JP2014530178A - 植物成長調節 - Google Patents

植物成長調節

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Abstract

本発明は、植物成長調節物質とシスジャスモンとの混合物を作物植物に施用することにより、作物植物の植物成長調節を改善する方法と、その混合物を含んでなる組成物とに関する。

Description

本発明は、植物成長調節物質とシスジャスモンとの混合物を作物植物に施用することにより、作物植物の植物成長調節を改善する方法と、その混合物を含んでなる組成物とに関する。
植物成長調節物質は、作物植物の成長および発達を調節するために使用されることが多い。例えば植物成長調節物質は、作物(アブラナなど)が所望時期に開花するように作物の発達を遅延させ、作物(穀類など)が倒伏しにくくなるように作物の高さを低下させ、窒素効率を増大させ、作物(果樹など)の着花および結実を調節し、芝草成長速度を遅くして芝刈り頻度を低下させるために使用される。
いくつかの異なるクラスの植物成長調節物質がある。既知のクラスとしては、アゾール(ウニコナゾール、およびパクロブトラゾールなど)、シクロヘキサンカルボキシレート(トリネキサパックエチル、およびプロヘキサジオンカルシウムなど)、ピリミジニルカルビノール(フルルプリミドール、およびアンシミドールなど)、四級アンモニウム(クロルメコートクロリド、およびメピコートクロリドなど)、およびスルホニル−アミノフェニル−アセトアミド(メフルイジドなど)が挙げられる。
植物成長調節物質は、様々な作用様式によって作用する。例えば正に帯電したアンモニウム、ホスホニウムまたはスルホニウム基を有するクロルメコートクロリドおよびメピコートクロリドなどのオニウム型植物成長遅延剤は、生合成経路初期のジベレリン合成を遮断することで機能する。フルルプリミドール、パクロブトラゾール、およびウニコナゾール−Pなどの窒素含有複素環を含んでなる成長遅延剤は、ジベレリン生合成の酸化段階を触媒するモノオキシゲナーゼの阻害剤として作用する。アシルシクロヘキサンジオンであるトリネキサパックエチルおよびプロヘキサジオンカルシウムなどの2−オキソグルタル酸の構造的模倣物は、ジベレリン生合成の後期段階に干渉する。メフルイジドなどのその他の植物成長調節物質は、細胞分裂および分化を抑制する。
トリネキサパックエチルなどの植物成長調節物質は、茎の肥厚と短縮、および発根改善を通じて倒伏リスクを低下させるために、一般に作物に使用される。
場合によっては、活性成分は、その他の活性成分と混合した場合に、個々に施用した場合と比較して、より効果的であることが示されており、組み合わせは、成分の個々の効力の知識に基づく予想を上回る効力または活性レベルを実証することから、これは「相乗作用」と称される。
国際公開第01/41568号パンフレットは、昆虫の行動および/または植物の生理機能を変化させる情報化学物質として、シスジャスモンを使用し得ることを記載する。国際公開第2009/060165号パンフレットは、ピペロニルブトキシドなどの植物共力剤と、シスジャスモンなどの植物活性化剤との混合物を開示する。
国際公開第2010/063446号パンフレットは、芝草に植物成長調節物質およびジャスモン酸を施用することにより、芝草の質を改善する方法に関する。国際公開第2011/063946号パンフレットは、植物成長調節物質とジャスモン酸またはその塩またはエステルとの混合物を施用することにより、植物成長調節を改善する方法および/または作物植物を強化する方法に関する。シスジャスモンは、ジャスモン酸の代謝産物として文献に記載されるが(Koch et al.(1997)Helvetica Chimica Acta 80,p.838−850)、国際公開第2010/063446号パンフレットまたは国際公開第2011/063946号パンフレットのいずれもシスジャスモンを開示しておらず、またはこの不活性かつ揮発性の代謝産物が、植物成長の促進または調節に有用であることを示唆していない。
本発明は、シスジャスモンと組み合わせて施用された場合に、植物成長調節物質が、改善された植物成長調節効果を示すという発見にある。シスジャスモンを使用して植物成長が促進されている場合でさえも、植物成長調節物質、特にアシルシクロヘキサンジオンを使用して、作物植物の成長を効果的に調節し得ることが分かった。特にトリネキサパックエチルは、驚くことに、シスジャスモン誘発成長促進に付随する倒伏問題に対抗できる。これは倒伏をもたらすことなく、植物、特に穀類などの単子葉植物の成長を促進できるようにして、ひいてはより高い収穫量をもたらし得ることから、特に有用である。さらにシスジャスモンの成長促進効果にもかかわらず、植物成長調節物質は、単独施用よりもシスジャスモンとの併用時に、倒伏防止効果がより高いことが分かった。トリネキサパックエチルは、芝生中のシスジャスモンの成長刺激に対抗することが示されている。これはまた、芝刈りの必要性を増大させることなく(刈り取られた草の減量)、芝生の成長、色、および質を改善させることから、有用である。
