JP2021191970A - ブラインド組立体締結具システム - Google Patents

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Abstract

【課題】第1のパネルと第2のパネルとを結合する封止ブラインド結合部を形成する締結システムを提供すること。【解決手段】締結システムを介して第1のパネルを第2のパネルに連結するシステムおよび方法が開示される。締結システムは、締結具と、ドッグハウス構造体と、シール組立体とを備える。締結具は、カラー部に連結されたヘッド組立体を含む。ヘッド組立体は、第1のパネル上に位置決めされたドッグハウス構造体と係合するように構成され、カラー部は、第2のパネル内に形成された開口を通るとともに開口を介して、第2のパネルを通るとともに保持する。シール組立体は、シール部とシールキャリアとを含む。シールキャリアは、脆弱な結合部を介して締結具に連結される。【選択図】図1a

Description

[相互参照]
本特許出願は、米国特許法第119条(e)項に基づき、2020年5月11日に出願された米国仮特許出願第63/022,612号「Blind Assembly, Close-Panel, Doghouse Interface Fastener System」、および、2020年7月27日に出願された米国仮特許出願第62/056,854号「Readyset Seal」の優先権を主張するものであり、これらの内容は引用することにより本明細書の一部をなす。
自動車部品には、製造および組立てが容易な締結技法が必要となる。さらに、締結技法は、とりわけ信頼性が高く効率的なものでなくてはならない。ブラインド近接パネル組立て(blind, close-panel assembly)は、互いに締結されるパネル間(自動車用パネルまたは他の部品等)の締結に重点を置く一方でこれらの同じパネルを互いに非常に近接させて位置決めし続けるよう試みる状態である。
このタイプの近接した位置決めを伴う組立てを可能にする典型的な締結の解決手法としては、磁石、粘着テープ、および機械的締結具が挙げられる。例えば、金属製の締結具は、パネル間のブラインド結合部を設けるために使用することができる。従来、簡素な金属製の締結具は、一次パネルに形成された開口(例えば、窓または孔)内に収納できるとともに、二次パネルの下面から延在するブレード構造体と係合するように構成することができる。既存の金属製の締結具には、金属製の締結具の摩耗性によって多くの場合に一次パネル(例えば、車両の板金架構)の塗料または耐食コーティングを介して摩耗し、これによって腐食が進行するという欠点がある。加えて、金属製の締結具は、ブンブンと音を立てる(buzz)、キーキーと音を立てる(squeak)、およびガタガタと音を立てる(rattle)傾向があり、この状態は通常「BSR」と称される。
BSRを軽減するとともに腐食を防止するための試みとして、金属製の締結具の代わりにプラスチック製の締結具を使用することができる。しかし、このようなプラスチック製の締結具は、パネル間の間隔を増大させる可能性があるとともに、適度に大きい挿入力が必要となる場合がある。幾つかの例において、締結具は、摩耗を軽減するとともにBSRを回避するために、金属製の部品とプラスチック製の部品とを組み合わせたものを使用して作製される。しかし、このような締結具は、通常はより大きく、製造がより難しいものとなる可能性がある。さらに、多くのサイズおよび性能レベルの締結具が流通する一方で、多くの締結具のタイプでは、ブラインドパートインアセンブリ(part-in assembly)(PIA)手段のためのブレード構造体を利用することができない。
このため、パネルを互いに非常に近接させて位置決めすることが可能でありながら信頼性が高く固い締結を提供する、組立性が改善した締結具組立体を得ることが非常に望ましいであろう。
本開示は、包括的には、自動車用パネル等のパネル間にブラインド結合部を形成する締結システムに関し、実質的に図面のうちの少なくとも1つによって例示されるとともにこれに関連して説明され、特許請求の範囲においてより完全に明記される。
本明細書に記載の装置、システム、および方法の上記の目的、特徴、および利点並びに他の目的、特徴、および利点は、同様または類似の参照符号が同様または類似の構造を参照する添付の図面に示される特定の例についての以下の説明から明らかとなろう。図面は必ずしも縮尺通りではなく、本明細書に記載の装置、システム、および方法の原理を示すことに力点が置かれている。
本開示の1つの態様による、パネル間にブラインド結合部を形成する例示的な締結システムの側面図である。 本開示の1つの態様による、パネル間にブラインド結合部を形成する例示的な締結システムの側面図である。 本開示の1つの態様による、パネル間にブラインド結合部を形成する例示的な締結システムの側面図である。 本開示の1つの態様による、パネル間にブラインド結合部を形成する例示的な締結システムの側面図である。 本開示の1つの態様による、図1dの貫通ドッグハウスベースの(pass-through doghouse-based)締結システムの斜視組立図である。 図2aの貫通ドッグハウスベースの締結システムの部分的に組み立てられた斜視図である。 図2aの貫通ドッグハウスベースの締結システムの組み立てられた斜視図である。 貫通ドッグハウスベースの締結システムとともに使用される、押しピン(push pin)締結具を示す図である。 貫通ドッグハウスベースの締結システムとともに使用される、ピンおよびグロメット(P&G)締結具を示す図である。 貫通ドッグハウスベースの締結システムとともに使用される、ボックスプロング(box-prong)締結具を示す図である。 貫通ドッグハウスベースの締結システムとともに使用される、特殊締結具を示す図である。 本開示の1つの態様による、リブを有して構成された例示的な貫通ドッグハウスベースの締結システムを示す図である。 本開示の1つの態様による、リブを有して構成された例示的な貫通ドッグハウスベースの締結システムを示す図である。 本開示の1つの態様による、リブとウィングとを有して構成された例示的な貫通ドッグハウスベースの締結システムを示す図である。 本開示の1つの態様による、リブとウィングとを有して構成された例示的な貫通ドッグハウスベースの締結システムを示す図である。 