JP2023167861A - 車両の運転支援方法及び運転支援装置 - Google Patents

車両の運転支援方法及び運転支援装置 Download PDF

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祐香 吉松
Yuka Yoshimatsu
正文 辻
Masabumi Tsuji
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Abstract

【課題】車両が、目的地に向かう車線に進入できずに停車することを抑制できる、車両の運転支援方法及び運転支援装置を提供する。【解決手段】目的地Xに向かう走行経路R1を生成し、自律走行制御により走行経路R1に沿って自車両V1を走行させる場合に、自車両V1が、走行経路R1に沿って走行するために設定された第1車線から、第1車線と異なる第2車線に車線変更し、第2車線を走行して分岐地点に向かうときは、第2車線を走行して分岐地点を通過し、目的地Xに向かう迂回経路R2を予め生成する。そして、自車両V1が分岐地点に到達するまでの間に、自車両V1が第2車線から第1車線に車線変更できないと判定した場合は、迂回経路R2に沿って自車両V1を走行させる。【選択図】図2

Description

本発明は、車両の運転支援方法及び運転支援装置に関するものである。
道路を走行する移動体の進行方向側の走行妨害となり得る事象の情報であって、路上駐車車両の有無を含む事象情報を取得し、移動体の車線変更の要否を判定し、進行車線への車線変更が不要と判定した場合は、退出予定方向を走行しないで目的地まで走行する経路を再探索することが知られている(特許文献1)。
特開2018-146461号公報
上記従来技術では、目的地に向かう車線に駐車車両のような障害物が存在し、当該障害物を追い越す必要がある場合に、外部機器と通信ができないときは、カメラなどの車載機器の検出結果に基づいて車両が障害物を追い越せるか否かを判定する。この場合、追い越し開始前に車載装置で検出できない位置に存在する他の障害物は、追い越し開始後に検出されることになる。
しかしながら、上記従来技術では、車両が障害物を追い越せると判定された場合は、目的地に向かう車線に車線変更できるとされ、経路の再探索は行われない。そのため、上述した他の障害物により、目的地に向かう車線に、車両が車線変更するスペースが存在しないときは、自律走行制御で走行する車両が当該車線に進入できずに停車してしまうという問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、車両が、目的地に向かう車線に進入できずに停車することを抑制できる、車両の運転支援方法及び運転支援装置を提供することである。
本発明は、自律走行制御により、目的地に向かう走行経路を生成し、走行経路に沿って車両を走行させる場合に、車両が、走行経路に沿って走行するために設定された第1車線から、第1車線と異なる第2車線に車線変更し、第2車線を走行して分岐地点に向かうときは、第2車線を走行して分岐地点を通過し、目的地に向かう迂回経路を予め生成する。そして、車両が分岐地点に到達するまでの間に、車両が第2車線から第1車線に車線変更できないと判定した場合は、迂回経路に沿って車両を走行させることによって上記課題を解決する。
本発明によれば、車両が、目的地に向かう車線に進入できずに停車することを抑制できる。
本発明に係る運転支援装置を含む運転支援システムを示すブロック図である。 図1に示す運転支援システムにて運転支援を実行する走行シーンの一例を示す平面図である。 図1に示す運転支援システムにて運転支援を実行する走行シーンの他の例を示す平面図である。 図1に示す運転支援システムにて運転支援を実行する走行シーンのまた他の例を示す平面図である。 図1の運転支援システムにおける処理手順の一例を示すフローチャートである(その1)。 図1の運転支援システムにおける処理手順の一例を示すフローチャートである(その2)。 図1の運転支援システムにおける処理手順の一例を示すフローチャートである(その3)。 図1の運転支援システムにおける処理手順の他の例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明は、左側通行の法規を有する国で、車両が左側通行で走行することを前提とする。右側通行の法規を有する国では、車両が右側通行で走行するため、以下の説明の左と右を対称にして読み替えるものとする。
[運転支援システムの構成]
図1は、本発明に係る運転支援システム10を示すブロック図である。運転支援システム10は車載システムであり、自律走行制御により、車両の乗員(ドライバーを含む)により設定された目的地まで車両を走行させる。自律走行制御とは、後述する運転支援装置を用いて車両の走行動作を自律的に制御することをいい、当該走行動作には、加速、減速、発進、停車、右方向又は左方向への転舵、車線変更、幅寄せなど、あらゆる走行動作が含まれる。また、自律的に走行動作を制御するとは、運転支援装置が、車両の装置を用いて走行動作の制御を行うことをいう。つまり、運転支援装置は、予め定められた範囲内でこれらの走行動作に介入し、制御する。介入されない走行動作については、ドライバーによる手動の操作が行われる。
図1に示すように、運転支援システム10は、撮像装置11、測距装置12、自車状態検出装置13、地図情報14、自車位置検出装置15、ナビゲーション装置16、車両制御装置17、表示装置18、及び運転支援装置19を備える。運転支援システム10を構成する装置は、CAN(Controller Area Network)その他の車載LANによって接続され、互いに情報を授受できる。
撮像装置11は、画像により車両の周囲の対象物を認識する装置であり、たとえば、CCDなどの撮像素子を備えるカメラ、超音波カメラ、赤外線カメラなどのカメラである。撮像装置11は、一台の車両に複数を設けることができ、たとえば、車両のフロントグリル部、左右ドアミラーの下部及びリアバンパ近傍に配置できる。これにより、車両の周囲の対象物を認識する場合の死角を減らすことができる。
測距装置12は、車両と対象物との相対距離および相対速度を演算するための装置であり、たとえば、レーザーレーダー、ミリ波レーダーなど(LRFなど)、LiDAR(light detection and ranging)ユニット、超音波レーダーなどのレーダー装置又はソナーである。測距装置12は、一台の車両に複数設けることができ、たとえば、車両の前方、右側方、左側方及び後方に配置できる。これにより、車両の周囲の対象物との相対距離及び相対速度を正確に演算できる。
撮像装置11及び測距装置12にて検出する対象物は、道路の車線境界線、中央線、路面標識、中央分離帯、ガードレール、縁石、高速道路の側壁、道路標識、信号機、横断歩道、工事現場、事故現場、交通制限などである。また、対象物には、自車両以外の自動車(他車両)、自動二輪車(オートバイ)、自転車、歩行者など、車両の走行に影響を与える可能性がある障害物も含まれている。撮像装置11及び測距装置12の検出結果は、必要に応じて、運転支援装置19により所定の時間間隔で取得される。
また、撮像装置11及び測距装置12の検出結果は、運転支援装置19にて統合又は合成(いわゆるセンサフュージョン)することができ、これにより、検出した対象物の不足する情報を補完できる。たとえば、自車位置検出装置15により取得した、車両が走行する位置である自己位置情報と、車両と対象物の相対位置(距離と方向)とにより、運転支援装置19にて対象物の位置情報を算出できる。算出された対象物の位置情報は、運転支援装置19にて、撮像装置11及び測距装置12の検出結果、並びに地図情報14などの複数の情報と統合され、車両の周囲の走行環境情報となる。また、撮像装置11及び測距装置12の検出結果と、地図情報14とを用いて、車両の周囲の対象物を認識し、その動きを予測することもできる。
自車状態検出装置13は、車両の走行状態を検出するための装置であり、車速センサ、加速度センサ、ヨーレートセンサ(たとえばジャイロセンサ)、舵角センサ、慣性計測ユニットなどが挙げられる。これらの装置については、特に限定はなく、公知のものを用いることができる。また、これらの装置の配置及び数は、車両の走行状態を適切に検出できる範囲内で適宜に設定できる。各装置の検出結果は、必要に応じて、運転支援装置19により所定の時間間隔で取得される。
