JP2021508172A - 逆配位錯体を含む有機電子素子およびその製造方法 - Google Patents

逆配位錯体を含む有機電子素子およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明は少なくとも1つの逆配位錯体を含む有機電子素子に関し、逆配位錯体は(i)1つの原子または共有結合クラスタを形成する複数の原子からなるコア、(ii)2.4未満のAllenによる電気陰性度をそれぞれ個別に有する少なくとも4つの陽性原子からなる第1の配位球、および(iii)複数の配位子を含む第2の配位球を含み、第1の配位球は第2の配位球よりもコアに近く、コアのすべての原子は、第1の配位球の陽性原子のいずれよりもAllenによる電気陰性度が高い。また、本発明は該有機電子素子の製造方法に関する。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、逆配位錯体を含む有機電子素子およびその製造方法に関する。
[従来の技術]
自己発光素子である有機発光ダイオード(OLED)は、広い視野角、優れたコントラスト、迅速な応答性、高輝度、優れた駆動電圧特性および色再現性を有している。典型的なOLEDは、アノード、正孔輸送層(HTL)、発光層(EML)、電子輸送層(ETL)およびカソードを含み、これらは基板上に順次積層される。この点に関して、HTL、EMLおよびETLは、有機および/または有機金属化合物から形成された薄膜である。
アノードおよびカソードに電圧を印加すると、アノード電極から注入された正孔は、HTLを介してEMLに移動し、カソード電極から注入された電子は、ETLを介してEMLに移動する。正孔および電子は、EML内で再結合して励起子を生成する。励起子が励起状態から基底状態に落ちると、光が放出される。正孔および電子の注入とフローはバランスさせる必要があり、その結果、上述の構造を有するOLEDが優れた効率を有するようになる。
国際公開第2012/005615号公報は、フォトルミネセンス特性を有する亜鉛錯体を開示しており、この錯体において、中心の酸化物ジアニオンは、4つのZnカチオンと四面体配位している。
しかしながら、電子素子の性能を改善する必要性は、依然として存在し、特に、有機電荷輸送層、有機電荷注入層またはそれらの電荷発生層に含まれる適切な材料を選択することが依然として必要とされている。
したがって、本発明の目的は、従来技術の欠点を克服する電子素子およびその製造方法を提供することであり、特にOLEDにおいて、素子の性能を改善するため、特に動作電圧を低減および/または効率を改善するために、新規な有機電荷輸送材料、有機電荷注入材料または電荷発生材料を含む電子素子を提供することである。
[発明の概要]
上記目的は少なくとも1つの逆配位錯体を含む有機電子素子によって達成され、当該逆配位錯体は、(i)1つの原子または共有結合クラスタを形成する複数の原子からなるコア、(ii)2.4未満のAllenによる電気陰性度をそれぞれ個別に有する少なくとも4つの陽性原子からなる第1の配位球、および(iii)複数の配位子を含む第2の配位球を含み、第1の配位球は第2の配位球よりもコアに近く、コアのすべての原子は、第1の配位球の陽性原子のいずれよりも高いAllenによる電気陰性度を有し、第2の配位球の少なくとも1つの配位子は、第1の配位球の少なくとも2つの原子に共有結合している。
相互作用する原子間の平衡距離によって典型的に反映される原子間相互作用に関して、逆配位錯体におけるコアと第1の配位球との間の関係は、通常の配位錯体におけるものと同じである。換言すれば、錯体全体の最も近い原子の対において、対の第1の原子がコアに属し、対の第2の原子が第1の配位球に属する場合、第1の原子と第2の原子との間の距離は、第1の原子および第2の原子のファンデルワールス半径の合計以下である。用語「逆」は、通常の錯体では、電気的に陽性な中心の原子が、それぞれの配位子における電気的により陰性な原子によって囲まれるのに対して、逆配位錯体では、コアにおける電気的に陰性な原子が、第1の配位球における電気的により陽性な原子によって囲まれる状況を包含する。
驚くべきことに、本発明者らは、電荷注入層、電荷輸送層またはその電荷発生層中に、上記で定義したような逆配位錯体を含む電子素子が、特に動作電圧および量子効率に関して、従来技術の素子よりも優れた特性を示すことを見出した。電荷が正電荷である場合、すなわち、電荷注入/輸送/発生層が、正孔注入/輸送/発生層である場合、特定の利点が得られた。さらなる利点は、本明細書に提示される特定の具体例から明らかである。
有機電子素子において、逆配位錯体は、電気的に中性であってもよい。このようにして、電子素子の電荷注入層、電荷輸送層または電荷発生層、特に正孔注入層、正孔輸送層および正孔発生層におけるその有用性を改善するための、本発明の逆配位錯体の電子構造の微調整が達成される。
有機電子素子において、第1の配位球の陽性原子は、独立して、2.3未満、あるいは2.2未満、あるいは2.1未満、あるいは2.0未満、あるいは1.9未満のAllenによる電気陰性度を有する原子から選ばれてもよい。このようにして、電子素子の電荷注入層、電荷輸送層または電荷発生層、特に正孔注入層、正孔輸送層および正孔発生層におけるその有用性を改善するための、本発明の逆配位錯体の電子構造の微調整が達成される。
有機電子素子において、陽性原子は、独立して、酸化状態(II)の金属イオンから、あるいは元素周期表の第4周期の酸化状態(II)の遷移金属から、あるいは酸化状態(II)のTi、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、ZnおよびCuから、あるいはMn(II)、Fe(II)、Co(II)、Ni(II)およびZn(II)から選ばれてよく、あるいは陽性原子はそれぞれZn(II)である。このようにして、電子素子の電荷注入層、電荷輸送層または電荷発生層、特に正孔注入層、正孔輸送層および正孔発生層におけるその有用性を改善するための、本発明の逆配位錯体の電子構造の微調整が達成される。
有機電子素子において、コアの原子は、1.7を超える、あるいは1.8を超える、あるいは1.9を超える、あるいは2.0を超える、あるいは2.1を超える、あるいは2.2を超える、あるいは2.3を超える、あるいは2.4を超える、Allenによる電気陰性度を有していてもよい。このようにして、電子素子の電荷注入層、電荷輸送層または電荷発生層、特に正孔注入層、正孔輸送層および正孔発生層におけるその有用性を改善するための、本発明の逆配位錯体の電子構造の微調整が達成される。
有機電子素子において、コアは、1つの原子からなっていてもよい。このようにして、電子素子の電荷注入層、電荷輸送層または電荷発生層、特に正孔注入層、正孔輸送層および正孔発生層におけるその有用性を改善するための、本発明の逆配位錯体の電子構造の微調整が達成される。
有機電子素子において、コアの原子は、負の酸化状態であってもよい。このようにして、電子素子の電荷注入層、電荷輸送層または電荷発生層、特に正孔注入層、正孔輸送層および正孔発生層におけるその有用性を改善するための、本発明の逆配位錯体の電子構造の微調整が達成される。
有機電子素子において、コアの原子は、酸化状態(−II)のカルコゲン原子から選択されてよく、あるいはコアの原子は、独立して、それぞれ酸化状態(−II)のO、S、SeおよびTeから選択されてもよく、あるいはO(−II)およびS(−II)から選択されてもよく、あるいはO(−II)である。このようにして、電子素子の電荷注入層、電荷輸送層または電荷発生層、特に正孔注入層、正孔輸送層および正孔発生層におけるその有用性を改善するための、本発明の逆配位錯体の電子構造の微調整が達成される。
有機電子素子において、コアは、酸化状態(−II)のO原子1つからなっていてよい。このようにして、電子素子の電荷注入層、電荷輸送層または電荷発生層、特に正孔注入層、正孔輸送層および正孔発生層におけるその有用性を改善するための、本発明の逆配位錯体の電子構造の微調整が達成される。
