を受光素子に効率よく伝達するために、ヨウ化セシウムなどのハロゲン化アルカリ金属化合物の針状結晶が広く用いられている。互いに隣り合う針状結晶の間には空隙が形成され、針状結晶と空気との屈折率の違いによって、針状結晶中で光が全反射を繰り返す。結果として、効果的に発した光が、受光素子に導波される。特許文献1には、シンチレータの分解能を向上させるために、成膜初期の針状結晶の結晶性を向上させ、針状結晶の太さを細くすることによって、針状結晶のサイズを抑制することが示されている。
特開2019−002801号公報
特許文献1には、針状結晶が成長するにしたがって針状結晶の太さが太くなることが示されている。特許文献1に示されるように、成膜初期の針状結晶の太さを細くした場合、成膜初期の針状結晶間の空隙が、針状結晶の太さを細くしない場合と比較して、増えてしまう可能性がある。針状結晶間の空隙が増えると、針状結晶群の充填率が低下し、放射線を光に変換する検出量子効率(Detective Quantum Efficiency:DQE)が低下してしまう可能性がある。
本発明は、シンチレータの解像度を向上し、かつ、検出量子効率の低下を抑制するのに有利な技術を提供することを目的とする。
上記課題に鑑みて、本発明の実施形態に係るシンチレータプレートは、基板の主面の上にシンチレータが配されたシンチレータプレートであって、前記シンチレータは、母材としてハロゲン化アルカリ金属化合物を含む複数の針状結晶を含み、前記複数の針状結晶のそれぞれは、銅が添加された針状結晶部と、前記主面と前記針状結晶部との間に配され、前記針状結晶部よりも銅の添加量が少ない初期成長部と、を含むことを特徴とする。
上記手段によって、シンチレータの解像度を向上し、かつ、検出量子効率の低下を抑制するのに有利な技術を提供する。
本実施形態に係るシンチレータの断面図。 比較例のシンチレータの断面図。 図1のシンチレータを形成するための装置の構成例を示す図。 図1のシンチレータの成膜過程の模式図。 図1のシンチレータの表面および側面の観察像。 図1のシンチレータの柱径の測定方法を示す図。 図1のシンチレータの膜厚と柱径との関係を示す図。 本発明の実施形態に係るシンチレータの実施例および比較例の特性を示す図。 図1のシンチレータを用いた放射線検出装置の構成例を示す図。 図10の放射線検出装置を用いた放射線検出システムの構成例を示す図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
また、本発明における放射線には、放射線崩壊によって放出される粒子(光子を含む)の作るビームであるα線、β線、γ線などの他に、同程度以上のエネルギを有するビーム、例えばX線や粒子線、宇宙線なども含みうる。
図1〜10を参照して、本実施形態によるシンチレータプレートの構成、および、製造方法について説明する。図1は、本実施形態におけるシンチレータプレート100の断面構造を示す図である。シンチレータプレート100には、基板101の主面106の上にシンチレータ105が、配されている。シンチレータ105は、母材としてハロゲン化アルカリ金属化合物を含む複数の針状結晶103を含む。複数の針状結晶103のそれぞれは、銅が添加された針状結晶部104と、主面106と針状結晶部104との間に配され、針状結晶部104よりも銅の添加量が少ない初期成長部102と、を含む。
初期成長部102は、銅を含まなくてもよい。ここで、銅を含まないとは、完全に銅が添加されていない状態であってもよい。また、銅を含まないとは、現実的に、初期成長部102に含まれる銅を測定した際に、測定できない場合を含みうる。したがって、初期成長部102が銅を含まないとは、例えば、蛍光X線分析装置を用いて初期成長部102の組成を測定する際の定量可能な下限値以下の銅を含んでいてもよい。蛍光X線分析装置の銅を定量可能な下限値は、例えば、0.01〜0.1mol%(100〜1000ppm)程度である。また、初期成長部102が銅を含まないとは、蛍光X線分析装置を用いて初期成長部102の組成を測定する際の検出可能な下限値以下の銅を含んでいてもよい。蛍光X線分析装置の銅の検出下限値は、例えば、1〜10ppm程度である。
