JP2021513216A - 熱電装置 - Google Patents

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Abstract

本発明の一実施例による熱電装置は、第1金属支持体と、前記第1金属支持体上に配置された第1接合層と、前記第1接合層上に配置された第1樹脂層と、前記第1樹脂層上に配置された複数の第1電極と、前記複数の第1電極上に配置された複数のP型熱電レグおよび複数のN型熱電レグと、前記複数のP型熱電レグおよび複数のN型熱電レグ上に配置された複数の第2電極と、前記複数の第2電極上に配置された第2樹脂層と、前記第2樹脂層上に配置された第2接合層と、前記第2接合層上に配置された第2金属支持体と、を含み、前記第1樹脂層上に配置された少なくとも1つのダミー電極をさらに含み、前記少なくとも1つのダミー電極は、前記複数の第1電極の最外郭の行および最外郭の列のうち、少なくとも1つの側面に配置される。
【選択図】図4

Description

本発明は、熱電素子に関するものであって、より具体的には、熱電装置に含まれる基板および電極構造に関する。
熱電現象は、材料内部の電子(Electron)と正孔(Hole)の移動によって発生する現象で、熱と電気との間の直接的なエネルギー変換を意味する。
熱電素子は、熱電現象を用いる素子を総称し、P型熱電材料とN型熱電材料を金属電極の間に接合させ、PN接合対を形成する構造を有する。
熱電素子は、電気抵抗の温度変化を用いる素子、温度差によって起電力が発生する現象であるゼーベック効果を用いる素子、電流による吸熱または発熱が発生する現象であるペルティエ効果を用いる素子などに区分できる。
熱電素子は、家電製品、電子部品、通信用部品などに様々に適用される。例えば、熱電素子は、冷却用装置、温熱用装置、発電用装置などに適用できる。これによって、熱電素子の熱電性能についての要求はますます高まっている。
熱電素子は、基板、電極および熱電レグを含み、上部基板と下部基板との間に複数の熱電レグがアレイ形態に配置され、複数の熱電レグと上部基板との間に複数の上部電極が配置され、複数の熱電レグと下部基板との間に複数の下部電極が配置される。ここで、複数の上部電極および複数の下部電極は、熱電レグを直列または並列に連結する。
一般的に、熱電素子は、金属支持体上に配置され得る。このために、金属支持体、基板および電極を整列した後に加圧し得る。本明細書において、金属支持体上に配置される熱電素子を熱電モジュールまたは熱電装置と指称し得る。
図1(a)は、熱電装置の下部基板側を製造する工程を示し、図1(b)は、熱電装置の下部基板側の断面図である。
図1(a)および図1(b)を参照すると、複数の下部電極52が配置された第1樹脂層51と金属支持体60との間に接合層70を配置した後に、加圧し得る。したがって、金属支持体60上に接合層70が配置され、接合層70上に第1樹脂層51および複数の下部電極52が配置された構造が得られる。
一方、第1樹脂層51と金属支持体60間の熱膨脹係数の差によって、頻繁な温度変化時に第1樹脂層51と金属支持体60との間が剥離される可能性がある。特に、図1(a)に示した方法のように、複数の下部電極52が配置された第1樹脂層51と金属支持体60との間に接合層70を配置した後に加圧する場合、第1樹脂層51の全体に圧力が均等に加わらない可能性があり、これによって接合強度が弱い部分が生じることがある。
例えば、第1樹脂層51と下部電極52間の高さの差は、約0.3mmであるため、第1樹脂層51のうち、下部電極52が配置されない領域Aに加わる圧力は、下部電極52が配置された領域に加わる圧力よりも低いことがある。これによって、下部電極52が配置されない第1樹脂層51のエッジには、十分な圧力が加わらないこともあり、第1樹脂層51のエッジが金属支持体60から剥離される可能性が高い。
本発明が解決しようとする技術的課題は、熱電素子の基板および電極構造を提供するものである。
本発明の一実施例による熱電装置は、第1金属支持体と、前記第1金属支持体上に配置された第1接合層と、前記第1接合層上に配置された第1樹脂層と、前記第1樹脂層上に配置された複数の第1電極と、前記複数の第1電極上に配置された複数のP型熱電レグおよび複数のN型熱電レグと、前記複数のP型熱電レグおよび複数のN型熱電レグ上に配置された複数の第2電極と、前記複数の第2電極上に配置された第2樹脂層と、前記第2樹脂層上に配置された第2接合層と、前記第2接合層上に配置された第2金属支持体と、を含み、前記第1樹脂層上に配置された少なくとも1つのダミー電極をさらに含み、前記少なくとも1つのダミー電極は、前記複数の第1電極の最外郭の行および最外郭の列のうち、少なくとも1つの側面に配置される。
前記少なくとも1つのダミー電極は、所定の間隔に離隔した複数のダミー電極を含み得る。
前記第1樹脂層の面積は、前記第2樹脂層の面積よりも大きいことがある。
前記複数の第1電極は、前記複数の第1電極の1つの角に配置される第1端子接続電極および前記第1端子接続電極と同じ行または同じ列の他の角に配置される第2端子接続電極を含み、前記第1端子接続電極および前記第2端子接続電極は、前記第1端子接続電極および前記第2端子接続電極が配置された行または列から前記第1樹脂層のエッジの方向に延長され、前記複数のダミー電極は、前記第1端子接続電極および前記第2端子接続電極の間に配置され得る。