本発明によると、植物、植物部位、植物繁殖材料、または植物栽培地点に、植物成長調節物質およびシスジャスモンを施用するステップを含んでなる、作物植物の成長を調節する方法が提供される。適切には、植物成長調節物質およびシスジャスモンは、それぞれ有効量で施用される。特にそれらは、相乗的有効量で施用されてもよい。一実施形態では、植物、植物部位、植物繁殖材料、または植物栽培地点に、その他の活性成分なしに、成長調節物質およびシスジャスモンを施用するステップを含んでなる、作物植物の成長を調節する方法が提供される。
「成長を調節する」という用語は、苗条成長の制限、根の成長の促進、成長の阻害などを含む。
「植物」という用語は、果実、実生、若木、根、塊茎、茎、柄、葉、および種子をはじめとする、植物の全ての物理的部分を指す。
「植物繁殖材料」という用語は、植物の増殖に使用し得る種子などの植物の生殖部分、および挿し木または例えばジャガイモといった塊茎などの植物材料を意味する。特にそれは、(厳密な意味での)種子、根、果実、塊茎、鱗茎、根茎、および植物部分を含む。発芽後または土壌からの出芽後に移植される、発芽植物および幼若植物もまた含まれ、これらの幼若植物は、浸漬による全体または部分的処理によって、移植前に保護されてもよい。適切には「植物繁殖材料」は、種子を意味すると理解される。
「植物栽培地点」という用語は、そこで植物の植物繁殖物質が播かれ、またはそこで有用植物の植物繁殖物質が土壌に入れられる、植物がその上で栽培される場所を包含することが意図される。このような地点の例は、その上で作物植物が栽培される圃場である。
植物、植物部位、植物繁殖材料、または植物栽培地点に、植物成長調節物質およびシスジャスモンを施用するステップを含んでなる、作物植物を強化する方法もまた提供される。適切には、植物成長調節物質およびシスジャスモンは、効果的な量でそれぞれ施用される。特にそれらは、相乗的有効量で施用されてもよい。一実施形態では、その他の活性成分なしに、成長調節物質およびシスジャスモンを、植物、植物部位、植物繁殖材料、または植物成長位置に施用するステップを含んでなる、作物植物を強化する方法が提供される。
「作物植物を強化する」は、植物品質および/または植物活力および/またはストレス因子耐性を改善することを意味し、そのいずれかが収穫量の増大をもたらしてもよい。一実施形態では、本発明は、植物、植物部位、植物繁殖材料、または植物栽培地点に、植物成長調節物質およびシスジャスモンを施用するステップを含んでなる、植物収穫量を改善する方法に関する。このような収穫量の改善は、根の成長の改善の結果であってもよい。さらなる実施形態では、本発明は、植物、植物部位、植物繁殖材料、または植物栽培地点に、植物成長調節物質およびシスジャスモンを施用するステップを含んでなる、植物の活力および/または植物の品質、および/または植物のストレス因子耐性を改善する方法に関する。
植物活力改善は、特定形質が、本発明の方法の不在下において同一条件下で栽培された対照植物中の同形質と比較して、定性的または定量的に改善されることを意味する。このような形質としては、早期のおよび/または改善された発芽、出芽の改善、より少ない種子を使用する能力、根の成長増大、より発達した根系、苗条成長の増大、分蘖の増大、より強力な分蘖、より豊かな分蘖、植物立性の増大または改善、より少ない植物倒伏(verse)(倒伏(lodging))、草高の増大および/または改善、(新鮮または乾燥)植物重量の増大、より大きな葉身、より緑の濃い葉色、色素含量の増大、クロロフィル含量の増大、光合成作用の増大、より早い開花、均質な開花、より長い穂、早期の穀実成熟、種子または果実または莢サイズの増大、莢または穂数の増大、莢または穂あたりの種子数の増大、種子質量の増大、種子登熟の改善、死滅根出葉の減少、老化の遅延、植物活力度の改善および/またはより少ない必要投入量(例えば肥料、水および/または労力の必要量の低下)が挙げられるが、これに限定されるものではない。活力が改善された植物では、前述の形質のいずれか、または前述の形質のあらゆる組み合わせ、または2つ以上が増大されてもよい。適切には、本発明の方法は、草高、植物重量を増大させ、および/または発芽を改善する。
「植物品質改善」は、本発明の方法の不在下において、同一状態下で栽培された対照植物中の同一形質と比較して、特定の形質が、定性的または定量的に改善されることも意味する。このような形質としては、植物外観の改善(例えば色、密度、均一性、緻密度の改善)、エチレンの減少(生産量の低下および/または受容の阻害)、例えば種子、果実、葉、野菜などの収穫物の品質改善(このような品質改善は、収穫物外観の改善、炭水化物含量の改善(例えば糖および/またはデンプン量の増大、糖酸比率の改善、還元糖類の減少、糖発生速度の増大)、タンパク質含量の改善、含油量および組成の改善、栄養価の改善、抗栄養化合物の減少、官能特性の改善(例えば味覚の改善)および/または消費者の健康上の利点の改善(例えばビタミンおよび抗酸化物質レベルの増大)として発現されてもよい)、収穫後特性の改善(例えば貯蔵寿命および/または貯蔵安定性の改善、より容易な加工性、化合物のより容易な抽出)および/または種子の品質改善(例えば次のシーズンで使用するため)が挙げられるが、これに限定されるものではない。品質が改善された植物は、前述の形質のいずれか、または前述の形質のあらゆる組み合わせ、または2つ以上に、増大を有してもよい。
