JP2021514352A - 40−o−環状炭化水素エステル及び関連構造のための非経口製剤材料及び方法 - Google Patents

40−o−環状炭化水素エステル及び関連構造のための非経口製剤材料及び方法 Download PDF

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Abstract

本出願は一般に、標的療法又は疾患予防で使用するために特別に処方された化合物に基づく薬物治療パラダイムの分野に関する。具体的には、この技術は、他の医薬組成物と組み合わせた球状血清タンパク質を伴う高親油性組成物の投与により、疾患状態を治療、安定化、予防、又は遅延するための組成物及び方法を提供する。本発明による製剤は、(i)ラパマイシン(シロリムス)、エベロリムス、ゾタロリムス、バイオリムス、ノボリムス、ミオリムス、テムシロリムス、及び以下の構造を有する化合物の群から選択される大環状トリエン免疫抑制化合物の少なくとも1つである第1の成分を含む。

Description

本出願は一般に、標的療法又は疾患予防で使用するために特別に処方された化合物に基づく薬物治療パラダイムの分野に関する。具体的には、この技術は、他の医薬組成物と組み合わせた球状血清タンパク質を伴う高親油性組成物の投与により、疾患状態を治療、安定化、予防、又は遅延するための組成物及び方法を提供する。
水溶性の低い特性を持つ医薬品有効成分(API)を有する医薬品製剤は、長年にわたって薬物開発業界の課題となっている。さらに、そのような問題のある製剤を可溶性非経口剤形に開発することは、いくつか例を挙げると、成分溶解度(logP)、安定性、毒性、所望の最終濃度、バイオアベイラビリティ、製造コスト、及び貯蔵寿命の期限を含む、考慮に入れなければならない多くの考慮事項の観点から、非常に困難であった。
水溶性有機溶媒、界面活性剤、油脂、及び他の材料を含む、APIの水溶性の課題を助けるために、多くの賦形剤が開発されてきた。多くの賦形剤は、API及び最適な比率と組み合わせて一緒に使用され、これは、多くの試行錯誤の実験から主に生まれる。
ラパマイシン(シロリムス)及び関連誘導体を伴う組成物及び製剤は、溶解性に関する前述の問題の例外ではない。
米国特許第5,616,588号及び同第5,516,770号は、溶解性に関するラパマイシンの問題を記載している。具体的には、ラパマイシンは、水に不溶性であり、プロピレングリコール、グリセリン、及びポリエチレングリコールを含む一般的に使用される可溶化剤にわずかにしか溶解しないことが示された。
従来技術におけるいくつかの開示は、ラパマイシンなどの不溶性化合物をナノ粒子と組み合わせることにより、以前に記載された問題を解決することを意図している。米国特許出願公開第US2015/0050356(8,911,786)号は、ラパマイシン又はその誘導体を含むナノ粒子を使用して癌を治療するための方法を教示している。同様に、ジブロックコポリマー、ポリエチレングリコール−ポリ−l−乳酸(mPEG−PLA)、生分解性ポリエステルの一価金属塩(D,L−PLACOONa)、及び塩化カルシウムを使用して処方されたナノ粒子が報告されてきた(Ha et al.,Int J Nanomed,2012:7,2197−2208)。しかしながら、製剤をナノ粒子なしにするのに対して、ラパマイシンを含むナノ粒子が治療パラダイムで使用されることがこれらの教示の要件である。
ラパマイシンは、非経口製剤に含まれている歴史を有するmTOR阻害剤である。国際公開第2004/011000号は、ラパマイシン42−エステルを3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロピオン酸と含有する非経口製剤(CCI−779として既知)を教示している。しかしながら、非経口製剤としてのCCI−779は、上記の難水溶解性の問題の観点から克服すべき重大な問題を抱えている。これらの問題は、CCI−779を共溶媒で可溶化し、さらに溶液中の抗酸化剤又はキレート剤、及び非経口的に許容される界面活性剤を伴うことで解決することを意味していた。溶解性の問題を解決するこの非常に複雑な手段により、非経口製剤に非常に多くの元素が追加されることになる。
最終製剤に複数の共溶媒及び界面活性剤を添加する必要なしに、ラパマイシンベースの非経口製剤に対する難溶性の側面を改善することが、最新技術において必要である。
本発明は、第1、第2、及び第3の成分を含む薬物製剤を提供し、第1の成分は、ラパマイシン(シロリムス)、エベロリムス、ゾタロリムス、バイオリムス、ノボリムス、ミオリムス、テムシロリムス、それに関連する誘導体、及び以下の構造を有する化合物を含む群、又はそれらからなる群から選択される大環状トリエン免疫抑制化合物の少なくとも1つを含み:
Figure 2021514352