シンチレータ105は、真空蒸着などを用いて基板101の主面106の上に形成される。初期成長部102とは、成膜の開始直後に基板101の主面106上に形成される部分である。すなわち、初期成長部102は、シンチレータ105の材料が蒸着粒子となって、基板101の主面106上へ飛来し、針状結晶103のもととなる初期核を生成し、ある程度の大きさの結晶粒子へと成長する領域である。このため、初期成長部102は、具体的な形状や結晶方位は未だ明確に定まらない領域である。例えば、初期成長部102の結晶の粒径を立方体に近い形状として捉えると、初期成長部102における粒径の粒径は、おおよそ0.2μm以上かつ1.5μm以下の範囲でありうる。
図2は、図1のシンチレータプレート100に対する比較例のシンチレータプレート200を示す断面構造を示す図である。シンチレータプレート200には、シンチレータプレート100と同様に、基板101の主面106の上にシンチレータ205が、配されている。シンチレータ205は、母材としてハロゲン化アルカリ金属化合物を含む複数の針状結晶203を含む。複数の針状結晶203のそれぞれは、初期成長部202から針状結晶部204まで、銅が添加されている。このとき、例えば、特許文献1に示されるように、初期成長部202の方が、針状結晶部204よりも多くの銅を含んでいてもよい。
図2に示す比較例の初期成長部202において、母材のハロゲン化アルカリ金属の結晶粒子が、添加材料である銅を含む化合物206によって微細に分断された構造が形成される。これによって、初期成長部202の上に形成される針状結晶部204の柱径の微細化、および、良好な結晶性が実現できると考えられる。
一方、本実施形態において、図1に示される初期成長部102を形成する結晶粒子は、添加材料として銅を含まないため、粒径サイズは結晶成長と共に拡大する。基板101の主面106に平行な方向において、初期成長部102の最大の太さは、おおよそ1.5μm以上かつ2.5μm以下である。この初期成長部102の上に形成される針状結晶部104には、銅が添加される。このため、銅の添加を開始した時点から基板101の主面106に平行な方向における柱径の拡大は抑制される。その結果、シンチレータプレート100は、針状結晶103を微細化しつつ、針状結晶103間の空隙部分を図2に示されるシンチレータプレート200よりも抑制できる。このため、シンチレータプレート100は、シンチレータ105の充填率の低下を改善することが可能となる。つまり、本実施形態に示されるシンチレータプレート100は、シンチレータの解像度を向上し、かつ、検出量子効率の低下を抑制することが可能となる。
シンチレータ105の母材は、例えばヨウ化セシウムや臭化セシウムなど、針状結晶103が形成可能なハロゲン化アルカリ金属化合物から選択可能である。また、シンチレータ105には、発光機能を付与するための賦活材が添加されていてもよい。賦活材としては、例えば、ヨウ化タリウムや臭化タリウムなどを母材に対して0.2mol%以上かつ3.2mol%以下含むことで、タリウムが発光中心として機能し、十分な発光機能を付与できるようになる。つまり、複数の針状結晶103のそれぞれが、タリウムを含んでいてもよい。
本実施形態において、針状結晶部104には添加材料として銅が含まれる。シンチレータプレート100の分解能と検出量子効率とを両立する観点から、針状結晶部104における銅の濃度が、母材に対して0.2mol%以上かつ5.0mol%以下であってもよい。さらに、針状結晶部104における銅の濃度は、0.4mol%以上かつ2.0mol%以下であってもよい。針状結晶部104に銅を添加することによって、針状結晶103の基板101の主面106に平行な方向における柱径を微細化する効果が得られる。銅を添加するための材料としては、例えば、ヨウ化銅や臭化銅などの化合物を用いることが可能である。
図3は、本実施形態におけるシンチレータ105を有するシンチレータプレート100を形成するための成膜装置310の構成例を示す図である。シンチレータプレート100は、図3に示すような、真空排気が可能なチャンバ304の中に、材料供給源301とシンチレータ105を成膜するための基板101とを配す。次いで、基板101の主面106の上に蒸着法などの成膜方法を用いて、シンチレータ105を形成することによって、シンチレータプレート100が形成される。このとき、図3に示されるように、基板101を回転させながら成膜が行われてもよい。材料供給源301は、図3に示すように蒸着に用いる材料302a〜302cごとに、それぞれ別の材料供給源301a〜301cに充填して成膜を行ってもよい。本実施形態において、添加材料である銅を成膜途中から供給するため、蒸着に用いる材料302bがヨウ化銅や臭化銅などである場合、シャッター303が必要となる。