JP2021524888A - 低ゲージのレベリングされた缶体原料及びそれを作製する方法 - Google Patents

低ゲージのレベリングされた缶体原料及びそれを作製する方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021524888A
JP2021524888A JP2020567016A JP2020567016A JP2021524888A JP 2021524888 A JP2021524888 A JP 2021524888A JP 2020567016 A JP2020567016 A JP 2020567016A JP 2020567016 A JP2020567016 A JP 2020567016A JP 2021524888 A JP2021524888 A JP 2021524888A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aluminum alloy
alloy product
maximum
adipate
product
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020567016A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2019232374A5 (ja
Inventor
イアン・マッソン・キャンベル
トーマス・ヴットケ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Novelis Inc Canada
Original Assignee
Novelis Inc Canada
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Novelis Inc Canada filed Critical Novelis Inc Canada
Publication of JP2021524888A publication Critical patent/JP2021524888A/ja
Priority to JP2023003285A priority Critical patent/JP2023055724A/ja
Publication of JPWO2019232374A5 publication Critical patent/JPWO2019232374A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22FCHANGING THE PHYSICAL STRUCTURE OF NON-FERROUS METALS AND NON-FERROUS ALLOYS
    • C22F1/00Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working
    • C22F1/04Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working of aluminium or alloys based thereon
    • C22F1/047Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working of aluminium or alloys based thereon of alloys with magnesium as the next major constituent
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C21/00Alloys based on aluminium
    • C22C21/06Alloys based on aluminium with magnesium as the next major constituent
    • C22C21/08Alloys based on aluminium with magnesium as the next major constituent with silicon
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D21/00Casting non-ferrous metals or metallic compounds so far as their metallurgical properties are of importance for the casting procedure; Selection of compositions therefor
    • B22D21/002Castings of light metals
    • B22D21/007Castings of light metals with low melting point, e.g. Al 659 degrees C, Mg 650 degrees C
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C21/00Alloys based on aluminium
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22FCHANGING THE PHYSICAL STRUCTURE OF NON-FERROUS METALS AND NON-FERROUS ALLOYS
    • C22F1/00Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working
    • C22F1/04Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working of aluminium or alloys based thereon

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Continuous Casting (AREA)
  • Metal Rolling (AREA)

Abstract

缶体原料製造用の縮小されたゲージを有する、レベリングされ、脱脂されたアルミニウム合金が本明細書に記載されている。アルミニウム合金は、改善された成形性を示す。アルミニウム合金を処理して、飲料缶体を製造するための方法も本明細書に記載されている。本明細書に記載されているアルミニウム合金及びシートは、高い生産率でカップ及び飲料缶体を製造するのに適している。【選択図】なし

