JP2021505638A - 植物成長の調節 - Google Patents

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Abstract

本発明は、式(Ia)の化合物及びトリネキサパックエチルを含む新規な植物成長調節組成物に関する。(Ia)。本発明はまた、前記組成物を適用することを含む、植物の成長を増進又は調節する方法に関する。

Description

本発明は、新規な植物成長調節組成物に関する。本発明はまた、前記組成物を適用することを含む、植物の成長を増進又は調節する方法に関する。
植物成長調節剤は、作物植物の成長及び発生を調節するために使用されることが多い。例えば、植物成長調節剤を使用して、所望の時において開花するように作物(例えば、アブラナ)の発生を遅延させ、倒伏に対してより影響されやすくないように作物の高さを低減させ(例えば、穀草において)、窒素効率を増加させ、作物の開花及び実止まりを調節し(例えば、果樹)、芝草成長速度を遅延させて草刈りの頻度を低減させる。
いくつかの異なるクラスの植物成長調節剤が存在する。公知のクラスは、アゾール(例えば、ウニコナゾール、及びパクロブトラゾール)、シクロヘキサンカルボキシレート(例えば、トリネキサパックエチル、及びプロヘキサジオンカルシウム)、ピリミジニルカルビノール(例えば、フルルプリミドール、及びアンシミドール)、第四級アンモニウム(例えば、クロルメコートクロリド、及びメピコートクロリド)、並びにスルホニルアミノフェニルアセトアミド(例えば、メフルイジド)を含む。
植物成長調節剤は、様々な作用機序によって作動する。例えば、オニオムタイプの植物成長遅延剤、例えば、正に帯電しているアンモニウム、ホスホニウム又はスルホニウム基を有するクロルメコートクロリド及びメピコートクロリドは、生合成経路における早期にジベレリンの合成をブロックすることによって機能する。窒素含有複素環を含む成長遅延剤、例えば、フルルプリミドール、パクロブトラゾール及びウニコナゾール−Pは、ジベレリン生合成における酸化ステップを触媒するモノオキシゲナーゼの阻害剤として作用する。2−オキソグルタル酸の構造上の模倣物、例えば、アシルシクロヘキサンジオン、トリネキサパックエチル及びプロヘキサジオンカルシウムは、ジベレリン生合成の後期ステップを妨げる。他の植物成長調節剤、例えば、メフルイジドは、細胞分裂及び分化を阻害する。
植物成長調節剤、例えば、トリネキサパックエチルは、作物上で一般に使用され、茎の肥大化及び短縮化、並びに発根の改善によって倒伏の危険性を低減させる。倒伏は植物成長及び発生に悪影響を与え得、例えば、光合成能力及び最終的に、収率を低減させる。平らになった作物は収穫するのが困難であり、且つ穀物の乏しい質及び収率の損失をもたらすため、倒伏はまた収穫の困難をもたらし得る。倒伏はまた、作物の不均等な成熟度、及びさらなる収穫問題をもたらす高い水分含有率の一因となる。
植物の成長を調節し、倒伏を低減又は制御するための新規な植物用溶液が必要とされている。
本発明によれば、作物植物の成長を調節するための方法を提供し、この方法は、植物、植物の一部、植物繁殖材料又は植物成長場所に、式(I)の化合物
Figure 2021505638
(式中、R1は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、アルキルオキシ及びアルキルからなる群から独立に選択される1〜5個の置換基を表し;
2は、アミノ、ハロゲン、ニトロ、チオ、アルキルチオ及びアルキルからなる群から選択される);
又は前記化合物を含む組成物を適用することを含む。
本発明のさらなる実施形態では、植物、植物の一部、植物繁殖材料又は植物成長場所に、式(I)の化合物
Figure 2021505638
(式中、R1は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、アルキルオキシ及びアルキルからなる群から独立に選択される1〜5個の置換基を表し;
2は、アミノ、ハロゲン、ニトロ、チオ、アルキルチオ及びアルキルからなる群から選択される);
又は前記化合物を含む組成物を適用することを含む、作物の倒伏を低減させる方法を提供する。
式(I)のある特定の化合物において、R1は、メトキシである。ある特定の式(I)の化合物において、R2は、ハロゲンである。ある特定の式(I)の化合物において、R1は、メトキシであり、R2は、ハロゲンである。式(I)のある特定の化合物において、R2は、フッ素である。
