JP5876778B2 - ミキサドラム駆動装置 - Google Patents

ミキサドラム駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5876778B2
JP5876778B2 JP2012143998A JP2012143998A JP5876778B2 JP 5876778 B2 JP5876778 B2 JP 5876778B2 JP 2012143998 A JP2012143998 A JP 2012143998A JP 2012143998 A JP2012143998 A JP 2012143998A JP 5876778 B2 JP5876778 B2 JP 5876778B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mixer drum
neutral position
maximum
rotation
operation unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012143998A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014004980A (ja
Inventor
直利 森
直利 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
KYB Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KYB Corp filed Critical KYB Corp
Priority to JP2012143998A priority Critical patent/JP5876778B2/ja
Publication of JP2014004980A publication Critical patent/JP2014004980A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5876778B2 publication Critical patent/JP5876778B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、ミキサドラムを回転駆動するミキサドラム駆動装置に関するものである。
従来から、モルタルやレディミクストコンクリート等のいわゆる生コンクリートを搭載したミキサドラムの回転を電子制御でコントロールするミキサドラム駆動装置が知られている。
特許文献1には、ミキサドラムが搭載されたミキサ車において、作業者の操作によってミキサドラムを駆動制御する操作装置本体を運転室内に備えるドラム操作装置が開示されている。このドラム操作装置では、ボリューム型の操作スイッチが設けられ、作業者による操作スイッチの操作に基づいて、ミキサドラムの回転方向と回転数とが制御される。
特開2006−188133号公報
しかしながら、特許文献1に記載のドラム操作装置では、操作スイッチの組み付け誤差や経年変化などによって、ミキサドラムの回転を停止させる位置である操作スイッチの中立位置がずれる場合がある。この中立位置がずれると、作業者が操作スイッチを最大の操作量まで操作した場合であっても、ミキサドラムの回転が最高速度に達しないおそれがある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、作業者が操作部を操作したときにミキサドラムを確実に最高速度にて回転駆動可能とすることを目的とする。
本発明は、ミキサドラムを回転駆動するミキサドラム駆動装置であって、使用者によって操作され、中立位置と最大位置との間で操作可能な操作部と、前記操作部の操作量を検出して、当該操作量に対応した操作信号を出力する操作量検出部と、前記操作量検出部から出力された操作信号に基づき、前記操作部の操作量に比例するように前記ミキサドラムの回転速度を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記操作部が前記中立位置にあるときに、そのときの前記操作量検出部の操作信号にて予め記憶された前記中立位置に対応する信号値を更新するとともに、前記操作部が前記中立位置にあるときに前記ミキサドラムが停止し、前記最大位置にあるときに前記ミキサドラムの回転が最高速度となるように比例定数を演算して記憶し、前記中立位置と前記最大位置との各々の近傍に前記操作部を操作しても前記ミキサドラムの回転速度が変化しない不感帯を前記操作量検出部の操作信号の所定の範囲に設定し、前記操作部における前記中立位置と前記最大位置との間の全体から両端の前記不感帯を差し引いた残りの操作量から前記比例定数を演算することを特徴とする。
