JP2021508285A - 固化した低温ガスの形態の粉砕媒体を用いた低温粉砕のための装置及び方法 - Google Patents
固化した低温ガスの形態の粉砕媒体を用いた低温粉砕のための装置及び方法 Download PDFInfo
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Abstract
Description
ボール及び粉砕容器によって引き起こされる摩耗による充填物の汚染(ウランボールは、この効果を最小化するために、アクチニド粉末を使用する用途のために原子力産業で任意に使用される);
過粉砕又は再凝集などの現象を回避するために、粉砕プロセスを連続的に制御することの困難さ;
粉砕された充填物が、十分に均質で、及び/又は、粉砕されないかもしれない制限付きの操作時間(核燃料での操作の場合、数百グラムから数十キログラムの処理に数時間の粉砕が必要)の使用につながる比較的長い粉砕速度;
特に流動性が悪い場合に、固体充填物の蓄積及び詰まりのリスクなしに連続運転することの困難さであり、これは、ウラン及びプルトニウム酸化物粉末の場合によく見られる。
−この操作に適用される粉砕エネルギーを最小限に抑え、
−粉砕される粉末の混合物の均一性を向上させ、
−使用される液化ガスの量を最小限に抑え、
−粉砕される粉末の汚染を制限し、
−粉末の加熱を制限し、
−液体排出物(水性又は有機性)の発生を避け、
−核分裂性物質の使用中の臨界のリスクを制限し、
−粉砕速度を上げ、
−充填物の粉砕の継続的かつ制御された操作を保証する。
−粉砕される粉末の充填物、固化した低温ガスの形態の粉砕媒体及び液化ガスを含む、特に1から40バールの絶対圧力で加圧された断熱粉砕容器と、
−粉砕容器を回転させるためのドライブシャフトと、
−バックライト装置に関連付けられたレーザー粒径分析装置と、
−粉末/液化ガスの懸濁液を生成及び供給するためのシステムと、
−データを処理し、粉砕装置を制御するためのシステムであって、レーザー粒径分析装置が、処理及び制御システムに接続されている、システムと、
−固化した低温ガスから粉砕媒体を生成するための装置と、
−液化ガス及び炭酸ガスを取り込むための装置と、
を含むことを特徴とする装置である。
加圧された断熱粉砕容器、圧力の上昇を制限するための装置;
粉砕される充填物の汚染を回避するために、粉砕される充填物の一部を含むか含まないドライアイスで任意に作られた粉砕媒体(ビーズ、ボール、ローラーなど);
容器に導入される液化ガス及び固体充填物を計量するための装置;
液化ガス/固体懸濁液のレベルセンサーの測定;
ミルを制御するシステム及びミルに接続された供給及び排出のための装置;
加圧された二酸化炭素(CO2)の供給に接続された粉砕容器のペレット化ノズル;
粉砕される粉末で満たされたボールを生成するための装置。
粉砕容器内に優勢な圧力の測定;
固体充填物及び液化ガスの計量装置によって導入された材料の量の測定;
懸濁液に配され、動作中に粉砕される充填物の粒径分布の測定。
液体ガスの量と固体充填物との間の比率の不変性;
上記の指示及び観察された測定値の関数として、回転速度及び研削時間、又は、傾斜などの粉砕パラメータの調整;
を確保することができる。
−粉末及び液化ガスの計量装置、
−懸濁液を粉砕容器に再注入することを可能にする再循環バルブ及びポンプによって、粉砕容器に導入した後に懸濁液を再循環させるためのループ。
−任意に、容器の摩耗による、粉砕される充填物の汚染を制限するために(これにはペレット化と同様の段階が含まれる)、ドライアイスの層を形成するために粉砕容器に加圧又は液化された二酸化炭素を導入する段階、
−粉砕容器にドライアイスのボールの形態の粉砕媒体を導入する段階、
−粉砕される粉末の充填物を計量する段階、
−粉砕され、計量された粉末の充填物を粉砕容器に導入する段階、