一実施形態では、化合物は、式(Ia)
Figure 2021505638
である。
一実施形態では、式Iの化合物は、作物植物の生殖成長段階の間に適用される。
植物が非生物的なストレス条件に曝されるとき、植物成長及び/又は倒伏の調節は特に有効であり得る。一実施形態では、作物植物は、適用の時に非生物的なストレス、例えば、熱、寒さ又は干ばつのストレスに曝される。
一実施形態では、式(I)の化合物は、植物の成長を調節し、且つ/又は倒伏を低減させるのに十分な量で適用される。
本発明のさらなる態様において、植物成長調節剤として及び/又は倒伏の低減のために、本発明による式(I)の化合物の使用を提供する。
本発明によれば、「植物の成長を調節すること」は、例えば、植物生理、植物成長及び発生並びに/又は植物構造を改善させることによって、作物収率を改善するために成長を制御することを意味する。特に、「植物の成長を調節すること」は、植物の高さを低減させること、及び/又は発根を改善させることを指し、これは、倒伏の危険性が存在する作物又は条件において有益なフィーチャである。
本発明の状況において、「収率」には、これらに限定されないが、(i)(a)植物それ自体によって産生される量の増加、又は(b)植物物質を収穫する改善された能力に起因し得る、バイオマス生成、穀物収率、デンプン含量、油分及び/若しくはタンパク質含量の増加、(ii)収穫された材料の組成における改善(例えば、糖酸比の改善、油組成の改善、栄養価の増加、抗栄養化合物の低減、消費者の健康上の効用の増加)、並びに/又は(iii)作物を収穫する能力の増加/促進、作物の加工性の改善及び/若しくはより良好な保存安定性/保存寿命が含まれる。農業用植物の収率の増加は、定量的測定を行うことが可能な場合、それぞれの植物の産物の収率が、同じ条件下ではあるが、本発明の適用を伴わずに産生された植物の同じ産物の収率を超えて測定可能な量だけ増加することを意味する。本発明によれば、収率が、少なくとも0.5%、より好ましくは、少なくとも1%、さらにより好ましくは、少なくとも2%、またより好ましくは、少なくとも4%、好ましくは、5%又はさらにより増加することが好ましい。
本発明はまた、例えば、より良好な植物の起立及び倒伏の低減によって作物の収穫可能性の改善をもたらし得、これは、改善された収率及び/又は穀物の質をもたらし得る。
用語「倒伏を低減させること」は、それらの垂直で正しい位置から茎又は根がずれることを低減させることを指す。
用語「植物繁殖材料」は、植物の全ての生殖部分、例えば、植物の繁殖のために使用することができる種子、並びに植物材料、例えば、切穂及び塊茎を表す。特に、種子、根、果物、塊茎、球根、及び根茎について言及し得る。
用語「植物」は、種子、実生、幼樹、根、塊茎、茎、柄、葉、及び果物を含めた、植物の全ての物理的部分を指す。
用語「場所」は、本明細書において使用する場合、その中若しくはその上で植物が成長するか、又は栽培植物の種子が植え付けられるか、又は種子が土壌中に置かれるフィールドを意味する。「場所」は、土壌、種子、及び実生、並びに確立した植生を含む。
用語「生殖成長段階」は、発芽及び栄養成長に続く植物成長の最終段階を指す。生殖成長段階の間、植物のエネルギーは、花、果物及び種子の産生に向けられる。生殖成長段階は典型的には、茎伸長(BBCH30)の初めにおいて開始する。イネにおいて、生殖成長段階は、幼穂分化(BBCH30)、幼穂形成(BBCH32)、節間伸長(BBCH34)、小穂分化(BBCH35)、減数分裂(BBCH39)、穂ばらみ(BBCH41〜49)、及び出穂(BBCH51)を含む。コムギにおいて、生殖成長段階は、第1節形成(BBCH31)、止め葉形成(BBCH37)、穂ばらみ(BBCH41〜49)、及び出穂(BBCH50〜59)を含む。
一実施形態では、作物植物は、処理の時に30〜51のBBCH成長段階にある。さらなる実施形態では、作物植物は、処理の時に30〜40のBBCH成長段階にある。一実施形態では、作物植物は、生殖成長段階の開始の後で処理される。さらなる実施形態では、作物植物は、BBCH成長段階51に相当する出穂成長段階の前に処理される。
ある範囲の数が本明細書において開示されている場合(例えば、1〜10)、これは、その範囲内の全ての数及び中間値(例えば、1、1.1、2、3、3.9、4、5、6、6.5、7、8、9及び10)、並びにまたその範囲内の数及び中間値の任意の部分的範囲(例えば、2〜8、1.5〜5.5及び3.1〜4.7)を含むことを意図する。さらに、特定された上限及び下限の両方は、範囲内に含まれることが意図される。