有機電子素子において、第1の配位球は、それぞれ酸化状態(II)において2.4未満のAllenによる電気陰性度を有し得る4つの陽性原子からなっていてよく、4つの陽性原子は、コアに四面体配位されていてよい。このようにして、電子素子の電荷注入層、電荷輸送層または電荷発生層、特に正孔注入層、正孔輸送層および正孔発生層におけるその有用性を改善するための、本発明の逆配位錯体の電子構造の微調整が達成される。
有機電子素子において、第1の配位球の2つの陽性原子と架橋する第2の配位球の少なくとも1つの配位子は、α−γ互変異性化可能なプロトン酸の脱プロトン化によって形成される二座アニオン性配位子であってもよい。α−γ互変異性化可能なプロトン酸の例は、アミド基の窒素原子に結合した少なくとも1つのプロトンを含むカルボン酸またはスルホンアミドである。α−γ互変異性化可能なプロトン酸の他の例は、硝酸である。
有機電子素子において、配位子は、カルボン酸アニオン、硝酸アニオンおよびスルホニルアミドアニオンから独立して選択され得る。このようにして、電子素子の電荷注入層、電荷輸送層または電荷発生層、特に正孔注入層、正孔輸送層および正孔発生層におけるその有用性を改善するための、本発明の逆配位錯体の電子構造の微調整が達成される。
有機電子素子において、第2の配位球の配位子は、一般式(I)で示されてもよい。
ここで、RおよびRは、CからC30のヒドロカルビル基およびCからC30の複素環基からなる群から独立して選択され、Rおよび/またはRは、CN、F、Cl、BrおよびIの少なくとも1つで任意に置換され得る。このようにして、電子素子の電荷注入層、電荷輸送層または電荷発生層、特に正孔注入層、正孔輸送層および正孔発生層におけるその有用性を改善するための、本発明の逆配位錯体の電子構造の微調整が達成される。
有機電子素子において、コアは、酸化状態(−II)のO、S、SeおよびTeから選択される1つのカルコゲン原子からなってもよく、第1の酸化球(oxidation sphere)は、酸化状態(II)の4つの金属原子であってよく、かつ、コアに四面体配位されてもよい四つの陽性原子からなってもよく、第2の配位球は一般式(I)を有する6つの配位子からなってもよい。このようにして、電子素子の電荷注入層、電荷輸送層または電荷発生層、特に正孔注入層、正孔輸送層および正孔発生層におけるその有用性を改善するための、本発明の逆配位錯体の電子構造の微調整が達成される。
有機電子素子において、第2の配位球の各配位子は、第1の配位球の2つの異なる金属原子に配位していてもよい。このようにして、電子素子の電荷注入層、電荷輸送層または電荷発生層、特に正孔注入層、正孔輸送層および正孔発生層におけるその有用性を改善するための、本発明の逆配位錯体の電子構造の微調整が達成される。
有機電子素子は、少なくとも1つの前記逆配位錯体を含む有機半導体層を、第1の電極と第2の電極との間に備えることができる。
有機電子素子において、有機半導体層は、電荷注入層、電荷輸送層または電荷発生層であってもよい。
有機半導体素子において、有機半導体層は、正孔注入層、正孔輸送層または正孔生成層であってもよい。
有機電子素子において、有機半導体層は、少なくとも1つの有機マトリックス化合物をさらに含んでもよい。有機マトリックス化合物は、電荷輸送マトリックスであってもよく、逆配位錯体は電気的ドーパントであってもよい。電荷輸送マトリクスは、正孔輸送マトリックスであってもよい。
有機半導体素子は、少なくとも1つの発光層をさらに含むことができる。
有機電子素子は、エレクトロルミネセンス素子であり得る。エレクトロルミネセンス素子は、有機発光ダイオードであってもよい。
最後に、本発明の有機電子素子の製造方法によって目的が達成され、この方法は(a)逆配位錯体を昇華させる工程、および(b)固体支持体上に逆配位錯体を蒸着させる工程を含む。
この方法では、昇華を高温および/または減圧下で行うことができる。
さらに、本発明の方法において、昇華および蒸着は、それぞれ、配位錯体をマトリックス材料と共昇華および共蒸着させることを含んでもよい。
さらに、本発明の方法は、特に有機電子素子に含まれるのに適した更なる層を蒸着することを、更なる工程として含むことができる。
上記の有機半導体素子に含まれる逆配位錯体に関して、OまたはF原子1つからなるコアを有してよく、第1の配位球がH原子を含むような逆配位錯体は除外されてもよい。
同様に、コアがOまたはF原子1つからなり、第1の配位球がH原子からなるような逆配位錯体は、除外することができる。
以下、本発明を具体的な一実施形態を参照して説明する。
[発明の詳細な説明]
組成物Mおよびペルフルオロフェニル基が窒素に結合した電子吸引性配位子Lを備えた推定構造E2を有する亜鉛錯体を調製した。しかし、E2についてのさらなる詳細な研究は、昇華した錯体がその構造および組成物において出発材料とは異なるため、その昇華が実際に化学変化を伴うことを明らかにした。より具体的には、昇華した材料が部分的にX線回折(XRD)に適したサイズおよび性質の単結晶を形成し、この材料の構造および組成物は、本明細書においてE3として割り当てられ、この方法によって完全に分析された。
上述のXRDは、昇華した材料が予期しない組成物ZnOLおよび図4に示すクラスタ構造E3を有することを明らかにした。
要約化学式C424813Znを有するこの分子E3は複雑であるため、次の段落では、その構造をガイドの形で記載する:
この分子は、中心酸化物ジアニオンからなる。中心酸化物ジアニオンは、4つのZnジカチオンに四面体配位されており、その中心Zn四面体の各端をふさぐように6つのモノアニオン配位子L(それ自体は式E2と構造的に同一である)で架橋され、1つのLがそのNおよびO原子を介して2つのZnカチオンとそれぞれ結合し、これにより、2つのZnカチオンおよび中心酸化物ジアニオンで6員−Zn−O−Zn−N−S−O環を形成する。
本願において、先行技術の化合物B2は、先行技術では有機発光ダイオード、特にその正孔注入材料またはp型−ドーパントとして使用することが知られており、本発明の材料の優位性を示すために参照材料として使用されている。
[さらなる層]
本発明によれば、電子素子は、既に上述した層に加えて、さらなる層を含んでもよい。
以下、各層の典型的な実施形態について説明する。
[基板]
基板は、有機発光ダイオードなどの電子素子の製造に一般的に使用される任意の基板であってもよい。光が基板を通して放出される場合、基板は、透明または半透明の材料、例えばガラス基板または透明プラスチック基板である。光が上面を通って放出される場合、基板は透明および不透明材料の両方であってもよく、例えば、ガラス基板、プラスチック基板、金属基板またはシリコン基板であってもよい。
[アノード電極]
第1の電極または第2の電極のいずれかは、アノード電極であってもよい。アノード電極は、アノード電極を形成するために使用される材料を蒸着またはスパッタリングすることによって形成されてもよい。アノード電極を形成するために使用される材料は、正孔注入を促進するように、高仕事関数材料であってもよい。アノード材料はまた、低仕事関数材料(すなわち、アルミニウム)から選択されてもよい。アノード電極は、透明または反射電極であってもよい。アノード電極を形成するために、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、二酸化スズ(SnO)、酸化アルミニウム亜鉛(AlZO)および酸化亜鉛(ZnO)などの透明導電性酸化物を使用することができる。アノード電極は、金属、典型的には銀(Ag)、金(Au)または金属合金を使用して形成することもできる。
[正孔注入層]
本発明によれば、正孔注入層は、非常に詳細に前述したような逆配位錯体を含むか、またはそれらからなってもよい。正孔注入層(HIL)は、真空蒸着、スピンコーティング、プリンティング、キャスティング、スロット−ダイコーティング、Langmuir−Blodgett(LB)蒸着などによってアノード電極上に形成されてもよい。HILが真空蒸着を使用して形成される場合、蒸着条件は、HILを形成するために使用される化合物、ならびにHILの所望の構造および熱特性に従って変更してもよい。しかし、一般に、真空蒸着の条件として、100℃から500℃の蒸着温度、10−8から10−3Torr(1Torrは133.322Paと等しい)の圧力、および0.1から10nm/秒の蒸着速度を含んでもよい。