Description

優先権
本出願は、2018年6月1日に出願された米国特許仮出願第62/679,222号の優先権及び出願利益を主張するものであり、参照によってその全体が本明細書に組み込まれる。
本開示は、アルミニウム合金製品及びその特性に関する。本開示は、さらに缶体原料ならびにそれを製造及び処理する方法に関する。
金属缶は、よく知られており、飲料容器として広く使用されている。従来の飲料缶体は、一般に、缶体の強度要件を達成するために必要だと考えられる少なくとも240μmの厚さの金属からできている。飲料缶体は、高い生産率で製造され、ゲージダウンによって飲料缶の金属含有量、したがって、コストを低減する需要がますます高まっている。カッパープレスにおける金属関連のつまり及びボディーメーカーにおけるティアーオフ及びドーム割れを排除することによって飲料缶の産生率をさらに高めることへの需要もある。しかしながら、冷間圧延アルミニウムシートの固有の非平坦性、不十分な表面潤滑性、表面微粉及び残留圧延油の存在、ならびに既存のアルミニウム缶体原料の成形特性は、うまく金属含有量を低下させるの(軽量化)を妨げる場合があり、缶体製造の生産性率を低下させることがある。
本発明の対象の実施形態は、この概要ではなく、特許請求の範囲によって定められる。この概要は、本発明の様々な態様の高レベルの概要であり、以下の詳細な説明のセクションでさらに説明される概念の一部を紹介している。本概要は、特許請求される主題の重要なまたは本質的な特徴を特定することを意図しておらず、特許請求される主題の範囲を決定するために単独で使用されることも意図していない。主題は、明細書全体、いずれかまたは全ての図面、及び各請求項の適切な部分を参照することにより理解されるべきである。
缶体原料として使用するためのアルミニウム合金シートなどのアルミニウム合金製品を製造する方法が本明細書に記載されている。本方法は、約0.05〜0.4wt.%のCu、0.25〜0.9wt.%のFe、0.8〜3.0wt.%のMg、0.1〜2.0wt.%のMn、0.2〜0.7wt.%のSi、最大0.1wt.%のTi、最大0.25wt.%のZn、最大0.4wt.%のCr、最大0.15wt.%の不純物、及びAlを含むアルミニウム合金を鋳造して、鋳造アルミニウム合金を形成することと、鋳造アルミニウム合金を加熱することと、鋳造アルミニウム合金を熱間圧延して、圧延製品を製造することと、圧延製品を冷間圧延して、アルミニウム合金製品を製造することと、アルミニウム合金製品をレベリングすることとを含む。任意に、鋳造することは、半連続ダイレクトチル鋳塊鋳造またはストリップ鋳造によって行うことができる。場合によっては、鋳造アルミニウムを加熱するステップは、鋳造アルミニウム合金を均質化することを含む。本方法は、アルミニウム合金製品を脱脂することと、アルミニウム合金製品からアルミニウム微粉、圧延油、及び破片を除去することと、及び/またはカッピング潤滑剤によりアルミニウム合金製品を潤滑することと、をさらに含むことができる。場合によっては、脱脂するプロセスは、溶媒または温水の使用を含む。
本明細書に記載の方法により作製されるアルミニウム合金製品も本明細書に記載されている。アルミニウム合金は、3xxxシリーズのアルミニウム合金または5xxxシリーズのアルミニウム合金を含むことができる。場合によっては、アルミニウム合金は、約0.05〜0.3wt.%のCu、0.4〜0.8wt.%のFe、0.8〜2.8wt.%のMg、0.1〜1.5wt.%のMn、0.25〜0.6wt.%のSi、最大0.1wt.%のTi、0.1〜0.25wt.%のZn、最大0.35wt.%のCr、最大0.15wt.%の不純物、及びAlを含む。
アルミニウム合金製品は、シートであってもよい。場合によっては、アルミニウム合金製品は、約240μm未満(例えば、約170μmから約240μm未満または約180μmから約230μm)の厚さを含む。シートは、少なくとも約260MPaの縦方向降伏強度(例えば、約260MPaから約300MPa)を有してもよい。任意に、アルミニウム合金製品の1つ以上の表面は、等方性の表面テクスチャを含む。アルミニウム合金製品の1つ以上の表面は、任意に0.1から0.7のテクスチャアスペクト比を有してもよい。場合によっては、アルミニウム合金製品の1つ以上の表面は、1側面あたり少なくとも約200mg/m(mg/m/側面)(例えば、約200mg/m/側面から約1000mg/m/側面または約500mg/m/側面から約800mg/m/側面)のカッピング潤滑剤を含む。任意に、アルミニウム合金製品の1つ以上の表面は、約5mg/m/側面から約100mg/m/側面(例えば、約10mg/m/側面から約25mg/m/側面または約20mg/m/側面から約50mg/m/側面)の量でポスト潤滑剤を含む。場合によっては、ポスト潤滑剤は、ジブチルアジパート、ジブチルセバケート、ジヘキシルアジパート、ジヘキシルセバケート、ジシクロヘキシルアジパート、ジシクロヘキシルセバケート、ジオクチルアジパート、ジオクチルセバケート、ジイソデシルアジパート、ジイソデシルセバケート、ジウンデシルアジパート、ジウンデシルセバケート、ジドデカニルアジパート、ジドデカニルセバケート、ジフェニルセバケート、ジフェニルアジパート、またはこれらの混合物を含んでもよい。任意に、アルミニウム合金製品のレベリングは、縦方向に行われる。レベリングは、冷間圧延の残留応力が低減されるよう行われてもよく、これが、はるかに平坦な製品をもたらす。場合によっては、アルミニウム合金製品は、圧延プロセスからのアルミニウム微粉、圧延油、及び表面破片を実質的に含まない。アルミニウム合金製品は、飲料缶体を含むことができる。
約0.05〜0.4wt.%のCu、0.25〜0.9wt.%のFe、0.8〜3.0wt.%のMg、0.1〜2.0wt.%のMn、0.2〜0.7wt.%のSi、最大0.1wt.%のTi、最大0.25wt.%のZn、最大0.4wt.%のCr、最大0.15wt.%の不純物、及びAlを含むアルミニウム合金を含むアルミニウム合金製品が本明細書にさらに記載されており、このアルミニウム合金製品は、約240μm未満(例えば、約170μmから約240μm未満または約180μmから約230μm)の厚さを含む。任意に、アルミニウム合金は、約0.05〜0.3wt.%のCu、0.4〜0.8wt.%のFe、0.8〜2.8wt.%のMg、0.1〜1.5wt.%のMn、0.25〜0.6wt.%のSi、最大0.1wt.%のTi、0.1〜0.25wt.%のZn、最大0.35wt.%のCr、最大0.15wt.%の不純物、及びAlを含む。場合によっては、アルミニウム合金製品の1つ以上の表面は、0.1から0.7のテクスチャアスペクト比を有する。
本発明の他の目的及び利点は、非限定例の以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
本開示の一例による様々なソーキング温度に関するソーキング時間に対する降伏強度のグラフである。 本開示の一例による様々なソーキング温度に関するソーキング時間に対する最高引張強度のグラフである。 本開示の一例による様々なソーキング温度に関するソーキング時間に対する展性のグラフである。 本開示の一例による様々なソーキング温度に関するソーキング時間に対する全伸びのグラフである。 本開示の一例による様々なソーキング温度に関するソーキング時間に対する降伏応力のグラフである。
改善された成形性を有するゲージが縮小されたアルミニウム合金、アルミニウム合金を含む製品、及び製品を作製する方法が本明細書に記載されている。本明細書に記載されているアルミニウム合金組成物及び方法は、アルミニウム飲料缶体などの製品の効率的な製造のための、原料使用量及び産生率の両方で改善されたアルミニウム合金シートを提供する。例えば、本明細書に記載されているアルミニウム合金シートは、缶体に使用される従来のアルミニウム合金シートと比較して縮小されたゲージ(例えば、約180μmから約240μm)を有し、その結果として、それぞれの飲料缶中のアルミニウムの量が低減される。本明細書に記載されているアルミニウム合金シートから作製される缶体は、この縮小されたゲージで飲料缶に対する所望の強度特性を達成する。
さらに、本明細書に記載されているアルミニウム合金シートは、等方性の表面テクスチャを有する。表面の異方性は、ISO25178に従いテクスチャアスペクト比(Str)によって測定することができる。Str値は、圧延方向に対して任意の方向で測定された最長波長に対する最短波長の比である。一部の例において、本明細書に記載されている合金シートの表面に関するStr値は、約0.1から約0.7である。例えば、Str値は、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、または0.7であってもよい。しかしながら、缶体原料を作製するために使用される従来のアルミニウム合金シートは、一般に異方性の表面テクスチャを有する。従来の合金シートの表面に関するStr値は、0.1未満である。従来の缶体原料の異方性の性質は、ドーム割れ及びティアーオフなどの成形性の問題を引き起こす可能性がある。本明細書に記載されているアルミニウム合金製品は、著しい異方性がない。
さらに、本明細書に記載されているアルミニウム合金シートは、従来法により作製された従来の缶体原料と比較して、缶体のさらに効率的な製造に使用することができる。従来の缶体原料は、熱間圧延及び冷間圧延からの、高レベルの表面破片を含む。そのような破片は、カッパー工作機械への微粉の蓄積及び付加的な工具の摩耗の原因となり、さらにボディーメーカークーラントの頻繁な洗浄も必要とさせる。本明細書に記載されているいくつかの方法によると、缶体原料として使用するためのアルミニウム合金シートは、脱脂され、レベリングされ、及び/または適した潤滑剤で潤滑され、それが、カッピングプレスが高速で効率的に作動するのを可能にする。例えば、カッピングプレスは、大幅な供給の問題なく、さらに追加のカッパー潤滑剤を塗布する必要なく、本明細書に記載されるアルミニウム合金シートを1分あたり200から500ストローク(spm)の範囲の速度で処理することができる。
定義及び説明
本明細書中で使用される「発明(invention)」、「本発明(the invention)」、「この発明(this invention)」及び「本発明(the present invention)」という用語は、本特許出願及び添付の特許請求の範囲の主題の全てを広く指すことが意図される。これらの用語を含む記述は、本明細書に記載されている主題を限定しない、または添付の特許請求の範囲の意味もしくは範囲を限定しないと理解されるべきである。
この説明では、「シリーズ」または「3xxx」などのアルミニウム業界の名称で識別される合金について言及がなされている。アルミニウム及びその合金の命名及び識別に最も一般に使用される番号名称体系の理解については、両方ともアルミニウム協会により発行された「International Alloy Designations and Chemical Composition Limits for Wrought Aluminum and Wrought Aluminum Alloys」または「Registration Record of Aluminum Association Alloy Designations and Chemical Compositions Limits for Aluminum Alloys in the Form of Castings and Ingot」を参照のこと。
