JP2021525358A - 磁気センサを使用した非接触電流測定 - Google Patents

磁気センサを使用した非接触電流測定 Download PDF

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Abstract

本開示の実施形態は、1つ以上の導体ワイヤ内で流れる電流を測定するための機構を提供する。本機構は、ワイヤのための開口部を有する筐体内に配列された磁気センサペアを使用することに基づき、各磁気センサペアは、2つの異なる方向の磁場を示す一対の信号を生成することができる。センサペアの出力は、1つ以上のワイヤを通って流れる電流(複数可)の測定値を導出するために使用されることができる。2つの異なる方向の磁場を測定することができる磁気センサペアの使用は、開口部内に配置された複数のワイヤにおける同時電流測定を可能にし、ワイヤ(複数可)の配置の正確な制御のための要求を緩和しながら電流測定の正確性を向上させ、浮遊磁場干渉の影響を低減し、ACおよびDC測定の両方を可能にし得る。

Description

[関連出願の相互参照]
本出願は、「CONTACTLESS CURRENT MEASUREMENT USING MAGNETIC SENSORS」と題する、2018年3月23日に出願された米国仮特許出願第62/647,044号の利益および優先権を主張し、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
[技術分野]
本開示は、一般に、電流の測定に関し、より具体的には、磁気センサを使用して導体ワイヤを流れる電流の測定を伴うデバイスおよび方法に関する。
非接触方式(例えば、ワイヤと接触することなく、またはワイヤを遮断することなく)で実行される導体ワイヤを介した電流の測定は、住宅用途、産業用途、および自動車用途などの多くの用途において、診断、操作、および保護目的に有用である。磁気センサを使用した電気クランプメータおよび他の電流測定装置、例えば、ホール効果センサは、この目的に使用され得る。しかしながら、磁気センサを使用した電流測定は、様々な課題を提示している。1つの課題は、電流測定装置に対するワイヤの配置を精密に制御することなく、正確な測定を達成することである。加えて、ワイヤを通って流れる電流の正確な測定は、近くに位置する他の電流担持ワイヤがあるときに、困難となる可能性があり、これは、そのような他のワイヤを通って流れる電流が所望の電流測定に干渉する可能性があるためである。他の課題としては、複数のワイヤを通じた同時電流測定、交流(AC)測定および直流(DC)測定の両方を実行する能力、ならびに狭い空間で使用するにはかさばりすぎない電流測定装置を提供する能力が挙げられる。
これらの課題のうちの1つ以上について改善することができる磁気センサを使用した非接触電流測定のための技術が望ましいであろう。
上記の課題を解決するために、本発明は、
少なくとも1つのワイヤを通る電流の流れを測定する装置であって、
前記少なくとも1つのワイヤを受容するための開口部を含む筐体と、
前記筐体内に配列された複数の磁気センサペアであって、各磁気センサペアは、前記少なくとも1つのワイヤが前記開口部を通って延在するときに信号を生成するように構成されており、前記信号が
第1の方向の磁場を示す第1の信号と、
第2の方向の磁場を示す第2の信号と、を含む、複数の磁気センサペアと、
前記複数の磁気センサペアのうちの少なくとも2つ以上によって生成された前記信号に基づいて、前記少なくとも1つのワイヤ内の電流の測定値を導出するように構成されているハードウェアプロセッサと、を備える、装置を提供する。
本開示ならびにその特徴および利点のより完全に理解するために、添付の図面と併せて以下の説明を参照し、同様の参照番号は同様の部分を表す。
本開示のいくつかの実施形態による、例示的な電流測定システムを図示するブロック図を提供する。 本開示のいくつかの実施形態による、1つ以上のワイヤ内の電流を測定するための例示的な装置を図示するブロック図を提供する。 本開示の様々な実施形態による、1つ以上のワイヤ内の電流を測定するための例示的な装置内のセンサペアの配列の異なる例を提供する。 本開示の様々な実施形態による、1つ以上のワイヤ内の電流を測定するための例示的な装置内のセンサペアの配列の異なる例を提供する。 本開示の様々な実施形態による、1つ以上のワイヤ内の電流を測定するための例示的な装置内のセンサペアの配列の異なる例を提供する。 本開示の様々な実施形態による、1つ以上のワイヤ内の電流を測定するための例示的な装置内のセンサペアの配列の異なる例を提供する。 本開示の様々な実施形態による、1つ以上のワイヤ内の電流を測定するための例示的な装置内のセンサペアの配列の異なる例を提供する。 本開示の様々な実施形態による、1つ以上のワイヤ内の電流を測定するための例示的な装置内のセンサペアの配列の異なる例を提供する。 本開示のいくつかの実施形態による、少なくとも1つの導体ワイヤを通る電流の流れを測定するための装置を動作させる例示的な方法のフローチャートを提示する。 本開示のいくつかの実施形態による、少なくとも1つの導体ワイヤを通る電流の流れを決定する例示的なプロセスのフローチャートを提示する。 本開示のいくつかの実施形態による、1つ以上のセンサペアが配置され得る例示的な輪郭、輪郭内部の例示的なワイヤ、および例示的なセンサペアを図示する。 本開示のいくつかの実施形態による、1つ以上のセンサペアが配置され得る例示的な輪郭、輪郭内部の例示的なワイヤ、および例示的なセンサペアを図示する。 本開示のいくつかの実施形態による、1つ以上のセンサペアが配置され得る例示的な輪郭、輪郭内部の例示的なワイヤ、および例示的なセンサペアを図示する。 (A)および(B)は、本開示のいくつかの実施形態による、電流測定装置の筐体の異なる側面上の第1および第2のセットのセンサの配列の例を提供する。 本開示のいくつかの実施形態による、電流測定プロセスとともに使用され得るレーベンバーグ−マルカート動作の例を提示する。 本開示のさらに別の実施形態による、少なくとも1つの導体ワイヤを通る電流の流れを判定する例示的なプロセスのフローチャートを提示する。
[本開示の例示的実施形態の説明]
<概要>
本開示のシステム、方法、およびデバイスは、各々いくつかの革新的な態様を有し、これらのうちの1つが、本明細書に開示される全ての所望される属性に単独で責任を負うものではない。本明細書で説明される主題の1つ以上の実施態様の詳細は、以下の説明および添付の図面に記述されている。
本開示の実施形態は、1つ以上の導体ワイヤ内で流れている可能性がある電流を評価するための機構を提供する。具体的には、本明細書に開示される実施形態は、1つ以上の導体ワイヤ内の電流の流れを非接触的に測定するために、電流測定装置の筐体内に特定の構成で配列された、例えばAMRセンサなどの磁気センサを使用する。例示的な筐体は、測定される1つ以上の導体ワイヤを受容するための開口部を含んでよく、磁気センサが開口部の周囲に配置される。測定の間、開口部は、例えば、ワイヤ(複数可)が開口部を通って延びるように、1つ以上の導体ワイヤの少なくとも一部分の周囲に設けられてもよいし、または囲んでもよい。磁気センサの測定された出力は、1つ以上の導体ワイヤの各々を通って流れている可能性がある電流(複数可)を評価するために、非線形解法計算を使用して組み合わせられ得る。本明細書で使用される「電流(複数可)を評価する」とは、例えば、開口部内に設けられた1つ以上の導体ワイヤの各々について、電流の大きさ、電流の流れの方向、および測定される電流担持導体ワイヤの(開口部内の)位置のうちの1つ以上などの電流に関する1つ以上の測定値を決定または推定することを指す。
本明細書に開示される実施形態は、住宅用途および産業用途に使用されるものなどのマルチ導体ケーブル内の電流を評価するために特に有利であってもよい。マルチ導体ケーブルでは、ホット、ニュートラル、およびグラウンドの3つの導体が存在することができ、本開示の実施形態は、これらの導体のうちの1つ以上の電流の評価を可能にする。最も一般的に使用されるマルチ導体ケーブルのうちの1つは、ロメックス(登録商標)ワイヤと呼ばれており、耐熱および耐火性があり、取り付けが簡単で、比較的安価とすることができる。ロメックスは現在一戸建て住宅用途で使用されている一般的なタイプのワイヤであり、過去40年間幅広く使用されている。しかしながら、本開示は、ロメックスワイヤに固有ではなく、他のタイプのマルチ導体ケーブルを測定するために使用され得ると理解されたい。概して、本開示は、3ワイヤマルチ導体ケーブルに限定されず、本明細書に開示される実施形態は、個々のワイヤまたはマルチ導体ケーブル、もしくは単に、2つのワイヤ、4つのワイヤ、または任意の他の数のワイヤを含み得る導体ワイヤの集合における電流を評価するために使用され得る。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される機構は、ワイヤのための開口部を備えた筐体内の磁気センサのペアを使用し、各磁気センサペアは、2つの異なる方向の磁場を示す一対の信号を生成することができる(すなわち、一対の信号のうちの第1の信号は、第1の方向の磁場を示してもよく、一対の信号のうちの第2の信号は、第1の方向とは異なる第2の方向の磁場を示してもよい)。磁気センサペアと通信するハードウェアプロセッサは、センサペアの出力を使用して、例えば、電流の大きさ、電流の方向、または開口部内の導体ワイヤの位置など、1つ以上のワイヤを通って流れている可能性がある電流(複数可)に関する1つ以上の測定値を導出するように構成され得る。実施形態のいくつかは、第1および第2の方向が互いに垂直である例について本明細書で説明される。しかしながら、これらの説明は、適切な補償がプロセッサによって実装され得るように、プロセッサがその関係に関する情報を有する限り、第1および第2の方向が互いに垂直である以外の任意の他の関係を有し得る実施形態に適用可能である。
いくつかの実施形態では、異なる磁気センサペアの第1の方向(したがって、第2の方向、これは第2の方向が第1の方向に特定の既知の関係を有するため)は、特定の共通基準点に対して同じ方式で配向される。しかしながら、そうでない場合、プロセッサは、互いにおよび共通基準点に対する異なる磁気センサペアの配向の違いを補償するように構成され得る。各々が、2つの方向、例えば、実質的に互いに垂直な2つの方向で磁場を測定することができる磁気センサペアの使用は、以下の利点のうちの1つ以上を達成し得る。すなわち、開口部内に配置される複数のワイヤにおける同時電流測定を可能にし、開口部内のワイヤ(複数可)の配置に対する電流測定の感度を低減し(すなわち、ワイヤ(複数可)の配置の精密な制御のための要求を緩和しながら電流測定の正確性を向上させる)、浮遊磁気干渉(例えば、地球の磁場または電流測定装置の近傍における他の電流担持ワイヤの磁場)の影響を低減し、測定ゾーンを拡張し、ならびにAC測定およびDC測定の両方を可能にする。
本開示の一態様は、少なくとも1つの導体ワイヤを通る電流の流れを測定するための装置を提供する。装置は、少なくとも1つのワイヤを受信するための開口部を有する筐体と、複数の磁気センサペアと、ハードウェアプロセッサとを含んでよい。複数の磁気センサペアは、筐体内に配列されてもよく(すなわち、筐体上または筐体内に少なくとも部分的に配列されてもよく)、例えば筐体の開口部の周りに位置付けられてもよい。各磁気センサペアは、少なくとも1つのワイヤが開口部を通って延びるとき(例えば、ワイヤの少なくとも一部分が開口部内に配置されるとき)に信号を生成するように構成されてもよく、信号は、第1の方向の磁場を示す第1の信号(例えば、第1の電圧または第1の電流)と、第2の方向の磁場を示す第2の信号(例えば、第2の電圧または第1の電流)を含む。ハードウェアプロセッサは、複数の磁気センサペアのうちの少なくとも2つ以上によって生成された信号に基づいて、少なくとも1つのワイヤ内の電流(ワイヤを流れていてもよい電流)の測定値を導出するように構成されてもよい。
本開示の他の態様は、そのような装置を動作させるための方法および少なくとも1つの導体ワイヤ内の電流を判定するための方法を提供する。
当業者に理解されるように、本開示の態様、特に本明細書で提案される磁気センサペアを使用する電流測定の態様は、様々な方式、例えば、方法、システム、コンピュータプログラム製品、またはコンピュータ可読記憶媒体として具体化され得る。したがって、本開示の態様は、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)、または本明細書で一般に全て「回路」、「モジュール」、または「システム」と称され得るソフトウェアおよびハードウェアの態様を組み合わせた実施形態をとってもよい。”本開示に説明される機能は、1つ以上のコンピュータの1つ以上のハードウェア処理ユニット、例えば1つ以上のマイクロプロセッサによって実行されるアルゴリズムとして実装され得る。様々な実施形態において、本明細書で説明される方法の各々の異なるステップおよびステップの一部分は、異なる処理ユニットによって実行され得る。さらに、本開示の態様は、コンピュータ可読プログラムコードが具体化されている、例えば、記憶されている、好ましくは非一時的な、1つ以上のコンピュータ可読媒体(複数可)中に具体化された、コンピュータプログラム製品の形態をとってもよい。様々な実施形態において、そのようなコンピュータプログラムは、例えば、既存のデバイスおよびシステム(例えば、既存の磁気センサおよび/またはそれらのコントローラなど)にダウンロード(更新)され得るか、またはこれらのデバイスおよびシステムの製造時に記憶され得る。
以下の詳細な説明は、具体的な特定の実施形態の様々な説明を提示する。しかしながら、本明細書で説明される革新は、例えば、特許請求の範囲または選択された実施例によって定義され、網羅されるように、多くの異なるやり方で具体化され得る。以下の説明では、同様の参照番号が同一または機能的に類似する要素を示すことができる図面を参照する。図面に図示される要素は必ずしも縮尺通りに描画されるとは限らないことを理解されたい。さらに、特定の実施形態は、図面に図示されるよりも多くの要素および/または図面に図示される要素のサブセットを含むことができると理解されるだろう。さらに、いくつかの実施形態は、2つ以上の図面から特徴の任意の好適な組み合わせを組み込むことができる。
本開示の他の特徴および利点は、以下の説明および特許請求の範囲から明らかであろう。
[例示的な電流測定システム/デバイス]
電流担持ワイヤは、電流の流れる方向に対する直交面内で磁場を生成する。磁場の測定は、ワイヤ内で流れる電流の大きさを推定するために使用され得る。例えば、ホール効果センサは、ロレンツ効果を使用して磁場を測定するために使用されることができ、異方性磁気抵抗性(AMR)センサは、垂直磁場に比例する抵抗率の変化に基づいて磁場を測定することができる。ホール効果センサおよび/またはAMRセンサなどの磁気センサを使用することによって、ワイヤを通る電流を測定することに関する特定の課題は、本開示の様々な態様に従って克服され得る。例えば、本明細書で説明される実施形態は、近傍電流担持ワイヤからの磁場干渉に関する課題を克服することができる。別の例として、本明細書で説明される実施形態は、固定されていない電流担持ワイヤの位置に関する課題を克服することができる。電流搬送ワイヤから距離で磁場強度が逆に下がるはずであるため、ワイヤから距離は、磁気センサを使用してワイヤを流れる電流を推定することに大きな影響を与える可能性がある。さらに、ホール効果および/またはAMRセンサなどの特定の磁気センサを使用して、本明細書に開示される装置は、ACおよびDCの両方の測定を正確に行うために使用され得る出力を生成することができる。
本明細書に開示される実施形態は、開口部内に配置される複数のワイヤ内の同時電流測定を可能にし得る電流測定デバイスを提示する。例えば、本明細書で開示される実施形態は、マルチ導体ケーブルの電流測定を可能にしてもよい。いくつかの実施形態では、このようなマルチ導体ケーブルは、電流源から流れる電流のための電流経路を含むホットワイヤ、電流の流れのための戻り経路を含むニュートラルワイヤ、およびアースグラウンドに接続されたグラウンドワイヤである裸銅ワイヤを含んでもよい。ホット導体およびニュートラル導体は、典型的には反対の電流の流れを有し、これにより、2つの電流の流れによって生成される磁場が少なくとも一次でキャンセルされ得る。しばしば、ホット導体およびニュートラル導体内の電流の流れは、同じ大きさである。一部の残留磁場強度が、ホットケーブルとニュートラルケーブルとの間の間隔の関数として存在することがある。間隔が不明であり、変動する可能性があるため、従来の電流感知アプローチを使用することは、困難であり、しばしば実現不可能であることがある。したがって、現在利用可能なマルチ導体ケーブルのための既存の非接触電流感知ソリューションは存在しない。
さらに、本明細書における実施形態の開示は、浮遊場干渉を低減しながら測定ゾーンを拡大し得る電流測定デバイスを提示する。したがって、ワイヤの電流は、ワイヤの精密な位置決めなしに、かつ浮遊場からの影響なしにまたは影響が低減されて測定され得る。有利には、特定の実施形態では、電流測定デバイスの測定ゾーンを拡大することによって、特定の点または軸内に決定的に位置することができないワイヤが、電流測定プロセス中に正確に測定され得る。
図1は、本開示のいくつかの実施形態による例示的な電流測定システム100を図示するブロック図を提供する。図1に示すように、電流測定システム100は、電流測定ユニット104を有する移動電流測定装置であってもよい電流測定装置102を含んでもよい。電流測定ユニット104は、磁気センサペア106およびプロセッサ108、例えば、ハードウェアプロセッサを含んでもよい。電流測定装置102は、メモリ110および電源112をさらに含んでよい。いくつかの実施形態では、電流測定システム100はまた、出力デバイス114、入力デバイス116、およびネットワークアダプタ118のうちの1つ以上を含んでもよい。
磁気センサペア106は、その近傍で総磁場を感知するように構成されている磁気センサペアであってもよく、磁場の少なくとも一部は、電流測定ユニット104のターゲット測定ゾーン内に配置された1つ以上のワイヤを流れる電流によって生成されることに起因し得る。
