JP2021193764A - 現金自動取引装置および現金自動取引装置の制御方法 - Google Patents

現金自動取引装置および現金自動取引装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、ハンドセットとコールセンタ間における通信接続異常が復旧したかどうかを確認することができる現金自動取引装置を提供する。【解決手段】ハンドセットとコールセンタとの通信接続を行うハンドセット制御部を備えた現金自動取引装置(ATM)において、通信接続異常が発生した場合に、ハンドセット制御部は、通信接続異常の復旧処理を実行した後に、ハンドセットの間の試験的な通信接続を行う。この試験的な通信接続によりコールセンタがATMに応答信号を返し、この応答信号に基づいて、ATMは通信接続異常が復旧したかどうかを判断する。これにより、監視センタにおける復旧処理の繰返しを防止することができ、監視センタの業務を効率化することができる。【選択図】図3

Description

本発明は、現金自動取引装置および現金自動取引装置の制御方法に関するものである。
現金自動預払機(ATM)による現金自動取引では、利用者がATMを利用して取引を実行する際に、取引に関する疑問や不具合が生じる場合がある。そのような疑問や不具合を解消するため、ATMには、コールセンタのオペレータと音声による通信を可能にするための「ハンドセット」が備え付けられている。すなわち、利用者がハンドセットを取上げると、ATMがハンドセットとコールセンタとの間を自動的に接続し、利用者とオペレータとはハンドセットとコールセンタのオペレータ端末とを利用(使用)して音声通話を行うことができるようにしている。しかし、このハンドセットとコールセンタとの間の通信において何らかの通信接続異常が発生した場合、利用者とオペレータの間での通信(通話)を行うことができなくなる。
ATMのハンドセットとオペレータ端末との間の通信接続異常が発生した場合、通信接続状態を正常に戻すための対応が必要となる。例えば、ハンドセットとATMとの間を接続するケーブルの接続異常(断線や、接触不良など)があると通信接続異常が発生する。このようなハンドセットとATM間のケーブルの接続異常を検出する技術として、特開2011−2993号公報(特許文献1)に記載された技術が知られている。この技術は、ATMに備え付けのハンドセットとATMとの間のケーブルの断線等による通信接続異常を検出するものである。すなわち、この特許文献1の技術では、ATMのマイコンが、検知信号を検知部に送信し、検知部はこの検知信号を音声制御部とハンドセットに送信し、音声制御部とハンドセットからのそれぞれの返信に基づいて、音声制御部とハンドセット間のケーブルの断線を検出している。
特開2011−2993号公報
上述した特許文献1の技術は、ハンドセットとATM間のケーブル接続異常を検出することができるので、ケーブル接続異常を検出した場合にはケーブルを交換するなどにより通信接続異常を解消することができる。
ところで、ATMのハンドセットとコールセンタとの間の通信接続異常は、上述したようなハンドセットとATM間のケーブル接続異常が原因であることは滅多にない。ほとんどの場合は、ケーブル接続異常以外の原因により通信接続異常が発生する。例えば、ATMとコールセンタ間の接続は通信回線を経由しているので、通信回線の何らかの障害による通信接続異常の場合がある。また、通信機器等の故障である場合もある。その他にも種々の原因により通信接続異常が発生する。そして、一般に、通信回線や通信機器の異常は、ATMやオペレータ端末からその状況把握が困難である。
このような通信接続異常が発生した場合、複数の要因が想定されるため、その要因の切分けおよび復旧方法は多岐にわたり、一度の処置で復旧させることが出来ないこともある。その場合、通信接続異常の状態が何度も繰返し発生する(継続する)ことになる。
通信回線の障害が原因の場合、通信回線の一時的な問題であることも多く、そのような場合の復旧方法としては、例えば、接続リトライを行って通信状態を正常に復旧させる方法がある。また、通信回線以外の要因として、ATMやコールセンタのオペレータ端末の回線インターフェースが要因である場合もある。これらに対する処置としてリセットを実行し、接続リトライを行う場合もある。
