JP2023075667A - 運転支援方法及び運転支援装置 - Google Patents

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真知子 平松
Machiko Hiramatsu
晃平 横澤
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Abstract

【課題】自車両と先行車両との間に進入しようとする他車両が存在する場合に、自車両の走行を過度に制限せずに、他車両による他の移動体の進路妨害を解消する。【解決手段】先行車両Vfと自車両Vhが目標車間距離となるように自車両Vhの車速を制御する運転支援方法にて、自車両Vhと先行車両Vfとの間に進入する可能性がある他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止すると他の移動体(m1、m2)の進路を他車両Voが妨害するか予測し、先行車両Vfが移動しているか判定し、他車両Voが移動体(m1、m2)の進路を妨害すると予測しない又は先行車両Vfが移動していると判定しない場合の目標車間距離を第1距離に設定し、他車両Voが移動体(m1、m2)の進路を妨害すると予測し且つ先行車両Vfが移動していると判定した場合の目標車間距離を第1距離よりも長い第2距離に設定する。【選択図】図2

Description

本発明は、運転支援方法及び運転支援装置に関する。
特許文献1には、自車両と前方車両との間の自車線へ進入すると予測される対象車両が検出され、対象車両が自車線へ進入するのに必要な進入スペースと前方車両との間に停車スペースがない場合に、対象車両による自車線への進入を可能とする位置に自車両を停車させる走行制御装置が記載されている。
特開2020-6818号公報
自車両と先行車両との間に進入しようとする他車両が、自車両の前方へ進入する途中で停止すると、他車両以外の他の移動体の進路が他車両に妨害されることにより、円滑な交通の妨げとなることがある。しかし、特許文献1の走行制御装置は、自車両が他車両に優先する場合に、他車両が他の移動体の進路を妨害するか否かに関わらずに他車両に進路を譲るので、自車両の走行が過度に制限されることがある。
本発明は、自車両と先行車両との間に進入しようとする他車両が存在する場合に、自車両の走行を過度に制限することなく、他車両による他の移動体の進路妨害を解消することを目的とする。
本発明の一態様によれば、自車両の先行車両を検出して、先行車両と自車両との間の車間距離が目標車間距離となるように自車両の車速を制御する運転支援方法が与えられる。運転支援方法では、コントローラが、自車両が現在走行している車線と異なる車線から自車両と先行車両との間に進入する可能性がある他車両を検出する処理と、他車両が自車両の前方へ進入する途中で停止することにより他車両以外の移動体の進路を他車両が妨害するか否かを予測する処理と、先行車両が移動しているか否かを判定する処理と、他車両が移動体の進路を妨害すると予測しない場合又は先行車両が移動していると判定しない場合の目標車間距離を所定の第1距離に設定し、他車両が移動体の進路を妨害すると予測し且つ先行車両が移動していると判定した場合の目標車間距離を第1距離よりも長い第2距離に設定する処理と、を実行する。
本発明によれば、自車両と先行車両との間に進入しようとする他車両が存在する場合に、自車両の走行を過度に制限することなく、他車両による他の移動体の進路妨害を解消できる。
実施形態の運転支援装置の例の概略構成図である。 (a)は自車両が他車両に進路を譲る運転シーンの第1例の模式図であり、(b)は自車両が他車両に進路を譲らない運転シーンの第1例の模式図である。 コントローラの機能構成の一例のブロック図である。 (a)は自車両が他車両に進路を譲らない運転シーンの第2例の模式図であり、(b)は自車両が他車両に進路を譲る運転シーンの第2例の模式図である。 (a)は自車両が他車両に進路を譲らない運転シーンの第3例の模式図であり、(b)は自車両が他車両に進路を譲る運転シーンの第3例の模式図である。 (a)は自車両が他車両に進路を譲らない運転シーンの第4例の模式図であり、(b)は自車両が他車両に進路を譲る運転シーンの第4例の模式図である。 実施形態の運転支援方法の一例のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、各図面は模式的なものであって、現実のものとは異なる場合がある。また、以下に示す本発明の実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の構造、配置等を下記のものに特定するものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
(構成)
図1は、実施形態の運転支援装置の例の概略構成図である。自車両Vhは、自車両Vhの運転を支援する運転支援装置10を備える。運転支援装置10による運転支援制御は、例えば、自車両Vhの周辺の走行環境に基づいて運転者が関与せずに自車両Vhを自動で運転する自律運転制御である。
運転支援装置10は、物体センサ11と、車両センサ12と、測位装置13と、地図データベース(地図DB)14と、通信装置15と、ナビゲーション装置16と、アクチュエータ17と、表示装置18と、コントローラ19と、を備える。
物体センサ11は、自車両Vhに搭載されたレーザレーダやミリ波レーダ、カメラ、LIDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)などの、自車両Vhの周辺の物体を検出する複数の異なる種類の物体検出センサを備える。
