JP2021196571A - ベルト部材、ベルト装置、定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

ベルト部材、ベルト装置、定着装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ベルト部材が回転する際の摺動抵抗を効果的に低減する。【解決手段】画像形成装置に用いられ、内周面20aに潤滑剤40が付着される無端状のベルト部材20であって、ベルト部材20の内周面20aは凹凸を有し、ベルト部材20の内周面20aと潤滑剤40とのそれぞれの溶解度パラメータの差が1.0(MPa)0.5以下である。【選択図】図4

Description

本発明は、ベルト部材、ベルト装置、定着装置及び画像形成装置に関する。
複写機、プリンタなどの画像形成装置において、用紙にトナー画像を定着させる定着装置として、無端状のベルト部材を用いたものが知られている。
この種の定着装置においては、ベルト部材が回転する際、その内側に配置されたニップ形成部材に対してベルト部材が摺動するため、ベルト部材とニップ形成部材との間で生じる摺動抵抗(摩擦)によって、回転トルクが増大したり、ベルト部材の摩耗が促進したりするなどの問題がある。そのため、ベルト部材の内周面には一般的に、グリスやオイルなどの潤滑剤が塗布されている。
また、特許文献1(特許第4197430号公報)には、耐摩耗性に優れるベルト部材として、少なくとも2種以上の耐熱樹脂からなり、第1の耐熱樹脂の主鎖部分がポリイミド構造、ポリベンゾイミダゾール構造、又はポリアミド構造を有し、主鎖部分から垂下したポリシロキサン構造の側鎖部分を有する樹脂で形成され、第2の耐熱性樹脂もポリイミド構造、ポリベンゾイミダゾール構造、又はポリアミド構造の主鎖部分を有するものが提案されている。
しかしながら、ベルト部材とニップ形成部材との間で生じる摩擦抵抗は、経時的に上昇する傾向にある。このため、摩擦抵抗が上昇した場合は、ベルト部材の摩耗が促進される懸念がある。特に、ベルト部材の回転速度が速い高速機においては、ベルト部材にかかる負荷も大きくなるため、ベルト部材の摩耗が顕著になる。
また、上記のような問題は、定着装置に用いられるベルト部材に限らず、画像形成装置に用いられるその他のベルト部材においても同様に生じる虞がある。そのため、画像形成装置に用いられるベルト部材のさらなる摺動抵抗の低減が求められている。
上記課題を解決するため、本発明は、画像形成装置に用いられ、内周面に潤滑剤が付着される無端状のベルト部材であって、前記ベルト部材の内周面は凹凸を有し、前記ベルト部材の内周面と前記潤滑剤とのそれぞれの溶解度パラメータの差が1.0(MPa)0.5以下であることを特徴とする。
本発明によれば、ベルト部材が回転する際の摺動抵抗を効果的に低減できる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 本実施形態に係る定着装置の概略構成図である。 本実施形態に係る定着装置の斜視図である。 本実施形態に係る定着ベルトの拡大断面図である。
以下、添付の図面に基づき、本発明について説明する。なお、本発明を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
図1に示す画像形成装置100は、画像形成部200と、転写部300と、定着部400と、記録媒体供給部500と、記録媒体排出部600と、を備えている。
画像形成部200には、4つの作像ユニット1Y,1M,1C,1Bkと、露光装置6と、が設けられている。各作像ユニット1Y,1M,1C,1Bkは、画像形成装置本体に対して着脱可能に構成されている。また、各作像ユニット1Y,1M,1C,1Bkは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの異なる色の現像剤を収容している以外、基本的に同様の構成である。具体的に、各作像ユニット1Y,1M,1C,1Bkは、表面に画像を担持する像担持体である感光体2と、感光体2の表面を帯電させる帯電手段である帯電ローラ3と、感光体2上にトナー画像を形成する現像手段である現像装置4と、感光体2の表面をクリーニングするクリーニング手段であるクリーニング装置5と、を備えている。露光装置6は、画像情報に基づいて感光体2の帯電面を露光して静電潜像を形成する潜像形成手段である。なお、図1では、1つの作像ユニット1Bkが備える感光体2、帯電ローラ3、現像装置4、クリーニング装置5のみに符号を付しており、その他の作像ユニット1Y,1M,1Cにおいては符号を省略している。
