JP2021196874A - 走行支援方法及び走行支援装置 - Google Patents

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Susumu Fujita
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Abstract

【課題】車線境界に設定された制限を遵守するとともに制限が設定された車線境界により自車両の走行継続が困難になるのを回避する。【解決手段】車線境界を越える目標走行軌道の生成を常に許可する第1境界属性が設定された第1車線境界130の情報と、所定条件を満たすか否かに応じて車線境界を越える目標走行軌道の生成を許可する第2境界属性が設定された第2車線境界140の情報と、車線境界を越える目標走行軌道の生成を常に禁止する第3境界属性が設定された第3車線境界150、151の情報と、を含んだ地図情報を読み込み、所定条件が満たされない場合には第2車線境界及び第3車線境界を越えないように第1車線境界、第2車線境界及び第3車線境界に基づいて目標走行軌道を生成し、所定条件を満たす場合には第1車線境界、第2車線境界及び第3車線境界に基づいて、第2車線境界を越えかつ第3車線境界を越えないように目標走行軌道を生成する。【選択図】図2C

Description

本発明は、走行支援方法及び走行支援装置に関する。
下記特許文献1には、複数の車線を有する道路を自動走行するとき、道路と障害物の特徴量からファジィ推論を通じて車線ごとの走行可能度合いを求め、それから最適の車線を選択して障害物を回避しつつ自動走行する車両が記載されている。
特開平7−081604号公報
道路上の車線の境界となる車線境界は、物理的には車線境界を越えて車両が走行することができても、車線境界を越えて走行することが制限されることがある。例えば、黄色の実線の車線境界線では、追い越しのために車線境界線をはみ出すことが原則として禁止されている。車両の走行を支援する走行支援制御では、このような車線境界を越えないように車両を走行させることが求められる。
しかしながら、このような車線境界を越えないように制御すると、自車両が走行している車線の前方に通行不能な区間が存在する場合に、車線境界を越えれば通行不能な区間を回避できるにも関わらず、車線境界を越えられないために自車両の走行の継続が困難になる。
本発明は、車線境界に設定された制限を遵守するとともに、制限が設定された車線境界により自車両の走行継続が困難になるのを回避することを目的とする。
本発明の一態様に係る走行支援方法では、車線境界を越える目標走行軌道の生成を常に許可する第1境界属性が設定された第1車線境界の情報と、所定条件を満たすか否かに応じて車線境界を越える目標走行軌道の生成を許可する第2境界属性が設定された第2車線境界の情報と、車線境界を越える目標走行軌道の生成を常に禁止する第3境界属性が設定された第3車線境界の情報と、を含んだ地図情報を読み込み、所定条件が満たされない場合には第2車線境界及び第3車線境界を越えないように第1車線境界、第2車線境界及び第3車線境界に基づいて目標走行軌道を生成し、所定条件を満たす場合には第1車線境界、第2車線境界及び第3車線境界に基づいて、第2車線境界を越えかつ第3車線境界を越えないように目標走行軌道を生成し、生成した目標走行軌道に基づいた自車両の走行を支援する。
本発明によれば、車線境界に設定された制限を遵守するとともに、当該制限により自車両の走行継続が困難になるのを回避できる。
実施形態の走行支援装置の概略構成図である。 車線境界に設定する境界属性の説明図である。 車線境界に設定する境界属性の説明図である。 車線境界に設定する境界属性の説明図である。 実施形態の走行支援装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 属性候補判定部の処理の一例の説明図である。 属性候補判定部の処理の他の一例の説明図である。 属性決定部の処理の一例の説明図である。 車両制御部の処理の一例の説明図である。 自車両の自己位置に応じた境界属性の設定例の説明図である。 自車両の自己位置に応じた境界属性の設定例の説明図である。 自車両の行動履歴に応じた境界属性の設定例の説明図である。 自車両の行動履歴に応じた境界属性の設定例の説明図である。 ミドルバウンダリの優先度の一例の説明図である。 予定走行経路に応じた境界属性の設定例の説明図である。 予定走行経路に応じた境界属性の設定例の説明図である。 ジャンクションにおける境界属性の設定例の説明図である。 ジャンクションにおける境界属性の設定例の説明図である。 ミドルバウンダリによって禁止される運転行動の一例の説明図である。 実施形態の運転支援方法の一例のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、各図面は模式的なものであって、現実のものとは異なる場合がある。また、以下に示す本発明の実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の構造、配置等を下記のものに特定するものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
(構成)
図1を参照する。自車両1は、自車両1の走行支援を行う走行支援装置10を備える。走行支援装置10による走行支援には、自車両1の周辺の走行環境に基づいて、運転者が関与せずに自車両1を自動で運転する自動運転制御や、運転者による自車両1の運転を支援する運転支援制御を含んでよい。
運転支援制御には、自動操舵、自動ブレーキ、定速走行制御、車線維持制御、合流支援制御など、自車両の操舵装置、駆動装置、制動装置の少なくとも一つを制御する走行制御を含んでよい。
走行支援装置10は、物体センサ11と、車両センサ12と、測位装置13と、地図データベース14と、ナビゲーション装置15と、通信装置16と、コントローラ17と、アクチュエータ18とを備える。図面において地図データベースを「地図DB」と表記する。
