JP2021194949A - ミキサ車 - Google Patents

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Abstract

【課題】ミキサ車のミキサドラムの想定外の動作を防止する。
【解決手段】ミキサ車1は、ミキサドラム2を回転駆動する駆動装置4と、駆動装置4を制御するコントローラ20と、を備え、駆動装置4は、油圧ポンプ5から油圧モータ6に導かれる作動流体の流れを制御する電磁比例弁31を有し、電磁比例弁31は、第一ソレノイド32aが電子制御されることでミキサドラム2を投入方向へ回転させるように油圧モータ6に作動油を供給するとともに、第二ソレノイド32bが電子制御されることでミキサドラム2を排出方向へ回転させるように油圧モータ6に作動油を供給するように構成され、コントローラ20は、電磁比例弁31の第一ソレノイド32a及び第二ソレノイド32bの異常を検知し、異常が検知された第一ソレノイド32a及び第二ソレノイド32bの電子制御を停止する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ミキサ車に関する。
特許文献1には、架台に搭載され、撹拌方向及び排出方向に回転可能なミキサドラムと、ミキサドラムを回転駆動するための駆動装置と、駆動装置の動作を制御するコントローラと、を備えるミキサ車が開示されている。駆動装置は、油圧ポンプ及び油圧モータを備える。油圧ポンプは、コントローラからの指令信号を受けてポンプを正転方向又は逆転方向に切り換える電磁弁を有し、電磁弁によってミキサドラムの回転方向が調整される。
特開2010−228152号公報
特許文献1に記載のミキサ車では、電磁弁に異常が生じた場合、ポンプの制御に異常が生じ、ミキサドラムが想定外の方向に回転される等、想定外の動作がされるおそれがある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、ミキサ車のミキサドラムの想定外の動作を防止することを目的とする。
本発明は、ミキサ車であって、車両上に回転自在に搭載されたミキサドラムと、ミキサドラムを回転駆動する駆動装置と、駆動装置を制御するミキサドラム制御装置と、を備え、駆動装置は、駆動源によって駆動されて作動流体を吐出する流体圧ポンプと、流体圧ポンプから吐出された作動流体によって作動してミキサドラムを回転駆動する流体圧モータと、流体圧ポンプから流体圧モータに導かれる作動流体の流れを制御する制御部と、を有し、制御部は、ミキサドラム制御装置によりそれぞれ電子制御される第一制御部及び第二制御部を有し、第一制御部が電子制御されることでミキサドラムを投入方向へ回転させるように流体圧モータに作動流体を供給するとともに、第二制御部が電子制御されることでミキサドラムを排出方向へ回転させるように流体圧モータに作動流体を供給するように構成され、ミキサドラム制御装置は、制御部の第一制御部及び第二制御部の異常を検知し、異常が検知された第一制御部及び第二制御部の電子制御を停止することを特徴とする。
この発明では、ミキサドラム制御装置は、異常が検知された第一制御部及び第二制御部の電子制御を停止するため、異常が生じた第一制御部及び第二制御部によってミキサドラムが回転されることがない。
本発明は、駆動装置は、手動により操作されることでミキサドラムを投入方向または排出方向へ回転させるように制御部を制御する手動制御機構をさらに有することを特徴とする。
この発明では、制御部の第一制御部及び第二制御部に異常が生じても、手動制御機構を手動操作することで制御部を作動させることができる。よって、異常が生じた第一制御部及び第二制御部を作動させなくとも、ミキサドラムの回転を行うことができる。これにより、ミキサ車のミキサドラムの想定外の動作が防止されるとともに、ミキサ車の使用を継続して行うことができる。
本発明は、ミキサドラム制御装置は、第一制御部及び第二制御部に流れる電流の電流値と、ミキサドラム制御装置による第一制御部及び第二制御部の電流の制御値と、の偏差を基に、第一制御部及び第二制御部の異常を検知することを特徴とする。
この発明では、第一制御部及び第二制御部の異常を容易に検知することができる。
本発明によれば、ミキサ車のミキサドラムの想定外の動作が防止される。
