JP7313240B2 - 走行軌道推定方法、車両制御方法及び走行軌道推定装置 - Google Patents

走行軌道推定方法、車両制御方法及び走行軌道推定装置 Download PDF

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本発明は、走行軌道推定方法、車両制御方法及び走行軌道推定装置に関する。
下記特許文献1には、自動車道路や高速道路等に設けられたゲートを通過した後の車両毎の走行軌道を複数記憶し、記憶した車両毎の複数の走行軌道を統計処理して代表的な走行軌道を算出して他車両のゲート通過後の走行軌道を推定する技術が記載されている。
国際公開第2018/123014号パンフレット
しかしながら、ゲート通過後の他車両の走行軌道はその時々の運転者がおかれている状況や運転者ごとの嗜好性のような、個々の運転者の特性によって変化する。したがって、過去の走行軌道の統計処理に基づく走行軌道の推定には、個々の運転者の特性が加味されないことにより、統計的に頻度が低い特性の運転者の走行軌道を推定できないという問題があった。
本発明は、ゲート通過後の他車両の走行軌道を、個々の運転者の特性を加味して推定することを目的とする。
本発明の一形態による走行軌道推定方法では、同一進行方向の複数車線を有する第1道路と同一進行方向の複数車線を有すると共に第1道路の前方に接続した第2道路との間に設置されたゲートを自車両の周囲の他車両が通過する前に、他車両が第1道路を走行時に走行した車線である第1車線を検出し、検出した第1車線に基づいて、ゲートを通過した後に他車両が第2道路を走行する際に走行する車線である第2車線を推定し、他車両がゲートを通過した際の位置と、推定した第2車線とに基づいて、ゲートを通過した後の他車両の走行軌道を推定する。
本発明の一態様によれば、ゲート通過後の他車両の走行軌道を、個々の運転者の特性を加味して推定できる。
実施形態の運転支援装置の概略構成図である。 実施形態の走行軌道推定方法の第1例の説明図である。 実施形態の走行軌道推定方法の第1例の説明図である。 実施形態における運転支援装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 実施形態の走行軌道推定方法の第2例の説明図である。 第1道路と第2道路の車線の対応付けの第1例の説明図である。 第1道路と第2道路の車線の対応付けの第2例の説明図である。 第1道路と第2道路の車線の対応付けの第3例の説明図である。 実施形態の走行軌道推定方法の第3例の説明図である。 実施形態の走行軌道推定方法の第3例の説明図である。 実施形態の走行軌道推定方法の一例のフローチャートである。 動作予測部の動作の一例のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、各図面は模式的なものであって、現実のものとは異なる場合がある。また、以下に示す本発明の実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の構造、配置等を下記のものに特定するものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
(構成)
自車両1は、自車両1の運転支援を行う運転支援装置10を備える。運転支援装置10は、自車両1の現在位置である自己位置を検出し、検出した自己位置に基づいて自車両1の運転を支援する。
例えば、運転支援装置10は、検出した自己位置と周囲の走行環境とに基づいて、運転者が関与せずに自車両1を自動で運転する自律走行制御を行うことによって運転を支援する。なお、推定した自己位置と周囲の走行環境とに基づいて操舵角のみあるいは加減速のみを制御するなど、自車両1の走行に関わる運転動作を部分的に支援してもよい。
また、運転支援は、運転者に操舵操作、加速操作、減速操作を促す情報(メッセージ)、あるいは推奨する走行軌跡の出力を含んでよい。
運転支援装置10は、物体センサ11と、車両センサ12と、測位装置13と、地図データベース14と、通信装置15と、ナビゲーションシステム17と、コントローラ18と、アクチュエータ19と、報知装置20を備える。図面において地図データベースを「地図DB」と表記する。
物体センサ11は、自車両1に搭載されたレーザレーダやミリ波レーダ、カメラ、LIDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)など、自車両1の周囲の物体を検出する複数の異なる種類の物体検出センサを備える。物体センサ11は、特許請求の範囲に記載の「車載センサ」の一例である。
車両センサ12は、自車両1に搭載され、自車両1から得られる様々な情報(車両信号)を検出する。車両センサ12には、例えば、自車両1の走行速度(車速)を検出する車速センサ、自車両1が備える各タイヤの回転速度を検出する車輪速センサ、自車両1の3軸方向の加速度(減速度を含む)を検出する3軸加速度センサ(Gセンサ)、操舵角(転舵角を含む)を検出する操舵角センサ、自車両1に生じる角速度を検出するジャイロセンサ、ヨーレートを検出するヨーレートセンサ、自車両のアクセル開度を検出するアクセルセンサと、運転者によるブレーキ操作量を検出するブレーキセンサが含まれる。
測位装置13は、全地球型測位システム(GNSS)受信機を備え、複数の航法衛星から電波を受信して自車両1の現在位置を測定する。GNSS受信機は、例えば地球測位システム(GPS)受信機等であってよい。測位装置13は、例えば慣性航法装置であってもよい。
地図データベース14は、自動運転用の地図として好適な高精度地図データ(以下、単に「高精度地図」という。)を記憶してよい。高精度地図は、ナビゲーション用の地図データ(以下、単に「ナビ地図」という。)よりも高精度の地図データであり、道路単位の情報よりも詳細な車線単位の情報を含む。
例えば、高精度地図は車線単位の情報として、車線基準線(例えば車線内の中央の線)上の基準点を示す車線ノードの情報と、車線ノード間の車線の区間態様を示す車線リンクの情報を含む。
車線ノードの情報は、その車線ノードの識別番号、位置座標、接続される車線リンク数、接続される車線リンクの識別番号を含む。車線リンクの情報は、その車線リンクの識別番号、車線の種類、車線の幅員、車線境界線(車線区分線)の種類、車線の形状、車線境界線(車線区分線)の形状、車線基準線の形状を含む。高精度地図は更に、車線上又はその近傍に存在する信号機、停止線、標識、建物、電柱、縁石、横断歩道等の地物の種類及び位置座標と、地物の位置座標に対応する車線ノードの識別番号及び車線リンクの識別番号等の地物の情報を含む。