物体センサ11は、自車両1に搭載されたレーザレーダやミリ波レーダ、カメラ、LIDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)など、自車両1の周辺の物体を検出する複数の異なる種類の物体検出センサを備える。
車両センサ12は、自車両1に搭載され、自車両1から得られる様々な情報(車両信号)を検出する。車両センサ12には、例えば、自車両1の走行速度(車速)を検出する車速センサ、自車両1が備える各タイヤの回転速度を検出する車輪速センサ、自車両1の3軸方向の加速度(減速度を含む)を検出する3軸加速度センサ(Gセンサ)、操舵角(転舵角を含む)を検出する操舵角センサ、自車両1に生じる角速度を検出するジャイロセンサ、ヨーレートを検出するヨーレートセンサ、自車両のアクセル開度を検出するアクセルセンサと、運転者によるブレーキ操作量を検出するブレーキセンサが含まれる。
測位装置13は、全地球型測位システム(GNSS)受信機を備え、複数の航法衛星から電波を受信して自車両1の現在位置を測定する。GNSS受信機は、例えば地球測位システム(GPS)受信機等であってよい。測位装置13は、例えば慣性航法装置であってもよい。
地図データベース14は、自動運転用の地図として好適な高精度地図データ(以下、単に「高精度地図」という。)を記憶してよい。高精度地図は、ナビゲーション用の地図データ(以下、単に「ナビ地図」という。)よりも高精度の地図データであり、道路単位の情報よりも詳細な車線単位の情報を含む。
例えば、高精度地図は車線単位の情報として、車線基準線(例えば車線内の中央の線)上の基準点を示す車線ノードの情報と、車線ノード間の車線の区間態様を示す車線リンクの情報を含む。
車線ノードの情報は、その車線ノードの識別番号、位置座標、接続される車線リンク数、接続される車線リンクの識別番号を含む。車線リンクの情報は、その車線リンクの識別番号、車線の幅員、車線境界線の種類、車線の形状、車線区分線の形状、車線基準線の形状を含む。
また車線ノードの情報は、例えば合流車線、分岐車線や本線と行った車線の種類を道路構造の情報として含んでよい。
高精度地図は、車線変更禁止区間の情報を含んでもよい。
高精度地図は、車線単位のノード及びリンク情報を含むため、走行ルートにおいて自車両1が走行する車線を特定可能である。高精度地図は、車線の延伸方向及び幅方向における位置を表現可能な座標を有する。高精度地図は、3次元空間における位置を表現可能な座標(例えば経度、緯度及び高度)を有し、車線や上記地物は3次元空間における形状として記述されてもよい。
ナビゲーション装置15は、測位装置13等により自車両1の現在位置を認識する。また、乗員の操作に応じて自車両1の目的地を設定し、地図データベース14の地図情報に基づいて現在位置から目的地までの道路単位の予定走行経路を演算する。
ナビゲーション装置15は、演算した予定走行経路の情報をコントローラ17へ出力する。また、ナビゲーション装置15は、演算した予定走行経路に従って乗員に経路案内を行う。
通信装置16は、自車両1の外部の通信装置との間で無線通信を行う。通信装置16による通信方式は、例えば公衆携帯電話網による無線通信や、車車間通信、路車間通信、又は衛星通信であってよい。
コントローラ17は、自車両1の走行支援制御を行う電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)である。コントローラ17は、プロセッサ21と、記憶装置22等の周辺部品とを含む。プロセッサ21は、例えばCPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro-Processing Unit)であってよい。
記憶装置22は、半導体記憶装置や、磁気記憶装置、光学記憶装置等を備えてよい。記憶装置22は、レジスタ、キャッシュメモリ、主記憶装置として使用されるROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等のメモリを含んでよい。
以下に説明する走行支援装置10の機能は、例えばプロセッサ21が、記憶装置22に格納されたコンピュータプログラムを実行し、物体センサ11、車両センサ12、測位装置13、地図データベース14、ナビゲーション装置15及び通信装置16と協働することにより実現される。
また、以下に説明する走行支援装置10による処理の一部を、自車両1の外部の情報処理装置(例えば外部サーバ装置)において実行してもよい。
なお、コントローラ17を、以下に説明する各情報処理を実行するための専用のハードウエアにより形成してもよい。
例えば、コントローラ17は、汎用の半導体集積回路中に設定される機能的な論理回路を備えてもよい。例えばコントローラ17はフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA:Field-Programmable Gate Array)等のプログラマブル・ロジック・デバイス(PLD:Programmable Logic Device)等を有していてもよい。
アクチュエータ18は、コントローラ17からの制御信号に応じて、自車両のステアリングホイール、アクセル開度及びブレーキ装置を操作して、自車両の車両挙動を発生させる。アクチュエータ18は、ステアリングアクチュエータと、アクセル開度アクチュエータと、ブレーキ制御アクチュエータを備える。ステアリングアクチュエータは、自車両のステアリングの操舵方向及び操舵量を制御する。
アクセル開度アクチュエータは、自車両のアクセル開度を制御する。ブレーキ制御アクチュエータは、自車両1のブレーキ装置の制動動作を制御する。
次に、図2A、図2B及び図2Cを参照して実施形態の走行支援装置10による走行支援制御の一例を説明する。
ここでは、自車両1が、複数の車線110、111及び112を含んだ道路100を走行している状況を想定する。車線110の通行方向と車線111の通行方向は同一であり、車線112は、車線110及び111の対向車線である。参照符号120、121、122及び123は、車線110〜112の車線境界を示す。