地図情報14は、走行経路の生成、走行動作の制御などに用いられる情報であり、道路情報、施設情報及びそれらの属性情報を含む。道路情報及び道路の属性情報には、道路の幅、道路の曲率半径、路肩の構造物、道路交通法規(制限速度、車線変更の可否)、道路の合流地点と分岐地点、車線数の増加・減少位置などの情報が含まれている。地図情報14は、レーンごとの移動軌跡を把握できる高精細地図情報であり、各地図座標における二次元位置情報及び/又は三次元位置情報、各地図座標における道路・レーンの境界情報、道路属性情報、レーンの上り・下り情報、レーン識別情報、接続先レーン情報などを含む。
高精細地図情報の道路・レーンの境界情報は、車両が走行する走路とそれ以外との境界を示す情報である。車両が走行する走路とは、車両が走行するための道であり、走路の形態は特に限定されない。境界は、車両の進行方向に対して左右それぞれに存在し、形態は特に限定されない。境界は、たとえば、路面標示又は道路構造物であり、路面標示としては車線境界線、中央線などが挙げられ、道路構造物としては中央分離帯、ガードレール、縁石、トンネル、高速道路の側壁などが挙げられる。なお、交差点内のような走路境界が明確に特定できない地点では、予め、走路に境界が設定されている。この境界は架空のものであって、実際に存在する路面標示または道路構造物ではない。
地図情報14は、運転支援装置19、車載装置、又はネットワーク上のサーバに設けられた記録媒体に読み込み可能な状態で記憶されている。運転支援装置19は、必要に応じて地図情報14を取得する。
自車位置検出装置15は、車両の現在位置を検出するための測位システムであり、特に限定されず、公知のものを用いることができる。自車位置検出装置15は、たとえば、GPS(Global Positioning System)用の衛星から受信した電波などから車両の現在位置を算出する。また、自車位置検出装置15は、自車状態検出装置13である車速センサ、加速度センサ及びジャイロセンサから取得した車速情報及び加速度情報から車両の現在位置を推定し、推定した現在位置を地図情報14と照合することで、車両の現在位置を算出してもよい。
ナビゲーション装置16は、地図情報14を参照して、自車位置検出装置15により検出された車両の現在位置から、乗員(ドライバーを含む)により設定された目的地までの走行経路を算出する装置である。ナビゲーション装置16は、地図情報14の道路情報及び施設情報などを用いて、車両が現在位置から目的地まで到達するための走行経路を検索する。走行経路は、車両が走行する道路、走行車線及び車両の走行方向の情報を少なくとも含み、たとえば線形で表示される。検索条件に応じて、走行経路は複数存在し得る。ナビゲーション装置16にて算出された走行経路は、運転支援装置19に出力される。
車両制御装置17は、電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)などの車載コンピュータであり、車両の走行を律する車載機器を電子的に制御する。車両制御装置17は、車両の走行速度を制御する車速制御装置171と、車両の操舵操作を制御する操舵制御装置172を備える。車速制御装置171及び操舵制御装置172は、運転支援装置19から入力された制御信号に応じて、これらの駆動装置及び操舵装置の動作を自律的に制御する。これにより、車両は、設定した走行経路に従って自律的に走行できる。車速制御装置171及び操舵制御装置172による自律的な制御に必要な情報、たとえば車両の走行速度、加速度、操舵角度及び姿勢は、自車状態検出装置13から取得する。
車速制御装置171が制御する駆動装置としては、走行駆動源である電動モータ及び/又は内燃機関、これら走行駆動源からの出力を駆動輪に伝達するドライブシャフトや自動変速機を含む動力伝達装置、動力伝達装置を制御する駆動装置などが挙げられる。また、車速制御装置171が制御する制動装置は、たとえば、車輪を制動する制動装置である。車速制御装置171には、運転支援装置19から、設定した走行速度に応じた制御信号が入力される。車速制御装置171は、運転支援装置19から入力された制御信号に基づいて、これらの駆動装置を制御する信号を生成し、駆動装置に当該信号を送信することで、車両の走行速度を自律的に制御する。
一方、操舵制御装置172が制御する操舵装置は、ステアリングホイールの操舵角度に応じて操舵輪を制御する操舵装置であり、たとえば、ステアリングのコラムシャフトに取り付けられるモータなどのステアリングアクチュエータが挙げられる。操舵制御装置172は、運転支援装置19から入力された制御信号に基づき、設定した走行経路に対して所定の横位置(車両の左右方向の位置)を維持しながら車両が走行するように、操舵装置の動作を自律的に制御する。この制御には、撮像装置11及び測距装置12の検出結果、自車状態検出装置13で取得した車両の走行状態、地図情報14及び自車位置検出装置15で取得した車両の現在位置の情報のうちの少なくとも一つを用いる。
表示装置18は、車両の乗員に必要な情報を提供するための装置であり、たとえば、インストルメントパネルに設けられた液晶ディスプレイ、ヘッドアップディスプレイ(HUD)などのプロジェクターである。表示装置18は、車両の乗員が、運転支援装置19に指示を入力するための入力装置を備えてもよい。入力装置としては、ユーザの指触又はスタイラスペンによって入力されるタッチパネル、ユーザの音声による指示を取得するマイクロフォン、車両のステアリングホイールに取付けられたスイッチなどが挙げられる。また、表示装置18は、出力装置としてのスピーカーを備えてもよい。
運転支援装置19は、運転支援システム10を構成する装置を制御して協働させることで車両の走行を制御し、設定された目的地まで車両を走行させるための装置である。目的地は、たとえば車両の乗員が設定する。運転支援装置19は、たとえばコンピュータであり、プロセッサであるCPU(Central Processing Unit)191と、プログラムが格納されたROM(Read Only Memory)192と、アクセス可能な記憶装置として機能するRAM(Random Access Memory)193とを備える。CPU191は、ROM192に格納されたプログラムを実行し、運転支援装置19が有する機能を実現するための動作回路である。
運転支援装置19は、自律走行制御により、設定された目的地まで車両を走行させる運転支援機能を有する。運転支援装置19は、運転支援機能として、走行経路を生成する経路生成機能と、自車両の周囲の走行環境を認識する環境認識機能と、走行軌跡を生成し、走行軌跡に沿って自車両を走行させる走行制御機能とを有する。これに加えて、運転支援装置19は、設定された目的地まで到達する迂回経路を生成する迂回機能を有する。ROM192に格納されたプログラムはこれらの機能を実現するためのプログラムを備え、CPU191がROM192に格納されたプログラムを実行することで、これらの機能が実現される。図1には、各機能を実現する機能ブロックを便宜的に抽出して示す。
[各機能ブロックの機能]
以下、図1に示す支援部20、生成部21、認識部22、迂回部23及び制御部24の各機能ブロックが有する機能について、図2を用いて説明する。なお、以下の説明では、自車両のことを単に車両とも言うこととする。
支援部20は、自律走行制御により、設定された目的地まで車両を走行させる運転支援機能を有する。図2は、運転支援装置19が、支援部20の運転支援機能により車両の走行を自律制御する、走行シーンの一例を示す平面図である。図2に示す走行シーンでは、片側2車線の道路A1,A2が図面の上下方向に延在し、片側1車線の道路B1,B2が図面の左右方向に延在する。道路A1と道路B1,B2とが交差する部分には、それぞれ、交差点C1,C2が存在し、道路A2と道路B1,B2とが交差する部分には、それぞれ、交差点C3,C4が存在する。
