JP2014532707A - 植物の質を向上させるための組成物及び方法 - Google Patents

植物の質を向上させるための組成物及び方法 Download PDF

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Abstract

本明細書中では、酸化防止剤(i)及び放射線マネージャー(ii)を含み、並びに、植物強化剤(iii)又は植物成長調節剤(iv)のうちの1種類以上を含んでいる、組成物が提供されている。さらにまた、本明細書中では、植物強化剤(iii)を含み、及び、酸化防止剤(i)又はポリオキシアルキレン紫外線吸収剤を含んでいる放射線マネージャー(ii)のうちの1種類以上を含んでいる、組成物も提供されている。さらに、開示されている組成物を使用する方法も提供されている。

Description

本出願は、酸化防止剤(i)及び放射線マネージャー(ii)を含み、並びに、植物強化剤(iii)又は植物成長調節剤(iv)のうちの1種類以上を含んでいる、組成物を対象とする。ここで、植物強化剤(iii)を含み、及び、酸化防止剤(i)又はポリオキシアルキレン紫外線吸収剤を含んでいる放射線マネージャー(ii)のうちの1種類以上を含んでいる、組成物も提供される。さらに、開示されている組成物を使用する方法も提供される。
米国仮出願第61/555,142号(出願日2011年11月3日)及び米国仮出願第61/715,155号(出願日2012年10月17日)は、いずれも、参照によりその全体を本明細書に組み入れる。
イネ科芝生は、多くの住宅地及びレクリエーション地域の主要な景観的特徴である。イネ科芝生は、開放的な風景と活動的なレクリエーションのための柔らかな耐摩耗性表面を提供するが、イネ科芝生に給水することに関する時間、費用及び環境影響は、特に、渇水様状態の傾向にある地域又は水資源が限られている場所においては、地方自治体や個人所有者によってますます精細に調べられてきた。
夏期には、地方自治体の水の消費量は、芝生への給水の結果として、倍増し得る。過剰な水の消費は、地下水位を低下させ、流量を低減させるが、このことは、魚や別の水生生物に対して悪影響を及ぼす。それは、さらにまた、地方自治体に関する水を供給及び処理するための費用も増大させ、また、水道料金も上昇させる。費用を低減させるために、一部の地方自治体は、降雨が少ないときには、芝生や庭における水の使用を制限している。
イネ科芝生を少ない量の水で維持管理することを可能とする代替案は、節水努力に対して積極的に貢献する。その目的のために、あまり手間のかからない芝地に対する「環境に優しい」解決策として、有益な直射日光/日陰に対する耐性に関して選択された種々のイネ科植物のブレンドが提供されている。しかしながら、これらのイネ科植物のブレンドは、特定の物理的特性、例えば、ゴルフコースのグリーン、フェアウェイ及びティーボックスで育てられた芝草において求められる、均一性、耐久性、表面的な質感(例えば、パッティングする表面に関する質感)及び鮮やかな緑色などを、容易には提供することができない。
レクリエーション地域(例えば、特に、ゴルフコース)に対する潅水を低減させることに特に興味が持たれているので、殆どの芝地管理者は、芝草における水の使用がますます監視されているということを承知している。従って、多くの芝地管理者は、自分たちの芝生の渇水耐性を向上させることに関心を持っている。
かくして、潅水が低減された状況下におけるイネ科植物の水ストレスを低減させるための組成物及び方法が依然として求められている。さらにまた、改善されたイネ科植物の質、密度、色又は植物細胞膨張性(plant cell turgidity)を付与するための組成物及び方法も求められている。
ここで、
(i)酸化防止剤;
(ii)放射線マネージャー;
及び、
(iii)植物強化剤、又は、
(iv)植物成長調節剤
のうちの1種類以上;
を含んでいる組成物が提供される。
さらにまた、ここで、
(i)酸化防止剤;
(ii)放射線マネージャー;
及び、
(iii)植物強化剤;
を含んでいる組成物も提供される。
さらにまた、ここで、
(i)酸化防止剤;
(ii)放射線マネージャー;
及び、
(iv)植物成長調節剤;
を含んでいる組成物も提供される。
さらにまた、ここで、
(i)酸化防止剤;
(ii)放射線マネージャー;
(iii)植物強化剤;
及び、
(iv)植物成長調節剤;
を含んでいる組成物も提供される。
さらにまた、ここで、
(i)酸化防止剤;
(ii)放射線マネージャー;
及び、
(iii)植物強化剤、又は、
(iv)植物成長調節剤
のうちの1種類以上;
から構成され、または本質的に構成される組成物も提供される。
さらにまた、ここで、
(i)酸化防止剤;
(ii)放射線マネージャー;
及び、
(iii)植物強化剤、又は、
(iv)植物成長調節剤
のうちの1種類以上;
を含んでいる相乗性組成物も提供される。
さらなる実施形態では、本開示は、
(i)カルボン酸と尿素を反応させることによって生成される少なくとも1種類の酸化防止剤;
(ii)放射線マネージャー;
及び、
(iii)植物強化剤、又は、
(iv)植物成長調節剤
のうちの1種類以上;
を含んでいる組成物を提供し、ここで、上記(i)酸化防止剤は、式(i):
Figure 2014532707
に相当し、ここで、上記式中、R、R、R及びRは、同一であるか又は異なっており、そして、水素、1〜6個の炭素原子を有する置換されている及び置換されていないアルキル基、アリル基、ビニル基及びアルコキシル基、置換されている及び置換されていないフェニル基並びにハロゲン化物からなる群から選択される。上記組成物を使用して、潅水が低減された状況下における植物の成長を効果的に改善することができる。
別の実施形態では、本開示は、
(iii)植物強化剤;
及び、
(i)酸化防止剤、又は、
(ii)ポリオキシアルキレン紫外線吸収剤を含んでいる放射線マネージャー
のうちの1種類以上;
を含んでいる組成物を提供する。
本開示は、さらにまた、
(iii)植物強化剤;
及び、
(i)酸化防止剤;
を含んでいる組成物も提供する。
本開示は、さらにまた、
(iii)植物強化剤;
及び、
(ii)ポリオキシアルキレン紫外線吸収剤を含んでいる放射線マネージャー;
を含んでいる組成物も提供する。
本明細書に開示されている全ての組成物は、潅水が低減された状況下で植物の成長及び健康を効果的に改善するために使用することが可能である。
さらにまた、ここで、潅水が低減された状況下にある植物に施用するための組成物を製造する方法も提供され、ここで、該方法は、
(i)
(a)式RCOOH〔式中、Rは、水素、1〜6個の炭素原子を有する置換されている及び置換されていないアルキル基、アリル基、ビニル基及びアルコキシル基、置換されている及び置換されていないフェニル基並びにハロゲン化物からなる群から選択される〕で表されるカルボン酸、及び、
(b)式(NHR’)CO〔式中、各R’は、同一であるか又は異なっており、そして、水素、1〜6個の炭素原子を有する置換されている及び置換されていないアルキル基、1〜6個の炭素原子を有する置換されている及び置換されていないアルコキシル基、置換されている及び置換されていないフェニル基並びにハロゲン化物からなる群から選択される〕で表される尿素
を反応させることによって少なくとも1種類の酸化防止剤を生成させること;
(ii)段階(i)で生成された酸化防止剤を、
少なくとも1種類の放射線マネージャー
と混合させ、及び、
植物強化剤又は植物成長調節剤
のうちの1種類以上と混合させること;
を含んでいる。
さらに、ここで、潅水が低減された状況下において、植物の質、密度、色又は植物細胞膨張性を改善する方法も提供され、ここで、該方法は、当該植物に、
(i)酸化防止剤;
(ii)放射線マネージャー;
及び、
(iii)植物強化剤、又は、
(iv)植物成長調節剤
のうちの1種類以上;
を含んでいる組成物を施用することを含んでいる。
ここで、潅水が低減された状況下において、植物の質、密度、色又は植物細胞膨張性を改善する方法が提供され、ここで、該方法は、当該植物に、
(i)酸化防止剤;
(ii)放射線マネージャー;
及び、
(iii)植物強化剤;
を含んでいる組成物を施用することを含んでいる。
ここで、潅水が低減された状況下において、植物の質、密度、色又は植物細胞膨張性を改善する方法が提供され、ここで、該方法は、当該植物に、
(i)酸化防止剤;
(ii)放射線マネージャー;
及び、
(iv)植物成長調節剤;
を含んでいる組成物を施用することを含んでいる。
ここで、潅水が低減された状況下において、植物の質、密度、色又は植物細胞膨張性を改善する方法が提供され、ここで、該方法は、当該植物に、
(i)酸化防止剤;
(ii)放射線マネージャー;
(iii)植物強化剤;
及び、
(iv)植物成長調節剤;
を含んでいる組成物を施用することを含んでいる。
さらに、ここで、潅水が低減された状況下において、植物の質、密度、色又は植物細胞膨張性を改善する方法も提供され、ここで、該方法は、当該植物に、
(iii)植物強化剤;
及び、
(i)酸化防止剤、又は、
(ii)ポリオキシアルキレン紫外線吸収剤を含んでいる放射線マネージャー
のうちの1種類以上;
を含んでいる組成物を施用することを含んでいる。
さらにまた、ここで、潅水が低減された状況下において、植物の質、密度、色又は植物細胞膨張性を改善する方法も提供され、ここで、該方法は、当該植物に、
(iii)植物強化剤;
及び、
(i)酸化防止剤;
を含んでいる組成物を施用することを含んでいる。
本開示は、さらにまた、潅水が低減された状況下において、植物の質、密度、色又は植物細胞膨張性を改善する方法も提供し、ここで、該方法は、当該植物に、
(iii)植物強化剤;
及び、
(ii)ポリオキシアルキレン紫外線吸収剤を含んでいる放射線マネージャー;
を含んでいる組成物を施用することを含んでいる。
特定の実施形態では、植物の質、密度、色又は植物細胞膨張性を改善する方法は、潅水が低減された状況の前に、間に又は後で、実施される。
特定の実施形態では、植物は、本明細書中で提供されている組成物で処理された後、改善された緑色、クロロフィル、苗条密度、苗条生体重/乾物重、根生体重/乾物重、草冠温度及び/又は区画内土壌水分を示す。
特定の実施形態では、本明細書中で提供されている組成物で処理された植物は、潅水が低減された状況の間及び/又は後で、改善された緑色、クロロフィル、苗条密度、苗条生体重/乾物重、根生体重/乾物重、草冠温度及び/又は区画内土壌水分を示す。
列挙されている要素又はそれらの任意の組合せ「から本質的になる」及び「からなる」組成物及び方法も同様に本開示によって包含されるということは、理解される。
さらに、本開示は、要素(i)〜要素(iv)のいずれかを任意の組合せで一緒に列挙している組成物及び方法も包含し得る。
さらに、特定の実施形態では、本発明の組成物は、列挙されていない要素を明確に排除する、即ち、どのような特定の要素(i)−(iv)も存在していないという否定的な条件を有する組成物は、包含される。
本発明の実施形態に関する上記及び他の特徴、態様及び有利点は、以下の記述、添付されている特許請求の範囲及び添付されている図面に関して、さらに充分に理解されるであろう。
視覚的質評価実験の結果を示す図である。 視覚的質評価実験の結果を示す図である。 視覚的質評価実験の結果を示す図である。 視覚的質評価実験の結果を示す図である。 視覚的質評価実験の結果を示す図である。 視覚的質評価実験の結果を示す図である。 視覚的質評価実験の結果を示す図である。 視覚的質評価実験の結果を示す図である。 視覚的質評価実験の結果を示す図である。 視覚的質評価実験の結果を示す図である。 視覚的質評価実験の結果を示す図である。 視覚的質評価実験の結果を示す図である。 視覚的質評価実験の結果を示す図である。 視覚的質評価実験の結果を示す図である。 RVI実験の結果を示す図である。 RVI実験の結果を示す図である。 98日間にわたるベントグラスの質に関する実験の結果を示す図である。 98日間にわたるベントグラスの質に関する実験の結果を示す図である。 98日間にわたるベントグラスの質に関する実験の結果を示す図である。 98日間にわたるフェスキューの質に関する実験の結果を示す図である。 98日間にわたるフェスキューの質に関する実験の結果を示す図である。 98日間にわたるベントグラスのNDVIに関する実験の結果を示す図である。 98日間にわたるベントグラスのクロロフィル指数に関する実験の結果を示す図である。 98日間にわたるフェスキューのNDVIに関する実験の結果を示す図である。 98日間にわたるフェスキューのクロロフィル指数に関する実験の結果を示す図である。 フェスキューの苗条生体重に関する実験の結果を示す図である。 フェスキューの苗条生体重に関する実験の結果を示す図である。 実験プロトコルスケジュールを示す図である。 ベントグラスにおける質評価に関する実験の結果を示す図である。 ベントグラスにおけるCIVに関する実験の結果を示す図である。 ベントグラスにおける質評価に関する実験の結果を示す図である。 ベントグラスにおけるCIVに関する実験の結果を示す図である。
本明細書中で提供されている組成物で植物を処理することの予期されない驚くべき有利点は、処理された植物が、給水量を少なくすることが可能であり、そして、依然として、維持された又は改善された植物の質、密度及び天然の色(緑色)を示し得るということである。本発明の組成物を施用することによって、驚くべきことに、成長している植物が低減された潅水(例えば、水を殆ど利用できないか又は全く利用できない一時的な及び持続的な期間の渇水による低減された潅水)に対して耐え得るということが見いだされた。潅水が低減された(例えば、潅水が約10%〜約50%低減された)状況下で育てられた植物は、本発明の組成物で処理された後は、改善された緑色、クロロフィル、苗条密度、苗条生体重/乾物重、根生体重/乾物重、草冠温度及び/又は区画内土壌水分を示し得る。
イネ科植物(grass)に対して施用する場合、及び、特に、芝草(turfgrass)に対して施用する場合、本明細書中で提供されている組成物を使用することの予期されない驚くべき別の有利点は、処理された芝草が、刈り込みを少なくすることが可能であり、そして、潅水が低減された状況において、依然として、維持された又は改善された質、密度及び天然の色(緑色)を示し得るということである。
本明細書中で提供されている方法及び組成物は、芝草、樹木、観賞植物及び園芸野菜などを包含するさまざまなタイプの植物に対して使用することができる。そのような植物は、例えばプランテーション、都市林、芝生、ゴルフコース、競技場、公園及び商業地域などを包含する、多様な景観で利用することができる。
本明細書中で提供されている組成物を施用することは、例えば、潅水が低減された状況において以下の予期されない有益な効果をもたらすことができる:植物の成育の向上、高温又は低温に対する耐性の向上、渇水又は水中若しくは土壌中に含まれる塩分に対する耐性の向上、開花能力の向上、収穫の容易性の向上、促進された成熟、収穫量の増加、収穫された生産物の品質の向上及び/又は栄養価の増加、並びに、収穫された生産物の貯蔵安定性の向上及び/又は加工性の向上。
I.組成物
本発明の組成物は、潅水が低減された状況下で植物を栽培するために使用することができる。一実施形態では、組成物は、
(i)少なくとも1種類の酸化防止剤;
(ii)少なくとも1種類の放射線マネージャー;
及び、
(iii)少なくとも1種類の植物強化剤、又は、
(iv)少なくとも1種類の植物成長調節剤
のうちの1種類以上;
を含んでいる。
該組成物は、場合により、(v)少なくとも1種類のアジュバント、担体及び/又は分散剤;も含むことができる。
さらなる実施形態では、組成物は、
(iii)少なくとも1種類の植物強化剤;
及び、
(i)少なくとも1種類の酸化防止剤、又は、
(ii)ポリオキシアルキレン紫外線吸収剤を含んでいる少なくとも1種類の放射線マネージャー
のうちの1種類以上;
を含んでいる。
該組成物は、さらに、少なくとも1種類の植物成長調節剤(iv)並びに/又は少なくとも1種類の(v)アジュバント、担体及び/若しくは分散剤;も含むことができる。
さらなる実施形態では、本明細書中に開示されている組成物は、相乗作用を示す。
一部の実施形態では、上記組成物は、列挙されていない要素を明確に排除する。即ち、列挙されていない要素は当該組成物には含まれていないという否定的な条件を有する組成物は、本開示に包含される。
I(A).酸化防止剤
特定の実施形態では、本明細書中で提供されている組成物は、少なくとも1種類の酸化防止剤を含んでいる。どのような特定の理論にも制限されるものではないが、酸化防止剤には、超酸化物、過酸化水素及び一重項酸素などの反応性酸素種を生成させる分子酸素の光力学的活性化又は還元的活性化に関与する全ての作用剤が包含される。本発明の組成物において使用される酸化防止剤には、さらに、反応性酸素種を生成させる酵素的作用剤も包含される。
本発明の組成物において利用することが可能な代表的な酸化防止剤としては、以下のものを挙げることができる:薬害軽減剤、例えば、シプロスルファミド[CAS登録番号221667−31−8]、イソキサジフェン[CAS登録番号209866−92−2]、メフェンピル[CAS登録番号135591−00−3]、並びに、それらの誘導体、例えば、イソキサジフェン−エチル[CAS登録番号163520−33−0]、及び、メフェンピル−エチル[CAS登録番号135590−91−9]。
別の実施形態では、本開示による酸化防止剤としては、メフェンピル、トリフロキシストロビン及びセバシン酸などを挙げることができる。