車線境界121及び122は、車両が走行できる走行可能領域と、走行可能領域内の車両が車線境界121及び122を越えて走行できない領域とを区分する境界である。例えば、車線境界121及び122は、道路100の車道外側線であってもよく、縁石や中央分離帯のように、車両が越えることを物理的に制約する車線境界であってもよい。
一方で、車線境界120は、車線境界121及び122によって挟まれた領域内を区分する境界であって、車両が車線境界120を越えて走行することが許可されている車線境界である。すなわち、車両は、車線境界120を越えて、車線110側から車線111側へ、又は車線110側から車線111側へはみ出すことが許可されている。例えば、車線境界120には、白線の破線の車線境界線が設けられている。
また、車線境界123は、対向車線である車線111及び車線112を区分する対向車線であって、車線境界123を越えて走行することが原則として禁止されている。例えば車線境界123には、白線の実線の車線境界線が設けられている。
または、追い越しのために車線境界123をはみ出すことが原則として禁止されている。例えば車線境界123には、黄色の実線の車線境界線が設けられている。
走行支援装置10は、自車両1の周囲の車線境界の各々に対して、自車両の目標走行軌道が車線境界を越えることを許可するか否かを指定する境界属性を設定する。
例えば、走行支援装置10は、境界属性としてハードバウンダリとソフトバウンダリを自車両1の周囲の車線境界に設定する。本実施形態において、ハードバウンダリは、車線境界を越える目標走行軌道の生成を常に禁止する境界属性とし、ソフトバウンダリは、車線境界を越える目標走行軌道の生成を常に許可する境界属性と定義する。ソフトバウンダリ及びハードバウンダリは、それぞれ特許請求の範囲に記載の「第1境界属性」及び「第3境界属性」の一例である。
走行支援装置10は、車線境界に設定された境界属性と自車両1の自己位置とに基づいて自車両1を走行させる走行車線を選択する。具体的には、車線変更に伴って車線境界を越える場合には、ソフトバウンダリの車線境界を越えるように走行車線を選択する。また、ハードバウンダリの車線境界を越えないように走行車線を選択する。
走行支援装置10は、走行車線を選択すると、この走行車線を走行する目標走行軌道を生成する。その際に、走行支援装置10は、ハードバウンダリの車線境界をはみ出さないように目標走行軌道を生成する。
走行支援装置10は、生成した目標走行軌道に基づいて自車両1の走行を支援する。例えば、目標走行軌道に沿って走行するように自車両1の運転を支援する。
ここで、走行支援装置10が、境界属性として「ソフトバウンダリ」と「ハードバウンダリ」の2種類の境界属性しか設定しない場合を想定する。
この場合には、車両が走行できる走行可能領域と、走行可能領域内の車両が走行できない領域と、を区分する車線境界121及び122に、ハードバウンダリ150及び151(破線)が設定される。
また、図2Aに示すように自車両1が車線110又は111にいる場合には、車線境界120を越えることを許可するために、車線境界120にソフトバウンダリ130(2点鎖線)が設定される。
また、対向車線112との車線境界123を越えないように走行するために、車線境界123にハードバウンダリ152(破線)が設定される。
また、図2Bに示すように自車両1が車線112にいる場合には、対向車線111との車線境界123を越えないように走行するために、車線境界123にハードバウンダリ152が設定される。対向車線110及び111を区画する車線境界120にも、同様にハードバウンダリ153(破線)が設定される。
このため、図2Bに示すように駐車車両2等の障害物や工事等のために走行車線112を通行することができない場合には、ハードバウンダリ152が設定された車線境界123を越える目標走行軌道を生成できないため、自車両1の走行の継続が困難になる。
そこで、本実施形態の走行支援装置10は、第3の種類の境界属性であるミドルバウンダリを設定する。本実施形態において、ミドルバウンダリは、所定条件を満たすか否かに応じて車線境界を越える目標走行軌道の生成を許可する境界属性と定義する。ミドルバウンダリは、特許請求の範囲に記載の「第2境界属性」の一例である。なお、本実施形態における「ソフトバウンダリ」「ミドルバウンダリ」「ハードバウンダリ」のそれぞれに関して定義は上述の通りであり、以下では特に説明しない。
図2Cを参照する。走行支援装置10は、自車両1が車線112にいる場合に、車線境界123と120に、それぞれミドルバウンダリ140及び141(1点鎖線)を設定する。
走行支援装置10は、走行車線を選択する際又は目標走行軌道を生成する際に、上記の所定条件が満たされるか否かを判定する。例えば、走行支援装置10は、物体センサ11の検出結果に基づいて認識された周辺環境に基づいて所定条件が満たされるか否かを判定してよい。
例えば、走行支援装置10は、ミドルバウンダリが設定された個々の車線境界について、この車線境界を越えずに自車両1の走行を継続することが困難であるか否かを判定し、走行継続が困難である場合に、当該車線境界について所定条件が満たされると判定する。
所定条件が満たされる車線境界が存在する場合、走行支援装置10は、所定条件を満たすミドルバウンダリの車線境界を越える目標走行軌道の生成を許可する。
これにより、破線矢印3に示すように、ミドルバウンダリ141が設定された走行車線123を越えて、車線112の通行不能な区間を回避する目標走行軌道を生成することが可能となる。このため自車両の走行継続が困難になるのを回避できる。
一方で、所定条件が満たされない場合には、走行支援装置10は、ミドルバウンダリの車線境界を越える目標走行軌道の生成を禁止する。この結果、原則として車線境界123を越えないように(すなわち車線境界123に設定された制限を遵守するように)目標走行軌道を生成することが可能となる。
続いて図3を参照して、走行支援装置10の機能を詳しく説明する。走行支援装置10は、自車両位置推定部30と、走行経路算出部31と、周辺環境認識部32と、地図配信部40と、車両制御部50を備える。
自車両位置推定部30は、測位装置13による測定結果や、車両センサ12からの検出結果を用いたオドメトリに基づいて、自車両1の絶対位置、すなわち、地図データベース14の地図情報上の自車両1の自己位置を推定する。