転写部300には、記録媒体である用紙に画像を転写する転写装置8が設けられている。なお、画像が形成(転写)される記録媒体は、紙(普通紙、厚紙、薄紙、コート紙、ラベル紙、封筒などを含む)のほか、OHPシートなどの樹脂製のシートであってもよい。転写装置8は、中間転写ベルト11と、4つの一次転写ローラ12と、二次転写ローラ13と、を有している。中間転写ベルト11は、表面に画像を担持してその画像を用紙に転写する転写部材であり、無端状のベルト部材で構成されている。各一次転写ローラ12は、中間転写ベルト11を介してそれぞれ別の感光体2に接触している。これにより、中間転写ベルト11と各感光体2との間に、中間転写ベルト11と各感光体2とが接触する一次転写ニップが形成されている。一方、二次転写ローラ13は、中間転写ベルト11を介して中間転写ベルト11を張架する複数のローラの1つに接触し、中間転写ベルト11との間に二次転写ニップを形成している。
定着部400には、用紙を加熱する加熱装置でると共に、熱により用紙上の画像を定着させる定着装置9が設けられている。
記録媒体供給部500には、用紙Pを収容する給紙カセット14と、給紙カセット14から用紙Pを送り出す給紙ローラ15と、が設けられている。
記録媒体排出部600には、用紙を画像形成装置外に排出する一対の排紙ローラ17と、排紙ローラ17によって排出された用紙を載置する排紙トレイ18と、が設けられている。
次に、図1を参照しつつ本実施形態に係る画像形成装置100の印刷動作について説明する。
印刷動作開始の指示があると、各作像ユニット1Y,1M,1C,1Bkの感光体2、及び中間転写ベルト11が回転を開始する。また、給紙ローラ15が回転することにより、給紙カセット14から用紙Pが送り出される。送り出された用紙Pは、一対のタイミングローラ16に接触して一旦停止される。
各作像ユニット1Y,1M,1C,1Bkでは、まず、帯電ローラ3によって感光体2の表面が均一な高電位に帯電される。次いで、原稿読取装置によって読み取られた原稿の画像情報、あるいは端末からプリント指示されたプリント画像情報に基づいて、露光装置6が各感光体2の表面(帯電面)に露光する。これにより、露光された部分の電位が低下して各感光体2の表面に静電潜像が形成される。そして、この静電潜像に対して現像装置4からトナーが供給され、各感光体2上にトナー画像が形成される。各感光体2上に形成されたトナー画像は、各感光体2の回転に伴って一次転写ニップ(一次転写ローラ12の位置)に達すると、回転する中間転写ベルト11上に順次重なり合うように転写される。かくして、中間転写ベルト11上にフルカラーのトナー画像が形成される。また、感光体2から中間転写ベルト11へトナー画像が転写された後、各感光体2上に残留するトナーやその他の異物はクリーニング装置5によって除去され、感光体2は次の静電潜像の形成に備えられる。
中間転写ベルト11上に転写されたトナー画像は、中間転写ベルト11の回転に伴って二次転写ニップ(二次転写ローラ13の位置)へ搬送され、タイミングローラ16によって搬送されてきた用紙P上に転写される。そして、トナー画像が転写された用紙Pは、定着装置9へと搬送され、定着装置9によって用紙Pにトナー画像が定着される。その後、用紙Pは排紙ローラ17によって排紙トレイ18へ排出され、一連の印刷動作が完了する。
以上の印刷動作の説明は、フルカラー画像を形成するときの動作についてであるが、4つの作像ユニットのうち、いずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つの作像ユニットを使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
図2は、本実施形態に係る定着装置9の概略構成図、図3は、その斜視図である。以下、図2及び図3を参照しつつ、本実施形態に係る定着装置9の構成について説明する。