しかし、リトライやリセット実行などの復旧処理を行ったとしても、最終的に、通信接続が正常に復旧したかどうかについては、再度通信接続を試みた結果でしか判断することができない。ATMの利用者がハンドセットによりオペレータ端末へ接続した場合において、通信接続が正常に行えるようになったか(復旧したか)どうかの確認は、利用者が再度ハンドセットを取上げ再度コールセンタへの接続を行うという操作により判断することができる。
ところが、通信接続異常が正常に復旧するまでは、オペレータはコールセンタからATMの利用者に対して、再接続を試みる操作を行う事を伝えるための会話ができない。そのため、利用者がATMから離れてしまうことは容易に考えられる。また、次の利用者がオペレータ端末に接続した際に、通信接続異常が正常に復旧していない場合は、同じような通信接続異常が発生し、繰返し障害となる場合がある。監視センタでは、このような繰返し障害が発生すると、その都度、障害の処置を行う必要があり、その対応に時間を要してしまうという運用上の課題がある。
そこで、本発明の目的は、ATMのハンドセットとオペレータ端末との間で通信接続異常が発生した場合に、通信接続異常が復旧したかどうかを確認することができる現金自動取引装置および現金自動取引装置の制御方法を提供することである。
本発明は、その一例を挙げると、ハンドセットと、前記ハンドセットとコールセンタとの間で通信を行うためのハンドセット用通信部と、前記ハンドセットの利用要求の検知により前記ハンドセット用通信部を経由して前記コールセンタと前記ハンドセットとの間の通信接続を行うハンドセット制御部と、取引の操作を行うための顧客操作部と、前記顧客操作部で操作された内容に対応して取引を実行するための主制御部と、を有する現金自動取引装置であって、前記主制御部は、前記ハンドセットと前記コールセンタとの間における通信接続異常が検知されると復旧処理を行うよう前記ハンドセット制御部に指示し、前記ハンドセット制御部は、前記通信接続異常の復旧処理の後に、前記ハンドセットと前記コールセンタとを接続する試験的な接続を行い、前記主制御部は、前記試験的な接続の結果に基づき前記通信接続異常が復旧したかどうかを確認するようにした現金自動取引装置である。
また、本発明の他の一例を挙げると、ハンドセットと、前記ハンドセットの利用要求に基づきコールセンタと前記ハンドセットとの間の接続を行うハンドセット制御部と、取引の操作を行うための顧客操作部と、該顧客操作部で操作された内容に対応して取引を実行するための主制御部と、を有する現金自動取引装置の制御方法であって、前記ハンドセットと前記コールセンタとの間における通信接続異常が検知された場合、前記通信接続異常の復旧処理を実行した後に、前記ハンドセットと前記コールセンタとの間で試験的な通信接続を行い、前記試験的な通信接続による前記コールセンタからの応答信号に基づいて前記通信接続異常が復旧したかどうかを確認するようにした現金自動取引装置の制御方法である。
本発明によれば、ハンドセットとコールセンタとの間の通信接続異常が発生した場合、通信を正常に戻すための復旧処理を実行した後に、通信接続異常が復旧したかどうかを確認することができるので、復旧処理の繰返しを防止することができ、監視センタの業務を効率化することができる。
本発明の実施例1における現金自動取引装置の基本構成を示す図である。 実施例1における現金自動取引装置の構成を説明するための図である。 実施例1における現金自動取引装置と外部機器との接続を説明するための図である。 実施例2における現金自動取引装置と外部機器との接続を説明するための図である。
以下、本発明を具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。以下の説明に使用する図面において、同一の機器には同一符号(番号)を付しており、すでに説明した機器についての説明を後の図面の説明では省略する場合がある。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
≪実施例1≫
まず、本発明の実施例1について、図1〜図3を用いて説明する。図1は、現金自動取引装置(以下、ATMと称する。)の基本構成を示す図である。図2は、現金自動取引システムにおけるATMの内部構成を説明するための図である。図3は、現金自動取引システムにおける通信接続を説明するための図である。
まず、図1により現金自動取引装置の基本的な構成を説明する。この図1に示すATM100は、コンビニエンスストア等に設置されるATMであり、(A)はATMの正面図を、(B)はATMを側面から見たときの断面図を示している。
図1(A),(B)に示すように、ATM100は、主制御部10、カード明細票処理部11、紙幣処理部12、顧客操作部13、ピンパッド14、ハンドセット15、I/O制御部16を備えている。