走行経路算出部31は、乗員の操作に応じて自車両1の目的地を設定する。走行経路算出部31は、自車両位置推定部30が推定した自己位置と、地図データベース14の地図情報に基づいて、現在位置から目的地までの道路単位の予定走行経路を演算する。
周辺環境認識部32は、物体センサ11の検出結果に基づいて、自車両1の周辺環境を認識する。例えば、周辺環境認識部32は、物体センサ11の検出結果に基づいて自車両1の周囲の車線を識別し、周囲の車線が通行可能であるか否かを認識する。具体的には、車線として識別した領域内に、駐車車両や工事等の障害が存在する場合に車線が通行不能であると認識し、障害が存在しない場合に通行可能であると認識する。
また、周辺環境認識部32は、自車両1の周囲の車線境界線の色や形状、車線に沿って配置された地物(例えば中央分離帯や縁石等)を識別して、自車両1の周囲の車線境界の境界属性を認識してもよい。
地図配信部40は、地図データベース14から自車両1の周辺の地図情報を抽出し、地図情報に含まれる車線境界に境界属性を設定して車両制御部50へ配信する。なお、地図配信部40は、通信装置16を介して地図情報を外部装置から取得してもよい。この場合、自車両1に地図データベース14を搭載しなくてもよい。
また、地図配信部40による処理を、自車両1の外部の情報処理装置(例えば外部サーバ装置)において実行し、境界属性が設定された地図情報を通信装置16で取得してもよい。
地図配信部40は、周辺地図抽出部41と、境界属性設定部42を備える。周辺地図抽出部41は、自車両位置推定部30が推定された自己位置に基づいて、地図データベース14から自車両1の周辺の地図情報を抽出する。
境界属性設定部42は、周辺地図抽出部41が抽出した地図情報に含まれる車線境界の各々に対して、ソフトバウンダリ、ミドルバウンダリ及びハードバウンダリのうちの何れかの境界属性を選択して設定する。
より具体的には、境界属性設定部42は、周辺地図抽出部41が抽出した地図情報に含まれる車線境界線の種類の情報、車線変更禁止区間の情報、及び道路構造の情報の少なくとも一つに基づいて、ソフトバウンダリ、ミドルバウンダリ及びハードバウンダリのうち、どの境界属性を車線境界に設定するかを決定する。
境界属性設定部42は、属性候補判定部43と、属性決定部44を備える。
属性候補判定部43は、地図情報に含まれる車線境界線の種類の情報、車線変更禁止区間の情報、道路構造の情報の少なくとも一つに基づいて、ソフトバウンダリ、ミドルバウンダリ及びハードバウンダリの中から、車線境界に設定する境界属性の候補である属性候補を選択する。
図4A及び図4Bを参照する。属性候補判定部43は、車両が走行できる走行可能領域と、走行可能領域内の車両が走行できない領域とを区分する車線境界121及び122の属性候補として、ハードバウンダリ150及び151(破線)を選択する。
また、図4Aに示すように自車両1が車線110に位置するか、車線111に位置する場合には、車線境界120を越えることを許可するために、破線の車線区分線である車線境界120にソフトバウンダリ130(2点鎖線)が設定される。このため、属性候補判定部43は、車線境界120の属性候補として、ソフトバウンダリ130(2点鎖線)を選択する。
また、車線110又は車線111が通行可能である限り対向車線112との車線境界123を越えないように走行し、車線110も車線111も通行不能である場合には対向車線112にはみ出して走行できるように、実線の車線区分線である車線境界123の属性候補として、ミドルバウンダリ140(1点鎖線)を選択する。
図4Bに示すように自車両1が車線112に位置する場合には、車線112が通行可能である限り対向車線111との車線境界123を越えないように走行し、車線112が通行不能である場合には対向車線111にはみ出して走行できるように、車線境界123の属性候補として、ミドルバウンダリ140(1点鎖線)を選択する。
また、車線112が通行不能であっても車線111が通行可能である限り車線境界120を越えないように走行し、車線112も車線111が通行不能である場合には車線110にはみ出して走行できるように、車線境界120の属性候補として、ミドルバウンダリ141(1点鎖線)を選択する。
これにより、属性候補判定部43は、車線境界121及び122の属性候補としてハードバウンダリ150及び151を選択し、車線境界123の属性候補としてミドルバウンダリ140を選択する。
一方で、車線境界120の属性候補として、ソフトバウンダリ130とミドルバウンダリ140の2つの属性候補を選択する。
なお、属性候補判定部43は、車線境界に設定すべき属性候補を車線境界の単位距離毎に選択してよい。これにより、境界属性は単位距離毎に設定される。
単位距離は、固定値でもよく動的に変化してもよい。例えば、属性候補判定部43は、自車両1の車速が高いほど単位距離を長くしてもよい。
図3を参照する。属性決定部44は、自車両1の位置、行動履歴及び予定走行経路の少なくとも一つに基づいて、属性候補のうちいずれか1つの境界属性を選択して車線境界に設定する
まず、自車両1の位置に基づく境界属性の選択について説明する。
上記の通り、車線境界121及び122に対して選択された属性候補はハードバウンダリ150及び151だけである。このため、属性決定部44は、車線境界121及び122に対してハードバウンダリ150及び151を設定する。
同様に、車線境界123に対してミドルバウンダリ140を設定する。
一方で車線境界120に対しては、ソフトバウンダリ130とミドルバウンダリ141の2つの属性候補が選択されている。このため、属性決定部44は、自車両1の位置に基づいて、ソフトバウンダリ130又はミドルバウンダリ141のいずれか1つを選択して車線境界120に設定する。
例えば図5Aに示すように自車両1が車線112に位置する場合、属性決定部44は、ミドルバウンダリ141を選択して車線境界120に設定する。反対に、自車両が車線110又は111に位置する場合には、ソフトバウンダリ130を選択して車線境界120に設定する。
予定走行経路に基づく境界属性の選択と自車両1の行動履歴に基づく境界属性の選択については後述する。