HILがスピンコーティングまたはプリンティングを使用して形成される場合、コーティング条件は、HILを形成するために使用される化合物、ならびにその所望の構造および熱特性に従って変更してもよい。例えば、コーティング条件は、約2000rpmから約5000rpmのコーティング速度、および約80℃から約200℃の熱処理温度を含んでもよい。熱処理はコーティングが行われた後に溶媒を除去する。
電子素子が、逆配位錯体を含む正孔注入層および/または正孔発生層および正孔輸送層および/または正孔発生層をさらに備える場合、HILは、HILを形成するために一般に使用される任意の化合物から形成されてもよい。HILを形成するために使用することができる化合物の例には、フタロシアニン化合物、例えば銅フタロシアニン(CuPc)、4,4’,4’’−トリス(3−メチルフェニルフェニルアミノ)トリフェニルアミン(m−MTDATA)、TDATA、2T−NATA、ポリアニリン/ドデシルベンゼンスルホン酸(Pani/DBSA)、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)/ポリ(4−スチレンスルホネート)(PEDOT/PSS)、ポリアニリン/カンファースルホン酸(Pani/CSA)およびポリアニリン)/ポリ(4−スチレンスルホネート(PANI/PSS)が含まれる。
そのような場合、HILは、p型−ドーパントの純粋な層であってもよく、またはp型−ドーパントでドープされた正孔輸送マトリックス化合物から選択されてもよい。公知の酸化還元ドープされた正孔輸送材料の典型的な例は:LUMOレベルが約−5.2eVであるテトラフルオロ−テトラシアノキノンジメタン(F4TCNQ)でドープされた、HOMOレベルが約−5.2eVである銅フタロシアニン(CuPc);F4TCNQでドープされた亜鉛フタロシアニン(ZnPc)(HOMO=−5.2eV);F4TCNQでドープされたα−NPD(N,N’−ビス(ナフタレン−1−イル)−N,N’−ビス(フェニル)−ベンジジン)である。2,2’−(ペルフルオロナフタレン−2,6−ジイリデン)ジマロノニトリル(PD1)でドープされたα−NPD。2,2’,2''−(シクロプロパン−1,2,3−トリイリデン)トリス(2−(p−シアノテトラフルオロフェニル)アセトニトリル)(PD2)でドープされたα−NPD。ドーパント濃度は、1から20wt.−%、より好ましくは3wt.−%から10wt.−%から選択することができる。
HILの厚さは、約1nmから約100nmの範囲であってよく、例えば、約1nmから約25nmであってもよい。HILの厚さがこの範囲内にある場合、HILは駆動電圧に実質的な損失を与えることなく、優れた正孔注入特性を有し得る。
[正孔輸送層]
本発明によれば、正孔輸送層は詳細に前述したように、逆配位錯体を含むか、またはそれらからなってもよい。
正孔輸送層(HTL)は、真空蒸着、スピンコーティング、スロット−ダイコーティング、プリンティング、キャスティング、Langmuir−Blodgett(LB)蒸着などによってHIL上に形成してもよい。HTLが真空蒸着またはスピンコーティングによって形成される場合、蒸着およびコーティングのための条件は、HILの形成のためのそれらと同様であってもよい。しかし、真空または溶液蒸着のための条件は、HTLを形成するために使用される化合物に従って変更してもよい。
HTLが本発明による逆配位錯体を含まないが、逆配位錯体がHILおよび/またはCGLに含まれる場合、HTLはHTLを形成するために一般に使用される任意の化合物によって形成されてもよい。好適に使用できる化合物は、例えば、Yasuhiko ShirotaおよびHiroshi Kageyama、Chem.Rev.2007、107、953−1010に開示され、そして参考として援用される。HTLを形成するために使用することができる化合物の例は:N−フェニルカルバゾールまたはポリビニルカルバゾールなどのカルバゾール誘導体;N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニル−[1,1−ビフェニル]−4,4’−ジアミン(TPD)またはN,N’−ジ(ナフタレン−1−イル)−N,N’−ジフェニルベンジジン(アルファ−NPD)などのベンジジン誘導体;および4,4’,4’’−トリス(N−カルバゾリル)トリフェニルアミン(TCTA)などのトリフェニルアミン系化合物である。これらの化合物の中で、TCTAは正孔を輸送し、そして励起子がEML中に拡散するのを抑制することができる。
HTLの厚さは、約5nmから約250nmの範囲であってよく、好ましくは約10nmから約200nm、さらに約20nmから約190nm、さらに約40nmから約180nm、さらに約60nmから約170nm、さらに約80nmから約160nm、さらに約100nmから約160nm、さらに約120nmから約140nmの範囲であってもよい。HTLの好ましい厚さは、170nmから200nmであってもよい。
HTLの厚さがこの範囲内にある場合、HTLは駆動電圧に実質的な損失を与えることなく、優れた正孔輸送特性を有し得る。
(電子ブロッキング層)
電子ブロッキング層(EBL)の機能は放出層から正孔輸送層に電子が移動することを防止し、それによって電子を放出層に閉じ込めることである。これにより、効率、動作電圧および/または寿命が改善される。典型的には、電子ブロッキング層はトリアリールアミン化合物を含む。トリアリールアミン化合物は、正孔輸送層のLUMOレベルよりも真空レベルに近いLUMOレベルを有していてもよい。電子ブロッキング層は、正孔輸送層のHOMOレベルと比較して、真空レベルからさらに離れたHOMOレベルを有していてもよい。電子ブロッキング層の厚さは、2および20nmの間で選択されてもよい。
電子ブロッキング層は、下記(Z)の式Zの化合物を含んでもよい。
式Zにおいて、CY1およびCY2は互いに同一または異なり、互いに独立にベンゼン環またはナフタレン環を表し、Ar1からAr3は互いに同一または異なるものであり、互いに独立に水素;置換または非置換の6から30個の炭素原子を有するアリール基;および置換または非置換の5から30個の炭素原子を有するヘテロアリール基からなる群から選択され、Ar4は置換または非置換のフェニル基、置換または非置換のビフェニル基、置換または非置換のテルフェニル基、置換または非置換のトリフェニレン基および5から30個の炭素原子を有する置換または非置換のヘテロアリール基からなる群から選択され、Lは6から30個の炭素原子を有する置換または非置換のアリーレン基である。
電子ブロッキング層が高い三重項レベルを有する場合、それは三重項制御層とも記載され得る。
緑色または青色の燐光の放出層が使用される場合、三重項制御層の機能は三重項の消光を減少させることである。これにより、燐光の放出層からの高い発光効率を達成することができる。三重項制御層は、隣接する放出層における燐光のエミッタの三重項レベルより上の三重項レベルを有するトリアリールアミン化合物から選択される。三重項制御層、特にトリアリールアミン化合物に好適な化合物は、EP 2 722 908 A1に記載されている。
[放出層(EML)]
EMLは、真空蒸着、スピンコーティング、スロット−ダイコーティング、プリンティング、キャスティング、LB蒸着などによって、HTL上に形成されてもよい。EMLが真空蒸着またはスピンコーティングを使用して形成される場合、蒸着およびコーティングのための条件は、HILの形成のための条件と同様であってもよい。しかし、蒸着およびコーティングのための条件は、EMLを形成するために使用される化合物に従って変更してもよい。
放出層(EML)は、ホストとエミッタのドーパントとの組み合わせから形成されてもよい。ホストの例は、Alq3、4,4’−N,N’−ジカルバゾール−ビフェニル(CBP)、ポリ(n−ビニルカルバゾール)(PVK)、9,10−ジ(ナフタレン−2−イル)アントラセン(ADN)、4,4’,4’’−トリス(カルバゾール−9−イル)−トリフェニルアミン(TCTA)、1,3,5−トリス(N−フェニルベンズイミダゾール−2−イル)ベンゼン(TPBI)、3−tert−ブチル−9,10−ジ−2−ナフチルアントラセン(TBADN)、ジスチリルアリーレン(DSA)、ビス(2−(2−ヒドロキシフェニル)ベンゾ−チアゾラト)亜鉛(Zn(BTZ))、下記のG3、AND、下記の化合物1および下記の化合物2である。