本発明の実施形態に係るミキサ車を上方から見た平面図である。 本発明の実施形態に係るミキサ車を後方から見た背面図である。 本発明の実施形態に係るミキサ車のハードウェア構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るミキサ車について説明する。
ミキサ車1は、ミキサドラム2内に投入されたモルタルやレディミクストコンクリート等のいわゆる生コンクリート(以下、「生コン」と称する。)を運搬する車両である。以下の説明では、ミキサ車1が積載物として生コンを積載する場合について説明する。
図1A,Bに示すように、ミキサ車1は、運転室11と架台3とを備える車両である。ミキサ車1は、車両上に回転自在に搭載されたミキサドラム2と、ミキサドラム2を回転駆動する駆動装置4と、駆動装置4を制御するミキサドラム制御装置としてのコントローラ20と、を備える。
ミキサドラム2は、架台3に回転可能に搭載される有底円筒形の容器であり、その後端には生コンの投入と排出とが行われる開口部2aが設けられる。ミキサドラム2は、その回転軸Oが車両の前部から後部に向かって徐々に高くなるように傾斜して搭載される。ミキサドラム2内には、図示しないドラムブレードがドラム内壁面に沿って螺旋状に配設されており、ミキサドラム2とともにドラムブレードが回転することによって、ミキサドラム2内に積載された生コンの攪拌等が行われる。
ミキサドラム2の開口部2aの後方上部には、ホッパ16が設けられる。生コン工場においてミキサ車1に投入される生コンは、ホッパ16によって開口部2aへと導かれる。ミキサドラム2の開口部2aの後方下部には、フローガイド17及びシュート18が設けられる。開口部2aから排出される生コンは、フローガイド17によってシュート18に導かれ、シュート18によって所定の方向に排出される。
ミキサドラム2は、ミキサ車1に搭載された走行用のエンジン10を駆動源として、駆動装置4を介して回転駆動される。駆動装置4は、エンジン10の回転によって駆動され、作動流体の流体圧によってミキサドラム2を回転駆動する流体圧装置である。
図2に示すように、エンジン10は、エンジン10の出力及び回転数を調整するためのスロットル弁10aを有する。スロットル弁10aの開度は、エンジン10によって駆動装置4を駆動させる際に図示しないアクチュエータを介してコントローラ20により制御される。また、エンジン10には、エンジン10の回転速度を検出し、検出された回転速度に応じた信号をコントローラ20へ出力する回転センサ10bが設けられる。
駆動装置4を駆動する際のエンジン10の回転数は、回転センサ10bによって検出された回転速度が所定の大きさとなるように、スロットル弁10aを介してコントローラ20により制御される。なお、回転センサ10bは、駆動装置4の入力軸である後述のPTO軸9やドライブシャフト8の回転速度を検出するものであってもよいし、後述の油圧ポンプ5の回転速度を検出するものであってもよい。
エンジン10の回転は、エンジン10から常時動力を取り出すPTO軸9(PTO:Power take−off)と、PTO軸9と駆動装置4とを連結するドライブシャフト8と、を介して駆動装置4に伝達される。
駆動装置4では、作動流体として作動油が用いられる。なお、駆動装置4では、作動流体として作動油ではなく、他の非圧縮性流体を用いてもよい。
駆動装置4は、駆動源としてのエンジン10によって駆動されて作動流体としての作動油を吐出する流体圧ポンプとしての油圧ポンプ5と、油圧ポンプ5から吐出された作動油によって作動してミキサドラム2を回転駆動する流体圧モータとしての油圧モータ6と、油圧ポンプ5から油圧モータ6に導かれる作動油の流れを制御する制御部としての電磁比例弁31と、を有する。駆動装置4は、ミキサドラム2を生コンを撹拌する方向である投入方向及び生コンを排出する方向である排出方向に回転させ、また、回転速度を増減速させることが可能である。
油圧ポンプ5は、PTO軸9を介してエンジン10から常時取り出される動力によって回転駆動される。なお、油圧ポンプ5を回転駆動させる駆動源としては、走行用のエンジン10に限定されず、走行に用いられない補機用のエンジンや電動モータであってもよい。