AMRセンサなどの磁気センサは、それらの内部磁化に関して所与の方向の磁場強度を感知することができる。本明細書で使用される場合、「磁気センサペア」という用語は、2つの異なる方向の磁場強度を感知することができる個々の磁気センサのペア(例えば、AMRセンサのペア)、または2つの異なる方向で磁場強度を感知することができる単一の磁気センサペア(例えば、単一の多軸AMRセンサ)のいずれかを指す。本明細書に開示される磁気センサペア106の実施形態は、AMRセンサに限定されず、巨大磁気抵抗性(GMR)センサ、トンネル磁気抵抗性(TMR)センサ、コロサル磁気抵抗性(CMR)センサ、および並外れた磁気抵抗性(EMR)センサを含むがこれらに限定されない、他の種類のセンサを使用することができる。いくつかの実施形態では、磁気センサペア106は、磁場に応答して変化する抵抗を有する任意の磁気抵抗性(xMR)センサを含んでもよい。いくつかの実施形態では、磁気センサペア106は、磁気光学センサまたは超伝導電流センサを含んでもよい。
センサペア106の各々は、2つの異なる方向の磁場を感知してもよく、したがって、異なる方向の磁場を示す信号のペアを生成する。すなわち、信号のペアの第1の信号は、第1の方向の磁場を示し、信号のペアの第2の信号は、第2の方向の磁場を示す。例えば、いくつかの実施形態では、第2の方向は、第1の方向に垂直であってもよい。上述のように、2つの異なる方向で磁場を感知するために、センサペア106の各々は、2つの個々の磁場センサ(すなわち、2つの個々の磁場センサ回路)を含み、各々異なる方向の磁場の測定を実行するか、または複数の軸に沿って、すなわち、2つ(以上)の異なる方向の磁場を測定することができる多軸センサペア(すなわち、単一の磁場センサ回路)であってもよい。以下、「センサ」および「センサ回路」という用語は、互換的に使用されてもよい。
センサペア106は、現在の測定ユニット104の筐体内、特に筐体内の開口部の周囲に配置されてもよく、この開口部は、以下でより詳細に説明されるターゲット測定ゾーンを規定すると見なされてもよい。図に図示されるいくつかの実施形態では、複数のセンサペア106は、8つのセンサペアを含むことができる。しかしながら、本開示は、そのようなものに限定されず、様々な実施形態において、より多くまたはより少ないセンサペア106が、電流測定装置102に含まれてもよい。例えば、いくつかの実施形態は、センサペアの数のうちとりわけ、4つのセンサペア106または12のセンサペア106を含んでもよい。センサペア106は、以下でより詳細に説明されるように、ターゲット測定ゾーンの中心またはターゲット測定ゾーン内のある特定の共通基準点に対して、ターゲット測定ゾーンの周囲の複数の距離および複数の配向で配置されてもよい。さらに、磁気センサペアが個々の磁気センサを含む実施形態では、そのような個々のセンサは、互いに別々に筐体内に配置されてもよい。例えば、第1の方向の磁場を検出するように構成されている一部または全ての磁気センサ(そのようなセンサは、「第1のセンサ」と呼ばれることがある)は、筐体の一方側/面に設けられ得る一方で、第2の方向の磁場を検出するように構成されている一部または全ての磁気センサ(そのようなセンサは、「第2のセンサ」と呼ばれることがある)は、筐体の他方側/面に設けられ得る。別の例では、第1および第2のセンサは、交差方式で開口部の周りに設けられてもよく、すなわち、1つ以上の第1のセンサに続いて1つ以上の第2のセンサ、再び1つ以上の第1のセンサなどが続き、いくつかのギャップ/距離でそれぞれ2つのセンサが分離されている。例えば、このような交差センサは、開口部の周りに円形に設けられてもよい。
いくつかの実施形態では、磁気センサペア106の少なくともいくつかの磁気センサは、ホイートストンブリッジとして構成されているセンサのセットを含んでもよい。例えば、磁気センサペア106の各磁気センサは、ホイートストンブリッジとして構成されているセンサ、例えば4つのセンサのセットを含んでもよい。これらのセンサをホイートストンブリッジで構成すると、出力電圧が所与の方向の磁場強度に比例する磁場センサシステムを作成する。いくつかの実施形態では、磁気センサペア106の少なくともいくつかの磁気センサは、ハーフホイートストンブリッジとして構成されているセンサのセットを含んでもよい。
センサペア106は、センサの位置における2つの異なる方向のフィールド強度に比例する電圧を出力することができる。これらの測定電圧は、センサから受信した第1および第2の信号を調節することができるアナログフロントエンド(図1に特に示さず)に提供され得る。特定の実施形態では、センサから受信した信号を調節することで、アナログデジタル変換器(ADC)(図1に特に示さず)などの後続の回路に信号を提供することが可能になる。いくつかの実施形態では、調節された信号をそれぞれの方向のフィールド強度に対応するデジタル信号をプロセッサ108(例えば、マイクロコントローラ)に提供することができる多重化ADCに提供することができる。
いくつかの実施形態では、プロセッサ108は、本明細書で論じられるような活動、特に磁気センサペア106を使用した電流測定に関する活動を行うためのソフトウェアまたはアルゴリズムを実行することができる。プロセッサ108は、電流測定ユニット104または電流測定装置102を、1つ以上の相互接続またはバスを介して他のシステム素子に通信可能に結合するように構成されてもよい。そのようなプロセッサは、非限定的な例を介して、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックアレイ(PLA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、または仮想マシンプロセッサを含む、プログラマブル論理を提供するハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェアの任意の組み合わせを含んでもよい。プロセッサ108は、例えば、直接メモリアクセス(DMA)構成でメモリ110に通信可能に結合されてもよく、プロセッサ108は、メモリ110から読み出しまたはメモリ110に書き込みしてもよい。メモリ110は、ダブルデータレート(DDR)ランダムアクセスメモリ(RAM)、同期RAM(SRAM)、動的RAM(DRAM)、フラッシュ、読み取り専用メモリ(ROM)、光学媒体、仮想メモリ領域、磁気もしくはテープメモリ、または任意の他の適切な技術を含む、任意の好適な揮発性または不揮発性メモリ技術を含んでもよい。特に指定がない限り、本明細書で論じられるメモリ要素のいずれかは、広義の用語「メモリ」に包含されるものとして解釈されるべきである。測定され、処理され、追跡され、またはセンサペア106、プロセッサ108、メモリ110、出力デバイス114、または入力デバイス116に送信されるもしくはこれらから送信される情報は、任意のデータベース、レジスタ、制御リスト、キャッシュ、または記憶構造内に提供されることができ、これらの全ては任意の好適なタイムフレームで参照され得る。任意のそのような記憶オプションは、本明細書で使用される場合、広義の用語「メモリ」に含まれてもよい。同様に、本明細書で説明される任意の潜在的な処理要素、モジュール、および機械は、広義の用語「プロセッサ」に包含されるものとして解釈されるべきである。図1に示される要素の各々、例えば、センサペア106およびプロセッサ108はまた、ネットワーク環境においてでデータまたは情報を受信、送信、および/またはそれ以外の方法で通信するための好適なインターフェースを含むことができる。
ある特定の例示的な実施態様では、本明細書に概説されるような複数の磁気センサペアを使用した非接触電流測定のための機構は、非一時的な媒体を含み得る1つ以上の有形媒体に符号化されるロジック、例えばASICにおいて提供される組み込みロジック、DSP命令、プロセッサによって実行されるソフトウェア(潜在的にオブジェクトコードおよびソースコードを含む)、または他の同様の機械などにおいて実装され得る。これらの例のいくつかでは、例えば、図1に示されるメモリ110などのメモリ要素は、本明細書で説明される動作に使用されるデータまたは情報を記憶することができる。これには、メモリ要素が、本明細書で説明される活動を行うために実行されるソフトウェア、ロジック、コード、またはプロセッサ命令を記憶することができることが含まれる。プロセッサは、本明細書に詳述される動作を達成するためのデータまたは情報に関連付けられた任意の種類の命令を実行することができる。一例では、例えば、図1に示されるプロセッサ108などのプロセッサは、ある状態またはモノから別の状態またはモノへ要素または物品(例えば、データ)を変換することができる。別の例では、本明細書に概説される活動は、固定ロジックまたはプログラマブルロジック(例えば、プロセッサによって実行されるソフトウェア/コンピュータ命令)で実装されてもよく、本明細書で識別される要素は、デジタル論理、ソフトウェア、コード、電子命令、またはそれらの任意の好適な組み合わせを含む、何らかの種類のプログラマブルプロセッサ、プログラマブルデジタルロジック(例えば、FPGA、DSP、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM))またはASICであり得る。
メモリ110は、例えば、ローカルメモリおよび1つ以上のバルク記憶デバイスなどの1つ以上の物理メモリデバイスを含んでもよい。ローカルメモリは、プログラムコードの実際の実行中に一般的に使用されるランダムアクセスメモリまたは他の非永続的メモリデバイス(複数可)を指してもよい。バルク記憶デバイスは、ハードドライブまたは他の永続的データ記憶デバイスとして実装されてもよい。メモリ110はまた、実行中にプログラムコードがバルク記憶デバイスから取得されなければならない回数を減らすために、少なくとも一部のプログラムコードの一時的な記憶を提供する1つ以上のキャッシュメモリを含んでもよい。
電源112は、図1のシステムの実質的に全ての構成要素に電力を提供し得る。いくつかの実施態様では、電源112は、1つ以上のバッテリーユニットを含んでもよい。
入力デバイス116および出力デバイス114として図1に示される入出力(I/O)デバイスは、任意で、電流測定装置102内に含まれ得るか、または電流測定装置102に結合され得る。入力デバイスの例としては、キーボード、マウスのようなポインティングデバイスなどを含んでもよいが、これらに限定されない。入力デバイス116は、例えば、電流測定がいつ開始されるか、結果としてどのような情報が出力されるか、およびどのフォーマットで出力されるかに関するユーザ入力を受信するように構成されてもよい。出力デバイスの例としては、モニタまたはディスプレイ、スピーカーなどを含んでもよく、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、出力デバイス114は、プラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、電界発光(EL)ディスプレイ、またはダイヤル、バロメータ、またはLEDなどの任意の他のインジケータなどの任意の種類の画面ディスプレイであってもよい。出力デバイス114は、本明細書の開示に従って実行される電流測定の結果を示すように構成されてもよい。例えば、出力デバイス114は、グラフィカルユーザインターフェースを提供し、ターゲット測定ゾーン内のワイヤの各々において測定された電流のグラフィカル表現、ならびに任意で、測定されたワイヤの相対位置(例えば、互いに対する、またはいくつかの共通基準点に対する)を表示するように構成されてもよい。いくつかの実施態様では、システムは、出力デバイス114のためのドライバ(図示せず)を含んでもよい。入力および/または出力デバイスは、電流測定装置102または電流測定ユニット104に直接、または介在するI/Oコントローラを介して結合されてもよい。
一実施形態では、入出力デバイスは、組み合わされた入出力デバイスとして実装されてもよい(入力デバイス116および出力デバイス114を囲む破線で図1において示されている)。このような組み合わせられたデバイスの一例は、タッチセンシティブディスプレイであり、「タッチ画面ディスプレイ」または単に「タッチスクリーン」とも呼ばれることもある。そのような実施形態では、デバイスへの入力は、タッチ画面ディスプレイ上またはその近くで、例えば、スタイラスまたはユーザの指などの物理的物体の移動によって提供されてもよい。
ネットワークアダプタ118はまた、任意で、電流測定装置102内に含まれるか、またはこれに結合されてもよく、電流測定装置102が介在するプライベートネットワークまたはパブリックネットワークを介して他のシステム、コンピュータシステム、リモートネットワークデバイス、および/またはリモート記憶デバイスにそれが結合されることを可能にする。ネットワークアダプタ118は、そのシステム、デバイスおよび/またはネットワークによって電流測定装置102に送信されるデータを受信するためのデータ受信機と、電流測定装置102からそのシステム、デバイスおよび/またはネットワークにデータを送信するためのデータ送信機とを含んでもよい。モデム、ケーブルモデム、およびイーサネットカードは、電流測定装置102とともに使用され得る異なる種類のネットワークアダプタの例である。
いくつかの実施形態では、メモリ110、電源112、出力デバイス114、入力デバイス116、およびネットワークアダプタ118の一部または全ては、センサペア106およびプロセッサ108と同じ集積ユニットに常駐してもよい。他の実施形態では、これらの構成要素/デバイスのうちの1つ以上は、電流測定ユニット104とは別個のユニットに常駐してもよい。
[例示的なセンサ配列]
図2は、本開示のいくつかの実施形態による、1つ以上のワイヤ内の電流を測定するための例示的な装置200を図示するブロック図を提供する。電流測定装置200は、電流測定システム100の一部として含まれてもよい。例えば、装置200は、電流測定システム100の電流測定ユニット104を含んでもよく、またはその中に含まれてもよい。装置200は、複数のセンサペアを含んでもよく、それらの例示的な位置(複雑な点位置)は、図2の例では、8個のセンサペアs、s、s、s、s、s、s、およびsとして示され、それらの各々は、図1に示されるセンサペア106のインスタンスを表す。以下、Nは1以上の整数である、N個センサぺアs〜sN−1(例えば、図の例について示される8個のセンサペアs〜s)は、センサペア106と呼ばれるが、図においては、個々のセンサペアを明確に区別するために、参照番号106でラベル付けされず、s、sなどとしてのみ示されることがある。8個のセンサペア、すなわちN=8が、図2(および他の図)に図示されるが、装置200(および他の図のもの)は、任意の異なる数(2つ以上)のセンサペア106を含んでよいと理解されたい。例えば、装置200は、とりわけ、4、6、10、または12個のセンサペアを含んでよい。
図2に示すように、センサペア106は、中心206を有する開口部204を含む筐体構造(または単に筐体)202内に配列されてもよい。開口部204は、電流測定が行われる1つ以上の電流担持導体ワイヤを受信するように構成されている。図2は、開口部204を実質的に円形の開口部として図示するが、他の実施形態では、開口部204は、楕円形または四辺形(例えば、長方形または菱形)などの任意の他の好適な形状であってもよい。同様に、筐体202は、開口部204を完全に囲む実質的に円形であるとして図2に示されるが、本開示は、そのようなものに限定されない。例えば、筐体202は、フォーク、または「V」または「U」形状を形成してもよい。さらに、筐体202は、1つ以上のワイヤが筐体構造の開口部によって規定されるターゲット測定ゾーン内に入るか、または移動することを可能にするために開閉することが可能であってもよい。例えば、ライン208は、1つ以上のワイヤが開口部204内に配置され得る隙間を形成するように調整され得る筐体202の2つの別個のアーム、例えばクランプを使用した会合を表してもよい。別の実施例では、ライン208は、1つ以上のワイヤを開口部204のターゲット測定ゾーンに挿入するための筐体202内の進入点を表してもよい。開口部204および/またはターゲット測定ゾーンは、ワイヤが開口部204内に配置されるときに、試験される1つ以上のワイヤの長さに直交してもよい。図2は、開口部204のターゲット測定ゾーン内に設けられる、測定されるワイヤ210の例示的な図示を提供する。
開口部204は、ターゲット測定ゾーン、すなわち、ワイヤを通って流れる電流の電流測定が行われ得るゾーンを規定し得る。いくつかの実施形態では、ターゲット測定ゾーンは、開口部204と実質的に同じであってもよいが、他の実施形態では異なることができる。例えば、開口部204内のターゲット測定ゾーンは、筐体202および開口部204に対するセンサペア206の位置に基づいてサイズが変化し得る。さらに、いくつかの実施形態では、ターゲット測定ゾーンのサイズと、ターゲット測定ゾーン内に配置されたワイヤを通って流れる電流の測定上の浮遊場干渉の量との間でトレードオフが生じ得る。例えば、いくつかの実施形態では、ターゲット測定ゾーンは、実質的に円形であってもよく、半径1〜5センチメートル(cm)を有してもよく、その中の全ての値および範囲を含み、半径1〜2cmを含む。いくつかの他の実施形態では、ターゲット測定ゾーンは、開口部204の半径よりも小さいもしくは大きい半径を有し得るか、または異なる形状を有し得る。例えば、開口部204内のターゲット測定ゾーンは、楕円形、楕円、または四辺形であってもよい。いくつかのそのような場合、筐体202は、楕円形領域または、1つ以上のワイヤを受け入れるか、もしくは測定されるワイヤを少なくとも部分的に囲むことができる何らかの他の形状の領域を作成してもよい。いくつかの従来の電流測定デバイスとは対照的に、装置200を使用して測定される1つ以上のワイヤは、ワイヤ(複数可)を通って流れる電流(複数可)を正確に測定するために正確なXおよび/またはY座標位置に配置される必要はないが、開口部204のターゲット測定ゾーン内の任意の場所に位置し得る。
図2は、センサペア106(s)が開口部204の輪郭に沿って開口部204の周囲に配置される実施形態を示す。しかしながら、他の実施形態では、センサペア106は、本明細書で説明されるように磁場を測定するのに好適であろう筐体202内の任意の他の位置に提供されてもよい。