成膜途中において、任意の温度に加熱された材料302bが充填された材料供給源301bと基板101との間のシャッター303を開閉することで、任意の膜厚領域へ銅を添加することが可能である。シャッター303は、添加材量の材料供給源301bだけでなく、他の材料供給源301a、301cと基板101との間に配されていてもよい。また、図3において、シンチレータ105の母材となるハロゲン化アルカリ金属化合物を蒸着するための材料302aと、タリウムなどの賦活剤を添加するための材料302cと、がそれぞれ別々の材料供給源301a、301cに充填されている。しかしながら、これに限られることはなく、シンチレータ105の母材と賦活剤とは、1つの蒸着用の材料302として、1つの材料供給源301に充填されていてもよい。
図4は、シンチレータ105の針状結晶103の成膜過程を示す模式図である。矢印402は、針状結晶103の成長方向を示している。図4に示されるように、成膜中に、針状結晶103の表面401に熱エネルギを持った蒸着粒子403が飛来し、表面401付着する際に、蒸着粒子403は、表面401において矢印404に示されるように拡散する。針状結晶103(針状結晶部104)の成長中に、銅を添加することによって、針状結晶103の表面401での拡散の距離が抑制され、針状結晶部104において基板101の主面106に平行な方向における柱径の拡大が抑制されると考えられる。
図5(a)、5(b)は、シンチレータ105の表面および側面の観察像である。シンチレータ105の針状結晶103の基板101の主面106に平行な方向における柱径のサイズや変化の評価は、走査型電子顕微鏡(SEM)などで、シンチレータ105の膜表面(図5(a))や膜側面(図5(b))を観察することよって測定可能である。ここで、シンチレータ105の膜表面とは、シンチレータ105の基板101とは反対の側、針状結晶部104の側の表面のことを指す。また、シンチレータ105の針状結晶103の基板101の主面106に平行な方向における柱径のサイズや変化の評価は、電子線後方散乱回折(EBSD)による結晶方位解析などから測定可能である。簡便な針状結晶103の柱径の評価として、図6に示すように、シンチレータ105の針状結晶103の基板101の主面106に平行な方向の面601を包含する最小の面積の楕円602の長軸604の長さであってもよい。また、シンチレータ105の針状結晶103の柱径とは、シンチレータ105の針状結晶103の基板101の主面106に平行な方向の面601に外接する円の直径の長さであってもよい。なお、図6において、603は、楕円602の短軸である。
図7は、シンチレータ105の膜厚と針状結晶103の基板101の主面106に平行な方向における柱径との関係を示す図である。銅を添加しない膜厚、例えば、0μm〜40μmの初期成長部102において、柱径は急激に増大する。一方、シンチレータ105の膜厚が、例えば、40μmとなったところで銅の添加を開始すると、柱径の拡大が抑制された針状結晶部104が成長する。つまり、基板101の主面106に平行な方向において、結晶の成長方向の単位長さあたりの初期成長部102の太さの増大率が、結晶の成長方向の単位長さあたりの針状結晶部104の太さの増大率よりも大きい、といえる。初期成長部102の太さの増大率は、図7に示されるように、針状結晶部104の太さの増大率の2倍以上であってもよい。特に、膜厚が例えば200μm以上、針状結晶103が成長した部分において、柱径の増大が抑制されていることがわかる。
シンチレータ105の充填率PD[%]は、蒸着膜の重量W[g]、面積A[cm]、厚さt[cm]、シンチレータ材料の結晶密度d[g/cm]から、以下の計算式(1)で算出することが可能である。シンチレータ105の母材としてヨウ化セシウムを用いる場合、ヨウ化セシウムの結晶密度dは、d=4.5[g/cm]を用いる。
PD=W/(A×t×d)・・・(1)