前記複数のダミー電極は、前記第1端子接続電極および前記第2端子接続電極が配置された行または列の側面に沿って配置され得る。
前記第1端子接続電極は、前記第1端子接続電極および前記第2端子接続電極が配置された行または列と平行し、前記第2端子接続電極に向かう方向にさらに延長され、前記第2端子接続電極は、前記第1端子接続電極および前記第2端子接続電極が配置された行または列と平行し、前記第1端子接続電極に向かう方向にさらに延長され得る。
前記少なくとも1つのダミー電極は、前記複数の第1電極と同じ素材からなり得る。
前記少なくとも1つのダミー電極は、前記複数の第1電極と同じ厚さを有し得る。
前記第1樹脂層は、エポキシ樹脂、そして、無機充填材を含み、前記無機充填材は、酸化アルミニウム、窒化ホウ素および窒化アルミニウムのうち、少なくとも1つを含み得る。
本発明の実施例によると、熱伝導度に優れ、信頼性の高い熱電素子が得られる。特に、本発明の実施例による熱電素子は、金属支持体との接合強度が高く、ワイヤの接続が容易である。
(a)は、熱電装置の下部基板側を製造する工程を示し、(b)は、熱電装置の下部基板側の断面図を示す。 熱電素子の断面図。 熱電素子の斜視図。 本発明の一実施例による熱電装置の断面図。 本発明の一実施例による熱電装置に含まれる樹脂層および電極構造の上面図。 本発明の他の実施例による熱電装置に含まれる樹脂層および電極構造の上面図。 本発明のまた他の実施例による熱電装置に含まれる樹脂層および電極構造の上面図。 実施例によって製作された熱電素子の樹脂層の接合強度を実験した例。 比較例によって製作された熱電素子の樹脂層の接合強度を実験した例。 本発明の実施例による熱電素子が浄水器に適用された例示図。 本発明の実施例による熱電素子が冷蔵庫に適用された例示図。
本発明は、様々な変更を加えることができ、様々な実施例を有し得るので、特定の実施例を図面に例示して説明しようとする。しかし、これは本発明を特定の実施形態に対して限定しようとするものではなく、本発明の思想および技術の範囲に含まれるすべての変更、均等物ないし代替物を含むものと理解されるべきである。
第2、第1のように序数を含む用語は、様々な構成要素を説明するのに使用できるが、前記構成要素は、前記用語によって限定されない。前記用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみに使用される。例えば、本発明の権利の範囲を逸脱せずに、第2構成要素は、第1構成要素と命名し得、同様に、第1構成要素も第2構成要素と命名し得る。および/またはという用語は、複数の関連記載の項目の組み合わせまたは、複数の関連記載の項目のうち、いずれかの項目を含む。
ある構成要素が他の構成要素に「連結されている」または「接続されている」と言及した場合には、その他の構成要素に直接的に連結されるか、または接続されることもあるが、中間に他の構成要素が存在し得ると理解されるべきである。一方、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されている」または「直接接続されている」と言及した場合には、中間に他の構成要素が存在しないものと理解されるべきである。
本出願で使用する用語は、単に特定の実施例を説明するために使用されたものであって、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は、文脈上明らかに別の方法で意味しない限り、複数の表現を含む。本出願における、「含む」または「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであり、1つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加の可能性を予め排除しないものと理解されるべきである。
別の方法で定義されない限り、技術的または科学的な用語を含んでここで使用されるすべての用語は、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。一般的に使用される辞書に定義されているような用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有するものと解釈されるべきであり、本出願で明らかに定義しない限り、理想的または過度に形式的な意味として解釈されない。
以下、添付された図面を参照して実施例を具体的に説明するが、図面符号にかかわらず、同一または対応する構成要素は、同じ参照番号を付与し、これについての重複する説明は省略することにする。
図2は、熱電素子の断面図であり、図3は、熱電素子の斜視図である。
図2ないし図3を参照すると、熱電素子100は、下部基板110、下部電極120、P型熱電レグ130、N型熱電レグ140、上部電極150および上部基板160を含む。
下部電極120は、下部基板110とP型熱電レグ130およびN型熱電レグ140の下面との間に配置され、上部電極150は、上部基板160とP型熱電レグ130およびN型熱電レグ140の上面との間に配置される。これによって、複数のP型熱電レグ130および複数のN型熱電レグ140は、下部電極120および上部電極150によって電気的に接続される。下部電極120と上部電極150との間に配置され、電気的に接続される一対のP型熱電レグ130およびN型熱電レグ140は、単位セルを形成し得る。