別の代表的な薬害軽減剤としては、例えば、ベノキサコール、クロキントセット、シオメトリニル、ジクロルミド、ジシクロノン、ジエトレート、フェンクロラゾール、フェンクロリム、フルラゾール、フルキソフェニム、フリラゾール、イソキサジフェン、ジエカオワン(jiecao wan)、ジエカオキシ(jiecaoxi)、メフェンピル、メフェネート、ナフタル酸無水物、オキサベトリニル及びそれらの誘導体などを挙げることができる。
本発明の組成物において利用することが可能な代表的な酸化防止剤としては、以下のものを挙げることができる:ビタミン類、例えば、ビタミンC(アスコルビン酸)、ビタミンE(α−トコフェロール類及びトコトリエノール類)、グルタチオン、及び、それらの誘導体。
本発明の組成物において利用することが可能な代表的な酸化防止剤としては、以下のものを挙げることができる:ストロビルリン類、例えば、フルオキサストロビン、メトキシアクリレートストロビルリン系殺ダニ剤〔例えば、(EZ)−3−(フルオロメトキシ)−2−[2−(3,5,6−トリクロロ−2−ピリジルオキシメチル)フェニル]アクリル酸メチル、フルアクリピリム、アゾキシストロビン、クモキシストロビン、エネストロブリン、(2E)−2−{2−[(3,4−ジメチル−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)オキシメチル]フェニル}−3−メトキシアクリル酸メチル(CAS登録番号850881−30−0)、ピコキシストロビン、ピラオキシストロビン、及び、それらの誘導体〕、メトキシカルバニレートストロビルリン類〔例えば、N−メトキシ−2−(3,5,6−トリクロロ−2−ピリジルオキシメチル)カルバニル酸メチル(CAS登録番号902760−40−1)、ピラクロストロビン、ピラメトストロビン、及び、それらの誘導体〕、メトキシイミノアセトアミドストロビルリン類〔例えば、ジモキシストロビン、メトミノストロビン、オリサストロビン、(2E)−2−(2−{(E)−[(2E)−3−(2,6−ジクロロフェニル)−1−メチルプロパ−2−エニリデン]アミノオキシメチル}フェニル)−2−(メトキシイミノ)−N−メチルアセトアミド(CAS登録番号366815−39−6)、及び、それらの誘導体〕、及び、メトキシイミノアセテートストロビルリン類〔例えば、クレソキシム−メチル((E)−メトキシイミノ[α−(o−トリルオキシ)−o−トリル]酢酸メチル)、トリフロキシストロビン、及び、それらの誘導体〕。
代表的な酸化防止剤としては、以下のものも挙げることができる:モノアシル尿素及び/又はジアシル尿素を含んでいる誘導体、例えば、ベンズチアズロン、クミルロン、シクルロン、ジクロラル尿素(dichloralurea)、ジフルフェンゾピル、イソノルロン、イソウロン、メタベンズチアズロン、モニソウロン、ノルロン、及び、それらの誘導体。モノアシル尿素及びジアシル尿素を含んでいる代表的な誘導体としては、以下のものも挙げることができる:フェニル尿素類、例えば、アニスロン、ブツロン、クロルブロムロン、クロレツロン、クロロトルロン、クロロクスロン、ダイムロン、ジフェノキスロン、ジメフロン、ジウロン、フェニュロン、フルオメツロン、フルオチウロン、イソプロツロン、リニュロン、メチウロン、メチルダイムロン、メトベンズロン、メトブロムロン、メトキスロン、モノリニュロン、モニュロン、ネブロン、パラフルロン、フェノベンズロン、シデュロン、テトラフルロン、チジアズロン、及び、それらの誘導体。モノアシル尿素及びジアシル尿素を含んでいる代表的な誘導体としては、以下のものも挙げることができる:スルホニル尿素類、例えば、ピリミジルスルホニル尿素類、例えば、アミドスルフロン、アジムスルフロン、ベンスルフロン、クロリムロン、シクロスルファムロン、エトキシスルフロン、フラザスルフロン、フルセトスルフロン、フルピルスルフロン、フォラムスルフロン、ハロスルフロン、イマゾスルフロン、メソスルフロン、メタゾスルフロン、メチオピリスルフロン、モノスルフロン、ニコスルフロン、オルトスルファムロン、オキサスルフロン、ピリミスルフロン、プロピリスルフロン、ピラゾスルフロン、リムスルフロン、スルホメツロン、スルホスルフロン、トリフロキシスルフロン、ズオミフアングロング(zuomihuanglong)、及び、それらの誘導体。別の代表的なスルホニル尿素類としては、以下のものも挙げることができる:トリアジニルスルホニル尿素類、例えば、クロルスルフロン、シノスルフロン、エタメトスルフロン、ヨードスルフロン、イオフェンスルフロン、メトスルフロン、プロスルフロン、チフェンスルフロン、トリアスルフロン、トリベニュロン、トリフルスルフロン、トリロスルフロン、及び、それらの誘導体。モノアシル尿素及びジアシル尿素を含んでいる代表的な誘導体としては、以下のものも挙げることができる:チアジアゾリル尿素類、例えば、ブチウロン、エチジムロン、テブチウロン、チアザフルロン、チジアズロン、及び、それらの誘導体。
ジアシル尿素を含んでいる代表的な酸化防止剤としては、以下のものも挙げることができる:N’,N’−二置換尿素類、例えば、式(I):
Figure 2014532707
〔式中、R、R、R及びRは、同一であるか又は異なっており、そして、水素、1〜6個の炭素原子を有する置換されている及び置換されていないアルキル基、アリル基、ビニル基及びアルコキシル基、置換されている及び置換されていないフェニル基並びにハロゲン化物からなる群から選択される〕
に対応するもの。特定の実施形態では、R及びRは、水素及び1〜3個の炭素原子を有するアルキル基からなる群から選択される。N’,N’−二置換尿素類は、例えば、米国特許第6,040,273号、米国特許第6,448,440号、米国特許第6,710,085号及び米国特許第7,022,648号に記載されている。これらの特許全ての全開示内容は、参照により本明細書に組み入れる。
本明細書中で提供されている組成物の中に含ませることが可能な特定の代表的なN’,N’−二置換アシル尿素は、式(Ia):
Figure 2014532707
で表される構造を有するN’,N’−ジホルミル尿素である。
本明細書中で提供されている組成物の中に含ませる一置換尿素類及び二置換尿素類は、カルボン酸と尿素の反応生成物であり得る。そのような実施形態では、その反応生成物のR及びRが水素となるように、当該尿素反応体は、置換されていない。特定の実施形態では、ギ酸を尿素と約2:1のモル比で反応させて、Ν,Ν’−ジホルミル尿素を生成させる。該反応は、約10℃〜約140℃の温度で、例えば、室温で、実施することができる。
本発明の組成物の中に二置換尿素を反応生成物として含ませる(即ち、二置換尿素をその場で生成させる)別の実施形態では、式RCOOH〔式中、Rは、水素、1〜6個の炭素原子を有する置換されている及び置換されていないアルキル基、アリル基、ビニル基及びアルコキシル基、置換されている及び置換されていないフェニル基並びにハロゲン化物からなる群から選択される〕で表されるカルボン酸を反応体として使用することができる。代表的なカルボン酸反応体としては、以下のものを挙げることができる:ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、ヘプタン酸、及び、クエン酸。好ましくは、Rは、水素及び1〜3個の炭素原子を有する置換されていないアルキル基からなる群から選択される。本発明において最も好ましい酸は、ギ酸又は酢酸である。これらのカルボン酸を、式(NHR’)CO〔式中、各R’は、同一であるか又は異なっており、そして、水素、1〜6個の炭素原子を有する置換されている及び置換されていないアルキル基、1〜6個の炭素原子を有する置換されている及び置換されていないアルコキシル基、置換されている及び置換されていないフェニル基並びにハロゲン化物からなる群から選択される〕で表される置換されているか又は置換されていない尿素と反応させる。置換されていない尿素が、好ましい反応体である。N’,N’−二置換尿素類の代表的な調製方法は、例えば、米国特許第6,040,273号及び米国特許第6,448,440号に記載されている。これらの特許全ての全開示内容は、既に、参照により本明細書に組み入れられている。本発明の組成物の中に含ませることが可能な別の一置換尿素類及び二置換尿素類としては、米国特許第2,430,591号、米国特許第3,137,697号、米国特許第3,234,000号、米国特許第3,420,687号、米国特許第4,239,526号、米国特許第4,437,894号及び米国特許第4,466,893号に記載されているものなどがある。これらの特許の全開示内容は、参照により本明細書に組み入れる。
本発明の組成物の中に含ませることが可能な代表的な酸化防止剤は、(1)1以上の尿素様官能基に結合した1以上のリンを有している分子、並びに/又は、(2)ホスフィン、リン(phosphorous)及び/若しくは尿素をその場で放出する分子である。これらの代表的なリン含有尿素誘導体は、環状であることができ、例えば、「A Journal of Chemical Sciences, 48(7), 860−6 (1993)」(この全開示内容は、参照により本明細書に組み入れる)に記載されているような、以下において式(II)、式(III)及び式(IV)で示されているようななものであり得る。
Figure 2014532707
Figure 2014532707
別の代表的なリン含有尿素誘導体は、非環状物、例えば、ホスホン酸ジアミドを有する非環状物(CAS登録番号6706−48−5)であることができ、その構造は、以下において式(V)で示されており、そして、「Aminov, S. N. et. al., “Synthesis and physicochemical study of alkylphosphonic acid surfactant derivatives”, Tr.−Mezhdunar. Kongr. Poverkhn.−Akt. Veshchestvam, 7(1): 210−16 (1977), meeting date 1976」(この全開示内容は、参照により本明細書に組み入れる)に記載されている。
Figure 2014532707
別の代表的な非環状リン含有尿素誘導体としては、ジウレイド−ホスフィン(CAS登録番号6706−47−4)などがあり、その構造は、以下において式(VI)で示されている。
Figure 2014532707
一実施形態では、本明細書中で提供されている組成物は、少なくとも1種類の(ii)酸化防止剤を、潅水が低減された状況下において植物の成長を実現するのに有効な量で含んでいる。一実施形態では、本明細書中で提供されている組成物は、少なくとも1種類の(ii)酸化防止剤を、約1%〜約10%(w/w)〔例えば、約3%〜約8%(w/w)、約4%〜約7%(w/w)、又は、約5%〜約6%(w/w)〕の範囲内の濃度で含んでいる。一実施形態では、本明細書中で提供されている組成物は、約1.2%〜約4%(w/w)のN,N−ジホルミル尿素を含んでいる。
I(B).放射線マネージャー
特定の実施形態では、本明細書中で提供されている組成物は、少なくとも1種類の放射線マネージャーを含んでいる。本明細書中で使用される場合、用語「放射線マネージャー」は、紫外線及び/又は高エネルギー可視青色光の通過に関与する任意の作用剤を示している。
本発明組成物の中の代表的な放射線マネージャーとしては、以下のものを挙げることができる:少なくとも1種類の(i)紫外線及び高エネルギー可視青色光を遮蔽する着色剤、並びに/又は、少なくとも1種類の(iii)比較的高原子量金属の塩、酸化物及びフォーマット(format)(例えば、酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸マグネシウム、及び、炭酸カルシウム)。
一部の実施形態では、代表的な放射線マネージャーとして、ポリオキシアルキレン紫外線吸収剤が挙げられる。
本明細書中で使用される場合、用語「比較的高原子量金属」は、20a.m.u.を超える原子量を有する金属を示している。代表的な比較的高原子量金属としては、カリウム、カルシウム、スカンジウム、チタン、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、ガリウム、ゲルマニウム及びセレンなどを挙げることができる。
本発明において使用し得る代表的な着色剤としては、以下のものを挙げることができる:紫外線及び高エネルギー可視青色光を遮蔽する染料及び/又は顔料、例えば、ヘテロポリ芳香族染料、例えば、メチレンブルー、ケルメス酸(カルミン酸)、インジゴ、プニシン(ティリアンパープル)、クロセチン、β−カロテン、及び、それらの誘導体。使用し得る顔料としては、ピグメントブルー15:4、ピグメントブルー15:3、ピグメントブルー15:2、ピグメントブルー15:1、ピグメントブルー80、ピグメントイエロー1、ピグメントイエロー13、ピグメントグリーン36、ピグメントグリーン7、ピグメントホワイト6などを挙げることができる。
使用し得る代表的な酸化物としては、微粉化され得る酸化物又はナノ粒子として提供され得る酸化物(例えば、酸化チタン)などがある。代表的な酸化物としては、酸化物の混合物、例えば、酸化チタンと酸化亜鉛の混合物(これは、例えば、「TurfscreenTM」の商品名で提供されている)などがある。
代表的な顔料としては、フタロシアニン類などがある。例えば、DE 2,511,077及びJP 03/221576を参照されたい。これらの両方の特許の内容は、その全体を本明細書に組み入れる。本発明組成物中で使用されるフタロシアニン類は、金属非含有フタロシアニン又は金属含有フタロシアニンであり得る。金属含有フタロシアニン類の金属は、遷移金属、例えば、銅、銀、金、亜鉛、カドミウム、水銀、スカンジウム、イットリウム、ランタン、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、クロム、モリブデン、タングステン、マンガン、テクネチウム、レニウム、鉄、ルテニウム、オスミウム、コバルト、ロジウム、イリジウム、ニッケル、パラジウム及び白金などであり得る。銅フタロシアニン、ニッケルフタロシアニン、コバルトフタロシアニン、鉄フタロシアニン及び亜鉛フタロシアニンが好ましく、銅フタロシアニンが特に好ましい。
本発明組成物中において、置換されているフタロシアニン類を使用することが可能であり、そして、そのような置換されているフタロシアニン類としては、例えば、各イソインドール基において、独立して、1〜4回置換されているフタロシアニン類などがある。フタロシアニン類のイソインドール基に関する適切な置換基の例としては、限定するものではないが、ハロゲン、置換されていないか又は置換されている低級アルキル、低級アルコキシ、アルキルアミノ、アルキルチオ、アンモニウム、スルホナト、スルホナトアルキル、スルフェート、ホスフェート、ホスホネート及びカルボキシレートなどを挙げることができる。イオン性の又はイオン化可能な置換基は、対イオンとして、アルカリ金属(好ましくは、リチウム、ナトリウム、又は、カリウム)、アルカリ土類金属(例えば、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、又は、バリウム)又は種々のアンモニウムイオンを有し得る。用語「低級アルキル」及び「低級アルコキシ」は、一般に、1〜6個の炭素原子を有するアルキル基及び1〜6個の炭素原子を有するアルコキシ基を意味する。代表的な置換されているフタロシアニン類としては、塩素原子で複合的に置換されている銅フタロシアニン類などがある。
フタロシアニン類は市販されており、そして、そのようなフタロシアニン類としては、限定するものではないが、ピグメントブルー16、バットブルー29、ピグメントブルー15、ヘリオゲングリーンGG、イングレインブルー14、イングレインブルー5、イングレインブルー1、ピグメントグリーン37及びピグメントグリーン7の名称で入手可能なものなどを挙げることができる。一実施形態では、本発明組成物は、ピグメントグリーン7とも称されるポリ塩素化銅フタロシアニンを含んでいる。
一実施形態では、本明細書中で提供されている組成物は、少なくとも1種類の放射線マネージャー(ii)を、潅水が低減された状況下において植物の成長を実現するのに有効な量で含んでいる。一実施形態では、本明細書中で提供されている組成物は、少なくとも1種類の放射線マネージャー(ii)を、組成物の総量1リットル当たり、約5活性グラム〜約500活性グラム〔例えば、組成物の総量1リットル当たり、約10活性グラム〜約250活性グラム、組成物の総量1リットル当たり、約20活性グラム〜約150活性グラム、組成物の総量1リットル当たり、約50活性グラム〜約100活性グラム、又は、組成物の総量1リットル当たり、約60活性グラム〜約80活性グラム〕の範囲内の濃度で含んでいる。
一実施形態では、本明細書中で提供されている組成物は、約2.5%〜約3.5%(w/w)のフタロシアニングリーン顔料(例えば、ピグメントグリーン7)を含んでいる。
I(C).植物強化剤
本明細書中で提供されている組成物は、少なくとも1種類の植物強化剤を含有し得る。どのような特定の理論にも制限されるものではないが、植物強化剤には、より健康で、より強く、より見た目がよい植物を促進する全ての作用剤、又は、植物の天然の保護機構を強化する全ての作用剤が包含される。
本発明組成物中の代表的な植物強化剤としては、例えば、以下のものを挙げることができる:ホスフィト類、ホスホネート類、及び、リン含有化合物、並びに、それらの塩、例えば、亜リン酸。利用することが可能なホスフィト類としては、例えば、ウレイド−ホスフィト及び尿素−ホスフィトなどがある。利用することが可能なホスホネート類としては、以下のものを挙げることができる:ホスホネートエステル類、例えば、アルミニウムトリス−O−エチルホスホネート、又は、ホセチル−Al〔これは、以下の商品名で販売されているものを包含する:Aliette(登録商標)、Mikal(登録商標)、Profiler(登録商標)、R6 Albis(登録商標)、R6 Trevi(登録商標)、Rhodax(登録商標)、及び、Valiant(登録商標)〕。一実施形態では、本発明組成物中には、亜リン酸〔例えば、FoliRFos(コピーライト)の商品名で販売されているもの〕が含まれている。
