発明の詳細な説明
本出願は、個体におけるCNS障害(例えば、神経膠芽腫、てんかん、皮質異形成)を処置するための方法であって、mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えば、シロリムスまたはその誘導体)およびアルブミンを含む有効量の組成物を個体に全身(例えば、静脈内または皮下)投与するステップを含む、方法を提供する。CNS疾患を処置することが困難であることの1つの重要な理由は、多くの治療剤が血液脳関門(BBB)を通過できないことである。この出願は、mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えば、シロリムス)およびアルブミンを含む全身投与されるナノ粒子が、血液脳関門を透過するだけでなく、持続的な期間(例えば、少なくとも120時間)にわたってCNS中にとどまるという、本出願人らの驚くべき知見に基づく。一部の態様では、本出願は、てんかんを処置するための方法を提供する。一部の態様では、本出願は、皮質異形成(例えば、限局性皮質異形成)を処置するための方法を提供する。一部の態様では、本出願は、脳腫瘍、例えば神経膠芽腫を処置するための方法を提供する。
本出願は、個体におけるCNS障害(例えば、神経膠芽腫、てんかん、皮質異形成)を処置するための方法であって、a)mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えば、シロリムスまたはその誘導体)およびアルブミンを含む有効量の組成物を個体に全身(例えば、静脈内または皮下)投与するステップ;b)第2の薬剤(例えば、抗VEGF抗体、プロテアソーム阻害剤、例えばマリゾミブ、アルキル化剤、例えばテモゾロミドまたはロムスチン、抗てんかん薬物)を個体に投与するステップを含む、方法もまた提供する。
定義
特記しない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、この出願が属する分野の当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。さらに、本明細書に記載される方法または材料と類似または等価な任意の方法または材料が、本出願の実施において使用され得る。本出願の目的のために、以下の用語が定義される。
本明細書に記載される出願の実施形態は、実施形態「からなる」こと、および/または実施形態「から本質的になる」ことを包含することを理解されたい。
本明細書における「おおよその」値またはパラメーターへの言及は、その値またはパラメーター自体を対象とするばらつきを包含(および記載)する。例えば、「約X」に言及する記載は、「X」の記載を包含する。
本明細書で使用される用語「約X〜Y」は、「約X〜約Y」と同じ意味を有する。本明細書で使用される表現「約X、Yおよび/またはZ」は、「約X、約Y、および/または約Z」と同じ意味を有する。
本明細書で使用する場合、ある値またはパラメーター「ではない」という言及は、一般にある値またはパラメーター「以外」を意味および記載する。例えば、この方法が、タイプXのがんを処置するために使用されないということは、この方法は、X以外のタイプのがんを処置するために使用されることを意味する。
用語「ある(a)」、「ある(an)」、または「その」は、本明細書で使用される場合、1つのメンバーを有する態様を包含するだけでなく、1つ超のメンバーを有する態様もまた包含する。例えば、単数形の「ある(a)」、「ある(an)」、および「その」は、文脈が別段に決定することが明らかでない限り、複数の指示を包含する。したがって、例えば、「ある細胞」への言及は、複数のかかる細胞を包含し、「その薬剤」への言及は、当該分野で公知の1つまたは複数の薬剤への言及などを包含する。
本明細書で用いられる「nab」(商標)は、ナノ粒子アルブミン結合を表し、「nab−シロリムス」は、シロリムスのアルブミン安定化ナノ粒子処方物である。nab−シロリムスは、既に記載されている、nab−ラパマイシンとしても知られている。例えば、それらのそれぞれの全体が、参照により本明細書に組み込まれている、WO2008109163A1、WO2014151853、WO2008137148A2およびWO2012149451A1を参照のこと。
本明細書の「ラパマイシン」への言及は、ラパマイシンまたはその誘導体に適用され、したがって、本出願は、これらすべての実施形態を企図し包含する。この出願では、「ラパマイシン」および「シロリムス」は、互換可能に使用される。ラパマイシンは、他の箇所で、ラパマイシン、ラパムン(rapammune)、またはラパミューンと呼ばれる場合がある。「ラパマイシン」への言及は、説明を単純化するためであり、例示的である。ラパマイシンの誘導体には、ラパマイシンと構造的に類似している、あるいは、ラパマイシン、ラパマイシンのアナログ、あるいはラパマイシンまたはその誘導体もしくはアナログの薬学的に許容される塩と同じ一般的な化学物質クラス中の化合物が含まれるがこれらに限定されない。一部の実施形態では、mTOR阻害剤(例えば、ラパマイシンまたはその誘導体、例えば、ラパマイシン)は、基底AKT活性を増加させる、AKTリン酸化を増加させる、PI3−キナーゼ活性を増加させる、AKTの活性化(例えば、外因性IGF−1によって誘導される活性化)の長さを増加させる、IRS−1のセリンリン酸化を阻害する、IRS−1分解を阻害する、CXCR4細胞内局在を阻害もしくは変化させる、VEGF分泌を阻害する、サイクリンD2の発現を減少させる、サバイビンの発現を減少させる、IL−6誘導性多発性骨髄腫細胞成長を阻害する、肺高血圧症細胞増殖を阻害する、アポトーシスを増加させる、細胞サイクル停止を増加させる、ポリ(ADPリボース)ポリメラーゼの切断を増加させる、カスパーゼ−8/カスパーゼ−9の切断を増加させる、ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ/AKT/mTORおよび/もしくはサイクリンD1/網膜芽細胞腫経路におけるシグナル伝達を変化もしくは阻害する、血管新生を阻害する、ならびに/または破骨細胞形成を阻害する。一部の実施形態では、ラパマイシンの誘導体は、ラパマイシンと類似の1つまたは複数の生物学的、薬理学的、化学的および/または物理的特性(例えば、機能性が含まれる)を保持する。例示的なラパマイシン誘導体には、ベンゾイルラパマイシン、例えば、その全体がこれにより参照により本明細書に組み込まれるWO2006/089207の段落[0022]に開示されるものが含まれる。他の例示的なラパマイシン誘導体には、WY−090217、AY−22989、NSC−226080、SiiA−9268A、オキサアザシクロヘントリアコンチン(oxaazacyclohentriacontine)、テムラパマイシン(temrapamycin)(CCI779(Wyeth))、エベロリムス(RAD 001(Novartis))、ピメクロリムス(ASM981)、SDZ−RAD、SAR943、ABT−578、AP23573、およびBiolimus A9が含まれる。
本明細書で用いられる「処置」または「処置すること」とは、臨床的な結果を含めた有益な結果または所望の結果を得るための手法である。この出願の目的では、有益または所望の臨床結果に、以下:疾患から結果として生じる1または複数の症状を緩和すること、疾患の程度を軽減すること、疾患を安定化させること(例えば、疾患の増悪を予防するかまたは遅延させること)、疾患の拡大(例えば、転移)を予防するかまたは遅延させること、疾患の再発を予防するかまたは遅延させること、疾患の再発率を低減すること、疾患の進行を遅延させるかまたは緩徐にすること、疾患状態を改善すること、疾患の寛解(部分寛解または完全寛解)をもたらすこと、疾患を処置するのに必要とされる1または複数の他の医薬の用量を低減すること、疾患の進行を遅延させること、生活の質を向上させること、および/または生存を延長することのうちの1または複数が含まれるがこれらに限定されない。一部の実施形態では、処置は、処置前の同一被験体における対応する症状に比べて、または処置を受けない他の被験体における対応する症状に比べて、少なくとも約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%または約100%のうちのいずれかで、がんと関連する1または複数の症状の重症度を軽減する。同様に、「処置」とは、がんの病理学的帰結の低下が包含される。本出願の方法は、処置のこれらの態様のうちの任意の1または複数を企図する。
用語「再発(recurrence)」、「再発(relapse)」または「再発した」とは、疾患の消失の臨床的評価の後にがんまたは疾患が戻ることを指す。遠隔転移または局所再発の診断は、再発と考えることができる。
本明細書で用いられる「有効量」という用語は、その症状のうちの1または複数を改善するか、緩和するか、軽減するか、かつ/または遅延させるなど、指定された障害、状態、または疾患を処置するのに十分な量の化合物または組成物を指す。癌について、有効量は、腫瘍を縮小させ、かつ/もしくは腫瘍の増殖速度を減少させる(腫瘍の増殖を抑制するなど)か、または癌における望ましくない他の細胞増殖を予防するかもしくは遅延させるのに十分な量を含む。一部の実施形態では、有効量が、癌の発症を遅延させるのに十分な量である。一部の実施形態では、有効量が、再発を予防するかまたは遅延させるのに十分な量である。一部の実施形態では、有効量は、個体における再発率を低下するのに十分な量である。有効量は、単回または複数回投与で投与することができる。薬物または組成物の有効量は、(i)がん細胞の数を低下させること、(ii)腫瘍サイズを縮小すること、(iii)末梢器官へのがん細胞の浸潤をある程度、阻害する、遅らせる、減速させる、好ましくは停止させること、(iv)腫瘍転移を阻害すること(すなわち、ある程度まで減速させ、好ましくは停止させること)、(v)腫瘍増殖を阻害すること、(vi)腫瘍の発生および/もしくは再発を予防または遅延させること、(vii)腫瘍の再発率を低下させること、および/または(viii)がんと関連する症状の1または複数をある程度、軽減することができる。
当分野において理解されている通り、「有効量」は、1または複数の用量であってもよく、すなわち、単回用量または複数回用量が、処置の所望のエンドポイントを達成するために必要となり得る。有効量は、1または複数の治療剤を投与する文脈において考慮することができ、ナノ粒子組成物(例えば、シロリムスおよびアルブミンを含む組成物)は、1または複数の他の薬剤と併せて、所望のまたは有益な結果となり得る、または達成される場合、有効量で投与されると見なすことができる。本出願の併用治療における成分(例えば、第1および第2の治療)は、各成分について同一または異なる投与経路を使用して、逐次に、同時にまたは同時発生的に(concurrently)、投与され得る。したがって、併用治療の有効量は、逐次に、同時にまたは同時発生的に投与された場合に、所望の転帰を生じる、第1の治療の量および第2の治療の量を含む。
「と併せて」または「と組み合わせて」とは、同一の処置計画のもとで、同一個体に、本明細書に記載されるナノ粒子組成物を、他の薬剤の投与に加えて投与するなどの、1つの処置モダリティを、別の処置モダリティに加えて投与することを指す。したがって、「と併せて」または「と組み合わせて」とは、個体への1つの処置モダリティの投与であって、別の処置モダリティの送達前、その最中またはその後の、投与を指す。
本明細書で用いられる用語「同時投与」は、併用治療における第1の治療と第2の治療が、約15分、例えば、約10分、約5分または約1分のうちのいずれかを超えない時間を離して投与されることを意味する。第1および第2の治療が同時に投与される場合、第1の治療と第2の治療は、同一の組成物(例えば、第1の治療と第2の治療の両方を含む組成物)中に、または別個の組成物中に含まれてもよい(例えば、第1の治療がある組成物中に、第2の治療が別の組成物中に含まれる)。
本明細書で用いられる用語「逐次投与」は、併用治療における第1の治療および第2の治療が、約15分、例えば、約20分、約30分、約40分、約50分、約60分またはそれより長い時間のいずれかを超える時間を離して投与されることを意味する。第1の治療または第2の治療のいずれかが、最初に投与されてもよい。第1の治療および第2の治療は、別個の組成物中に含まれ、それらは、同一もしくは異なるパッケージまたはキット中に含まれてもよい。
本明細書で用いられる用語「同時発生的投与」は、併用治療における第1の治療の投与と第2の治療の投与が、互いに重なることを意味する。
本明細書で用いられる「薬学的に許容される」または「薬理学的に適合性の」とは、生物学的でも他の点でも望ましい材料を意味し、例えば、材料は、あらゆる顕著に望ましくない生物学的作用を引き起こさず、またはそれが含有される組成物の他の成分のうちのいずれかとも有害な様式で相互作用もせずに、患者に投与される医薬組成物へと組み込むことができる。薬学的に許容される担体または賦形剤は、好ましくは、毒性試験および製造試験の要求基準を満たし、かつ/または米国食品医薬品局により作成された「不活性成分についての指針」に含まれるものである。
CNS疾患を処置する方法
本出願は、中枢神経系(CNS)障害を処置するための、mTOR阻害剤(例えば、ラパマイシン)および担体タンパク質(例えば、アルブミン)を有するナノ粒子組成物を使用する様々な方法を提供する。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、個体に全身(例えば、静脈内または皮下)投与される。一部の実施形態では、CNS障害は、てんかん(例えば、手術不応性てんかん)である。一部の実施形態では、CNS障害は、神経膠芽腫(例えば、再発性神経膠芽腫、例えば、新たに診断された神経膠芽腫)である。一部の実施形態では、個体は、新たに診断された神経膠芽腫の手術的切除を受けている。一部の実施形態では、この方法は、第2の薬剤、例えば、アルキル化剤、プロテアソーム阻害剤および/または抗VEGF抗体をさらに含む。一部の実施形態では、この方法は、非侵襲性処置(例えば、例えば、腫瘍処置電場と呼ばれる低強度の波様電場を創出することによる、細胞(例えば、神経膠芽腫がん細胞分裂)を妨害する非侵襲性処置、例えば、Optune(登録商標)処置)をさらに含む。一部の実施形態では、この方法は、放射線療法(例えば、限局放射線療法)をさらに含む。
一部の実施形態では、個体におけるCNS障害を処置する方法であって、mTOR阻害剤およびアルブミンを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を個体に全身(例えば、静脈内または皮下)投与するステップを含む方法が提供される。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、リムス薬物である。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、ラパマイシンである。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量は、約100mg/m2以下(例えば、約100、56、30、10、または5mg/m2以下)である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、1週間ごとに1回、3週間ごとに2回、または4週間ごとに3回投与される。一部の実施形態では、組成物中のナノ粒子の平均直径は、約200nm以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のアルブミンのmTOR阻害剤に対する重量比は、約9:1以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子は、アルブミンと会合する(例えば、アルブミンでコーティングされた)mTOR阻害剤を含む。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、少なくとも約1〜6サイクルにわたり投与され、各サイクルは、21日間または28日間からなる。一部の実施形態では、CNS障害は、mTOR活性化異常を含む。一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、PTEN異常を含む。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。
一部の実施形態では、個体におけるCNS障害を処置する方法であって、(a)mTOR阻害剤およびアルブミンを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を個体に全身(例えば、静脈内または皮下)投与するステップ;ならびに(b)有効量の抗VEGF抗体(例えば、ベバシズマブ)を個体に投与するステップを含む、方法が提供される。一部の実施形態では、抗VEGFの量は、各投与について約1mg/kg〜約5mg/kgである。一部の実施形態では、抗VEGF抗体は、2週間ごとに1回投与される。一部の実施形態では、抗VEGF抗体は、各週に約5mg/kg未満の量で投与される。一部の実施形態では、抗VEGF抗体は、ナノ粒子の投与の1時間以内に投与される。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、リムス薬物である。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、ラパマイシンである。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量は、約100mg/m2以下(例えば、約100、56、30、10、または5mg/m2以下)である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、1週間ごとに1回、3週間ごとに2回、または4週間ごとに3回投与される。一部の実施形態では、組成物中のナノ粒子の平均直径は、約200nm以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のアルブミンのmTOR阻害剤に対する重量比は、約9:1以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子は、アルブミンと会合する(例えば、アルブミンでコーティングされた)mTOR阻害剤を含む。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、少なくとも約1〜6サイクルにわたり投与され、各サイクルは、21日間または28日間からなる。一部の実施形態では、CNS障害は、mTOR活性化異常を含む。一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、PTEN異常を含む。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。
一部の実施形態では、個体におけるCNS障害を処置する方法であって、(a)mTOR阻害剤およびアルブミンを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を個体に全身(例えば、静脈内または皮下)投与するステップ;ならびに(b)有効量のアルキル化剤(例えば、テモゾロミド)を個体に投与するステップを含む、方法が提供される。一部の実施形態では、アルキル化剤の量は、約25mg/m2〜約100mg/m2である。一部の実施形態では、アルキル化剤は、毎日投与される。一部の実施形態では、アルキル化剤は、少なくとも約3週間にわたり毎日投与される。一部の実施形態では、アルキル化剤の量は、各投与について約125mg/m2〜約175mg/m2である。一部の実施形態では、アルキル化剤は、4週間ごとに約4〜6回投与される。一部の実施形態では、アルキル化剤は、4週間ごとに連続した5日間にわたり毎日投与される。一部の実施形態では、アルキル化剤は、少なくとも6サイクルにわたり投与され、各サイクルは、28日間からなる。一部の実施形態では、アルキル化剤は、経口投与される。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、リムス薬物である。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、ラパマイシンである。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量は、約100mg/m2以下(例えば、約100、56、30、10、または5mg/m2以下)である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、1週間ごとに1回、3週間ごとに2回、または4週間ごとに3回投与される。一部の実施形態では、組成物中のナノ粒子の平均直径は、約200nm以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のアルブミンのmTOR阻害剤に対する重量比は、約9:1以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子は、アルブミンと会合する(例えば、アルブミンでコーティングされた)mTOR阻害剤を含む。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、少なくとも約1〜6サイクルにわたり投与され、各サイクルは、21日間または28日間からなる。一部の実施形態では、CNS障害は、mTOR活性化異常を含む。一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、PTEN異常を含む。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。
一部の実施形態では、個体におけるCNS障害を処置する方法であって、(a)mTOR阻害剤およびアルブミンを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を個体に全身(例えば、静脈内または皮下)投与するステップ;(b)有効量のアルキル化剤(例えば、テモゾロミド)を個体に投与するステップ;ならびに(c)有効量の放射線療法を個体に投与するステップを含む、方法が提供される。一部の実施形態では、放射線療法は、限局放射線療法である。一部の実施形態では、アルキル化剤の量は、約25mg/m2〜約100mg/m2である。一部の実施形態では、アルキル化剤は、毎日投与される。一部の実施形態では、アルキル化剤は、少なくとも約3週間にわたり毎日投与される。一部の実施形態では、アルキル化剤の量は、各投与について約125mg/m2〜約175mg/m2である。一部の実施形態では、アルキル化剤は、4週間ごとに約4〜6回投与される。一部の実施形態では、アルキル化剤は、4週間ごとに連続した5日間にわたり毎日投与される。一部の実施形態では、アルキル化剤は、少なくとも6サイクルにわたり投与され、各サイクルは、28日間からなる。一部の実施形態では、アルキル化剤は、経口投与される。一部の実施形態では、限局放射線療法は、毎日投与される。一部の実施形態では、約40〜80Gyの限局放射線療法が、各週に投与される。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、リムス薬物である。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、ラパマイシンである。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量は、約100mg/m2以下(例えば、約100、56、30、10、または5mg/m2以下)である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、1週間ごとに1回、3週間ごとに2回、または4週間ごとに3回投与される。一部の実施形態では、組成物中のナノ粒子の平均直径は、約200nm以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のアルブミンのmTOR阻害剤に対する重量比は、約9:1以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子は、アルブミンと会合する(例えば、アルブミンでコーティングされた)mTOR阻害剤を含む。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、少なくとも約1〜6サイクルにわたり投与され、各サイクルは、21日間または28日間からなる。一部の実施形態では、CNS障害は、mTOR活性化異常を含む。一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、PTEN異常を含む。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。
一部の実施形態では、個体におけるCNS障害を処置する方法であって、(a)mTOR阻害剤およびアルブミンを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を個体に全身(例えば、静脈内または皮下)投与するステップ;ならびに(b)有効量のアルキル化剤を個体に投与するステップを含み、アルキル化剤が、ニトロソウレア化合物(例えば、ロムスチン)である、方法が提供される。一部の実施形態では、ニトロソウレア化合物の量は、各投与について約80mg/m2〜約100mg/m2である。一部の実施形態では、ニトロソウレア化合物は、経口投与される。一部の実施形態では、ニトロソウレア化合物は、6週間ごとに1回投与される。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、リムス薬物である。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、ラパマイシンである。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量は、約100mg/m2以下(例えば、約100、56、30、10、または5mg/m2以下)である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、1週間ごとに1回、3週間ごとに2回、または4週間ごとに3回投与される。一部の実施形態では、組成物中のナノ粒子の平均直径は、約200nm以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のアルブミンのmTOR阻害剤に対する重量比は、約9:1以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子は、アルブミンと会合する(例えば、アルブミンでコーティングされた)mTOR阻害剤を含む。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、少なくとも約1〜6サイクルにわたり投与され、各サイクルは、21日間または28日間からなる。一部の実施形態では、CNS障害は、mTOR活性化異常を含む。一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、PTEN異常を含む。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。
一部の実施形態では、個体におけるCNS障害を処置する方法であって、(a)mTOR阻害剤およびアルブミンを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を個体に全身(例えば、静脈内または皮下)投与するステップ;(b)有効量のプロテアソーム阻害剤を個体に投与するステップを含む、方法が提供される。一部の実施形態では、プロテアソーム阻害剤は、脳透過性プロテアソーム阻害剤である。一部の実施形態では、プロテアソーム阻害剤は、マリゾミブである。一部の実施形態では、プロテアソーム阻害剤の量は、各投与について約0.1mg/m2〜約5.0mg/m2である。一部の実施形態では、プロテアソーム阻害剤は、4週間ごとに3回投与される。一部の実施形態では、プロテアソーム阻害剤は、ナノ粒子の投与の1時間以内に投与される。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、リムス薬物である。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、ラパマイシンである。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量は、約100mg/m2以下(例えば、約100、56、30、10、または5mg/m2以下)である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、1週間ごとに1回、3週間ごとに2回、または4週間ごとに3回投与される。一部の実施形態では、組成物中のナノ粒子の平均直径は、約200nm以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のアルブミンのmTOR阻害剤に対する重量比は、約9:1以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子は、アルブミンと会合する(例えば、アルブミンでコーティングされた)mTOR阻害剤を含む。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、少なくとも約1〜6サイクルにわたり投与され、各サイクルは、21日間または28日間からなる。一部の実施形態では、CNS障害は、mTOR活性化異常を含む。一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、PTEN異常を含む。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。
一部の実施形態では、有効量のmTOR阻害剤(例えば、シロリムス)を個体の脳に送達するための方法であって、ラパマイシンおよびアルブミンを含むナノ粒子を含む組成物、例えば医薬組成物を皮下投与するステップを含み、脳に有効量のラパマイシンを送達するためのナノ粒子中のラパマイシンの用量が、約0.1mg/m2〜約10mg/m2(例えば、約0.1mg/m2〜約5mg/m2、約5mg/m2〜約10mg/m2)ならびにそれらの中の値および範囲のいずれかである、方法が提供される。一部の実施形態では、個体は、CNS障害(例えば、てんかん)を有する。
一部の実施形態では、有効量のmTOR阻害剤(例えば、シロリムス)を個体の脳に送達するための方法であって、ラパマイシンおよびアルブミンを含むナノ粒子を含む組成物、例えば医薬組成物を(例えば、5分、4分、または3分以内のIVプッシュを介して)静脈内投与するステップを含み、脳に有効量のラパマイシンを送達するためのナノ粒子中のラパマイシンの用量が、約0.1mg/m2〜約10mg/m2(例えば、約0.1mg/m2〜約5mg/m2、約5mg/m2〜約10mg/m2)、ならびにそれらの中の値および範囲のいずれかである、方法が提供される。一部の実施形態では、個体は、CNS障害(例えば、てんかん)を有する。
本出願は、個体における複数のCNS障害を処置する方法を提供する。一部の実施形態では、CNS障害は、中枢神経系中の腫瘍である。一部の実施形態では、CNS障害は、中枢神経系中の発達障害である。一部の実施形態では、CNS障害は、中枢神経系中の変性障害である。
一部の実施形態では、CNS障害は、神経膠腫である。一部の実施形態では、CNS障害は、神経膠芽腫である。一部の実施形態では、CNS障害は、てんかんである。一部の実施形態では、CNS障害は、皮質異形成(例えば、限局性皮質異形成)である。一部の実施形態では、CNS障害は、結節性硬化症、脳腫瘍、脆弱X症候群、ダウン症候群、レット症候群、アルツハイマー病、パーキンソン病、およびハンチントン病からなる群から選択される。
A.神経膠芽腫を処置する方法
一部の実施形態では、個体における神経膠芽腫(例えば、再発性神経膠芽腫または新たに診断された神経膠芽腫)を処置する方法であって、mTOR阻害剤およびアルブミンを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を個体に全身(例えば、静脈内または皮下)投与するステップを含む、方法が提供される。一部の実施形態では、個体は、ナノ粒子投与の開始前に手術的切除を受けている。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、リムス薬物である。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、ラパマイシンである。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量は、約100mg/m2以下(例えば、約100、56、30、10、または5mg/m2以下)である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、1週間ごとに1回、3週間ごとに2回、または4週間ごとに3回投与される。一部の実施形態では、組成物中のナノ粒子の平均直径は、約200nm以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のアルブミンのmTOR阻害剤に対する重量比は、約9:1以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子は、アルブミンと会合する(例えば、アルブミンでコーティングされた)mTOR阻害剤を含む。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、少なくとも約1〜6サイクルにわたり投与され、各サイクルは、21日間または28日間からなる。一部の実施形態では、神経膠芽腫は、mTOR活性化異常を含む。一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、PTEN異常を含む。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。
一部の実施形態では、個体における神経膠芽腫(例えば、再発性神経膠芽腫)を処置する方法であって、(a)有効量のmTOR阻害剤およびアルブミンを含むナノ粒子を含む組成物を個体に全身(例えば、静脈内または皮下)投与するステップ;ならびに(b)有効量の抗VEGF抗体(例えば、ベバシズマブ)を個体に投与するステップを含む、方法が提供される。一部の実施形態では、抗VEGFの量は、各投与について約1mg/kg〜約5mg/kgである。一部の実施形態では、抗VEGF抗体は、2週間ごとに1回投与される。一部の実施形態では、抗VEGF抗体は、各週に約5mg/kg未満の量で投与される。一部の実施形態では、抗VEGF抗体は、ナノ粒子の投与の1時間以内に投与される。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、リムス薬物である。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、ラパマイシンである。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量は、約100mg/m2以下(例えば、約60mg/m2)である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、1週間ごとに1回、3週間ごとに2回、または4週間ごとに3回投与される。一部の実施形態では、組成物中のナノ粒子の平均直径は、約200nm以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のアルブミンのmTOR阻害剤に対する重量比は、約9:1以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子は、アルブミンと会合する(例えば、アルブミンでコーティングされた)mTOR阻害剤を含む。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、少なくとも約1〜6サイクルにわたり投与され、各サイクルは、21日間または28日間からなる。一部の実施形態では、神経膠芽腫は、mTOR活性化異常を含む。一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、PTEN異常を含む。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。一部の実施形態では、個体は、グレード3またはグレード4の神経膠芽腫を有する。一部の実施形態では、個体は、退形成乏突起神経膠腫(例えば、グレード3の退形成乏突起神経膠腫)を有する。一部の実施形態では、個体は、神経膠芽腫についての以前の手術および/または以前の処置(例えば、標準テモゾロミド(TMZ)/放射線治療(RT)処置)に対して不応性である。
一部の実施形態では、個体における神経膠芽腫(例えば、再発性神経膠芽腫または新たに診断された神経膠芽腫)を処置する方法であって、(a)有効量のmTOR阻害剤およびアルブミンを含むナノ粒子を含む組成物を個体に全身(例えば、静脈内または皮下)投与するステップ;ならびに(b)有効量のアルキル化剤(例えば、テモゾロミド)を個体に投与するステップを含む、方法が提供される。一部の実施形態では、個体は、ナノ粒子投与の開始前に、新たに診断された神経膠芽腫の手術的切除を受けている。一部の実施形態では、アルキル化剤(例えば、テモゾロミド)の量は、約25mg/m2〜約100mg/m2(例えば、約50mg/m2)である。一部の実施形態では、アルキル化剤は、毎日投与される。一部の実施形態では、アルキル化剤は、少なくとも約3週間にわたり毎日投与される。一部の実施形態では、アルキル化剤の量は、各投与について約125mg/m2〜約175mg/m2である。一部の実施形態では、アルキル化剤は、4週間ごとに約4〜6回投与される。一部の実施形態では、アルキル化剤は、4週間ごとに連続した5日間にわたり毎日投与される。一部の実施形態では、アルキル化剤は、少なくとも6サイクルにわたり投与され、各サイクルは、28日間からなる。一部の実施形態では、アルキル化剤は、経口投与される。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、リムス薬物である。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、ラパマイシンである。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量は、約100mg/m2以下(例えば、約45〜60mg/m2)である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、1週間ごとに1回、3週間ごとに2回、または4週間ごとに3回投与される。一部の実施形態では、組成物中のナノ粒子の平均直径は、約200nm以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のアルブミンのmTOR阻害剤に対する重量比は、約9:1以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子は、アルブミンと会合する(例えば、アルブミンでコーティングされた)mTOR阻害剤を含む。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、少なくとも約1〜6サイクルにわたり投与され、各サイクルは、21日間または28日間からなる。一部の実施形態では、神経膠芽腫は、mTOR活性化異常を含む。一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、PTEN異常を含む。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。一部の実施形態では、個体は、グレード3またはグレード4の神経膠芽腫を有する。一部の実施形態では、個体は、神経膠芽腫についての以前の手術および/または以前の処置(例えば、標準テモゾロミド(TMZ)/放射線治療(RT)処置)に対して不応性である。
一部の実施形態では、個体において神経膠芽腫(例えば、新たに診断された神経膠芽腫)を処置する方法であって、(a)mTOR阻害剤およびアルブミンを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を個体に全身(例えば、静脈内または皮下)投与するステップ;(b)有効量のアルキル化剤(例えば、テモゾロミド)を個体に投与するステップ;ならびに(c)有効量の放射線療法を個体に投与するステップを含む、方法が提供される。一部の実施形態では、放射線療法は、限局放射線療法である。一部の実施形態では、個体は、ナノ粒子投与の開始前に、新たに診断された神経膠芽腫の手術的切除を受けている。一部の実施形態では、放射線療法は、限局放射線療法である。一部の実施形態では、アルキル化剤の量は、約25mg/m2〜約100mg/m2である。一部の実施形態では、アルキル化剤は、毎日投与される。一部の実施形態では、アルキル化剤は、少なくとも約3週間にわたり毎日投与される。一部の実施形態では、アルキル化剤の量は、各投与について約125mg/m2〜約175mg/m2である。一部の実施形態では、アルキル化剤は、4週間ごとに約4〜6回投与される。一部の実施形態では、アルキル化剤は、4週間ごとに連続した5日間にわたり毎日投与される。一部の実施形態では、アルキル化剤は、少なくとも6サイクルにわたり投与され、各サイクルは、28日間からなる。一部の実施形態では、アルキル化剤は、経口投与される。一部の実施形態では、限局放射線療法は、毎日投与される。一部の実施形態では、約40〜80Gyの限局放射線療法が、各週に投与される。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、リムス薬物である。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、ラパマイシンである。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量は、約100mg/m2以下(例えば、約100、56、30、10、または5mg/m2以下)である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、1週間ごとに1回、3週間ごとに2回、または4週間ごとに3回投与される。一部の実施形態では、組成物中のナノ粒子の平均直径は、約200nm以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のアルブミンのmTOR阻害剤に対する重量比は、約9:1以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子は、アルブミンと会合する(例えば、アルブミンでコーティングされた)mTOR阻害剤を含む。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、少なくとも約1〜6サイクルにわたり投与され、各サイクルは、21日間または28日間からなる。一部の実施形態では、神経膠芽腫は、mTOR活性化異常を含む。一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、PTEN異常を含む。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。一部の実施形態では、個体は、グレード3またはグレード4の神経膠芽腫を有する。一部の実施形態では、個体は、神経膠芽腫についての以前の手術および/または以前の処置(例えば、標準テモゾロミド(TMZ)/放射線治療(RT)処置)に対して不応性である。
一部の実施形態では、個体における神経膠芽腫(例えば、再発性神経膠芽腫または新たに診断された神経膠芽腫)を処置する方法であって、(a)mTOR阻害剤およびアルブミンを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を個体に全身(例えば、静脈内または皮下)投与するステップ;ならびに(b)有効量のアルキル化剤を個体に投与するステップを含み、アルキル化剤が、ニトロソウレア化合物(例えば、ロムスチン)である、方法が提供される。一部の実施形態では、個体は、ナノ粒子投与の開始前に、新たに診断された神経膠芽腫の手術的切除を受けている。一部の実施形態では、ニトロソウレア化合物(例えば、ロムスチン)の量は、各投与について約80mg/m2〜約100mg/m2(例えば、約90mg/m2)である。一部の実施形態では、ニトロソウレア化合物は、経口投与される。一部の実施形態では、ニトロソウレア化合物は、6週間ごとに1回投与される。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、リムス薬物である。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、ラパマイシンである。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量は、約100mg/m2以下(例えば、約60mg/m2)である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、1週間ごとに1回、3週間ごとに2回、または4週間ごとに3回投与される。一部の実施形態では、組成物中のナノ粒子の平均直径は、約200nm以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のアルブミンのmTOR阻害剤に対する重量比は、約9:1以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子は、アルブミンと会合する(例えば、アルブミンでコーティングされた)mTOR阻害剤を含む。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、少なくとも約1〜6サイクルにわたり投与され、各サイクルは、21日間または28日間からなる。一部の実施形態では、神経膠芽腫は、mTOR活性化異常を含む。一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、PTEN異常を含む。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。一部の実施形態では、個体は、グレード3またはグレード4の神経膠芽腫を有する。一部の実施形態では、個体は、神経膠芽腫についての以前の手術および/または以前の処置(例えば、標準テモゾロミド(TMZ)/放射線治療(RT)処置、非侵襲性処置(例えば、optuneデバイス)、マリゾミブ処置およびCAR−T細胞免疫療法)に対して不応性である。
一部の実施形態では、個体における神経膠芽腫(例えば、再発性神経膠芽腫)を処置する方法であって、(a)mTOR阻害剤およびアルブミンを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を個体に全身(例えば、静脈内または皮下)投与するステップ;(b)有効量のプロテアソーム阻害剤を個体に投与するステップを含む、方法が提供される。一部の実施形態では、プロテアソーム阻害剤は、脳透過性プロテアソーム阻害剤である。一部の実施形態では、プロテアソーム阻害剤は、マリゾミブである。一部の実施形態では、プロテアソーム阻害剤の量は、各投与について約0.1mg/m2〜約5.0mg/m2である。一部の実施形態では、プロテアソーム阻害剤は、4週間ごとに3回投与される。一部の実施形態では、プロテアソーム阻害剤は、ナノ粒子の投与の1時間以内に投与される。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、リムス薬物である。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、ラパマイシンである。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量は、約100mg/m2以下(例えば、約100、56、30、10、または5mg/m2以下)である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、1週間ごとに1回、3週間ごとに2回、または4週間ごとに3回投与される。一部の実施形態では、組成物中のナノ粒子の平均直径は、約200nm以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のアルブミンのmTOR阻害剤に対する重量比は、約9:1以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子は、アルブミンと会合する(例えば、アルブミンでコーティングされた)mTOR阻害剤を含む。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、少なくとも約1〜6サイクルにわたり投与され、各サイクルは、21日間または28日間からなる。一部の実施形態では、神経膠芽腫は、mTOR活性化異常を含む。一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、PTEN異常を含む。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。