例えば、リード線181、182を介して下部電極120および上部電極150に電圧を印加すると、ペルティエ効果によってP型熱電レグ130からN型熱電レグ140に電流が流れる基板は、熱を吸収して冷却部として作用し、N型熱電レグ140からP型熱電レグ130に電流が流れる基板は、加熱されて発熱部として作用できる。
または、下部電極120および上部電極150間の温度差を加えると、ゼーベック効果によってP型熱電レグ130およびN型熱電レグ140内の電荷が移動し、電気が発生し得る。
ここで、P型熱電レグ130およびN型熱電レグ140は、ビスマス(Bi)およびテルリウム(Te)を主原料で含むビスマステルライド(Bi−Te)系熱電レグであり得る。P型熱電レグ130は、全体重量100wt%についてアンチモン(Sb)、ニッケル(Ni)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、銀(Ag)、鉛(Pb)、ホウ素(B)、ガリウム(Ga)、テルリウム(Te)、ビスマス(Bi)およびインジウム(In)のうち、少なくとも1つを含むビスマステルライド(Bi−Te)系の主原料物質99ないし99.999wt%とBiまたはTeを含む混合物0.001ないし1wt%を含む熱電レグであり得る。例えば、主原料物質がBi−Se−Teであり、BiまたはTeを全体重量の0.001ないし1wt%でさらに含み得る。N型熱電レグ140は、全体重量100wt%についてセレニウム(Se)、ニッケル(Ni)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、銀(Ag)、鉛(Pb)、ホウ素(B)、ガリウム(Ga)、テルリウム(Te)、ビスマス(Bi)およびインジウム(In)のうち、少なくとも1つを含むビスマステルライド(Bi−Te)系の主原料物質99ないし99.999wt%とBiまたはTeを含む混合物0.001ないし1wt%を含む熱電レグであり得る。例えば、主原料物質がBi−Sb−Teであり、BiまたはTeを全体重量の0.001ないし1wt%でさらに含み得る。
P型熱電レグ130およびN型熱電レグ140は、バルク型または積層型に形成され得る。一般的にバルク型のP型熱電レグ130またはバルク型のN型熱電レグ140は、熱電素材を熱処理してインゴット(Ingot)を製造し、インゴットを粉砕かつ漉し、熱電レグ用粉末を獲得した後に、これを焼結し、焼結体をカッティングする過程を通じて得られる。積層型のP型熱電レグ130または積層型のN型熱電レグ140は、シート形状の基材上に熱電素材を含むペーストを塗布し、単位部材を形成した後に、単位部材を積層かつカッティングする過程を通じて得られる。
このとき、一対のP型熱電レグ130およびN型熱電レグ140は、同じ形状および体積を有するか、または互いに異なる形状および体積を有し得る。例えば、P型熱電レグ130とN型熱電レグ140の電気伝導の特性が異なるため、N型熱電レグ140の高さまたは断面積をP型熱電レグ130の高さまたは断面積と異なるように形成し得る。
本発明の一実施例による熱電素子の性能は、熱電性能指数で表し得る。熱電性能指数(ZT)は、数1のように表し得る。
Figure 2021513216
ここで、αは、ゼーベック係数[V/K]であり、σは、電気伝導度[S/m]であり、ασは、パワー因子(Power Factor、[W/mK]である。そして、Tは、温度であり、kは、熱伝導度[W/mK]である。kは、a・c・ρで表すことができ、aは、熱拡散度[cm/S]であり、cは、比熱[J/gK]であり、ρは、密度[g/cm]である。
熱電素子の熱電性能指数を得るために、Zメートルを用いてZ値(V/K)を測定し、測定したZ値を用いて熱電性能指数(ZT)を計算できる。
ここで、下部基板110とP型熱電レグ130およびN型熱電レグ140との間に配置される下部電極120、そして、上部基板160とP型熱電レグ130およびN型熱電レグ140との間に配置される上部電極150は、銅(Cu)、銀(Ag)およびニッケル(Ni)のうち、少なくとも1つを含み得る。
そして、下部基板110と上部基板160の大きさは異なるように形成され得る。例えば、下部基板110と上部基板160のうち、1つの体積、厚さまたは面積は、他の1つの体積、厚さまたは面積よりも大きく形成され得る。これによって、熱電素子の吸熱性能または放熱性能を向上させ得る。好ましくは、下部基板110の体積、厚さまたは面積は、上部基板160の体積、厚さまたは面積のうち、少なくとも1つよりも大きく形成され得る。このとき、下部基板110は、ゼーベック効果のために高温領域に配置される場合、ペルティエ効果のために発熱領域に適用される場合または後述する熱電モジュールの外部環境から保護のためのシーリング部材が下部基板110上に配置される場合に、上部基板160よりも体積、厚さまたは面積のうち、少なくとも1つをより大きくし得る。このとき、下部基板110の面積は、上部基板160の面積対比1.2ないし5倍の範囲に形成し得る。下部基板110の面積が上部基板160に比べて1.2倍未満に形成される場合、熱伝達の効率の向上に及ぼす影響は高くなく、5倍を超過する場合には、むしろ熱伝逹の効率が著しく低下し、熱電モジュールの基本形状を維持しにくいことがある。