図2に示される装置200は例示的な例であり、必ずしも縮尺通りに描画されるとは限らない。したがって、センサペアの各々は、開口部204の端部から大体等距離であるように図示されている(すなわち、開口部204の端部にあると図示されている)が、他の実施形態では、センサペアのうちの少なくともいくつかは、他のセンサペアのうちの少なくともいくつかとは開口部204の端部から異なる距離で位置してもよい。センサペア106を開口部204の輪郭に沿って互いにほぼ同じ距離で分散することは、より均一な測定をもたらすことがある。
図2に図示されるように、センサペア106(s)のうちのいくつかは、センサペア106のうちの少なくとも他のいくつかとは異なって配向され得る。図2に示されるインセット212および214は、それぞれ、2つの例示的なセンサペア106、すなわちセンサペアsおよびsの概略図を提供する。これらのセンサペアについて図示されるように、各センサペアは、点線矢印で示される第1の方向の磁場を感知し、実線矢印で示される第2の方向の磁場を感知するように構成されてもよい。2つの異なる方向における磁場の感知は、第1のセンサ216を明灰色で示し、第2のセンサ218を暗灰色で示すことによって、インセット212および214にも図示され、各センサペアsが、互いに垂直に並べられ、本明細書で説明するように第1および第2の方向の磁場を測定するように構成された個々のセンサ216、218のペアを含み得ることを表している。他の実施形態では、センサ216、218のペアは、本図および他の図に示され得るが、各センサペアsは、所与のセンサペアの隣に示される点線矢印および実線矢印で、図に示されるような第1および第2の方向の磁場を測定するように構成された単一の多軸センサを含んでもよい。第1および第2の方向の磁場を感知した結果、各センサペアsは、第1の方向の磁場を示す第1の信号(例えば、第1の電圧または第1の電流)を生成し、第2の方向の磁場を示す第2の信号(例えば、第2の電圧または第1の電流)を生成するように構成されている。次いで、電流測定システム100のデータ処理システム、例えば、図1に示されるプロセッサ108は、複数のセンサペア106のうちの少なくともいくつか(例えば、少なくとも2つ以上)によって生成された第1および第2の信号に基づいて、開口部204内に配置された1つ以上のワイヤの各々の電流(各々を通って流れていてもよい電流)の測定値を導出ように構成されてもよい。
本明細書で説明されるセンサペア106(s)の配置の特徴は、各センサペア106について、第1の方向が第2の方向に実質的に垂直であり得ることである。これは、図2に図示されており、第1の方向(点線矢印、明灰色のセンサ216)は、インセット212および214で示されるセンサペアの両方について、第2の方向(実線矢印、暗灰色のセンサ218)に実質的に垂直である(これはまた、装置200の他の全てのセンサペアについて保持し得る)。
第1および第2の方向が全てのセンサペア106に実質的に垂直であることに加えて、異なるセンサペアが互いに対してどのように配向されるかは、本開示の異なる実施形態に従って変化し得る。
いくつかの実施形態では、センサペア106の全ては、ある特定の基準点に対して配列されてもよく、各センサペア106について、第1の方向が磁気センサペアのセンサ基準点(例えば、磁気中心)と共通基準点とを接続する線に実質的に垂直であり、第2の方向がその線に実質的に平行であるようにする。この具体的な例は、図2に例示され(ただし、図2に関して提供される他の説明は、同様にそうでない実施形態に適用される)、共通基準点は、円形開口部204の中心206であると想定され、第1の方向(点線矢印、明灰色のセンサ216)は、センサ基準点220を接続する線(各センサペアの明灰色のセンサ216および暗灰色のセンサ218の概略図の交差点にあり得る)に実質的に垂直であるが、第2の方向(実線矢印、暗灰色のセンサ218)は、インセット212および214で示されるセンサペアの両方についてその線に実質的に平行である(これはまた、装置200の他の全てのセンサペアについて保持し得る)。
他の実施形態では、センサペア106の少なくともいくつかは、上記とは異なる配向を採用してもよく、すなわち、センサペア106の少なくともいくつかは、共通基準点に対してそのような配向とは異なって配列されてもよい(特定の角度で回転してもよい)。そのような実施形態では、プロセッサ108が異なるセンサペアの配向に関する情報、特にそれらの第1の方向がセンサ基準点と共通基準点とを接続する線に対する垂直状態から逸脱しているどうか、およびどの程度逸脱しているかに関する情報、または第2に方向がその線に対する平行状態から逸脱しているかどうか、およびどの程度逸脱しているかに関する情報を有する限り(いくつかの実施形態では、プロセッサ108は、他方が垂直であるため、第1または第2の方向の一方のみの逸脱についての情報を有してもよい)、プロセッサ108は、ターゲット測定ゾーン内の1つ以上のワイヤを通って流れる電流の測定値を導出するときに、その逸脱(複数可)に対する補償を計算し適用するように構成され得る。いくつかの実施態様では、センサペアの配向は、設計時点で既知であり、最終電流測定装置で設定される可能性が高いため、そのような情報は、例えば、メモリ110内に事前にプログラムされることによって、または電流の測定値を導出するためにプロセッサ108によって実行されるアルゴリズム内に補償が組み込まれることによって、プロセッサ108にアクセス可能であり得る。他の実施態様では、センサペア106は、例えば、それらの配向がいつでも変更され得るという点で可動であり得る。そのような実施形態では、それらの配向に関する情報は、例えば、入力デバイス116を介して提供されることによって、または任意の他の適切な手法でプロセッサ108にアクセス可能であり得る。
さらに、いくつかの実施形態では、センサペア106は、第1の方向(点線矢印、明灰色のセンサ216)と第2の方向(実線矢印、暗灰色のセンサ218)との間の関係が全てのセンサペアについて同じであってもよいように配列され得る。すなわち、以下に説明するように、このような関係の4つの異なる例が可能である。
第1の例では、センサペア106の各々の配列のために保持する「関係」は、第2の方向(実線矢印、暗灰色のセンサ218)が、それに対してセンサペアが配列される共通基準点(共通基準点は、図2に示される例の中心206である)から離れる方向を指し、第1の方向(点線矢印、明灰色のセンサ216)が、第2の方向の時計回り90度の回転の結果であってもよい。この例は、インセット212および214内に見ることができるように、図2に示される装置200について図示される(ただし、図2に関して提供される他の説明は、そうでない実施形態に同様に適用される)。この例は、図3に示されるセンサ配列300についても図示される(ここで、測定値の第1および第2の方向は、センサペアの各々について示され、この例示的な関係の明確な図示を提供している)。
図4に示されるセンサ配列400について例示される第2の例では(ここで、測定値の第1および第2の方向がセンサペアの各々について示される)、センサペア106の各々の配列のために保持する「関係」は、第2の方向(実線矢印、暗灰色のセンサ218)が、それに対してセンサペアが配列される共通基準点に向かう方向を指し、第1の方向(点線矢印、明灰色のセンサ216)は、第2の方向の時計回り90度の回転の結果であってもよい。
第3の例では、図5に示されるセンサ配列500について図示される(ここで、測定値の第1および第2の方向がセンサペアの各々について示される)、センサペア106の各々の配列のために保持する「関係」は、第2の方向(実線矢印、暗灰色のセンサ218)が、それに対してセンサペアが配列される共通基準点から離れる方向を指し、第1の方向(点線矢印、明灰色のセンサ216)が、第2の方向の反時計回り90度の回転の結果であってもよい。
最後に、第4の例では、図には特に示していないが、センサペア106の各々の配列のために保持する「関係」は、第2の方向(実線矢印、暗灰色のセンサ218)が、それに対してセンサペアが配列される共通基準点に向かう方向を指し、第1の方向(点線矢印、明灰色のセンサ216)が、第2の方向の反時計回り90度の回転の結果であってもよい。
他の実施形態では、センサペア106のうちの少なくともいくつかは、上記とは異なる配向を採用してもよく、すなわち、第1の方向と第2の方向との間の関係が、異なるセンサペア106について異なってもよい。例えば、第1のセンサペアの第1の方向と第2の方向との間の関係は、上記の4つの例のうちの第1の例に従ってもよく(すなわち、第2の方向が、それに対してセンサペアが配列される共通基準点から離れる方向を指し、第1の方向が、第2の方向の時計回り90度の回転の結果である)が、第2のセンサペアの第1の方向と第2の方向との間の関係は、上記の4つの例のうちの第2の例に従ってもよい(すなわち、第2の方向が、それに対してセンサペアが配列される共通基準点に向かう方向を指し、第1の方向が、第2の方向の時計回り90度の回転の結果である)。概して、任意のセンサペア106の第1の方向および第2の方向は、互いに独立して、上記の関係のうちのいずれか1つにあり得る(すなわち、それらのうちのいくつかは異なる関係を有してもよく、他のものは同じ関係を有してもよい)。そのような実施形態では、プロセッサ108が、測定値が1つ以上のワイヤ内の電流の測定値の推定に使用されるセンサペアの各々についての第1の方向と第2の方向との間の関係に関する情報、特に、第1の方向または第2の方向のうちの一方が他方に対して時計回りなのか、または反時計回りなのかに関する情報を有する限り、プロセッサ108は、ターゲット測定ゾーン内の1つ以上のワイヤを流れる電流の測定値を導出するときに、異なるセンサペアの第1の方向と第2の方向との間の関係における差異に対する補償を計算し、適用するように構成され得る。いくつかの実施態様では、異なるセンサペアの第1の方向および第2の方向の配向は、設計時点で既知であり、最終電流測定装置内に設定される可能性が高く、そのような情報は、例えば、メモリ110内に事前にプログラムされることによって、または電流の測定値を導出するためにプロセッサ108によって実行されるアルゴリズム内に補償が内蔵されることによって、プロセッサ108にアクセス可能であってもよい。他の実施態様では、センサペア106は、その第1の方向と第2の方向との間の関係がいつでも変更され得るという点で調整可能/再構成可能であってもよい。そのような実施形態では、その第1の方向と第2の方向との間の関係に関する情報は、例えば、入力デバイス116を介して、または任意の他の適切な手法でプロセッサ108にアクセス可能であってもよい。
さらに他の実施形態では、プロセッサ108は、1つ以上のワイヤ内の電流を導出するときに両方の補償を適用するように構成されてもよく、すなわち、センサペア106のうちの少なくともいくつかは、上記の共通基準点に対する同じ配向とは異なるように配列(特定の角度で回転)されてもよく、センサペア106のうちの少なくともいくつか(それらのうちのいくつかは、共通基準点に対して同じ配向から特定の角度で回転しているセンサペア06と同じであってもよいが、そうでなくてもよい)は、第1の方向と第2の方向がこれらのセンサペアのうちの異なるものに対して第1の方向と第2の方向との間の関係が異なり得るように配列されてもよい。
センサペア106の配置に対する考慮事項、特に、互いに対する異なるセンサペア106の配向に関する考慮事項、および個々のセンサペア106の第1の測定方向と第2の測定方向との間の関係に関する考慮事項は、上記の原理の異なるいくつかのより一般的かついくつかの具体的な例を示す図3〜8においてより明確になるであろう。
センサペア配列の異なる例
図3〜8は、本開示の様々な実施形態に従って、1つ以上のワイヤ内の電流を測定するための例示的な装置内のセンサペア106の配列の様々な例を提供する。図3〜8の各々は、例えば、図2に示されるように、センサペアs、s、s、s、s、s、s、およびsが示される、それぞれの電流測定装置内のセンサペア106の配置および配向、ならびに異なるセンサペア106における第1および第2の方向の配向の異なる例を提供する。別段の定めがない限り、装置200を参照して上記に提供される説明は、図3〜8の各々に適用可能であり、簡潔さのために、繰り返されない。したがって、差異のみを説明する。さらに、図2を参照した上記の表記は、図3〜図8の各々に適用可能である。具体的には、図2と同様に、図3〜8に示される各センサペア106について、点線矢印(または/および明灰色のの長方形)は、測定値の「第1の方向」(すなわち、所与の磁気センサペアのセンサ基準点、例えば、磁気中心と、全てのセンサペアに共通する共通基準点とを接続する線に実質的に垂直であり得る方向)として本明細書で説明されるものを概略的に示す一方で、実線矢印(または/および暗灰色のの長方形)は測定値の「第2の方向」(すなわち、所与の磁気センサペアのセンサ基準点、例えば、磁気中心と、全てのセンサペアに共通する共通基準点とを接続する線に実質的に平行であり得る方向)として本明細書で説明されるものを示す。
図3は、本明細書で説明されるように、点330として図3に示される共通基準点に対してセンサペア106がそれに沿って配列され得る輪郭324(この例では円である)も明示的に示されることを除き、図2に示されるものと実質的に同じである図示を提供する。輪郭324は、センサペア106がそれに沿って位置付けられる想像または仮定の閉鎖輪郭であり、本開示の様々な実施形態によれば、測定されるワイヤを受容するための開口部の縁と一致してもよいが、一致する必要はない。このような開口部は、開口部304(破線で示される)として図3に示され、上記の開口部204と同様であり得る。図3は、開口部304および輪郭324が異なるが、いずれも円形であることを示すが、いくつかの他の実施形態では、開口部304および輪郭324の形状は異なってもよく、さらに他の実施形態では、開口部304および輪郭324は一致してよい。輪郭324は、開口部304とともに、1つ以上のワイヤ内の電流の磁気測定が行われるターゲット測定ゾーンを規定する。一例として、図3は、ターゲット測定ゾーン内または装置300の開口部304内に配置された2つの例示的な電流担持ワイヤを示し、第1のワイヤは、より大きな断面を有し、電流Iを搬送し、ワイヤが開口部304内の位置zに配置されることを示す(I、z)としてラベル付けされているものとして示され、より小さな断面を有し、電流Iを搬送し、第2のワイヤが開口部304内の位置zに配置されることを示す(I、z)としてラベル付けされているものとして示される。
図3は、センサペア106の各々が、共通基準点330に対して同じように配列されて、すなわち、各センサペア106について、センサペア106が磁場を測定して第1の信号を生成する第1の方向(点線矢印、明灰色のセンサ)が、磁気センサペアのセンサ基準点(例えば、磁気中心)と共通基準点330とを接続する線(各センサペア106と共通基準点330との間の破線として図3に示される線)と実質的に垂直であるように配列される実施形態を示す。また、図3に示される各センサペア106について、センサペア106が磁場を測定して第2の信号を生成する第2の方向(実線矢印、暗灰色のセンサ)は、その線に実質的に平行である(これは、第2の方向が第1の方向に垂直である結果である)。さらに、第1の方向と第2の方向との間の関係は、図3の実施形態に示される全てのセンサペアについて同じである。すなわち、図3に示されるセンサペア106の各々の配向は、センサペア106が輪郭324に沿って配列される共通基準点330から離れる方向を第2の方向(実線矢印、暗灰色のセンサ)が指し、第1の方向(点線矢印、明灰色のセンサ)が、第2の方向の時計回り90度の回転によって得られるようにする。他の実施形態では、異なるセンサペア106の第1の方向と第2の方向との間の関係は、図3に示される例とは異なってもよく、概して、上記のような関係の4つの例のうちのいずれか1つであってもよい。
図4は、センサペア106がそれに対して配向される共通基準点430が円形輪郭の中心になく、これによりセンサ106が図3の実施形態の場合のように対称でなくなることを除き、センサペア106が円形輪郭404に沿って配列されるという点で、図3に示されるものと同様の実施形態を図示する。図3と同様に、図4に示される装置400について、輪郭424は、センサペア106がそれに沿って位置付けられる想像または仮定の閉鎖輪郭であり、本開示の様々な実施形態によれば、測定されるワイヤを受容するための開口部の縁と一致する必要はないが、(破線で示される)開口部404として図4に示されるこのような開口部は、上記のように開口部204と同様でもよい。開口部304および輪郭324に対する議論は、開口部404および輪郭424に適用され、したがって、簡潔のために、本明細書では繰り返さない。図4は、図3に示された上記の例を示す、装置400のターゲット測定ゾーン内または開口部404内に配置された2つの例示的な電流搬送ワイヤ(I、z)および(I、z)をさらに示す。
共通基準点430が例示的な円形輪郭424の中心になくなっているにもかかわらず、図4の実施形態は、センサペア106の各々がなお、各センサペア106について、センサペア106が磁場を測定して第1の信号を生成する第1の方向(点線矢印、明灰色のセンサ)が、磁気センサペアのセンサ基準点(例えば、磁気中心)と共通基準点430とを接続する線(図4に示される、各センサペア106と共通基準点430との間の破線として示される線)と実質的に垂直であり得るように、共通基準点430に対して配列され得ることを示す。また、図4に示される各センサペア106について、センサペア106が別々に磁場を測定して第2の信号を生成する第2の方向(実線矢印、暗灰色のセンサ)は、その線に実質的に平行であり得る(繰り返しになるが、第2の方向が第1の方向に垂直である結果である)。さらに、図4に示される実施形態は、図4に示す全てのセンサペアについて、第1の方向と第2の方向との間の関係が同じである例をさらに示す。すなわち、図4に示されるセンサペア106の各々の配向は、センサペア106が輪郭424に沿って配列される共通基準点430に向かう方向を第2の方向(実線矢印、暗灰色のセンサ)が指し、第1の方向(点線矢印、明灰色のセンサ)が、第2の方向の時計回り90度の回転によって得られる方向(すなわち、上記の4つの例示的な関係の第2の例)となるようにする。他の実施形態では、異なるセンサペア106の第1の方向と第2の方向との間の関係は、図4に示される例とは異なってもよく、概して、上記のような関係の4つの例のうちのいずれか1つであってもよい。
