JP2014000893A - ミキサドラム駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ミキサドラム駆動装置の製造時における制御部と一対のソレノイドとの接続作業を容易にする。
【解決手段】作動油の吐出方向が切り換え可能な油圧ポンプ5と、油圧ポンプ5から吐出された作動油によって駆動されミキサドラム2を両方向に回転駆動可能な油圧モータ6と、油圧ポンプ5からの作動油の吐出方向をミキサドラム2の回転方向に応じて切り換えるソレノイド12a,12bと、ミキサドラム2の回転方向を検出する回転センサ6aと、ソレノイド12a,12bに制御信号を出力して油圧ポンプ5からの作動油の吐出方向を制御するECU10とを備え、ECU10は、初期設定時には、ソレノイド12a,12bのいずれか一方に制御信号を出力してミキサドラム2を回転駆動したときの回転センサ6aからの回転方向信号に基づいて、ソレノイド12a,12bが、正転方向と逆転方向とのいずれに対応するかを設定する。
【選択図】図1
【解決手段】作動油の吐出方向が切り換え可能な油圧ポンプ5と、油圧ポンプ5から吐出された作動油によって駆動されミキサドラム2を両方向に回転駆動可能な油圧モータ6と、油圧ポンプ5からの作動油の吐出方向をミキサドラム2の回転方向に応じて切り換えるソレノイド12a,12bと、ミキサドラム2の回転方向を検出する回転センサ6aと、ソレノイド12a,12bに制御信号を出力して油圧ポンプ5からの作動油の吐出方向を制御するECU10とを備え、ECU10は、初期設定時には、ソレノイド12a,12bのいずれか一方に制御信号を出力してミキサドラム2を回転駆動したときの回転センサ6aからの回転方向信号に基づいて、ソレノイド12a,12bが、正転方向と逆転方向とのいずれに対応するかを設定する。
【選択図】図1
Description
本発明は、ミキサドラムを回転駆動するミキサドラム駆動装置に関するものである。
従来から、モルタルやレディミクストコンクリート等のいわゆる生コンクリートを搭載したミキサドラムの回転を電子制御でコントロールするミキサドラム駆動装置が知られている。
特許文献1には、走行用エンジンの回転速度に応じてミキサドラムが目標回転状態となるように油圧ポンプと油圧モータとの動作が制御されるミキサ車が開示されている。このようなミキサ車の中には、ミキサドラムを正逆回転させるために、油圧ポンプから一方向へ作動流体を吐出させる際に作動するソレノイドと、油圧ポンプから他方向へ作動流体を吐出させる際に作動するソレノイドとを備えるものがある。
しかしながら、ミキサドラムを一対のソレノイドを用いて正逆回転させる場合には、ミキサドラム駆動装置の製造時に、ソレノイドに制御信号を出力する制御部と各々のソレノイドとを接続する作業が必要となる。このとき、作業者がソレノイドを接続し間違えると、制御部からの指令に対して誤った方向にミキサドラムが回転するおそれがある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、ミキサドラム駆動装置の製造時における制御部と一対のソレノイドとの接続作業を容易にすることを目的とする。
本発明は、ミキサドラムを回転駆動するミキサドラム駆動装置であって、作動流体の吐出方向が切り換え可能な流体圧ポンプと、前記流体圧ポンプから吐出された作動流体によって駆動され、当該作動流体の吐出方向に応じて前記ミキサドラムを正転方向と逆転方向との両方向に回転駆動可能な流体圧モータと、前記流体圧ポンプからの作動流体の吐出方向を、前記ミキサドラムが正転方向と逆転方向との一方に回転する方向に切り換える第一のソレノイドと、前記流体圧ポンプからの作動流体の吐出方向を、前記ミキサドラムが正転方向と逆転方向との他方に回転する方向に切り換える第二のソレノイドと、前記ミキサドラムの回転方向を検出して回転方向信号を出力する回転方向検出器と、前記回転方向検出器からの回転方向信号が入力され、前記第一のソレノイドと前記第二のソレノイドとに制御信号を出力して前記流体圧ポンプからの作動流体の吐出方向を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、初期設定時には、前記第一のソレノイドと前記第二のソレノイドとのいずれか一方に制御信号を出力して前記ミキサドラムを回転駆動したときに前記回転方向検出器から入力された回転方向信号に基づいて、前記第一のソレノイドと前記第二のソレノイドとが、正転方向と逆転方向とのいずれに対応するかを設定すること特徴とする。