図2に示す各道路は左側通行であり、道路A1,A2の走行方向左側の車線では、車両が交差点を左折又は直進でき、走行方向右側の車線では、車両が交差点を右折又は直進できるものとする。また、道路B1,B2では、車両が交差点を右折、左折又は直進できるものとする。図2に示す走行シーンでは、自車両V1は、車線L1の位置P1を走行し、自車両V1の乗員により設定された目的地Xに向かうものとする。また、他車両V2が、自車両V1の前方の、車線L2の位置Pxに駐車しているものとする。さらに、他車両V2前方に、車両が進入できない工事区間Yが存在するものとする。
この場合、運転支援装置19は、支援部20の運転支援機能により、目的地Xに向かう走行経路を生成し、生成した走行経路に沿って、自律走行制御により自車両V1を走行させる。この自律走行制御は、主に生成部21、認識部22、迂回部23及び制御部24の有する各機能により制御される。
生成部21は、車両が、現在位置から目的地まで走行するための走行経路を生成する経路生成機能を有する。また、生成部21は、車両が、走行経路に沿って走行するための車線を設定する機能を有する。運転支援装置19は、生成部21の経路生成機能により、ナビゲーション装置16を用いて、車両が、現在位置から目的地まで走行するための走行経路を生成し、生成した走行経路に沿って走行するための車線を設定する。
図2に示す走行シーンでは、運転支援装置19は、自車両V1の現在位置である位置P1から目的地Xまで走行する走行経路を生成する。具体的には、運転支援装置19は、地図情報14の道路ネットワークデータを用いて、現在位置から目的地Xまでの走行する複数の経路を探索し、探索した経路のうち、走行時間又は走行距離が最も短くなる経路を選択する。図2に示す走行シーンでは、各交差点を通過するために必要な時間が同じであるとすると、運転支援装置19は、位置P1から目的地Xまで走行する経路のうち、最も走行時間が短くなる走行経路R1を生成する。走行経路R1は、道路A1を直進し、交差点C1を左折して道路B1に進入し、交差点C3を直進して通過し、目的地Xに到達する経路である。
次に、運転支援装置19は、自車両V1が走行経路R1に沿って走行するための車線を設定する。運転支援装置19は、走行経路R1を生成した後に、地図情報14から走行経路R1上の道路の車線情報と交通法規情報とを取得し、自車両V1が交通法規に従って目的地Xまで到達する走行車線を設定する。図2に示す走行シーンでは、目的地Xに到達するために、自車両V1は、交差点C1を左折して道路B1に進入する必要がある。そのため、運転支援装置19は、道路A1の走行車線を、交差点C1で左折可能な車線L1に設定する。交差点C1を左折した後に走行する車線は、目的地Xまで道なりに走行する車線L2及び車線L3を設定する。これにより、自車両V1は、車線L1を直進し、交差点C1を左折した後に車線L2を走行し、交差点C3を直進して通過した後に車線L3を走行し、目的地Xに到達する。
本実施形態では、走行経路に沿って走行するために設定された車線を第1車線と言い、第1車線以外の車線を第2車線と言うこととする。図2に示す走行シーンでは、自車両V1が、交通法規に従って目的地Xまで到達するために設定された車線L1,L2,L3が第1車線である。これに対して、たとえば、車線L1の隣接車線である車線L4が、第2車線である。なお、第2車線は、必ずしも第1車線の隣接車線である必要はなく、第1車線の隣接車線の隣接車線(隣々接車線)であってもよい。すなわち、第1車線及び第2車線は、それぞれ、一つであってもよく、複数あってもよい。
認識部22は、車両の周囲の走行環境を認識する環境認識機能を有する。運転支援装置19は、認識部22の環境認識機能により、撮像装置11及び測距装置12を用いて、車両の周囲の走行環境を認識する。走行環境とは、車両が、現在の走行状態を維持できるか、走行状態を変更する必要があるかを判定するための情報であり、たとえば、対象物の種類及び位置、障害物が存在する場合はその種類及び位置、路面状況などの道路状況、天気などの情報が含まれる。運転支援装置19は、撮像装置11及び測距装置12の検出結果に対して、パターンマッチング、センサフュージョンなどの適宜の処理を行い、走行環境を認識する。
これに代えて又はこれに加えて、運転支援装置19は、信号機や電信柱、道路標識などに設置されたカメラから画像データを取得し、車両の撮像装置11では検出できない範囲に存在する障害物を認識する。また、運転支援装置19は、渋滞の発生、事故の発生、通行止め区間などの交通情報を提供するサーバに接続し、サーバから取得した情報から障害物を認識してもよい。さらに、運転支援装置19は、車両の周囲を走行する他車両との車車間通信を用いて、車両の撮像装置11では検出できない範囲に存在する障害物を認識してもよい。
図2に示す走行シーンでは、運転支援装置19は、撮像装置11及び測距装置12の検出結果から、自車両V1の前方の位置Pxに駐車している他車両V2を認識する。なお、図2に示す走行シーンでは、他車両V2の前方が自車両V1の検出装置の死角となるので、撮像装置11及び測距装置12の検出結果から、他車両V2の前方の工事区間Yは認識できないものとする。また、図2に示す走行シーンでは、運転支援装置19は、自車両V1の外部の機器から他車両V2及び工事区間Yの情報を取得できないものとする。
迂回部23は、車両が分岐地点に向かう場合に、第1車線と異なる第2車線を走行する必要があるか否かを判定する迂回機能を有する。運転支援装置19は、迂回部23の迂回機能により、車両の前方に分岐地点が存在するか否かを判定し、車両から所定距離の範囲内に分岐地点が存在すると判定した場合は、第1車線と異なる第2車線を走行して分岐地点に向かう必要があるか否かを判定する。
分岐地点とは、車両が走行する道路が複数の道路に分岐する地点のことを言い、たとえば交差点である。具体的には、三叉路、丁字路、Y字路、四叉路、十字路、五叉路その他二以上の道路が交わる場合における当該二以上の道路の交わる部分のことを言い、歩道と車道の区別のある道路においては、車道の部分のことを言う。また、自動車専用道路などで、道路が本線と分岐線とに分かれる分岐点も分岐地点に含まれる。
図2に示す走行シーンでは、たとえば、自車両V1が走行する道路A1は、交差点C1で、道なりに直進した先の道路A1と、右折又は左折した先の道路B1とに分岐しているため、交差点C1は分岐地点である。また、自車両V1が走行する道路A1は、交差点C2で、道なりに直進した先の道路A1と、右折又は左折した先の道路B2とに分岐しているため、交差点C2も分岐地点である。これと同様に、交差点C3,C4も分岐地点である。
運転支援装置19は、迂回部23の迂回機能により、車両の前方において、所定距離の範囲内に分岐地点が存在するか否かを判定する。当該所定距離は、ドライバーが、運転支援装置19の案内が適切かどうか困惑しない範囲内で、適宜の値を設定できる。所定距離は、たとえば100~1500mである。所定距離をこれ以上長く設定すると、分岐地点に到達するまでの走行距離が長くなり、ドライバーは、運転支援装置19の案内が適切かどうか困惑してしまい、違和感を覚える。また、所定距離をこれより短く設定する場合、自車線上前方の駐車車両等を追い越す(車線変更制御)と同時に迂回経路に切り替えることとなるため、追い越しを実行する前に迂回経路の生成が必要となる。
運転支援装置19は、車両の前方において、所定距離の範囲内に分岐地点が存在しないと判定した場合は、通常の自律走行制御により車両を走行させる。たとえば、図2に示す走行シーンにおいて、位置P1と交差点C1との距離が所定距離よりも長い場合は、通常の自律走行制御により自車両V1を走行させる。具体的には、自車両V1の前方の他車両V2を回避する走行軌跡を生成し、当該走行軌跡に追従するように自車両V1を走行させる。これに対して、運転支援装置19は、車両の前方において、所定距離の範囲内に分岐地点が存在する判定した場合は、車両が、第1車線と異なる第2車線を走行して分岐地点に向かう必要があるか否かを判定する。たとえば、図2に示す走行シーンにおいて、位置P1と交差点C1との距離が所定距離以下の場合は、自車両V1が、第1車線である車線L1でなく、第1車線の隣接車線である車線L4を走行して交差点C1に向かう必要があるか否かを判定する。なお、車線L4を走行する車両は交差点C1を左折できないため、車線L4は、設定された走行経路に沿って走行するための車線でなく、第2車線である。