図4は、個々のセンサペア106がそれに対して配向される共通基準点が、ワイヤを受容するための開口部内の任意の点であるという点で、図3よりも一般的なケースの図示を提供する。図5は、図5において、センサペア106が位置付けられる輪郭524が円形ではなく、任意の形状の輪郭であり、センサペア106がそれに対して配列され得る共通基準点530も輪郭524内の任意の点にあるという点で、図4よりもさらに一般的なケースの図示を提供する。図面を混乱させないために、図5、および後続の図は、1つ以上のワイヤを受容するための電流測定装置の筐体内の開口部の外形を具体的に図示しないが、図5および後続の図の各々に、ターゲット測定ゾーンおよびセンサペア106の配置との開口部およびその関係に関して上記に提供される考慮事項が適用可能である。また、図面を混乱させないために、図5および後続の図は、電流搬送ワイヤを具体的には図示しない。
共通基準点530は、例示的な輪郭524の中心になくなり、例示的な輪郭524は、円形の輪郭ではなく、任意の形状の輪郭となるにもかかわらず、図5の実施形態は、センサペア106の各々が、各センサペア106について、センサペア106が測定して第1の信号を生成する第1の方向(点線矢印、明灰色のセンサ)が、磁気センサペアのセンサ基準点(例えば、磁気中心)と共通基準点530とを接続する線(各センサペア106と共通基準点530との間の破線として図5に示される線)に実質的に垂直であり得るように、依然として共通基準点530に対して配列され得ることを示す。また、図5に示される各センサペア106について、センサペア106が別々に磁場を測定して第2の信号を生成する第2の方向(実線矢印、暗灰色のセンサ)は、その線に実質的に平行であり得る(繰り返しになるが、第2の方向が第1の方向に垂直である結果である)。さらに、図5に示される実施形態は、図5に示される全てのセンサペアについて、第1の方向と第2の方向との間の関係が同じである例をさらに図示する。すなわち、図5に示されるセンサペア106の各々の配向は、センサペア106が輪郭424に沿って配列される共通基準点430から離れる方向を第2の方向(実線矢印、暗灰色のセンサ)が指し、第1の方向(点線矢印、明灰色のセンサ)が、第2の方向の反時計回り90度の回転によって得られる方向(すなわち、上記の4つの例示的な関係の第3の例)となるようにする。他の実施形態では、異なるセンサペア106の第1の方向と第2の方向との間の関係は、図5に示される例とは異なってもよく、概して、上記のような関係の4つの例のうちのいずれか1つであってもよい。
図6は、輪郭624が任意の輪郭であってもよく、個々のセンサペア106が配向される共通基準点630がワイヤを受容するための開口部内の任意の任意の点であってもよいだけでなく、図6の実施形態は、センサペア106の各々が、共通基準点630に対してそれらの配列に対して任意の角度で回転してよい点で、図5よりもさらにより一般的なケースの図示を提供する。説明しやすいように、これまで「第1の方向」(点線矢印、明灰色のセンサ)と呼ばれていたもの、すなわち、磁気センサペアのセンサ基準点(例えば、磁気中心)と共通基準点630とを接続する線(各センサペア106と共通基準点630との間の破線として図6に示す線)に実質的に垂直な方向が「理論的第1の方向」であると想定する。同様に、第2の方向は第1の方向に垂直であるため、これまで「第2の方向」(実線矢印、暗灰色のセンサ)と呼ばれていたもの、すなわち、磁気センサペアのセンサ基準点(例えば、磁気中心)と共通基準点630とを接続する線(すなわち、各センサペア106と共通基準点630との間の破線として図6に示す線)に実質的に平行な方向が「理論的第2の方向」であると想定する。図6は、いくつかの実施形態では、いくつかのセンサペアが、理論的第1の方向に対してそれらの「第1の方向」(点線矢印、明灰色のセンサ)が非ゼロ角α(ここでiは、特定のセンサペアsの角度を示す0とNとの間の整数である)であるように配列され得るか、または代替的に述べると(第1の方向および第2の方向は互いに垂直であるため)、いくつかのセンサペアが、理論的第2の方向に対してそれらの「第2の方向」(実線矢印、暗灰色のセンサ)が非ゼロ角αであるように配列され得ることを示す。図6は、センサペアsおよびsがそれぞれ角度αおよびαで配列される例を示す。他の実施形態では、任意の他のセンサペアsは、任意の任意の角度αiで配列されてもよい。
ここで説明され、図6に示す角度αは、理論的第1および第2の方向に対する異なるセンサペア106の回転がどのように定義され得るかの一例を提供すると留意されたい。基本的な幾何学的形状から明らかであるように、様々な実施形態において、回転角度は、例えば、360°−α、または90°−αである角度として異なって定義されてもよい。プロセッサ108が角度αを示す情報(回転角度が定義される任意の方法で)を有する限り、センサペア106の各々について、プロセッサ108は、センサペア測定値が、理論的第1および第2の方向からのそれらのずれに対してどのように補償される必要があるかを計算し、そのような補償を適用する電流測定値を導出してもよい。
図5と同様に、図6に示す実施形態は、図6に示す全てのセンサペアについて、第1の方向と第2の方向との間の関係が同じである例を示す。すなわち、図6に示すセンサペア106の各々の配向は、センサペア106が輪郭624に沿って、それに対して配列される共通基準点630から離れる方向を第2の方向(実線矢印、暗灰色のセンサ)を指し、第1の方向(点線矢印、明灰色のセンサ)は、第2の方向の反時計回り90度の回転によって得られる方向(すなわち、上記の4つの例示的な関係の第3の例)である。他の実施形態では、異なるセンサペア106の第1の方向と第2の方向との間の関係は、図6に示す例とは異なってもよく、概して、上記のようなこのような関係の4つの例のうちのいずれか1つであってもよい。
図7は、輪郭が任意の任意の輪郭であり、個々のセンサペア106が配向される共通基準点がワイヤを受容するための開口部内の任意の任意の点であるだけでなく、図7の実施形態は、第1の方向と第2の方向との間の関係が、センサペア106のそれぞれにおいて異なってもよい点で、図5よりもさらにより一般的なケースのさらなる図示を提供する。特に、図7は、いくつかのセンサペア、すなわちセンサペアs、s、s、s、sおよびsについて、第1の方向(点線矢印、明灰色のセンサ)と第2の方向(実線矢印、暗灰色のセンサ)との間の関係が同じであるが、いくつかの他のセンサペア、すなわちセンサペアsおよびsについては異なることを図示する。図7の例は、センサペアs、s、s、s、s、およびsの各々の配向が、センサペア106が輪郭724に沿って、それに対して配列される共通基準点730から離れる方向を第2の方向(実線矢印、暗灰色のセンサ)が指し、第1の方向(点線矢印、明灰色のセンサ)が、第2の方向の反時計回り90度の回転によって得られる方向(すなわち、上記の4つの例示的な関係のうちの第3の例)となるようにしている一方で、センサペアsの配向が、共通基準点730に向かう方向を第2の方向(実線矢印、暗灰色のセンサ)が指し、第1の方向(点線矢印、明灰色のセンサ)が、第2の方向の反時計回り90度の回転によって得られる方向(すなわち、上記の4つの例示的な関係のうちの第4の例)にしており、センサペアsの配向が、共通基準点730から離れる方向を第2の方向(実線矢印、暗灰色のセンサ)が指し、第1の方向(点線矢印、明灰色のセンサ)が、第2の方向の時計回り90度の回転によって得られる方向(すなわち、上記の4つの例示的な関係のうちの第1の例)にしていることを図示する。
プロセッサ108が、センサペア106の各々についての第1の方向と第2の方向との間の関係を示す情報を有する限り、プロセッサ108は、センサペア測定値が、全て同じ関係を有することからのそれらのずれをどのように補償される必要があるかを計算し、そのような補償を適用する電流測定値を導出してもよい。
図5と同様に、図7の実施形態は、センサペア106の各々が、依然として共通基準点730に対して配列されてもよく、その結果、各センサペア106について、センサペア106が第1の信号を生成するために磁場を測定する第1の方向(点線矢印、明灰色のセンサ)が、磁気センサペアのセンサ基準点(例えば、磁気中心)と共通基準点730とを接続する線に実質的に垂直であり得る一方で、センサペア106が第2の信号を生成するために別々に磁場を測定する第2の方向(実線矢印、暗灰色のセンサ)が、その線に実質的に平行であり得る(これは、ここでも、第2の方向が第1の方向に垂直である結果である)ことを図示する。
図8は、他の図と比較して最も一般的なケースの図示を提供する。図7と同様に、図8の実施形態は、輪郭824が任意の任意の輪郭であり、個々のセンサペア106がそれに対して配向される共通基準点830がワイヤを受信するための開口部内の任意のポイントであるだけでなく、図8の実施形態は、第1の方向と第2の方向との間の関係が、センサペア106の各々において異なり得ることを図示する。それを示すために、図8の実施形態は、図7の例に示すような第1の方向と第2の方向との間の関係を図示する。すなわち、センサペアs、s、s、s、s、およびsの各々は、上記の第3の関係に従ってそれらの第1および第2の方向を有し、センサペアsは、上記の第4の関係に従ってその第1および第2の方向を有し、センサペアsは、上記の第1の関係に従ってその第1および第2の方向を有する。さらに、図6と同様に、図8の実施形態は、センサペア106の各々が、共通基準点830に対してそれらの配列に対して任意の角度で回転し得ることをさらに図示する。それを示すために、図8の実施形態は、図6の例に示すように、異なるセンサペアの異なる回転、すなわち、センサペアsおよびsがそれぞれ角度αおよびαで配列される例を図示する。したがって、図8は、図6および図7の組み合わせと見てもよい。したがって、図6および図7の各々に対して提供される議論は、図8に適用可能であり、簡潔さのために本明細書では繰り返さない。
プロセッサ108が、角度αを示す情報(回転角度が定義される任意の方法で)およびセンサペア106の各々についての第1の方向と第2の方向との間の関係を示す情報を有する限り、センサペア106の各々について、プロセッサ108は、センサペア測定値が、理論的第1および第2の方向からのそれらのずれ、およびそれらの全てが同じ関係を有することからのそれらのずれに対してどのように補償される必要があるかを計算し、そのような補償を適用する電流測定値を導出してもよい。
図2〜8に具体的には示されていないが、これらの図のさらなる実施形態では、各センサペア106が磁場を測定し得る第1および第2の方向は、必ずしも互いに垂直である必要はない。そのような実施形態では、プロセッサ108が各センサペア106についての第1の方向と第2の方向との間の角度を示す情報を有する限り、プロセッサ108は、センサペア測定値が、第1および第2の方向が互いに垂直であることからのそれらのずれに対してどのように補償される必要があるかを計算し、そのような補償を適用する電流測定値を導出してもよい。
さらに、センサペア106の様々な位置および配向の説明は、単一のユニットとして実施されるように各センサペア106を示す図2〜8に対して提供されるが、これらの説明は、例えば、筐体の異なる側面上で、または上述のようにインターリーブ方式で、互いに別々におよび距離をとって実施される各センサペア106の個々の磁気センサに等しく適用可能である。
[例示的な電流測定方法およびプロセス]
図9は、本開示のいくつかの実施形態による、少なくとも1つの導体ワイヤを通る電流の流れを測定するための装置を動作させる例示的な方法900のフローチャートを示す。方法900は、1つ以上のワイヤを通って流れる電流の量を測定することができる任意の電流測定システムを使用して実施され得る。方法900は、例えば、移動電流測定装置102、電流測定ユニット104、1つ以上のプロセッサ108、センサペア106などを使用して、全体または部分的に実施され得る。
方法900は、ワイヤ(または複数のワイヤ)が電流測定装置102の開口部内に位置付け/囲まれ、電流測定装置102のターゲット測定ゾーン内に配置されるブロック902で開始し、ワイヤ内の電流の測定を開始してもよい。いくつかの実施形態では、電流測定装置102は、永続的であるか、またはワイヤまたはデバイス内の電流の連続的または断続的な監視を可能にする構成要素にまたは固定されてもよく、そのような実施形態では、電流測定ごとにブロック902を繰り返さなくてもよいことがある。いくつかのそのような実施形態では、プロセス900は、断続的または連続的に行われてもよい。ブロック902は、ワイヤが開口部を通って延在するように(すなわち、ワイヤの少なくとも一部分が開口部内に位置付けられる)、電流測定装置102の筐体内の開口部内にワイヤを囲むことを含んでもよい。ワイヤは、開口部の平面にほぼ垂直に配置されてもよい。
ブロック904において、電流測定装置102の複数の磁気センサペア106を使用して、ワイヤが開口部内に囲まれている間、異なる方向の磁場を示す信号を生成してもよい。特に、上記の実施形態のいずれかに従って電流測定装置102内に配置され、配向され得るセンサペア106は、各々2つの信号を生成するために使用されてもよい。すなわち、第1の方向の磁場を示す第1の信号(例えば、第1の電圧または第1の電流)と、第2の方向の磁場を示す第2の信号(例えば、第2の電圧または第1の電流)である。
ブロック906において、電流測定装置のプロセッサを使用して、ワイヤが開口部内に囲まれている間に、複数の磁気センサ対によって生成された信号を受信し、処理してもよい。特に、プロセッサ108は、センサペア106のうちの少なくとも2つ以上によって生成される第1および第2の信号を受信し、これらの信号に基づいてワイヤ内の電流の測定値を導出してもよい。様々な実施形態において、1つ以上のセンサペア106の第1および第2の信号は、電流の測定値を導出する前に、さらなる処理、例えば、ノイズフィルタリングなどの対象となり得る。ブロック906において、プロセッサ108は、上記のように補償を計算し、適用するように構成されてもよく、例えば、理論的第1および第2の方向からずれているいくつかのセンサペアを補償する、および/またはそれらの第1および第2の方向との間に全てが有する同じ関係を有さないいくつかのセンサペアを補償する。
図10は、本開示のいくつかの実施形態による、少なくとも1つの導体ワイヤを通る電流フローを決定する例示的なプロセス1000のフローチャートを提示する。プロセス1000は、1つ以上のワイヤを通って流れる電流の量を測定することができる任意の電流測定システムによって実施され得る。プロセス1000は、例えば、移動電流測定装置102、電流測定ユニット104、1つ以上のプロセッサ108、センサペア106などを使用して、全体または部分的に実施され得る。処理1000は、ワイヤが電流測定装置102の開口部内に位置付けられたこと、電流測定装置102のターゲット測定ゾーン内に位置付けられたこと、ユーザからのコマンド、またはワイヤ内の電流の測定を開始し得る任意の他のトリガに応答して行われてもよい。いくつかの実施形態では、電流測定装置102は、永続的であるか、またはワイヤもしくはデバイス内の電流の連続的または断続的に監視することを可能にする構成要素に固定されていてもよい。いくつかのそのような実施形態では、プロセス1000は、断続的または連続的に行われてもよい。多くの様々なシステムが、プロセス1000の一部または全てを行うことができるが、議論を簡素化するために、プロセス1000は、特定のシステムに関して説明される。
プロセス1000は、プロセッサ、例えば、プロセッサ108が、本明細書で説明されるように、少なくとも2つの磁気センサペア106の各々から第1および第2の信号を受信するブロック1002で開始する。第1および第2の信号は、電流測定装置102の開口部内に位置付けられた少なくとも1つのワイヤによって作成され得る、2つの異なる方向、すなわち、互いに垂直な第1および第2の方向の磁場を測定してもよい。例えば、ワイヤは、モータ制御ワイヤ、プリント基板(PCB)上にあるか、もしくはこれに接続されているワイヤ、または任意の他の種類の電流担持ワイヤであってもよい。磁場は、エルステッド則に従って、ワイヤ内で電流が流れた結果として形成され得る。異なるセンサペアは、異なるセンサペアからのワイヤの距離に少なくとも部分的に基づいて、磁場の異なる測定に対応する異なる第1および第2の信号を生成してもよい。さらに、いくつかの場合において、迷走磁場干渉が、異なる測定値が2つのセンサペアによって得られることがある。所与のセンサペアについて、測定値の異なる方向のために、第1および第2の信号の測定値が異なることがある。
ブロック1004において、プロセッサ108は、センサ測定値を使用して、センサペア106が配列されている輪郭(例えば、輪郭824または図に示される他の輪郭)の周りの積分に関連する定数Aを計算してもよい。特に、プロセッサ108は、定数Aが導出され得る複数の輪郭積分を計算し得る。
2つの電流ワイヤが開口部内にある例について(いくつかの図に示すように)、ブロック1004において、4つの方程式を使用して定数Aを決定してもよく、この定数は後に、開口部内の2つの電流を求めるために使用される。例えば、これは以下のように行われてもよい。
Figure 2021525358
3つのワイヤが開口部内に配置されている場合、ブロック1004の計算に追加の方程式が必要となり、この場合、さらに2つの定数Aがプロセッサ108によって計算される(上記の4つの定数とともに、これは合計6つの方程式をもたらす)。
Figure 2021525358
これはさらに、電流測定装置102の開口部内にさらに多くのワイヤが配置される実施形態に拡張されることができ、これらの実施形態は全て本開示の範囲内である。