本明細書において使用される範囲又は値に用語「約」が先行する場合、この用語は、「約」が先行する正確な数、及びまた「約」が先行する数に近いか、若しくは「約」が先行する概ねの数である数の両方に対する支持を提供することを意図する。ある数が特に列挙した数と近いか、若しくは概ね特に列挙した数であるかどうかを決定することにおいて、その近い数若しくは概ねの数は、特に列挙した数に丸めたか、又は特に列挙した数と実質的に等しい数であり得る。例えば、用語「約5」は、5.0、4.5、5.4、4.92、5.01などを含む。
式(I)の化合物の適用の割合は、広範な限度内で変化し得、土壌の性質、適用の方法(出芽前又は出芽後;種子粉衣;蒔き溝への適用;無耕作適用など)、作物植物、主な気候条件、及び適用の方法によって支配される他の要因、適用の時及び標的作物によって決まる。葉面適用又は潅注適用のために、式(I)の化合物は一般に、1〜2000gの有効成分/ha、特に、1〜1000g AI/ha、1〜500g AI/ha、1〜100g AI/haの割合で適用される。一実施形態では、式(I)の化合物は、5〜50g AI/ha、5〜30g AI/ha、10〜30g AI/h、又は10〜20g AI/haの割合で適用される。一実施形態では、式(I)の化合物は、約10g AI/haで適用される。さらなる実施形態では、式(I)の化合物は、約20g AI/haで適用される。
本発明の一実施形態では、植物繁殖材料に、請求項1に記載の式(I)の化合物、又は式(I)の化合物を含む組成物を、植物成長を調節し、且つ/又は植物倒伏を低減させるのに有効な量で適用することを含む、植物繁殖材料を処理する方法を提供する。種子の処理のために、適用の割合は一般に、100kgの種子当たり0.0005〜150g AIである。
一実施形態では、本発明による植物成長調節組成物又は倒伏低減組成物は、種子処理組成物又は種子コーティング組成物である。本発明による組成物はまた、1種若しくは複数の殺虫性、殺ダニ性、殺線虫性又は殺真菌性の有効成分をさらに含み得る。
さらなる実施形態では、本発明による式(I)の化合物は、葉面処理又は種子処理組成物中での使用のためである。
好ましくは、本発明の植物繁殖材料は、種子である。一実施形態では、種子は、コーン(トウモロコシ)種子である。
本発明のさらなる実施形態では、作物の生殖成長段階の間に、植物、植物の一部、植物繁殖材料又は植物成長場所に、式(I)の化合物及びトリネキサパックエチルを含む組成物を適用することを含む、植物の成長を調節し、且つ/又は作物の倒伏を低減させる方法を提供する。特に、組成物は、式(Ia)の化合物及びトリネキサパックエチルを含み得る。
本発明のさらなる実施形態では、植物成長を調節し、且つ/又は植物の倒伏を低減させるのに有用な、式(Ia)の化合物及びトリネキサパックエチルを含む組成物、混合物又は組合せを提供する。任意選択で、組成物は、1種若しくは複数の農業的に許容される配合補助剤又はキャリアをさらに含み得る。
一実施形態では、式(Ia)及びトリネキサパックエチルは、有効成分の複合効果が、個々に適用されたときのそれぞれの合計より大きいように、相乗的有効量で存在する。相乗効果は、当技術分野において公知のように、Colby式を使用して計算し得る。
一実施形態では、式(Ia)とトリネキサパックエチルの重量比は、1:10〜10:1である。特に、式(Ia)とトリネキサパックエチルの重量比は、1:1〜1:5、1:1〜1:3、1:1.5〜1:3である。本発明のある特定の態様では、式(Ia)とトリネキサパックエチルの重量比は、1:1.5、1:2、1:2.5又は1:3である。
本発明による式(I)の化合物は、植物成長調節剤として又は倒伏制御のためにそれ自体で使用することができるが、配合補助剤、例えば、キャリア、溶剤及び表面活性剤(SFA)を使用して、一般に、組成物へと配合される。組成物は、使用前に希釈される濃縮物の形態でよいが、すぐ使用できる組成物もまた利用することができる。最終の希釈は通常水で行うが、水の代わりに、又は水に加えて、例えば、液体肥料、他の活性成分(例えば、殺虫性、殺ダニ性、殺線虫性若しくは殺真菌性の構成要素)、微量栄養素、生物学的生体、油又は溶剤で行うことができる。
組成物は一般に、0.1〜99重量%、特に、0.1〜95重量%の式(I)の化合物、及び好ましくは、0〜25重量%のSFAを含む、1〜99.9重量%の配合補助剤を含む。
組成物は多数の配合物タイプから選択可能であり、その多くは、Manual on Development and Use of FAO Specifications for Plant Protection Products,5th Edition,1999から公知である。