高精度地図は、車線単位のノード及びリンク情報を含むため、走行ルートにおいて自車両1が走行する車線を特定可能である。高精度地図は、車線の延伸方向及び幅方向における位置を表現可能な座標を有する。高精度地図は、3次元空間における位置を表現可能な座標(例えば経度、緯度及び高度)を有し、車線や上記地物は3次元空間における形状として記述されてもよい。
通信装置15は、自車両1の外部の通信装置との間で無線通信を行う。通信装置15による通信方式は、例えば公衆携帯電話網による無線通信や、車車間通信、路車間通信、又は衛星通信であってよい。
ナビゲーションシステム17は、測位装置13により自車両の現在位置を認識し、その現在位置における地図情報を地図データベース14から取得する。ナビゲーションシステム17は、乗員が入力した目的地までの走行経路を設定し、この走行経路に従って乗員に経路案内を行う。
またナビゲーションシステム17は、設定した走行経路の情報をコントローラ18へ出力する。自律走行制御を行う際に、コントローラ18は、ナビゲーションシステム17が設定した走行経路に沿って走行するように自車両を自動で運転する。
コントローラ18は、自車両1の運転支援制御を行う電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)である。コントローラ18は、プロセッサ21と、記憶装置22等の周辺部品とを含む。プロセッサ21は、例えばCPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro-Processing Unit)であってよい。
記憶装置22は、半導体記憶装置や、磁気記憶装置、光学記憶装置等を備えてよい。記憶装置22は、レジスタ、キャッシュメモリ、主記憶装置として使用されるROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等のメモリを含んでよい。
以下に説明するコントローラ18の機能は、例えばプロセッサ21が、記憶装置22に格納されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。
なお、コントローラ18を、以下に説明する各情報処理を実行するための専用のハードウエアにより形成してもよい。
例えば、コントローラ18は、汎用の半導体集積回路中に設定される機能的な論理回路を備えてもよい。例えばコントローラ18はフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA:Field-Programmable Gate Array)等のプログラマブル・ロジック・デバイス(PLD:Programmable Logic Device)等を有していてもよい。
アクチュエータ19は、コントローラ18からの制御信号に応じて、自車両のステアリングホイール、アクセル開度及びブレーキ装置を操作して、自車両の車両挙動を発生させる。アクチュエータ19は、ステアリングアクチュエータと、アクセル開度アクチュエータと、ブレーキ制御アクチュエータを備える。ステアリングアクチュエータは、自車両のステアリングの操舵方向及び操舵量を制御する。アクセル開度アクチュエータは、自車両のアクセル開度を制御する。ブレーキ制御アクチュエータは、自車両のブレーキ装置の制動動作を制御する。
報知装置20は、コントローラ18が運転者に対して運転支援のために提示する情報(例えば、操舵操作、加速操作、減速操作を促すメッセージ、あるいは推奨する走行軌跡)を出力する情報出力装置である。報知装置20は、例えば、視覚情報を出力するディスプレイなどの表示装置、ランプ若しくはメータ、又は音声情報を出力するスピーカを備えてよい。
次に、コントローラ18による運転支援制御の一例を説明する。本明細書では、自動車道路や高速道路等に設けられたゲートを通過する際の運転支援制御に着目する。
図2A及び図2Bを参照する。いま、第1道路50と第2道路51との間のゲート52に複数の通過ゲート(ゲート52内の複数に仕切られた車線であり、ブースとも言う)52a、52b、52c、52d及び52eが設置されている場合を想定する。第1道路50は複数車線53a、53b及び53cを有し、第2道路51は複数車線54a、54b及び54cを有する。複数車線53a~53cどうしの進行方向、複数車線54a~54cどうしの進行方向、複数車線53a~53cの進行方向と複数車線54a~54cの進行方向は同一である。以下の説明において、通過ゲート52a、52b、52c、52d及び52eを総称して「ゲート52」と表記することがある。
図2Aは、自車両1の周囲の他車両2がゲート52を通過する前の状態を表しており、図2Bは、他車両2がゲート52を通過した後の状態を表している。図2A及び図2Bの例では、ゲート52を通過する前の他車両2は、第1道路50の一番右側の車線53cを走行した後に、通過ゲート52bに入り、通過ゲート52bを通過した後の他車両2は、再び一番右側の車線に戻るべく、第2道路51の一番右側の車線54cを走行する。
複数車線のうちどの車線を走行するかについて、運転者には固有の嗜好性がある。例えば、図2A及び図2Bの他車両2のように、一番右側の車線を好む運転者もいれば、一番左側の車線を好む運転者もいる。また、一番右側及び一番左側の車線以外の車線を好む運転者もいる。また、運転者がその時に置かれた状況によっても走行する車線が変化する場合が有る。例えば運転者が急いでいる状況では一番右側の車線を走行する可能性が高くなる。すなわち、その際の運転者の特性によって、複数車線のうちどの車線を走行するかが変化する。
そこで、実施形態の走行軌道推定方法では、ゲート52の通過前後で運転者の車線の嗜好性や運転者のおかれた状況と言った運転者の特性が変わらないと仮定して、ゲート52を通過した後に他車両2が第2道路51を走行する車線を推定する。
具体的には、他車両2がゲート52を通過する前に、他車両2が第1道路50を走行している際に走行した車線である第1車線53cを検出する。検出した第1車線53cに基づいて、ゲート52を通過した後に他車両2が第2道路51を走行する際に走行する車線である第2車線54cを推定する。そして、他車両2がゲート52を通過した際の位置(通過ゲート52bの位置)と、推定した第2車線54cとに基づいて、ゲート52を通過した後の他車両2の走行軌道55を推定する。