また、下部基板110と上部基板160のうち、少なくとも1つの表面には、放熱パターン、例えば、凹凸パターンが形成され得る。したがって、熱電素子の放熱性能を向上させ得る。凹凸パターンがP型熱電レグ130またはN型熱電レグ140と接触する面に形成される場合、熱電レグと基板間の接合特性も向上し得る。
このとき、P型熱電レグ130またはN型熱電レグ140は、円筒形状、多角柱形状、楕円柱形状などを有し得る。
また、P型熱電レグ130またはN型熱電レグ140は、積層型構造を有し得る。例えば、P型熱電レグまたはN型熱電レグは、シート形状の基材に半導体物質が塗布された複数の構造物を積層した後に、これを切断する方法で形成され得る。これによって、材料の損失を防ぎ、電気伝導の特性を向上させ得る。
また、P型熱電レグ130またはN型熱電レグ140は、ゾーンメルティング(Zone Melting)方式または粉末焼結方式によって製作できる。ゾーンメルティング方式によると、熱電素材を用いてインゴット(Ingot)を製造した後に、インゴットに徐々に熱を加えて単一の方向に粒子が再配列されるようにリファイニングし、徐々に冷却させる方法で熱電レグを得る。粉末焼結方式によると、熱電素材を用いてインゴットを製造した後に、インゴットを粉砕かつ漉し、熱電レグ用粉末を獲得し、これを焼結する過程を通じて熱電レグを得る。
図示されていないが、下部基板110と上部基板160との間には、シーリング部材がさらに配置され得る。シーリング部材は、下部基板110と上部基板160との間で下部電極120、P型熱電レグ130、N型熱電レグ140および上部電極150の側面に配置され得る。これによって、下部電極120、P型熱電レグ130、N型熱電レグ140および上部電極150は、外部の湿気、熱、汚染などからシーリングされ得る。
ここで、シーリング部材は、複数の下部電極120の最外郭、複数のP型熱電レグ130および複数のN型熱電レグ140の最外郭および複数の上部電極150の最外郭の側面から所定の距離に離隔して配置されるシーリングケース、シーリングケースと下部基板110との間に配置されるシーリング材およびシーリングケースと上部基板160との間に配置されるシーリング材を含み得る。このように、シーリングケースは、シーリング材を介して下部基板110および上部基板160と接触し得る。これによって、シーリングケースが下部基板110および上部基板160と直接接触する場合、シーリングケースを介して熱伝導が起き、結果的に下部基板110と上部基板160間の温度差が低くなる問題を防止できる。
ここで、シーリング材は、エポキシ樹脂およびシリコーン樹脂のうち、少なくとも1つを含むか、またはエポキシ樹脂およびシリコーン樹脂のうち、少なくとも1つが両面に塗布されたテープを含み得る。シーリング材は、シーリングケースと下部基板110との間およびシーリングケースと上部基板160との間を気密する役割をし、下部電極120、P型熱電レグ130、N型熱電レグ140および上部電極150のシーリング効果を向上させ得、仕上げ材、仕上げ層、防水材、防水層などと混用され得る。
ここで、シーリングケースと下部基板110との間をシーリングするシーリング材は、下部基板110の上面に配置され、シーリングケースと上部基板160との間をシーリングするシーリング材は、上部基板160の側面に配置され得る。このために、下部基板110の面積は、上部基板160の面積よりも大きいことがある。
一方、シーリングケースには、電極に接続されたリード線180、182を引き出すためのガイド溝が形成され得る。このために、シーリングケースは、プラスチックなどからなる射出成形物であり得、シーリングカバーと混用され得る。
ただし、シーリング部材に関する以上の説明は、例示に過ぎず、シーリング部材は、様々な形態で変形できる。
図示されていないが、シーリング部材を取り囲むように断熱材がさらに含まれ得る。また、シーリング部材は、断熱成分を含み得る。
本発明の実施例によると、基板と金属支持体間の接合時に基板に加わる圧力を均等にし、基板と金属支持体間の接合強度を高めようとする。
図4は、本発明の一実施例による熱電装置の断面図であり、図5は、本発明の一実施例による熱電装置に含まれる樹脂層および電極構造の上面図であり、図6は、本発明の他の実施例による熱電装置に含まれる樹脂層および電極構造の上面図であり、図7は、本発明のまた他の実施例による熱電装置に含まれる樹脂層および電極構造の上面図である。
図4を参照すると、熱電装置400は、第1金属支持体410、第1金属支持体410上に配置された第1接合層420、第1接合層420上に配置された第1樹脂層430、第1樹脂層430上に配置された複数の第1電極440、複数の第1電極440上に配置された複数のP型熱電レグ450および複数のN型熱電レグ455、複数のP型熱電レグ450および複数のN型熱電レグ455上に配置された複数の第2電極460、複数の第2電極460上に配置された第2樹脂層470、第2樹脂層470上に配置された第2接合層480および第2接合層480上に配置された第2金属支持体490を含む。ここで、第1樹脂層430、第1電極440、P型熱電レグ450、N型熱電レグ455、第2電極460および第2樹脂層470は、それぞれ図2ないし図3で説明した下部基板110、下部電極120、P型熱電レグ130、N型熱電レグ140、上部電極150および上部基板160に対応し得る。図示されていないが、第1金属支持体410および第2金属支持体490のうち、少なくとも1つには、ヒートシンクが配置され得る。例えば、第1金属支持体410の両面のうち、接合層420が配置される面の反対面には、ヒートシンクを付着でき、第2金属支持体490の両面のうち、接合層480が配置される面の反対面には、ヒートシンクを付着できる。または、第1金属支持体410とヒートシンクは、一体に形成され得、第2金属支持体490とヒートシンクは、一体に形成され得る。