油圧ポンプ5は、容量が可変な斜板型アキシャルピストンポンプである。油圧ポンプ5から吐出された作動油は油圧モータ6に供給され、油圧モータ6が回転する。油圧モータ6の回転は、減速機7を介してミキサドラム2に伝達される。油圧ポンプ5は、ポンプ吐出圧が導かれるアクチュエータ(図示省略)の作動により、アクチュエータに導かれるポンプ吐出圧が上昇するほど、斜板を付勢する傾転スプリングに抗してポンプ吐出量が小さくなるように制御される。アクチュエータに導かれるポンプ吐出圧は、ロードセンシング弁(図示省略)によって調整される。ロードセンシング弁は、油圧ポンプ5の吐出圧と油圧モータ6に供給される圧力(負荷圧)との差圧が所定値となるようにアクチュエータに導かれるポンプ吐出圧を調整する。
なお、油圧ポンプ5は、上記形式のポンプに限定されず、吐出容量が可変であるポンプであればどのような形式のポンプであってもよい。
油圧モータ6は、容量が可変な斜板型アキシャルピストンモータである。油圧モータ6は、油圧ポンプ5から吐出された作動油の供給を受けて回転駆動される。油圧モータ6は、コントローラ20からの二速切換信号を受信して斜板(図示省略)の傾転角を調整する電磁弁(図示省略)を備える。油圧モータ6の容量は、電磁弁が切り換えられることによって、高速回転用の小容量(2速)と通常回転用の大容量(1速)との二段階に切り換えられる。油圧モータ6は、容量が無段階で切り換えられるものであってもよい。
油圧モータ6には、油圧モータ6の図示しない出力軸の回転方向と回転速度とを検出する回転センサ6aが設けられる。回転センサ6aは、検出された出力軸の回転方向と回転速度とに応じた信号をコントローラ20に出力する。なお、回転センサ6aにより検出される油圧モータ6の回転数及び回転方向は、後述のようにミキサドラム2の回転数及び回転方向に相関する。
油圧ポンプ5と油圧モータ6の間には、閉回路Lが設けられ、この閉回路Lを作動油が循環するようになっている。この閉回路L中に電磁比例弁31が設けられる。電磁比例弁31は、油圧ポンプ5が吐出した作動油をミキサドラム2を投入方向に回転させるように油圧モータ6に導く投入位置31Aと、油圧ポンプ5が吐出した作動油をミキサドラム2を排出方向に回転させるように油圧モータ6に導く排出位置31Bと、油圧ポンプ5から油圧モータ6への間の作動油の流れを遮断する中立位置31Cと、を有する。
電磁比例弁31は、コントローラ20によりそれぞれ電子制御される第一制御部としての第一ソレノイド32a及び第二制御部としての第二ソレノイド32bを有する。また、電磁比例弁31は、一対のリターンスプリング33a,33bを有する。電磁比例弁31は、第一ソレノイド32aが電子制御されることでミキサドラム2を投入方向へ回転させるように油圧モータ6に作動油を供給するとともに、第二ソレノイド32bが電子制御されることでミキサドラム2を排出方向へ回転させるように油圧モータ6に作動油を供給するように構成される。具体的には、第一及び第二ソレノイド32a,32bは、コントローラ20から出力される制御信号によって作動するようにして電子制御される。制御信号とは、具体的には、電流値である。この電流値を調整することで、電磁比例弁31は、投入位置31A、中立位置31C、及び排出位置31Bによりそのポジションが無段階に切り換えられる。
電磁比例弁31は、第一ソレノイド32aへ通電されることで、その通電量に応じた開度で投入位置31Aに切り換えられる。これにより、油圧モータ6には、電磁比例弁31の開度に応じた流量の作動油が、ミキサドラム2を投入方向に回転させるように供給される。
反対に、電磁比例弁31は、第二ソレノイド32bへ通電されることで、その通電量に応じた開度で排出位置31Bに切り換えられる。これにより、油圧モータ6には、電磁比例弁31の開度に応じた流量の作動油が、ミキサドラム2を排出方向に回転させるように供給される。なお、電磁比例弁31は、第一ソレノイド32a及び第二ソレノイド32bへの通電量が大きいほど、開度が大きくなり多くの流量が油圧モータ30に導かれる。
電磁比例弁31は、第一ソレノイド32a及び第二ソレノイド32bへの通電が遮断されると、一対のリターンスプリング33a,33bの付勢力によって中立位置31Cに切り換えられる。中立位置31Cでは、油圧モータ6への作動油の供給が遮断されるため、油圧モータ6は回転駆動されない。