式中、RはC(O)−(CH−Xであり、nは0、1、又は2であり、Xは3〜9つの炭素を有する環状炭化水素であり、所望により1つ以上の不飽和結合を含有し、第2の成分は、少なくとも1つの水溶性可溶化剤を含み、第1の成分は、第2の成分に可溶化され、第3の成分は、水溶性ポリマーを含む。さらなる実施形態では、Xは、3〜7つの炭素を有する環状炭化水素である。一実施形態では、第1の成分は、上記のような1つのみの大環状トリエン免疫抑制化合物を含む。好ましくは、少なくとも1つの水溶性可溶化剤は、エチルアルコール(EtOH)、プロピレングリコール、1つ以上のポリオキシエチレンソリビタンエステル、ポリエチレングリコール200、300、400、又はそれらの組み合わせを含む群か、又はそれらからなる群から選択される。一実施形態では、第2の成分は、上記で定義されたような水溶性可溶化剤の1つのメンバーのみからなる。別の実施形態では、第2の成分は、上記で定義されたような水溶性可溶化剤の2つ以上のメンバーを含み、上記で定義されたような水溶性可溶化剤の混合物から構成される。好ましい実施形態では、大環状トリエン免疫抑制化合物は、上記で定義されたような以下の構造を有し:
Figure 2021514352

C(O)−(CH−XであるRは、以下の構造のうちの1つを有する:
Figure 2021514352
さらに、製剤は、水溶性ポリマー及び水性溶媒を含有する第3の成分を含み、第1及び第2の成分は、溶液中に分配される。一実施形態では、水溶性ポリマーは、約50〜200kDの分子量を有するタンパク質である。一実施形態では、水溶性ポリマーは、好ましくは約50〜200kDの分子量を有する水溶性ヒト血清タンパク質又は水溶性血液タンパク質から選択される。一実施形態では、水溶性ポリマーは、約65〜70kDの分子量を有するタンパク質、最も好ましくは約65〜70kDの分子量を有する球状血清タンパク質である。さらなる実施形態では、水溶性材料は、好ましくはヒト起源の、最大約160kDの分子量を有するグロブリン及び/又はフィブリノーゲンなどの血液タンパク質から選択される。また、好ましい実施形態では、第3の成分は、好ましくは生理食塩水に溶解された水溶液として本明細書で提案されるような水溶性ポリマーを含むか、又はそれからなる。
一態様では、本発明は、(a)本明細書で提案されるような少なくとも1つの大環状トリエン免疫抑制化合物を含み、かつ好ましくは以下の構造を有する第1の成分を提供すること:
Figure 2021514352

