JP2021190026A - 表示機器、表示制御方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】アレルギー保持者に特定のアレルゲンを含む飲食物が提供されるリスクを低減でき、飲食物の提供者及び飲食物の需要者の双方にとって有益となる、アレルギー保持者に特定のアレルゲンを含む飲食物が提供されるリスクを低減する表示機器、表示を制御する方法及びプログラムを提供する。【解決手段】システムにおいて、表示機器10は、表示部14と、表示部を制御するための少なくとも1つのプロセッサ12と、を備える。少なくとも1つのプロセッサは、飲食物提供サービスの利用者のアレルギー情報に基づいて、表示部の表示を制御する。【選択図】図2
Description
本開示は、表示機器、表示制御方法、及びプログラムに関する。
食物アレルギーを有する者(以下、適宜「アレルギー保持者」とも記す)が摂取する飲食物にアレルゲンが含まれていると、免疫機能が過剰反応することにより、身体に様々な症状が生じ得る。アレルギー保持者にとって、飲食物に特定のアレルゲンが含まれるか否かは、単に味覚に合う/合わないという好みの問題にとどまらず、深刻な健康被害を及ぼしかねない重大問題にもなり得る。このため、飲食物を提供する業者などにとって、アレルギー保持者にアレルゲンを含む飲食物を提供しないようにすることは重要である。
このような状況の用に供し得る提案もある。例えば、特許文献1は、複数の献立内の料理のアレルゲン情報と、複数の顧客のアレルゲン情報とを照合する作業を、コンピュータによって処理する方法を開示している。
アレルギー保持者に特定のアレルゲンを含む飲食物が提供されるリスクを低減できれば、飲食物の提供者及び飲食物の需要者の双方にとって有益となり得る。
本開示の目的は、アレルギー保持者に特定のアレルゲンを含む飲食物が提供されるリスクを低減し得る表示機器、表示制御方法、及びプログラムを提供することにある。
一実施形態に係る表示機器は、
表示部と、
前記表示部を制御するための少なくとも1つのプロセッサと、
を備える。
前記少なくとも1つのプロセッサは、飲食物提供サービスの利用者のアレルギー情報に基づいて、前記表示部の表示を制御する。
表示部と、
前記表示部を制御するための少なくとも1つのプロセッサと、
を備える。
前記少なくとも1つのプロセッサは、飲食物提供サービスの利用者のアレルギー情報に基づいて、前記表示部の表示を制御する。
一実施形態に係る方法は、
表示機器における表示部の表示を制御するステップを含む。
前記ステップにおいて、飲食物提供サービスの利用者のアレルギー情報に基づいて、前記表示部の表示を制御する。
表示機器における表示部の表示を制御するステップを含む。
前記ステップにおいて、飲食物提供サービスの利用者のアレルギー情報に基づいて、前記表示部の表示を制御する。
一実施形態に係るプログラムは、
コンピュータに、
表示機器における表示部の表示を制御するステップを実行させる。
前記ステップにおいて、飲食物提供サービスの利用者のアレルギー情報に基づいて、前記表示部の表示を制御する。
コンピュータに、
表示機器における表示部の表示を制御するステップを実行させる。
前記ステップにおいて、飲食物提供サービスの利用者のアレルギー情報に基づいて、前記表示部の表示を制御する。
一実施形態によれば、アレルギー保持者に特定のアレルゲンを含む飲食物が提供されるリスクを低減し得る表示機器、表示制御方法、及びプログラムを提供することができる。
本開示において、「表示機器」とは、例えば専用端末、タブレット、又はスマートフォンなどのように、後述する表示部を有する任意の機器としてよい。例えば、「表示機器」とは、後述する表示部を有する専用の表示装置としてもよい。また、本開示における「表示機器」は、電力によって駆動される機器又は装置としてよい。また、本開示における「表示機器」は、必要に応じて、他の電子機器から情報を受信可能に構成してよい。さらに、本開示における「表示機器」は、必要に応じて、他の電子機器に情報を送信可能に構成してもよい。ここで、「他の電子機器」とは、例えばサーバ、専用端末、タブレット、又はスマートフォンなどのように、任意の機器としてよい。また、本開示における「他の電子機器」も、電力によって駆動される機器又は装置としてよい。
また、本開示における「表示機器」は、例えば、飲食店などのように飲食物を提供する業務に従事するスタッフの用に供するものとしてよい。以下、飲食物を提供する業務に従事するスタッフを含む業者を、単に「業者」とも記す。飲食物を提供する業務に従事するスタッフとは、ウエイター/ウエイトレスのようなホールスタッフ、又はソムリエ若しくはギャルソンのようなスタッフとしてよい。さらに、飲食物を提供する業務に従事するスタッフとは、例えばシェフ、コック、又はバーテンダーのようなスタッフとしてもよい。また、本開示における「表示機器」は、飲食物を提供する業務に従事するスタッフの用に供するものに限定されない。例えば、本開示における「表示機器」は、飲食物を提供する業務に従事するスタッフによって飲食物の提供を受ける者(例えば業者の利用者)の用に供するものとしてもよい。以下、飲食物を提供する業務に従事するスタッフによって飲食物の提供を受ける者を、単に「利用者」とも記す。また、上述の「他の電子機器」も、飲食店などのように飲食物を提供する業務に従事するスタッフの用に供するものとしてもよい。また、上述の「他の電子機器」も、飲食物を提供する業務に従事するスタッフによって飲食物の提供を受ける者(例えば利用者)の用に供するものとしてもよい。
また、本開示において、「飲食物」とは、食品(食べ物)及び飲料(飲み物)の少なくとも一方を含んでよいものとする。また、本開示において、「飲食物提供サービス」とは、例えば、飲食物を提供する事業者のサービスとしてよい。具体的には、「飲食物提供サービス」とは、例えば、飲食店、レストラン、又はホテルなどの業務を想定してよい。また、「飲食物提供サービス」には、例えば、屋台、フードコート、又はバーのような形態を含めてもよい。さらに、「飲食物提供サービス」は、例えば、飲食物を直接的に提供する事業者の周辺のサービスを含めてもよい。具体的には、「飲食物提供サービス」とは、例えば、飲食物の製造業者のサービス、又は飲食物のデリバリー業者のサービスなどを含めてもよい。また、本開示において、「利用者」とは、上述の飲食物提供サービスの利用者、すなわち上述の飲食物提供サービスにおいて飲食物の提供を受ける者(例えば利用者)としてよい。
本開示に係る「表示機器」は、例えば、アレルギー保持者のアレルギーに対応した飲食物を提供するサービスにおいて使用することができる。ここで、「アレルギー保持者」とは、上述のように、食物アレルギーを有する者としてよい。また、食物アレルギーを有する者とは、人間を想定してよいが、例えばペット又は家畜のような動物をと含めてもよい。また、本開示において、「食物アレルギー」を、適宜、「アレルギー」と記すことがある。
以下、一実施形態に係るシステムについて、図面を参照して説明する。
図1は、一実施形態に係るシステムの構成を示す図である。図1に示すように、一実施形態に係るシステム1は、表示機器10及び他の電子機器100を含んで構成されてよい。図1に示すように、システム1は、表示機器10として、表示機器10A、表示機器10B、及び表示機器10Cを含んでいる。本開示において、表示機器10A、表示機器10B、及び表示機器10Cのような複数の表示機器を特に区別しない場合、単に「表示機器10」と記すことがある。図1に示すシステム1は、3つの表示機器10を含んでいる。しかしながら、一実施形態に係るシステム1は、少なくとも1つの任意の数の表示機器10を含んで構成されてよい。すなわち、一実施形態に係るシステム1は、表示機器10を1つのみ含んでもよいし、表示機器10を3つより多く含んでもよい。また、図1に示すシステム1は、1つの他の電子機器100を含んでいる。一実施形態に係るシステム1は、他の電子機器100を複数含んでもよい。また、一実施形態に係るシステム1は、表示機器10が独立して制御可能である場合、他の電子機器100を含まなくてもよい。図1に示すように、表示機器10と、他の電子機器100とは、ネットワークNを介して有線又は無線で接続されてよい。図1において、各要素が有線又は無線で接続可能である様子を、破線によって示してある。
図1に示すネットワークNは、有線、無線、又は有線と無線との任意の組み合わせにより構成される。ネットワークNは、表示機器10同士、又は、表示機器10と他の電子機器100のような他の機器とを通信可能にするものであれば、インターネット又はイントラネットなど、任意のネットワークとしてよい。
次に、図1に示した表示機器10及び他の電子機器100のそれぞれの構成について、より詳細に説明する。
図2は、一実施形態に係る表示機器10の構成を概略的に示す機能ブロック図である。
一実施形態に係る表示機器10は、利用者の用に供する機器としてもよいし、業者の用に供する機器としてもよい。表示機器10は、利用者の用に供する機器として、例えば、利用者が使用するテーブルに置かれた表示端末であって、飲食物のメニューなどが表示される表示端末としてもよい。また、表示機器10は、利用者の用に供する機器として、例えば、利用者が飲食物の注文(オーダ)を自ら入力することができる端末としてもよい。さらに、表示機器10は、利用者の用に供する機器として、例えば、専用に設計された端末としてもよいし、利用者が所持するスマートフォン又はタブレットのような端末としてもよい。一方、表示機器10は、業者の用に供する機器として、例えば、飲食店のホールスタッフなどが携行する表示端末としてもよい。また、表示機器10は、業者の用に供する機器として、例えば、飲食店のホールスタッフなどが利用者のオーダを入力することができる端末としてもよい。さらに、表示機器10は、利用者の用に供する機器として、例えば、専用に設計された端末としてもよいし、飲食店のホールスタッフなど所持するスマートフォン又はタブレットのような端末としてもよい。さらに、表示機器10は、業者の用に供する機器として、例えば、飲食店のキッチン(厨房)のスタッフなどが視認するための表示端末としてもよい。一実施形態に係る表示機器10は、業者のスタッフが利用者に飲食物を提供する際に視認することができる様々な機器を想定することができる。例えば、一実施形態に係る表示機器10は、デジタルサイネージの技術に基づくものとしてもよい。
図2に示すように、一実施形態に係る表示機器10は、プロセッサ12と、表示部14と、記憶部16と、通信部18と、操作部20と、を備えている。一実施形態に係る表示機器10は、図2に示す機能部の一部を備えなくてもよいし、図2に示す以外の機能部を備えてもよい。
プロセッサ12は、表示機器10を制御及び/又は管理するための種々の機能を実行する。プロセッサ12は、種々の機能を実行するための制御及び処理能力を提供するために、例えばCPU(Central Processing Unit)のような、少なくとも1つのプロセッサを含んでよい。プロセッサ12は、まとめて1つのプロセッサで実現してもよいし、いくつかのプロセッサで実現してもよいし、それぞれ個別のプロセッサで実現してもよい。ここで、「プロセッサ」とは、単一の集積回路として実現されてよい。集積回路は、IC(Integrated Circuit)ともいう。また、「プロセッサ」は、複数の通信可能に接続された集積回路及びディスクリート回路として実現されてよい。「プロセッサ」は、他の種々の既知の技術に基づいて実現されてよい。一実施形態において、プロセッサ12は、例えばCPU及び当該CPUで実行されるプログラムとして構成してよい。プロセッサ12において実行されるプログラム、及び、プロセッサ12において実行された処理の結果などは、記憶部16に記憶してよい。また、プロセッサ12において実行された処理の結果などは、表示部14に表示してもよい。一実施形態に係る表示機器10のプロセッサ12の動作については、さらに後述する。