カード/明細票を処理するカード明細票処理部11は、カード明細票口111から利用者により挿入された取引用のカード(銀行カード)を搬送してカードの読取りを行うとともに、取引の明細票を印字しカード明細票口111から発行するものである。
紙幣処理部12は、預け入れの場合には、紙幣口121から利用者の投入した紙幣を処理し収納する。また、払い出しの場合には、利用者の指定した金額の紙幣を紙幣口121に放出するために設けられている。
顧客操作部13は、ATM100による取引を行うための操作画面表示を行い、利用者が操作するためのタッチパネルによる取引選択ボタンなどの入力機能を備える。
ピンパッド14は、ATM100の利用者が、カードの暗証番号の入力や取引金額の入力を行うために設けられている。
ハンドセット15は、ATM100の利用者が操作方法などをコールセンタのオペレータに問合わせる際、ハンドセット15を持上げる、あるいは顧客操作部13の画面の接続ボタンを押すことにより、ハンドセット制御部18(図1では図示せず)がコールセンタ40とハンドセット15との通信接続を行うようになっている。これにより、利用者は、コールセンタ40のオペレータと音声会話を行うことができる。また、ハンドセット15は、視覚障害者が音声案内を聞きながら取引操作を行う際にも利用する。
主制御部10は、ATM100全体を制御するもので、紙幣処理部12、カード明細票処理部11、顧客操作部13、ピンパッド14、ハンドセット15など、ATM100に実装される全てのユニットを予め内蔵されたソフトウェア(プログラム)に基づき制御する。また、主制御部10は、上位システムとの間で取引のための種々のデータ通信を行う。
I/O制御部16は、紙幣口121やカード明細票口111のフリッカランプなどのデバイス制御を行う。
なお、図1では示していないが、ATM100には、これ以外に、電源、顧客検知センサ、カメラ、フリッカランプなどの様々なデバイス、およびハンドセット制御部18なども実装されている。
次に、図2により、ATM100の内部構成を説明する。図2は、現金自動取引システムを示し、特にATM100の構成を具体的に示した図である。
図2において、ATM100の主制御部10は、紙幣処理部12、カード明細票処理部11、顧客操作部13、ピンパッド14、I/O制御部16の他に、ハンドセット制御部18に接続される。また、主制御部10は、第3通信機器23を介して回線網300と接続され、上位システム70と接続される。ATM100(主制御部10)は、利用者の取引要求に応じて、上位システム70とのデータ交信を行い、現金取引(現金の預け入れや払い出しなど)を実行する。
ハンドセット制御部18は、ハンドセット15、フックスイッチ150と接続されており、ATM100の利用者がハンドセット15を持上げたことによりフックスイッチ150がオフフックとなることを検知する。つまり、利用者がハンドセットの利用(使用)を要求する信号「使用要求信号」を検知する。ハンドセット制御部18は、この使用要求信号であるオフフックの検知により、自動的に第1通信機器21、回線網300を経由してコールセンタ40とハンドセット15との間の通信接続を行う。これにより、利用者は、オペレータとの間で音声による会話を行うことができる。利用要求信号としては、オフフックを使用すること以外に、利用要求(使用要求)を行うための何らかの手段(例えば、顧客操作部の画面に表示した利用要求用のボタンを押下すること)などでも実現できる。なお、17は電源であり、ATM100全体で使用する電力を供給する。
また、ATM100は、周辺機器200を備えている。この実施例では、周辺機器200は、警備機器24、第1通信機器21、第2通信機器22、第3通信機器23で構成される。警備機器24には警備用センサ241が接続されている。警備用センサ241がATM100の防犯上の異常(例えば、扉を破壊したりこじ開けるなど)を検知すると、第2通信機器22、回線網300を経由して警備センタ60に自動的に通信接続し、ATM100の防犯上の異常を伝える。
また、警備機器24とハンドセット制御部18とは通信可能に接続(通信接続)されており、警備機器24が第2通信機器22を経由して警備センタ60に通信接続できない場合、警備機器24はハンドセット制御部18に通信異常を伝え、ハンドセット制御部18が警備センタ60に自動的に通信接続する。つまり、通信のバックアップ機能を実現している。