ストレス因子耐性改善は、本発明の方法の不在下において、同一状態下で栽培された対照植物中の同一形質と比較して、特定の形質が、定性的または定量的に改善されることを意味する。このような形質としては、旱魃(例えば植物中の含水量の欠乏、水取り込み可能性の欠如または植物への水供給低下をもたらすあらゆるストレス)、寒冷暴露、熱曝露、浸透圧ストレス、UVストレス、洪水、(例えば土壌中の)塩分増大、ミネラル曝露とオゾン曝露と高い光曝露の増大および/または(例えば窒素および/またはリン栄養素などの)栄養素の限定的可用性など、最適以下の栽培条件を引き起こす非生物的ストレス因子に対する、耐性および/または抵抗性の増大が挙げられるが、これに限定されるものではない。ストレス因子耐性が改善された植物は、前述の形質のいずれか、または前述の形質のあらゆる組み合わせ、または2つ以上に、増大を有してもよい。旱魃および栄養素ストレスの場合、このような改善された耐性は、例えば水および栄養素のより効率的な取り込み、使用または保持に起因してもよい。適切には、本発明の方法は、植物の旱魃耐性を増大させる。
本発明のその他の作物強化としては、バイオマスがより少なくかつ分蘖がより少ない方が望ましい作物または条件において有益な特性である草高低下または分蘖減少が挙げられる。
上の作物強化のいずれかまたは全ては、例えば植物生理機能、植物成長および発達および/または植物構造を改善することにより、収穫量改善をもたらしてもよい。本発明の文脈で「収穫量」としては、(i)(a)植物それ自体によって産生される量の増大、または(b)植物材料収穫能力の改善に起因してもよい、バイオマス生産量、穀粒収穫量(例えば穀粒径、穀粒数、穀粒密度)、デンプン含量、含油量および/またはタンパク質含量の増大、(ii)収穫物組成の改善(例えば糖酸比率の改善、油組成の改善、栄養価の増大、抗栄養化合物の減少、消費者の健康上の利点の増大)および/または(iii)作物収穫能力の増大/促進、作物加工性の改善および/またはより良い貯蔵安定性/貯蔵寿命が挙げられるが、これに限定されるものではない。農芸作物の収穫量増大は、定量的に測定可能な場合、それぞれの植物産物の収穫量が、同一条件下であるが本発明の適用なしで産生された植物の同一産物の収穫量よりも、測定可能に増大することを意味する。本発明によると、収穫量は、少なくとも0.5%、より望ましくは少なくとも1%、さらにより望ましくは少なくとも2%、なおもより望ましくは少なくとも4%、好ましくは5%またはそれ以上にさえ増大されることが好ましい。
上の作物強化のいずれかまたは全ては、土地利用改善もまたもたらしてもよく、すなわちこれまで利用できなかった、または栽培のために最適以下の土地が利用できるようになってもよい。例えば旱魃状態を乗り切る能力の増大を示す植物は、例えば恐らく砂漠の周辺部または砂漠それ自体などの、降雨量が最適以下の地域で栽培できることもある。
「相乗的有効量」という用語は、植物成長に対する効果を変更できる化合物量を示し、前記効果は、各化合物を個々に施用することにより得られる効果の合計を上回る。
シスジャスモンは、それ自体が、またはその他の植物揮発物の産生を誘発することで、様々な昆虫の誘引剤または忌避物質のいずれかとして作用し得る、植物の揮発性成分である。シスジャスモンの放出は、例えば昆虫による食害などの損傷によって誘発され得て、したがって昆虫に対する植物防御の一部である。それはジャスモン酸またはジャスモン酸メチルの代謝によって産生される。シスジャスモンの構造は、式(I)に示される。
Figure 2014530178
本発明によると、いずれの植物成長調節物質を使用してもよい。市販される全ての植物成長調節物質の完全な一覧は、Pesticide Manual(第14版,British Crop Protection Council刊)から得られる。一実施形態では、植物成長調節物質は、トリネキサパックエチル、プロヘキサジオンカルシウム、パクロブトラゾール、ウニコナゾール、フルルプリミドール、メフルイジド、メピコートクロリド、クロルメコートクロリド、およびその混合物からなる群から選択される。
適切には、植物成長調節物質はジベレリン生合成阻害剤である。適切には、植物成長調節物質はクラスAジベレリン生合成阻害剤である。適切には、植物成長調節物質はクラスBジベレリン生合成阻害剤である。好ましい実施形態では、植物成長調節物質は、トリネキサパックエチル、プロヘキサジオンカルシウムまたはクロルメコートクロリドである。一実施形態では、植物成長調節物質はトリネキサパックエチルである。一実施形態では、植物成長調節物質はプロヘキサジオンカルシウムである。一実施形態では、植物成長調節物質はクロルメコートクロリドである。一実施形態では、植物成長調節物質はパクロブトラゾールである。一実施形態では、植物成長調節物質はフルルプリミドールである。
一実施形態では、植物成長調節物質はアシルシクロヘキサンジオンである。
所望ならば、本発明により、トリネキサパックエチルおよびパクロブトラゾールの混合物など、2種以上の植物成長調節物質を組み合わせて使用することが可能である。
本発明では、成長調節効果が相乗的になる、植物成長調節物質とシスジャスモンの混合比は、重量で約1:1000〜約1000:1の範囲内にある。適切には、植物成長調節物質とシスジャスモンの混合比は、重量で約1:100〜約100:1である。より適切には、植物成長調節物質とシスジャスモンの混合比は、重量で約10:1〜約1:10である。例えば植物成長調節物質がトリネキサパックエチルである場合、重量で約5:1〜約1:5のトリネキサパックエチルとシスジャスモンの混合比が好ましく、1:1〜1:3の混合比がより望ましい。