一実施形態において、プロセッサ12は、例えばタイマ機能のように、時間を計測する機能を備えてよい。プロセッサ12は、所定のトリガに基づいて時間の計測を開始する機能を備えてよい。また、プロセッサ12は、所定の時間を計測する機能を備えてよい。さらに、プロセッサ12は、所定の時間の経過を、例えば他の機能部に通知する機能を備えてよい。
表示部14は、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(Organic Electro-Luminescence panel)、又は無機ELディスプレイ(Inorganic Electro-Luminescence panel)等の任意の表示デバイスとしてよい。表示部14は、文字、図形、又は記号等の各種の情報を表示してよい。表示部14は、例えば、飲食店などの業者が提供する飲食物のメニューを表示してよい。また、表示部14は、例えば、飲食店などの業者が提供する飲食物に関する情報、又は当該飲食物に付随する情報など、種々の情報を表示してもよい。ここで、表示部14に表示される情報は、業者のスタッフに向けられたものとしてもよいし、利用者に向けられたものとしてもよい。また、表示部14は、利用者に操作を促すために、ポインタをはじめとする種々のGUIを構成するオブジェクト、及びアイコン画像などを表示してもよい。表示部14において表示を行うために必要な各種データは、例えばプロセッサ12又は記憶部16などから供給されてよい。また、表示部14は、適宜、バックライトなどを含んで構成してもよい。
また、一実施形態に係る表示機器10は、表示部14に代えて、又は表示部14とともに、表示機器10を操作するユーザに各種の情報を音声で伝えるスピーカなどを備えてもよい。
一実施形態において、表示部14は、例えばプロセッサ12において実行された処理の結果などを表示してよい。また、表示部14は、例えば記憶部16に記憶された文字又は画像などを表示してもよい。また、表示部14は、例えば通信部18を経て受信したデータに基づく文字又は画像などを表示してもよい。また、表示部14は、例えば操作部20から入力された情報を表示してもよい。
記憶部16は、プロセッサ12及び通信部18などから取得した各種情報を記憶する。一実施形態において、記憶部16は、ユーザなどによって入力された情報を記憶してもよい。また、記憶部16は、プロセッサ12によって実行されるプログラム(例えばアプリケーションソフトウェア)等を記憶する。その他、記憶部16は、例えばプロセッサ12による演算結果などの各種データも記憶する。さらに、記憶部16は、プロセッサ12が動作する際のワークメモリ等も含むものとしてもよい。記憶部16は、例えば半導体メモリ又は磁気ディスク等により構成することができるが、これらに限定されず、任意の記憶装置とすることができる。例えば、記憶部16は、一実施形態に係る表示機器10に挿入されたメモリカードのような記憶媒体としてもよい。また、記憶部16は、プロセッサ12として用いられるCPUの内部メモリであってもよい。
通信部18は、無線通信をはじめとする各種の機能を実現することができる。通信部18は、例えばLTE(Long Term Evolution)、4G、又は5G等の種々の通信方式による通信を実現してよい。通信部18は、例えばITU−T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)において通信方式が標準化されたモデムを含んでよい。また、通信部18は、例えばWi−Fi又はBluetooth(登録商標)等の種々の方式による無線通信を実現してもよい。通信部18は、例えばアンテナを介して、例えば外部サーバ又はクラウドサーバのような外部機器の通信部と、ネットワークを介して無線通信してよい。一実施形態において、通信部18は、例えば外部サーバ又はクラウドサーバなどの外部のデータベースから、各種の情報を受信してよい。通信部18が受信する情報は、例えばプロセッサ12及び/又は記憶部16に供給されてよい。また、通信部18から送信される情報は、例えばプロセッサ12及び/又は記憶部16から供給されてよい。通信部18から送信される情報は、例えば他の電子機器100又は他の端末などに送信されてよい。
通信部18が送受信する各種の情報は、例えば記憶部16に記憶してもよい。通信部18は、例えば電波を送受信するアンテナ及び適当なRF部などを含めて構成してよい。通信部18は、無線通信を行うための既知の技術により構成することができる。また、通信部18は、表示機器10が他の機器と有線通信するためのインタフェースとしてもよい。
一実施形態において、図2に示す表示機器10の通信部18は、他の電子機器100の通信部180(図3)と有線又は無線で通信してよい。また、また、通信部18は、例えば他の表示機器10の通信部18と有線又は無線で通信してもよい。このように、一実施形態において、通信部18は、例え他の電子機器100のような他の機器と通信してよい。また、通信部18は、例えば、外部サーバとして機能する情報処理装置のような他の機器の通信部と無線通信してもよい。
操作部20は、例えば業者のスタッフ又は利用者のようなユーザによる操作を入力として検出する。操作部20は、例えばキーボードなどのような入力装置によって構成されてよい。操作部20は、例えばキーボードのようなキー(物理キー)、ボタン(物理ボタン)、スイッチ(メカスイッチ)、及び/又は、マウス若しくはトラックボールのようなポインティングデバイスなど、ユーザが操作を行うために使用する任意の入力デバイスとしてよい。一実施形態において、操作部20は既知の各種入力デバイスとすることができる。操作部20が検出した操作信号(入力信号)は、例えばプロセッサ12及び/又は記憶部16などに供給されてよい。
また、操作部20は、タッチパネル又はタッチセンサのような入力装置としてもよい。この場合、操作部20は、抵抗膜方式、静電容量方式、又は光学式などの種々の方式のタッチパネルなどを採用してよい。
一実施形態において、表示部14は、操作部20とともに、例えばタッチスクリーンディスプレイとして構成されてもよい。この場合、タッチスクリーンディスプレイは、表示部14として、例えば液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイなどの表示デバイスを備えてよい。また、この場合、タッチスクリーンディスプレイは、操作部20として、例えば、ユーザによる接触の有無及び当該接触の位置を検出するタッチセンサ又はタッチパネルを備えてよい。このような構成においては、例えばテンキーなどのキー又はアイコン等をオブジェクトとして表示部14に表示して、当該オブジェクトに対して操作者(ユーザ)が接触する操作を、操作部20により検出することができる。
図1においては、表示機器10は、ネットワークNを介して他の電子機器100に接続されている。しかしながら、表示機器10は、ネットワークNを介さずに他の電子機器100に接続されてもよい。また、表示機器10は、例えば他の表示機器10の少なくともいずれかに、ネットワークNを介するか否かにかかわらず、有線又は無線で接続されてもよい。
一実施形態に係る表示機器10は、システム1に適合させた専用端末としてもよいし、例えば従来のスマートフォン若しくは携帯電話又はタブレット端末などとしてもよい。例えば従来のスマートフォン若しくは携帯電話又はタブレット端末などを表示機器10として使用する場合、例えばシステム1において使用されるアプリケーションを表示機器10にインストールしたものとしてもよい。また、表示機器10は、インターネットブラウザ上で実現されてもよい。この場合、表示機器10は、スマートフォン若しくは携帯電話又はタブレット端末などに限定されず、ノートPC又はデスクトップPCなどとしてもよい。
図3は、一実施形態に係る他の電子機器100の構成を概略的に示す機能ブロック図である。
一実施形態に係る他の電子機器100は、例えば業者の用に供する機器としてよい。他の電子機器100は、例えば業者の用に供する機器として、例えば飲食物を提供する業者によって運営されるサーバとしてよい。また、他の電子機器100は、例えば業者の用に供する機器として、例えば飲食物を提供する業者から委託された業者よって運営されるサーバとしてもよい。以下、飲食物を提供する業者によって運営されるサーバ、及び、飲食物を提供する業者から委託された業者よって運営されるサーバを、「飲食店が使用するサーバ」と総称することがある。また、他の電子機器100は、業者の用に供する機器として、例えば、飲食店のホールスタッフなどが携行する表示端末としてもよい。また、他の電子機器100は、業者の用に供する機器として、例えば、飲食店のホールスタッフなどが利用者のオーダを入力することができる端末としてもよい。さらに、他の電子機器100は、例えば、専用に設計された端末としてもよいし、飲食店のホールスタッフなど所持するスマートフォン又はタブレットのような端末としてもよい。さらに、他の電子機器100は、業者の用に供する機器として、例えば、飲食店のキッチン(厨房)のスタッフなどが視認するための表示端末としてもよい。一実施形態に係る他の電子機器100は、業者のスタッフが利用者に飲食物を提供する際に視認することができる様々な機器を想定することができる。
図3に示すように、一実施形態に係る他の電子機器100は、プロセッサ120と、表示部140と、記憶部160と、通信部180と、操作部200と、読取部220と、を備えている。一実施形態に係る他の電子機器100は、図3に示す機能部の一部を備えなくてもよいし、図3に示す以外の機能部を備えてもよい。
図3に示す機能部のうち、プロセッサ120、表示部140、記憶部160、通信部180、及び操作部200は、それぞれ、図2に示したプロセッサ12、表示部14、記憶部16、通信部18、及び操作部20と、同様の思想に基づいて構成してよい。また、図3に示す機能部のうち、プロセッサ120、表示部140、記憶部160、通信部180、及び操作部200は、それぞれ、必要に応じて、適宜他の思想に基づく構成としてもよい。これらの機能部については、より詳細な説明は省略する。
読取部220は、表示又は印刷された所定の識別情報を読み取るための例えばバーコードリーダ及び/又はカメラなどを含んで構成されてよい。この場合、カメラは、例えばCCDイメージセンサなど、各種の撮像デバイスを含んで構成してよい。一実施形態において、読取部220は、例えば、図1及び図2に示した表示機器10の表示部14に表示された一次元バーコード又はQRコード(登録商標)のような二次元コードを読み取り可能に構成してもよい。また、読取部220は、例えばクーポン又はレシートなどに印刷されたQRコード(登録商標)のような二次元コードを読み取り可能に構成してもよい。
一実施形態において、読取部220が読み取る識別画像は、バーコードのような一次元コード又はQRコード(登録商標)のような二次元コードに限定されず、任意の識別画像としてよい。また、一実施形態において、読取部220が読み取る識別情報は、画像情報にも限定されず、例えば文字又は文字列により構成されるパスコードなどのように、任意の情報としてよい。さらに、読取部220は、バーコードリーダ及び/又はカメラのような機能部に限定されず、例えばRFタグから識別情報を読み取るRFIDリーダなどとしてもよい。読取部220が読み取った情報は、例えばプロセッサ12及び/又は記憶部16などに供給されてよい。
一実施形態に係る他の電子機器100は、例えば、一般的なクライアントサーバモデルにおけるサーバと同様のハードウェア構成としてよい。また、一実施形態に係る他の電子機器100は、例えばクラウドサービスを提供するクラウドサーバとしてもよい。本開示において、「サーバ」とは、サービスを提供するコンピュータとしてよい。すなわち、「サーバ」とは、例えばクライアントサーバモデルにおけるサーバのように、クライアントからの要求に対して情報及び/又は処理結果を提供する機能を果たすコンピュータ及び/又はソフトウェアとしてよい。
次に、一実施形態に係る表示機器10の動作について説明する。
図4は、一実施形態に係る表示機器10の基本的な動作を説明するフローチャートである。図4に示す動作を行う状況として想定されるのは、例えばある飲食店において図1に示すようなシステム1が導入されている状況としてよい。当該飲食店において、例えば複数あるテーブルにそれぞれ1つずつ表示機器10が置かれる状況を想定する。この場合、他の電子機器100は、当該飲食店において複数の表示機器10を制御及び管理する情報処理装置としてよい。