本明細書で使用される場合、「a」、「an」、または「the」の意味は、文脈が明らかに別のことを指示しない限り、単数形及び複数形の言及を含む。
本明細書で使用される場合、プレートは一般に、約15mmを超える厚みを有する。例えば、プレートは、約15mmを超え、約20mmを超え、約25mmを超え、約30mmを超え、約35mmを超え、約40mmを超え、約45mmを超え、約50mmを超え、または約100mmを超える厚さを有するアルミニウム製品を指し得る。
本明細書で使用される場合、シェート(シートプレートとも称される)は一般に、約4mm〜約15mmの厚さを有する。例えば、シェートは、約4mm、約5mm、約6mm、約7mm、約8mm、約9mm、約10mm、約11mm、約12mm、約13mm、約14mm、または約15mmの厚さを有し得る。
本明細書で使用される場合、シートは一般に、約4mm未満の厚さを有するアルミニウム製品を指す。例えば、シートは、約4mm未満、約3mm未満、約2mm未満、約1mm未満、約0.5mm未満、約0.3mm未満、または約0.1mm未満の厚みを有し得る。
本明細書で使用される場合、「鋳造金属製品」、「鋳造製品」、「鋳造アルミニウム合金製品」などの用語は、互換性があり、ダイレクトチル鋳造(ダイレクトチル同時鋳造を含む)または半連続鋳造、連続鋳造(例えば、双ベルト鋳造機、双ロール鋳造機、ブロック鋳造機、もしくは他の任意の連続鋳造機の使用によるものを含む)、電磁鋳造、熱間トップ鋳造、または他の任意の鋳造法により製造された製品を指す。
本明細書に開示される範囲は全て、それらに包含されるありとあらゆる部分範囲を包含すると理解されるべきである。例えば、記載された範囲「1〜10」は、最小値1と最大値10の間の(且つこれらを含む)ありとあらゆる部分範囲を含むと考えられるべきであり、すなわち、全ての部分範囲は、1以上の最小値、例えば、1から6.1、から始まり、10以下の最大値、例えば、5.5〜10、で終わる。
以下のアルミニウム合金は、合金の総重量に基づく重量百分率(wt.%)としてその元素組成に関して記載されている。各合金の特定の例において、残部は、アルミニウムであり、不純物の合計が0.15%の最大wt.%である。
アルミニウム合金及び製品
アルミニウム合金、それから作製される製品、ならびにアルミニウム合金及び製品を作製する方法が本明細書に記載されている。本明細書に記載されている製品としては、例えば、等方性の表面テクスチャを有する縮小されたゲージのシートが挙げられる。そのような製品は、例えば、缶体原料として使用することができる。具体的には、約240μmよりも低いゲージを有する本明細書に記載されているアルミニウム合金製品は、240μmゲージ以上を有する従来のアルミニウム合金缶体原料の強度を示す。本明細書に記載されているアルミニウム合金製品は、比較的平坦なシートを製造するために有利にもレベリングされ、これが、高速なカッピングプレスにおけるアルミニウム合金製品の効率的な使用を可能にする。縮小されたゲージのアルミニウム合金シートは、260MPa以上の縦方向降伏強度を示すことができる。さらに、本明細書に記載されているアルミニウム合金製品は、非常に優れた表面品質を示し、これは、視覚的により輝いたアルミニウム缶をもたらす。アルミニウム合金製品はまた、カッピングに先立って追加の潤滑剤を必要としないような優れた潤滑性を示す。さらに、アルミニウム微粉、表面破片、及び圧延油がアルミニウム合金製品から除去されて、カッピング及びボディーメーカープレスの汚染の可能性を低下させる。本明細書中で開示されている製品のレベリングされ、潤滑された表面の結果として、カッピングラインにおける中断時間を大幅に削減することができ、それによって、生産率の大幅な改善及び運転コストの削減がもたらされる。
さらに、等方性の圧延表面のため、表面摩擦及び潤滑剤の分布がもはや圧延方向に依存しない。したがって、方向的により一定の形態は、ボディーメーカー作業における絞り、壁のしごき加工、及びドーム形成能力を向上させる(例えば、より少ないパンチスルー、ティアーオフ、ドーム割れ(または「穴が開いたドーム」)ならびに「ブリードスルー」の傾向の抑制)。
さらに、本明細書に記載されているアルミニウム合金製品は、潤滑、及び製品の表面破損または応力変形の原因となる場合もあるフィードロールの使用なしにカッピングラインを進ませることができる。Lenz効果を利用することによって、アルミニウム合金製品は、磁石を回転させて、電流及び磁場を誘導することによってカッピングラインを進ませることができる。Lenz効果の使用は、それによって、従来の圧縮及びピンチロールによる応力変形及び/または表面欠陥の可能性を解消する。
本明細書に記載されている製品及び方法に使用するためのアルミニウム合金としては、3xxxシリーズアルミニウム合金及び5xxxシリーズアルミニウム合金が挙げられる。適した3xxxシリーズアルミニウム合金としては、例えば、AA3002、AA3102、AA3003、AA3103、AA3103A、AA3103B、AA3203、AA3403、AA3004、AA3004A、AA3104、AA3204、AA3304、AA3005、AA3005A、AA3105、AA3105A、AA3105B、AA3007、AA3107、AA3207、AA3207A、AA3307、AA3009、AA3010、AA3110、AA3011、AA3012、AA3012A、AA3013、AA3014、AA3015、AA3016、AA3017、AA3019、AA3020、AA3021、AA3025、AA3026、AA3030、AA3130、及びAA3065が挙げられる。
適した5xxxシリーズアルミニウム合金としては、例えば、AA5005、AA5005A、AA5205、AA5305、AA5505、AA5605、AA5006、AA5106、AA5010、AA5110、AA5110A、AA5210、AA5310、AA5016、AA5017、AA5018、AA5018A、AA5019、AA5019A、AA5119、AA5119A、AA5021、AA5022、AA5023、AA5024、AA5026、AA5027、AA5028、AA5040、AA5140、AA5041、AA5042、AA5043、AA5049、AA5149、AA5249、AA5349、AA5449、AA5449A、AA5050、AA5050A、AA5050C、AA5150、AA5051、AA5051A、AA5151、AA5251、AA5251A、AA5351、AA5451、AA5052、AA5252、AA5352、AA5154、AA5154A、AA5154B、AA5154C、AA5254、AA5354、AA5454、AA5554、AA5654、AA5654A、AA5754、AA5854、AA5954、AA5056、AA5356、AA5356A、AA5456、AA5456A、AA5456B、AA5556、AA5556A、AA5556B、AA5556C、AA5257、AA5457、AA5557、AA5657、AA5058、AA5059、AA5070、AA5180、AA5180A、AA5082、AA5182、AA5083、AA5183、AA5183A、AA5283、AA5283A、AA5283B、AA5383、AA5483、AA5086、AA5186、AA5087、AA5187、及びAA5088が挙げられる。
一部の例において、本明細書に記載されている製品及び方法に使用するための合金は、表1に示される以下の元素組成を有してもよい。
表1
Figure 2021524888
一部の例において、合金は、表2に示される以下の元素組成を有してもよい。
表2
Figure 2021524888
一部の例において、本明細書に記載されている合金は、合金の総重量に基づいて約0.05%から約0.40%(例えば、約0.05%から約0.35%または約0.10%から約0.30%)の量で銅(Cu)を含む。例えば、合金は、0.05%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09%、0.10%、0.11%、0.12%、0.13%、0.14%、0.15%、0.16%、0.17%、0.18%、0.19%、0.20%、0.21%、0.22%、0.23%、0.24%、0.25%、0.26%、0.27%、0.28%、0.29%、0.30%、0.31%、0.32%、0.33%、0.34%、0.35%、0.36%、0.37%、0.38%、0.39%、または0.40%のCuを含んでもよい。全て、wt.%単位で表される。
一部の例において、本明細書に記載されている合金は、合金の総重量に基づいて約0.25%から約0.9%(例えば、約0.3%から約0.85%または約0.4%から約0.8%)の量で鉄(Fe)を含む。例えば、合金は、0.25%、0.26%、0.27%、0.28%、0.29%、0.30%、0.31%、0.32%、0.33%、0.34%、0.35%、0.36%、0.37%、0.38%、0.39%、0.40%、0.41%、0.42%、0.43%、0.44%、0.45%、0.46%、0.47%、0.48%、0.49%、0.5%、0.51%、0.52%、0.53%、0.54%、0.55%、0.56%、0.57%、0.58%、0.59%、0.6%、0.61%、0.62%、0.63%、0.64%、0.65%、0.66%、0.67%、0.68%、0.69%、0.7%、0.71%、0.72%、0.73%、0.74%、0.75%、0.76%、0.77%、0.78%、0.79%、0.8%、0.81%、0.82%、0.83%、0.84%、0.85%、0.86%、0.87%、0.88%、0.89%、または0.9%のFeを含んでもよい。全て、wt.%単位で表される。
一部の例において、本明細書に記載されている合金は、合金の総重量に基づいて約0.8%から約3.0%(例えば、約0.8%から約2.8%または約1.0%から約2.5%)の量でマグネシウム(Mg)を含む。例えば、合金は、0.8%、0.81%、0.82%、0.83%、0.84%、0.85%、0.86%、0.87%、0.88%、0.89%、0.9%、0.91%、0.92%、0.93%、0.94%、0.95%、0.96%、0.97%、0.98%、0.99%、1.0%、1.1%、1.2%、1.3%、1.4%、1.5%、1.6%、1.7%、1.8%、1.9%、2.0%、2.1%、2.2%、2.3%、2.4%、2.5%、2.6%、2.7%、2.8%、2.9%、または3.0%のMgを含んでもよい。全て、wt.%単位で表される。
一部の例において、本明細書に記載されている合金は、合金の総重量に基づいて約0.1%から約2.0%(例えば、約0.1%から約1.5%または約0.5%から約1.5%)の量でマンガン(Mn)を含む。例えば、合金は、0.1%、0.11%、0.12%、0.13%、0.14%、0.15%、0.16%、0.17%、0.18%、0.19%、0.2%、0.21%、0.22%、0.23%、0.24%、0.25%、0.26%、0.27%、0.28%、0.29%、0.3%、0.31%、0.32%、033%、0.34%、0.35%、0.36%、0.37%、0.38%、0.39%、0.4%、0.41%、0.42%、0.43%、0.44%、0.45%、0.46%、0.47%、0.48%、0.49%、0.5%、0.51%、0.52%、0.53%、0.54%、0.55%、0.56%、0.57%、0.58%、0.59%、0.6%、0.61%、0.62%、0.63%、0.64%、0.65%、0.66%、0.67%、0.68%、0.69%、0.7%、0.71%、0.72%、0.73%、0.74%、0.75%、0.76%、0.77%、0.78%、0.79%、0.8%、0.81%、0.82%、0.83%、0.84%、0.85%、0.86%、0.87%、0.88%、0.89%、0.9%、0.91%、0.92%、0.93%、0.94%、0.95%、0.96%、0.97%、0.98%、0.99%、1.0%、1.1%、1.2%、1.3%、1.4%、1.5%、1.6%、1.7%、1.8%、1.9%、または2.0%のMnを含んでもよい。全て、wt.%単位で表される。