図3を参照する。車両制御部50は、地図配信部40から配信される地図情報(すなわち、車線境界に境界属性が設定された地図情報)と、周辺環境認識部32が認識した周辺環境と、に基づいて自車両1を制御することで、自車両1の走行支援を行う。
車両制御部50は、越境判定部51と、走行車線選択部52と、走行軌道生成部53と、アクチュエータ駆動部54を備える。
越境判定部51は、自車両1の周囲でミドルバウンダリが設定された車線境界のうち、自車両1が越えて走行することを許可する車線境界が存在するか否かを判定する。
具体的には、越境判定部51は、ミドルバウンダリが設定された車線境界のうち、所定条件が満たされる車線境界が存在するか否かを判定する。例えば、物体センサ11の検出結果に基づいて認識された周辺環境に基づいて所定条件が満たされるか否かを判定してよい。
例えば、越境判定部51は、ミドルバウンダリが設定された個々の車線境界について、当該車線境界を越えずに自車両1の走行を継続することが困難であるか否かを判定し、走行継続が困難である場合に、当該車線境界について所定条件が満たされると判定する。
所定条件が満たされる車線境界が存在する場合、越境判定部51は、所定条件を満たすミドルバウンダリの車線境界を越える目標走行軌道の生成を許可する。
図5Bを参照する。駐車車両2等の障害物や工事等のために走行車線112を通行することができない場合には、越境判定部51は、ミドルバウンダリ140が設定された車線境界123について所定条件が満たされると判定する。この結果、越境判定部51は、車線境界123を越えて自車両1が走行する目標走行軌道の生成を許可する。
なお、越境判定部51は、地図配信部40から配信された地図情報に含まれる車線境界の各々について、地図情報で設定された境界属性と、周辺環境認識部32が認識した境界属性とを比較してよい。
地図情報で設定された境界属性と周辺環境認識部32が認識した境界属性とが異なる場合、越境判定部51は、いずれか優先度が高い一方の境界属性を、当該車線境界に設定する。ここで、境界属性の優先度は、ハードバウンダリ、ミドルバウンダリ及びソフトバウンダリの順に高い。
走行車線選択部52は、地図配信部40から配信された地図情報と、走行経路算出部31が算出した予定走行経路と、周辺環境認識部32が認識した周辺環境と、越境判定部51の判定結果に基づいて、自車両1を走行させる走行車線を決定する。
具体的には、走行車線選択部52は、これらの情報に基づいて自車両1の概略的な運転行動を決定する。運転行動には、例えば、自車両1の停止、一時停止、走行速度、減速、加速、進路変更、右折、左折、直進、合流区間や複数車線における車線変更、車線維持、追越、障害物への対応などの行動が含まれる。
走行車線選択部52は、自車両1の位置及び姿勢と、自車両1の周辺環境と、地図情報に基づいて、自車両1の周辺の経路や物体の有無を表現する経路空間マップと、走行場の危険度を数値化したリスクマップを生成する。走行車線選択部52は、経路空間マップ及びリスクマップに基づいて、自車両1の運転行動計画を生成する。
走行車線選択部52は、運転行動計画に基づいて自車両1を走行させる走行車線を決定する。
その際に走行車線選択部52は、地図情報に設定された境界属性と、越境判定部51の判定結果に基づいて、目標走行軌道が越えることを許可されていないミドルバウンダリの車線境界と、ハードバウンダリの車線境界と、を越えないように走行車線を選択する。
また、走行車線選択部52は、車線変更に伴って車線境界を越える場合には、目標走行軌道が越えることを許可されたミドルバウンダリの車線境界とソフトバウンダリの車線境界のいずれかで越えるように走行車線を選択する。
図5Bに示す例では、駐車車両2を回避する車線変更を行うため、ミドルバウンダリ140が設定された車線境界123を越えることが許可される。このため、走行車線選択部52は、走行車線111及び112を、自車両1を走行させる走行車線として選択する。
図3を参照する。走行軌道生成部53は、走行車線選択部52が選択した走行車線を走行する目標走行軌道を生成する。
具体的には、例えば走行軌道生成部53は、走行車線選択部52が決定した運転行動、自車両1の運動特性、経路空間マップに基づいて、走行車線選択部52が選択した走行車線を自車両1が走行する走行軌道及び速度プロファイルの候補を生成する。
その際に走行軌道生成部53は、目標走行軌道が越えることを許可されていないミドルバウンダリの車線境界とハードバウンダリの車線境界とを越えないように、走行軌道及び速度プロファイルの候補を生成する。
走行軌道生成部53は、リスクマップに基づいて各候補の将来リスクを評価して、最適な走行軌道及び速度プロファイルを選択し、自車両1に走行させる目標走行軌道及び目標速度プロファイルとして設定する。
図5Bの例では、走行車線111及び112を走行する目標走行経路3を生成する。
図3を参照する。アクチュエータ駆動部54は、走行軌道生成部53が生成した目標速度プロファイルに従う速度で自車両1が目標走行軌道を走行するように、アクチュエータ18を駆動する。
以下、属性決定部44による境界属性の設定例について説明する。図6Aは、本線上の車線110及び111と合流車線112とが設けられた合流箇所を示している。
車線境界120は、本線上の車線110及び111を区分する車線境界であり、ソフトバウンダリ131(2点鎖線)が設定されている。
車線境界121は、中央分離帯でありハードバウンダリ150(破線)が設定されている。
車線境界122は、合流車線112と路肩113を区分する車線境界であり、ミドルバウンダリ140(1点鎖線)が設定されている。
車線境界124は、車道外側線であり、ハードバウンダリ151(破線)が設定されている。
車線境界123は、本線上の車線111と合流車線112を区分する車線境界である。自車両1が合流車線112に位置する場合には、合流車線112から車線111への車線変更を許可するためにソフトバウンダリ130(2点鎖線)が設定されている。
一方で、図6Bに示すように自車両1が本線上の車線110に位置する場合(又は本線上の車線111に位置する場合)には、本線から合流車線112への車線変更を禁止するためにミドルバウンダリ143(1点鎖線)が設定されている。