一実施形態に係る表示機器10は、例えば飲食店に来店した利用者がアレルギー保持者である場合に、その旨を表示部14に表示する。また、一実施形態に係る表示機器10は、アレルギー保持者のアレルギーに関する情報に基づく表示を表示部14に出力してもよい。
図4に示す動作が開始すると、表示機器10のプロセッサ12は、利用者のアレルギー情報を取得したか否かを判定する(ステップS1)。ステップS1において、利用者のアレルギー情報は、例えば、他の電子機器100などから取得してよい。ここで、他の電子機器100とは、例えば、飲食店が使用するサーバとしてもよいし、利用者が所持するスマートフォンなどのような電子機器としてもよい。また、ステップS1において、利用者のアレルギー情報は、表示機器10の記憶部16に記憶された情報から取得してもよいし、表示機器10の操作部20を介して入力された情報を取得してもよい。アレルギー情報については、さらに後述する。ステップS1においてアレルギー情報を取得した場合、プロセッサ12は、取得したアレルギー情報に基づいて、表示部14の表示を制御する(ステップS2)。ステップS2における表示部14の具体的な表示の制御については、さらに後述する。
一方、ステップS1においてアレルギー情報を取得していない場合、プロセッサ12は、ステップS2をスキップして図4に示す動作を終了してよい。図4に示す動作を終了したら、プロセッサ12は、図4に示す動作を再び開始してもよい。この場合、プロセッサ12は、定期的又は不定期的に、図4に示す動作を繰り返してもよい。また、プロセッサ12は、ステップS1においてアレルギー情報が取得されるまで、図4に示す動作を繰り返してもよい。
ステップS1において取得したか否か判定される「アレルギー情報」とは、例えば、ある飲食物提供サービスを利用する特定の利用者のアレルギーに関する情報としてよい(以下、「特定の利用者のアレルギー情報」とも記す)。特定の利用者のアレルギー情報とは、例えば、特定のアレルゲン(アレルギーの原因となる抗原)に関する情報としてもよい。具体的には、特定の利用者のアレルギー情報とは、例えば、日本国消費者庁の食品表示基準において表示義務のある特定原材料の7品目(卵、乳、小麦、そば、落花生、えび、かに)の中から選択されたものを示す情報としてよい。例えば、アレルギー情報に「そば」及び「えび」が含まれている場合、当該特定の利用者は「そば」及び「えび」に対する(何らかの)アレルギーを有していることが分かる。また、特定の利用者のアレルギー情報とは、例えば、日本国消費者庁の食品表示基準における特定原材料に準ずる品目(例えば表示が推奨される21品目など)の中から選択されたものを示す情報としてよい。
特定の利用者のアレルギー情報は、短期的にはあまり大きく変化しない傾向にある。したがって、例えば特定の利用者が飲食店のオンライン予約の際にアレルギー情報も入力した場合、当該アレルギー情報が他の電子機器100に記憶されるようにしてもよい。例えば、特定の利用者が飲食店の予約をせずに来店した場合、当該利用者によって表示機器10に直接アレルギー情報入力されるようにしてもよい。また、例えば特定の利用者が飲食店の予約をせずに来店した場合、当該利用者によって入力されたアレルギー情報が、他の電子機器100に記憶されるようにしてもよい。
特定の利用者のアレルギー情報は、例えば、簡単な例としては、何らかのアレルギーの有無のみを示す情報としてもよい。例えば、特定の利用者のアレルギー情報が、「アレルギー有」の旨を示す場合、当該特定の利用者はアレルギー保持者(と自覚している)と判断してもよい。また、例えば、特定の利用者のアレルギー情報が、「アレルギー有」の旨を示さない場合、当該特定の利用者はアレルギー保持者でない(と自覚している)と判断してもよい。また、例えば、特定の利用者のアレルギー情報が、「アレルギー無」の旨を示す場合、当該特定の利用者はアレルギー保持者でない(と自覚している)と判断してもよい。
また、特定の利用者のアレルギー情報は、利用者のアレルギーの種別を含むものとしてもよい。利用者のアレルギーの種別とは、例えば、アレルゲンの品目の種別としてもよい。例えば、上述の例のように、特定の利用者のアレルギー情報がアレルギーの種別として「そば」及び「えび」を含んでいる場合、当該特定の利用者は「そば」及び「えび」に対するアレルギーを有していると判断してもよい。
また、特定の利用者のアレルギー情報は、利用者のアレルギーの程度を含むものとしてもよい。利用者のアレルギーの程度とは、例えば、IgE抗体の抗体価のようなアレルギーのクラス(スコア)としてもよい。また、例えば、上述の例のように、特定の利用者のアレルギー情報がアレルギーの種別として「そば」及び「えび」を含んでいる場合、それぞれの種別に対するアレルギーの程度(クラス・スコア)を示す情報を含んでもよい。
図4に示す動作が開始するタイミングは、種々想定される。例えば、図4に示す動作が開始するタイミングは、特定の利用者が飲食店に来店して、当該飲食店のテーブルの席に着いた時点としてもよい。また、図4に示す動作が開始するタイミングは、特定の利用者が飲食店のテーブルの席に着いてから、飲食物のオーダを出す時点としてもよい。また、また、図4に示す動作が開始するタイミングは、特定の利用者が飲食物のオーダを出してから、オーダされた飲食物が提供されるまでの間の任意の時点としてもよい。
例えば、表示機器10は、オーダされた飲食物が提供されるまでの間に特定の利用者のアレルギー情報を取得すると、アレルギー情報に基づく表示を表示部14に表示する。例えば、利用者が「アレルギー有」の旨を入力しておけば、表示機器10の表示部14には、アレルギー有の旨が表示される。また、例えば、利用者がアレルギーの種別として「そば」及び「えび」を入力しておけば、表示機器10の表示部14には、「そば」及び「えび」のアレルギー有の旨が表示される。さらに、例えば、利用者がアレルギーの程度を入力しておけば、表示機器10の表示部14には、アレルギーの程度も含めて表示される。
また、上述した利用者のアレルギー情報は、利用者1人の情報に限定されず、複数の利用者の情報としてもよい。例えば、1つのテーブルに1つの表示機器10が置かれている状況において、当該1つのテーブルが3人の利用者によって使用される場面を想定する。当該1つのテーブルに置かれた表示機器10は、例えば2名の利用者から「アレルギー有」の旨のアレルギー情報を取得し、1名の利用者から「アレルギー有」の旨のアレルギー情報を取得したとする。この場合、表示機器10は、「アレルギー有:2名様」及び/又は「アレルギー無:1名様」の旨を表示部14に表示してよい。上述の例と同様に、表示機器10は、アレルギーの種別及び/又はアレルギーの程度も、利用者ごとに表示部14に表示してもよい。また、表示機器10は、表示部14における表示の位置を、実際のテーブルにおける利用者の位置に対応させて表示してもよい。例えば、表示機器10は、表示部14における表示の位置を、実際のテーブルにおける利用者の位置に模して表示してもよい。
このように、一実施形態に係る表示機器10は、表示部14と、表示部14を制御するための少なくとも1つのプロセッサ12と、を備えてよい。ここで、少なくとも1つのプロセッサ12は、飲食物提供サービスの利用者のアレルギー情報に基づいて、表示部14の表示を制御する。
一実施形態によれば、オーダされた飲食物を利用者に運ぶスタッフは、利用者のテーブルに置かれた表示機器10の表示部14をひと目見れば、これから提供する飲食物が当該利用者にとって安全か否か、容易にチェックすることができる。したがって、表示機器10によれば、アレルギー保持者に特定のアレルゲンを含む飲食物が提供されるリスクを低減し得る。
以下、上述した表示機器10のより具体的な実施形態について、さらに説明する。
(第1実施形態)
アレルギー保持者のアレルギー情報は、日本国の個人情報保護法における「個人に関する情報」に含まれるとする見方もある。このため、プライバシー保護の観点から、アレルギー情報が常時誰の目からも見えるようにしておくことは望まれないことも想定される。第1実施形態に係る表示機器10は、必要に応じてアレルギー情報の表示/非表示を制御する。以下、第1実施形態に係る表示機器10について、さらに説明する。
アレルギー保持者のアレルギー情報は、日本国の個人情報保護法における「個人に関する情報」に含まれるとする見方もある。このため、プライバシー保護の観点から、アレルギー情報が常時誰の目からも見えるようにしておくことは望まれないことも想定される。第1実施形態に係る表示機器10は、必要に応じてアレルギー情報の表示/非表示を制御する。以下、第1実施形態に係る表示機器10について、さらに説明する。
図5は、第1実施形態に係るシステム1に含まれる表示機器10及び他の電子機器100の動作を説明するシーケンス図である。図5は、特に、表示機器10と他の電子機器100とのやり取りを主眼として示してある。
第1実施形態に係る表示機器10は、例えば、飲食物提供サービスの利用者が使用するテーブルに関連するディスプレイ、又は、このようなディスプレイを備えるオーダ用端末(例えばタッチパネル付き)としてよい。すなわち、本実施形態に係る表示機器10は、主として飲食物提供サービスの利用者の用に供するものであって、飲食物を提供するサービスのスタッフが認識可能なものとしてよい。また、本実施形態に係る表示機器10は、店員が使用するオーダ用端末、又は店員が使用する端末としてもよい。すなわち、本実施形態に係る表示機器10は、主として飲食物提供サービスのスタッフの用に供するものであって、飲食物を提供するサービスのスタッフが認識可能なものとしてもよい。本実施形態に係る表示機器10は、飲食物を提供するサービスのスタッフが、当該飲食物を提供するサービスの利用者とやり取りをする際に使用されるものであれば、任意の機器としてよい。
また、第1実施形態に係る表示機器10は、例えば飲食店が使用するサーバとしてもよいし、利用者が所持するスマートフォンなどのような電子機器としてもよい。
以下の説明において、「表示機器10」が実行する動作は、表示機器10のプロセッサ12が関連する機能部を制御して動作させることを意味するものとしてよい。同様に、「他の電子機器100」が実行する動作は、他の電子機器100のプロセッサ120が関連する機能部を制御して動作させることを意味するものとしてよい。
図5に示す動作が開始する時点で、他の電子機器100は、表示機器10が置かれたテーブルの利用者のアレルギー情報を取得しているものとする。他の電子機器100は、例えば特定の利用者が飲食店のオンライン予約の際にアレルギー情報も入力した場合、当該アレルギー情報を記憶部160に記憶してもよい。また、他の電子機器100は、利用者が所持するスマートフォンなどのような電子機器から、通信部180又は読取部220を介して受信したアレルギー情報を、記憶部160に記憶してもよい。また、例えば、他の電子機器100は、特定の利用者が飲食店の予約をせずに来店した場合、当該利用者によって表示機器10に直接入力されたアレルギー情報入力を記憶部160に記憶してもよい。
図5に示す動作が開始すると、他の電子機器100は、通信部180を介するなどして、表示機器10にアレルギー情報を送信する(ステップS12)。ステップS12においてアレルギー情報を受信すると、表示機器10は、図4のステップS1においてアレルギー情報を取得することができる。図4に示したように、表示機器10は、アレルギー情報を取得すると(ステップS1)、取得したアレルギー情報に基づいて、表示部14の表示を制御する(ステップS2)。図4のステップS2において示した処理は、図5のステップS14に示す処理に対応する。