一部の例において、本明細書に記載されている合金は、合金の総重量に基づいて約0.2%から約0.7%(例えば、約0.25%から約0.6%または約0.3%から約0.55%)の量でケイ素(Si)を含む。例えば、合金は、0.2%、0.21%、0.22%、0.23%、0.24%、0.25%、0.26%、0.27%、0.28%、0.29%、0.3%、0.31%、0.32%、0.33%、0.34%、0.35%、0.36%、0.37%、0.38%、0.39%、0.4%、0.41%、0.42%、0.43%、0.44%、0.45%、0.46%、0.47%、0.48%、0.49%、0.5%、0.51%、0.52%、0.53%、0.54%、0.55%、0.56%、0.57%、0.58%、0.59%、0.6%、0.61%、0.62%、0.63%、0.64%、0.65%、0.66%、0.67%、0.68%、0.69%、または0.7%のSiを含んでもよい。全て、wt.%単位で表される。
一部の例において、本明細書に記載されている合金は、合金の総重量に基づいて最大約0.1%(例えば、約0.01%から約0.08%または約0.02%から約0.05%)の量でチタン(Ti)を含む。例えば、合金は、0.01%、0.02%、0.03%、0.04%、0.05%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09%、または0.1%のTiを含んでもよい。場合によっては、Tiは、合金中に存在しない(すなわち、0%)。全て、wt.%単位で表される。
一部の例において、本明細書に記載されている合金は、合金の総重量に基づいて最大約0.25%(例えば、約0.01%から約0.25%または約0.1%から約0.2%)の量で亜鉛(Zn)を含む。例えば、合金は、0.01%、0.02%、0.03%、0.04%、0.05%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09%、0.1%、0.11%、0.12%、0.13%、0.14%、0.15%、0.16%、0.17%、0.18%、0.19%、0.2%、0.21%、0.22%、0.23%、0.24%、または0.25%のZnを含んでもよい。場合によっては、Znは、合金中に存在しない(すなわち、0%)。全て、wt.%単位で表される。
一部の例において、本明細書に記載されている合金は、合金の総重量に基づいて最大約0.4%(例えば、約0.01%から約0.35%または約0.05%から約0.3%)の量でクロム(Cr)を含む。例えば、合金は、0.01%、0.02%、0.03%、0.04%、0.05%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09%、0.1%、0.11%、0.12%、0.13%、0.14%、0.15%、0.16%、0.17%、0.18%、0.19%、0.2%、0.21%、0.22%、0.23%、0.24%、0.25%、0.26%、0.27%、0.28%、0.29%、0.3%、0.31%、0.32%、0.33%、0.34%、0.35%、0.36%、0.37%、0.38%、0.39%、または0.4%のCrを含んでもよい。場合によっては、Crは、合金中に存在しない(すなわち、0%)。全て、wt.%単位で表される。
任意に、本明細書に記載されている合金組成物は、約0.05%以下、0.04%以下、0.03%以下、0.02%以下、または0.01%以下の量で、不純物と呼ばれることもある他の微量元素をさらに含む場合がある。これらの不純物としては、Zr、Sn、Ga、Ca、Bi、Na、Pb、またはそれらの組み合わせを挙げることができるが、これらに限定されない。したがって、Zr、Sn、Ga、Ca、Bi、Na、またはPbは、0.05%以下、0.04%以下、0.03%以下、0.02%以下または0.01%以下の量で合金中に存在することもある。場合によっては、全ての不純物の合計は、0.15%を超えない(例えば、0.10%)。全て、wt.%単位で表される。合金の残りのパーセンテージが、アルミニウムである。
本明細書に記載されているアルミニウム合金を含む様々な製品を製造することができる。本明細書に記載されているアルミニウム合金製品は、任意の適したゲージを有することが可能である。一部の例において、アルミニウム合金製品は、シートであってもよい。任意に、シートゲージは、約240μm未満(例えば、約170μmから約240μm未満、約180μmから約230μm、または約190μmから約220μm)である。例えば、シートは、約170μm、175μm、180μm、185μm、190μm、195μm、200μm、205μm、210μm、215μm、220μm、225μm、230μm、235μm、または240μmのゲージを有してもよい。シートは、缶体原料として使用することができる。
アルミニウム合金製品特性
本明細書に記載されているアルミニウム合金製品は、適した強度及び高い成形性を含む、所望の特性の組み合わせを有する。アルミニウム合金製品は、少なくとも約260MPaの縦方向降伏強度(例えば、約260MPaから約300MPa)を示すことができる。例えば、縦方向降伏強度は、少なくとも約260MPa、少なくとも約265MPa、少なくとも約270MPa、少なくとも約275MPa、少なくとも約280MPa、少なくとも約285MPa、少なくとも290MPa、少なくとも約295MPa、または少なくとも約300MPaであってもよい。
一部の例において、アルミニウム合金製品は、実質的に均質で、不均質性な領域がほとんどない。任意に、アルミニウム合金製品は、以下にさらに詳細に説明するとおりレベリングされて、残留応力を減少させ、冷間圧延されて、等方性の表面テクスチャを形成することができる。一部の例において、アルミニウム合金製品は、縦方向にテンションレベリングされる。一部の例において、アルミニウム合金製品は、熱レベリングされる。任意に、アルミニウム合金ストリップなどのアルミニウム合金製品のレベリングは、x及びy方向に2mmの分解能の平坦性テーブル上で測定することができる。レベリングされたシートの平坦性は、I−unit単位で測定することができる。場合によっては、高さ及び長さの偏差(すなわち、平坦でない領域)を測定することができ、以下の式によってI−unitを算出することができる。
I−unit=(DL/L)×10単位 (1)
式中、DLは、長さの偏差であり、Lは、レベリングされたシートのセグメント長さである。一部の例において、レベリングされたシートは、約50以下(例えば、約45以下、約40以下、約35以下、約30以下、約25以下、約20以下、約15以下、約10以下、または約5以下)のI値を有してもよい。
一部の例において、アルミニウム合金製品の1つ以上の表面は、圧延用潤滑剤、アルミニウム微粉、及び破片を実質的に含まない。本明細書中で使用される場合、「圧延用潤滑剤、アルミニウム微粉、及び破片を実質的に含まない」という用語は、アルミニウム合金製品の1つ以上の表面が、アルミニウム合金製品表面の1平方ミリメートル(mm)あたり約1%未満、約0.1%未満、約0.01%未満、約0.001%未満、約0.0001%未満、または0%の要素(例えば、圧延用潤滑剤、アルミニウム微粉、及び/または破片)を含んでもよいことを意味する。一部の例において、アルミニウム合金製品は、1つ以上の表面に、カッピングプロセスなど、下流の処理に使用するためのカッピング潤滑剤を含む。場合によっては、アルミニウム合金製品の1つ以上の表面は、1側面、1平方メートル(m)あたり少なくとも約200mgのカッピング潤滑剤(例えば、1側面あたり約200mg/mから約1000mg/mまたは約500mg/mから約800mg/mのカッピング潤滑剤)を有する。例えば、アルミニウム合金製品の1つ以上の表面は、1側面あたり約200mg/m、約250mg/m、約300mg/m、約350mg/m、約400mg/m、約450mg/m、約500mg/m、約550mg/m、約600mg/m、約650mg/m、約700mg/m、約750mg/m、約800mg/m、約850mg/m、約900mg/m、約950mg/m、または約1000mg/mのカッピング潤滑剤を有してもよい。潤滑剤は、飲料缶体の製造のための追加の潤滑剤の必要性を排除することができる。
場合によっては、アルミニウム合金製品は、1つ以上の表面に、空気中の水分に関連する腐食ならびに輸送及び伸ばす間の重なり合う動きによるフレッティング腐食を抑制するのを助けるためのポスト潤滑剤を含む。場合によっては、アルミニウム合金製品の1つ以上の表面は、1側面、1平方メートル(m)あたり少なくとも約5mgのポスト潤滑剤(例えば、1側面あたり約5mg/mから約100mg/mまたは約25mg/mから約75mg/mのポスト潤滑剤)を有する。例えば、アルミニウム合金製品の1つ以上の表面は、1側面あたり約5mg/m、約10mg/m、約15mg/m、約20mg/m、約25mg/m、約30mg/m、約35mg/m、約40mg/m、約45mg/m、約50mg/m、約55mg/m、約60mg/m、約65mg/m、約70mg/m、約75mg/m、約80mg/m、約85mg/m、約90mg/m、約95mg/m、または約100mg/mのポスト潤滑剤を有してもよい。場合によっては、ポスト潤滑剤は、ジブチルアジパート、ジブチルセバケート、ジヘキシルアジパート、ジヘキシルセバケート、ジシクロヘキシルアジパート、ジシクロヘキシルセバケート、ジオクチルアジパート、ジオクチルセバケート、ジイソデシルアジパート、ジイソデシルセバケート、ジウンデシルアジパート、ジウンデシルセバケート、ジドデカニルアジパート、ジドデカニルセバケート、ジフェニルセバケート、またはジフェニルアジパートのうちの1つ以上を含んでもよい。
作製する方法
上記のアルミニウム合金は、鋳造製品に鋳造されてもよい。合金は、アルミニウム産業において一般的に使用される当業者に既知の標準に従って行われる任意の鋳造プロセスを使用して鋳造することができる。例えば、合金は、双ベルト鋳造機、双ロール鋳造機、またはブロック鋳造機の使用を含んでもよいが、これらに限定されない連続鋳造(CC)プロセスを使用して鋳造されてもよい。一部の例において、鋳造プロセスは、CCプロセスによって行われて、ビレット、スラブ、シェート、ストリップなどの鋳造製品を形成する。一部の例において、鋳造プロセスは、ダイレクトチル(DC)鋳造プロセスによって行われて、鋳塊などの鋳造製品を形成する。一部の例において、鋳造プロセスは、ストリップ鋳造によって行われる。鋳造製品は、その後、さらなる処理ステップに供することができる。そのような処理ステップとしては、加熱するステップ、熱間圧延するステップ、冷間圧延するステップ、及び/または焼鈍するステップが挙げられるが、これらに限定されない。任意に、加熱するステップは、鋳造アルミニウム合金を均質化することを含んでもよい。任意に、シートは、脱脂するステップ、レベリングするステップ、及び/または潤滑するステップを使用してさらに処理することができる。