車両センサ12は、自車両Vhに搭載され、自車両Vhから得られる様々な情報(車両信号)を検出する。車両センサ12には、例えば、自車両Vhの車速を検出する車速センサ、自車両Vhのタイヤの回転速度を検出する車輪速センサ、自車両Vhの3軸方向の加速度及び減速度を検出する3軸加速度センサ、ステアリングホイールの操舵角を検出する操舵角センサ、操向輪の転舵角を検出する転舵角センサ、自車両Vhの角速度を検出するジャイロセンサ、ヨーレートを検出するヨーレートセンサ、自車両Vhのアクセル開度を検出するアクセルセンサと、運転者によるブレーキ操作量を検出するブレーキセンサが含まれる。
測位装置13は、全地球型測位システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)受信機を備え、複数の航法衛星から電波を受信して自車両Vhの現在位置を測定する。GNSS受信機は、例えば地球測位システム(GPS:Global Positioning System)受信機等であってよい。測位装置13は、例えば慣性航法装置であってもよい。
地図データベース14は、道路地図データを記憶している。例えば地図データベース14は、自動運転用の地図情報として好適な高精度地図データ(以下、単に「高精度地図」という)を記憶してよい。地図データベース14は、ナビゲーション用の地図データ(以下、単に「ナビ地図」という)を記憶してもよい。
通信装置15は、自車両Vhの外部の通信装置との間で無線通信を行う。通信装置15による通信方式は、例えば公衆携帯電話網による無線通信や、車車間通信、路車間通信、又は衛星通信であってよい。
ナビゲーション装置16は、測位装置13により自車両Vhの現在位置を認識し、その現在位置における地図情報を地図データベース14から取得する。ナビゲーション装置16は、乗員(例えば運転者)が入力した目的地までの目標走行経路を設定し、この目標走行経路に従って乗員に経路案内を行う。また、ナビゲーション装置16は、設定した目標走行経路の情報をコントローラ19へ出力する。コントローラ19は、ナビゲーション装置16が設定した目標走行経路に沿って走行するように自車両Vhを自動で運転する。
アクチュエータ17は、コントローラ19からの制御信号に応じて、自車両Vhのステアリングホイール、アクセル開度及びブレーキ装置を操作して、自車両Vhの車両挙動を発生させる。アクチュエータ17は、ステアリングアクチュエータと、アクセル開度アクチュエータと、ブレーキ制御アクチュエータを備える。ステアリングアクチュエータは、自車両Vhのステアリングの操舵方向及び操舵量を制御する。
アクセル開度アクチュエータは、自車両Vhのアクセル開度を制御する。ブレーキ制御アクチュエータは、自車両Vhのブレーキ装置の制動動作を制御する。
表示装置18は、自車両Vhの乗員から視認可能な位置に設けられ、運転支援装置10から乗員に提供される視覚的情報(例えば文字メッセージ、画像、映像、図形、アイコンなど)を表示する。表示装置18は、ナビゲーションシステムの表示画面や運転席前方のメータ近くに設けられた表示装置であってよい。
コントローラ19は、自車両Vhの運転支援制御を行う電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)である。コントローラ19は、プロセッサ19aと、記憶装置19b等の周辺部品とを含む。プロセッサ19aは、例えばCPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro-Processing Unit)であってよい。
記憶装置19bは、半導体記憶装置や、磁気記憶装置、光学記憶装置等を備えてよい。記憶装置19bは、レジスタ、キャッシュメモリ、主記憶装置として使用されるROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等のメモリを含んでよい。
以下に説明するコントローラ19の機能は、例えばプロセッサ19aが、記憶装置19bに格納されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。
なお、コントローラ19を、以下に説明する各情報処理を実行するための専用のハードウエアにより形成してもよい。例えば、コントローラ19は、汎用の半導体集積回路中に設定される機能的な論理回路を備えてもよい。例えばコントローラ19はフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA:Field-Programmable Gate Array)等のプログラマブル・ロジック・デバイス(PLD:Programmable Logic Device)等を有していてもよい。
次に、コントローラ19による運転支援方法の一例を説明する。
図2(a)は、本発明による運転支援方法が適用される運転シーンの一例を示している。この運転シーンでは、自車両Vhは、十字路である交差点Cにおいて先行車両Vfに続いて左折して、自車両Vhが走行している自車線Lhから自車両Vhが走行する予定の走行予定車線Leへ進む途中である。コントローラ19は、先行車両Vfと自車両Vhとの間の車間距離が目標車間距離Dtとなるように自車両Vhの車速を制御する。通常の状態において目標車間距離Dtは第1距離D1に設定されている。
一方で、他車両Voは、自車線Lhの対向車線Loを通って交差点Cに進入し、交差点Cにおいて右折して走行予定車線Leへ進もうとしている。
このような運転シーンにおいて、自車両Vhが他車両Voに進路を譲らないことにより他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止することにより他車両Vo以外の移動体m1及びm2の進路を他車両Voが妨害することがある。例えば、他車両Voは自車線Lh及び対向車線Loと交差する交差車線Lcを走行する交差車両m1の進路を妨害することがある。また例えば、他車両Voは、自車線Lhを通って交差点Cを直進する直進車両m2の進路を妨害することがある。これにより、交差点Cにおける円滑な交通が妨げられる虞がある。