本発明組成物中の代表的な植物強化剤としては、ホスホン酸、ホスホン酸モノアルキルエステル又はそれらの塩なども挙げることができる。そのような化合物の例は、(i)式[HP(OR)On+〔式中、Rは、C−C−アルキルであり、Mは、アルカリ金属、アルカリ土類又はアルミニウム原子であり、及び、nは、Mの原子価に等しい1〜3の整数である〕で表される化合物、又は、(ii)亜リン酸又はそのアルカリ土類金属塩である。
本発明組成物中の代表的な植物強化剤には、全身抵抗性(systemic resistance)の誘発剤も包含される。全身抵抗性の誘発剤は、菌類、細菌類及び/又はウイルス類に対して有効な長期間持続する広範囲の病害抵抗性を植物に全身的に発現させる全ての作用剤である。どのような特定の理論にも制限されるものではないが、全身抵抗性は局部感染によって誘発され、そして、その全身抵抗性にはサリチル酸依存性シグナリングカスケードが介在していると考えられている。全身抵抗性の誘発剤は、例えば、「Heil, M. et al, “Induced Systemic Resistance(ISR) Against Pathogens in the Context of Induced Plant Defences, Annals of Botany, 89(5):503−512(2001)」(これの開示内容は、参照により本明細書中に組み入れる)に記載されている。
誘発剤は、生物学的及び/又は天然の誘発剤、例えば、ミロテシウム・ベルカリア(Myrothecium verrucaria)、ブーホルデリア・カペシア(Burholderia cepacia)、バシルス・キトノスポルス(Bacillus chitonosporus)、パエシロミセス・リラシヌス(Paecilomyces lilacinus)、バシルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バシルス・フィルムス(Bacillus firmus)、バシルス・スブチリス(Bacillus subtilis)及びバシルス・プムリス(Bacillus pumulis)などであり得る。本発明組成物中に含ませることができるバシルス(Bacillus)属の別の種は、バシルス・アルグリ(Bacillus argri)、バシルス・アイザワイ(Bacillus aizawai)、バシルス・アルボラクチス(Bacillus albolactis)、バシルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バシルス・セレウス(Bacillus cereus)(例えば、系統BP01)、バシルス・コアグランス(Bacillus coagulans)、バシルス・エンドパラシチクス(Bacillus endoparasiticus)、バシルス・エンドリトモス(Bacillus endorhythmos)、バシルス・フィルムス(Bacillus firmus)、バシルス・クルスタキ(Bacillus kurstaki)、バシルス・ラクチコラ(Bacillus lacticola)、バシルス・ラクチモルブス(Bacillus lactimorbus)、バシルス・ラクチス(Bacillus lactis)、バシルス・ラテロスポルス(Bacillus laterosporus)、バシルス・レンチモルブス(Bacillus lentimorbus)、バシルス・リケニホルミス(Bacillus licheniformis)、バシルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)、バシルス・メズサ(Bacillus medusa)、バシルス・メチエンス(Bacillus metiens)、バシルス・ナト(Bacillus natto)、バシルス・ニグリフィカンス(Bacillus nigrificans)、バシルス・ポピラエ(Bacillus popillae)、バシルス・プミルス(Bacillus pumilus)、バシルス・シアメンシス(Bacillus siamensis)、バシルス・スフェアリクス(Bacillus sphearicus)、バシルス属種(Bacillus spp.)、バシルス・スブチリス(Bacillus subtilis)、バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thurngiensis)及びバシルス・ウニファゲラツス(Bacillus unifagellatus)である。
本発明組成物中の代表的な植物強化剤には、全身獲得抵抗性の誘発剤も包含される。全身獲得抵抗性の誘発剤は、先に病原体に局所的に晒された後で、「全植物体(whole−plant)」抵抗性応答を誘発する全ての作用剤である。どのような特定の理論にも制限されるものではないが、全身獲得抵抗性は、動物において見られる先天性免疫系に類似しており、そして、植物が病害に対して抵抗性を示すことにおいて、及び、いったん形成された病害からの回復において、重要な方法であると考えられる。全身獲得抵抗性は、例えば、「Ryals et al, “Systemic Acquired Resistance”, The Plant Cell, 8:1809−1819(1996)」(これの開示内容は、参照により本明細書中に組み入れる)に記載されている。
全身獲得抵抗性の代表的な誘発剤としては、アシベンゾラル及びその誘導体(例えば、アシベンゾラル−S−メチル)などを挙げることができる。別の代表的な誘発剤としては、キトサン及びハーピンタンパク質〔例えば、米国特許第5,977,060号(この特許の開示内容は、参照により本明細書中に組み入れる)に記載されているようなエルウィニア・アミロボラ(Erwinia amylovora)のハーピンタンパク質〕及びラミナリンなどを挙げることができる。
本発明組成物中の代表的な植物強化剤としては、アビグリシン、N−(フェニルメチル)−1H−プリン−6−アミン、エポコレオン、メピコートクロリド、プロヘキサジオンカルシウム、プロヒドロジャスモン、ナトリウムニトロフェノラート、トリネキサパック−エチル、アプロベナゾール(aprobenazole)、オオイタドリ(Reynoutria sachalinensis)抽出物(reysa)なども挙げることができる。
本発明組成物の中に含ませることが可能な別の代表的な植物強化剤は、植物ホルモンである。ホルモンは、合成ホルモン又は天然ホルモン又はそれらの任意の組合せであり得る。ホルモンは、組換え工学によって製造することが可能であり、そのアミノ酸配列は、植物ホルモンと同一であり得るか又は類似したものであり得る。
代表的な植物ホルモンとしては、天然オーキシン及び合成オーキシン〔例えば、インドール、インドール−3−酪酸(CAS登録番号133−32−4)、ジカンバ(CAS登録番号1918−00−9)〕並びにそれらの誘導体などを挙げることができる。別の代表的なオーキシンとしては、以下のものを挙げることができる:4−クロロフェノキシ酢酸、2,4−D、アンチ−オーキシン類、例えば、(2,4−ジクロロフェノキシ)酢酸、2,4,6−トリクロロ安息香酸又は2−(2,4−ジクロロフェノキシ)プロピオン酸、4−(2,4−ジクロロフェノキシ)酪酸、トリス[2−(2,4−ジクロロフェノキシ)エチル]ホスフェート、ジクロプロップ、フェノプロップ、1H−インドール−3−イル酢酸、4−(1H−インドール−3−イル)酪酸、ナフタレンアセトアミド、ナフタレン酢酸、α−ナフタレン酢酸、1−ナフトール、ナフトキシ酢酸、ナフテン酸カリウム、ナフテン酸ナトリウム、(2,4,5−トリクロロ−フェノキシ)酢酸、及び、それらの誘導体。
代表的な植物ホルモンとしては、ジベレリン類、例えば、ジベレリンA1、A3(ジベレリン酸)、ジベレリンA4及びジベレリンA7などがある。ジベレリン類は知られており、そして、例えば、「R. Wegler “Chemie der Pflanzenschutz−and Schadlingsbekampfungsmittel”, Chemistry of Crop Protection Compositions and Pesticides, vol. 2, Springer Verlag, 1970, p. 401−412」(これの開示内容は、参照により本明細書中に組み入れる)に記載されている。
代表的な植物ホルモンとしては、さらに、以下のものも挙げることができる:サイトカイニン類、例えば、ゼアチン、キネチン、チジアズロン又はベンジルアミノプリン、アブシシン酸、ABA阻害物質、例えば、アミノトリアゾール、エチレン、エチレン−代替物、例えば、1−プロペン、エチレンの競合的阻害薬、例えば、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、又は、エチレン遮断薬、例えば、ノルボルナジエン。
一実施形態では、本明細書中で提供されている組成物は、少なくとも1種類の植物強化剤(iii)を、潅水が低減された状況下において植物の成長を実現するのに有効な量で含んでいる。一実施形態では、本明細書中で提供されている組成物は、少なくとも1種類の植物強化剤(iii)を、組成物の総量1リットル当たり、約5活性グラム〜約500活性グラム〔例えば、組成物の総量1リットル当たり、約10活性グラム〜約250活性グラム、組成物の総量1リットル当たり、約20活性グラム〜約150活性グラム、組成物の総量1リットル当たり、約50活性グラム〜約100活性グラム、又は、組成物の総量1リットル当たり、約60活性グラム〜約80活性グラム〕の範囲内の濃度で含んでいる。
一実施形態では、本明細書中で提供されている組成物は、約16%〜約18%(w/w)の亜リン酸を含んでいる。
I(D).植物成長調節剤
本明細書中で提供されている組成物は、少なくとも1種類の植物成長調節剤を含むことができる。本明細書中で使用される場合、用語「植物成長調節剤」は、成長若しくは成熟の速度を加速するか若しくは遅延させる、又は、植物の挙動を改変させる、全ての作用剤を示している。植物成長調節剤には、例えば、植物栄養素、植物接種源及び土壌改良材も包含される。
本発明組成物中に含ませることができる植物成長調節剤としては、例えば、I型及び/又はII型の植物成長抑制剤(PGR)などがある。PGRは、成長を阻害又は抑制する方法に基づいて、2つのグループ(I型及びII型)に分けられる。どのような特定の理論にも拘束されることは望まないが、I型PGRは、主に、茎葉部で吸収されて分裂組織領域における細胞の分裂及び分化を阻害すると考えられている。それらは、栄養成長の阻害薬であり、種子頭(seedhead)の発育を阻害する。それらの成長阻害は、急速であり、施用量に応じて、4〜10日以内で生じ、3〜4週間持続する。メフルイジド、クロルフルレロール及びマレイン酸ヒドラジドは、成長における有糸分裂を阻害するI型PGRの例である。別のI型PGRは、アミノ酸又は有機酸の生合成を妨害することによって植物の成長を阻害する。本発明組成物中に含ませることが可能なI型PGRの別の例は、グリホセート、イミダゾリノン類、スルホニル尿素類、セトキシジム及びフルアジホップである。
どのような特定の理論にも拘束されることは望まないが、II型PGRは、一般に、根で吸収されて、ジベレリン酸(これは、細胞伸長に関与するホルモンである)の生合成を妨害することによって成長を抑制すると考えられている。II型PGRは、成長抑制応答が比較的緩慢であるが、それらの持続期間は、同様に施用量に応じて、通常、4〜7週間である。II型PGRは、種子頭の発育には殆ど影響を及ぼさず、小型の植物が得られる。パクロブトラゾール、フルルプリミドール、トリネキサパック−エチル及びフェナリモールは、本発明組成物中に含ませることが可能なII型PGRの例である。
本発明組成物中に含ませることができる植物成長調節剤としては、例えば、ジベレリン生合成の別の阻害薬などもある。どのような特定の理論にも拘束されることは望まないが、そのような既知阻害薬の少なくとも4種類の異なった型が存在しており、それらは全て、本発明組成物中に含ませることが可能である。ジベレリン生合成の阻害薬の1つの型は、オニウム化合物(例えば、クロルメコートクロリド、メピコートクロリド、クロルホニウム、及び、AMO−1618)であり、これらは、ジベレリン代謝の初期段階に関与しているシクラーゼコパリル−ジホスフェートシンターゼ及びent−カウレンシンターゼをブロックする。ジベレリン生合成の阻害薬の第2の型は、N含有ヘテロ環を有する化合物(例えば、アンシミドール、フルルプリミドール、テトシクラシス、パクロブトラゾール、ウニコナゾール−P、及び、イナベンフィド)である。これらの阻害薬は、チトクロームP450依存性モノオキシゲナーゼをブロックし、それによって、ent−カウレンが酸化されてent−カウレン酸となるのを阻害する。ジベレリン生合成の阻害薬の第3の型は、ジベレリン形成の後期段階を触媒するジオキシゲナーゼの補基質である2−オキソグルタル酸の構造的模倣物である。それらの構造的模倣物としては、シクロヘキサジオン類(cylcyclohexanediones)(例えば、プロヘキサジオン−Ca及びトリネキサパック−エチル及びダミノジッド)などがあり、これらは、3β−ヒドロキシ化をブロックし、それによって、不活性前駆物質からの高活性ジベレリンの形成を阻害する。ジベレリン生合成の阻害薬の第4の型は、16,17−ジヒドロ−GA及び関連する構造である。この型の阻害薬は、おそらく、ジベレリン形成の後期段階を触媒するジオキシゲナーゼのジベレリン前駆物質基質を模倣している。
本発明組成物中に含ませることができる別の植物成長調節剤としては、例えば、植物体内のステロール生合成を阻害する化合物などがある。ステロール生合成の代表的な阻害薬としては、2’−イソプロピル−4’−(トリメチルアンモニウムクロリド)−5−メチルフェニルピペリジンカルボキシレート、β−クロロエチルトリメチルアンモニウムクロリド及びトリブチル−2、4−ジクロロベンジルホスホニウムクロリドなどを挙げることができる。本発明組成物中に含ませることが可能な、植物体内のステロール生合成の別の阻害薬は、例えば、「Burden, R. et al, “Inhibitors of sterol biosynthesis and growth in plants and fungi”, Phvtochemistry, 28(7):1791−1804(1989)」(これの開示内容は、参照により本明細書中に組み入れる)に記載されている。
一実施形態では、本明細書中で提供されている組成物は、少なくとも1種類の植物成長調節剤(iv)を、潅水が低減された状況下において植物の成長を実現するのに有効な量で含んでいる。一実施形態では、本明細書中で提供されている組成物は、少なくとも1種類の植物成長調節剤(iv)を、組成物の総量1リットル当たり、約5活性グラム〜約500活性グラム〔例えば、組成物の総量1リットル当たり、約10活性グラム〜約250活性グラム、組成物の総量1リットル当たり、約20活性グラム〜約150活性グラム、組成物の総量1リットル当たり、約50活性グラム〜約100活性グラム、又は、組成物の総量1リットル当たり、約60活性グラム〜約80活性グラム〕の範囲内の濃度で含んでいる。
一実施形態では、本明細書中で提供されている組成物は、トリネキサパック−エチルの1ガロン当たり、約1.0ポンド(lb)の活性成分を含んでいる。
I(E).アジュバント、担体、分散剤
本明細書中で提供されている組成物は、場合により、植物用製剤において慣習的に使用されているアジュバント、添加剤、担体、分散剤及び/又は製剤助剤を含むことができる。
用語「担体」は、本明細書中で使用される場合、当該組成物の活性成分と関連されることができ、処理対象の土壌、植物又は植物の部分への施用に関与する天然又は合成であり得る有機物質又は無機物質を意味する。この担体は、一般に、不活性であり、そして、農業上許容されるべきであり、特に、意図された芝草又は処理された芝草に対して許容されるべきである。該担体は、固体(例えば、クレー、シリケート、シリカ、樹脂、蝋及び肥料など)又は液体(例えば、水、アルコール、ケトン、油性溶媒、飽和又は不飽和の炭化水素、塩素化炭化水素及び液化石油ガスなど)であり得る。
多くの種類の場合による添加剤の中で、本発明組成物中で使用するのに適しているものとしては、界面活性剤並びに別の成分、例えば、分散剤、固着剤、消泡剤、凍結防止剤、染料、増粘剤、接着剤、保護コロイド、浸透剤、安定化剤、金属イオン封鎖剤、抗凝集剤、腐食防止剤、顔料(本発明の目的のための活性成分として意図された顔料以外のもの)及びポリマーなどを挙げることができる。
さらに一般的に、本発明の組成物には、作物保護の技術分野及び園芸における有害生物防除処理の技術分野において知られている固体又は液体の全ての種類の添加剤を含ませることができる。
該界面活性剤は、乳化剤又は湿潤剤のタイプの界面活性剤であることができ、また、イオン性又は非イオン性であることが可能である。可能な界面活性剤は、以下のものである:ポリアクリル酸又はリグノスルホン酸の塩;フェノールスルホン酸又はナフタレンスルホン酸の塩;エチレンオキシドと脂肪アルコールの重縮合物又はエチレンオキシドと脂肪酸の重縮合物又はエチレンオキシドと脂肪アミンの重縮合物又はエチレンオキシドと置換されているフェノール(特に、アルキルフェノール又はアリールフェノール)の重縮合物;スルホコハク酸のエステル塩;タウリン誘導体(例えば、アルキルタウレート);リン酸エステル;又は、アルコール又はポリオキシエチル化フェノールのエステル。噴霧用の媒体が水である場合、該活性成分が水溶性でなければ、一般に、少なくとも1種類の界面活性剤を使用する。