本発明では、初期設定時に、一対のソレノイドのうち、どちらが正転方向に対応するソレノイドであり、どちらが逆転方向に対応するソレノイドであるかを、回転方向検出器からの回転方向信号に基づいて制御部が自動的に設定する。よって、作業者は、制御部と一対のソレノイドとの接続作業の際に、どちらが正転方向に対応しどちらが逆転方向に対応するかを考慮する必要がない。したがって、ミキサドラム駆動装置の製造時における制御部と一対のソレノイドとの接続作業を容易にすることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係るミキサドラム駆動装置100について説明する。
まず、図1を参照して、ミキサドラム駆動装置100の全体構成について説明する。
ミキサドラム駆動装置100は、モルタルやレディミクストコンクリート等のいわゆる生コンクリートを搭載可能なミキサドラム2と、ミキサドラム2を回転駆動する駆動装置4と、ミキサドラム2の回転を制御する制御部としてのECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)10と、製造時に作業者によって操作され、使用時に作業者によって操作される操作ユニット20とを備える。
ミキサドラム駆動装置100は、生コンクリートを搭載して運搬するミキサ車の架台(図示省略)に搭載されて用いられる。ミキサドラム駆動装置100は、作業者による操作ユニット20の操作に基づいてミキサドラム2を回転駆動する。
ミキサドラム2は、ミキサ車の架台に回転可能に搭載される有底円筒形の容器である。ミキサドラム2は、その回転軸がミキサ車の前後方向を向くように搭載される。ミキサドラム2は、ミキサ車の後部に向かって徐々に高くなるように、前後に傾斜して搭載される。
ミキサドラム2は、その後端に開口部が形成され、開口部から生コンクリートの投入と排出とが可能である。ミキサドラム2は、ミキサ車に搭載された走行用のエンジン3を動力源として回転駆動される。
駆動装置4は、エンジン3の回転によって駆動され、作動流体の流体圧によってミキサドラム2を回転駆動するものである。エンジン3におけるクランクシャフトの回転運動は、エンジン3から動力を常時取り出すための動力取り出し機構9(PTO:Power take−off)によって駆動装置4に伝達される。
駆動装置4では、作動流体として作動油が用いられる。なお、作動油ではなく、他の非圧縮性流体を作動流体として用いてもよい。駆動装置4は、エンジン3によって駆動されて作動流体を吐出する流体圧ポンプとしての油圧ポンプ5と、油圧ポンプ5から吐出された作動油によって駆動されてミキサドラム2を回転駆動する流体圧モータとしての油圧モータ6とを備える。駆動装置4は、ミキサドラム2を正逆転及び増減速させることが可能である。
油圧ポンプ5は、動力取り出し機構9を介してエンジン3から常時取り出される動力によって回転駆動される。そのため、油圧ポンプ5の回転数は、車両の走行状態に伴うエンジン3の回転数の変化の影響を受ける。そこで、ミキサドラム駆動装置100では、エンジン3の回転速度に応じてミキサドラム2が目標回転状態となるように、ECU10によって油圧ポンプ5と油圧モータ6との動作を制御している。
油圧ポンプ5は、作動油の吐出方向が切り換え可能であるとともに、吐出容量が可変な斜板型アキシャルピストンポンプである。油圧ポンプ5には、斜板(図示省略)の傾転角を正転方向又は逆転方向に切り換えるレギュレータ12と、ECU10からの制御信号に応じてレギュレータ12を作動させる一対のソレノイド12a,12bとが設けられる。このソレノイド12aが第一のソレノイドに該当し、ソレノイド12bが第二のソレノイドに該当する。
レギュレータ12は、油圧ポンプ5の斜板をトラニオン支持するピストン(図示省略)を備える。レギュレータ12は、ピストンの移動によって、油圧ポンプ5の斜板の傾転方向及び傾転角を調整する。