本発明の化合物の施用率は、広い制限内で変動してもよく、土壌の性質、施用法、防除される標的害虫、支配的な気候条件、そして施用法と施用時間によって支配されるその他の要素に依存する。本発明の化合物は、一般に0.001〜4kg/ha、特に0.005〜1kg/ha、特に0.01〜0.5kg/haの比率で適用される。適切には、植物成長調節物質は、約50〜約300g ai/haの比率で施用され、シスジャスモンは約100〜約500g ai/haの比率で施用される。シスジャスモンの特に好ましい比率は、300g ai/haである。
本発明の方法は、特に穀類(コムギ、キビ、ソルガム、ライムギ、ライコムギ、オートムギ、オオムギ、テフ、スペルトコムギ、ソバ、フォニオ、およびキノア)、イネ、トウモロコシ、および/またはサトウキビなどの単子葉植物;またはビーツ(甜菜または飼料ビートなど)などの双子葉植物作物;果実(例えばリンゴ、ナシ、プラム、モモ、アーモンド、チェリー、イチゴ、ラズベリーまたはブラックベリーなどのナシ状果、核果またはソフトフルーツ);マメ科植物(インゲンマメ、レンズマメ、エンドウマメまたはダイズなど);油料植物(セイヨウアブラナ、マスタード、ケシ、オリーブ、ヒマワリ、ココナツ、ヒマシ油植物、カカオ豆またはラッカセイなど);キュウリ植物(ナタウリ、キュウリまたはメロンなど);繊維植物(綿、亜麻、麻またはジュートなど);柑橘類(オレンジ、レモン、グレープフルーツまたはマンダリンミカンなど);野菜(ホウレンソウ、レタス、キャベツ、ニンジン、トマト、ジャガイモ、ウリ科植物またはパプリカなど);クスノキ科(アボカド、シナモンまたはショウノウなど);タバコ;堅果;コーヒー;茶;ブドウの木;ホップ;ドリアン;バナナ;天然ゴム料植物;および観賞植物(花卉、灌木、広葉樹、または例えば針葉樹などの常緑樹など)などのあらゆる作物植物に適用されてもよい。この一覧は、いかなる制限にもあたらない。
適切には、作物植物は、単子葉植物である。より適切には、作物植物は、穀類、特にコムギ、オオムギまたはライムギである。一実施形態では、穀類作物はコムギである。さらなる実施形態では、穀類作物はオオムギである。さらなる実施形態では、作物植物はライムギである。さらなる実施形態では、作物植物はイネである。さらなる実施形態では、作物植物はサトウキビである。さらなる実施形態では、作物植物はトウモロコシ植物である。さらなる実施形態では、作物は芝草である。
芝草という用語は、本明細書の用法では、イネ科からのあらゆる草種を指す。例えば草種は、カモジグサ属(Agropyron)、ヌカボ属(Agrostis)、アキソノプス属(Axonopus)、スズメノチャヒキ属(Bromus)、ブクロエ属(Buchloe)、シノドン属(Cynodon)、エレモクロア属(Eremochloa)、フェスツカ属(Festuca)、ドクムギ属(Lolium)、パスパルム属(Paspalum)、ペンニセツム(Pennisetum)属、フレウム属(Phleum)、ポア属(Poa)、ステノタフルム属(Stenotaphrum)またはゾイシア属(Zoysia)に属してもよい。芝草は、2種以上の草種を含んでもよい。
本発明の好ましい実施形態では、芝草はベントグラスである。しかし本発明は、寒冷期芝草および温暖期芝草をはじめとする、全ての芝草に対して実施し得る。
寒冷期芝草としては、例えばナガハグサ(Poa pratensis L.)、オオスズメノカタビラ(Poa trivialis L.)、コイチゴツナギ(Poa compressa L.)、および一年生イチゴツナギ(Poa annua L.)などのイチゴツナギ(Poa L.);コヌカグサ(Agrostis palustris Huds.)、イトコヌカグサ(Agrostis tenius Sibth.)、ヒメヌカボ(Agrostis caninaL.)、およびコヌカグサ(Agrostis alba L.)などのベントグラス(Agrostis L.);オオウシノケグサ(Festuca rubra L.)、イトウシノケグサ(Festuca rubra var. commutata Gaud.)、ウシノケグサ(Festuca ovina L.)、ハードフェスク(Festuca longifolia)、オニウシノケグサ(Festuca arundinacea Schreb.)、ヒロハノウシノケグサ(Festuca elatior L.)などのウシノケグサ属(Festuca L.);多年生ライグラス(Lolium perenne L.)、一年生(イタリアン)ライグラス(Lolium multiflorum Lam.)などのライグラス(Lolium L.);フェアウェイウィートグラス(Agropyroncristatum(L.)Gaertn.)、ウェスタンウィートグラス(Agropyron smithii Rydb.)などのウィートグラス(Agropyron Gaertn.);コスズメノチャヒキ(Bromus inermis Leyss.);およびオオアワガエリ(Phleum L.)が挙げられる。