エミッタドーパントは、燐光または蛍光のエミッタとしてもよい。燐光エミッタおよび熱的活性化遅延蛍光(TADF)メカニズムを介して光を放出するエミッタは、それらのより高い効率のために好ましいこともある。エミッタは、低分子またはポリマーであってもよい。
赤色エミッタドーパントの例は、PtOEP、Ir(piq)およびBtplr(acac)であるが、これらに限定されない。これらの化合物は燐光エミッタであるが、赤色蛍光エミッタドーパントも使用することができる。
緑色燐光エミッタドーパントの例は、以下に示すIr(ppy)(ppy=フェニルピリジン)、Ir(ppy)(acac)、Ir(mpyp)である。化合物3は緑色蛍光エミッタの一例であり、その構造を以下に示す。
青色燐光エミッタドーパントの例は、F2Irpic、(F2ppy)2Ir(tmd)およびIr(dfppz)3、ter−フルオレンであり、構造を以下に示す。4.4’−ビス(4−ジフェニルアミオスチリル)ビフェニル(DPAVBi)、2,5,8,11−テトラ−tert−ブチルペリレン(TBPe)および以下の化合物4は、青色蛍光エミッタドーパントの例である。
エミッタドーパントの量は、ホスト100重量部に対して約0.01から約50重量部の範囲であってよい。あるいは、放出層が発光ポリマーからなってもよい。EMLは約10nm〜約100nm、例えば、約20nm〜約60nmの厚さを有することができる。EMLの厚さがこの範囲内にある場合、EMLは、駆動電圧に実質的な損失を与えることなく、優れた発光を有し得る。
[正孔ブロッキング層(HBL)]
正孔ブロッキング層(HBL)はETLへの正孔の拡散を防止するために、真空蒸着、スピンコーティング、スロット−ダイコーティング、プリンティング、キャスティング、LB蒸着などを使用することによって、EML上に形成され得る。EMLが燐光ドーパントを含む場合、HBLは三重項励起子ブロッキング機能をも有し得る。
HBLが真空蒸着またはスピンコーティングを使用して形成される場合、蒸着およびコーティングのための条件は、HILの形成のための条件と同様であってもよい。しかし、蒸着およびコーティングのための条件は、HBLを形成するために使用される化合物に従って変更してもよい。HBLを形成するために一般に使用される任意の化合物を使用してもよい。HBLを形成する化合物の例は、オキサジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体およびフェナントロリン誘導体を含む。
HBLは約5nmから約100nmの範囲の厚さを有していてもよく、例えば、約10nmから約30nmであってもよい。HBLの厚さがこの範囲内にある場合、HBLは、駆動電圧に実質的な損失を与えることなく、優れた正孔−ブロッキング特性を有し得る。
[電子輸送層(ETL)]
本発明によるOLEDは、電子輸送層(ETL)を含むことができる。電子輸送層は、逆配位錯体を含むか、またはそれらからなってもよい。
様々な実施形態によれば、OLEDは、電子輸送層、または、少なくとも第1の電子輸送層および少なくとも第2の電子輸送層を含む電子輸送層スタック(stack)、を含むことができる。
ETLの特定の層のエネルギーレベルを好適に調整することによって、電子の注入および輸送を制御してもよく、正孔を効率的にブロックすることができる。したがって、OLEDは、長い寿命を有し得る。
電子素子の電子輸送層は、有機電子輸送マトリックス(ETM)材料を含んでもよい。さらに、電子輸送層は、1つまたはそれ以上のn−ドーパントを含んでもよい。ETMに好適な化合物は特に限定されない。一実施形態では、電子輸送マトリックス化合物が共有結合した原子からなる。好ましくは、電子輸送マトリックス化合物が少なくとも6個、より好ましくは少なくとも10個の非局在化電子の共役系を含む。一実施形態では、非局在化電子の共役系が、例えば文書EP 1 970 371 A1またはWO 2013/079217 A1に開示されているように、芳香族またはヘテロ芳香族の構造的部分に含まれていてもよい。
[電子注入層(EIL)]
カソードからの電子の注入を促進し得る任意のEILは、ETL上に形成してもよく、好ましくは電子輸送層上に直接形成することができる。EILを形成するための材料の例は、当技術分野で知られているリチウム8−ヒドロキシキノリノレート(LiQ)、LiF、NaCl、CsF、LiO、BaO、Ca、Ba、Yb、Mgを含む。EILを形成するための蒸着およびコーティングの条件は、HILの形成のためのものと同様であるが、蒸着およびコーティングの条件はEILを形成するために使用される材料に従って変更してもよい。
EILの厚さは、約0.1nmから約10nmの範囲であってよく、例えば、約0.5nmから約9nmの範囲であってよい。EILの厚さがこの範囲内である場合、EILは駆動電圧において実質的な損失なしに、十分な電子−注入特性を有し得る。
[カソード電極]
カソード電極は、それが存在する場合、EIL上に形成される。カソード電極は、金属、合金、導電性化合物、またはそれらの混合物から形成されてもよい。カソード電極は、低仕事関数を有し得る。例えば、カソード電極は、リチウム(Li)、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)、アルミニウム(Al)−リチウム(Li)、カルシウム(Ca)、バリウム(Ba)、イッテルビウム(Yb)、マグネシウム(Mg)−インジウム(In)、マグネシウム(Mg)−銀(Ag)などで形成することができる。あるいは、カソード電極がITOまたはIZOなどの透明導電性酸化物から形成されてもよい。
カソード電極の厚さは、約5nmから約1000nmの範囲であってよく、例えば、約10nmから約100nmの範囲であってよい。カソード電極の厚さが約5nmから約50nmの範囲にあるとき、カソード電極は、金属または金属合金から形成される場合であっても透明または半透明であり得る。
カソード電極は電子注入層または電子輸送層の一部ではないと理解される。
[電荷発生層/正孔発生層]
電荷発生層(CGL)は、二重層で構成されてもよい。電荷発生層、n型電荷発生層および正孔発生層は、逆配位錯体を含むか、または逆配位錯体からなってもよい。
典型的には、電荷発生層は、n型電荷発生層(電子発生層)と正孔発生層とを接合するpn接合である。pn接合のn側は電子を発生させ、アノードの方向に隣接する層にそれらを注入する。同様に、p−n接合のp側は正孔を発生させ、そしてカソードの方向に隣接する層にそれらを注入する。
電荷発生層はタンデム素子において使用され、例えば、2つの電極の間で、2つまたはそれ以上の放出層を含むタンデムOLEDにおいて使用される。2つの放出層を含むaaタンデムOLEDにおいて、n型電荷発生層はアノードの近くに配置された第1の発光層のための電子を提供し、一方、正孔発生層は、第1の発光層とカソードとの間に配置された第2の発光層に正孔を提供する。
本発明によれば、正孔注入層および正孔発生層を含む電子素子が提供されてもよい。正孔注入層が逆配位錯体を含む場合、正孔発生層もまた逆配位錯体を含むことは必須ではない。このような場合、正孔発生層は、p型ドーパントでドープされた有機マトリックス材料を含むことができる。正孔発生層のための好適なマトリックス材料は、正孔注入および/または正孔輸送マトリックス材料として従来使用される材料であってもよい。また、正孔発生層に使用されるp型ドーパントは、従来の材料を採用することができる。例えば、p型ドーパントは、テトラフルオロ−7,7,8,8−テトラシアノキノジメタン(F4−TCNQ)、テトラシアノキノジメタンの誘導体、ラジアレン誘導体、ヨウ素、FeCl、FeFおよびSbClからなる群から選択される1つであり得る。また、ホストは、N,N’−ジ(ナフタレン−1−イル)−N,N−ジフェニル−ベンジジン(NPB)、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−1,1−ビフェニル−4,4’−ジアミン(TPD)およびN,N’,N’−テトラナフチル−ベンジジン(TNB)からなる群から選択される1つであり得る。