したがってコントローラ19は、他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止することにより他車両Vo以外の移動体m1及びm2の進路を他車両Voが妨害すると予想される場合には、他車両Voが自車両Vhの前方へ進入することを許すことにより、他車両Voによる他の移動体m1及びm2の進路妨害を解消する。これにより、交差点Cにおける安全と交通流の効率化を実現する。
このためコントローラ19は、自車線Lhと異なる車線から自車両Vhと先行車両Vfとの間に進入する可能性がある他車両Voを検出する処理と、他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止することにより他車両Vo以外の移動体の進路を他車両Voが妨害するか否かを予測する処理と、先行車両Vfが移動しているか否かを判定する処理と、他車両Voが移動体の進路を妨害すると予測し且つ先行車両Vfが移動していると判定した場合の目標車間距離Dtを通常の第1距離D1よりも長い第2距離D2に設定する処理と、を実行する。
これにより、他車両Voは自車両Vhの前方へ容易に進入できるので、他車両Voが停止することによる他の移動体の進路妨害を解消することができる。
例えばコントローラ19は、他車両Voの車体が対向車線Loから自車両Vh側にはみ出すはみ出し量d1に基づいて、他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止することにより他車両Vo以外の移動体の進路を他車両Voが妨害するか否かを予測してよい。例えば、はみ出し量d1が閾値以上である場合には、他車両Voが自車両Vhと先行車両Vfとの間に進入する可能性が高く、他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止することにより交差車両m1や直進車両m2の進路を妨害すると予測する。
なお、他車両Voが交差点Cに侵入しており、且つ対向車線Loの車線区分線が交差点C内で途切れている場合には、対向車線Voの自車線Vh側の車線区分線の延長線から自車両Vh側にはみ出すはみ出し量をはみ出し量d1として定義する。
また例えばコントローラ19は、他車両Voの車体の前後方向と対向車線Loの方向との間の角度θに基づいて、他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止することにより他車両Vo以外の移動体の進路を他車両Voが妨害するか否かを予測してもよい。
例えば、角度θが閾値以上である場合には、他車両Voが自車両Vhと先行車両Vfとの間に進入する可能性が高く、他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止することにより交差車両m1や直進車両m2の進路を妨害すると予測する。
また例えばコントローラ19は、先行車両Vfが停止している状態から発進したときに、先行車両Vfの発進に合わせた他車両Voの挙動に基づいて、他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止することにより他車両Vo以外の移動体の進路を他車両Voが妨害するか否かを予測してもよい。
例えば先行車両Vfの発進に合わせた他車両Voの挙動は、先行車両Vfが停止した状態から発進したタイミングで停止中の他車両Voが発進する挙動や、先行車両Vfが停止した状態から発進したタイミングで、移動している他車両Voが加速する挙動であってよい。
他車両Voが先行車両Vfの発進に合わせた挙動を示した場合には、他車両Voが自車両Vhと先行車両Vfとの間に進入する可能性が高く、他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止することにより交差車両m1や直進車両m2の進路を妨害すると予測する。
例えば図2(a)の例では、歩行者m3が横断歩道を渡り終わるのを停止して待っている先行車両Vfが発進した時に、先行車両Vfの発進に合わせて他車両Voが発進した場合に、他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止することにより交差車両m1や直進車両m2の進路を妨害すると予測する。
図2(b)を参照する。コントローラ19は、他車両Voが移動体の進路を妨害すると予測しない場合又は先行車両Vfが移動していると判定しない場合には、目標車間距離Dtを第2距離D2よりも短い通常の第1距離D1に設定する。
例えば、他車両Voの車体のはみ出し量d1や、他車両Voの車体と対向車線Loとのなす角度θが閾値よりも小さい場合、又は、他車両Voが先行車両Vfの発進に合わせた挙動を示さない場合には、他車両Voが移動体の進路を妨害すると予測しないために、目標車間距離Dtを比較的短い第1距離D1に設定する。
この結果、自車両Vhは、自車両Vhと先行車両Vfとの間に他車両Voを進入させることなく先行車両Vfに追従して走行する。
このように、コントローラ19は、他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止すると他の移動体の進路を他車両Voが妨害する場合に限って他車両Voに進路を譲るので、自車両Vhの走行に対する過度な制限を回避できる。
図3を参照してコントローラ19を詳しく説明する。コントローラ19は、物体検出部30と、自車両位置推定部31と、地図取得部32と、検出統合部33と、物体追跡部34と、地図内位置演算部35と、車両制御部36を備える。