次いで、上述の図3に示される成膜装置310を用いたシンチレータ105の製造方法について説明する。まず、シンチレータ105を形成する際の基板101の温度の条件について説明する。成膜する基板101の主面106上へ到達した蒸着粒子の表面拡散長の観点から、成膜初期において、基板101の温度は、低温であることが針状結晶103の柱径を微細化する上で特に重要である。例えば、シンチレータ105の蒸着を開始する際の成膜初期の基板101の温度は、60℃以下であってもよい。成膜初期の基板101の温度が130℃よりも高くなると、表面拡散の距離が長くなり、結晶サイズが肥大化し、結晶構造が乱れる、針状結晶間の隙間が維持できなくなるなど、十分な分解能特性が得られなくなる可能性がある。また、成膜初期の基板101の温度が低いと、輝度特性の観点から発光機能を担う賦活材の活性化が不十分になる可能性がある。さらに、成膜中に、基板101の温度が20℃(例えば、室温)以下と低い場合、シンチレータ105の針状結晶103に不純物や残留ガスなどが取り込まれやすくなり、針状結晶103の結晶性が悪化してしまう可能性がある。したがって、シンチレータ105の母材となるハロゲン化アルカリ金属化合物の材料を用いて、基板101に針状結晶103の成長(成膜)を開始する際(成膜初期)の基板101の温度が、20℃以上かつ60℃以下であってもよい。これによって、シンチレータ105の針状結晶103の初期成長部102の柱径を微細化しつつ、結晶性の劣化を抑制することができる。
本実施形態において、シンチレータ105の母材となるハロゲン化アルカリ金属化合物を蒸着する材料302aとしてヨウ化セシウムが、材料供給源301aに充填されている。賦活剤を添加する材料302cとしてヨウ化タリウムが、材料供給源301cに充填されている。シンチレータ105に銅を添加するための材料302bとしてヨウ化銅が、材料供給源301bに充填されている。上述のように、シンチレータ105の形成工程は、基板101に、ハロゲン化アルカリ金属化合物の材料302aおよび銅を添加するための材料302bのうち材料302aを用いて、複数の針状結晶103の成長を開始する工程と、成長を開始する工程に次いで、材料302aおよび材料302bを用いて、複数の針状結晶103を形成する工程と、を含む。シンチレータ105の複数の針状結晶103の成長の途中から銅を添加するために、成膜装置310の材料供給源301bと基板101との間には、シャッター303が配されている。材料供給源301a、301cと基板101との間にも、シャッター303が配されていてもよい。
基板101の温度やそれぞれの材料供給源301a〜301cの温度は、蒸着条件に応じて適宜調整可能である。シンチレータ105の母材の材料がヨウ化セシウムの場合、材料供給源301aの温度は670℃から700℃の範囲とし、賦活材の材料がヨウ化タリウムの場合、材料供給源301cの温度は340℃から410℃の範囲とすることで、必要とする添加濃度を実現することができる。また、上述のように、成膜初期の針状結晶103の柱径を制御するために、成膜初期における基板101の温度は、20℃から60℃の範囲にする。また、シンチレータ105の蒸着工程において、ヨウ化セシウムおよびヨウ化タリウムの基板101への供給を開始した後に、銅を添加するためのヨウ化銅の基板101への供給を開始する。このとき、ヨウ化銅が充填された材料供給源301bの温度を520℃以上とすることによって、針状結晶103の針状結晶部104を柱径の増大が抑制された形状にすることが可能である。
発光機能を担う賦活材の活性化が不十分になって発光輝度が不十分である場合、成膜後期に針状結晶103の結晶構造が崩れない程度まで基板101の温度を上昇させて、発光機能を担う賦活材を活性化させ、発光輝度を向上させることが可能である。また、シンチレータ105の形成後に成膜装置310内、または、外部のアニール装置を用いて200℃以下で熱処理することによって、針状結晶103の結晶構造を維持したまま、高い分解能と輝度特性とを維持することが可能である。
ヨウ化セシウムなどのハロゲン化アルカリ金属化合物は、潮解性を示す。このため、シンチレータ105を防湿するための保護膜として、パリレンやフッ素樹脂、TEOS膜などが、スプレー法、塗布法、CVD法などの各種コーティング法を用いて形成されてもよい。保護膜は、図3に示される成膜装置310のチャンバ304内で形成されてもよいし、チャンバ304からシンチレータ105が形成された基板101を取り出して形成されてもよい。例えば、基板101上にシンチレータ105が形成されたシンチレータプレート100を成膜装置310から取り出した後、直ちにCVD法を用いて、シンチレータ105を覆うパリレンを用いた保護膜を成膜してもよい。