一部の実施形態では、個体における神経膠芽腫(例えば、新たに診断された神経膠芽腫)を処置する方法であって、第1の処置、第2の処置および第3の処置を含み、第1の処置は、mTOR阻害剤およびアルブミンを含むナノ粒子を含む組成物を全身(例えば、静脈内または皮下)投与するステップを含み;第2の処置は、a)ナノ粒子組成物を全身(例えば、静脈内または皮下)投与するステップ、b)アルキル化剤を投与するステップ、およびc)放射線療法を投与するステップを含み;第3の処置は、a)ナノ粒子組成物を全身(例えば、静脈内または皮下)投与するステップ、およびb)アルキル化剤を投与するステップを含み;第2の処置は、第1の処置の完了後に開始し;第3の処置は、第2の処置の完了後に開始する、方法が提供される。一部の実施形態では、個体は、ナノ粒子投与の開始前に、新たに診断された神経膠芽腫の手術的切除を受けている。一部の実施形態では、第1の処置は、新たに診断された神経膠芽腫の手術的切除の約2〜5週間後に開始する。一部の実施形態では、第2の処置は、第1の処置の完了の1〜2週間後に開始する。一部の実施形態では、第3の処置は、第2の処置の完了の3〜5週間後に開始する。一部の実施形態では、アルキル化剤は、テモゾロミドである。一部の実施形態では、放射線療法は、限局放射線療法である。一部の実施形態では、個体は、ナノ粒子投与の開始前に、新たに診断された神経膠芽腫の手術的切除を受けている。一部の実施形態では、放射線療法は、限局放射線療法である。一部の実施形態では、アルキル化剤の量は、約25mg/m2〜約100mg/m2である。一部の実施形態では、アルキル化剤は、毎日投与される。一部の実施形態では、アルキル化剤は、少なくとも約3週間にわたり毎日投与される。一部の実施形態では、アルキル化剤の量は、各投与について約125mg/m2〜約175mg/m2である。一部の実施形態では、アルキル化剤は、4週間ごとに約4〜6回投与される。一部の実施形態では、アルキル化剤は、4週間ごとに連続した5日間にわたり毎日投与される。一部の実施形態では、アルキル化剤は、少なくとも6サイクルにわたり投与され、各サイクルは、28日間からなる。一部の実施形態では、アルキル化剤は、経口投与される。一部の実施形態では、限局放射線療法は、毎日投与される。一部の実施形態では、約40〜80Gyの限局放射線療法が、各週に投与される。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、リムス薬物である。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、ラパマイシンである。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量は、約100mg/m2以下(例えば、約100、56、30、10、または5mg/m2以下)である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、1週間ごとに1回、3週間ごとに2回、または4週間ごとに3回投与される。一部の実施形態では、組成物中のナノ粒子の平均直径は、約200nm以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のアルブミンのmTOR阻害剤に対する重量比は、約9:1以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子は、アルブミンと会合する(例えば、アルブミンでコーティングされた)mTOR阻害剤を含む。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、少なくとも約1〜6サイクルにわたり投与され、各サイクルは、21日間または28日間からなる。一部の実施形態では、神経膠芽腫は、mTOR活性化異常を含む。一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、PTEN異常を含む。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。
一部の実施形態では、個体における再発性神経膠芽腫を処置する方法であって、mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えば、シロリムス)およびアルブミンを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を個体に全身(例えば、静脈内または皮下)投与するステップを含み、mTOR阻害剤が、3週間ごとに2回投与され、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量が、約50mg/m2〜約100mg/m2(例えば、56mg/m2、60mg/m2、75mg/m2、100mg/m2)である、方法が提供される。一部の実施形態では、組成物中のナノ粒子の平均直径は、約200nm以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のアルブミンのmTOR阻害剤に対する重量比は、約9:1以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子は、アルブミンと会合する(例えば、アルブミンでコーティングされた)mTOR阻害剤を含む。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、少なくとも約1〜6サイクルにわたり投与され、各サイクルは、21日間からなる。一部の実施形態では、再発性神経膠芽腫は、mTOR活性化異常を含む。一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、PTEN異常を含む。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。
一部の実施形態では、個体における再発性神経膠芽腫を処置する方法であって、mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えば、シロリムス)およびアルブミンを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を個体に(例えば、5分、4分、または3分以内のIVプッシュを介して)静脈内投与するステップを含み、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えば、シロリムス)の量が、約100mg/m2以下(例えば、約100、56、30、10、または5mg/m2以下)である、方法が提供される。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、3週間ごとに約1回〜1週間に約1回(例えば、3週間ごとに約2回)の頻度で投与される。一部の実施形態では、組成物中のナノ粒子の平均直径は、約200nm以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のアルブミンのmTOR阻害剤に対する重量比は、約9:1以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子は、アルブミンと会合する(例えば、アルブミンでコーティングされた)mTOR阻害剤を含む。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、少なくとも約1〜6サイクルにわたり投与され、各サイクルは、21日間からなる。一部の実施形態では、再発性神経膠芽腫は、mTOR活性化異常を含む。一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、PTEN異常を含む。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。
一部の実施形態では、個体における再発性神経膠芽腫を処置する方法であって、mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えば、シロリムス)およびアルブミンを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を個体に皮下投与するステップを含み、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えば、シロリムス)の量が、約100mg/m2以下(例えば、約100、56、30、10、または5mg/m2以下)である、方法が提供される。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、3週間ごとに約1回〜1週間に約1回(例えば、3週間ごとに約2回)の頻度で投与される。一部の実施形態では、組成物中のナノ粒子の平均直径は、約200nm以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のアルブミンのmTOR阻害剤に対する重量比は、約9:1以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子は、アルブミンと会合する(例えば、アルブミンでコーティングされた)mTOR阻害剤を含む。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、少なくとも約1〜6サイクルにわたり投与され、各サイクルは、21日間からなる。一部の実施形態では、再発性神経膠芽腫は、mTOR活性化異常を含む。一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、PTEN異常を含む。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。
一部の実施形態では、個体における再発性神経膠芽腫を処置する方法であって、(a)mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えば、シロリムス)およびアルブミンを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を個体に全身(例えば、静脈内または皮下)投与するステップ;ならびに(b)有効量の抗VEGF抗体(例えば、ベバシズマブ)を個体に投与するステップを含み、mTOR阻害剤が、4週間ごとに3回投与され、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量が、約30mg/m2〜約60mg/m2(例えば、30mg/m2、45mg/m2、56mg/m2)であり、抗VEGF抗体が、2週間ごとに1回投与され、抗VEGFの量が、各投与について約5mg/kgである、方法が提供される。一部の実施形態では、抗VEGF抗体は、ナノ粒子の投与の1時間以内に投与される。一部の実施形態では、組成物中のナノ粒子の平均直径は、約200nm以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のアルブミンのmTOR阻害剤に対する重量比は、約9:1以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子は、アルブミンと会合する(例えば、アルブミンでコーティングされた)mTOR阻害剤を含む。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、少なくとも約1〜6サイクルにわたり投与され、各サイクルは、28日間からなる。一部の実施形態では、再発性神経膠芽腫は、mTOR活性化異常を含む。一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、PTEN異常を含む。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。
一部の実施形態では、個体における再発性神経膠芽腫を処置する方法であって、(a)mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えば、シロリムス)およびアルブミンを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を個体に全身(例えば、静脈内または皮下)投与するステップ;(b)有効量のマリゾミブを個体に投与するステップを含み、mTOR阻害剤およびマリゾミブが、4週間ごとに3回投与され、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量が、約30mg/m2〜約60mg/m2(例えば、30mg/m2、45mg/m2、56mg/m2)であり、プロテアソーム阻害剤の量が、各投与について約0.8mg/m2である、方法が提供される。一部の実施形態では、プロテアソーム阻害剤は、ナノ粒子の投与の1時間以内に投与される。一部の実施形態では、組成物中のナノ粒子の平均直径は、約200nm以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のアルブミンのmTOR阻害剤に対する重量比は、約9:1以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子は、アルブミンと会合する(例えば、アルブミンでコーティングされた)mTOR阻害剤を含む。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、少なくとも約1〜6サイクルにわたり投与され、各サイクルは、28日間からなる。一部の実施形態では、再発性神経膠芽腫は、mTOR活性化異常を含む。一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、PTEN異常を含む。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。
一部の実施形態では、個体における再発性神経膠芽腫を処置する方法であって、(a)mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えば、シロリムス)およびアルブミンを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を個体に全身(例えば、静脈内または皮下)投与するステップ;ならびに(b)有効量のテモゾロミドを個体に投与するステップを含み、mTOR阻害剤が、4週間ごとに3回投与され、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量が、約30mg/m2〜約60mg/m2(例えば、30mg/m2、45mg/m2、56mg/m2)であり、テモゾロミドが、各投与について約50mg/m2の用量で毎日投与される、方法が提供される。一部の実施形態では、テモゾロミドは、少なくとも約4週間にわたり投与される。一部の実施形態では、テモゾロミドは、少なくとも6サイクルにわたり投与され、各サイクルは、28日間からなる。一部の実施形態では、テモゾロミドは、経口投与される。一部の実施形態では、組成物中のナノ粒子の平均直径は、約200nm以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のアルブミンのmTOR阻害剤に対する重量比は、約9:1以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子は、アルブミンと会合する(例えば、アルブミンでコーティングされた)mTOR阻害剤を含む。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、少なくとも約1〜6サイクルにわたり投与され、各サイクルは、28日間からなる。一部の実施形態では、再発性神経膠芽腫は、mTOR活性化異常を含む。一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、PTEN異常を含む。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。
一部の実施形態では、個体における再発性神経膠芽腫を処置する方法であって、(a)mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えば、シロリムス)およびアルブミンを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を個体に全身(例えば、静脈内または皮下)投与するステップ;ならびに(b)有効量のロムスチンを個体に投与するステップを含み、mTOR阻害剤が、3週間ごとに2回投与され、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量が、約30mg/m2〜約60mg/m2(例えば、30mg/m2、45mg/m2、56mg/m2)であり、ロムスチンが、6週間ごとに1回投与され、ロムスチンの量が、各投与について約90mg/m2である、方法が提供される。一部の実施形態では、ロムスチンは、経口投与される。一部の実施形態では、組成物中のナノ粒子の平均直径は、約200nm以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のアルブミンのmTOR阻害剤に対する重量比は、約9:1以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子は、アルブミンと会合する(例えば、アルブミンでコーティングされた)mTOR阻害剤を含む。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、少なくとも約1〜6サイクルにわたり投与され、各サイクルは、21日間からなる。一部の実施形態では、再発性神経膠芽腫は、mTOR活性化異常を含む。一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、PTEN異常を含む。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。
一部の実施形態では、個体において新たに診断された神経膠芽腫を処置する方法であって、mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えば、シロリムス)およびアルブミンを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を個体に全身(例えば、静脈内または皮下)投与するステップを含み、mTOR阻害剤が、1週間に1回投与され、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量が、約50mg/m2〜約100mg/m2(例えば、56mg/m2、75mg/m2、100mg/m2)である、方法が提供される。一部の実施形態では、個体は、切除手術に供されている。一部の実施形態では、処置が開始されるのは、切除手術の完了の少なくとも約3週間後であった。一部の実施形態では、組成物中のナノ粒子の平均直径は、約200nm以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のアルブミンのmTOR阻害剤に対する重量比は、約9:1以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子は、アルブミンと会合する(例えば、アルブミンでコーティングされた)mTOR阻害剤を含む。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、約28日間の1サイクルにわたり投与される。一部の実施形態では、新たに診断された神経膠芽腫は、mTOR活性化異常を含む。一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、PTEN異常を含む。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。
一部の実施形態では、個体において新たに診断された神経膠芽腫を処置する方法であって、(a)mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えば、シロリムス)およびアルブミンを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を個体に全身(例えば、静脈内または皮下)投与するステップ;(b)有効量のテモゾロミドを個体に投与するステップを含み、mTOR阻害剤が、4週間ごとに3回投与され、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量が、約30mg/m2〜約60mg/m2(例えば、30mg/m2、45mg/m2、56mg/m2)であり、テモゾロミドが、各投与について約150mg/m2の用量で投与される、方法が提供される。一部の実施形態では、テモゾロミドは、1週間に約4〜6回にわたり毎日投与される。一部の実施形態では、テモゾロミドは、4週間ごとに連続した5日間にわたり毎日投与される。一部の実施形態では、組成物中のナノ粒子の平均直径は、約200nm以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のアルブミンのmTOR阻害剤に対する重量比は、約9:1以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子は、アルブミンと会合する(例えば、アルブミンでコーティングされた)mTOR阻害剤を含む。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物、および/またはテモゾロミドは、約6サイクルまたは少なくとも約6サイクルにわたり投与され、各サイクルは、28日間からなる。一部の実施形態では、新たに診断された神経膠芽腫は、mTOR活性化異常を含む。一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、PTEN異常を含む。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。
一部の実施形態では、個体において新たに診断された神経膠芽腫を処置する方法であって、(a)mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えば、シロリムス)およびアルブミンを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を個体に全身(例えば、静脈内または皮下)投与するステップ;ならびに(b)有効量のテモゾロミドを個体に投与するステップ、ならびに(c)有効量の放射線療法を個体に投与するステップを含み、mTOR阻害剤が、3週間ごとに2回投与され、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量が、約30mg/m2〜約60mg/m2(例えば、30mg/m2、45mg/m2、56mg/m2)であり、テモゾロミドが、各投与について約75mg/m2の用量で毎日投与され、約60Gyの放射線療法が、毎週投与される、方法が提供される。一部の実施形態では、テモゾロミド(temolozomide)は、約6週間または少なくとも約6週間にわたり毎日投与される。一部の実施形態では、テモゾロミドは、経口投与される。一部の実施形態では、放射線療法は、限局放射線療法である。一部の実施形態では、放射線療法は、1週間に約5日間にわたり毎日投与される。一部の実施形態では、組成物中のナノ粒子の平均直径は、約200nm以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のアルブミンのmTOR阻害剤に対する重量比は、約9:1以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子は、アルブミンと会合する(例えば、アルブミンでコーティングされた)mTOR阻害剤を含む。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物、テモゾロミド、および/または放射線療法は、約2サイクルまたは少なくとも約2サイクルにわたり投与され、各サイクルは、21日間からなる。一部の実施形態では、新たに診断された神経膠芽腫は、mTOR活性化異常を含む。一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、PTEN異常を含む。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。
B.てんかんを処置する方法
一部の実施形態では、個体においててんかん(例えば、手術不応性てんかん)を処置する方法であって、mTOR阻害剤およびアルブミンを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を個体に全身(例えば、静脈内または皮下)投与するステップを含む、方法が提供される。一部の実施形態では、個体は、てんかん手術を受けている。一部の実施形態では、個体は、てんかん手術後の30日間に、少なくとも5回、6回、7回、もしくは8回のてんかん発作を有する、および/またはてんかん手術後に1週間のてんかん発作消失を有さない。一部の実施形態では、個体は、約26歳以下である。一部の実施形態では、個体は、約3歳である。一部の実施形態では、個体は、約0〜26、1〜26、2〜26、または3〜26歳である。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、リムス薬物である。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、ラパマイシンである。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量は、約100mg/m2以下(例えば、約100、56、30、10、または5mg/m2以下)である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、1週間ごとに1回、3週間ごとに2回、または4週間ごとに3回投与される。一部の実施形態では、組成物中のナノ粒子の平均直径は、約200nm以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のアルブミンのmTOR阻害剤に対する重量比は、約9:1以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子は、アルブミンと会合する(例えば、アルブミンでコーティングされた)mTOR阻害剤を含む。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、少なくとも約1〜6サイクルにわたり投与され、各サイクルは、21日間または28日間からなる。一部の実施形態では、個体は、mTOR活性化異常を有する。一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、PTEN異常を含む。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。
一部の実施形態では、個体においててんかん(例えば、手術不応性てんかん)を処置する方法であって、(a)mTOR阻害剤およびアルブミンを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を個体に全身(例えば、静脈内または皮下)投与するステップ;ならびに(b)第2の薬剤または非侵襲性処置(例えば、例えば、腫瘍処置電場と呼ばれる低強度の波様電場を創出することによる、細胞(例えば、神経膠芽腫がん細胞分裂)を妨害する非侵襲性処置、例えば、Optune(登録商標)処置)を投与するステップを含む、方法が提供される。一部の実施形態では、第2の薬剤は、抗てんかん薬物である。一部の実施形態では、抗てんかん薬物は、てんかんについての標準治療である。一部の実施形態では、抗てんかん薬物の投与量は、ラベル上の標準的なまたは推奨される投与量と顕著には異ならない。一部の実施形態では、個体は、てんかん手術を受けている。一部の実施形態では、個体は、てんかん手術後の30日間に、少なくとも5回、6回、7回、もしくは8回のてんかん発作を有する、および/またはてんかん手術後に1週間のてんかん発作消失を有さない。一部の実施形態では、個体は、26歳以下である。一部の実施形態では、個体は、3歳以上である。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、リムス薬物である。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、ラパマイシンである。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量は、約100mg/m2以下(例えば、約100、56、30、10、または5mg/m2以下)である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、1週間ごとに1回、3週間ごとに2回、または4週間ごとに3回投与される。一部の実施形態では、組成物中のナノ粒子の平均直径は、約200nm以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のアルブミンのmTOR阻害剤に対する重量比は、約9:1以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子は、アルブミンと会合する(例えば、アルブミンでコーティングされた)mTOR阻害剤を含む。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、少なくとも約1〜6サイクルにわたり投与され、各サイクルは、21日間または28日間からなる。一部の実施形態では、個体は、mTOR活性化異常を有する。一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、PTEN異常を含む。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。
一部の実施形態では、個体においててんかんを処置する方法であって、mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えば、シロリムス)およびアルブミンを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を個体に全身(例えば、静脈内または皮下)投与するステップを含み、mTOR阻害剤が、毎週投与され、ナノ粒子組成物中のmTORの量が、各投与について約1mg/m2〜約20mg/m2(例えば、1mg/m2、2.5mg/m2、5mg/m2、10mg/m2、20mg/m2)である、方法が提供される。一部の実施形態では、個体は、処置前にてんかん手術に供されている。一部の実施形態では、個体は、てんかん手術後の30日間に、少なくとも5回、6回、7回、もしくは8回のてんかん発作を有する、および/またはてんかん手術後に1週間のてんかん発作消失を有さない。一部の実施形態では、個体は、約0〜26、1〜26、2〜26、または3〜26歳である。一部の実施形態では、組成物中のナノ粒子の平均直径は、約200nm以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のアルブミンのmTOR阻害剤に対する重量比は、約9:1以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子は、アルブミンと会合する(例えば、アルブミンでコーティングされた)mTOR阻害剤を含む。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、約24週間または少なくとも約24週間にわたり投与される。一部の実施形態では、個体は、mTOR活性化異常を含む。一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、PTEN異常を含む。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。
一部の実施形態では、個体においててんかんを処置する方法であって、mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えば、シロリムス)およびアルブミンを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を個体に(例えば、5分、4分、または3分以内のIVプッシュを介して)静脈内投与するステップを含み、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えば、シロリムス)の量が、約100mg/m2以下(例えば、約100、56、30、10、または5mg/m2以下)である、方法が提供される。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、3週間ごとに約1回〜1週間に約1回(例えば、3週間ごとに1回)の頻度で投与される。一部の実施形態では、組成物中のナノ粒子の平均直径は、約200nm以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のアルブミンのmTOR阻害剤に対する重量比は、約9:1以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子は、アルブミンと会合する(例えば、アルブミンでコーティングされた)mTOR阻害剤を含む。一部の実施形態では、個体は、以前の抗てんかん手術および/または少なくとも1つの(例えば、1つ、2つ、3つまたはそれよりも多くの)抗てんかん薬物(例えば、本明細書に記載されるもの)もしくは非侵襲性処置(例えば、例えば、腫瘍処置電場と呼ばれる低強度の波様電場を創出することによる、細胞(例えば、神経膠芽腫がん細胞分裂)を妨害する非侵襲性処置、例えば、Optune(登録商標)処置)に対して不応性である。一部の実施形態では、てんかんは、皮質異形成(例えば、2A型および/または2B型皮質異形成)と関連する。一部の実施形態では、てんかんは、点頭てんかん(例えば、難治性点頭てんかん)と関連する。一部の実施形態では、てんかんは、不全片麻痺(例えば、左側先天性不全片麻痺)と関連する。一部の実施形態では、個体は、雄性である。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。一部の実施形態では、個体は、26歳以下(例えば、26、24、22、20、または18歳以下)である。
一部の実施形態では、個体においててんかんを処置する方法であって、mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えば、シロリムス)およびアルブミンを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を個体に皮下投与するステップを含み、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えば、シロリムス)の量が、約100mg/m2以下(例えば、約100、56、30、10、または5mg/m2以下)である、方法が提供される。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、3週間ごとに約1回〜1週間に約1回(例えば、3週間ごとに1回)の頻度で投与される。一部の実施形態では、組成物中のナノ粒子の平均直径は、約200nm以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のアルブミンのmTOR阻害剤に対する重量比は、約9:1以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子は、アルブミンと会合する(例えば、アルブミンでコーティングされた)mTOR阻害剤を含む。一部の実施形態では、個体は、以前の抗てんかん手術および/または少なくとも1つの(例えば、1つ、2つ、3つまたはそれよりも多くの)抗てんかん薬物(例えば、本明細書に記載されるもの)もしくは非侵襲性処置(例えば、例えば、腫瘍処置電場と呼ばれる低強度の波様電場を創出することによる、細胞(例えば、神経膠芽腫がん細胞分裂)を妨害する非侵襲性処置、例えば、Optune(登録商標)処置)に対して不応性である。一部の実施形態では、てんかんは、皮質異形成(例えば、2A型および/または2B型皮質異形成)と関連する。一部の実施形態では、てんかんは、点頭てんかん(例えば、難治性点頭てんかん)と関連する。一部の実施形態では、てんかんは、不全片麻痺(例えば、左側先天性不全片麻痺)と関連する。一部の実施形態では、個体は、雄性である。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。一部の実施形態では、個体は、26歳以下(例えば、26、24、22、20、または18歳以下)である。
一部の実施形態では、個体においててんかんを処置する方法であって、(a)mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えば、シロリムス)およびアルブミンを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を個体に全身(例えば、静脈内または皮下)投与するステップ;ならびに(b)第2の薬剤を投与するステップを含み、mTOR阻害剤が、毎週投与され、ナノ粒子組成物中のmTORの量が、各投与について約1mg/m2〜約20mg/m2(例えば、1mg/m2、2.5mg/m2、5mg/m2、10mg/m2、20mg/m2)であり、第2の薬剤が、抗てんかん薬物である、方法が提供される。一部の実施形態では、個体は、処置前にてんかん手術に供されている。一部の実施形態では、個体は、てんかん手術後の30日間に、少なくとも5回、6回、7回、もしくは8回のてんかん発作を有する、および/またはてんかん手術後に1週間のてんかん発作消失を有さない。一部の実施形態では、個体は、約0〜26、1〜26、2〜26、または3〜26歳である。一部の実施形態では、組成物中のナノ粒子の平均直径は、約200nm以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のアルブミンのmTOR阻害剤に対する重量比は、約9:1以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子は、アルブミンと会合する(例えば、アルブミンでコーティングされた)mTOR阻害剤を含む。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、約24週間または少なくとも約24週間にわたり投与される。一部の実施形態では、個体は、mTOR活性化異常を含む。一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、PTEN異常を含む。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。
C.皮質異形成を処置する方法
一部の実施形態では、個体においてCNS異形成(例えば、皮質異形成、例えば、限局性皮質異形成)を処置する方法であって、mTOR阻害剤およびアルブミンを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を個体に全身(例えば、静脈内または皮下)投与するステップを含む、方法が提供される。一部の実施形態では、個体は、てんかん手術を受けている。一部の実施形態では、個体は、てんかん手術後の30日間に、少なくとも5回、6回、7回、もしくは8回のてんかん発作を有する、および/またはてんかん手術後に1週間のてんかん発作消失を有さない。一部の実施形態では、個体は、26歳以下である。一部の実施形態では、個体は、3歳以上である。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、リムス薬物である。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、ラパマイシンである。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量は、約100mg/m2以下(例えば、約100、56、30、10、または5mg/m2以下)である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、1週間ごとに1回、3週間ごとに2回、または4週間ごとに3回投与される。一部の実施形態では、組成物中のナノ粒子の平均直径は、約200nm以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のアルブミンのmTOR阻害剤に対する重量比は、約9:1以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子は、アルブミンと会合する(例えば、アルブミンでコーティングされた)mTOR阻害剤を含む。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、少なくとも約1〜6サイクルにわたり投与され、各サイクルは、21日間または28日間からなる。一部の実施形態では、個体は、mTOR活性化異常を含む。一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、PTEN異常を含む。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。
一部の実施形態では、個体においてCNS異形成(例えば、皮質異形成、例えば、限局性皮質異形成)を処置する方法であって、(a)mTOR阻害剤およびアルブミンを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を個体に全身(例えば、静脈内または皮下)投与するステップ;ならびに(b)第2の薬剤を投与するステップを含む、方法が提供される。一部の実施形態では、第2の薬剤は、抗てんかん薬物である。一部の実施形態では、抗てんかん薬物は、てんかんについての標準治療である。一部の実施形態では、抗てんかん薬物の投与量は、ラベル上の標準的なまたは推奨される投与量と顕著には異ならない。一部の実施形態では、個体は、てんかん手術を受けている。一部の実施形態では、個体は、てんかん手術後の30日間に、少なくとも5回、6回、7回、もしくは8回のてんかん発作を有する、および/またはてんかん手術後に1週間のてんかん発作消失を有さない。一部の実施形態では、個体は、26歳以下である。一部の実施形態では、個体は、3歳以上である。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、リムス薬物である。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、ラパマイシンである。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量は、約100mg/m2以下(例えば、約100、56、30、10、または5mg/m2以下)である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、1週間ごとに1回、3週間ごとに2回、または4週間ごとに3回投与される。一部の実施形態では、組成物中のナノ粒子の平均直径は、約200nm以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のアルブミンのmTOR阻害剤に対する重量比は、約9:1以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子は、アルブミンと会合する(例えば、アルブミンでコーティングされた)mTOR阻害剤を含む。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、少なくとも約1〜6サイクルにわたり投与され、各サイクルは、21日間または28日間からなる。一部の実施形態では、個体は、mTOR活性化異常を含む。一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、PTEN異常を含む。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。
一部の実施形態では、個体において皮質異形成(例えば、限局性皮質異形成)を処置する方法であって、mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えば、シロリムス)およびアルブミンを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を個体に全身(例えば、静脈内または皮下)投与するステップを含み、mTOR阻害剤が、毎週投与され、ナノ粒子組成物中のmTORの量が、各投与について約1mg/m2〜約20mg/m2(例えば、1mg/m2、2.5mg/m2、5mg/m2、10mg/m2、20mg/m2)である、方法が提供される。一部の実施形態では、個体は、処置前にてんかん手術に供されている。一部の実施形態では、個体は、てんかん手術後の30日間に、少なくとも5回、6回、7回、もしくは8回のてんかん発作を有する、および/またはてんかん手術後に1週間のてんかん発作消失を有さない。一部の実施形態では、個体は、約0〜26、1〜26、2〜26、または3〜26歳である。一部の実施形態では、組成物中のナノ粒子の平均直径は、約200nm以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のアルブミンのmTOR阻害剤に対する重量比は、約9:1以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子は、アルブミンと会合する(例えば、アルブミンでコーティングされた)mTOR阻害剤を含む。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、約24週間または少なくとも約24週間にわたり投与される。一部の実施形態では、個体は、mTOR活性化異常を含む。一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、PTEN異常を含む。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。
一部の実施形態では、個体において皮質異形成を処置する方法であって、mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えば、シロリムス)およびアルブミンを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を個体に(例えば、5分、4分、または3分以内のIVプッシュを介して)静脈内投与するステップを含み、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えば、シロリムス)の量が、約100mg/m2以下(例えば、約100、56、30、10、または5mg/m2以下)である、方法が提供される。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、3週間ごとに約1回〜1週間に約1回(例えば、3週間ごとに1回)の頻度で投与される。一部の実施形態では、組成物中のナノ粒子の平均直径は、約200nm以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のアルブミンのmTOR阻害剤に対する重量比は、約9:1以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子は、アルブミンと会合する(例えば、アルブミンでコーティングされた)mTOR阻害剤を含む。一部の実施形態では、個体は、以前の抗てんかん手術および/または少なくとも1つの(例えば、1つ、2つ、3つまたはそれよりも多くの)抗てんかん薬物(例えば、本明細書に記載されるもの)もしくは非侵襲性処置(例えば、例えば、腫瘍処置電場と呼ばれる低強度の波様電場を創出することによる、細胞(例えば、神経膠芽腫がん細胞分裂)を妨害する非侵襲性処置、例えば、Optune(登録商標)処置)に対して不応性である。一部の実施形態では、皮質異形成は、2A型または2B型である。一部の実施形態では、個体は、雄性である。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。一部の実施形態では、個体は、26歳以下(例えば、26、24、22、20、または18歳以下)である。