図2及び図3に示すように、定着装置9は、定着ベルト20と、加圧ローラ21と、ヒータ22と、ニップ形成部材23と、加圧バネ24と、ベルト保持部材25と、を備えている。
定着ベルト20は、用紙Pの未定着画像担持面側に配置され、用紙P上の未定着画像を定着させる定着部材である。定着ベルト20は、PI(ポリイミド)などの基体を有する無端状のベルト部材によって構成されている。定着ベルト20は、その長手方向Zの両端に挿入された一対のベルト保持部材25(図3参照)によって回転可能に保持される。各ベルト保持部材25は、例えばフランジ状に形成されており、定着ベルト20の内側に余裕をもって挿入される。このため、定着ベルト20は、一対のベルト保持部材25によって非張架状態(ベルトにテンションがかからない、いわゆるフリーベルト方式)で回転可能に保持される。
加圧ローラ21は、定着ベルト20の外周面に接触する回転体である。加圧ローラ21は、付勢部材である加圧バネ24によって定着ベルト20に加圧(圧接)され、定着ベルト20と加圧ローラ21との間にこれらが互いに接触するニップ部Nが形成されている。具体的に、加圧ローラ21は、芯金と、芯金の表面に設けられた発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、又はフッ素ゴムなどから成る弾性層と、弾性層の表面に設けられたPFA(ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂)又はPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などから成る離型層によって構成されている。加圧ローラ21は、中実のローラであってもよいし、中空のローラであってもよい。加圧ローラ21が中空のローラである場合は、熱容量が小さくなるため、加熱効率が向上する。また、加圧ローラ21が中空のローラの場合、加圧ローラ21の内部にヒータを配置してもよい。
また、加圧ローラ21は、画像形成装置本体に設けられた駆動源によって回転駆動するように構成されている。加圧ローラ21が回転駆動すると、その駆動力がニップ部Nにおいて定着ベルト20に伝達されることにより、定着ベルト20が従動回転する。図2に示すように、未定着画像を担持する用紙Pが、定着ベルト20と加圧ローラ21との間(ニップ部N)に進入すると、回転する定着ベルト20と加圧ローラ21とによって用紙Pが搬送されながら加熱されると共に加圧され、未定着画像が用紙Pに定着される。
ヒータ22は、定着ベルト20の内側に配置された加熱源である。ヒータ22によって定着ベルト20が加熱されることにより、用紙Pが間接的に加熱され、用紙P上の未定着画像が定着される。ヒータ22としては、例えば、ハロゲンヒータや、カーボンヒータ、セラミックヒータなどの輻射熱式のヒータを用いることができる。また、電磁誘導加熱方式の加熱源を用いてもよい。
ニップ形成部材23は、定着ベルト20の内側に配置され、加圧ローラ21からの加圧力を受けて定着ベルト20と加圧ローラ21との間にニップ部Nを形成する部材である。ニップ形成部材23は、定着ベルト20の内周面に対して直接接触する場合に限らず、低摩擦シートなどを介して間接的に接触する場合であってもよい。また、ニップ形成部材23は、定着ベルト20を加熱する加熱源としての機能を兼ねていてもよい。
ニップ形成部材23は、定着ベルト20の内周面に接触しているため、定着ベルト20が回転すると、ニップ形成部材23は定着ベルト20に対して相対的に摺接する。このときのニップ形成部材23と定着ベルト20との間で生じる摩擦抵抗を低減するため、定着ベルト20に対するニップ形成部材23の摺接面には、例えば、ダイヤモンドライクカーボン、PTFE、二硫化モリブデン、グラファイトなどのコーティング(低摩擦処理)が施されている。さらに、摩擦抵抗を低減するため、定着ベルト20の内周面には、潤滑剤が塗布されている。潤滑剤としては、シリコーンオイル、又は基油がシリコーンオイルであるシリコーングリス、フロロシリコーンオイル、又は基油がフロロシリコーンオイルであるフロロシリコーングリス、フッ素オイル、又は基油がフッ素オイルであるフッ素グリスのいずれか1種、又はこれらの組み合わせを含む液状の潤滑剤が好ましい。