また、本発明は、ミキサドラムを回転駆動するミキサドラム駆動装置であって、使用者によって操作され、中立位置と最大位置との間で操作可能な操作部と、前記操作部の操作量を検出して、当該操作量に対応した操作信号を出力する操作量検出部と、前記操作量検出部から出力された操作信号に基づき、前記操作部の操作量に比例するように前記ミキサドラムの回転速度を制御する制御部と、を備え、前記操作部は、前記中立位置から正転最大位置と逆転最大位置との両方向に操作可能であり、前記ミキサドラムは、前記操作部が前記正転最大位置に向けて操作されたときには正転方向に回転し、前記操作部が前記逆転最大位置に向けて操作されたときには逆転方向に回転し、前記制御部は、前記操作部が前記中立位置にあるときに、そのときの前記操作量検出部の操作信号にて予め記憶された前記中立位置に対応する信号値を更新するとともに、前記操作部が前記中立位置にあるときに前記ミキサドラムが停止し、前記最大位置にあるときに前記ミキサドラムの回転が最高速度となるように比例定数を演算して記憶し、前記中立位置と前記正転最大位置との間における第一の比例定数と、前記中立位置と前記逆転最大位置との間における第二の比例定数と、を各々演算して記憶することを特徴とする。
本発明では、制御部は、操作部が中立位置にあるときに、そのときの操作量検出部の操作信号にて中立位置に対応する信号値を更新する。よって、組み付け誤差や経年変化などによって中立位置がずれた場合であっても、中立位置に対応する信号値を適正な値に更新することができる。また、制御部は、操作部が中立位置にあるときに停止し、最大位置にあるときに最高速度となるように比例定数を演算して記憶する。よって、操作部が最大位置に操作されたときに、確実にミキサドラムの回転が最高速度となるように設定することができる。したがって、作業者が操作部を操作したときにミキサドラムを確実に最高速度にて回転駆動可能とすることができる。
本発明の実施の形態に係るミキサドラム駆動装置の構成図である。 (a)は、操作部の正面図であり、(b)は、図2(a)における側面図である。 本発明の実施の形態に係るミキサドラム駆動装置における補正処理のフローチャートである。 補正処理によって補正された操作部の操作量とミキサドラムの回転速度との関係を説明する図である。 本発明の実施の形態に係るミキサドラム駆動装置におけるミキサドラムの回転駆動のフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係るミキサドラム駆動装置100について説明する。
まず、図1を参照して、ミキサドラム駆動装置100の全体構成について説明する。
ミキサドラム駆動装置100は、モルタルやレディミクストコンクリート等のいわゆる生コンクリートを搭載可能なミキサドラム2と、ミキサドラム2を回転駆動する駆動装置4と、ミキサドラム2の回転を制御する制御部としてのECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)10と、使用者によって操作される操作ユニット20とを備える。
ミキサドラム駆動装置100は、生コンクリートを搭載して運搬するミキサ車の架台(図示省略)に搭載されて用いられる。ミキサドラム駆動装置100は、使用者による操作ユニット20の操作に基づいてミキサドラム2を回転駆動する。
ミキサドラム2は、ミキサ車の架台に回転可能に搭載される有底円筒形の容器である。ミキサドラム2は、その回転軸がミキサ車の前後方向を向くように搭載される。ミキサドラム2は、ミキサ車の後部に向かって徐々に高くなるように、前後に傾斜して搭載される。
ミキサドラム2は、その後端に開口部が形成され、開口部から生コンクリートの投入と排出とが可能である。ミキサドラム2は、ミキサ車に搭載された走行用のエンジン3を動力源として回転駆動される。
駆動装置4は、エンジン3の回転によって駆動され、作動流体の流体圧によってミキサドラム2を回転駆動するものである。エンジン3におけるクランクシャフトの回転運動は、エンジン3から動力を常時取り出すための動力取り出し機構9(PTO:Power take−off)によって駆動装置4に伝達される。
駆動装置4では、作動流体として作動油が用いられる。なお、作動油ではなく、他の非圧縮性流体を作動流体として用いてもよい。駆動装置4は、エンジン3によって駆動されて作動流体を吐出する流体圧ポンプとしての油圧ポンプ5と、油圧ポンプ5によって駆動されてミキサドラム2を回転駆動する流体圧モータとしての油圧モータ6とを備える。駆動装置4は、ミキサドラム2を正逆転及び増減速させることが可能である。