加熱
加熱するステップは、本明細書に記載されているアルミニウム合金組成物から作製される鋳塊などの鋳造アルミニウム合金製品を加熱して、約、または少なくとも約450℃(例えば、少なくとも約460℃、少なくとも約470℃、少なくとも約480℃、少なくとも約490℃、少なくとも約500℃、少なくとも約510℃、少なくとも約520℃、少なくとも約530℃、少なくとも約540℃、少なくとも約550℃、少なくとも約560℃、少なくとも約570℃、または少なくとも約580℃)の最高到達板温(PMT)を達成することを含んでもよい。例えば、鋳造アルミニウム合金製品は、約450℃から約580℃、約460℃から約575℃、約470℃から約570℃、約480℃から約565℃、約490℃から約555℃、または約500℃から約550℃の温度に加熱されてもよい。場合によっては、PMTへの加熱速度は、約100℃/時間以下、75℃/時間以下、50℃/時間以下、40℃/時間以下、30℃/時間以下、25℃/時間以下、20℃/時間以下、または15℃/時間以下であってもよい。他の場合には、PMTへの加熱速度は、約10℃/分から約100℃/分(例えば、約10℃/分から約90℃/分、約10℃/分から約70℃/分、約10℃/分から約60℃/分、約20℃/分から約90℃/分、約30℃/分から約80℃/分、約40℃/分から約70℃/分、または約50℃/分から約60℃/分)であってもよい。
場合によっては、加熱するステップは、鋳造アルミニウム合金を均質化することを含み、この場合、鋳造アルミニウム合金製品は、ある時間ソーキングされる(すなわち、示した温度で保持される)。場合によっては、鋳造アルミニウム合金製品は、上記の最高到達板温で少なくとも30分間ソーキングされる。一非限定例によると、鋳造アルミニウム合金製品は、最大約36時間(例えば、両端を含め約30分間から約36時間)ソーキングされる。例えば、鋳造アルミニウム合金製品は、最高到達板温で30分間、1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、11時間、12時間、13時間、14時間、15時間、16時間、17時間、18時間、19時間、20時間、21時間、22時間、23時間、24時間、25時間、26時間、27時間、28時間、29時間、30時間、31時間、32時間、33時間、34時間、35時間、36時間、またはその間のいずれかソーキングされてもよい。
熱間圧延及び冷間圧延
均質化ステップ後に、熱間圧延するステップが行われてもよい。熱間圧延するステップは、熱間可逆圧延機操作及び/または熱間タンデム圧延機操作を含んでもよい。
熱間圧延するステップは、約250℃から約550℃の範囲の温度(例えば、約300℃から約500℃または約350℃から約450℃)で行われてもよい。
冷間圧延するステップは、任意に利用されて、アルミニウム合金製品を形成することができる。例えば、鋳造アルミニウム合金製品は、約4mm未満の厚さに冷間圧延されてもよい。一部の例において、シートは、4mm未満、3mm未満、2mm未満、1mm未満、0.9mm未満、0.8mm未満、0.7mm未満、0.6mm未満、0.5mm未満、0.4mm未満、0.3mm未満、0.2mm未満、または0.1mm未満の厚さを有してもよい。任意に、シートゲージは、約240μm未満(例えば、約170μmから約240μm未満、約180μmから約230μm、または約190μmから約220μm)である。例えば、シートは、約170μm、175μm、180μm、185μm、190μm、195μm、200μm、205μm、210μm、215μm、220μm、225μm、230μm、235μm、または240μmのゲージを有してもよい。シートは、缶体原料として使用することができる。
脱脂
本明細書に記載されているプロセスは、任意に、アルミニウム合金製品に利用される少なくとも1つの脱脂するステップを含むことができる。「脱脂すること」という用語は、本明細書中で使用される場合、熱間圧延及び冷間圧延プロセスから表面に蓄積した残留油を除去するために、アルミニウム合金製品を処理することを含む。脱脂するステップはまた、圧延プロセスから残留した表面破片、圧延油、及びアルミニウム微粉も除去することができる。脱脂された表面は、改善された表面の見た目を缶体に与え、カッピングプロセス中における微粉の蓄積を減少させる。脱脂するステップに使用するための脱脂剤としては、水及び/または溶媒が挙げられる。任意に、脱脂するステップに使用するための水は、温水(すなわち、約35℃から約100℃などの少なくとも約35℃の温度を有する水)であってもよい。場合によっては、脱脂剤は、酸性またはアルカリ性の薬剤を含んでもよい。例えば、脱脂するステップに使用するための適した酸性の薬剤としては、リン酸、硫酸、塩酸、またはこれらの混合物が挙げられる。場合によっては、脱脂剤は、湿潤剤を含んでもよい。任意に、脱脂剤は、電気化学的洗浄と組み合わせて使用されてもよい。特定の場合において、脱脂のレベルは、薬剤の濃度、電流密度、脱脂時間、及び/または脱脂セクションの温度によって管理される。脱脂後、ストリップを、水ですすぎ、潤滑に先立って乾燥してもよい。
レベリング
本明細書に記載されているプロセスは、アルミニウム合金製品に利用される少なくとも1つのレベリングするステップを含んでもよい。「レベリングすること」という用語は、本明細書中で使用される場合、残留圧延応力を除去することより、テンションレベリングされたアルミニウム合金製品を形成するためにアルミニウム合金製品を処理することを含む。レベリングするステップはまた、圧延プロセスからの残留応力の結果として生じる平坦でない領域を除去することもできる。アルミニウム合金製品の平坦でない領域を除去することによって、カッピングプレスが高い運転速度及びスループットで行われ、それによりさらに高い生産性を得ることができる。アルミニウム合金製品の等方性の表面テクスチャは、ドーム割れを減少させ、カッピング及びボディーメーカープロセス中のティアーオフ及びブリードスルー及びルーパーラインを減少させる。テンションレベリング、ストレッチレベリング、ローラーレベリング、及び/または熱レベリングを含む、任意の適したレベリングするプロセスを使用することができる。理論に縛られることを望まないが、テンション、ストレッチ、及びローラーレベリングプロセスなどの機械的レベリングは、ストリップ中の特定の帯を伸ばすことができ、熱レベリングプロセスは、ストリップ内のずれが緩和され、変形されて、ストリップ内の応力差を除去することができ、それによって、確実にシート中の残留応力をより低くし、ストリップ形状、すなわち、平坦性を改善する。さらに、シートの残りの部分の変形のレベルは、例えば、カッピングプレスにおいてカップを抜いた後、大幅に低減される。
一部の例において、ストリップは、ストリップを熱レベリングするために、約170℃から約280℃の最高到達板温(例えば、約200℃から約240℃)に約5秒から約15秒の時間加熱されてもよい。例えば、ストリップを熱レベリングするための最高到達板温は、約170℃、171℃、172℃、173℃、174℃、175℃、176℃、177℃、178℃、179℃、180℃、181℃、182℃、183℃、184℃、185℃、186℃、187℃、188℃、189℃、190℃、191℃、192℃、193℃、194℃、195℃、196℃、197℃、198℃、199℃、200℃、201℃、202℃、203℃、204℃、205℃、206℃、207℃、208℃、209℃、210℃、211℃、212℃、213℃、214℃、215℃、216℃、217℃、218℃、219℃、220℃、221℃、222℃、223℃、224℃、225℃、226℃、227℃、228℃、229℃、230℃、231℃、232℃、233℃、234℃、235℃、236℃、237℃、238℃、239℃、240℃、241℃、242℃、243℃、244℃、245℃、246℃、247℃、248℃、249℃、250℃、251℃、252℃、253℃、254℃、255℃、256℃、257℃、258℃、259℃、260℃、261℃、262℃、263℃、264℃、265℃、266℃、267℃、268℃、269℃、270℃、271℃、272℃、273℃、274℃、275℃、276℃、277℃、278℃、279℃、または280℃が可能である。熱レベリングプロセスの時間は、例えば、約5秒、6秒、7秒、8秒、9秒、10秒、11秒、12秒、13秒、14秒、または15秒が可能である。ストリップは、レベリングプロセス後、周囲温度に冷却されてもよい。ライン速度は、レベリングプロセスに影響を与えるよう調節することができる。一部の例において、ライン速度は、約100m/分から約300m/分(例えば、約150m/分から約200m/分)であってもよい。例えば、レベリングのためのライン速度は、約100m/分、105m/分、110m/分、115m/分、120m/分、125m/分、130m/分、135m/分、140m/分、145m/分、150m/分、155m/分、160m/分、165m/分、170m/分、175m/分、180m/分、185m/分、190m/分、195m/分、200m/分、205m/分、210m/分、215m/分、220m/分、225m/分、230m/分、235m/分、240m/分、245m/分、250m/分、255m/分、260m/分、265m/分、270m/分、275m/分、280m/分、285m/分、290m/分、295m/分、または300m/分が可能である。一部の例において、レベリングされた製品は、残留圧延応力を実質的に含まない。本明細書中で使用される場合、「残留圧延応力を実質的に含まない」という用語は、アルミニウム合金製品が約50以下(例えば、約45以下、約40以下、約35以下、約30以下、約25以下、約20以下、約15以下、約10以下、または約5以下)のI値を有することが可能であることを意味する。低レベルの残留圧延応力は、プレス供給及び残りの材料(薄い金属板)排出プロセスを容易にする。
潤滑
本明細書に記載されているプロセスは、任意に、アルミニウム合金製品に利用される少なくとも1つの潤滑するステップを含むことができる。「潤滑すること」という用語は、本明細書中で使用される場合、次のカッピング生産のための潤滑剤を塗布するためにアルミニウム合金製品を処理することを含む。任意に、塗布される潤滑剤は、ドライフィルム潤滑剤であってもよい。場合によっては、潤滑剤は、均一に塗布することができる。場合によっては、潤滑の好ましいレベルは、200から1000mg/m/製品の側面(例えば、約200mg/m/側面から約1000mg/m/側面または約500mg/m/側面から約800mg/m/側面)の範囲内である。場合によっては、潤滑するステップは、下流の処理中(例えば、カッピングプロセス中)における追加の潤滑剤の使用の必要性を排除する。場合によっては、ポスト潤滑剤が、空気中の水分に関連する腐食及び輸送及び伸ばす間の(例えば、巻かれているアルミニウム合金製品の重なり合う層によって引き起こされる)重なり合う動きによるフレッティング腐食を抑制するのを助けるために一方または両方の表面に塗布されてもよい。ポスト潤滑剤は、約5mg/m/側面から約100mg/m/側面(例えば、約10mg/m/側面から約25mg/m/側面または約20mg/m/側面から約50mg/m/側面)の量で一方または両方の表面に塗布されてもよい。場合によっては、ポスト潤滑剤は、ジブチルアジパート、ジブチルセバケート、ジヘキシルアジパート、ジヘキシルセバケート、ジシクロヘキシルアジパート、ジシクロヘキシルセバケート、ジオクチルアジパート、ジオクチルセバケート、ジイソデシルアジパート、ジイソデシルセバケート、ジウンデシルアジパート、ジウンデシルセバケート、ジドデカニルアジパート、ジドデカニルセバケート、ジフェニルセバケート、またはジフェニルアジパートのうちの1つ以上を含んでもよい。