分解能特性の評価は、変調伝達関数(MTF)を測定することによって、定量的に比較することができる。検出量子効率(DQE)の評価は、電荷結合素子(CCD)型や相補型金属酸化膜半導体(CMOS)型など、適当な受光素子やカメラなどの光検出器を用いて評価可能である。また、シンチレータ105の化学組成は、例えば、蛍光X線分析法や誘導結合プラズマ分析法によって評価することができる。結晶性は、例えば、X線回折分析法などによって評価することができる。
以下、本実施形態の実施例および比較例について説明する。図9は、以下に説明する実施例および比較例におけるシンチレータプレート100の特性をまとめたものである。先に、比較例から説明する。
比較例
比較例は、図3に示される成膜装置310を用いて、ヨウ化セシウムを母材、添加元素として銅、タリウムを賦活材とする針状結晶構造の比較例のシンチレータ205を形成したものである。まず、材料302aとして、ヨウ化セシウムにヨウ化銅(CuI)を0.2wt%で混合した充填した材料供給源301a、材料302cとしてヨウ化タリウムを充填した材料供給源301cを準備した。次いで、材料供給源301a、301c、基板101を成膜装置310のチャンバ304内に、それぞれ配置した。材料供給源301a、301cは、タンタル製の円筒形の容器である。基板101は、シリコン基板にアルミニウムの反射層を厚さ100nm、酸化シリコンを厚さ50nm、それぞれ積層したものを用いた。
チャンバ304内を0.01Pa以下になるまで真空排気した後、材料供給源301a、301cに電流を徐々に流して加熱した。材料供給源301a、301cが設定温度に達したところで、基板101を回転させながら、基板101と材料供給源301a、301cとの間に設けられたシャッター(不図示)を開けることでシンチレータ205の成膜を開始した。なお、基板101の温度は、成膜の開始時の60℃から成膜の終了時の130℃まで、徐々に上昇した。シンチレータ205の成膜の様子を確認しつつ、所望の膜厚が形成されたところで、基板101と材料供給源301a、301cとの間に設けられた各シャッターを閉じて成膜を終了した。成膜の終了後、基板101の温度をさらに160℃まで昇温させた。
基板101と材料供給源301a、301cを室温まで冷却させた後、シンチレータ205が形成された基板101を取り出して走査型電子顕微鏡で観察すると、針状結晶203の形成が確認できた。膜厚は850μm、針状結晶203の柱径は膜表面側で約2.5μm、基板101側で約0.3μmであった。蛍光X線分析装置でシンチレータ105の化学組成を測定すると、母材に対してタリウムが0.8mol%、銅が膜表面側に0.4mol%、基板101側に5.5mol%検出された。電子天秤でシンチレータ105の重量を秤量し、シンチレータ105の体積から充填率を前述の計算式(1)を用いて求めると、73.3%であった。この充填率を100として、後述する実施例と相対比較した。
シンチレータ105の膜表面をCMOS光検出器にFiber Optic Plate(FOP)を介して密着させ、基板101の側から国際規格の線質RQA5に準じたX線を照射して画像を取得した。この際に、シンチレータの分解能の指標であるMTF値として、空間周波数が1mm当たり2ラインペアー(2Lp/mm)に相当する値(MTF(2))を、タングステン製のナイフエッジを用いたエッジ法によって求めた。このときのMTF値を100とし、後述する実施例と相対比較した。さらに、検出感度の指標である、空間周波数が0Lp/mmでの検出量子効率DQE(0)を算出した。このときの検出量子効率を100として後述する実施例と比較した。
実施例1
本実施例は、図3に示される成膜装置310を用いて、ヨウ化セシウムを母材、添加元素として銅、タリウムを賦活材とする針状結晶構造のシンチレータ105を形成したものである。まず、材料302aとして、ヨウ化セシウムを充填した材料供給源301a、材料302bとしてヨウ化銅を充填した材料供給源301b、材料302cとしてヨウ化タリウムを充填した材料供給源301cを準備した。次いで、材料供給源301a〜301c、基板101を成膜装置310のチャンバ304内に、それぞれ配置した。材料供給源301a〜301cは、タンタル製の円筒形の容器である。基板101は、シリコン基板にアルミニウムの反射層を厚さ100nm、酸化シリコンを厚さ50nm、それぞれ積層したものを用いた。