このように、ゲート52を通過する前に他車両2が走行していた第1車線53cに基づいて、ゲート52を通過した後に他車両2が走行する第2車線54cを推定することにより、他車両2の運転者の車線の嗜好性や状況と言った運転者の特性を考慮して、ゲート52を通過した後の他車両2の走行軌道55を推定することが可能になる。
図3を参照して、コントローラ18の機能を詳しく説明する。コントローラ18は、物体検出部30と、自車両位置推定部31と、地図取得部32と、検出統合部33と、物体追跡部34と、地図内位置演算部35と、動作予測部36と、自車両経路生成部37と、車両制御部38を備える。
物体検出部30は、物体センサ11の検出信号に基づいて、自車両1の周囲の物体、例えば車両やバイク、歩行者、障害物などの位置(自車両に対する相対位置)、姿勢、大きさ、速度などを検出する。物体検出部30は、例えば自車両1を空中から眺める天頂図(平面図ともいう)において、物体の2次元位置、姿勢、大きさ、速度などを表現する検出結果を出力する。
ただし、物体検出部30は、物体センサ11だけでなくインフラ側で検出した結果を通信して得るための路車間通信や、車の位置・姿勢・速度などの情報を車間で通信する車車間通信を用いて、自車両1の周囲の物体の検出結果を所得してもよい。
自車両位置推定部31は、測位装置13による測定結果や、車両センサ12からの検出結果を用いたオドメトリに基づいて、自車両1の絶対位置、すなわち、所定の基準点に対する自車両1の位置、姿勢及び速度を計測する。
地図取得部32は、地図データベース14から自車両1が走行する道路の構造を示す地図情報を取得する。地図取得部32は、通信装置15により外部の地図データサーバから地図情報を取得してもよい。
検出統合部33は、複数の物体検出センサの各々から物体検出部30が得た複数の検出結果を統合して、各物体に対して一つの2次元位置、姿勢、大きさ、速度などを出力する。具体的には、物体検出センサの各々から得られた物体の挙動から、各物体検出センサの誤差特性などを考慮した上で最も誤差が少なくなる最も合理的な物体の挙動を算出する。
具体的には、既知のセンサ・フュージョン技術を用いることにより、複数種類のセンサで取得した検出結果を総合的に評価して、より正確な検出結果を得る。
物体追跡部34は、物体検出部30によって検出された物体を追跡する。具体的には、検出統合部33により統合された検出結果に基づいて、異なる時刻に出力された物体の挙動から、異なる時刻間における物体の同一性の検証(対応付け)を行い、かつ、その対応付けを基に、物体の位置、速度などの挙動を予測する。
地図内位置演算部35は、自車両位置推定部31により得られた自車両1の絶対位置、及び地図取得部32により取得された地図情報から、地図上における自車両1の位置及び姿勢を推定する。
また、地図内位置演算部35は、自車両1が走行している道路、さらに当該道路のうちで自車両1が走行する車線を特定する。
動作予測部36は、検出統合部33及び物体追跡部34により得られた検出結果と、地図内位置演算部35により特定された自車両1の位置に基づいて、自車両1の周囲における他車両2の動作を予測する。
動作予測部36は、ゲート判定部40と、通過前車線検出部41と、通過前車線記録部42と、通過前車線読出部43と、目標車線推定部44と、走行軌道推定部45とを備える。
ゲート判定部40は、測位装置13が測定した自車両1の現在位置、又は地図内位置演算部35が演算した自車両1の位置と、地図取得部32により取得された地図情報に基づいて、自動車道路や高速道路等における料金所等のゲート52の位置から所定の範囲内に自車両1が位置するか否かを判定する。
さらに、ゲート52の位置から所定の範囲内に自車両1が位置する場合、ゲート判定部40は、自車両1がゲート52を通過する前であるか、通過した後であるかを判定する。
自車両1がゲート52を通過する前である場合には、通過前車線検出部41は、検出統合部33と物体追跡部34が求めた自車両1の周囲の物体の位置情報と、地図内位置演算部35が求めた自車両1の地図内での位置情報を基に、自車両1の周囲の他車両2が、ゲート52を通過する前の第1道路50を走行している際に、走行している車線である第1車線を検出する。
図2Aの例の場合、通過前車線検出部41は、第1道路50の車線53cを第1車線として検出する。
通過前車線記録部42は、自車両1の周囲の他車両ごとに通過前車線検出部41が検出した第1車線を、記憶装置22に記憶する。
一方で、自車両1がゲート52を通過した後である場合には、通過前車線読出部43は、記憶装置22に記憶した第1車線を、自車両1の周囲の他車両ごとに読み出す。
目標車線推定部44は、通過前車線読出部43が読み出した第1車線に基づいて、ゲート52を通過した後に他車両2が第2道路51を走行する際に走行する車線である第2車線を推定する。
図2A及び図2Bを参照する。例えば、目標車線推定部44は、第1道路50の複数車線53a~53cの各々と第2道路51の複数車線54a~54cの各々との間を対応付ける予め設定して記憶した所定の規則に基づいて第2車線を推定してよい。
例えば、所定の規則が車線53aと車線54aとを対応づけ、車線53bと車線54bとを対応づけ、車線53cと車線54cとを対応づけている場合に、目標車線推定部44は、ゲート52を通過前の車線53cに対応づけられている第2道路51の車線54cを、第2車線として推定する。
または、目標車線推定部44は、上記の所定の規則により第1車線に対応付けられている第2道路の車線と、この車線の両隣またはその一方の隣接車線と、を候補車線として選択し、これらの候補車線のいずれかを第2車線として推定してよい。
例えば目標車線推定部44は、これらの候補車線のうち、他車両2が候補車線へ向かう仮想軌道が現在の他車両2の現在の車両の位置、姿勢、速度に最も一致するものを、第2車線として推定してよい。
図4を参照して例示する。目標車線推定部44は、所定の規則により第1車線53cに対応付けられている第2道路の車線54cと、この車線54cの隣接車線54bを候補車線として選択する。