ソレノイド12a,12bは、それぞれコネクタ13とコネクタ14とを介してECU10と電気的に接続される。ソレノイド12a,12bは、ECU10から出力される制御信号によって作動する。ソレノイド12a,12bに出力する制御信号は、具体的には、電流値である。この電流値を調整することで、ECU10は、油圧ポンプ5の斜板の傾転方向及び傾転角を無段階に調整することができる。
ソレノイド12aは、油圧ポンプ5からの作動油の吐出方向を、ミキサドラム2が正転方向と逆転方向との一方に回転する方向に切り換える。一方、ソレノイド12aは、油圧ポンプ5からの作動油の吐出方向を、ミキサドラム2が正転方向と逆転方向との他方に回転する方向に切り換える。
具体的には、ソレノイド12a,12bがともに作動していないときには、ピストンは、中立ばね(図示省略)の付勢力によって中立位置を維持する。このとき、油圧ポンプ5は、斜板の傾転角が零であるため、作動油をどちらの方向にも吐出しない。
ソレノイド12aが作動したときには、ピストンは、ソレノイド12aによって開かれた流路から導かれる作動油によって中立位置から一方向に移動する。これにより、油圧ポンプ5は、斜板が一方向に傾転するため、作動油を一方向に吐出することとなる。ソレノイド12bが作動したときには、ピストンは、ソレノイド12bによって開かれた流路から導かれる作動油によって中立位置から他方向に移動する。これにより、油圧ポンプ5は、斜板が他方向に傾転するため、作動油を他方向に吐出することとなる。
油圧ポンプ5から吐出された作動油は油圧モータ6に供給され、油圧モータ6が回転する。油圧モータ6には、減速機7を介してミキサドラム2が連結される。これにより、ミキサドラム2が、油圧モータ6の回転に伴って回転する。
油圧ポンプ5からの作動油によってミキサドラム2が正転方向に回転駆動されたときには、ミキサドラム2内の生コンクリートが攪拌される。一方、油圧ポンプ5からの作動油によってミキサドラム2が逆転方向に回転駆動されたときには、ミキサドラム2内の生コンクリートが後端の開口部から外部へと排出される。
油圧モータ6は、容量が可変な斜板型アキシャルピストンモータである。油圧モータ6は、油圧ポンプ5から吐出された作動油の供給を受けて回転駆動される。油圧モータ6は、ECU10からの二速切換信号を受信して斜板の傾転角を調整する電磁弁(図示省略)を備える。油圧モータ6は、電磁弁が切り換えられることによって、高速回転用の小容量と通常回転用の大容量との二段階に容量が切り換えられる。
油圧モータ6は、油圧ポンプ5からの作動油の吐出方向に応じて、ミキサドラム2を正転方向と逆転方向との両方向に回転駆動可能である。油圧モータ6には、回転方向及び回転数を検出する回転センサ6aが設けられる。この回転センサ6aが、回転方向検出器に該当する。回転センサ6aは、油圧モータ6の回転方向と回転数とを検出し、ECU10に回転方向信号と回転数信号とを出力する。ECU10は、油圧モータ6の回転センサ6aから出力された回転方向信号に基づいて、ミキサドラム2の回転方向を検出する。
なお、回転センサ6aに代えて、ミキサドラム2の回転方向を直接検出するセンサや、油圧ポンプ5からの作動油の吐出方向を検出してミキサドラム2の回転方向を間接的に検出するセンサなどを回転方向検出器として用いてもよい。
ECU10は、駆動装置4の制御を行うものであり、CPU(中央演算処理装置)、ROM(リードオンリメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、及びI/Oインターフェース(入出力インターフェース)などを備えたマイクロコンピュータで構成される。RAMはCPUの処理におけるデータを記憶し、ROMはCPUの制御プログラム等を予め記憶し、I/Oインターフェースは接続された機器との情報の入出力に使用される。CPUやRAMなどをROMに格納されたプログラムに従って動作させることによって駆動装置4の制御が実現される。