主制御部10は、第3通信機器23、回線網300を経由して上位システム70に対して情報の通信が可能に接続される。また、主制御部10は、第3通信機器23、回線網300を経由して監視センタ50にも通信可能に接続している。なお、この実施例では第3通信機器23は1台であるが、複数の通信機器を設置し、複数の通信機器を切替えながら接続することで上位システム70との間の冗長性を持たせた通信を行うように構成する場合もある。
次に、本発明の実施例の具体的な構成および動作について、図3を用いて説明する。
ATM100の利用者は、既に説明したように、操作方法などをコールセンタ40のオペレータに問合わせたい場合、ハンドセット15を利用(使用)して、コールセンタ40を呼出し、オペレータに問合わせることができる。すなわち、利用者がハンドセット15取上げると、フックスイッチ150がオフフックし、ハンドセット制御部18がこの利用要求信号(オフフック)を検知して、ハンドセット15とコールセンタ40との接続を実行する。ハンドセット15には、会話を行うために、スピーカ151とマイク153が内蔵されている。また、利用者自身がスピーカ音量を調整するために、音量調節ボタン154を備えている。また、ハンドセット15には、ボタン入力部152が設けられており、視覚障害者などが、このボタン入力部152を使って、取引の操作を行うことができるようにしている。利用者がハンドセット15を持上げると、フックスイッチ150がオフ状態となりオフフックの状態信号を出力する。このオフフックにより、ハンドセット制御部18は、ハンドセットの利用要求が有ったものと判断し、あらかじめ設定されているコールセンタ40の接続情報(電話番号)に基づき、自動的にコールセンタ40と通信接続する。なお、この実施例では、オフフックにより通信接続を行うようにしているが、これに限らない。例えば、利用者が顧客操作部13に表示されたコールセンタ接続ボタンを押すことにより、主制御部10からハンドセット制御部18に対して、利用要求(接続指示)を出し、同様にハンドセット制御部18がコールセンタ40との接続を実行するようにしても良い。
また、警備機器24は、第2通信機器22、回線網300を介して警備センタ60と通信可能に接続されている。この警備機器24と警備センタとの間の第2通信機器を介した通信に障害が発生した場合におけるバックアップとして、この実施例では、警備機器24とハンドセット制御部18内に設けた回線切替器182とを通信線420で接続している。すなわち、第2通信機器22を利用した通信ができない場合に、警備機器24は、回線切替器182を切替え、通信線420、回線切替器182、第1通信機器21経由で、警備機器24と警備センタ60との通信を行う。
ここで、ハンドセット15は、利用者がコールセンタ40に居る(在席している)オペレータと音声会話を行う場合に利用するが、これ以外にも、視覚障害者の取引のためにも利用される。すなわち、ATM100(具体的には、主制御部10)が、利用者は視覚障害者であると認識した場合、取引のための音声案内(音声ガイダンス)をハンドセット15のスピーカ151から流し、利用者によるハンドセット15のボタン入力部152からの入力に応じて、取引を進める。そのため、ハンドセット制御部18は、音声切替器181を有しており、ハンドセット15をコールセンタ40へ接続して使用する場合と、視覚障害者のための音声ガイダンスを流して使用する場合とで、切替えを可能にしている。
なお、ATM100において利用者が視覚障害者であることを認識する方法としては、例えば、視覚障害者専用のボタンを用意しておき、利用者がそのボタンを押すことにより判断する方法がある。あるいは、使用するキャッシュカードに予め視覚障害者であることを識別する(判断する)ための情報を記録しておき、そのカードをATMに挿入することによりATMが視覚障害者であると判断するようにしても良い。
さて、ここで、第1通信機器21の故障、回線網300の問題など、何等かのトラブルによりハンドセット15とコールセンタ40との間の通信接続ができない「通信接続異常」が発生した場合、主制御部10は、監視センタ50にATM100の通信接続異常を通知する。これにより監視センタ50は、通信接続異常の復旧のため、ATM100(主制御部10)に対して、リセット指示を行う。あるいは、主制御部10は、異常を検知すると、ATM100の主制御部は、ハンドセット制御部18に対し信号線400を介してリセット指示を発行し、ハンドセット制御部18の通信接続異常状態からの復旧を試みる。