本開示の別の態様に基づいて構成された例示的な貫通ドッグハウスベースの締結システムを示す図である。 本開示の別の態様に基づいて構成された例示的な貫通ドッグハウスベースの締結システムを示す図である。 本開示の別の態様に基づいて構成された例示的な貫通ドッグハウスベースの締結システムを示す図である。 本開示の別の態様に基づいて構成された例示的な貫通ドッグハウスベースの締結システムを示す図である。 図2a〜図2cの締結具を使用して第1のパネルを第2のパネルに連結する例示的な方法を表すフロー図である。 本開示の1つの態様による、シール組立体を有する締結具の斜視図である。 本開示の1つの態様による、シール組立体を有する締結具の底部平面図である。 シール組立体がパネル間に組み付けられた、図8aの締結具の側面図である。 本開示の1つの態様による、組み立て時におけるシール組立体を有する貫通ドッグハウスベースの斜視組立図である。 本開示の1つの態様による、組み立て時におけるシール組立体を有する貫通ドッグハウスベースの斜視組立図である。 本開示の1つの態様による、組み立て時におけるシール組立体を有する貫通ドッグハウスベースの斜視組立図である。 本開示の1つの態様による、組み立て時におけるシール組立体を有する貫通ドッグハウスベースの斜視組立図である。 本開示の1つの態様による、組み立て時におけるシール組立体を有する貫通ドッグハウスベースの斜視組立図である。 本開示の1つの態様による、組み立て時におけるシール組立体を有する貫通ドッグハウスベースの斜視組立図である。 図7a〜図7cのシール組立体を有する締結具を使用して第1のパネルを第2のパネルに連結する例示的な方法を表すフロー図である。 締結具とシール組立体とを有する締結システムを製造する例示的な方法を表すフロー図である。
単数のものとして参照される項目については、別様に明示的に言及されている場合または記載から明確である場合でない限り、その項目が複数である場合も含まれるとともにその逆もまた同じであることを理解すべきである。文法上の接続については、別様に明示的に言及されている場合または文脈から明確である場合でない限り、結合された句、文、および単語等の任意および全ての離接的および接続的な組み合わせを表すことを意図している。本明細書中の値の範囲の列挙は、限定を意図したものではなく、本明細書中で別様に示されない限り、その範囲内に入るおよび/またはその範囲を含む任意および全ての値を個別に参照するものであり、このような範囲内に入る各別個の値は、本明細書中に個別に列挙されているかのように明細書に組み込まれる。以下の説明において、「第1の」、「第2の」、「頂」、「底」、「側」、「前」、「後」等の用語は、便宜上の単語であり、限定的な用語として解釈されないことが理解される。例えば、幾つかの例では第1の側が第2の側に隣接または近接して位置する一方、「第1の側」および「第2の側」という用語は、側が順序付けされた任意の特定の順序を暗に示すものではない。
「約(about)」、「略(approximately)」、「実質的に(substantially)」等の用語は、数値が伴う場合、意図した目的のために十分に機能するものとして当業者であれば理解するであろう偏差を示すものとして解釈される。値の範囲および/または数値は、本明細書においては例としてのみ提供され、本開示の範囲に対する限定を構成するものではない。本明細書において提供される任意および全ての例、または例示的な言葉(「例えば(e.g.,)」「等(such as)」等)の使用は、単に開示の例をより良好に強調することを意図したものであり、本開示の範囲に対する限定を提示するものではない。「例えば("e.g.," and "for example")」という用語は、1または複数の非限定的な例、具体例、または実例の列挙の始まりとなるものである。明細書中の言葉は、開示された例の実施に必要不可欠な任意の非請求の要素を示すものとして解釈されるべきではない。
「および/または」という用語は、「および/または」によって連結されるリストにおける項目のうちの任意の1または複数の項目を意味する。一例として、「xおよび/またはy」は、3つの要素の組{(x),(y),(x,y)}のうちの任意の要素を意味する。言い換えれば、「xおよび/またはy」は、「xおよびyのうちの一方または両方」を意味する。別の例として、「x、yおよび/またはz」は、7つの要素の組{(x),(y),(z),(x,y),(x,z),(y,z),(x,y,z)}のうちの任意の要素を意味する。言い換えれば、「x、yおよび/またはz」は、「x、yおよびzのうちの1または複数」を意味する。
自動車用パネル等の第1のパネルと第2のパネルとの間にブラインド結合部を形成するために締結具を使用することができる。1つの例において、第1のパネルと第2のパネルとの間に封止ブラインド結合部を形成する締結システムは、第2のパネル内に形成された開口を介して第2のパネルを保持する締結具であって、当該締結具は、第1のパネル上に位置決めされたドッグハウス構造体と係合するヘッド組立体を備える、締結具と、シール部とシールキャリアとを有するシール組立体であって、シールキャリアは一時結合部を介して締結具に連結される、シール組立体とを備える。幾つかの例において、一時結合部は、接着剤、脆弱な結合部、および/または機械的連結部である。幾つかの例において、締結具およびシールキャリアは、単一の部品として作製される。締結具およびシールキャリアは、プラスチック射出プロセスにより作製することができる。例えば、一時結合部は、プラスチック射出プロセス時に形成されるフラッシュゲートとすることができる。幾つかの例において、シールキャリアは剛性プラスチック構造体であり、シール部はシールキャリア上にオーバーモールドされる。幾つかの例において、シールキャリアは、一時結合部を壊すことによって初期位置から展開位置へ移行する。シールキャリアは、締結具の特徴部と係合してシールキャリアを展開位置に固定するように構成することができる。シールキャリアは、展開位置にあるときにドッグハウス構造体を包囲するように構成することができる。幾つかの例において、ドッグハウス構造体は、開口を少なくとも部分的に通るように構成される。