チャンバ304内を0.01Pa以下になるまで真空排気した後、材料供給源301a〜301cに電流を徐々に流して加熱した。材料供給源301a、301cが設定温度に達したところで、基板101を回転させながら、基板101と材料供給源301a、301cとの間に設けられたシャッター(不図示)を開けることでシンチレータ105の成膜を開始した。さらに、シンチレータ105の成膜を開始してから2分後に、530℃に加熱された材料302bが充填された材料供給源301bと基板101との間に設けられたシャッター303を開けて、シンチレータ105の針状結晶103へのヨウ化銅の添加を開始した。基板101の温度は、成膜の開始時の60℃から成膜の終了時の100℃まで徐々に昇温した。シンチレータ105の成膜の様子を確認しつつ、所望の膜厚が形成されたところで各シャッターを閉じて成膜を終了した。成膜の終了後、基板101の温度をさらに160℃まで昇温させた。
基板101と材料供給源301a〜301cとを室温まで冷却させた後、シンチレータ105が形成された基板101を取り出して走査型電子顕微鏡で観察すると、図5(a)、5(b)のように針状結晶103の形成が確認できた。膜厚は850μm、針状結晶103の柱径は膜表面側で3.0μm、基板101側で約0.6μmであった。膜厚と柱径との関係は、上述の図8に示されている。蛍光X線分析装置でシンチレータ105の化学組成を測定すると、母材に対してタリウムが0.4mol%、銅が膜表面側に1.2mol%検出された。電子天秤でシンチレータ105の重量を秤量し、シンチレータ105の体積から充填率を前述の計算式(1)を用いて求めると、78.5%であり、比較例と比較すると107であった。つまり、それぞれの針状結晶103の間に空隙を設けつつ、充填率が75%以上のシンチレータ105を実現できた。
また、銅がシンチレータ105の基板101側に0.64mol%検出された。シンチレータ105は、複数の針状結晶103の集合体であるため、基板101側から観察した際に、針状結晶間に隙間が存在しており、蛍光X線分析装置で測定する際のX線の侵入長が長くなる。このため、初期成長部102だけでなく針状結晶部104の銅が検出されたと考えられる。実際には以下のことから、初期成長部102は、銅を含まないものと考えられる。(1)材料302aであるヨウ化セシウム、および、材料302cであるヨウ化タリウムは銅を含まず、成膜初期は、材料302bであるヨウ化銅が充填された材料供給源301bと基板101とのシャッター303が閉じられているため、基板101への銅の供給がない。(2)針状結晶103の初期成長部102の粒径が、銅の添加が無い場合と同様の粒径である。つまり、銅を添加した場合のように、初期の結晶のサイズが小さくならずに、図1、7に示すように、初期成長部102の柱径が急激に増大する。
比較例と同様に、MTF(2)を求めたところ、比較例と比較して100であった。さらに、DQE(0)を算出したところ、比較例と比較して106であった。
本実施例において、針状結晶103を有するシンチレータ105の形成において、初期成長部102に銅を添加せずに結晶を成長させ、次いで、銅を添加することによって柱径の増大を抑制させながら針状結晶部104を成長させた。これによって、成膜初期から銅を添加する比較例に対して、シンチレータ105の充填率を改善することができた。また、分解能を維持しつつ、検出量子効率を向上させることが可能であることがわかった。
実施例2
本実施例は、図3に示される成膜装置310を用いて、ヨウ化セシウムを母材、添加元素として銅、タリウムを賦活材とする針状結晶構造のシンチレータ105を形成したものである。まず、材料302aとして、ヨウ化セシウムを充填した材料供給源301a、材料302bとしてヨウ化銅を充填した材料供給源301b、材料302cとしてヨウ化タリウムを充填した材料供給源301cを準備した。次いで、材料供給源301a〜301c、基板101を成膜装置310のチャンバ304内に、それぞれ配置した。材料供給源301a〜301cは、タンタル製の円筒形の容器である。基板101は、シリコン基板にアルミニウムの反射層を厚さ100nm、酸化シリコンを厚さ50nm、それぞれ積層したものを用いた。