すなわち、図5に示すように、表示機器10は、アレルギー情報を取得する(ステップS12)と、表示部14の表示を制御する(ステップS14)。ステップS14において表示部14に表示される画像を、便宜上、第1画像とも記す。すなわち、第1画像とは、図4のステップS2において示したように、利用者のアレルギーを示す画像としてよい。また、第1画像は、利用者のアレルギーの有無、アレルギーの種別、及びアレルギーの程度の少なくともいずれかを含むものとしてよい。ステップS14の後、飲食物を利用者に運ぶスタッフは、利用者のテーブルに置かれた表示機器10の表示部14に表示された第1画像を見ることで、これから提供する飲食物が当該利用者にとって安全か否かチェックすることができる。
次に、他の電子機器100は、飲食物が利用者に提供されたこと、すなわち飲食物の提供が完了したことを検出したとする(ステップS22)。ステップS22において、他の電子機器100は、例えば利用者に飲食物を運ぶスタッフが所持する端末などから飲食物の提供が完了した際に送信される信号に基づいて、飲食物の提供が完了したことを検出してもよい。
ステップS22において飲食物の提供が完了したことを検出すると、他の電子機器100は、利用者に飲食物の提供が完了したことを示す信号を、表示機器10に送信する(ステップS24)。以下、利用者に飲食物の提供が完了したことを示す信号を、便宜上、第1信号とも記す。
表示機器10は、ステップS24において送信された第1信号を受信すると、表示部14に表示していた第1画像が非表示となるように、表示部14の表示を制御する(ステップS26)。ステップS26の直前までは、表示部14において利用者のアレルギーを示す第1情報が表示されている。ステップS26において、表示機器10は、表示部14に表示されていた第1画像を消去してもよいし、表示部14に表示されていた第1画像に他の画像を重ねて表示してもよい。いずれの場合も、表示機器10は、ステップS26において、利用者のアレルギーを示す第1情報が認識不可能な状態になるように、表示部14の表示を制御してよい。
このように、少なくとも1つのプロセッサ12は、飲食物提供サービスの利用者のアレルギー情報に基づいて、利用者のアレルギーを示す第1画像を表示部14に表示してよい。この場合、また、少なくとも1つのプロセッサ12は、第1画像を表示部14に表示した後、利用者に飲食物の提供が完了したことを示す第1信号を検出すると、第1画像を表示部14において非表示にしてもよい。
第1実施形態によれば、オーダされた飲食物を利用者に運ぶスタッフは、利用者のテーブルに置かれた表示機器10の表示部14を見れば、飲食物が当該利用者にとって安全か否か、チェックすることができる。また、第1実施形態によれば、飲食物が利用者に運ばれた後は、利用者のテーブルに置かれた表示機器10にアレルギー情報が表示されないようにできる。したがって、第1実施形態に係る表示機器10によれば、利用者のプライバシーを保護しつつ、利用者に安全な飲食物を提供することができる。
次に、他の電子機器100は、利用者に提供される飲食物の追加オーダを検出したとする(ステップS32)。ステップS32において、他の電子機器100は、例えば利用者に飲食物を運ぶスタッフ又は他のホールスタッフが所持する端末から入力される追加オーダに基づいて、当該利用者による飲食物の追加オーダを検出してもよい。
ステップS32において追加オーダを検出すると、他の電子機器100は、利用者に提供される飲食物の追加オーダを示す信号を、表示機器10に送信する(ステップS34)。以下、利用者に提供される飲食物の追加オーダを示す信号を、便宜上、第2信号とも記す。
表示機器10は、ステップS34において送信された第2信号を受信すると、表示部14に第1画像が表示されるように、表示部14の表示を制御する(ステップS36)。ステップS36の直前までは、表示部14において利用者のアレルギーを示す第1情報が非表示になっている。ステップS36において、表示機器10は、表示部14に表示されていた第1画像を再表示してもよいし、表示部14に表示されていた第1画像とは異なる第1画像を新たに表示してもよい。いずれの場合も、表示機器10は、ステップS36において、利用者のアレルギーを示す第1情報が再び認識可能な状態になるように、表示部14の表示を制御してよい。
このように、少なくとも1つのプロセッサ12は、第1信号を検出した後、飲食物提供サービスの利用者に提供される飲食物の追加オーダを示す第2信号を検出すると、記第1画像を表示部14に表示してもよい。
第1実施形態によれば、追加オーダされた飲食物を利用者に運ぶスタッフは、利用者のテーブルに置かれた表示機器10の表示部14を見れば、飲食物が当該利用者にとって安全か否か、再びチェックすることができる。
次に、他の電子機器100は、利用者に提供された飲食物の会計が完了したこと検出したとする(ステップS42)。ステップS42において、他の電子機器100は、例えば利用者に飲食物を運ぶスタッフ又は他のホールスタッフが所持する端末から入力される会計の指示に基づいて、当該利用者に提供された飲食物の会計完了を検出してもよい。また、ステップS42において、他の電子機器100は、利用者のテーブルに置かれた表示機器10を介して利用者又は他のスタッフから会計の指示が入力されたことに基づいて、当該利用者に提供された飲食物の会計完了を検出してもよい。また、ステップS42において、他の電子機器100は、例えばレジ端末から送信される会計完了の旨を示す信号に基づいて、当該利用者に提供された飲食物の会計完了を検出してもよい。
ステップS32において会計完了を検出すると、他の電子機器100は、利用者に提供された飲食物の会計が完了したことを示す信号を、表示機器10に送信する(ステップS44)。以下、利用者に提供された飲食物の会計が完了したことを示す信号を、便宜上、第3信号とも記す。
表示機器10は、ステップS44において送信された第3信号を受信すると、表示部14に表示していた第1画像が非表示となるように、表示部14の表示を制御する(ステップS46)。ステップS46の直前までは、表示部14において利用者のアレルギーを示す第1情報が表示されていることもある。この場合、ステップS46において、表示機器10は、表示部14に表示されていた第1画像を消去してもよいし、表示部14に表示されていた第1画像に他の画像を重ねて表示してもよい。いずれの場合も、表示機器10は、ステップS46において、利用者のアレルギーを示す第1情報が認識不可能な状態になるように、表示部14の表示を制御してよい。
このように、少なくとも1つのプロセッサ12は、第1画像を表示部14に表示した後、利用者に提供された飲食物の会計が完了したことを示す第3信号を検出すると、第1画像を表示部14において非表示にしてもよい。
第1実施形態によれば、利用者に提供された飲食物の会計が完了した後は、利用者のテーブルに置かれた表示機器10にアレルギー情報が表示されないようにできる。したがって、第1実施形態に係る表示機器10によれば、利用者のプライバシーを保護しつつ、利用者に安全な飲食物を提供することができる。
次に、他の電子機器100は、利用者に提供される飲食物の追加オーダを検出したとする(ステップS52)。ステップS52において、他の電子機器100は、例えばステップS32と同様にして、当該利用者による飲食物の追加オーダを検出してもよい。
ステップS52において追加オーダを検出すると、他の電子機器100は、利用者に提供される飲食物の追加オーダを示す第2信号を、表示機器10に送信する(ステップS54)。
表示機器10は、ステップS54において送信された第2信号を受信しても、表示部14に第1画像が表示されないように、表示部14の表示を制御してよい(ステップS56)。ステップS56の直前まで、表示部14において利用者のアレルギーを示す第1情報が非表示になっている。この場合、ステップS56において、表示機器10は、表示部14に第1画像が非表示になっている状態を維持してよい。また、ステップS56の直前において、表示部14に第1情報が表示されている場合、ステップS56において、表示機器10は、表示部14に第1画像が非表示になるように制御してよい。いずれの場合も、表示機器10は、ステップS56において、利用者のアレルギーを示す第1情報が認識不可能な状態になるように、表示部14の表示を制御してよい。一方、実施形態によっては、表示機器10は、ステップS54において送信された第2信号を受信すると、ステップS56において表示部14に第1画像が表示されるように、表示部14の表示を制御してもよい。
このように、少なくとも1つのプロセッサ12は、第3信号を検出した後、利用者に提供される飲食物の追加オーダを示す第2信号を検出しても、第1画像を表示部14において非表示にしてもよい。言い換えると、少なくとも1つのプロセッサ12は、第3信号を検出した後、第2信号を検出しても、第1画像を表示させないように表示部14の状態を維持してもよい。また、少なくとも1つのプロセッサ12は、第3信号を検出した後、第2信号を検出したとき、会計が完了している旨を示す画像及び文字の少なくとも一方を表示部14に表示してもよい。また、少なくとも1つのプロセッサ12は、第3信号を検出した後、第2信号を検出したとき、第1画像を表示できない旨を示す画像及び文字の少なくとも一方を表示部14に表示してもよい。
第1実施形態によれば、利用者に提供された飲食物の会計が完了した後は、追加オーダがされたとしても、利用者のテーブルに置かれた表示機器10にアレルギー情報が表示されないようにできる。したがって、第1実施形態に係る表示機器10によれば、利用者のプライバシーを保護しつつ、利用者に安全な飲食物を提供することができる。
本実施形態において、他の電子機器100が例えばサーバである場合、他の電子機器100にアレルギー情報が保存されるようにしてもよい。このようにすれば、利用者が次回も同じ飲食店に来店した場合、利用者のアレルギー情報が再び他の電子機器100に送信されるようにする必要はなくなる。ここで、プライバシー保護の観点から、利用者のアレルギー情報が他の電子機器100に保存されるようにするか否かは、利用者の選択に基づいて任意に決定できるようにしてよい。
(第2実施形態)
オーダされた飲食物を利用者に運ぶスタッフは、当該利用者のテーブルに飲食物を配膳する際に、利用者のアレルギー情報が容易に認識できることが望ましい。上述のように、利用者のアレルギー情報は、アレルギーの有無を示す情報としてもよいし、アレルギーの種別及び/又はアレルギーの程度を含む情報としてもよい。第2実施形態に係る表示機器10は、利用者の種々のアレルギー情報を、容易に認識可能に表示する。以下、第2実施形態に係る表示機器10について、さらに説明する。
オーダされた飲食物を利用者に運ぶスタッフは、当該利用者のテーブルに飲食物を配膳する際に、利用者のアレルギー情報が容易に認識できることが望ましい。上述のように、利用者のアレルギー情報は、アレルギーの有無を示す情報としてもよいし、アレルギーの種別及び/又はアレルギーの程度を含む情報としてもよい。第2実施形態に係る表示機器10は、利用者の種々のアレルギー情報を、容易に認識可能に表示する。以下、第2実施形態に係る表示機器10について、さらに説明する。
図6は、第2実施形態に係る表示機器10の動作を説明するフローチャートである。第2実施形態に係る表示機器10は、第1実施形態に係る表示機器10と同様のものを想定してよい。例えば、第2実施形態に係る表示機器10は、飲食物提供サービスの利用者が使用するテーブルに関連するディスプレイ、又は、このようなディスプレイを備えるオーダ用端末(例えばタッチパネル付き)としてよい。また、第2実施形態に係る表示機器10は、例えば、店員が使用するオーダ用端末、又は店員が使用する端末としてもよい。すなわち、本実施形態に係る表示機器10は、飲食物を提供するサービスのスタッフが、当該飲食物を提供するサービスの利用者とやり取りをする際に使用されるものであれば、任意の機器としてよい。
図6に示す動作が開始すると、表示機器10のプロセッサ12は、図4に示すステップS1と同様に、利用者のアレルギー情報を取得したか否かを判定する(ステップS1)。ステップS1においてアレルギー情報を取得していない場合、プロセッサ12は、図6に示す動作を終了してよい。図6に示す動作を終了したら、プロセッサ12は、図6に示す動作を再び開始してもよい。この場合、プロセッサ12は、定期的又は不定期的に、図6に示す動作を繰り返してもよい。また、プロセッサ12は、ステップS1においてアレルギー情報が取得されるまで、図6に示す動作を繰り返してもよい。