(式中、RはC(O)−(CH−Xであり、nは0、1、又は2であり、Xは3〜9つの炭素を有する環状炭化水素であり、所望により1つ以上の不飽和結合を含有する);(b)(a)の成分を、有効量の水溶性可溶化剤を含む第2の成分に可溶化すること;(c)(b)の生成物を、水溶性ポリマーを含む第3の成分に分配すること、を含む、非経口投与のための本明細書で提案されるような薬物製剤を製造する方法を提供する。さらなる実施形態では、Xは、3〜7つの炭素を有する環状炭化水素である。好ましくは、水溶性可溶化剤は、エチルアルコール(EtOH)、プロピレングリコール、1つ以上のポリオキシエチレンソリビタンエステル、ポリエチレングリコール200、300、400、又はそれらの組み合わせを含む群か、又はそれらからなる群から選択される。さらに好ましくは、水溶性ポリマーは、ヒト血清タンパク質であり、より好ましくはヒト血清アルブミンである。
本明細書で提案されるような製剤を含有するI.V.溶液の走査型電子顕微鏡研究の顕微鏡写真を示す図である。本明細書で提案されるような製剤を含有するI.V.溶液を乾燥させて、固体フィルムを生成した。追加の検査を可能にするために、フィルムの機械的研磨を行い、観察された不規則な材料が生じた。溶液からの均一なナノ粒子は、観察されない。不規則な粒子のサイズは、図の上から下に3.578μm、828.6nm、3.700μm、及び1.792μmを測定する。対照的に、既知の非経口製剤の場合、球状の均一サイズの規則的なナノ粒子は、ナノスフェアの走査型電子顕微鏡研究の顕微鏡写真として公開されているものなどを形成する必要がある(Gu.et al.,ACS Nano,2013:7(5),4194−4201)。
本明細書で使用される場合、「大環状トリエン免疫抑制化合物」という用語は、ラパマイシン(シロリムス)、エベロリムス、ゾタロリムス、バイオリムス、ノボリムス、ミオリムス、テムシロリムス、及び本開示に記載されるラパマイシン誘導体を含む。
本発明は、医薬品を伴うAPIとして高親油性の化合物を含む製剤に関連する溶解性の課題に対する解決策を提供する。この分野の最新技術は、APIの水溶性を助けるために種々の賦形剤を利用する。そのような使用に対応する既知の賦形剤のリストを以下の表1に示す。
Figure 2021514352
本発明において、薬物製剤の安定性は、大環状トリエン免疫抑制化合物を含む第1の成分と、水溶性可溶化剤であるか、又はそれを含む第2の成分との組み合わせに依存する。大環状トリエン免疫抑制化合物は、ラパマイシン(シロリムス)、エベロリムス、ゾタロリムス、バイオリムス、ノボリムス、ミオリムス、テムシロリムス、及びそれらに関連する誘導体からなる群から選択されてもよい。好ましくは、本発明の大環状トリエン免疫抑制化合物は、以下の構造を有するラパマイシン40−エステル類似体であり:
Figure 2021514352

式中、RはC(O)−(CH−Xであり、nは0、1、又は2であり、Xは3〜9つの炭素を有する環状炭化水素であり、所望により1つ以上の不飽和結合を含有する。さらなる実施形態では、Xは、3〜7つの炭素を有する環状炭化水素である。最も好ましい実施形態では、C(O)−(CH−Xは、以下の構造のうちの1つを有する:
Figure 2021514352
さらなる実施形態では、本明細書で提案されるような製剤の第1の成分は、ラパマイシン(シロリムス)、エベロリムス、ゾタロリムス、バイオリムス、ノボリムス、ミオリムス、テムシロリムスからなる群の少なくとも1つのメンバーを含み、以下の構造を有する1つの成分をさらに含んでもよく:
Figure 2021514352