通常は、コールセンタ40への接続は、利用者の操作(ハンドセット15を取る、又は顧客操作部13の画面に表示されたボタンを押す)をトリガにして、ハンドセット制御部18がコールセンタ40との間の接続を行うため、ハンドセット制御部18はリセット信号によるリセット処理を実行し、通信接続異常から復帰し通常状態に戻る場合がある。
しかし、ハンドセット制御部18がリセット処理を行っても通信接続異から復旧できなかった場合、前記のコールセンタ40に接続できなかった際の利用者や、新たな利用者がコールセンタ40への接続操作を行うと、再度、通信接続異常が発生することになる。その結果、監視センタ50では、通信接続異常に対して繰返しの処置が必要となる。
そのため、この実施例では、ハンドセット制御部18がリセット信号を受けて復旧を試みた後、ATM100の利用者のハンドセットを持上げるなどの利用要求が無くとも、試験的(疑似的)に通信接続を行い、コールセンタ40へ接続が可能かどうか自動的に確認する手段を設けている。具体的には、利用者がハンドセット15を取る行為(利用要求を発出すること)と同等の状態を作り出すために、ハンドセット制御部18の演算処理部(CPU)180内に「疑似利用要求」を発生する機能(この例では、疑似フックスイッチ183)を設ける。これは、ハンドセット制御部18のファームウェアが、CPU180の特定のポートに対してソフト的な信号を入力することで、ファームウェアはフックスイッチ150がオフになった場合と同じ状態となり、コールセンタ40に対する通信接続を自動的に行うようにしたものである。コールセンタ40は、この接続に対応して応答信号をATM100側に送信する。この応答信号により、ATM100は、通信接続異常が解消(復旧)したことを確認することができる。また、試験的な通信接続を行った後、所定時間内にコールセンタ40からの応答がない場合には、まだ通信接続異常が解消(復旧)していないことを確認することができる。
なお、疑似利用要求の発生方法は、疑似フックスイッチ183に限らない。例えば、顧客操作部13の画面に表示されたコールセンタ接続ボタンを押されたときと同じように、主制御部10からハンドセット制御部18に対して、通信接続指示を出しても良い。また、ハンドセット制御部18に対するリセット信号400からハード回路のみによってフックスイッチ150がオフの状態を作り出すことで、実現することも可能である。
また、ハンドセット制御部18による試験的な通信接続(テスト接続)によって、コールセンタ40に居るオペレータが通常のような受付をしないようにするために、ハンドセット制御部18は、本来のコールセンタ40の電話番号以外に、試験的な接続を行うための専用の電話番号も合わせて登録しておく。これにより、このテスト接続専用の電話番号に基づき試験的な接続を行う。コールセンタ40では、テスト接続専用の電話番号で接続された場合、オペレータへの取次ぎは行わず、ATM100に対して機械的に自動応答をする(応答信号をATM側に通信する)。これにより、実際のオペレータとはつながらないようにできる。これらの方法以外にも、コールセンタ40は、ATM100に対してリセット指示を行った後、コールセンタ40が、一定期間はATM100からのコールセンタ40への接続を受付けない、という方法もある。
また、監視センタ50とコールセンタ40を連携し、監視センタ50からATM100にリセット指示を発行してから、ATM100から監視センタ50に、試験接続終了の結果およびリセット指示に対する結果の応答があるまでの間、コールセンタ40では当該ATM100からの接続を許可しないようにしても良い。
このように、ATM100の利用者がコールセンタ40に接続した際に、通信接続異常(通信接続障害)が発生した場合において、復旧処理(リセット処理)後、疑似利用要求信号により、試験的な通信接続(テスト接続)を行う。この試験的な通信接続により、ATM100だけでなく、第1通信機器21や回線網300も含めて通信経路全体としての通信異常が復旧したかどうかを、確認することができる。そして、回線が復旧していない場合は、別の手段でリセット復旧を試みる、通信機器に対してリセットを行う、利用者からコールセンタ40への接続機能を縮退する、などの処置が可能となる。その結果、監視センタ50に繰返しの通信接続障害の通知が来ることを抑制することができ、監視センタ50のオペレーションの効率化が可能となる。
≪実施例2≫
次に、本発明の実施例2について、図4を用いて説明する。