これらとしては、吐粉性粉末(DP)、可溶性粉末(SP)、水溶性顆粒(SG)、水分散性顆粒(WG)、水和剤(WP)、顆粒(GR)(緩効性又は速効性)、可溶性濃縮物(SL)、油混和性液体(OL)、超低体積液体(UL)、乳化性濃縮物(EC)、分散性濃縮物(DC)、エマルジョン(水中油型(EW)及び油中水型(EO)の両方)、マイクロエマルジョン(ME)、懸濁液濃縮物(SC)、エアロゾル、カプセル懸濁液(CS)及び種子処理配合物が挙げられる。いずれかの事例において選択される配合物タイプは、想定される特定の目的、並びに、式(I)の化合物の物理的、化学的及び生物学的特性に応じることとなる。
吐粉性粉末(DP)は、式(I)の化合物を1種以上の固体希釈剤(例えば、天然クレイ、カオリン、葉ろう石、ベントナイト、アルミナ、モンモリロナイト、キースラガー、チョーク、珪藻土、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム及び炭酸マグネシウム、硫黄、石灰、微細繊維、タルク、並びに、他の有機及び無機固体キャリア)と混合し、この混合物を微粉末に機械的に粉砕することにより調製され得る。
可溶性粉末(SP)は、式(I)の化合物を、1種以上の水溶性無機塩(重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム又は硫酸マグネシウムなど)又は1種以上の水溶性有機固形分(多糖類など)と、任意により、1種以上の湿潤剤、1種以上の分散剤又は前記薬剤の混合物と共に混合して水分散性/溶解度を向上させることにより調製され得る。混合物は、次いで、微粉末に粉砕される。同様の組成物もまた水溶性顆粒(SG)に粒状化され得る。
水和剤(WP)は、式(I)の化合物を、1種以上の固体希釈剤又はキャリア、1種以上の湿潤剤、好ましくは1種以上の分散剤、任意により、1種以上の懸濁剤と混合して液体中での分散を促進させることにより調製され得る。混合物は、次いで、微粉末に粉砕される。同様の組成物もまた水分散性顆粒(WG)に粒状化され得る。
顆粒(GR)は、式(I)の化合物と1種以上の粉末化された固体希釈剤若しくはキャリアとの混合物を粒状化することにより、又は、予め形成されたブランクの顆粒から、式(I)の化合物(又は、好適な薬剤中のその溶液)を多孔性粒状材料(軽石、アタパルジャイトクレイ、フーラー土、キースラガー、珪藻土又は粉砕したトウモロコシ穂軸など)に吸収させることにより、又は、式(I)の化合物(又は、好適な薬剤中のその溶液)を硬質のコア材料(砂、ケイ酸、炭酸塩、硫酸塩又はリン酸塩鉱物など)に吸着させ、必要に応じて乾燥させることにより、形成され得る。吸収又は吸着を補助するために通例用いられる薬剤としては、溶剤(脂肪族及び芳香族石油系溶剤、アルコール、エーテル、ケトン及びエステルなど)及び固着剤(ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、デキストリン、糖質及び植物性油など)が挙げられる。1種以上の他の添加剤もまた顆粒に含まれ得る(例えば、乳化剤、湿潤剤又は分散剤)。
分散性濃縮物(DC)は、水、又は、ケトン、アルコール若しくはグリコールエーテルなどの有機溶剤中に式(I)の化合物を溶解させることにより調製され得る。これらの溶液は、表面活性剤を含有していてもよい(例えば、水による希釈を向上させるか、又は、噴霧タンク中での結晶化を防止するため)。
乳化性濃縮物(EC)又は水中油型エマルジョン(EW)は、有機溶剤(任意により、1種以上の湿潤剤、1種以上の乳化剤又は前記薬剤の混合物を含有する)中に式(I)の化合物を溶解させることにより調製され得る。ECにおける使用に好適な有機溶剤としては、芳香族炭化水素(SOLVESSO 100、SOLVESSO 150及びSOLVESSO 200によって例示されるアルキルベンゼン又はアルキルナフタレンなど;SOLVESSOは登録商標である)、ケトン(シクロヘキサノン又はメチルシクロヘキサノンなど)及びアルコール(ベンジルアルコール、フルフリルアルコール又はブタノールなど)、N−アルキルピロリドン(N−メチルピロリドン又はN−オクチルピロリドンなど)、脂肪酸のジメチルアミド(C8〜C10脂肪酸ジメチルアミドなど)及び塩素化炭化水素が挙げられる。EC生成物は、水が添加されると自然に乳化して、適切な器具による噴霧適用が可能である十分な安定性を有するエマルジョンをもたらし得る。