これらの式の各々において、定数Aを計算するプロセスとして、プロセッサ108は、センサペアが配列される輪郭の周りの積分を計算する。これらの積分は、センサから受信し、異なる方向の磁場を示す離散測定値M(z)を使用して有限離散和として近似される。いくつかの実施形態では、プロセッサ108はまた、何らかの補間形態によって得られた中間センサ値を使用してもよい。輪郭積分を計算するために、プロセッサ108は、積分の輪郭の周りの積分関数の値を決定する必要がある。プロセッサ108は、輪郭の実際の点であるため、zに関する情報を有する(ここで、zは輪郭上の積分変数である)。プロセッサ108は、輪郭の各点zから共通基準点までの距離であるため、R(z)に関する情報をさらに有する(様々な実施形態では、R(z)値は、計算され、メモリ110に事前に記憶されたテーブルに事前に記憶され、プロセッサ108にアクセス可能であるか、またはプロセッサ108は、アルゴリズムの一部としてそれらを計算する、例えば、それらをオンザフライで計算するように構成されてもよい)。プロセッサ108は、輪郭上に位置する複数の磁気センサペア106によって測定されるため、磁場M(z)に関する情報を有する。より正確には、プロセッサ108は、必ずしも輪郭の全ての点におけるM(z)に関する情報を有するわけではなく、センサペアが位置する有限な多くの(すなわち、離散的な)点における情報を有する。プロセッサ108は、次いで、これらの特定の点を使用して、離散和で連続積分を近似してもよい。いくつかの実施形態では、プロセッサ108は、存在しているものの間を補間することによって(すなわち、センサペア106が測定値を得たものの間を補間することによって)より離散的なM(z)値を作成/生成するように構成されてもよい。
積分は、クランプの経路(すなわち、全てのセンサペアを含む経路)の周りに取られる。各値M(z)は、
Figure 2021525358
として表されてもよく、ここで、Vは、位置zにおける所与のセンサペアによる第1の方向(すなわち、点線矢印、明灰色の、例えば、図2に示すセンサ216)に沿った測定値であり、
Figure 2021525358
は、位置zにおけるセンサペアによる第2の方向(すなわち、実線矢印、暗灰色の、例えば、図2に示すセンサ218)に沿った測定値である。R(z)は、所与のセンサペアが共通基準点(例えば、図3に示される点330)に対して配置された位置zからの距離である。
プロセッサ108がA(すなわち定数Aが現在知られている)計算すると、ブロック1006において、プロセッサ108は、クランプ開口部内のワイヤごとに2つの未知数を有する方程式の系を解くことができ、2つの未知数は、電流値Iおよび電流位置zである。例えば、図3および図4に示す2つのワイヤを有する例について、第1のワイヤについての2つの未知数はI、zであり、第2のワイヤについての2つの未知数はI、zである。したがって、開口部内のKのワイヤは、2Kの未知数を有し、2Kの方程式を必要とし、ここで、Kは、1以上の整数である。引き続きK=2について説明すると、開口部内の2つのワイヤを示唆し、プロセッサ108がブロック1008において解いて4つの未知数のI、z、I、zを決定する4つの方程式は、以下のようになり得る。
Figure 2021525358
開口部内の3つのワイヤに拡張すると(すなわち、K=3)、プロセッサ108がブロック1006において解く方程式は、
Figure 2021525358
である。したがって、3つのワイヤの場合、6つの方程式および6つの未知数(すなわち、未知数I、z、I、z、I、z)を提供する。
これはさらに、電流測定装置102の開口部内にさらに多くのワイヤが配置される実施形態に拡張されることができ、これらの実施形態は全て本開示の範囲内である。すなわち、任意の数のKワイヤの一般的な場合について、類似の方程式を書き出すことができ、Kワイヤの一般的な場合について、方程式の解(プロセッサ108に実施されるように)は、以下によって与えられてもよい。
Figure 2021525358
とし、
ここで、前のように
Figure 2021525358
である。z,z,...,zK−1は、多項式p(z)=z−pK−1−pK−2−...−pの根としてもよい。
この方式では、本明細書に説明されるように第1および第2の方向に沿った測定値を使用して、電流測定装置102の開口部内の電流(すなわちIなど)の測定値およびワイヤの位置(すなわちzなど)を計算してもよい。
図10に具体的には示されていないが、いくつかの実施形態では、方法1000は、本明細書に記載されるように、センサペアの配向の可能性のある変動および測定の第1の方向と第2の方向との間のそれらの関係の差を考慮するために、プロセッサ108が適切な補償を計算し、適用することをさらに含んでもよい。
[例示的な数学的導出]
ここで、電流測定装置102の開口部内のワイヤの各々の電流および位置を決定するためにプロセッサ108によって実施されるアルゴリズムの背景を説明するのに役立ち得るいくつかの数学的導出を説明する。
図11は、上記の輪郭の一例である輪郭1124であって、その内部にワイヤI、zが配置される(すなわち、プロセッサ108が解明する未知数は、ワイヤ内の電流、またはそのような電流の任意の好適な測定値Iおよびワイヤの位置z)輪郭、および例示的なセンサペアを図示する。輪郭、それの電流測定装置102の開口部との関係、センサペアに対する考慮事項などに対して上記に提供した説明は、図11(ならびに図12および図13)に図示する特別な場合の例に適用可能であるため、ここでは、簡潔さのために繰り返さない。
ワイヤからの距離r1に位置する単一のセンサペアの2つの測定値(すなわち、本明細書で説明されるような第1の方向に沿った測定値および第2の方向に沿った測定値)は、電流Iを有する単一のワイヤの例について、
Figure 2021525358
によって与えられる。
上の式は、磁気測定単位へのセンサスケーリングと組み合わされる磁気定数であるスケーリング定数を欠いている可能性があることに留意されたい。この定数は既知であり、プロセッサ108は、この定数を最終的なスケーラとして使用して、結果を、使用されているどのような電流測定単位(A、mAなど)のものにも変換するように構成されてもよい。
図12は、図11の図示であるが、複素平面におけるものを提供する。
基本的な幾何学形状から、
Figure 2021525358
であるため、
Figure 2021525358
次に、半径Rの円の一般的な点zに位置するセンサペアの一般的な場合を考え、zを電流Iの位置とする。
Figure 2021525358
をIの磁気寄与とする。
ZをRに置くために図12を−φで回転させることは、図13に示すように
Figure 2021525358
よる乗算に相当する。この回転は、電流の磁気センサに対する相対位置を保持するため、測定値は変更されない。したがって、式(1)を用いて、
Figure 2021525358
さて、輪郭1124の内側に1つの磁源と、輪郭1124の外側に他の磁源を有すると仮定すると、それぞれが総測定値に寄与する式(2)は、
Figure 2021525358
であり、ここで、zは輪郭1124の内部であり、他の電流は輪郭の外部である。
そして、コーシーの留数定理によって、
Figure 2021525358
であり、円の周りに積分が取られる。
さらに、最初の2つの現在位置zとzが円の内部にある場合、
Figure 2021525358
したがって、4つの未知数において4つの方程式を有し(これは輪郭内のより多くの電流に拡張することもできる)、
Figure 2021525358
ここで、A0、A1、A2、およびA3は、輪郭周りのセンサ測定値から計算される定数である。これらは、プロセッサ108が明示的に解くために単純である(他の実施形態では、プロセッサ108は、様々な反復解法も適用することがある)。2つの電流の場合について先に与えられた明示的な解法の1つの例示的な導出は、次の段落で説明される。
方程式(5)から、
Figure 2021525358
このため、
(A−z)=A−z
(A−z)=A−z
方程式(5)におけるzとzの対称性により、それらを上記で交換することができる。
(A−z)=A−z
(A−z)=A−z
これらの対の結果を加算する
(z+z)−2A=2A−A(z+z
(z+z)−2A=2A−A(z+z
つまり、
(z+z)−A=A
(z+z)−A=A
さて、p=z+zで、p=−zとする。すると、
Figure 2021525358
であり、
およびzは、二次多項式z−pz−pの2つの根である。
上記積分は、無限に多くのセンサペア106を示唆し、実用的な実施態様では、積分は有限和で近似され、有限に多くのセンサを示唆する。センサの数は、それらの間の値を補間することによってさらに減少させることができる。
共有中心を有し、互いにわずかな角度を有するセンサの2つの円形平面はまた、クランプの平面に垂直ではない電流を分解することができる。
式(3)を振り返り、
Figure 2021525358
を差し込むと、以下が得られてもよい。
Figure 2021525358
であり、iが実数であるため、
Figure 2021525358
である。
したがって、いくつかの実施形態では、クランプ内部の単一の電流を決定し、クランプ外部の全ての電流を無効にするために、輪郭に接した方向に沿った単一の磁気センサ測定のみが必要とされ得る。しかしながら、方程式(4)でのアプローチを使用して輪郭内の複数の電流について解くためには、各点におけるセンサペアについて、直交方向に沿った測定も必要である。
図11〜13は、上記のように、共通基準点1130が円の中心である円として閉輪郭1124を示しているが、これは必ずしもあてはまるものではない。一般的な閉輪郭について(例えば、図5に示すように)、任意の点が、計算の目的のために輪郭の内部において「座標の中心」として選択されてもよい。次に、センサ測定方向の直交したペアを輪郭上に位置させて、各センサペアについて、一方の測定方向が、センサペアの中心の点と選択された共通基準点とを接続する線に対して垂直であり、他方の測定方向がそれに対して垂直であるようにする。そして、センサから起点までの距離であるRが、現在zの関数であることを除いて、方程式(2)は依然として、
Figure 2021525358
を保持する。
したがって、全ての電流の寄与は、
Figure 2021525358
である。
R(z)が有理型ではないことがあるため、M(z)は有理型ではないことがあるが、M(z)R(z)は明らかに有理型であるため、クランプ内部の単一電流または複数電流のいずれかに同じ数学が適用される。例えば、方程式(3)は、
Figure 2021525358
となり、
方程式(4)は、
Figure 2021525358
となる。
様々な実施形態において、R(z)は、各センサペアについてのテーブル値として事前に計算することができるため、リアルタイムで計算する必要はない。
さて、実用的な用途における積分式(4)の実施態様について説明する。
この目的のために、一般的な座標の中心530を有する一般的な輪郭524を示し、センサペアsの8つのペアが輪郭上の離散した点セットに位置する図5に戻って説明する。輪郭積分の定義によって、最初に輪郭がパラメータ化されてもよい。図5の例に示すように輪郭が凸である場合、zの偏角(すなわち、実軸に対する角度)の関数としてパラメータ化することができる。
Figure 2021525358
そして、方程式(4)の第1の積分が
Figure 2021525358
となる。
ここで、図5に示すように、センサペア測定の8つの離散点を使用して、この積分を近似することができる。
Figure 2021525358
これは、単に8つの複素磁気測定値の単純な重み付け和であり、いくつかの実施形態では、重み
Figure 2021525358
を事前に計算し、例えばメモリ110に記憶された小さなテーブルに記憶することができる。同様に、(4)における方程式は、
Figure 2021525358
に変換されてもよい。
輪郭が半径Rの円であり、座標の中心がこの円の中心であるより普通の場合、R(z)=Rは定数であるため、その導関数はゼロであるため、方程式(5)が
Figure 2021525358
となる。
上記の導関数は例としてのみ示される。実際には、十分な精度で電流測定値を得るために、8つより多いセンサペア106が必要とされ得る可能性が非常に高い(ただし、プロセッサ108は、隣接するセンサペア間を補間することによって、より多くのセンサペア測定値を作成するように構成され得る)。
[センサ配列および方法のさらなる例]
上述のように、本明細書に開示される実施形態は、磁気センサ、例えば、AMRセンサを使用して、例えば、マルチ導体ケーブル内の1つ以上の導体ワイヤにおける電流の流れを測定してもよい。このように限定されないが、マルチ導体ケーブルは、1つのワイヤが接地されている3ワイヤケーブルであると想定し、接地ワイヤが電流を搬送していないと想定すると、合計8つの決定すべき変数があり得る。例えば、ケーブルの損傷により接地ワイヤにおいても電流が測定されている状況では、8つより多い変数があり得る。
8つの変数は、各導体(例えば、高温導体および中性導体の各々)のx、y位置と、各導体を通って流れる電流と、xおよびy方向の背景磁場とを含む。背景磁場は、地球の磁場および/または電流測定装置に近いワイヤからの磁場に起因し得る。8つの変数の値を決定するために、最適なフィールド解解決策をもたらす定義された様式で磁気センサの配置についての構成を開発することが望ましい。そのような非限定的な構成の1つは、各センサがX方向の磁場強度を感知する円形に8つの磁気センサを位置付けることである。これらのセンサは、PCB基板の上面に配置することができる。同様に、別の8つの磁気センサを、最初の8つのセンサと全く同じ位置ではあるが、プリント基板(PCB)の下面に配置して、Y方向の磁場強度を測定するように配向することができる。ともに、PCBの両側の各位置におけるそのような磁気センサのペアは、上記の磁気センサペア106のうちの1つの例である。この構成は、磁場強度を測定することができる8つのxy位置(すなわち、8つの磁気センサペア106)に対して16のデータポイントを生成する。そのような磁気センサペア106のうちの1つ以上のいくつかの実施形態では、磁場のx成分を測定するためのセンサの位置と、磁場のy成分を測定するためのセンサの位置は、互いに異なってもよい。
図14の(A)および(B)は、ある特定の実施形態に従う、電流を測定するための例示的な装置内のセンサの配置例を図示する。図14の(A)に例示されるように、例えば、電流測定装置200または電流測定システム100の一部として含まれ得る任意の他の装置、例えば、電流測定システム100の電流測定ユニット104として、第1のセットの8つのセンサ回路は、電流測定装置のPCBの上面側1400Aなどの一方側に位置付けられてもよいが、必ずしもそうではない。この第1のセットの8つのセンサ回路は、各々x方向の磁場を測定するように配向され得る。同様に、図14の(B)に図示するように、第2のセットの8つのセンサ回路は、その電流測定装置のPCBの下面側1400Bなど反対側に位置付けられてもよいが、必ずしもそうではない。第2のセットの8つのセンサ回路のうちのセンサ回路は、各々y方向に磁場を測定するように配向され得る。2つの例示的なセンサ回路(各図から1つ)が破線で円状で囲まれており、別の破線がこれら2つのセンサ回路を接続する図14の(A)および(B)に示すように、一方側1400Aのセンサ回路(すなわち、第1のセットのセンサ回路からのセンサ回路)および他方側1400Bの対応するセンサ回路(すなわち、第2のセットのセンサ回路からのセンサ回路)は、一緒に上記のように磁気センサペア106の例を形成する。したがって、特段の指定がない限り、上記の説明は、図14の(A)および(B)に示す配列に適用可能である。
いくつかの実施形態では、第2のセットの8つのセンサ回路は、第1のセットの8つのセンサ回路セットから直交して位置付けられてもよい。上記のように、いくつかの実施形態では、第1および第2のセットのセンサ回路が互いに非直交的に位置付けられることは可能であるが、センサ回路を非直交的に位置付けると、磁場を測定する複雑さを増加させる可能性がある。図14の(A)および(B)に図示するように、センサ回路は、電流測定装置の筐体のターゲット測定ゾーン内にワイヤが位置付けられるときに、座標面のx方向および座標面のy方向におけるフィールド強度を測定することができる。ワイヤは、図面シートから図面シートの看者に向かう方向を指すz方向に延在してもよい。
いくつかの実施形態では、第1のセットのセンサ回路および第2のセットのセンサ回路は、図14(A)および(B)に示すように、PCB上の実質的に同じ位置であるが、両側に配置され得る。しかしながら、いくつかの実施形態では、第1のセットのセンサ回路および第2のセットのセンサ回路は、筐体の同じまたは異なる側面、例えばPCBのいずれかの異なる位置に位置付けられ得る。いくつかの実施形態では、センサ回路の各々は、ホイートストンブリッジ構成の4つのセンサなどの複数のセンサを含んでもよい。したがって、図14(A)および(B)の例について、1つ以上の導体ワイヤおよび/または背景フィールドによって生成される磁場のxおよびy成分を測定するために、PCBの各側に32個のセンサが位置付けられてもよい。
本明細書に開示される特定の実施形態では、センサ回路は、筐体/PCB上に対称に位置付けられ得るか、またはターゲット測定領域の周りに対称に位置付けられ得る。他の実施形態では、センサ回路は、センサ測定値の正確性を改善または最大化するために様々な位置に位置付けられてもよい。
8つのセンサ回路の2つのセットから16個の磁場測定値を得てもよい。16個の磁場測定値の各々は、電流を搬送する2つの導体ワイヤの例、例えば、2ワイヤケーブルまたは接地ワイヤを有する3ワイヤケーブルの例について、先に述べた8つの変数(例えば、電流の流れを有する各導体のx、y位置、2つの導体の各々の電流の流れ、およびxおよびy方向の背景磁場)の非線形関数であり得る。8個の磁気センサペア106の16個の磁気センサの各々は、アナログフロントエンドおよびADCとともに使用されて、フィールド測定値を、本明細書で説明されるように測定値を処理するプロセッサ(ブロック1402内の図14(A)および(B)に示されるアナログフロントエンド、ADC、およびプロセッサ)、例えばプロセッサ108に送信することができる。ADCは、センサ出力を比較的速い速度でサンプリングして、各センサまたはセンサ回路からの連続したデータストリームを提供することができる。特定の実施形態では、プロセッサ108は、16の磁場強度測定値から8つの変数についての値を抽出するために非線形の最小二乗解決技術を使用してもよい。さらに、特定の実施形態では、プロセッサ108は、フィールド強度についての16の測定値と、各導体の予想されるx、y位置、各導体の予想される電流の流れ、および背景フィールドに基づいて予想される予測フィールド強度のセットの間の誤差を最小限に抑えるために、連続的に近似法を使用してもよい。誤差についての局所最小化装置の存在は、測定値がマルチ導体ケーブル内または任意の複数の導体ワイヤ内の2つの対向電流の流れに由来するという事実に基づいてもよい。