使用する方法及び下流の処理
本明細書に記載のアルミニウム合金製品及び方法は、飲料缶、食品容器、または任意のその他の所望の用途を作製するために使用することができる。一部の例において、アルミニウム合金製品及び方法は、飲料缶体を作製するために使用することができる。本明細書に記載されているアルミニウム合金製品は、カッピングプロセスなどの下流の処理に使用することができる。上記のアルミニウム合金製品は、ピンチローラーを使用することなくカッピングプロセスに移動させることができる。特に、アルミニウム製品に隣接する磁石の回転が誘導電流及び磁場を発生させて、アルミニウム製品を、生じた磁場に沿って移動させる。誘導電流及び磁場は、飲料缶製造ラインなどの高速な製造ラインに特に有用である場合がある。場合によっては、磁石は、カッピング装置の前に置くことができ、磁石は、アルミニウム合金製品を前方へ律動的に送り、移動させることができる。アルミニウム合金製品を移動させるこの方法は、Lenz効果とも呼ばれる。Lenz効果を利用することによって、製品を圧縮し、場合によっては、製品の表面に傷を付けるか、または完成した飲料缶に望ましくない表面の変形の原因となる可能性があるピンチローラーを使用することなく、アルミニウム合金製品(例えば、シートまたはシートから作製される缶予備形成品)を製造ラインに沿って進ませることができる。
実施例1
3104−01アルミニウムのシートを、降伏強度、最高引張強度、展性、及び全伸びに関して試験した。シートを、その後、180℃、200℃及び220℃の最高到達板温で5、10、及び15秒のソーキング時間、部分的に焼鈍した。シートを、ソーク時間が完了した後、降伏強度、最高引張強度、展性、及び全伸びに関して試験した。図1は、ソーク時間及びソーク温度による降伏強度の変化を示す。図2は、ソーク時間及びソーク温度による最高引張強度の変化を示す。両方とも、220℃で処理されたシートはそれより低い温度で処理されたシートよりも速く反応した。220℃では5秒以内に強度の低下が確認されたが、180℃、200℃で処理されたシートは、5秒の時点で強度の変化をほとんど示さなかった。図3は、ソーク時間及びソーク温度による展性の変化を示す。展性は、降伏強度と最高引張強度の間の数値的な差である。この場合も、220℃で処理されたシートは、それより低い温度で処理されたシートよりも速く反応したが、全般的な展性は安定したままであった。図4は、ソーク時間及びソーク温度による伸びの変化を示す。この場合も、220℃で処理されたシートは、それより低い温度で処理されたシートよりも速く反応したが、ソーク時間の10秒または15秒の時点でさらなる低下は示さなかった。低い温度の方が反応が遅かったが、ソーク時間が延長されると伸びの低下を示した。
実施例2
3104のシートを、180℃、200℃及び220℃の最高到達板温で5、10、及び15分のソーキング時間部分的に焼鈍した。シートを、その後、炉内で170℃から100℃に冷却した後、空気焼入及び降伏応力の測定を行った。合計27サンプルに対して各温度で3回反復試験を行った。100℃から240℃の範囲の最高到達板温で、1秒から1,000,000分のソーキング時間、部分的に焼鈍した3104シートに関する降伏応力を予測するためにプロセスモデルを使用した。図5は、プロセスモデルの線の上に重なるマーカーで表される実験の応力結果を示す。降伏応力は、時間とともに低下し、最大の低下はより高い温度で見られた。モデル化された結果は、最高200℃の温度における実験結果とよく相関している。200℃を超える温度では、降伏応力の実験に基づく低下は、モデルによって予測されたものよりも大きい。
適した合金、製品、及び方法の実例
以下で使用されている場合、一連の実例となる合金、製品、または方法へのいかなる言及も、それらの合金、製品、または方法のそれぞれへの言及と分離するものとして理解されるべきである(例えば、「実例1〜4」は「実例1、2、3、または4」として理解されるべきである)。
実例1は、アルミニウム合金製品を製造する方法であって、約0.05〜0.4wt.%のCu、0.25〜0.9wt.%のFe、0.8〜3.0wt.%のMg、0.1〜2.0wt.%のMn、0.2〜0.7wt.%のSi、最大0.1wt.%のTi、最大0.25wt.%のZn、最大0.4wt.%のCr、最大0.15wt.%の不純物、及びAlを含むアルミニウム合金を鋳造して、鋳造アルミニウム合金を形成することと、鋳造アルミニウム合金を加熱することと、鋳造アルミニウム合金を熱間圧延して、圧延製品を製造することと、圧延製品を冷間圧延して、アルミニウム合金製品を製造することと、アルミニウム合金製品をレベリングすることとを含む、方法である。
実例2は、鋳造することが、半連続ダイレクトチル鋳塊鋳造またはストリップ鋳造によって行われる、上記または後続のいずれかの実例の方法である。
実例3は、鋳造アルミニウム合金を加熱することが、鋳造アルミニウム合金を均質化することを含む、上記または後続のいずれかの実例の方法である。
実例4は、アルミニウム合金製品を脱脂することをさらに含む、上記または後続のいずれかの実例の方法である。
実例5は、アルミニウム合金製品からアルミニウム微粉、圧延油、及び破片を除去することをさらに含む、上記または後続のいずれかの実例の方法である。
実例6は、カッピング潤滑剤によりアルミニウム合金製品を潤滑することをさらに含む、上記または後続のいずれかの実例の方法である。
実例7は、上記または後続のいずれかの実例の方法により作製されるアルミニウム合金製品である。
実例8は、アルミニウム合金が、3xxxシリーズアルミニウム合金を含む、上記または後続のいずれかの実例のアルミニウム合金製品である。
実例9は、アルミニウム合金が、5xxxシリーズアルミニウム合金を含む、上記または後続のいずれかの実例のアルミニウム合金製品である。
実例10は、約0.05〜0.3wt.%のCu、0.4〜0.8wt.%のFe、0.8〜2.8wt.%のMg、0.1〜1.5wt.%のMn、0.25〜0.6wt.%のSi、最大0.1wt.%のTi、0.1〜0.25wt.%のZn、最大0.35wt.%のCr、最大0.15wt.%の不純物、及びAlを含む、上記または後続のいずれかの実例のアルミニウム合金製品である。
実例11は、アルミニウム合金製品がシートである、上記または後続のいずれかの実例のアルミニウム合金製品である。
実例12は、アルミニウム合金製品が、約240μm未満の厚さを含む、上記または後続のいずれかの実例のアルミニウム合金製品である。
実例13は、厚さが約170μmから約240μm未満である、上記または後続のいずれかの実例のアルミニウム合金製品である。
実例14は、厚さが約180μmから約230μmである、上記または後続のいずれかの実例のアルミニウム合金製品である。
実例15は、シートが、少なくとも約260MPaの縦方向降伏強度を有する、上記または後続のいずれかの実例のアルミニウム合金製品である。
実例16は、縦方向降伏強度が、約260MPaから約300MPaである、上記または後続のいずれかの実例のアルミニウム合金製品である。
実例17は、アルミニウム合金製品の1つ以上の表面が、等方性の表面形態を含む、上記または後続のいずれかの実例のアルミニウム合金製品である。
実例18は、アルミニウム合金製品の1つ以上の表面が、0.1から0.7のテクスチャアスペクト比を有する、上記または後続のいずれかの実例のアルミニウム合金製品である。
実例19は、アルミニウム合金製品の1つ以上の表面が、1側面、1平方メートルあたり少なくとも約200mg(mg/m/側面)のカッピング潤滑剤を含む、上記または後続のいずれかの実例のアルミニウム合金製品である。
実例20は、アルミニウム合金製品の1つ以上の表面が、約200mg/m/側面から約1000mg/m/側面の量でカッピング潤滑剤を含む、上記または後続のいずれかの実例のアルミニウム合金製品である。
実例21は、アルミニウム合金製品の1つ以上の表面が、約5mg/m/側面から約100mg/m/側面の量でポスト潤滑剤を含む、上記または後続のいずれかの実例のアルミニウム合金製品である。
実例22は、ポスト潤滑剤が、ジブチルアジパート、ジブチルセバケート、ジヘキシルアジパート、ジヘキシルセバケート、ジシクロヘキシルアジパート、ジシクロヘキシルセバケート、ジオクチルアジパート、ジオクチルセバケート、ジイソデシルアジパート、ジイソデシルセバケート、ジウンデシルアジパート、ジウンデシルセバケート、ジドデカニルアジパート、ジドデカニルセバケート、ジフェニルセバケートまたはジフェニルアジパートを含む、上記または後続のいずれかの実例のアルミニウム合金製品である。
実例23は、シートが、縦方向にテンションレベリングされる、上記または後続のいずれかの実例のアルミニウム合金製品である。
実例24は、シートが、約170℃から約280℃の範囲の温度で熱レベリングされる、上記または後続のいずれかの実例のアルミニウム合金製品である。
実例25は、アルミニウム合金製品が、アルミニウム微粉及び破片を実質的に含まない、上記または後続のいずれかの実例のアルミニウム合金製品である。
実例26は、アルミニウム合金製品が、飲料缶体を含む、上記または後続のいずれかの実例のアルミニウム合金製品である。
実例27は、約0.05〜0.4wt.%のCu、0.25〜0.9wt.%のFe、0.8〜3.0wt.%のMg、0.1〜2.0wt.%のMn、0.2〜0.7wt.%のSi、最大0.1wt.%のTi、最大0.25wt.%のZn、最大0.4wt.%のCr、最大0.15wt.%の不純物、及びAlを含むアルミニウム合金を含み、約240μm未満の厚さを含む、アルミニウム合金製品である。
実例28は、厚さが約170μmから約240μm未満である、上記または後続のいずれかの実例のアルミニウム合金製品である。
実例29は、厚さが約180μmから約230μmである、上記または後続のいずれかの実例のアルミニウム合金製品である。
実例30は、アルミニウム合金が、約0.05〜0.3wt.%のCu、0.4〜0.8wt.%のFe、0.8〜2.8wt.%のMg、0.1〜1.5wt.%のMn、0.25〜0.6wt.%のSi、最大0.1wt.%のTi、0.1〜0.25wt.%のZn、最大0.35wt.%のCr、最大0.15wt.%の不純物、及びAlを含む、上記または後続のいずれかの実例のアルミニウム合金製品である。
実例31は、アルミニウム合金製品の1つ以上の表面が、0.1から0.7のテクスチャアスペクト比を有する、上記または後続のいずれかの実例のアルミニウム合金製品である。
上記で引用した全ての特許、刊行物、及び抄録は、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。本発明の様々な実施形態は、本発明の様々な目的の達成において記載されている。これらの実施形態は、本発明の原理を例示するに過ぎないことが認識されるべきである。それらの多数の改変及び適応は、以下の特許請求の範囲で定義されるような本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく当業者に容易に明らかになる。