ステップS1においてアレルギー情報を取得した場合、プロセッサ12は、取得したアレルギー情報がアレルギーの種別を含むか否か判定する(ステップS61)。ステップS61においてアレルギー情報がアレルギーの種別を含まないと判定された場合、プロセッサ12は、取得したアレルギー情報に基づいて、表示部14の表示を制御する(ステップS2)。
ステップS2において、プロセッサ12は、表示部14に「アレルギー有」又は「アレルギー無」の旨が表示されるように制御してよい。ここで、表示部14における「アレルギー有」又は「アレルギー無」の旨の表示は、オーダされた飲食物を利用者に運ぶスタッフにとって認識可能な任意の表示としてよい。表示部14における表示は、「アレルギー有」又は「アレルギー無」の旨が文字で表示される態様に限定されない。例えば、表示部14は、特定の画像などを表示/非表示の状態にすることで、「アレルギー有」又は「アレルギー無」の旨を示唆してもよい。また、例えば、表示部14を特定のLEDなどの発光部とすることにより、当該発光部を発光/非発光の状態にすることで、「アレルギー有」又は「アレルギー無」の旨を示唆してもよい。ステップS2の後、プロセッサ12は、図6に示す動作を終了してよい。
一方、ステップS61においてアレルギー情報がアレルギーの種別を含むと判定された場合、プロセッサ12は、アレルギー情報がアレルギーの程度を含むか否か判定する(ステップS62)。ステップS62においてアレルギー情報がアレルギーの程度を含まないと判定された場合、プロセッサ12は、アレルギーの種別に対応する画像を表示部14に表示する(ステップS63)。
ステップS63に進む場合、利用者のアレルギー情報は、アレルギーの種別を含むが、アレルギーの程度を含まない情報である。したがって、ステップS63において、プロセッサ12は、利用者のアレルギーの種別に対応する画像が表示部14に表示されるように制御してよい。例えば、プロセッサ12は、利用者のアレルギーの種別の内容を示す画像を表示部14に表示してもよい。以下、利用者のアレルギーの種別の内容を示す画像を、便宜上、第2画像とも記す。
図7Aは、表示機器10の表示部14における表示の一例を示す図である。例えば、ある利用者のアレルギー情報が、アレルギーの種別として、「エビ」、「卵」、及び「小麦」を含んでいた状況を想定する。つまり、ある飲食店に来店した利用者は、自らのアレルギー情報として、「エビ」、「卵」、及び「小麦」というアレルギーの種別を含むアレルギー情報を入力していたものとする。この場合、プロセッサ12は、図7Aに示すように、表示部14に、第2画像として、「エビ」を示す画像G2a、「卵」を示す画像G2b、及び「小麦」を示す画像G2cを表示するように制御してよい。プロセッサ12は、これらの画像G2a、画像G2b、及び画像G2cを、表示部14において同じ色で表示してもよいし、それぞれに特徴的な色で表示してもよい。
このように、本実施形態において、アレルギー情報は、利用者のアレルギーの種別を含んでもよい。この場合、少なくとも1つのプロセッサ12は、アレルギーの種別に対応する第2画像を、表示部14に表示してもよい。
第2実施形態によれば、オーダされた飲食物を利用者に運ぶスタッフは、利用者のテーブルに置かれた表示機器10の表示部14を見れば、当該利用者のアレルギー情報を、アレルギーの種別も含め、容易に認識することができる。例えば、図7Aに示す例において、飲食物を利用者に運ぶスタッフは、利用者のテーブルに置かれた表示機器10の表示部14を見れば、当該利用者はえび、卵、及び小麦に対するアレルギー保持者であることが認識できる。
一方、図6に示すステップS62において、アレルギー情報がアレルギーの程度を含むと判定された場合、プロセッサ12は、アレルギーの程度を示す画像を、表示部14に表示する(ステップS64)。
ステップS64に進む場合、利用者のアレルギー情報は、アレルギーの種別及びアレルギーの程度を含む情報である。したがって、ステップS64において、プロセッサ12は、利用者のアレルギーの種別ごとに、当該アレルギーの程度を示す画像が表示部14に表示されるように制御してよい。例えば、プロセッサ12は、利用者のアレルギーの程度を示す画像を表示部14に表示してもよい。以下、利用者のアレルギーの程度を示す画像を、便宜上、第3画像とも記す。
図7Bは、表示機器10の表示部14における表示の一例を示す図である。例えば、ある利用者のアレルギー情報が、アレルギーの種別として「エビ」、「卵」、及び「小麦」を含んでいた状況を想定する。また、例えば、当該利用者のアレルギー情報が、アレルギーの程度として、「エビ」についてはクラス1、「卵」についてはクラス2、「小麦」についてはクラス4の旨を示す情報を含んでいた状況を想定する。つまり、ある飲食店に来店した利用者は、自らのアレルギー情報として、「エビ」(クラス1)、「卵」(クラス2)、及び「小麦」(クラス4)というアレルギーの種別及び程度を含むアレルギー情報を入力していたものとする。
この場合、プロセッサ12は、図7Bに示すように、表示部14に、第2画像として、「エビ」を示す画像G2a、「卵」を示す画像G2b、及び「小麦」を示す画像G2cを表示するように制御してよい。さらに、プロセッサ12は、図7Bに示すように、表示部14に、第3画像として、「エビ」に対するアレルギーの程度「1」を示す画像G3aを表示するように制御してよい。また、プロセッサ12は、図7Bに示すように、表示部14に、第3画像として、「卵」に対するアレルギーの程度「2」を示す画像G3bを表示するように制御してよい。また、プロセッサ12は、図7Bに示すように、表示部14に、第3画像として、「小麦」に対するアレルギーの程度「4」を示す画像G3cを表示するように制御してよい。プロセッサ12は、これらの画像G3a、画像G3b、及び画像G3cを、表示部14において同じ色で表示してもよいし、それぞれに特徴的な色で表示してもよい。
また、プロセッサ12は、図7Bに示すように、第3画像G3a、G3b、及びG3cを表示部14に表示する際に、それぞれ第2画像G2a、G2b、及びG2cに対応することが認識できるような態様で表示してよい。例えば、プロセッサ12は、表示部14において、第3画像がそれぞれ対応する第2画像の近傍に位置付けられるように表示してもよい。また、例えば、プロセッサ12は、表示部14において、第3画像がそれぞれ対応する第2画像に部分的な重なるように表示してもよい。
さらに、プロセッサ12は、図7Bに示すように、第3画像G3a、G3b、及びG3cを表示部14に表示する際に、それぞれのアレルギーの程度に対応させて異なる態様で表示してもよい。図7Bに示す例において、第3画像G3a、G3b、及びG3cは、それぞれクラスが大きくなるにつれて大きな面積で表示してある。このように、プロセッサ12は、第3画像の示す程度に応じて、表示部14に表示される第3画像の大きさ(面積)が異なるようにしてもよい。本実施形態において、第3画像をアレルギーの程度に対応させて異ならせるのは、表示部14に表示される第3画像の大きさ(面積)に限定されない。例えば、本実施形態において、第3画像をアレルギーの程度に対応させて異なる態様で表示する場合、第3画像の形状が異なるようにしてもよい。また、例えば、本実施形態において、第3画像をアレルギーの程度に対応させて異なる態様で表示する場合、第3画像の点滅速度などの表示態様が異なるようにしてもよい。
このように、本実施形態において、アレルギー情報は、利用者のアレルギーの程度を含んでもよい。この場合、少なくとも1つのプロセッサ12は、アレルギーの程度を示す第3画像を、表示部14に表示してもよい。
第2実施形態によれば、オーダされた飲食物を利用者に運ぶスタッフは、利用者のテーブルに置かれた表示機器10の表示部14を見れば、当該利用者のアレルギー情報を、アレルギーの種別及び程度も含め、容易に認識することができる。例えば、図7Bに示す例において、飲食物を利用者に運ぶスタッフは、利用者のテーブルに置かれた表示機器10の表示部14を見れば、当該利用者はえび、卵、及び小麦に対するアレルギー保持者であることが、アレルギーの程度も含めて認識できる。
一方、図6に示すステップS64において、プロセッサ12は、アレルギーの程度を示す第3画像を表示する代わりに、アレルギーの種別に対応する第2画像の表示部14における表示態様を変更してもよい。
図7Cは、表示機器10の表示部14における表示の一例を示す図である。図7Cは、図7Bに示したのと同じアレルギー情報を、別の態様で示す図である。すなわち、ある利用者のアレルギー情報が、アレルギーの種別として「エビ」、「卵」、及び「小麦」を含んでいた状況を想定する。また、例えば、当該利用者のアレルギー情報が、アレルギーの程度として、「エビ」についてはクラス1、「卵」についてはクラス2、「小麦」についてはクラス4の旨を示す情報を含んでいた状況を想定する。
この場合、プロセッサ12は、図7Cに示すように、表示部14に、第2画像として、「エビ」を示す画像G2a、「卵」を示す画像G2b、及び「小麦」を示す画像G2cを表示する際に、アレルギーの程度に応じて表示態様を変更してもよい。図7Cに示す例において、第2画像G2a、G2b、及びG2cは、それぞれクラスが大きくなるにつれて大きな面積で表示してある。このように、プロセッサ12は、アレルギーの程度に応じて、表示部14に表示される第2画像の大きさ(面積)が異なるようにしてもよい。本実施形態において、第2画像をアレルギーの程度に対応させて異ならせるのは、表示部14に表示される第2画像の大きさ(面積)に限定されない。例えば、本実施形態において、第2画像をアレルギーの程度に対応させて異なる態様で表示する場合、第2画像の形状が異なるようにしてもよい。また、例えば、本実施形態において、第2画像をアレルギーの程度に対応させて異なる態様で表示する場合、第2画像の点滅速度などの表示態様が異なるようにしてもよい。
プロセッサ12は、アレルギーの程度に応じて、第2画像を表示する位置を変更してもよい。例えば、図7B及び図7Cにおいて、表示部14には左から画像G2a、G2b、G2cの順に表示されているが、プロセッサ12は、左からアレルギーの程度が大きい順に第2画像を並び変えて表示してもよい(具体的には、左からG2c、G2b、G2aの順)。
第2実施形態において、表示機器10は、表示部14の表示によって、利用者の種々のアレルギー情報を、視覚的に認識可能にすることができる。他の実施形態において、表示機器10は、表示部14の表示に代えて、又は表示部14の表示とともに、音又は音声の出力によって、利用者の種々のアレルギー情報を、聴覚的に認識可能にしてもよい。
このように、本実施形態において、アレルギー情報がアレルギーの程度を含む場合、少なくとも1つのプロセッサ12は、第2画像の表示態様を、アレルギーの程度に応じて変更してもよい。より具体的には、少なくとも1つのプロセッサ12は、第2画像の大きさ、形状、及び点滅速度の少なくともいずれかを、アレルギーの程度に応じて変更してもよい。
第2実施形態によれば、オーダされた飲食物を利用者に運ぶスタッフは、利用者のテーブルに置かれた表示機器10の表示部14を見れば、当該利用者のアレルギー情報を、アレルギーの種別及び程度も含め、容易に認識することができる。例えば、図7Cに示す例において、飲食物を利用者に運ぶスタッフは、利用者のテーブルに置かれた表示機器10の表示部14を見れば、当該利用者はえび、卵、及び小麦に対するアレルギー保持者であることが、アレルギーの程度も含めて認識できる。したがって、表示機器10によれば、アレルギー保持者に特定のアレルゲンを含む飲食物が提供されるリスクを低減し得る。
(第3実施形態)
アレルギー情報は、プライバシー保護の観点から、他人が見ても把握できないようにすることが望ましいケースも想定される。第3実施形態に係る表示機器10は、アレルギー情報を表示部14に表示する際に、一般人が容易に認識できないように表示する。以下、第3実施形態に係る表示機器10について、さらに説明する。