別の例において、ドッグハウス構造体とヘッド組立体を有する締結具とシール組立体とを介して第1のパネルと第2のパネルとの間に封止ブラインド結合部を形成する方法は、第1のパネルの面を横断してドッグハウス構造体のチャンバ内にヘッド組立体を摺動させることと、シール部とシールキャリアとを備えたシール組立体を初期位置から展開位置へ摺動させることと、締結具の一部を第2のパネル上に形成された開口に挿通することとを含む。幾つかの例において、初期位置は締結具のカラー部にあるまたは隣接し、展開位置はヘッド組立体にあるまたは隣接する。幾つかの例において、シールキャリアは、一時結合部を介して初期位置において締結具に連結される。幾つかの例において、一時結合部は、プラスチック射出プロセス時に形成されるフラッシュゲートである。
更に別の例において、締結システムを製造する方法は、プラスチック射出プロセスにより締結具を形成することであって、締結具はヘッド組立体、ネック部、およびシールキャリアを有し、シールキャリアはネック部に一時結合部によって連結されることと、シール部をシールキャリア上にオーバーモールドすることとを含む。幾つかの例において、一時結合部は、プラスチック射出プロセス時に形成されるフラッシュゲートである。幾つかの例において、シールキャリアはカラー部を介してネック部に連結される。幾つかの例において、シールキャリアは、一時結合部を介してネック部から分離するとともにヘッド組立体に向けて展開する。
図1a〜図1dは、第1のパネル102と第2のパネル104との間にブラインド結合部を形成する例示的な締結システム100a、100b、100c、100dの側面図を示す。第1のパネル102および第2のパネル104は、例えば、自動車用パネルとすることができる。用途に応じて、第1のパネル102および第2のパネル104は、例えば、金属(または金属合金)、合成若しくは半合成ポリマー(例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)およびポリ塩化ビニル(PVC)等のプラスチック)、複合材料(例えば、繊維ガラス)、またはこれらの組み合わせから作製することができる。1つの例において、第1のパネル102は自動車用の二次パネルであり、第2のパネル104は自動車用の一次パネルである。自動車産業において、第1のパネル102の例としては、限定されるものではないが、ドアトリムパネル、成形品、トリム部片、および他の基板(内部面または外部面で使用される)が挙げられる。
第1のパネル102は、A面102aおよびB面102b(下面として図示されている)を有することができる。クラスA面とも称されるA面102aは、通常は組み立て後に見える面であり、このような理由から、より見た目が良いものであって(例えば、テクスチャ加工されている(textured)、塗装されている、または別様に装飾されている)、通常は付属装置および/または関連する特徴部が設けられていない。逆に、クラスB面とも称されるB面102bは、通常は組み立て後に見えない面であり、通常は様々な付属装置および/または関連する特徴部を含む。
第1のパネル102は、1または複数のタワー部108およびドッグハウス構造体106等、付属装置および/または関連する特徴部を含む、有する、或いは、これらに結合することができる。材料のタイプに応じて、付属装置および/または関連する特徴部は、第1のパネル102の型成形時若しくは合板作業時にB面102b上に形成することができる、または作製後に(例えば、接着剤または機械的締結具を使用して)取り付けることができる。組み立て後、第2のパネル104は、第1のパネル102によって少なくとも部分的に覆われる。第2のパネル104は、例えば、ドア、ピラー(例えば、Aピラー、Bピラー、Cピラー等)、ダッシュボード部品(例えば、クロスメンバー、ブラケット、フレーム等)、座席フレーム、センターコンソール、フェンダー、板金架構等、車両の構造部品とすることができる。
図1aは、第1のパネル102を第2のパネル104に連結するクリップベースの締結システム100aを示す。図示するように、第1のパネル102は、B面102bから突出する1または複数のタワー部108を含むことができる。各タワー部108(ベゼルまたは突起と称する場合もある)は、例えば、ブレード状または平板状のタブとして形成することができる。第1のパネル102と第2のパネル104との間にブラインド結合部を形成するために、締結具112およびタワー部108は、第2のパネル104の面内または上に形成された開口110に挿入される。幾つかの例において、締結具112は、タワー部108または開口110のいずれかに事前に取り付けてパートインアセンブリ(PIA)を規定することができる。第1のパネル102のタワー部108は、締結具112によって形成されたチャネルに挿入され、事実上、締結具112を開口110内の適所に係止し、これにより、第1のパネル102と第2のパネル104とが互いに固定される。クリップベースの締結システム100aでは、リブ設置のばらつきがなくなり、第1のパネル102と第2のパネル104との間の組立後間隔(D1)を比較的近接させることができる。クリップベースの締結システム100aは、タワー部108が第2のパネル104の開口110内をB側へ通ることができるため、第2のパネル104を第1のパネル102の近傍に位置決めするブラインドPIAによる解決手法を提供する。締結具112の長さおよびタワー部108の長さの両方により、B側での突出間隔(P1)が定められる。
図1bは、第1のパネル102を第2のパネル104に連結するドッグハウスベースの締結システム100bを示す。図示するように、第1のパネル102は、B面102bから突出する1または複数のドッグハウス構造体106を含むことができる。ドッグハウス構造体106により、W型締結具、押しピン締結具等の幅広い様々な締結具112とともに第1のパネル102を使用することができる。例えば、ドッグハウス構造体106と係合するように寸法および形状が設定された共通ヘッド組立体とともに様々な異なる締結具112を設計することができ、これにより、締結具112が互いに取り換え可能となる。
締結具112は、ドッグハウス構造体106に連結されるとともに、開口110を少なくとも部分的に通って第2のパネル104と係合する。図示するように、ドッグハウス構造体106により、第1のパネル102と第2のパネル104との間の組立後間隔(D2)が増大する。このため、ドッグハウスベースの締結システム100bは、ドッグハウス構造体106が第1のパネル102と第2のパネル104との間の空間を占めることから、近接パネルブラインドPIA締結を実現するためにバリヤを導入することができる。図示するように、第2のパネル104のB側を通る突出間隔(P2)は、締結具112の長さによって決定付けられる。したがって、突出間隔(P2)を減少させるために、より短い締結具112を採用することができる。