これにより、本線から合流車線112へ車線変更する目標走行軌道の生成が原則として禁止されるとともに、障害物や工事のために本線上を走行することが困難な場合には、合流車線112へ車線変更する目標走行軌道の生成が許可される。このため、合流車線112へ車線変更して、本線上の障害物や工事区間を迂回することが可能となる。
なお、ゼブラゾーン114は、車両が進入することが禁止されていないが、車両が円滑に走行することを誘導するために設けられた区画であり、走行することを目的に設置された区間ではない。このため、例えば属性決定部44は、ゼブラゾーン114と走行車線111及び112との間の境界に、ミドルバウンダリ141及び142を設定してよい。
次に、図7A及び7Bを参照して、自車両1の行動履歴に基づく境界属性の選択について説明する。いま、合流車線112に障害物や工事区間があり、自車両1が合流車線112を走行し続けることが困難な場合を想定する。例えば図7A及び図7Bに示すように、合流車線112の一部区間が駐車車両2によって占有されている場合を想定する。
この場合、属性決定部44は、図7に示すように自車両1が車線境界123を越えて本線上の車線111に合流するまでは、車線境界123にソフトバウンダリ130(2点鎖線)を設定する。
その後、自車両1が車線境界123を越えて本線上の車線111に合流した後は、車線境界123の車線属性をミドルバウンダリ143(1点鎖線)に変更する。すなわち、属性決定部44は、車線境界を越えた行動履歴の有無に応じて、ソフトバウンダリ及びミドルバウンダリのいずれかを車線境界に設定する。具体的には、車線境界を越えた行動履歴がない場合にソフトバウンダリを設定し、車線境界を越えた場合にミドルバウンダリを設定する。
これにより、自車両1が合流車線112から本線に合流した後は、例えば自車両1が先行車両を追い越すために再び合流車線112に車線変更することを禁止できる。
図8を参照する。図8もまた、合流車線112に障害物や工事区間があり、自車両1が合流車線112を走行し続けることが困難な状況を表している。例えば、合流車線112の一部区間が駐車車両2によって占有されている場合を想定する。自車両1は、ミドルバウンダリ140(1点鎖線)が設定された車線境界122か、ミドルバウンダリ142(1点鎖線)が設定されたゼブラゾーン114との車線境界を越えなければ、走行を継続することができない。
このように、ミドルバウンダリが設定された複数の車線境界のいずれかを越えずに自車両1の走行を継続することが困難である場合、属性決定部44は、これら複数の車線境界に優先度を設定し、優先度がより高い車線境界から順に、目標走行軌道が越えることを許可する。
例えば属性決定部44は、走行車線よりも右側に追越車線がある道路では、隣接した複数のミドルバウンダリの車線境界のうち、より左側の車線境界の優先度をより高く設定する。
同様に、走行車線よりも左側に追越車線がある道路では、隣接した複数のミドルバウンダリの車線境界のうち、より右側の車線境界の優先度をより高く設定する。
図8に示す例では、車線境界122と、ゼブラゾーン114との車線境界のうち、より左側の車線境界122の優先度がより高くなる。このため、ゼブラゾーン114との車線境界よりも、車線境界122を越える目標走行軌道が優先的に生成される。
また、ゼブラゾーン114と合流車線112との車線境界と、ゼブラゾーン114と走行車線111の車線境界のうち、ゼブラゾーン114と合流車線112との車線境界の優先度がより高くなる。
このため、合流車線112も路肩113も走行不能である場合に、ゼブラゾーン114と合流車線112との車線境界を越えてゼブラゾーン114を走行する目標走行軌道が優先的に生成される。
次に、自車両1の予定走行経路に基づく境界属性の選択について説明する。属性決定部44は、道路どうしが合流する合流地点において、一方の道路の車線に連続している車線と他方の道路の車線に連続している車線との間の車線境界を越えるように、走行経路算出部31が算出した道路単位の予定走行経路が設定されている場合、当該車線境界にソフトバウンダリを設定する。
一方で、一方の道路の車線に連続している車線と他方の道路の車線に連続している車線との間の車線境界を越えないように、走行経路算出部31が算出した道路単位の予定走行経路が設定されている場合、当該車線境界にミドルバウンダリを設定する。
図9A及び9Bは、合流兼分岐車線が設けられたジャンクションを示している。車線110及び車線111は本線上の車線であり、合流兼分岐車線114は合流路112からの合流車線と分岐路113への分岐車線とを兼ねた合流兼分岐車線114である。
合流路112の車線に連続している合流兼分岐車線114と本線の車線に連続している車線111との間の車線境界120を越える予定走行経路3aが設定されている場合、属性決定部44は、車線境界120にソフトバウンダリ130(2点鎖線)を設定する。
一方で、車線境界120を越えない予定走行経路3c、3dが設定されている場合に、属性決定部44は、車線境界120にミドルバウンダリ140(1点鎖線)を設定する。
また、属性決定部44は、道路どうしが分岐する分岐地点において、一方の道路の車線に連続している車線と他方の道路の車線に連続している車線との間の車線境界を越えるように、走行経路算出部31が算出した道路単位の予定走行経路が設定されている場合、当該車線境界にソフトバウンダリを設定する。
一方で、一方の道路の車線に連続している車線と他方の道路の車線に連続している車線との間の車線境界を越えないように、走行経路算出部31が算出した道路単位の予定走行経路が設定されている場合、当該車線境界にミドルバウンダリを設定する。
図9A及び図9Bを参照する。分岐路113の車線に連続している合流兼分岐車線114と本線の車線に連続している車線111との間の車線境界120を越える予定走行経路3bが設定されている場合、属性決定部44は、車線境界120にソフトバウンダリ130(2点鎖線)を設定する。
一方で、車線境界120を越えない予定走行経路3c、3dが設定されている場合に、属性決定部44は、車線境界120にミドルバウンダリ140(1点鎖線)を設定する。