本発明の範囲内において、散粉性粉末剤、顆粒剤、溶液剤、乳剤、エマルション剤、懸濁液剤及びエーロゾル剤も意図されている。組成物は、水和剤として製剤することが可能であり、そして、固体支持体、湿潤剤、分散剤及び1種類以上の安定化剤並びに/又は別の添加剤(例えば、浸透剤、接着剤若しくは抗凝集剤、又は、着色剤)に加えて活性成分を含有するように調製することができる。水和剤(散布可能な粉末剤)は、活性物質の他に、希釈剤又は不活性物質に加えて、イオン性又は非イオン性の界面活性剤(湿潤剤、分散剤)(例えば、ポリオキシエチル化アルキルフェノール、ポリエトキシ化脂肪アルコール又はポリエトキシ化脂肪アミン、アルカンスルホネート又はアルキルベンゼンスルホネート、リグノスルホン酸ナトリウム、2,2’−ジナフチルメタン−6,6’−ジスルホン酸ナトリウム、ジブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム、又は、ナトリウムオレイルメチルタウリド)も含んでいる、水中で均質に分散される製品である。本発明による組成物には、他の成分(例えば、保護コロイド、接着剤又は増粘剤、チキソトロープ剤、安定化剤又は金属イオン封鎖剤)及び殺有害生物特性を有することが知られている別の活性物質(特に、特定の殺菌剤、殺ダニ剤、及び、殺虫剤)も含ませることができる。
これらの個々の製剤型は、原則として知られており、そして、例えば、以下のものに記載されている:Winnacker−Kuchler “Chemische Technologie”[Chemical engineering], Volume 7, C. Hauser Verlag Munich, 4th Edition, 1986;van Valkenburg, “Pesticide Formulations”, Marcel Dekker N.Y., 1973;K. Martens, “Spray Drying Handbook”, 3rd Ed. 1979, G. Goodwin Ltd. London。
不活性物質、界面活性剤、溶媒及び別の添加剤などの製剤助剤も知られており、そして、例えば、以下のものに記載されている:Watkins, “Handbook of Insecticide Dust Diluents and Carriers”, 2nd Ed., Darland Books, Caldwell N.J.;H. v. Olphen, “Introduction to Clay Colloid Chemistry”, 2nd Ed., J. Wiley & Sons, N.Y.;Marsden, “Solvents Guide”, 2nd Ed., Interscience, N.Y. 1950;McCutcheon’s, “Detergents and Emulsifiers Annual”, MC Publ. Corp., Ridegewood N.J.;Sisley and Wood, “Encyclopedia of Surface Active Agents”, Chem. Publ. Co. Inc., N.Y. 1964;Schonfeldt, “Grenzflachenaktive Athylenoxidaddukte” Surface−active ethylene oxide adducts, Wiss. Verlagsgesellschaft, Stuttgart 1976, Winnacker−Kuchler, “Chemische Technologie”, Volume 7, C. Hauser Verlag Munich, 4th Edition 1986。
これらの製剤に基づいて、殺有害生物活性性物質(例えば、除草剤、殺菌剤、又は、殺虫剤)、肥料及び/又は成長調節剤との組合せも、例えば、レディーミックス又はタンクミックスの形態で、調製することができる。
本発明の組成物は、乳剤〔例えば、該活性物質を有機溶媒(例えば、ブタノール、シクロヘキサノン、ジメチルホルムアミド、キシレン又は比較的沸点が高い芳香族物質若しくは炭化水素)に溶解させ、イオン性又は非イオン性の1種類以上の界面活性剤(乳化剤)を添加することによって調製される濃厚物〕として製剤することができる。使用し得る乳化剤の例は、以下のものである:アルキルアリールスルホン酸のカルシウム塩、例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム、又は、非イオン性乳化剤、例えば、脂肪酸ポリグリコールエステル、アルキルアリールポリグリコールエーテル、脂肪族アルコールポリグリコールエーテル、プロピレンオキシド/エチレンオキシド縮合物、アルキルポリエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、又は、ポリオキシエチレンソルビトールエステル。
本発明の組成物は、粉剤〔例えば、該活性化合物を微粉化された固形物質(例えば、タルク、自然粘土、例えば、カオリン、ベントナイト及び葉ろう石、又は、珪藻土)と一緒に粉砕することによって得られる粉剤〕として製剤することができる。
本発明の組成物は、顆粒剤〔例えば、顆粒状の吸着性不活性物質の表面上に該活性物質を噴霧することによって、又は、担体(例えば、砂、カオリナイト又は顆粒状の不活性物質)の表面上に結合剤(例えば、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム又は鉱油)を用いて活性物質濃厚物を塗布することによって、調製される顆粒剤〕として製剤することができる。さらにまた、肥料顆粒を製造するために使用される慣習的な方法で(必用に応じて、肥料との混合物として)、適切な活性物質を造粒することも可能である。一般に、顆粒水和剤は、噴霧乾燥、流動床造粒、ディスク造粒、高速ミキサーを用いた混合及び固形不活性物質を用いない押出などの方法によって調製する。
一般に、該農薬調製物は、0.1〜99重量%(特に、2〜95重量%)のタイプA及び/又はBの活性物質を含有し、製剤の型に応じて、以下の濃度が慣習的である。水和剤中の該活性物質の濃度は、例えば、約10〜95重量%であり、100重量%までの残余は、慣習的な製剤成分からなる。乳剤の場合は、該活性物質の濃度は、例えば、5〜80重量%であり得る。散布可能濃厚物は、約2〜約50重量%の活性物質を含む。粉剤の形態にある製剤は、殆どの場合、5〜20重量%の活性物質を含み、散布可能溶液剤、約0.2〜25重量%の活性物質を含む。
顆粒剤(例えば、分散性粒剤)の場合、該活性物質の含有量は、その活性化合物が液体形態で存在しているか又は固体形態で存在しているかに部分的に依存し、及び、どのような造粒助剤及び増量剤が使用されているかに部分的に左右される。一般に、顆粒水和剤の場合は、活性物質の含有量は、10〜90重量%である。
さらに、活性物質の上記製剤は、適切な場合には、慣習的な接着剤、湿潤剤、分散剤、乳化剤、防腐剤、凍結防止剤、溶媒、増量剤、着色剤、担体、消泡剤、蒸発抑制剤、pH調節剤又は粘度調節剤も含有し得る。
使用するために、市販されている形態で存在している製剤は、場合により、慣習的な方法で、例えば、水和剤、乳剤、分散液剤及び顆粒水和剤の場合には水を用いて、希釈する。粉剤、固形粒剤、ばらまき用粒剤及び散布可能溶液剤の形態にある調製物は、通常、別の不活性物質と一緒に使用する前にさらに希釈することはない。
本発明による活性化合物組合せは、それらの特定の物理的及び/又は化学的特性に応じて、溶液剤、エマルション剤、懸濁液剤、粉末剤(powders)、粉剤(dusts)、泡剤(foams)、ペースト剤、可溶性粉末剤(soluble powders)、粒剤、エーロゾル剤、サスポエマルション製剤、活性化合物を含浸させた天然物質及び合成物質、ポリマー物質及び種子用コーティング組成物中にマイクロカプセル化したもの、並びに、ULV冷煙霧製剤(cool fogging formulation)及びULV温煙霧製剤(warm fogging formulation)などの慣習的な製剤に変換することができる。
これらの製剤は、既知方法で、例えば、場合により界面活性剤(即ち、乳化剤及び/又は分散剤及び/又は泡形成剤)を使用して、上記活性化合物又は活性化合物組合せを増量剤(即ち、液体溶媒、加圧下の液化ガス及び/又は固体担体)と混合させることにより、製造する。
使用する増量剤が水である場合、例えば有機溶媒を、補助溶媒として使用することもできる。本質的に、適切な液体溶媒は以下のものである:芳香族化合物、例えば、キシレン、トルエン又はアルキルナフタレン類、塩素化芳香族化合物又は塩素化脂肪族炭化水素、例えば、クロロベンゼン類、クロロエチレン類又は塩化メチレン、脂肪族炭化水素、例えば、シクロヘキサン又はパラフィン類、例えば、石油留分、鉱油及び植物油、アルコール類、例えば、ブタノール又はグリコールとそれらのエーテル及びエステル、ケトン類、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン又はシクロヘキサノン、強極性溶媒、例えば、ジメチルホルムアミド及びジメチルスルホキシド、又は、水。
液化したガス増量剤又は担体は、大気圧下、標準温度では気体である液体、例えば、エーロゾルの噴射剤、例えば、ブタン、プロパン、窒素及び二酸化炭素などを意味するものと理解される。
適切な固体担体は、例えば、アンモニウム塩、及び、粉砕された天然鉱物、例えば、カオリン、クレー、タルク、チョーク、石英、アタパルジャイト、モンモリロナイト又はケイ藻土、及び、粉砕された合成鉱物、例えば、微粉化シリカ、アルミナ及びシリケートなどである。粒剤に適した固体担体は、例えば、粉砕して分別した天然石、例えば、方解石、大理石、軽石、海泡石及び苦灰石、又は、無機及び有機の粗挽き粉からなる合成顆粒、並びに、有機材料(例えば、おがくず、ココナッツ殻、トウモロコシ穂軸及びタバコの葉柄など)からなる顆粒などである。適切な乳化剤及び/又は泡形成剤は、例えば、非イオン性及びアニオン性の乳化剤、例えば、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル類、例えば、アルキルアリールポリグリコールエーテル類、アルキルスルホネート類、アルキルスルフェート類、アリールスルホネート類、又は、タンパク質加水分解産物などである。適切な分散剤は、例えば、リグノスルファイト廃液及びメチルセルロースなどである。
上記製剤において、粘着付与剤、例えば、カルボキシメチルセルロース、粉末又は顆粒又はラテックスの形態にある天然ポリマー及び合成ポリマー、例えば、アラビアゴム、ポリビニルアルコール及びポリ酢酸ビニル、又は、天然のリン脂質、例えば、セファリン及びレシチン、並びに、合成リン脂質などを使用することができる。別の可能な添加剤は、鉱油及び植物油である。
本発明の組成物は、それだけで、又は、それらの製剤の形態で、又は、その製剤の形態から調製された使用形態として、例えば、即時使用可能な(ready−to−use)溶液剤、乳剤、エマルション剤、懸濁液剤、水和剤、可溶性粉末剤、粉剤及び顆粒剤として、使用することができる。それらは、慣習的な方法で、例えば、給水(潅注(drenching))、点滴潅漑、散布、噴霧、ばらまき、散粉、泡状化、塗布、拡散(spreading−on)などによって、及び、乾燥種子処理用の粉末として、種子処理用の溶液として、種子処理用の水溶性粉末として、スラリー処理用の水溶性粉末として、又は、被覆することなどによって、使用する。
II.組成物の製剤
本発明の組成物は、適切な場合には別の活性物質、添加剤及び/又は慣習的な製剤助剤と一緒に、活性成分の混合物として製剤することが可能であり(該組成物は、次いで、水で希釈した後、慣習的な方法で施用される)、さらにまた、別々に製剤された若しくは部分的に別々に製剤された成分を一緒に水で希釈することによって所謂タンクミックスとして製剤することも可能である。
本発明の組成物は、広く使われている生物学的及び/又は物理化学的パラメータに応じて、種々の方法で製剤することが可能である。以下のものは、一般的に可能な製剤の例である:水和剤(WP)、乳剤(EC)、水溶液剤(SL)、懸濁製剤(SC)、エマルション剤(EW)、例えば、水中油型エマルション剤及び油中水型エマルション剤、散布可能な溶液剤若しくはエマルション剤、油性若しくは水性の分散液剤、サスポエマルション製剤、粉剤(DP)、種子粉衣材料、土壌施用用又はばらまき用の顆粒剤、又は、顆粒水和剤(WG)、ULV製剤、マイクロカプセル剤、又は、蝋剤。
III.相乗性組成物
一実施形態では、本発明の組成物は、相乗効果を付与し、相乗効果を促進し、及び/又は、相乗効果をもたらす。その相乗効果は、当該活性成分を一緒に施用したときに観察されるが、分割施用(splitting)した場合にも観察され得る。別の可能性は、当該活性成分を数回に分けて施用すること(体系施用(sequential application))、例えば、発生前施用とその後の発生後施用、又は、発生後初期施用(early post−emergence application)とその後の発生後中期若しくは発生後後期における施用である。一実施形態では、当該組成物の活性成分は、適切な場合には何回かに分けて、同時に施用する。しかしながら、個々の活性成分を時差施用(staggered application)することも可能であり、そして、それは、個々の場合において、有利であり得る。別の作物保護剤(例えば、殺菌剤、殺虫剤及び殺ダニ剤など)並びに/又は種々の助剤、アジュバント及び/若しくは肥料の施用も、この体系施用に組み込むことが可能である。
上記相乗効果によって、個々の活性成分の施用量を低減させることが可能となり、同じ施用量を用いて潅水が低減された状況下でさらに一層改善することが可能となり、施用期間を拡大し及び/又は必要とされる個々の施用の回数を低減させることが可能となり、並びに、結果として、使用者に関しては、植物の質、密度、色及び/又は植物細胞膨張性を改善する方法において経済的に及び生態学的により有利な組成物を使用することが可能となる。
例として、本発明による、(i)+(ii)+(iii)の組合せ、又は、(i)+(ii)+(iv)の組合せ、又は、(i)+(ii)+(iii)+(iv)の組合せ、又は、(iii)+(i)の組合せ、又は、(iii)+(ii)の組合せによって、個々の活性物質(i)、(ii)、(iii)又は(iv)を独立して施用した場合に達成され得る効果を予想外にはるかに超える相乗的に増大された効果を達成することが可能となる。
驚くべきことに、本発明による組合せの、植物の質、密度、色又は植物細胞膨張性を改善する能力は、個々の活性化合物の活性の総和よりも、又は、2種類の成分の既知混合物の活性よりも、著しく高い。かくして、予測できない真の相乗効果が存在しており、活性の単なる相加的なものではない。
本発明による活性化合物組合せの中の活性化合物が特定の重量比で存在している場合、その相乗効果は特に顕著である。しかしながら、該活性化合物組合せの中の活性化合物の重量比は、比較的広い範囲内で変えることができる。
IV.処理対象植物
本明細書中で提供されている組成物は、潅水が低減された状況下で植物を栽培するために使用することができる。本明細書中で提供されている組成物は、さらにまた、植物の質、密度、色及び/又は植物細胞膨張性を改善するためにも使用することができる。一実施形態では、組成物は、潅水が低減された状況の前に又は間に、植物に対して施用することができる。
本発明に従って、全ての植物及び植物の部分を処理することができる。本明細書中で使用される場合、用語「植物」は、望ましい及び望ましくない野生植物又は作物植物(自然発生した作物植物を包含する)などの全ての植物及び植物個体群を意味するものと理解される。植物には、イネ科植物(例えば、芝草)、樹木、観賞植物及び園芸野菜が包含される。
本明細書中で提供されている組成物は、園芸、プランテーション、都市林、芝生、庭園(landscape)、ゴルフコース、競技場、公園及び商業地域で使用されている植物に施用することができる。
適切な目標作物としては、以下のものを挙げることができる:穀類、例えば、コムギ、オオムギ、ライムギ、エンバク、イネ、トウモロコシ又はソルガム;ビート、例えば、テンサイ又は飼料用ビート;果実、例えば、仁果、核果又は小果樹、例えば、リンゴ、西洋ナシ、プラム、モモ、アーモンド、サクラの木又はベリー類、例えば、イチゴ、ラズベリー又はクロイチゴ;マメ科植物、例えば、インゲンマメ、ヒラマメ、エンドウ又はダイズ;油料作物、例えば、ナタネ、カラシナ、ケシ、オリーブ、ヒマワリ、ココナツ、ヒマ、カカオマメ又はラッカセイ;ウリ科植物、例えば、カボチャ、キュウリ又はメロン;繊維植物、例えば、ワタ、アマ、アサ又はジュート;柑橘類果実、例えば、オレンジ、レモン、グレープフルーツ又はタンジェリン;野菜、例えば、ホウレンソウ、レタス、アスパラガス、キャベツ、ニンジン、タマネギ、トマト、ジャガイモ又はピーマン;クスノキ科、例えば、アボカド、クスノキ属(Cinnamonium)又はショウノウ;並びに、さらに、タバコ、堅果、コーヒー、ナス、サトウキビ、茶、コショウ、ブドウの木、ホップ、バナナ類(plantain family)、ラテックス植物、及び、観賞植物。