ところで、定着ベルト20の内周面とニップ形成部材23の摺接面との間で介在する潤滑剤が不足すると、定着ベルト20とニップ形成部材23との間で生じる摺動抵抗が大きくなり、定着ベルト20の摩耗が促進したり、回転トルクが大きくなったりする。特に、高速機の場合は、摺動抵抗による定着ベルトへの負荷が大きくなるため、定着ベルトの摩耗が顕著となる虞がある。また、このような問題は、定着ベルト20の内周面に対してニップ形成部材23が直接接触する場合に限らず、ニップ形成部材23が低摩擦シートなどを介して間接的に接触する場合も同様に発生し得る。すなわち、回転する定着ベルト20の内周面に対して相対的に摺接する摺接部材が設けられている構成においては、摺接部材と定着ベルト20との間で摺動抵抗が発生するため、定着ベルト20の摩耗の虞がある。そこで、本実施形態に定着装置9においては、定着ベルト20の内周面における潤滑剤保持力を向上させるため、定着ベルト20の構成を次のようにしている。
図4は、本実施形態に係る定着ベルトの拡大断面図である。図4において、上側が定着ベルトの内側(内径側)、下側が定着ベルトの外側(外径側)である。
図4に示すように、本実施形態に係る定着ベルト20においては、その最内層29に多数の微細な粒子30が分散されている。これにより、最内層29の内周面20aには、粒子30が凸部となる凹凸が形成されている。
このように構成された定着ベルト20の内周面20aに潤滑剤40を塗布すると、図4に示すように、潤滑剤40は、凸部となる粒子30の表面のほか、粒子30同士の間の凹部にも入り込むようにして保持される。
また、本実施形態に係る定着ベルト20においては、粒子30と潤滑剤40との化学的親和性を高めるため、粒子30と潤滑剤40との溶解度パラメータの差が1.0(MPa)0.5以下となるようにしている。
ここで、溶解度パラメータ(Solubility Parameters、以下「SP値」という。)は、2種以上の物質の化学的親和性を表す尺度として使用されている値であり、それぞれの物質のSP値の差が小さいほど溶解度が大きくなり混ざりやすい性質がある。
SP値を測定する方法としては、物質に応じて次のいずれかの方法を用いることができる。物質が低分子量化合物である場合は、SP値を、蒸発エネルギーより直接求めることができる。また、物質が高分子材料である場合は、既知の溶媒に対する溶解性からSP値を求める方法や、高分子溶液の浸透圧、架橋ポリマーでは膨潤度、高分子溶液に貧溶液を添加していった際の濁度変化(濁度滴定法)からSP値を求める方法がある。また、高分子材料のSP値を測定する方法には、化学構造ごとに与えられるパラメータに基づいて推算する、原子団寄与法による計算方法がよく用いられている。代表的な計算方法としては、Hansen法、Hildebrand法、Fedors法、Van Krevelen法、Hoy法、Small法がある。
粒子30としては、例えば、シリコーン、フロロシリコーン、フッ素ゴム、パーフルオロポリエーテル樹脂のいずれか1種、又はこれらの組み合わせを含む粒子を用いることができる。
また、潤滑剤40には、上述のシリコーンオイル、又は基油がシリコーンオイルであるシリコーングリス、フロロシリコーンオイル、又は基油がフロロシリコーンオイルであるフロロシリコーングリス、フッ素オイル、又は基油がフッ素オイルであるフッ素グリスのいずれか1種、又はこれらの組み合わせを含む潤滑剤を用いることが可能である。
以上のように、本実施形態に係る定着ベルト20は、その内周面20aに、多数の粒子30によって形成された微細な凹凸を有していることにより、内周面20aにおける物理的な潤滑剤保持力を高めることができる。すなわち、定着ベルト20の内周面20aに形成された凹凸の凹部内に潤滑剤40が入り込むことができるため、内周面20において潤滑剤40が物理的に保持されやすくなり、潤滑剤保持力が向上する。
さらに、本実施形態に係る定着ベルト20においては、粒子30と潤滑剤40との化学的親和性を高めるために、これらのSP値の差を1.0(MPa)0.5以下にしていることにより、特に粒子30の表面である凸部の潤滑剤保持力を向上させることができる。これにより、凸部とニップ形成部材23との間で潤滑剤40が経時的に不足した状態となるのを抑制できるようになり、定着ベルト20とニップ形成部材23などの摺接部材との間で生じる摩擦抵抗を効果的に低減できるようになる。その結果、定着ベルト20の摩耗や回転トルクの上昇を長期的に抑制することが可能となる。