式中、本明細書に記載されるように、RはC(O)−(CH−Xであり、nは0、1、又は2であり、Xは3〜9つの炭素を有する環状炭化水素であり、所望により1つ以上の不飽和結合を含有する。それにより、第1の成分は、本明細書に記載されるような大環状トリエン免疫抑制化合物の混合物を含むか、又はそれからなり得る。
第2の成分は、水溶性可溶化剤であり得る。好ましい実施形態では、水溶性可溶化剤は、エチルアルコール(EtOH)、プロピレングリコール、1つ以上のポリオキシエチレンソリビタンエステル、ポリエチレングリコール200、300、400、又はそれらの組み合わせを含む群か、又はそれらからなる群から選択される。一実施形態では、第2の成分は、上記で定義されたような群の1つのメンバーのみからなり、好ましくはエタノールを含むか、又はそれからなる。別の実施形態では、第2の成分は、上記で定義されたような群の2つ以上のメンバーを含む。一実施形態では、第2の成分は、上記で定義された群の2つ、3つ、4つ、又は5つのメンバーを含む。好ましい実施形態では、第2の成分は、上記で定義されたような群の2つのメンバーを含み、より好ましくは、プロピレングリコールとポリソルベート、好ましくはポリソルべート80とを、好ましくは50/50重量%の混合物で含むか、又はそれらからなる。
好ましくは、製剤は、第1及び第2の成分が分配される第3の成分からさらに構成され、第3の成分は、水溶性ポリマーを含む。一実施形態では、水溶性ポリマーは、約50〜200kDの分子量を有するタンパク質である。一実施形態では、水溶性ポリマーは、好ましくは約50〜200kDの分子量を有する水溶性ヒト血清タンパク質又は水溶性血液タンパク質から選択される。一実施形態では、水溶性ポリマーは、約65〜70kDの分子量を有するタンパク質、最も好ましくは約65〜70kDの分子量を有する球状血清タンパク質である。さらなる実施形態では、水溶性材料は、好ましくはヒト起源の、最大約160kDの分子量を有するグロブリン及び/又はフィブリノーゲンなどの血液タンパク質から選択される。しかしながら、最も好ましい実施形態では、水溶性ポリマーは、以下の配列に対して少なくとも90%の同一性を有するヒト血清タンパク質である:
Figure 2021514352
最も好ましい実施形態では、水溶性ポリマーは、ヒト血清アルブミンである。
第3の成分の一部としての水溶性ポリマーは、好ましくは、水溶液として製剤中に提供される。一実施形態では、溶液は、水、好ましくは滅菌水に基づく。好ましい実施形態では、第3の成分は、本明細書で提案されるような生理食塩水中の水溶性ポリマーの溶液として製剤に提供される。生理食塩水は、NaClの0.9%(重量/体積)水溶液として当業者に既知であり、通常4.5〜7.0のpHを示す。
一実施形態では、本明細書で提案される製剤は、0.01〜5重量%の第1の成分、5〜20重量%の第2の成分、及び70〜95重量%の第3の成分を含むか、又はそれらからなる。第3の成分は、好ましくは生理食塩水中の、水溶性ポリマーの5〜40%(重量/体積)水溶液として提供されることが好ましくなり得る。また、製剤にさらなる成分が添加されない場合、上記の数値は、合計で100重量%になる。
さらに、本発明は、(a)本明細書で提案されるような大環状トリエン免疫抑制化合物の少なくとも1つを含み、かつ好ましくは以下の構造を有する第1の成分を提供すること:
Figure 2021514352