EWの調製は、液体(室温で液体ではない場合には、典型的には70℃未満の適度な温度で溶融され得る)として、又は、溶液(適切な溶剤中に溶解することにより)として式(I)の化合物を得るステップ、次いで、得られた液体又は溶液を1種以上のSFAを含む水中に高せん断下で乳化させてエマルジョンを得るステップを含む。EWにおける使用に好適な溶剤としては、植物性油、塩素化炭化水素(クロロベンゼンなど)、芳香族系溶剤(アルキルベンゼン又はアルキルナフタレンなど)、及び、水への溶解度が低い他の適切な有機溶剤が挙げられる。
マイクロエマルジョン(ME)は、1種以上の溶剤と1種以上のSFAとのブレンドと水を混合して、熱力学的に安定な等方性液体配合物を自然にもたらすことにより調製され得る。式(I)の化合物は、最初は、水又は溶剤/SFAブレンド中に存在する。MEにおける使用に好適な溶剤としては、EC又はEWにおける使用のために本明細書中上記に記載されているものが挙げられる。MEは、水中油型又は油中水型系(どの系が存在しているかは伝導率測定により判定され得る)であり得、同一の配合物中への水溶性及び油溶性有害生物防除剤の混合に好適であり得る。MEは、マイクロエマルジョンのまま、又は、従来の水中油型エマルジョンを形成する水での希釈に好適である。
懸濁液濃縮物(SC)は、式(I)の化合物の微細な不溶性固体粒子の水性又は非水性懸濁液を含み得る。SCは、好適な媒体中の式(I)の固体化合物を、任意により1種以上の分散剤と共にボールミル又はビーズミルにかけて化合物の微細な粒子懸濁液を生成することにより調製され得る。1種以上の湿潤剤が組成物中に含まれていてもよく、懸濁剤が粒子が沈降する速度を低減するために含まれていてもよい。あるいは、式(I)の化合物が乾式ミルにかけられ、本明細書前述の薬剤を含有する水に加えられて、所望される最終生成物がもたらされてもよい。
エアロゾル配合物は、式(I)の化合物及び好適な噴射剤(例えばn−ブタン)を含む。式(I)の化合物はまた、好適な媒体(例えば水、又は、n−プロパノールなどの水和性の液体)中に溶解又は分散されて、非加圧式の手動式噴霧ポンプで用いられる組成物をもたらし得る。
カプセル懸濁液(CS)はEW配合物の調製と同様に調製され得るが、油滴の水性分散体が得られ、油滴の各々が高分子シェルによるカプセルに入っていると共に式(I)の化合物及び任意によりそのためのキャリア又は希釈剤を含有するよう追加の重合ステージを伴って調製され得る。高分子シェルは、界面重縮合反応又はコアセルベーション法によって生成され得る。この組成物は、式(I)の化合物の放出を制御されたものとし得、種子処理に用いられ得る。式(I)の化合物はまた、生分解性高分子マトリックス中に配合されて、化合物の制御された緩効性をもたらし得る。
この組成物は、例えば、式(I)の化合物の、表面上での濡れ性、保持性若しくは分散性;処理面上における雨への耐性;又は、摂取若しくは易動性を向上させることにより組成物の生物学的性能を向上させるために、1種以上の添加剤を含んでいてもよい。このような添加剤としては、SFA、例えば一定の鉱油又は天然植物油(大豆及びナタネ油など)といった油系噴霧添加剤、及び、これらと他の生体活性増強(bio−enhancing)補助剤(式(I)の化合物の作用を補助又は変性し得る処方成分)とのブレンドが挙げられる。
湿潤剤、分散剤及び乳化剤は、カチオン性、アニオン性、両性又はノニオン性のSFAであり得る。
好適なカチオン性SFAとしては、第4級アンモニウム化合物(例えば臭化セチルトリメチルアンモニウム)、イミダゾリン及びアミン塩が挙げられる。
好適なアニオン性SFAとしては、脂肪酸のアルカリ金属塩、硫酸の脂肪族モノエステルの塩(例えばラウリル硫酸ナトリウム)、スルホン化芳香族化合物の塩(例えばドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム、スルホン酸ブチルナフタレン、並びに、ジ−イソプロピル−スルホン酸ナトリウム及びトリ−イソプロピル−ナフタレンスルホン酸ナトリウムの混合物)、エーテル硫酸塩、アルコールエーテル硫酸塩(例えばラウレス−3−硫酸ナトリウム)、エーテルカルボン酸塩(例えばラウレス−3−カルボン酸ナトリウム)、リン酸エステル(1種以上の脂肪族アルコールと、リン酸(主にモノ−エステル)又は五酸化リン(主にジ−エステル)との反応、例えばラウリルアルコールと四リン酸との反応の生成物;さらに、これらの生成物がエトキシル化されてもよい)、スルホコハク酸塩、パラフィン又はオレフィンスルホン酸塩、タウレート及びリグノスルホネートが挙げられる。