ECU10には、ミキサ車の運転室内に設けられたイグニッションスイッチ11を作業者が操作してエンジン3が始動すると、イグニッション電源が入力される。これにより、車両バッテリ8からの電源がECU10に供給され、ECU10が駆動される。ECU10には、回転センサ6aからの回転方向信号が入力される。ECU10は、ソレノイド12aとソレノイド12bとに制御信号を出力して油圧ポンプ5からの作動油の吐出方向を制御する。
操作ユニット20は、中立位置と最大位置との間で操作可能な回転スイッチ21と、回転スイッチ21の操作量を検出するポテンショメータ22と、作業者によって操作されるプッシュスイッチ23とを備える。
回転スイッチ21は、中立位置から正転最大位置と逆転最大位置との両方向に操作可能である。回転スイッチ21が正転最大位置に向けて操作されたときには、ミキサドラム2は正転方向に回転し、回転スイッチ21が逆転最大位置に向けて操作されたときには、ミキサドラム2は逆転方向に回転する。
ポテンショメータ22は、回転スイッチ21の回転軸に同軸に取り付けられる。ポテンショメータ22は、回転スイッチ21の中立位置からの操作量に対応した電圧信号をECU10に出力する。ECU10は、ポテンショメータ22から出力された電圧信号に基づいて、回転スイッチ21の中立位置からの操作量に比例するようにミキサドラム2の回転速度を制御する。
プッシュスイッチ23は、作業者によって押されたときにECU10に電気信号を送信する。ECU10が起動したときにプッシュスイッチ23が押されていると、ECU10は、後述するように、ソレノイド12a,12bの出力チャンネルを初期設定する処理を実行する。なお、プッシュスイッチ23を独立して設けるのに代えて、例えば、ミキサドラム駆動装置100の機能を停止するための非常停止スイッチを併用してもよい。
次に、図2を参照して、ECU10と一対のソレノイド12a,12bとを接続する一対のコネクタ13,14について説明する。
コネクタ13は、雄側コネクタ13aと雌側コネクタ13bとを備える。コネクタ13は、雄側コネクタ13aが雌側コネクタ13bに嵌入されることによって、ECU10とソレノイド12aとを電気的に接続する。
同様に、コネクタ14は、雄側コネクタ14aと雌側コネクタ14bとを備える。コネクタ14は、雄側コネクタ14aが雌側コネクタ14bに嵌入されることによって、ECU10とソレノイド12bとを電気的に接続する。
コネクタ13とコネクタ14とは、ともに同一形状に形成される。そのため、例えば、作業者が雄側コネクタ13aを雌側コネクタ14bに嵌入するなどして接続し間違えた場合には、ECU10から出力された制御信号に対して誤った方向にミキサドラム2が回転するおそれがある。そこで、ECU10では、ソレノイド12a,12bの出力チャンネルを初期設定する処理を行っている。
次に、図3及び図4を参照して、ECU10におけるソレノイド12a,12bの出力チャンネルを初期設定する処理について説明する。
図3のフローは、作業者による操作によってイグニッションスイッチ11がオンにされると開始される起動時の処理である。この処理に先立ち、作業者は、あらかじめECU10とソレノイド12a,12bとをコネクタ13,14を介して電気的に接続しておく。
このとき、作業者は、雄側コネクタ13a,14aと雌側コネクタ13b,14bとの組み合わせを考慮せずに接続してよい。これにより、作業者が正しい組み合わせを確認する作業をしなくてよい分だけ、製造時の工数を削減することができる。
ステップ101では、車両バッテリ8からのイグニッション電源が入力され、ECU10が起動される。
ステップ102では、プッシュスイッチ23が押されているかを判定する。ステップ102にて、プッシュスイッチ23が押されていると判定された場合には、ステップ103にて、ソレノイド12a,12bの出力チャンネルを初期設定する処理に移行する。つまり、作業者が、プッシュスイッチ23を押しながらイグニッションスイッチ11をオンにした場合には、ソレノイド12a,12bの出力チャンネルを初期設定する処理に移行することとなる。
一方、ステップ102にて、プッシュスイッチ23が押されていないと判定された場合には、起動時の処理を終了してECU10の起動を完了する。
図4のフローでは、ECU10におけるソレノイド12a,12bの出力チャンネルを初期設定する。