図1cは、第1のパネル102を第2のパネル104に連結する第2のドッグハウスベースの締結システム100cを示す。図1bに関連して説明したように、ドッグハウス構造体106により、組立後間隔(D3)が大きくなり得る。組立後間隔を減少させるために、ドッグハウス構造体106を収容するように、凹パネル114を用いて第2のパネル104を形成することができる。ドッグハウス構造体106とともに凹パネル114を使用することにより、第1のパネル102および第2のパネル104をより大きく近づけて位置決めし、より小さい組立後間隔(D3)を実現することができる。しかし、凹パネル114は、ドッグハウス構造体106を収容するために十分な寸法としなければならない。幾つかの場合において、大きな凹パネル114は、第2のパネル104の全体的な組み立て性能および/または外観に悪影響を及ぼす可能性がある。さらに、凹パネル114は、第2のパネル104のB側を通る突出間隔(P3)を増大させ、これにより、第2のパネル104のB側の使用可能な空間が減少する。
図1dは、第1のパネル102と第2のパネル104との間の組立後間隔(D4)および第2のパネル104のB側を通る突出間隔(P4)を最小化しながら第1のパネル102を第2のパネル104に連結する貫通ドッグハウスベースの締結システム100dを示す。貫通ドッグハウスベースの締結システム100dは、第2のパネル104内の開口110を少なくとも部分的に通るように構成された、より小さいドッグハウス構造体106を使用し、これにより、凹パネル114を必要とせずとも、図1cの組立後間隔(D3)と同等の小さい組立後間隔(D4)が実現される。
図2a〜図2cは、例示的な貫通ドッグハウスベースの締結システム100dを示す。具体的には、図2aは、図1dの例示的な貫通ドッグハウスベースの締結システム100dの斜視組立図を示し、図2b、2cは、それぞれ、その部分的に組み立てられた斜視図および組み立てられた斜視図を示す。
ブラインド結合部について主に説明するが、本締結システムは、記載されるブラインド結合部を必要としない、図示の第1のパネル102および第2のパネル104以外の構造に対する使用に適合させることができることが理解される。したがって、本締結システムは、ブラインド結合部のみに限定されない。さらに、例においては単一のドッグハウス構造体106および単一の開口110のみが図示されているが、第1のパネル102と第2のパネル104との間で使用される締結具の点の数に応じて、所与の第1のパネル102は複数のドッグハウス構造体106を含むことができ、第2のパネル104は複数の開口110を含むことができることを理解すべきである。使用時において、ヘッド組立体210は、第1の矢印202で示すようにドッグハウス構造体106内へ摺動し、PIAを形成する。適所に置かれると、締結具112は、第2の矢印204で示すように第2のパネル104の開口110内に挿入することができる。
締結具112は、概して、ヘッド組立体210と、ネック部212と、カラー部214と、1または複数の保持特徴部216とを備える。ヘッド組立体210は、第1のパネル102のドッグハウス構造体106と係合する。ヘッド組立体210をカラー部214に連結するネック部212は、通常、ヘッド組立体210およびカラー部214よりも狭い。カラー部214は、例えば、開口110を介して第2のパネル104に入って係合する(または別様に保持する)ように構成される。理解できるように、ネック部212の一部は、開口110を通ることもできる。カラー部214は、カラー部214に連結された外方に付勢された脚部であり得る1または複数の保持特徴部216を介して開口110内に固定することができる。幾つかの例において、カラー部214は省略することができ、その場合、保持特徴部216は、ネック部212に直接連結することができる。保持特徴部216は、カラー部214に弾性的に連結された戻りアーム216aを含むことができ、戻りアーム216aは、締結具112の端部が第2のパネル104の開口110内に挿入されるにつれて撓む。キャッチ部216b(例えば、棚部(ledge)、リップ部等)は、戻りアーム216aの先端に連結し、第2のパネル104と(例えば、開口110の外周で)係合することができる。保持特徴部216は、外向きの力に対して比較的剛性を有し、このようなことから、開口110を通ると、カラー部214(またはネック部212)を第2のパネル104内の適所に係止する。加えて、締結具112は、第2のパネル104の1または複数の特徴部と係合するように構成することができる。
締結具112は、用途に応じて様々な寸法で作製することができる。図示された締結具112は、図1b〜図1dに最も良好に図示するように、側方から見た場合に概して「W」に似ていることから、「W型」締結具と記載することができる。W型締結具は、開口110を見つけるための導入特徴部を提供する。締結具112は概してW型締結具として説明および図示されているが、図3a〜図3dに関連して論じるように、締結具112は、貫通ドッグハウスベースの締結システム100dとともに使用するために、他のタイプの締結具を採用することができる。
開口110は、概して矩形とすることができるとともに、締結具112を内部に挿入および保持することができるように、締結具112と相補的な寸法および形状を規定することができる。しかし、他の形状の開口110が考えられる。このため、開口110は、矩形、丸みを有する矩形(例えば、スタジアム)、円形(図6a〜図6d)、楕円形、または任意の他の適した形状とすることができる。