好ましい実施形態では、正孔発生層は、上で詳細に定義した逆配位錯体を含むか、逆配位錯体からなる。
n型電荷発生層は、純粋なnドーパントの層であり得、例えば陽性金属の層であってもよく、またはnドーパントでドープされた有機マトリックス材料からなっていてもよい。一実施形態では、n型ドーパントがアルカリ金属、アルカリ金属化合物、アルカリ土類金属またはアルカリ土類金属化合物であり得る。別の実施形態では、金属はLi、Na、K、Rb、Cs、Mg、Ca、Sr、Ba、La、Ce、Sm、Eu、Tb、DyおよびYbからなる群から選択される1つであり得る。より具体的には、n型ドーパントはCs、K、Rb、Mg、Na、Ca、Sr、EuおよびYbからなる群から選択される1つであり得る。電子発生層のための好適なマトリックス材料は、電子注入または電子輸送層のためのマトリックス材料として従来使用される材料であってもよい。マトリックス材料は例えば、オフトリアジン化合物、トリス(8−ヒドロキシキノリン)アルミニウムのようなヒドロキシキノリン誘導体、ベンザゾール誘導体およびシロール誘導体からなる群から選択される1つであり得る。
一実施形態では、n型電荷発生層が以下の化学式Xの化合物を含んでもよい。
ここで、A1からA6のそれぞれは、水素、ハロゲン原子、ニトリル(−CN)、ニトロ(−NO)、スルホニル(−SOR)、スルホキシド(−SOR)、スルホンアミド(−SONR)、スルホネート(−SOR)、トリフルオロメチル(−CF)、エステル(−COOR)、アミド(−CONHRまたは−CONRR’)、置換または非置換の直鎖または分岐鎖のC〜C12アルコキシ、置換または非置換の直鎖または分岐鎖のC〜C12アルキル、置換または非置換の直鎖または分岐鎖のC〜C12アルケニル、置換または非置換の芳香族または非芳香族のヘテロ環、置換または非置換のアリール、置換または非置換のモノ−またはジ−アリールアミン、置換または非置換のアラルキルアミンなどであってもよい。ここで、上記のRおよびR’のそれぞれは、置換または非置換のC〜C60アルキル、置換または非置換のアリール、あるいは置換または非置換の5〜7員ヘテロ環などであってもよい。
そのようなn型電荷発生層の例は、CNHATを含む層であってもよい。
正孔発生層は、n型電荷発生層の上部に配置される。
[有機発光ダイオード(OLED)]
本発明の一態様によれば、基板;基板上に形成されたアノード電極;正孔注入層、正孔輸送層、放出層およびカソード電極:を含む有機発光ダイオード(OLED)が提供される。
本発明の別の態様によれば、基板;基板上に形成されたアノード電極;正孔注入層、正孔輸送層、電子ブロッキング層、放出層、正孔ブロッキング層およびカソード電極:を含むOLEDが提供される。
本発明の別の態様によれば、基板;基板上に形成されたアノード電極;正孔注入層、正孔輸送層、電子ブロッキング層、放出層、正孔ブロッキング層、電子輸送層およびカソード電極:を含む0LEDが提供される。
本発明の別の態様によれば、基板;基板上に形成されたアノード電極;正孔注入層、正孔輸送層、電子ブロッキング層、放出層、正孔ブロッキング層、電子輸送層、電子注入層およびカソード電極:を含むOLEDが提供される。
本発明の様々な実施形態によれば、上述した層の間、基板上または上部電極上に配置された層を含むOLEDが提供されてもよい。
一態様によると、OLEDはアノード電極に隣接して配置される基板の層構造を含むことができ、アノード電極は第1の正孔注入層に隣接して配置され、第1の正孔注入層は第1の正孔輸送層に隣接して配置され、第1の正孔輸送層は第1の電子ブロッキング層に隣接して配置され、第1の電子ブロッキング層は第1の放出層に隣接して配置され、第1の放出層は第1の電子輸送層に隣接して配置され、第1の電子輸送層はn型電荷発生層に隣接して配置され、n型電荷発生層は正孔発生層に隣接して配置され、正孔発生層は第2の正孔輸送層に隣接して配置され、第2の正孔輸送層は第2の電子ブロッキング層に隣接して配置され、第2の電子ブロッキング層は第2の放出層に隣接して配置され、第2の放出層とカソード電極との間には任意の電子輸送層および/または任意の注入層が配置される。
例えば、図2に記載のOLEDはプロセスによって形成されてもよく、ここでは、基板(110)上に、アノード(120)、正孔注入層(130)、正孔輸送層(140)、電子ブロッキング層(145)、放出層(150)、正孔ブロッキング層(155)、電子輸送層(160)、電子注入層(180)およびカソード電極(190)が続いて、その順に形成される。
[発明の詳細および定義]
本発明は、有機電子素子に関する。当該素子は、第1の電極および第2の電極を含む。第1の電極と第2の電極との間には、少なくとも1つの正孔注入層および/または少なくとも1つの正孔輸送層および/または少なくとも1つの正孔発生層が配置される。すなわち、電子素子は、第1の電極と第2の電極との間に正孔注入層のみを含んでいてもよい。同様に、本発明の電子素子は、第1の電極と第2の電極との間に正孔輸送層のみを含んでもよい。同様に、本発明の電子素子は、第1の電極と第2の電極との間に正孔発生層のみを含んでもよい。同様に、電子素子は第1の電極と第2の電極との間に、上記の正孔注入層、正孔輸送層および正孔発生層のうちの2つのみ、あるいは3つ全てを含んでもよい。電子素子が正孔注入層(そして正孔発生層ではない)のみを含む場合、逆配位錯体からなる正孔注入層が提供される。同様に、電子素子が正孔発生層(そして正孔注入層ではない)のみを含む場合、逆配位錯体からなる正孔発生層が提供される。電子素子が正孔注入層および正孔発生層の両方を含む場合には、正孔注入層のみが逆配位錯体からなるもの、正孔発生層のみが逆配位錯体からなるもの、または正孔注入層と正孔発生層の両方が逆配位錯体からなるものが提供されてもよい。
本発明の上記定義において、Allenによる電気陰性度値を参照する。Allenによれば、原子の電気陰性度は、その自由原子中の価電子の平均エネルギーに関連する。Allenによる電気陰性度値は以下の通りである。ランタニド元素La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Ybについては、Allen電気陰性度は1.15未満であると推定され、ThおよびUについては、Allen電気陰性度は1.5未満であると推定される。
本発明に関して、「共有クラスタ」は、共有化学結合を介して互いに結合した少なくとも2つの原子を含む。当然のことながら、共有結合クラスタは、全ての原子が共有結合を介して互いに連結されているという条件で、3つ以上の原子を含むように提供されてもよい。
一般に、配位錯体とは、化学式MLを有する化合物をいい、1つの金属イオンまたは原子Mが1以上の配位子Lによって囲まれている。そのようなケースでは通常、配位子Lは、配位結合を介して、すなわち、金属の自由軌道に移動される配位子の自由電子対の電子を介して、金属Mに結合する。本発明に関して、逆配位錯体は、コア(通常は自由電子対を有する)が、自由軌道を有する原子、通常は金属原子またはイオン、の第1の配位球に結合している錯体である。したがって、上記の公式を参照すると、本発明に関する配位錯体は、電気的に陰性なコアXの周りに電気的に陽性な要素Mが第1の配位球を形成する、一般的な構造XMを有すると考えることができる。
これに関して、陽性とは、Allenによれば、コアの原子よりも低い電気陰性度を有する元素を指す。
上述の好ましい電気陰性度値に関して、当然ながら、これらの好ましい値は、常に請求項1の文脈として読まれなければならないことに留意されたい。すなわち、コアのすべての原子がAllenによるより高い電気陰性度を有するという要件は、第1の配位球の任意の陽性原子が常に満たさなければならない。
ここで使用される用語の「ヒドロカルビル基」は、炭素原子を含む任意の有機基、特に、例えばアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアルキルなどの有機基、特に有機エレクトロニクスにおいて通常の置換基であるそのような基、を包含すると理解されるべきである。