好適な両性SFAとしては、ベタイン、プロピオネート及びグリシネートが挙げられる。
好適なノニオン性SFAとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド又はこれらの混合物などのアルキレンオキシドと、脂肪族アルコール(オレイルアルコール又はセチルアルコールなど)若しくはアルキルフェノール(オクチルフェノール、ノニルフェノール又はオクチルクレゾールなど)との縮合物;長鎖脂肪酸又はヘキシトール無水物由来の部分エステル;前記部分エステルとエチレンオキシドとの縮合物;ブロックポリマー(エチレンオキシド及びプロピレンオキシドを含む);アルカノールアミド;単純エステル(例えば脂肪酸ポリエチレングリコールエステル);アミンオキシド(例えばラウリルジメチルアミンオキシド);並びに、レシチンが挙げられる。
好適な懸濁剤としては、親水性コロイド(多糖類、ポリビニルピロリドン又はナトリウムカルボキシメチルセルロースなど)及び膨潤クレイ(ベントナイト又はアタパルジャイトなど)が挙げられる。
加えて、さらに、他の殺生物性活性成分又は組成物は、本発明の組成物と共に合わせ、本発明の方法において使用し、本発明の組成物と同時に又は逐次的に適用し得る。同時に適用されるとき、これらのさらなる活性成分は、本発明の組成物と一緒に配合するか、又は、例えば、噴霧タンクにおいて混合し得る。これらのさらなる殺生物性活性成分は、殺真菌剤、殺虫剤、殺菌剤、殺ダニ剤、殺線虫剤及び/又は他の植物成長調節剤であり得る。それらの一般名を使用して本明細書において言及される殺虫性薬剤は、例えば、“The Pesticide Manual”, 15th Ed., British Crop Protection Council 2009から公知である。
本発明によって植物の成長を調節し、且つ/又は場所における倒伏を低減させる方法において、適用は一般に、組成物を噴霧することによって、典型的には、広い面積のためにトラクターに搭載した噴霧器によって行われるが、他の方法、例えば、散粉(粉末について)、滴下又は潅注をまた使用することができる。代わりに、組成物は、畝間に、又は植付の前若しくは植付のときに、種子に直接的に適用し得る。本発明による種子の発芽を促進する方法において、式(I)の化合物は、種子処理組成物中の構成要素として組込み得る。
本発明の式(I)の化合物又は組成物は、植物、植物の一部、植物の器官、植物繁殖材料又はその周囲領域に適用され得る。
一実施形態においては、本発明は、植物繁殖材料に式(I)の化合物又は式(I)の化合物を含む組成物を、植物の成長を調節するのに有効な量で適用するステップを含む植物繁殖材料の処理方法に関する。本発明はまた、式(I)の化合物又は本発明の組成物で処理された植物繁殖材料に関する。
本発明のさらなる態様において、植物繁殖材料に、式(I)の化合物、又は式(I)の化合物を含む組成物を、植物成長を調節するのに有効な量で適用することを含む、植物繁殖材料を処理する方法を提供する。
本発明のさらなる態様において、式(I)の化合物で処理されたか、又は式(I)の化合物を含む植物繁殖材料を提供する。
特に種子といった植物繁殖材料に有効成分を適用する方法は技術分野において公知であり、繁殖材料の粉衣、コーティング、ペレット形成及び液浸適用法が挙げられる。処理は、種子の収穫から種子の播種までの間、又は、播種プロセスの最中のいずれかの時に種子に適用されることが可能である。種子はまた、処理の前又はその後にプライマ処理され得る。式(I)の化合物は、任意により、化合物が経時的に放出されるよう、除放性コーティング又は除放技術と組み合わされて適用され得る。
本発明の組成物は、出芽前又は出芽後に適用され得る。好適には、組成物が作物植物の成長の調節に又は収量の増進に用いられる場合、組成物は、出芽前又は出芽後に適用され得るが、作物の出芽後であることが好ましい。組成物が種子の発芽の促進に用いられる場合、組成物は出芽前に適用され得る。