本発明に従って処理することが可能な植物としては、以下のものを挙げることができる: ワタ、アマ、ブドウの木、果実、野菜、例えば、バラ科各種(Rosaceae sp.)(例えば、仁果、例えば、リンゴ及びナシ、さらに、核果、例えば、アンズ、サクラの木、アーモンド及びモモ、並びに、小果樹、例えば、イチゴ)、リベシオイダエ科各種(Ribesioidae sp.)、クルミ科各種(Juglandaceae sp.)、カバノキ科各種(Betulaceae sp.)、ウルシ科各種(Anacardiaceae sp.)、ブナ科各種(Fagaceae sp.)、クワ科各種(Moraceae sp.)、モクセイ科各種(Oleaceae sp.)、マタタビ科各種(Actinidaceae sp.)、クスノキ科各種(Lauraceae sp.)、バショウ科各種(Musaceae sp.)(例えば、バナナ植物及びバナナプランテーション)、アカネ科各種(Rubiaceae sp.)(例えば、コーヒー)、ツバキ科各種(Theaceae sp.)、アオギリ科各種(Sterculiceae sp.)、ミカン科各種(Rutaceae sp.)(例えば、レモン、オレンジ及びグレープフルーツ)、ナス科各種(Solanaceae sp.)(例えば、トマト)、ユリ科各種(Liliaceae sp.)、キク科各種(Asleraceae sp.)(例えば、レタス)、セリ科各種(Umbelliferae sp.)、アブラナ科各種(Cruciferae sp.)、アカザ科各種(Chenopodiaceae sp.)、ウリ科各種(Cucurbitaceae sp.)(例えば、キュウリ)、ネギ科各種(Alliaceae sp.)(例えば、リーキ、タマネギ)、マメ科各種(Papilionaceue sp.)(例えば、エンドウ); 主要作物植物、例えば、イネ科各種(Gramineae sp.)(例えば、トウモロコシ、芝、禾穀類、例えば、コムギ、ライムギ、イネ、オオムギ、エンバク、アワ及びライコムギ)、キク科各種(Asteraceae sp.)(例えば、ヒマワリ)、アブラナ科各種(Brassicaceae sp.)(例えば、白キャベツ、赤キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、芽キャベツ、タイサイ、コールラビ、ラディッシュ、ナタネ、カラシナ、セイヨウワサビ、及び、コショウソウ)、マメ科各種(Fabacae sp.)(例えば、インゲンマメ、ピーナッツ)、マメ科各種(Papilionaceae sp.)(例えば、ダイズ)、ナス科各種(Solanaceae sp.)(例えば、ジャガイモ)、アカザ科各種(Chenopmliaceae sp.)(例えば、テンサイ、飼料ビート、フダンソウ、ビートルート); 庭及び森林の中の有用な植物及び観賞植物;及び、いずれの場合にも、これら植物のそれぞれの遺伝子組み換えが行われたタイプ。
用語「植物」は、慣習的な育種方法又は遺伝子工学の結果としてブロモキシニルの様な除草剤又は数種類の除草剤〔例えば、HPPD阻害薬、ALS阻害薬、例えば、プリミスルフロン、プロスルフロン及びトリフロキシスルフロン、EPSPS(5−エノール−ピルビルシキミ酸−3−リン酸シンターゼ)阻害薬、GS(グルタミンシンターゼ)阻害薬〕に対して耐性にされた植物も包含するものと理解される。慣習的な育種法(突然変異誘発)によってイミダゾリノン系(例えば、イマザモックス)に対して耐性にされた作物植物の例は、ClearfieldTM夏ナタネ(カノーラ)である。遺伝子工学法によって除草剤又は数種類の除草剤に対して耐性にされた作物植物の例としては、RoundupReadyTM及びLibertyLinkTMの商品名で市販されているグリホセート及びグルホシネートに対して抵抗性を示すトウモロコシ品種などがある。
用語「植物」は、選択的に作用する1種類以上の毒素(例えば、毒素を生成する細菌、特に、バシルス(Bacillus)属の細菌から知られている毒素)を合成することができるように組換えDNA技術を使用して形質転換された植物も包含するものと理解される。
V.土壌、植物及び植物の部分辺への組成物の施用
本発明の組成物は、潅水が低減された状況下において治療的又は防護的にコントロールするために使用することができる。かくして、本発明の組成物は、潅水が低減される一時的又は持続的な期間が予期される前に、植物及び/又は土壌に施用することができる。さらにまた、本発明の組成物は、潅水が低減される一時的又は持続的な期間の間にも、植物及び/又は土壌に施用することができる。
本発明の組成物は、種子、植物若しくは植物の部分及び/若しくは果実又はそこで植物が成育する土壌に、施用することができる。例えば、本発明の組成物は、そのような植物の果実、花、茎葉部、茎、塊茎又は根に施用することができる。
植物の部分は、枝条、葉、花及び根などの、植物の地上及び地下の全ての部分及び全ての器官を意味するものと理解され、その例としては、葉、針状葉、茎、幹、花、子実体、果実、種子、根、塊茎及び根茎などを挙げることができる。植物の部分には、さらに、収穫された植物、並びに、栄養繁殖器官及び生殖繁殖器官(vegetative and generative propagation material)、例えば、実生、塊茎、根茎、挿木(cutting)及び種子なども包含される。
本発明の組成物は、植物、植物の部分、植物の種子又は耕作地(圃場の土壌)に対して施用することが可能であり、好ましくは、緑色の植物及び植物の部分に対して、並びに、適切な場合には、付加的に、圃場の土壌に対して、施用する。
一実施形態では、本発明の組成物は、茎葉散布として施用する。一実施形態では、本発明の組成物は、芝生の成育段階に応じて、茎葉部を適切に被覆するのに充分な体積の水を用いて施用する。
V(A).芝草
本発明は、芝生又は別の観賞用に使用されるもの(例えば、芝草)及び食料として使用されるもの又はヒト若しくは動物が消費するための穀類を産生させるために使用されるものを包含する、全てのイネ科植物に対して実施することができる。一部のイネ科植物(例えば、ライグラス)は、食料用と審美的な目的のための両方に使用することができる。
一実施形態では、本発明の組成物は、芝草に対して施用し、ここで、芝草は、典型的には、寒地型芝草と暖地型芝草として特徴付けられる。本発明の組成物は、暖地型芝草と寒地型芝草のいずれに対しても施用することができる。
上記組成物を使用することが可能な芝生の種類としては、以下のものを挙げることができる:クリーピングベントグラス、コロニアルベントグラス、アニュアルブルーグラス、イネ科植物の別のイチゴツナギ属各種(Poa species)、バーミューダグラス、ライグラス、並びに、ゴルフコース、競技場、商業用レクリエーション地域及び芝生農場(sod farm)における別の一般的なイネ科植物。
寒地型芝草の例は、以下のものである:ブルーグラス類(Poa spp.)、例えば、ケンタッキーブルーグラス(Poa pratensis L.)、ラフブルーグラス(Poa trivialis L.)、カナダブルーグラス(Poa compressa L.)、アニュアルブルーグラス(Poa annua L.)、アップランドブルーグラス(Poa glaucantha Gaudin)、ウッドブルーグラス(Poa nemoralis L.)、及び、バルバスブルーグラス(Poa bulbosa L.);ベントグラス類及びレッドトップ(Agrostis spp.)、例えば、クリーピングベントグラス(Agrostis palustris Huds.)、コロニアルベントグラス(Agrostis tenuis Sibth.)、ベルベットベントグラス(Agrostis canina L.)、サウスジャーマンミックスドベントグラス(Agrostis spp.;これは、以下のものを含んでいる:Agrostis tenius Sibth.、Agrostis canina L.、及び、Agrostis palustris Huds.)、及び、レッドトップ(Agrostis alba L.);フェスキュー類(Festucu spp.)、例えば、レッドフェスキュー(Festuca rubra L. spp. rubra)、クリーピングフェスキュー(Festuca rubra L.)、チューイングフェスキュー(Festuca rubra commutata Gaud.)、シープフェスキュー(Festuca ovina L.)、ハードフェスキュー(Festuca longifolia Thuill)、ヘアフェスキュー(Festucu capillata Lam.)、トールフェスキュー(Festuca arundinacea Schreb.)、メドーフェスキュー(Festuca elanor L.);ライグラス類(Lolium spp.)、例えば、アニュアルライグラス(Lolium multiflorum Lam.)、ペレニアルライグラス(Lolium perenne L.)、イタリアンライグラス(Lolium multiflorum Lam.);並びに、ウィートグラス類(Agropyron spp.)、例えば、フェアウェイウィートグラス(Agropyron cristatum(L.)Gaertn.)、クレステッドウィートグラス(Agropyron desertorum(Fisch.)Schult.)、及び、ウェスタンウィートグラス(Agropyron smithii Rydb.)。別の寒地型芝草としては、以下のものを挙げることができる:ビーチグラス(Ammophila breviligulata Fern.)、スムーズブロムグラス(Bromus inermis Leyss.)、カットテイル類(cattails)、例えば、チモシー(Phleum pratense L.)、サンドカットテイル(sand cattail)(Phleum subulatum L.)、オーチャードグラス(Dactylis glomerata L.)、ウィーピングアルカリグラス(Puccinellia distans(L.)Pari.)、及び、クレステッドドッグステイル(Cynosurus cristatus L.)。
暖地型芝草の例は、以下のものである:バーミューダグラス(Cynodon spp. L. C. Rich)、ゾイシアグラス(Zoysia spp. Willd.)、セントオーグスチングラス(Stenotaphrum secundatum Walt Kuntze)、センチペドグラス(Eremochloa ophiuroides Munro Hack.)、カーペットグラス(Axonopus affinis Chase)、バヒアグラス(Paspalum notatum Flugge)、キクユグラス(Pennisetum clandestinum Hochst. ex Chiov.)、バッファローグラス(Buchloe dactyloids(Nutt.)Engelm.)、ブルーグランマ(Bouteloua gracilis(H.B.K.)Lag. ex Griffiths)、サワスズメノヒエ(seashore paspalum)(Paspalum vaginatum Swartz)、及び、アゼガヤモドキ(sideoats grama)(Bouteloua curtipendula(Michx. Torr.)。
本発明による処理に関して、一般に、寒地型芝草が好ましい。さらに好ましいのは、ブルーグラス、ベントグラス及びレッドトップ、フェスキュー並びにライグラスである。ベントグラスが最も好ましい。作物として有用なイネか植物の例としては、以下のものを挙げることができる:トウモロコシ(Zea mays)、ソルガム(Sorghum sudanense)、アメリカクサキビ(Panicum virgatum)、キビ(Panicum miliaceum)、イネ(Oryza spp.)、コムギ(Triticum spp.)、エンバク(Avena spp.)、オオムギ(Hordeum spp.)、及び、ライムギ(Secale cereale)。
上記組成物は、健康な芝生又は病害に罹患した芝生に施用することができる。潅水が低減された状況となる前に芝生に予防的に施用することは、水ストレスの低減おいて、並びに、芝生の質、密度、色及び/又は植物細胞膨張性の改善において、有用であり得る。どのような特定の理論にも制限されるものではないが、本発明の組成物を芝生に施用することは、芝生の1種類以上の病害(例えば、ダラースポット、ブラウンパッチ、炭疽病、灰斑病、並びに、ゴルフコース、競技場及び芝生農場の病害)の治療において有用であり得る。上記組成物は、さらにまた、夏期の水が低減された状況の間に芝生の質、密度、色及び/又は植物細胞膨張性を改善するのにも有用であり得る。
寒地型イネ科植物(例えば、トールフェスキュー、ブルーグラス、及び、ベントグラス)は、夏の暑さと夏枯れの間に損傷を受ける傾向にあり、その結果、夏期に根量が低減される。驚くべきことに、本発明の組成物で処理された芝生は、植物のストレスを軽減することによって夏期ストレス中に芝生の質を保持し、誘発された全身抵抗性(system resistance)によって病害抵抗性を向上させ、及び、日射の有害な効果から植物を保護するということが見いだされた。
春季及び秋期の間に不充分な日光の効果によって影響を受けた暖地型イネ科植物(例えば、バーミューダグラス、及び、ゾイシアグラス)は、クロロフィルを失って早期に老化する傾向を有する。驚くべきことに、本発明の組成物で処理することによって、早春の緑化を促進する植物の成長、芝生の補充(turf fill−in)及び秋期における芝生の延長された質に対する悪影響が低減されるということが見いだされた。
V(B).施用量
本発明の組成物を使用する場合、施用量は、施用の種類に応じて、比較的広い範囲内で変えることができる。植物の部分の処理では、組成物の施用量は、一般に、0.1〜10000g/ha、好ましくは、10〜1000g/haである。種子の処理では、該組成物の施用量は、一般に、0.001〜50g/kg種子、好ましくは、0.01〜10g/kg種子である。土壌の処理では、該組成物の施用量は、一般に、0.1〜10000g/ha、好ましくは、1〜5000g/haである。
さらなる実施形態では、該組成物は、1〜100ガロン/エーカー、又は、1〜50ガロン/エーカー、又は、1〜10ガロン/エーカー、又は、1〜5ガロン/エーカー、又は、1〜4ガロン/エーカー、又は、1〜3ガロン/エーカー、又は、2〜10ガロン/エーカー、又は、2〜5ガロン/エーカー、又は、2〜4ガロン/エーカー、又は、2〜3ガロン/エーカーで、施用することができる。
別の実施形態では、該組成物は、1〜100ガロン/1000平方フィート、又は、1〜50ガロン/1000平方フィート、又は、1〜10ガロン/1000平方フィート、又は、1〜5ガロン/1000平方フィート、又は、約1〜2ガロン/1000平方フィートで、施用することができる。
別の実施形態では、該組成物は、1〜100オンス/1000平方フィート、又は、1〜50オンス/1000平方フィート、又は、1〜10オンス/1000平方フィート、又は、1〜6オンス/1000平方フィートで、施用することができる。
該組成物の成分は、同時に又は順次に、施用することができる。本発明組成物の成分を同時には施用しない実施形態では、各成分の施用量は、その成分及び施用の種類に依存する。
酸化防止剤(例えば、N’,N’−ジホルミル尿素)は、標的領域に対して、0.001〜10キログラム/ヘクタール(kg/ha)、好ましくは、0.01〜3.5kg/ha、さらに好ましくは、0.1〜1kg/ha、最も好ましくは、0.2〜0.8kg/haの範囲内の濃度で、施用することができる。該酸化防止剤は、さらにまた、1g〜500g a.i./ha、又は、1g a.i./ha〜250g a.i./ha、又は、1〜150g a.i./ha、又は、1〜50g a.i./haの範囲内の濃度でも施用することができる。酸化防止剤は、さらにまた、0.001〜1000g a.i./100m、又は、0.01〜1000g a.i./100m、又は、0.1〜1000g a.i./100m、又は、1〜1000g a.i./100m、又は、1〜100g a.i./100m、又は、1〜10g a.i./100mの範囲内の濃度でも、施用することができる。酸化防止剤は、さらにまた、0.001ポンド a.i./ガロン〜1ポンド a.i./ガロン、又は、0.01ポンド a.i./ガロン〜1ポンド a.i./ガロン、又は、0.1ポンド a.i./ガロン〜1ポンド a.i./ガロンの範囲内の濃度でも、施用することができる。さらに、一部の実施形態では、酸化防止剤は、1〜1000g/L、又は、1〜100g/L、又は、1〜50g/L、又は、20〜40g/Lの範囲内の濃度でも、施用することができる。
植物強化剤(例えば、亜リン酸)は、標的領域に対して、0.001〜10キログラム/ヘクタール(kg/ha)、好ましくは、0.01〜3kg/ha、さらに好ましくは、0.1〜1kg/ha、最も好ましくは、0.2〜0.8kg/haの範囲内の濃度で、施用することができる。植物強化剤は、さらにまた、0.001〜1000g a.i./100m、又は、0.01〜1000g a.i./100m、又は、0.1〜1000g a.i./100m、又は、1〜1000g a.i./100m、又は、1〜100g a.i./100m、又は、1〜10g a.i./100mの範囲内の濃度でも、施用することができる。植物強化剤は、さらにまた、0.01ポンド a.i./ガロン〜10ポンド a.i./ガロン、又は、0.1ポンド a.i./ガロン〜10ポンド a.i./ガロン、又は、1ポンド a.i./ガロン〜10ポンド a.i./ガロンの範囲内の濃度でも、施用することができる。該植物強化剤は、さらにまた、1〜1000g/L、又は、100〜500g/L、又は、200〜300g/Lの範囲内の濃度でも、施用することができる。