図示するように、第2のパネル104は、ドッグハウス構造体106を規定するように寸法および形状が設定されている。ドッグハウス構造体106は、締結具112のヘッド組立体210のレセプタクルとして作用する。締結具112のヘッド組立体210をチャンバ218に挿入してチャンバ218内に保持するのが望ましい。図示するように、ドッグハウス構造体106は、間にチャンバ218を画定する一組のドッグハウス側壁220から構成される。ドッグハウス側壁220は、ヘッド組立体210との係合を高めるように形状が設定された、干渉特徴部222等の1または複数の特徴部を含むことができる。幾つかの例において、干渉特徴部222は、締結具112がチャンバ218内に固定されると静かなクリックを呈することができる。ドッグハウス構造体106は、1または複数の挿入開口からチャンバ218への明確な経路を提供する。図示された例において、締結具112は、2つの挿入開口のうちの一方からドッグハウス構造体106のチャンバ218内へ摺動することができる。例えば、締結具112は、矢印202で示すように、またはその反対方向に摺動することができる。ドッグハウス構造体106を第1のパネル102の型成形時に型成形することが考えられるが、幾つかの例において、それらは別個に作製し、(例えば、接着剤、機械的締結具等を使用して)互いに接合することができる。
ドッグハウス構造体106は、個別の用途に適するように寸法および形状を変更することが考えられる。例えば、2つの対向するドッグハウス側壁220が図示されているが、幾つかの例において、ドッグハウス構造体106は、一組のドッグハウス側壁220の間の隙間を架橋するように形成されたドッグハウス端壁を更に含むことで、チャンバ218の4つの側部のうちの3つに壁を設けることができる。この例において、締結具112は、単一の挿入開口からドッグハウス構造体106のチャンバ218内に摺動することのみが可能となり、3つの側部で動きが制限される。
図示するように、まず締結具112を第1のパネル102のドッグハウス構造体106内に(第1の矢印202で示すように)挿入してPIAを形成し、その後にPIAの締結具112を第2のパネル104の開口110内に(第2の矢印204で示すように)挿入することによって第1のパネル102と第2のパネル104とを組み立てることが有用な場合がある。幾つかの例において、貫通ドッグハウスベースの締結システム100dを組み立てるために、締結具112が(例えば、壁に対して)停止するまで或いは別様にドッグハウス側壁220間に位置合わせされるまで、締結具112のヘッド組立体210を第1のパネル102の面を側方に横断してチャンバ218内に摺動させる。幾つかの例において、締結具112は、締結具112がチャンバ218内に固定されると静かなクリックを呈することができる干渉特徴部222によって適所に保持される。ここで第1のパネル102と合わせたPIA部品(図2b)となった締結具112は、顧客(例えば、委託者ブランド名製造業者(OEM))に対して出荷され得る。そして、OEMは、図2cに示すように、連結された全ての締結具112を介して第2のパネル(例えば、車両パネル)に対してPIA部品を組み付け得る。
ドッグハウス構造体106は、締結具112のヘッド組立体210を固定した状態で位置を定めて配置することができる、或いは、望ましい場合には、締結具112に幾分の線形自由度(例えば、浮動)を設けてチャンバ218内を動くことができるようにする。ドッグハウスが小さい場合にはチャンバ218内でのヘッド組立体210の位置的な浮動が制限される可能性があるが、位置的な自由度の要件は、開口110を介して達成することができる。このため、貫通ドッグハウスベースの締結システム100dにより、ドッグハウス構造体106を開口110と直接的に相互作用させることができ、W型締結具等の締結具112を基準または位置設定の解決手法の一部とすることができる。
開口110は、所望量の長手方向の移動208aおよび/または横方向の移動208bを提供するように寸法を設定することができる。幾つかの例において、貫通ドッグハウスベースの締結システム100dは、開口110の長手方向(長さ)における2通りの組立許容差または浮動(例えば、熱成長について)に適応するように構成することができる。長手方向における許容差は、例えば、約±1mm〜±5mm、または約±3mmとすることができる。他の例において、横方向(幅)および長手方向における許容差を伴う、4通りバージョンの貫通ドッグハウスベースの締結システム100dが考えられる。長手方向における許容差は、例えば、約±1mm〜±3mm、または約±1mmとすることができる。幾つかの例において、横方向の許容差は長手方向の許容差よりも小さく、非対称な許容差または浮動による解決手法がもたらされる(例えば、長手方向の許容差は±3mmとすることができ、横方向の許容差は±1mmとすることができる)。例えば、図2cに最も良好に示すように、開口110は、その長手軸に沿って延ばすことで、長手方向の移動208aを可能にする移動隙間206を画定することができる。横方向の許容差の量は、使用される締結具112のタイプによって定まる。例えば、開口110の幅は、保持特徴部216が広げられたときの幅よりも広くすることはできず、これは、キャッチ部216bが開口110の一部と係合する必要があるからである。幾つかの例において、開口110は、例えば約±0.25mmの組立隙間で、最小限の長手方向の移動208aおよび/または横方向の移動208bを提供するように寸法を設定することができる。
ヘッド組立体210がドッグハウス構造体106と係合することを条件に、貫通ドッグハウスベースの締結システム100dの原理を、様々なタイプの締結具112とともに用いることができることは、当業者に理解されよう。
締結具112の端部(例えば、ネック部212および/またはカラー部214)は、任意の所望のタイプの締結具112として形成することができる。図3a〜図3dは、それぞれ、押しピン締結具112a、ピンおよびグロメット(P&G)締結具112b、ボックスプロング締結具112c、および特殊締結具112d(例えば、Deltar(商標)から入手可能なCenterLok(商標)締結具)を示す。図3aに示すように、押しピン締結具112a(ツリー、パインツリー、クリスマスツリー等と称される場合もある)は、その長さに沿って複数の返し部(barbs)または歯部を含む。図3bを参照すると、P&G締結具112bは、低い挿入値を有する再利用可能な二部片の締結具である。P&G締結具112bは、単位置締結具または多位置締結具とすることができる。前述の締結具のそれぞれは、ドッグハウス構造体106と係合するとともに、W型締結具の代わりに使用して部品およびパネルを非常に近接した状態で互いに締結するヘッド組立体210を含むことができ、依然としてドッグハウス構造体106を使用する。幾つかの例において、図3cに示すように、貫通ドッグハウスベースの締結システム100dは、第1のパネル102と第2のパネル104との間に位置決めされたシール部302を備えることができる。例えば、シール部302は、埃、塵、および/または水分が開口110を通ることを軽減するのが望ましい場合に使用することができる。シール部302は、リング(例えば、円環)として具体化することができ、フォーム材料、熱可塑性プラスチック、ゴム等によって作製することができる。例えば、図示するように、シール部302は、第1のパネル102と第2のパネル104との間でドッグハウス構造体106を包囲するように構成することができる。幾つかの例において、貫通ドッグハウスベースの締結システム100dは、リブおよびウィング等の追加の特徴部を含むことができる。