Claims (21)

  1. アルミニウム合金製品を製造する方法であって、
    約0.05〜0.4wt.%のCu、0.25〜0.9wt.%のFe、0.8〜3.0wt.%のMg、0.1〜2.0wt.%のMn、0.2〜0.7wt.%のSi、最大0.1wt.%のTi、最大0.25wt.%のZn、最大0.4wt.%のCr、最大0.15wt.%の不純物、及びAlを含むアルミニウム合金を鋳造して、鋳造アルミニウム合金を形成することと、
    前記鋳造アルミニウム合金を加熱することと、
    前記鋳造アルミニウム合金を熱間圧延して、圧延製品を製造することと、
    前記圧延製品を冷間圧延して、アルミニウム合金製品を製造することと、
    前記アルミニウム合金製品をレベリングすることと、を含む、前記方法。
  2. 鋳造することは、半連続ダイレクトチル鋳塊鋳造またはストリップ鋳造によって行われる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記鋳造アルミニウム合金を加熱することは、前記鋳造アルミニウム合金を均質化することを含む、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記アルミニウム合金製品を脱脂することをさらに含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記アルミニウム合金製品からアルミニウム微粉、圧延油、及び破片を除去することをさらに含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. カッピング潤滑剤により前記アルミニウム合金製品を潤滑することをさらに含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法により作製される、アルミニウム合金製品。
  8. 前記アルミニウム合金は、3xxxシリーズまたは5xxxシリーズアルミニウム合金を含む、請求項7に記載のアルミニウム合金製品。
  9. 前記アルミニウム合金製品は、シートである、請求項7または8に記載のアルミニウム合金製品。
  10. 前記シートは、少なくとも約260MPaの縦方向降伏強度を有する、請求項9に記載のアルミニウム合金製品。
  11. 前記シートは、約170℃から約280℃の範囲の温度で熱レベリングされる、請求項9または10に記載のアルミニウム合金製品。
  12. 前記シートは、縦方向にテンションレベリングされる、請求項9〜11のいずれか1項に記載のアルミニウム合金製品。
  13. 前記アルミニウム合金製品は、約240μm未満の厚さを含む、請求項7〜12のいずれか1項に記載のアルミニウム合金製品。
  14. 前記アルミニウム合金製品の1つ以上の表面は、0.1から0.7のテクスチャアスペクト比を有する、請求項7〜13のいずれか1項に記載のアルミニウム合金製品。
  15. 前記アルミニウム合金製品の1つ以上の表面は、1側面、1平方メートルあたり少なくとも約200mg(mg/m/側面)の量でカッピング潤滑剤を含む、請求項7〜14のいずれか1項に記載のアルミニウム合金製品。
  16. 前記アルミニウム合金製品の前記1つ以上の表面は、約5mg/m/側面から約100mg/m/側面の量でポスト潤滑剤を含む、請求項7〜15のいずれか1項に記載のアルミニウム合金製品。
  17. 前記ポスト潤滑剤は、ジブチルアジパート、ジブチルセバケート、ジヘキシルアジパート、ジヘキシルセバケート、ジシクロヘキシルアジパート、ジシクロヘキシルセバケート、ジオクチルアジパート、ジオクチルセバケート、ジイソデシルアジパート、ジイソデシルセバケート、ジウンデシルアジパート、ジウンデシルセバケート、ジドデカニルアジパート、ジドデカニルセバケート、ジフェニルセバケート、またはジフェニルアジパートを含む、請求項16に記載のアルミニウム合金製品。
  18. 前記アルミニウム合金製品は、アルミニウム微粉及び破片を実質的に含まない、請求項7〜17のいずれか1項に記載のアルミニウム合金製品。
  19. 前記アルミニウム合金製品は、飲料缶体を含む、請求項7〜18のいずれか1項に記載のアルミニウム合金製品。
  20. アルミニウム合金製品であって、
    約0.05〜0.4wt.%のCu、0.25〜0.9wt.%のFe、0.8〜3.0wt.%のMg、0.1〜2.0wt.%のMn、0.2〜0.7wt.%のSi、最大0.1wt.%のTi、最大0.25wt.%のZn、最大0.4wt.%のCr、最大0.15wt.%の不純物、及びAlを含むアルミニウム合金を含み、
    約240μm未満の厚さを含む、前記アルミニウム合金製品。
  21. 前記アルミニウム合金製品の1つ以上の表面は、0.1から0.7のテクスチャアスペクト比を有する、請求項20に記載のアルミニウム合金製品。
JP2020567016A 2018-06-01 2019-05-31 低ゲージのレベリングされた缶体原料及びそれを作製する方法 Pending JP2021524888A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023003285A JP2023055724A (ja) 2018-06-01 2023-01-12 低ゲージのレベリングされた缶体原料及びそれを作製する方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201862679222P 2018-06-01 2018-06-01
US62/679,222 2018-06-01
PCT/US2019/034906 WO2019232374A1 (en) 2018-06-01 2019-05-31 Low gauge, levelled can body stock and methods of making the same