放射線マネージャー(例えば、顔料)は、標的領域に対して、0.001〜10キログラム/ヘクタール(kg/ha)、好ましくは、0.01〜2kg/ha、さらに好ましくは、0.1〜1kg/ha、最も好ましくは、0.2〜0.8kg/haの範囲内の濃度で、施用することができる。放射線マネージャーは、さらにまた、0.001〜1000g a.i./100m、又は、0.01〜1000g a.i./100m又は、0.1〜1000g a.i./100m、又は、1〜1000g a.i./100m、又は、1〜100g a.i./100m、又は、1〜10g a.i./100mの範囲内の濃度でも、施用することができる。放射線マネージャーは、さらにまた、0.001ポンド a.i./ガロン〜1ポンド a.i./ガロン、又は、0.01ポンド a.i./ガロン〜1ポンド a.i./ガロン、又は、0.1ポンド a.i./ガロン〜1ポンド a.i./ガロンの範囲内の濃度でも、施用することができる。別の実施形態では、放射線マネージャーは、0.01mL/L〜10mL/L、又は、0.1mL/L〜10mL/L、又は、1mL/L〜10mL/Lの範囲内の濃度で、施用することができる。
植物成長調節剤(例えば、トリネキサパック−エチル、又は、本開示中に記載されているその他の植物成長調節剤のいずれも)は、0.01ポンド a.i./ガロン〜10ポンド a.i./ガロン、又は、0.1ポンド a.i./ガロン〜10ポンド a.i./ガロン、又は、1ポンド a.i./ガロン〜10ポンド a.i./ガロンの範囲内の濃度で、施用することができる。
VI.施用方法
本発明の組成物は、既知方法で施用する。一実施形態では、該組成物の成分は全て、互いに特定の比率で存在しており、そして、該組成物は、使用に際して希釈する濃厚物として製剤される。別の実施形態では、該成分は、別々に製剤し、その後、タンク内で混合させる。さらに別の実施形態では、個々の活性物質の最適な製剤中の濃厚製剤を、タンク内で水と混合させ、得られた噴霧混合物を施用する。
本発明組成物の複合製剤は、当該成分の量が既に互いに正しい比率で供されているので、施用がより容易であるという有利点を有している。さらに、該製剤中のアジュバントは、互いに最適に調和させ得るが、一方、異なる製剤のタンクミックスは、アジュバントの望ましくない組合せをもたらし得る。
噴霧処理は、40psiで約10〜約80GPAを送達するように調整されたTeejetノズルチップを備えているCOで加圧された背負い式噴霧器を用いて施用した。
植物種又は植物品種、それらの生育場所及び生育条件(土壌、気候、生育期、養分(diet))に応じて、本発明の処理により、相加効果を超える効果(「相乗効果」)も生じ得る。かくして、例えば、本発明に従って使用し得る物質及び組成物の施用量の低減及び/又は活性スペクトルの拡大及び/又は活性の増強、植物の生育の向上、高温又は低温に対する耐性の向上、渇水又は水中若しくは土壌中に含まれる塩分に対する耐性の向上、開花能力の向上、収穫の容易性の向上、促進された成熟、収穫量の増加、収穫された生産物の品質の向上及び/又は栄養価の増加、収穫された生産物の貯蔵安定性の向上及び/又は加工性の向上などが可能であり、ここで、これらは、実際に予期されるであろう効果を超える。
VII.低減された潅水
一実施形態では、本明細書中で提供されている方法及び組成物は、潅水が低減された状況下において植物を栽培することを対象とする。別の実施形態では、本明細書中で提供されている方法及び組成物は、潅水が低減された状況下において植物の質、密度、色及び/又は植物細胞膨張性を改善することを対象とする。
本明細書中で使用される場合、用語「潅水(water irrigation)」には、外的な潅水、例えば、スプリンクラー、ホース及び撒水パイプなどによる潅水が包含される。用語「潅水」には、天然の潅水、例えば、降雨、霧及び露などによる潅水も包含される。
本明細書中で使用される場合、用語「低減された潅水」には、一時的な期間又は持続的な期間の渇水が包含される。低減された潅水の期間は、約1日から約6ヶ月にまで及ぶ。例えば、低減された潅水の期間は、夏期などの季節にわたり得る。期間は、約1日から約1週間まで、約1日から約1ヶ月まで、約1ヶ月から約3ヶ月までに及び得る。低減された潅水の期間は、さらにまた、「ドライダウン」期間とも称され得る。
外的潅水の量が低減されることに加えて、潅水が低減された状況は、外気温度の上昇による暑さにも起因し得る。潅水が低減された状況は、さらにまた、一時的な及び/又は持続的な渇水様状態にも起因し得る。
低減された潅水の量は、植物のタイプ、土壌のタイプ、植物の生育場所(例えば、標高)並びに目標植物の全体的な地形及び微環境(例えば、温度)に依存する。一実施形態では、本発明の組成物で処理された植物及び/又は土壌は、潅水が少なくとも3%(例えば、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%)低減されている状況下において、改善された質、密度、色及び/又は植物細胞膨張性を示す。質、密度、色及び/又は植物細胞膨張性は、本発明の組成物で処理された植物において、処理されていない植物と比較して、特に、潅水が低減された状況下において、改善される。
一実施形態では、本発明の組成物で処理された植物及び/又は土壌は、潅水が低減された状況下において、より少ない水ストレスしか示さない。例えば、本発明の組成物で処理された植物は、より少ない灰色の葉色、より少ない葉先焼け、より少ないクロロフィル分解及びより少ない細胞溶解しか示さない。
驚くべきことに、本発明の組成物を植物に施用することによって、より健康な根が促進され、植物の渇水耐性が増強され、及び、植物の水利用が改善されるということが見いだされた。本発明の一態様は、手動による潅水の必要性の低減及び水使用の一般的な節約をもたらす。どのような特定の理論にも拘束されることは望まないが、本発明の組成物を施用された後の健康な植物の根の機能の向上がより効率的な植物栄養素の摂取をもたらすと考えられる。どのような特定の理論にも拘束されることは望まないが、本発明の組成物を施用された後の細胞膨張性の向上が植物のより健康で頑健な構造(これは、輸送によるダメージ又は機械的な損傷の影響を低減させる)をもたらすということも考えられる。
本発明の別の態様においては、本発明の組成物は、植物において全身抵抗性を誘発し、それが、植物のプロセスを改善すること及び病害に対する抵抗性を増大させることに関与している植物の代謝産物の産生をもたらす。
本発明のさらに別の態様においては、本発明の組成物は、全身殺菌剤及び植物防御機構の促進剤(booster)として作用し、これらが、芝生農場、ゴルフコース、競技場、公園、居住地及び商業用地にある芝草のピシウムブライト病及び立ち枯れ病を抑制し得る。一実施形態では、本発明の組成物は、当初の状況が病害に対して有利な場合には予防的な施用として施用し、次いで、本明細書中に記載されている間隔で繰り返し施用する。本発明の組成物は、より重度な病害の状態のもとでは、さらに多い施用量で施用することができる。
本発明のさらに別の態様においては、本発明の組成物は、芝草(例えば、芝生農場、ゴルフコース、競技場、公園、居住地及び商業用地にある芝草)に対する渇水、日射及び別の酸化的プロセスによるストレスを予防又は軽減するために使用される。一実施形態では、本発明の組成物は、悪天候条件になる前に、又は、潅水制限が強いられる前に、予防的な施用として施用し、そして、その施用を、本明細書中に記載されている間隔で繰り返す。本発明の組成物は、より厳しい渇水状態又は潅水低減のもとでは、さらに多い施用量で施用することができる。一実施形態では、本発明の組成物は、当業者にはよく知られている最良の芝生管理慣行と併せて使用する。
本発明の組成物を使用することは、以下の予期されない驚くべき有利点のうちの少なくとも1種類をもたらす:改善された渇水耐性;改善された水の利用;水道料の節約;手動による潅水の必要性の低減;夏期ストレス期間中の芝生の質の維持;植物のストレスの低減、従って、必要とされる潅水の低減;午後のシリンジング散水の低減(即ち、芝生の葉への水の少量施用);健康な根系に由来する病害抵抗性の向上;水摂取の必要性を最少化するするための植物の健康の向上;渇水ストレスに対する保護;水最適化;水の必要性の低減;より早い緑化のための芝草の休眠終了の誘発;根によるより効率的な周囲の土壌水分の摂取;潅水経費の低減;散水コストの低減;潅水の必要性の低減;及び、水の必要性がより少なく緑色のより濃い芝生。
VIII.植物の質、密度、色、低減された生長指数(Vegetative Index)
一実施形態では、本明細書中で提供されている方法及び組成物は、潅水が低減された状況下において植物を栽培することを対象とする。別の実施形態では、本明細書中で提供されている方法及び組成物は、植物の質、密度、色及び/又は植物細胞膨張性を改善することを対象とする。さらに別の実施形態では、本明細書中で提供されている方法及び組成物は、潅水が低減された状況下で実施される。
本明細書中で使用される場合、用語「植物の質」は、高温ストレス、渇水ストレス、有害生物の感染及び/又は植物枯死の大部分の徴候を示している。
本明細書中で使用される場合、用語「植物の密度」は、植物の密度(例えば、植物の生育密度)における均一性を示している。
本明細書中で使用される場合、用語「植物の色」は、目標植物の天然の色を示している。一実施形態、植物の色は緑色であり、そして、改善された植物の色は、植物の緑色のみずみずしさを意味している。
本明細書中で使用される場合、用語「RVI」は、比生長指数(ratio vegetative index)を示している。
植物の質、密度、色及び/又は植物細胞膨張性は、例えば、1〜9の尺度(1=大部分の芝生が枯死、及び、9=魅力的な緑色及び高密度で均一な生育)に割り当てられた視覚的質評価を用いて、測定することができる。本開示の実施形態によって処理された植物は、本開示による組成物で処理されていない植物よりも高い(例えば、10%高い、20%高い、30%高い、40%高い、50%高い、60%高い、70%高い、80%高い、90%高い、及び、100%高いことが可能である)視覚的質評価を有することができるか、又は、特許請求されている組成物で処理されていない植物と比較して、10%〜90%若しくは10%〜80%若しくは10%〜70%若しくは10%〜60%若しくは10%〜50%若しくは10%〜40%若しくは10%〜30%若しくは10%〜20%高い視覚的質評価が可能である。さらに、植物の質、密度、色及び/又は植物細胞膨張性は、例えば作物サークルアッセイ(crop circle assays)(苗条密度)を用いて、クロロフィル計量器によるクロロフィル及び/若しくはカロチノイドの測定を用いて、並びに/又は、プローブによる土壌水分の示度を用いて、評価することができる。例えば、クロロフィル及びカロチノイドは、最初に新鮮な苗条を暗所でジメチルスルホキシド(DMSO)の中に浸漬することによって被験植物から抽出することが可能であり、次いで、各抽出物の663nm、645nm及び470nmにおける吸光度を測定してクロロフィル含有量を決定する。クロロフィル含有量は、例えば、Arnonの式(1949)を用いて定量することが可能であり、及び、カロチノイド含有量は、例えば、LichtenthalerとWellburnの式(1983)を用いて定量することが可能である。本開示の実施形態で処理された植物は、本開示による組成物で処理されていない植物よりも高い(例えば、10%高い、20%高い、30%高い、40%高い、50%高い、60%高い、70%高い、80%高い、90%高い、及び、100%高いことが可能である)クロロフィル含有量を有し得るか、又は、特許請求されている組成物で処理されていない植物と比較して、10%〜90%若しくは10%〜80%若しくは10%〜70%若しくは10%〜60%若しくは10%〜50%若しくは10%〜40%若しくは10%〜30%若しくは10%〜20%高いクロロフィル含有量が可能である。植物の質、密度、色及び/又は植物細胞膨張性を評価するさらに別の方法は、植物光合成効率分析器(例えば、「ADC Bioscientific Limited, Herts, England」から入手可能な植物光合成効率分析器)を使用してクロロフィル蛍光(Fv/Fm)を測定することによって実施することができる。
植物の質、密度、色及び/又は植物細胞膨張性は、さらにまた、本発明の組成物での施用前及び施用後、並びに/又は、潅水が低減された状況の前、間若しくは後で、苗条のサンプル及び/又は根のコア(root core)を収集して測定することによっても、評価することができる(ここで、苗条及び/又は根のコアの生体重及び乾物重(g)が得られる)。例えば、試験期間の最後における苗条と根のサンプルを、汚れを取って乾燥させる(例えば、オーブン中で80℃で72時間)ことが可能であり、その苗条と根の乾物重は当該苗条と根の生物量を示している。本開示の実施形態で処理された植物は、本開示による組成物で処理されていない植物よりも高い(例えば、10%高い、20%高い、30%高い、40%高い、50%高い、60%高い、70%高い、80%高い、90%高い、及び、100%高いことが可能である)苗条重及び根重を有し得るか、又は、特許請求されている組成物で処理されていない植物と比較して、10%〜90%若しくは10%〜80%若しくは10%〜70%若しくは10%〜60%若しくは10%〜50%若しくは10%〜40%若しくは10%〜30%若しくは10%〜20%高い苗条重及び根重が可能である。
植物の質、密度、色及び/又は植物細胞膨張性を評価するためのさらに別のパラメータは、根枯損量(root mortality)を測定することによるものであり、ここで、該根枯損量は、例えば、Knievelの方法(1973)に修正を加えた方法を用いて、測定することができる。最初に、汚れを落とした新鮮な根のサンプルを、0.6%2,3,5−トリフェニルテトラゾリウムクロリド(0.05Mリン酸緩衝液(pH7.4)中)と一緒に、暗所で30℃で24時間インキュベートすることができる。次に、根を濯ぎ洗いし、95%エタノールを用いて70℃で4時間抽出することができる。次いで、その抽出物を、490nmにおける吸光度を測定して根の根枯損量を決定することができる。
以下の非限定的な実施例によって、本発明の実施形態について例証する。
実施例1
以下の試験方法を使用して、本発明による組成物を評価した。下記表1に記載されている本発明の代表的な組成物(1)〜(8)を水で希釈し、次いで、下記表1示されている施用濃度で代表的なサンプル芝草に施用した。
Figure 2014532707
比較のために、以下の組成物も代表的なサンプル芝草に対して評価した:1ガロン当たり1.0ポンドの活性成分トリネキサパック−エチルを1000平方フィート当たり0.07オンスで施用。
全ての処理は、40psiで40GPAを送達するように調整されたTeejetフラットファンノズルを備えているCOで加圧された背負い式噴霧器を用いて施用した。ベントグラス区画には約14日間隔で噴霧し、暖地型イネ科植物区画には約21日間隔で噴霧した。全ての無処理区画には、水のみを噴霧した。
3種類の異なった芝生種を当該組成物で処理した:(a)「greens mix」(「U.S. Golf Association」によって確立された規格)で生育させ、0.160”の刈り込み高さで維持した、A−シリーズのベントグラス;(b)Cecil砂壌土として地図に描かれている土壌で生育させ、1”の刈り込み高さで維持した、“Tifway”バーミューダグラス;及び、(c)Cecil砂壌土として地図に描かれている土壌で生育させ、1”の刈り込み高さで維持した、“Zeon”ゾイシアグラス。試験は、1処理当たり4反復で、完全乱塊法で配置した。個々のベントグラス区画は、幅6’、長さ6’であり、バーミューダグラスとゾイシアグラスの区画は、幅3’、長さ6’であった。全ての区画は、当該組成物による処理を含むように分割法を用いて配置した。
当該組成物の最初の施用時には、代表的なサンプル芝草は、みずみずしい緑色で、密度が均一で、高温ストレス又は渇水ストレスのどのような徴候も示していなかった。試験は、標準的な肥沃土プログラム(fertility program)を用いて維持した。区画には、有害生物は存在しておらず、特別な維持管理は必要なかった。
A. 低減された潅水管理
ベントグラス圃場に関しては、当該試験の継続期間を通して、3種類の代表的な潅水管理を実施した:(a)「完全潅水」は、特定の区画に1日おきに8分間潅水することを意味する;(b)「25%低減された潅水」は、特定の区画に1日おきに6分間潅水することを意味する;及び、(c)「50%低減された潅水」は、特定の区画に1日おきに4分間潅水することを意味する。バーミューダグラス及びゾイシアグラスには、(a)「完全潅水」(これは、特定の区画に1日おきに20分間潅水することを意味する)又は(b)「50%低減された潅水」(これは、特定の区画に1日おきに10分間潅水することを意味する)のいずれかで潅水した。
ベントグラスに対しては、完全潅水管理においてドライダウン期間を3日間実施し、バーミューダグラス及びゾイシアグラスに対しては、それぞれの潅水管理においてドライダウン期間を5日間実施した。ドライダウン期間の期間中は、評価対象の芝草区画のいずれにも水を与えなかった。
ベントグラス圃場試験に関しては、低減された潅水管理下にある圃場では高温ストレス及び渇水ストレスが過度なものとなるため、ドライダウンは、完全潅水圃場にのみ実施した。
B. 試験結果
以下に記載されている代表的な非限定的な指標において実証されているように、イネ科植物(特に、芝草)を本明細書中で提供されている組成物で処理することで、処理されていない(即ち、「UTC」)イネ科植物サンプルと比較した場合、さまざまな低減された潅水管理下において、安定して質が高い芝草がもたらされた。
試験期間中、芝草区画は、ドライダウン期間(この場合、区画について毎日評価した)を除いて、一般に、1週間に1回評価した。データは、視覚的質評価、クロロフィル指数値及び草冠温度の示度を含んでいた。
1. 視覚的質評価