(式中、RはC(O)−(CH−Xであり、nは0、1、又は2であり、Xは3〜9つの炭素を有する環状炭化水素であり、所望により1つ以上の不飽和結合を含有する);(b)(a)の成分を、有効量の水溶性可溶化剤を含む第2の成分に可溶化すること;及び(c)(b)の生成物を、水溶性ポリマーを含む第3の成分に分配すること、を含む、非経口投与のための本明細書で提案されるような薬物製剤を製造する方法を提供する。
上記のような方法により有利に、ナノ粒子、特に大環状トリエン免疫抑制化合物の球状の均一サイズの規則的なナノ粒子を含有しない非経口投与用の製剤を提供することができる。通常、非経口製剤は、活性剤及び担体としてのポリマーを含有するナノ粒子を含む。そのようなナノ粒子の形成は、本明細書で提案されるような製剤及び方法には必要とされない。製剤及び方法は、ナノ粒子、特に大環状トリエン免疫抑制化合物及びポリマー又は任意の他の担体の球状の均一サイズの規則的なナノ粒子の構成成分(製剤)又はそれを形成するステップ(方法)を含まない。注射用溶液のためのそのようなナノ粒子の形成は、面倒で費用がかかる。ナノ粒子の形成を節約することは、本明細書に提示されるような方法を費用効率的及び労働効率的にする。
本明細書で提案されるような製剤の好ましい実施形態では、水溶性可溶化剤は、エチルアルコール(EtOH)、プロピレングリコール、1つ以上のポリオキシエチレンソリビタンエステル、ポリエチレングリコール200、300、400、又はそれらの組み合わせを含む群か、又はそれらからなる群から選択され、水溶性ポリマーは、ヒト血清タンパク質である。
本明細書に記載されるような本発明のさらなる態様は、それを必要とする個体への非経口投与での使用のために本明細書で提案されるような製剤を含む注射用水溶液を対象とする。
本明細書に記載されるような本発明のさらなる態様は、本明細書で提案される第1、第2、及び第3の成分を、それらの予め計量及び/又は予め混合された組み合わせで、かつすぐに非経口投与できるようにする滅菌容器中に含有するキットを対象とする。
処方例:
本発明の大環状トリエン免疫抑制化合物は、2つ以上の実施形態を有し、表2からの以下の種の少なくとも1つを含むと記載され得る:
Figure 2021514352
CRC−015は、属を包含することを意味する用語であり、表1からの以下の各種を指すために使用される:CRC−015a、CRC−015b、CRC−015c、CRC−015d、CRC−015e、CRC−015f、CRC−015g、及びCRC−015h。
I.CRC−015の処方:
標的化合物CRC−015を、水溶性可溶化剤及びヒト血清タンパク質とともに特定の方法で処方する。この製剤は、ナノ粒子の必要性を回避する。得られた製剤は、ラパマイシンを検査する以前の研究と比較した場合、優れたPK結果を提供する単純な非経口剤形を提供する。
この例示的な製剤では、CRC−015をEtOHに溶解し、以下のようにさらに調製する:25mg/mlのCRC−015/EtOH溶液を、生理食塩水中の配列番号1を含有する20%溶液(重量/体積)に直接分配した後、容易撹拌して投薬溶液を調製する。
以下の例は、配列番号1の2.67mgのCRC−015/mlの最終的に処方された薬物濃度を利用した。濃度は、所望の投薬スキーム、投与経路などに従って最適化され得ることが理解される。
II.CRC−015製剤を使用した薬物動態研究
例Iからの製剤を中心にPK研究を実施した。具体的には、Sprague−Dawleyラットに15mg/kgで静脈内投与し、ベースラインを確立するために投薬前に血液サンプルを収集し、次いで、最大24時間の設定間隔で投薬後に血液サンプルを収集した。薬物の生体分析測定をLCMSによって実施した。
従来技術で報告された結果(AUCinf)は、血漿からのものであるが、今回の結果は、血漿及び全血の両方からのものである。これは、以前の研究と直接比較できるようにするために行った。時間に対する曲線下の薬物面積((AUCinf)、総薬物曝露量)をそれに応じて計算した。
配列番号1を用いて、かつナノ粒子を用いないCRC−015の結果を表3に記載する。
Figure 2021514352
III.ナノ粒子製剤との比較研究
シロリムス(ラパマイシン)を使用し、例Iで前述したそれらのステップに従って処方した。具体的には、シロリムスを配列番号1とともに、ナノ粒子を用いずに組み合わせ、従来技術で示された研究、すなわち、配列番号1を用いたが、ナノ粒子も用いて製剤化されたシロリムスに対して試験した。結果を表4に記載する。
Figure 2021514352
今回の研究と従来技術に記載されている研究との間のAUCinfの結果の20%の違いは、ナノ粒子の影響、又は実験室間のばらつきによるものである可能性がある。しかしながら、明らかなことは、従来技術のシロリムスナノ粒子の使用と比較した場合、表3からのCRC−015の結果(ナノ粒子を用いない)が3倍を超えるAUCをもたらすという驚くべき発見である。この予想外の結果は、非常に重要であり、シロリムス又は低用量の同様のAUCと比較した場合、より高いAUC/単位用量でのCRC−015による薬物投薬に変換される。
この開示の非経口製剤材料を、追加の代替の水溶性可溶化剤を使用してさらに評価した。