一部の実施形態では、個体において皮質異形成を処置する方法であって、mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えば、シロリムス)およびアルブミンを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を個体に皮下投与するステップを含み、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えば、シロリムス)の量が、約100mg/m2以下(例えば、約100、56、30、10、または5mg/m2以下)である、方法が提供される。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、3週間ごとに約1回〜1週間ごとに約1回(例えば、3週間ごとに1回)の頻度で投与される。一部の実施形態では、組成物中のナノ粒子の平均直径は、約200nm以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のアルブミンのmTOR阻害剤に対する重量比は、約9:1以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子は、アルブミンと会合する(例えば、アルブミンでコーティングされた)mTOR阻害剤を含む。一部の実施形態では、個体は、以前の抗てんかん手術および/または少なくとも1つの(例えば、1つ、2つ、3つまたはそれよりも多くの)抗てんかん薬物(例えば、本明細書に記載されるもの)もしくは非侵襲性処置(例えば、例えば、腫瘍処置電場と呼ばれる低強度の波様電場を創出することによる、細胞(例えば、神経膠芽腫がん細胞分裂)を妨害する非侵襲性処置、例えば、Optune(登録商標)処置)に対して不応性である。一部の実施形態では、皮質異形成は、2A型または2B型である。一部の実施形態では、個体は、雄性である。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。一部の実施形態では、個体は、26歳以下(例えば、26、24、22、20、または18歳以下)である。
一部の実施形態では、個体において皮質異形成(例えば、限局性皮質異形成)を処置する方法であって、(a)mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えば、シロリムス)およびアルブミンを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を個体に全身(例えば、静脈内または皮下)投与するステップ;ならびに(b)第2の薬剤を投与するステップを含み、mTOR阻害剤が、毎週投与され、ナノ粒子組成物中のmTORの量が、各投与について約1mg/m2〜約20mg/m2(例えば、1mg/m2、2.5mg/m2、5mg/m2、10mg/m2、20mg/m2)であり、第2の薬剤が、抗てんかん薬物である、方法が提供される。一部の実施形態では、個体は、処置前にてんかん手術に供されている。一部の実施形態では、個体は、てんかん手術後の30日間に、少なくとも5回、6回、7回、もしくは8回のてんかん発作を有する、および/またはてんかん手術後に1週間のてんかん発作消失を有さない。一部の実施形態では、個体は、約0〜26、1〜26、2〜26、または3〜26歳である。一部の実施形態では、組成物中のナノ粒子の平均直径は、約200nm以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のアルブミンのmTOR阻害剤に対する重量比は、約9:1以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子は、アルブミンと会合する(例えば、アルブミンでコーティングされた)mTOR阻害剤を含む。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、約24週間または少なくとも約24週間にわたり投与される。一部の実施形態では、個体は、mTOR活性化異常を含む。一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、PTEN異常を含む。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。
投薬および投与方法
A.ナノ粒子組成物
一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、全身投与される。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、非経口投与される。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、静脈内、動脈内、腹腔内、膀胱内(intravesicularly)、皮下、髄腔内、肺内、筋肉内、気管内、眼内、経皮、経口に、または吸入により投与される。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、(例えば、5分、4分、または3分以内のIVプッシュによって)静脈内投与される。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、皮下投与される。
一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、1週間に、少なくとも約1回、約2回、約3回、約4回、約5回、約6回、または約7回(すなわち、毎日)のいずれかで投与される。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、3日ごとに1回、5日ごとに1回、または1週間ごとに1回以下、投与される。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、2週間ごとに約1回、3週間ごとに約1回、4週間ごとに約1回、3週間ごとに約2回、または4週間ごとに約3回投与される。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、月に1回、2カ月ごとに1回、3カ月ごとに1回、または3カ月を超える期間ごとに1回、投与される。一部の実施形態では、各投与間の間隔は、約6カ月間、約3カ月間、約1カ月間、約15日間、約8日間、約5日間、約3日間、または約1日間のいずれか未満である。一部の実施形態では、投薬スケジュールに休みがない。一部の実施形態では、各投与間の間隔は、約1週間以下である。
一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、個体(例えば、ヒト)に(例えば、5分、4分、または3分以内のIVプッシュを介して)静脈内投与され、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えば、シロリムス)の量は、約100mg/m2以下(例えば、約100、56、30、10、または5mg/m2以下)である。
一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、個体(例えば、ヒト)に皮下投与され、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えば、シロリムス)の量は、約100mg/m2以下(例えば、約100、56、30、10、または5mg/m2以下)である。
一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えば、シロリムス)の量は、以下の範囲:約0.1mg〜約1000mg、約0.1mg〜約2.5mg、約0.5mg〜約5mg、約5mg〜約10mg、約10mg〜約15mg、約15mg〜約20mg、約20mg〜約25mg、約20mg〜約50mg、約25mg〜約50mg、約50mg〜約75mg、約50mg〜約100mg、約75mg〜約100mg、約100mg〜約125mg、約125mg〜約150mg、約150mg〜約175mg、約175mg〜約200mg、約200mg〜約225mg、約225mg〜約250mg、約250mg〜約300mg、約300mg〜約350mg、約350mg〜約400mg、約400mg〜約450mg、または約450mg〜約500mg、約500mg〜約600mg、約600mg〜約700mg、約700mg〜約800mg、約800mg〜約900mg、または約900mg〜約1000mg(これらの値の間のいずれかの範囲を含む)のいずれかに含まれる。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量は、個体への各投与について約5mg〜約320mg、約10mg〜約210mg、または約15mg〜約160mgである。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量は、個体への各投与について少なくとも約5mg、10mg、または15mgである。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量は、個体への各投与について約320mg、210mg、または160mg以下である。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えば、シロリムス)の濃度は、例えば、約0.1mg/ml〜約50mg/ml、約0.1mg/ml〜約20mg/ml、約1mg/ml〜約10mg/ml、約2mg/ml〜約8mg/ml、約4mg/ml〜約6mg/ml、または約5mg/mlのいずれかを含めて、希薄(約0.1mg/ml)であるかまたは濃縮(約100mg/ml)されている。一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えば、シロリムス)の濃度は、少なくとも約0.5mg/ml、約1.3mg/ml、約1.5mg/ml、約2mg/ml、約3mg/ml、約4mg/ml、約5mg/ml、約6mg/ml、約7mg/ml、約8mg/ml、約9mg/ml、約10mg/ml、約15mg/ml、約20mg/ml、約25mg/ml、約30mg/ml、約40mg/ml、または約50mg/mlのいずれかである。
上記の態様のいずれかの一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えば、シロリムス)の量は、少なくとも約0.1mg/kg、約0.25mg/kg、約0.75mg/kg、約1mg/kg、約1.5mg/kg、約2mg/kg、約2.25mg/kg 約2.5mg/kg、約2.75mg/kg、約3.5mg/kg、約5mg/kg、約6.5mg/kg、約7.5mg/kg、約10mg/kg、約15mg/kg、約20mg/kg、約25mg/kg、約30mg/kg、約35mg/kg、約40mg/kg、約45mg/kg、約50mg/kg、約55mg/kg、または約60mg/kgのいずれかである。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量は、個体への各投与について約0.1mg/kg〜約5mg/kg、約0.2mg/kg〜約3.5mg/kg、または約0.25mg/kg〜約2.75mg/kgである。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量は、個体への各投与について少なくとも約0.1mg/kg、0.2mg/kgまたは0.25mg/kgである。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量は、個体への各投与について約5mg/kg、4mg/kg、3.5mg/kg、3mg/kg、または2.75mg/kg以下である。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。
一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量は、個体への各投与について約5mg/m2〜約200mg/m2、約7.5mg/m2〜約150mg/m2、約9.5mg/m2〜約100mg/m2である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量は、個体への各投与について少なくとも約5mg/m2、7.5mg/m2、または9.5mg/m2である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量は、個体への各投与について約200mg/m2、150mg/m2、または100mg/m2以下である。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。
一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量は、各投与について約0.1mg/m2〜約150mg/m2である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量は、各投与について約0.1mg/m2〜約120mg/m2である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量は、各投与について約200mg/m2、150mg/m2、120mg/m2、100mg/m2、80mg/m2、60mg/m2、40mg/m2、または20mg/m2以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量は、各投与について約15mg/m2、12.5mg/m2、10mg/m2、7.5mg/m2、5mg/m2、2.5mg/m2、2mg/m2、または1mg/m2以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量は、各投与について約0.1〜20mg/m2、20〜40mg/m2、40〜60mg/m2、60〜80mg/m2、80〜100mg/m2、または100〜120mg/m2である。一部の実施形態では、この方法は、第2の薬剤を投与するステップを含み、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量は、各投与について約100mg/m2以下である。
一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量は、いずれの3〜4週間についても、約25mg/m2〜約500mg/m2、約40mg/m2〜約400mg/m2、約50mg/m2〜約300mg/m2、または約60mg/m2〜約225mg/m2である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量は、いずれの4週間についても、約1mg/m2〜約100mg/m2、約4mg/m2〜約80mg/m2、または約10mg/m2〜約20mg/m2である。
ナノ粒子組成物の用量は、薬物有害反応を管理するために、用量低減を伴って、またはそれを伴わずに、中止または中断されてもよい。
一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、少なくとも1(例えば、少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12またはそれよりも多くのいずれか)サイクルにわたり投与される。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、多くても12(例えば、多くても11、10、9、8、7、6またはそれよりも少なくのいずれか)サイクルにわたり投与される。一部の実施形態では、サイクルは、3週間または4週間からなる。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、少なくとも約1〜6サイクルにわたり投与され、各サイクルは、21日間または28日間からなる。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、約6週間、8週間、12週間、もしくは24週間または少なくとも約6週間、8週間、12週間、もしくは24週間にわたり投与される。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、約1カ月間、2カ月間、3カ月間、4カ月間、5カ月間もしくは6カ月間または少なくとも約1カ月間、2カ月間、3カ月間、4カ月間、5カ月間もしくは6カ月間にわたり投与される。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、12カ月間、15カ月間、18カ月間、1年間、または2年間以下にわたり投与される。
一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物により、約24時間よりも短い注入時間にわたる、個体へのmTOR阻害剤ナノ粒子組成物の注入が可能になる。例えば、一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(例えば、シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物)は、約24時間、約12時間、約8時間、約5時間、約3時間、約2時間、約1時間、約30分間、約20分間、または約10分間のいずれか未満の注入期間にわたって投与される。一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(例えば、シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物)は、約30分間の注入期間にわたって投与される。
一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、3週間ごとに約2回投与され、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量は、各投与について約100mg/m2である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、約6カ月間または少なくとも約6カ月間にわたり投与される。
一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、4週間ごとに約3回または3週間ごとに約2回全身(例えば、静脈内または皮下)投与され、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量は、各投与について約100mg/m2以下(例えば、0.1〜20mg/m2、約20〜40mg/m2、40〜60mg/m2、60〜80mg/m2、または80〜100mg/m2)である。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、約6カ月間もしくは12カ月間または少なくとも約6カ月間もしくは12カ月間にわたり投与される。
一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、CNS障害を処置するための単一治療として投与される。
mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(例えば、シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物)の量は、特定の組成物、投与形式、および処置されるCNS障害のタイプにより様々となり得る。一部の実施形態では、この用量は、客観的応答(例えば、部分奏効または完全奏効)を生じるのに有効である。一部の実施形態では、この用量は、個体において完全奏効を生じるのに十分である。一部の実施形態では、この用量は、個体において部分奏効を生じるのに十分である。一部の実施形態では、投与される用量は、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(例えば、シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物)で処置される個体の集団において、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約64%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%または約90%のいずれかよりも高い全奏効率を生じるのに十分である。本明細書に記載される方法の処置に対する個体の応答は、例えば、RECISTレベルに基づいて決定され得る。
一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子(例えば、シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物)組成物の量は、個体の無増悪生存を延長するのに十分である。一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子(例えば、シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物)組成物の量は、個体の全生存を延長するのに十分である。一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(例えば、シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物)の量は、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物により処置された個体の集団の中で、約50%、約60%、約70%または約77%のいずれかを超えるものに臨床的利益を生じるのに十分である。
一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(例えば、シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物)の量は、処置前の同一個体における対応する腫瘍サイズ、がん細胞数もしくは腫瘍増殖速度と比べて、または処置を受けていない他の個体における対応する活性と比べて、少なくとも約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%または約100%のいずれかだけ、腫瘍(例えば、脳腫瘍、例えば、神経膠芽腫)サイズが縮小する、がん細胞数が低下する、または腫瘍増殖速度が低下するのに十分である。精製酵素、細胞をベースとするアッセイ、動物モデルまたはヒトへの試験によるin vitroアッセイなどの標準方法を使用して、この効果の大きさを測定することができる。
一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(例えば、シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物)の量は、処置前の同一個体におけるまたは処置を受けていない他の個体における対応する症状と比べてより低い程度まで、CNS障害(例えば、てんかん)の症状(例えば、ある期間中のてんかん発作の大きさまたはてんかん発作の回数)を改善するのに十分である。一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(例えば、シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物)の量は、処置前の同一個体におけるまたは処置を受けていない他の個体における対応する症状と比べて、少なくとも約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%または約100%のいずれかだけ、CNS障害(例えば、てんかん)の症状(例えば、ある期間中のてんかん発作の大きさまたはてんかん発作の回数)を改善するのに十分である。例示的な症状には、頭痛;顔、背中、腕、または脚における疼痛;集中力の欠如;感覚の喪失;記憶喪失;筋力の喪失;振戦;てんかん発作;増加した反射、痙攣、チック;麻痺;および不明瞭発語が含まれるがこれらに限定されない。
一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(例えば、シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物)の量は、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物が個体に投与される場合に、毒性学的作用(すなわち、臨床的に許容されるレベルの毒性を超える作用)を誘発するレベル未満である、または潜在的な副作用が制御され得る、もしくは許容され得るレベルである。
一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(例えば、シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物)の量は、この組成物の最大耐量(MTD)に近い。一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(例えば、シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物)の量は、MTDの約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、もしくは約98%のいずれかである、またはMTDの約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、もしくは約98%のいずれかを超える。一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(例えば、シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物)の量は、MTDの約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、または約98%のいずれか未満である。
B.第2の薬剤
本出願は、一部の実施形態では、第2の薬剤の投与を含む。一部の実施形態では、第2の薬剤は、全身投与される。一部の実施形態では、第2の薬剤は、非経口投与される。一部の実施形態では、第2の薬剤は、局所的に(topically)(即ち、局所に(locally))投与される。一部の実施形態では、第2の薬剤は、静脈内、動脈内、腹腔内、膀胱内、皮下、髄腔内、肺内、筋肉内、気管内、眼内、経皮、経口に、または吸入により投与される。
一部の実施形態では、ナノ粒子組成物および第2の薬剤は、個体に同時発生的に投与される。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物および第2の薬剤は、個体に逐次、投与される。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物および第2の薬剤は、個体に同時に投与される。
一部の実施形態では、第2の薬剤は、ナノ粒子組成物の投与前に投与される。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物は、ナノ粒子組成物投与の完了後1時間、30分、15分、または10分以内に投与される。
一部の実施形態では、第2の薬剤は、ナノ粒子組成物投与の完了後に投与される。一部の実施形態では、第2の薬剤は、ナノ粒子組成物投与の完了後1時間、30分、15分、または10分以内に投与される。
一部の実施形態では、第2の薬剤は、少なくとも1回について、ナノ粒子組成物の投与と同日に投与される。一部の実施形態では、第2の薬剤は、3週間または4週間のサイクル中の少なくとも1回、2回、3回または4回について、ナノ粒子組成物の投与と同日に投与される。
一部の実施形態では、第2の薬剤は、1週間に、少なくとも約1回、約2回、約3回、約4回、約5回、約6回、または約7回(すなわち、毎日)のいずれかで投与される。一部の実施形態では、第2の薬剤は、2週間ごとに約1回、3週間ごとに約1回、4週間ごとに約1回、3週間ごとに約2回、または4週間ごとに約3回投与される。一部の実施形態では、第2の薬剤は、月に1回、2カ月ごとに1回、3カ月ごとに1回、または3カ月ごとに1回よりも低頻度で、投与される。一部の実施形態では、各投与間の間隔は、約6カ月間、約3カ月間、約1カ月間、約15日間、約8日間、約5日間、約3日間、または約1日間のいずれか未満である。一部の実施形態では、投薬スケジュールに休みがない。一部の実施形態では、各投与間の間隔は、約1週間以下である。
一部の実施形態では、第2の薬剤は、少なくとも1(例えば、少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12またはそれよりも多くのいずれか)サイクルにわたり投与される。一部の実施形態では、第2の薬剤は、多くても12(例えば、多くても11、10、9、8、7、6またはそれよりも少なくのいずれか)サイクルにわたり投与される。一部の実施形態では、サイクルは、3週間または4週間からなる。
一部の実施形態では、本明細書に記載される第2の薬剤は、注入によって投与される。一部の実施形態では、注入時間は、約24時間よりも短い。例えば、一部の実施形態では、第2の薬剤は、約24時間、約12時間、約8時間、約5時間、約3時間、約2時間、約1.5時間、約1時間、約30分間、約20分間、または約10分間のいずれか未満の注入期間にわたって投与される。
第2の薬剤の用量は、薬物有害反応を管理するために、用量低減を伴って、またはそれを伴わずに、中止または中断されてもよい。一部の実施形態では、第2の薬剤は、第2の薬剤の承認ブランドの処方情報に従って投与される。
一部の実施形態では、同じ程度の処置を発揮するのに必要な、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤(例えば、ラパマイシン)の通常の量の少なくとも約5%、約10%、約20%、約30%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、またはそれよりも高くのいずれかだけの減少を可能にするように、第2の薬剤が個体に適用される。一部の実施形態では、同じ程度の処置を発揮するのに必要な、第2の薬剤の通常の用量の少なくとも約5%、約10%、約20%、約30%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、またはそれよりも高くのいずれかだけの減少を可能にするように、ナノ粒子組成物中の十分なmTOR阻害剤が投与される。
一部の実施形態では、ナノ粒子組成物および第2の薬剤の投与の組合せは、相加効果を超える効果を生じる。
個体(例えば、ヒト)に投与されるmTOR阻害剤ナノ粒子組成物(例えば、シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物)の量および第2の薬剤の用量は、特定の組成物、投与形式、および処置されるCNS障害のタイプにより様々となり得る。一部の実施形態では、この用量は、客観的応答(例えば、部分奏効または完全奏効)を生じるのに有効である。一部の実施形態では、この用量は、個体において完全奏効を生じるのに十分である。一部の実施形態では、この用量は、個体において部分奏効を生じるのに十分である。一部の実施形態では、投与される用量は、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(例えば、シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物)および第2の薬剤で処置される個体の集団において、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約64%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%または約90%のいずれかよりも高い全奏効率を生じるのに十分である。本明細書に記載される方法の処置に対する個体の応答は、例えば、RECISTレベルに基づいて決定され得る。
一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子(例えば、シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物)組成物および第2の薬剤の量は、個体の無増悪生存を延長するのに十分である。一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子(例えば、シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物)組成物および第2の薬剤の量は、個体の全生存を延長するのに十分である。一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(例えば、シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物)および第2の薬剤の量は、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物および第2の薬剤により処置された個体の集団の中で、約50%、約60%、約70%または約77%のいずれかを超えるものに臨床的利益を生じるのに十分である。
一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(例えば、シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物)および第2の薬剤の量は、処置前の同一個体における対応する腫瘍サイズ、がん細胞数もしくは腫瘍増殖速度と比べて、または処置を受けていない他の個体における対応する活性と比べて、少なくとも約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%または約100%のいずれかだけ、腫瘍(例えば、脳腫瘍、例えば、神経膠芽腫)サイズが縮小する、がん細胞数が低下する、または腫瘍増殖速度が低下するのに十分である。精製酵素、細胞をベースとするアッセイ、動物モデルまたはヒトへの試験によるin vitroアッセイなどの標準方法を使用して、この効果の大きさを測定することができる。
一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(例えば、シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物)および第2の薬剤の量は、処置前の同一個体におけるまたは処置を受けていない他の個体における対応する症状と比べてより低い程度まで、CNS障害(例えば、てんかん)の症状(例えば、ある期間中のてんかん発作の大きさまたはてんかん発作の回数)を改善するのに十分である。一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(例えば、シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物)および第2の薬剤の量は、処置前の同一個体におけるまたは処置を受けていない他の個体における対応する症状と比べて、少なくとも約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%または約100%のいずれかだけ、CNS障害(例えば、てんかん)の症状(例えば、ある期間中のてんかん発作の大きさまたはてんかん発作の回数)を改善するのに十分である。例示的な症状には、頭痛;顔、背中、腕、または脚における疼痛;集中力の欠如;感覚の喪失;記憶喪失;筋力の喪失;振戦;てんかん発作;増加した反射、痙攣、チック;麻痺;および不明瞭発語が含まれるがこれらに限定されない。
一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(例えば、シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物)および第2の薬剤の量は、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物および第2の薬剤が個体に投与される場合に、毒性学的作用(すなわち、臨床的に許容されるレベルの毒性を超える作用)を誘発するレベル未満である、または潜在的な副作用が制御され得る、もしくは許容され得るレベルである。
一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(例えば、シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物)の量は、第2の薬剤と一緒に投与される場合、同じ投薬レジメンに従って、この組成物の最大耐量(MTD)に近い。一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(例えば、シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物)の量は、第2の薬剤と一緒に投与される場合、MTDの約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、もしくは約98%のいずれかを超える。
1.抗VEGF抗体
一部の実施形態では、抗VEGF抗体(例えば、ベバシズマブ)は、1週間に、少なくとも約1回、約2回、約3回、約4回、約5回、約6回、または約7回(すなわち、毎日)のいずれかで投与される。一部の実施形態では、抗VEGF抗体は、2週間ごとに約1回、3週間ごとに約1回、4週間ごとに約1回、3週間ごとに約2回、または4週間ごとに約3回投与される。一部の実施形態では、抗VEGF抗体は、月に1回、2カ月ごとに1回、3カ月ごとに1回、または3カ月を超える期間ごとに1回、投与される。一部の実施形態では、各投与間の間隔は、約6カ月間、約3カ月間、約1カ月間、約15日間、約8日間、約5日間、約3日間、または約1日間のいずれか未満である。一部の実施形態では、投薬スケジュールに休みがない。一部の実施形態では、各投与間の間隔は、約1週間以下である。
一部の実施形態では、抗VEGFの量は、各投与について約0.1mg/kg〜約20mg/kg、約0.5mg/kg〜約10mg/kg、約1mg/kg〜約7.5mg/kg、または約1mg/kg〜約5mg/kgである。一部の実施形態では、抗VEGFの量は、各投与について約20mg/kg、10mg/kg、7.5mg/kg、または5mg/kg以下である。
一部の実施形態では、抗VEGFの量(例えば、毎週投与されない場合の平均量)は、各週について約0.1mg/kg〜約20mg/kg、約0.5mg/kg〜約10mg/kg、約1mg/kg〜約7.5mg/kg、または約1mg/kg〜約5mg/kgである。一部の実施形態では、抗VEGFの量は、各週について約20mg/kg、10mg/kg、7.5mg/kg、または5mg/kg以下である。
一部の実施形態では、抗VEGFの量は、いずれの2週間についても、約0.1mg/kg〜約20mg/kg、約0.5mg/kg〜約10mg/kg、約1mg/kg〜約7.5mg/kg、または約1mg/kg〜約5mg/kgである。一部の実施形態では、抗VEGFの量は、いずれの2週間についても、約20mg/kg、10mg/kg、7.5mg/kg、または5mg/kg以下である。
一部の実施形態では、抗VEGF抗体は、静脈内投与される。
一部の実施形態では、抗VEGF抗体により、約24時間よりも短い注入時間にわたる、個体への抗VEGF抗体の注入が可能になる。例えば、一部の実施形態では、抗VEGF抗体は、約24時間、約12時間、約8時間、約5時間、約3時間、約2時間、約1.5時間、約1時間、約30分間、約20分間、または約10分間のいずれか以下の注入期間にわたって投与される。一部の実施形態では、抗VEGF抗体の第1の用量は、抗VEGF抗体のその後の用量のための注入期間と比べて、より長い注入期間にわたって投与される。一部の実施形態では、抗VEGF抗体の第1の用量は、約60〜120分間の注入期間にわたって投与される。一部の実施形態では、抗VEGF抗体の第2の用量またはその後の用量は、約30〜90分間の注入期間にわたって投与される。
一部の実施形態では、抗VEGF抗体(例えば、ベバシズマブ)は、2週間ごとに1回静脈内投与され、抗VEGF抗体は、2週間ごとに約1mg/kg〜約10mg/kgの量で投与される。一部の実施形態では、抗VEGF抗体は、ナノ粒子組成物投与の完了後1時間以内に投与される。
2.プロテアソーム阻害剤
一部の実施形態では、プロテアソーム阻害剤(例えば、マリゾミブ)は、1週間に、少なくとも約1回、約2回、約3回、約4回、約5回、約6回、または約7回(すなわち、毎日)のいずれかで投与される。一部の実施形態では、プロテアソーム阻害剤(例えば、マリゾミブ)は、2週間ごとに約1回、3週間ごとに約1回、4週間ごとに約1回、3週間ごとに約2回、または4週間ごとに約3回投与される。一部の実施形態では、プロテアソーム阻害剤(例えば、マリゾミブ)は、月に1回、2カ月ごとに1回、3カ月ごとに1回、または3カ月を超える期間ごとに1回、投与される。一部の実施形態では、各投与間の間隔は、約6カ月間、約3カ月間、約1カ月間、約15日間、約8日間、約5日間、約3日間、または約1日間のいずれか未満である。一部の実施形態では、投薬スケジュールに休みがない。一部の実施形態では、各投与間の間隔は、約1週間以下である。
一部の実施形態では、プロテアソーム阻害剤(例えば、マリゾミブ)の量は、各投与について約0.05mg/m2〜約5mg/m2、約0.1mg/m2〜約2.5mg/m2、約0.2mg/m2〜約1.5mg/m2、約0.4mg/m2〜約1.2mg/m2、または約0.6mg/m2〜約1.0mg/m2である。一部の実施形態では、プロテアソーム阻害剤(例えば、マリゾミブ)の量は、各投与について約1.5mg/m2、1.2mg/m2、1.0mg/m2、0.9mg/m2、または0.8mg/m2以下である。一部の実施形態では、プロテアソーム阻害剤(例えば、マリゾミブ)の量は、各投与について約0.4mg/m2、0.5mg/m2、0.6mg/m2、0.7mg/m2、または0.75mg/m2よりも多い。
一部の実施形態では、プロテアソーム阻害剤(例えば、マリゾミブ)の量(例えば、毎週投与されない場合の平均量)は、各週について約0.05mg/m2〜約5mg/m2、約0.1mg/m2〜約2.5mg/m2、約0.2mg/m2〜約1.5mg/m2、約0.2mg/m2〜約1.2mg/m2、約0.2mg/m2〜約1.0mg/m2、約0.4mg/m2〜約0.8mg/m2、または約0.5mg/m2〜約0.7mg/m2である。一部の実施形態では、プロテアソーム阻害剤(例えば、マリゾミブ)の量は、各投与について約1.5mg/m2、1.2mg/m2、1.0mg/m2、0.9mg/m2、0.8mg/m2、または0.6mg/m2以下である。一部の実施形態では、プロテアソーム阻害剤(例えば、マリゾミブ)の量は、各週について約0.3mg/m2、0.4mg/m2、0.5mg/m2、または0.6mg/m2よりも多い。
一部の実施形態では、プロテアソーム阻害剤(例えば、マリゾミブ)の量は、いずれの4週間についても、0.05mg/m2〜約10mg/m2、約0.5mg/m2〜約7.5mg/m2、約1mg/m2〜約5mg/m2、約1.5mg/m2〜約3.5mg/m2、約2mg/m2〜約3mg/m2、約2.1mg/m2〜約2.8mg/m2、または約2.3mg/m2〜約2.5mg/m2である。一部の実施形態では、プロテアソーム阻害剤(例えば、マリゾミブ)の量は、いずれの4週間についても、約10mg/m2、7.5mg/m2、5mg/m2、3.5mg/m2、3mg/m2、または2.5mg/m2以下である。一部の実施形態では、プロテアソーム阻害剤(例えば、マリゾミブ)の量は、いずれの4週間についても、約0.1mg/m2、0.5mg/m2、1mg/m2、1.5mg/m2、2mg/m2、2.1mg/m2、または2.3mg/m2よりも多い。
一部の実施形態では、プロテアソーム阻害剤(例えば、マリゾミブ)は、静脈内投与される。
一部の実施形態では、プロテアソーム阻害剤(例えば、マリゾミブ)により、約24時間よりも短い注入時間にわたる、個体へのプロテアソーム阻害剤(例えば、マリゾミブ)の注入が可能になる。例えば、一部の実施形態では、プロテアソーム阻害剤(例えば、マリゾミブ)は、約24時間、約12時間、約8時間、約5時間、約3時間、約2時間、約1.5時間、約1時間、約30分間、約20分間、または約10分間のいずれか以下の注入期間にわたって投与される。
一部の実施形態では、プロテアソーム阻害剤(例えば、マリゾミブ)は、4週間ごとに3回静脈内投与され、プロテアソーム阻害剤(例えば、マリゾミブ)は、各投与について約0.6mg/m2〜約1.0mg/m2の量で投与される。一部の実施形態では、プロテアソーム阻害剤(例えば、マリゾミブ)は、ナノ粒子組成物投与の完了後1時間以内に投与される。
3.アルキル化剤
一部の実施形態では、アルキル化剤(例えば、テモゾロミド)は、1週間に、少なくとも約1回、約2回、約3回、約4回、約5回、約6回、または約7回(すなわち、毎日)のいずれかで投与される。一部の実施形態では、アルキル化剤(例えば、テモゾロミド)は、2週間ごとに約1回、3週間ごとに約1回、4週間ごとに約1回、3週間ごとに約2回、または4週間ごとに約3回投与される。一部の実施形態では、アルキル化剤(例えば、テモゾロミド)は、月に1回、2カ月ごとに1回、3カ月ごとに1回、または3カ月を超える期間ごとに1回、投与される。一部の実施形態では、各投与間の間隔は、約6カ月間、約3カ月間、約1カ月間、約15日間、約8日間、約5日間、約3日間、または約1日間のいずれか未満である。一部の実施形態では、投薬スケジュールに休みがない。一部の実施形態では、各投与間の間隔は、約1週間以下である。
一部の実施形態では、アルキル化剤(例えば、テモゾロミド)は、約3日間、5日間、1週間、2週間、3週間、4週間、5週間もしくは6週間または少なくとも約3日間、5日間、1週間、2週間、3週間、4週間、5週間もしくは6週間にわたり毎日投与される。一部の実施形態では、アルキル化剤(例えば、テモゾロミド)は、交互の1週間スケジュール(7日間のオンおよび7日間のオフ)で投与される。一部の実施形態では、アルキル化剤(例えば、テモゾロミド)は、21日間サイクルまたは28日間サイクル中、連続した少なくとも2日間、連続した少なくとも3日間、連続した少なくとも4日間または連続した少なくとも5日間にわたり投与される。
一部の実施形態では、アルキル化剤(例えば、テモゾロミド)の量は、各投与について約1mg/m2〜約250mg/m2、約10mg/m2〜約200mg/m2、約20mg/m2〜約150mg/m2、約30mg/m2〜約100mg/m2、約40mg/m2〜約90mg/m2、約45mg/m2〜約85mg/m2である。一部の実施形態では、アルキル化剤(例えば、テモゾロミド)の量は、各投与について約10mg/m2〜約100mg/m2、約25mg/m2〜約75mg/m2、約40mg/m2〜約60mg/m2、または約50mg/m2である。一部の実施形態では、アルキル化剤(例えば、テモゾロミド)の量は、各投与について約10mg/m2〜約150mg/m2、約25mg/m2〜約125mg/m2、約50mg/m2〜約150mg/m2、または約75mg/m2である。一部の実施形態では、アルキル化剤(例えば、テモゾロミド)の量は、各投与について約10mg/m2〜約150mg/m2、約50mg/m2〜約300mg/m2、約100mg/m2〜約200mg/m2、約125mg/m2〜約175mg/m2、または約150mg/m2である。
一部の実施形態では、アルキル化剤(例えば、テモゾロミド)の量は、各日について約1mg/m2〜約250mg/m2、約10mg/m2〜約200mg/m2、約20mg/m2〜約150mg/m2、約30mg/m2〜約100mg/m2、約40mg/m2〜約90mg/m2、約45mg/m2〜約85mg/m2である。一部の実施形態では、アルキル化剤(例えば、テモゾロミド)の量は、各日について約10mg/m2〜約100mg/m2、約25mg/m2〜約75mg/m2、約40mg/m2〜約60mg/m2、または約50mg/m2である。一部の実施形態では、アルキル化剤(例えば、テモゾロミド)の量は、各日について約10mg/m2〜約150mg/m2、約25mg/m2〜約125mg/m2、約50mg/m2〜約150mg/m2、または約75mg/m2である。一部の実施形態では、アルキル化剤(例えば、テモゾロミド)の量は、各日について約10mg/m2〜約150mg/m2、約50mg/m2〜約300mg/m2、約100mg/m2〜約200mg/m2、約125mg/m2〜約175mg/m2、または約150mg/m2である。
一部の実施形態では、アルキル化剤(例えば、テモゾロミド)の量は、各週について約10mg/m2〜約800mg/m2、約100mg/m2〜約600mg/m2、または約100mg/m2〜約530mg/m2である。一部の実施形態では、アルキル化剤(例えば、テモゾロミド)の量は、各週について約200mg/m2〜約500mg/m2、約300mg/m2〜約400mg/m2、約325mg/m2〜約375mg/m2、または約350mg/m2である。一部の実施形態では、アルキル化剤(例えば、テモゾロミド)の量は、各週について約300mg/m2〜約750mg/m2、約400mg/m2〜約650mg/m2、約500mg/m2〜約550mg/m2、または約525mg/m2である。一部の実施形態では、アルキル化剤(例えば、テモゾロミド)の量は、各週について約25mg/m2〜約175mg/m2、約50mg/m2〜約150mg/m2、約75mg/m2〜約125mg/m2、約100mg/m2〜約115mg/m2、または約105mg/m2〜約110mg/m2である。