図10A及び図10Bを参照する。ジャンクション200は道路100と道路101とが合流する合流地点である。ジャンクション201は、道路102と道路103が分岐する分岐地点である。
車線境界120は、道路100の車線に連続している車線111と道路101の車線に連続している道路112との間の車線境界である。また、車線境界120は、道路102の車線に連続している車線111と道路103の車線に連続している道路112との間の車線境界である。
車線境界120を越える予定走行経路3a、3bが設定されている場合、属性決定部44は、車線境界120にソフトバウンダリ130(2点鎖線)を設定する。
一方で、車線境界120を越えない予定走行経路3c、3dが設定されている場合に、属性決定部44は、車線境界120にミドルバウンダリ140(1点鎖線)を設定する。
これにより、図10Cに示すように、異なる2つの道路100及び101(又は道路102及び103)の車線に連続している車線間の車線境界120をはみ出して先行車両を追い越す目標走行軌道3eが設定されてしまうのを防止できる。
(動作)
次に、図11を参照して、実施形態の車両走行支援方法の一例を説明する。
ステップS1において自車両位置推定部30は、地図データベース14の地図情報上の自車両1の自己位置を推定する。
ステップS2において走行経路算出部31は、道路単位の自車両1の予定走行経路を演算する。
ステップS3において周辺環境認識部32は、自車両1の周辺環境を認識する。
ステップS4において周辺地図抽出部41は、自車両位置推定部30が推定された自己位置に基づいて、地図データベース14から自車両1の周辺の地図情報を抽出する。
ステップS5において属性候補判定部43は、地図情報に含まれる車線境界線の種類の情報、車線変更禁止区間の情報、道路構造の情報の少なくとも一つに基づいて、ソフトバウンダリ、ミドルバウンダリ及びハードバウンダリの中から、車線境界に設定する境界属性の候補である属性候補を選択する。
ステップS6において属性決定部44は、自車両1の位置、行動履歴及び予定走行経路の少なくとも一つに基づいて、属性候補のうちいずれか1つの境界属性を選択して車線境界に設定する。
ステップS7において越境判定部51は、ミドルバウンダリの車線境界を越える目標走行軌道の生成を許可する所定条件が満たされるか否かを判定する。所定条件が満たされない場合(ステップS7:N)に処理はステップS8へ進む。所定条件が満たされる場合(ステップS7:Y)に処理はステップS9へ進む。
ステップS8において走行車線選択部52は、目標走行軌道がミドルバウンダリの車線境界とハードバウンダリの車線境界を越えないように自車両1を走行させる走行車線を選択する。その後に処理はステップS10へ進む。
ステップS9において走行車線選択部52は、目標走行軌道がハードバウンダリの車線境界を越えないように自車両1を走行させる走行車線を選択する。その後に処理はステップS10へ進む。
ステップS10において走行軌道生成部53は、走行車線選択部52が選択した走行車線を走行する目標走行軌道を生成する。
ステップS11においてアクチュエータ駆動部54は、走行軌道生成部53が生成した目標速度プロファイルに従う速度で自車両1が目標走行軌道を走行するように、アクチュエータ18を駆動することにより、自車両1の走行支援を実行する。
(実施形態の効果)
(1)車両制御部50は、車線境界を越える目標走行軌道の生成を許可するソフトバウンダリが設定された第1車線境界の情報と、所定条件を満たすか否かに応じて車線境界を越える目標走行軌道の生成を許可するミドルバウンダリが設定された第2車線境界の情報と、車線境界を越える目標走行軌道の生成を禁止するハードバウンダリが設定された第3車線境界の情報と、を含んだ地図情報を読み込む。
車両制御部50は、所定条件が満たされない場合には第2車線境界及び第3車線境界を越えないように目標走行軌道を生成し、所定条件を満たす場合には第2車線境界を越える目標走行軌道を生成し、生成した目標走行軌道に基づいて自車両1の走行を支援する。
これにより、周辺環境等の所定条件を満たすか否かに応じて、ミドルバウンダリの車線境界を越える目標走行軌道の生成を許可又は禁止することができる。このため、ミドルバウンダリの車線境界に設定された制限を遵守するとともに、自車両の走行継続が困難な場合には、ミドルバウンダリの車線境界を越えることを許可し、自車両の走行継続が困難になるのを回避できる。
(2)境界属性設定部42は、地図情報に含まれる車線境界線の種類の情報、車線変更禁止区間の情報、及び道路構造の情報の少なくとも一つに基づいて、ソフトバウンダリ、ミドルバウンダリ及びハードバウンダリのうち、どの境界属性を車線境界に設定するかを決定してよい。
これにより、地図情報に基づいて車線境界に設定する境界属性を決定できる。
(3)属性候補判定部43は、地図情報に含まれる車線境界線の種類の情報、車線変更禁止区間の情報、道路構造の情報の少なくとも一つに基づいて、ソフトバウンダリ、ミドルバウンダリ及びハードバウンダリの中から、車線境界に設定する境界属性の候補である属性候補を選択してよい。属性決定部44は、自車両1の位置、行動履歴及び予定走行経路の少なくとも一つに基づいて、属性候補のうちいずれか1つの境界属性を選択して車線境界に設定してよい。
これにより、自車両1の位置、行動履歴及び予定走行経路に応じて設定すべき境界属性が異なる場合に、これらの条件に応じて適切に境界属性を設定できる。
(4)周辺環境認識部32は、自車両1の周辺環境を物体センサ11で検出する。周辺環境認識部32は、物体センサ11の検出結果に応じて車線境界の境界属性を判定する。越境判定部51は、物体センサ11の検出結果に応じて判定した境界属性と属性候補から選択した境界属性とが異なる場合に、より優先度が高い一方を車線境界に設定してよい。優先順位は、例えばハードバウンダリ、ミドルバウンダリ及びソフトバウンダリの順に高い。
これにより、地図情報に基づいて設定した境界属性とセンサの検出結果で認識した境界属性とが異なる場合に、誤って車線境界を越える目標走行軌道を生成することを防止できる。