図4a、4bは、リブ402を有して構成された例示的な貫通ドッグハウスベースの締結システム100dを示す。組み立てられると、リブ402は、第1のパネル102と第2のパネル104との間における、ドッグハウス構造体106と第1のパネル102との間の界面に位置する。リブ402は、ドッグハウス構造体106(例えば、ドッグハウス側壁220)の強度を高めるとともに支持する支持部として機能し、望ましい場合または必要な場合には、オーバートラベルを防止する。このため、幾つかの例において、締結具112は、ドッグハウス構造体106を支持するとともに過進行を制御する1または複数のリブ402を備える。
図5a、5bは、リブ402とウィング502とを有して構成された例示的な貫通ドッグハウスベースの締結システム100dを示す。可撓性を有するものとすることができるウィング502は、過進行を制御するとともにBSRを軽減する一助となる。組み立てられると、リブ402およびウィング502は第1のパネル102と第2のパネル104との間に位置する。図示するように、ウィング502は、ヘッド組立体210に連結され(例えば、保持特徴部216の近傍)、組み立てられると第2のパネル104を押すように付勢され、第1のパネル102と第2のパネル104との間のばねとして効果的に機能し、第1のパネルと第2のパネルとの間の移動を吸収する。
ドッグハウス構造体106は概して矩形のものとして図示されているが、他の四辺形(例えば、正方形)および丸みのある形状(例えば、円形および楕円形)を含む他の形状が考えられる。例えば、図6a〜図6dは、概して円形のドッグハウス構造体602と締結具112(再びW型締結具として図示されている)とを有する例示的な貫通ドッグハウスベースの締結システムを示す。図2a〜図2cの貫通ドッグハウスベースの締結システムと同様に、ドッグハウス構造体602は、一組のドッグハウス側壁220を備える。しかし、ドッグハウス側壁220は、概して円形の外周を規定するように形状が設定されている。
図7は、ドッグハウス構造体106と締結具112とを有する貫通ドッグハウスベースの締結システムを使用して第1のパネル102を第2のパネル104に連結する例示的な方法700を表すフロー図である。締結具112は、ヘッド組立体210とネック部212とを有する。ステップ702において、ヘッド組立体210は第1のパネル102の面を横断して摺動してドッグハウス構造体106のチャンバ218内に入る。ステップ704において、ネック部212および/またはカラー部214の少なくとも一部は、第2のパネル104上に形成された開口110内を通る。ネック部212および/またはカラー部214は、保持特徴部216を介して第2のパネル104と係合する。幾つかの例において、保持特徴部216は、カラー部214に弾性的に連結された戻りアーム216aを含み、戻りアーム216aは、カラー部214に連結されるとともに、カラー部214が開口110を通過する際に撓む。上述のように、幾つかの例において、保持特徴部216はネック部212に連結され、カラー部214は省略される。ステップ706において、ドッグハウス構造体106の少なくとも一部が開口110を通される。
上記のように、締結具を封止することが有利である場合があり、これにより、塵、埃、および/または液体が第2のパネル104を(例えば、開口110を介して)通ることが防止される。封止が必要であるまたは望ましい場合、シール部を複数の異なる方法のうちの1つの方法で追加することができる。幾つかの例において、シール部は、事前に設置することができる、および/または締結具112と一体に型成形することができ、これにより、オーバーモールドされたシール部を締結具112と一体に型成形するとともにPIAとして顧客に配送することができる。
図8a〜図8cは、シール組立体800を有して構成された例示的な貫通ドッグハウスベースの締結システム100dを示す。具体的には、図8a、8bは、それぞれ、シール組立体800を有する締結具112の斜視図および底部平面図を示し、図8cは、第1のパネル102および第2のパネル104に組み付けられたシール組立体800を有する締結具112の側面図を示す。シール部802の配置をより良好に図示するために、図8cの右側部分は断面図として示される。
シール組立体800は、概してシール部802とシールキャリア804とを備える。シールキャリア804は、一時結合部806によって締結具112に連結される。幾つかの例において、締結具112は、シールキャリア804が一時結合部806によって締結具112に連結された単一の部品として型成形される。他の例において、締結具112およびシールキャリア804は、別個に作製され、一時結合部806によって連結される。シールキャリア804は、一時結合部806を壊すことによって初期位置から展開位置に移行する。
1つの例において、シールキャリア804は、カラー部214において一時結合部806によって締結具112に連結される。別の例において、シールキャリア804は、ネック部212において一時結合部806によって締結具112に連結される。一時結合部806は、例えば、脆弱な結合部(例えば、テザーおよびフラッシュゲート等の薄くて脆弱な特徴部)、機械的連結部(例えば、スナップ、クリップ等)、接着剤のうちの1または複数、または任意の他の適切な連結若しくは連結機構とすることができる。図示するように、シール組立体800は、第1のパネル102と第2のパネル104との間に組み付けられたときに、ドッグハウス構造体106を包囲するように寸法が決定されている。