ステップ201では、ソレノイド12aに制御信号を出力する。これにより、レギュレータ12のピストンは、中立位置から一方向に移動する。そして、油圧ポンプ5は、斜板が一方向に傾転するため、作動油を一方向に吐出することとなる。
ステップ202では、予め設定された応答時間が経過したか否かを判定する。この応答時間は、ソレノイド12aに制御信号を出力してから実際にミキサドラム2が回転を開始するまでの時間以上の長さに設定される。ステップ202にて応答時間が経過したと判定された場合には、ステップ203に移行する。
ステップ203では、回転センサ6aからの回転方向信号に基づいて、ミキサドラム2の回転方向を検出する。
ステップ204では、ステップ203にて検出したミキサドラム2の回転方向が正転方向か否かを判定する。ステップ204にて、ミキサドラム2の回転方向が正転方向であると判定された場合には、ステップ205に移行する。一方、ステップ204にて、ミキサドラム2の回転方向が正転方向でない、即ち逆転方向であると判定された場合には、ステップ206に移行する。
なお、ステップ201にてソレノイド12bに制御信号を出力し、ステップ204にてミキサドラム2の回転方向が逆転方向であるか否かを判定するようにしてもよい。
ステップ205では、ソレノイド12aを作動させたときのミキサドラム2の回転方向が正転方向であったことから、ソレノイド12aが正転側に対応し、ソレノイド12bが逆転側に対応するとして、ECU10における各々の出力チャンネルを初期設定する。
一方、ステップ206では、ソレノイド12aを作動させたときのミキサドラム2の回転方向が逆転方向であったことから、ソレノイド12aが逆転側に対応し、ソレノイド12bが正転側に対応するとして、ECU10における各々の出力チャンネルを初期設定する。
このように、初期設定時には、ソレノイド12aとソレノイド12bとのいずれか一方に制御信号を出力してミキサドラム2を回転駆動したときに回転センサ6aから入力された回転方向信号に基づいて、ソレノイド12aとソレノイド12bとが、正転方向と逆転方向とのいずれに対応するかを設定する。
ステップ207では、ステップ205又はステップ206にて設定した出力チャンネルを記憶する。ステップ207にて、ECU10における出力チャンネルの設定を記憶すると、図3に示すフローに戻り、起動時の処理を終了してECU10の起動を完了する。
以上より、初期設定時には、一対のソレノイド12a,12bのうち、どちらが正転方向に対応し、どちらが逆転方向に対応するかを、回転センサ6aからの回転方向信号に基づいてECU10が自動的に出力チャンネルを設定する。よって、作業者は、ECU10と一対のソレノイド12a,12bとの接続作業の際に、どちらが正転方向に対応しどちらが逆転方向に対応するかを考慮する必要がない。したがって、ミキサドラム駆動装置100の製造時におけるECU10と一対のソレノイド12a,12bとの接続作業を容易にすることができる。
また、コネクタ13とコネクタ14とに、同一形状のコネクタを用いることができるため、異なる形状のコネクタを用いる場合と比較して、コストの削減が可能である。
次に、図5を参照して、ミキサドラム駆動装置100におけるミキサドラム2の回転駆動について説明する。ここでは、図3及び図4の処理にてソレノイド12aが正転側に設定され、ソレノイド12bが逆転側に設定された場合について説明する。
ステップ301では、回転スイッチ21の中立位置からの操作方向及び操作量を取得する。具体的には、回転スイッチ21の操作方向及び操作量に対応して変化するポテンショメータ22の電圧信号を検出する。
ステップ302では、回転スイッチ21の中立位置からの操作量が大きくなるほどミキサドラム2の回転速度が比例的に速くなるように、ミキサドラム2の回転方向と回転速度とを指令する回転指令を生成する。
ステップ303では、ステップ302にて生成された回転指令に基づき、ミキサドラム2を回転させる方向が正転方向であるか否かを判定する。ステップ303にて、ミキサドラム2を回転させる方向が正転方向であると判定された場合には、ステップ304に移行する。一方、ステップ303にて、ミキサドラム2を回転させる方向が正転方向でない、即ち逆転方向であると判定された場合には、ステップ306に移行する。