いくつかの実施形態では、プロセッサ108は、ある数の非線形最小二乗フィッティング動作を使用して、解決策を導出し、変数についての値を決定してもよい。1つのメインメトリックは、最小の誤差を達成し、迅速に収束するために最小の時間ステップ数を利用することであり得る。プロセッサ108によって解決策を導出するために使用され得る1つの方法は、最急降下法であるが、これは、最初の数回の反復ステップにおいて非常に良好な性能を有するが、その最終的な安定は、直線的かつ遅いことがある。プロセッサ108によって使用され得る別の方法は、ニュートン法であるが、これは、予想値が解に近いときの反復プロセスの最終段階において非常に良好である。別の可能なアプローチは、プロセッサ108が最初に最急降下法を使用し、最終的な解に近いときにニュートン法を使用することができるハイブリッド動作を使用することである。そのようなハイブリッド動作を伴う課題は、過剰な計算複合体ではない動作に対する堅牢な切り替えを開発することである。他の実施形態では、プロセッサ108は、非線形最小二乗問題を解決するために、レーベンバーグ−マルカート法およびパウエルドッグレッグ法のバージョン、または減衰ガウス−ニュートン法のバージョンを使用することができる。これらの方法は、しばしば、そのような用途の最も速い収束時間を有する非線形最小二乗フィッティング問題を解決するための最良の方法と考えられる。
図15は、1つ以上の導体ワイヤ内の電流の流れを決定するときに、プロセッサ108が1つ以上の変数について解くために、下記のプロセス1600または上記のプロセス900または1000などの電流測定プロセスとともに使用することができる、レーベンバーグ−マルカート動作の例を提示する。これらの非線形ソルバと、非接触電流感知に基づく磁気センサペアとを組み合わせることで、現在では十分な解決策が存在しないマルチ導体電流感知のための解決策を提供する。
図16は、本開示のさらに別の実施形態による、少なくとも1つの導体ワイヤを通る電流の流れを決定するための例示的な電流測定プロセス1600のフローチャートを提示する。プロセス1600は、1つ以上のワイヤを通って流れる電流の量を測定することができる任意の電流測定システムによって実施され得る。プロセス1600は、例えば、移動電流測定装置102、電流測定ユニット104、1つ以上のプロセッサ108、センサペア106などを使用して、全体または部分的に実施され得る。処理1600は、ワイヤが電流測定装置102の開口部内に位置付けられたこと、電流測定装置102のターゲット測定ゾーン内に位置付けられたこと、ユーザからのコマンド、またはワイヤ内の電流の測定を開始し得る任意の他のトリガに応答して行われてもよい。いくつかの実施形態では、電流測定装置102は、永続的であるか、またはワイヤもしくはデバイス内の電流の連続的または断続的に監視することを可能にする構成要素に固定されていてもよい。いくつかのそのような実施形態では、プロセス1600は、断続的または連続的に行われてもよい。多くの様々なシステムが、プロセス1600の一部または全てを行うことができるが、議論を簡素化するために、プロセス1600は、特定のシステムに関して説明される。
プロセス1600は、例えば、プロセッサ108が第1の導体ワイヤ、第2の導体ワイヤ、および背景フィールドの投影位置を決定するブロック1602で開始してもよい。いくつかの実施形態では、第1のワイヤおよび第2のワイヤは、マルチ導体ケーブルの一部であってもよい。言い換えると、いくつかの場合では、第1のワイヤは、ホットワイヤであってもよく、第2のワイヤは、ロメックス登録商標)ワイヤ内のニュートラルワイヤであり得る。いくつかの実施形態では、第1のワイヤおよび第2のワイヤの初期投影位置は、電流測定装置のターゲット測定領域の中心であってもよい。いくつかの実施形態では、第1のワイヤおよび第2のワイヤの初期投影位置は、平均してターゲット測定領域の中心であってもよい。複数のワイヤがあるため、場合によっては、両方のワイヤがターゲット測定領域の中心に位置付けられることが可能ではないことがある。したがって、第1のワイヤおよび第2のワイヤの各々は、2つのワイヤの平均または合計された位置が目標測定領域の中心にあるように、ターゲット測定領域の中心から等しくオフセットされてもよいが、反対方向にオフセットされてもよい。
ブロック1604において、プロセッサ108は、正電流値を第1のワイヤに、同じ大きさの負電流値を第2のワイヤに割り当ててもよく、またはその逆であってもよい。例えば、第1のワイヤに割り当てられた電流は1アンプ(1A)であってもよく、第2のワイヤに割り当てられた電流は負の1アンプ(−1A)であってもよい。
ブロック1606において、プロセッサ108は、センサペア106を使用して、磁場強度を磁気抵抗センサのセットの各々で測定してもよい(例えば、プロセッサ108は、センサペア106によって実行される測定プロセスを制御し、測定結果を受信してもよい)。特定の実施形態では、センサペア106の各々を使用して、特定の位置におけるx、y磁場強度を決定してもよい。
ブロック1608において、プロセッサ108は、第1のワイヤ、第2のワイヤ、および背景フィールドの投影位置に基づいて、各センサにおける予想磁場強度を計算してもよい。さらに、ブロック1608は、第1のワイヤおよび第2のワイヤを通って流れる電流についてブロック1604で割り当てられた割り当てられた電流値に基づいて、予想磁場強度をプロセッサ108が計算することを含んでもよい。仮定電流および位置が各ワイヤに割り当てられるため、各センサによって測定される予想磁場強度を決定することが可能である。各ワイヤの仮定電流および位置が各ワイヤの実際の電流および位置と一致する場合、計算されたまたは予想磁場強度は、ブロック1606で決定された測定された磁場強度と一致するべきである。各センサの測定された磁場強度と予想磁場強度との差は、誤差値として決定され得る。いくつかの実施形態では、プロセッサ108は、各磁気センサで測定された磁場強度の別個の誤差値を計算してもよい。他の実施形態では、プロセッサ108は、例えば、計算された予想磁場強度と、磁気抵抗センサのセットの測定された磁場強度との間の差をとることによって、集計誤差値、または磁場強度の総誤差を反映する誤差値を決定してもよい。
決定ブロック1610において、プロセッサ108は、測定された磁場強度と予想磁場強度との間の誤差値が閾値より小さいかどうかを決定し得る。閾値は、ユーザまたは現在の測定装置の製造業者によって設定され得る。特定の実施形態では、決定ブロック1610は、誤差値が最小、または最小点であるかをプロセッサ108が決定することを伴ってもよい。ブロック1604の一部としてワイヤに割り当てられた電流がワイヤ内の実際の電流と一致しないことがあるため、閾値を満たす誤差を得ることができないことがある。しかしながら、誤差が最小である点を決定することによって、ターゲット測定領域内の導体ワイヤの位置(例えば、マルチ導体ケーブルの位置)をプロセッサ108によって決定することができる。位置がターゲット測定領域内で決定されると、プロセッサ108は、決定された位置で測定された磁場の強度に少なくとも部分的に基づいて、第1のワイヤおよび第2のワイヤを通って流れる電流を決定してもよい。いくつかの実施形態では、誤差値が閾値より小さいかどうかを決定することは、プロセッサ108がセンサの出力とセンサの予想出力との間で測定された誤差の二乗平均平方根和を決定することを含む。次いで、二乗平均平方根和が閾値より小さいか、または閾値を満たすかを決定することができる。
プロセッサ108が判定ブロック1610において、誤差値が閾値以上であるか、または閾値を満たさないと決定する場合、プロセス1600は、ブロック1612に進んでよい。ブロック1612において、プロセッサ108は、第1のワイヤ、第2のワイヤ、および/または背景フィールドのうちの1つ以上の投影位置を調整してもよい。いくつかの実施形態では、プロセスは次いで、ブロック1606(ブロック1612からブロック1606への矢印で図16に示すように)に戻ってもよく、そこで磁気抵抗センサのセットの各々における磁場強度が再び測定される。ブロック1608において、プロセッサ108は、第1のワイヤ、第2のワイヤ、および背景フィールドのうちの1つ以上の更新された投影位置に基づいて、予想磁場強度を再計算してもよい。有利には、特定の実施形態において、ブロック1606に関連付けられたプロセスを繰り返すことによって、測定プロセス中の例えば、オペレータの手の揺れまたは他の移動による電流測定装置の移動は、1つ以上の導体ワイヤ内の電流の決定に考慮され得る。代替的には、特定の実施形態では、プロセス1600は、ブロック1612からブロック1608に進んでもよく、すなわち、再び測定をスキップしてもよい(ブロック1612からブロック1608への矢印で図16には具体的には示されていない)。いくつかのそのような実施形態では、プロセス1600のパフォーマンス中に以前に得られた測定磁場強度は、決定ブロック1610のパフォーマンス中に使用されてもよい。
プロセッサ108が決定ブロック1610において、誤差値が閾値より小さいか、または閾値を満たすと決定する場合、プロセス1600は、ブロック1614に進んでもよい。ブロック1614において、プロセッサ108は、第1のワイヤおよび第2のワイヤの位置ならびに磁気センサ106のセットについての測定された磁場強度に少なくとも部分的に基づいて、第1のワイヤおよび第2のワイヤの電流値を決定してもよい。特定の実施形態において、第1のワイヤおよび第2のワイヤについての電流値を決定することは、プロセス1600の実施形態を使用して決定されるように、第1のワイヤおよび第2のワイヤの既知の位置を使用して、第1のワイヤおよび第2のワイヤに適用される電流値を変化させながらプロセス1600の修正版を繰り返すことを含んでよい。最小誤差を提供する電流値を決定すると、電流値は、ディスプレイ上のユーザに表示され得、または電流測定装置102の任意の種類の出力デバイス、例えば出力デバイス114を使用してユーザに伝達され得る。
方法1600の説明は、任意の他の数の導体ワイヤおよび磁気センサペア106の任意の配列に拡張されてもよく、これらの全ては本開示の範囲内である。
[選択実施例]
実施例1は、少なくとも1つの導体ワイヤを通る電流の流れを測定するための装置を提供する。装置は、少なくとも1つのワイヤを受容するための開口部を有する筐体を含み得る。開口部は、導体ワイヤが開口部内に位置付けられるときに、例えば、マルチ導体ケーブルにおいて、1つ以上の導体ワイヤを通って流れる電流を測定するためのターゲット測定ゾーンに対応し得る。装置は、複数の磁気センサペア、およびハードウェアプロセッサをさらに含み得る。複数の磁気センサペアは、筐体内に配列されてもよく(すなわち、筐体上または筐体内に少なくとも部分的に配列されてもよく)、例えば筐体の開口部の周りに位置付けられてもよい。1つ以上の導体ワイヤは、(開口部内に位置付けられるときに)z方向に延在してもよいが、複数の磁気センサペアは、3次元座標系の1つ以上のxy面内の位置であり得る。各磁気センサペアは、少なくとも1つのワイヤが開口部を通って延在するとき(例えば、ワイヤの少なくとも一部分が開口部内に位置付けられるとき)に、信号を生成するように構成されてもよく、信号は、第1の方向の磁場を示す第1の信号(例えば、第1の電圧または第1の電流)、および第2の方向の磁場を示す第2の信号(例えば、第2の電圧または第1の電流)を含む。ハードウェアプロセッサは、複数の磁気センサペアのうちの少なくとも2つ以上によって生成された信号に基づいて、少なくとも1つのワイヤ内の電流(ワイヤ通って流れていてもよい電流)の測定値を導出するように構成され得る。
実施例2は、全ての磁気センサペアについて第1の方向が第2の方向に実質的に垂直である、実施例1に記載の装置を提供する。
実施例3は、複数の磁気センサペアの各々が、共通基準点に対して配列されて、各磁気センサペアについて、第1の方向が磁気センサペアのセンサ基準点(例えば、磁気中心)と共通基準点とを接続する線に実質的に垂直であり、第2の方向が、その線に実質的に平行であるようする、実施例1または2に記載の装置を提供する。
実施例4は、複数の磁気センサペアの全てについて、第1の方向と第2の方向との間の関係が同じである、先行する実施例のいずれか1つに記載の装置を提供する。
実施例5は、第1の方向と第2の方向との間の関係は、第2の方向が共通基準点から離れる方向を指し、第1の方向が第2の方向の時計回り90度の回転である、実施例4に記載の装置を提供する。
実施例6は、第1の方向と第2の方向との間の関係は、第2の方向が共通基準点から離れる方向を指し、第1の方向が第2の方向の反時計回り90度の回転である、実施例4に記載の装置を提供する。
実施例7は、第1の方向と第2の方向との間の関係が、第2の方向が共通基準点に向かう方向を指し、第1の方向が第2の方向の時計回り90度の回転である、実施例4に記載の装置を提供する。
実施例8は、第1の方向と第2の方向との間の関係が、第2の方向が共通基準点に向かう方向を指し、第1の方向が第2の方向の反時計回り90度の回転である、実施例4に記載の装置を提供する。
実施例9は、少なくとも2つ以上の磁気センサペア(すなわち、そのセンサペア信号は、少なくとも1つのワイヤ内の電流の測定値を導出するために使用される)は、第1の磁気センサおよび第2の磁気センサを含む、実施例1に記載の装置を提供する。両方の磁気センサは、共通基準点に対して配列されてもよく、第1の磁気センサについて、第1の磁気センサの第1の方向が、第1の磁気センサのセンサ基準点(例えば、磁気中心)と共通基準点とを接続する線に対して第1の角度にあり、第1の磁気センサの第2の方向が第1の磁気センサの第1の方向に対して実質的に垂直であり、第1の磁気センサのセンサ基準点と共通基準点とを接続するその線に対して第1の角度にあり、第2の磁気センサについて、第2の磁気センサの第1の方向が、第2の磁気センサのセンサ基準点(例えば、磁気中心)と共通基準点とを接続する線に対して第3の角度にあり、第2の磁気センサの第2の方向は、第2の磁気センサの第1の方向に対して実質的に垂直であり、第2の磁気センサのセンサ基準点と共通基準点とを接続するその線に対して第4の角度にあるようにする。
実施例10は、第1の角度が第3の角度に等しくなく、第4の角度に等しくないときに、ハードウェアプロセッサは、第1の磁気センサおよび第2の磁気センサによって生成される信号に基づいて、少なくとも1つのワイヤ内の電流の測定値を導出する前または導出するときに、第1の角度と第3の角度との間の差を補償するか、または第1の角度と第4の角度との間の差を補償するように構成されている、実施例9に記載の装置を提供する。
実施例11は、第1の角度および第2の角度のいずれもゼロに等しくないときに、ハードウェアプロセッサは、第1の磁気センサによって生成される信号に基づいて、少なくとも1つのワイヤ内の電流の測定値を導出する前または導出するときに、第1の磁気センサのセンサ基準点と共通基準点とを接続する線に対する平行状態からの第1の磁気センサの第1の方向または第2の方向のずれを補償するように構成されている、実施例9に記載の装置を提供する。
実施例12は、第3の角度および第4の角度のいずれもゼロに等しくないときに、ハードウェアプロセッサは、第2の磁気センサによって生成される信号に基づいて、少なくとも1つのワイヤ内の電流の測定値を導出する前または導出するときに、第2の磁気センサのセンサ基準点と共通基準点とを接続する線に対する平行状態からの第2の磁気センサの第1の方向または第2の方向のずれを補償するように構成される、実施例11に記載の装置を提供する。
実施例13は、複数の磁気センサペアが、想像または仮定の閉輪郭に沿って実質的に均一に配列されている、前述の実施例のいずれか1つに記載の装置を提供する。
実施例14は、閉輪郭が実質的に円形、楕円形、または四辺形である、実施例13に記載の装置を提供する。
実施例15は、複数の磁気センサペアのうちの1つ以上の各々が、第1および第2のセンサを含み、第1のセンサが、第1の信号を生成するように構成されており、第2のセンサが、第2の信号を生成するように構成されている、実施例1〜14のいずれか1つに記載の装置を提供する。
実施例16は、筐体が第1の面および反対の第2の面を有し、複数の磁気センサペアのうちの1つ以上の各々の第1の磁気センサが、筐体の第1の面に設けられており、複数の磁気センサペアのうちの1つ以上の各々の第2の磁気センサが、筐体の第2の面に設けられている、実施例15に記載の装置を提供する。
実施例17は、複数の磁気センサペアのうちの1つ以上の各々について、第1の磁気センサが、ギャップによって第2の磁気センサから分離される(すなわち、各磁気センサペアの第1および第2の磁気センサが、互いに距離を置いて筐体内に設けられる)、実施例15に記載の装置を提供する。
実施例18は、複数の磁気センサペアのうちの第1の磁気センサが、複数の磁気センサペアのうちの第2の磁気センサとインターリーブされている、実施例15に記載の装置を提供する。
実施例19は、複数の磁気センサペアのうちの1つ以上の各々が、多軸センサを含む、実施例1〜14のいずれか1つに記載の装置を提供する。
実施例20は、複数の磁気センサペアが、ホール効果センサを含む、実施例1〜19のいずれか1つに記載の装置を提供する。
実施例21は、複数の磁気センサペアが、異方性磁気抵抗センサ(AMR)を含む、実施例1〜19のいずれか1つに記載の装置を提供する。
実施例22は、複数の磁気センサペアが、巨大磁気抵抗センサ(GMR)を含む、実施例1〜19のいずれか1つに記載の装置を提供する。
実施例23は、複数の磁気センサペアが、トンネル磁気抵抗センサ(TMR)を含む、実施例1〜19のいずれか1つに記載の装置を提供する。
実施例24は、複数の磁気センサペアが、磁気光学センサを含む、実施例1〜19のいずれか1つに記載の装置を提供する。
実施例25は、複数の磁気センサペアが超伝導体電流センサを含む、実施例1〜19のいずれか1つに記載の装置を提供する。
実施例26は、少なくとも1つのワイヤが第1のワイヤであり、複数の磁気センサペアの各磁気センサペアは、第1のワイヤおよび第2のワイヤの両方が開口部を通って延在するときに信号を生成するように構成されており、ハードウェアプロセッサは、複数の磁気センサペアのうちの少なくとも2つ以上によって生成された信号に基づいて、第2のワイヤ内の電流の測定値を導出するようにさらに構成されている、前述の実施例のいずれか1つに記載の装置を提供する。