シール部802は、フォーム材料、熱可塑性プラスチック、ゴム等から作製することができる。熱可塑性プラスチックの例としては、とりわけ、ポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PVC)等が挙げられる。幾つかの例において、シール部802は、シールキャリア804上にオーバーモールドされ、シール組立体800を形成する。このため、幾つかの例において、シールキャリア804は剛性プラスチック構造体であり、シール部802はシールキャリア804上にオーバーモールドされる。シールキャリア804は、締結具112またはドッグハウス構造体106に対して係合および/またはクリップ連結するように構成することができる。図8aを参照すると、締結具112には、一時的な箇所(例えば、カラー部214若しくはヘッド組立体210とは反対側のネック部212の端部またはその近傍)に位置決めされたシール部802およびシールキャリア804を設けることができる。締結具112がドッグハウス構造体106内に挿入されると、シール部802およびシールキャリア804は、一時結合部806を破壊しながら、矢印808で示すように、ヘッド組立体210の方へ(例えば、ドッグハウス構造体106の方へ)締結具112上を摺動するようにできる。シール組立体800が適所に置かれると、締結具112は、第2のパネル104の開口110を通じて挿入することができ、その後に、シール部802およびシールキャリア804は、第1のパネル102と第2のパネル104との間に挟まれ、開口110を封止する。
図9a〜図9fは、本開示の1つの態様による、組立時におけるシール組立体を有する貫通ドッグハウスベースの締結システムの斜視組立図を示す。図9aは、シール組立体800が一時結合部806を介して連結された締結具112を示す。図9b、9cに示すように、締結具112が(例えば、壁に対して)停止するまで或いは別様にドッグハウス側壁220間に位置合わせされるまで、締結具112のヘッド組立体210を第1のパネル102の面を側方に横断してチャンバ218内に摺動させる。第1のパネル102および第2のパネル104は、平板状または湾曲状とすることができる。例えば、第1のパネル102は、第1の表面プロファイルを有するように形成することができ、第2のパネル104は、第1の表面プロファイルと相補的な或いは対応した第2の表面プロファイルを有するように形成することができる。
シール組立体800は、力を用いて締結具112上における一時的な初期位置から分離される。その力により、一時結合部806が壊される、または別様に分離され、シール組立体800が締結具112とは別個となる。力は、工具を用いて手操作で第2のパネル104をシール組立体800に対して押し付けることによって、或いは、他の適当な方法によって加えることができる。
図9dを参照すると、シール組立体800は、締結具112に対して押し付けられ、その最終展開位置(例えば、ドッグハウス構造体106の周り)に置かれる。幾つかの例において、締結具112またはドッグハウス構造体106は、例えば、クリップ、スナップ、圧入等を用いてシール組立体800をその展開位置に固定するように設計することができる。ここで第1のパネル102とシール組立体800と合わせたPIA部品900となった締結具112は、顧客(例えば、OEM)に対して出荷され得る。そして、OEMは、図9e、9fに示すように、連結された全ての締結具112を介して第2のパネル(例えば、車両パネル)に対してPIA部品900を組み付け得る。
理解することができるように、図9a〜図9fに示す組み立てステップは、1または複数の主体によって行うことができる。幾つの例において、図9a〜図9dに最も良好に示すように、シール組立体800は、顧客(例えば、OEM)への出荷前に(例えば、仕入先によって)PIA部品として締結具112およびドッグハウス構造体106に設置することができる。そのような場合、顧客は、図9e、9fに最も良好に示すように、次にPIAを第2のパネル104に設置することができる。幾つかの例において、シール組立体800は、図9cに示される位置に残され、第2のパネル104による最終組み立て時に加えられる力を使用して後に設置され得る(例えば、図9dに示されるステップを効果的に省略する)。しかし、顧客への輸送中にシール組立体800が締結具112から外れる、または締結具112がドッグハウス構造体106から落下するというリスクがある。このため、次の組み立てステップに移行する前に、図9dに示すように、締結具112がドッグハウス構造体106内に置かれた後にシール組立体800を設置すると有利となり得る。これにより、シール組立体800が適切に着座したことを作業者が確認することもできる。さらに、シール組立体800を締結具112およびドッグハウス構造体106によって保護することで、最終組立前に外れる可能性がかなり低くなる。
図10は、ドッグハウス構造体106とヘッド組立体210を有する締結具112とシール組立体800とを介して第1のパネル102と第2のパネル104との間に封止ブラインド結合部を形成する例示的な方法1000を表すフロー図である。ステップ1002において、ヘッド組立体210は、第1のパネル102の面を横断して摺動してドッグハウス構造体106のチャンバ218内に入る。ステップ1004において、シール組立体800は、摺動その他の態様で初期位置から展開位置へ移行する。シール組立体800は、シール部802とシールキャリア804とを備える。幾つかの例において、初期位置は、締結具112のカラー部214にあるまたは隣接しており、展開位置は、ヘッド組立体210にあるまたは隣接している。幾つかの例において、シール部802はシールキャリア804上にオーバーモールドされる。シールキャリア804は、一時結合部806を介して初期位置において締結具112に連結することができる。例えば、一時結合部806は、プラスチック射出プロセス時に形成されるフラッシュゲートである。ステップ1006において、締結具112の一部、例えば、ネック部212、カラー部214、またはその一部は、第2のパネル104上に形成された開口110を通る。