アレルギー情報は、プライバシー保護の観点から、他人が見ても把握できないようにすることが望ましいケースも想定される。第3実施形態に係る表示機器10は、アレルギー情報を表示部14に表示する際に、一般人が容易に認識できないように表示する。以下、第3実施形態に係る表示機器10について、さらに説明する。
図8は、第3実施形態に係る表示機器10の動作を説明するフローチャートである。第3実施形態に係る表示機器10は、第1実施形態又は第2実施形態に係る表示機器10と同様のものを想定してよい。例えば、第3実施形態に係る表示機器10は、飲食物提供サービスの利用者が使用するテーブルに関連するディスプレイ、又は、このようなディスプレイを備えるオーダ用端末(例えばタッチパネル付き)としてよい。また、第3実施形態に係る表示機器10と通信する他の電子機器100は、例えば、飲食店が使用するサーバとしてもよいし、利用者が所持するスマートフォン又はタブレット端末などのような各種の電子機器としてもよい。また、第3実施形態に係る表示機器10と通信する他の電子機器100は、例えば、店員が使用するオーダ用端末、又は店員が使用する端末としてもよい。
図8に示す動作が開始すると、表示機器10のプロセッサ12は、図4に示すステップS1と同様に、利用者のアレルギー情報を取得したか否かを判定する(ステップS1)。ステップS1においてアレルギー情報を取得していない場合、プロセッサ12は、図8に示す動作を終了してよい。図8に示す動作を終了したら、プロセッサ12は、図8に示す動作を再び開始してもよい。この場合、プロセッサ12は、定期的又は不定期的に、図8に示す動作を繰り返してもよい。また、プロセッサ12は、ステップS1においてアレルギー情報が取得されるまで、図8に示す動作を繰り返してもよい。
ステップS1においてアレルギー情報を取得した場合、プロセッサ12は、利用者が使用するテーブルを識別する(ステップS71)。ステップS71において、プロセッサ12は、例えば利用者が使用するテーブルのテーブル番号を取得してもよい。また、プロセッサ12は、例えば利用者が使用するテーブルに関連する椅子の番号を取得してもよい。ここで、表示機器10は、当該表示機器10が置かれるテーブルの識別番号などを、予め記憶部16に記憶しておいてもよい。また、表示機器10は、当該表示機器10に固有の識別番号などを、他の電子機器100に問い合わせることにより、利用者が使用するテーブルを間接的に識別してもよい。以下、テーブルの識別の結果得られるテーブルの識別情報を、便宜上、テーブルの識別子とも記す。
ステップS71においてテーブルが識別されたら、プロセッサ12は、アレルギー情報及びテーブルの識別子に基づく二次元コードを生成する(ステップS72)。ステップS72において、プロセッサ12は、QRコード(登録商標)のような二次元コードを生成してよい。ステップS72において生成されるコードは二次元コードに限定されるものではなく、例えば、一次元バーコードのような他のコードを生成してもよい。
ステップS72において二次元コードが生成されたら、プロセッサ12は、生成された二次元コードを、表示部14に表示する(ステップS73)。ステップS73において表示される二次元コードなどは、一般人が一見しても認識できない。しかしながら、このような二次元コードは、適当なコードリーダによって読み取られることにより、アレルギー情報及びテーブルの識別子に変換され得る。この場合、例えば、利用者のオーダを伺うスタッフ又はオーダされた飲食物を利用者に運ぶスタッフなどは、例えば他の電子機器100として機能する端末を所持してよい。このようにすれば、スタッフは、表示機器10の表示部14に表示された二次元コードを、例えば他の電子機器100の読取部220によって読み取ることができる。
上述のように、ステップS73において表示部14に表示される二次元コードは、利用者のアレルギー情報及び利用者が使用するテーブルの識別子に基づいて生成されたものとしてよい。したがって、表示された二次元コードが読み取られると、例えばテーブルの識別番号及び利用者のアレルギー情報を抽出することができる。例えば、ある二次元コードが読み取られると、「5番テーブル/A様のアレルギー:えび及び小麦/B様のアレルギー:そば」のような情報が抽出されてよい。ここで、プライバシー保護の観点をより重視して、読み取られた二次元コードに含まれる情報には、例えばA様及びB様のような利用者の個人名は記載されないようにしてもよい。
また、第3実施形態の変形例として、表示機器10は、利用者が所持するスマートフォン又はタブレット端末などのような各種の電子機器において実現されてもよい。この場合、利用者は自らのスマートフォンなどとして機能する表示機器10に、予め自らのアレルギー情報を入力又は登録しておいてよい。そして、ある飲食店に来店した利用者は、自分が使用するテーブルに記されたテーブル番号を、自らのスマートフォン(表示機器10)に入力又は登録する(図8に示すステップS71)。すると、利用者のスマートフォン(表示機器10)の表示部14には、アレルギー情報及びテーブルの識別子に基づいて生成された二次元コードが表示される。したがって、利用者は、表示部14に表示された二次元コードを、オーダを伺うスタッフ又はオーダされた飲食物を利用者に運ぶスタッフなどが所持する他の電子機器100の読取部220にかざすだけでよい。
このように、少なくとも1つのプロセッサ12は、利用者のアレルギー情報、及び利用者が使用するテーブルの識別子に基づく2次元コードを、表示部14に表示してもよい。
第3実施形態によれば、利用者のアレルギー情報を他人が見ても把握できないようにすることができる。したがって、第3実施形態に係る表示機器10によれば、利用者のプライバシーを保護しつつ、利用者に安全な飲食物を提供することができる。
(第4実施形態)
飲食物提供サービスの利用者は、メニューを見て飲食物をオーダする際に、自分が飲食しても問題ない飲食物か否か容易に認識できれば、非常に利便性が高い。第4実施形態に係る表示機器10は、利用者のアレルギー情報に基づいて、メニューの中で利用者が飲食しても問題ない飲食物を認識可能に表示する。以下、第4実施形態に係る表示機器10について、さらに説明する。
飲食物提供サービスの利用者は、メニューを見て飲食物をオーダする際に、自分が飲食しても問題ない飲食物か否か容易に認識できれば、非常に利便性が高い。第4実施形態に係る表示機器10は、利用者のアレルギー情報に基づいて、メニューの中で利用者が飲食しても問題ない飲食物を認識可能に表示する。以下、第4実施形態に係る表示機器10について、さらに説明する。
図9は、第4実施形態に係る表示機器10の動作を説明するフローチャートである。第4実施形態に係る表示機器10は、例えば、飲食物提供サービスの利用者が使用するテーブルに関連するディスプレイ、又は、このようなディスプレイを備えるオーダ用端末(例えばタッチパネル付き)などとしてよい。また、第4実施形態に係る表示機器10は、例えば、店員が使用するオーダ用端末などとしてもよい。すなわち、本実施形態に係る表示機器10は、飲食物を提供するサービスのスタッフ又は利用者が、飲食物のオーダをする際などに使用される任意の機器としてよい。
図9に示す動作が開始すると、表示機器10のプロセッサ12は、利用者に提供する飲食物の情報を取得する(ステップS81)。以下、利用者に提供する飲食物の情報を、便宜上、「飲食物情報」とも記す。ここで、飲食物情報とは、例えば、利用者に提供する飲食物としてメニューに掲載される飲食物の情報としてよい。また、飲食物情報は、飲食物提供サービスにおいて利用者に提供可能な料理の情報としてよい。具体的には、飲食物情報とは、例えば、「カレー」、「パスタ」、及び「ピザ」のような具体的な料理の名前を含むものとしてよい。また、飲食物情報とは、例えば、「チキンカレー」、「イカスミパスタ」、及び「シーフードピザ」のような、より具体的な料理の名前を含むものとしてもよい。さらに、飲食物情報は、例えば飲食物を提供する業者がカレー専門店であれば、カレー各種の具体的な名前を含むものとしてもよい。さらに、飲食物情報とは、具体的な料理の名前を含むものではなく、例えばいくつかの料理を含むコース料理の名称などとしてもよい。
ステップS81において飲食物情報を取得したら、プロセッサ12は、図4に示すステップS1と同様に、利用者のアレルギー情報を取得したか否かを判定する(ステップS1)。ステップS1においてアレルギー情報を取得していない場合、プロセッサ12は、図9に示す動作を終了してよい。図9に示す動作を終了したら、プロセッサ12は、図9に示す動作を再び開始してもよい。この場合、プロセッサ12は、定期的又は不定期的に、図9に示す動作を繰り返してもよい。また、プロセッサ12は、ステップS1においてアレルギー情報が取得されるまで、図9に示す動作を繰り返してもよい。
ステップS1においてアレルギー情報を取得した場合、プロセッサ12は、取得したアレルギー情報に対応する飲食物が示唆されるように、表示部14に飲食物の情報を表示する(ステップS82)。
例えば、プロセッサ12が取得した利用者のアレルギー情報に、アレルギーの種別として「かに」が含まれていたとする。この場合、プロセッサ12は、例えば、原材料に「かに」が含まれていない「カレー」を、アレルギー情報に対応する飲食物として示唆されるように表示部14に表示する。具体的には、プロセッサ12は、例えば、原材料に「かに」が含まれていない「カレー」が通常のメニューに掲載されるように、表示部14に表示してよい。また、プロセッサ12は、例えば、原材料に「かに」が含まれていない「カレー」が「アレルギー対応」の旨も合わせてメニューに掲載されるように、表示部14に表示してもよい。
一方、例えば、プロセッサ12が取得した利用者のアレルギー情報に、アレルギーの種別として「えび」が含まれていたとする。の場合、プロセッサ12は、例えば、原材料に「えび」が含まれている「シーフードピザ」を、アレルギー情報に対応する飲食物としては表示部14に表示しないようにしてよい。例えば、プロセッサ12は、原材料に「えび」を含む「シーフードピザ」が、表示部14に表示される通常のメニューに掲載されないようにしてよい。また、プロセッサ12は、例えば、原材料に「えび」を含む「シーフードピザ」が通常のメニューにグレイアウトされた状態で表示部14に表示してもよい。
図10A及び図10Bは、表示機器10の表示部14における表示の一例を示す図である。図10Aは、例えば、図9に示すステップS1において取得された利用者のアレルギー情報に何らのアレルギー種別が含まれていない場合に、表示部14に表示される飲食物のメニューとしてよい。また、図10Aは、例えば、図9に示すステップS1において取得された利用者のアレルギー情報が「アレルギー無」の旨を示す場合に、表示部14に表示される飲食物のメニューとしてよい。すなわち、この飲食店は、例えば、通常、メニューAからメニューFまでの、6種類の飲食物を提供しているものとする。この場合、図10Aに示すように、プロセッサ12は、メニューAからメニューFまでの飲食物を示す画像M1からM6までを、表示部14に表示してよい。
一方、図9に示すステップS1において取得された利用者のアレルギー情報に、例えばメニューA及びメニューDの飲食物が対応していないとする。すなわち、取得されたアレルギー情報に含まれるアレルギーの種別に対応する原材料が、メニューA及びメニューDの飲食物に含まれているとする。この場合、プロセッサ12は、図10Bに示すように、飲食物のメニューを表示部14に表示する際に、メニューA及びメニューDの飲食物を示す画像M1及びM4を表示部14に表示しないようにしてよい。また、プロセッサ12は、飲食物のメニューを表示部14に表示する際に、メニューA及びメニューDの飲食物を示す画像M1及びM4がグレイアウトされるようにして表示してもよい。
このように、少なくとも1つのプロセッサ12は、表示部14に飲食物を示す情報を表示する場合に、利用者のアレルギー情報に対応する飲食物が示唆されるように、表示部14に表示してもよい。
第4実施形態によれば、飲食物提供サービスの利用者は、メニューに掲載されている飲食物は自分が飲食しても問題ない飲食物であることが容易に認識できる。また、第4実施形態によれば、飲食物提供サービスの利用者は、メニューに掲載されていない飲食物、又はメニューにグレイアウト表示されている飲食物は、自分にとってリスクのある飲食物であることが容易に認識できる。