温暖期芝草としては、例えばギョウギシバ(Cynodon L.C.Rich)、ノシバ(Zoysia Willd.)、イヌシバ(Stenotaphrum secundatum(Walt.)Kuntze)、ムカデシバ(Eremochloa ophiuroides(Munro.)Hack.)、ツルメヒシバ(Axonopus Beauv.)、バヒアグラス(Paspalum notatum Flugge.)、キクユグラス(Pennisetum clandestinum Hochst.ex Chiov.)、ヤギュウシバ(Buchloe dactyloides(Nutt.)Engelm.)、ムカデシバ(Eremochloa種)、およびシーショアパスパラム(Paspalum vaginatum swartz)が挙げられる。
適切には、作物植物は双子葉植物である。一実施形態では、作物植物はアブラナ植物である。
作物としては、従来の育種法または遺伝子操作の結果として、ブロモキシニルなどの除草剤、または除草剤クラス(HPPD阻害剤、ALS阻害剤(例えばプリミスルフロン、プロスルフロン、およびトリフロキシスルフロン)、EPSPS(5−エノール−ピロビル−シキメート−3−ホスフェート−シンターゼ)阻害剤、GS(グルタミンシンセターゼ)阻害剤またはPPO(プロトポルフィリノーゲン−オキシダーゼ)阻害剤など)に耐性にされたものが挙げられる。例えば従来の育種法(変異誘発)によって、イマザモックスなどのイミダゾリノン耐性にされた作物の一例は、Clearfield(登録商標)夏ナタネ(キャノーラ)である。遺伝子操作法によって、除草剤または除草剤クラス耐性にされた作物の例としては、商品名RoundupReady(登録商標)、Herculex IO、およびLibertyLink(登録商標)の下に市販される、グリホサート耐性、およびグルホシネート耐性トウモロコシ変種が挙げられる。作物としては、周知のように、例えば毒素産生細菌、特にバチルス属(Bacillus)のものからの1つまたは複数の選択的に作用する毒素を合成できるように、組換えDNA技術の使用によって形質転換された植物もまた挙げられる。作物としては、例えばいわゆる「発病関連タンパク質」などの選択的作用を有する、抗病原性の物質を合成できるように、組換えDNA技術の使用によって形質転換された植物もまた挙げられる。このような抗病原性物質と、抗病原性物質を合成できる遺伝子組換え植物の例は、例えば欧州特許出願公開第A−0 392 225号明細書、国際公開第95/33818号パンフレット、および欧州特許出願公開第A−0 353 191号明細書から知られている。このような遺伝子組換え植物を作成する方法は、概して当業者に知られており、例えば上述の文献に記載される。
本発明の植物成長調節物質およびシスジャスモンは、同時に施用されるか、または任意順で順次施用されてもよい。逐次投与される場合、成分は、最初の成分投与時と最後の成分投与時の間が、例えば1ヶ月以下、1週間以下、または24時間以下などの適切な時間的尺度で、任意順に投与されてもよい。適切には、成分は、1時間などの数時間の時間的尺度内に投与される。植物成長調節物質およびシスジャスモン成分が同時投与される場合、それらは別々に、またはタンク混合物として、または事前配合混合物として投与されてもよい。一実施形態では、本発明の混合物または組成物は、栽植前に、種子処理剤として作物植物に適用されてもよい。
本発明の方法が、作物植物への共配合組成物の施用に言及する場合、組成物は、植物成長調節物質およびシスジャスモンの双方を含んでなる。化合物は、当業者に知られているように、所望の製剤タイプを製造するのに必要なその他の配合成分と共に、均質に混合されてもよい。
本発明の一実施形態では、植物成長調節物質およびシスジャスモンは、農業上許容される担体を含んでなる組成物の形態で施用される。
本発明の一態様では、植物成長調節物質およびシスジャスモン、および任意選択的に農業上許容される担体を含んでなる、組成物が提供される。本発明の一態様では、植物成長調節物質、シスジャスモン、および任意選択的に農業上許容される担体を含んでなるが、その他の活性成分は含まない、組成物が提供される。本発明のさらなる態様では、植物成長調節物質、シスジャスモン、および少なくとも1つの農業上許容される担体から本質的になる組成物が提供される。本発明のさらなる態様では、植物成長調節物質、シスジャスモン、および農業上許容される担体から本質的になる組成物が提供される。本発明のさらなる態様では、(i)植物成長調節物質およびシスジャスモンからなる活性成分と、(ii)農業上許容される担体とを含んでなる組成物が提供される。本発明のさらなる態様では、植物成長調節物質、シスジャスモン、および農業上許容される担体からなる組成物が提供される。本発明のさらなる態様では、植物成長調節物質およびシスジャスモンからなる組成物が提供される。適切には、植物成長調節物質はトリネキサパックエチルである。
本発明の化合物は未改質形態で使用されてもよいが、一般に、担体、溶媒、および界面活性物質などの配合アジュバントを使用して、組成物に調合される。調合物は、例えば散布剤、ゲル、水和剤、水分散性顆粒、水分散性錠剤、発泡性圧縮錠剤、乳化性濃縮物、マイクロ乳化性濃縮物、水中油エマルション、油フロアブル剤、水性分散体、油分散体、サスポエマルション、カプセル懸濁液、乳化性顆粒、可溶性液体、水溶性濃縮物(水、または水混和性有機溶剤を担体とする)、または含浸ポリマーフィルムなどの様々な物理形態であり得る。このような調合物は、直接使用できるか、使用前に希釈される。希釈調合物は、例えば水、液体肥料、微量栄養素、生物有機体、油または溶媒を用いて、調製され得る。これらの調合物は、重量で約0.5%程度に低い、または約95%以上に高い活性成分を含有してもよい。あらゆる所与の化合物のための最適量は、配合、適用装置、および制御される植物の性質に依存する。