運転支援装置19は、車両が、第1車線と異なる第2車線を走行して分岐地点に向かう必要があるか否かを判定する場合は、認識部22の環境認識機能により、第1車線の障害物を検出する。当該検出には、撮像装置11及び測距装置12のほか、交差点に設置された定点カメラなどのインフラストラクチャー、車両の周囲を走行する他車両との車車間通信などを用いる。検出結果から、第1車線に存在する障害物が検出されなかった場合は、第1車線と異なる第2車線を走行して分岐地点に向かう必要がないと判定する。この場合、運転支援装置19は、後述する制御部24の走行制御機能により、走行経路に沿って分岐地点を通過する走行軌跡を生成し、生成した走行軌跡に追従するように車両を走行させる。これに対して、検出結果から、第1車線に存在する障害物が検出された場合は、第1車線が、検出された障害物により閉塞しているか否かを判定する。
車線が閉塞するとは、障害物が検出された車線を車両が走行する場合に、当該障害物により、車両の走行を継続できなくなることを言う。車線を閉塞させる障害物としては、駐車車両、事故車両、工事中の区間、右折又は左折待ちの車列などが挙げられる。運転支援装置19は、第1車線が、検出された障害物により閉塞していると判定した場合は、車両が、第1車線と異なる第2車線を走行して分岐地点に向かう必要があると判定する。車両は、第2車線へ車線変更して障害物を回避しない限り、第1車線の閉塞が解消されるまで、障害物の手前に停車することになるからである。これに対して、第1車線が、検出された障害物により閉塞していないと判定した場合は、車両が、第2車線を走行して分岐地点に向かう必要がないと判定する。第1車線に障害物が存在しても、車両は、障害物を回避し、第1車線の走行を継続できるからである。車線を閉塞させない障害物としては、車線の路肩側を走行する自転車、道路の歩道から車線にはみ出した街路樹、道路に放置された空き缶などが挙げられる。
また、運転支援装置19は、第1車線が、障害物で閉塞していると認識した場合、当該障害物による閉塞が所定時間内に解消するか否かを判定してもよい。所定時間は、障害物の手前で停車する場合に、車両の乗員に違和感を与えない範囲内で適宜の値を設定できる。運転支援装置19は、当該障害物による閉塞が所定時間内に解消すると判定した場合は、第1車線と異なる第2車線を走行して分岐地点に向かう必要がないと判定する。たとえば、第1車線を閉塞させる障害物が左折待ちの車列である場合は、交差点の信号機の表示が切り替われば、比較的短い時間で閉塞が解消するので、左折待ちの車列を回避するために第2車線を走行する必要がないと判定する。これに対して、当該障害物による閉塞が所定時間内に解消しないと判定した場合は、第2車線を走行して分岐地点に向かう必要があると判定する。たとえば、第1車線を閉塞させる障害物が駐車車両である場合は、駐車車両による閉塞が解消するまで車両が長時間停車することになり、車両の乗員に違和感を与えるため、駐車車両を回避するために第2車線に車線変更し、第2車線を走行して分岐地点に向かう必要があると判定する。
運転支援装置19は、迂回部23の迂回機能により、車両が第2車線を走行して分岐地点に向かう必要があると判定した場合、後述する制御部24の走行制御機能により、車両が第1車線から第2車線に車線変更して第2車線を走行する走行軌跡を生成し、当該走行軌跡に追従するように自車両V1を走行させる。図2に示す走行シーンでは、運転支援装置19は、たとえば、車線L1の位置P1から、車線L4の位置P2に車線変更する走行軌跡T1を生成し、走行軌跡T1に追従するように自車両V1を走行させ、駐車中の他車両V2を回避する。
図2に示す走行シーンでは、運転支援装置19は、撮像装置11及び測距装置12の検出結果から、他車両V2の前方の工事区間Yは認識できず、外部の機器からも工事区間Yの情報を取得できない。そのため、運転支援装置19が工事区間Yの存在を認識するのは、車線L4に車線変更して他車両V2を回避した後となる。この場合に、運転支援装置19が、他車両V2の回避後、走行軌跡Txに追従させて自車両V1を車線L1に車線変更させようとしても、自車両V1は工事区間Yに進入できないため、車線L1に進入できずに車線L4に停車することになる。その結果、車線L4を走行する後続車両の交通を阻害するおそれがある。
そこで、運転支援装置19は、車両が第1車線から第2車線に車線変更し、第2車線を走行して分岐地点に向かう場合は、迂回部23の迂回機能により、目的地に向かう迂回経路を予め生成する。予め迂回経路を生成することで、車両が第1車線に車線変更できない場合に、走行経路を迂回経路に切り替えることができ、第2車線に停車することなく走行を継続できる。
迂回経路とは、第1車線に存在する障害物を回避して目的地Xまで走行する経路であり、第2車線を走行し、第2車線から分岐地点に進入し、分岐地点を通過して目的地Xに向かう経路である。迂回経路は、第2車線を走行して分岐地点を通過するため、分岐地点を通過する際に、経路生成機能により設定された走行経路に沿って走行するための方向転換は行わない。つまり、迂回経路は、上述した経路生成機能により設定された走行経路とは異なる経路である。運転支援装置19は、迂回経路の生成をドライバーに通知するため、生成された迂回経路を、車両のドライバー用モニターのような表示装置18に表示する。これに代えて又はこれに加えて、運転支援システム10が搭載された車両が、無人タクシーのように遠隔で監視される場合は、運転支援装置19は、車両の遠隔管制システムの画面に表示された地図に、迂回経路を重ねて表示する。
図2に示す走行シーンでは、運転支援装置19は、迂回部23の迂回機能により、自車両V1の現在位置である位置P1から、交差点C1を直進して通過し、目的地Xまで走行する迂回経路を生成する。具体的には、交差点C1を直進して通過することを条件として設定したうえで、地図情報14の道路ネットワークデータを用いて、現在位置から目的地Xまでの走行する経路を探索し、探索した経路のうち、走行時間又は走行距離が最も短くなる経路を選択する。また、迂回経路は、車両が、分岐地点を道なりに通過した後、次の分岐地点まで走行する間に車線変更を行う走行距離が確保された経路とする。迂回経路の長さが不必要に長くなることを抑制すると共に、車線変更を行う走行距離が確保されていない場合、迂回経路で走行をした後に、すぐに再度迂回経路に切り替えなければならなくなることを防止するためである。
図2に示す走行シーンでは、各交差点を通過するために必要な時間が同じであるとすると、運転支援装置19は、位置P1から、交差点C1を直進して通過し、目的地Xまで走行する経路のうち、最も走行時間が短くなる迂回経路R2を生成する。迂回経路R2は、道路A1を直進し、交差点C1を直進して通過し、交差点C2を左折して道路B2に進入し、交差点C4を左折して道路A2に進入し、交差点C3を右折して道路B1に進入し、目的地Xに到達する経路である。なお、迂回経路R2において、自車両V1が道なりに直進して通過する交差点C1と、交差点C1の次の交差点C2との間の距離は、自車両V1が車線変更を行うために必要な走行距離よりも長いものとする。
次に、運転支援装置19は、走行経路R1に沿って走行する車線の設定と同様の方法で、自車両V1が迂回経路R2に沿って走行するための車線を設定する。図2に示す走行シーンでは、自車両V1が、他車両V2を回避し、交差点C1を直進して通過するため、運転支援装置19は、車線L4と、交差点C1を直進して通過した後に進入する車線L5とを走行車線に設定する。また、交差点C2で左折して道路B2に進入する必要があるため、交差点C2を左折可能な車線L6を走行車線に設定する。さらに、交差点C2を左折した後に走行する車線L7と、交差点C4で左折した後に進入する車線L8とを走行車線に設定する。交差点C4を左折した後に、走行方向右側の車線L8を走行するのは、交差点C3で右折するためである。そして、交差点C3を右折した後に進入する車線L3を走行車線に設定する。これにより、自車両V1は、車線L1から車線L4に車線変更した後、交差点C1を直進して通過し、車線L5に進入した後に車線L6に車線変更し、交差点C2を左折して車線L7を走行し、交差点C4を左折して車線L8を走行し、交差点C3を右折して車線L3に進入し、そのまま道なりに進み、目的地Xに到達する。