本発明に係る組成物を用いることが可能である植物としては、穀類(例えばコムギ、オオムギ、ライ麦、カラスムギ);ビート(例えばサトウダイコン又は飼料用ビート);果実(例えば、リンゴ、セイヨウナシ、セイヨウスモモ、モモ、アーモンド、サクランボ、イチゴ、ラズベリー又はダークベリーなどの仁果、石果又は軟果実);マメ科植物(例えば、インゲンマメ、レンズマメ、エンドウマメ又はダイズ);油植物(例えばセイヨウアブラナ、マスタード、ケシ、オリーヴ、ヒマワリ、ココナツ、トウゴマ、カカオ豆又は落花生);キュウリ植物(例えばペポカボチャ、キュウリ又はメロン);繊維植物(例えば綿、亜麻、アサ又はジュート);柑橘果実(例えばオレンジ、レモン、グレープフルーツ又はマンダリンミカン);野菜(例えばホウレンソウ、レタス、アスパラガス、キャベツ、ニンジン、タマネギ、トマト、ジャガイモ、ヒョウタン又はパプリカ);クスノキ科(例えばアボガド、シナモン又は樟脳);トウモロコシ;イネ;タバコ;堅果;コーヒー;サトウキビ;茶;つる植物;ホップ;ドリアン;バナナ;天然ゴム植物;芝生又は観賞用植物(例えば花、潅木、闊葉樹又は針葉樹などの常緑樹)などの作物が挙げられる。この列挙はいかなる限定をも表すものではない。
一実施形態では、植物は、単子葉植物、例えば、イネ、コムギ、オオムギ、ライムギ及びオートムギからなる群から選択される植物である。
本発明をまた使用して、非作物植物の成長を調節するか、又は種子の発芽を促進し、例えば、発芽を同調させることによって雑草防除を促進し得る。
作物は、従来の交配法又は遺伝子操作によって変性された作物をも含むと理解されるべきである。例えば、本発明は、除草剤又は除草剤のクラス(例えばALS−、GS−、EPSPS−、PPO−、ACCase−及びHPPD−抑制剤)に対して耐性を有する作物と併せて用いられ得る。従来の交配法によって例えばイマザモックスといったイミダゾリノンに対する耐性が付与された作物の一例は、Clearfield(登録商標)夏ナタネ(カノーラ)である。遺伝子操作法によって除草剤に対する耐性が付与された作物の例としては、商品名RoundupReady(登録商標)及びLibertyLink(登録商標)で市販されている、例えばグリホサート−及びグルホシネート−耐性トウモロコシ変種が挙げられる。作物植物にHPPD−抑制剤耐性を付与する方法が公知であり;例えば作物植物は、バクテリア、より具体的にはシュードモナスフルオレッセンス(Pseudomonas fluorescens)若しくはシュワネラコルウェリアナ(Shewanella colwelliana)由来、又は、植物、より具体的には、単子葉植物、若しくは、より具体的にはオオムギ、トウモロコシ、コムギ、イネ、ビロードキビ属、クリノイガ属、ドクムギ属、ウシノケグサ属、セタリア属、オヒシバ属、モロコシ属若しくはカラスムギ属種由来の、HPPD−抑制剤耐性HPPD酵素をコードするDNA配列を含むポリヌクレオチドに関して遺伝子組換えされている。
作物はまた、例えばBtトウモロコシ(アワノメイガに耐性)、Bt綿(メキシコワタミゾウムシに耐性)及びBtジャガイモ(コロラドハムシに耐性)といった、遺伝子操作法によって有害な昆虫に対する耐性が付与されたものとして理解されるべきである。Btトウモロコシの例は、NK(登録商標)(Syngenta Seeds)のBt176トウモロコシハイブリッドである。Bt毒素は、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)土壌バクテリアによって形成される天然のタンパク質である。殺虫剤耐性をコードし、1種以上の毒素を発現する1種以上の遺伝子を含む遺伝子組換え植物の例は、KnockOut(登録商標)(トウモロコシ)、Yield Gard(登録商標)(トウモロコシ)、NuCOTIN33B(登録商標)(綿)、Bollgard(登録商標)(綿)、NewLeaf(登録商標)(ジャガイモ)、NatureGard(登録商標)及びProtexcta(登録商標)である。植物作物又はその種子材料は共に、除草剤に耐性であることが可能であると共に、同時に、昆虫による摂食に耐性であることが可能である(「スタック」遺伝子組換え体)。例えば、種子は、グリホサート耐性であると同時に、殺虫性Cry3タンパク質の発現能を有していることが可能である。
作物はまた、従来の交配法又は遺伝子操作によって得られると共に、いわゆる出力形質(例えば向上した貯蔵安定性、より高い栄養価及び向上した香味)を含むものが含まれると理解されるべきである。
実施例1
イネにおける植物成長調節試験、インド
フィールド試験は、インドのAnnanagar及びKumbakonamにおいて暑季の間に設定された。現地のイネ(オリザサティバ(Oryza sativa L.))変種ADT45を、16cmの植物間隔及び30cmの条間隔を伴って畝毎に4つの植物を機械的に移植した。良好なレベルの水管理で全ての試験を行った。肥料適用、及び雑草、昆虫及び病害防除は、試験エリアに亘って最良の現地の慣例に従って行った。市販の処理された種子を使用した(ネオニコチノイド化合物は存在しない)。