本明細書において、熱電素子は、第1金属支持体410、第1樹脂層430、第1電極440、P型熱電レグ450、N型熱電レグ455、第2電極460、第2樹脂層470および第2金属支持体490を含むことを意味し得る。
また、熱電素子は、ヒートシンクを付着するか、またはヒートシンクと一体に形成された第1金属支持体410、第1樹脂層430、第1電極440、P型熱電レグ450、N型熱電レグ455、第2電極460、第2樹脂層470およびヒートシンクを付着するか、またはヒートシンクと一体に形成された第2金属支持体490を含むことを意味し得る。
第1金属支持体410および第2金属支持体490は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金などからなり得る。第1金属支持体410および第2金属支持体490は、第1樹脂層430、複数の第1電極440、複数のP型熱電レグ450および複数のN型熱電レグ455、複数の第2電極460、第2樹脂層470などを支持し得る。このために、第1金属支持体410の面積は、第1樹脂層430の面積よりも大きいことがあり、第2金属支持体490の面積は、第2樹脂層470の面積よりも大きいことがある。すなわち、第1樹脂層430は、第1金属支持体410のエッジから所定の距離だけ離隔された領域内に配置され得、第2樹脂層470は、第2金属支持体470のエッジから所定の距離だけ離隔された領域内に配置され得る。図示されていないが、第1金属支持体410の両面のうち、第1樹脂層430が配置される面の反対面には、ヒートシンクが形成され得る。同様に、第2金属支持体490の両面のうち、第2樹脂層470が配置される面の反対面には、ヒートシンクが形成され得る。また、図示されていないが、第1金属支持体410と第2金属支持体490は、それぞれヒートシンクと一体に形成され得る。
第1樹脂層430および第2樹脂層470は、樹脂および無機充填材を含む樹脂組成物からなり得る。第1樹脂層430および第2樹脂層470の厚さは0.01ないし0.65mm、好ましくは、0.01ないし0.6mm、より好ましくは、0.01ないし0.55mmであり得、熱伝導度は、10W/mK以上、好ましくは、20W/mK以上、より好ましくは、30W/mK以上であり得る。
ここで、樹脂は、エポキシ樹脂またはシリコーン樹脂を含み得る。シリコーン樹脂は、例えば、PDMS(Polydimethylsiloxane)を含み得る。
エポキシ樹脂は、エポキシ化合物および硬化剤を含み得る。このとき、エポキシ化合物10体積比に対して硬化剤1ないし10体積比で含まれ得る。ここで、エポキシ化合物は、結晶性エポキシ化合物、非結晶性エポキシ化合物およびシリコーンエポキシ化合物のうち、少なくとも1つを含み得る。結晶性エポキシ化合物は、メソゲン(Mesogen)構造を含み得る。メソゲン(Mesogen)は、液晶(Liquid Crystal)の基本単位であり、剛性(Rigid)構造を含む。そして、非結晶性エポキシ化合物は、分子中のエポキシ基を2つ以上有する通常の非結晶性エポキシ化合物であり得、例えば、ビスフェノールAまたはビスフェノールFから誘導されるグリシジルエーテル化物であり得る。ここで、硬化剤は、アミン系硬化剤、フェノール系硬化剤、酸無水物系硬化剤、ポリメルカプタン系硬化剤、ポリアミノアミド系硬化剤、イソシアネート系硬化剤およびブロックイソシアネート系硬化剤のうち、少なくとも1つを含み得、2種類以上の硬化剤を混合して使用できる。
無機充填材は、酸化アルミニウムおよび複数の板状の窒化ホウ素が固まった窒化ホウ素凝集体を含み得る。無機充填材は、窒化アルミニウムをさらに含み得る。ここで、窒化ホウ素凝集体の表面は、樹脂との親和度を高めるために表面が改質されることもある。例えば、窒化ホウ素凝集体の表面は、樹脂と親和度が高い官能基を有する高分子物質でコーティングされるか、または窒化ホウ素凝集体内の空隙の少なくとも一部は、樹脂と親和度が高い官能基を有する高分子物質によって充填できる。
第1接合層420および第2接合層480は、TIM(Themal Interface Material)であり得る。または、第1接合層420および第2接合層480は、第1樹脂層430および第2樹脂層470をなす樹脂組成物と同じ樹脂組成物であり得る。すなわち、第1樹脂層430および第2樹脂層470をなす樹脂組成物と同じ樹脂組成物を未硬化の状態で第1金属支持体410および第2金属支持体490上に塗布した後に、硬化した状態の第1樹脂層430および第2樹脂層470を積層し、高温で加圧する方式で第1樹脂層430および第2樹脂層470と第1金属支持体410および第2金属支持体490を接合し得る。
一方、複数の第1電極440および複数の第2電極460は、第1樹脂層430および第2樹脂層470をなす半硬化状態の樹脂組成物上にCu基板を配置して圧着した後、Cu基板を電極形状にエッチングする方法で製作できる。または、第1樹脂層430および第2樹脂層470をなす硬化状態の樹脂組成物上に予め整列した複数の第1電極440および複数の第2電極460を配置した後に、圧着する方法で製作できる。