湿潤性粉末は、水またはその他の液体担体中に容易に分散する超微粒子の形態である。活性成分を含有する粒子は、固体マトリックス中に保持される。典型的な固体マトリックスとしては、フラー土、カオリン粘土、シリカ、およびその他の容易に湿る、有機または無機固体が挙げられる。湿潤性粉末は、常態では、約5%〜約95%の活性成分と、少量の湿潤剤、分散剤または乳化剤を含有する。
乳化性濃縮物は、水またはその他の液体に分散性の均質液体組成物であり、液体または固体乳化剤との活性化合物から完全になってもよく、またはキシレン、重質芳香族ナフサ、イソホロン、およびその他の非揮発性有機溶媒などの液体担体もまた含有してもよい。使用時には、これらの濃縮物を水またはその他の液体に分散させ、常態では、処理区域へのスプレーとして適用する。活性成分の量は、濃縮物の約0.5%〜約95%の範囲であってもよい。
顆粒調合物としては、押出物および比較的粗い粒子の双方が挙げられ、植生抑制が所望される区域に、通常、希釈なしに適用される。顆粒調合物のための典型的な担体としては、肥料、砂、フラー土、アタパルガイト粘土、ベントナイト粘土、モンモリロナイト粘土、蛭石、パーライト、炭酸カルシウム、煉瓦、軽石、葉蝋石、カオリン、ドロマイト、プラスター、木粉、粉砕トウモロコシ穂軸、粉砕落花生殻、糖類、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウム、マグネシア、雲母、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化アンチモン、クリオライト、石膏、珪藻土、硫酸カルシウム、および活性化合物を吸収し、またはそれで被覆され得るその他の有機または無機材料が挙げられる。特に適切なのは、肥料顆粒担体である。顆粒剤は、常態では、約5%〜約25%の活性成分を含有し、それは重質芳香族ナフサ、灯油およびその他の石油画分、または植物油などの界面活性剤;および/またはデキストリン、糊または合成樹脂などの展着剤を含んでもよい。顆粒基材は、上述の典型的な担体の1つであり得て、および/または例えば尿素/ホルムアルデヒド肥料、アンモニウム、液体窒素、尿素、塩化カリウム、アンモニウム化合物、リン化合物、イオウ、類似植物栄養素および微量栄養素、およびそれらの混合物または組み合わせなどの肥料材料であり得る。植物成長調節物質および界面活性剤は、顆粒全体に均質に分布してもよく、または顆粒形成後に、顆粒基材上に噴霧含浸または吸収させてもよい。
カプセル化顆粒は、一般に、顆粒孔開口部を多孔性膜が封着する多孔性顆粒であり、活性化学種を顆粒孔内で液体形態に保つ。顆粒は、典型的には、1ミリメートル〜1センチメートル、好ましくは1〜2ミリメートル径の範囲である。顆粒は、押出、凝集または粒子化によって形成され、または天然である。このような材料の例は、蛭石、焼結粘土、カオリン、アタパルガイト粘土、おがくず、および粒状炭素である。シェルまたは膜材料としては、天然および合成ゴム、セルロース系材料、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリアクリロニトリル、ポリアクリレート、ポリエステル、ポリアミド、ポリ尿素、ポリウレタン、およびデンプンザンセートが挙げられる。
ダストは、分散剤および担体として作用する、滑石、粘土、穀粉、およびその他の有機および無機固体などの超微粒子固体と、活性成分との易流動性混和材料である。
マイクロカプセルは、典型的に、封入物質が環境内に制御速度で漏出できるようにする、不活性多孔性シェル内に封入された活性物質の小滴または顆粒である。カプセル化小滴は、典型的に約1〜50ミクロン径である。封入液体は、典型的に、カプセル重量の約50〜95%を構成し、活性化合物の他に溶媒を含んでもよい。
植物成長調節用途のためのその他の有用な調合物としては、アセトン、アルキル化ナフタレン、キシレン、およびその他の有機溶媒など、その中で活性成分が所望の濃度で完全に可溶性である溶媒中の単純な溶液が挙げられる。加圧噴霧器であって、低沸点分散剤溶媒担体の気化の結果として、中で活性成分が微粉化形態で分散される加圧噴霧器もまた使用してもよい。
上述の調合物の多くは、湿潤剤、分散剤または乳化剤を含む。例はアルキルおよびアルキルアリールスルホン酸と、アルキルおよびアルキルアリール硫酸と、それらの塩、多価アルコール;ポリエトキシ化アルコール、エステルおよび脂肪アミンである。これらの作用物質は、使用される場合、常態では配合の0.1〜15重量%を構成する。
上述の配合タイプで本発明の組成物を調合するのに有用な、一緒に調合されるおよび/または別々に添加される、適切な農業アジュバントおよび担体は、当業者に良く知られている。異なるクラスの適切な例は、下の非限定的一覧にある。