一部の実施形態では、アルキル化剤(例えば、テモゾロミド)の量は、4週間(即ち、28日間)のサイクルについて約500mg/m2〜約2500mg/m2、約650mg/m2〜約2300mg/m2、約750mg/m2〜約2100mg/m2である。一部の実施形態では、アルキル化剤(例えば、テモゾロミド)の量は、4週間(即ち、28日間)のサイクルについて約700mg/m2〜約2100mg/m2、約1000mg/m2〜約1800mg/m2、約1200mg/m2〜約1600mg/m2、または約1400mg/m2である。一部の実施形態では、アルキル化剤(例えば、テモゾロミド)の量は、4週間(即ち、28日間)のサイクルについて約1000mg/m2〜約3200mg/m2、約1500mg/m2〜約2700mg/m2、約1800mg/m2〜約2400mg/m2、または約2100mg/m2である。一部の実施形態では、アルキル化剤(例えば、テモゾロミド)の量は、4週間(即ち、28日間)のサイクルについて約300mg/m2〜約1200mg/m2、約500mg/m2〜約1000mg/m2、約650mg/m2〜約850mg/m2、約700mg/m2〜約800mg/m2、または約750mg/m2である。
一部の実施形態では、アルキル化剤(例えば、テモゾロミド)は、経口投与される。
一部の実施形態では、アルキル化剤(例えば、テモゾロミド)は、毎日経口投与され、アルキル化剤(例えば、テモゾロミド)は、各投与について約25mg/m2〜約75mg/m2の量で投与される。一部の実施形態では、アルキル化剤(例えば、テモゾロミド)は、少なくとも4週間にわたり毎日経口投与され、アルキル化剤(例えば、テモゾロミド)は、各投与について約50mg/m2〜約100mg/m2の量で投与される。一部の実施形態では、アルキル化剤(例えば、テモゾロミド)は、28日間のサイクル中、連続した少なくとも4日間にわたり経口投与され、アルキル化剤(例えば、テモゾロミド)は、各投与について約100mg/m2〜約200mg/m2の量で投与される。
a)ニトロソウレア化合物
一部の実施形態では、アルキル化剤は、ニトロソウレア化合物である。一部の実施形態では、ニトロソウレア化合物は、ロムスチン(CCNU)である。一部の実施形態では、ニトロソウレア化合物(例えば、ロムスチン)は、1週間ごとに約1回、2週間ごとに約1回、3週間ごとに約1回、4週間ごとに約1回、5週間ごとに約1回または6週間ごとに約1回投与される。一部の実施形態では、ニトロソウレア化合物(例えば、ロムスチン)は、1週間に、少なくとも約1回、約2回、約3回、約4回、約5回、約6回、または約7回(すなわち、毎日)のいずれかで投与される。一部の実施形態では、ニトロソウレア化合物(例えば、ロムスチン)は、3週間ごとに約2回、または4週間ごとに約3回投与される。一部の実施形態では、ニトロソウレア化合物(例えば、ロムスチン)は、月に1回、2カ月ごとに1回、3カ月ごとに1回、または3カ月を超える期間ごとに1回、投与される。一部の実施形態では、各投与間の間隔は、約6カ月間、約3カ月間、約1カ月間、約15日間、約8日間、約5日間、約3日間、または約1日間のいずれか未満である。一部の実施形態では、投薬スケジュールに休みがない。一部の実施形態では、各投与間の間隔は、約1週間以下である。
一部の実施形態では、ニトロソウレア化合物(例えば、ロムスチン)の量は、各投与について約30mg/m2〜約180mg/m2、約50mg/m2〜約150mg/m2、約70mg/m2〜約120mg/m2、約80mg/m2〜約100mg/m2、または約90mg/m2である。一部の実施形態では、ニトロソウレア化合物(例えば、ロムスチン)の量は、各投与について約180mg/m2、150mg/m2、120mg/m2、100mg/m2、または90mg/m2以下である。一部の実施形態では、ニトロソウレア化合物(例えば、ロムスチン)の量は、各投与について約30mg/m2、50mg/m2、70mg/m2、80mg/m2、または85mg/m2よりも多い。
一部の実施形態では、ニトロソウレア化合物(例えば、ロムスチン)の量は、いずれの6週間についても、約30mg/m2〜約180mg/m2、約50mg/m2〜約150mg/m2、約70mg/m2〜約120mg/m2、約80mg/m2〜約100mg/m2、または約90mg/m2である。一部の実施形態では、ニトロソウレア化合物(例えば、ロムスチン)の量は、いずれの6週間についても、約180mg/m2、150mg/m2、120mg/m2、110mg/m2、100mg/m2、95mg/m2、または90mg/m2以下である。一部の実施形態では、ニトロソウレア化合物(例えば、ロムスチン)の量は、いずれの6週間についても、約30mg/m2、50mg/m2、70mg/m2、75mg/m2、80mg/m2、または85mg/m2よりも多い。
一部の実施形態では、ニトロソウレア化合物(例えば、ロムスチン)は、経口投与される。
一部の実施形態では、ニトロソウレア化合物(例えば、ロムスチン)は、6週間ごとに1回経口投与され、ニトロソウレア化合物(例えば、ロムスチン)は、各投与について約70mg/m2〜約120mg/m2の量で投与される。一部の実施形態では、ニトロソウレア化合物(例えば、ロムスチン)は、ナノ粒子組成物投与の完了後1時間以内に投与される。
C.放射線療法
一部の実施形態では、この方法は、放射線療法をさらに含む。本明細書に企図されている放射線には、例えば、7線、X線(外部ビーム)、およびCNS障害と関連する細胞/組織への放射性同位体の指向性の送達が含まれる。他の形態のDNA損傷因子もまた企図され、例えば、マイクロ波およびUV照射もまた企図される。放射線は、単一の線量で、または線量分割スケジュールで一連の小さい線量で、与えられ得る。
一部の実施形態では、同じ程度の処置を発揮するのに必要な、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤(例えば、ラパマイシン)の通常の量および/または第2の薬剤の用量の少なくとも約5%、約10%、約20%、約30%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、またはそれよりも高くのいずれかだけの減少を可能にするように、十分な放射線療法が個体に適用される。一部の実施形態では、同じ程度の処置を発揮するのに必要な、放射線療法の通常の線量の少なくとも約5%、約10%、約20%、約30%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、またはそれよりも高くのいずれかだけの減少を可能にするように、ナノ粒子組成物中の十分なmTOR阻害剤および/または第2の薬剤が投与される。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤(例えば、ラパマイシン)の量、第2の薬剤の用量、および放射線療法の線量は、三重の組合せで使用されない場合の各々の対応する通常の用量(線量)と比べて、すべて減少される。
一部の実施形態では、ナノ粒子組成物(必要に応じて第2の薬剤を伴う)および放射線治療の投与の組合せは、相加効果を超える効果を生じる。
一部の実施形態では、放射線療法は、全脳放射線療法である。一部の実施形態では、放射線療法は、強度変調放射線治療(IMRT)である。一部の実施形態では、放射線療法は、限局放射線療法である。
一部の実施形態では、放射線療法は、1週間に少なくとも約1、2、3、4、または5日間投与される。一部の実施形態では、放射線療法は、約1、2、3、4、5、もしくは6週間または少なくとも約1、2、3、4、5、もしくは6週間にわたり投与される。一部の実施形態では、放射線療法は、多くても約12、11、10、9、8、7、または6週間にわたり投与される。
一部の実施形態では、約10〜120Gy、20〜100Gy、30〜90Gy、40〜80Gy、50〜70Gy、55〜65Gyまたは60Gyの放射線療法の総線量が、1週間に少なくとも1、2、3、4、または5日間にわたり、個体に毎日投与される。一部の実施形態では、約10Gy、20Gy、30Gy、40Gy、50Gy、55Gyもしくは60Gyまたは少なくとも約10Gy、20Gy、30Gy、40Gy、50Gy、55Gyもしくは60Gyの放射線療法の総線量が、1週間に少なくとも1、2、3、4、または5日間にわたり、個体に毎日投与される。一部の実施形態では、多くても約120Gy、110Gy、100Gy、90Gy、80Gy、75Gy、70Gy、65Gyまたは60Gyの放射線療法の総線量が、1週間に少なくとも1、2、3、4、または5日間にわたり、個体に毎日投与される。
一部の実施形態では、個体に毎日投与される放射線療法の総線量は、約10〜50、15〜45、20〜40、25〜35、28〜32、または30分割の放射線を有する。一部の実施形態では、各分割の線量は、約50〜350cGy、100〜300cGy、125〜275cGy、150〜250cGy、175〜225cGy、190〜210cGyまたは約200cGyである。
一部の実施形態では、約50〜70Gyの放射線療法の総線量が、1週間に少なくとも5日間にわたり、個体に毎日投与され、放射線療法の各総線量は、約25〜35分割の放射線を有し、各分割の線量は、約150〜250cGyである。
放射性同位体についての投与量範囲は、広く様々となり、同位体の半減期ならびに放出される放射線の強さおよびタイプに依存する。
CNS障害
本出願は、個体におけるCNS障害を処置する方法を提供する。一部の実施形態では、CNS障害は、中枢神経系中の腫瘍である。一部の実施形態では、CNS障害は、中枢神経系中の発達障害である。一部の実施形態では、CNS障害は、中枢神経系中の変性障害である。
一部の実施形態では、CNS障害は、神経膠腫である。一部の実施形態では、CNS障害は、神経膠芽腫である。一部の実施形態では、CNS障害は、てんかんである。一部の実施形態では、CNS障害は、皮質異形成(例えば、限局性皮質異形成)である。一部の実施形態では、CNS障害は、結節性硬化症、脳腫瘍、脆弱X症候群、ダウン症候群、レット症候群、アルツハイマー病、パーキンソン病、およびハンチントン病からなる群から選択される。
A.腫瘍
一部の実施形態では、CNS障害は、中枢神経系中の腫瘍である。一部の実施形態では、腫瘍は、悪性である。一部の実施形態では、腫瘍は、脳腫瘍である。一部の実施形態では、腫瘍は、原発性脳腫瘍である。一部の実施形態では、腫瘍は、二次性脳腫瘍である。一部の実施形態では、腫瘍は、神経膠腫である。
1.神経膠芽腫
一部の実施形態では、CNS障害は、神経膠芽腫(GBM)である。一部の実施形態では、神経膠芽腫は、古典的、前神経、神経、または間葉系サブタイプとして分類される。Verhaak et al., Cancer Cell. 2010 Jan 19; 17(1): 98を参照のこと。
一部の実施形態では、神経膠芽腫は、脳中の腫瘍を含む。一部の実施形態では、腫瘍は、大脳にある。一部の実施形態では、腫瘍は、小脳にある。一部の実施形態では、腫瘍は、脳幹にある。一部の実施形態では、腫瘍は、間脳にある。
一部の実施形態では、腫瘍は、約5〜6cm未満のサイズを有する。一部の実施形態では、腫瘍は、約5〜6cmよりも大きいサイズを有する。一部の実施形態では、腫瘍は、正中線を横断する。一部の実施形態では、腫瘍は、正中線を横断しない。
一部の実施形態では、神経膠芽腫は、受容体チロシンキナーゼ/Ras/ホスホイノシチド3−キナーゼシグナル伝達経路の遺伝的変化を含む。一部の実施形態では、神経膠芽腫は、上皮増殖因子受容体(EGFR)上に遺伝的変化を含む。一部の実施形態では、変化は、EGFRの過剰発現を特徴とする。一部の実施形態では、神経膠芽腫は、ホスフェートおよびテンシンホモログ(phosphate and tensin homologue)(PTEN)上に遺伝的変化を含む。一部の実施形態では、神経膠芽腫は、PTEN上に変異を含む。一部の実施形態では、神経膠芽腫は、第10q染色体の喪失を有する。一部の実施形態では、神経膠芽腫は、イソクエン酸デヒドロゲナーゼ1(IDH1)上に変異を含む。一部の実施形態では、神経膠芽腫は、p53上に変異を含む。一部の実施形態では、神経膠芽腫は、第19q染色体の喪失を有する。
一部の実施形態では、神経膠芽腫は、側頭葉中の原発性神経膠腫を含む。一部の実施形態では、神経膠芽腫は、側頭葉外中の原発性神経膠腫を含む。一部の実施形態では、神経膠芽腫は、前頭葉中の原発性神経膠腫を含む。一部の実施形態では、神経膠芽腫は、頭頂葉中の原発性神経膠腫を含む。一部の実施形態では、神経膠芽腫は、後頭葉中の原発性神経膠腫を含む。
一部の実施形態では、神経膠芽腫は、原発性である。一部の実施形態では、神経膠芽腫は、de novoである。一部の実施形態では、神経膠芽腫は、二次性である。一部の実施形態では、神経膠芽腫は、既知の前駆体なしに生じる。
a)再発性神経膠芽腫
一部の実施形態では、神経膠芽腫は、再発性神経膠芽腫である。
一部の実施形態では、再発性神経膠芽腫は、RANO基準(2つの垂直直径で≧10mm)による、少なくとも1、2、3、4、または5つの測定可能な病変を特徴とする。
一部の実施形態では、個体は、処置前に放射線治療に供されている。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物および/または第2の薬剤の投与が開始されるのは、放射線治療の少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12週間後であった。
一部の実施形態では、再発性神経膠芽腫は、放射線治療後の放射線場の外側の新たな病変を特徴とする。一部の実施形態では、再発性神経膠芽腫は、放射線治療後の再発(relapse)を特徴とする。一部の実施形態では、再発性神経膠芽腫は、神経膠芽腫の以前の発生から少なくとも4、6、または8週間離れている。一部の実施形態では、再発性神経膠芽腫は、放射線場の外側の新たな病変、放射線治療後の再発(relapse)、または神経膠芽腫の以前の発生から少なくとも4、6、もしくは8週間離れて発生した再発性神経膠芽腫を有することを特徴とし、処置は、放射線治療の約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12週間未満後に開始される。
一部の実施形態では、個体は、処置前にアルキル化剤(例えば、テモゾロミド)に供されている。一部の実施形態では、個体は、処置前に放射線治療およびアルキル化剤(例えば、テモゾロミド)の両方に供されている。
一部の実施形態では、個体は、処置前に手術的切除に供されている。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物および/または第2の薬剤の投与が開始されるのは、手術的切除の少なくとも1、2、3、または4週間後であった。
一部の実施形態では、個体は、処置前に抗血管新生剤(例えば、抗VEGF抗体)に供されていない。一部の実施形態では、個体は、処置前にmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えば、ラパマイシン)に供されていない。一部の実施形態では、個体は、処置前に抗血管新生剤にもmTOR阻害剤にも供されていない。一部の実施形態では、個体における再発性神経膠芽腫を処置するための方法は、a)mTOR阻害剤およびアルブミンを含む有効量のナノ粒子組成物を個体に全身(例えば、静脈内または皮下)投与するステップ、ならびにb)抗VEGF抗体を個体に投与するステップを含み、個体は、処置前に抗血管新生剤にもmTOR阻害剤にも供されていない。
一部の実施形態では、個体は、処置前にプロテアソーム阻害剤(例えば、マリゾミブ)に供されていない。一部の実施形態では、個体は、処置前にmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えば、ラパマイシン)に供されていない。一部の実施形態では、個体は、処置前にプロテアソーム阻害剤にもmTOR阻害剤にも供されていない。一部の実施形態では、個体における再発性神経膠芽腫を処置するための方法は、a)mTOR阻害剤およびアルブミンを含む有効量のナノ粒子組成物を個体に全身(例えば、静脈内または皮下)投与するステップ、ならびにb)プロテアソーム阻害剤を個体に投与するステップを含み、個体は、処置前にプロテアソーム阻害剤にもmTOR阻害剤にも供されていない。
一部の実施形態では、個体は、処置前に少なくとも約7、10、または14日間にわたりてんかん発作を有さない。一部の実施形態では、個体は、少なくとも50%、55%、60%、65%、または70%のカルノフスキーパフォーマンスステータススコアを有する。
b)新たに診断された神経膠芽腫
一部の実施形態では、神経膠芽腫は、新たに診断された神経膠芽腫(ndGBM)である。
一部の実施形態では、個体は、処置前に切除手術に供されている。一部の実施形態では、新たに診断された神経膠芽腫は、手術後の、RANO基準(2つの垂直直径で≧10mm)による、少なくとも1、2、3、4、または5つの測定可能な病変を特徴とする。
一部の実施形態では、個体は、処置前にmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えば、ラパマイシン)に供されていない。一部の実施形態では、個体は、処置前に局所治療に供されていない。一部の実施形態では、個体は、処置前に全身治療に供されていない。一部の実施形態では、個体は、処置前に局所治療にも全身治療にも供されていない。
一部の実施形態では、個体は、処置前に少なくとも約7、10、または14日間にわたりてんかん発作を有さない。一部の実施形態では、個体は、少なくとも50%、55%、60%、65%、または70%のカルノフスキーパフォーマンスステータススコアを有する。
B.てんかん
一部の実施形態では、CNS障害は、てんかんである。一部の実施形態では、てんかんは、治療抵抗性(即ち、難治性)である。一部の実施形態では、個体は、少なくとも2つ、3つ、もしくは4つの抗てんかん薬物(AED)または非侵襲性処置(例えば、例えば、腫瘍処置電場と呼ばれる低強度の波様電場を創出することによる、細胞(例えば、神経膠芽腫がん細胞分裂)を妨害する非侵襲性処置、例えば、Optune(登録商標)処置)で処置された後に持続する、月に少なくとも1回、2回、3回、4回、または5回のてんかん発作を有する。一部の実施形態では、てんかんは、MRI上の病変と関連する。
てんかん発作およびてんかんは一般に、てんかん発作開始の方式に従って、焦点および全般へと分類され、根底にある原因または病因に従って、素因性、構造的、代謝性、免疫性、感染性、または病因不明へと分類される。一部の実施形態では、てんかんは、素因性の基礎を有する(例えば、特発性局在関連てんかん)。一部の実施形態では、てんかんは、潜因性てんかんである。一部の実施形態では、てんかんは、代謝性てんかんである。一部の実施形態では、てんかんは、構造的てんかんである。一部の実施形態では、てんかんは、免疫性てんかんである。一部の実施形態では、てんかんは、感染性てんかんである。
一部の実施形態では、個体は、6カ月、12カ月、1歳、1歳半、2歳、3歳、4歳、5歳、6歳、9歳、12歳、15歳または18歳の前のてんかん発作開始を有する。
一部の実施形態では、個体は、精神遅滞、周産期無酸素症、新生児痙攣の既往歴、および/またはてんかん重積状態の既往歴を有する。
一部の実施形態では、個体は、頻繁なてんかん発作(例えば、1カ月に少なくとも1回、2回、3回、4回、5回、6回、7回、8回、9回、または10回のてんかん発作(単数または複数))を有する。別の例として、個体は、1週間に少なくとも1回、2回、3回、4回、5回、6回、または7回(即ち、毎日)のてんかん発作(単数または複数)を有する。別の例として、個体は、1日に少なくとも1回、2回、または3回のてんかん発作(単数または複数)を有する。
一部の実施形態では、個体は、頻繁な初期てんかん発作(例えば、最初の1カ月間、または最初の2、3、4、5、6、9、12、または24カ月間に、少なくとも1回、2回、3回、4回、5回、6回、7回、8回、9回、または10回のてんかん発作(単数または複数))を有する。別の例として、個体は、最初の1週間に、少なくとも1回、2回、3回、4回、5回、6回、または7回(即ち、毎日)のてんかん発作(単数または複数)を有する。別の例として、個体は、最初の1日間、または最初の2、3、4、5もしくは6日間に、少なくとも1回、2回、3回、4回、5回、6回、または7回のてんかん発作(単数または複数)を有する。
一部の実施形態では、個体は、ベースラインにおいて、比較的低い比率のてんかん発作を有する。例えば、一部の実施形態では、個体は、処置の開始前の最後の30日間に、1週間に平均約10回、9回、8回、7回、6回、5回、4回、3回、または2回以下のてんかん発作を有する。
一部の実施形態では、個体は、ベースラインにおいて、比較的高い比率のてんかん発作を有する。例えば、一部の実施形態では、個体は、処置の開始前の最後の30日間に、1週間に少なくとも平均約12回、13回、14回、15回、16回、17回、18回、19回、20回、21回、22回、23回または24回のてんかん発作を有する。
一部の実施形態では、個体は、てんかん発作の間に、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12事象の異常な脳波記録(EEG)所見(単数または複数)を有する。一部の実施形態では、てんかん発作は、部分てんかん発作(即ち、焦点てんかん発作)である。一部の実施形態では、EEGは、焦点EEGである。一部の実施形態では、てんかん発作は、全般てんかん発作である。一部の実施形態では、異常なEEG所見(単数または複数)は、前頭葉における所見を含む。一部の実施形態では、異常なEEG所見(単数または複数)は、側頭葉における所見を含む。一部の実施形態では、異常なEEG所見(単数または複数)は、頭頂葉における所見を含む。一部の実施形態では、異常なEEG所見(単数または複数)は、後頭葉における所見を含む。一部の実施形態では、てんかんは、びまん性EEGパターンを特徴とする。
一部の実施形態では、てんかんは、側頭葉てんかんを含む。一部の実施形態では、てんかんは、制御されない(uncontrolled)および/または片側性側頭葉てんかんを含む。
一部の実施形態では、てんかんは、側頭葉外てんかんを含む。
一部の実施形態では、てんかんは、6カ月、9カ月、12カ月、18カ月、1歳、1歳半、2歳、3歳、4歳、5歳、6歳、12歳、または18歳の前に発症した難治性てんかんを含む。
一部の実施形態では、個体は、処置前にてんかん手術に供されている。一部の実施形態では、てんかん手術は、てんかん開始の半年、1年、1年半、または2年以内に実施される。一部の実施形態では、てんかん手術は、個体が6カ月、1歳、1歳半、2歳、5歳、8歳、12歳、15歳、または18歳未満のときに実施される。一部の実施形態では、手術は、限局性または大葉性切除手術である。一部の実施形態では、手術は、半球切除手術である。一部の実施形態では、切除は、全切除(即ち、MRI上で目視可能な病変または頭蓋内EEGによって決定されるてんかん性病巣の切除)である。一部の実施形態では、切除は、亜全切除である。Kabat et al, Pol. J. Radiol, 2012; 77(2): 35-43を参照のこと。一部の実施形態では、個体は、手術に対して不応性である。
一部の実施形態では、手術は、側頭切除を含む。一部の実施形態では、手術は、側頭葉外切除を含まない。一部の実施形態では、手術は、側頭葉外切除を含む。一部の実施形態では、手術は、側頭切除を含まない。一部の実施形態では、てんかんは、手術後のゼロてんかん発作の期間を特徴とする。一部の実施形態では、この期間は、約1、2、3、4、5、6カ月間である。
一部の実施形態では、てんかんは、手術および少なくとも1つの(例えば、1つ、2つ、3つ、またはそれよりも多くの)抗てんかん薬物または非侵襲性処置(例えば、例えば、腫瘍処置電場と呼ばれる低強度の波様電場を創出することによる、細胞(例えば、神経膠芽腫がん細胞分裂)を妨害する非侵襲性処置、例えば、Optune(登録商標)処置)の両方に対して抵抗性である。
一部の実施形態では、てんかんは、皮質異形成(例えば、2A型および/または2B型皮質異形成)と関連する。
一部の実施形態では、てんかんは、点頭てんかん(例えば、難治性点頭てんかん)と関連する。一部の実施形態では、てんかんは、不全片麻痺(例えば、左側先天性不全片麻痺)と関連する。
一部の実施形態では、てんかんは、腫瘍と関連する。一部の実施形態では、腫瘍は、低グレードの新生物性腫瘍である。一部の実施形態では、腫瘍は、神経膠腫である。一部の実施形態では、腫瘍は、神経節膠腫である。一部の実施形態では、腫瘍は、胚芽異形成性神経上皮腫瘍(DNET)である。一部の実施形態では、DNETは、皮質異形成と関連する。
一部の実施形態では、てんかんは、周産期梗塞と関連する。一部の実施形態では、てんかんは、感染(例えば、細菌性またはウイルス性脳炎)と関連する。一部の実施形態では、てんかんは、硬化症と関連する。一部の実施形態では、硬化症は、海馬硬化症である。
一部の実施形態では、てんかんは、結節性硬化症と関連する。一部の実施形態では、結節性硬化症は、焦点または多焦点性てんかん発作を引き起こすことを特徴とする。一部の実施形態では、てんかん発作は、処置抵抗性である。一部の実施形態では、てんかん発作は、認知神経科学的発達を損なう。
一部の実施形態では、てんかんは、ラスムッセン症候群と関連する。一部の実施形態では、てんかんは、視床下部過誤腫と関連する。一部の実施形態では、てんかんは、片側巨脳症(hemimegaloencephaly)と関連する。一部の実施形態では、てんかんは、レノックス・ガストー症候群と関連する。
一部の実施形態では、個体は、1、2、3、5、10、12、15、16、18、または26歳未満である。一部の実施形態では、個体は、約0.5、1、1.5、2、3、5、10、12、15、16、18、または26歳よりも年長である。一部の実施形態では、個体は、約0〜26、1〜26、2〜26、3〜26、0〜18、0〜15、または0〜12歳である。
C.皮質異形成(例えば、限局性皮質異形成)
一部の実施形態では、CNS障害は、皮質異形成(例えば、限局性皮質異形成)である。
一部の実施形態では、皮質異形成(例えば、限局性皮質異形成)は、軽症形態である。一部の実施形態では、皮質異形成(例えば、限局性皮質異形成)は、重症形態である。Palmini et al., Neurology, 2004. 62(6 Suppl 3): p. S2-8.およびVinters et al., Int. Rev. Neurobiol, 2002. 49: p.63-76を参照のこと。一部の実施形態では、皮質異形成(例えば、限局性皮質異形成)は、重症形態であり、側頭葉外である。
一部の実施形態では、皮質異形成(例えば、限局性皮質異形成)は、I型、II型、またはIII型である。一部の実施形態では、皮質異形成(例えば、限局性皮質異形成)は、Ia型またはIb型である。一部の実施形態では、皮質異形成(例えば、限局性皮質異形成)は、IIa型またはIIb型である。一部の実施形態では、皮質異形成(例えば、限局性皮質異形成)は、IIIa型、IIIb型またはIIIc型である。Kabat et al, Pol. J. Radiol, 2012; 77(2): 35-43を参照のこと。
一部の実施形態では、皮質異形成(例えば、限局性皮質異形成)は、結節硬化症を含む。
一部の実施形態では、皮質異形成(例えば、限局性皮質異形成)は、測定可能な病変を特徴とする。一部の実施形態では、病変は、側頭葉にある。一部の実施形態では、病変は、側頭葉外にある。
一部の実施形態では、皮質異形成(例えば、限局性皮質異形成)は、不明瞭なてんかん病巣を特徴とする。一部の実施形態では、皮質異形成(例えば、限局性皮質異形成)は、二次性全般強直間代てんかん発作を特徴とする。一部の実施形態では、皮質異形成(例えば、限局性皮質異形成)は、頭蓋内電極適用を特徴とする。一部の実施形態では、皮質異形成(例えば、限局性皮質異形成)は、広範な切除を特徴とする。
一部の実施形態では、皮質異形成(例えば、限局性皮質異形成)は、てんかんを特徴とする。一部の実施形態では、てんかんは、難治性である。一部の実施形態では、皮質異形成(例えば、限局性皮質異形成)は、精神遅滞を特徴とする。一部の実施形態では、皮質異形成(例えば、限局性皮質異形成)は、てんかん発作の早期開始を特徴とする。例えば、てんかん発作開始時の年齢は、約6カ月、12カ月、1歳、1歳半、または2歳である。一部の実施形態では、皮質異形成(例えば、限局性皮質異形成)は、高頻度のてんかん発作を特徴とする。例えば、てんかん発作は、1週間に少なくとも1回、2回、3回、4回、5回、6回、または7回(即ち、毎日)生じる。別の例として、てんかん発作は、1日に少なくとも1回、2回、または3回生じる。別の例として、てんかん発作は、1カ月に少なくとも1回、2回、3回、4回、5回、6回、7回、8回、9回、または10回生じる。
一部の実施形態では、皮質異形成(例えば、限局性皮質異形成)は、以前の切除手術を特徴とする。一部の実施形態では、以前の切除手術は、疾患症状(例えば、てんかん)の開始の半年、1年、1年半、または2年以内に実施される。一部の実施形態では、切除手術は、個体が6カ月、1歳、1歳半、2歳、5歳、8歳、12歳、15歳、または18歳未満のときに実施される。一部の実施形態では、手術は、限局性または大葉性切除手術である。一部の実施形態では、手術は、半球切除手術である。一部の実施形態では、切除は、全切除(即ち、MRI上で目視可能な病変または頭蓋内EEGによって決定されるてんかん性病巣の切除)である。一部の実施形態では、切除は、亜全切除である。Kabat et al, Pol. J. Radiol, 2012; 77(2): 35-43を参照のこと。
一部の実施形態では、手術は、側頭切除を含む。一部の実施形態では、手術は、側頭葉外切除を含まない。一部の実施形態では、手術は、側頭葉外切除を含む。一部の実施形態では、手術は、側頭切除を含まない。一部の実施形態では、てんかんは、手術後のゼロてんかん発作の期間を特徴とする。一部の実施形態では、この期間は、約1、2、3、4、5、6カ月間である。
一部の実施形態では、個体は、1、2、3、5、10、15、16、18、または26歳未満である。一部の実施形態では、個体は、約0.5、1、1.5、2、3、5、10、15、16、18、または26歳よりも年長である。一部の実施形態では、個体は、約0〜26、1〜26、2〜26、または3〜26歳である。
個体
一部の実施形態では、個体は、哺乳動物である。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。
一部の実施形態では、個体は、1、2、3、5、10、12、15、16、18、または26歳未満である。一部の実施形態では、個体は、約0.5、1、1.5、2、3、5、10、12、15、16、18、または26歳よりも年長である。一部の実施形態では、個体は、約0〜26、1〜26、2〜26、3〜26、0〜18、0〜15、または0〜12歳である。
一部の実施形態では、個体は、雄性である。
一部の実施形態では、個体は、医学的に難治性のてんかんと診断される。医学的に難治性のてんかんは、6カ月間の期間にわたる、すべての臨床的てんかん発作を除去するための少なくとも2回の適切に投薬され許容されたAEDの失敗によって定義される。一部の実施形態では、AED処置(単数または複数)は、てんかん手術の前である。
一部の実施形態では、個体は、それぞれのてんかん手術(即ち、てんかん切除手術)に供されている。
一部の実施形態では、個体は、少なくとも1、2、または3カ月間持続する臨床的てんかん発作を有する。一部の実施形態では、臨床的てんかん発作は、それぞれのてんかん手術後に生じる。
一部の実施形態では、個体は、処置の開始前の最後の30日間に、少なくとも1回、2回、3回、4回、5回、6回、7回、8回、または9回のてんかん発作を有する。一部の実施形態では、個体は、処置の開始前の最後の30日間に、7日間、10日間または14日間よりも長く持続するてんかん発作消失期間を有さない。一部の実施形態では、個体は、処置の開始前の最後の30日間に、2週間のてんかん発作消失を伴わずに、少なくとも8回または9回のてんかん発作を有する。
一部の実施形態では、個体は、ベースラインにおいて、比較的低い比率のてんかん発作を有する。例えば、一部の実施形態では、個体は、処置の開始前の最後の30日間に、1週間に平均約10回、9回、8回、7回、6回、5回、4回、3回、または2回以下のてんかん発作を有する。
一部の実施形態では、個体は、ベースラインにおいて、比較的高い比率のてんかん発作を有する。例えば、一部の実施形態では、個体は、処置の開始前の最後の30日間に、1週間に少なくとも平均約12回、13回、14回、15回、16回、17回、18回、19回、20回、21回、22回、23回または24回のてんかん発作を有する。
一部の実施形態では、個体は、皮質異形成(例えば、2A型および/または2B型)を有する。一部の実施形態では、個体は、難治性点頭てんかんを有する。一部の実施形態では、個体は、左側先天性不全片麻痺を有する。
一部の実施形態では、個体は、切除手術に供されていない。一部の実施形態では、個体は、切除手術に供されている。一部の実施形態では、手術は、障害(例えば、てんかん)の開始の半年、1年、1年半、または2年以内に実施される。一部の実施形態では、手術は、個体が6カ月、1歳、1歳半、2歳、5歳、8歳、12歳、15歳、または18歳未満のときに実施される。一部の実施形態では、手術は、限局性または大葉性切除手術である。一部の実施形態では、手術は、半球切除手術である。一部の実施形態では、切除は、全切除(即ち、MRI上で目視可能な病変または頭蓋内EEGによって決定されるてんかん性病巣の切除)である。一部の実施形態では、切除は、亜全切除である。Kabat et al, Pol. J. Radiol, 2012; 77(2): 35-43を参照のこと。一部の実施形態では、手術は、側頭切除を含む。一部の実施形態では、手術は、側頭葉外切除を含まない。一部の実施形態では、手術は、側頭葉外切除を含む。一部の実施形態では、手術は、側頭切除を含まない。一部の実施形態では、以前の切除手術は、疾患症状(例えば、てんかん)の開始の半年、1年、1年半、または2年以内に実施される。
一部の実施形態では、個体は、手術後にゼロてんかん発作の期間を有する。一部の実施形態では、この期間は、約1、2、3、4、5、または6カ月間である。一部の実施形態では、この期間は、約1、2、3、または4週間である。一部の実施形態では、個体は、手術後の約1、2、3、4、5、6カ月間に、少なくとも1回、2回、3回、4回、5回、6回、7回、8回、9回、または10回のてんかん発作を有する。一部の実施形態では、個体は、手術後の約1、2、3、または4週間に、少なくとも1回、2回、3回、4回、5回、6回、7回、8回、9回、または10回のてんかん発作を有する。
一部の実施形態では、個体は、RANO基準(2つの垂直直径で≧10mm)による、少なくとも1、2、3、4、または5つの測定可能な病変を有する。
一部の実施形態では、個体は、処置前に放射線治療に供されている。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物および/または第2の薬剤の投与が開始されるのは、放射線治療の少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12週間後であった。
一部の実施形態では、個体は、放射線治療後の放射線場の外側の新たな病変を有する。一部の実施形態では、個体は、放射線治療後の再発(relapse)を有する。一部の実施形態では、個体は、再発性神経膠芽腫を有し、再発性神経膠芽腫は、神経膠芽腫の以前の発生から少なくとも4、6、または8週間離れている。一部の実施形態では、個体は、放射線治療後の放射線場の外側の新たな病変、放射線治療後の再発(relapse)、または神経膠芽腫の以前の発生から少なくとも4、6、もしくは8週間離れて発生した再発性神経膠芽腫を有し、処置は、放射線治療の約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12週間未満後に開始される。一部の実施形態では、個体は、グレード3またはグレード4の神経膠芽腫を有する。一部の実施形態では、個体は、退形成乏突起神経膠腫(例えば、グレード3の退形成乏突起神経膠腫)を有する。一部の実施形態では、個体は、神経膠芽腫についての以前の手術および/または以前の処置(例えば、標準テモゾロミド(TMZ)/放射線治療(RT)処置、Optune(登録商標)処置、マリゾミブ処置およびCAR−T細胞免疫療法)に対して不応性である。
一部の実施形態では、個体は、処置前にアルキル化剤(例えば、テモゾロミド)に供されている。一部の実施形態では、個体は、処置前に放射線治療およびアルキル化剤(例えば、テモゾロミド)の両方に供されている。
一部の実施形態では、個体は、処置前に手術的切除に供されている。一部の実施形態では、ナノ粒子組成物および/または第2の薬剤の投与が開始されるのは、手術的切除の少なくとも1、2、3、または4週間後であった。
一部の実施形態では、個体は、処置前に抗血管新生剤(例えば、抗VEGF抗体)に供されていない。一部の実施形態では、個体は、処置前にmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えば、ラパマイシン)に供されていない。一部の実施形態では、個体は、処置前に抗血管新生剤にも、mTOR阻害剤にも供されていない。一部の実施形態では、個体におけるCNS障害を処置するための方法は、a)mTOR阻害剤およびアルブミンを含む有効量のナノ粒子組成物を個体に全身(例えば、静脈内または皮下)投与するステップ、ならびにb)抗VEGF抗体を個体に投与するステップを含み、個体は、処置前に抗血管新生剤にも、mTOR阻害剤にも供されていない。
一部の実施形態では、個体は、処置前にプロテアソーム阻害剤(例えば、マリゾミブ)に供されていない。一部の実施形態では、個体は、処置前にmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えば、ラパマイシン)に供されていない。一部の実施形態では、個体は、処置前にプロテアソーム阻害剤にもmTOR阻害剤にも供されていない。一部の実施形態では、個体におけるCNS障害を処置するための方法は、a)mTOR阻害剤およびアルブミンを含む有効量のナノ粒子組成物を個体に全身(例えば、静脈内または皮下)投与するステップ、ならびにb)プロテアソーム阻害剤を個体に投与するステップを含み、個体は、処置前にプロテアソーム阻害剤にも、mTOR阻害剤にも供されていない。
一部の実施形態では、個体は、処置前に局所治療に供されていない。一部の実施形態では、個体は、処置前に全身治療に供されていない。一部の実施形態では、個体は、処置前に局所治療にも全身治療にも供されていない。
一部の実施形態では、個体は、少なくとも50%、55%、60%、65%、または70%のカルノフスキーパフォーマンスステータススコアを有する。
一部の実施形態では、個体は、少なくとも2つ、3つ、もしくは4つの抗てんかん薬物(AED)または非侵襲性処置(例えば、例えば、腫瘍処置電場と呼ばれる低強度の波様電場を創出することによる、細胞(例えば、神経膠芽腫がん細胞分裂)を妨害する非侵襲性処置、例えば、Optune(登録商標)処置)で処置された後に持続する、月に少なくとも1回、2回、3回、4回、または5回のてんかん発作を有する。
一部の実施形態では、個体は、6カ月、12カ月、1歳、1歳半、2歳、3歳、4歳、5歳、6歳、9歳、12歳、15歳または18歳の前のてんかん発作開始を有する。
一部の実施形態では、個体は、精神遅滞、周産期無酸素症、新生児痙攣の既往歴、および/またはてんかん重積状態の既往歴を有する。
一部の実施形態では、個体は、頻繁なてんかん発作(例えば、1カ月に少なくとも1回、2回、3回、4回、5回、6回、7回、8回、9回、または10回のてんかん発作(単数または複数))を有する。別の例として、個体は、1週間に少なくとも1回、2回、3回、4回、5回、6回、または7回(即ち、毎日)のてんかん発作(単数または複数)を有する。別の例として、個体は、1日に少なくとも1回、2回、または3回のてんかん発作(単数または複数)を有する。
一部の実施形態では、個体は、頻繁な初期てんかん発作(例えば、最初の1カ月間、または最初の2、3、4、5、6、9、12、または24カ月間に、少なくとも1回、2回、3回、4回、5回、6回、7回、8回、9回、または10回のてんかん発作(単数または複数))を有する。別の例として、個体は、最初の1週間に、少なくとも1回、2回、3回、4回、5回、6回、または7回(即ち、毎日)のてんかん発作(単数または複数)を有する。別の例として、個体は、最初の1日間、または最初の2、3、4、5もしくは6日間に、少なくとも1回、2回、3回、4回、5回、6回、または7回のてんかん発作(単数または複数)を有する。
一部の実施形態では、個体は、てんかん発作の間に、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12事象の異常な脳波記録(EEG)所見(単数または複数)を有する。一部の実施形態では、てんかん発作は、部分てんかん発作(即ち、焦点てんかん発作)である。一部の実施形態では、EEGは、焦点EEGである。一部の実施形態では、てんかん発作は、全般てんかん発作である。一部の実施形態では、異常なEEG所見(単数または複数)は、前頭葉における所見を含む。一部の実施形態では、異常なEEG所見(単数または複数)は、側頭葉における所見を含む。一部の実施形態では、異常なEEG所見(単数または複数)は、頭頂葉における所見を含む。一部の実施形態では、異常なEEG所見(単数または複数)は、後頭葉における所見を含む。一部の実施形態では、個体は、びまん性EEGパターンを有する。
一部の実施形態では、個体は、6カ月、9カ月、12カ月、18カ月、1歳、1歳半、2歳、3歳、4歳、5歳、6歳、12歳、または18歳の前に発症した難治性てんかんを有する。
一部の実施形態では、個体は、以前のてんかん手術を有する。一部の実施形態では、以前のてんかん手術は、てんかん開始の半年、1年、1年半、または2年以内に実施される。一部の実施形態では、てんかん手術は、個体が6カ月、1歳、1歳半、2歳、5歳、8歳、12歳、15歳、または18歳未満のときに実施される。一部の実施形態では、手術は、限局性または大葉性切除手術である。一部の実施形態では、手術は、半球切除手術である。一部の実施形態では、切除は、全切除(即ち、MRI上で目視可能な病変または頭蓋内EEGによって決定されるてんかん性病巣の切除)である。一部の実施形態では、切除は、亜全切除である。Kabat et al, Pol. J. Radiol, 2012; 77(2): 35-43を参照のこと。
一部の実施形態では、手術は、側頭切除を含む。一部の実施形態では、手術は、側頭葉外切除を含まない。一部の実施形態では、手術は、側頭葉外切除を含む。一部の実施形態では、手術は、側頭切除を含まない。一部の実施形態では、てんかんは、手術後のゼロてんかん発作の期間を特徴とする。一部の実施形態では、この期間は、約1、2、3、4、5、6カ月間である。
一部の実施形態では、個体は、不明瞭なてんかん病巣を有する。一部の実施形態では、個体は、二次性全般強直間代てんかん発作を有する。一部の実施形態では、個体は、広範な切除を有する。
一部の実施形態では、個体は、てんかん発作の早期開始を有する。例えば、てんかん発作開始時の年齢は、約6カ月、12カ月、1歳、1歳半、または2歳である。
一部の実施形態では、個体は、てんかんを有し、手術または少なくとも1つの抗てんかん薬物に対して不応性である。一部の実施形態では、個体は、てんかんを有し、手術および少なくとも1つの抗てんかん薬物の両方に対して不応性である。
ナノ粒子組成物
本明細書に記載されるmTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)およびアルブミン(ヒト血清アルブミンなど)を含む(様々な実施形態では、これらから本質的になる、またはこれらからなる)ナノ粒子を含む。水への溶解性に乏しい薬物(マクロライドなど)のナノ粒子は、例えば、それらの各々の全体が参照により本明細書に組み込まれている、米国特許第5,916,596号、同第6,506,405号、同第6,749,868号、同第6,537,579号、同第7,820,788号および同第8,911,786号、ならびにやはり、米国特許出願公開第2006/0263434号および同第2007/0082838号;PCT特許出願W008/137148に開示されている。
一部の実施形態では、組成物は、約900、800、700、600、500、400、300、200および100ナノメートル(nm)以下のいずれかなど、約1000nm以下の平均直径または平均値直径を有するナノ粒子を含む。一部の実施形態では、ナノ粒子の平均直径または平均値直径は、約200nm以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子の平均直径または平均値直径は、約150nm以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子の平均直径または平均値直径は、約100nm以下である。一部の実施形態では、ナノ粒子の平均直径または平均値直径は、約10〜約400nmである。一部の実施形態では、ナノ粒子の平均直径または平均値直径は、約10〜約150nmである。一部の実施形態では、ナノ粒子の平均直径または平均値直径は、約40〜約120nmである。一部の実施形態では、ナノ粒子の平均直径または平均値直径は、約50nm以上である。一部の実施形態では、ナノ粒子は、滅菌ろ過可能である。
一部の実施形態では、本明細書に記載される組成物におけるナノ粒子は、例えば、約190、180、170、160、150、140、130、120、110、100、90、80、70または60nm以下のうちいずれか1つを含む、約200nm以下の平均直径を有する。一部の実施形態では、組成物におけるナノ粒子の少なくとも約50%(例えば、少なくとも約60%、70%、80%、90%、95%または99%のうちいずれか1つ)は、例えば、約190、180、170、160、150、140、130、120、110、100、90、80、70または60nm以下のうちいずれか1つを含む、約200nm以下の直径を有する。一部の実施形態では、組成物におけるナノ粒子の少なくとも約50%(例えば、少なくとも60%、70%、80%、90%、95%または99%のうちいずれか1つ)は、例えば、約10nm〜約200nm、約20nm〜約200nm、約30nm〜約180nm、約40nm〜約150nm、約40nm〜約120nmおよび約60nm〜約100nmを含む、約10nm〜約400nmの範囲内に収まる。
平均粒子サイズを決定する方法は、当技術分野で公知であり、例えば、動的光散乱法(DLS)が、マイクロメートルに満たないサイズの粒子ベースのサイズの決定においてルーチンに使用されてきた。International Standard ISO22412 Particle Size Analysis - Dynamic Light Scattering, International Organisation for Standardisation (ISO) 2008 and Dynamic Light Scattering Common Terms Defined, Malvern Instruments Limited, 2011。一部の実施形態では、粒子サイズは、組成物におけるナノ粒子の体積加重(weighted)平均値粒子サイズ(Dv50)として測定される。
一部の実施形態では、ナノ粒子は、アルブミンと会合したmTOR阻害剤を含む。一部の実施形態では、ナノ粒子は、アルブミンでコーティングされたmTOR阻害剤を含む。
一部の実施形態では、アルブミンは、ジスルフィド結合を形成することができるスルフヒドリル基を有する。一部の実施形態では、組成物のナノ粒子部分におけるアルブミンの少なくとも約5%(例えば、少なくとも約10%、15%、20%、25%、30%、40%、50%、60%、70%、80%または90%のうちいずれか1つを含む)が架橋されている(例えば、1または複数のジスルフィド結合を介して架橋されている)。
一部の実施形態では、mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)を含むナノ粒子は、アルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)と会合する(例えば、これでコーティングされる)。一部の実施形態では、組成物は、ナノ粒子および非ナノ粒子形態の両方でのmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)を含み(例えば、溶液の形態で、または可溶性質アルブミン/ナノ粒子複合体の形態で)、組成物におけるmTOR阻害剤の少なくとも約50%、60%、70%、80%、90%、95%または99%のうちいずれか1つが、ナノ粒子形態である。一部の実施形態では、ナノ粒子におけるmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)は、ナノ粒子の重量で約50%、60%、70%、80%、90%、95%または99%超のうちいずれか1つを構成する。一部の実施形態では、ナノ粒子は、非ポリマーマトリクスを有する。一部の実施形態では、ナノ粒子は、ポリマー材料(ポリマーマトリクスなど)を実質的に含まない、mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)のコアを含む。
一部の実施形態では、組成物は、組成物のナノ粒子および非ナノ粒子部分の両方にアルブミンを含み、組成物におけるアルブミンの少なくとも約50%、60%、70%、80%、90%、95%または99%のうちいずれか1つが、組成物の非ナノ粒子部分に存在する。