ステップ304では、正転側に設定されたソレノイド12aへの制御信号を、ステップ302にて生成された回転指令に基づいて生成する。具体的には、油圧ポンプ5の斜板の傾転角が、ミキサドラム2の回転速度に対応した角度となるように、ソレノイド12aへ流す電流値を演算する。
ステップ305では、逆転側に設定されたソレノイド12bへの制御信号を、ステップ302にて生成された回転指令に基づいて生成する。具体的には、ソレノイド12bへ流す電流値を0とする。これにより、ソレノイド12bは作動しないこととなる。
一方、ステップ306では、正転側に設定されたソレノイド12aへの制御信号を、ステップ302にて生成された回転指令に基づいて生成する。具体的には、ソレノイド12aへ流す電流値を0とする。これにより、ソレノイド12aは作動しないこととなる。
ステップ307では、逆転側に設定されたソレノイド12bへの制御信号を、ステップ302にて生成された回転指令に基づいて生成する。具体的には、油圧ポンプ5の斜板の傾転角が、ミキサドラム2の回転速度に対応した角度となるように、ソレノイド12bへ流す電流値を演算する。
ステップ308では、ステップ304とステップ305、又はステップ306とステップ307にて生成された制御信号を、ソレノイド12a,12bに出力する。これにより、ミキサドラム2は回転スイッチ21の中立位置からの操作量に基づいた回転方向及び回転速度で回転駆動されることとなる。
以上のように、ECU10は、ミキサドラム2を正転方向に回転駆動する場合には、ソレノイド12aとソレノイド12bのうち正転方向に対応する方に制御信号を出力し、ミキサドラム2を逆転方向に回転駆動する場合には、ソレノイド12aとソレノイド12bのうち逆転方向に対応する方に制御信号を出力する。
なお、図3及び図4の処理にてソレノイド12aが逆転側に設定され、ソレノイド12bが正転側に設定された場合にも同様に、ステップ301からステップ308の処理によって、ミキサドラム2を回転スイッチ21の中立位置からの操作量に基づいた回転方向及び回転速度で回転駆動することができる。
以上の実施の形態によれば、以下に示す効果を奏する。
初期設定時には、一対のソレノイド12a,12bのうち、どちらが正転方向に対応し、どちらが逆転方向に対応するかを、回転センサ6aからの回転方向信号に基づいてECU10が自動的に出力チャンネルを設定する。よって、作業者は、ECU10と一対のソレノイド12a,12bとの接続作業の際に、どちらが正転方向に対応しどちらが逆転方向に対応するかを考慮する必要がない。したがって、ミキサドラム駆動装置100の製造時におけるECU10と一対のソレノイド12a,12bとの接続作業を容易にすることができる。
また、コネクタ13とコネクタ14とに、同一形状のコネクタを用いることができるため、異なる形状のコネクタを用いる場合と比較して、コストの削減が可能である。
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
100 ミキサドラム駆動装置
2 ミキサドラム
5 油圧ポンプ(流体圧ポンプ)
6 油圧モータ(流体圧モータ)
6a 回転センサ(回転方向検出器)
10 ECU (制御部)
11 イグニッションスイッチ
12 レギュレータ
12a ソレノイド(第一のソレノイド)
12b ソレノイド(第二のソレノイド)
13 コネクタ(第一のコネクタ)
14 コネクタ(第二のコネクタ)
20 操作ユニット
23 プッシュスイッチ(トリガスイッチ)
2 ミキサドラム
5 油圧ポンプ(流体圧ポンプ)
6 油圧モータ(流体圧モータ)
6a 回転センサ(回転方向検出器)
10 ECU (制御部)
11 イグニッションスイッチ
12 レギュレータ
12a ソレノイド(第一のソレノイド)
12b ソレノイド(第二のソレノイド)
13 コネクタ(第一のコネクタ)
14 コネクタ(第二のコネクタ)
20 操作ユニット
23 プッシュスイッチ(トリガスイッチ)
Claims (3)
- ミキサドラムを回転駆動するミキサドラム駆動装置であって、