−攪拌の増加(乾式粉砕と比較して)又は粉砕される固体充填物の流動化さえも保証するために、特定量の液化ガスを粉砕容器に導入する段階、
−粉砕容器を回転させ、任意に所定のサイクルに従って粉砕容器を傾ける段階、
−粉砕パラメータ、特に回転速度、傾斜の度合い、液体及び固体の量の調整、懸濁液中の充填物の粒径分布、並びに、監視及び制御モジュールによるこれらのパラメータの制御を監視する段階、
−1つ以上の目的パラメータの閾値、特に懸濁液中の固体充填物の粒径分布を超えると、粉砕を停止する段階、
−液化ガス相を蒸発させるために、粉砕容器を周囲温度にする段階、
−例えば、選別又は昇華により、粉砕ボール及び粉砕された充填物を分離する段階。
−粉砕される充填物の特定の部分を計量する段階、
−計量した充填物を所定量の液体二酸化炭素と混合する段階、
−特定の固形分が充填された二酸化炭素雪を形成するために、充填物/二酸化炭素懸濁液を膨張チャンバーに導入する段階、
−このようにして装填された二酸化炭素雪を、ローラープレスを使用して球状のインプリント又は金型に押し付ける段階、
−このようにして得られたドライアイスの装填されたボールを粉砕容器に導入する段階。
一般的に、液化ガスGLの蒸発を制限するために、この装置、例えば粉砕装置1は、断熱性(デュワーフラスコ、特定の断熱材など)を考慮して設計され、粉砕される粉末Pは、液体窒素と接触させる前に有利に冷却することができる。さらに、膜沸騰現象を回避するために、これを行うこともできる。これを行うには、“Gouttes inertielles: de la calefaction a l’etalement” [Inertial drops: from film boiling to spreading], A.L. HIMBERT BIANCE, Doctoral thesis of Paris VI, 2004で説明されるように、粉末Pの温度を理想的には、使用する液化ガスのライデンフロスト温度未満、つまり液体窒素では−73℃程度に下げる。
W=W1(√(100/D2)−√(100/D1)、
ここで、
W1は、仕事指数(kWh/t)を表し、
D1は、粉砕前の直径を表し、
D2は、粉砕後の直径を表す。
Di:ミル1の内径。
これら全ての考慮事項を考慮して、表1に示す以下の粉砕条件をUO2/CeO2粉末の粉砕に使用した。
別の実施形態は、UO2及びPuO2粉末を用いて行われた。この用途では、準単純混合の効果を推定するために、適用される粉砕エネルギーは、0に近くなる。
ウラン源:乾式法と呼ばれる合成法によるUO2粉末と8質量%の粗製U3O8(比表面積1.8m2g−1)。図11A及び図11Bは、この粉末の視覚化の2つのスケールで走査型電子顕微鏡(SEM)によって撮られた2つの写真を示す。
プルトニウム源:酸化プルトニウム粉末、特性:比表面積5.7m2/g。図11A及び図12Bは、この粉末の2つのスケールの視覚化でSEMによって撮影された2つの写真を示す。
2 加圧断熱粉砕容器
2’ 容器
3 レーザー粒径分析装置
4 バックライト装置
5 生成供給システム
6 制御システム
8 粉砕媒体生成装置
10 安全弁
11 バルブ
20 計量装置
24 ループ
26 ポンプ
30 ドライブシャフト
31 二酸化炭素雪発生器
32 圧縮システム
34 分配ノズル
35 混合器
40 ローラー
41 断熱材
42 再循環ライン
AD 二酸化炭素取り入れ口
B ボール
Bo 粉砕媒体
CP 圧力センサ
GL 液化ガス
GS 固化ガス
gP 粉末粒子
IBo ボール
P 粉末
R 回転
Claims (13)
- 粉末(P)を低温粉砕するための装置(1)であって、
粉砕される粉末(P)の充填物、固化した低温ガスの形態の粉砕媒体(Bo)、及び、液化ガス(GL)を含む、加圧断熱粉砕容器(2)と、
前記粉砕容器(2)を回転させるためのドライブシャフト(30)と、