ここで使用される用語の「アルキル」は、線形ならびに分枝鎖および環状アルキルを包含するものとする。例えば、C−アルキルは、n−プロピルおよびイソ−プロピルから選択されてもよい。同様に、C−アルキルは、n−ブチル、sec−ブチルおよびt−ブチルを包含する。同様に、C−アルキルは、n−ヘキシルおよびシクロ−ヘキシルを包含する。
中の添え字数nは、アルキル基、アリーレン基、ヘテロアリーレン基またはアリール基のそれぞれが有する炭素原子の総数に関する。
ここで使用される用語の「アリール」は、フェニル(C−アリール)、ナフタレン、アントラセン、フェナントラセン、テトラセンなどのような縮合芳香族を包含するものとする。さらに包含されるものは、例えばテルフェニルなどの、ビフェニルおよびオリゴ−またはポリフェニルである。さらに包含されるものは、例えばフルオレニルなどの任意のさらなる芳香族炭化水素置換基とする。アリーレン、それぞれのヘテロアリーレンは、2つのさらなる部分が結合している基を指す。
ここで使用される用語の「ヘテロアリール」は、少なくとも1個の炭素原子が、好ましくはN、O、S、BまたはSiから選択されるヘテロ原子によって置換されているアリール基を指す。
用語の「ハロゲン化」とは、その1個の水素原子がハロゲン原子に置換された有機化合物を指す。用語の「過ハロゲン化」とは、その全ての水素原子がハロゲン原子に置換された有機化合物を指す。用語の「フッ素化」および「過フッ素化」も同様に理解されるべきである。
−ヘテロアリールにおける添え字数nは、単にヘテロ原子の数を除く炭素原子の数を指す。この文脈において、Cヘテロアリーレン基は、ピラゾール、イミダゾール、オキサゾール、チアゾールなどの3個の炭素原子を含む芳香族化合物であることが明らかである。
本発明の用語において、1つの層が2つの他の層の間にあることに関する「間」という表現は、1つの層と2つの他の層の一方との間に配置してもよいさらなる層の存在を排除するものではない。本発明の用語において、2つの層が互いに直接接触していることに関する「直接接触している」という表現は、さらなる層がそれらの2つの層の間に配置されないことを意味する。一方の層の上部に蒸着された1つの層は、この層と直接接触していると判断される。
本発明の有機半導体層に関して、および、本発明の化合物に関しては、実験部で述べた化合物が最も好ましい。
本発明の電子素子は有機エレクトロルミネセント素子(OLED)、有機光起電素子(OPV)または有機電界効果トランジスタ(OFET)であってもよい。
別の態様によれば、本発明による有機エレクトロルミネセント素子は、1より多くの放出層を含むことができ、好ましくは2つまたは3つの放出層を含むことができる。1より多くの放出層を含むOLEDは、タンデムOLEDまたはスタックOLEDとしても記載される。
有機エレクトロルミネセント素子(OLED)は、底部発光素子または頂部発光素子であってもよい。
別の態様は、少なくとも1つの有機エレクトロルミネセント素子(OLED)を含む素子を示す。有機発光ダイオードを含む素子は、例えば、ディスプレイまたは照明パネルである。
本発明において、以下の定義された用語、これらの定義は、異なる定義が特許請求の範囲または本明細書の他の場所に与えられない限り、適用されるものとする。
本明細書の文脈において、マトリックス材料に関連している用語の「異なる」または「異なっている」は、マトリックス材料がその構造式において異なっていることを意味する。
HOMOとも呼ばれる最高被占分子軌道のエネルギーレベル、およびLUMOとも呼ばれる最低空分子軌道のエネルギーレベルは、電子ボルト(eV)で測定される。
用語の「OLED」および「有機発光ダイオード」は同時に使用され、そして同じ意味を有する。ここで使用される用語の「有機エレクトロルミネセント素子」は有機発光ダイオードおよび有機発光トランジスタ(OLETs)の両方を含んでもよい。
ここで使用される場合、「重量パーセント」、「wt.−%」、「重量パーセント」、「重量%」およびそれらの変形型は、組成物、成分、物質または薬剤について、各電子輸送層の成分、物質または薬剤の重量を、各電子輸送層の成分、物質および薬剤の総重量で除して100を掛けたもの、とみなす。電子輸送層および電子注入層それぞれのすべての成分、物質および薬剤の総重量パーセント量は、100wt.−%を超えないように選択されると理解される。
ここで使用される場合、「体積パーセント」、「vol.−%」、「体積パーセント」、「体積%」およびそれらの変形型は、組成物、成分、物質または薬剤について、各電子輸送層の成分、物質または薬剤の体積を各電子輸送層の成分、物質および薬剤の総体積で除して100を掛けたもの、とみなす。カソード層のすべての成分、物質および薬剤の総体積パーセント量は、100vol.−%を超えないように選択されると理解される。
ここでは、全ての数値が明示的に示されているか否かにかかわらず、用語の「約」によって修正されると推定される。ここで使用される場合、用語の「約」は生じ得る数量の変更を指す。用語の「約」によって修正されるか否かにかかわらず、特許請求の範囲はその数量と同等のものを含む。
なお、本明細書および添付の特許請求の範囲で使用されるように、単数形「a」、「an」および「the」は別段の明確な指示を文章内でしない限り、複数の指示対象を含む。
「〜がない」、「〜含有しない」、「〜を含まない」という用語は、不純物を除外するものではない。不純物は、本発明によって達成される目的に関して技術的効果を有さない。
[図面の簡単な説明]
本発明のこれらおよび/または他の態様および利点は、添付の図面と併せて、例示的な実施形態の以下の説明から明らかになり、より容易に理解されるのであろう:
図1は、本発明の一実施形態による有機発光ダイオード(OLED)の概略断面図である。
図2は、本発明の例示的な実施形態によるOLEDの概略断面図である。
図3は、本発明の例示的な実施形態による、電荷発生層を含むタンデムOLEDの概略断面図である。
図4は、要約式C424813Znを有する本発明の逆配位錯体E3の結晶構造を示す。
[発明素子の実施形態]
ここで、本発明の例示的な実施形態を詳細に参照し、その例を添付の図面に示し、同様の参照番号は、全体を通して同様の要素を指す。本実施例は図を引用して本発明の諸態様を説明するために、以下に説明する。
ここで、第1の要素が第2の要素「上」に形成されるか、または配置されると言及される場合、第1の要素は、第2の要素上に直接配置されることができ、または1つ以上の他の要素がそれらの間に配置されることができる。第1の要素が第2の要素上に形成されるか、または「直接上に」配置されると言及される場合、それらの間に他の要素は配置されない。
図1は、本発明の一実施形態による有機発光ダイオード(OLED)100の概略断面図である。OLED100は、基板110と、アノード120と、正孔注入層(HIL)130と、正孔輸送層(HTL)140と、放出層(EML)150と、電子輸送層(ETL)160とを含む。電子輸送層(ETL)160は、EML150上に直接形成される。電子輸送層(ETL)160上には、電子注入層(EIL)180が配置されている。陰極190は、電子注入層(EIL)180上に直接配置される。
単一の電子輸送層160の代わりに、電子輸送積層(ETL)を任意に使用することができる。
図2は、本発明の別の例示的な実施形態によるOLED100の概略断面図である。図2は、図2のOLED100が、電子ブロッキング層(EBL)145および正孔ブロッキング層(HBL)155を含む点で図1と異なる。
図2を参照すると、OLED100は、基板110と、アノード120と、正孔注入層(HIL)130と、正孔輸送層(HTL)140と、電子ブロッキング層(EBL)145と、放出層(EML)150と、正孔ブロッキング層(HBL)155と、電子輸送層(ETL)160と、電子注入層(EIL)180と、カソード電極190とを含む。
図3は、本発明の別の例示的な実施形態によるタンデムOLED200の概略断面図である。図3は、図3のOLED100が電荷発生層および第2の放出層をさらに含む点で、図2と異なる。