上記構成の駆動装置4において、油圧ポンプ5から吐出された作動油が油圧モータ6に供給されることによって油圧モータ6が回転し、供給される作動油の流れ、油量や油圧モータ6の斜板の傾転角に応じて、油圧モータ6の回転速度が変更される。
駆動装置4の出力軸、すなわち油圧モータ6の出力軸は、減速機7を介してミキサドラム2の回転軸Oに連結される。このため、油圧モータ6の回転速度を増減することによって、ミキサドラム2の回転速度を増減させることが可能であり、油圧モータ6の回転方向を切り換えることによって、ミキサドラム2の回転方向を投入方向と排出方向とに切り換えることが可能である。
このように、ミキサドラム2の回転数及び回転方向は、油圧モータ6の回転数及び回転方向に相関することから、油圧モータ6の回転センサ6aの検出値からミキサドラム2の回転数及び回転方向を把握することが可能である。なお、回転センサ6aは、油圧モータ6に代えて、ミキサドラム2の回転数及び回転方向を検出するものであってもよい。
ミキサドラム2が投入方向に回転駆動されると、ミキサドラム2内の生コンはドラムブレードにより攪拌されながら前方へと移動する。一方、ミキサドラム2が排出方向に回転駆動されると、ミキサドラム2内の生コンはドラムブレードにより攪拌されながら後方へと移動する。
このようにミキサドラム2を投入方向とは反対の方向である排出方向に回転させることで、ミキサドラム2の開口部2aから生コンを排出することができる。ミキサドラム2から排出された生コンは、フローガイド17及びシュート18を介して所定位置に誘導される。
なお、ホッパ16を介して、ミキサドラム2内へ生コンを投入する場合には、攪拌時よりもミキサドラム2を高速で撹拌方向に回転させることで、投入された生コンを速やかにミキサドラム2の前方へと移動させる。
コントローラ20は、CPU(中央演算処理装置)、ROM(リードオンリメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、及びI/Oインターフェース(入出力インターフェース)等を備えたマイクロコンピュータで構成される。RAMはCPUの処理におけるデータを記憶し、ROMはCPUの制御プログラム等を予め記憶し、I/Oインターフェースは接続された機器との情報の入出力に使用される。CPUやRAM等をROMに格納されたプログラムに従って動作させることによって、駆動装置4の作動が制御される。
コントローラ20には、上記のように、油圧モータ6の回転センサ6aと、エンジン10の回転センサ10bと、が接続されるとともに、車両の車速を検出する車速センサ(図示省略)が接続され、これらのセンサ類で検出された検出値が入力される。また、コントローラ20には、パーキングブレーキの作動状態を検出するパーキングブレーキスイッチ(図示省略)が接続され、パーキングブレーキの作動及び非作動を示す信号が入力される。また、コントローラ20には、上記のように、電磁比例弁31と、スロットル弁10aと、が接続され、これらを作動させる指令値がコントローラ20から出力される。
さらに、コントローラ20には、ミキサドラム2の回転方向及び回転速度を手動で操作するための操作盤40が接続される。操作盤40は、運転室11内に設けられる第一操作盤41と、ミキサ車1の右後方に設けられる第二操作盤42と、ミキサ車1の左後方に設けられる第三操作盤43と、ホッパ16付近に設けられる第四操作盤44と、を有する。
第一操作盤41は、車両が走行中であってもミキサドラム2の操作を可能とするために運転室11内に設けられる。第一操作盤41には、ミキサドラム2の回転方向及び回転速度を変更するためのダイヤルつまみ型のポテンショメータ41aと、非常時にミキサドラム2の回転を停止させるための非常停止スイッチ41bと、が設けられる。
第二操作盤42は、車両の右側へシュート18を介して排出される生コンの量を見ながらミキサドラム2の操作を可能とするためにミキサ車1の右後方に設けられる。第二操作盤42には、ミキサドラム2の回転方向及び回転速度を変更するためのダイヤルつまみ型のポテンショメータ42aと、非常時にミキサドラム2の回転を停止させるための非常停止スイッチ42bと、が設けられる。