静脈内濃縮(I.V.濃縮)溶液を、5gのプロピレングリコール(USP、Sigma−Aldrich P4347)を5gのポリソルベート80(NF、Spectrum PU13)と混合して調製した。次に、CRC−015 50mgを2mLのメスフラスコに量り取り、50/50プロピレングリコール、ポリソルベート80溶液をフラスコマークに添加した。フラスコを繰り返し反転させることにより薬物を溶解させて、25mg/mLのCRC−015のI.V.濃縮液を得た。
I.V.注射液は、1.8gのヒト血清アルブミン(HSA)(Sigma−Aldrich A9731)を計量し、溶解するまで25mLビーカー内に含有される約7.5mLの滅菌0.9%生理食塩水(Teknova S5812)の上面に重ねて調製した。この溶液を滅菌生理食塩水で最終容量9mLに定量的に調整して、20重量%/体積%のHSA溶液を得た。20%のHSA溶液を、0.20umの滅菌フィルター(Fisherbrand 09−719C)を使用してフィルター滅菌し、使用するまで3℃で保存した。I.V.薬物注射液の最終調製のために、無菌100uLガラスシリンジを使用して生理食塩水−HSAにI.V.濃縮液を添加し、続いてボルテックスして約0.4〜0.5mg/mLのI.V.注射液を得た。走査型電子顕微鏡による、これらのI.V.注射溶液及び様々なより高い又はより低い薬物濃度の溶液の検査により、溶液にはいかなるナノ粒子材料もないことが判明した。前述のようにラットを用いて実施したこれらの材料の薬物動態学的研究は、以下のような結果をもたらした。
Figure 2021514352
前述の例で証明されているように、ラットのPK研究は、ヒトPKの期待値に外挿されることが多いという前提と合わせて、CRC−015製剤研究の所見は、ヒトのmTOR治療ユーティリティに関するそのような非経口製剤の価値を直接示唆している。例えば、そのような独自の製剤は、患者の応答、投薬計画、薬物間相互作用、毒性、ならびに全体的な患者のケア及び成果を含む、治療パラダイムの多くのパラメータを改善し得る。薬物ナノ粒子を排除する機能は、ナノ粒子の統合に対応するためにさらに複雑な製造ステップを除去することで薬物製造プロセスを大幅に簡素化するばかりでなく、ナノ粒子製剤に必要な特殊な機器及び独自の化学薬品の必要性をなくすため、特に重要である。例えば、ナノ粒子を伴う製剤を調製するときのクロロホルムの潜在的な使用は、今や製造プロセスで化合物として除去でき、これは、この親油性クラスの化合物内の安定性に対するクロロホルムの悪影響に関する既知の課題の観点から有利である。また、様々なヒトの毒性に関する考慮事項があり得る様々な材料及び合成ポリマーの使用も低減又は除去される。
本明細書に例示的に記載された発明は、本明細書に具体的に開示されていない任意の要素(複数可)、限定(複数可)がない状態で好適に実施することができる。したがって、例えば、「comprising(含む)」、「including(含む)」、「containing(含有する)」などの用語は、拡張的に読むものとし、限定されるものではない。加えて、本明細書において用いられる用語及び表現は、説明の用語として使用され、限定するものではなく、そのような用語及び表現の使用には、図示及び説明されている将来の任意の等価物又は任意のそれらの一部を除外する意図はなく、特許請求される本発明の範囲内で様々な変更が可能であることが認識される。したがって、本発明は、好ましい実施形態及び任意の特徴によって具体的に開示されてきたが、本明細書に開示された本発明の修正及び変形は、当業者によって再利用でき、そのような修正及び変形は、本明細書に開示される本発明の範囲内であるとみなされる。本明細書では、本発明を広く一般的に説明してきた。一般的な開示の範囲内にあるより狭い種及び亜属の分類のそれぞれも、これらの発明の一部を形成する。これには、各発明の一般的な説明が含まれるが、条件付き又は否定的な限定により、削除された材料がそこに具体的に存在したかどうかに関係なく、属から任意の主題を除去する。
加えて、発明の特徴又は態様がマーカッシュグループに関して説明される場合、当業者は、本発明がそれにより、マーカッシュグループの任意の個々のメンバー又はメンバーのサブグループに関しても説明されることを認識するであろう。また、上記の説明が、例示的であり限定的ではないことを意図していることも理解されたい。上記の説明を検討すると、当業者には多くの実施形態が明らかになるであろう。その結果、本発明の範囲は、上記の説明を参照して決定されるべきではなく、代わりに、添付の特許請求の範囲が権利を与えられる等価物の全範囲とともに、そのような特許請求の範囲を参照して決定されるべきである。特許公開を含むすべての記事及び参考文献の開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
上記の教示に照らして、説明された例及び実施形態の多数の修正及び変形が可能であることは、当業者には明らかであろう。開示される例及び実施形態は、本明細書に開示される特徴の一部又はすべてを含み得る。その結果、本発明の真の範囲内に入る可能性があるようなすべてのそのような修正及び代替の実施形態を網羅することが意図される。