図3を参照すると、OLED200は、基板110、アノード120、第1の正孔注入層(HIL)130、第1の正孔輸送層(HTL)140、第1の電子ブロッキング層(EBL)145、第1の放出層(EML)150、第1の正孔ブロッキング層(HBL)155、第1の電子輸送層(ETL)160、n型電荷発生層(n型CGL)185、正孔発生層(p型電荷発生層;p型GCL)135、第2の正孔輸送層(HTL)141、第2の電子ブロッキング層(EBL)146、第2の放出層(EML)151、第2の正孔ブロッキング層(EBL)156、第2の電子輸送層(ETL)161、第2の電子注入層(EIL)181およびカソード190を含む。
図1、図2及び図3には示されていないが、OLED100及び200をシールするために、カソード電極190上にシール層がさらに形成されていてもよい。また、他の種々の変形が可能である。
以下、本発明の一以上の例示的な実施形態を、以下の実施例を参照して詳細に説明する。しかしながら、これらの実施例は、本発明の1つ以上の例示的な実施形態の目的および範囲を限定することを意図するものではない。
[実験部]
[本発明の金属錯体の調製]
[例示的な化合物E2]
化合物をスキーム1に従って調製した。
[1. 工程1:1,1,1−トリフルオロ−N−(ペルフルオロフェニル)メタンスルホンアミドの合成]
250mLのシュレンクフラスコを真空中で加熱し、冷却後、窒素でパージした。ペルフルオロアニリンを100mLのトルエンに溶解し、溶液を−80℃に冷却した。1.7Mのt−ブチルリチウム溶液を、シリンジを介して10分間かけて滴下した。反応溶液は透明から白濁に変化し、−80℃で1時間撹拌した。その後、溶液を−60℃に温め、1.1当量のトリフルオロメタンスルホン酸無水物を溶液に滴下した。次いで、冷却浴を除去し、反応混合物を周囲温度までゆっくりと温め、一晩撹拌し、それによって色が明るい橙色に変化した。さらに、白色固体が形成された。沈殿した副生成物であるトリフルオロメタンスルホン酸リチウムを、焼結ガラスフィルター上での吸引濾過によって濾過し、2×30mLのトルエンおよび30mLのn−ヘキサンで洗浄した。橙色の濾液を蒸発させ、高真空中で乾燥させて、結晶を形成した。次いで、粗生成物をバルブ−トゥ−バルブ蒸留(135℃@1.2×10−1mbar)によって精製し、結晶性無色固体(主画分)を得た。
H NMR[d−DMSO、ppm]δ:13.09(s、1H、N−H)。
13C{H}NMR[d−DMSO、ppm]δ:116.75(m、C−C)、120.74(q、CF=325Hz、CF)、136.39、138.35(2m、CF=247Hz、m−C)、137.08、139.06(2m、CF=247Hz、p−C)、142.98、144.93(2m、CF=247、Hz o−C)。
19F NMR[d−DMSO、ppm]δ:−77.45(m、CF)、−148.12(m、C)、−160.79(m、p−C)、−164.51(m、C)。
ESI−MS:m/z−neg=314(M−H)。
EI−MS:m/z=315(M)、182(M−SOCF)、69(CF)。
[工程2:ビス((1,1,1−トリフルオロ−N−(ペルフルオロフェニル)メチル)−スルホンアミド)亜鉛の合成]
100mLのシュレンクフラスコを真空中で加熱し、冷却後、窒素でパージした。1,1,1−トリフルオロ−N−(ペルフルオロフェニル)メタンスルホンアミドを10mLのトルエンに溶解し、ヘキサン中の0.5当量のジエチル亜鉛を、周囲温度でシリンジを介して溶液に滴下した。添加中、霧が形成され、反応溶液はゼリー状になり、白濁した。溶液をこの温度でさらに30分間撹拌した。その後、30mLのn−ヘキサンを加えると白色沈殿が形成され、これを不活性雰囲気下で焼結ガラスフィルター(細孔4)上で濾過した。濾過ケークを15mLのn−ヘキサンで2回洗浄し、高真空中100℃で2時間乾燥させた。
収率:白色固体として660mg(0.95mmol、1,1,1−トリフルオロ−N−ペルフルオロフェニル)メタンスルホンアミドに対して60%)。
13C{H}NMR[d−DMSO、ppm]δ:121.68(q、CF=328Hz、CF)、123.56(m、C−C)、133.98、135.91(2m、CF=243Hz、p−C)、136.15、138.13(2m、CF=249Hz、m−C)、142.33、144.24(2m、CF=240、Hz o−C)。
19F NMR[d−DMSO、ppm]δ:−77.52(m、CF)、−150.43(m、C)、−166.77(m、C)、−168.23(m、p−C)。
ESI−MS:m/z−neg=314(M−Zn−L)。
EI−MS:m/z=692(M)、559(M−SOCF)315(CNHSOCF)、182(CNH)、69(CF)。
[例示的な化合物E3]
9.1gのEを温度240℃および圧力10−3Paで昇華させた。
収率5.9g(65%)。
昇華した材料は無色の結晶を形成した。適当な形と大きさ(0.094×0.052×0.043mm)の1つの結晶をガラスキャピラリーにアルゴン雰囲気中で封入し、モリブデンカソード(λ=71.073pm)から供給される線源からの単色X線放射を用いてKappa Apex II回折計(Bruker−AXS、Karlsruhe、Germany)で分析した。全体で37362回の反射をシータ範囲1.881〜28.306°内で収集した。
構造は、直接法(SHELXS−97、Sheldrick、2008)によって解析され、完全行列最小二乗法(SHELXL−2014/7、Olex2(Dolomanov、2017)によって精密化された。
さらなる研究によって、6個のトリフルオロ酢酸二座アニオン性配位子によって架橋された4つのZnジカチオンに四面体的に囲まれた酸素ジアニオンコアを有する錯体が、化合物E3と同様に、p型−ドーパントとして活性であることが示された。組成物C121813Znを有するこの錯体は、CAS 1299489−47−6である市販の化合物の錯体の真空昇華により得られる。また、昇華によって得られた単結晶は、XRD解析によって、296Kにおける単位セルの寸法がa=23.376(6)Å、α=59.989(10)°、b=23.376(6)Å、β=59.989(10)°、c=23.376(6)Å、γ=59.989(10)°である、空間群R−3cに属する三方晶系格子を形成してもよい。
固体結晶相において、化学式C121813Znを有し、結晶格子の単位セルに含まれる分子の数はZ=12であってもよい。
固体の結晶相において、296Kでの単位セル体積は9030(7)Åであり、算出される密度は2.109g/cmである。
[装置実験]
[一般的な手順]
本発明に係る、正孔注入層および/または正孔発生層を含む有機電子素子の技術的利点を実証するために、2つの発光層を有するOLEDを調製した。実証された概念として、タンデムOLEDは、2つの青色発光層を含んでいた。
90nmのITOを有する15Ω/cmガラス基板(コーニング社から入手可能)を150mm×150mm×0.7mmの大きさに切断し、イソプロピルアルコールで5分間、次いで純水で5分間、超音波洗浄し、紫外線オゾンで30分間再度洗浄して、第1の電極を調製した。
有機層は、10−5PaでITO層上に連続的に蒸着される。組成物および層の厚さについては表1および2を参照のこと。表1〜表3において、cは濃度、dは層の厚さを示す。
次に、10−7mbarの超高真空下でアルミニウムを蒸着し、有機半導体層上に直接アルミニウム層を蒸着させることにより、カソード電極層を形成する。5〜1000nmの厚さを有する均質なカソード電極を生成するために、1つまたはいくつかの金属の熱単一共蒸着が、0、1〜10nm/s(0.01〜1Å/s)の速度で行われる。カソード電極層の厚さは100nmである。
素子は、ガラススライドでの素子の封入によって周囲条件から保護される。それによって、さらなる保護のためのゲッター材料を含む空洞が形成される。
電流電圧測定は、Keithley 2400 ソースメータを使用して温度20℃で行われ、Vで記録される。
[実験結果]
[装置実験で使用される材料]
下記の表に記載されている支持材料の化学式は、以下の通りである:
F1は
ビフェニル−4−イル(9,9−ジフェニル−9H−フルオレン−2−イル)−[4−(9−フェニル−9H−カルバゾール−3−イル)フェニル]−アミン、CAS 1242056−42−3である;
F2は