第三操作盤43は、車両の左側へシュート18を介して排出される生コンの量を見ながらミキサドラム2の操作を可能とするためにミキサ車1の左後方に設けられる。例えば、ミキサ車1を2台並べた状態において生コンを排出する際に、一方の車両の右後方に設けられた第二操作盤42を操作しつつ、他方の車両の左後方に設けられた第三操作盤43を操作することによって、生コンを途切れることなく供給したり多量の生コンを供給したりすることができる。
第三操作盤43には、第二操作盤42と同様に、ミキサドラム2の回転方向及び回転速度を変更するためのダイヤルつまみ型のポテンショメータ43aと、非常時にミキサドラム2の回転を停止させるための非常停止スイッチ43bと、が設けられる。
第四操作盤44は、ミキサドラム2内の生コンの残量を確認しながらミキサドラム2の操作を可能とするためにホッパ16の周辺、すなわち車両の上方に設けられる。第四操作盤44には、第二操作盤42及び第三操作盤43と同様に、ミキサドラム2の回転方向及び回転速度を変更するためのダイヤルつまみ型のポテンショメータ44aと、非常時にミキサドラム2の回転を停止させるための非常停止スイッチ44bと、が設けられる。
これらの操作盤41〜44は、車両に固定された据付型であってもよいし、車両にケーブルを介して接続され取り外すことが可能な着脱型であってもよい。
各操作盤41〜44に設けられるポテンショメータ41a〜44aは、回動操作量に応じて電気抵抗値が変化する可変抵抗器であり、作業者によりポテンショメータ41a〜44aが回動操作されると、コントローラ20は、ミキサドラム2の回転状態が、ポテンショメータ41a〜44aの電気抵抗値に応じた状態となるように、油圧ポンプ5の斜板の傾転角や油圧モータ6の斜板の傾転角、電磁比例弁31の第一ソレノイド32a及び第二ソレノイド32bといった駆動装置4を構成する各機構を制御する。
具体的には、例えば第一操作盤41において作業者によりポテンショメータ41aが時計回り方向に回動操作されると、コントローラ20は、ポテンショメータ41aの電気抵抗値に応じた電流値で電磁比例弁31の第一ソレノイド32aへ通電し、ミキサドラム2を投入方向へと回転させる。反対に作業者によりポテンショメータ41aが反時計回り方向に回動操作されると、コントローラ20は、ポテンショメータ41aの電気抵抗値に応じた電流値で電磁比例弁31の第二ソレノイド32bへ通電し、ミキサドラム2を排出方向へと回転させる。これにより、作業者によるポテンショメータ41aの回動操作に応じた回転速度及び回転方向によってミキサドラム2が回転する。
ここで、電磁比例弁に異常が生じた場合、異常が生じたソレノイドにより電磁比例弁が制御されてミキサドラムが想定外の方向に回転される等、想定外の動作がされるおそれがある。
よって、本実施形態に係るミキサ車1のコントローラ20は、電磁比例弁31の第一ソレノイド32a及び第二ソレノイド32bの異常を検知し、異常が検知された第一ソレノイド32a及び第二ソレノイド32bの電子制御を停止する。具体的には、コントローラ20は、第一ソレノイド32a及び第二ソレノイド32bに流れる電流の電流値と、コントローラ20による第一ソレノイド32a及び第二ソレノイド32bの電流の制御値と、の偏差を基に、第一ソレノイド32a及び第二ソレノイド32bの異常を検知する。例えば、第一ソレノイド32a及び第二ソレノイド32bの電流値を電流センサ(図示省略)により検知し、検知した電流値とコントローラ20からの制御信号に基づく制御値(具体的には、制御によって得たい目標値)との偏差が所定の閾値よりも大きい場合には、当該第一ソレノイド32a及び第二ソレノイド32bの異常として検知する。このように、電流値と制御値との偏差から異常を検知することで、第一ソレノイド32a及び第二ソレノイド32bの異常を容易に検知することができる。よって、例えば、ミキサドラム2を投入方向へ回転させるための第一ソレノイド32aの異常が検知されると、作業者がミキサドラム2を投入方向へ回転させるように操作盤40を操作しても、コントローラ20によって第一ソレノイド32aが作動されず、第一ソレノイド32aへの通電が停止される。
このように、コントローラ20は、異常が検知された第一ソレノイド32a及び第二ソレノイド32bの電子制御を停止するため、異常が生じた第一ソレノイド32a及び第二ソレノイド32bによってミキサドラム2が回転されることがない。これにより、ミキサ車1のミキサドラム2の想定外の動作が防止される。