作動流体の吐出方向が切り換え可能な流体圧ポンプと、
前記流体圧ポンプから吐出された作動流体によって駆動され、当該作動流体の吐出方向に応じて前記ミキサドラムを正転方向と逆転方向との両方向に回転駆動可能な流体圧モータと、
前記流体圧ポンプからの作動流体の吐出方向を、前記ミキサドラムが正転方向と逆転方向との一方に回転する方向に切り換える第一のソレノイドと、
前記流体圧ポンプからの作動流体の吐出方向を、前記ミキサドラムが正転方向と逆転方向との他方に回転する方向に切り換える第二のソレノイドと、
前記ミキサドラムの回転方向を検出して回転方向信号を出力する回転方向検出器と、
前記回転方向検出器からの回転方向信号が入力され、前記第一のソレノイドと前記第二のソレノイドとに制御信号を出力して前記流体圧ポンプからの作動流体の吐出方向を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、初期設定時には、前記第一のソレノイドと前記第二のソレノイドとのいずれか一方に制御信号を出力して前記ミキサドラムを回転駆動したときに前記回転方向検出器から入力された回転方向信号に基づいて、前記第一のソレノイドと前記第二のソレノイドとが、正転方向と逆転方向とのいずれに対応するかを設定すること特徴とするミキサドラム駆動装置。 - 前記制御部は、前記ミキサドラムを正転方向に回転駆動する場合には、前記第一のソレノイドと前記第二のソレノイドのうち正転方向に対応する方に制御信号を出力し、前記ミキサドラムを逆転方向に回転駆動する場合には、前記第一のソレノイドと前記第二のソレノイドのうち逆転方向に対応する方に制御信号を出力することを特徴とする請求項1に記載のミキサドラム駆動装置。
- 前記制御部と前記第一のソレノイドとを接続する第一のコネクタと、
前記制御部と前記第二のソレノイドとを接続する第二のコネクタと、を更に備え、
前記第一のコネクタと前記第二のコネクタとは、同一形状に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のミキサドラム駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012137927A JP2014000893A (ja) | 2012-06-19 | 2012-06-19 | ミキサドラム駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012137927A JP2014000893A (ja) | 2012-06-19 | 2012-06-19 | ミキサドラム駆動装置 |
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JP (1) | JP2014000893A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101525418B1 (ko) * | 2014-01-21 | 2015-06-09 | 박원일 | 레미콘 차량의 보조 작동기구 |
CN105500528A (zh) * | 2014-09-23 | 2016-04-20 | 中联重科股份有限公司 | 一种搅拌车操作机构及搅拌车 |
CN108657059A (zh) * | 2016-05-15 | 2018-10-16 | 哈尔滨理工大学 | 水泥罐整周单向转动与非整周双向转动分配运行方法 |
-
2012
- 2012-06-19 JP JP2012137927A patent/JP2014000893A/ja active Pending
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KR101525418B1 (ko) * | 2014-01-21 | 2015-06-09 | 박원일 | 레미콘 차량의 보조 작동기구 |
CN105500528A (zh) * | 2014-09-23 | 2016-04-20 | 中联重科股份有限公司 | 一种搅拌车操作机构及搅拌车 |
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