目標車線推定部44は、他車両2が通過した通過ゲート52bの位置(ゲート52を通過する際の位置)から車線候補54b及び54cまでを、車両の運動モデルと使って滑らかに接続した仮想軌道55a及び55bをそれぞれ生成する。
目標車線推定部44は、通過ゲート52bを通過してから現在までの実際の他車両2の走行軌道及び現在の他車両2の位置、速度、姿勢と、仮想軌道55a及び55bのそれぞれとの間の差分の積分値を算出する。通過ゲート52bを通過した後の他車両2の位置、速度、姿勢及び走行軌道は、検出統合部33と物体追跡部34によって検出する。
目標車線推定部44は、車線候補54b及び54cのうち差分の積分値が最も小さいものを、第2車線として推定する。
なお、第1道路50の複数車線53a~53cの各々と第2道路51の複数車線54a~54cの各々との間を対応付ける上記所定の規則は、第1道路50及び第2道路51の車線数に応じて様々に定めることができる。
例えば、図2A及び図2Bの例のように、第1道路50の車線数と第2道路51の車線数とが等しい場合には、道路の左端又は右端から数えて同じ順位の車線53aと54aどうし、車線53bと54bどうし、車線53cと54cどうしを対応付けるように、所定の規則を定めることができる。
一方で、第1道路50の車線数と第2道路51の車線数とが異なる場合の所定の規則の例を、図5A、図5B及び図5Cを参照して説明する。
図5Aはゲート52を通過した後に車線数が減少する場合を示しており、第1道路50は3車線であり第2道路51は2車線である。
この場合、第1道路50の走行車線53a及び53bと、第2道路51の走行車線54aとを対応付け、第1道路50の追越車線53cと第2道路51の追越車線54bとを対応付けるように、所定の規則を定めることができる。すなわち、第1道路50において車線53a、53b、53cのうちの走行車線53a及び53bを選択して走行する運転者は、急いでいる状況では無い、あるいは追い越し車線の走行を好まない特性であると考えられるため、このような運転者の特性に応じて第1道路50の走行車線53a及び53bと、第2道路51の走行車線54aとを対応付ける。一方で、第1道路50において車線53a、53b、53cのうちの追い越し車線53cを選択して走行する運転者は急いでいる状況である、あるいは追い越し車線の走行を好む特性であると考えられるため、このような運転者の特性に応じて第1道路50の追越車線53cと第2道路51の追越車線54bとを対応付ける。
また、第1道路50と第2道路51の一番左側の車線53a及び54aどうしを対応付け、第1道路50と第2道路51の一番右側の車線53c及び54bどうしを対応付けるように、所定の規則を定めることができる。
この場合、第1道路50の両端の車線53a及び53c以外の車線53bについては第2道路51の車線を対応付けなくてもよい。第1車線が車線53bである場合、目標車線推定部44は、図4を参照して説明した仮想軌道55a及び55bと同様に、他車両2がゲート52から車線54a及び54bへ向かう仮想軌道をそれぞれ生成し、ゲート52を通過後の他車両2の走行軌道と最も一致する車線を、第2車線として推定してよい。または、目標車線推定部44は、第2道路51の車線54a及び54bのうち、他車両2が通過した通過ゲートに最も近いものを第2車線として推定してもよい。
一方で、図5B及び図5Cは、ゲート52を通過した後に車線数が増加する場合を示しており、図5Bにおいて第1道路50は2車線であり第2道路51は3車線である。図5Cにおいて第1道路50は3車線であり第2道路51は4車線である。
図5Bの場合には、第1道路50の走行車線53aと第2道路51の走行車線54a及び54bとを対応付け、第1道路50の追越車線53bと第2道路51の追越車線54cとを対応付けるように、所定の規則を定めることができる。すなわち、第1道路50において車線53a、53bのうちの走行車線53aを選択して走行する運転者は、急いでいる状況では無い、あるいは追い越し車線の走行を好まない特性であると考えられるため、このような運転者の特性に応じて第1道路50の走行車線53aと、第2道路51の走行車線54a及び54bとを対応付ける。一方で、第1道路50において車線53a、53bのうちの追い越し車線53bを選択して走行する運転者は、急いでいる状況である、あるいは追い越し車線の走行を好む特性であると考えられるため、このような運転者の特性に応じて第1道路50の追越車線53bと第2道路51の追越車線54cとを対応付ける。
また、第1道路50と第2道路51の一番左側の車線53a及び54aどうしを対応付け、第1道路50と第2道路51の一番右側の車線53b及び54cどうしを対応付けるように、所定の規則を定めることができる。
図5Cの場合には、第1道路50の走行車線53aと第2道路51の走行車線54aとを対応付け、第1道路50の走行車線53bと第2道路51の走行車線54bとを対応付け、第1道路50の追越車線53cと第2道路51の追越車線54dとを対応付けるように、所定の規則を定めることができる。すなわち、第1道路50において車線53a、53b、53cのうちの走行車線53aを選択して走行する運転者は、急いでいる状況では無い、あるいは他車両を追い越す走行を好まない特性であると考えられるため、このような運転者の特性に応じて第1道路50の走行車線53aと、第2道路51の走行車線54aとを対応付ける。一方で、第1道路50において車線53a、53b、53cのうちの走行車線53bを選択して走行する運転者は、急いでいる状況では無いが追い越し車線への車線変更を行う可能性が有る、あるいは通常時は追い越し車線の走行を好まないが状況に応じては追い越し車線の走行を好む特性であると考えられるため、このような運転者の特性に応じて第1道路50の走行車線53bと第2道路51の走行車線54bとを対応付ける。また、第1道路50において車線53a、53b、53cのうちの追い越し車線53cを選択して走行する運転者は、急いでいる状況である、あるいは追い越し車線の走行を好む特性であると考えられるため、このような運転者の特性に応じて第1道路50の追越車線53cと第2道路51の追越車線54cとを対応付ける。
また、第1道路50と第2道路51の一番左側の車線53a及び54aどうしを対応付け、第1道路50と第2道路51の一番右側の車線53c及び54dどうしを対応付けるように、所定の規則を定めることができる。この場合、第1道路50の両端の車線53a及び53c以外の走行車線53bについては、第2道路51の両端の車線54a及び54d以外の走行車線54b及び54cのいずれかを適宜対応付けてよい。