(5)境界属性設定部42は、単位距離毎にソフトバウンダリ、ミドルバウンダリ及びハードバウンダリのいずれかを設定し、自車両1の車速が高いほど単位距離を長くしてよい。
これにより、1つの車線境界の異なる区間に異なる境界属性を設定できる。また、車速が高い場合において、単位距離を長くすることで境界属性の設定に要する計算処理を軽減できる。
(6)越境判定部51は、ミドルバウンダリが設定された第2車線境界を越えずに走行を継続することができない場合に、所定条件が満たされると判定してよい。
これにより、第2車線境界を越えずに自車両1の走行を継続することが困難である場合に、自車両1の走行を継続させることが可能となる。
(7)車両制御部50は、所定条件を満たす場合に、走行車線よりも右側に追越車線がある道路では、隣接した複数の第2車線境界のうち、より左側の第2車線境界を越える目標走行軌道を優先的に生成し、走行車線よりも左側に追越車線がある道路では、より右側の第2車線境界を越える目標走行軌道を優先的に生成する。
これにより第2車線境界を越えて車線変更する目標走行軌道を生成する場合に、より低速で車両が走行していると期待される車線へ車線変更する軌道を生成できる。
1…自車両、10…走行支援装置、11…物体センサ、12…車両センサ、13…測位装置、14…地図データベース、15…ナビゲーション装置、16…通信装置、17…コントローラ、18…アクチュエータ、21…プロセッサ、22…記憶装置、30…自車両位置推定部、31…走行経路算出部、32…周辺環境認識部、40…地図配信部、41…周辺地図抽出部、42…境界属性設定部、43…属性候補判定部、44…属性決定部、50…車両制御部、51…越境判定部、52…走行車線選択部、53…走行軌道生成部、54…アクチュエータ駆動部

Claims (8)

  1. 車線境界を越える目標走行軌道の生成を常に許可する第1境界属性が設定された第1車線境界の情報と、所定条件を満たすか否かに応じて車線境界を越える目標走行軌道の生成を許可する第2境界属性が設定された第2車線境界の情報と、車線境界を越える目標走行軌道の生成を常に禁止する第3境界属性が設定された第3車線境界の情報と、を含んだ地図情報を読み込み、
    前記所定条件が満たされない場合には前記第2車線境界及び前記第3車線境界を越えないように前記第1車線境界、前記第2車線境界及び前記第3車線境界に基づいて目標走行軌道を生成し、前記所定条件を満たす場合には前記第1車線境界、前記第2車線境界及び前記第3車線境界に基づいて、前記第2車線境界を越えかつ前記第3車線境界を越えないように目標走行軌道を生成し、
    生成した前記目標走行軌道に基づいて自車両の走行を支援する走行支援方法。
  2. 前記地図情報に含まれる車線境界線の種類の情報、車線変更禁止区間の情報、及び道路構造の情報の少なくとも一つに基づいて、前記第1境界属性、前記第2境界属性及び前記第3境界属性のうち、どの境界属性を車線境界に設定するかを決定することを特徴とする請求項1に記載の走行支援方法。
  3. 前記地図情報に含まれる車線境界線の種類の情報、車線変更禁止区間の情報、道路構造の情報の少なくとも一つに基づいて、前記第1境界属性、前記第2境界属性及び前記第3境界属性の中から、車線境界に設定する境界属性の候補である属性候補を選択し、
    前記自車両の位置、行動履歴及び予定走行経路の少なくとも一つに基づいて、前記属性候補のうちいずれか1つの境界属性を選択して車線境界に設定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の走行支援方法。
  4. 前記自車両の周辺環境をセンサで検出し、
    前記センサの検出結果に応じて車線境界の境界属性を判定し、
    前記センサの検出結果に応じて判定した境界属性と前記属性候補から選択した境界属性とが異なる場合に、より優先度が高い一方を車線境界に設定し、
    前記第3境界属性、前記第2境界属性及び前記第1境界属性の順に優先度が高いことを特徴とする請求項3に記載の走行支援方法。
  5. 単位距離毎に前記第1境界属性、前記第2境界属性及び前記第3境界属性のいずれかを設定し、
    前記自車両の車速が高いほど前記単位距離を長くする、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に走行支援方法。
  6. 前記第2車線境界を越えずに走行を継続することができない場合に、前記所定条件が満たされることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の走行支援方法。
  7. 前記所定条件を満たす場合に、走行車線よりも右側に追越車線がある道路では、隣接した複数の前記第2車線境界のうち、より左側の前記第2車線境界を越える目標走行軌道を優先的に生成し、走行車線よりも左側に追越車線がある道路では、より右側の前記第2車線境界を越える目標走行軌道を優先的に生成する、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の走行支援方法。
  8. 車線境界を越える目標走行軌道の生成を常に許可する第1境界属性が設定された第1車線境界の情報と、所定条件を満たすか否かに応じて車線境界を越える目標走行軌道の生成を許可する第2境界属性が設定された第2車線境界の情報と、車線境界を越える目標走行軌道の生成を常に禁止する第3境界属性が設定された第3車線境界の情報と、を含んだ地図情報を記憶する地図データベースと、
    前記所定条件が満たされない場合には前記第2車線境界及び前記第3車線境界を越えないように前記第1車線境界、前記第2車線境界及び前記第3車線境界に基づいて目標走行軌道を生成し、前記所定条件を満たす場合には前記第1車線境界、前記第2車線境界及び前記第3車線境界に基づいて、前記第2車線境界を越えかつ前記第3車線境界を越えないように目標走行軌道を生成し、生成した前記目標走行軌道に基づいて自車両の走行を支援するコントローラと、
    を備えることを特徴とする走行支援装置。
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