試験設計は、40m2のプロットサイズ(12の作条、それぞれ、4mの幅及び10mの長さ)を伴う無作為化ブロック設計であった。各試験は、4つの反復試験物を有した。下記の表に示すとおり、処理を幼穂分化成長段階(BBCH30)において適用した。
全体的な試験の質は、非常に高かった。虫害及び病害圧力又は雑草は存在しなかった。プロットは非常に均質であった。熱ストレスレベルは、無処理の対照において5〜10%の空の小穂を伴って、低レベルから中レベルであった。
Figure 2021505638
結果は、式(Ia)の化合物が、無処理の対照と比較して、倒伏を有意に低減させることを示す。
さらに、結果は、それぞれ、20g ai/ha及び30g ai/haの割合でのMODDUS(登録商標)との式(Ia)の混合物(処理5)が、1.25%のみの倒伏を伴って最良の結果を与えたことを示す。熱ストレス症状の低減がまた、この処理から観察された。
処理6、MODDUS(登録商標)単独は、予想どおりに倒伏及び植物の高さを低減させたが、熱ストレス症状の低減が観察されなかったことが留意された。

Claims (15)

  1. 式(Ia)の化合物
    Figure 2021505638
    及びトリネキサパックエチルを含む組成物。
  2. 農業的に許容される配合補助剤をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
  3. 植物成長及び/又は植物の低減された倒伏を調節する、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 式(Ia)とトリネキサパックエチルの重量比が、1:10〜10:1である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 式(Ia)とトリネキサパックエチルの重量比が、1:1〜1:5である、請求項4に記載の組成物。
  6. 作物植物の成長を調節し、且つ/又は植物の倒伏を低減させる方法であって、前記作物植物の生殖成長段階の間に、植物、植物の一部、植物繁殖材料又は植物成長場所に、式(Ia)の化合物及びトリネキサパックエチルを含む組成物を適用することを含む、方法。
  7. 作物植物の成長を調節する方法であって、前記作物の生殖成長段階の間に、植物、植物の一部、植物繁殖材料又は植物成長場所に、式(I)の化合物
    Figure 2021505638
    (式中、R1は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、アルキルオキシ及びアルキルからなる群から独立に選択される1〜5個の置換基を表し;
    2は、アミノ、ハロゲン、ニトロ、チオ、アルキルチオ及びアルキルからなる群から選択される);
    又は前記化合物を含む組成物を適用することを含む、方法。
  8. 作物の倒伏を低減させる方法であって、前記作物の生殖成長段階の間に、植物、植物の一部、植物繁殖材料又は植物成長場所に、式(I)の化合物
    Figure 2021505638
    (式中、R1は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、アルキルオキシ及びアルキルからなる群から独立に選択される1〜5個の置換基を表し;
    2は、アミノ、ハロゲン、ニトロ、チオ、アルキルチオ及びアルキルからなる群から選択される);
    又は前記化合物を含む組成物を適用することを含む、方法。
  9. 1が、メトキシである、請求項7又は8に記載の方法。
  10. 2が、ハロゲンである、請求項7又は8に記載の方法。
  11. 前記化合物が、式(Ia)
    Figure 2021505638
    である、請求項7又は8に記載の方法。
  12. 式(Ia)の化合物が、5g ai/ha〜50g ai/haの割合で適用される、請求項7〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 植物成長調節剤としての、請求項7に記載の式(I)の化合物の使用。
  14. 植物繁殖材料を処理する方法であって、前記植物繁殖材料に、請求項7に記載の式(I)の化合物、又は式(I)の化合物を含む組成物を、植物成長を調節し、且つ/又は植物倒伏を低減させるのに有効な量で適用することを含む、方法。
  15. 請求項7に記載の式(I)の化合物、又は式(I)の化合物を含む組成物を含む、植物繁殖材料。
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