このように、本実施形態に係る定着ベルト20によれば、凹部による物理的な潤滑剤保持力と、化学的親和性による凸部(粒子30)の潤滑剤保持力との、両方を向上させることができるため、定着ベルト20に摩耗や損傷が生じにくくなり、信頼性が向上する。特に、定着ベルトに負荷がかかりやすい高速機においては、本実施形態に係る定着ベルトを適用することにより、大きな効果(ベルトの摩耗抑制効果)が得られるようになる。
また、定着ベルト20の内周面20aにおいて、潤滑剤をより効果的に保持できるようにするには、定着ベルト20の内周面20aの表面粗さRaが、0.6μm以上3.5μm以下であることが好ましい。この表面粗さRaは、凹凸の平均絶対偏差を測定して得られる算術平均粗さであり、JIS B 0601に準拠する方法により測定することができる。
以下、本実施形態に係る定着ベルトの製造方法について説明する。
<定着ベルトの製造方法>
本実施形態に係る定着ベルトは、まず、PI(ポリイミド)で構成された0.07mm厚のエンドレスベルトから成る基体の表面に、シリコーンゴムを塗布して0.2mm厚の弾性層を形成した後、この弾性層の表面にPTFEからなるフッ素樹脂を塗布して0.03mm厚の離型層を形成する。これにより、基体と弾性層と離型層とを有するベルト部材が得られる。そして、このベルト部材の内周面にPI(ポリイミド)又はPAI(ポリイアミドイミド)から成る粒子を分散させた塗料をスプレー塗布して粒子を付着させ、ベルト部材の内周面に微細な凹凸を有する厚さ15μmの摺動層を形成する。これにより、本実施形態に係る定着ベルトが完成する。
続いて、本発明の効果確認試験について説明する。
<効果確認試験>
本試験では、下記表1に示す本発明の実施例1〜14及び本発明とは異なる比較例1〜7に係る定着ベルトを、電子写真方式の画像形成装置(株式会社リコー製、MPC4503)に搭載される定着装置に用い、用紙を連続印刷した際に、定着ベルトに破損が生じて画像形成装置が停止するまでの印刷枚数を確認した。そして、その印刷枚数が、耐久性を確保するための目標耐久枚数である50万枚以上となったものを「○」、50万枚未満となったものを「×」と評価した。
また、各実施例及び各比較例に用いた潤滑剤及び粒子のそれぞれのSP値は、上述の測定方法により測定し、各定着ベルトの内周面の表面粗さRaは、JIS B 0601に準拠した測定方法により行った。表面粗さRaの測定装置としては、表面粗さ測定器「SURFCOM1400G」(株式会社東京精密製)を用いた。
Figure 2021196571
実施例1〜14及び比較例1〜7に係る各定着ベルトの具体的な構成及び製造方法は下記のとおりである。
<実施例1>
実施例1は、ニッケル電鋳によって厚さ40μmのニッケル層を製造した後、ニッケル層を回転させつつ、その内周面に粒子を分散させたポリイミドワニス(宇部興産株式会社製)をスプレー塗装により塗工し、15μmの内面層を形成した。次に、ニッケル層を回転させながら350℃で焼成してイミド化し、内面のポリイミド層を硬化した。また、ニッケル層の外周面にシリコーンゴム(東レ・ダウコーニング株式会社製)をスプレー塗工することにより弾性層を形成した。さらに、弾性層の外周面にプライマー(東レ・ダウコーニング株式会社製)を塗布すると共に、PFAチューブ(倉敷紡績株式会社製)を被覆して200℃で30分乾燥させることにより離型層を形成した。前述の粒子は、粒径10μmの真球状のガラス粒子の表面に、PFPE(パーフルオロポリエーテル、ソルベイ社製フルオロリンク(登録商標)E10H)を膜厚1μmになるようにスプレー塗装したものである。完成した定着ベルトの内面層のSP値は14.8(MPa)0.5、表面粗さRaは1.2μmであった。また、定着ベルトの内周面に、潤滑剤としてのオイル(ダイキン工業株式会社製デムナムS−200、SP値:14.8(MPa)0.5)を3g塗布した。オイルと粒子とのSP値の差(ΔSP値)は、0.0である。
<実施例2>