油圧ポンプ5は、動力取り出し機構9を介してエンジン3から常時取り出される動力によって回転駆動される。そのため、油圧ポンプ5の回転数は、車両の走行状態に伴うエンジン3の回転数の変化の影響を受ける。そこで、ミキサドラム駆動装置100では、エンジン3の回転速度に応じてミキサドラム2が目標回転状態となるように、ECU10によって油圧ポンプ5と油圧モータ6との動作を制御している。
油圧ポンプ5は、容量が可変な斜板型アキシャルピストンポンプである。油圧ポンプ5は、ECU10からの制御信号を受信して斜板(図示省略)の傾転角を正転方向又は逆転方向に切り換える。油圧ポンプ5は、斜板の傾転角を調整するための一対の電磁弁5a,5bを備える。油圧ポンプ5は、電磁弁5a,5bが切り換えられることによって吐出方向と吐出容量とが調整される。
油圧ポンプ5から吐出された作動油は油圧モータ6に供給され、油圧モータ6が回転する。油圧モータ6には、減速機7を介してミキサドラム2が連結される。これにより、ミキサドラム2が、油圧モータ6の回転に伴って回転する。
油圧ポンプ5によってミキサドラム2が正転方向に回転駆動されたときには、ミキサドラム2内の生コンクリートが攪拌される。一方、油圧ポンプ5によってミキサドラム2が逆転方向に回転駆動されたときには、ミキサドラム2内の生コンクリートが後端の開口部から外部へと排出される。
油圧モータ6は、容量が可変な斜板型アキシャルピストンモータである。油圧モータ6は、油圧ポンプ5から吐出された作動油の供給を受けて回転駆動される。油圧モータ6は、ECU10からの二速切換信号を受信して斜板の傾転角を調整する電磁弁(図示省略)を備える。油圧モータ6は、電磁弁が切り換えられることによって、高速回転用の小容量と通常回転用の大容量との二段階に容量が切り換えられる。
油圧モータ6には、回転数を検出する回転数検出器としての回転センサ6aが設けられる。回転センサ6aは、油圧モータ6の回転方向と回転数とを検出し、ECU10に回転方向信号と回転数信号とを出力する。ECU10は、油圧モータ6の回転センサ6aから出力された回転方向信号に基づいて、ミキサドラム2の回転方向を検出する。
ECU10は、駆動装置4の制御を行うものであり、CPU(中央演算処理装置)、ROM(リードオンリメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、及びI/Oインターフェース(入出力インターフェース)などを備えたマイクロコンピュータで構成される。RAMはCPUの処理におけるデータを記憶し、ROMはCPUの制御プログラム等を予め記憶し、I/Oインターフェースは接続された機器との情報の入出力に使用される。CPUやRAMなどをROMに格納されたプログラムに従って動作させることによって駆動装置4の制御が実現される。
ECU10には、ミキサ車の運転室内に設けられたイグニッションスイッチ11を使用者が操作してエンジン3が始動すると、イグニッション電源が入力される。これにより、車両バッテリ8からの電源がECU10に供給され、ECU10が駆動される。ECU10による具体的な制御内容については、図3から図5を参照しながら、後で詳細に説明する。
次に、図1及び図2を参照して、操作ユニット20の構成について説明する。
操作ユニット20は、中立位置と最大位置との間で操作可能な操作部としての回転スイッチ21と、回転スイッチ21の操作量を検出する操作量検出部としてのポテンショメータ22(図2(b)参照)と、使用者によって操作されるトリガスイッチとしてのプッシュスイッチ23とを備える。
回転スイッチ21は、図2(a)に示すように、中立位置θから正転最大位置θmaxと逆転最大位置θminとの両方向に操作可能である。回転スイッチ21が正転最大位置に向けて操作されたときには、ミキサドラム2は正転方向に回転し、回転スイッチ21が逆転最大位置に向けて操作されたときには、ミキサドラム2は逆転方向に回転する。
回転スイッチ21は、図2(b)に示すように、その裏面に半球状の突起部21aを有する。回転スイッチ21が中立位置にあるときには、この突起部21aが本体側の凹部21bに嵌まる。これにより、回転スイッチ21の中立位置が機械的に定まり、作業者の操作によって確実に回転スイッチ21を中立位置に位置させることができるようになっている。