バックライト装置(4)に関連付けられたレーザー粒径分析装置(3)と、
粉末/液化ガスの懸濁液を生成及び供給するためのシステム(5)と、
データを処理し、前記粉砕装置(1)を制御するためのシステム(6)であって、前記レーザー粒径分析装置(3)が、前記処理及び制御システム(6)に接続されている、システム(6)と、
固化した低温ガスから粉砕媒体を製造するための装置(8)と、
液化ガス及び炭酸ガスを取り込むための装置と、
を含む、粉末(P)を低温粉砕するための装置(1)。 - 前記粉砕容器(2)が、スクリーンからなることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
- 前記粉砕媒体(Bo)が、固化した低温ガス及び粉砕される前記充填物からなることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
- 安全弁(10)をさらに含むことを特徴とする、請求項1から3の何れか一項に記載の装置。
- 粉末/液化ガスの懸濁液を生成及び供給するための前記システム(5)が、
粉末(P)及び液化ガス(GL)の計量装置(20)と、
前記粉砕容器(2)に前記懸濁液を再注入することを可能にする再循環バルブ(11)及びポンプ(26)によって、前記粉砕容器(2)に導入した後に懸濁液を再循環させるループ(24)と、
を含む、請求項1から4の何れか一項に記載の装置。 - 前記低温ガスの形態の粉砕媒体(Bo)が、ドライアイスのボールであることを特徴とする、請求項1から5の何れか一項に記載の装置。
- 粉砕媒体を製造するための前記装置(8)が、液体又は気体の二酸化炭素の膨張、及び、前記望ましい形態の粉砕媒体(Bo)を与える圧縮システム(32)内での二酸化炭素雪の圧縮による二酸化炭素雪発生器(31)を含むことを特徴とする、請求項6に記載の装置。
- 前記圧縮システム(32)が、ローラープレス装置からなることを特徴とする、請求項7に記載の装置。
- 前記粉砕容器(2)が、前記粉砕容器(2)の内壁にドライアイスの層を形成するための二酸化炭素取り入れ口(AD)を含むことを特徴とする、請求項1から8の何れか一項に記載の装置。
- 請求項1から9の何れか一項に記載の装置によって実施されることを特徴とする、粉末(P)の低温粉砕方法。
- 粉砕される前記粉末の床の細孔容積、特に前記粉末のバルク容積の40から50%程度の粉末の細孔容積と、前記粉末床のバルク容積との間にある、ある量の液化ガス(GL)を使用することを特徴とする、請求項9に記載の粉砕方法。
- アクチニド粉末に適用されることを特徴とする、請求項9に記載の粉砕方法。
- 請求項5から8の何れか一項に記載の装置によって実施され、
任意に、ドライアイスの層を形成するために、加圧又は液化された二酸化炭素を前記粉砕容器(2)に導入する段階と、
ドライアイスのボールの形態の粉砕媒体(Bo)を前記粉砕容器(2)に導入する段階と、
粉砕される粉末(P)の前記充填物を計量する段階と、
粉砕される粉末(P)の計量された前記充填物を前記粉砕容器(2)に導入する段階と、
指定量の液化ガス(GL)を前記粉砕容器(2)に導入する段階と、
前記粉砕容器(2)を回転させ、任意に所定のサイクルに従って前記粉砕容器(2)を傾ける段階と、
前記粉砕装置(1)のパラメータを監視し、監視及び制御モジュールを使用してこれらのパラメータを制御する段階と、
1つ以上の目標パラメータの閾値を超えたときに前記粉砕を停止する段階と、
前記液化ガス(GL)相を蒸発させるために、前記粉砕容器(2)を周囲温度にする段階と、
前記粉砕ボール(Bo)及び前記粉砕された充填物を分離又は昇華させる段階と、
を含むことを特徴とする、請求項9に記載の粉砕方法。
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