実施例27は、第2のワイヤ内の電流の測定値と、データ処理システムによって導出された第1のワイヤ内の電流の測定値とのグラフィック表現を表示するように構成されている表示ユニットをさらに含む、実施例26に記載の装置を提供する。
実施例28は、表示ユニットが、第1のワイヤおよび第2のワイヤの相対的な位置(すなわち、互いに対する、またはいくつかの共通基準点に対する位置)を表示するようにさらに構成されている、実施例27に記載の装置を提供する。
実施例29は、ハードウェアプロセッサによって導出される少なくとも1つのワイヤ内の電流の測定値のグラフィック表現を表示するように構成されている出力デバイスをさらに含む、先行する実施例のいずれか1つに記載の装置を提供する。
さらなる実施例では、装置は、ターゲット測定ゾーン内の1つ以上の導体ワイヤ(例えば、マルチ導体ケーブル)のうちの第1のワイヤおよび第2のワイヤの投影位置を割り当て、第1のセンサ回路のセットおよび第2のセンサ回路のセットの各々に対する第1のワイヤおよび第2のワイヤの投影位置に少なくとも部分的に基づいて、x方向およびy方向における第1のワイヤおよび第2のワイヤの予想磁場強度を計算し、本明細書で説明するように、第1のセンサ回路のセットおよび第2のセンサ回路のセットの各々を使用して、x方向およびy方向における磁場強度を測定し(または磁気センサペアが測定するように制御し)、x方向およびy方向における予測磁場強度とx方向およびy方向におかえる測定された磁場強度との差に基づいて誤差値を決定し、誤差値が誤差閾値を満たすまで、第1のワイヤおよび第2のワイヤの投影位置を連続して調整し、誤差値が誤差閾値を満たすときの第1のワイヤおよび第2のワイヤの投影位置とx方向およびy方向の測定された磁場強度に少なくとも部分的に基づいて第1のワイヤおよび第2のワイヤを通って流れる電流を決定するように構成されているプロセッサを含み得る。
特定のさらなる実施例では、第1のセンサ回路のセットの各センサ回路および第2のセンサ回路のセットの各センサ回路は、ホイートストンブリッジに構成されている4つの磁気センサを含み得る。代替的には、第1のセンサ回路セットの各センサ回路および第2のセンサ回路のセットの各センサ回路は、ハーフホイートストンブリッジに構成されている2つの磁気センサを含み得る。第1のセンサ回路のセットの各センサ回路および第2のセンサ回路のセットの各センサ回路は、1つ以上のAMRセンサを含み得る。特定の実施例では、プロセッサは、第1のセンサ回路のセットおよび第2のセンサ回路のセットの各々に関して、予想磁場強度と測定された磁場強度との間の誤差の二乗平均平方根和を決定することによって誤差値を決定するようにさらに構成され得る。さらに、特定の実施例では、プロセッサは、誤差の二乗平均平方根和が誤差閾値を満たすかどうかを決定することによって、誤差値が誤差閾値を満たすかどうかを決定するようにさらに構成され得る。
実施例30は、少なくとも1つの導体ワイヤを通る電流の流れを測定するための装置を動作させるための方法を提供する。方法は、ワイヤを装置の筐体の開口部内で囲んで、ワイヤが開口部を通って延在する(すなわち、ワイヤの少なくとも一部分が開口部内に位置付けられる)ようにし、開口部が、1つ以上の導体ワイヤを受信するためのものであり、筐体が、その中またはその上に配列された(例えば、筐体の開口部の周囲に配列された)複数の磁気センサペアを含む、囲むことと、装置のハードウェアプロセッサを使用して、ワイヤが開口部内で囲まれている間に、複数の磁気センサペアによって生成された信号を受信することであって、複数の磁気センサペアのうちの各磁気センサペアによって生成された信号が、第1の方向の磁場を示す第1の信号(例えば、第1の電圧または第1の電流)と、第2の方向の磁場を示す第2の信号(例えば、第2の電圧または第1の電流)と、を含む、受信することと、ハードウェアプロセッサを使用して、複数の磁気センサペアのうちの少なくとも2つ以上によって生成された信号に基づいて、ワイヤ内の電流の測定値を導出することと、を含み得る。
実施例31は、ワイヤが第1のワイヤであり、方法がさらに第2のワイヤ内の電流を決定するためのものであり、方法は、第2のワイヤが開口部を通って延在するように、第2の導体を開口部内で囲む(例えば、第2のワイヤの少なくとも一部分が開口部内に位置付けられる)ことと、ハードウェアプロセッサを使用して、第1のワイヤおよび第2のワイヤの両方が開口部内に囲まれている間、複数の磁気センサペアによって生成された信号を受信することと、ハードウェアプロセッサを使用して、複数の磁気センサペアのうちの少なくとも2つ以上によって生成された信号に基づいて第2のワイヤ内の電流の測定値を導出することと、をさらに含む、実施例30に記載の方法を提供する。
さらなる実施例では、請求項30〜31のいずれか1つに記載の方法は、先行する実施例のいずれか1つ、例えば、実施例1〜29のいずれか1つに記載の装置を動作させるための特徴をさらに含んでよい。
実施例32は、導体ワイヤ内の電流を決定するための方法であって、1つ以上のワイヤを受容するための開口部を有する筐体内に配列された複数の磁気センサペアに、ワイヤが開口部を通って延在するとき(例えば、ワイヤの少なくとも一部分が開口部内に位置付けられるとき)に信号を生成させることとであって、複数の磁気センサペアの各磁気センサペアからの信号が、第1の方向の磁場を示す第1の信号(例えば、第1の電圧または第1の電流)と、第2の方向の磁場を示す第2の信号(例えば、第2の電圧または第1の電流)と、を含む生成させることと、ハードウェアプロセッサを使用して、複数の磁気センサペアのうちの少なくとも2つ以上によって生成された信号に基づいて、ワイヤ内の電流の測定値を導出することと、を含む方法を提供する。
実施例33は、導体ワイヤ内の電流を決定するための方法であって、1つ以上の導体ワイヤを受容するための開口部を有する筐体内に配列された複数の磁気センサペアによって生成された信号を受信することであって、ワイヤが開口部を通って延在している間(例えば、ワイヤの少なくとも一部分が開口部内に位置しているとき)に信号が生成され、複数の磁気センサペアの各磁気センサペアからの信号が、第1の方向の磁場を示す第1の信号(例えば、第1の電圧または第1の電流)と、第2の方向の磁場を示す第2の信号(例えば、第2の電圧または第1の電流)とを含む、受信することと、複数の磁気センサペアのうちの少なくとも2つ以上によって生成された信号に基づいて、ワイヤ内の電流の測定値を導出することと、を含む方法を提供する。
さらなる実施例では、請求項32〜33のいずれか1つに記載の方法は、先行する実施例のいずれか1つ、例えば実施例1〜29のいずれか1つに記載の装置における電流を決定するための特徴をさらに含み得る。
実施例34は、マルチ導体ケーブルを通る電流の流れを測定するための装置であって、マルチ導体ケーブルを受容するように構成されている開口部を含む、開口部の周囲に配列され、第1の方向に磁場強度を測定するように構成された第1の磁気センサと、開口部の周囲に配列され、第2の方向に磁場強度を測定するように構成された第2の磁気センサと、第1の磁気センサおよび第2の磁気センサからの出力に基づいて、マルチ導体ケーブルの単一の導体を通って流れる電流を決定するように構成されているハードウェアプロセッサと、を備える装置を提供する。
実施例35は、プロセッサが、第1の磁気センサおよび第2の磁気センサからの出力に基づいて、マルチ導体ケーブルの第2の個々の導体を通って流れる電流を決定するようにさらに構成されている、実施例34に記載の装置を提供する。
実施例36は、第1の磁気センサが異方性磁気抵抗性センサを含む、実施例34に記載の装置を提供する。
実施例37は、プロセッサが、単一の導体を通って流れる電流を計算するための非線形演算に基づいて、単一の導体を通って流れる電流を決定するように構成されている、実施例34に記載の装置を提供する。
実施例38は、プロセッサが、最小二乗フィッティング演算に少なくとも部分的に基づいて、単一の導体を通って流れる電流を決定するように構成されている、実施例34に記載の装置を提供する。
実施例39は、第1の磁気センサの磁気センサとプロセッサとの間の信号経路内にアナログフロントエンドおよびアナログデジタル変換器をさらに含む、実施例34に記載の装置を提供する。
実施例40は、第1の方向が、第2の方向に実質的に直交する、実施例34に記載の装置を提供する。
実施例41は、第1の磁気センサおよび第2の磁気センサが、筐体内に配設されている、実施例34に記載の装置を提供する。
実施例42は、第1の磁気センサが、4つの磁気センサを含む、実施例34に記載の装置を提供する。
実施例43は、4つの磁気センサが、ホイートストンブリッジ構成で配設されている、実施例42に記載の装置を提供する。
実施例44は、プロセッサは、第1の磁気センサおよび第2の磁気センサのうちの少なくともいくつかによって測定された1つ以上の磁場強度の決定、ならびにターゲット測定領域内の単一の導体の位置の決定に少なくとも部分的に基づいて、単一の導体を通って流れる電流を決定するように構成されている、実施例34に記載の装置を提供する。
実施例45は、マルチ導体ケーブルを通って流れる電流を測定する方法であって、ターゲット測定ゾーン内のマルチ導体ケーブルの第1のワイヤおよび第2のワイヤの投影位置を決定することと、第1のワイヤに第1の投影電流値を割り当て、第2のワイヤに第2の投影電流値を割り当てることと、第1のワイヤを通って流れる第1の電流および第2のワイヤを通って流れる第2の電流によって生成された磁場の磁場強度を測定することと、磁場強度が、ターゲット測定ゾーンの周囲に配列された磁気センサのセットを使用して測定される、測定することと、第1のワイヤの投影位置および第2のワイヤの投影位置に少なくとも部分的に基づいて予想磁場強度を決定することと、測定された磁場強度および予想磁場強度に少なくとも部分的に基づいて誤差値を決定することと、誤差値が誤差閾値を満たさないと決定されたときに、第1のワイヤの投影位置を調整することと、誤差値が誤差閾値を満たすと決定されたときに、第1のワイヤの投影位置および磁場強度に少なくとも部分的に基づいて第1のワイヤを通って流れる第1の電流の電流値を決定することと、を含む方法を提供する。
実施例46は、マルチ導体ケーブルが少なくとも2つのワイヤ、例えば少なくとも3つのワイヤを含む、実施例45に記載の方法を提供する。
実施例47は、第1の投影電流値および第2の投影電流値が、同じ大きさであるが、反対の位相を有する、実施例45に記載の方法を提供する。
実施例48は、第1のワイヤを通って流れる第1の電流によって生成される第1の磁場、および/または第2のワイヤを通って流れる第2の電流によって生成される第2の磁場の集約である、実施例45に記載の方法を提供する。
実施例49は、誤差値が誤差閾値を満たさないと決定されたときに、第2のワイヤの投影位置を調整することをさらに含む、実施例45に記載の方法を提供する。
実施例50は、誤差値が誤差閾値を満たすと決定されたときに、第2のワイヤの投影位置および磁場強度に少なくとも部分的に基づいて、第2のワイヤを通って流れる第2の電流の第2の電流値を決定することをさらに含む、実施例45に記載の方法を提供する。
実施例51は、磁気センサのセットが、第1の磁気センサおよび第2の磁気センサを備え、第1の磁気センサが、第1の方向の磁場強度を測定するように構成されており、第2の磁気センサが、第2の方向の磁場強度を測定するように構成されている、実施例45に記載の方法を提供する。
実施例52は、マルチ導体ケーブルの第1のワイヤおよび第2のワイヤの投影位置を決定することが、第1のワイヤに第1のデフォルト位置を割り当て、第2のワイヤに第2のデフォルト位置を割り当てることを含む、実施例45に記載の方法を提供する。
実施例53は、誤差値が誤差閾値を満たす点における第1のワイヤの投影位置を決定するために最小二乗フィッティング演算を行うことをさらに含む、実施例45に記載の方法を提供する。
[他の実施態様の記載、バリエーション、および用途]
本明細書で論じられる原理および利点は、1つ以上の導体ワイヤを通って流れる電流を測定するためにの任意のデバイスに使用され得る。さらに、本明細書に開示される実施形態は、導体ワイヤがワイヤを通って流れる電流の測定中に位置することができるゾーンまたは領域を増加させるために使用されてもよく、それによって、拙く位置付けられているか、または他の構成要素によって遮断されているワイヤ内の電流を測定することが可能となる。さらに、本明細書に開示される実施形態は、電流測定の正確性を向上させ、および/またはワイヤ(複数可)内の電流測定に対する迷走場干渉の影響を低減する。本明細書で論じられる実施形態は、住宅用電気システム、電気自動車、太陽光エネルギー、蓄電、または1つ以上の導体ワイヤ、例えば、マルチ導体ケーブル内の電流を非接触方式で測定することが望ましい他のシステムに関連するシステムを含む、様々なシステムにおける電流を測定するように実装され得る。
必ずしも全ての目的または利点が本明細書で説明される任意の特定の実施形態に従って達成され得るとは限らないと理解されたい。したがって、例えば、当業者であれば、特定の実施形態は、本明細書で教示または示唆され得る他の目的または利点を必ずしも達成することなく、本明細書で教示され得る1つの利点または利点のグループを達成または最適化する方式で動作するように構成され得ると認識するであろう。
1つの例示的な実施形態では、図の任意の数の電気回路が、関連する電子デバイスの基板上に実装され得る。基板は、電子デバイスの内部電子システムの様々な構成要素を保持し、さらに、他の周辺機器のためのコネクタを提供することができる一般的な回路基板であり得る。より具体的には、基板は、システムの他の構成要素が電気的に通信することができる電気的接続を提供することができる。任意の好適なプロセッサ(デジタル信号プロセッサ、マイクロプロセッサ、対応チップセット等を含む)、コンピュータ可読非一時的メモリ素子等は、特定の構成ニーズ、処理需要、コンピュータ設計等に基づいて、適切に基板に結合され得る。外部ストレージ、追加センサ、音声/ビデオディスプレイのためのコントローラ、および周辺デバイスなどの他の構成要素は、プラグインカードとしてボードに取り付けられてもよく、ケーブルを介して取り付けられてもよく、またはボード自体に組み込まれてもよい。様々な実施形態において、本明細書で説明される機能は、これらの機能をサポートする構造内に配列された1つ以上の構成可能(例えば、プログラマブル)要素内で動作するソフトウェアまたはファームウェアとしてエミュレーション形態で実装され得る。エミュレーションを提供するソフトウェアまたはファームウェアは、プロセッサがそれらの機能を実行することを可能にする命令を含む非一時的なコンピュータ可読記憶媒体上に提供されてもよい。
別の例示的な実施形態では、図の電気回路は、スタンドアロンモジュール(例えば、特定のアプリケーションまたは機能を行うように構成されている関連する構成要素および回路を有するデバイス)として実装されてもよく、または電子デバイスのアプリケーション固有のハードウェア内にプラグインモジュールとして実装されてもよい。本開示の特定の実施形態は、部分的に、または全体的に、システムオンチップ(SOC)パッケージに容易に含まれ得ると留意する。SOCは、コンピュータまたは他の電子システムの構成要素を単一のチップに統合するICを表す。デジタル機能、アナログ機能、混合信号機能、しばしば高周波機能を含んでもよく、これらは全て、1つのチップ基板上に提供されてもよい。他の実施形態は、複数の別個のICが単一の電子パッケージ内に位置し、電子パッケージを通じて互いに密接に相互作用するように構成されているマルチチチップモジュール(MCM)を含み得る。様々な他の実施形態では、デジタルフィルタが、特定用途集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、および他の半導体チップの1つ以上のシリコンコア内に実装され得る。
また、本明細書に概説される全ての仕様、寸法、および関係(例えば、プロセッサ、論理動作などの数)は、例示および教示のみの目的のために提供されていることにも注意が必要である。そのような情報は、本開示の趣旨、または添付の特許請求の範囲から逸脱することなく大きく変動し得る。本明細書は、1つの非限定的な例にのみ適用され、したがって、それらは、そのように解釈されるべきである。前述の説明において、例示的な実施形態は、構成要素の特定の配列を参照して説明されている。添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、そのような実施形態に対して様々な修正および変更がなされ得る。したがって、説明および図面は、限定的な意味ではなく例示的な意味と見なされる。
本明細書に提供される多数の実施例を使用して、相互作用が、2つ、3つ、4つ、またはそれ以上の電気部品の観点から説明され得ることに留意されたい。しかしながら、これは明確さと実施例のためだけに行われている。システムは、任意の好適な方式で固められ得ると理解されたい。同様の設計代替案に沿って、図の例示される構成要素、モジュール、および要素のいずれかは、様々な考えられる構成で組み合わされてもよく、これらの全ては明らかに本明細書の広い範囲内である。ある特定の場合、限定された数の電気素子のみを参照することによって、所与のフローセットの機能性のうちの1つ以上を説明することは容易であり得る。図の電気回路およびその教示は容易に拡張可能であり、多数の構成要素、ならびにより複雑/精緻な配列および構成に対応することができることを理解されたい。したがって、提供される例は、他の多くのアーキテクチャに適用される可能性があるように、電気回路の広範な教示を限定または阻害するべきではない。
なお、本明細書では、「一実施形態」、「例示的な実施形態」、「ある実施形態」、「別の実施形態」、「いくつかの実施形態」、「様々な実施形態」、「他の実施形態」、「代替実施形態」などに含まれる様々な特徴(例えば、要素、構造、モジュール、構成要素、ステップ、動作、特徴など)への言及は、任意のそのような特徴が本開示の1つ以上の実施形態に含まれるが、同じ実施形態において組み合わされてもよく、必ずしも組み合わされなくてもよいと意味することに留意する。