迂回経路を生成する時点として、運転支援装置19は、遅くとも、分岐地点からの距離が、第2車線から第1車線に車線変更するために必要な走行距離である位置(以下、車線変更開始位置とも言う)に車両が到達するまでに、迂回経路を生成する。第1車線に進入できずに第2車線に停車する事態を回避し、迂回経路に追従した走行を円滑に開始するためである。つまり、運転支援装置19は、車両が車線変更開始位置に到達する前に、迂回経路を生成できる場合は、第2車線の走行を開始した後に迂回経路を生成してもよい。又はこれに代えて、運転支援装置19は、車両が第1車線から第2車線への車線変更を開始する前に、迂回経路を生成する。又はこれに代えて、運転支援装置19は、車両が第1車線から第2車線への車線変更をしている間に、迂回経路を生成する。新たな障害物を検出した場合に、迂回経路に追従した走行を円滑に開始するためである。なお、第2車線から第1車線に車線変更するために必要な走行距離とは、たとえば、車両の乗員に違和感を与えない範囲内の横速度及び横加速度で隣接車線に移動するために必要な、車両の進行方向の走行距離である。
また、運転支援装置19は、第1車線に存在する障害物が、第1車線を閉塞しない場合は、車両が、障害物を回避するために第2車線を走行する必要がないため、迂回経路を生成しない。たとえば、第1車線の障害物が、第1車線の路肩側を走行する自転車であり、第2車線が第1車線の隣接車線である場合は、車両が、車体の一部が第1車線に含まれるように第2車線を走行する(つまり、車両が第1車線と第2車線の境界上を走行する)ことで自転車を回避できるので、運転支援装置19は迂回経路を生成しない。車体の一部が第1車線に含まれるように走行することで、車両が確実に第1車線に戻れるからである。
なお、図2に示す走行シーンでは、撮像装置11及び測距装置12並びに外部の機器を用いて他車両V2の前方の工事区間Yを検出できないとしたが、交差点に設置されたライブカメラなどのインフラストラクチャー及び車車間通信などにより、第1車線の障害物の前方において、車両が、第2車線から第1車線に車線変更するスペースが予め検出できている場合は、運転支援装置19は迂回経路を生成しない。車両が第1車線に進入するスペースが検出されている場合に迂回経路を生成する必要はないからである。このように、運転支援装置19は、車両の周囲の走行環境に応じて、車両が走行経路に沿って走行できない可能性がある場合に迂回経路を生成し、検出装置の検出結果などから、車両が走行経路に沿って走行できることが判明している場合は、迂回経路を生成しない。
制御部24は、生成された走行経路又は迂回経路に沿って車両を走行させる走行軌跡を生成し、生成した走行軌跡に追従するように車両の走行動作を制御する走行制御機能を有する。運転支援装置19は、制御部24の走行制御機能により、走行経路又は迂回経路に沿って車両を走行させる走行軌跡を生成し、生成した走行軌跡に車両が追従するように、車両制御装置17(特に、車速制御装置171及び操舵制御装置172)を介して車両の走行動作を自律制御する。
また、制御部24は、車両が分岐地点に到達するまでの間に、車両が第2車線から第1車線に車線変更できるか否かを判定する機能を有する。運転支援装置19は、車両が分岐地点に到達するまでの間に、車両が第2車線から第1車線に車線変更できると判定した場合は、予め設定された走行経路に沿って車両を走行させる。これに対して、車両が分岐地点に到達するまでの間に、車両が第2車線から第1車線に車線変更できないと判定した場合は、迂回経路に沿って前記車両を走行させる。この場合に、運転支援装置19は、走行経路に沿って走行する自律走行制御から、迂回経路に沿って走行する自律走行制御に切り替える。
又はこれに代えて、運転支援装置19は、第2を走行する走行軌跡を別途生成し、当該走行軌跡に沿って走行しつつ、車両が第2車線から第1車線に車線変更できるか否かを判定する。そして、車両が第2車線から第1車線に車線変更できると判定した時点で、走行経路に沿って走行する自律走行制御に切り替える。これに対して、車両が第2車線から第1車線に車線変更できないと判定した場合は、その時点で、迂回経路に沿って走行する自律走行制御に切り替える。これに代えて又はこれに加えて、運転支援装置19は、第2車線から第1車線に車線変更するスペースが存在しないなどの理由で、車両が第2車線から第1車線に車線変更できない場合は、車両が第2車線で停車する又は徐行する前に、迂回経路に沿った走行を開始する。ここで、徐行とは、車両が直ちに停車できるような走行速度(たとえば1~10km/h)で走行することを言う。
また、運転支援装置19は、車両が第2車線から第1車線に車線変更できるか否かの判定を、分岐地点に存在する障害物を車両から検出できる位置(たとえば、分岐地点から100~200m)に到達してから開始してもよい。そして、車両から分岐地点までの範囲内に、第2車線から第1車線に車線変更するスペースが検出できない場合は、迂回経路に沿って車両を走行させる。これにより、分岐地点の近くに存在する障害物を確実に検出し、迂回経路に沿った走行に円滑に切り替えることができる。
さらに、運転支援装置19は、分岐地点からの距離が、車両が第2車線から第1車線に車線変更するために必要な走行距離となる位置を車両が通過した場合は、迂回経路に沿って車両を走行させる。車両の車線変更に必要な走行距離は、たとえば、車両の乗員に違和感を与えない範囲内の横速度及び横加速度で隣接車線に移動するために必要な走行距離である。このように、第1車線において、車線変更に必要な走行距離が確保できないことが明らかになった時点で、速やかに迂回経路に沿った走行を開始する。これにより、第2車線で車両が停車する事態を回避できる。
これに代えて又はこれに加えて、運転支援装置19は、第1車線に存在する障害物を検出した場合に、分岐地点から当該障害物までの距離が、車両が第2車線から第1車線に車線変更するために必要な走行距離より短いときは、迂回経路に沿って車両を走行させる。これに代えて又はこれに加えて、運転支援装置19は、第1車線を自車両よりも低速で走行する他車両を検出した場合に、分岐地点から他車両までの距離が、自車両が第2車線から第1車線に車線変更するために必要な走行距離より短いときは、迂回経路に沿って車両を走行させる。第1車線を自車両よりも低速で走行する他車両とは、たとえば、左折又は右折待ちの車列である。このように、分岐地点から、車線変更に必要な走行距離だけ離れた位置に車両が到達した時点で、第1車線に進入するスペースが確保できないことが明らかな場合は、速やかに迂回経路に沿って走行する自律走行制御に切り替えることで、第2車線で車両が停車する事態を回避する。
以下、図3及び4を用いて、制御部24の走行制御機能による自律走行制御について説明する。
図3は、運転支援装置19が車両の走行を自律制御する走行シーンの他の例を示す平面図である。図3に示す走行シーンは、他車両V2の前方に工事区間Yが存在しないこと以外は、図2に示す走行シーンと同じである。
図3に示す走行シーンでは、運転支援装置19は、生成部21の経路生成機能により走行経路R1を生成し、迂回部23の迂回機能により、迂回経路R2を生成する。そして、駐車中の他車両V2が、第1車線である車線L1を閉塞していると判定し、他車両V2を回避して走行を継続するために、制御部24の走行制御機能により、走行軌跡T1を生成する。自車両V1は、走行軌跡T1に追従して位置P1から位置P2まで走行し、車線L1から車線L4に車線変更する。この場合に、車線L4に障害物が存在し、自車両V1が車線L1から車線L4に車線変更できないときは、運転支援装置19は、他車両V2の後方に自車両V1を停車させたうえで、表示装置18を介して、ドライバーに手動運転による操作を求める。
次に、運転支援装置19は、自車両V1が交差点C1に到達するまでの間に、自車両V1が車線L2から車線L1に車線変更できるか否かを判定する。図3に示す走行シーンでは、運転支援装置19は、自車両V1が位置P2に到達すると、撮像装置11及び測距装置12の検出結果から、他車両V2の前方に障害物が存在せず、自車両V1が車線L1に進入するスペースが存在することを認識する。そのため、運転支援装置19は、自車両V1が走行経路R1に沿って走行できると判定し、予め設定された走行経路R1に沿って車両を走行させる。