用いられ得る液体担体としては、水、トルエン、キシレン、石油ナフサ、クロップオイル、AMS;アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、無水酢酸、アセトニトリル、アセトフェノン、酢酸アミル、2−ブタノン、クロロベンゼン、シクロヘキサン、シクロヘキサノール、酢酸アルキル、ジアセトンアルコール(diacetonalcohol)、1,2−ジクロロプロパン、ジエタノールアミン、p−ジエチルベンゼン、ジエチレングリコール、アビエチン酸ジエチレングリコール、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、1,4−ジオキサン、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールメチルエーテル、二安息香酸ジプロピレングリコール、ジプロキシトール、アルキルピロリジノン、酢酸エチル、2−エチルヘキサノール、炭酸エチレン、1,1,1−トリクロロエタン、2−ヘプタノン、αピネン、d−リモネン、エチレングリコール、エチレングリコールブチルエーテル、エチレングリコールメチルエーテル、γ−ブチロラクトン、グリセロール、グリセリン二酢酸エステル、グリセリン一酢酸エステル、グリセロールトリアセテート、ヘキサデカン、ヘキシレングリコール、酢酸イソアミル、酢酸イソボルニル、イソオクタン、イソホロン、イソプロピルベンゼン、ミリスチン酸イソプロピル、乳酸、ラウリルアミン、酸化メシチル、メトキシ−プロパノール、メチルイソアミルケトン、メチルイソブチルケトン、ラウリン酸メチル、オクタン酸メチル、オレイン酸メチル、塩化メチレン、m−キシレン、n−ヘキサン、n−オクチルアミン、オクタデカン酸、オクチルアミン酢酸塩、オレイン酸、オレイルアミン、o−キシレン、フェノール、ポリエチレングリコール(PEG400)、プロピオン酸、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、p−キシレン、トルエン、リン酸トリエチル、トリエチレングリコール、キシレンスルホン酸、パラフィン、鉱物油、トリクロロエチレン、ペルクロロエチレン、酢酸エチル、酢酸アミル、酢酸ブチル、メタノール、エタノール、イソプロパノール、およびアミルアルコールとテトラヒドロフルフリルアルコールとヘキサノールとオクタノールなどのより高い分子量のアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、N−メチル−2−ピロリジノンなどが挙げられる。水が、濃縮物の希釈のために一般に好まれる担体である。
適切な固体担体としては、滑石、二酸化チタン、葉蝋石粘土、シリカ、アタパルガイト粘土、ケイ藻土、チョーク、珪藻土(diatomaxeous earth)、石灰、炭酸カルシウム、ベントナイト粘土、フラー土、肥料、綿実殻、コムギ粉、大豆粉、軽石、木粉、クルミ殻粉、リグニンなどが挙げられる。
前記液体および固体組成物の双方で、特に適用前に担体希釈されるようにデザインされたもので、広範囲の界面活性剤が有利には用いられる。界面活性剤は、特徴がアニオン性、カチオン性、非イオン性またはポリマーであり得て、乳化剤、湿潤剤、懸濁剤として、またはその他の目的で用いられ得る。典型的な界面活性剤としては、硫酸ラウリルジエタノールアンモニウムなどのアルキル硫酸塩;ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムなどのアルキルアリールスルホン酸塩;ノニルフェノール−C18エトキシル酸などのアルキルフェノール−酸化アルキレン付加生成物;トリデシルアルコール−C16エトキシル酸などのアルコール−酸化アルキレン付加生成物;ステアリン酸ナトリウムなどの石鹸;ジブチルナフタレンスルホン酸ナトリウムなどのアルキルナフタレンスルホン酸塩;ジ(2−エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウムなどのスルホコハク酸塩のジアルキルエステル;ソルビトールオレアートなどのソルビトールエステル;塩化トリメチルアンモニウムラウリルなどの四級アミン;ステアリン酸ポリエチレングリコールなどの脂肪酸のポリエチレングリコールエステル;酸化エチレンと酸化プロピレンのブロック共重合体;およびモノおよびジアルキルリン酸エステルの塩が挙げられる。
一般に農業組成物で利用されるその他のアジュバントとしては、結晶化抑制剤、粘度調整剤、懸濁剤、スプレー液滴調整剤、顔料、抗酸化剤、発泡剤、遮光剤、相溶化剤、消泡剤、金属イオン封鎖剤、中和剤および緩衝液、防蝕剤、染料、付臭剤、展着剤、浸透助剤、微量栄養素、軟化剤、潤滑剤、粘着剤などが挙げられる。組成物はまた、液体肥料または、硝酸アンモニウム、尿素などの固体微粒子肥料担体などと共に配合し得る。
本発明によると、上述したように、作物植物成長を調節するための植物成長調節物質およびシスジャスモンの有効量を含んでなる組成物の使用が、提供される。
本発明によると、植物成長調節物質およびシスジャスモンを約100:1〜約1:100の重量比で含んでなる、植物成長調節組成物が提供される。適切には、重量比は10:1〜1:10である。さらなる実施形態では、植物成長調節物質およびシスジャスモンは、相乗的有効量で存在する。代案の実施形態では、植物成長調節物質はトリネキサパックエチルである。
本発明の組成物は、重量で約0.001%〜約99%の活性成分を含有してもよい。適切には、組成物は、重量で約0.001%〜約50%の活性成分を含有する。より適切には、組成物は、重量で約0.001%〜約10%の活性成分を含有する。より適切には、組成物は、重量で約0.001%〜約1%の活性成分を含有する。調合物が、使用前に水による希釈を要する濃縮形態である場合、それは、希釈なしですぐに使用できる組成物よりも、さらに多量の活性成分を含有する。