チャンバ304内を0.01Pa以下になるまで真空排気した後、材料供給源301a〜301cに電流を徐々に流して加熱した。材料供給源301a、301cが設定温度に達したところで、基板101を回転させながら、基板101と材料供給源301a、301cとの間に設けられたシャッター(不図示)を開けることでシンチレータ105の成膜を開始した。さらに、シンチレータ105の成膜を開始してから2分後に、540℃に加熱された材料302bが充填された材料供給源301bと基板101との間に設けられたシャッター303を開けて、シンチレータ105の針状結晶103へのヨウ化銅の添加を開始した。基板101の温度は、成膜の開始時の50℃から成膜の終了時の100℃まで徐々に昇温した。シンチレータ105の成膜の様子を確認しつつ、所望の膜厚が形成されたところで各シャッターを閉じて成膜を終了した。成膜の終了後、基板101の温度をさらに160℃まで昇温させた。
基板101と材料供給源301a〜301cとを室温まで冷却させた後、シンチレータ105が形成された基板101を取り出して走査型電子顕微鏡で観察すると、針状結晶群の形成が確認できた。膜厚は850μm、針状結晶の柱径は膜表面側で1.2μm、基板101側で約0.5μmであった。蛍光X線分析装置でシンチレータ105の化学組成を測定すると、母材に対してタリウムが0.8mol%、銅が膜表面側に1.1mol%検出された。また、銅がシンチレータ105の基板101側に0.8mol%検出されたが、上述の実施例1と同様の理由から、初期成長部102は、銅を含まないものと考えられる。電子天秤でシンチレータ105の重量を秤量し、シンチレータ105の体積から充填率を前述の計算式(1)を用いて求めると、77.3%であり、比較例と比較すると103であった。本実施例においても、それぞれの針状結晶103の間に空隙を設けつつ、充填率が75%以上のシンチレータ105を実現できた。
本実施例においても、針状結晶103を有するシンチレータ105の形成において、初期成長部102に銅を添加せずに結晶を成長させ、次いで、銅を添加することによって柱径の増大を抑制させながら針状結晶部104を成長させた。これによって、成膜初期から銅を添加する比較例に対して、シンチレータ105の充填率を改善することができた。また、比較例に対して、分解能、および、検出量子効率を向上させることができた。
図9(a)、9(b)は、本実施形態のシンチレータプレート100を用いた放射線検出装置900の構成例を示す図である。放射線検出装置900は、シンチレータプレート100と、シンチレータ105から発せられた光を受光するためのセンサパネル901と、を含む。図9(a)に示されるように、シンチレータプレート100を形成した後に、シンチレータプレート100をシンチレータ105で放射線から変換された光を検出する光電変換素子が配されたセンサパネル901に貼り合わせてもよい。この場合、基板101には、反射層が形成されうる。図9(a)に示される放射線検出装置900の場合、放射線902は、基板101の側から放射線検出装置900に照射されうる。
また、図9(b)に示されるように、センサパネル901を基板として、センサパネル901の上にシンチレータ105を形成してもよい。この場合、センサパネルの光電変換素子が形成された主面の上に、主面の側から初期成長部102、針状結晶部104の順で針状結晶103が形成される。この場合、シンチレータ105の針状結晶部104の上には、光を反射させるための反射部903が配されうる。また、図9(b)に示される放射線検出装置900の場合、放射線902は、反射部903の側から放射線検出装置900に照射されうる。
以下、図10を参照しながら上述のシンチレータプレート100を含む放射線検出装置900が組み込まれた放射線検出システムを例示的に説明する。放射線撮像装置6040(上述の放射線検出装置900に相当する)に放射線を照射するための放射線源であるX線チューブ6050で発生したX線6060は、患者又は被験者6061の胸部6062を透過し、放射線撮像装置6040に入射する。この入射したX線に患者または被験者6061の体内部の情報が含まれる。放射線撮像装置6040において、X線6060の入射に対応してシンチレータ105が発光し、これが光電変換素子で光電変換され、電気的情報を得る。この情報は、デジタルに変換され信号処理部としてのイメージプロセッサ6070によって画像処理され、制御室の表示部としてのディスプレイ6080で観察できる。
また、この情報は、電話回線6090などの伝送処理部によって遠隔地へ転送できる。これによって別の場所のドクタールームなどの表示部であるディスプレイ6081に表示し、遠隔地の医師が診断することも可能である。また、この情報は、光ディスクなどの記録媒体に記録することができ、またフィルムプロセッサ6100によって記録媒体となるフィルム6110に記録することもできる。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