物体検出部30は、物体センサ11の検出信号に基づいて、自車両Vhの周辺の物体、例えば車両やバイク、歩行者、障害物などの位置、姿勢、大きさ、速度などを検出する。物体検出部30は、通信装置15による車車間通信、路車間通信を介して他車両やインフラストラクチャーから自車両Vhの周辺の物体の情報を取得してもよい。
自車両位置推定部31は、測位装置13による測定結果や、車両センサ12からの検出結果を用いたオドメトリに基づいて、自車両Vhの絶対位置、すなわち、所定の基準点に対する自車両Vhの位置、姿勢及び速度を計測する。
地図取得部32は、地図データベース14から自車両Vhが走行する道路の構造を示す地図情報を取得する。地図取得部32は、通信装置15により外部の地図データサーバから地図情報を取得してもよい。
検出統合部33は、複数の物体検出センサの各々から物体検出部30が得た複数の検出結果を統合して、各物体に対して一つの検出結果を出力する。
具体的には、物体検出センサの各々から得られた物体の挙動から、各物体検出センサの誤差特性などを考慮した上で、最も誤差が少なくなる最も合理的な物体の挙動を算出する。例えば、センサ・フュージョン技術を用いて、複数種類のセンサの検出結果を総合的に評価して、より正確な検出結果を取得する。
物体追跡部34は、物体検出部30によって検出された物体を追跡する。具体的には、検出統合部33により統合された検出結果に基づいて、異なる時刻に出力された物体の挙動から、異なる時刻間における物体の同一性の検証(対応付け)を行い、かつ、その対応付けを基に、物体の速度などの挙動を予測する。
地図内位置演算部35は、自車両位置推定部31により得られた自車両Vhの絶対位置、及び地図取得部32により取得された地図情報から、地図上における自車両Vhの位置及び姿勢を推定する。また、地図内位置演算部35は、自車両Vhが走行している走行道路を特定する。さらに自車両Vhが走行する車線を特定する。
車両制御部36は、自車両Vhの周囲環境に基づいて、ナビゲーション装置16によって設定された目的地までの目標走行経路に沿って自車両Vhを自動的に走行させる自律運転制御を実行する。
自律運転制御において、車両制御部36は、自車両Vhを走行させる目標走行軌道を生成する。目標走行軌道は、例えば自車両Vhを走行させる目標軌道上の地点の点列と、これら点列の各々の地点における自車両Vhの車速の目標値とを含む情報であってよい。以下の説明において、目標走行軌道上の自車両Vhの車速の目標値(すなわち車速計画)を「目標車速プロファイル」と表記する。
車両制御部36は、目標車速プロファイルに従う速度で自車両Vhが目標走行軌道を走行するように、アクチュエータ17を駆動することにより、自車両Vhを自動的に走行させる。
車両制御部36は、周囲車両検出部40と、進路妨害予測部41と、目標車間距離設定部42と、目標走行軌道生成部43と、車速制御部44と、操舵角制御部45を備える。
周囲車両検出部40は、物体検出部30、検出統合部33及び物体追跡部34による自車両Vhの周囲の物体の検出結果に基づいて、自車両Vhの直前に位置する先行車両Vfを検出する。
また、周囲車両検出部40は、自車両Vhが現在走行している自車線Lhと異なる車線から自車両Vhと先行車両Vfとの間に進入する可能性がある他車両Voを検出する。
周囲車両検出部40は、例えば図2(a)、図2(b)、図4(a)及び図4(b)に示すように、自車両Vhが先行車両Vfに追従して交差点Cで左折する場合、または自車両Vhが先行車両Vfに追従して交差点Cで直進する場合に、対向車線Loから交差点Cで右折する車両を他車両Voとして検出してよい。
また例えば周囲車両検出部40は、図5(a)及び図5(b)に示すように、自車両Vhが先行車両Vfに追従して交差点Cを直進する場合に、交差車線Lcから交差点Cで左折又は右折して自車線Lhに侵入する車両を他車両Voとして検出してよい。
また例えば周囲車両検出部40は、図6(a)及び図6(b)に示すように、自車両Vhが先行車両Vfに追従して自車線Lhを走行する場合に、隣接車線Laから自車線Lhへ進入する(すなわち車線変更する)車両を他車両Voとして検出してよい。
図3を参照する。進路妨害予測部41は、他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止することにより他車両Vo以外の移動体の進路を他車両Voが妨害するか否かを予測する。
例えば、図2(a)を参照して上述したように、進路妨害予測部41は、他車両Voの車体が対向車線Loから自車両Vh側にはみ出すはみ出し量d1、他車両Voの車体の前後方向と対向車線Loの方向との間の角度θ、及び停止している状態から先行車両Vfが発進するのに合わせた他車両Voの挙動の少なくとも1つに基づいて、他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止することにより他車両Vo以外の移動体の進路を他車両Voが妨害するか否かを予測してよい。
進路妨害予測部41は、交差点Cの交通信号機が表示する信号の変化に基づいて、他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止することにより他車両Vo以外の移動体の進路を他車両Voが妨害するか否かを予測してもよい。
図4(b)を参照する。図4(b)の運転シーンは、交通信号機S1~S4を考慮する点を除いて図2(a)の運転シーンと同様である。交通信号機S1~S3はそれぞれ自車線Lh、対向車線Lo、交差車線Lcに対する車両用信号機であり、交通信号機S4は交差車線Lcを横断するための歩行者用信号機である。
対向車線Loに対する交通信号機S2が進行信号から停止信号へと変化して他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止し、交差車線Lcの交通信号機S3が停止信号から進行信号へと変化すると、対向車線Loは交差車両m1の進路を妨害する。