芝生の質について、密度、緑色、イネ科植物の密度及びイネ科植物の均一性による1〜9の尺度(ここで、1は、最も劣っており、9は、最も優れている)で、視覚的に評価した。1で表される視覚的尺度は、さらに、当該芝草の大部分が枯死していることも示していた。
1(a). ベントグラス
図1〜図6は、評価されたベントグラスに関する視覚的質評価を示している。代表的な指標として視覚的質評価を使用して、図1〜図6は、組成物A又は組成物Bによるベントグラスの処理が、処理されていない(「UTC」)対照と比較して、試験期間にわたって平均した場合に芝生の質を明確に向上させたということを示している。図1〜図6は、さらに、組成物A+P又は組成物B+Pによるゾイシアグラスの処理が、潅水が50%低減された場合に芝草の質を大きく向上させたということも示している。図1〜図6において例証されているように、下記組成物で処理されたベントグラスは、芝生の質に対して最も大きなプラスの影響を示した:B+P 施用量2ガロン/エーカー、及び、A+P 施用量4ガロン/エーカー
潅水が低減された圃場における極度の高温ストレス及び水ストレスに起因して、このサンプルベントグラスに関しては、ドライダウンは完全潅水圃場に対してのみ実施した。処理間の唯一の顕著な差は、2ガロン/エーカーの組成物Aで処理されたベントグラスが質の4%上昇(対照との比較)を示したこと、及び、2ガロン/エーカーの組成物A+Pで処理されたベントグラスが質の6%上昇を示した、ということであった。
1(b). バーミューダグラス
図7〜図10は、評価されたバーミューダグラスに関する視覚的質評価を示している。代表的な指標として視覚的質評価を使用して、図7〜図10は、組成物A、組成物A+P、組成物B及び組成物B+Pによるバーミューダグラスの処理が、処理されていない対照と比較して、試験期間にわたって平均した場合に芝生の質を明確に向上させたということを示している。4ガロン/エーカーの組成物Aによる処理は、完全潅水管理と50%低減された潅水管理のもとで、最も向上した芝生の質を示し、処理されていない(「UTC」)対照よりも質を7%上昇させた。5日間のドライダウン期間の期間中、組成物A又は組成物Bによるバーミューダグラスの処理は、UTC対照と比較した場合、芝生の質を明確に向上させた。図7〜図10において例証されているように、4ガロン/エーカーの施用量の組成物A及び3ガロン/エーカーの施用量の組成物Bで処理されたバーミューダグラスは、最大の保護をもたらし、水ストレスの状況下で、芝生の質を最も向上させた。
1(c). ゾイシアグラス
図11〜図14は、評価されたゾイシアグラスに関する視覚的質評価を示している。代表的な指標として視覚的質評価を使用して、図11〜図14は、組成物Aによるゾイシアグラスの処理が、組成物A+Pで処理された区画と比較して、水管理とは関係なく、質を僅かに向上させたということを示している。同様に、組成物Bによるゾイシアグラスの処理は、組成物B+Pで処理された区画と比較して、水管理とは関係なく、質を僅かに向上させた。低減された潅水管理においては、4ガロン/エーカーの組成物A及び組成物A+Pによるベントグラスの処理は、対照と比較した場合、芝生の質を最も向上させた。5日間のドライダウン期間の過程において、組成物Aによる処理及び組成物Bによる処理は、対照と比較した場合、芝生の質を明確に向上させた。図11〜図14において例証されているように、4ガロン/エーカーの施用量の組成物Aで処理されたゾイシアグラスは、最大の保護をもたらし、水ストレス状況下で、芝生の質を最も向上させた。
図1〜図14に示されているように、種々の潅水管理下における応答の大きさにおける差及び種々のタイプの被験イネ科植物の間の応答の大きさにおける差にもかかわらず、本発明組成物で処理された結果として、サンプル芝草において安定した効果が観察された。図1〜図14は、4ガロン/エーカーの組成物Aによる処理が、特に、50%低減された潅水下における暖地型イネ科植物において、安定して質が高い芝草をもたらしたということを示している。
2. クロロフィル指数値
50mgの新鮮な苗条を暗所で20mLのジメチルスルホキシド(DMSO)に72時間浸漬することによって、クロロフィルを抽出した。その抽出物の663nm、645nm及び470nmにおける吸光度を用いることにより、Arnonの式(1949)を使用してクロロフィル含有量を決定した。クロロフィル指数値は、Spectrum Field Scout(コピーライト)CM 1000TMクロロフィル計量器を用いて測定した。
試験期間中に、ベントクラス区画から苗条サンプルを1回収集した。苗条を収集する前は、3日間、区画の刈り込みは行わなかった。苗条は、フロントキャッチ蓋付き箱(front catch bin)が付いているウォークビハインド型リール芝刈り機を用いて全ての区画から得た。その芝刈り機を区画の先端の中央に置き、区画の全長を刈り込み、そして、各区画の刈り込みが完了した後、フロントキャッチ蓋付き箱から苗条を取り出した。乾物重(g)及びN含有量(%)が得られた。
クロロフィル指数値を測定するアッセイのデータは、本発明の組成物によるベントグラス、バーミューダグラス及びゾイシアグラスの処理が、処理されていない対照と比較して、試験期間にわたって平均した場合にクロロフィル指数値を明確に向上させたということを示している。評価した低減された潅水管理の期間中に、本発明組成物による処理は、対照と比較した場合、クロロフィル指数値を明確に向上させた。上記の代表的な指標において例証されているように、本発明組成物で処理されたイネ科植物は、保護をもたらし、処理されていない(「UTC」)対照と比較した場合、水ストレスの状況下において高いクロロフィル指数値を示した。
3. 草冠温度
サンプル芝草の温度を、表1に記載されている本発明組成物による処理の[x]日後に測定した。草冠温度は、Raytek(コピーライト)MiniTemp FSTM非接触型温度計を用いて測定した。
草冠温度を測定するアッセイのデータは、本発明組成物によるベントグラス、バーミューダグラス及びゾイシアグラスの処理が、処理されていない対照と比較して、試験期間にわたって平均した場合に草冠温度を明確に向上させたということを示している。評価した低減された潅水管理の期間中に、本発明組成物による処理は、対照と比較した場合、草冠温度を明確に向上させた。上記の代表的な指標において例証されているように、本発明組成物で処理されたイネ科植物は、保護をもたらし、処理されていない(「UTC」)対照と比較した場合、水ストレスの状況下において、より好ましい草冠温度を示した。
4. 比生長指数(Ratio Vegetation Index)(「RVI」)
Crop Circle ACS−430活性作物冠センサー(Holland Scientific, Inc.)は、芝生草冠から古典的な生長指数データ(RVI, Ratio Vegetation Indices)を提供した。受動的な放射光センサー(radiometric light sensor)とは異なって、「Crop Circle ACS−430」は、周囲の照明条件によって制限を受けず、その独特な光源技術の故に、測定は昼間に行った。当該センサーによってもたらされた情報を利用して、栄養素、水、病害又は別の成育条件の芝生植物に対する影響を定量化することができる。該比生長指数(RVI)は、近赤外線照射量を赤色照射量で除することによって得られる。試験区画を間をおいて走査して、当該定量的データを収集した。
表1に記載されている本発明組成物による処理の後で、サンプル芝草の作物サークルアッセイ(crop circle assays)を実施した。図15及び図16は、評価されたゾイシアグラスに関する比生長指数(「RVI」)を示している。代表的な指標としてRVIを使用して、図15及び図16は、組成物A及び組成物Bによるゾイシアグラスの処理が、処理されていない対照と比較して、試験期間にわたって平均した場合に生長指数を明確に向上させたということを示している。50%低減された潅水管理の期間中、組成物A及び組成物Bによる処理は、処理されていない対照と比較した場合、生長指数を明確に向上させた。上記の代表的な指標において例証されているように、本発明組成物で処理されたイネ科植物は、保護をもたらし、処理されていない対照と比較した場合、水ストレスの状況下において、より好ましい生長指数を示した。
実施例2
以下の試験方法を使用して、本発明による組成物を評価した。下記表2に記載されている本発明の代表的な組成物(9)及び組成物(10)に関し、記載されている成分を希釈して以下の代表的なタンクミックスとし、次いで、その希釈された成分を、示されている施用濃度で、代表的なサンプル芝草に施用した。
Figure 2014532707
比較のために、以下の組成物も、評価した代表的な芝草サンプルについて評価した:
(a)1ガロン当たり0.72ポンドの活性成分N,N−ジホルミル尿素を1000平方フィート当たり1オンスで施用した;
(b)1ガロン当たり0.72ポンドの活性成分N,N−ジホルミル尿素を1000平方フィート当たり1.5オンスで施用した;
(c)1ガロン当たり0.72ポンドの活性成分N,N−ジホルミル尿素を1000平方フィート当たり2.0オンスで施用した;
(d)1ガロン当たり0.72ポンドの活性成分N,N−ジホルミル尿素を1000平方フィート当たり1.5で施用し、及び、1ガロン当たり1.0ポンドの活性成分トリネキサパック−エチルを1000平方フィート当たり0.07オンスで施用した;
(e)1ガロン当たり0.72ポンドの活性成分N,N−ジホルミル尿素を1000平方フィート当たり1オンス、1.5オンス又は2オンスで施用し、及び、1ガロン当たり11.3ポンドの活性成分亜リン酸の二カリウム塩及び一カリウム塩を1000平方フィート当たり7オンスで施用した;
(f)100%ピグメントグリーン7を1000平方フィート当たり0.25オンスで施用した;及び、
(g)1ガロン当たり0.72ポンドの活性成分N,N−ジホルミル尿素を1000平方フィート当たり1.5で施用した「+Z([00069]の化合物 長鎖脂肪アルコールエトキシレート)」。
全ての処理は、40psiで40GPAを送達するように調整されたTeejetフラットファンノズルを備えているCOで加圧された背負い式噴霧器を用いて施用した。区画には約14日間隔で噴霧し、暖地型イネ科植物区画には約21日間隔で噴霧した。全ての無処理区画には、水のみを噴霧した。
2種類の異なった芝生種を当該組成物で処理した:(a)「greens mix」(「U.S. Golf Association」によって確立された規格)で生育させ、草丈(greens height)(3/8")で維持した、「A−1」シリーズのクリーピングベントグラス;及び、(b)Cecil砂壌土として地図に描かれている地元の土壌で生育させ、草丈3”で維持した、Turf−Typeのトールフェスキュー。試験は、1処理当たり4反復で、完全乱塊法で配置した。個々のベントグラス区画は、幅3’、長さ6’であり、フェスキューの区画は、幅3’、長さ10’であった。全ての区画は、当該組成物による処理を含むように分割法を用いて配置した。
当該組成物の最初の施用時には、代表的なサンプル芝草は、みずみずしい緑色で、密度が均一で、高温ストレス又は渇水ストレスのどのような徴候も示していなかった。試験は、標準的な肥沃土プログラム(fertility program)及び有害生物管理プログラムを用いて維持した。区画には、有害生物は存在しておらず、特別な維持管理は必要なかった。
A. 低減された潅水管理
毎回4日間のドライダウン期間を2回実施した。そのドライダウン期間の期間中に、3種類の代表的な潅水管理を実施した:(a)「完全潅水」;(b)「25%低減された潅水」;及び、(c)「50%低減された潅水」。ドライダウン潅水管理を実施した場合を除いては、試験期間を通して、全ての区画に「充分な」潅水を施した。
試験期間中(これは、夏期を含んでいた)、周囲温度を記録した。周囲温度が高く且つ降雨の予測が無いときまで、潅水は充分なレベルに維持した。周囲温度が高く且つ降雨の予測が無い時点で、上記の低減された潅水管理を実施した。そうすることによって、本発明組成物で処理されたベントグラスとフェスキューグラスの系における高温ストレス及び渇水ストレスを評価した。
B. 試験結果
以下に記載されている代表的な非限定的な指標において実証されているように、イネ科植物(特に、芝草)を本明細書中で提供されている組成物で処理することで、処理されていない(即ち、「UTC」)イネ科植物サンプルと比較した場合、さまざまな低減された潅水管理下において、安定して質が高い芝草がもたらされた。試験期間中、芝草区画は、ドライダウン期間(この場合、区画について毎日評価した)を除いて、一般に、1週間に1回評価した。データは、視覚的質評価、クロロフィル指数値、作物サークル(生長指数)及び土壌水分の示度を含んでいた。
1. 視覚的質評価
芝生の質について、密度、緑色、イネ科植物の密度及びイネ科植物の均一性による1〜9の尺度(ここで、1は、最も劣っており、9は、最も優れている)で、視覚的に評価した。1で表される視覚的尺度は、さらに、当該芝草の大部分が枯死していることも示していた。
1(a). クリーピングベントグラス
図16〜図19は、評価されたベントグラスに関する視覚的質評価を示している。代表的な指標として視覚的質評価を使用して、図16〜図19は、組成物9又は組成物10によるベントグラスの処理が、処理されていない(「UTC」)対照と比較して、試験期間にわたって平均した場合に芝生の質を明確に向上させたということを示している。処理されていないベントグラスの視覚的質は、夏期において急激に低下した。視覚的質は、組成物9による処理の後では、当該季節にわたって著しく改善された;処理されていない対照と比較して最大で80%の改善が観察された。25%低減された潅水管理と50%低減された潅水管理の期間中は、組成物9又は組成物10で処理されたベントグラスに関して、より高い視覚的質評価が一貫して観察された。組成物9又は組成物10で処理されたベントグラスにおける視覚的な質は、50%低減された潅水を伴う高温ストレス及び渇水ストレスのもとで向上した。
1(b). トールフェスキュー
図20及び図21は、評価されたトールフェスキューグラスに関する視覚的質評価を示している。代表的な指標として視覚的質評価を使用して、図20及び図21は、組成物9又は組成物10によるフェスキューグラスの処理が、処理されていない対照と比較して、試験期間にわたって平均した場合に芝生の質を明確に向上させたということを示している。
処理されていないフェスキューグラスの視覚的質は、夏期の間に低下して、低いままであった。視覚的質は、組成物10による処理の後では、時間とともに著しく改善され、25%低減された潅水と50%低減された潅水の期間中、一貫したより高い視覚的質評価をもたらした。
組成物9による処理は、フェスキューの生長を低減させ、その最も大きな効果は、完全潅水管理の下で観察された。低減された生長は、フェスキューグラスを比較組成物(d)で処理した場合にも観察された。
25%低減された潅水管理と50%低減された潅水管理の期間中は、組成物9又は組成物10で処理されたフェスキューグラスに関して、より高い視覚的質評価が一貫して観察された。
2. クロロフィル指数値
50mgの新鮮な苗条を暗所で20mLのジメチルスルホキシド(DMSO)に72時間浸漬することによって、クロロフィルを抽出した。その抽出物の663nm、645nm及び470nmにおける吸光度を用いることにより、Arnonの式(1949)を使用してクロロフィル含有量を決定した。クロロフィル指数値は、Spectrum Field Scout(コピーライト)CM 1000TMクロロフィル計量器を用いて測定した。
クロロフィル指数値を測定するアッセイのデータは、図23及び図25に示されており、そして、本発明の組成物9及び組成物10によるベントグラス及びフェスキューグラスの処理が、処理されていない対照と比較して、試験期間にわたって平均した場合にクロロフィル指数値を明確に向上させたということを示している。評価した低減された潅水管理の期間中に、本発明の組成物9及び組成物10による処理は、対照と比較した場合、クロロフィル指数値を明確に向上させた。上記の代表的な指標において例証されているように、本発明組成物で処理されたイネ科植物は、保護をもたらし、処理されていない(「UTC」)対照と比較した場合、水ストレスの状況下において高いクロロフィル指数値を示した。
3. 比生長指数(Ratio Vegetation Index)(「RVI」)
Crop Circle ACS−430活性作物冠センサー(Holland Scientific, Inc.)は、芝生草冠から古典的な生長指数データ(NDVI, Normalized difference vegetative index)を提供した。受動的な放射光センサー(radiometric light sensor)とは異なって、「Crop Circle ACS−430」は、周囲の照明条件によって制限を受けず、その独特な光源技術の故に、測定は昼間に行った。当該センサーによってもたらされた情報を利用して、栄養素、水、病害又は別の成育条件の芝生植物に対する影響を定量化することができる。NDVIは、以下のように、個々の測定値から計算される:
Figure 2014532707
ここで、VIS及びNIRは、それぞれ、可視(赤)領域及び近赤外領域において得られた、分光反射率の測定値を表している。
図22及び図24は、それぞれ、評価されたベントグラス及びフェスキューグラスに関する、生長指数(「NDVI」)を示している。代表的な指標としてNDVIを使用して、図22及び図24は、組成物9及び組成物10によるベントグラス及びフェスキューグラスの処理が、処理されていない対照と比較して、試験期間にわたって平均した場合に生長指数を明確に向上させたということを示している。25%低減された潅水管理及び50%低減された潅水管理の期間中、組成物9及び組成物10による処理は、処理されていない対照と比較した場合、生長指数を明確に向上させた。上記の代表的な指標において例証されているように、本発明組成物で処理されたイネ科植物は、保護をもたらし、処理されていない対照と比較した場合、水ストレスの状況下において、より好ましい生長指数を示した。