具体的には、運転支援装置19は、まず、走行軌跡T2を生成し、自車両V1を走行軌跡T2に追従して走行させる。これにより、自車両V1は、位置P2から位置P3まで走行し、車線L4から車線L1に車線変更する。次に、運転支援装置19は、走行軌跡T3を生成し、自車両V1を走行軌跡T3に追従して走行させる。これにより、自車両V1は、位置P3から位置P4まで走行し、交差点C1を左折して車線L2に進入する。そして、運転支援装置19は、走行軌跡T4を生成し、自車両V1を走行軌跡T4に追従して走行させる。これにより、自車両V1は、位置P4から道なりに進み、交差点C3を直進して通過し、目的地Xに到達する。
一方、図4は、運転支援装置19が車両の走行を自律制御する走行シーンのまた他の例を示す平面図である。図4に示す走行シーンは、他車両V2の前方に、工事区間Yに代わって左折待ちの他車両V3及びV4が存在すること以外は、図2に示す走行シーンと同じである。他車両V3及びV4は、それぞれ、車線L1の位置Py及びPzに停車しているものとする。
図4に示す走行シーンでは、図3に示す走行シーンと同様に、運転支援装置19は、走行経路R1及び迂回経路R2を生成する。そして、車線L1を閉塞する、駐車中の他車両V2を回避して走行を継続するために、走行軌跡T1を生成する。自車両V1は、走行軌跡T1に追従して位置P1から位置P2まで走行し、車線L1から車線L4に車線変更する。
次に、自車両V1が交差点C1に到達するまでの間に、自車両V1が車線L2から車線L1に車線変更できるか否かを判定する。図4に示す走行シーンでは、運転支援装置19は、撮像装置11及び測距装置12の検出結果から、他車両V2の前方に他車両V3及びV4が存在し、自車両V1が車線L1に進入するスペースが検出できないため、自車両V1は走行経路R1に沿って走行できないと判定する。そこで、運転支援装置19は、迂回経路R2に沿って走行する自律走行制御を開始する。
運転支援装置19は、迂回経路R2に沿って走行するために、まず、走行軌跡T5を生成し、自車両V1を走行軌跡T5に追従して走行させる。これにより、自車両V1は、位置P2から位置P5まで走行し、交差点C1を直進して通過して車線L5に進入する。次に、運転支援装置19は、走行軌跡T6を生成し、自車両V1を走行軌跡T6に追従して走行させる。これにより、自車両V1は、位置P5から位置P6まで走行し、車線L5から車線L6に車線変更する。次に、運転支援装置19は、走行軌跡T7を生成し、自車両V1を走行軌跡T7に追従して走行させる。これにより、自車両V1は、位置P6から位置P7まで走行し、交差点C2を左折して車線L7に進入する。
続いて、運転支援装置19は、走行軌跡T8を生成し、自車両V1を走行軌跡T8に追従して走行させる。これにより、自車両V1は、位置P7から道なり位置P8まで走行する。次に、運転支援装置19は、走行軌跡T9を生成し、自車両V1を走行軌跡T9に追従して走行させる。これにより、自車両V1は、位置P8から位置P9まで走行し、交差点C4を左折して車線L8に進入する。次に、運転支援装置19は、走行軌跡T10を生成し、自車両V1を走行軌跡T10に追従して走行させる。これにより、自車両V1は、位置P9から道なり位置P10まで走行する。そして、運転支援装置19は、走行軌跡T11を生成し、自車両V1を走行軌跡T11に追従して走行させる。これにより、自車両V1は、交差点C3を右折して位置P10から位置P9まで走行し、車線L3に進入し、目的地Xに到達する。
[運転支援システムにおける処理]
図5A~5Cを参照して、運転支援装置19が情報を処理する際の手順を説明する。図5A~5Cは、本実施形態の運転支援システム10において実行される、情報の処理を示すフローチャートの一例である。以下に説明する処理は、運転支援装置19のプロセッサであるCPU191により所定の時間間隔で実行される。
まず、図5AのステップS1にて、経路生成機能により、車両の乗員により設定された目的地Xまで走行する走行経路R1を生成し、続くステップS2にて、走行経路R1に沿って走行するための第1車線を設定する。続くステップS3にて、走行制御機能により、第1車線を走行する走行軌跡を生成し、車両を走行軌跡に追従させて第1車線を走行させる。続くステップS4にて、車両の前方の所定距離の範囲内に分岐地点があるか否かを判定する。車両の前方の所定距離の範囲内に分岐地点がないと判定した場合は、ステップS5に進み、目的地Xに到達したか否かを判定する。車両が目的地Xに到達したと判定した場合は、ルーチンの実行を終了し、表示装置18により、目的地Xの近くであることをドライバーに通知したうえで、手動運転で走行するようドライバーに促す。これに対して、車両が目的地Xに到達していないと判定した場合は、ステップS3に進み、自律走行制御による車両の走行を継続させる。
一方、ステップS4にて、車両の前方の所定距離の範囲内に分岐地点があると判定した場合は、ステップS6に進み、環境認識機能により、撮像装置11及び測距装置12並びに外部の機器の検出結果から、第1車線の障害物を検出する。続くステップS7にて、第1車線に障害物があるか否かを判定する。第1車線に障害物がないと判定した場合は、ステップS8に進み、第1車線を走行して分岐地点を通過する。そして、図5BのステップS18に進み、車両が目的地Xに到達したか否かを判定する。車両が目的地Xに到達したと判定した場合は、ルーチンの実行を終了し、表示装置18により、目的地Xの近くであることをドライバーに通知したうえで、手動運転で走行するようドライバーに促す。これに対して、車両が目的地Xに到達していないと判定した場合は、図5AのステップS2に進み、分岐地点を通過した後に進入する道路において、走行経路に沿って走行する第1車線を設定する。
一方、ステップS7にて、第1車線に障害物があると判定した場合は、ステップS9に進み、車両の車体の一部が第2車線に含まれるように走行して障害物を回避できるか否かを判定する。障害物が車線を閉塞せず、車両の車体の一部が第2車線に含まれるように走行して障害物を回避できると判定した場合は、ステップS10に進み、車両を、第1車線と第2車線の境界上を走行させ、第1車線の障害物を回避する。これに対して、障害物が車線を閉塞し、車両の車体の一部が第2車線に含まれるように走行して障害物を回避できないと判定した場合は、ステップS11に進み、第2車線の障害物を検出し、車両が第2車線に車線変更できるか否かを判定する。第2車線に車両が進入するスペースが検出されず、車両が第2車線に車線変更できないと判定した場合は、ルーチンの実行を終了し、第1車線の障害物の後方に車両を停車させる。これに対して、第2車線に車両が進入するスペースが検出され、車両が第2車線に車線変更できると判定した場合は、ステップS12に進む。
ステップS12にて、環境認識機能により、分岐地点の障害物が検出できるか否かを判定する。分岐地点の障害物が検出できると判定した場合は、図5BのステップS13に進む。これに対して、分岐地点の障害物が検出できないと判定した場合は、図5CのステップS31に進む。
図5BのステップS13に進んだ場合は、分岐地点の手前の障害物を検出し、分岐地点手前において、第1車線に車両が車線変更するスペースがあるか否かを判定する。車線変更するスペースがあると判定した場合は、ステップS14に進み、走行制御機能により、第1車線から第2車線へ車線変更する走行軌跡を生成し、走行軌跡を追従させて第1車線から第2車線に車線変更する。続くステップS15にて、第2車線を道なりに走行させ、ステップS16にて、第2車線から第1車線へ車線変更する走行軌跡を生成し、走行軌跡を追従させて第2車線から第1車線に車線変更し、第1車線のスペースに進入させる。続くステップS17にて、第1車線を走行し、走行経路R1に沿って分岐地点を通過する。そして、ステップS18に進む。ステップS18における処理は、上述のとおりである。
これに対して、ステップS13にて車線変更するスペースがないと判定した場合は、ステップS19に進み、迂回機能により、迂回経路R2を生成し、続くステップS20にて、表示装置18に迂回経路を表示する。続くステップS21にて、第1車線から第2車線へ車線変更する走行軌跡を生成し、走行軌跡を追従させて第1車線から第2車線に車線変更する。続くステップS22にて、第2車線を道なりに走行させ、ステップS23にて、第2車線を走行し、迂回経路R2に沿って分岐地点を通過する。そして、ステップS18に進む。なお、ステップS18における処理は、上述のとおりである。