したがって、進路妨害予測部41は、交通信号機S1、S2が進行信号から停止信号へと変化するとき、他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止することにより他車両Vo以外の移動体の進路を他車両Voが妨害すると判定してよい。
進路妨害予測部41は、歩行者用信号機S4が進行信号から停止信号へと変化するときに、他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止することにより他車両Vo以外の移動体の進路を他車両Voが妨害すると判定してもよい。
図4(a)を参照する。進路妨害予測部41は、交通信号機S1、S2、S4が進行信号であるときは、他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止することにより他車両Vo以外の移動体の進路を他車両Voが妨害すると判定しない。
進路妨害予測部41は、例えば通信装置15を用いた路車間通信によって、インフラストラクチャーから交通信号機S1、S2、S4の信号情報を受信して、交通信号機S1、S2、S4が進行信号から停止信号へと変化することを検出してよい。また、例えば物体センサ11のカメラによって撮影された交通信号機S1、S2、S4の画像を画像認識することにより交通信号機S1、S2、S4が進行信号から停止信号へと変化することを検出してよい。
図5(b)を参照する。図5(b)の運転シーンでは、自車両Vhは、三叉路である交差点Cを先行車両Vfに続いて直進する。したがって、自車両Vhが走行する予定の走行予定車線は、自車両Vhが現在走行している自車線Lhとなる。他車両Voは、自車線Lhと交差する交差車線Lcから交差点Cで左折し、自車線Lhへ進もうとしている。なお、図5(b)では他車両Voが交差点Cで左折する例を示しているが、他車両Voが交差車線から右折して自車線Lhへ進む場合も同様である。
このような運転シーンで、他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止することにより他車両Vo以外の移動体m2及びm3の進路を他車両Voが妨害することがある。例えば、他車両Voは自車線Lhを通って交差点Cを直進する直進車両m2の進路を妨害することがある。また他車両Voは、交差車線Lcを横断する横断歩道を歩いている歩行者m3の進路を妨害することがある。
そこで進路妨害予測部41は、他車両Voの車体が自車線Lhへはみ出すはみ出し量d2に基づいて、他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止することにより他車両Vo以外の移動体の進路を他車両Voが妨害するか否かを予測してよい。
また、進路妨害予測部41は、他車両Voの車体が停止線SLからはみ出すはみ出し量d3に基づいて、他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止することにより他車両Vo以外の移動体の進路を他車両Voが妨害するか否かを予測してよい。停止線SLは、交差点C手前に設置された交差車線Lc上の停止線である。
例えば、はみ出し量d2、d3が閾値以上である場合には、他車両Voが自車両Vhと先行車両Vfとの間に進入する可能性が高く、他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止することにより直進車両m2や歩行者m3の進路を妨害すると予測する。
また例えばコントローラ19は、他車両Voの車体の前後方向と交差車線Lcの方向との間の角度θに基づいて、他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止することにより他車両Vo以外の移動体の進路を他車両Voが妨害するか否かを予測してもよい。
例えば、角度θが閾値以上である場合には、他車両Voが自車両Vhと先行車両Vfとの間に進入する可能性が高く、他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止することにより直進車両m2や歩行者m3の進路を妨害すると予測する。
また例えばコントローラ19は、先行車両Vfが停止している状態から発進したときに、先行車両Vfの発進に合わせた他車両Voの挙動に基づいて、他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止することにより直進車両m2や歩行者m3の進路を他車両Voが妨害するか否かを予測してもよい。
図5(a)を参照する。進路妨害予測部41は、他車両Voの車体のはみ出し量d2、d3や、他車両Voの車体と交差車線Lcとのなす角度θが閾値よりも小さい場合や、他車両Voが先行車両Vfの発進に合わせた挙動を示さない場合には、他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止することにより直進車両m2や歩行者m3の進路を妨害すると予測しない。
図6(b)を参照する。図6(b)の運転シーンでは、自車線Lhとその隣接車線Laとを少なくとも含む片側複数車線の道路において、自車両Vhは先行車両Vfに追従して自車線Lhを走行している。自車両Vhが走行する予定の走行予定車線は、自車両Vhが現在走行している自車線Lhとなる。他車両Voは、隣接車線Laから車線変更して自車線Lhへ進もうとしている。
このような運転シーンで、他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止することにより他車両Vo以外の移動体m2及びm3の進路を他車両Voが妨害することがある。例えば他車両Voは、隣接車線Laを直進しようとしている後続車両m5の進路を妨害することがある。また例えば他車両Voは、自車線Lhを走行して自車両Vhを追い抜こうとする二輪車m5の進路を妨害することがある。