図11は、締結システムを製造する例示的な方法1100を表すフロー図である。ステップ1102において、締結具112は、プラスチック射出プロセスにより形成され、締結具112は、ヘッド組立体210、ネック部212、およびシールキャリア804を画定する。シールキャリア804は、一時結合部806によってネック部212に連結される。例えば、一時結合部806は、プラスチック射出プロセス時に形成されるフラッシュゲートである。幾つかの例において、シールキャリア804は、ネック部212に直接連結される、またはカラー部214を介してネック部212に連結される。シールキャリア804は、一時結合部806を介してネック部212またはカラー部214から分離するとともに、ヘッド組立体210に対して展開する。ステップ1104において、シール部802はシールキャリア804上にオーバーモールドされる。
本方法および/またはシステムを、或る特定の実施態様を参照して記載してきたが、当業者であれば、本方法および/またはシステムの範囲から逸脱することなく、種々の変更を行うことができることおよび均等物に置き換えることができることを理解するであろう。加えて、本開示の範囲から逸脱することなく、本開示の教示に対して特定の状況または材料を適合させるように多くの改変を行うことができる。例えば、開示した例のブロックおよび/または構成要素を、組み合わせ、分割し、再配置し、および/または他の方法で変更することができる。したがって、本方法および/またはシステムは、開示されている特定の実施態様に限定されない。代わりに、本方法および/またはシステムは、字義通りにでも均等論のもとにおいても、添付の特許請求の範囲内に入る全ての実施態様を含む。
100a 締結システム
100b 締結システム
100c 締結システム
100d 締結システム
102 第1のパネル
102a A面
102b B面
104 第2のパネル
106 ドッグハウス構造体
108 タワー部
110 開口
112 締結具
112a ピン締結具
112b グロメット締結具
112c ボックスプロング締結具
112d 特殊締結具
114 凹パネル
202 第1の矢印
204 第2の矢印
206 移動隙間
208a 移動
208b 移動
210 ヘッド組立体
212 ネック部
214 カラー部
216 保持特徴部
216a アーム
216b キャッチ部
218 チャンバ
220 ドッグハウス側壁
222 干渉特徴部
302 シール部
402 リブ
502 ウィング
602 ドッグハウス構造体
700 方法
702 ステップ
704 ステップ
706 ステップ
800 シール組立体
802 シール部
804 シールキャリア
806 一時結合部
808 矢印
900 PIA部品

Claims (20)

  1. 第1のパネルと第2のパネルとの間に封止ブラインド結合部を形成する締結システムにおいて、
    前記第2のパネル内に形成された開口を介して前記第2のパネルを保持する締結具であって、該締結具は、前記第1のパネル上に位置決めされたドッグハウス構造体と係合するヘッド組立体を備える締結具と、
    シール部とシールキャリアとを有するシール組立体であって、前記シールキャリアは一時結合部を介して前記締結具に連結されるシール組立体とを具備する締結システム。
  2. 前記一時結合部は接着剤である請求項1に記載の締結システム。
  3. 前記一時結合部は脆弱な結合部である請求項1に記載の締結システム。
  4. 前記一時結合部は機械的連結部である請求項1に記載の締結システム。
  5. 前記締結具および前記シールキャリアは、単一の部品として作製される請求項1に記載の締結システム。
  6. 前記締結具および前記シールキャリアは、プラスチック射出プロセスにより作製される請求項5に記載の締結システム。
  7. 前記一時結合部は、前記プラスチック射出プロセス時に形成されるフラッシュゲートである請求項6に記載の締結システム。
  8. 前記シールキャリアは剛性プラスチック構造体であり、前記シール部は前記シールキャリア上にオーバーモールドされる請求項1に記載の締結システム。
  9. 前記シールキャリアは、前記一時結合部を壊すことによって初期位置から展開位置へ遷移する請求項1に記載の締結システム。
  10. 前記シールキャリアは、前記締結具の特徴部と係合して前記シールキャリアを前記展開位置に固定する請求項9に記載の締結システム。
  11. 前記シールキャリアは、前記展開位置にあるときに前記ドッグハウス構造体を包囲する請求項9に記載の締結システム。
  12. 前記ドッグハウス構造体は、前記開口を少なくとも部分的に通過するように構成される請求項1に記載の締結システム。
  13. ドッグハウス構造体とヘッド組立体を有する締結具とシール組立体とを介して第1のパネルと第2のパネルとの間に封止ブラインド結合部を形成する方法において、
    前記第1のパネルの面を横断して前記ドッグハウス構造体のチャンバ内に前記ヘッド組立体を摺動させることと、
    シール部とシールキャリアとを備えた前記シール組立体を初期位置から展開位置へ摺動させることと、
    前記締結具の一部を前記第2のパネル上に形成された開口に挿通することとを含む方法。
  14. 前記初期位置は前記締結具のカラー部に或いはカラー部に隣接させて設けられ、前記展開位置は前記ヘッド組立体に或いはヘッド組立体に隣接させて設けられる請求項13に記載の方法。
  15. 前記シールキャリアは、一時結合部を介して前記初期位置において前記締結具に連結される請求項13に記載の方法。
  16. 前記一時結合部は、プラスチック射出プロセス時に形成されるフラッシュゲートである請求項15に記載の方法。
  17. 締結システムを製造する方法であって、
    ヘッド組立体、ネック部およびシールキャリアを有し締結具であって、前記シールキャリアは前記ネック部に一時結合部によって連結される締結具をプラスチック射出プロセスにより形成することと、
    シール部を前記シールキャリア上にオーバーモールドすることとを含む方法。
  18. 前記一時結合部は、前記プラスチック射出プロセス時に形成されるフラッシュゲートである請求項17に記載の方法。
  19. 前記シールキャリアはカラー部を介して前記ネック部に連結される請求項17に記載の方法。
  20. 前記シールキャリアは、前記一時結合部を介して前記ネック部から分離するとともに前記ヘッド組立体に向けて展開する請求項17に記載の方法。
JP2021080344A 2020-05-11 2021-05-11 ブラインド組立体締結具システム Pending JP2021191970A (ja)

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