Claims (11)

  1. 第1、第2、及び第3の成分を含む薬物製剤であって、第1の成分が、ラパマイシン(シロリムス)、エベロリムス、ゾタロリムス、バイオリムス、ノボリムス、ミオリムス、テムシロリムス、それに関連する誘導体、及び以下の構造を有する化合物を含む群、又はそれらからなる群から選択される大環状トリエン免疫抑制化合物の少なくとも1つを含み:
    Figure 2021514352

    式中、RがC(O)−(CH−Xであり、nが0、1、又は2であり、Xが3〜9つの炭素を有する環状炭化水素であり、所望により1つ以上の不飽和結合を含有し、第2の成分が、少なくとも1つの水溶性可溶化剤を含み、第1の成分が、第2の成分に可溶化され、第3の成分が、水溶性ポリマーを含む、上記薬物製剤。
  2. 大環状トリエン免疫抑制化合物が、以下の構造を有し:
    Figure 2021514352

    式中、RがC(O)−(CH−Xであり、nが0、1、又は2であり、Xが3〜9つの炭素を有する環状炭化水素であり、所望により1つ以上の不飽和結合を含有する、請求項1に記載の薬物製剤。
  3. 大環状トリエン免疫抑制化合物が、以下の構造を有し:
    Figure 2021514352

    式中、C(O)−(CH−XであるRが、以下の構造のうちの1つを有する、請求項1又は2に記載の薬物製剤。
    Figure 2021514352
  4. 大環状トリエン免疫抑制化合物が、ラパマイシン、エベロリムス、ゾタロリムス、バイオリムス、ノボリムス、ミオリムス、テムシロリムス、及びそれらに関連する誘導体からなる群から選択される一つの化合物である、請求項1に記載の薬物製剤。
  5. 少なくとも1つの水溶性可溶化剤が、エタノール、プロピレングリコール、ポリオキシエチレンソルビタンエステル、ポリエチレングリコール200、ポリエチレングリコール300、ポリエチレングリコール400、及び任意のそれらの組み合わせを含む群か、又はそれらからなる群から選択される、請求項1〜4のいずれかに記載の薬物製剤。
  6. 水溶性ポリマーが、約65〜70kDの分子量を有する球状血清タンパク質である、請求項1〜5のいずれかに記載の薬物製剤。
  7. 球状血清タンパク質が、配列番号1と少なくとも90%の相同性を有するヒト血清タンパク質である、請求項5に記載の薬物製剤。
  8. それを必要とする個体への非経口投与に使用するための請求項1〜7のいずれかに記載の製剤を含む、注射用水溶液。
  9. 非経口投与用の薬物製剤を製造する方法であって、(a)ラパマイシン(シロリムス)、エベロリムス、ゾタロリムス、バイオリムス、ノボリムス、ミオリムス、テムシロリムス、それらに関連する誘導体、及び以下の構造を含む群か、又はそれらからなる群から選択される大環状トリエン免疫抑制化合物の少なくとも1つを含む第1の成分を提供すること:
    Figure 2021514352

    (式中、RはC(O)−(CH−Xであり、nは0、1、又は2であり、Xは3〜9つの炭素を有する環状炭化水素であり、所望により1つ以上の不飽和結合を含有する);(b)(a)の成分を、有効量の水溶性可溶化剤を含む第2の成分に可溶化すること;及び(c)(b)の生成物を、水溶性ポリマーを含む溶液を含む第3の成分に分配すること、を含む、上記方法。
  10. ナノ粒子、特に大環状トリエン免疫抑制化合物の球形の均一サイズの規則的なナノ粒子を形成する特定のステップを含まない、請求項9に記載の方法。
  11. 請求項1〜7のいずれかに記載の第1、第2、及び第3の成分を、それらの予め計量及び/又は予め混合された組み合わせで、かつすぐに非経口投与できるように滅菌容器(複数可)中に含有するキット。
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