一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物におけるアルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)とmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)の重量比は、約15:1またはそれ未満、例えば、約10:1またはそれ未満など、約18:1またはそれ未満である。一部の実施形態では、組成物におけるアルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)とmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)の重量比は、約1:1〜約18:1、約2:1〜約15:1、約3:1〜約13:1、約4:1〜約12:1、約5:1〜約10:1のうちいずれか1つの範囲内に収まる。一部の実施形態では、組成物のナノ粒子部分におけるアルブミンとmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)の重量比は、約1:2、1:3、1:4、1:5、1:9、1:10、1:15またはそれ未満のうちいずれか1つである。一部の実施形態では、組成物におけるアルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)とmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)の重量比は、次のうちいずれか1つである:約1:1〜約18:1、約1:1〜約15:1、約1:1〜約12:1、約1:1〜約10:1、約1:1〜約9:1、約1:1〜約8:1、約1:1〜約7:1、約1:1〜約6:1、約1:1〜約5:1、約1:1〜約4:1、約1:1〜約3:1、約1:1〜約2:1、約1:1〜約1:1。
一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物など)は、上述の特徴のうち1または複数を含む。
本明細書に記載されるナノ粒子は、乾燥処方物(凍結乾燥組成物など)中に存在することができる、または生体適合性媒体中に懸濁することができる。適した生体適合性媒体には、水、水性緩衝媒体、生理食塩水、緩衝生理食塩液、アミノ酸の必要に応じて緩衝させた溶液、タンパク質の必要に応じて緩衝させた溶液、糖の必要に応じて緩衝させた溶液、ビタミンの必要に応じて緩衝させた溶液、合成ポリマーの必要に応じて緩衝させた溶液、脂質含有エマルジョンなどが含まれるがこれらに限定されない。
一部の実施形態では、薬学的に許容される担体は、アルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)を含む。アルブミンは、天然の起源または合成的に調製されたもののいずれかとなることができる。一部の実施形態では、アルブミンは、ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンである。一部の実施形態では、アルブミンは、組換えアルブミンである。
ヒト血清アルブミン(HSA)は、Mr65Kの高度に可溶性の球状タンパク質であり、585アミノ酸からなる。HSAは、血漿に最も豊富なタンパク質であり、ヒト血漿のコロイド浸透圧の70〜80%を占める。HSAのアミノ酸配列は、総計17個のジスルフィド架橋、1個の遊離チオール(Cys34)および単一のトリプトファン(Trp214)を含有する。HSA溶液の静脈内使用は、血液量減少性ショックの予防および処置に適応があり(例えば、Tullis, JAMA, 237: 355-360, 460-463, (1977)およびHouser et al., Surgery, Gynecology and Obstetrics, 150: 811-816 (1980)を参照)、新生児高ビリルビン血症の処置における交換輸血(例えば、Finlayson, Seminars in Thrombosis and Hemostasis, 6, 85-120, (1980)を参照)と共に行われる。ウシ血清アルブミンなど、他のアルブミンが考慮される。このような非ヒトアルブミンの使用は、例えば、獣医学(家庭用ペットおよび農業上の状況を含む)などの非ヒト哺乳動物におけるこれらの組成物の使用の状況で適切となる場合がある。ヒト血清アルブミン(HSA)は、複数の疎水性結合部位(HSAの内在性リガンドである脂肪酸に対する総計8個)を有し、多様なセットの薬物、特に、中性および負に荷電した疎水性化合物に結合する(Goodman et al., The Pharmacological Basis of Therapeutics, 9th ed, McGraw-Hill New York (1996))。2個の高アフィニティーの結合部位が、HSAのIIAサブドメインおよびIIIAサブドメインにおいて提唱され、これらは、極性リガンド特色の結合点として機能する、表面付近に荷電したリシンおよびアルギニン残基を有する非常に細長い疎水性ポケットである(例えば、Fehske et al., Biochem. Pharmcol., 30, 687-92 (198a), Vorum, Dan. Med. Bull., 46, 379-99 (1999), Kragh-Hansen, Dan. Med. Bull., 1441, 131-40 (1990), Curry et al., Nat. Struct. Biol., 5, 827-35 (1998), Sugio et al., Protein. Eng., 12, 439-46 (1999), He et al., Nature, 358, 209-15 (199b)およびCarter et al., Adv. Protein. Chem., 45, 153-203 (1994) を参照)。ラパマイシンおよびプロポフォールは、HSAに結合することが示された(例えば、Paal et al., Eur. J. Biochem., 268(7), 2187-91 (200a), Purcell et al., Biochim. Biophys. Acta, 1478(a), 61-8 (2000), Altmayer et al., Arzneimittelforschung, 45, 1053-6 (1995)およびGarrido et al., Rev. Esp. Anestestiol. Reanim., 41, 308-12 (1994)を参照)。加えて、ドセタキセルは、ヒト血漿タンパク質に結合することが示された(例えば、Urien et al., Invest. New Drugs, 14(b), 147-51 (1996)を参照)。
一部の実施形態では、本明細書に記載される組成物は、Cremophor(またはCremophor EL(登録商標)(BASF)を含むポリオキシエチル化ヒマシ油)などの界面活性剤を実質的に含まない(それを含まないなど)。一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物など)は、界面活性剤を実質的に含まない(それを含まないなど)。mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物など)が個体に投与されたときに、組成物におけるCremophorまたは界面活性剤の量が、個体に1または複数の副作用(単数または複数)を引き起こすのに十分でない場合、組成物は、「Cremophorを実質的に含まない」または「界面活性剤を実質的に含まない」。一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物など)は、約20%、15%、10%、7.5%、5%、2.5%または1%未満のうちいずれか1つの有機溶媒または界面活性剤を含有する。一部の実施形態では、アルブミンは、ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンである。一部の実施形態では、アルブミンは、組換えアルブミンである。
本明細書に記載される組成物におけるアルブミンの量は、組成物における他の成分に依存して変動する。一部の実施形態では、組成物は、水性懸濁物において、例えば、安定したコロイド状懸濁物(ナノ粒子の安定した懸濁物など)の形態で、mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)を安定化するのに十分な量でアルブミンを含む。一部の実施形態では、アルブミンは、水性媒体におけるmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)の沈降速度を低下させる量で存在する。粒子含有組成物に関して、アルブミンの量は、mTOR阻害剤のナノ粒子のサイズおよび密度にも依存する。
mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)は、少なくとも約0.1、0.2、0.25、0.5、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、24、36、48、60または72時間のいずれかなどの延長された期間、水性媒体において懸濁を維持する場合(目視可能な沈殿または沈降がないなど)、水性懸濁物において「安定化」されている。懸濁物は、一般に、個体(ヒトなど)への投与に適するが、必ずしもそうであるとは限らない。懸濁物の安定性は、一般に、保存温度(室温(20〜25℃など)または冷蔵条件(4℃など)など)で評価される(が、必ずしもそうであるとは限らない)。例えば、懸濁物の調製後約15分で、懸濁物が、肉眼で目視可能な、または1000倍の光学顕微鏡を使用して観察したときに、フロキュレーションも粒子凝集も示さない場合、その懸濁物は、保存温度で安定的である。安定性は、約40℃またはそれよりも高い温度などの加速試験条件下で評価することもできる。
一部の実施形態では、アルブミンは、ある特定の濃度で水性懸濁物においてmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)を安定化するのに十分な量で存在する。例えば、組成物におけるmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)の濃度は、例えば、約0.1〜約50mg/ml、約0.1〜約20mg/ml、約1〜約10mg/ml、約2mg/ml〜約8mg/ml、約4〜約6mg/mlまたは約5mg/mlのいずれかを含む、約0.1〜約100mg/mlである。一部の実施形態では、mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)の濃度は、少なくとも約1.3mg/ml、1.5mg/ml、2mg/ml、3mg/ml、4mg/ml、5mg/ml、6mg/ml、7mg/ml、8mg/ml、9mg/ml、10mg/ml、15mg/ml、20mg/ml、25mg/ml、30mg/ml、40mg/mlおよび50mg/mlのいずれかである。一部の実施形態では、組成物が、界面活性剤(Cremophorなど)を含まなくてよいまたはこれを実質的に含まなくてよいように、アルブミンは、界面活性剤(Cremophorなど)の使用を回避する量で存在する。
一部の実施形態では、液体形態の組成物は、約0.1%〜約50%(w/v)(例えば、約0.5%(w/v)、約5%(w/v)、約10%(w/v)、約15%(w/v)、約20%(w/v)、約30%(w/v)、約40%(w/v)または約50%(w/v))のアルブミンを含む。一部の実施形態では、液体形態の組成物は、約0.5%〜約5%(w/v)のアルブミンを含む。
一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物におけるアルブミンのmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)に対する重量比は、十分な量のmTOR阻害剤が、細胞に結合する、またはこれによって輸送されるようなものである。アルブミンのmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)に対する重量比は、異なるアルブミンおよびmTOR阻害剤組合せに対して最適化される必要があるが、一般に、アルブミンのmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)に対する重量比(w/w)は、約0.01:1〜約100:1、約0.02:1〜約50:1、約0.05:1〜約20:1、約0.1:1〜約20:1、約1:1〜約18:1、約2:1〜約15:1、約3:1〜約12:1、約4:1〜約10:1、約5:1〜約9:1または約9:1である。一部の実施形態では、アルブミン対mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)重量比は、約18:1またはそれ未満、15:1またはそれ未満、14:1またはそれ未満、13:1またはそれ未満、12:1またはそれ未満、11:1またはそれ未満、10:1またはそれ未満、9:1またはそれ未満、8:1またはそれ未満、7:1またはそれ未満、6:1またはそれ未満、5:1またはそれ未満、4:1またはそれ未満および3:1またはそれ未満のいずれかである。一部の実施形態では、組成物におけるアルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)のmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)に対する重量比は、次のうちいずれか1つである:約1:1〜約18:1、約1:1〜約15:1、約1:1〜約12:1、約1:1〜約10:1、約1:1〜約9:1、約1:1〜約8:1、約1:1〜約7:1、約1:1〜約6:1、約1:1〜約5:1、約1:1〜約4:1、約1:1〜約3:1、約1:1〜約2:1、約1:1〜約1:1。
一部の実施形態では、アルブミンは、組成物が、有意な副作用を伴わずに個体(ヒトなど)に投与されることを可能にする。一部の実施形態では、アルブミン(ヒト血清アルブミンまたはヒトアルブミンなど)は、ヒトへのmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)の投与の1または複数の副作用を低下させるのに有効な量で存在する。mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)の投与の「1または複数の副作用の低下」という用語は、mTOR阻害剤によって引き起こされる1または複数の望ましくない効果と共に、mTOR阻害剤の送達に使用される送達ビヒクル(リムス薬物を注射に適したものにする溶媒など)によって引き起こされる副作用の低下、軽減、排除または回避を指す。このような副作用は、例えば、骨髄抑制、神経毒性、過敏症、炎症、静脈刺激、静脈炎、疼痛、皮膚刺激、末梢性神経障害、好中球減少性発熱、アナフィラキシー反応、静脈血栓症、管外遊出、およびこれらの組合せを含む。しかし、これらの副作用は、単に例示的であり、リムス薬物(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)に伴う他の副作用または副作用の組合せが低下される場合もある。
一部の実施形態では、本明細書に記載されるmTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)およびアルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)を含むナノ粒子を含み、ナノ粒子は、約200nm以下の平均直径を有する。一部の実施形態では、本明細書に記載されるmTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)およびアルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)を含むナノ粒子を含み、ナノ粒子は、約150nm以下の平均直径を有する。一部の実施形態では、本明細書に記載されるmTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)およびアルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)を含むナノ粒子を含み、ナノ粒子は、約150nm以下(例えば、約100〜120nm、例えば、約100nm)の平均直径を有する。一部の実施形態では、本明細書に記載されるmTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、シロリムスおよびヒトアルブミン(ヒト血清アルブミンなど)を含むナノ粒子を含み、ナノ粒子は、約150nm以下(例えば、約100〜120nm、例えば、約100nm)の平均直径を有する。一部の実施形態では、本明細書に記載されるmTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、シロリムスおよびヒトアルブミン(ヒト血清アルブミンなど)を含むナノ粒子を含み、ナノ粒子の平均直径または平均値直径は、約10〜約150nmである。一部の実施形態では、本明細書に記載されるmTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、シロリムスおよびヒトアルブミン(ヒト血清アルブミンなど)を含むナノ粒子を含み、ナノ粒子の平均直径または平均値直径は、約40〜約120nmである。
一部の実施形態では、本明細書に記載されるmTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)およびアルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)を含むナノ粒子を含み、ナノ粒子は、約200nm以下の平均直径を有し、組成物におけるアルブミンとmTOR阻害剤の重量比は、約9:1以下(約9:1または約8:1など)である。一部の実施形態では、本明細書に記載されるmTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)およびアルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)を含むナノ粒子を含み、ナノ粒子は、約150nm以下の平均直径を有し、組成物におけるアルブミンとmTOR阻害剤の重量比は、約9:1以下(約9:1または約8:1など)である。一部の実施形態では、本明細書に記載されるmTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)およびアルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)を含むナノ粒子を含み、ナノ粒子は、約150nmの平均直径を有し、組成物におけるアルブミンとmTOR阻害剤の重量比は、約9:1以下(約9:1または約8:1など)である。一部の実施形態では、本明細書に記載されるmTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、シロリムスおよびヒトアルブミン(ヒト血清アルブミンなど)を含むナノ粒子を含み、ナノ粒子は、約150nm以下(例えば、約100〜120nm、例えば、約100nm)の平均直径を有し、組成物におけるアルブミンとmTOR阻害剤の重量比は、約9:1または約8:1である。一部の実施形態では、ナノ粒子の平均直径または平均値直径は、約10nm〜約150nmである。一部の実施形態では、ナノ粒子の平均直径または平均値直径は、約40nm〜約120nmである。
一部の実施形態では、本明細書に記載されるmTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、アルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)と会合した(例えば、これでコーティングされた)mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)を含むナノ粒子を含む。一部の実施形態では、本明細書に記載されるmTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、アルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)と会合した(例えば、これでコーティングされた)mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)を含むナノ粒子を含み、ナノ粒子は、約200nm以下の平均直径を有する。一部の実施形態では、本明細書に記載されるmTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、アルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)と会合した(例えば、これでコーティングされた)mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)を含むナノ粒子を含み、ナノ粒子は、約150nm以下の平均直径を有する。一部の実施形態では、本明細書に記載されるmTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、アルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)と会合した(例えば、これでコーティングされた)mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)を含むナノ粒子を含み、ナノ粒子は、約10nm〜約150nmの平均直径を有する。一部の実施形態では、本明細書に記載されるmTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、アルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)と会合した(例えば、これでコーティングされた)mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)を含むナノ粒子を含み、ナノ粒子は、約40nm〜約120nmの平均直径を有する。一部の実施形態では、本明細書に記載されるmTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、ヒトアルブミン(ヒト血清アルブミンなど)と会合した(例えば、これでコーティングされた)シロリムスを含むナノ粒子を含み、ナノ粒子は、約150nm以下(例えば、約100〜120nm、例えば、約100nm)の平均直径を有する。一部の実施形態では、本明細書に記載されるmTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、ヒトアルブミン(ヒト血清アルブミンなど)と会合した(例えば、これでコーティングされた)シロリムスを含むナノ粒子を含み、ナノ粒子は、約10nm〜約150nmの平均直径を有する。一部の実施形態では、本明細書に記載されるmTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、ヒトアルブミン(ヒト血清アルブミンなど)と会合した(例えば、これでコーティングされた)シロリムスを含むナノ粒子を含み、ナノ粒子は、約40nm〜約120nmの平均直径を有する。
一部の実施形態では、本明細書に記載されるmTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、アルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)と会合した(例えば、これでコーティングされた)mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)を含むナノ粒子を含み、組成物におけるアルブミンとmTOR阻害剤の重量比は、約9:1以下(約9:1または約8:1など)である。一部の実施形態では、本明細書に記載されるmTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、アルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)と会合した(例えば、これでコーティングされた)mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)を含むナノ粒子を含み、ナノ粒子は、約200nm以下の平均直径を有し、組成物におけるアルブミンとmTOR阻害剤の重量比は、約9:1以下(約9:1または約8:1など)である。一部の実施形態では、本明細書に記載されるmTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、アルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)と会合した(例えば、これでコーティングされた)mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)を含むナノ粒子を含み、ナノ粒子は、約150nm以下の平均直径を有し、組成物におけるアルブミンとmTOR阻害剤の重量比は、約9:1以下(約9:1または約8:1など)である。一部の実施形態では、本明細書に記載されるmTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、アルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)と会合した(例えば、これでコーティングされた)mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)を含むナノ粒子を含み、ナノ粒子は、約150nmの平均直径を有し、組成物におけるアルブミンとmTOR阻害剤の重量比は、約9:1以下(約9:1または約8:1など)である。一部の実施形態では、本明細書に記載されるmTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、ヒトアルブミン(ヒト血清アルブミンなど)と会合した(例えば、これでコーティングされた)シロリムスを含むナノ粒子を含み、ナノ粒子は、約150nm以下(例えば、約100〜120nm、例えば、約100nm)の平均直径を有し、組成物におけるアルブミンとシロリムスの重量比は、約9:1または約8:1である。一部の実施形態では、ナノ粒子の平均直径または平均値直径は、約10nm〜約150nmである。一部の実施形態では、ナノ粒子の平均直径または平均値直径は、約40nm〜約120nmである。
一部の実施形態では、本明細書に記載されるmTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、アルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)によって安定化されたmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)を含むナノ粒子を含む。一部の実施形態では、本明細書に記載されるmTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、アルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)によって安定化されたmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)を含むナノ粒子を含み、ナノ粒子は、約200nm以下の平均直径を有する。一部の実施形態では、本明細書に記載されるmTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、アルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)によって安定化されたmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)を含むナノ粒子を含み、ナノ粒子は、約150nm以下の平均直径を有する。一部の実施形態では、本明細書に記載されるmTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、アルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)によって安定化されたmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)を含むナノ粒子を含み、ナノ粒子は、約150nm以下(例えば、約100〜120nm、例えば、約100nm)の平均直径を有する。一部の実施形態では、本明細書に記載されるmTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、ヒトアルブミン(ヒト血清アルブミンなど)によって安定化されたシロリムスを含むナノ粒子を含み、ナノ粒子は、約150nm以下(例えば、約100〜120nm、例えば、約100nm)の平均直径を有する。一部の実施形態では、ナノ粒子の平均直径または平均値直径は、約10nm〜約150nmである。一部の実施形態では、ナノ粒子の平均直径または平均値直径は、約40nm〜約120nmである。
一部の実施形態では、本明細書に記載されるmTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、アルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)によって安定化されたmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)を含むナノ粒子を含み、組成物におけるアルブミンとmTOR阻害剤の重量比は、約9:1以下(約9:1または約8:1など)である。一部の実施形態では、本明細書に記載されるmTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、アルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)によって安定化されたmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)を含むナノ粒子を含み、ナノ粒子は、約200nm以下の平均直径を有し、組成物におけるアルブミンとmTOR阻害剤の重量比は、約9:1以下(約9:1または約8:1など)である。一部の実施形態では、本明細書に記載されるmTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、アルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)によって安定化されたmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)を含むナノ粒子を含み、ナノ粒子は、約150nm以下の平均直径を有し、組成物におけるアルブミンとmTOR阻害剤の重量比は、約9:1以下(約9:1または約8:1など)である。一部の実施形態では、本明細書に記載されるmTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、アルブミン(ヒトアルブミンまたはヒト血清アルブミンなど)によって安定化されたmTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)を含むナノ粒子を含み、ナノ粒子は、約150nmの平均直径を有し、組成物におけるアルブミンとmTOR阻害剤の重量比は、約9:1以下(約9:1または約8:1など)である。一部の実施形態では、本明細書に記載されるmTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、ヒトアルブミン(ヒト血清アルブミンなど)によって安定化されたシロリムスを含むナノ粒子を含み、ナノ粒子は、約150nm以下(例えば、約100〜120nm、例えば、約100nm)の平均直径を有し、組成物におけるアルブミンとシロリムスの重量比は、約9:1または約8:1である。一部の実施形態では、ナノ粒子の平均直径または平均値直径は、約10nm〜約150nmである。一部の実施形態では、ナノ粒子の平均直径または平均値直径は、約40nm〜約120nmである。
一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、nab−シロリムスを含む。一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物は、nab−シロリムスである。Nab−シロリムスは、直接注射可能な生理学的溶液中に分散されていてよい、ヒトアルブミンUSPによって安定化されたシロリムスの処方物である。ヒトアルブミンとシロリムスの重量比は、約8:1〜約9:1である。0.9%塩化ナトリウム注射または5%デキストロース注射などの適した水性媒体中に分散される場合、nab−シロリムスは、シロリムスの安定したコロイド状懸濁物を形成する。コロイド状懸濁物におけるナノ粒子の平均値粒子サイズは、約100ナノメートルである。HSAは、水に溶けやすいため、nab−シロリムスは、例えば、約2mg/ml〜約8mg/ml、または約5mg/mlを含む、希釈(0.1mg/mlシロリムスまたはその誘導体)から濃縮(20mg/mlシロリムスまたはその誘導体)に及ぶ広範囲の濃度で再構成され得る。
ナノ粒子組成物を作製する方法は、当技術分野で公知である。例えば、mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)およびアルブミン(ヒト血清アルブミンまたはヒトアルブミンなど)を含有するナノ粒子は、高せん断力の条件下で調製することができる(例えば、超音波処理、高圧ホモジナイゼーションなど)。これらの方法は、例えば、米国特許第5,916,596号、同第6,506,405号、同第6,749,868号、同第6,537,579号、同第7,820,788号および同第8,911,786号、ならびにやはり、米国特許出願公開第2007/0082838号、同第2006/0263434号およびPCT出願第WO08/137148に開示されている。
簡潔に説明すると、mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)は、有機溶媒に溶解され、この溶液は、アルブミン溶液に添加され得る。この混合物は、高圧ホモジナイゼーションに付される。次に、有機溶媒は、蒸発によって除去され得る。得られた分散物は、さらに凍結乾燥されてよい。適した有機溶媒は、例えば、ケトン、エステル、エーテル、塩素化溶媒、および当技術分野で公知の他の溶媒を含む。例えば、有機溶媒は、塩化メチレンまたはクロロホルム/エタノール(例えば、1:9、1:8、1:7、1:6、1:5、1:4、1:3、1:2、1:1、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1または9:1の比で)となることができる。
A.mTOR阻害剤
本明細書に記載される方法は、一部の実施形態では、mTOR阻害剤のナノ粒子組成物の投与を含む。本明細書で使用される「mTOR阻害剤」は、mTORの阻害剤を指す。mTORは、ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3K)/Akt(タンパク質キナーゼB)経路の下流のセリン/スレオニン特異的タンパク質キナーゼであり、細胞生存、増殖、ストレスおよび代謝の肝要な調節因子である。mTOR経路調節不全は、多くのヒト癌腫に見出され、mTOR阻害は、腫瘍進行における実質的な阻害効果を産生した。
ラパマイシンの哺乳動物標的(mTOR)(ラパマイシンの機構的標的またはFK506結合タンパク質12−ラパマイシン関連タンパク質1(FRAP1)としても公知)は、2種の別個の複合体であるmTOR複合体1(mTORC1)およびmTOR複合体2(mTORC2)に存在する、非定型セリン/スレオニンタンパク質キナーゼである。mTORC1は、mTOR、mTOR調節関連タンパク質(Raptor)、哺乳動物致死性(mammalian lethal with)SEC13タンパク質8(MLST8)、PRAS40およびDEPTORで構成される(Kim et al. (2002). Cell 110: 163-75; Fang et al. (2001). Science 294 (5548): 1942-5)。mTORC1は、4種の主要シグナルインプット:栄養素(アミノ酸およびホスファチジン酸など)、増殖因子(インスリン)、エネルギーおよびストレス(低酸素およびDNA損傷など)を統合する。アミノ酸利用能は、RagおよびRagulator(LAMTOR1−3)増殖因子が関与する経路を介してmTORC1へとシグナル伝達され、ホルモン(例えば、インスリン)は、Aktを介してmTORC1へとシグナル伝達し、これは、TSC2を不活性化して、mTORC1の阻害を防止する。その代わりに、低いATPレベルは、TSC2のAMPK依存性活性化およびraptorのリン酸化をもたらして、mTORC1シグナル伝達タンパク質を低下させる。
活性mTORC1は、下流標的(4E−BP1およびp70 S6キナーゼ)のリン酸化によるmRNAの翻訳、オートファジー(Atg13、ULK1)の抑制、リボソーム新生、およびミトコンドリア代謝または脂肪生成をもたらす転写の活性化を含む、いくつかの下流生物学的効果を有する。したがって、mTORC1活性は、条件が都合よい場合は細胞増殖、またはストレスにおけるもしくは条件が都合悪い場合は異化プロセスのいずれかを促進する。
mTORC2は、mTOR、mTORのラパマイシン非感受性コンパニオン(RICTOR)、GβL、および哺乳動物ストレス活性化タンパク質キナーゼ相互作用タンパク質1(mSIN1)で構成される。多くの上流シグナルおよび細胞機能が定義された(上述を参照)mTORC1とは対照的に、相対的にmTORC2生物学については殆ど分かっていない。mTORC2は、それによるF−アクチン張線維、パキシリン、RhoA、Rac1、Cdc42およびタンパク質キナーゼCα(PKCα)の刺激を介して細胞骨格組織化を調節する。mTORC2成分のノックダウンが、アクチン重合に影響を与え、細胞形態を撹乱することが観察された(Jacinto et al. (2004). Nat. Cell Biol. 6, 1122-1128; Sarbassov et al. (2004). Curr. Biol. 14, 1296-1302)。このことは、mTORC2が、タンパク質キナーゼCα(PKCα)リン酸化、パキシリンのリン酸化および接着斑へのその再局在化、ならびにRhoAおよびRac1のGTP負荷を促進することにより、アクチン細胞骨格を制御することを示唆する。mTORC2がこれらのプロセスを調節する分子機構は決定されていない。
一部の実施形態では、mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)は、mTORC1の阻害剤である。一部の実施形態では、mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)は、mTORC2の阻害剤である。一部の実施形態では、mTOR阻害剤(例えば、リムス薬物、例えばシロリムスまたはその誘導体)は、mTORC1およびmTORC2の両方の阻害剤である。
一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、シロリムスおよびそのアナログを含むリムス薬物である。リムス薬物の例には、テムシロリムス(CCI−779)、エベロリムス(RAD001)、リダフォロリムス(AP−23573)、デフォロリムス(MK−8669)、ゾタロリムス(ABT−578)、ピメクロリムスおよびタクロリムス(FK−506)が含まれるがこれらに限定されない。一部の実施形態では、リムス薬物は、テムシロリムス(CCI−779)、エベロリムス(RAD001)、リダフォロリムス(AP−23573)、デフォロリムス(MK−8669)、ゾタロリムス(ABT−578)、ピメクロリムスおよびタクロリムス(FK−506)からなる群から選択される。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、CC−115またはCC−223などのmTORキナーゼ阻害剤である。
一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、シロリムスである。シロリムスは、FKBP−12と複合体形成し、mTORC1に結合することによりmTOR経路を阻害する、マクロライド系抗生物質である。
一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、シロリムス(ラパマイシン)、BEZ235(NVP−BEZ235)、エベロリムス(RAD001、ゾートレス(Zortress)、サーティカンおよびアフィニトールとしても公知)、AZD8055、テムシロリムス(CCI−779およびトーリセルとしても公知)、CC−115、CC−223、PI−103、Ku−0063794、INK 128、AZD2014、NVP−BGT226、PF−04691502、CH5132799、GDC−0980(RG7422)、トリン(Torin)1、WAY−600、WYE−125132、WYE−687、GSK2126458、PF−05212384(PKI−587)、PP−121、OSI−027、パロミド(Palomid)529、PP242、XL765、GSK1059615、WYE−354およびリダフォロリムス(デフォロリムスとしても公知)からなる群から選択される。
BEZ235(NVP−BEZ235)は、mTORC1触媒阻害剤であるイミダゾキノリン(imidazoquilonine)誘導体である(Roper J, et al. PLoS One, 2011, 6(9), e25132)。エベロリムスは、シロリムスの40−O−(2−ヒドロキシエチル)誘導体であり、シクロフィリンFKBP−12に結合し、この複合体はまた、mTORC1に結合する。AZD8055は、mTORC1(p70S6Kおよび4E−BP1)のリン酸化を阻害する小分子である。テムシロリムスは、FK506結合タンパク質と複合体を形成し、mTORC1複合体に存する場合はmTORの活性化を禁止する小分子である。PI−103は、ラパマイシン感受性(mTORC1)複合体の活性化を阻害する小分子である(Knight et al. (2006) Cell. 125: 733-47)。KU−0063794は、用量依存性および時間依存性様式で、mTORC1のSer2448におけるリン酸化を阻害する小分子である。INK 128、AZD2014、NVP−BGT226、CH5132799、WYE−687はそれぞれ、mTORC1の小分子阻害剤である。PF−04691502は、mTORC1活性を阻害する。GDC−0980は、クラスI PI3キナーゼおよびTORC1を阻害する、経口で生体利用可能な小分子である。トリン1は、mTORの強力な小分子阻害剤である。WAY−600は、mTORの強力な、ATP競合的および選択的阻害剤である。WYE−125132は、mTORC1のATP競合的小分子阻害剤である。GSK2126458は、mTORC1の阻害剤である。PKI−587は、PI3Kα、PI3KγおよびmTORの高度に強力な二重阻害剤である。PP−121は、PDGFR、Hck、mTOR、VEGFR2、SrcおよびAblの多標的阻害剤である。OSI−027は、それぞれ22nMおよび65nMのIC50による、mTORC1およびmTORC2の選択的かつ強力な二重阻害剤である。パロミド529は、ABCB1/ABCG2に対する親和性を欠き、優れた脳透過性を有する、mTORC1の小分子阻害剤である(Lin et al. (2013) Int J Cancer DOI: 10.1002/ijc. 28126(印刷より先んじて電子出版された))。PP242は、選択的mTOR阻害剤である。XL765は、mTOR、p110α、p110β、p110γおよびp110δに対するmTOR/PI3kの二重阻害剤である。GSK1059615は、PI3Kα、PI3Kβ、PI3Kδ、PI3KγおよびmTORの新規の二重阻害剤である。WYE−354は、HEK293細胞(0.2μM〜5μM)およびHUVEC細胞(10nM〜1μM)におけるmTORC1を阻害する。WYE−354は、mTORの強力で特異的なATP競合的阻害剤である。デフォロリムス(リダフォロリムス、AP23573、MK−8669)は、選択的mTOR阻害剤である。
B.mTOR阻害剤ナノ粒子組成物における他の成分
本明細書に記載されるナノ粒子は、他の薬剤、賦形剤または安定化剤を含む組成物中に存在することができる。例えば、ナノ粒子の負のゼータ電位を増加させることにより安定性を増加させるために、ある特定の負に荷電した成分を添加することができる。このような負に荷電した成分には、グリココール酸、コール酸、ケノデオキシコール酸、タウロコール酸、グリコケノデオキシコール酸、タウロケノデオキシコール酸、リトコール酸(litocholic acid)、ウルソデオキシコール酸、デヒドロコール酸およびその他からなる胆汁酸の胆汁酸塩;次のホスファチジルコリン:パルミトイルオレオイルホスファチジルコリン、パルミトイルリノレオイルホスファチジルコリン、ステアロイルリノレオイルホスファチジルコリン、ステアロイルオレオイルホスファチジルコリン、ステアロイルアラキドイル(arachidoyl)ホスファチジルコリンおよびジパルミトイルホスファチジルコリンを含むレシチン(卵黄)に基づくリン脂質を含むリン脂質が含まれるがこれらに限定されない。L−α−ジミリストイルホスファチジルコリン(DMPC)、ジオレオイルホスファチジルコリン(DOPC)、ジステアロイル(distearyol)ホスファチジルコリン(DSPC)、水素添加大豆ホスファチジルコリン(HSPC)を含む他のリン脂質、および他の関係する化合物。負に荷電した界面活性剤または乳化剤、例えば、コレステリル硫酸ナトリウム(sodium cholesteryl sulfate)なども、添加剤として適する。
一部の実施形態では、組成物は、ヒトへの投与に適する。一部の実施形態では、組成物は、獣医学的な状況において、家庭用ペットおよび農業用動物などの哺乳動物への投与に適する。mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物など)の多種多様な適した処方物が存在する(例えば、米国特許第5,916,596号および同第6,096,331号を参照)。次の処方物および方法は、単に例示的であり、決して限定するものではない。経口投与に適した処方物は、(a)水、生理食塩水またはオレンジジュースなどの希釈剤に溶解された有効量の化合物などの液体の溶液、(b)固体または顆粒としての所定量の有効成分をそれぞれ含有する、カプセル、小袋または錠剤、(c)適切な液体における懸濁物、および(d)適したエマルジョンからなることができる。錠剤形態は、ラクトース、マンニトール、トウモロコシデンプン、ジャガイモデンプン、微結晶セルロース、アカシア、ゼラチン、コロイド状二酸化ケイ素、クロスカルメロースナトリウム、滑石、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、および他の賦形剤、着色料、希釈剤、緩衝剤、保湿剤、防腐剤、矯味矯臭剤、および薬理学的に適合性の賦形剤のうち1または複数を含むことができる。ロゼンジ形態は、矯味矯臭薬、通常、スクロースおよびアカシアまたはトラガカントガムに有効成分を含むことができると共に、ゼラチンおよびグリセリンまたはスクロースおよびアカシアなどの不活性基剤に有効成分を含む香錠や、有効成分に加えて、当技術分野で公知のこのような賦形剤を含有するエマルジョン、ゲルなどを含むことができる。
適した担体、賦形剤および希釈剤の例には、ラクトース、デキストロース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、デンプン、アカシアガム、リン酸カルシウム、アルギン酸塩、トラガカントガム、ゼラチン、ケイ酸カルシウム、微結晶セルロース、ポリビニルピロリドン、セルロース、水、生理食塩溶液、シロップ、メチルセルロース、メチルおよびプロピルヒドロキシ安息香酸塩、滑石、ステアリン酸マグネシウム、ならびに鉱油が含まれるがこれらに限定されない。処方物は、潤滑剤、湿潤剤、乳化および懸濁化剤、防腐剤、甘味剤または矯味矯臭剤をその上含むことができる。
非経口投与に適した処方物は、抗酸化剤、緩衝剤、静菌剤および処方物を意図されるレシピエントの血液と適合性にする溶質を含有することができる、水性および非水性等張性滅菌注射溶液、ならびに懸濁化剤、可溶化剤、増粘剤、安定化剤および防腐剤を含むことができる、水性および非水性滅菌懸濁物を含む。処方物は、アンプルおよびバイアルなど、単位用量または複数回用量の封着された容器内に提示することができ、使用直前に注射用の滅菌液体賦形剤、例えば、水の添加のみを要求するフリーズドライ(凍結乾燥)状態で貯蔵することができる。即時注射溶液および懸濁物は、以前に記載された種類の滅菌粉末、顆粒および錠剤から調製することができる。注射用処方物が好まれる。
一部の実施形態では、組成物は、例えば、約5.0〜約8.0、約6.5〜約7.5および約6.5〜約7.0のいずれかのpH範囲を含む、約4.5〜約9.0のpH範囲を有するように処方される。一部の実施形態では、組成物のpHは、例えば、約6.5、7または8以上のいずれか(約8など)を含む、約6以上となるように処方される。組成物は、グリセロールなどの適した浸透圧修飾因子の添加によって血液と等張性となるように作製することもできる。
第2の薬剤