または、第1道路50の両端の車線53a及び53c以外の走行車線53bについては、第2道路51の車線を対応付けなくてもよい。第1車線が車線53bである場合、目標車線推定部44は、図5Aの車線53bの場合と同様に、他車両2がゲート52から車線54b及び54cへ向かう仮想軌道をそれぞれ生成し、ゲート52を通過した後の他車両2の走行軌道と最も一致する車線を、第2車線として推定してよい。または、目標車線推定部44は、第2道路51の車線54b及び54cのうち、他車両2が通過した通過ゲートに最も近いものを第2車線として推定してもよい。
第1道路50と第2道路51の車線数が異なり、かつ第1道路50及び第2道路51の両方が、一番左側車線以外の複数の走行車線を有する場合(例えば、第1道路50が5車線であり第2道路51が4車線である場合や、第1道路50が4車線であり第2道路51が5車線である場合など)も同様である。
第1道路50の両端の一番左側車線以外の走行車線のいずれかが第1車線である場合、目標車線推定部44は、第2道路51の一番左側車線以外の走行車線の各々へ向かう仮想軌道をそれぞれ生成し、ゲート52を通過した後の他車両2の走行軌道と最も一致する車線を、第2車線として推定してよい。
または、目標車線推定部44は、第2道路51の両端の車線以外の走行車線のうち、他車両2が通過した通過ゲートに最も近いものを第2車線として推定してもよい。
次に図6A及び図6Bを参照して、ゲート52に制約がある場合を想定する。
図6Aの例では、通過ゲート52aは現金精算が可能なゲートであり、通過ゲート52b及び52cはETCゲートであり、通過ゲート52d及び52eは閉鎖されている。図6Bの例では、通過ゲート52aは現金精算が可能なゲートであり、通過ゲート52bはETCゲートであり、通過ゲート52c~52eは閉鎖されている。
このように、通過ゲート52a~52eは、物理的な通過可否や精算方法などの属性を有する。
他車両2が、第1車線53cに比較的近い通過ゲート(例えば通過ゲート52c~52e)及び比較的遠い通過ゲート(例えば通過ゲート52b)のうち、比較的遠い通過ゲート52bを通過した場合には、運転者は、通過ゲート52bを通過した後は、第1道路50を走行していたときと異なる車線に戻ろうとしている可能性がある。このため、第1車線53cに対応付けられた第2道路51の車線54c以外の車線を走行する可能性がある。
しかしながら図6Bに示すように、精算方法や閉鎖による制約によって他車両2が第1車線53cに比較的近い通過ゲート52c~52eを通過できない場合には、この制約が原因で比較的遠い通過ゲート52bを選択したものと推定できる。
したがってこの場合には、通過ゲート52b通過後の他車両2は、第1車線53cに対応付けられた第2道路51の車線54cに戻ると推定できる。
反対に、図6Aに示すように、他車両2が通過した通過ゲート52bよりも第1車線53cに近い通過ゲート52cに制約がない場合には、運転者は車線の変更を意図していると推定できる。したがってこの場合には、通過ゲート52b通過後の他車両2は、第1車線53cに対応付けられた車線54c以外の車線に戻ると推定できる。
このため、目標車線推定部44は、通過ゲート52a~52eの属性に応じて、ゲート52を通過した後に他車両2が走行する第2道路51の第2車線を推定してもよい。
すなわち、目標車線推定部44は、上記の所定の規則により第1車線53cに対応づけられた第2道路51の車線54cを第2車線として推定するか、車線54c以外の車線を第2車線として推定するかを判定してよい。
例えば、目標車線推定部44は、他車両2が通過した第1通過ゲート52bの属性と、第1通過ゲート52bに隣接し第1通過ゲート52bよりも第1車線53cに近い第2通過ゲート52cの属性とを比較し、これらの属性が異なるか否かに応じて第2車線を推定してよい。
図6Bのように、第1通過ゲート52bの属性と第2通過ゲート52cの属性が異なる場合、目標車線推定部44は、上記の所定の規則により第1車線53cに対応づけられた第2道路51の車線54cを第2車線として推定する。
図6Aのように、第1通過ゲート52bの属性と第2通過ゲート52cの属性が同じ場合、目標車線推定部44は、上記の所定の規則により第1車線53cに対応づけられた第2道路51の車線54c以外の車線を第2車線として推定する。例えば目標車線推定部44は、第1通過ゲート52bに最も近い車線54aを第2車線として推定してよい。
図3を参照する。走行軌道推定部45は、他車両2が通過した通過ゲート52bの位置から、目標車線推定部44が推定した第2車線まで、滑らかに走行するための他車両2の走行軌道を推定する。
または、他車両2の現在位置、速度及び姿勢と、第2車線に基づいて、他車両2の現在位置から第2車線まで走行するための他車両2の走行軌道を推定してもよい。
自車両経路生成部37は、動作予測部が予測した他車両2の走行軌道に基づいて、自車両1が他車両2を回避するように、自車両1の目標走行軌道と目標速度プロファイルを生成する。
例えば、自車両経路生成部37は、ナビゲーションシステム17が設定した走行経路に沿って交通規則に従って走行するための自車両1の走行軌道候補と速度プロファイル候補を生成する。自車両経路生成部37は、他車両2の走行軌道に基づいて、他車両2と衝突せず、他車両2の挙動により自車両1の急減速や急峻な操舵が生じない滑らかな走行軌道候補と速度プロファイル候補を、目標走行軌道と目標速度プロファイルとして選択する。
例えば、自車両経路生成部37は、走行軌道候補と他車両2の走行軌道とが交差するか否かを判定し、走行軌道候補と他車両2の走行軌道とが交差する場合に、他車両2を回避するように目標走行軌道と目標速度プロファイルを生成してよい。
他車両2を回避するために、自車両経路生成部37は、自車両1が走行軌道候補に沿って目標速度プロファイルに従って走行し、走行軌道推定部45が推定した走行軌道を他車両2が走行した場合における、他車両2に対するリスクを算出してよい。リスクは、例えば、自車両1と他車両2との間の車間距離や、衝突余裕時間(TTC:Time To Collision)、車間時間、又はこれらの値の関数(例えばこれらの値の重み付け和)であってよい。