さらに、駆動装置4は、手動により操作されることでミキサドラム2を投入方向または排出方向へ回転させるように電磁比例弁31を制御する手動制御機構35を有する。手動制御機構35は、ミキサドラム2を投入方向及び排出方向のいずれにも回転可能であり、作動時には、ミキサドラム2を投入方向または排出方向へ回転させる。手動制御機構35が手動により操作されることで、電磁比例弁31は、作業者の操作に応じて投入位置31A、中立位置31C、及び排出位置31Bのポジションに切り換えられる。つまり、電磁比例弁31は、第一ソレノイド32a及び第二ソレノイド32bと、手動制御機構35と、の両方によって制御(切り換え)可能に構成されている。
手動制御機構35は、例えばボルトやボールねじなどの位置調整が可能な部材を有し、電磁比例弁31を投入位置31A、中立位置31C、及び排出位置31Bのポジションに切り換え可能に設けられる。この場合、具体的には、上記部材は電磁比例弁31の第一ソレノイド32a側と第二ソレノイド32b側に対になって設けられ、ボルトの回転等により手動で位置調整される。これにより、電磁比例弁31の弁体(図示省略)が付勢されて移動し、電磁比例弁31のポジションが調整される。手動制御機構35は、上記部材を有することにより、ボルトの回転等容易な手段で操作可能であるため、生コンの排出等作業中の異常であっても、作業者が容易に手動制御機構35を操作し電磁比例弁31を制御できる。また、手動制御機構35は、ボルトの回転等により操作されるため、第一ソレノイド32a及び第二ソレノイド32bによる電子制御と同様に、無段階で電磁比例弁31のポジションを切り換えられる。
また、手動制御機構35は、例えば作業者が手動操作可能な操作レバーであり、操作レバーが操作されることで電磁比例弁31のポジションが切り換えられるものであってもよい。
このように、手動制御機構35は、異常が検知された第一ソレノイド32a及び第二ソレノイド32bに代わって、電磁比例弁31を作動させることができる。例えば、コントローラ20が第一ソレノイド32aの異常を検知した場合、作業者が操作盤40を操作してもコントローラ20によって第一ソレノイド32aは作動されず、手動制御機構35を通じて手動で電磁比例弁31を投入位置31Aに切り換えることで、ミキサドラム2を投入方向へ回転させることができる。一方、コントローラ20が第一ソレノイド32aの異常を検知した場合であっても、作業者が電磁比例弁31を排出位置31Bに切り換えるように操作盤40を操作すると、コントローラ20からの指令によって第二ソレノイド32bに通電される。これにより、電磁比例弁31が排出位置31Bに切り換えられて、ミキサドラム2が排出方向へ回転される。このように、電磁比例弁31の第一ソレノイド32a及び第二ソレノイド32bのいずれか又は両方に異常が生じて異常が生じた第一ソレノイド32a及び第二ソレノイド32bのいずれか又は両方を作動させなくても、手動制御機構35により電磁比例弁31を切り換えて、ミキサドラム2の回転の制御を行うことができる。したがって、ミキサ車1のミキサドラム2の想定外の動作が防止されるとともに、ミキサ車1の使用を継続して行うことができる。
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態では、油圧ポンプ5から油圧モータ6に導かれる作動油の流れを制御する制御部として、電磁比例弁を用いた。制御部として用いるものはこれに限定されず、作動油の流れを制御できるものであれば、電磁比例弁でなくてもよい。
上記実施形態では、操作盤41〜44は4箇所に設けられている。操作盤の数はこれに限定されず、1箇所のみに設けられていても、4箇所以上に設けられていてもよい。
以上のように構成された本発明の実施形態の構成、作用、および効果をまとめて説明する。