図4において、図3に示す機器と同じものには同一番号を付しており、それら各機器についての説明は省略する。図3と図4とは、ほとんど同様の構成となっているが、違いは図4では、信号線410を設け、ハンドセット制御部18のCPU180から警備機器24への通信を可能にしている点である。
ATM100の周辺機器の1つである警備機器24は、通常時においては、メイン通信路として、第2通信機器22と回線網300を経由して警備センタ60に接続される。一方で、この実施例では、バックアップ通信路として、ハンドセット制御部18と、第1通信機器21、回線網300を経由して警備センタ60に接続される。すなわち、ハンドセット制御部18は、ATM100の利用者がハンドセット15を用いてコールセンタ40に接続する場合と、警備機器24が警備センタ60に接続する場合の両方において、第1通信機器21を経由して通信接続を行うようにしている。そのため、ハンドセット制御部18は、回線切替器182を有している。回線切替器182の制御は、ハンドセット制御部18が主となり制御しても良いし、警備機器24が優先的に使用する方法でも良い。予めハンドセット制御部18と警備機器24の優先順位を定めて制御すればよい。
ATM100の利用者がハンドセット15を用い第1通信機器21を経由してコールセンタ40と通信接続しているとき、警備機器24はバックアップ回線を利用することができない。すなわち、警備機器24は、通信線420、ハンドセット制御部18(回線切替器182)、第1通信機器21を経由して警備センタ60へ通信接続することができない。このとき、警備機器24が接続リトライ処理を行っても、回線使用中である限り、同様に通信接続が出来ない。そこで、ハンドセット制御部18は、警備機器24に対し、信号線410を利用して回線ステータス信号を出力する。回線ステータス信号は、例えば、ハンドセット制御部18の回線を使用中の場合はローレベル(Low Level)、未使用の場合はハイレベル(High Level)、といった信号レベルで実現する。あるいは、通信によってハンドセット制御部18の状態を伝えるように実現しても良い。
また、ハンドセット制御部18の回線切替器182の故障、第1通信機器21の故障、回線網300の問題などが発生している場合においても、警備機器24はバックアップ回線を利用することができない。このとき、警備機器24が接続リトライ処理を行っても、ハンドセット制御部や通信機器の故障、回線網の問題が解消されない限り、同様に通信接続が出来ない。このとき、同様に回線ステータス信号は、例えばハンドセット制御部の故障や回線網の異常が発生している場合はローレベル(Low Level)、正常の場合はハイレベル(High Level)、といった信号レベルと実現しても良いし、同様に通信によってハンドセット制御部18の通信の状態を伝えるように実現しても良い。
これにより、警備機器24は、ハンドセット制御部18の回線使用状況を把握することができるため、バックアップ回線で接続処理する場合や、接続リトライ処理の際に、回線ステータス信号を確認することで、回線が未使用である事や回線が正常である事を確認した後に、接続処理や接続リトライ処理を行えばよい。その結果、警備機器24においてはバックアップ回線で接続する際に無用な通信接続異常を発生させないようにすることができる。また、ハンドセット制御部18は警備機器24からの接続リトライによる、通信接続異常を繰返し検出する事がなくなる。そのため、ATM100から監視センタ50に通信接続異常を繰返し通知することが無くなる。
上述した実施例では警備機器24での実施例で説明したが、周辺機器として、デジタルサイネージ機器などの他の機器においても、同様の事が実現できる。
なお、本発明は、上述した実施例に限らず、本発明の技術思想や趣旨から逸脱しない範囲内において、その構成を変更した変形例を含む。また、上述した実施例は本発明の理解を容易にするために詳細に記載したものであり、本発明は説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
10…主制御部、11…カード明細票処理部、12…紙幣処理部、13…顧客操作部、14…ピンパッド、15…ハンドセット、16…I/O制御部、17…電源、18…ハンドセット制御部、21…第1通信機器、22…第2通信機器、23…第3通信機器、24…警備機器、40…コールセンタ、50…監視センタ、60…警備センタ、70…上位システム、100…現金自動取引装置(ATM)、111…カード明細票口、121…紙幣口、150…フックスイッチ、151…スピーカ、152…ボタン入力部、153…マイク、154…音量調節ボタン、180…演算処理部、200…周辺機器、241…警備用センサ、300…回線網