自車両経路生成部37は、走行軌道候補及び速度プロファイル候補のうちリスクが閾値以下のものを目標走行軌道と目標速度プロファイルとして選択してよい。
車両制御部38は、自車両経路生成部37が生成した目標速度プロファイルに従う速度で自車両1が目標走行軌道を走行するようにアクチュエータ19を駆動する。これにより、車両制御部38は、他車両2を回避するように自車両1を制御する。
なお、車両制御部8の走行制御は、必ずしも目標走行軌道や目標速度プロファイルを必要とするものではない。例えば、他車両2との間の相対距離や上記のリスクに基づく制動制御、加速制御、操舵制御も可能である。
さらに、動作予測部36は、予測した他車両2の走行軌道に基づいて運転支援のための情報を報知装置20から出力し、運転者に提示してもよい。
例えば、他車両2の走行軌道が自車両1の直前を横切るなど、他車両2が過度に自車両1に接近するおそれがあることを知らせるメッセージや、他車両2に対するリスクが閾値以上となるおそれがあること(例えば、車間距離や、衝突余裕時間、車間時間が下限値よりも小さくなること)を知らせるメッセージを出力してよい。また、自車両経路生成部37によって生成された目標走行軌道あるいは目標速度プロファイルを報知装置20としてのディスプレイに表示しても良い。
(動作)
次に、図7を参照して実施形態における運転支援装置10の動作の一例を説明する。
ステップS1において物体検出部30は、複数の物体検出センサを用いて、自車両1の周辺における物体の位置、姿勢、大きさ、速度などを検出する。
ステップS2において検出統合部33は、複数の物体検出センサの各々から物体検出部30が得た複数の検出結果を統合して、各物体に対して一つの2次元位置、姿勢、大きさ、速度などを出力する。物体追跡部34は、検出及び統合された各物体を追跡し、自車両1の周辺の物体の挙動を予測する。
ステップS3において自車両位置推定部31は、測位装置13による測定結果や、車両センサ12からの検出結果を用いたオドメトリに基づいて、所定の基準点に対する自車両1の位置、姿勢及び速度を計測する。
ステップS4において地図取得部32は、自車両1が走行する道路の構造を示す地図情報を取得する。
ステップS5において地図内位置演算部35は、ステップS3で計測された自車両1の位置、及びステップS4で取得された地図データから、地図上における自車両1の位置及び姿勢を推定する。
ステップS6において動作予測部36は、検出統合部33及び物体追跡部34により得られた検出結果と、地図内位置演算部35により特定された自車両1の位置に基づいて、自車両1の周囲における他車両2の動作を予測する。動作予測部36による他車両動作予測処理については図8を参照して後述する。
ステップS7において自車両経路生成部37は、ナビゲーションシステム17が設定した走行経路に沿って交通規則に従って走行するための自車両1の目標走行経路と目標速度プロファイルを生成する。
このとき、自車両経路生成部37は、ステップS6の他車両動作予測処理において予測した他車両の走行軌道に基づいて、自車両1が他車両2を回避する(自車両1と他車両2との距離が予め定められた距離以上となる)ように、自車両1の目標走行軌道と目標速度プロファイルを生成する。
ステップS8において車両制御部38は、ステップS7で生成された目標走行軌道や速度プロファイルに従って自車両1が走行するようにアクチュエータ19を制御して自車両1を運転する。
図8を参照して、ステップS6における動作予測部36の他車両動作予測処理を説明する。
ステップS10においてゲート判定部40は、自動車道路や高速道路等における料金所等のゲート52の位置から所定の範囲内に自車両1が位置するか否かを判定する。ゲート52から所定の範囲内に自車両1が位置する場合(S10:Y)に処理はステップS11に進む。ゲート52から所定の範囲内に自車両1が位置しない場合(ステップS10:N)に他車両動作予測処理は終了する。
ステップS11においてゲート判定部40は、自車両1がゲート52を通過する前であるか、通過した後であるかを判定する。自車両1がゲート52を通過する前である場合(S11:Y)に処理はステップS12に進む。
ステップS12において通過前車線検出部41は、自車両1の周囲の他車両2がゲート52を通過する前の第1道路50を走行している際に走行している車線である第1車線を検出する。
ステップS13において通過前車線記録部42は、自車両1の周囲の他車両2ごとに通過前車線検出部41が検出した第1車線を、記憶装置22に記憶する。
ステップS14において動作予測部36は、自車両1の周囲の全ての他車両2についてステップS12及びS13の処理を行ったか否かを判断する。全ての他車両2についてステップS12及びS13の処理を行っていない場合(ステップS14:N)は、処理済みでない他車両2を処理対象に選択して処理はステップS12に戻る。全ての他車両2についてステップS12及びS13の処理を行った場合(S14:Y)にゲート通過前に行う他車両動作予測処理は終了する。
一方で、ステップS11の判断において自車両1がゲート52を通過した後である場合(ステップS11:N)に処理はステップS15に進む。
ステップS15において通過前車線読出部43は、記憶装置22に記憶した第1車線を、自車両1の周囲の他車両2ごとに読み出す。
ステップS16において目標車線推定部44は、通過前車線読出部43が読み出した第1車線に基づいて、ゲート52を通過した後に他車両2が走行する第2道路51の第2車線を推定する。
ステップS17において走行軌道推定部45は、他車両2が通過した通過ゲート52の位置から、目標車線推定部44が推定した第2車線まで、滑らかに走行するための他車両2の走行軌道を推定する。
ステップS18において、動作予測部36は、自車両1の周囲の全ての他車両2についてステップS15~S17の処理を行ったか否かを判断する。全ての他車両2についてステップS15~S17の処理を行っていない場合(ステップS18:N)は、処理済みでない他車両2を処理対象に選択して処理はステップS15に戻る。全ての他車両2についてステップS15~S17の処理を行った場合(S18:Y)に他車両動作予測処理は終了する。
(実施形態の効果)