本明細書に記載される第2の薬剤は、CNS障害の処置に有用ないずれかの薬物療法または治療法となることができる。
一部の実施形態では、第2の薬剤は、抗てんかん薬である。
一部の実施形態では、第2の薬剤は、血液脳関門(BBB)を透過することができる。
一部の実施形態では、第2の薬剤は、血管新生阻害剤(例えば、抗VEGF抗体)である。一部の実施形態では、第2の薬剤は、プロテアソーム阻害剤(例えば、マリゾミブ)である。一部の実施形態では、第2の薬剤は、アルキル化剤(例えば、テモゾロミド、ロムスチン)である。一部の実施形態では、第2の薬剤は、VEGFR阻害剤である。
A.抗VEGF抗体
血管新生は、血管内皮細胞が、増殖、剪定、再編成して、既存の血管網から新たな血管を形成する、重要な細胞的事象である。血管新生はまた、腫瘍、増殖性網膜症、加齢性黄斑変性症、関節リウマチ(RA)および乾癬を含むがこれらに限定されない、様々な障害の病因に関係付けられる。血管新生は、大部分の原発性腫瘍の増殖およびその後の転移に必須である。腫瘍は、最大で1〜2mmのサイズまで、単純拡散によって十分な栄養素および酸素を吸収することができ、この時点で、そのさらなる増殖には、血管供給の精緻化を要求する。このプロセスは、腫瘍塊に向かって増殖しその後そこに浸潤する新たな毛細血管の出芽を始めるための、近隣の宿主成熟血管系の動員が関与すると考えられる。加えて、腫瘍血管新生は、新血管新生を促進するために、骨髄からの循環内皮前駆細胞の動員が関与する。Kerbel (2000) Carcinogenesis 21:505-515; Lynden et al. (2001) Nat. Med. 7:1194-1201。
VEGF−Aまたは血管透過性因子(VPF)とも命名される、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)は、正常および異常血管新生の両方の中枢的調節因子である。Ferrara and Davis-Smyth (1997) Endocrine Rev. 18:4-25; Ferrara (1999) J. Mol. Med. 77:527-543。
用語「VEGF」および「VEGF−A」は、Leung et al. Science, 246:1306 (1989)およびHouck et al. Mol. Endocrin., 5:1806 (1991)によって記載されている165アミノ酸血管内皮細胞増殖因子ならびに関係する121、189および206アミノ酸血管内皮細胞増殖因子を、それらの天然に存在する対立遺伝子およびプロセシングされた形態と共に指すように互換的に使用される。一部の実施形態では、用語「VEGF」はまた、165アミノ酸ヒト血管内皮細胞増殖因子のアミノ酸8〜109または1〜109を含むポリペプチドの切断形態を指すように使用される。「切断された」天然VEGFのアミノ酸位置は、天然VEGF配列に示される通りに番号付けされる。例えば、切断された天然VEGFにおけるアミノ酸17位(メチオニン)は、天然VEGFにおいても17位(メチオニン)である。切断された天然VEGFは、天然VEGFに匹敵する、KDRおよびFlt−1受容体に対する結合親和性を有する。
本明細書に記載される方法は、一部の実施形態では、抗VEGF抗体の投与を含む。「抗VEGF抗体」は、十分な親和性および特異性でVEGFに結合する抗体である。一部の実施形態では、抗VEGF抗体は、VEGF活性が関与する疾患または状態の標的化および干渉における治療剤として使用される。抗VEGF抗体は通常、VEGF−BまたはVEGF−Cなどの他のVEGFホモログにも、PlGF、PDGFまたはbFGFなどの他の増殖因子にも結合しない。一部の実施形態では、抗VEGF抗体は、モノクローナル抗体である。一部の実施形態では、抗VEGF抗体は、ハイブリドーマATCC HB 10709によって産生されたモノクローナル抗VEGF抗体A4.6.1と同じエピトープに結合する。一部の実施形態では、抗VEGF抗体は、組換え抗体である。一部の実施形態では、抗VEGF抗体は、ヒト化抗体である。一部の実施形態では、抗VEGFは、組換えヒト化抗体である。一部の実施形態では、組換えヒト化抗VEGF抗体は、ベバシズマブ(BV;Avastin(商標))として公知の抗体を含むがこれに限定されない、Presta et al. (1997) Cancer Res. 57:4593-4599に従って生成された抗体である。
一部の実施形態では、抗VEGF抗体は、抗VEGF抗体の断片(例えば、Fab断片)である。一部の実施形態では、抗VEGF抗体は、ラニビズマブである。
一部の実施形態では、抗VEGF抗体は、血液脳関門(BBB)を透過することができる。
B.プロテアソーム阻害剤
用語「プロテアソーム」は、例えば、Coux, O., Tanaka, K. and Goldberg, A., Ann. Rev. Biochem. 65 (1996) 801-847; Voges, D., Annu Rev Biochem. 68 (1999) 1015-68またはKisselev, A.L., et al., Chem Biol Vol. 8 (8) (2001) 739-758に記載されている通り、26Sプロテアソームを指す。
用語「プロテアソーム阻害剤」は、本明細書で使用される場合、26Sプロテアソームの活性を阻害する薬剤を指す。このようなプロテアソーム阻害剤は、例えば、ペプチドアルデヒド(例えば、MG132、MGl 15、CEP−1615、PSIまたはイムノプロテアソーム特異的阻害剤IPSI−OOl(Cbz−LnL−CHO=N−カルボベンジルオキシ−ロイシル−ノルロイシナール、US2006/0241056を参照)、ペプチドボロン酸塩(例えば、ボルテゾミブ(PS−341)またはDFLB)、ペプチドエポキシケトン(例えば、エポキソミシン、ジヒドロエポネマイシン(dihydroeponemycin)またはエポキソミシン誘導体カルフィルゾミブ(PR−171))またはペプチドビニルスルホン(例えば、NLVS)などのペプチド誘導体、およびサリノスポラミドA(NPI−0052)、サリノスポラミドA派生物、ラクタシスチンまたはラクタシスチン誘導体(例えば、クラスト(clasto)−ラクタシスチン−L−ラクトン(オムラリド(omuralide))またはPS−519)などの非ペプチド誘導体をとりわけ含む。前記プロテアソーム阻害剤の異なる型および構造は、例えば、Kisselev, A.L., et al., Chem Biol Vol. 8 (8) (2001) 739-758、WO2004/004749およびJoazeiro, C, et al., Cancer Res. 66(16) (2006) 7840-7842), Kanagasabaphy, P., et al., Curr Opin Investig Drugs 8 (2007) 447-51, Adams, J., Nat Rev Cancer 4 (2004) 349-360およびUS2006/0241056に記載されている。
本明細書に記載されるプロテアソーム阻害剤は、いずれか公知のプロテアソーム阻害剤と共に、プロテアソーム活性を阻害するその能力に関してルーチンに検査することができる他の分子を含む。このような阻害剤の特定のための様々な戦略が、当技術分野で例証されている。例えば、植物またはより単純な生物由来の抽出物を多くの場合含む、小分子ライブラリーを、特異的プロテアーゼ型を阻害するその能力に関してスクリーニングすることができる。その代わりに、例えば、プロテアソーム構成成分の活性部位と相互作用するように特異的に設計されたペプチドまたはペプチド模倣化合物を使用して、合理的設計アプローチを適用することができる(例えば、Siman, et al.、WO91/13904;Powers, et al., in Proteinase Inhibitors, Barrett, et al. (eds.), Elsevier, pp. 55-152 (1986) を参照)。阻害剤は、プロテアソームのキモトリプシン様活性を阻害する、Z−Gly−Gly−Leu−Hなどの触媒遷移状態の安定したアナログとなることができる(Orlowski, Biochemistry 29: 10289 (1990);Kennedy and Schultz, Biochem. 18: 349 (1979)も参照)。
加えて、.アルファ.−ジケトンまたは.アルファ.−ケトンエステル、ペプチドクロロメチルケトン、イソクマリン、ペプチドスルホニルフルオライド、ペプチジルボロン酸塩、ペプチドエポキシドおよびペプチジルジアゾメタンを含有するペプチドを含む、文献において報告された様々な天然および化学的プロテアソーム阻害剤、またはこれらのアナログは、本出願によって包含されることが意図される。Angelastro, et al., J. Med. Chem. 33: 11 (1990); Bey, et al.、EPO363,284;Bey, et al.、EPO363,284;Bey, et al.、EPO364,344;Grubb, et al.、WO88/10266;Higuchi, et al.、EPO393,457;Ewoldt, et al., Mol. Immunol. 29(6): 713 (1992); Hernandez, et al., J. Med. Chem. 35(6): 1121 (1992); Vlasak, et al., J. Virol. 63(5): 2056 (1989); Hudig, et al., J. Immunol. 147(4): 1360 (1991); Odakc, et al., Biochem. 30(8): 2217 (1991); Vijayalakshmi, et al., Biochem. 30(8): 2175 (1991); Kam, et al., Thrombosis and Haemostasis 64(1): 133 (1990); Powers, et al., J. Cell. Biochem. 39(1): 33 (1989); Powers, et al., Proteinase Inhibitors, Barrett et al., Eds., Elsevier, pp. 55-152 (1986); Powers, et al., Biochem 29(12): 3108 (1990); Oweida, et al., Thrombosis Res. 58(2): 391 (1990); Hudig, et al., Mol. Immunol. 26(8): 793 (1989); Orlowski, et al., Arch. Biochem. and Biophys. 269(1): 125 (1989); Zunino, et al., Biochem. et Biophys. Acta 967(3): 331 (1988); Kam, et al., Biochem. 27(7): 2547 (1988); Parkes, et al., Biochem. J. 230: 509 (1985); Green, et al., J. Biol. Chem. 256: 1923 (1981); Angliker, et al., Biochem. J. 241: 871 (1987); Puri, et al., Arch. Biochem. Biophys. 27: 346 (1989); Hanada, et al., Proteinase Inhibitors: Medical and Biological Aspects, Katunuma, et al., Eds., Springer-Verlag pp. 25-36 (1983); Kajiwara, et al., Biochem. Int. 15: 935 (1987); Rao, et al., Thromb. Res. 47: 635 (1987); Tsujinaka, et al., Biochem. Biophys. Res. Commun. 153: 1201 (1988))。
プロテアソームのキモトリプシン様活性の潜在的阻害剤として、Vinitsky, et al. (Biochem. 31: 9421 (1992)、Orlowski, et al., Biochem. 32: 1563 (1993)も参照)によって検査されたP.sub.1位置に疎水性残基を含有するペプチドアルデヒドおよびペプチドアルファ−ケトエステルも、本出願によって包含されることが意図される。文献において記載された他のトリペプチドは、Ac−Leu−Leu−Leu−H、Ac−Leu−Leu−Met−OR、Ac−Leu−Leu−Nle−OR、Ac−Leu−Leu−Leu−OR、Ac−Leu−Leu−Arg−H、Z−Leu−Leu−Leu−H、Z−Arg−Leu−Phe−HおよびZ−Arg−Ile−Phe−H(式中、ORは、先行するアミノ酸残基のカルボニルと共に、エステル基を表す)を含み、本出願によって包含されることが意図される。
Siman, et al.(WO01/13904)によって開示されているキモトリプシン様プロテアーゼおよびその阻害剤も、本出願によって包含されることが意図される。これらの阻害剤は、式R−A4−A3−A2−Y(式中、Rは、水素またはN末端遮断基であり;A4は、共有結合、アミノ酸またはペプチドであり;A3は、共有結合、D−アミノ酸、Phe、Tyr、ValまたはValの保存的アミノ酸置換であり;A2は、疎水性アミノ酸もしくはリシンまたはそれらの保存的アミノ酸置換である、またはA4が少なくとも2個のアミノ酸を含む場合、A2はいずれかのアミノ酸であり;Yは、前記プロテアーゼの活性部位と反応性の基である)を有する。ペプチドケトアミド、ケト酸およびケトエステル、ならびにPowers(WO92/12140)によって開示されているセリンプロテアーゼおよびシステインプロテアーゼの阻害におけるそれらの使用、ならびにBartus, et al.(WO92/1850)によって開示されているカルパイン阻害剤化合物およびこれを含有する医薬組成物のための使用も、本出願によって包含されることが意図される。
次の化合物またはそのアナログも、本出願におけるプロテアソーム阻害剤としての使用に考慮される:カルパイン阻害剤I、MG101、カルパイン阻害剤II、エポキソミシン、画分I(FrI、Hela)、画分II(FII)、クラスト−ラクタシスチンベータ−ラクトン、ラクタシスチン、MG−115、MG−132、NEDD8、PA28活性化因子、20Sプロテアソームに対する抗血清、プロテアソーム20Sアルファ−1型サブユニットに対するポリクローナル抗体、プロテアソーム26SサブユニットS10Bに対するポリクローナル抗体、プロテアソーム26SサブユニットS2に対するポリクローナル抗体、プロテアソーム26SサブユニットS4に対するポリクローナル抗体、プロテアソーム26SサブユニットS5Aに対するポリクローナル抗体、プロテアソーム26SサブユニットS6に対するポリクローナル抗体、プロテアソーム26SサブユニットS6’に対するポリクローナル抗体、プロテアソーム26SサブユニットS7に対するポリクローナル抗体、プロテアソーム26SサブユニットS8に対するポリクローナル抗体、プロテアソーム活性化因子PA28アルファに対するポリクローナル抗体、プロテアソーム活性化因子PA28ガンマに対するポリクローナル抗体、プロテアソーム活性化因子PA700サブユニット10B、26Sプロテアソーム画分に対するポリクローナル抗体、プロテアソーム阻害剤I、プロテアソーム阻害剤II、プロテアソーム基質I(蛍光発生的)、プロテアソーム基質II(蛍光発生的)、プロテアソーム基質III(蛍光発生的)、プロテアソーム基質IV(蛍光発生的)、S−100画分、SUMO−1/セントリン−1(1−101)、SUMO−1/セントリン−1(1−97)、SUMO−1/セントリン−1に対する抗血清、Ubc10、Ubc5b、Ubc5c、Ubc6、Ubc7、Ubc9に対する抗血清、Ubc9、UbCH2/E2−14K、UbCH3/Cdc34、UbCH5a、ユビキチン活性化酵素(E1)、ユビキチン活性化酵素(E1)、ユビキチンアルデヒド、ユビキチンコンジュゲート酵素画分、ユビキチンC末端ヒドロラーゼ、ユビキチンK48R、メチル化ユビキチン、GST−ユビキチン、(His)6ユビキチン、ユビキチン−AMC、ユビキチン−セファロース。
一部の実施形態では、プロテアソーム阻害剤は、可逆的プロテアソーム阻害剤である。一部の実施形態では、プロテアソーム阻害剤は、不可逆的プロテアソーム阻害剤である。
一部の実施形態では、プロテアソーム阻害剤は、ボルテゾミブ、デランゾミブ、イキサゾミブ、カルフィルゾミブ、オプロゾミブ(oprozomib)、MG132およびマリゾミブからなる群から選択される。一部の実施形態では、プロテアソーム阻害剤は、ペプチドアルデヒド(好ましくは、N−カルボベンジルオキシ−ロイシル−ノルロイシナール(IPSI−OOl))、ペプチドボロン酸塩(好ましくは、ボルテゾミブ(PS−341))、ペプチドエポキシケトン(好ましくは、エポキソミシン誘導体カルフィルゾミブ(PR−171))またはサリノスポラミドA(NPI−0052、すなわち、マリゾミブ)からなる群から選択される。
一部の実施形態では、プロテアソーム阻害剤は、マリゾミブ(MRZ)である。
一部の実施形態では、プロテアソーム阻害剤は、約10μM、7.5μM、5μM、2.5μM、1μMまたはそれ未満の抗プロテアソーム阻害活性のIC50を有する。一部の実施形態では、プロテアソーム阻害剤は、約500nM、250nM、100nM、80nM、60nM、40nM、20nM、10nMまたはそれ未満の抗プロテアソーム阻害活性のIC50を有する。
一部の実施形態では、プロテアソーム阻害剤は、血液脳関門(BBB)を透過することができる。
C.アルキル化剤
一部の実施形態では、第2の薬剤は、アルキル化剤である。一部の実施形態では、アルキル化剤は、抗腫瘍性アルキル化剤である。
例示的なアルキル化剤には、シクロホスファミド(シトキサン)、メクロレタミン、クロラムブシル、メルファラン、カルムスチン(BCNU)、チオテパ、ブスルファン、スルホン酸アルキル、エチレンイミン、ナイトロジェンマスタードアナログ、リン酸エストラムスチンナトリウム、イホスファミド、ニトロソウレア、ロムスチンおよびストレプトゾシンが含まれるがこれらに限定されない。
一部の実施形態では、アルキル化剤は、二官能性アルキル化薬(例えば、シクロホスファミド、メクロレタミン、クロラムブシル、メルファラン)である。
一部の実施形態では、アルキル化剤は、単官能性アルキル化薬(例えば、ダカルバジン(DTIC)、ニトロソウレア、テモゾロミド)である。
アルキル化剤の例は、テモゾロミド(TMZ);MeOSO2(CH2)2−レキシトロプシン(lexitropsin)(Me−Lex);シス−ジアミンジクロロ白金(diamminedichloroplatinum)II(シス−DDP);マイトマイシン生体内還元性アルキル化剤;キノン;STZ(ストレプトゾトシン);シクロホスファミド;クロラムブシル(chloroambucil)などのナイトロジェンマスタードファミリーメンバー;ペントスタチン(プリンアナログ);フルダラビン;リボムスチン(Ribomustin)の有効成分であるベンダムスチン塩酸塩(ナイトロジェンマスタードファミリーと共通してアルキル化群であり、代謝拮抗薬でもある);クロロエチル化ニトロソウレア(ロムスチン、ホテムスチン、システムスチン(cystemustine));ダカルバジン(DTIC);およびプロカルバジンを含む。
一部の実施形態では、アルキル化剤は、テモゾロミドである。
一部の実施形態では、アルキル化剤は、血液脳関門を透過することができる。
a)ニトロソウレア化合物
一部の実施形態では、アルキル化剤は、ニトロソウレア化合物である。ニトロソウレア化合物の例は、アラビノピラノシル−N−メチル−N−ニトロソウレア(アラノース(aranose))、カルムスチン(BCNU、BiCNU)、クロロゾトシン(chlorozotocin)、エチルニトロソウレア(ENU)、ホテムスチン、ロムスチン(CCNU)、ニムスチン、N−ニトロソ−N−メチルウレア(NMU)、ラニムスチン(MCNU)、セムスチンおよびストレプトゾシン(ストレプトゾトシン)を含む。一部の実施形態では、アルキル化剤は、ロムスチン、セムスチンおよびストレプトゾトシンから選択される。
一部の実施形態では、アルキル化剤は、ロムスチン(CCNU)である。
一部の実施形態では、ニトロソウレア化合物(例えば、ロムスチン)は、血液脳関門を透過することができる。
D.抗てんかん薬(AED)
一部の実施形態では、第2の薬剤は、抗てんかん薬である。一部の実施形態では、抗てんかん薬は、アセタゾラミド(例えば、ダイアモックスSR)、カルバマゼピン(例えば、カルバゲン(Carbagen)SR)、クロバザム(例えば、フリシウム(Frisium)、タプクロブ(Tapclob))、クロナゼパム(例えば、リボトリール)、エスリカルバゼピン酢酸エステル(例えば、ゼビニクス(Zebinix))、エトスクシミド(例えば、エメシド(Emeside)、ザロチン(Zarotin))、ガバペンチン(例えば、ニューロチン(Neurotin))、ラコサミド(例えば、ビムパット)、ラモトリギン(例えば、ラミクタール)、レベチラセタム(例えば、デシトレンド(Desitrend)、ケプラ)、ニトラゼパム、オクスカルバゼピン(例えば、トリレプタル)、ペランパネル(例えば、フィコンパ)、ピラセタム(例えば、ノオトロピル(Nootropil))、フェノバルビタール、フェニトイン(例えば、エパヌチン(Epanutin)、フェノチオイン(Phenotyoin)ナトリウムフリン(Flynn))、プレガバリン(例えば、リリカ)、プリミドン、ルフィナミド(例えば、イノベロン(Inovelon))、バルプロ酸ナトリウム(例えば、コンブレクス(Convulex)、エピリム、エピリムクロノ(Chrono)、エピリムクロノスフェア(Chronosphere)、エピセンタ(Episenta)、エピバル(Epival))、スチリペントール(例えば、ディアコミット)、チアガビン(例えば、ガビトリル(Gabitril))、トピラマート(例えば、トポマックス(Topomax))、ビガバトリン(例えば、サブリル)、ゾニサミド(例えば、ゾネグラン(Zonegran))からなる群から選択される。
E.VEGFR阻害剤
一部の実施形態では、第2の薬剤は、VEGFR阻害剤である。一部の実施形態では、VEGFR阻害剤は、チロシンキナーゼ阻害剤である。本出願のVEGFR阻害剤は、小分子(例えば、約1000ダルトン未満)または大分子(例えば、約1000ダルトンを超えるポリペプチド)となることができる。例示的なVEGFR阻害剤には、ベバシズマブ、パゾパニブ、スニチニブ、アキシチニブ、ポナチニブ、カボザンチニブ、レンバチニブ、ラムシルマブ、レゴラフェニブ、バンデタニブおよびziv−アフリベルセプトが含まれるがこれらに限定されない。
バイオマーカーの存在に基づく処置方法
本出願は、一態様では、1または複数のmTOR関連遺伝子における1または複数のmTOR活性化異常の状態に基づき、個体におけるCNS障害を処置する方法を提供する。一部の実施形態では、1または複数のバイオマーカーは、mTOR阻害剤による処置に対する都合よい応答を示す。
A.mTOR活性化異常
本出願は、参照配列からの逸脱(すなわち遺伝的異常)、1または複数のmTOR関連遺伝子の異常な発現レベルおよび/または異常な活性レベルを含めた、いずれか1または複数の上記のmTOR関連遺伝子における、mTOR活性化異常を企図する。本出願は、本明細書において開示されているmTOR活性化異常の任意の1または複数の状態に基づく処置および方法を企図する。
本明細書に記載されるmTOR活性化異常は、mTORシグナル伝達レベルまたは活性レベルの向上(すなわち、過剰活性化)に関係している。本出願において記載されているmTORシグナル伝達レベルまたはmTOR活性レベルは、上記の上流のシグナルのいずれか1つまたはいずれかの組み合わせに応答する、mTORシグナル伝達を含むことができ、mTORC1および/またはmTORC2によるmTORシグナル伝達を含むことができ、これにより、下流の分子プロセス、細胞プロセスまたは生理学的プロセス(例えば、タンパク質合成、オートファジー、代謝、細胞周期停止、アポトーシスなど)のいずれか1つまたは組み合わせの測定可能な変化がもたらされ得る。一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、mTOR活性化異常のないmTOR活性のレベルよりも、少なくとも約10%、約20%、約30%、約40%、約60%、約70%、約80%、約90%、約100%、約200%、約500%またはそれよりも高くのいずれか1つだけmTOR活性を過剰活性化する。一部の実施形態では、mTOR活性の過剰活性化は、mTORC1によってのみ媒介される。一部の実施形態では、mTOR活性の過剰活性化は、mTORC2によってのみ媒介される。一部の実施形態では、mTOR活性の過剰活性化は、mTORC1とmTORC2の両方によって媒介される。
mTOR活性を決定する方法は、当分野において公知である。例えば、Brian CGら、Cancer Discovery、2014年、4巻:554〜563頁を参照のこと。mTOR活性は、上記のmTORシグナル伝達経路の下流の出力(例えば、分子レベル、細胞レベルおよび/または生理学的レベルにおけるもの)のいずれか1つを定量することにより測定することができる。例えば、mTORC1によるmTOR活性は、リン酸化4EBP1(例えばP−S65−4EBP1)のレベル、および/またはリン酸化S6K1(例えばP−T389−S6K1)のレベル、および/またはリン酸化AKT1(例えばP−S473−AKT1)のレベルを決定することにより測定することができる。mTORC2によるmTOR活性は、リン酸化FoxO1および/またはFoxO3aのレベルの決定により測定することができる。リン酸化タンパク質のレベルは、目的のリン酸化タンパク質を特異的に認識する抗体を使用して、ウエスタンブロットアッセイなどの、当分野において公知の任意の方法を使用して決定することができる。
候補mTOR活性化異常は、様々な方法により、例えば、文献検索によって、または遺伝子発現プロファイリング実験(例えば、RNA配列決定またはマイクロアレイ実験)、定量的プロテオミクス実験および遺伝子配列決定実験を含むがこれらに限定されない当技術分野で公知の実験方法によって特定することができる。例えば、対照試料と比較してCNS障害を有する個体から収集された試料において行われる遺伝子発現プロファイリング実験および定量的プロテオミクス実験は、異常レベルで存在する遺伝子および遺伝子産物(RNA、タンパク質およびリン酸化タンパク質など)のリストを提供することができる。一部の実例では、対照試料と比較してCNS障害を有する個体から収集された試料において行われる遺伝子配列決定(エクソーム配列決定など)実験は、遺伝的異常のリストを提供することができる。統計的関連性解析(ゲノムワイド関連解析など)を、CNS障害を有する個体の集団から収集された実験データにおいて実行して、実験において特定された異常(異常レベルまたは遺伝的異常など)をCNS障害と関連付けることができる。一部の実施形態では、標的化配列決定実験(ONCOPANEL(商標)試験など)が行われて、CNS障害を有する個体における遺伝的異常のリストを提供する。
ONCOPANEL(商標)試験が、種々の供給源の試料(例えば、腫瘍生検または血液試料)由来のDNAにおける、体細胞変異、コピー数多型および構造的再編成を含む遺伝的異常の検出のために、がん関連遺伝子のエクソンDNA配列およびイントロン領域を調査するために使用され得、それによって、mTOR活性化異常であり得る遺伝的異常の候補リストを提供する。一部の実施形態では、このmTOR関連遺伝子の異常は、ONCOPANEL(商標)試験(CLIA認証)から選択される遺伝子における遺伝的異常または異常なレベル(例えば、発現レベルまたは活性レベル)である。例えば、Wagle N.ら、Cancer discovery 2巻、1号(2012年):82〜93頁を参照のこと。
ONCOPANEL(商標)試験の例示的なバージョンは、300のがん遺伝子、および35の遺伝子にわたる113のイントロンを含む。例示的なONCOPANEL(商標)試験に含まれる300の遺伝子は、ABL1、AKT1、AKT2、AKT3、ALK、ALOX12B、APC、AR、ARAF、ARID1A、ARID1B、ARID2、ASXL1、ATM、ATRX、AURKA、AURKB、AXL、B2M、BAP1、BCL2、BCL2L1、BCL2L12、BCL6、BCOR、BCORL1、BLM、BMPR1A、BRAF、BRCA1、BRCA2、BRD4、BRIP1、BUB1B、CADM2、CARD11、CBL、CBLB、CCND1、CCND2、CCND3、CCNE1、CD274、CD58、CD79B、CDC73、CDH1、CDK1、CDK2、CDK4、CDK5、CDK6、CDK9、CDKN1A、CDKN1B、CDKN1C、CDKN2A、CDKN2B、CDKN2C、CEBPA、CHEK2、CIITA、CREBBP、CRKL、CRLF2、CRTC1、CRTC2、CSF1R、CSF3R、CTNNB1、CUX1、CYLD、DDB2、DDR2、DEPDC5、DICER1、DIS3、DMD、DNMT3A、EED、EGFR、EP300、EPHA3、EPHA5、EPHA7、ERBB2、ERBB3、ERBB4、ERCC2、ERCC3、ERCC4、ERCC5、ESR1、ETV1、ETV4、ETV5、ETV6、EWSR1、EXT1、EXT2、EZH2、FAM46C、FANCA、FANCC、FANCD2、FANCE、FANCF、FANCG、FAS、FBXW7、FGFR1、FGFR2、FGFR3、FGFR4、FH、FKBP9、FLCN、FLT1、FLT3、FLT4、FUS、GATA3、GATA4、GATA6、GLI1、GLI2、GLI3、GNA11、GNAQ、GNAS、GNB2L1、GPC3、GSTM5、H3F3A、HNF1A、HRAS、ID3、IDH1、IDH2、IGF1R、IKZF1、IKZF3、INSIG1、JAK2、JAK3、KCNIP1、KDM5C、KDM6A、KDM6B、KDR、KEAP1、KIT、KRAS、LINC00894、LMO1、LMO2、LMO3、MAP2K1、MAP2K4、MAP3K1、MAPK1、MCL1、MDM2、MDM4、MECOM、MEF2B、MEN1、MET、MITF、MLH1、MLL(KMT2A)、MLL2(KTM2D)、MPL、MSH2、MSH6、MTOR、MUTYH、MYB、MYBL1、MYC、MYCL1(MYCL)、MYCN、MYD88、NBN、NEGR1、NF1、NF2、NFE2L2、NFKBIA、NFKBIZ、NKX2−1、NOTCH1、NOTCH2、NPM1、NPRL2、NPRL3、NRAS、NTRK1、NTRK2、NTRK3、PALB2、PARK2、PAX5、PBRM1、PDCD1LG2、PDGFRA、PDGFRB、PHF6、PHOX2B、PIK3C2B、PIK3CA、PIK3R1、PIM1、PMS1、PMS2、PNRC1、PRAME、PRDM1、PRF1、PRKAR1A、PRKCI、PRKCZ、PRKDC、PRPF40B、PRPF8、PSMD13、PTCH1、PTEN、PTK2、PTPN11、PTPRD、QKI、RAD21、RAF1、RARA、RB1、RBL2、RECQL4、REL、RET、RFWD2、RHEB、RHPN2、ROS1、RPL26、RUNX1、SBDS、SDHA、SDHAF2、SDHB、SDHC、SDHD、SETBP1、SETD2、SF1、SF3B1、SH2B3、SLITRK6、SMAD2、SMAD4、SMARCA4、SMARCB1、SMC1A、SMC3、SMO、SOCS1、SOX2、SOX9、SQSTM1、SRC、SRSF2、STAG1、STAG2、STAT3、STAT6、STK11、SUFU、SUZ12、SYK、TCF3、TCF7L1、TCF7L2、TERC、TERT、TET2、TLR4、TNFAIP3、TP53、TSC1、TSC2、U2AF1、VHL、WRN、WT1、XPA、XPC、XPO1、ZNF217、ZNF708、ZRSR2である。例示的なONCOPANEL(商標)試験において調査されるイントロン領域は、ABL1、AKT3、ALK、BCL2、BCL6、BRAF、CIITA、EGFR、ERG、ETV1、EWSR1、FGFR1、FGFR2、FGFR3、FUS、IGH、IGL、JAK2、MLL、MYC、NPM1、NTRK1、PAX5、PDGFRA、PDGFRB、PPARG、RAF1、RARA、RET、ROS1、SS18、TRA、TRB、TRG、TMPRSS2の特定のイントロン上に敷き詰められる。上に列挙した遺伝子およびイントロン領域が含まれるがこれらに限定されない、ONCOPANEL(商標)試験の任意の実施形態またはバージョン中に含まれる遺伝子のいずれかのmTOR活性化異常(例えば、遺伝的異常および異常なレベル)は、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物による処置について個体を選択するための根拠として機能することが、本出願によって企図される。
候補遺伝的異常または異常レベルがmTOR活性化異常であるか否かは、当技術分野で公知の方法により決定することができる。細胞(細胞系など)または動物モデルにおいて遺伝的実験を実行して、実験において観察される全異常から特定されたCNS障害関連異常がmTOR活性化異常であることを確かめることができる。例えば、遺伝的異常をクローニングし、細胞系または動物モデルにおいて操作することができ、操作された細胞系または動物モデルのmTOR活性を測定し、遺伝的異常がない対応する細胞系または動物モデルと比較することができる。このような実験におけるmTOR活性の増加は、遺伝的異常が候補mTOR活性化異常であることを示すことができ、これは、臨床試験において検査することができる。
B.遺伝的異常
1または複数のmTOR関連遺伝子の遺伝的異常は、mTOR関連遺伝子のコード化、非コード化、調節、エンハンサー、サイレンサー、プロモーター、イントロン、エクソン、および非翻訳領域が含まれるがこれらに限定されない、mTOR関連遺伝子と関連する核酸(例えば、DNAまたはRNA)、またはタンパク質配列(すなわち変異)、またはエピジェネティック特徴への変化を含むことができる。
遺伝的異常は、生殖細胞系変異(染色体再編成を含む)または体細胞変異(染色体再編成を含む)となることができる。一部の実施形態では、遺伝的異常は、個体の正常組織およびCNS障害に関連する組織を含む全組織に存在する。一部の実施形態では、遺伝的異常は、CNS障害に関連する組織のみに存在する。一部の実施形態では、遺伝的異常は、CNS障害に関連する組織のごく一部のみに存在する。
一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、欠失、フレームシフト、挿入、インデル、ミスセンス変異、ナンセンス変異、点変異、一塩基多様性(SNV)、サイレント変異、スプライス部位変異、スプライスバリアントおよび転座が含まれるがこれらに限定されない、mTOR関連遺伝子の変異を含む。一部の実施形態では、変異は、mTORシグナル伝達経路の負の調節因子に対する機能喪失変異、またはmTORシグナル伝達経路の正の調節因子の機能獲得変異とすることができる。
一部の実施形態では、遺伝的異常は、mTOR関連遺伝子のコピー数多型を含む。通常、ゲノムあたり各mTOR関連遺伝子の2つのコピーが存在する。一部の実施形態では、mTOR関連遺伝子のコピー数は、遺伝的異常によって増幅され、ゲノムにおけるmTOR関連遺伝子の少なくとも約3、約4、約5、約6、約7、約8またはそれより多いコピーのいずれかをもたらす。一部の実施形態では、mTOR関連遺伝子の遺伝的異常は、ゲノムにおけるmTOR関連遺伝子のコピーの一方またはその両方の喪失をもたらす。一部の実施形態では、mTOR関連遺伝子のコピー数多型は、mTOR関連遺伝子のヘテロ接合性の喪失である。一部の実施形態では、mTOR関連遺伝子のコピー数多型は、mTOR関連遺伝子の欠失である。一部の実施形態では、mTOR関連遺伝子のコピー数多型は、染色体またはその断片の欠失、重複、逆位および転座を含めた、ゲノムの構造再編成によって引き起こされる。
一部の実施形態では、遺伝的異常は、DNAメチル化、ヒドロキシメチル化、異常なヒストン結合、クロマチン再構成などが含まれるがこれらに限定されない、mTOR関連遺伝子と関連する異常なエピジェネティック特徴を含む。一部の実施形態では、mTOR関連遺伝子のプロモーターは、対照レベル(例えば、標準化された試験における臨床的に共用された正常レベル)と比べて、例えば、少なくとも約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%またはそれよりも高くのいずれかだけ、個体において過剰メチル化される。
一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、上述のmTOR関連遺伝子のうちいずれか1つにおける遺伝的異常(変異またはコピー数多型など)である。一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、AKT1、MTOR、PIK3CA、PIK3CG、TSC1、TSC2、RHEB、STK11、NF1、NF2、PTEN、TP53、FGFR4およびBAP1から選択される1または複数の遺伝子における変異またはコピー数多型である。一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、PTENにおける変異またはコピー数多型である。一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、TSC1における変異またはコピー数多型である。一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、TSC2における変異またはコピー数多型である。
mTOR関連遺伝子における遺伝的異常は、遺伝性がんおよび散発性がんを含めた、様々なヒトがんにおいて特定された。例えば、TSC1/2における生殖細胞系不活性化変異は結節硬化症を引き起こし、この状態を有する患者は、皮膚および脳過誤腫、腎血管筋脂肪腫および腎細胞癌(RCC)を含む病変を呈する(Krymskaya VPら 2011年、FASEB Journal 25巻(6号):1922〜1933頁)。PTEN過誤腫性症候群(PTEN hamartoma tumor syndrome)(PHTS)は、不活性化生殖細胞系PTEN変異にリンクしており、乳がん、子宮内膜がん、濾胞性甲状腺がん、過誤腫およびRCCを含めた、臨床的症状発現の範囲と関連する(Legendre C.ら、2003年、Transplantation proceedings 35巻(補遺3):151S〜153S頁)。さらに、散発性腎臓がんもまた、PI3K−Akt−mTOR経路(例えばAKT1、MTOR、PIK3CA、PTEN、RHEB、TSC1、TSC2)におけるいくつかの遺伝子の体細胞変異を保持することが示されている(Power LA、1990年、Am. J. Hosp. Pharm. 475巻、5号:1033〜1049頁;Badesch DBら 2010年、Chest 137巻(2号):376〜387l頁;Kim JCおよびSteinberg GD、2001年、The Journal of urology、165巻(3号):745〜756頁;McKiernan J.ら、2010年、J. Urol. 183巻(補遺4))。明細胞型腎細胞癌におけるCancer Genome Atlasにより特定された上位50種のかなりの変異を受けた遺伝子のうち、変異率は、mTORC1活性化に収束する遺伝子変異について約17%である(Cancer Genome Atlas Research Network.、「Comprehensive molecular characterization of clear cell renal cell carcinoma.」、2013年 Nature 499巻:43〜49頁)。mTOR関連遺伝子における遺伝的異常は、リムス薬物による処置に対してがんを有する個体の感受性を付与することが分かった。例えば、Wagleら、N. Eng. J. Med. 2014年、371巻:1426〜33頁;Iyerら、Science 2012年、338巻:221頁;Wagleら、Cancer Discovery 2014年、4巻:546〜553頁;Grabinerら、Cancer Discovery 2014年、4巻:554〜563頁;Dicksonら. Int J. Cancer 2013年、132巻(7号):1711〜1717頁およびLimら、J Clin. Oncol. 33巻、2015年、補遺;抄録11010を参照のこと。上記の参照文献によって記載されているmTOR関連遺伝子の遺伝的異常は、本明細書に組み込まれている。一部のmTOR関連遺伝子における例示的な遺伝的異常が以下に記載されており、本出願は、本明細書に記載される例示的な遺伝的異常に限定されないことが理解される。
一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、MTORにおける遺伝的異常を含む。一部の実施形態では、遺伝的異常は、MTORの活性化変異を含む。一部の実施形態では、MTORの活性化変異は、N269、L1357、N1421、L1433、A1459、L1460、C1483、E1519、K1771、E1799、F1888、I1973、T1977、V2006、E2014、I2017、N2206、L2209、A2210、S2215、L2216、R2217、L2220、Q2223、A2226、E2419、L2431、I2500、R2505、およびD2512からなる群より選択されるMTORのタンパク質配列における、1または複数の位置(例えば、約1、約2、約3、約4、約5、約6またはそれより多い位置のいずれか1つ)におけるものである。一部の実施形態では、MTORの活性化変異は、N269S、L1357F、N1421D、L1433S、A1459P、L1460P、C1483F、C1483R、C1483W、C1483Y、E1519T、K1771R、E1799K、F1888I、F1888I L、I1973F、T1977R、T1977K、V2006I、E2014K、I2017T、N2206S、L2209V、A2210P、S2215Y、S2215F、S2215P、L2216P、R2217W、L2220F、Q2223K、A2226S、E2419K、L2431P、I2500M、R2505P、およびD2512Hからなる群より選択される、1または複数のミスセンス変異(例えば、約1、約2、約3、約4、約5、約6またはそれより多い変異のいずれか1つ)である。一部の実施形態では、MTORの活性化変異は、MTORがRHEBに結合するのを撹乱する。一部の実施形態では、MTORの活性化変異は、MTORがDEPTORに結合するのを撹乱する。
一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、TSC1またはTSC2における遺伝的異常を含む。一部の実施形態では、遺伝的異常は、TSC1またはTSC2におけるヘテロ接合性の喪失を含む。一部の実施形態では、遺伝的異常は、TSC1またはTSC2における機能喪失変異を含む。一部の実施形態では、機能喪失変異は、TSC1またはTSC2における、フレームシフト変異またはナンセンス変異である。一部の実施形態では、機能喪失変異は、TSC1における、フレームシフト変異c.1907_1908delである。一部の実施形態では、機能喪失変異は、TSC1:c.1019+1G>Aのスプライスバリアントである。一部の実施形態では、機能喪失変異は、TSC2におけるナンセンス変異c.1073G>Aおよび/またはTSC1におけるナンセンス変異p.Trp103*である。一部の実施形態では、機能喪失変異は、TSC1またはTSC2における、ミスセンス変異を含む。一部の実施形態では、ミスセンス変異は、TSC1のA256位、および/またはTSC2のY719位にある。一部の実施形態では、ミスセンス変異は、TSC1におけるA256VまたはTSC2におけるY719Hを含む。
一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、RHEBにおける遺伝的異常を含む。一部の実施形態では、遺伝的異常は、RHEBにおける機能喪失変異を含む。一部の実施形態では、機能喪失変異は、Y35およびE139から選択される、RHEBのタンパク質配列における1または複数の位置にある。一部の実施形態では、RHEBにおける機能喪失変異は、Y35N、Y35C、Y35HおよびE139Kから選択される。
一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、NF1における遺伝的異常を含む。一部の実施形態では、遺伝的異常は、NF1における機能喪失変異を含む。一部の実施形態では、NF1における機能喪失変異は、NF1におけるD1644位のミスセンス変異である。一部の実施形態では、ミスセンス変異は、NF1におけるD1644Aである。
一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、NF2における遺伝的異常を含む。一部の実施形態では、遺伝的異常は、NF2における機能喪失変異を含む。一部の実施形態では、NF2における機能喪失変異は、ナンセンス変異である。一部の実施形態では、NF2におけるナンセンス変異は、c.863C>Gである。
一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、PTENにおける遺伝的異常を含む。一部の実施形態では、遺伝的異常は、ゲノムにおけるPTENの欠失を含む。一部の実施形態では、遺伝的異常は、PTENにおける機能喪失変異を含む。一部の実施形態では、機能喪失変異は、ミスセンス変異、ナンセンス変異またはフレームシフト変異を含む。一部の実施形態では、変異は、K125E、K125X、E150Q、D153Y、D153N、K62R、Y65C、V217AおよびN323Kからなる群より選択される、PTENの位置で含む。一部の実施形態では、遺伝的異常は、PTEN遺伝子座におけるヘテロ接合性の喪失(LOH)を含む。
一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、PI3Kにおける遺伝的異常を含む。一部の実施形態では、遺伝的異常は、PIK3CAまたはPIK3CGにおける機能喪失変異を含む。一部の実施形態では、機能喪失変異は、E542、I844およびH1047からなる群より選択される、PIK3CAのある位置におけるミスセンス変異を含む。一部の実施形態では、機能喪失変異は、E542K、I844VおよびH1047Rからなる群より選択される、PIK3CAにおけるミスセンスを含む。
一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、AKT1における遺伝的異常を含む。一部の実施形態では、遺伝的異常は、AKT1における活性化変異を含む。一部の実施形態では、活性化変異は、AKT1のH238位におけるミスセンス変異である。一部の実施形態では、ミスセンス変異は、AKT1におけるH238Yである。
一部の実施形態では、mTOR活性化異常は、TP53における遺伝的異常を含む。一部の実施形態では、遺伝的異常は、TP53における機能喪失変異を含む。一部の実施形態では、機能喪失変異は、A39fs*5などの、TP53における、フレームシフト変異である。
mTOR関連遺伝子の遺伝的異常は、個体に由来する試料および/または参照試料などの試料に基づいて評価することができる。一部の実施形態では、試料は、組織試料、または組織試料から抽出された核酸である。一部の実施形態では、試料は、細胞試料(例えば、CTC試料)、または細胞試料から抽出された核酸である。一部の実施形態では、試料は、腫瘍の生検材料である。一部の実施形態では、試料は、腫瘍試料、または腫瘍試料から抽出された核酸である。一部の実施形態では、試料は、生検試料、または生検試料から抽出された核酸である。一部の実施形態では、試料は、ホルムアルデヒド固定化パラフィン包埋(FFPE)試料、またはFFPE試料から抽出された核酸である。一部の実施形態では、試料は、血液試料である。一部の実施形態では、無細胞DNAは、血液試料から単離される。一部の実施形態では、生物学的試料は血漿試料、または血漿試料から抽出された核酸である。
mTOR関連遺伝子の遺伝的異常は、当分野において公知の任意の方法により決定することができる。例えば、Dicksonら.Int. J. Cancer、2013年、132巻(7号):1711〜1717頁;Wagle N. Cancer Discovery、2014年、4巻:546〜553頁;およびCancer Genome Atlas Research Network. Nature 2013年、499巻:43〜49頁を参照のこと。例示的な方法には、サンガー配列決定もしくは次世代配列決定プラットフォームを使用するゲノムDNA配列決定、亜硫酸水素塩配列決定、または他のDNA配列決定をベースとする方法;ポリメラーゼ連鎖反応アッセイ;In−situハイブリダイゼーションアッセイ;およびDNAマイクロアレイが含まれるがこれらに限定されない。個体から単離した試料に由来する1または複数のmTOR関連遺伝子のエピジェネティック特徴(例えば、DNAメチル化、ヒストン結合またはクロマチン改変)は、対照試料に由来する1または複数のmTOR関連遺伝子のエピジェネティック特徴と比較してもよい。試料から抽出された核酸分子が、AKT1、FLT−3、MTOR、PIK3CA、PIK3CG、TSC1、TSC2、RHEB、STK11、NF1、NF2、TP53、FGFR4、BAP1、KRAS、NRASおよびPTENの野生型配列などの、参照配列と比べた、mTOR活性化遺伝的異常の存在について、配列決定または解析が行われ得る。