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023003285A Division JP2023055724A (ja) 2018-06-01 2023-01-12 低ゲージのレベリングされた缶体原料及びそれを作製する方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021524888A true JP2021524888A (ja) 2021-09-16
JPWO2019232374A5 JPWO2019232374A5 (ja) 2024-02-29

Family

ID=66867865

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020567016A Pending JP2021524888A (ja) 2018-06-01 2019-05-31 低ゲージのレベリングされた缶体原料及びそれを作製する方法
JP2023003285A Pending JP2023055724A (ja) 2018-06-01 2023-01-12 低ゲージのレベリングされた缶体原料及びそれを作製する方法

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023003285A Pending JP2023055724A (ja) 2018-06-01 2023-01-12 低ゲージのレベリングされた缶体原料及びそれを作製する方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US20190368020A1 (ja)
EP (1) EP3802896A1 (ja)
JP (2) JP2021524888A (ja)
KR (1) KR20210014676A (ja)
AU (1) AU2019277664A1 (ja)
BR (1) BR112020024490A2 (ja)
CA (1) CA3101809A1 (ja)
WO (1) WO2019232374A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019232374A1 (en) 2018-06-01 2019-12-05 Novelis Inc. Low gauge, levelled can body stock and methods of making the same
US11981476B2 (en) 2021-08-10 2024-05-14 Ardagh Metal Packaging Usa Corp. Can ends having re-closable pour openings

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11181558A (ja) * 1997-12-22 1999-07-06 Furukawa Electric Co Ltd:The 低圧陽圧缶胴体用アルミニウム合金板の製造方法
JP2007523262A (ja) * 2004-02-19 2007-08-16 アルコア インコーポレイテッド インラインで熱処理及び焼鈍を行なうアルミニウム合金板材の製造方法
JP2008274376A (ja) * 2007-05-02 2008-11-13 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 缶ボディ用アルミニウム合金板
JP2009270192A (ja) * 2008-04-09 2009-11-19 Kobe Steel Ltd 缶胴用アルミニウム合金板およびその製造方法
JP2012167333A (ja) * 2011-02-15 2012-09-06 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 缶ボディ用アルミニウム合金板およびその製造方法
JP2018502993A (ja) * 2014-12-19 2018-02-01 ノベリス・インコーポレイテッドNovelis Inc. アルミニウムボトルの高速生産に適したアルミニウム合金及びその製造方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5106429A (en) * 1989-02-24 1992-04-21 Golden Aluminum Company Process of fabrication of aluminum sheet
US5681405A (en) * 1995-03-09 1997-10-28 Golden Aluminum Company Method for making an improved aluminum alloy sheet product
JP3715102B2 (ja) 1998-03-24 2005-11-09 三菱アルミニウム株式会社 アルミニウム合金積層板およびその製造方法
JP2004244701A (ja) * 2003-02-17 2004-09-02 Kobe Steel Ltd 缶胴用アルミニウム合金冷間圧延板およびその素材として用いられるアルミニウム合金熱間圧延板
US7569525B2 (en) 2004-06-23 2009-08-04 Novelis Inc. Lubricant formulations for sheet metal processing
JP2010053367A (ja) * 2008-08-26 2010-03-11 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 缶エンド用アルミニウム合金板およびその製造方法
BR112017003259A2 (pt) * 2014-09-12 2017-11-28 Novelis Inc liga de alumínio, garrafa, lata, método para produzir uma folha de metal, e, produto.
WO2019232374A1 (en) 2018-06-01 2019-12-05 Novelis Inc. Low gauge, levelled can body stock and methods of making the same

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11181558A (ja) * 1997-12-22 1999-07-06 Furukawa Electric Co Ltd:The 低圧陽圧缶胴体用アルミニウム合金板の製造方法
JP2007523262A (ja) * 2004-02-19 2007-08-16 アルコア インコーポレイテッド インラインで熱処理及び焼鈍を行なうアルミニウム合金板材の製造方法
JP2008274376A (ja) * 2007-05-02 2008-11-13 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 缶ボディ用アルミニウム合金板
JP2009270192A (ja) * 2008-04-09 2009-11-19 Kobe Steel Ltd 缶胴用アルミニウム合金板およびその製造方法
JP2012167333A (ja) * 2011-02-15 2012-09-06 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 缶ボディ用アルミニウム合金板およびその製造方法
JP2018502993A (ja) * 2014-12-19 2018-02-01 ノベリス・インコーポレイテッドNovelis Inc. アルミニウムボトルの高速生産に適したアルミニウム合金及びその製造方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
50周年記念事業実行委員会 記念出版部会, アルミニウムの製品と製造技術, JPN6022003950, 31 October 2001 (2001-10-31), JP, pages 65 - 77, ISSN: 0005010138 *

Also Published As

Publication number Publication date
KR20210014676A (ko) 2021-02-09
CA3101809A1 (en) 2019-12-05
BR112020024490A2 (pt) 2021-03-02
WO2019232374A1 (en) 2019-12-05
EP3802896A1 (en) 2021-04-14
JP2023055724A (ja) 2023-04-18
US20190368020A1 (en) 2019-12-05
AU2019277664A1 (en) 2021-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2482206C2 (ru) Листовой материал из магниевого сплава
CN100503860C (zh) 铝合金板及其制造方法
CN112746204B (zh) 一种铝合金板材及其制备方法
JP2023055724A (ja) 低ゲージのレベリングされた缶体原料及びそれを作製する方法
US20130199677A1 (en) Magnesium-based alloy for wrought applications
RU2203767C2 (ru) Способ изготовления полос из алюминиевых сплавов путем непрерывной тонкой разливки между валками
JP2021510774A (ja) 高い表面品質を有する6xxxアルミニウムシートの製造方法
WO2014129385A1 (ja) 缶ボディ用アルミニウム合金板及びその製造方法
JP2012140664A (ja) 表面性状が良好な高強度缶ボディ用板材の製造方法
TW201807210A (zh) Al-Mg-Si系合金材、Al-Mg-Si系合金板及Al-Mg-Si系合金板之製造方法
CN108368570B (zh) 罐体用铝合金板及其制造方法
JP3926934B2 (ja) アルミニウム合金板
JP4799294B2 (ja) 高成形性Al−Mg系合金板の製造方法
KR101723324B1 (ko) 포장 용기용 알루미늄 합금판 및 그의 제조 방법
CN105543518B (zh) 一种5182铝合金拉环料基材的生产方法
JP2012130957A (ja) マグネシウム合金コイル材
JP2007182628A (ja) アルミニウム合金板及びその製造方法
JP4456505B2 (ja) 成形用アルミニウム合金板の製造方法
US20180056698A1 (en) Aluminum-manganese-zinc alloy
CN110252841B (zh) 一种铝合金板材的成形方法
JP2006130545A (ja) Al−Mg−Si系合金板の双ロール式連続鋳造圧延法、該連続鋳造圧延法により製造されるAl−Mg−Si系合金板および自動車外板、ならびに鋳造ロール
JP2006283112A (ja) 飲料缶胴用アルミニウム合金板およびその製造方法
JP4222964B2 (ja) 自動車外板用アルミニウム合金板とその製造方法および自動車外板
JP5060253B2 (ja) アルミニウム圧延板およびその製造方法
JPH10130766A (ja) 成形性と表面品質が優れ経時変化の少ないAl−Mg−Si系合金の直接鋳造圧延板とその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220428

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220913

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230112

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20230112

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20230201

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20230207

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20230207

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20230317

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20230322

A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524

Effective date: 20240213