また、第1接合層420および第2接合層480が省略され得る。例えば、第1金属支持体410および第2金属支持体490上に第1樹脂層430および第2樹脂層470をなす樹脂組成物を未硬化状態で塗布した後に、半硬化させた状態でCu基板または予め整列した電極を配置した後に加圧し得る。
各第1電極440上には、一対のP型熱電レグ450およびN型熱電レグ455が配置され得、各第2電極460上には、各第1電極440上に配置された一対のP型熱電レグ450およびN型熱電レグ455のうち、1つが重なるように一対のN型熱電レグ455およびP型熱電レグ450が配置され得る。
図5を参照すると、第1樹脂層430上には、少なくとも1つのダミー電極500がさらに配置され得る。少なくとも1つのダミー電極500は、複数の第1電極440の最外郭の行および最外郭の列のうち、少なくとも1つの側面に配置され得る。
ダミー電極500は、複数の第1電極440と同じ素材および同じ厚さを有するが、ダミー電極500上には、熱電レグが配置されず、電気的に接続されないことがある。そして、ダミー電極500は、複数の第1電極440と離隔して配置され得る。このとき、複数のダミー電極500は、所定の間隔で互いに離隔して配置され得る。ダミー電極500は、第1電極440と同じ形状を有し得、異なる形状を有し得る。ここで、ダミー電極500と複数の第1電極440の厚さが同じであるということは、複数の第1電極440の個別の厚さ比60%ないし140%であり、好ましくは、75%ないし125%であり、より好ましくは、90%ないし110%であることを意味する。60%よりも小さく、140%よりも大きい場合、圧力が均等に分布されない可能性があり、60%よりも小さい場合、ダミー電極500が配置された位置の接合強度が弱い部分が生じることがあり、140%よりも大きい場合、複数の第1電極440の最外郭の行および最外郭の列が配置された位置の接合強度が弱い部分が生じることがある。
このように、ダミー電極500が複数の第1電極440の最外郭の行および最外郭の列のうち、少なくとも1つの側面に配置される場合、第1樹脂層430と金属支持体410間の接合過程でダミー電極500が配置された領域にも複数の第1電極440が配置された領域と同様に均等に圧力が加わるため、第1樹脂層430のエッジ領域と金属支持体410が高い接合強度で接合され得る。
一方、図6ないし図7のように、複数の第1電極440は、第1端子が接続されるための第1端子接続電極442および第1端子と極性が異なる第2端子が接続されるための第2端子接続電極444を含み得る。例えば、第1端子接続電極442は、複数の第1電極440の1つの角に配置され、第2端子接続電極444は、第1端子接続電極442と同じ行または同じ列の他の角に配置され得る。第1端子接続電極442および第2端子接続電極444のそれぞれには、P型熱電レグおよびN型熱電レグのうち、1つが配置され得る。
第1端子接続電極442および第2端子接続電極444のそれぞれには、ワイヤを介して第1端子および第2端子が接続され得る。ワイヤの接続を容易にするために、第1端子接続電極442および第2端子接続電極444は、他の第1電極440に比べて大きく形成され得る。例えば、図6に示したように、第1端子接続電極442および第2端子接続電極444は、それぞれ第1端子接続電極442および第2端子接続電極444が配置された行または列から第1樹脂層430のエッジの方向に延長され得る。例えば、図7に示したように、第1端子接続電極442は、第1端子接続電極442および第2端子接続電極444が配置された行または列と平行し、第2端子接続電極444に向かう方向にさらに延長され、第2端子接続電極444は、第1端子接続電極442および第2端子接続電極444が配置された行または列と平行し、第1端子接続電極442に向かう方向にさらに延長され得る。すなわち、第1端子接続電極442および第2端子接続電極444のそれぞれは、「L」字形状を有し得る。
このとき、複数のダミー電極500は、第1端子接続電極442および第2端子接続電極444との間で第1端子接続電極442および第2端子接続電極444が配置された行または列の側面に沿って配置され得る。
このように、第1端子接続電極442および第2端子接続電極444との間にダミー電極、すなわち、複数のダミー電極500を配置すると、第1端子接続電極442および第2端子接続電極444を大きく形成しても、第1端子接続電極442および第2端子接続電極444との間の領域に加わる圧力を他の第1電極440が配置された領域に加わる圧力と同じ水準に維持できる。したがって、第1樹脂層430と第1金属支持体410間の接合強度を全体的に高く維持することが可能である。
複数の第1電極440が第1端子接続電極442および第2端子接続電極444を含む場合、第1樹脂層430の面積は、第2樹脂層470の面積よりも大きく形成され得る。したがって、第1端子接続電極442および第2端子接続電極444の大きさを他の第1電極440の大きさよりも大きく形成してワイヤ接続を容易にでき、ダミー電極、すなわち、複数のダミー電極500を配置するための領域を確保できる。