一部の実施形態では、mTOR関連遺伝子の遺伝的異常は、無細胞DNA配列決定方法を使用して評価される。一部の実施形態では、mTOR関連遺伝子の遺伝的異常は、次世代配列決定を使用して評価される。一部の実施形態では、血液試料から単離されたmTOR関連遺伝子の遺伝的異常は、次世代配列決定を使用して評価される。一部の実施形態では、mTOR関連遺伝子の遺伝的異常は、エキソーム配列決定を使用して評価される。一部の実施形態では、mTOR関連遺伝子の遺伝的異常は、蛍光in−situハイブリダイゼーション分析を使用して評価される。一部の実施形態では、mTOR関連遺伝子の遺伝的異常は、本明細書に記載される処置方法の開始前に評価される。一部の実施形態では、mTOR関連遺伝子の遺伝的異常は、本明細書に記載される処置方法の開始後に評価される。一部の実施形態では、mTOR関連遺伝子の遺伝的異常は、本明細書に記載される処置方法の開始前および開始後に評価される。
C.異常なレベル
mTOR関連遺伝子の異常なレベルは、異常な発現レベルまたは異常な活性レベルを指すことができる。
mTOR関連遺伝子の異常な発現レベルは、対照レベルと比べて、mTOR関連遺伝子によってコードされる分子のレベルの増加または低下を含む。mTOR関連遺伝子によってコードされる分子は、RNA転写物(例えば、mRNA)、タンパク質アイソフォーム、タンパク質アイソフォームのリン酸化および/または脱リン酸化状態、タンパク質アイソフォームのユビキチン化および/または脱ユビキチン化状態、タンパク質アイソフォームの膜局在化(例えば、ミリストイル化、パルミトイル化など)状態、タンパク質アイソフォームの他の転写後改変状態、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。
mTOR関連遺伝子の異常な活性レベルは、下流の標的遺伝子のエピジェネティック調節、転写調節、翻訳調節、翻訳後調節またはそれらの任意の組み合わせを含めた、mTOR関連遺伝子の下流の任意の標的遺伝子によってコードされる分子の増強または抑制を含む。さらに、mTOR関連遺伝子の活性は、タンパク質合成、細胞成長、増殖、シグナル伝達、ミトコンドリア代謝、ミトコンドリア生合成、ストレス応答、細胞周期停止、オートファジー、微小管組織化および脂質代謝が含まれるがこれらに限定されない、mTOR活性化異常に応答する、下流の細胞作用および/または生理学的作用を含む。
一部の実施形態では、mTOR活性化異常(例えば、異常な発現レベル)は、異常なタンパク質リン酸化レベルを含む。一部の実施形態では、異常なリン酸化レベルは、AKT、TSC2、mTOR、PRAS40、S6K、S6および4EBP1からなる群より選択される、mTOR関連遺伝子によってコードされるタンパク質中に存在する。関連するバイオマーカーとして働くことができるmTOR関連遺伝子の例示的なリン酸化種には、AKT S473リン酸化、PRAS40 T246リン酸化、mTOR S2448リン酸化、4EBP1 T36リン酸化、S6K T389リン酸化、4EBP1 T70リン酸化およびS6 S235リン酸化が含まれるがこれらに限定されない。一部の実施形態では、個体は、個体におけるタンパク質がリン酸化されている場合に、処置について選択される。一部の実施形態では、個体は、個体におけるタンパク質がリン酸化されていない場合に、処置について選択される。一部の実施形態では、タンパク質のリン酸化状態は、免疫組織化学によって決定される。
個体におけるmTOR関連遺伝子のレベル(発現レベルおよび/または活性レベルなど)は、試料(例えば、個体由来の試料または参照試料)に基づいて決定することができる。一部の実施形態では、試料は、組織、器官、細胞または腫瘍に由来する。一部の実施形態では、試料は、生物学的試料である。一部の実施形態では、生物学的試料は、生物学的流体試料または生物学的組織試料である。さらなる実施形態では、生物学的流体試料は、体液である。一部の実施形態では、試料は、CNS障害に関連する組織、CNS障害に関連する前記組織に隣接する正常組織、CNS障害に関連する前記組織の遠位の正常組織、血液試料、または他の生物学的試料である。一部の実施形態では、試料は、固定された試料である。固定された試料には、ホルマリン固定された試料、パラフィン包埋された試料、または凍結された試料が含まれるがこれらに限定されない。一部の実施形態では、試料は、CNS障害組織由来の細胞を含有する生検材料である。さらなる実施形態では、生検材料は、CNS障害に関連する組織由来の細胞の微細針の吸引物である。一部の実施形態では、生検細胞は、ペレットとなるように遠心分離され、固定され、パラフィンに包埋される。一部の実施形態では、生検細胞は、急速冷凍される。一部の実施形態では、生検細胞は、mTOR関連遺伝子によってコードされる分子を認識する抗体と混合される。一部の実施形態では、少なくとも1つのmTOR関連遺伝子は、下流標的遺伝子のエピジェネティック調節、転写調節、翻訳調節、翻訳後調節またはこれらのいずれかの組合せを含む、mTOR関連遺伝子のいずれかの下流標的遺伝子によってコードされる分子の増強または抑圧を含む。その上、mTOR関連遺伝子の活性は、タンパク質合成、細胞成長、増殖、シグナル伝達、ミトコンドリア代謝、ミトコンドリア生合成、ストレス応答、細胞周期停止、オートファジー、微小管組織化および脂質代謝を含むがこれらに限定されない、mTOR活性化異常に応答した下流の細胞および/または生理学的効果を含む。
一部の実施形態では、mTOR活性化異常(例えば、異常な発現レベル)は、異常なタンパク質リン酸化レベルを含む。一部の実施形態では、異常なリン酸化レベルは、AKT、TSC2、mTOR、PRAS40、S6K、S6および4EBP1からなる群より選択される、mTOR関連遺伝子によってコードされるタンパク質中に存在する。関連するバイオマーカーとして働くことができるmTOR関連遺伝子の例示的なリン酸化種には、AKT S473リン酸化、PRAS40 T246リン酸化、mTOR S2448リン酸化、4EBP1 T36リン酸化、S6K T389リン酸化、4EBP1 T70リン酸化およびS6 S235リン酸化が含まれるがこれらに限定されない。一部の実施形態では、個体は、個体におけるタンパク質がリン酸化されている場合、処置について選択される。一部の実施形態では、個体は、個体におけるタンパク質がリン酸化されていない場合、処置するために選択される。一部の実施形態では、タンパク質のリン酸化状態は、免疫組織化学により決定される。
mTOR関連遺伝子の異常レベルは、がんに関連付けられてきた。例えば、高レベル(74%)のリン酸化mTOR発現が、ヒト膀胱がん組織アレイにおいて見出され、リン酸化mTOR強度は、生存低下に関連付けられた(Hansel DE et al, (2010) Am. J. Pathol. 176: 3062-3072)。T2筋浸潤性膀胱腫瘍の70症例のうち54症例(77%)において活性化されたpS6−キナーゼの活性化によって明らかな通り、mTOR発現は、表在性疾患から浸潤性膀胱がんへの進行における疾患ステージの関数として増加することが示された(Seager CM et al, (2009) Cancer Prev. Res. (Phila) 2, 1008-1014)。mTORシグナル伝達経路はまた、肺動脈性肺高血圧症において過剰活性化されることが公知である。
個体におけるmTOR関連遺伝子のレベル(発現レベルおよび/または活性レベルなど)は、試料(例えば、個体由来の試料または参照試料)に基づいて決定することができる。一部の実施形態では、試料は、組織、器官、細胞または腫瘍に由来する。一部の実施形態では、試料は、生物学的試料である。一部の実施形態では、生物学的試料は、生物学的流体試料または生物学的組織試料である。さらなる実施形態では、生物学的流体試料は、体液である。一部の実施形態では、試料は、CNS障害に関連する組織、CNS障害に関連する前記組織に隣接する正常組織、CNS障害に関連する前記組織の遠位の正常組織、血液試料、または他の生物学的試料である。一部の実施形態では、試料は、固定された試料である。固定された試料には、ホルマリン固定された試料、パラフィン包埋された試料、または凍結された試料が含まれるがこれらに限定されない。一部の実施形態では、試料は、CNS障害に関連する組織由来の細胞を含有する生検材料である。さらなる実施形態では、生検材料は、CNS障害に関連する組織由来の細胞の微細針の吸引物である。一部の実施形態では、生検細胞は、ペレットとなるように遠心分離され、固定され、パラフィンに包埋される。一部の実施形態では、生検細胞は、急速冷凍される。一部の実施形態では、生検細胞は、下流標的遺伝子のエピジェネティック調節、転写調節、翻訳調節、翻訳後調節、またはこれらのいずれかの組合せを含む、mTOR関連遺伝子のいずれかの下流標的遺伝子によってコードされる分子の増強または抑圧を含む、mTOR関連遺伝子によってコードされるタンパク質の異常リン酸化レベルを含む、mTOR関連バイオマーカーによってコードされる分子を認識する抗体と混合される。その上、mTOR関連遺伝子の活性は、タンパク質合成、細胞成長、増殖、シグナル伝達、ミトコンドリア代謝、ミトコンドリア生合成、ストレス応答、細胞周期停止、オートファジー、微小管組織化および脂質代謝を含むがこれらに限定されない、mTOR活性化異常に応答した下流の細胞作用および/または生理学的作用を含む。
一部の実施形態では、mTOR活性化異常(例えば、異常発現レベル)は、異常タンパク質リン酸化レベルを含む。一部の実施形態では、異常リン酸化レベルは、PTEN、AKT、TSC2、mTOR、PRAS40、S6K、S6および4EBP1からなる群から選択されるmTOR関連遺伝子によってコードされるタンパク質に存在する。関連するバイオマーカーとして機能し得るmTOR関連遺伝子の例示的なリン酸化種には、PTEN Thr366、Ser370、Ser380、Thr382、Thr383および/またはSer385リン酸化、AKT S473リン酸化、PRAS40 T246リン酸化、mTOR S2448リン酸化、4EBP1 T36リン酸化、S6K T389リン酸化、4EBP1 T70リン酸化、ならびにS6 S235リン酸化が含まれるがこれらに限定されない。一部の実施形態では、個体におけるタンパク質がリン酸化されている場合、個体は、処置のために選択される。一部の実施形態では、個体におけるタンパク質がリン酸化されていない場合、個体は、処置のために選択される。一部の実施形態では、タンパク質のリン酸化状態は、免疫組織化学によって決定される。
mTOR関連遺伝子の異常なレベルは、がんに関連している。例えば、高レベル(74%)のリン酸化mTOR発現が、ヒト膀胱がん組織アレイにおいて見いだされており、リン酸化mTORの強度は、生存の低下に関連した(Hansel DEら、(2010年)Am. J. Pathol. 176巻:3062〜3072頁)。mTOR発現は、70の症例のうちの54症例(77%)のT2筋浸潤性膀胱腫瘍において活性化されたpS6−キナーゼの活性化によって証明されている通り、表在性疾患から浸潤性膀胱がんまでの進行における疾患ステージに応じて、増加することが示された(Seager CMら、(2009年)Cancer Prev. Res.(Phila)2巻、1008〜1014頁)。mTORシグナル伝達経路もまた、肺動脈性高血圧症において、過剰に活性化されることが知られている。
個体におけるmTOR関連遺伝子のレベル(発現レベルおよび/または活性レベルなど)は、試料(例えば、個体由来の試料または参照試料)に基づいて決定することができる。一部の実施形態では、試料は、組織、器官、細胞または腫瘍に由来する。一部の実施形態では、試料は、生物学的試料である。一部の実施形態では、生物学的試料は、生物学的流体試料または生物学的組織試料である。さらなる実施形態では、生物学的流体試料は、体液である。一部の実施形態では、試料は、CNS障害に関連する組織、CNS障害に関連する前記組織に隣接する正常組織、CNS障害に関連する前記組織の遠位の正常組織、血液試料、または他の生物学的試料である。一部の実施形態では、試料は、固定された試料である。固定された試料には、ホルマリン固定された試料、パラフィン包埋された試料、または凍結された試料が含まれるがこれらに限定されない。一部の実施形態では、試料は、CNS障害に関連する組織由来の細胞を含有する生検材料である。さらなる実施形態では、生検材料は、CNS障害に関連する細胞の微細針の吸引物である。一部の実施形態では、生検細胞は、ペレットとなるように遠心分離され、固定され、パラフィンに包埋される。一部の実施形態では、生検細胞は、急速冷凍される。一部の実施形態では、生検細胞は、mTOR関連遺伝子によってコードされる分子を認識する抗体と混合される。一部の実施形態では、生検材料は、個体がCNS障害を有するか決定するために採取され、次いで、試料として使用される。一部の実施形態では、試料は、CNS障害に関連する組織から外科手術により得られた細胞を含む。一部の実施形態では、試料は、mTOR関連遺伝子の発現レベルの決定が起こるときとは異なる時点で得ることができる。
一部の実施形態では、試料は、循環転移性がん細胞を含む。一部の実施形態では、試料は、血液からの循環腫瘍細胞(CTC)を選別することにより得られる。さらなる実施形態では、CTCは、原発性腫瘍から剥がれて、体液中を循環する。さらなる実施形態では、CTCは、原発性腫瘍から剥がれて、血流中を循環する。さらなる実施形態では、CTCは、転移の指標である。
一部の実施形態では、mTOR関連遺伝子によってコードされるタンパク質のレベルが決定されて、mTOR関連遺伝子の異常発現レベルを評価する。一部の実施形態では、mTOR関連遺伝子の下流標的遺伝子によってコードされるタンパク質のレベルが決定されて、mTOR関連遺伝子の異常活性レベルを評価する。一部の実施形態では、タンパク質レベルは、個々のタンパク質またはそのタンパク質分解断片の1または複数のエピトープに特異的な1または複数の抗体を使用して決定される。本出願の実施における使用に適した検出方法には、免疫組織化学、酵素結合免疫吸着検査法(ELISA)、ウエスタンブロット法、質量分析および免疫PCRが含まれるがこれらに限定されない。一部の実施形態では、試料におけるmTOR関連遺伝子および/またはその下流標的遺伝子(単数または複数)によってコードされるタンパク質(単数または複数)のレベルは、同じ試料におけるハウスキーピングタンパク質(グリセルアルデヒド3−ホスフェートデヒドロゲナーゼまたはGAPDHなど)のレベルによって正規化される(これで割られるなど)。
一部の実施形態では、mTOR関連遺伝子によってコードされるmRNAのレベルを決定して、mTOR関連遺伝子の異常な発現レベルを評価する。一部の実施形態では、mTOR関連遺伝子の下流の標的遺伝子によってコードされるmRNAのレベルを決定して、mTOR関連遺伝子の異常な活性レベルを評価する。一部の実施形態では、逆転写(RT)ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)アッセイ(定量的RT−PCRアッセイを含む)を使用して、mRNAレベルを決定する。一部の実施形態では、遺伝子チップまたは次世代配列決定方法(例えば、RNA(cDNA)配列決定またはエキソーム配列決定)を使用して、mTOR関連遺伝子および/またはその下流の標的遺伝子によってコードされるRNA(例えば、mRNA)のレベルを決定する。一部の実施形態では、試料中のmTOR関連遺伝子および/またはその下流の標的遺伝子のmRNAレベルは、同一試料における、ハウスキーピングタンパク質(例えば、GAPDH)のmRNAレベルによって正規化(例えば、除算する)される。
mTOR関連遺伝子のレベルは、対照または参照と比べて、高いレベルまたは低いレベルであり得る。mTOR関連遺伝子がmTOR活性(例えば、mTORC1および/またはmTORC2活性)の正の調節因子である一部の実施形態では、mTOR関連遺伝子の異常なレベルは、対照と比べて高レベルである。mTOR関連遺伝子がmTOR活性(例えば、mTORC1および/またはmTORC2活性)の負の調節因子である一部の実施形態では、mTOR関連遺伝子の異常なレベルは、対照と比べて低レベルである。
一部の実施形態では、個体におけるmTOR関連遺伝子のレベルは、対照試料におけるmTOR関連遺伝子のレベルと比較される。一部の実施形態では、個体におけるmTOR関連遺伝子のレベルは、複数の対照試料におけるmTOR関連遺伝子のレベルと比較される。一部の実施形態では、複数の対照試料が使用されて、CNS障害を有する個体におけるmTOR関連遺伝子のレベルの分類に使用される統計量を生成する。
mTOR関連遺伝子のレベル(すなわち、高いまたは低い)の分類または順位付けは、対照レベルの統計的分布に対して決定することができる。一部の実施形態では、分類または順位付けは、個体から得られた、正常組織(例えば、末梢血単核細胞)、または正常な上皮細胞試料(例えば、口腔内スワップ(buccal swap)または皮膚パンチ)などの対照試料に対するものである。一部の実施形態では、mTOR関連遺伝子のレベルは、対照レベルの統計的分布に対して、分類または順位付けされる。一部の実施形態では、mTOR関連遺伝子のレベルは、個体から得られる対照試料に由来するレベルに対して、分類または順位付けされる。
対照試料は、非対照試料と同じ供給源および方法を使用して得ることができる。一部の実施形態では、対照試料は、異なる個体(例えば、CNS障害がない個体;CNS障害に対応する疾患の良性もしくはあまり進行していない形態を有する個体;および/または同様の民族、年齢および性別を共有する個体)から得られる。一部の実施形態では、試料が腫瘍組織試料である場合、対照試料は、同じ個体由来の非がん性試料となることができる。一部の実施形態では、複数の対照試料(例えば、異なる個体に由来する)が使用されて、特定の組織、器官または細胞集団におけるmTOR関連遺伝子のレベルの範囲を決定する。
一部の実施形態では、対照試料は、適切な対照であると決定された培養組織または細胞である。一部の実施形態では、対照は、mTOR活性化異常を有していない細胞である。一部の実施形態では、標準化された試験における臨床的に許容された正常レベルが、mTOR関連遺伝子の異常なレベルを決定するための対照レベルとして使用される。一部の実施形態では、個体における、mTOR関連遺伝子またはその下流の標的遺伝子のレベルは、免疫組織化学に基づいたスコアリング系などの、スコアリング系に従い、高い、中間または低いに分類される。
一部の実施形態では、mTOR関連遺伝子のレベルは、個体におけるmTOR関連遺伝子のレベルを測定し、対照または参照と比較することによって決定される(例えば、所与の患者集団の中央値レベル、または第2の個体のレベル)。例えば、単一個体のmTOR関連遺伝子のレベルが、患者集団の平均レベルより上にあることが決定された場合、その個体は、高い発現レベルのmTOR関連遺伝子を有すると決定される。あるいは、単一個体のmTOR関連遺伝子のレベルが、患者集団の中央値レベルより下にあることが決定された場合、その個体は、低い発現レベルのmTOR関連遺伝子を有すると決定される。一部の実施形態では、個体を、処置に応答する第2の個体および/または患者集団と比較する。一部の実施形態では、個体を、処置に応答しない第2の個体および/または患者集団と比較する。一部の実施形態では、レベルは、mTOR関連遺伝子および/またはその下流の標的遺伝子によってコードされる核酸のレベルを測定することによって決定される。例えば、単一個体について、mTOR関連遺伝子によりコードされた分子(例えば、mRNAまたはタンパク質)のレベルが、患者集団の中央値レベルより上にあることが決定された場合、その個体は、mTOR関連遺伝子によってコードされた、高い発現レベルの分子(例えば、mRNAまたはタンパク質)を有すると決定される。あるいは、単一個体について、mTOR関連遺伝子によりコードされた分子(例えば、mRNAまたはタンパク質)のレベルが、患者集団の中央値レベルより下にあることが決定された場合、その個体は、mTOR関連遺伝子によってコードされた、低いレベルの分子(例えば、mRNAまたはタンパク質)を有すると決定される。
一部の実施形態では、mTOR関連遺伝子の対照レベルは、mTOR関連遺伝子のレベルの統計的分布を得ることによって決定される。一部の実施形態では、mTOR関連遺伝子のレベルは、対照レベル、または対照レベルの統計的分布に対して、分類または順位付けされる。
一部の実施形態では、バイオインフォーマティクス方法は、mTOR関連遺伝子の活性レベルの尺度として、mTOR関連遺伝子の下流の標的遺伝子のレベルを含めた、mTOR関連遺伝子のレベルを決定および分類するために使用される。遺伝子発現プロファイリングデータを使用して遺伝子セット発現プロファイルを評価するために、多数のバイオインフォーマティクス手法が開発された。方法としては、Segal, E.ら、Nat. Genet. 34:66−176 (2003年);Segal, E.ら、Nat. Genet. 36:1090−1098頁(2004年);Barry, W. T.ら、Bioinformatics 21:1943−1949頁(2005年);Tian, L.ら、Proc Nat’l Acad Sci USA 102:13544−13549頁(2005年);Novak B AおよびJain A N. Bioinformatics 22:233−41頁(2006年);Maglietta Rら、Bioinformatics 23:2063−72頁(2007年);Bussemaker H J, BMC Bioinformatics 8 Suppl 6:S6頁(2007年)に記載されるものが挙げられるがこれらに限定されない。
一部の実施形態では、対照レベルは、予め決定された閾値レベルである。一部の実施形態では、mRNAが決定され、低レベルは、臨床的に正常と見なされるもの、または対照から得られたレベルのものよりも、約1倍、約0.9倍、約0.8倍、約0.7倍、約0.6倍、約0.5倍、約0.4倍、約0.3倍、約0.2倍、約0.1倍、約0.05倍、約0.02倍、約0.01倍、約0.005倍、約0.002倍、約0.001倍またはそれ未満のいずれかより低いmRNAレベルである。一部の実施形態では、高レベルは、臨床的に正常と見なされるもの、または対照から得られたレベルのものよりも、約1.1倍、約1.2倍、約1.3倍、約1.5倍、約1.7倍、約2倍、約2.2倍、約2.5倍、約2.7倍、約3倍、約5倍、約7倍、約10倍、約20倍、約50倍、約70倍、約100倍、約200倍、約500倍、約1000倍または1000倍超を超えるmRNAレベルである。
一部の実施形態では、タンパク質発現レベルは、例えばウエスタンブロットまたは酵素結合免疫吸着検査法(ELISA)によって決定される。例えば、低レベルまたは高レベルに関する基準は、mTOR関連遺伝子によりコードされるタンパク質を特異的に認識する抗体によってブロットされるmTOR関連遺伝子によりコードされるタンパク質に対応するタンパク質ゲル上のバンドの全強度に基づいてなされ、ハウスキーピングタンパク質(例えば、GAPDH)を特異的に認識する抗体によってブロットされたハウスキーピングタンパク質(例えば、GAPDH)に対応する同一試料の同一タンパク質ゲルのバンドによって正規化(例えば、除算する)することができる。一部の実施形態では、タンパク質レベルが、臨床的に正常と見なされるもの、または対照から得られたレベルのものの、約1倍、約0.9倍、約0.8倍、約0.7倍、約0.6倍、約0.5倍、約0.4倍、約0.3倍、約0.2倍、約0.1倍、約0.05倍、約0.02倍、約0.01倍、約0.005倍、約0.002倍、約0.001倍またはそれ未満のいずれかより低い場合、このタンパク質レベルは低い。一部の実施形態では、タンパク質レベルが、臨床的に正常と見なされるもの、または対照から得られたレベルのものの、約1.1倍、約1.2倍、約1.3倍、約1.5倍、約1.7倍、約2倍、約2.2倍、約2.5倍、約2.7倍、約3倍、5倍、約7倍、約10倍、約20倍、約50倍または100倍または100倍超のいずれかより高い場合、このタンパク質レベルは高い。
一部の実施形態では、タンパク質発現レベルは、例えば、免疫組織化学によって決定される。例えば、低いレベルまたは高いレベルについての基準は、例えばmTOR関連遺伝によってコードされるタンパク質を特異的に認識する抗体を使用することによる、陽性染色細胞の数および/または染色の強度に基づいて作成され得る。一部の実施形態では、このバイオマーカーレベルは、約1%未満、約5%未満、約10%未満、約15%未満、約20%未満、約25%未満、約30%未満、約35%未満、約40%未満、約45%未満または約50%未満の細胞が陽性染色を有する場合、低い。一部の実施形態では、このバイオマーカーレベルは、染色が、陽性対照染色よりも、1%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%または50%低い強度である場合、低い。一部の実施形態では、このバイオマーカーレベルは、約40%超、約45%超、約50%超、約55%超、約60%超、約65%超、約70%超、約75%超、約80%超、約85%超または約90%超の細胞が陽性染色を有する場合、高い。一部の実施形態では、このバイオマーカーレベルは、染色が陽性対照染色と同等の強度である場合、高い。一部の実施形態では、このバイオマーカーレベルは、染色が陽性対照染色の強度の80%、85%または90%である場合、高い。
一部の実施形態では、スコアリングは、米国特許出願第2013/0005678号に記載されている「H−スコア」に基づく。H−スコアは、式:3×染色が強力な細胞の割合+2×染色が中程度の細胞の割合+染色が弱い細胞の割合によって得られ、0〜300の範囲で与えられる。
一部の実施形態では、強い染色、中程度の染色および弱い染色は、範囲が確立され、染色の強度がその範囲内にビニングされる(binned)、較正されたレベルの染色である。一部の実施形態では、強い染色は、75パーセンタイルを上回る強度範囲の染色であり、中程度の染色は、25パーセンタイル〜75パーセンタイルの強度範囲の染色であり、低い染色は、25パーセンタイルを下回る強度範囲の染色である。一部の態様では、特定の染色技術に精通している当業者は、ビンのサイズを調整し、染色カテゴリーを定義する。
一部の実施形態では、染色された細胞の50%超が強力な反応性を示す場合、高い染色という標識が割りあてられ、染色された細胞の50%未満に染色が観察されない場合、染色がないという標識が割りあてられ、他の場合のすべてについて、低い染色という標識が割りあてられる。
一部の実施形態では、試料、患者などにおけるmTOR関連遺伝子の遺伝的異常もしくはレベルの評価および/またはスコアリングは、1または複数の経験の豊富な臨床医、すなわち、mTOR関連遺伝子発現およびmTOR関連遺伝子の産物の染色パターンに経験のある臨床医によって行われる。例えば、一部の実施形態では、臨床医は、評価およびスコアリングされる試料、患者などに関する臨床的特徴および転帰について盲検にされる。
一部の実施形態では、タンパク質リン酸化のレベルが決定される。タンパク質のリン酸化状態は、様々な試料供給源から評価され得る。一部の実施形態では、試料は、腫瘍の生検材料である。タンパク質のリン酸化状態は、様々な方法により評価され得る。一部の実施形態では、リン酸化状態は免疫組織化学を使用して評価される。タンパク質のリン酸化状態は、部位特異的となり得る。タンパク質のリン酸化状態は、対照試料と比較され得る。一部の実施形態では、リン酸化状態は、本明細書に記載される処置方法の開始前に評価される。一部の実施形態では、リン酸化状態は、本明細書に記載される処置方法の開始後に評価される。一部の実施形態では、リン酸化状態は、本明細書に記載される処置方法の開始前および開始後に評価される。
さらに、mTOR関連遺伝子のレベルの決定のために診断用研究室に試料を送達することにより;mTOR関連遺伝子の公知レベルを有する対照試料を提供することにより;mTOR関連遺伝子によってコードされる分子に対する抗体もしくはmTOR関連遺伝子の下流標的遺伝子によってコードされる分子に対する抗体を提供することにより;試料および対照試料を抗体と個々に接触させることにより、および/または抗体結合の相対量を検出することにより、CNS障害の処置を指示する方法であって、試料のレベルが使用されて、患者が、本明細書に記載される方法のうちいずれか1つによる処置を受けるべきであるという結論を提供する、方法が本明細書に提供される。
また、CNS障害の処置を指示する方法であって、試料におけるmTOR活性化異常の状態(存在/非存在またはレベルなど)に関するデータを審査または解析するステップと;医療提供者または医療管理者などの個体に、処置に応答する個体の見込みまたは適合性に関する結論を提供するステップであって、結論が、データの審査または解析に基づく、ステップとをさらに含む方法が本明細書に提供される。本出願の一態様では、結論は、ネットワークにわたるデータの伝送である。
D.抵抗性バイオマーカー
ある種の遺伝子の遺伝的異常および異常なレベルは、本明細書に記載される処置方法に対する抵抗性と関連することがある。一部の実施形態では、抵抗性バイオマーカーにおける異常(例えば、遺伝的異常または異常なレベル)を有する個体は、本明細書に記載されるmTOR阻害剤ナノ粒子を使用する処置方法から除外される。一部の実施形態では、mTOR活性化異常の1または複数の状態と組み合わせた抵抗性バイオマーカーの状態は、本明細書に記載されるmTOR阻害剤ナノ粒子を使用した処置方法のいずれか1つに関して個体を選択するための根拠として使用される。
例えば、IGHMエンハンサー3、TFEA、RCCP2、RCCX1またはbHLHe33に結合する転写因子としても知られているTFE3は、遺伝子のプロモーターにおけるMUE3−タイプのEボックス配列を特異的に認識して結合する転写因子である。TFE3は、形質転換増殖因子ベータ(TGF−ベータ)シグナル伝達の下流の遺伝子の発現を促進する。TFE3の転座は、腎細胞癌および他のがんと関連する。一部の実施形態では、野生型TFE3遺伝子の核酸配列は、ヒトゲノムのGRCh38.p2アセンブリによれば、X染色体の補体鎖のヌクレオチド49028726からヌクレオチド49043517までのGenbank受託番号NC_000023.11によって特定される。本明細書に記載されるmTOR阻害剤ナノ粒子を使用する処置に対する抵抗性と関連し得るTFE3の例示的な転座には、t(X;1)(p11.2;q21)、t(X;1)(p11.2;p34)、(X;17)(p11.2;q25.3)およびinv(X)(p11.2;q12)などのXp11転座が含まれるがこれらに限定されない。TFE3座の転座は、免疫組織化学的方法または蛍光in−situハイブリダイゼーション(FISH)を使用して評価することができる。
製造物品およびキット
本出願の一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物など)を含む、CNS障害の処置に有用な材料を含有する製造物品が提供される。一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物など)、ならびに抗VEGF抗体、プロテアソーム阻害剤(例えば、マリゾミブ)、アルキル化剤(例えば、テモゾロミドまたはロムスチン)および抗てんかん薬から選択される第2の薬剤を含む、CNS障害の処置に有用な材料を含有する製造物品が提供される。本出願の一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物など)、およびmTOR活性化異常を評価するための薬剤を含む、CNS障害の処置に有用な材料を含有する製造物品が提供される。一部の実施形態では、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物など);抗VEGF抗体、プロテアソーム阻害剤(例えば、マリゾミブ)、アルキル化剤(例えば、テモゾロミドまたはロムスチン)および抗てんかん薬からなる群から選択される第2の薬剤;ならびにmTOR活性化異常を評価するための第3の薬剤を含む、CNS障害の処置に有用な材料を含有する製造物品が提供される。
製造物品は、容器と、容器に貼られたまたはこれに添えられたラベルまたは添付文書とを含むことができる。適した容器は、例えば、ボトル、バイアル、シリンジなどを含む。容器は、ガラスまたはプラスチックなどの様々な材料から作ることができる。一般に、容器は、本明細書に記載される疾患または障害の処置に有効な組成物を保持し、滅菌アクセスポートを有することができる(例えば、容器は、皮下用注射針で貫通可能な栓を有する静脈内溶液バッグまたはバイアルとなることができる)。組成物における少なくとも1種の活性剤は、a)mTOR阻害剤のナノ粒子処方物;またはb)抗VEGF抗体、プロテアソーム阻害剤(例えば、マリゾミブ)、アルキル化剤(例えば、テモゾロミドまたはロムスチン)および抗てんかん薬からなるリストから選択される薬剤である。ラベルまたは添付文書は、組成物が、個体における特定のCNS障害の処置に使用されることを示す。ラベルまたは添付文書は、個体に組成物を投与するための使用説明書をさらに含む。本明細書に記載される併用療法を含む製造物品およびキットも考慮される。
添付文書は、治療製品の商業的包装に通例含まれる使用説明書を指し、これは、このような治療製品の使用に関する適応症、用法、投与量、投与、禁忌および/または注意事項に関する情報を含有する。一部の実施形態では、添付文書は、組成物がCNS障害の処置に使用されることを示す。
さらに、製造物品は、注射用静菌水(BWFI)、リン酸緩衝食塩水、リンゲル溶液およびデキストロース溶液などの、薬学的に許容される緩衝液を含む、第2の容器をさらに含み得る。製造物品は、他の緩衝液、希釈剤、フィルター、針およびシリンジを含めた、市販および使用者の観点から望ましい他の材料をさらに含み得る。
様々な目的に、例えば、CNS障害の処置に有用なキットも提供される。本出願のキットは、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物など)(または単位剤形および/または製造物品)を含む1または複数の容器を含み、一部の実施形態では、抗VEGF抗体、プロテアソーム阻害剤(例えば、マリゾミブ)、アルキル化剤(例えば、テモゾロミドまたはロムスチン)および抗てんかん薬から選択される薬剤、および/または本明細書に記載される方法のいずれかに従った使用のための使用説明書をさらに含む。一部の実施形態では、キットは、mTOR活性化異常(PTEN異常など)を評価するための薬剤をさらに含む。キットは、処置に適した個体の選択の記載をさらに含むことができる。本出願のキットに供給される使用説明書は典型的に、ラベルまたは添付文書(例えば、キットに含まれる紙のシート)に書かれた書面の使用説明書であるが、機械可読な使用説明書(例えば、磁気または光記憶ディスクで運ばれた使用説明書)も許容される。
例えば、一部の実施形態では、キットは、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物など)を含む組成物を含む。一部の実施形態では、キットは、a)mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物など)を含む組成物、ならびにb)抗VEGF抗体、プロテアソーム阻害剤(例えば、マリゾミブ)、アルキル化剤(例えば、テモゾロミドまたはロムスチン)および抗てんかん薬から選択される第2の薬剤を含む。一部の実施形態では、キットは、a)mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物など)を含む組成物、ならびにb)CNS障害の処置のために個体に、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物を、必要に応じて、抗VEGF抗体、プロテアソーム阻害剤(例えば、マリゾミブ)、アルキル化剤(例えば、テモゾロミドまたはロムスチン)および抗てんかん薬から選択される第2の薬剤と組み合せて投与するための使用説明書を含む。一部の実施形態では、キットは、a)mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物など)を含む組成物、b)抗VEGF抗体、プロテアソーム阻害剤(例えば、マリゾミブ)、アルキル化剤(例えば、テモゾロミドまたはロムスチン)および抗てんかん薬からなる群から選択される第2の薬剤、ならびにc)CNS障害の処置のために個体に、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物、ならびに抗VEGF抗体、プロテアソーム阻害剤(例えば、マリゾミブ)、アルキル化剤(例えば、テモゾロミドまたはロムスチン)および抗てんかん薬からなる群から選択される第2の薬剤を投与するための使用説明書を含む。一部の実施形態では、キットは、a)mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物など)を含む組成物、b)抗VEGF抗体、プロテアソーム阻害剤(例えば、マリゾミブ)、アルキル化剤(例えば、テモゾロミドまたはロムスチン)および抗てんかん薬からなる群から選択される第2の薬剤、c)mTOR活性化異常を評価するための第3の薬剤、ならびにd)CNS障害の処置のために個体に、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物、ならびに抗VEGF抗体、プロテアソーム阻害剤(例えば、マリゾミブ)、アルキル化剤(例えば、テモゾロミドまたはロムスチン)および抗てんかん薬からなる群から選択される第2の薬剤を投与するための使用説明書を含む。mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物など)と、抗VEGF抗体、プロテアソーム阻害剤(例えば、マリゾミブ)、アルキル化剤(例えば、テモゾロミドまたはロムスチン)および抗てんかん薬からなる群から選択される第2の薬剤は、別々の容器または単一の容器に存在することができる。例えば、キットは、1種の別個の組成物または2種もしくはそれよりも多い組成物を含むことができ、その場合、一方の組成物は、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物など)を含み、別の組成物は、抗VEGF抗体、プロテアソーム阻害剤(例えば、マリゾミブ)、アルキル化剤(例えば、テモゾロミドまたはロムスチン)および抗てんかん薬からなる群から選択される第2の薬剤を含む。
本出願のキットは、適したパッケージング内に存在する。適したパッケージングには、バイアル、ボトル、ジャー、可撓性パッケージング(例えば、封着されたマイラー(Mylar)またはプラスチック製のバッグ)などが含まれるがこれらに限定されない。キットは、緩衝剤および解釈のための情報などの追加的な構成成分を必要に応じて提供することができる。よって、本出願は、バイアル(封着されたバイアルなど)、ボトル、ジャー、可撓性パッケージングなどを含む製造物品も提供する。
mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物など)ならびに抗VEGF抗体、プロテアソーム阻害剤(例えば、マリゾミブ)、アルキル化剤(例えば、テモゾロミドまたはロムスチン)および抗てんかん薬からなる群から選択される第2の薬剤の使用に関する使用説明書は一般に、意図される処置のための投与量、投薬スケジュールおよび投与経路に関する情報を含む。容器は、単位用量、バルクパッケージ(例えば、複数用量パッケージ)または単位未満の(sub−unit)用量となることができる。例えば、1週間、8日間、9日間、10日間、11日間、12日間、13日間、2週間、3週間、4週間、6週間、8週間、3ヶ月間、4ヶ月間、5ヶ月間、7ヶ月間、8ヶ月間、9ヶ月間、12ヶ月間、24ヶ月間またはそれよりも多くのいずれかなどの延長された期間にわたり個体の有効な処置をもたらすために、本明細書に開示されるmTOR阻害剤ナノ粒子組成物(シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物など)ならびに抗VEGF抗体、プロテアソーム阻害剤(例えば、マリゾミブ)、アルキル化剤(例えば、テモゾロミドまたはロムスチン)および抗てんかん薬からなる群から選択される第2の薬剤の十分な投与量を含有するキットが提供され得る。キットは、薬局、例えば、病院薬局および調剤薬局における貯蔵および使用に十分な含量で包装された、mTOR阻害剤ナノ粒子組成物(シロリムス/アルブミンナノ粒子組成物など)ならびに抗VEGF抗体、プロテアソーム阻害剤(例えば、マリゾミブ)、アルキル化剤(例えば、テモゾロミドまたはロムスチン)および抗てんかん薬からなる群から選択される第2の薬剤の複数の単位用量、ならびに使用のための使用説明書を含むこともできる。
当業者は、本出願の範囲および精神内で、いくつかの実施形態が可能であることを認識する。そこで次に、次の非限定的な実施例を参照しつつ、本出願についてより詳細に記載する。次の実施例は、本出願をさらに説明するが、当然ながら、決してその範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
例示的な実施形態
実施形態1。個体におけるCNS障害を処置する方法であって、mTOR阻害剤およびアルブミンを含むナノ粒子を含む有効量の組成物を個体に全身投与するステップを含む、方法。
実施形態2。ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量が、各投与について約0.1mg/m2〜約120mg/m2である、実施形態1に記載の方法。
実施形態3。ナノ粒子組成物が、1週間ごとに1回、3週間ごとに2回、または4週間ごとに3回投与される、実施形態1または実施形態2に記載の方法。
実施形態4。ナノ粒子組成物中のナノ粒子の平均直径が、約200nm以下である、実施形態1から3のいずれか1つに記載の方法。
実施形態5。ナノ粒子組成物中のアルブミンのmTOR阻害剤に対する重量比が、約9:1以下である、実施形態1から4のいずれか1つに記載の方法。
実施形態6。ナノ粒子が、アルブミンと会合するmTOR阻害剤を含む、実施形態1から5のいずれか1つに記載の方法。
実施形態7。ナノ粒子が、アルブミンでコーティングされたmTOR阻害剤を含む、実施形態1から6のいずれか1つに記載の方法。
実施形態8。ナノ粒子組成物が、少なくとも約1〜6サイクルにわたり投与され、各サイクルが、21日間または28日間からなる、実施形態1から7のいずれか1つに記載の方法。
実施形態9。mTOR阻害剤がリムス薬物である、実施形態1から8のいずれか1つに記載の方法。
実施形態10。mTOR阻害剤がラパマイシンである、実施形態9に記載の方法。
実施形態11。CNS障害がてんかんである、実施形態1から10のいずれか1つに記載の方法。
実施形態12。個体が、てんかん手術を受けている、実施形態11に記載の方法。
実施形態13。個体が、てんかん手術後の30日間に、少なくとも5回のてんかん発作を有する、またはてんかん手術後に1週間のてんかん発作消失を有さない、実施形態12に記載の方法。
実施形態14。有効量の抗てんかん剤を個体に投与するステップをさらに含む、実施形態11から13のいずれか1つに記載の方法。
実施形態15。ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量が、各投与について約0.1mg/m2〜約25mg/m2である、実施形態11から14のいずれか1つに記載の方法。
実施形態16。CNS障害が神経膠芽腫である、実施形態1から10のいずれか1つに記載の方法。
実施形態17。神経膠芽腫が再発性神経膠芽腫である、実施形態16に記載の方法。
実施形態18。神経膠芽腫が、新たに診断された神経膠芽腫である、実施形態16に記載の方法。
実施形態19。個体が、ナノ粒子投与の開始前に、新たに診断された神経膠芽腫の手術的切除を受けている、実施形態18に記載の方法。
実施形態20。抗VEGF抗体、アルキル化剤およびプロテアソーム阻害剤からなる群から選択される有効量の第2の薬剤を個体に投与するステップをさらに含む、実施形態16から19のいずれか1つに記載の方法。
実施形態21。ナノ粒子組成物中のmTOR阻害剤の量が、各投与について約20mg/m2〜約100mg/m2である、実施形態16から20のいずれか1つに記載の方法。
実施形態22。第2の薬剤が抗VEGF抗体である、実施形態20または実施形態21に記載の方法。
実施形態23。抗VEGF抗体が、ベバシズマブである、実施形態22に記載の方法。
実施形態24。抗VEGFの量が、各投与について約1mg/kg〜約5mg/kgである、実施形態22または実施形態23に記載の方法。
実施形態25。抗VEGF抗体が、2週間ごとに1回投与される、実施形態22から24のいずれか1つに記載の方法。
実施形態26。抗VEGF抗体が、毎週約5mg/kg未満の量で投与される、実施形態22または実施形態23に記載の方法。
実施形態27。抗VEGF抗体が、ナノ粒子の投与の1時間以内に投与される、実施形態22から26のいずれか1つに記載の方法。
実施形態28。第2の薬剤が、プロテアソーム阻害剤である、実施形態20または実施形態21に記載の方法。
実施形態29。プロテアソーム阻害剤が、マリゾミブである、実施形態28に記載の方法。
実施形態30。プロテアソーム阻害剤の量が、各投与について約0.1mg/m2〜約5.0mg/m2である、実施形態28または実施形態29に記載の方法。
実施形態31。プロテアソーム阻害剤が、4週間ごとに3回投与される、実施形態28から30のいずれか1つに記載の方法。
実施形態32。プロテアソーム阻害剤が、ナノ粒子の投与の1時間以内に投与される、実施形態28から31のいずれか1つに記載の方法。
実施形態33。第2の薬剤が、アルキル化剤である、実施形態20または実施形態21に記載の方法。
実施形態34。アルキル化剤が、テモゾロミドである、実施形態33に記載の方法。
実施形態35。アルキル化剤の量が、約25mg/m2〜約100mg/m2である、実施形態33または34に記載の方法。
実施形態36。アルキル化剤の量が、約50mg/m2である、実施形態35に記載の方法。
実施形態37。アルキル化剤が、毎日投与される、実施形態33から36のいずれか1つに記載の方法。
実施形態38。アルキル化剤が、少なくとも約3週間、毎日投与される、実施形態36または37に記載の方法。
実施形態39。アルキル化剤の量が、各投与について約125mg/m2〜約175mg/m2である、実施形態34または35に記載の方法。
実施形態40。アルキル化剤が、4週間ごとに約4〜6回投与される、実施形態39に記載の方法。
実施形態41。アルキル化剤が、4週間ごとに連続5日間、毎日投与される、実施形態40に記載の方法。
実施形態42。アルキル化剤が、少なくとも6サイクルにわたり投与され、各サイクルが、28日間からなる、実施形態41に記載の方法。
実施形態43。アルキル化剤が、経口投与される、実施形態34から42のいずれか1つに記載の方法。
実施形態44。放射線療法をさらに含む、実施形態34から43のいずれか1つに記載の方法。
実施形態45。放射線療法が、限局放射線療法である、実施形態44に記載の方法。
実施形態46。限局放射線療法が、毎日投与される、実施形態45に記載の方法。
実施形態47。約40〜80Gy限局放射線療法が、毎週投与される、実施形態45または実施形態46に記載の方法。
実施形態48。アルキル化剤が、ニトロソウレア化合物である、実施形態33に記載の方法。
実施形態49。化合物が、ロムスチンである、実施形態48に記載の方法。
実施形態50。ニトロソウレア化合物の量が、各投与について約80mg/m2〜約100mg/m2である、実施形態48または実施形態49に記載の方法。
実施形態51。ニトロソウレア化合物が、経口投与される、実施形態48から50のいずれか1つに記載の方法。
実施形態52。ニトロソウレア化合物が、6週間ごとに1回投与される、実施形態48から51のいずれか1つに記載の方法。
実施形態53。神経膠芽腫が、mTOR活性化異常を含む、実施形態16から52のいずれか1つに記載の方法。
実施形態54。mTOR活性化異常が、PTEN異常を含む、実施形態53に記載の方法。
実施形態55。個体がヒトである、実施形態1から54のいずれか1つに記載の方法。
実施形態56。ナノ粒子組成物が、個体に非経口投与される、実施形態1から55のいずれか1つに記載の方法。
実施形態57。ナノ粒子組成物が、個体に静脈内投与される、実施形態56に記載の方法。
実施形態58。ナノ粒子組成物が、個体に皮下投与される、実施形態56に記載の方法。
実施形態59。CNS障害を処置するための、mTOR阻害剤およびアルブミンを含むナノ粒子組成物を含むキット。
実施形態60。抗VEGF抗体、アルキル化剤およびプロテアソーム阻害剤からなる群から選択される薬剤をさらに含む、実施形態59に記載のキット。
実施形態61。mTOR活性化異常を評価するための薬剤をさらに含む、実施形態59または60に記載のキット。
(実施例1)
再発性神経膠芽腫(rGBM)患者における単一薬物療法としてのまたは第2の薬剤と組み合せたNab−ラパマイシンの使用