(1)通過前車線検出部41は、同一進行方向の複数車線を有する第1道路50と、同一進行方向の複数車線を有すると共に第1道路50の前方に接続した第2道路51との間に設置されたゲート52を自車両1の周囲の他車両2が通過する前に、他車両2が第1道路50を走行時に走行した車線である第1車線を検出する。目標車線推定部44は、検出された第1車線に基づいて、ゲート52を通過した後に他車両2が第2道路51を走行する際に走行する車線である第2車線を推定する。走行軌道推定部45は、他車両2がゲート52を通過する際の位置と、推定した第2車線とに基づいて、ゲート52を通過した後の他車両2の走行軌道55を推定する。
これにより、走行車線を走行したい又は追越車線を走行したいといった、他車両2の運転者の特性を考慮して、ゲート52を通過した後の他車両2の走行軌道55を推定することが可能になる。
(2)目標車線推定部44は、第1道路50の複数車線の各々と第2道路51の複数車線の各々との間を対応付ける予め定められた所定の規則によって第1車線に対応付けられている第2道路51の車線を、第2車線として推定してよい。
これにより、ゲート52通過後の他車両2が、第2道路51のどの車線を走行しようとするか推定することができる。
(3)目標車線推定部44は、第1道路50の複数車線の各々と第2道路51の複数車線の各々との間を対応付ける所定の規則によって第1車線に対応付けられている第2道路の車線と、この第2道路の車線の隣接車線と、を候補車線として選択してよい。目標車線推定部44は、ゲート52を通過した後の他車両2の車両挙動を検出し、ゲート52を通過する際の位置と車両挙動に基づいて、候補車線のいずれかを第2車線として推定してよい。
これにより、ゲート52通過後の他車両2が、第2道路51のどの車線を走行しようとするか推定することができる。
(4)第1道路50の車線数と第2道路51の車線数とが等しい場合に、道路の左端又は右端から数えて同じ順位の第1道路50の車線と第2道路51の車線どうしを対応付けるように、所定の規則を定めてよい。
これにより、第1道路50の車線数と第2道路51の車線数とが等しい場合に、ゲート52通過後の他車両2が第2道路51のどの車線を走行しようとするかを、他車両2の運転者の特性を考慮して推定できる。
(5)第1道路50の車線数と第2道路51の車線数とが異なる場合に、第1道路50と第2道路51の走行車線どうしを対応付け、第1道路50と第2道路51の追越車線どうしを対応付けるように、所定の規則を定めてよい。例えば、第1道路50と第2道路51の一番左側の車線どうしを対応付け、第1道路50と第2道路51の一番右側の車線どうしを対応付けるように、所定の規則を定めてよい。
これにより、第1道路50の車線数と第2道路51の車線数とが異なる場合に、ゲート52通過後の他車両2が第2道路51のどの車線を走行しようとするかを、他車両2の運転者の車線の嗜好性を考慮して推定できる。
(6)目標車線推定部44は、複数の通過ゲート52a~52eのうち他車両2が通過した第1通過ゲートの属性と、第1通過ゲートに隣接し第1通過ゲートよりも第1車線に近い第2通過ゲートの属性と、を比較する。目標車線推定部44は、第1通過ゲートの属性と第2通過ゲートの属性とが異なるか否かに応じて第2車線を推定する。
これにより、他車両2が第1車線から比較的遠い通過ゲートを通過した理由が、通過ゲートの閉鎖や精算方法などの属性の相違によるものであると推定できる。これによりゲート52を通過した後の他車両2が、ゲート通過前に走行していた車線と同様の車線に戻ってくるか否かを推定できる。
(7)通過前車線検出部41は、自車両1の車載センサ、路車間通信、及び車車間通信のいずれかにより第1車線を検出してよい。車載センサに基づいて検出することにより、自車両1が自律的に走行している場合にも第1車線を検出できる。路車間通信に基づいて検出することにより、他車両2が死角に入っている場合等の車載センサによる検出が難しい場合にも第1車線を検出できる。車車間通信に基づいて検出することにより、他車両2が死角に入っている場合等の車載センサによる検出が難しい場合や、路車間通信のようなインフラが整備されていない場合にも第1車線を検出できる。
(8)自車両経路生成部37は及び車両制御部38は、走行軌道推定部45が推定した他車両2の走行軌道に基づいて他車両2を回避するように自車両1を制御する。これにより、他車両に不用意に接近することがないように、自車両1を走行させることができる。
1…自車両、10…運転支援装置、11…物体センサ、12…車両センサ、13…測位装置、14…地図データベース、15…通信装置、17…ナビゲーションシステム、18…コントローラ、19…アクチュエータ、20…報知装置、21…プロセッサ、22…記憶装置、30…物体検出部、31…自車両位置推定部、32…地図取得部、33…検出統合部、34…物体追跡部、35…地図内位置演算部、36…動作予測部、37…自車両経路生成部、38…車両制御部、40…ゲート判定部、41…通過前車線検出部、42…通過前車線記録部、43…通過前車線読出部、44…目標車線推定部、45…走行軌道推定部

Claims (9)

  1. 同一進行方向の複数車線を有する第1道路と同一進行方向の複数車線を有すると共に前記第1道路の前方に接続した第2道路との間に設置されたゲートを自車両の周囲の他車両が通過する前に、前記他車両が前記第1道路を走行時に走行した車線である第1車線を検出する処理と
    検出した前記第1車線に基づいて、前記第1道路の複数車線の各々と前記第2道路の複数車線の各々との間を対応付ける所定の規則によって前記第1車線に対応付けられている前記第2道路の車線を、前記ゲートを通過した後に前記他車両が前記第2道路を走行する際に走行する車線である第2車線として推定する処理と
    前記他車両が前記ゲートを通過した際の位置と、推定した前記第2車線とに基づいて、前記ゲートを通過した後の前記他車両の走行軌道を推定する処理と
    をコントローラが実行し、
    前記第1道路の車線数と前記第2道路の車線数とが異なる場合に、前記所定の規則は、前記第1道路と前記第2道路の走行車線どうしを対応付け、前記第1道路と前記第2道路の追越車線どうしを対応付けることを特徴とする走行軌道推定方法。
  2. 同一進行方向の複数車線を有する第1道路と同一進行方向の複数車線を有すると共に前記第1道路の前方に接続した第2道路との間に設置されたゲートを自車両の周囲の他車両が通過する前に、前記他車両が前記第1道路を走行時に走行した車線である第1車線を検出する処理と