一方、分岐地点の障害物が検出できないと判定し、図5CのステップS31に進んだ場合は、迂回経路R2を生成し、続くステップS31にて、表示装置18に迂回経路を表示する。続くステップS33にて、第1車線から第2車線へ車線変更する走行軌跡を生成し、走行軌跡を追従させて第1車線から第2車線に車線変更する。続くステップS34にて、第2車線を道なりに走行させ、続くステップS35にて、分岐地点の障害物が検出できるか否かを判定する。分岐地点の障害物が検出できないと判定した場合は、ステップS34に進み、第2車線の走行を継続する。これに対して、分岐地点の障害物が検出できると判定した場合は、ステップS36に進み、分岐地点の手前の障害物を検出し、分岐地点手前において、第1車線に車両が車線変更するスペースがあるか否かを判定する。
ステップS36にて、車線変更するスペースがあると判定した場合は、ステップS37に進み、走行制御機能により、第2車線から第1車線へ車線変更する走行軌跡を生成し、走行軌跡を追従させて第2車線から第1車線に車線変更する。続くステップS38にて、第1車線を走行し、走行経路R1に沿って分岐地点を通過する。そして、図5BのステップS18に進む。これに対して、車線変更するスペースがないと判定した場合は、ステップS39に進み、走行制御機能により、第2車線を走行し、迂回経路R2に沿って分岐地点を通過する。そして、図5BのステップS18に進む。なお、ステップS18における処理は、上述のとおりである。
次に、図6を参照して、本実施形態の運転支援システム10において実行される、情報の処理を示すフローチャートの他の例を説明する。図6に示すフローチャートは、図5Cに示すフローチャートのステップS36に代えて、ステップS51~S56を設けたものである。以下に説明する処理は、運転支援装置19のプロセッサであるCPU191により所定の時間間隔で実行される。なお、ステップS51~S56以外の処理は図5A~5Cに示すものと同じであるため、重複するステップの説明は省略する。
図6のステップS35にて、分岐地点の障害物が検出できると判定した場合は、ステップS51に進み、環境認識機能により、撮像装置11及び測距装置12並びに外部の機器の検出結果から、第1車線の障害物があるか否かを判定する。第1車線の障害物がないと判定した場合は、ステップS53に進む。これに対して、第1車線の障害物があると判定した場合は、ステップS52に進み、分岐地点から障害物までの距離が、車両が車線変更するために必要な走行距離より短いか否かを判定する。分岐地点から障害物までの距離が、車両が車線変更するために必要な走行距離より短いと判定した場合は、ステップS39に進む。これに対して、分岐地点から障害物までの距離が、車両が車線変更するために必要な走行距離以上であると判定した場合は、ステップS53に進む。
ステップS53にて、撮像装置11及び測距装置12並びに外部の機器の検出結果から、第1車線を自車両よりも低速で走行する他車両が存在する否かを判定する。第1車線を自車両よりも低速で走行する他車両が存在しないと判定した場合は、ステップS55に進む。これに対して、第1車線を自車両よりも低速で走行する他車両が存在すると判定した場合は、ステップS54に進み、分岐地点から他車両までの距離が、自車両が車線変更に必要な走行距離より短いかを判定する。分岐地点から他車両までの距離が、自車両が車線変更に必要な走行距離より短いと判定した場合は、ステップS39に進む。これに対して、分岐地点から他車両までの距離が、自車両が車線変更に必要な走行距離以上であると判定した場合は、ステップS55に進む。
ステップS55にて、撮像装置11及び測距装置12並びに外部の機器の検出結果から、車両が、分岐地点からの距離が車線変更に必要な走行距離となる位置を通過したか否かを判定する。分岐地点からの距離が車線変更に必要な走行距離となる位置を通過したと判定した場合は、ステップS39に進む。これに対して、分岐地点からの距離が車線変更に必要な走行距離となる位置を通過していないと判定した場合は、ステップS56に進む。
ステップS56にて、走行制御機能により、車両が第2車線で停車又は徐行するか否かを判定する。車両が第2車線で停車又は徐行すると判定した場合は、ステップS39に進む。これに対して、車両が第2車線で停車も徐行もせず、走行を継続できると判定した場合は、ステップS37に進む。ステップS37及びS39における処理は、上述のとおりである。
[本発明の実施態様]
以上のとおり、本実施形態によれば、目的地Xに向かう走行経路R1を生成し、プロセッサを用いた自律走行制御により前記走行経路R1に沿って車両を走行させる、車両の運転支援方法において、前記プロセッサは、前記車両が、前記走行経路R1に沿って走行するために設定された第1車線から、前記第1車線と異なる第2車線に車線変更し、前記第2車線を走行して分岐地点に向かう場合に、前記第2車線を走行して前記分岐地点を通過し、前記目的地Xに向かう迂回経路R2を予め生成し、前記車両が前記分岐地点に到達するまでの間に、前記車両が前記第2車線から前記第1車線に車線変更できないと判定した場合は、前記迂回経路R2に沿って前記車両を走行させる、車両の運転支援方法が提供される。これにより、車両が、目的地Xに向かう車線に進入できずに停車することを抑制できる。また、予め迂回経路R2を生成することで、車両が第1車線に車線変更できない場合に、走行経路を迂回経路に切り替えることができ、第2車線に停車することなく走行を継続できる。
また、本実施形態の車両の運転支援方法によれば、前記プロセッサは、前記車両が、前記分岐地点からの距離が、前記車両が前記第2車線から前記第1車線に車線変更するために必要な走行距離である位置に到達するまでに、前記迂回経路R2を生成する。これにより、第1車線に進入できずに第2車線に停車する事態を回避し、迂回経路に追従した走行を円滑に開始できる。
また、本実施形態の車両の運転支援方法によれば、前記プロセッサは、前記第2車線が前記第1車線の隣接車線であり、前記車両が、車体の一部が前記第1車線に含まれるように前記第2車線を走行するときは、前記迂回経路R2を生成しない。これにより、車両が確実に第1車線に戻れる場合に、不要な迂回経路を生成することを回避できる。
また、本実施形態の車両の運転支援方法によれば、前記プロセッサは、前記車両が、前記第2車線を走行して前記分岐地点に向かう場合に、前記第2車線から前記第1車線に車線変更するスペースが予め検出できているときは、前記迂回経路R2を生成しない。これにより、車両が第1車線に進入するスペースが検出できている場合に、不要な迂回経路を生成することを回避できる。
また、本実施形態の車両の運転支援方法によれば、前記プロセッサは、前記車両が、前記分岐地点に存在する障害物を検出できる位置に到達してから、前記車両が前記第2車線から前記第1車線に車線変更できるか否かの判定を開始し、前記分岐地点までの範囲内に、前記第2車線から前記第1車線に車線変更するスペースが検出できない場合は、前記迂回経路R2に沿って前記車両を走行させる。これにより、分岐地点の近くに存在する障害物を確実に検出し、迂回経路に沿った走行に円滑に切り替えることができる。
また、本実施形態の車両の運転支援方法によれば、前記プロセッサは、前記第1車線に存在する障害物を検出した場合に、前記分岐地点から前記障害物までの距離が、前記車両が前記第2車線から前記第1車線に車線変更するために必要な走行距離より短いときは、前記迂回経路R2に沿って前記車両を走行させる。これにより、第1車線に進入するスペースが確保できないことが明らかな場合に、迂回経路に沿った走行に速やかに切り替え、第2車線で車両が停車する事態を回避できる。
また、本実施形態の車両の運転支援方法によれば、前記プロセッサは、前記第1車線を前記車両よりも低速で走行する他車両を検出した場合に、前記分岐地点から前記他車両までの距離が、前記車両が前記第2車線から前記第1車線に車線変更するために必要な走行距離より短いときは、前記迂回経路R2に沿って前記車両を走行させる。これにより、第1車線に進入するスペースが確保できないことが明らかな場合に、迂回経路に沿った走行に速やかに切り替え、第2車線で車両が停車する事態を回避できる。