実施例2は、上記実施例1の条件のうち、粒子をシリコーンゴムパウダー(信越化学工業株式会社製KMP−597、粒径:5μm、SP値:15.2(MPa)0.5)として、オイルと粒子とのSP値の差(ΔSP値)を0.4とし、定着ベルトの内周面の表面粗さRaを1.3μmとした以外、同じ条件である。
<実施例3>
実施例3は、上記実施例1の条件のうち、オイルをジメチルシリコーンオイル(信越化学工業社製KF968、SP値:15.2(MPa)0.5)として、オイルと粒子とのSP値の差(ΔSP値)を0.4とし、定着ベルトの内周面の表面粗さRaを1.1μmとした以外、同じ条件である。
<実施例4>
実施例4は、上記実施例1の条件のうち、粒子をシリコーンゴムパウダー(信越化学工業株式会社製KMP−597、粒径:5μm、SP値:15.2(MPa)0.5)とし、オイルをジメチルシリコーンオイル(信越化学工業社製KF968、SP値:15.2(MPa)0.5)とした。また、定着ベルトの内周面の表面粗さRaを1.5μmとした。それ以外は、同じ条件である。なお、オイルと粒子とのSP値の差(ΔSP値)は、実施例1と同じ0.0である。
<実施例5>
実施例5は、上記実施例1の条件のうち、粒子をシリコーンゴムパウダー(信越化学工業株式会社製KMP−597、粒径:5μm、SP値:15.2(MPa)0.5)とし、オイルを変性シリコーンオイル(信越化学工業社製FL−100−100CS、SP値:14.6(MPa)0.5)として、オイルと粒子とのSP値の差(ΔSP値)を0.6とした。また、定着ベルトの内周面の表面粗さRaを0.9μmとした。それ以外は、実施例1と同じ条件である。
<実施例6>
実施例6は、上記実施例1の条件のうち、粒子をシリコーンレジンパウダー(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製トスパール1100FL、粒径:10μm、SP値:16.4(MPa)0.5)とし、オイルをPFPEオイル(ソルベイ社製FOMBLIN(登録商標)Z15、SP値:15.6(MPa)0.5)として、オイルと粒子とのSP値の差(ΔSP値)を0.8とした。また、定着ベルトの内周面の表面粗さRaを1.2μmとした。それ以外は、実施例1と同じ条件である。
<実施例7>
実施例7は、上記実施例1の条件のうち、粒子をシリコーンゴムパウダー(信越化学工業株式会社製KMP−597、粒径:5μm、SP値:15.2(MPa)0.5)とし、オイルをPFPEオイル(ソルベイ社製FOMBLIN(登録商標)Z15、SP値:15.6(MPa)0.5)として、オイルと粒子とのSP値の差(ΔSP値)を0.4とした。また、定着ベルトの内周面の表面粗さRaを1.0μmとした。それ以外は、実施例1と同じ条件である。
<実施例8>
実施例8は、上記実施例1の条件のうち、粒子をシリコーンレジンパウダー(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製トスパール1100FL、粒径:10μm、SP値:16.4(MPa)0.5)とし、オイルに、PFPEオイル(ソルベイ社製FOMBLIN(登録商標)Z15、SP値:15.6(MPa)0.5)とPTFEパウダー(スリーエムジャパン株式会社製ダイニオンTF9202Z、粒径:4μm、SP値:12.7(MPa)0.5)とを、パウダーが20wt%になるように混合してグリスにしたもの(SP値:15.6(MPa)0.5)を用いた。オイルと粒子とのSP値の差(ΔSP値)は0.8である。また、定着ベルトの内周面の表面粗さRaを1.4μmとした。それ以外は、実施例1と同じ条件である。
<実施例9>
実施例9は、上記実施例1の条件のうち、定着ベルトの内周面の表面粗さRaを3.5μmとした以外、同じ条件である。
<実施例10>
実施例10は、上記実施例1の条件のうち、定着ベルトの内周面の表面粗さRaを0.6μmとした以外、同じ条件である。
<実施例11>
実施例11は、上記実施例1の条件のうち、粒子をシリコーンゴムパウダー(信越化学工業株式会社製KMP−597、粒径:5μm、SP値:15.2(MPa)0.5)として、オイルと粒子とのSP値の差(ΔSP値)を0.4とし、定着ベルトの内周面の表面粗さRaを3.5μmとした以外、同じ条件である。