4. 苗条サンプル及び根サンプル
試験期間中に、苗条サンプルを2回収集した。苗条を収集する前は、2日間、区画の刈り込みは行わなかった。苗条は、バッグ付属品が付いているウォークビハインド型芝刈り機を用いて全ての区画から得た。その芝刈り機を区画の先端の中央に置き、区画の全長を刈り込み、そして、各区画の刈り込みが完了した後、バッグから苗条を取り出した。苗条の生体重(g)及び乾物重(g)が得られた。
試験期間中に、根のコアを2回抜き取った。根の最初の収集は、当該組成物の1回目の施用の前に実施し、そして、その収集は、芝生ブロック全体に散らばっている12の領域からの無作為サンプリングであった。試験の終わりに、全ての区画から1つのサンプルを抜き取り、芝生を土壌のラインまで刈り込み、根を洗浄してその重さ(生体重(g))を量り、根を60℃のオーブンの中に48時間置き、そして、根の乾物重(g)を記録した。
図26及び図27は、評価されたフェスキューグラスに関する苗条の生体重を示している。代表的な指標として苗条の生体重を使用して、図26及び図27は、組成物9及び組成物10によるフェスキューグラスの処理が、苗条の生体重を明確に増大させたということを示している。25%低減された潅水管理及び50%低減された潅水管理の期間中(DAIA=最初の施用後の日数)、組成物9及び組成物10による処理は、苗条の生体重を明確に増大させた。上記の代表的な指標において例証されているように、本発明組成物で処理されたイネ科植物は、保護をもたらし、水ストレスの状況下において、より好ましい苗条生体重を示した。
実施例3
以下の試験方法を使用して、本発明による組成物を評価した。
A. 評価された組成物
この実験で使用された組成物は、以下の成分(A)+(B)又は成分(A)+(B)+(C)を含んでいた:ここで、
成分(A)=4オンス/1000平方フィートの濃度にある「CHIPCO SIGNATURE」(これは、ホセチル−Alの活性成分濃度「97.7g ai/100m」に等しい);
成分(B)=0.25オンス/l000平方フィートの濃度にあるフタロシアニングリーンピグメントA;
成分(C)=1.5オンス/1000平方フィートの濃度にあるN’,N’−ジホルミル尿素(これは、ギ酸と尿素の反応から誘導されたものである)。
B. 方法
研究は、グリーンズ高(greens height)に維持されたA1/A4ベントグラスブレンドに対して実施した。試験は、1処理当たり3反復で、乱塊法で配置した。個々のベントグラス区画は、幅3’、長さ6’であった。処理は、40psiで40GPAを送達するように調整されたTeejetフラットファンノズルを備えているCOで加圧された背負い式噴霧器を用いて施用した。区画には、6月中旬から開始して、約14日間隔で噴霧した。図28を参照されたい。全ての無処理区画には、水のみを噴霧した。最初の施用時には、芝生は、健全な緑色で、密度が均一で、高温ストレス又は渇水ストレスのどのような徴候も示していなかった。試験は、標準的な肥沃土プログラム(fertility program)を用いて維持した。区画には、有害生物は存在しておらず、特別な維持管理は必要なかった。
ここで、2種類の潅水管理を比較する:試験の継続期間を通して使用された、完全潅水及び25%低減された潅水。
データは、次の噴霧施用の前に、試験の過程において、一般に、2週間に1回得られた。データは、1〜9の尺度(1=大部分の芝生が枯死、及び、9=魅力的な緑色及び高密度で均一な生育)に割り当てられた視覚的質評価及びクロロフィル指数値(CIV)(Spectrum Field Scout CM 1000 Chlorophyll Meter)を含んでいた。
C. 結果
図29〜図32から分かるように、特許請求されている組成物は、対照植物と比較して、その組成物で処理された植物の健康を改善した。
A. 完全潅水処理
図29は、完全潅水処理下における、対照植物比較した、特許請求されている組成物で処理された植物の改善された質評価を示している。
図30は、完全潅水処理下における、対照植物比較した、特許請求されている組成物で処理された植物の改善されたクロロフィル指数値(CIV)を示している。
B. 25%低減された潅水処理
図31は、25%低減された潅水処理下における、対照植物比較した、特許請求されている組成物で処理された植物の改善された質評価を示している。
図32は、25%低減された潅水処理下における、対照植物比較した、特許請求されている組成物で処理された植物の改善されたクロロフィル指数値(CIV)を示している。
実施例4
以下の試験方法を使用して、本発明による組成物を評価した。
A. 評価された組成物
該実験には、表3に示されている以下の組成物(A)〜組成物(H)を使用した。これらの組成物は、下記表4〜表8において示されているように、評価した。表4〜表8の最上段「試験A〜試験H」を参照されたい。
Figure 2014532707
B. 評価された組成成分施用量
RUZ組成成分(H):
酸化防止剤:N,N’−ジホルミル尿素(28〜29g/L)
植物強化剤:一カリウム塩及び二カリウム塩(208〜263g/L)
放射線マネージャー:フタロシアニングリーン顔料(1mL/L)
RUY組成成分(G):
酸化防止剤:メフェンピル(50g ai/ha)
植物強化剤:一カリウム塩及び二カリウム塩(208〜263g/L)
放射線マネージャー:ポリオキシアルキレン紫外線吸収剤(1mL/L)
RUX組成成分(F):
酸化防止剤:トリフロキシストロビン(229g ai/ha)
植物強化剤:一カリウム塩及び二カリウム塩(208〜263g/L)
放射線マネージャー:ポリオキシアルキレン紫外線吸収剤(1mL/L)
RUW組成成分(E):
酸化防止剤:N,N’−ジホルミル尿素(28〜29g/L)
植物強化剤:ホセチル−Al(9770g ai/ha)
放射線マネージャー:ポリオキシアルキレン紫外線吸収剤(1mL/L)
RUV組成成分(D):
酸化防止剤:N,N’−ジホルミル尿素(28〜29g/L)
植物強化剤:トリネキサパック−エチル(76.4g ai/ha)
放射線マネージャー:ポリオキシアルキレン紫外線吸収剤(1mL/L)
RUU組成成分(C):
酸化防止剤:N,N’−ジホルミル尿素(28〜29g/L)
植物強化剤:一カリウム塩及び二カリウム塩(208〜263g/L)
放射線マネージャー:ポリオキシアルキレン紫外線吸収剤(1mL/L)
RUT組成成分(B):
酸化防止剤:ビタミンC(5000g ai/ha)
植物強化剤:一カリウム塩及び二カリウム塩(208〜263g/L)
放射線マネージャー:ポリオキシアルキレン紫外線吸収剤(1mL/L)
RUS組成成分(A):
酸化防止剤:セバシン酸(16g ai/ha)
植物強化剤:一カリウム塩及び二カリウム塩(208〜263g/L)
放射線マネージャー:ポリオキシアルキレン紫外線吸収剤(1mL/L)。
全ての施用は、1000ft当たり噴霧溶液体積2ガロンで実施した。
C. 方法
施用は、温室内で、ストレスの多い状況下(砂質土壌中で圃場容水量の80%に維持)で、円筒状容器内の播種されたトールフェスキューに対して実施した。
植物を草丈5cmで刈り込み、播種の14日後に12.5kg窒素の20−20−20を用いて1回だけ施肥した。
D. 処理
14日の間隔で、当該組成物を2回施用した。施用は、播種の約28日後に開始した。発根のための充分な領域を与えるために直径10cm×深さ25cmの円筒状容器を3反復で使用した。散布体積は、1000ft当たり2ガロンであった。
E. 評価変数
DAA=製品の「A」施用後の日数
DAB=製品の「B」施用後の日数
1. NDVI(表4及び表5)
NDVI(Normalized Difference Vegetative Index)を、24−27DAA及び30−31DAAに記録した。
* 実施例2で説明したように、NDVIは下記式によって特徴付けられる:
○ NDVI=NIR−VIS/NIR+VIS
○ NIR=近赤外線
○ VIS=可視光
○ 健康な植物は、VISを活発に吸収し、NIRは反射する。その相対的な値は、植物がストレスを受けるにつれて変化する。
2. 視覚的色評価(表6)
視覚的色評価(1−9)を、30−31DAAに記録した。
* 視覚的色評価は、1〜9の尺度で記録した。色評価1は、緑色が無く、枯死した芝生が出現するであろう。色評価9は、理想的であり、そして、良好な暗緑色を示している。
3. 苗条乾物重(グラム)(表7)
苗条乾物重(グラム)(5cmで切断)を、試験が完了した時点で記録した。
* 時間の経過に伴う葉の成長に基づいた密度の尺度として、試験が完了した時点で、苗条の組織を収集した。
4. 根乾物重(グラム)(表8)
根乾物重(グラム)を、試験が完了した時点で記録した。
* 試験の期間中に生じた根の組織を、試験後に、収集し、乾燥させ、及び、重さを量って、試験開始時点からの根の生長量を評価した。
F. 結果
下記表4〜表8は、それぞれ、本実験で使用されたさまざまな組成物(表3の(A)〜(H))について例証している。該組成物は、最上段に、試験A〜試験Hとして記載されている。表4〜表8の処理に関する縦の段は、施用された処理を示している。即ち、表3の組成物(A)〜組成物(H)のどの成分が供されたかを示している。ここで、(A)は酸化防止剤であり、(B)は植物強化剤であり、及び、(C)は放射線マネージャーである。
個々の表4〜表8は、NDVI、視覚的色評価、苗条乾物重及び根乾物重などの、本実験の過程において測定された変数について示している。
表4〜表8から分かるように、特許請求されている組成物は、対照植物と比較して、当該組成物で処理された植物の健康を改善することができる。
Figure 2014532707
Figure 2014532707
Figure 2014532707
Figure 2014532707
Figure 2014532707

Claims (25)

  1. 組成物であって、
    (i)酸化防止剤;
    (ii)放射線マネージャー;
    及び、
    (iii)植物強化剤、又は、
    (iv)植物成長調節剤
    のうちの1種類以上;
    を含んでいる、前記組成物。
  2. 前記植物強化剤(iii)が存在している、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記植物成長調節剤(iv)が存在している、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 前記酸化防止剤(i)が、薬害軽減剤、ビタミン、ストロビルリン並びにモノアシル尿素及び/又はジアシル尿素を含んでいる誘導体からなる群から選択される少なくとも1種類である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 前記酸化防止剤(i)が、
    (a)式RCOOH〔式中、Rは、水素、1〜6個の炭素原子を有する置換されている及び置換されていないアルキル基、アリル基、ビニル基及びアルコキシル基、置換されている及び置換されていないフェニル基並びにハロゲン化物からなる群から選択される〕で表されるカルボン酸を、
    (b)式(NHR’)CO〔式中、各R’は、同一であるか又は異なっており、そして、水素、1〜6個の炭素原子を有する置換されている及び置換されていないアルキル基、1〜6個の炭素原子を有する置換されている及び置換されていないアルコキシル基、置換されている及び置換されていないフェニル基並びにハロゲン化物からなる群から選択される〕で表される尿素
    と反応させることによって生成される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 前記カルボン酸(a)がギ酸である、請求項5に記載の組成物。
  7. 前記酸化防止剤(i)が、
    Figure 2014532707
    Figure 2014532707
    〔式中、R、R、R及びRは、同一であるか又は異なっており、そして、水素、1〜6個の炭素原子を有する置換されている及び置換されていないアルキル基、アリル基、ビニル基及びアルコキシル基、置換されている及び置換されていないフェニル基並びにハロゲン化物からなる群から選択される〕
    からなる群から選択される少なくとも1種類である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 前記酸化防止剤(i)がN’,N’−ジホルミル尿素を含んでいる、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 前記放射線マネージャー(ii)が、
    (a)紫外線及び高エネルギー可視青色光を遮蔽する着色剤;
    及び/又は、
    (b)微粉化されているか又はナノ粒子の形態にある、比較的高原子量金属の塩又は酸化物;
    を含んでいる、請求項1〜8に記載の組成物。
  10. 前記放射線マネージャー(ii)がフタロシアニン銅顔料を含んでいる、請求項1〜9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. 前記放射線マネージャー(ii)がポリオキシアルキレン紫外線吸収剤を含んでいる、請求項1〜9のいずれか一項に記載の組成物。
  12. 前記植物強化剤(iii)が、ホスフィト、ホスホネート、リン含有化合物及びその塩、全身抵抗性の誘発剤並びに植物ホルモンからなる群から選択される少なくとも1種類である、請求項2に記載の組成物。
  13. 前記植物強化剤(iii)が亜リン酸の二カリウム塩及び一カリウム塩を含んでいる、請求項2に記載の組成物。
  14. 前記酸化防止剤(i)がN’,N’−ジホルミル尿素を含んでおり;
    前記放射線マネージャー(ii)がフタロシアニングリーン顔料を含んでおり;
    及び、
    前記植物強化剤(iii)が亜リン酸の二カリウム塩及び一カリウム塩を含んでいる;
    請求項2に記載の組成物。
  15. 前記酸化防止剤(i)がN’,N’−ジホルミル尿素を含んでおり;
    前記放射線マネージャー(ii)がフタロシアニングリーン顔料を含んでおり;
    及び、
    前記植物強化剤(iii)がホセチル−Alを含んでいる;
    請求項2に記載の組成物。
  16. 前記酸化防止剤(i)がN’,N’−ジホルミル尿素を含んでおり;
    前記放射線マネージャー(ii)がフタロシアニングリーン顔料を含んでおり;
    及び、
    前記植物成長調節剤(iv)がトリネキサパック−エチルを含んでいる;
    請求項3に記載の組成物。
  17. 請求項1に記載の組成物を製造する方法であって、
    (i)
    (a)式RCOOH〔式中、Rは、水素、1〜6個の炭素原子を有する置換されている及び置換されていないアルキル基、アリル基、ビニル基及びアルコキシル基、置換されている及び置換されていないフェニル基並びにハロゲン化物からなる群から選択される〕で表されるカルボン酸、及び、
    (b)式(NHR’)CO〔式中、各R’は、同一であるか又は異なっており、そして、水素、1〜6個の炭素原子を有する置換されている及び置換されていないアルキル基、1〜6個の炭素原子を有する置換されている及び置換されていないアルコキシル基、置換されている及び置換されていないフェニル基並びにハロゲン化物からなる群から選択される〕で表される尿素
    を反応させることによって少なくとも1種類の酸化防止剤を生成させること;
    (ii)段階(i)で生成された酸化防止剤を、
    少なくとも1種類の放射線マネージャー
    と混合させ、及び、
    植物強化剤又は植物成長調節剤
    のうちの1種類以上と混合させること;
    を含んでいる、前記方法。
  18. 植物の質、密度、色又は植物細胞膨張性のうちの1種類以上を改善する方法であって、、植物又は土壌に請求項1〜16に記載の組成物を施用することを含む、前記方法。
  19. 前記植物が、潅水が低減された状況下で生育している、請求項18に記載の方法。
  20. 前記処理された植物が、処理されていない植物と比較した場合、潅水が低減された状況の前、間及び/又は後で、改善された緑色、高いクロロフィル含有量、改善された苗条密度及び/又は改善された区画内土壌水分を示す、請求項18又は19に記載の方法。
  21. 組成物であって、
    (iii)植物強化剤;
    及び、
    (i)酸化防止剤、又は、
    (ii)ポリオキシアルキレン紫外線吸収剤を含んでいる放射線マネージャー
    のうちの1種類以上;
    を含んでいる、前記組成物。
  22. 前記植物強化剤(iii)が、一カリウム塩及び二カリウム塩、ホセチル−Al並びにトリネキサパック−エチルからなる群から選択される、請求項21に記載の組成物。
  23. 前記酸化防止剤(i)が存在している、請求項21又は22に記載の組成物。
  24. ポリオキシアルキレン紫外線吸収剤を含んでいる前記放射線マネージャー(ii)が存在している、請求項21〜23のいずれか一項に記載の組成物。
  25. 前記酸化防止剤(i)が、N’,N’−ジホルミル尿素、メフェンピル、トリフロキシストロビン、ビタミンC及びセバシン酸からなる群から選択される、請求項21〜24のいずれか一項に記載の組成物。
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