そこで進路妨害予測部41は、他車両Voの車体が自車線Lhへはみ出すはみ出し量d4に基づいて、他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止することにより他車両Vo以外の移動体の進路を他車両Voが妨害するか否かを予測してよい。
例えば、はみ出し量d4が閾値以上である場合には、他車両Voが自車両Vhと先行車両Vfとの間に進入する可能性が高く、他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止することにより後続車両m4や二輪車m5の進路を妨害すると予測する。
また例えばコントローラ19は、他車両Voの車体の前後方向と自車線Lh又は隣接車線Laの方向との間の角度θに基づいて、他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止することにより他車両Vo以外の移動体の進路を他車両Voが妨害するか否かを予測してもよい。
例えば、角度θが閾値以上である場合には、他車両Voが自車両Vhと先行車両Vfとの間に進入する可能性が高く、他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止することにより後続車両m4や二輪車m5の進路を妨害すると予測する。
また例えばコントローラ19は、先行車両Vfが停止している状態から発進したときに、先行車両Vfの発進に合わせた他車両Voの挙動に基づいて、他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止することにより後続車両m4や二輪車m5の進路を他車両Voが妨害するか否かを予測してもよい。
図6(a)を参照する。進路妨害予測部41は、他車両Voの車体のはみ出し量d4や、他車両Voの車体と車線Lh、Laとのなす角度θが閾値よりも小さい場合や、他車両Voが先行車両Vfの発進に合わせた挙動を示さない場合には、他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止することにより後続車両m4や二輪車m5の進路を妨害すると予測しない。
図3を参照する。目標車間距離設定部42は、他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止することにより他車両Vo以外の移動体の進路を他車両Voが妨害すると予測された場合には、目標車間距離Dtを通常の第1距離D1よりも長い第2距離D2に設定する。反対に、他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止することにより他車両Vo以外の移動体の進路を他車両Voが妨害すると予測されない場合には、目標車間距離Dtを通常の第1距離D1に設定する。
以下の説明において、他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止することにより他車両Vo以外の移動体の進路を他車両Voが妨害することを、単に「他車両Voによる他の移動体の進路妨害」と表記する。
このとき目標車間距離設定部42は、先行車両Vfが移動しているか否かを判定する。先行車両Vfが移動していない場合には自車両Vhの前方に他車両Voが進入することを許しても、他車両Voが十分に進めず他の移動体の進路妨害を解消できないことがあるからである。
このため、目標車間距離設定部42は、他車両Voによる他の移動体の進路妨害が予測され且つ先行車両Vfが移動している場合に、目標車間距離Dtを第2距離D2に設定する。先行車両Vfが移動していない場合には、目標車間距離Dtを通常の第1距離D1に設定する。
他車両Voが自車両Vhと先行車両Vfとの間に進入し終わったら(すなわち、自車両Vhが走行する予定の走行予定車線に進入し終わったら)、目標車間距離設定部42は、目標車間距離Dtを通常の第1距離D1に戻す。例えば目標車間距離設定部42は、他車両Voが自車両Vhと先行車両Vfとの間に進入し終わった時点から所定時間が経過したときに目標車間距離Dtを通常の第1距離D1に戻してもよい。
目標走行軌道生成部43は、自車両Vhの現在位置及び姿勢と、ナビゲーション装置16によって設定された目的地までの目標走行経路と、自車両Vhの周囲環境とに基づいて、自車両Vhを走行させる目標走行軌道を算出する。例えば、自車両Vhの周辺の経路や物体の有無を表現する経路空間マップと、走行場の危険度を数値化したリスクマップとを生成し、自車両Vhの運動特性、経路空間マップと、リスクマップとに基づいて目標走行軌道を生成する。
自車両Vhの前方に先行車両Vfが存在する場合、目標走行軌道生成部43は、先行車両Vfと自車両Vhとの間の車間距離が目標車間距離Dtとなるように、目標車速プロファイルを生成する。
また、目標走行軌道生成部43は、他車両Voによる他の移動体の進路妨害が予測され且つ先行車両が移動していると判定された場合に、交差点Cの手前で自車両Vhが停止するように目標車速プロファイルを生成してもよい。
このとき目標走行軌道生成部43は、他車両Voによる他の移動体の進路妨害が予測され且つ先行車両が移動していると判定された場合の停止位置が、他車両Voによる他の移動体の進路妨害が予測されない場合又は先行車両が移動していると判定されない場合の停止位置よりも、より手前の位置(すなわち自車両Vhの現在位置に近い位置)になるように、目標車速プロファイルを生成してもよい。
車速制御部44は、目標走行軌道生成部43が生成した目標車速プロファイルに従う速度で自車両Vhが走行するように自車両Vhの車速を制御する。具体的には、車速制御部44はアクチュエータ17のアクセル開度アクチュエータとブレーキ制御アクチュエータを駆動して、自車両Vhの車速が、目標車速プロファイルに従うように自車両Vhの駆動力と制動力を発生させる。