<実施例12>
実施例12は、上記実施例1の条件のうち、粒子をシリコーンゴムパウダー(信越化学工業株式会社製KMP−597、粒径:5μm、SP値:15.2(MPa)0.5)として、オイルと粒子とのSP値の差(ΔSP値)を0.4とし、定着ベルトの内周面の表面粗さRaを0.6μmとした以外、同じ条件である。
<実施例13>
実施例13は、上記実施例1の条件のうち、粒子をシリコーンレジンパウダー(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製トスパール120、粒径:2μm、SP値:16.4(MPa)0.5)とし、オイルをPFPEオイル(ソルベイ社製FOMBLIN(登録商標)Z15、SP値:15.6(MPa)0.5)として、オイルと粒子とのSP値の差(ΔSP値)を0.8とした。また、定着ベルトの内周面の表面粗さRaを0.5μmとした。それ以外は、実施例1と同じ条件である。
<実施例14>
実施例14は、上記実施例1の条件のうち、粒子をシリコーンレジンパウダー(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製トスパール1100FL、粒径:10μm、SP値:16.4(MPa)0.5)とし、オイルをPFPEオイル(ソルベイ社製FOMBLIN(登録商標)Z15、SP値:15.6(MPa)0.5)として、オイルと粒子とのSP値の差(ΔSP値)を0.8とした。また、定着ベルトの内周面の表面粗さRaを3.6μmとした。それ以外は、実施例1と同じ条件である。
<比較例1>
比較例1は、上記実施例1の条件のうち、粒子をグラファイト(昭和電工株式会社製UF−G10、粒径:5μm、SP値:19.5(MPa)0.5)として、オイルと粒子とのSP値の差(ΔSP値)を4.7とし、定着ベルトの内周面の表面粗さRaを0.5μmとした以外、同じ条件である。
<比較例2>
比較例2は、上記実施例1の条件のうち、粒子をPTFEパウダー(スリーエムジャパン株式会社製ダイニオンTF9202Z、粒径:4μm、SP値:12.7(MPa)0.5)として、オイルと粒子とのSP値の差(ΔSP値)を2.1とし、定着ベルトの内周面の表面粗さRaを0.4μmとした以外、同じ条件である。
<比較例3>
比較例3は、上記実施例1の条件のうち、粒子を二硫化モリブデン(株式会社ダイゾー製Cパウダー、粒径:1.2μm、SP値:21.3(MPa)0.5)として、オイルと粒子とのSP値の差(ΔSP値)を6.6とし、定着ベルトの内周面の表面粗さRaを0.5μmとした以外、同じ条件である。
<比較例4>
比較例4は、上記実施例1の条件のうち、粒子をグラファイト(昭和電工株式会社製UF−G10、粒径:5μm、SP値:19.5(MPa)0.5)とし、オイルをジメチルシリコーンオイル(信越化学工業社製KF968、SP値:15.2(MPa)0.5)として、オイルと粒子とのSP値の差(ΔSP値)を4.3とした。また、定着ベルトの内周面の表面粗さRaを0.4μmとした。それ以外は、実施例1と同じ条件である。
<比較例5>
比較例5は、上記実施例1の条件のうち、粒子をPTFEパウダー(スリーエムジャパン株式会社製ダイニオンTF9202Z、粒径:4μm、SP値:12.7(MPa)0.5)とし、オイルをジメチルシリコーンオイル(信越化学工業社製KF968、SP値:15.2(MPa)0.5)として、オイルと粒子とのSP値の差(ΔSP値)を2.5とした。また、定着ベルトの内周面の表面粗さRaを0.3μmとした。それ以外は、実施れ1と同じ条件である。
<比較例6>
比較例6は、上記実施例1の条件のうち、粒子を二硫化モリブデン(株式会社ダイゾー製Cパウダー、粒径:1.2μm、SP値:21.3(MPa)0.5)とし、オイルをジメチルシリコーンオイル(信越化学工業社製KF968、SP値:15.2(MPa)0.5)として、オイルと粒子とのSP値の差(ΔSP値)を6.2とした。また、定着ベルトの内周面の表面粗さRaを0.4μmとした。それ以外は、実施例1と同じ条件である。
<比較例7>
比較例7は、上記実施例1の条件のうち、定着ベルトの内周面の表面粗さRaを4.2μmとした以外、同じ条件である。