    検出した前記第1車線に基づいて、前記第1道路の複数車線の各々と前記第2道路の複数車線の各々との間を対応付ける所定の規則によって前記第1車線に対応付けられている前記第2道路の車線と、この第2道路の車線の隣接車線と、を候補車線として選択する処理と
    前記ゲートを通過した後の前記他車両の車両挙動を検出する処理と
    前記ゲートを通過した際の位置と前記車両挙動に基づいて、前記候補車線のいずれかを前記ゲートを通過した後に前記他車両が前記第2道路を走行する際に走行する車線である第2車線として推定する処理と
    前記他車両が前記ゲートを通過した際の位置と、推定した前記第2車線とに基づいて、前記ゲートを通過した後の前記他車両の走行軌道を推定する処理と
    をコントローラが実行し、
    前記第1道路の車線数と前記第2道路の車線数とが異なる場合に、前記所定の規則は、前記第1道路と前記第2道路の走行車線どうしを対応付け、前記第1道路と前記第2道路の追越車線どうしを対応付けることを特徴とする走行軌道推定方法。
  3. 前記所定の規則は、前記第1道路と第2道路の一番左側の車線どうしを対応付け、前記第1道路と第2道路の一番右側の車線どうしを対応付けることを特徴とする請求項1又は2に記載の走行軌道推定方法。
  4. 同一進行方向の複数車線を有する第1道路と同一進行方向の複数車線を有すると共に前記第1道路の前方に接続した第2道路との間に設置されたゲートを自車両の周囲の他車両が通過する前に、前記他車両が前記第1道路を走行時に走行した車線である第1車線を検出する処理と
    検出した前記第1車線に基づいて、前記ゲートに含まれる複数の通過ゲートのうち前記他車両が通過した第1通過ゲートの属性と、前記第1通過ゲートに隣接し前記第1通過ゲートよりも前記第1車線に近い第2通過ゲートの属性と、を比較する処理と
    前記第1通過ゲートの属性と前記第2通過ゲートの属性とが異なるか否かに応じて、前記ゲートを通過した後に前記他車両が前記第2道路を走行する際に走行する車線である第2車線を推定する処理と
    前記他車両が前記ゲートを通過した際の位置と、推定した前記第2車線とに基づいて、前記ゲートを通過した後の前記他車両の走行軌道を推定する処理と
    をコントローラが実行することを特徴とする走行軌道推定方法。
  5. 前記自車両の車載センサ、路車間通信、及び車車間通信のいずれかにより、前記第1車線を検出することを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の走行軌道推定方法。
  6. 請求項1~5のいずれか一項に記載の走行軌道推定方法によって前記他車両の走行軌道を推定し、前記コントローラは、推定した前記走行軌道に基づいて前記他車両を回避するように前記自車両を制御することを特徴とする車両制御方法。
  7. 同一進行方向の複数車線を有する第1道路と同一進行方向の複数車線を有すると共に前記第1道路の前方に接続した第2道路との間に設置されたゲートを自車両の周囲の他車両が通過する前に、前記他車両が前記第1道路を走行時に走行した車線である第1車線を検出する第1車線検出部と、
    検出した前記第1車線に基づいて、記第1道路の複数車線の各々と前記第2道路の複数車線の各々との間を対応付ける所定の規則によって前記第1車線に対応付けられている前記第2道路の車線を、前記ゲートを通過した後に前記他車両が前記第2道路を走行する際に走行する車線である第2車線として推定する第2車線推定部と、
    前記他車両が前記ゲートを通過した際の位置と、推定した前記第2車線とに基づいて、前記ゲートを通過した後の前記他車両の走行軌道を推定する軌道推定部と、
    を備え、
    前記第1道路の車線数と前記第2道路の車線数とが異なる場合に、前記所定の規則は、前記第1道路と前記第2道路の走行車線どうしを対応付け、前記第1道路と前記第2道路の追越車線どうしを対応付けることを特徴とする走行軌道推定装置。
  8. 同一進行方向の複数車線を有する第1道路と同一進行方向の複数車線を有すると共に前記第1道路の前方に接続した第2道路との間に設置されたゲートを自車両の周囲の他車両が通過する前に、前記他車両が前記第1道路を走行時に走行した車線である第1車線を検出する第1車線検出部と、
    検出した前記第1車線に基づいて、前記第1道路の複数車線の各々と前記第2道路の複数車線の各々との間を対応付ける所定の規則によって前記第1車線に対応付けられている前記第2道路の車線と、この第2道路の車線の隣接車線と、を候補車線として選択し、前記ゲートを通過した後の前記他車両の車両挙動を検出し、前記ゲートを通過した際の位置と前記車両挙動に基づいて、前記候補車線のいずれかを前記ゲートを通過した後に前記他車両が前記第2道路を走行する際に走行する車線である第2車線として推定する第2車線推定部と、
    前記他車両が前記ゲートを通過した際の位置と、推定した前記第2車線とに基づいて、前記ゲートを通過した後の前記他車両の走行軌道を推定する軌道推定部と、
    を備え、
    前記第1道路の車線数と前記第2道路の車線数とが異なる場合に、前記所定の規則は、前記第1道路と前記第2道路の走行車線どうしを対応付け、前記第1道路と前記第2道路の追越車線どうしを対応付けることを特徴とする走行軌道推定装置。
  9. 同一進行方向の複数車線を有する第1道路と同一進行方向の複数車線を有すると共に前記第1道路の前方に接続した第2道路との間に設置されたゲートを自車両の周囲の他車両が通過する前に、前記他車両が前記第1道路を走行時に走行した車線である第1車線を検出する第1車線検出部と、
    検出した前記第1車線に基づいて、前記ゲートに含まれる複数の通過ゲートのうち前記他車両が通過した第1通過ゲートの属性と、前記第1通過ゲートに隣接し前記第1通過ゲートよりも前記第1車線に近い第2通過ゲートの属性と、を比較し、前記第1通過ゲートの属性と前記第2通過ゲートの属性とが異なるか否かに応じて、前記ゲートを通過した後に前記他車両が前記第2道路を走行する際に走行する車線である第2車線を推定する第2車線推定部と、
    前記他車両が前記ゲートを通過した際の位置と、推定した前記第2車線とに基づいて、前記ゲートを通過した後の前記他車両の走行軌道を推定する軌道推定部と、
    を備えることを特徴とする走行軌道推定装置。
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