また、磁気センサを使用した非接触電流測定に関連する機能、例えば、図に示される1つ以上のプロセスに要約された機能は、図に図示される電流測定システムによって実行され得る、またはその内部で実行され得る可能な機能のうちのいくつかのみを例示していることに留意することが重要である。これらの動作のうちのいくつかは、本開示の範囲から逸脱することなく、適宜削除または取り除かれ得るか、またはこれらの動作を大幅に修正または変更し得る。加えて、これらの動作のタイミングは、かなり変更され得る。前述の動作フローは、実施例と議論の目的で提供されてきた。実質的な柔軟性は、本開示の教示から逸脱することなく、任意の好適な配列、年表、構成、およびタイミング機構が提供され得るという点で、本明細書で説明される実施形態によって提供される。
多数の他の変更、置換、変形、交代、および修正は、当業者に確認されてもよく、本開示は、添付の特許請求の範囲内にあるような全てのそのような変更、置換、変形、交代、および修正を包含することが意図される。なお、上記の装置の全ての任意選択の特徴は、本明細書で説明する方法またはプロセスに関して実装されてもよく、実施例における具体的なものは、1つ以上の実施形態において任意のいずれで使用されてもよい。
100 電流測定システム
102 電流測定装置
104 電流測定ユニット
106 磁気センサペア
108 プロセッサ
110 メモリ
112 電源
114 出力デバイス
116 入力デバイス
118 ネットワークアダプタ
200 電流測定装置
202 筐体
204 開口部
206 中心
208 ライン
210 ワイヤ
212 インセット
214 インセット
216 第1のセンサ
218 第2のセンサ
220 センサ基準点

Claims (53)

  1. 少なくとも1つのワイヤを通る電流の流れを測定する装置であって、
    前記少なくとも1つのワイヤを受容するための開口部を含む筐体と、
    前記筐体内に配列された複数の磁気センサペアであって、各磁気センサペアは、前記少なくとも1つのワイヤが前記開口部を通って延在するときに信号を生成するように構成されており、前記信号が
    第1の方向の磁場を示す第1の信号と、
    第2の方向の磁場を示す第2の信号と、を含む、複数の磁気センサペアと、
    前記複数の磁気センサペアのうちの少なくとも2つ以上によって生成された前記信号に基づいて、前記少なくとも1つのワイヤ内の電流の測定値を導出するように構成されているハードウェアプロセッサと、を備える、装置。
  2. 前記第1の方向が、前記第2の方向に垂直である、請求項1に記載の装置。
  3. 前記複数の磁気センサペアの各々が、共通基準点に対して配列されて、各磁気センサペアについて、
    前記第1の方向が、前記磁気センサペアのセンサ基準点と前記共通基準点とを接続する線に垂直であり、
    前記第2の方向が、前記線に平行である、請求項1または2に記載の装置。
  4. 前記複数の磁気センサペアの全てについて、前記第1の方向と前記第2の方向との間の関係が同じである、請求項3に記載の装置。
  5. 前記第1の方向と前記第2の方向との間の前記関係は、前記第2の方向が、前記共通基準点から離れる方向を指し、前記第1の方向が、前記第2の方向の時計回り90度の回転である、請求項4に記載の装置。
  6. 前記第1の方向と前記第2の方向との間の前記関係は、前記第2の方向が、前記共通基準点から離れる方向を指し、前記第1の方向が、前記第2の方向の反時計回り90度の回転である、請求項4に記載の装置。
  7. 前記第1の方向と前記第2の方向との間の前記関係は、前記第2の方向が、前記共通基準点に向かう方向を指し、前記第1の方向が、前記第2の方向の時計回り90度の回転である、請求項4に記載の装置。
  8. 前記第1の方向と前記第2の方向との間の前記関係は、前記第2の方向が、前記共通基準点に向かう方向を指し、前記第1の方向が、前記第2の方向の反時計回り90度の回転である、請求項4に記載の装置。
  9. 前記少なくとも2つ以上の磁気センサペアが、第1の磁気センサおよび第2の磁気センサを含み、両方とも共通基準点に対して配列されて、
    前記第1の磁気センサについて、前記第1の方向が、前記第1の磁気センサのセンサ基準点と前記共通基準点とを接続する線に対して第1の角度にあり、前記第2の方向が、前記第1の方向に対して垂直であり、前記第1の磁気センサの前記センサ基準点と前記共通基準点とを接続する前記線に対して第2の角度にあり、
    前記第2の磁気センサについて、前記第1の方向が、前記第2の磁気センサのセンサ基準点と前記共通基準点とを接続する線に対して第3の角度にあり、前記第2の方向が、前記第1の方向に対して垂直であり、前記第2の磁気センサの前記センサ基準点と前記共通基準点とを接続する前記線に対して第4の角度にあるようにする、請求項1に記載の装置。
  10. 前記第1の角度が前記第3の角度に等しくなく、かつ前記第4の角度に等しくないときに、前記ハードウェアプロセッサが、前記第1の磁気センサと前記第2の磁気センサによって生成された前記信号に基づいて、前記少なくとも1つのワイヤ内の前記電流の前記測定値を導出する前または導出するときに、前記第1の角度と前記第3の角度との間の差を補償するか、または前記第1の角度と前記第4の角度との間の差を補償するように構成されている、請求項9に記載の装置。
  11. 前記第1の角度および前記第2の角度のいずれもゼロに等しくないときに、前記ハードウェアプロセッサが、前記第1の磁気センサによって生成された前記信号に基づいて、前記少なくとも1つのワイヤ内の前記電流の前記測定値を導出する前または導出するときに、前記第1の磁気センサの前記センサ基準点と前記共通基準点とを接続する前記線に対する平行状態からの前記第1の磁気センサの前記第1の方向または前記第2の方向のずれを補償するように構成されている、請求項9に記載の装置。
  12. 前記第3の角度および前記第4の角度のいずれもゼロに等しくないときに、前記ハードウェアプロセッサが、前記第2の磁気センサによって生成された前記信号に基づいて、前記少なくとも1つのワイヤ内の前記電流の前記測定値を導出する前または導出するときに、前記第2の磁気センサの前記センサ基準点と前記共通基準点とを接続する前記線に対する平行状態からの前記第2の磁気センサの前記第1の方向または前記第2の方向のずれを補償するように構成されている、請求項11に記載の装置。
  13. 前記磁気センサペアが、閉輪郭に沿って均一に配列されている、請求項1〜12のいずれか一項に記載の装置。
  14. 前記閉輪郭が、円形、楕円形、または四辺形である、請求項13に記載の装置。
  15. 前記複数の磁気センサペアのうちの1つ以上の各々が、第1および第2の磁気センサを含み、前記第1の磁気センサが、前記第1の信号を生成するように構成されており、前記第2の磁気センサが、前記第2の信号を生成するように構成されている、請求項1〜14のいずれか一項に記載の装置。
  16. 前記筐体が、第1の面および反対の第2の面を有し、
    前記複数の磁気センサペアのうちの1つ以上の各々の前記第1の磁気センサが、前記筐体の前記第1の面に設けられており、
    前記複数の磁気センサペアのうちの1つ以上の各々の前記第2の磁気センサが、前記筐体の前記第2の面に設けられている、請求項15に記載の装置。
  17. 前記複数の磁気センサペアのうちの1つ以上の各々について、前記第1の磁気センサが、ギャップによって前記第2の磁気センサから分離している、請求項15に記載の装置。
  18. 前記複数の磁気センサペアの前記第1の磁気センサが、前記複数の磁気センサペアの前記第2の磁気センサとインターリーブされている、請求項15に記載の装置。
  19. 前記複数の磁気センサペアのうちの1つ以上の各々が、多軸磁気センサを含む、請求項1〜14のいずれか一項に記載の装置。
  20. 前記複数の磁気センサペアが、ホール効果センサを含む、請求項1〜19のいずれか一項に記載の装置。
  21. 前記複数の磁気センサペアが、異方性磁気抵抗センサ(AMR)を含む、請求項1〜19のいずれか一項に記載の装置。
  22. 前記複数の磁気センサペアが、巨大磁気抵抗センサ(GMR)を含む、請求項1〜19のいずれか一項に記載の装置。
  23. 前記複数の磁気センサペアが、トンネル磁気抵抗センサ(TMR)を含む、請求項1〜19のいずれか一項に記載の装置。
  24. 前記複数の磁気センサペアが、磁気光学センサを含む、請求項1〜19のいずれか一項に記載の装置。
  25. 前記複数の磁気センサペアが、超伝導体電流センサを含む、請求項1〜19のいずれか一項に記載の装置。
  26. 前記少なくとも1つのワイヤが第1のワイヤであり、
    前記複数の磁気センサペアの各磁気センサペアは、前記第1のワイヤおよび第2のワイヤの両方が前記開口部を通って延在するときに前記信号を生成するように構成されており、
    前記ハードウェアプロセッサは、前記複数の磁気センサペアのうちの少なくとも2つ以上によって生成された前記信号に基づいて、前記第2のワイヤ内の電流の測定値を導出するようにさらに構成されている、請求項1〜25のいずれか一項に記載の装置。
  27. 前記データ処理システムによって導出された前記第2のワイヤ内の前記電流の前記測定値と、前記第1のワイヤ内の前記電流の前記測定値とのグラフィック表現を表示するように構成されている表示ユニットをさらに備える、請求項26に記載の装置。
  28. 前記表示ユニットが、前記第1のワイヤおよび前記第2のワイヤの相対位置を表示するようにさらに構成されている、請求項27に記載の装置。
  29. 前記ハードウェアプロセッサによって導出される前記少なくとも1つのワイヤ内の前記電流の前記測定値のグラフィック表現を表示するように構成されている出力デバイスをさらに備える、請求項1〜28のいずれか一項に記載の装置。
  30. 少なくとも1つのワイヤを通る電流の流れを測定するための装置を動作させるための方法であって、
    前記装置の筐体内の開口部内に前記ワイヤを囲んで、前記ワイヤが前記開口部を通って延在するようにし、前記開口部が、1つ以上のワイヤを受容するためのものであり、前記筐体が、その中またはその上に配列された複数の磁気センサペアを含む、囲むことと、
    前記装置のハードウェアプロセッサを使用して、前記ワイヤが前記開口部内に囲まれている間に前記複数の磁気センサペアによって生成された信号を受信することであって、前記複数の磁気センサペアの各磁気センサペアによって生成された信号が、
    第1の方向の磁場を示す第1の信号と、
    第2の方向の磁場を示す第2の信号と、を含む、受信することと、
    前記ハードウェアプロセッサを使用して、前記複数の磁気センサペアのうちの少なくとも2つ以上によって生成された前記信号に基づいて、前記ワイヤ内の電流の測定値を導出することと、を含む、方法。
  31. 前記ワイヤが、第1のワイヤであり、前記方法がさらに、第2のワイヤ内の電流を決定するためのものであり、前記方法が、
    前記第2の導体を前記開口部で囲んで、前記第2のワイヤが前記開口部を通って延在するようにする、囲むことと、
    前記ハードウェアプロセッサを使用して、前記第1のワイヤおよび前記第2のワイヤの両方が前記開口部内に囲まれている間に、前記複数の磁気センサペアによって生成された信号を受信することと、
    前記ハードウェアプロセッサを使用して、前記複数の磁気センサペアのうちの少なくとも2つ以上によって生成された前記信号に基づいて、前記第2のワイヤ内の電流の測定値を導出することと、をさらに含む、請求項30に記載の方法。
  32. ワイヤ内の電流を決定するための方法であって、
    1つ以上のワイヤを受容するための開口部を有する筐体内に配列された複数の磁気センサペアに、前記ワイヤが前記開口部を通って延在するときに、信号を生成させることであって、各磁気センサペアからの前記信号が、
    第1の方向の磁場を示す第1の信号と、
    第2の方向の磁場を示す第2の信号と、を含む、生成させることと、
    ハードウェアプロセッサを使用して、前記複数の磁気センサペアのうちの少なくとも2つ以上によって生成された前記信号に基づいて、前記ワイヤ内の電流の測定値を導出することと、を含む、方法。
  33. ワイヤ内の電流を決定するための方法であって、
    1つ以上のワイヤを受信するための開口部を有する筐体内に配列された複数の磁気センサペアによって生成された信号を受信することであって、前記信号が、前記ワイヤが前記開口部を通って延在している間に生成され、各磁気センサペアからの前記信号が、
    第1の方向の磁場を示す第1の信号と、
    第2の方向の磁場を示す第2の信号と、を含む、受信することと、
    前記複数の磁気センサペアのうちの少なくとも2つ以上によって生成された前記信号に基づいて、前記ワイヤ内の電流の測定値を導出することと、を含む、方法。
  34. マルチ導体ケーブルを通る電流の流れを測定するための装置であって、
    マルチ導体ケーブルを受容するように構成されている開口部を含む筐体と、
    前記開口部の周囲に配列され、第1の方向の磁場強度を測定するように構成されている第1の磁気センサと、
    前記開口部の周囲に配列され、第2の方向の磁場強度を測定するように構成されている第2の磁気センサと、
    前記第1の磁気センサおよび前記第2の磁気センサからの出力に基づいて、前記マルチ導体ケーブルの単一の導体を通って流れる電流を決定するように構成されているプロセッサと、を備える、装置。
  35. 前記プロセッサが、前記第1の磁気センサおよび前記第2の磁気センサからの前記出力に基づいて、前記マルチ導体ケーブルの第2の個々の導体を通って流れる電流を決定するようにさらに構成されている、請求項34に記載の装置。
  36. 前記第1の磁気センサが、異方性磁気抵抗性センサを含む、請求項34に記載の装置。
  37. 前記プロセッサが、前記単一のワイヤを通って流れる前記電流を計算するための非線形演算に基づいて、前記単一の導体を通って流れる前記電流を決定するように構成されている、請求項34に記載の装置。
  38. 前記プロセッサが、最小二乗フィッティング演算に少なくとも部分的に基づいて、前記単一の導体を通って流れる前記電流を決定するように構成されている、請求項34に記載の装置。
  39. 前記第1の磁気センサのうちの磁気センサと前記プロセッサとの間の信号経路内にアナログフロントエンドおよびアナログデジタル変換器をさらに備える、請求項34に記載の装置。
  40. 前記第1の方向が、前記第2の方向に実質的に直交する、請求項34に記載の装置。
  41. 前記第1の磁気センサおよび前記第2の磁気センサが、前記筐体内に配設されている、請求項34に記載の装置。
  42. 前記第1の磁気センサが、4つの磁気センサを含む、請求項34に記載の装置。
  43. 前記4つの磁気センサが、ホイートストンブリッジ構成で配設されている、請求項42に記載の装置。
  44. 前記プロセッサが、前記第1の磁気センサおよび前記第2の磁気センサのうちの少なくともいくつかによって測定された1つ以上の磁場強度の決定、ならびにターゲット測定領域内の前記単一の導体の位置の決定に少なくとも部分的に基づいて、前記単一の導体を通って流れる前記電流を決定するように構成されている、請求項34に記載の装置。
  45. マルチ導体ケーブルを通って流れる電流を測定する方法であって、
    ターゲット測定ゾーン内のマルチ導体ケーブルの第1のワイヤおよび第2のワイヤの投影位置を決定することと、
    第1の投影電流値を前記第1のワイヤに、第2の投影電流値を前記第2のワイヤに割り当てることと、
    前記第1のワイヤを通って流れる第1の電流および前記第2のワイヤを通って流れる第2の電流によって生成される磁場の磁場強度を測定することであって、前記磁場強度が、前記ターゲット測定ゾーンの周囲に配列された磁気センサのセットを使用して測定される、測定することと、
    前記第1のワイヤの前記投影位置および前記第2のワイヤの前記投影位置に少なくとも部分的に基づいて、予想磁場強度を決定することと、
    前記測定された磁場強度および前記予想磁場強度に少なくとも部分的に基づいて誤差値を決定することと、
    前記誤差値が誤差閾値を満たさないと決定されたときに、前記第1のワイヤの前記投影位置を調整することと、
    前記誤差値が確かに前記誤差閾値を満たすと決定されたときに、前記第1のワイヤの前記投影位置および前記磁場強度に少なくとも部分的に基づいて、前記第1のワイヤを流れる前記第1の電流の電流値を決定することと、を含む、方法。
  46. 前記マルチ導体ケーブルが、少なくとも2つのワイヤを含む、請求項45に記載の方法。
  47. 前記第1の投影電流値および前記第2の投影電流値が、同じ大きさであるが、反対の位相を有する、請求項45に記載の方法。
  48. 前記磁場が、前記第1のワイヤを通って流れる前記第1の電流によって生成された第1の磁場、および/または前記第2のワイヤを通って流れる前記第2の電流によって生成された第2の磁場の集約である、請求項45に記載の方法。
  49. 前記誤差値が前記誤差閾値を満たさないと決定されたときに、前記第2のワイヤの前記投影位置を調整することをさらに含む、請求項45に記載の方法。
  50. 前記誤差値が前記誤差閾値を満たすと決定されたときに、前記第2のワイヤの前記投影位置および前記磁場強度に少なくとも部分的に基づいて、前記第2のワイヤを通って流れる前記第2の電流の第2の電流値を決定することをさらに含む、請求項45に記載の方法。
  51. 前記磁気センサのセットが、第1の磁気センサおよび第2の磁気センサを含み、前記第1の磁気センサが、第1の方向の前記磁場強度を測定するように構成されており、前記第2の磁気センサが、第2の方向の前記磁場強度を測定するように構成されている、請求項45に記載の方法。
  52. 前記マルチ導体ケーブルの前記第1のワイヤおよび前記第2のワイヤの前記投影位置を決定することが、前記第1のワイヤに第1のデフォルト位置を割り当て、前記第2のワイヤに第2のデフォルト位置を割り当てることを含む、請求項45に記載の方法。
  53. 前記誤差値が前記誤差閾値を満たす点における前記第1のワイヤの前記投影位置を決定するために最小二乗フィッティング演算を行うことをさらに含む、請求項45に記載の方法。
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