Claims (10)

  1. ハンドセットと、前記ハンドセットとコールセンタとの間で通信を行うためのハンドセット用通信部と、前記ハンドセットの利用要求の検知により前記ハンドセット用通信部を経由して前記コールセンタと前記ハンドセットとの間の通信接続を行うハンドセット制御部と、取引の操作を行うための顧客操作部と、前記顧客操作部で操作された内容に対応して取引を実行するための主制御部と、を有する現金自動取引装置であって、
    前記主制御部は、前記ハンドセットと前記コールセンタとの間における通信接続異常が検知されると復旧処理を行うよう前記ハンドセット制御部に指示し、
    前記ハンドセット制御部は、前記通信接続異常の復旧処理の後に、前記ハンドセットと前記コールセンタとの間の試験的な通信接続を行い、
    前記主制御部は、前記試験的な通信接続の結果に基づき前記通信接続異常が復旧したかどうかを確認するようにした現金自動取引装置。
  2. 請求項1記載の現金自動取引装置において、
    前記主制御部は、前記試験的な通信接続を実行した場合に、前記コールセンタからの応答信号を受信して前記通信接続異常が復旧したかどうかを確認することを特徴とする現金自動取引装置。
  3. 請求項1記載の現金自動取引装置において、
    前記ハンドセット制御部には、前記利用要求の検知により通信接続する場合に使用する電話番号と、前記試験的な接続を行う場合に使用する電話番号とを異ならせ、
    前記コールセンタは、前記試験的な接続に使用する前記電話番号による前記通信接続の場合にはオペレータへの取次ぎは行わないよう制御することを特徴とする現金自動取引装置。
  4. 請求項1記載の現金自動取引装置において、
    前記ハンドセット制御部における前記通信接続は、前記ハンドセットを取上げた際のオフフック状態を検知して行うようにしたことを特徴とする現金自動取引装置。
  5. 請求項4記載の現金自動取引装置において、
    前記ハンドセット制御部における前記試験的な接続は、前記ハンドセット制御部に設けた疑似フックスイッチにより実行することを特徴とする現金自動取引装置。
  6. 請求項1記載の現金自動取引装置において、
    前記ハンドセット制御部における前記通信接続は、前記顧客操作部にハンドセット利用を指示するためのボタンを表示し、前記ボタンを押下することにより行うようにしたことを特徴とする現金自動取引装置。
  7. 請求項1記載の現金自動取引装置において、
    防犯上の異常を検知する警備用センサが前記異常を検知した場合に警備センタに対し前記異常を連絡する警備機器と、前記警備機器と警備センタとを通信接続する警備機器用通信部とを備えており、
    前記警備機器用通信部による前記通信接続異常が発生した場合に、前記警備機器は、前記ハンドセット制御部と、前記ハンドセット用通信部を利用して前記警備センタとの間の通信を行うようにしたことを特徴とする現金自動取引装置。
  8. 請求項1記載の現金自動取引装置において、
    警備機器と、前記警備機器と警備センタとを通信接続する警備機器用通信部とを備えており、
    前記主制御部は、前記通信接続異常かどうかの回線ステータスを前記警備機器に通知するようにしたことを特徴とする現金自動取引装置。
  9. 請求項1記載の現金自動取引装置において、
    前記主制御部は、利用者が視覚障害者であると認識した場合、前記ハンドセット制御部を制御し前記ハンドセットと前記主制御部との通信接続を実施させ、前記主制御部から操作のための音声ガイドを前記ハンドセットに提供するようにしたことを特徴とする現金自動取引装置。
  10. ハンドセットと、前記ハンドセットの利用要求に基づきコールセンタと前記ハンドセットとの間の接続を行うハンドセット制御部と、取引の操作を行うための顧客操作部と、該顧客操作部で操作された内容に対応して取引を実行するための主制御部と、を有する現金自動取引装置の制御方法であって、
    前記ハンドセットと前記コールセンタとの間における通信接続異常が検知された場合、前記通信接続異常の復旧処理を実行した後に、前記ハンドセットと前記コールセンタとの間で試験的な通信接続を行い、前記試験的な通信接続による前記コールセンタからの応答信号に基づいて前記通信接続異常が復旧したかどうかを確認するようにした現金自動取引装置の制御方法。
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