ミキサ車1は、車両上に回転自在に搭載されたミキサドラム2と、ミキサドラム2を回転駆動する駆動装置4と、駆動装置4を制御するコントローラ20と、を備え、駆動装置4は、エンジン10によって駆動されて作動流体を吐出する油圧ポンプ5と、油圧ポンプ5から吐出された作動流体によって作動してミキサドラム2を回転駆動する油圧モータ6と、油圧ポンプ5から油圧モータ6に導かれる作動流体の流れを制御する電磁比例弁31と、を有し、電磁比例弁31は、コントローラ20によりそれぞれ電子制御される第一ソレノイド32a及び第二ソレノイド32bを有し、第一ソレノイド32aが電子制御されることでミキサドラム2を投入方向へ回転させるように油圧モータ6に作動油を供給するとともに、第二ソレノイド32bが電子制御されることでミキサドラム2を排出方向へ回転させるように油圧モータ6に作動油を供給するように構成され、コントローラ20は、電磁比例弁31の第一ソレノイド32a及び第二ソレノイド32bの異常を検知し、異常が検知された第一ソレノイド32a及び第二ソレノイド32bの電子制御を停止する。
この構成では、コントローラ20は、異常が検知された第一ソレノイド32a及び第二ソレノイド32bの電子制御を停止するため、異常が生じた第一ソレノイド32a及び第二ソレノイド32bによってミキサドラム2が回転されることがない。
駆動装置4は、手動により操作されることでミキサドラム2を投入方向または排出方向へ回転させるように電磁比例弁31を制御する手動制御機構35をさらに有する。
この構成では、電磁比例弁31の第一ソレノイド32a及び第二ソレノイド32bに異常が生じても、異常が生じた第一ソレノイド32a及び第二ソレノイド32bを作動させずに、手動制御機構35によりミキサドラム2の回転を行うことができる。これにより、ミキサ車1のミキサドラム2の想定外の動作が防止されるとともに、ミキサ車1の使用を継続して行うことができる。
コントローラ20は、第一ソレノイド32a及び第二ソレノイド32bに流れる電流の電流値と、コントローラ20による第一ソレノイド32a及び第二ソレノイド32bの電流の制御値と、の偏差を基に、第一ソレノイド32a及び第二ソレノイド32bの異常を検知する。
この構成では、第一ソレノイド32a及び第二ソレノイド32bの異常を容易に検知することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
1・・・ミキサ車、2・・・ミキサドラム、4・・・駆動装置、5・・・油圧ポンプ(流体圧ポンプ)、6・・・油圧モータ(流体圧モータ)、20・・・コントローラ(ミキサドラム制御装置)、31・・・電磁比例弁(制御部)、32a・・・第一ソレノイド(第一制御部)、32b・・・第二ソレノイド(第二制御部)、35・・・手動制御機構

Claims (3)

  1. ミキサ車であって、
    車両上に回転自在に搭載されたミキサドラムと、
    前記ミキサドラムを回転駆動する駆動装置と、
    前記駆動装置を制御するミキサドラム制御装置と、を備え、
    前記駆動装置は、
    駆動源によって駆動されて作動流体を吐出する流体圧ポンプと、
    前記流体圧ポンプから吐出された作動流体によって作動して前記ミキサドラムを回転駆動する流体圧モータと、
    前記流体圧ポンプから前記流体圧モータに導かれる作動流体の流れを制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記ミキサドラム制御装置によりそれぞれ電子制御される第一制御部及び第二制御部を有し、前記第一制御部が電子制御されることで前記ミキサドラムを投入方向へ回転させるように前記流体圧モータに作動流体を供給するとともに、前記第二制御部が電子制御されることで前記ミキサドラムを排出方向へ回転させるように前記流体圧モータに作動流体を供給するように構成され、
    前記ミキサドラム制御装置は、前記制御部の前記第一制御部及び前記第二制御部の異常を検知し、前記異常が検知された前記第一制御部及び前記第二制御部の電子制御を停止することを特徴とするミキサ車。
  2. 請求項1に記載のミキサ車であって、
    前記駆動装置は、手動により操作されることで前記ミキサドラムを前記投入方向または前記排出方向へ回転させるように前記制御部を制御する手動制御機構をさらに有することを特徴とするミキサ車。
  3. 請求項1または2に記載のミキサ車であって、
    前記ミキサドラム制御装置は、前記第一制御部及び前記第二制御部に流れる電流の電流値と、前記ミキサドラム制御装置による前記第一制御部及び前記第二制御部の電流の制御値と、の偏差を基に、前記第一制御部及び前記第二制御部の異常を検知することを特徴とするミキサ車。
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