また、図9に示すステップS82において表示部14に飲食物の情報を表示したら、プロセッサ12は、メニューに記載された飲食物が選択されたか否か判定してよい(ステップS83)ステップS83において、プロセッサ12は、例えば図10Bに示すように、表示部14に表示されたメニューの画像M2,M3,M5,及びM6の少なくともいずれかが選択されたか否かを判定してよい。例えば表示部14がタッチパネルのような操作部20を含む場合、プロセッサ12は、メニューの画像M2,M3,M5,及びM6の少なくともいずれかに対する利用者のタッチを検出してもよい。プロセッサ12は、メニューに記載された飲食物が選択されたら、当該選択された飲食物の情報を、オーダ情報に含めてよい。
ステップS83において飲食物が選択されていない場合、プロセッサ12は、ステップS83において飲食物が選択されるまで待機してもよい。
一方、ステップS83において飲食物が選択された場合、プロセッサ12は、利用者が使用するテーブルを識別する(ステップS71)。ステップS71において、プロセッサ12は、例えば図8に示したステップS71と同様に、利用者が使用するテーブルを識別してもよい。
ステップS71においてテーブルが識別されたら、プロセッサ12は、アレルギー情報、テーブルの識別子、及び選択された飲食物の情報に基づいて生成されるオーダ情報を、例えば他の電子機器100に送信する(ステップS84)。ステップS84の処理を実行するために、プロセッサ12は、利用者によって選択された飲食物、利用者が使用するテーブルの識別子、及び利用者のアレルギー情報を関連付けたオーダ情報を生成してよい。
このように、少なくとも1つのプロセッサ12は、利用者のアレルギー情報に対応する飲食物が選択されると、他の電子機器100にオーダ情報を送信するように制御してもよい。ここで、オーダ情報とは、選択された飲食物、利用者が使用するテーブルの識別子、及び利用者のアレルギー情報を関連付けた情報としてよい。
第4実施形態によれば、表示機器10から送信されたオーダ情報を受信した他の電子機器100は、利用者によってオーダされた飲食物と、利用者のテーブルの識別子と、利用者のアレルギー情報とが関連付けられた情報を受信できる。したがって、第4実施形態によれば、飲食物提供サービスのスタッフは、利用者によってオーダされた飲食物が当該利用者にとって安全か否か確認した上で、利用者がオーダした飲食物を、利用者が使用するテーブルに確実に運ぶことができる。また、第4実施形態において、利用者によってオーダされた飲食物は、当該利用者にとって危険な原材料が含まれていない。このため、第4実施形態によれば、アレルギー保持者に特定のアレルゲンを含む飲食物が提供されるリスクを低減することができる。
また、第4実施形態において、利用者のアレルギー情報は、利用者1人の情報に限定されず、複数の利用者の情報としてもよい。例えば、1つのテーブルに1つの表示機器10が置かれている状況において、当該1つのテーブルが親子2人の利用者によって使用される場面を想定する。当該1つのテーブルに置かれた表示機器10は、例えば親子2名の利用者から「アレルギー有」の旨のアレルギー情報をそれぞれ取得してよい。この場合、表示機器10は、図9のステップS82において、親及び子に対し、それぞれのアレルギー情報に対応する飲食物が示唆されるように、表示部14に飲食物の情報を表示してもよい。
図11A及び図11Bは、表示機器10の表示部14における表示の一例を示す図である。図11A及び図11Bに示すように、複数の利用者のアレルギー情報に対応する飲食物の情報をそれぞれ表示部14に表示する場合、タブによって切り替え可能に表示してもよい。例えば、親である利用者Aのアレルギー情報に、例えばメニューA及びメニューBの飲食物が対応していないとする。この場合、プロセッサ12は、図11Aに示すように、親であるAのタブT1が選択されている際、メニューA及びメニューBの飲食物を示す画像M1及びM2を、表示部14に表示しないようにしてよい。一方、例えば、子である利用者Bのアレルギー情報に、例えばメニューCからメニューFまでの飲食物が対応していないとする。この場合、プロセッサ12は、図11Bに示すように、子であるBのタブT2が選択されている際、メニューCからメニューFまでの飲食物を示す画像M3からM6を、表示部14に表示しないようにしてよい。
また、プロセッサ12は、親であるAのタブT1と子であるBのタブT2との選択の切り替えに応じて、図11A及び図11Bに示すように、表示部14の表示を切り替えてもよい。ここで、図11A及び図11Bに示す通常メニューのタブT0が選択されると、プロセッサ12は、例えば図10Aに示すように、メニューAからメニューFまでの飲食物を示す画像M1からM6を、表示部14に表示してもよい。
このように、アレルギー情報には、飲食物提供サービスの複数の利用者のアレルギー情報が含まれてもよい。この場合、少なくとも1つのプロセッサ12は、複数の利用者のアレルギー情報にそれぞれ対応する飲食物が示唆されるように、表示部14に飲食物を示す情報を表示してもよい。
第4実施形態によれば、飲食物提供サービスの複数の利用者は、それぞれ、メニューに掲載されている飲食物は自分が飲食しても問題ない飲食物であることが容易に認識できる。また、第4実施形態によれば、飲食物提供サービスの複数の利用者は、それぞれ、メニューに掲載されていない飲食物、又はメニューにグレイアウト表示されている飲食物は、自分にとってリスクのある飲食物であることが容易に認識できる。
また、少なくとも1つのプロセッサ12は、複数の利用者のアレルギー情報に対応する飲食物がそれぞれ選択されると、他の電子機器100にオーダ情報を送信するように制御してもよい。ここで、オーダ情報とは、選択された飲食物、複数の利用者が使用するテーブルの識別子、及び複数の利用者のアレルギー情報をそれぞれ関連付けた情報としてよい。
第4実施形態によれば、表示機器10から送信されたオーダ情報を受信した他の電子機器100は、複数の利用者によってオーダされた飲食物と、当該利用者のテーブルの識別子と、当該利用者のアレルギー情報とが関連付けられた情報を受信できる。したがって、第4実施形態によれば、飲食物提供サービスのスタッフは、複数の利用者によってオーダされた飲食物がそれぞれ当該利用者にとって安全か否か確認した上で、複数の利用者がオーダした飲食物を、当該複数の利用者が使用するテーブルに確実に運ぶことができる。また、第4実施形態において、複数の利用者によってそれぞれオーダされた飲食物は、当複数の該利用者にとって危険な原材料が含まれていない。このため、第4実施形態によれば、アレルギー保持者に特定のアレルゲンを含む飲食物が提供されるリスクを低減することができる。
(第5実施形態)
利用者のアレルギーの程度は、当該利用者の日々の体調によって、多少異なるとも想定される。例えば、ある利用者は、体調の良い日に飲食しても問題ない飲食物を、体調の良くない日に飲食するとリスクを伴うこともある。逆に、ある利用者は、体調の良くない日に飲食するとリスクを伴う飲食物を、体調の良い日に飲食しても問題ないこともある。第5実施形態に係る表示機器10は、利用者のアレルギー情報に含まれるアレルギーの程度の周辺の程度に対応する飲食物を、容易に認識可能に表示する。以下、第5実施形態に係る表示機器10について、さらに説明する。
利用者のアレルギーの程度は、当該利用者の日々の体調によって、多少異なるとも想定される。例えば、ある利用者は、体調の良い日に飲食しても問題ない飲食物を、体調の良くない日に飲食するとリスクを伴うこともある。逆に、ある利用者は、体調の良くない日に飲食するとリスクを伴う飲食物を、体調の良い日に飲食しても問題ないこともある。第5実施形態に係る表示機器10は、利用者のアレルギー情報に含まれるアレルギーの程度の周辺の程度に対応する飲食物を、容易に認識可能に表示する。以下、第5実施形態に係る表示機器10について、さらに説明する。
図12は、第5実施形態に係る表示機器10の動作を説明するフローチャートである。第5実施形態に係る表示機器10は、第4実施形態と同様に、例えば、飲食物提供サービスの利用者が使用するテーブルに関連するディスプレイ、又は、このようなディスプレイを備えるオーダ用端末(例えばタッチパネル付き)などとしてよい。また、第5実施形態に係る表示機器10は、例えば、店員が使用するオーダ用端末などとしてもよい。すなわち、本実施形態に係る表示機器10は、飲食物を提供するサービスのスタッフ又は利用者が、飲食物のオーダをする際などに使用される任意の機器としてよい。
図12に示す動作が開始する時点で、プロセッサ12は、例えば図9に示したステップS81の処理と同様にして、飲食物情報を取得しているものとする。図12に示す動作が開始すると、プロセッサ12は、図4に示すステップS1と同様に、利用者のアレルギー情報を取得したか否かを判定する(ステップS1)。ステップS1においてアレルギー情報を取得していない場合、プロセッサ12は、図12に示す動作を終了してよい。図12に示す動作を終了したら、プロセッサ12は、図12に示す動作を再び開始してもよい。この場合、プロセッサ12は、定期的又は不定期的に、図12に示す動作を繰り返してもよい。また、プロセッサ12は、ステップS1においてアレルギー情報が取得されるまで、図12に示す動作を繰り返してもよい。
ステップS1においてアレルギー情報を取得した場合、プロセッサ12は、取得したアレルギー情報がアレルギーの程度を含むか否か判定する(ステップS91)。ステップS91において、プロセッサ12は、例えば図6に示したステップS62と同様の処理を実行してよい。
ステップS91においてアレルギー情報がアレルギーの程度を含まないと判定された場合、プロセッサ12は、アレルギーの情報に基づいて、表示部14の表示を制御してよい(ステップS2)。ステップS2において、プロセッサ12は、図4又は図6に示したステップS2と同様の処理を実行してよい。
一方、ステップS91においてアレルギー情報がアレルギーの程度を含むと判定された場合、プロセッサ12は、アレルギーの程度の入力に応じて異なる態様で、飲食物を示す情報を表示部14に表示してよい(ステップS92)。ステップS92において、プロセッサ12は、例えば、所定のアレルギーの程度が入力されると、入力されたアレルギーの程度に対応する飲食物が示唆されるように表示部14に表示してよい。
図13A及び図13Bは、表示機器10の表示部14における表示の一例を示す図である。以下、第4実施形態と同様に、例えば表示部14がタッチパネルのような操作部20を含むものとして説明する。図13A及び図13Bに示すように、プロセッサ12は、例えば、所定のアレルギーの程度を示すボタンの画像B1、B2、及びB3などを表示して、当該画像に対する入力(利用者のタッチ)を検出してよい。プロセッサ12は、ボタンの画像B1、B2、及びB3が選択されたら、当該入力されたアレルギーの程度に対応する飲食物の情報を、表示部14に表示してよい。
図13Aは、アレルギーの程度として「アレルギー2以上」を示すボタンの画像B2が選択されて、アレルギーのクラス2以上に対応する飲食物として、メニューCからメニューFまでを示す画像M3からM6までが表示部14に表示された状態を示す。図13Bは、アレルギーの程度として「アレルギー4以上」を示すボタンの画像B3が選択されて、アレルギーのクラス4以上に対応する飲食物として、メニューC及びメニューFを示す画像M3及びM6が表示部14に表示された状態を示す。
図13Bに示すように、プロセッサ12は、アレルギーのクラス4以上に対応していない飲食物のメニューD及びメニューEを示す画像M4及びM5に「不可」を示す画像NAを重ねて表示してもよい。これにより、利用者は、メニューD及びメニューEとして示される飲食物は、自分にとってリスクがあることを認識できる。一方、利用者は、メニューC及びメニューFとして示される飲食物は、自分にとって安全であることを認識できる。この場合、プロセッサ12は、「不可」を示す画像NAを表示する代わりに、例えば飲食物のメニューD及びメニューEを示す画像M4及びM5をグレイアウト表示してもよい。これらの場合、プロセッサ12は、例えば飲食物のメニューD及びメニューEを、表示部14において選択可能な画像として表示してもよいし、選択不可能な画像として表示してもよい。