ABI−009(「nab−ラパマイシン」)は、注射可能懸濁物のためのラパマイシンタンパク質結合ナノ粒子である(アルブミン結合)。本試験は、BEV、mTOR阻害剤またはMRZへの以前の曝露がない再発性神経膠芽腫を有する対象における、静脈内ABI−009の単剤としての、およびベバシズマブ(BEV)、マリゾミブ(MRZ)、テモゾロミド(TMZ)またはロムスチン(CCNU)と組み合せた安全性および活性を評価するための、以前の治療法後の進行性神経膠芽腫を有するベバシズマブナイーブ対象におけるABI−009(nab−ラパマイシン)の第2相オープンラベル試験である。本試験は、また、対象集団における、ABI−009の単剤としての、またはBEV、MRZ、TMZおよびCCNUと組み合せた安全性および活性を評価することを目標とする。
A.治療法投与
2.単剤としてのnab−ラパマイシンの使用
ABI−009は、各21日間サイクルの1および8日目に、30分間IV注入として100mg/m2で対象にIV投与される。ABI−009の2種の用量低下レベルが許容される:75mg/m2および56mg/m2。
3.ベバシズマブ(BEV)と組み合せたnab−ラパマイシンの使用
ABI−009は、各28日間サイクルの1、8および15日目に、30分間IV注入として56mg/m2で対象に静脈内投与される。この用量は、固形腫瘍を有する対象における以前の第1相試験(Gonzalez-Angulo et al. 2013)において決定された100mg/m2の最大耐量(MTD)よりも約50%低い。ABI−009の2種の用量低下レベルが許容される:45mg/m2および30mg/m2。
ベバシズマブ(BEV)は、各28日間サイクルの1および15日目に、5mg/kgの固定用量でIV注入(90分間の第1の用量、60分間の第2の用量および30分間のその後の用量、耐容性を仮定)として投与される。BEVは、ABI−009の終わりのおよそ10分後に投与される。理論に制約されるものではないが、より低い用量のBEVが、化学療法送達および最終的に患者成績を潜在的に改善し得るという仮説が立つ(Weathers et al. 2016)。レトロスペクティブ解析の1つでは、低用量強度ベバシズマブ(<5mg/kg/週)は、改善されたPFSおよびOSに関連付けられ、10mg/kgの正常用量強度ベバシズマブと比較した場合に、用量強度および全生存の間に反比例関係が見られた(Lorgis et al. 2012)。したがって、本試験のために5mg/kgのBEV用量が選択される。
4.マリゾミブ(MRZ)と組み合せたnab−ラパマイシンの使用
ABI−009は、各28日間サイクルの1、8および15日目に、30分間IV注入として56mg/m2でIV投与される。ABI−009の2種の用量低下レベルが許容される:45mg/m2および30mg/m2。
MRZは、各28日間サイクルの1、8および15日目に、10分間IV注入として0.8mg/m2で投与される。MRZは、ABI−009注入の終わりのおよそ10分後に投与される。
5.テモゾロミド(TMZ)と組み合せたnab−ラパマイシンの使用
ABI−009は、各28日間サイクルの1、8および15日目に、30分間IV注入として56mg/m2でIV投与される。ABI−009の2種の用量低下レベルが許容される:45mg/m2および30mg/m2。
TMZは、毎日50mg/m2で経口投与される。
6.ロムスチン(CCNU)と組み合せたnab−ラパマイシンの使用
ABI−009は、各21日間サイクルの1および8日目に、30分間IV注入として56mg/m2でIV投与される。ABI−009の2種の用量低下レベルが許容される:45mg/m2および30mg/m2。
CCNUは、6週間ごとに90mg/m2で経口投与される。
上述の治療法のいずれかを受けている対象は、疾患進行まで、許容できない毒性が生じるまで、治験責任医師の見解において対象がもはや治療法から利益を得なくなるまで、または対象の裁量で治療法を受け続ける。
B.エンドポイントならびに効力および安全性を評価するための基準
1.エンドポイント
本試験のための主要エンドポイントは、客観的全奏効率(ORR、RANO 2010基準を使用した独立した放射線学的評価により決定)である。本試験のための副次的エンドポイントは、応答期間(DOR)、6ヶ月間目の無増悪生存(PFS)率、PFS、全生存(OS)および安全性を含む。本試験は、1)mTOR経路の活性および活性/耐容性との相関(例えば、1週間あたりのてんかん発作の数、クオリティ・オブ・ライフ(QOL))に関する前処置アーカイブ腫瘍試料の評価;2)利用できるのであれば、進行後の腫瘍バイオマーカー(例えば、1週間あたりのまたは経過中のてんかん発作の数、QOL);ならびに3)毎週処置後のラパマイシンのトラフレベルを含む、探索的エンドポイントも有する。
2.効力を評価するための基準
ABI−009とBEV、MRZまたはTMZの併用療法下の対象のため、完全奏効(CR)、部分奏効(PR)、安定疾患(SD)または進行性疾患(PD)を含む腫瘍応答が、X線検査奏効率;無増悪生存(PFS)および全生存(OS)を含むRANO 2010基準に従って2サイクルごとに(治療法の偶数サイクルのそれぞれの終わりにおいて、8週間ごとに)MRIイメージングにより評価される。ABI−009の単剤療法およびABI−009とCCNUの併用療法下の対象のため、腫瘍応答は、6週間ごとにMRIイメージングにより評価される。
疾患進行後に、患者は、死亡、同意の撤回または試験終了のうちいずれかが最初に起こるまで、12週間ごとにまたは必要な場合はより高頻度で生存について追跡される。
主要エンドポイントは、独立した放射線学的審査によるORRであり、RANO 2010基準に従って確認されたPRまたはCRを達成した対象の割合として定義される。DOR、6ヶ月間目のPFS、PFS中央値およびOSが、カプラン・マイヤー(KM)解析を使用して要約される。95%CIによる四分位値が要約される。
3.安全性を評価するための基準
対象は、少なくとも1用量のABI−009を受ける場合、安全性解析に関して評価される。安全性および耐容性は、処置下で出現したおよび処置関連の有害事象(AE)、特に興味深いAE、検査値異常、ならびにAEによる用量修正、用量遅延/投与されない用量、用量中断および/またはIPの早期中止を経験する患者の発生率の継続的報告によりモニターされる。全AEは、患者がインフォームドコンセントにサインしたときからIPの最後の用量から28日後まで、治験責任医師によって記録される。有害事象は、国立がん研究所(National Cancer Institute)(NCI)有害事象共通用語規準(Common Terminology Criteria for Adverse Events)(CTCAE)v4.03によってグレード分類される。
身体検査、バイタルサイン、検査値評価(例えば、血清化学、血液学)およびECOG活動状態がモニターされる。全SAE(IPとの関係性に関係なく)は、消散まで追跡される。検査値解析は、試験スケジュール通りに実行される。
処置される集団(全解析セット)は、全安全性解析のための解析集団である。有害事象は、医薬品規制用語集(Medical Dictionary for Medical Activities)(MedDRA)を使用してコード化され、その器官別大分類および好まれる用語によって群分けされる。要約表は、AE、重篤AE、致死的AEおよび他の目的のAEを有する患者の数およびパーセンテージを含む。
C.患者
患者は、次の基準が全て満たされる場合に限り、本試験における算入に適格である。1.全対象は、神経膠芽腫の組織学的証拠および再発または疾患進行(増強の最大2次元積(bi−dimensional product)の25%超の増加、新たな増強病変、またはT2 FLAIRの有意な増加のいずれかとして定義)のX線検査証拠を有する必要がある。対象は、RANO基準による少なくとも1個の測定可能な病変(2つの垂直直径が≧10mm)を有する必要がある。2.対象は、標準放射線療法を以前に完了し、テモゾロミドに付されていた必要がある。3.上述のいずれかの治療法下の対象は、mTOR阻害剤による以前の処置下にない。ABI−009およびBEVの併用療法下の対象は、BEV、またはソラフェニブ、スニチニブ、アキシチニブ、パゾパニブもしくはシレンギチドを含む他のいずれかの抗血管新生剤による以前の処置下にない。ABI−009およびMRZの併用療法下の対象は、MRZ、またはボルテゾミブ(BTZ)、カルフィルゾミブ(CFZ)もしくはイキサゾミブ(IXZ)を含む他のいずれかのプロテアソーム阻害剤によるいずれかの以前の処置下にない。4.腫瘍生検材料もしくは照射野の外側の新たな病変により再燃が確認されない限り、または、およそ8週間あけて進行性疾患を確認する2つのMRIが存在する場合、本試験における登録に先立ち、外科的切除から少なくとも4週間を、また、放射線療法の終わりから少なくとも12週間を置いた。5.カルノフスキー活動状態(KPS)スコア≧70%。6.試験薬の第1の用量に先立つ4週間以内に治験剤なし。7.以前の治療法および外科手術に起因する全AEは、NCI−CTCAE(v.4.03)グレード≦1まで解決されている必要がある(下に概要を述べる検査値パラメーターを除く)。8.a)好中球絶対数≧1.5×109/L;b)血小板≧100×109/L;c)ヘモグロビン≧9g/dL;d)血清クレアチニン≦1.5×検査値正常の上限(ULN);e)総血清ビリルビン≦1.5×ULN、またはジルベール病が考証される場合は≦3×ULN;f)アスパラギン酸セリントランスアミナーゼ(AST)、アスパラギン酸ロイシントランスアミナーゼ(ALT)、アルカリホスファターゼ(ALP)≦2.5×ULN;ならびにf)血清トリグリセリド<300mg/dLおよび血清コレステロール<350mg/dLを含む、適切な血液学的、腎および肝機能(試験処置に先立つ14日間以内に実行された評価)。9.対象は、登録に先立ち少なくとも14日間てんかん発作がなく、抗てんかん薬物(AED)による処置を受ける患者は、登録に先立ち少なくとも14日間安定した用量を受けている。10.脳浮腫の制御のためのステロイド療法は、治験責任医師の裁量で許可される。対象は、試験薬の第1の用量に先立ち少なくとも1週間、コルチコステロイドの安定したまたは減少する用量を受けている。
D.処置の持続時間
本試験は、最初の患者の登録から最後の患者の経過観察まで、およそ32ヶ月間を要し、これは、およそ24ヶ月間の登録期間、推定6ヶ月間の処置(または許容される毒性もしくは疾患進行まで)および最後の処置後4週間(+/−7日間)目の処置来診の終わりを含む。
試験の終わり(EOS)は、プロトコールに予め指定されている通り、試験を完了する最後の患者の最後の来診日、または一次、二次および/または探索的解析に要求される最後の患者からの最後のデータ点の受領日のいずれかとして定義される。
患者のための処置の終わり(EOT)は、ABI−009の最後の用量の日付として定義される。患者のための処置来診の終わりは、最後の処置後に安全性評価および手順が実行されるときであり、これは、ABI−009の最後の用量の少なくとも4週間(±7日間)後に起こる必要がある。
経過観察期間は、EOT来診後の試験中(on−study)期間である。試験薬を中断し、試験に参加する完全な同意を撤回していない全患者は、生存および抗がん療法開始のため、経過観察期において続く。経過観察は、死亡、同意の撤回または試験終了のうちいずれかが最初に起こるまで、およそ12週間ごとに(+/−3週間)続く。この評価は、記録審査および/または電話による接触によって為すことができる。
E.再発性高悪性度グリオーマを有するベバシズマブナイーブ患者におけるABI−009(nab−ラパマイシン)の第2相オープンラベル試験
詳細に後述する異なるコホートにおける患者は、ABI−009で処置した。コホート2〜4における患者は、第2の薬剤でも処置した。
1.コホート1、100/mg/m2のABI−009
患者1は、グレード4 GBMを有し、ndGBMのための完了した外科手術、標準TMZ/RT処置、Optuneデバイス、および再発性疾患のための外科手術を受けた。患者1は、3サイクル(9週間)にわたる試験において、100mg/m2のABI−009で処置した。
患者2は、グレード4 GBMを有し、ndGBMのための完了した外科手術、標準TMZ/RT処置、再発性疾患のための外科手術を受けた。患者2は、2サイクル(6週間)にわたる試験において、100mg/m2のABI−009で処置した。
患者3は、グレード4 GBMを有し、ndGBMのための完了した外科手術、標準TMZ/RT処置、および再発性疾患のための外科手術を受けた。患者3は、3サイクル(9週間)にわたる試験において、100mg/m2のABI−009で処置した。
患者4は、グレード4 GBMを有し、ndGBMのための完了した外科手術、標準TMZ/RT処置を受けた。患者4は、再発性疾患のための処置を受けなかった。患者4は、3サイクル(9週間)にわたる試験において、100mg/m2のABI−009で処置し、次いで、用量を75、続いて60mg/m2に低下させ、維持した。
2.コホート2、60/mg/m2のABI−009、50mg/m2のTMZ
患者1は、グレード4 GBMを有し、ndGBMのための完了した外科手術および標準TMZ/RT処置を受けた。患者1は、再発性疾患のための処置を受けなかった。患者1は、60mg/m2のABI−009で処置し、次いで、5週間にわたる試験において、用量を45mg/m2に低下させた。
3.コホート3、60/mg/m2のABI−009、5mg/kgのBEV
患者1は、グレード3退形成乏突起神経膠腫を有し、新たに診断された高悪性度グリオーマ(ndHGG)のための完了した外科手術、および再発性疾患のための外科手術を受けた。患者は、1サイクル(4週間)にわたる試験において、60mg/m2のABI−009で処置した。
患者2は、グレード4 GBMを有し、ndGBMのための完了した外科手術および標準TMZ/RT処置を受けた。患者2は、再発性疾患のための処置を受けなかった。患者2は、2週間にわたる試験において、60mg/m2のABI−009で処置した。
4.コホート4、60/mg/m2のABI−009、90mg/m2のCCNU
患者1は、グレード4 GBMを有し、ndGBMのための完了した外科手術および標準TMZ/RT処置、Optuneデバイス、マリゾミブ、ならびに再発性疾患のためのCAR−T細胞免疫療法を受けた。患者1は、1サイクル(3週間)にわたる試験において、60mg/m2のABI−009で処置した。
(実施例2)
新たに診断された神経膠芽腫(ndGBM)を有する患者における単一薬物療法としてのまたは第2の薬剤と組み合せたNab−ラパマイシンの使用
上述の通り、ABI−009(「nab−ラパマイシン」)は、注射可能懸濁物のためのラパマイシンタンパク質結合ナノ粒子である(アルブミン結合)。本試験は、1)単剤としてのABI−009(後述する開始処置を参照)、2)ABI−009、テモゾロミド(TMZ)および放射線療法(RT)の組合せ(付随処置を参照)ならびに3)ABI−009およびTMZの組合せの安全性および活性を評価するための、新たに診断された神経膠芽腫を有する対象におけるABI−009(nab−ラパマイシン)の第2相オープンラベル試験である。
A.治療法投与
治療法は、処置の3相を含む:a)開始処置;b)付随処置;およびc)補助処置。
1.開始処置
開始処置は、ndGBMの外科的切除の3〜4週間後に始まる。MRIによって検出された増強する腫瘍を有する対象のため、ABI−009は、4週間にわたり毎週、30分間IV注入として100mg/m2でIV投与される。2種の用量低下レベルが許可される:75mg/m2および56mg/m2。
2.付随処置
付随処置は、開始処置の完了の1週間後に始まり、6週間持続する。ABI−009は、各21日間サイクルの8および15日目に、30分間IV注入として56mg/m2でIV投与される。2種の用量低下レベルが許可される:45mg/m2および30mg/m2。TMZは、6週間にわたり毎日、75mg/m2で経口投与される。限局放射線療法は、総線量60Gyのため、30×200cGy、5日間/週で毎日与えられる。
3.補助処置
補助処置は、付随処置の完了の4週間後に始まり、24週間持続する。ABI−009は、6サイクルにわたる各28日間サイクルの1、8および15日目に、30分間IV注入として56mg/m2でIV投与される。2種の用量低下レベルが許可される:45mg/m2および30mg/m2。TMZは、6サイクルにわたる各28日間サイクルの1〜5日目に毎日150mg/m2で経口投与される。
B.エンドポイントならびに効力および安全性を評価するための基準
1.エンドポイント
本試験のための主要エンドポイントは、客観的全奏効率(ORR、RANO 2010基準を使用した独立した放射線学的評価により決定)である。本試験のための副次的エンドポイントは、PFS、OSおよび安全性を含む。本試験は、1)mTOR経路の活性および活性/耐容性との相関(例えば、1週間あたりのてんかん発作の数、クオリティ・オブ・ライフ(QOL))に関する前処置アーカイブ腫瘍試料の評価;2)利用できるのであれば、進行後の腫瘍バイオマーカー(例えば、1週間あたりのまたは経過中のてんかん発作の数、QOL);ならびに3)毎週処置後のラパマイシンのトラフレベルを含む、探索的エンドポイントも有する。
2.効力を評価するための基準
腫瘍応答は、開始処置の完了の1週間後に、放射線療法の完了の4週間後に、また、その後3ヶ月ごとに、MRIイメージングにより評価される。
疾患進行後に、患者は、死亡、同意の撤回または試験終了のうちいずれかが最初に起こるまで、12週間ごとにまたは必要な場合はより高頻度で生存について追跡される。
主要エンドポイントは、独立した放射線学的審査によるORRであり、RANO 2010基準に従って確認されたPRまたはCRを達成した対象の割合として定義される。DOR、6ヶ月間目のPFS、PFS中央値およびOSが、カプラン・マイヤー(KM)解析を使用して要約される。95%CIによる四分位値が要約される。
3.安全性を評価するための基準
対象は、少なくとも1用量のABI−009を受ける場合、安全性解析に関して評価される。安全性および耐容性は、処置下で出現したおよび処置関連の有害事象(AE)、特に興味深いAE、検査値異常、ならびにAEによる用量修正、用量遅延/投与されない用量、用量中断および/またはIPの早期中止を経験する患者の発生率の継続的報告によりモニターされる。全AEは、患者がインフォームドコンセントにサインしたときからIPの最後の用量から28日後まで、治験責任医師によって記録される。有害事象は、国立がん研究所(NCI)有害事象共通用語規準(CTCAE)v4.03によってグレード分類される。
身体検査、バイタルサイン、検査値評価(例えば、血清化学、血液学)およびECOG活動状態がモニターされる。全SAE(IPとの関係性に関係なく)は、消散まで追跡される。検査値解析は、試験スケジュール通りに実行される。
処置される集団(全解析セット)は、全安全性解析のための解析集団である。有害事象は、医薬品規制用語集(MedDRA)を使用してコード化され、その器官別大分類および好まれる用語によって群分けされる。要約表は、AE、重篤AE、致死的AEおよび他の目的のAEを有する患者の数およびパーセンテージを含む。
C.患者
患者は、次の基準が全て満たされる場合に限り、本試験における算入に適格である。1.患者は、新たに診断された神経膠芽腫を有することが組織学的に確認される。2.患者は、外科手術を受けており、MRIによって検出される、外科手術後の測定可能な対比後(post−contrast)病変を有する。3.mTOR阻害剤による以前の処置も、GBMのための以前の局所的または全身性治療法もない。4.カルノフスキー活動状態(KPS)スコア≧70%。5.試験薬の第1の用量に先立つ4週間以内に治験剤なし。6.以前の治療法および外科手術に起因する全AEは、NCI−CTCAE(v.4.03)グレード≦1まで解決されている必要がある(下に概要を述べる検査値パラメーターを除く)。7.a)好中球絶対数≧1.5×109/L;b)血小板≧100×109/L;c)ヘモグロビン≧9g/dL;d)血清クレアチニン≦1.5×検査値正常の上限(ULN);e)総血清ビリルビン≦1.5×ULN、またはジルベール病が考証される場合は≦3×ULN;f)アスパラギン酸セリントランスアミナーゼ(AST)、アスパラギン酸ロイシントランスアミナーゼ(ALT)、アルカリホスファターゼ(ALP)≦2.5×ULN;ならびにf)血清トリグリセリド<300mg/dLおよび血清コレステロール<350mg/dLを含む、適切な血液学的、腎および肝機能(試験処置に先立つ14日間以内に実行された評価)。8.対象は、登録に先立ち少なくとも14日間てんかん発作がなく、抗てんかん薬物(AED)による処置を受ける患者は、登録に先立ち少なくとも14日間安定した用量を受けている。9.脳浮腫の制御のためのステロイド療法は、治験責任医師の裁量で許可される。対象は、試験薬の第1の用量に先立ち少なくとも1週間、コルチコステロイドの安定したまたは減少する用量を受けている。
D.処置の持続時間
本試験は、最初の患者の登録から最後の患者の経過観察まで、およそ24ヶ月間を要し、これは、およそ16ヶ月間の登録期間、最大12ヶ月間の処置(または許容される毒性もしくは疾患進行まで)、および最後の処置後4週間(+/−7日間)目の処置来診の終わりを含む。
試験の終わり(EOS)は、プロトコールに予め指定されている通り、試験を完了する最後の患者の最後の来診日、または一次、二次および/または探索的解析に要求される最後の患者からの最後のデータ点の受領日のいずれかとして定義される。
患者のための処置の終わり(EOT)は、ABI−009の最後の用量の日付として定義される。患者のための処置来診の終わりは、最後の処置後に安全性評価および手順が実行されるときであり、これは、ABI−009の最後の用量の少なくとも4週間(±7日間)後に起こる必要がある。
経過観察期間は、EOT来診後の試験中期間である。試験薬を中断し、試験に参加する完全な同意を撤回していない全患者は、生存および抗がん療法開始のため、経過観察期において続く。経過観察は、死亡、同意の撤回または試験終了のうちいずれかが最初に起こるまで、およそ12週間ごとに(+/−3週間)続く。この評価は、記録審査および/または電話による接触によって為すことができる。
(実施例3)
外科的に難治性のてんかんを有する患者におけるNab−ラパマイシンの使用
上述の通り、ABI−009(「nab−ラパマイシン」)は、注射可能懸濁物のためのラパマイシンタンパク質結合ナノ粒子である(アルブミン結合)。本試験は、てんかん手術に失敗した医学的に難治性のてんかんを有する患者における安全性、耐容性、てんかん発作制御およびクオリティ・オブ・ライフを調査するための、プロスペクティブ単一施設第I相安全性試験である。このような患者は、てんかん手術(治癒する意図をもった切除による外科手術)の少なくとも3ヶ月後であるにもかかわらず、継続したてんかん発作を有する。登録後に、患者は、患者の既存の臨床処方された抗てんかん薬物(AED)レジメンを1ヶ月間続けられ、観察された。1ヶ月間のマークにおいて、患者は、標準3+3用量設定設計をそれぞれ使用して、3名の患者のコホートにおいて異なる用量レベルで静脈内に毎週ABI−009を受ける。ABI−009は、総計24週間続けられる。次に、ABI−009は中断され、患者は、さらにもう3ヶ月間観察される。
A.治療法投与
1.ABI−009
用量設定のため、ABI−009の投与は、標準3+3用量設定設計をそれぞれ使用して、3名の患者のコホートにおいて、各4週間サイクルの1、8、15および28日目に5mg/m
2/用量IVから始まる。表1を参照されたい。
3名の患者の新たなコホートによる次の用量レベルへの漸増は、最初の2回の処置サイクル(6週間)においてDLTが観察されなかった後に起こる。患者内用量漸増は許可されない。コホートにおいてDLTが起こる場合、追加的な3名の患者がコホートにリクルートされる。さらなるDLTが起こらない場合、次のより高い用量レベルにおける3名の患者の新たなコホートを登録することができる。用量レベル1における2/6名の患者が、DLTを経験する場合、当該コホートは、さらなる登録を締め切り、3名の患者が次のより低い用量レベルにおいて登録される、などなど。MTDは、≦1名の患者がDLTを有する最高の用量レベルである。
ABI−009は、総計24週間にわたり、1、8、X+7日目など、7日ごとにIV投与される。
2.付随薬物療法
後述する禁止薬物療法セクションに記述されている処置を除いて、てんかんのための標準治療法が許可される。延長されたてんかん発作事象またはてんかん発作のクラスターのために、レスキュー薬物療法が許可される。
次に挙げる薬物療法変化が治験参加中に禁止され、そのようなものは、プロトコール違反と考慮される。1.処置担当の神経学者によって決定される治療量未満のレベルのAEDに単に取り組むのでない限り、AEDレジメンの投与量に何らかの変化をもたらす治療法。2.医学的に必要であり治験責任医師によって議論されない限り、参加中に対象のAEDレジメンにAEDの何らかの追加または除去をもたらす治療法。
3.対照
ABI−009による処置を始める前に、対象の既存のAEDレジメンを登録後1ヶ月間続けることにより、対象は、それ自身の対照として機能する。処置時に、薬物投与を進めるために、対象は、2週間のてんかん発作なしを伴わない30日間において>8回のてんかん発作を起こした必要がある。
B.目的およびエンドポイント
1.目的
本試験の主要目的を次に示す:1)外科的に難治性のてんかんを有する患者におけるABI−009の用量規制毒性(DLT)および最大耐量(MTD)を決定すること;2)その既存のAEDレジメンと併せて投与される、外科的切除に失敗した医学的に困難なてんかんのためのABI−009治療法によるAEを記録し、その重症度を考証すること;ならびに3)家族の薬物療法遵守を記録し、自発的に、またはAEに続発する必要性により、処置から撤退する患者の数を記録すること。
副次的目的は、1)既存のAEDレジメンと併せたABI−009による処置の開始後0〜4週目(ベースライン)から16および24週目にかけて、次いで、処置の終わりの3ヶ月後に、てんかん発作頻度を変化させること(≧50%低下を実証する患者の%);2)既存のAEDレジメンと併せたABI−009による処置の前、その最中およびその後に、対象のクオリティ・オブ・ライフ指標を評価することである。
2.エンドポイント
主要エンドポイントは、次のものを含む:1)DLT;2)MTD;3)有害事象および臨床上有意な異常検査室値の発生率;4)試験から撤退した対象の数;ならびに5)処方されたABI−009レジメンに対するアドヒアランス。
副次的エンドポイントは、1)てんかん発作の数/週およびベースラインてんかん発作頻度からのパーセント低下の両方として表現される、てんかん発作頻度;2)クオリティ・オブ・ライフおよび行動指標を含む。
C.患者
患者は、次の基準が全て満たされる場合に限り、本試験における算入に適格である。1.患者は、最初の来診時に26歳以下かつ3歳以上である。2.患者は、6ヶ月間の期間にわたり(てんかん手術に先立ち)全ての臨床てんかん発作を排除するための少なくとも2回の適切に投薬され耐容性を示したAEDの失敗によって定義される、医学的に困難なてんかんの診断の考証を有する。3.患者は、適切な前外科的評価後の切除によるてんかん手術の考証を有する。4.患者は、切除によるてんかん手術の少なくとも3ヶ月後に存続する継続した臨床てんかん発作の考証を有する。処置時に、薬物投与を進めるために、患者は、2週間のてんかん発作なしを伴わない最後の30日間において>8回のてんかん発作を起こす。5.患者は、対象が、いかなる追加的な切除によるてんかん手術の候補でもないまたはそれを拒否することの考証を有する。6.患者は、てんかんのために全身性mTOR阻害剤で以前に処置されたことがない。しかし、ラパマイシンまたはエベロリムスによるスキンクリーム使用は容認されている。7.患者は、治療法を始める前に、適切な骨髄機能(ANC≧1,000/mm
3、血小板数≧100,000/mm
3およびヘモグロビン≧9gm/dL)、肝臓機能(SGPT/ALT≦5倍ULNおよびビリルビン≦5倍ULN)、およびクレアチニンクリアランスもしくは放射性同位体GFR>/=70mL/分/1.73m
2または表2に示す年齢/性別に基づく血清クレアチニンとして定義される腎機能を有する。8.患者は、治療法を始める前に、空腹時コレステロールレベル<350mg/dLおよびトリグリセリド<400mg/dLを有する。これらの一方または両方が超えられた場合、患者は、適切な脂質低下薬物療法が開始され、治療法の開始前にコレステロール<350mg/dLおよびトリグリセリド<400mg/dlの考証が得られた後でのみ含まれることができる。
この表における閾値クレアチニン値は、CDCによって発表された、小児の長さおよび身長データを利用してGFRを推定するためのシュワルツ(Schwartz)の式から導かれた。
D.ABI−009で処置される、外科的に難治性のてんかんを有する患者
参加患者は、抗てんかん薬物療法に対して難治性であり、脳への外科手術の後であっても継続したてんかん発作を起こした。
参加患者は、ベースラインてんかん発作頻度および比率を得るための4週間のベースライン観察期間を有した。ベースライン期間後に、参加者は、総計3週間にわたり週に1回与えられる割り当てられた用量のABI−009を始め、てんかん発作頻度およびてんかん発作の比率を測定した。NCI CTCAE v5に従って、いかなる有害事象も記述および報告した。
4名の患者が本試験に同意した。患者3は、本試験を始める前に同意を撤回したため、3名の患者(患者1、2および4)のデータを利用できた。3名の患者は、3週間にわたり週に1回、3分以内のIVプッシュによって与えられる5mg/m2の用量のABI−009を受けた。
患者1は、皮質異形成2A型および2B型を有する18歳男性である。当該患者は、ベースライン時に相対的により低い比率のてんかん発作を起こした(平均ほぼ2回のてんかん発作/週)。3週間にわたるABI−009による処置の後に、てんかん発作は観察されず、てんかん発作消失の日の%は、74%から100%へと増加した。
患者2は、左前頭部領域内に皮質異形成を有する15歳女性である。当該患者は、ベースライン時に中程度の比率のてんかん発作を起こした(平均ほぼ11回のてんかん発作/週)。3週間にわたるABI−009による処置の後に、てんかん発作の頻度は減少しなかった。
患者4は、困難な点頭てんかんおよび左側の先天性不全片麻痺を有する12歳男性である。当該患者は、ベースライン時に高い比率のてんかん発作を起こした(平均ほぼ24回のてんかん発作/週)。3週間にわたるABI−009による処置の後に、てんかん発作の頻度は、75%減少し、てんかん発作消失の日の%は、6%から71%へと増加した。
よって、外科手術および抗てんかん薬物療法の両方に対して難治性であった3名の患者のうち2名が、ABI−009による処置に応答した。現在、これらの患者のための承認された処置は存在しない。
安全性:この薬物に関する有害事象は、軽度(全てグレード1)であり、増加したアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ、好酸球増加症、下痢、筋痛、および血小板数減少を含んだ。
(実施例4)
ABI−009の単一静脈内投与後の異なる器官へのラパマイシン分布
本実施例は、齧歯類におけるABI−009の単一静脈内投与後の脳を含む異なる器官へのラパマイシン分布について記載する。
本試験において、雌SDラットは、10ml/kg投薬体積で1.7、9.5および17mg/kgのABI−009の単一静脈内用量を受けた。投与2、8、24、72および120時間後に、各ABI−009用量の3匹の動物から全血および器官試料を収集した。全血は、予め冷却したK2EDTAチューブ内に収集し、−80℃で貯蔵し、一方、脳、心臓、肝臓、肺および膵臓は、収集し、生理食塩水で洗い流して血液を除去し、2部分に分け、個々にラベルしたチューブ内で急速冷凍し、−80℃で貯蔵した。
全組織試料を秤量し、解析前に組織1グラムにつき5mlのホモジネート溶媒の比で溶媒を添加した後にホモジネートした。50:50メタノール:硫酸亜鉛を使用したタンパク質沈殿により、溶解した全血または組織ホモジネートからラパマイシンを抽出した。抽出に先立ち内部標準としてタクロリムスを添加した。ボルテックス混合および遠心分離後に、上清の部分を、クリーンプレートに移し、勾配酢酸アンモニウム/水/ギ酸/アセトニトリル移動相によるSynergi Polar−RPカラムを使用したLC−MS/MSシステムに注射した。Sciex API5000により産生された陽イオンのMS−MSモニタリングにより検出を行った。
血液、脳、心臓、肝臓、肺および膵臓におけるラパマイシン濃度を図3に収載する。
単一ABI−009 IV投薬後2時間〜24時間の間に血液ラパマイシンレベルの急速な減退が見られた。このような初期の時点で、大部分は用量に比例した様式で、より高いABI−009用量で増加する血液ラパマイシンレベルが見られた。72時間後に、血液にごく微量のラパマイシンが存在し、異なるABI−009用量群の間に差は観察されなかった(図1)。
心臓、肝臓、肺および膵臓を含む十分に灌流された器官において、ラパマイシン濃度プロファイルは、より初期の時点に高いピークを有する血液のプロファイルと同様であり、これは、2時間〜24時間の間に時間と共に迅速に降下した。血液とは対照的に、有意なレベルのラパマイシンは、72および120時間後に心臓、肝臓、肺および膵臓に残り、これらの器官が、ABI−009 IV投与後しばらく治療レベルのラパマイシンを保持し得ることを実証し、これらの器官における疾患状態の処置のために、週に1回またはさらにより低い頻度でのABI−009の投薬を支持する(図1)。全時点で、ラパマイシン濃度の高い器官/血液比が見られ、ABI−009による血液からのラパマイシンの有効な抽出および器官への分布を実証する(図2)。2、8および24時間の初期時点で、十分に灌流された器官において、大部分は用量に比例した様式で、より高いABI−009用量により増加するラパマイシンレベルが見られた。72時間後に、これらの器官におけるラパマイシンレベルは、異なるABI−009用量群の間で同様であった。
十分に灌流された器官とは対照的に、脳におけるラパマイシン濃度は、2時間で相対的に低かったが、経時的に定常レベルで維持した。脳へのより低い初期分布はおそらく、血液脳関門の存在が原因である。5日後に、脳におけるラパマイシンレベルは、他の器官と比較して同様またはより高く、ABI−009による脳への実質的なかつ延長された薬物分布を示唆する。血液ラパマイシンレベルの降下に伴い、時間と共に大部分の器官の器官/血液比が増加する;しかし、脳/血液ラパマイシン濃度比が、経時的に最も有意に増加する。また、他の器官とは対照的に、全時点で、特に、72時間および120時間後に、ABI−009のより高い初期用量により、脳におけるラパマイシンレベルおよび脳/血液比も増加した。まとめると、単一IV ABI−009投薬後の脳分布プロファイルは、他の器官とは有意に異なる。ABI−009 IV投与は、延長された時間にわたり脳におけるmTOR阻害剤のための5〜20ng/mlの要求される最小治療レベルを優に上回る、有意なかつ定常のラパマイシン濃度をもたらす。このPK試験の結果は、週に1回またはさらにより低い頻度でのABI−009 IV投与による脳における異なる疾患状態の処置を強く支持し、より高い初期ABI−009用量により、脳におけるより高い持続可能なラパマイシンレベルが達成され得ることを立証する。
本試験の予想外の所見は、次のものを含む。
相当に平坦なまたは増加する組織レベルを示した脳を除いた全器官に関して、最初の24時間においてラパマイシンの組織レベルの初期急速減少が見られた。
組織レベルに関する用量応答は、最初の24時間のみで観察された。72時間およびその後に、脳を除いた全組織において観察可能な用量応答はなかった。
これらのデータは、脳が、120時間にわたり薬物をゆっくり蓄積し、一方、他の組織は全て、24時間後に薬物を急速に排除したことを示唆した。
脳を除いた全器官に関する組織レベルは、ラパマイシンの血液クリアランスプロファイルを追いかけた。これは、実験の期間にわたりラパマイシンの組織/血液比を観察することによりさらに支持された。脳を除いた全組織に関する組織/血液比は、120時間にわたり相当に一定を維持した。対照的に、脳/血液比は、同じ期間にわたり増加した。
脳へのラパマイシンの優先的な蓄積が見られ、器官のいずれかに対する最高の組織抽出比が120時間で観察された。
全時点および全用量で、脳におけるラパマイシンの組織レベルは、治療活性に要求される5〜20ng/ml(またはng/g)の閾値を優に上回った。
前臨床試験は、他のmTOR阻害剤であるエベロリムスおよびテムシロリムスが、不十分な脳透過性を有し、脳における疾患状態の処置のためのそれらの潜在的な使用を限定することを示した。対照的に、ABI−009 IV投与は、5〜20ng/mlの要求される最小治療レベルを優に上回る脳ラパマイシン濃度を達成することができる。
脳は、投与120時間後(5日目)より後に組織レベルに関して用量応答を示した唯一の組織であった。他の全器官に関して、異なる初期ABI−009用量により、72時間後にラパマイシン濃度の有意差は観察されなかった。
これらの結果は、高いABI−009用量が、脳における疾患状態の処置のための改善された臨床利益の達成に望ましくなり得ることも支持する。
(実施例5)
スプラーグドーリー(SD)ラットにおけるABI−009の皮下および静脈内投薬後の薬物動態試験
雌SDラットは、皮下(すなわち、「SC」または「subQ」)または静脈内(IV)でnab−ラパマイシン(ABI−009)の単回用量を受けた。試験設計は、下の表6に要約されている。生理食塩水対照(ビヒクル)と比較して、いかなる時点でも、皮下注射部位に投与後の炎症も毒性も観察されなかった。
ABI−009の皮下または静脈内注射後に、異なる時点で全血におけるラパマイシン濃度を測定した。全血収集の結果を図4〜図6に示し、下の表7および8に要約する。
驚いたことに、図7および下の表9に要約される通り、皮下投与は、静脈内投与と比較して、総曲線下面積(AUC)によって示される通りにバイオアベイラビリティを増強した。僅か0.56mg/kg ABI−009の皮下投与は、IV ABI−009の用量(1.7mg/kg)の1/3で同様の薬物曝露を産生した。さらに、皮下投与は、達成される最大濃度(Cmax)を低下させ、最大濃度に達するまでの時間(Cmax時間)を遅延させた。血液におけるラパマイシンピークレベルおよびAUCは、より高い皮下ABI−009用量により増加した。
(実施例6)
ラットにおける投与後のABI−009の体内分布
ABI−009の皮下(subQ)または静脈内(IV)経路による投与24時間または168時間後のいずれかに(試験設計については表6を参照)、実施例5における上述のラットから組織を収集した。投与24または168時間後の特定のラット組織におけるラパマイシンの濃度は、図8(骨髄および脳)、図9(心臓および肺)および図10(肺および膵臓)に示す。
投与の皮下経路は、骨髄、脳、心臓、肝臓、肺および膵臓を含む、検査した全器官への有意な分布をもたらした。器官分布のパターンは、皮下および静脈内の間で同様であったが、0.56mg/kg用量での皮下投与は、1.7mg/kg用量での静脈内投与と同様の組織濃度を産生することができた。心臓、肝臓、肺および膵臓を含む十分に灌流された器官において、24〜168時間の間にラパマイシン濃度の有意な降下が見られた。しかし、脳濃度は、24〜168時間の間で相対的に安定していた。
ラパマイシンの脳および血液分布の間の差をさらに明らかにするために、ラットを用いてさらなる実験を行った。ラットに、1.7mg/kg、9.5mg/kgまたは17mg/kgの用量でnab−ラパマイシン(ABI−009)の単回用量を皮下投与した。24、72および120時間でマウスを屠殺し、全血および脳組織を収集した。各試料の各時点でラパマイシン濃度を測定した。図11に示す通り、脳ラパマイシンレベルの用量依存性増加が観察された。驚いたことに、ラパマイシンの血液レベルは、高い17mg/kg用量であってもベースラインに急速に近づいたが、脳ラパマイシンレベルは、最低用量であっても全120時間にわたり十分に維持された。
(実施例7)
SDラットにおけるABI−009の反復皮下投薬後の毒性学試験
本試験の目的は、SDラットにおける反復ABI−009 SC注射後に、全体的な安全性および注射部位における局所的毒性を評価することであった。臨床窮迫の徴候を観察して、毒性を決定した。注射部位由来の皮膚試料を、病理組織学により炎症および壊死の徴候に関して解析した。
本試験では160〜180gの重さの15匹の雌スプラーグドーリー(SD)ラットを使用した。生理食塩水にABI−009を溶解して、ストック溶液(10mg/ml)を調製し、次いで、HSA 0.9%生理食塩溶液にさらに希釈して、皮下(体積:1.0ml/kg)を調製した。
A.試験設計
それぞれ3匹の動物の5群にラットを分けた。ラットを秤量し、4週間にわたり4日ごとに(7回の注射)、表10に指定される通りにSC投薬した。
全体的毒性の臨床徴候に関して動物を毎日試験し、皮下注射に対する反応に関して局所的注射部位を試験した。
ABI−009を受ける動物(群3、4および5)の各注射に先立ち、全血試料を収集し、トラフシロリムスレベルに関して解析した。
4週間後に全動物を安楽死させ、局所的注射部位由来の皮膚試料を、局所的毒性の徴候に関して病理組織学によって試験した。
B.実験手順
1.投薬溶液調製
ビヒクル対照は、0.9%生理食塩溶液および0.9%生理食塩溶液中のHSAからなる。HSA 溶液の最終濃度は、被験物ABI−009(製造ロット#C345−001、Fisherロット#51394.2)の9:1のアルブミン:シロリムス比に基づき、90mg/mlである。ABI−009(C345−001)の各バイアルは、97.4mgシロリムスおよび874mgヒトアルブミンを含有する。HSA生理食塩溶液は、20%Grifolsアルブミンストック溶液(200mg/ml)から希釈される。
ABI−009投薬溶液のため、先ず、10mg/mlのストックABI−009溶液を作製し、次いで、HSA−生理食塩溶液を使用して、投薬溶液のための所望の濃度になるように希釈する。バイアルの100mgのABI−009を、10mlの0.9%生理食塩水に溶解して、10mg/mlの溶液を調製した。
0.6mlのストック溶液(10mg/ml)を0.6mlのHSA−0.9%生理食塩水で希釈することにより、5mg/mlのABI−009溶液を調製して、群4のための5.0mg/mlの溶液を調製した。0.3mlの群4由来ABI−009溶液(5.0mg/ml)を0.6mlのHSA−0.9%生理食塩水で希釈することにより、1.7mg/mlのABI−009溶液を調製して、群3のための1.7mg/mlの溶液を調製した。
2.投薬
ラットを麻酔し、秤量し、4週間にわたり4日ごとに(7回の注射)、皮下(SC)注射により表11に従ってABI−009溶液、HSA溶液および生理食塩水を投与した。
全体的毒性の臨床徴候に関して、および局所的注射部位の皮下注射に対する反応に関して、ラットを毎日1回試験した。臨床窮迫の徴候を観察して、毒性を決定した。立毛、体重減少、嗜眠、眼脂(discharge)、神経学的症状、罹患率、注射部位の発赤および炎症、ならびに動物行動にとって異常と考慮される他のいずれかの徴候。SC注射の前および後に、全ラットの注射部位の写真を撮影した。
3.試料収集および解析
ABI−009で処置したラット(群3、4および5)のため、各投与(第1の用量を除く)の前に、ラットを麻酔し、試料のため出血させ、予め冷却したK2EDTAチューブに入れた。全血を収集し、−80℃でラベルしたEppendorfチューブ内に貯蔵し、トラフシロリムスレベルに関して解析した。
29日目(4週目25日目ABI−009投与の96時間後)の最終安楽死時点にて、全動物を安楽死させた。最終安楽死時点で、トラフシロリムスレベルの解析のために全血試料を収集した。脳、肺、肝臓、心臓、膵臓および骨髄を収集し、生理食塩水で洗い流して血液を除去し、2部分に分け、個々にラベルしたチューブ内で急速冷凍し、−80℃で貯蔵した。ABI−009処置群(群3、4および5)由来の凍結した血液試料は、ドライアイス上に置いてBASiへと輸送される。トラフシロリムス血液レベルは、BASiによって、LC/MS/MS方法により解析された。
最終安楽死時点で、病理組織学による炎症の徴候に関するH&E染色による組織学的解析のため、SC投与領域の皮膚およびより下層の皮層を切除した。15個のホルマリン固定されたラット皮膚試料を病理組織学的測定に付し、ルーチンに処理した。各ブロックから1枚のスライドを切片作製し、ヘマトキシリンおよびエオシン(H&E)で染色した。光学顕微鏡を使用して、委員会認定の獣医学病理学者によりスライドを評価した。組織学的病変を重症度0〜5(0=存在せず/正常、1=最小、2=軽度、3=中等度、4=顕著、5=重度)に関してグレード分類した。異なる群の平均値スコアをt検定によって解析した。
C.結果
1.全身性毒性
臨床窮迫の徴候を毎日観察して、毒性を決定した。立毛、体重減少、嗜眠、眼脂、神経学的症状、罹患率、注射部位の発赤および炎症、ならびに動物行動にとって異常と考慮される他のいずれかの徴候。ラットは、生理食塩水、HSAおよび現在の用量レジメンのABI−009(1.7〜10mg/kg、7用量)の投薬後に正常であり、試験中に臨床窮迫の徴候は観察されなかった。
体重減少(<20%)は見られず、全処置群は、試験中に体重を増した(表12)。結果は、ラットが、1.7〜10.0mg/kgの用量範囲にわたるABI−009の皮下注射に耐容性を示したことを示した。
SC投与領域由来の15個のホルマリン固定されたラット皮膚試料を病理組織学的測定に付した。皮膚試料における病理組織学的所見は、壊死および血管周囲帯域における炎症性細胞の混合浸潤物を含んだ;両方の病変が皮下の組織/皮下組織に観察された。
壊死は限局的であり、可変的隣接線維増殖症を伴う、正常細胞損失、好中球浸潤、出血およびフィブリン滲出の領域によって特徴付けられた。壊死は、5mg/kg(群4、最小の壊死を有する1匹の動物)および10mg/kg(群5、軽度〜顕著な壊死を有する全3匹の動物)用量レベルのABI−009で処置した動物由来の試料においてのみ観察され、一方、生理食塩水(群1)、HSA(群2)および1.7mg/kgのABI−009(群3)は、壊死を引き起こさなかった。表13および図12を参照されたい。10mg/kgの最高用量のABI−009のみが、HSA群と比較して、有意に増加した壊死スコアを示した(P=0.02、t検定)。
表皮下血管周囲帯域における混合炎症性細胞浸潤は、リンパ球、形質細胞、マクロファージ、時に多核巨細胞、および可変的な数の好中球の浸潤および凝集によって特徴付けられた。混合炎症性細胞浸潤は、全処置群において観察され、平均値スコアは、HSA(群2)および10mg/kgのABI−009(群5)で処置した動物において最高であった。1.7mg/kgでの低用量ABI−009注射(群3)に関して、平均値スコアは、生理食塩水注射を受ける対照群(群1)と同様であった。表13および図12を参照されたい。生理食塩水対照と比較してHSA群(群2)において観察された高い混合炎症性細胞浸潤(P=0.01、t検定)は、局所的炎症が、大部分は、異種タンパク質ヒト血清アルブミンの注射によって引き起こされたことを示唆する。
各群のラットの代表的な組織学画像を図13〜図17に示した。
ABI−009処置群に関して、増加するABI−009用量により、局所的毒性の用量関連増加が見られた。ABI−009 1.7mg/kgの最低用量で、局所的注射部位の組織学は、生理食塩水対照群と同様であった;一方、壊死および皮下の組織の炎症性細胞浸潤は、10mg/kg用量レベルのABI−009処置動物において最も重度であった。
3.トラフシロリムス血液レベル
ABI−009で処置した群の各注射前に(5、9、13、17、21、25、29日目に)(1日目の第1の用量を除く)トラフシロリムス血液試料を収集し、LC/MS/MS方法を使用してBASiにより解析された。個々のトラフレベルを表14に示す。SC注射4日後の大部分のトラフシロリムス血液レベルは、一貫して、2〜20ng/mlの範囲内にあった。ABI−009 10mg/kg群(群5)における2種の試料は明確に外れ値であった。この観察の理由を確かめることはできない。しかし、異常な高トラフレベルは、皮下の組織における軽度〜顕著な壊死も示した最高のABI−009用量群でのみ起こり、皮膚病変が、ABI−009の正常吸収を妨害し、延長された薬物保持をもたらし得ることを示唆する。
各ABI−009処置群に関して、トラフ血液シロリムスレベルは全般的に安定したままであったため、試験の時間経過にわたり有意な薬物蓄積は見られなかった。増加するABI−009用量により、平均値トラフ血液シロリムスレベルの用量依存性増加が見られた。ABI−009 1.7mg/kg群と比較して、ABI−009 5mg/kg群(P=0.06)および10mg/kg群(P=0.01)において、より高いトラフレベルが観察された(図18)。
まとめると、ラットは、現在の用量レジメンのABI−009(1.7〜10mg/kg、7用量)の投薬後に正常であり、試験中に体重減少は観察されなかった。病理組織学結果は、最高のABI−009用量(10mg/kg)における軽度〜顕著な壊死により、毒性の用量関連の局所的徴候を実証した。混合炎症性細胞浸潤は、おそらく、異種タンパク質HSAによって引き起こされた可能性がある。1.7mg/kgのABI−009(溶液濃度1.7mg/ml)は、生理食塩水対照と同様の局所的注射応答を示した。反復SC注射後に有意な薬物蓄積は見られなかった。トラフ血液シロリムスレベルは、より高いABI−009用量により増加した。
結果は、ラットが、皮下注射による1.7〜10.0mg/kgの範囲にわたる複数用量のABI−009による全身性に耐容性を示したことを示した。局所的には、1.7mg/ml濃度のABI−009溶液は、十分に耐容性を示した。この投与量レベルに関して有害効果は観察されなかった。