また、車速制御部44は、他車両Voによる他の移動体の進路妨害が予測され且つ先行車両が移動していると判定されることにより自車両Vhが停止した場合に、自車両Vhの停止状態を維持して他車両Voが自車両Vhと先行車両Vfとの間に進入するのを待機してもよい。また、他車両Voによる他の移動体の進路妨害が予測され且つ先行車両が移動していると判定された時点において既に自車両Vhが停止している場合も、自車両Vhの停止状態を維持して他車両Voが自車両Vhと先行車両Vfとの間に進入するのを待機してもよい。
操舵角制御部45は、自車両Vhが目標走行軌道上を走行するように操舵角を制御する。具体的には、車速制御部44はアクチュエータ17のステアリングアクチュエータを駆動して、自車両Vhが目標走行軌道上を走行するように操向輪を転舵させる。
また、操舵角制御部45は、他車両Voによる他の移動体の進路妨害が予測され且つ先行車両が移動していると判定されることにより自車両Vhを停止させる場合に、自車両Vhの車体の向きを維持したまま自車両Vhが停止するように操舵角を制御する。例えば、自車両Vhを停止させる場合に操舵角を中立位置に戻す。
これにより、例えば図2(a)、図2(b)、図4(a)及び図4(b)に示すように、自車両Vhが先行車両Vfに追従して交差点Cで左折する場合において、自車両Vhが左方向の方向指示器を点滅させても車体の向きを変えないことによって、他車両Voに進路を譲っている意思を表すことができる。
車両制御部36は、他車両Voによる他の移動体の進路妨害が予測され且つ先行車両が移動していると判定され、上述した他車両Voに進路を譲る制御(すなわち、目標車間距離Dtを第2距離D2に設定する制御、交差点Cでの自車両Vhの停止位置を手前に変更する制御、停止状態を維持して他車両Voの進入を待機する制御、車体の向きを変えない制御)を行う際に、他車両Voに進路を譲ることを自車両Vhの乗員に知らせてもよい。
これにより、自車両Vhが、先行車両Vfに追従して運転されないことによる乗員の違和感を軽減できる。例えば自車両Vhが、他車両Voに進路を譲ることを示す視覚的情報(例えば文字メッセージ、画像、映像、図形、アイコンなど)を表示装置18に表示してもよい。
(動作)
図7は、実施形態の運転支援方法の一例のフローチャートである。
ステップS1において周囲車両検出部40は、自車両Vhの直前に位置する先行車両Vfを検出する。また周囲車両検出部40は、自車両Vhが現在走行している自車線Lhと異なる車線から自車両Vhと先行車両Vfとの間に進入する可能性がある他車両Voを検出する。
ステップS2において進路妨害予測部41は、他車両Voのはみ出し量d1、d2、d3又はd4が閾値以上であるか否かを判定する。他車両Voと車線との角度θが閾値以上であるか否かを判定してもよい。はみ出し量d1、d2、d3もしくはd4又は角度θが閾値以上でない場合(ステップS2:N)に処理はステップS4へ進む。はみ出し量d1、d2、d3もしくはd4又は角度θが閾値以上である場合(ステップS2:Y)に処理はステップS3へ進む。
ステップS3において目標車間距離設定部42は、先行車両Vfが移動しているか否かを判定する。先行車両Vfが移動している場合、目標車間距離設定部42は目標車間距離Dtを第2距離D2に設定する。その後に処理は終了する。
ステップS4において目標車間距離設定部42は、目標車間距離Dtを通常の第1距離D1に設定する。
ステップS1で停止中の先行車両Vfを検出した場合には、進路妨害予測部41は、ステップS5において先行車両Vfが発進したか否かを判定する。先行車両Vfが発進した場合(ステップS5:Y)に処理はステップS7へ進む。先行車両Vfが発進しない場合(ステップS5:N)に処理はステップS6へ進む。
なお、ステップS1において移動している先行車両Vfを検出した場合には、ステップS5~S8を省略してよい。この場合に目標車間距離Dtは第1距離D1に設定される。
ステップS6において車速制御部44は、自車両Vhが先行車両Vfの後方で停止した状態を維持する。その後に処理はステップS2へ戻る。
ステップS7において進路妨害予測部41は、他車両Voが発進したか否かを判定する。すなわち、先行車両Vfの発進に合わせて他車両Voが発進したか否かを判定する。他車両Voが発進しない場合(ステップS7:N)に処理は終了する。この場合には目標車間距離Dtは第1距離D1に設定される。他車両Voが発進した場合(ステップS7:Y)に処理はステップS8へ進む。
ステップS8において、目標車間距離設定部42は、目標車間距離Dtを通常の第1距離D1よりも長い第2距離D2に設定する。これにより、自車両Vhは、動き出した先行車両Vfとの間の車間距離が第2距離D2になるまで停止した状態で待機する。
先行車両Vfとの間の車間距離が第2距離D2になると、先行車両Vfに続いて発信する。これに代えて、車速制御部44は、自車両Vhの停止状態を維持して他車両Voが自車両Vhと先行車両Vfとの間に進入するのを待機してもよい。
(実施形態の効果)
(1)コントローラ19は、自車両Vhの先行車両Vfを検出して、先行車両Vfと自車両Vhとの間の車間距離が目標車間距離となるように自車両Vhの車速を制御する。コントローラ19は、自車両Vhが現在走行している車線と異なる車線から自車両Vhと先行車両Vfとの間に進入する可能性がある他車両Voを検出する処理と、他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止することにより他車両Vo以外の移動体の進路を他車両Voが妨害するか否かを予測する処理と、先行車両Vfが移動しているか否かを判定する処理と、他車両Voが移動体の進路を妨害すると予測しない場合又は先行車両Vfが移動していると判定しない場合の目標車間距離を所定の第1距離に設定し、他車両Voが移動体の進路を妨害すると予測し且つ先行車両Vfが移動していると判定した場合の目標車間距離を第1距離よりも長い第2距離に設定する処理と、を実行する。