このように、本実施形態において、アレルギー情報は、利用者のアレルギーの程度を含んでもよい。この場合、少なくとも1つのプロセッサ12は、表示部14に飲食物を示す情報を表示する場合に、当該飲食物を示す情報を、利用者のアレルギーの程度の入力に応じて異なる態様で表示してもよい。具体的には、少なくとも1つのプロセッサ12は、飲食物を示す情報のうちアレルギーの程度に対応するものを、例えば「不可」の画像NAを表示するなどして、アレルギーの程度に対応しないものと区別可能な態様で表示してもよい。また、少なくとも1つのプロセッサ12は、飲食物を示す情報のうちアレルギーの程度に対応するもののみが選択可能な態様で表示してもよい。すなわち、プロセッサ12は、飲食物を示す情報のうちアレルギーの程度に対応しないものは選択不可能な態様で表示してもよい。また、少なくとも1つのプロセッサ12は、例えばボタンの画像B1からB3までに対する(選択)入力に応じて、飲食物を示す情報のうちアレルギーの程度以外のアレルギーの程度に対応するものに切り替え可能に表示してもよい。このように、少なくとも1つのプロセッサ12は、飲食物を示す情報のうちアレルギーの程度が所定以上である場合に対応するものを、アレルギーの程度が所定以上でない場合に対応するものと異なる態様で表示してもよい。例えば、図13Bに示したメニューD及びメニューEの画像M4及びM5のように、グレイアウト表示をしたり、「不可」を示す画像NAを表示したりしてもよい。
第5実施形態によれば、利用者は、自分のアレルギー情報に含まれるアレルギーの程度の周辺の程度に対応する飲食物を、容易に認識することができる。したがって、利用者は、体調が良い時は、普段は苦手な飲食物を試みることができる。また、利用者は、体調が良くない時は、普段は大丈夫な飲食物を回避することもできる。
上述した実施形態は、システム1に含まれる表示機器10としての実施のみに限定されるものではない。例えば、上述した実施形態は、システム1に含まれる他の電子機器100として実施してもよい。さらに、上述した実施形態は、システム1に含まれる表示機器10及び/又は他の電子機器100のような機器を含むシステムとして実施してもよい。また、上述した実施形態は、システム1に含まれる表示機器10及び/又は他の電子機器100のような機器としての実施のみに限定されるものでもない。例えば、上述した実施形態は、システム1に含まれる表示機器10のような電子機器の制御方法として実施してもよい。さらに、例えば、上述した実施形態は、システム1に含まれる表示機器10のような電子機器が実行するプログラムとして実施してもよい。
本開示を諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形又は修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形又は修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各機能部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能である。複数の機能部等は、1つに組み合わせられたり、分割されたりしてよい。上述した本開示に係る各実施形態は、それぞれ説明した各実施形態に忠実に実施することに限定されるものではなく、適宜、各特徴を組み合わせたり、一部を省略したりして実施され得る。つまり、本開示の内容は、当業者であれば本開示に基づき種々の変形および修正を行うことができる。したがって、これらの変形および修正は本開示の範囲に含まれる。例えば、各実施形態において、各機能部、各手段、各ステップなどは論理的に矛盾しないように他の実施形態に追加し、若しくは、他の実施形態の各機能部、各手段、各ステップなどと置き換えることが可能である。また、各実施形態において、複数の各機能部、各手段、各ステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。また、上述した本開示の各実施形態は、それぞれ説明した各実施形態に忠実に実施することに限定されるものではなく、適宜、各特徴を組み合わせたり、一部を省略したりして実施することもできる。
例えば、上述した実施形態においては、主として食物アレルギーのアレルギー保持者の用に供することを想定して説明した。しかしながら、一実施形態に係る表示機器10は、食物アレルギーのアレルギー保持者の用に供することに限定されない。一実施形態に係る表示機器10は、例えば宗教上の理由によって食べることができない飲食物がある者の用に供するものであってもよい。また、一実施形態に係る表示機器10は、例えば妊婦又は高血圧の傾向がある者など、食事制限を課されている者の用に供するものであってもよい。また、一実施形態に係る表示機器10は、アレルギーに限定されず、例えば利用者の好き嫌いのような食べ物に対する好みに対応するものとしてもよい。以上のような場合、アレルギー情報の内容を、アレルギー以外の観点から入力又は登録すればよい。
1 システム
10 表示機器
12 プロセッサ
14 表示部
16 記憶部
18 通信部
20 操作部
100 他の電子機器
120 プロセッサ
140 表示部
160 記憶部
180 通信部
200 操作部
220 読取部
N ネットワーク
10 表示機器
12 プロセッサ
14 表示部
16 記憶部
18 通信部
20 操作部
100 他の電子機器
120 プロセッサ
140 表示部
160 記憶部
180 通信部
200 操作部
220 読取部
N ネットワーク
Claims (21)
- 表示部と、
前記表示部を制御するための少なくとも1つのプロセッサと、
を備える表示機器であって、
前記少なくとも1つのプロセッサは、飲食物提供サービスの利用者のアレルギー情報に基づいて、前記表示部の表示を制御する、表示機器。 - 前記少なくとも1つのプロセッサは、前記アレルギー情報に基づいて前記利用者のアレルギーを示す第1画像を前記表示部に表示した後、前記利用者に飲食物の提供が完了したことを示す第1信号を検出すると、前記第1画像を前記表示部において非表示にする、請求項1に記載の表示機器。
- 前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1信号を検出した後、前記利用者に提供される飲食物の追加オーダを示す第2信号を検出すると、前記第1画像を前記表示部に表示する、請求項2に記載の表示機器。
- 前記少なくとも1つのプロセッサは、前記アレルギー情報に基づいて前記第1画像を前記表示部に表示した後、前記利用者に提供された飲食物の会計が完了したことを示す第3信号を検出すると、前記第1画像を前記表示部において非表示にする、請求項2に記載の表示機器。
- 前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第3信号を検出した後、前記利用者に提供される飲食物の追加オーダを示す第2信号を検出しても、前記第1画像を前記表示部において非表示にする、請求項4に記載の表示機器。
- 前記アレルギー情報は、前記利用者のアレルギーの種別を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記アレルギーの種別に対応する第2画像を前記表示部に表示する、請求項1に記載の表示機器。 - 前記アレルギー情報は、前記利用者のアレルギーの程度を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記アレルギーの程度を示す第3画像を前記表示部に表示する、請求項6に記載の表示機器。 - 前記アレルギー情報は、前記利用者のアレルギーの程度を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第2画像の表示態様を、前記アレルギーの程度に応じて変更する、請求項6に記載の表示機器。 - 前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第2画像の大きさ、形状、及び点滅速度の少なくともいずれかを、前記アレルギーの程度に応じて変更する、請求項8に記載の表示機器。
- 前記少なくとも1つのプロセッサは、前記利用者のアレルギー情報、及び前記利用者が使用するテーブルの識別子に基づく2次元コードを、前記表示部に表示する、請求項1に記載の表示機器。
- 前記少なくとも1つのプロセッサは、前記表示部に飲食物を示す情報を表示する場合に、前記利用者のアレルギー情報に対応する飲食物が示唆されるように前記表示部に表示する、請求項1に記載の表示機器。
- 前記少なくとも1つのプロセッサは、前記利用者のアレルギー情報に対応する飲食物が選択されると、当該飲食物、前記利用者が使用するテーブルの識別子、及び前記利用者のアレルギー情報を関連付けたオーダ情報を、他の電子機器に送信するように制御する、請求項11に記載の表示機器。
- 前記少なくとも1つのプロセッサは、前記アレルギー情報に前記サービスの複数の利用者のアレルギー情報が含まれる場合、前記複数の利用者のアレルギー情報にそれぞれ対応する飲食物が示唆されるように、前記表示部に飲食物を示す情報を表示する、請求項11に記載の表示機器。
- 前記少なくとも1つのプロセッサは、前記複数の利用者のアレルギー情報に対応する飲食物がそれぞれ選択されると、当該飲食物、前記複数の利用者が使用するテーブルの識別子、及び前記複数の利用者のアレルギー情報をそれぞれ関連付けたオーダ情報を、他の電子機器に送信するように制御する、請求項13に記載の表示機器。
- 前記アレルギー情報は、前記利用者のアレルギーの程度を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記表示部に飲食物を示す情報を表示する場合に、前記飲食物を示す情報を前記アレルギーの程度の入力に応じて異なる態様で表示する、請求項1に記載の表示機器。 - 前記少なくとも1つのプロセッサは、前記表示部に飲食物を示す情報を表示する場合に、前記飲食物を示す情報のうち前記アレルギーの程度に対応するものを、前記アレルギーの程度に対応しないものと区別可能な態様で表示する、請求項15に記載の表示機器。
- 前記少なくとも1つのプロセッサは、前記表示部に飲食物を示す情報を表示する場合に、前記飲食物を示す情報のうち前記アレルギーの程度に対応するもののみが選択可能な態様で表示する、請求項15に記載の表示機器。
- 前記少なくとも1つのプロセッサは、前記表示部に飲食物を示す情報を表示する場合に、前記飲食物を示す情報のうち前記アレルギーの程度以外のアレルギーの程度に対応するものに切り替え可能に表示する、請求項15に記載の表示機器。
- 前記少なくとも1つのプロセッサは、前記表示部に飲食物を示す情報を表示する場合に、前記飲食物を示す情報のうち前記アレルギーの程度が所定以上である場合に対応するものを、前記アレルギーの程度が前記所定以上でない場合に対応するものと異なる態様で表示する、請求項15に記載の表示機器。
- 表示機器における表示部の表示を制御するステップを含む方法であって、
前記ステップにおいて、飲食物提供サービスの利用者のアレルギー情報に基づいて、前記表示部の表示を制御する、方法。 - コンピュータに、
表示機器における表示部の表示を制御するステップを実行させるプログラムであって、
前記ステップにおいて、飲食物提供サービスの利用者のアレルギー情報に基づいて、前記表示部の表示を制御する、プログラム。
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JP2020097879A JP2021190026A (ja) | 2020-06-04 | 2020-06-04 | 表示機器、表示制御方法、及びプログラム |
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