ポテンショメータ22は、回転スイッチ21の回転軸に同軸に取り付けられる。ポテンショメータ22は、回転スイッチ21の中立位置からの操作量に対応した操作信号としての電圧信号をECU10に出力する。具体的には、ポテンショメータ22は、正転最大位置と逆転最大位置との間で、その回転角度に応じて0[V]から5[V]の間で比例的に変化する電圧信号を出力する。ECU10は、ポテンショメータ22から出力された電圧信号に基づいて、回転スイッチ21の中立位置からの操作量に比例するようにミキサドラム2の回転速度を制御する。
プッシュスイッチ23は、使用者によって押されたときにECU10に電気信号を送信する。回転スイッチ21が中立位置にあるときにプッシュスイッチ23が押されると、ECU10は、後述する補正処理を実行する。
なお、プッシュスイッチ23を独立して設けるのに代えて、ミキサドラム駆動装置100の機能を停止するための非常停止スイッチを併用してもよい。この場合には、ミキサドラム駆動装置100の機能を停止するための操作と区別するために、例えば、非常停止スイッチが30秒間長押しされたときに、ECU10に電気信号を送信するように設定される。
次に、図3及び図4を参照して、ミキサドラム駆動装置100における補正処理について説明する。図4では、横軸は、ポテンショメータ22の出力電圧V[V]を示し、縦軸は、ミキサドラム2の回転速度を回転数N[rpm]にて示している。
ポテンショメータ22は、回転スイッチ21が逆転最大位置にあるときには、0[V]の電圧(Vmin)を出力し、回転スイッチ21が正転最大位置にあるときには、5[V]の電圧(Vmax)を出力する。ポテンショメータ22は、回転スイッチ21が中立位置にあるときには、理論的には、0[V]と5[V]との中央の値である2.5[V]の電圧を出力する。
しかしながら、この中立位置は、回転スイッチ21の組み付け誤差や経年変化などによってずれる場合がある。回転スイッチ21の中立位置がずれると、作業者が回転スイッチ21を正転最大位置又は逆転最大位置まで操作した場合であっても、ミキサドラム2の回転が最高速度に達しないおそれがある。そこで、ミキサドラム駆動装置100では、図3のフローを実行することによって、補正処理を行っている。
ステップ101では、回転スイッチ21が中立位置にあるか否かを判定する。ステップ101にて、回転スイッチ21が中立位置にあると判定された場合には、ステップ102に移行する。一方、ステップ101にて、回転スイッチ21が中立位置にないと判定された場合には、補正処理を終了する。
このステップ101は、回転スイッチ21が中立位置にあるか否かを検出するために、例えば突起部21aが凹部21bに嵌まっていることを検出するセンサが設けられるような場合に実行される。回転スイッチ21が中立位置にあるか否かを使用者が判定する場合には、次のステップ102からフローが開始される。
ステップ102では、プッシュスイッチ23が押されたか否かを判定する。ステップ102にて、プッシュスイッチ23が押されたと判定された場合には、ステップ103に移行する。一方、ステップ102にて、プッシュスイッチ23が押されていないと判定された場合には、補正処理を終了する。
ステップ103では、そのときのポテンショメータ22の電圧信号によって、予め記憶された中立位置θに対応する信号値としての電圧値Vを更新する。よって、組み付け誤差や経年変化などによって回転スイッチ21の中立位置がずれた場合であっても、中立位置に対応するポテンショメータ22の電圧値を、適正な値に更新することができる。
ステップ104では、回転スイッチ21が中立位置にあるときにミキサドラム2が停止し、最大位置にあるときにミキサドラム2の回転が最高速度となるように比例定数を演算する。
具体的には、図4に示すように、まず、中立位置と正転,逆転最大位置との各々の近傍に、回転スイッチ21を操作してもミキサドラム2の回転速度を変化させない範囲である不感帯Vを設定する。この不感帯Vは、ポテンショメータ22の電圧信号における所定の範囲の絶対値であるため、正の値である。そして、回転スイッチ21における中立位置と正転,逆転最大位置との間の全体から両端の不感帯を差し引いた残りの操作量から比例定数を演算する。
このとき、中立位置と正転最大位置との間における第一の比例定数Ktと、中立位置と逆転最大位置との間における第二の比例定数Khとを各々演算する。第一の比例定数は、Kt=Nmax/(Vmax−V−2V)によって演算される。一方、第二の比例定数は、Kh=Nmax/(V−Vmin−2V)によって演算される。なお、回転スイッチ21の操作角度θは、中立位置θからの操作角度であるため、正転側に操作された場合も逆転側に操作された場合も正の角度である。よって、ここでは、KtとKhとは、ともに正の値として演算される。