上記表1に示すように、本試験の結果、潤滑剤と粒子とのSP値の差が1.0(MPa)0.5以下となる実施例1〜14においては、いずれも、目標耐久枚数である50万枚を超え、定着ベルトの耐久性が十分に確保されていることが実証された。一方、潤滑剤と粒子とのSP値の差が1.0(MPa)0.5よりも大きい比較例1〜6においては、目標耐久枚数を達成せず、定着ベルトの耐久性が不十分であるとの結果になった。また、比較例7は、潤滑剤と粒子とのSP値の差が1.0(MPa)0.5以下であるが、定着ベルト20の内周面20aの表面粗さRaが3.5μmを超えていたため、実施例1〜14に比べて定着ベルトの耐久性が劣る結果となった。
以上、本発明の実施形態及び各実施例について説明したが、本発明は、上述の実施形態又は各実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
上述の実施形態では、定着ベルトの内周面(最内層)に多数の微細な粒子を分散することにより凹凸を形成しているが、粒子を用いず、定着ベルトの内周面をブラスト加工するなどによって凹凸を形成してもよい。その場合、定着ベルトの内周面(最内層)の材料と潤滑剤との溶解度パラメータの差が1.0(MPa)0.5以下となるようにすれば、定着ベルトの内周面(凹凸)と潤滑剤との化学的親和性が高まり、潤滑剤保持力を向上させることが可能である。
また、上述の実施形態では、定着ベルトが、その長手方向両端に挿入されたベルト保持部材によって非張架で保持されるフリーベルト方式の定着装置を例に説明したが、本発明は、定着ベルトが複数のローラなどに掛け回されて張架される構成にも適用可能である。
また、本発明は、画像形成装置に搭載されるベルト装置の一例である定着装置に適用される場合に限らない。例えば、本発明は、中間転写ベルト11を備える転写装置8(図1参照)などにも適用可能である。
9 定着装置(ベルト装置)
20 定着ベルト(ベルト部材)
20a 内周面
21 加圧ローラ(回転体)
22 ヒータ
23 ニップ形成部材(摺接部材)
30 粒子
40 潤滑剤
100 画像形成装置
特許第4197430号公報

Claims (8)

  1. 画像形成装置に用いられ、内周面に潤滑剤が付着される無端状のベルト部材であって、
    前記ベルト部材の内周面は凹凸を有し、
    前記ベルト部材の内周面と前記潤滑剤とのそれぞれの溶解度パラメータの差が1.0(MPa)0.5以下であるベルト部材。
  2. 前記凹凸は、前記ベルト部材の内周面に粒子が分散して形成され、
    前記粒子と前記潤滑剤とのそれぞれの溶解度パラメータの差が1.0(MPa)0.5以下である請求子1に記載のベルト部材。
  3. 前記粒子は、シリコーン、フロロシリコーン、フッ素ゴム、パーフルオロポリエーテル樹脂のいずれか1種、又はこれらの組み合わせを含む請求項2に記載のベルト部材。
  4. 前記潤滑剤は、シリコーンオイル、又は基油がシリコーンオイルであるシリコーングリス、フロロシリコーンオイル、又は基油がフロロシリコーンオイルであるフロロシリコーングリス、フッ素オイル、又は基油がフッ素オイルであるフッ素グリスのいずれか1種、又はこれらの組み合わせを含む請求項1から3のいずれかに記載のベルト部材。
  5. 前記ベルト部材の内周面の表面粗さRaが0.6μm以上3.5μm以下である請求項1から4のいずれかに記載のベルト部材。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載のベルト部材と、
    前記ベルト部材の内周面に対して相対的に摺接する摺接部材と、
    を備えるベルト装置。
  7. 無端状の定着ベルトと、
    前記定着ベルトの外周面に接触する回転体と、
    前記定着ベルトに対して前記回転体が接触する箇所で前記定着ベルトの内周面に直接的又は間接的に接触するニップ形成部材と、
    を備え、
    前記定着ベルトとして、請求項1から5のいずれかに記載のベルト部材を用いた定着装置。
  8. 請求項6に記載のベルト装置、又は、請求項7に記載の定着装置を備える画像形成装置。
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