図6ないし図7においては、第1端子接続電極442および第2端子接続電極444との間にだけダミー電極である複数のダミー電極500が配置されることを例に挙げているが、これに制限されるものではなく、図5に示したように、複数の第1電極440の最外郭の行または最外郭の列の側面に複数のダミー電極500がさらに配置され得る。
また、図5ないし図7においては、第1樹脂層430と第1金属支持体410間の接合のためのダミー電極500が配置されることを例に挙げているが、これに制限されるものではなく、第2樹脂層470と第2金属支持体490間の接合のためのダミー電極(図示せず)を第2樹脂層にも形成し得る。
図8は、実施例によって製作された熱電素子の樹脂層の接合強度を実験した例であり、図9は、比較例によって製作された熱電素子の樹脂層の接合強度を実験した例である。
図8(a)に示したように、実施例では、図7の構造で複数の電極および複数のダミー電極を樹脂層に配置し、図9(a)に示したように、比較例では、図7の構造で複数のダミー電極を除き、複数の電極のみを樹脂層に配置した。
図8(b)を参照すると、樹脂層と金属支持体との間を実施例によって接合した背面は、樹脂層のエッジ、特に、第1端子接続電極442と第2端子接続電極444との間の領域800でも、浮きや剥離現象が発生せず、高い接合強度を維持することが分かる。
これに反して、図9(b)を参照すると、樹脂層と金属支持体との間を比較例によって接合した背面は、樹脂層のエッジ、特に、第1端子接続電極442と第2端子接続電極444との間の領域900が容易く剥離したことが分かる。
以下では、図10を参照して本発明の実施例による熱電素子が浄水器に適用された例を説明する。
図10は、本発明の実施例による熱電素子が浄水器に適用された例示図である。
本発明の実施例による熱電素子が適用された浄水器1は、原水供給管12a、浄水タンク流入管12b、浄水タンク12、フィルターアセンブリ13、冷却ファン14、蓄熱槽15、冷水供給管15aおよび熱電装置1000を含む。
原水供給管12aは、水源から浄水対象である水をフィルターアセンブリ13に流入させる供給管であり、浄水タンク流入管12bは、フィルターアセンブリ13から浄水した水を浄水タンク12に流入させる流入管であり、冷水供給管15aは、浄水タンク12で熱電装置1000によって所定の温度に冷却された冷水が最終的に使用者に供給される供給管である。
浄水タンク12は、フィルターアセンブリ13を経由しながら浄水され、浄水タンク流入管12bを介して流入した水を貯蔵および外部に供給するように浄水した水を一時収容する。
フィルターアセンブリ13は、沈殿フィルター13aと、フリーカーボンフィルター13bと、メンブレンフィルター13cと、ポストカーボンフィルター13dで構成される。
すなわち、原水供給管12aに流入する水は、フィルターアセンブリ13を経由しながら浄水できる。
蓄熱槽15が浄水タンク12と熱電装置1000との間に配置され、熱電装置1000で形成された冷気が貯蔵される。蓄熱槽15に貯蔵された冷気は、浄水タンク12に印加され、浄水タンク120に収容された水を冷却させる。
冷気伝達が円滑に行われるように、蓄熱槽15は、浄水タンク12と面接触し得る。
熱電装置1000は、前述したように、吸熱面と発熱面を備え、P型半導体およびN型半導体上の電子移動によって、一側は冷却され、他側は加熱される。
ここで、一側は、浄水タンク12側であり、他側は、浄水タンク12の反対側であり得る。
また、前述したように、熱電装置1000は、防水および防塵性能に優れ、熱の流動性能が改善され、浄水器内で浄水タンク12を効率的に冷却できる。
以下では、図11を参照して本発明の実施例による熱電素子が冷蔵庫に適用された例を説明する。
図11は、本発明の実施例による熱電素子が冷蔵庫に適用された例示図である。
冷蔵庫は、深温蒸発室内に深温蒸発室カバー23、蒸発室区画壁24、メイン蒸発器25、冷却ファン26および熱電装置1000を含む。
冷蔵庫内は、深温蒸発室カバー23によって深温貯蔵室と深温蒸発室に区画される。
具体的に、前記深温蒸発室カバー23の前方に当る内部空間が深温貯蔵室と定義され、深温蒸発室カバー23の後方に当る内部空間が深温蒸発室と定義され得る。
深温蒸発室カバー23の前面には、吐出グリル23aと吸入グリル23bがそれぞれ形成され得る。
蒸発室区画壁24は、インナーキャビネットの後壁から前方に離隔する地点に設置され、深温室貯蔵システムが置かれる空間とメイン蒸発器25が置かれる空間を区画する。
メイン蒸発器25によって冷却される冷気は、フリーザーに供給された後に再びメイン蒸発器の方に戻る。
熱電装置1000は、深温蒸発室に収容され、吸熱面が深温貯蔵室の引き出しアセンブリの方に向かい、発熱面が蒸発器の方に向かう構造をなす。したがって、熱電装置1000から発生する吸熱現象を用いて引き出しアセンブリに貯蔵された食べ物を摂氏氷点下50℃以下の超低温の状態で迅速に冷却させるのに使用できる。
また、前述したように、熱電装置1000は、防水および防塵性能に優れ、熱の流動性能が改善され、冷蔵庫内で引き出しアセンブリを効率的に冷却できる。
本発明の実施例による熱電素子は、発電用装置、冷却用装置、温熱用装置などに作用できる。具体的には、本発明の実施例による熱電素子は、主に光通信モジュール、センサー、医療機器、測定機器、航空宇宙産業、冷蔵庫、チラー(Chiller)、自動車通風シート、カップホルダー、洗濯機、乾燥機、ワインセラー、浄水器、センサー用電源供給装置、サーモパイル(Thermopile)などに適用できる。