ここで、回転スイッチ21の補正処理を行わない場合には、組み付け誤差や経年変化などによって中立位置がずれると、回転スイッチ21が中立位置にあっても、ミキサドラム2の回転が停止しないおそれがあった。そのため、不感帯Vの大きさを大きく設定しておく必要があった。
これに対して、ミキサドラム駆動装置100では、中立位置に対応するポテンショメータ22の電圧値が適正な値に更新されるため、回転スイッチ21が中立位置にあるときに、ミキサドラム2の回転を確実に停止させることができる。よって、不感帯Vの大きさを最低限の大きさまで小さくすることができる。
ステップ105では、ステップ103にて演算した回転スイッチ21の中立位置におけるポテンショメータ22の電圧値と、ステップ104にて演算した比例定数とを、予め記憶されていた値を上書きするように記憶する。このように、ECU10は、回転スイッチ21が中立位置にあり、かつプッシュスイッチ23が操作されたときに、中立位置に対応する電圧値を更新するとともに、回転スイッチ21の操作量とミキサドラム2の回転速度との比例定数を演算して記憶する。
これにより、回転スイッチ21が正転最大位置又は逆転最大位置に操作されたときに、確実にミキサドラム2の回転が最高速度となるように設定を更新することができる。したがって、作業者が回転スイッチ21を操作したときにミキサドラム2を確実に最高速度にて回転駆動可能とすることができる。
次に、主に図5を参照して、ミキサドラム駆動装置100におけるミキサドラム2の回転駆動について説明する。
ステップ201では、ポテンショメータ22からの電圧信号に基づき、回転スイッチ21が中立位置にあるか否かを判定する。具体的には、ステップ201では、ポテンショメータ22からの出力電圧が、中立位置に対応する電圧値Vであるか否かを判定する。ステップ201にて、回転スイッチ21が中立位置にない、即ち正転方向又は逆転方向に操作されていると判定された場合には、ステップ202に移行する。一方、ステップ201にて、回転スイッチ21が中立位置にあると判定された場合には、リターンする。
ステップ202では、ポテンショメータ22からの電圧信号に基づき、回転スイッチ21の操作が正転方向であるか否かを判定する。ステップ202にて、回転スイッチ21の操作が正転方向であると判定された場合には、ステップ203に移行する。一方、ステップ202にて、回転スイッチ21の操作が正転方向でない、即ち逆転方向であると判定された場合には、ステップ204に移行する。
ステップ202では、具体的には、ポテンショメータ22からの電圧信号がVより大きいときに正転方向であると判定する。一方、ポテンショメータ22からの電圧信号がVより小さいときに逆転方向であると判定する。
ステップ203では、正転側の比例定数を用いてミキサドラム2の回転速度を演算する。具体的には、回転スイッチ21の中立位置θからの操作量がθであり、このときのポテンショメータ22からの電圧信号がVである場合、回転速度REVは、REV=Kt×(V−V−V)によって演算される。
ステップ204では、逆転側の比例定数を用いてミキサドラム2の回転速度を演算する。具体的には、回転スイッチ21の中立位置θからの操作量がθであり、このときのポテンショメータ22からの電圧信号がVである場合、回転速度REVは、REV=Kh×(V−V−V)によって演算される。
ステップ205では、ステップ203又はステップ204にて演算した回転速度REVにて、ミキサドラム2を回転駆動する。具体的には、電磁弁5a,5bを切り換えて油圧ポンプ5の吐出量を調整するとともに、油圧モータ6の容量を高速回転用の小容量と通常回転用の大容量とのいずれかに切り換える。これにより、ミキサドラム2の回転速度が調整される。
以上のように、ECU10は、回転スイッチ21が中立位置から操作されたときに、回転スイッチ21の操作量と補正処理にて更新された比例定数とから演算された回転速度となるようにミキサドラム2の回転を制御する。
以上の実施の形態によれば、以下に示す効果を奏する。
ECU10は、回転スイッチ21が中立位置にあり、かつプッシュスイッチ23が操作されたときに、そのときのポテンショメータ22の電圧信号にて中立位置に対応する電圧値を更新する。よって、組み付け誤差や経年変化などによって回転スイッチ21の中立位置がずれた場合であっても、中立位置に対応するポテンショメータ22の電圧値を、適正な値に更新することができる。
また、ECU10は、回転スイッチ21が中立位置にあるときに停止し、正転最大位置又は逆転最大位置にあるときに最高速度となるように第一の比例定数と第二の比例定数とを演算して記憶する。よって、回転スイッチ21が正転最大位置又は逆転最大位置に操作されたときに、確実にミキサドラム2の回転が最高速度となるように設定を更新することができる。