(3−(ジベンゾ[c,h]アクリジン−7−イル)フェニル)ジフェニルホスフィンオキシド、CAS 1440545−22−1である;
F3は
2,4−ジフェニル−6−(3’−(トリフェニレン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−1,3,5−トリアジン、CAS 1638271−85−8である;
F4は
1,3−ビス(9−フェニル−1,10−フェナントロリン−2−イル)ベンゼン、CAS 721969−94−4である;
PD−2は
4,4’,4’’−((1E,1’E,1’’E)−シクロプロパン−1,2,3−トリイリデントリス(シアノメタニルイリデン))トリス(2,3,5,6−テトラフルオロベンゾニトリル)、CAS 1224447−88−4である。
LiQはリチウム8−ヒドロキシキノリノラートであり、ZnPcは亜鉛フタロシアニンである;
ABH−113はエミッタのホストであり、NUBD−370およびDB−200は青色蛍光エミッタのドーパントであり、すべて韓国のSFCから市販されている。
ITOは酸化インジウムスズである。
[標準的な手順]
[電圧安定度]
OLEDは定電流回路によって駆動される。これらの回路は、所定の電圧範囲にわたって一定の電流を供給することができる。電圧範囲が広いほど、そのような素子の電力損失は広くなる。したがって、駆動時の駆動電圧の変化を最小限に抑える必要がある。
OLEDの駆動電圧は温度依存性である。したがって、電圧安定性は熱平衡状態で判断する必要がある。熱平衡状態には、駆動1時間後に達する。
電圧安定性は、定電流密度で50時間駆動後と1時間駆動後との駆動電圧の差をとって測定される。ここでは、30mA/cmの電流密度が使用される。測定は室温で行う。
dU[V]=U(50h、30mA/cm)−U(1h、30mA/cm
[実施例1]
青色OLEDにおける何も混合されていない(neat)正孔注入層としてのスルホニルアミド逆配位錯体の使用
表1aは、モデル素子を概略的に示す。
結果を表1bに示す。
この実施例は、逆配位錯体が、OLEDに含まれる何も混合されていない(neat)HILとして有用であることが示す。
[実施例2]
青色OLEDに含まれる正孔注入層におけるp型−ドーパントとしての逆配位錯体の使用
表2aは、モデル素子を概略的に示す。
結果を表2bに示す。
この実施例は、逆配位錯体が、正孔輸送マトリックスを含むHILのためのp型−ドーパントとして有用であることを示す。
青色OLEDは、p−ドープされた正孔注入層に組み合わされた何も混合されていない(neat)正孔注入層中に、p型−ドーパントとしてB2配位錯体を含む。
[実施例3]
何も混合されていない(neat)正孔発生層として逆配位錯体を含む青色タンデムOLED
表3aは、モデル素子を概略的に示す。
結果を表3bに示す。
結果は、逆配位錯体が、何も混合されていない(neat)CGLとして適切であろうことを示す。
[実施例4]
正孔発生層中のp−ドーパントとしてスルホニルアミド配位錯体を含む青色タンデムOLED
表4aは、モデル素子を概略的に示す。
結果を表4bに示す。
結果は、タンデムOLEDについてのこの実施形態においても逆金属錯体が有用であり得ることを実証する。
前述の詳細な説明および実施例から、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、本発明の組成物および方法に改良および変更を加えることができることは明らかであろう。したがって、本発明の精神および範囲から逸脱することなく本発明になされるすべての改良は、添付の特許請求の範囲内に入ることが意図される。
本発明の一実施形態による有機発光ダイオード(OLED)の概略断面図である。 本発明の例示的な実施形態によるOLEDの概略断面図である。 本発明の例示的な実施形態による、電荷発生層を含むタンデムOLEDの概略断面図である。 要約式C424813Znを有する本発明の逆配位錯体E3の結晶構造を示す。

Claims (15)

  1. 少なくとも1つの逆配位錯体を含み、
    前記逆配位錯体は、
    (i)1つの原子または共有結合クラスタを形成する複数の原子からなるコア、
    (ii)2.4未満のAllenによる電気陰性度をそれぞれ個別に有する少なくとも4つの陽性原子からなる第1の配位球、および
    (iii)複数の配位子を含む第2の配位球を含み、
    前記第1の配位球は、前記第2の配位球よりも前記コアに近く、
    前記コアのすべての原子は、前記第1の配位球の陽性原子のいずれよりも高いAllenによる電気陰性度を有し、
    前記第2の配位球の少なくとも1つの配位子は、前記第1の配位球の少なくとも2つの原子に共有結合している、有機電子素子。
  2. 前記第1の配位球の陽性原子が、2.3未満のAllenによる電気陰性度を有する原子から独立して選択される、請求項1に記載の有機電子素子。
  3. 前記陽性原子が、酸化状態(II)の金属イオンから独立して選択される、請求項1または2に記載の有機電子素子。
  4. 前記コアは、酸化状態(−II)のO原子1つからなる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の有機電子素子。
  5. 前記第1の配位球が、それぞれ酸化状態(II)において2.4未満のAllenによる電気陰性度を有する4つの陽性原子からなり、
    前記4つの陽性原子が、前記コアに四面体配位されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の有機電子素子。
  6. 前記第2の配位球の少なくとも1つの配位子が、α−γ互変異性化可能なプロトン酸の脱プロトン化および前記第1の配位球の2つの陽性原子の架橋によって形成される二座アニオン配位子であり、
    好ましくは、前記少なくとも1つの配位子がカルボン酸アニオンであるか、または一般式(I)によって示される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の有機電子素子:
    ここで、RおよびRは、CからC30のヒドロカルビル基およびCからC30の複素環基からなる群から独立して選択され、Rおよび/またはRは、CN、F、Cl、BrおよびIの少なくとも1つで任意に置換され得る。
  7. 前記コアが、酸化状態(−II)のO、S、SeおよびTeから選択される1つのカルコゲン原子からなり、
    前記第1の酸化球(oxidation sphere)が、酸化状態(II)の4つの金属原子であって前記コアに四面体配位している4つの陽性原子からなり、
    前記第2の配位球が、一般式(I)を有する6つの配位子からなる、請求項1〜6のいずれか1項に記載の有機電子素子。
  8. 前記第2の配位球の各配位子が、前記第1の配位球の2つの異なる金属原子に配位している、請求項7に記載の有機電子素子。
  9. 少なくとも1つの前記逆配位錯体を含む有機半導体層を、第1の電極と第2の電極との間に備える、請求項1〜8のいずれか1項に記載の有機電子素子。
  10. 前記有機半導体層が、電荷注入層、電荷輸送層、または電荷発生層である、請求項9に記載の有機電子素子。
  11. 前記有機半導体層が、正孔注入層、正孔輸送層または正孔発生層である、請求項9または10に記載の有機電子素子。
  12. 前記有機半導体層が、少なくとも1つの有機マトリックス化合物をさらに含む、請求項9〜11のいずれか1項に記載の有機電子素子。
  13. エレクトロルミネセンス素子である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の有機電子素子。
  14. 前記エレクトロルミネセンス素子が有機発光ダイオードである、請求項13に記載の有機電子素子。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の有機電子素子の製造方法であって、
    (a)前記逆配位錯体を昇華させる工程、および
    (b)固体支持体上に前記逆配位錯体を蒸着させる工程を含む、方法。

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