以下の実施例は、本発明をさらに例示する。好ましい実施形態およびその実施例を参照して、本発明を説明しているが、本発明の範囲は、これらの記載される実施形態のみに限定されない。
実施例1
夏オオムギ(Pasadena)および冬ライムギ(Rekrut)に対する、トリネキサパックエチル、シスジャスモン、および様々な比率のトリネキサパックエチルとシスジャスモンとの混合物の成長調節効果を比較するために、温室試験を企画した。
表1に、実施した処理を説明する。各処理は、植物成長段階30(茎成長の開始)における、植物葉への噴霧として施用した。倒伏アセスメントは、施用の30日後に行った;表2に、倒伏百分率として結果を示す。
Figure 2014530178
Figure 2014530178
処理4および5を処理1と比較すると、結果は、シスジャスモン単独が倒伏を顕著に増大させることを示す。トリネキサパックエチルの添加は、その既知の植物成長調節特性のために、倒伏レベルを低下させることが予期された。しかし驚くことに、シスジャスモンの成長促進効果にもかかわらず、トリネキサパックエチルの存在は、倒伏を顕著に減少させた。いくつかの比率においては、倒伏は完全に不在であり(処理6および7);その他の比率では、トリネキサパックエチル単独と同様であり(処理9)、またははより低かった(処理8)。
これに加えて、TXPとCJNとの混合物で処理された植物は、未処理チェックおよび単独処理との比較で、後期作物成長(穂が見えたとき)において、非常に良好な植物立性を示した。さらに植物にはより多くの根があり、視覚的に健康で活気があった。
実施例2−オオムギ
オオムギに対する、トリネキサパックエチル、シスジャスモン、およびトリネキサパックエチルとシスジャスモンとの混合物の成長調節効果を比較するために、スイスで試験が企画された。
表3に、実施した処置および得られた結果を記載する。草高アセスメントは、施用の21日後に行った。
Figure 2014530178
結果は、トリネキサパックエチルとシスジャスモンとの混合物が、オオムギの草高の低下において、意外にも相乗効果を示したことを示す。
実施例3−芝生
シスジャスモン単独、トリネキサパックエチル単独、およびシスジャスモンとトリネキサパックエチルの併用の処理効果を比較するために、スズメノカタビラ(Poa annua)ゴルフ場通路に対して、研究を実施した。刈り取った草の重量を定期的に測定した。結果は、表4に示される。
Figure 2014530178
結果は、未処理対照と比較して、シスジャスモンが刈り取った草の重量を増大させ、驚くことにTXP+シスジャスモンの処理の組み合わせが刈り取った草の重量を著しく低下させることを示す。これは、トリネキサパックエチルが、芝生においてシスジャスモンの成長刺激に対抗することを実証する。

Claims (16)

  1. 植物に、植物成長調節物質およびシスジャスモンを施用するステップを含んでなる、作物植物の成長を調節する方法。
  2. その他の活性成分が施用されない、請求項1に記載の方法。
  3. 前記植物成長調節物質およびシスジャスモンが、有効量で施用される、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記植物成長調節物質が、トリネキサパックエチル、プロヘキサジオンカルシウム、パクロブトラゾール、ウニコナゾール、フルルプリミドール、メフルイジド、メピコートクロリド、クロルメコートクロリド、およびその混合物からなる群から選択される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 前記植物成長調節物質がトリネキサパックエチルである、請求項4に記載の組成物。
  6. 前記植物成長調節物質がパクロブトラゾールである、請求項4に記載の組成物。
  7. 前記作物植物が単子葉植物である、請求項1に記載の方法。
  8. 前記作物植物が、穀類、イネ、トウモロコシ、サトウキビ、および芝草からなる群から選択される、請求項7に記載の方法。
  9. 前記植物成長調節物質およびシスジャスモンが、約10:1〜約1:10の重量比で前記植物に施用される、請求項1に記載の方法。
  10. 前記植物成長調節物質が約50〜約300g ai/haの比率で施用される、請求項1に記載の方法。
  11. 前記シスジャスモンが約100〜約500g ai/haの比率で施用される、請求項1に記載の方法。
  12. 植物成長調節物質とシスジャスモンとを含んでなる、植物成長調節組成物。
  13. (i)植物成長調節物質およびシスジャスモンからなる活性成分、および(ii)農業上許容される担体を含んでなる、請求項12に記載の組成物。
  14. 前記植物成長調節物質がトリネキサパックエチルである、請求項12または13に記載の組成物。
  15. 前記植物成長調節物質とシスジャスモンが、10:1〜1:10の重量比である、請求項12〜14のいずれか一項に記載の組成物。
  16. 作物植物の成長を調節するための、植物成長調節物質およびシスジャスモンの有効量を含んでなる組成物の使用。
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