したがって、作業者が回転スイッチ21を操作したときにミキサドラム2を確実に最高速度にて回転駆動可能とすることができる。
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
100 ミキサドラム駆動装置
2 ミキサドラム
3 エンジン
4 駆動装置
5 油圧ポンプ(流体圧ポンプ)
6 油圧モータ(流体圧モータ)
10 ECU (制御部)
20 操作ユニット
21 回転スイッチ(操作部)
22 ポテンショメータ(操作量検出部)
23 プッシュスイッチ(トリガスイッチ)

Claims (3)

  1. ミキサドラムを回転駆動するミキサドラム駆動装置であって、
    使用者によって操作され、中立位置と最大位置との間で操作可能な操作部と、
    前記操作部の操作量を検出して、当該操作量に対応した操作信号を出力する操作量検出部と、
    前記操作量検出部から出力された操作信号に基づき、前記操作部の操作量に比例するように前記ミキサドラムの回転速度を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記操作部が前記中立位置にあるときに、そのときの前記操作量検出部の操作信号にて予め記憶された前記中立位置に対応する信号値を更新するとともに、前記操作部が前記中立位置にあるときに前記ミキサドラムが停止し、前記最大位置にあるときに前記ミキサドラムの回転が最高速度となるように比例定数を演算して記憶し、
    前記中立位置と前記最大位置との各々の近傍に前記操作部を操作しても前記ミキサドラムの回転速度が変化しない不感帯を前記操作量検出部の操作信号の所定の範囲に設定し、前記操作部における前記中立位置と前記最大位置との間の全体から両端の前記不感帯を差し引いた残りの操作量から前記比例定数を演算することを特徴とするミキサドラム駆動装置。
  2. ミキサドラムを回転駆動するミキサドラム駆動装置であって、
    使用者によって操作され、中立位置と最大位置との間で操作可能な操作部と、
    前記操作部の操作量を検出して、当該操作量に対応した操作信号を出力する操作量検出部と、
    前記操作量検出部から出力された操作信号に基づき、前記操作部の操作量に比例するように前記ミキサドラムの回転速度を制御する制御部と、を備え、
    前記操作部は、前記中立位置から正転最大位置と逆転最大位置との両方向に操作可能であり、
    前記ミキサドラムは、前記操作部が前記正転最大位置に向けて操作されたときには正転方向に回転し、前記操作部が前記逆転最大位置に向けて操作されたときには逆転方向に回転し、
    前記制御部は、
    前記操作部が前記中立位置にあるときに、そのときの前記操作量検出部の操作信号にて予め記憶された前記中立位置に対応する信号値を更新するとともに、前記操作部が前記中立位置にあるときに前記ミキサドラムが停止し、前記最大位置にあるときに前記ミキサドラムの回転が最高速度となるように比例定数を演算して記憶し、
    前記中立位置と前記正転最大位置との間における第一の比例定数と、前記中立位置と前記逆転最大位置との間における第二の比例定数と、を各々演算して記憶することを特徴とするミキサドラム駆動装置。
  3. 使用者によって操作されるトリガスイッチを更に備え、
    前記制御部は、前記操作部が前記中立位置にあり、かつ前記トリガスイッチが操作されたときに、前記中立位置に対応する信号値を更新するとともに、前記比例定数を演算して記憶することを特徴とする請求項1又は2に記載のミキサドラム駆動装置。
JP2012143998A 2012-06-27 2012-06-27 ミキサドラム駆動装置 Active JP5876778B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012143998A JP5876778B2 (ja) 2012-06-27 2012-06-27 ミキサドラム駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012143998A JP5876778B2 (ja) 2012-06-27 2012-06-27 ミキサドラム駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014004980A JP2014004980A (ja) 2014-01-16
JP5876778B2 true JP5876778B2 (ja) 2016-03-02

Family

ID=50103115