ここで、本発明の実施例による熱電素子が医療機器に適用される例として、PCR(Polymerase Chain Reaction)装置がある。PCR機器は、DNAを増幅してDNAの塩基配列を決定するための装備であり、精緻な温度制御が要求され、熱循環(Thermal Cycle)が必要な機器である。このために、ペルティエ基盤の熱電素子を適用できる。
本発明の実施例による熱電素子が医療機器に適用される他の例として、光検出器がある。ここで、光検出器は、赤外線/紫外線検出器、CCD(Charge Coupled Device)センサー、X−ray検出器、TTRS(Thermoelectric Thermal Reference Source)などがある。光検出器の冷却(Cooling)のためにペルティエ基盤の熱電素子を適用できる。したがって、光検出器の内部の温度上昇による波長の変化、出力低下および解像力低下などを防止できる。
本発明の実施例による熱電素子が医療機器に適用されるまた他の例として、免疫分析(Immunoassay)分野、インビトロ診断(Invitro Diagnostics)分野、温度制御および冷却システム(General Temperature Control and Cooling System)、物理治療分野、液状チラーシステム、血液/プラズマ温度制御分野などがある。これによって、精緻な温度制御が可能である。
本発明の実施例による熱電素子が医療機器に適用されるまた他の例として、人工心臓がある。これによって、人工心臓に電源を供給できる。
本発明の実施例による熱電素子が航空宇宙産業に適用される例として、星追跡システム、熱イメージングカメラ、赤外線/紫外線検出器、CCDセンサー、ハッブル宇宙望遠鏡、TTRSなどがある。これによって、イメージセンサーの温度を維持できる。
本発明の実施例による熱電素子が航空宇宙産業に適用される他の例として、冷却装置、ヒーター、発電装置などがある。
このほか、本発明の実施例による熱電素子は、その他の産業分野に発電、冷却および温熱のために適用できる。
前記では、本発明の好ましい実施例を参照して説明したが、当該の技術分野の熟練した当業者は、下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想および領域から逸脱しない範囲内で本発明を様々に修正および変更させることができることを理解できるであろう。

Claims (9)

  1. 第1金属支持体と、
    前記第1金属支持体上に配置された第1接合層と、
    前記第1接合層上に配置された第1樹脂層と、
    前記第1樹脂層上に配置された複数の第1電極と、
    前記複数の第1電極上に配置された複数のP型熱電レグおよび複数のN型熱電レグと、
    前記複数のP型熱電レグおよび複数のN型熱電レグ上に配置された複数の第2電極と、
    前記複数の第2電極上に配置された第2樹脂層と、
    前記第2樹脂層上に配置された第2接合層と、
    前記第2接合層上に配置された第2金属支持体と、を含み、
    前記第1樹脂層上に配置された少なくとも1つのダミー電極をさらに含み、
    前記少なくとも1つのダミー電極は、前記複数の第1電極の最外郭の行および最外郭の列のうち、少なくとも1つの側面に配置される熱電装置。
  2. 前記少なくとも1つのダミー電極は、所定の間隔に離隔した複数のダミー電極を含む請求項1に記載の熱電装置。
  3. 前記第1樹脂層の面積は、前記第2樹脂層の面積よりも大きい請求項2に記載の熱電装置。
  4. 前記複数の第1電極は、前記複数の第1電極の1つの角に配置される第1端子接続電極および前記第1端子接続電極と同じ行または同じ列の他の角に配置される第2端子接続電極を含み、
    前記第1端子接続電極および前記第2端子接続電極は、前記第1端子接続電極および前記第2端子接続電極が配置された行または列から前記第1樹脂層のエッジの方向に延長され、
    前記複数のダミー電極は、前記第1端子接続電極および前記第2端子接続電極との間に配置される請求項3に記載の熱電装置。
  5. 前記複数のダミー電極は、前記第1端子接続電極および前記第2端子接続電極が配置された行または列の側面に沿って配置される請求項4に記載の熱電装置。
  6. 前記第1端子接続電極は、前記第1端子接続電極および前記第2端子接続電極が配置された行または列と平行し、前記第2端子接続電極に向かう方向にさらに延長され、
    前記第2端子接続電極は、前記第1端子接続電極および前記第2端子接続電極が配置された行または列と平行し、前記第1端子接続電極に向かう方向にさらに延長される請求項5に記載の熱電装置。
  7. 前記少なくとも1つのダミー電極は、前記複数の第1電極と同じ素材からなる請求項1に記載の熱電装置。
  8. 前記少なくとも1つのダミー電極は、前記複数の第1電極と同じ厚さを有する請求項1に記載の熱電装置。
  9. 前記第1樹脂層は、エポキシ樹脂、そして、無機充填材を含み、
    前記無機充填材は、酸化アルミニウム、窒化ホウ素および窒化アルミニウムのうち、少なくとも1つを含む請求項1に記載の熱電装置。
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