100:シンチレータプレート、101:基板、102:初期成長部、103:針状結晶、104:針状結晶部、105:シンチレータ、106:主面

Claims (16)

  1. 基板の主面の上にシンチレータが配されたシンチレータプレートであって、
    前記シンチレータは、母材としてハロゲン化アルカリ金属化合物を含む複数の針状結晶を含み、
    前記複数の針状結晶のそれぞれは、銅が添加された針状結晶部と、前記主面と前記針状結晶部との間に配され、前記針状結晶部よりも銅の添加量が少ない初期成長部と、を含むことを特徴とするシンチレータプレート。
  2. 前記主面に平行な方向において、結晶の成長方向の単位長さあたりの前記初期成長部の太さの増大率が、結晶の成長方向の単位長さあたりの前記針状結晶部の太さの増大率よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のシンチレータプレート。
  3. 前記初期成長部が、銅を含まないことを特徴とする請求項1または2に記載のシンチレータプレート。
  4. 前記初期成長部における結晶の粒径が、0.2μm以上かつ1.5μm以下であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のシンチレータプレート。
  5. 前記主面に平行な方向において、前記初期成長部の最大の太さが、1.5μm以上かつ2.5μm以下であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のシンチレータプレート。
  6. 前記針状結晶部における銅の濃度が、0.2mol%以上かつ5.0mol%以下であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のシンチレータプレート。
  7. 前記ハロゲン化アルカリ金属化合物が、ヨウ化セシウムであることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載のシンチレータプレート。
  8. 前記複数の針状結晶のそれぞれが、タリウムをさらに含むことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載のシンチレータプレート。
  9. 前記シンチレータの充填率が、75%以上であることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載のシンチレータプレート。
  10. 請求項1乃至9の何れか1項に記載のシンチレータプレートと、
    前記シンチレータから発せられた光を受光するためのセンサパネルと、
    を含む放射線検出装置。
  11. 請求項10に記載の放射線検出装置と、
    前記放射線検出装置からの信号を処理する信号処理部と、
    を備えることを特徴とする放射線検出システム。
  12. シンチレータプレートの製造方法であって、
    複数の針状結晶を含むシンチレータの母材となるハロゲン化アルカリ金属化合物を蒸着するための第1材料と、前記シンチレータに銅を添加するための第2材料と、を準備する工程と、
    基板に、前記第1材料および前記第2材料のうち前記第1材料を用いて、前記複数の針状結晶の成長を開始する第1工程と、
    前記第1工程に次いで、前記第1材料および前記第2材料を用いて、前記複数の針状結晶を形成する第2工程と、
    を含むことを特徴とする製造方法。
  13. 前記第1工程を開始する際の前記基板の温度が、20℃以上かつ60℃以下であることを特徴とする請求項12に記載の製造方法。
  14. 前記第2材料が、ヨウ化銅を含み、
    前記第2工程の際の前記第2材料が充填された材料供給源の温度が520℃以上であることを特徴とする請求項12または13に記載の製造方法。
  15. 前記第1材料と前記第2材料とが、それぞれ別の材料供給源に充填されていることを特徴とする請求項12乃至14の何れか1項に記載の製造方法。
  16. 前記第1材料が、銅を含まないことを特徴とする請求項12乃至15の何れか1項に記載の製造方法。
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