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012143998A Active JP5876778B2 (ja) 2012-06-27 2012-06-27 ミキサドラム駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5876778B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6093823B1 (ja) * 2015-09-17 2017-03-08 Kyb株式会社 ミキサ車

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3612904A1 (de) * 1986-04-17 1987-10-22 Bosch Gmbh Robert Verfahren zur toleranzkompensation eines positionsgebersignals
JPH01249538A (ja) * 1988-03-31 1989-10-04 Shin Meiwa Ind Co Ltd ミキサ車の緊急操作装置
JP2544208B2 (ja) * 1989-10-17 1996-10-16 トヨタ車体株式会社 電動車の速度制御方法
US5249422A (en) * 1991-12-20 1993-10-05 Caterpillar Inc. Apparatus for calibrating the speed of hydrostatically driven traction motors

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014004980A (ja) 2014-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2009116329A1 (ja) ステアリング操作装置
JP5390875B2 (ja) 作業車両、作業車両の制御方法、および、作業車両における油圧ポンプの斜板センサの較正方法
US9873209B2 (en) Mixer vehicle
KR101863982B1 (ko) 작업 기계의 선회 제어 장치
US11746497B2 (en) Shovel
US20160257538A1 (en) Work vehicle and control method for work vehicle
WO2022009647A1 (ja) 作業機械、および作業機械を制御するための方法
JP5876778B2 (ja) ミキサドラム駆動装置
WO2017164055A1 (ja) モータグレーダにおける制御方法およびモータグレーダ
JP2014000893A (ja) ミキサドラム駆動装置
JP2020066292A (ja) ミキサ車
WO2017138070A1 (ja) 作業車両および動作制御方法
JP2017035959A (ja) 油圧式ステアリング装置
JP4922963B2 (ja) 油圧作業機のポンプ傾転制御装置
JP2000094432A (ja) エンジンで駆動されたミキサードラムの駆動制御方法
JP2006001329A (ja) 産業車両のステアリング装置
JP4250726B2 (ja) パワーステアリング装置及びパワーステアリング装置を有する産業用車両
JP7392819B2 (ja) 作業機械の旋回駆動装置
JP7132811B2 (ja) ミキサドラム状態表示装置
JP6901606B2 (ja) 制御方法およびモータグレーダ
JP4392763B2 (ja) ハンドル角度補正機能付き油圧式パワーステアリング装置
JP6483990B2 (ja) ミキサ車
JP2021194949A (ja) ミキサ車
JP2020125704A (ja) 操舵システム及び操舵制御装置
JP2022033103A (ja) 作業機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151009

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151020

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160122

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5876778

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350