これにより、他車両Voは自車両Vhの前方へ容易に進入できるので、他車両Voが停止することによる他の移動体の進路妨害を解消することができる。また、他車両Voが自車両Vhの前方へ進入する途中で停止すると他の移動体の進路を他車両Voが妨害する場合に限って他車両Voに進路を譲るので、自車両Vhの走行を過度に制限することなく、他車両Voによる他の移動体の進路妨害を解消できる。
(2)コントローラ19は、他車両Voが交差点で自車両Vhと先行車両Vfとの間に進入する可能性がある場合に、他車両Voが移動体の進路を妨害すると予測し且つ先行車両Vfが移動していると判定した場合の交差点における停止位置を、他車両Voが移動体の進路を妨害すると予測しない場合又は先行車両Vfが移動していると判定しない場合の停止位置よりも手前に設定してもよい。
これにより、自車両Vhの前方に他車両Voが進入するのを容易にするとともに自車両Vhが進路を譲る意図を他車両Voに示すことができる。
(3)コントローラ19は、他車両Voが移動体の進路を妨害すると予測し且つ先行車両Vfが移動していると判定した場合に、自車両Vhを停止させて他車両Voが自車両Vhと先行車両Vfとの間に進入するのを待機してもよい。
これにより、自車両Vhの前方に他車両Voが進入するのを容易にするとともに自車両Vhが進路を譲る意図を他車両Voに示すことができる。
(4)コントローラ19は、他車両Voが移動体の進路を妨害すると予測し且つ先行車両Vfが移動していると判定した場合に、車体の向きを維持したまま自車両Vhを停止させてもよい。
これにより、自車両Vhが進路を譲る意図を他車両Voに示すことができる。
10…運転支援装置、11…物体センサ、12…車両センサ、13…測位装置、14…地図データベース、15…通信装置、16…ナビゲーション装置、17…アクチュエータ、18…表示装置、19…コントローラ、19a…プロセッサ、19b…記憶装置、30…物体検出部、31…自車両位置推定部、32…地図取得部、33…検出統合部、34…物体追跡部、35…地図内位置演算部、36…車両制御部、40…周囲車両検出部、41…進路妨害予測部、42…目標車間距離設定部、43…目標走行軌道生成部、44…車速制御部、45…操舵角制御部、C…交差点、m1…交差車両、m2…直進車両、m3…歩行者、m4、m5…後続車両、Vf…先行車両、Vh…自車両、Vo…他車両

Claims (5)

  1. 自車両の先行車両を検出して、前記先行車両と前記自車両との間の車間距離が目標車間距離となるように前記自車両の車速を制御する運転支援方法であって、
    前記自車両が現在走行している車線と異なる車線から前記自車両と前記先行車両との間に進入する可能性がある他車両を検出する処理と、
    前記他車両が前記自車両の前方へ進入する途中で停止することにより前記他車両以外の移動体の進路を前記他車両が妨害するか否かを予測する処理と、
    前記先行車両が移動しているか否かを判定する処理と、
    前記他車両が前記移動体の進路を妨害すると予測しない場合又は前記先行車両が移動していると判定しない場合の前記目標車間距離を所定の第1距離に設定し、前記他車両が前記移動体の進路を妨害すると予測し且つ前記先行車両が移動していると判定した場合の前記目標車間距離を前記第1距離よりも長い第2距離に設定する処理と、
    をコントローラが実行することを特徴とする運転支援方法。
  2. 前記コントローラは、前記他車両が交差点で前記自車両と前記先行車両との間に進入する可能性がある場合に、前記他車両が前記移動体の進路を妨害すると予測し且つ前記先行車両が移動していると判定した場合の前記交差点における停止位置を、前記他車両が前記移動体の進路を妨害すると予測しない場合又は前記先行車両が移動していると判定しない場合の停止位置よりも手前に設定することを特徴とする請求項1に記載の運転支援方法。
  3. 前記コントローラは、前記他車両が前記移動体の進路を妨害すると予測し且つ前記先行車両が移動していると判定した場合に、前記自車両を停止させて前記他車両が前記自車両と前記先行車両との間に進入するのを待機することを特徴とする請求項1又は2に記載の運転支援方法。
  4. 前記コントローラは、前記他車両が前記移動体の進路を妨害すると予測し且つ前記先行車両が移動していると判定した場合に、車体の向きを維持したまま前記自車両を停止させることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の運転支援方法。
  5. 自車両の先行車両を検出して、前記先行車両と前記自車両との間の車間距離が目標車間距離となるように前記自車両の車速を制御するコントローラを備えた運転支援装置であって、前記コントローラは、
    前記自車両が現在走行している車線と異なる車線から前記自車両と前記先行車両との間に進入する可能性がある他車両を検出する処理と、
    前記他車両が前記自車両の前方へ進入する途中で停止することにより前記他車両以外の移動体の進路を前記他車両が妨害するか否かを予測する処理と、
    前記先行車両が移動しているか否かを判定する処理と、
    前記他車両が前記移動体の進路を妨害すると予測しない場合又は前記先行車両が移動していると判定しない場合の前記目標車間距離を所定の第1距離に設定し、前記他車両が前記移動体の進路を妨害すると予測し且つ前記先行車両が移動していると判定した場合の前記目標車間距離を前記第1距離よりも長い第2距離に設定する処理と、
    を実行することを特徴とする運転支援装置。
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