また、本実施形態の車両の運転支援方法によれば、前記プロセッサは、前記車両が、前記分岐地点からの距離が、前記車両が前記第2車線から前記第1車線に車線変更するために必要な走行距離となる位置を通過した場合は、前記迂回経路R2に沿って前記車両を走行させる。これにより、第1車線に進入するスペースが確保できないことが明らかな場合に、迂回経路に沿った走行に速やかに切り替え、第2車線で車両が停車する事態を回避できる。
また、本実施形態の車両の運転支援方法によれば、前記プロセッサは、前記車両が、前記第2車線から前記第1車線に車線変更できず、前記第2車線で停車する又は徐行する前に、前記迂回経路R2に沿った前記車両の走行を開始する。これにより、車両が第2車線で停車又は徐行する前に、迂回経路に沿った走行を開始できる。
また、本実施形態の車両の運転支援方法によれば、前記プロセッサは、前記車両が、前記分岐地点を道なりに通過した後、次の分岐地点まで走行する間に車線変更を行う走行距離が確保された迂回経路R2を予め生成する。これにより、迂回経路R2の長さが不必要に長くなることを抑制できる。
また、本実施形態の車両の運転支援方法によれば、前記プロセッサは、前記迂回経路R2を、前記車両のドライバー用モニターに表示する及び/又は前記車両の遠隔管制システムに表示された地図に重ねて表示する。これにより、迂回経路の生成を、車両の乗員又は遠隔管制システムの監督者に通知できる。
また、本実施形態によれば、目的地Xに向かう走行経路R1を生成する生成部21と、自律走行制御により前記走行経路R1に沿って車両を走行させる制御部24と、前記車両が、前記走行経路R1に沿って走行するために設定された第1車線から、前記第1車線と異なる第2車線に車線変更し、前記第2車線を走行して分岐地点に向かう場合に、前記第2車線を走行して前記分岐地点を通過し、前記目的地Xに向かう迂回経路R2を予め生成する迂回部23と、を備え、前記制御部24は、前記迂回部23が、前記車両が前記分岐地点に到達するまでの間に、前記車両が前記第2車線から前記第1車線に車線変更できないと判定した場合は、前記迂回経路R2に沿って前記車両を走行させる、車両の運転支援装置19が提供される。これにより、車両が、目的地Xに向かう車線に進入できずに停車することを抑制できる。また、予め迂回経路R2を生成することで、車両が第1車線に車線変更できない場合に、走行経路を迂回経路に切り替えることができ、第2車線に停車することなく走行を継続できる。
10…運転支援システム
11…撮像装置
12…測距装置
13…自車状態検出装置
14…地図情報
15…自車位置検出装置
16…ナビゲーション装置
17…車両制御装置
171…車速制御装置
172…操舵制御装置
18…表示装置
19…運転支援装置
191…CPU(プロセッサ)
192…ROM
193…RAM
20…支援部
21…生成部
22…認識部
23…迂回部
24…制御部
A1、A2、B1、B2…道路
C1、C2、C3、C4…交差点
L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、L8…車線
P1、P2、P3、P4、P5、P6、P7、P8、P9、P10…位置(自車両)
Px、Py、Pz…位置(他車両)
R1…走行経路
R2…迂回経路
T1、T2、T3、T4、T5、T6、T7、T8、T9、T10、T11、Tx…走行軌跡
V1…自車両
V2、V3、V4…他車両
X…目的地
Y…工事区間

Claims (12)

  1. 目的地に向かう走行経路を生成し、プロセッサを用いた自律走行制御により前記走行経路に沿って車両を走行させる、車両の運転支援方法において、
    前記プロセッサは、
    前記車両が、前記走行経路に沿って走行するために設定された第1車線から、前記第1車線と異なる第2車線に車線変更し、前記第2車線を走行して分岐地点に向かう場合に、前記第2車線を走行して前記分岐地点を通過し、前記目的地に向かう迂回経路を予め生成し、
    前記車両が前記分岐地点に到達するまでの間に、前記車両が前記第2車線から前記第1車線に車線変更できないと判定した場合は、前記迂回経路に沿って前記車両を走行させる、車両の運転支援方法。
  2. 前記プロセッサは、
    前記車両が、前記分岐地点からの距離が、前記車両が前記第2車線から前記第1車線に車線変更するために必要な走行距離である位置に到達するまでに、前記迂回経路を生成する、請求項1に記載の車両の運転支援方法。
  3. 前記プロセッサは、
    前記第2車線が前記第1車線の隣接車線であり、前記車両が、車体の一部が前記第1車線に含まれるように前記第2車線を走行するときは、前記迂回経路を生成しない、請求項1又は2に記載の車両の運転支援方法。
  4. 前記プロセッサは、
    前記車両が、前記第2車線を走行して前記分岐地点に向かう場合に、前記第2車線から前記第1車線に車線変更するスペースが予め検出できているときは、前記迂回経路を生成しない、請求項1又は2に記載の車両の運転支援方法。
  5. 前記プロセッサは、
    前記車両が、前記分岐地点に存在する障害物を検出できる位置に到達してから、前記車両が前記第2車線から前記第1車線に車線変更できるか否かの判定を開始し、
    前記分岐地点までの範囲内に、前記第2車線から前記第1車線に車線変更するスペースが検出できない場合は、前記迂回経路に沿って前記車両を走行させる、請求項1又は2に記載の車両の運転支援方法。
  6. 前記プロセッサは、
    前記第1車線に存在する障害物を検出した場合に、前記分岐地点から前記障害物までの距離が、前記車両が前記第2車線から前記第1車線に車線変更するために必要な走行距離より短いときは、前記迂回経路に沿って前記車両を走行させる、請求項1又は2に記載の車両の運転支援方法。
  7. 前記プロセッサは、
    前記第1車線を前記車両よりも低速で走行する他車両を検出した場合に、前記分岐地点から前記他車両までの距離が、前記車両が前記第2車線から前記第1車線に車線変更するために必要な走行距離より短いときは、前記迂回経路に沿って前記車両を走行させる、請求項1又は2に記載の車両の運転支援方法。
  8. 前記プロセッサは、
    前記車両が、前記分岐地点からの距離が、前記車両が前記第2車線から前記第1車線に車線変更するために必要な走行距離となる位置を通過した場合は、前記迂回経路に沿って前記車両を走行させる、請求項1又は2に記載の車両の運転支援方法。
  9. 前記プロセッサは、
    前記車両が、前記第2車線から前記第1車線に車線変更できず、前記第2車線で停車する又は徐行する前に、前記迂回経路に沿った前記車両の走行を開始する、請求項1又は2に記載の車両の運転支援方法。
  10. 前記プロセッサは、
    前記車両が、前記分岐地点を道なりに通過した後、次の分岐地点まで走行する間に車線変更を行う走行距離が確保された迂回経路を予め生成する、請求項1又は2に記載の車両の運転支援方法。
  11. 前記プロセッサは、
    前記迂回経路を、前記車両のドライバー用モニターに表示する及び/又は前記車両の遠隔管制システムに表示された地図に重ねて表示する、請求項1又は2に記載の車両の運転支援方法。
  12. 目的地に向かう走行経路を生成する生成部と、
    自律走行制御により前記走行経路に沿って車両を走行させる制御部と、
    前記車両が、前記走行経路に沿って走行するために設定された第1車線から、前記第1車線と異なる第2車線に車線変更し、前記第2車線を走行して分岐地点に向かう場合に、前記第2車線を走行して前記分岐地点を通過し、前記目的地に向かう迂回経路を予め生成する迂回部と、を備え、
    前記制御部は、前記迂回部が、前記車両が前記分岐地点に到達するまでの間に、前記車両が前記第2車線から前記第1車線に車線変更できないと判定した場合は、前記迂回経路に沿って前記車両を走行させる、車両の運転支援装置。
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