JP3674538B2 - 売上実績表示システム - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、管理装置に集計記憶されている商品の売上実績を表示する売上実績表示システムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
ＰＯＳシステムでは、ストアコントローラ等の管理装置に商品毎の売上実績データをリアルタイムで収集し、また、必要に応じて各種売上実績リストや売れ筋、死に筋商品リスト等をストアコントローラや本部のコンピュータで表示、又は印字している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来のＰＯＳシステムでは、商品の売上実績データ等は商品陳列棚とは離れた場所に設置されているストアコントローラ等により管理されていたため、売場の店員がこれらの売上実績データを確認しながら、商品の陳列等を行うことが困難であり、商品の売れ行き等を反映した商品の陳列を行うことができないという欠点があった。
【０００４】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、商品陳列棚に陳列されている商品の売上実績データを商品が陳列されている棚の前で簡単に確認できることにより、店員が商品の売れ筋等を考慮して商品の陳列、発注等を効率よく行うことができる売上実績表示システムを提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、商品の陳列位置と売上実績とを記憶する記憶手段を備えた管理装置と、前記管理装置と交信可能に構成された無線携帯端末とからなる売上実績表示システムであって、前記無線携帯端末は、棚ブロック番号を前記管理装置へ送信するとともに、前記管理装置から受信した前記棚ブロック番号によって特定される陳列位置に陳列されている商品の売上実績を表示することを特徴とする売上実績表示システムを提供する。
このような構成によれば、商品の売上実績等を管理している管理装置から所望の実績データが無線携帯端末へ送信されるため、店員は陳列棚の前で、その棚に陳列されている商品の状態、商品の陳列状態を見ながら売上実績を確認することができる。このため、商品廃棄や陳列位置の変更等、商品陳列に関する戦略が立てやすく、且つ迅速に行うことができる。
なお、上記記憶手段は、必ずしも管理装置が内蔵、或いは外部記憶装置として直接備えていなければならないものではない。即ち、記憶手段に格納されている商品の陳列位置と売上実績とが対応付けられている情報を他の装置が有し、その情報を参照等することにより本発明を実現できる構成であってもよい。後述する実施形態では、店舗サーバ１２がこれらの情報を管理しており、管理装置としてのＷＥＢサーバ１３が店舗サーバ１２が管理しているこれらの情報（ＰＬＵファイル、売上実績ファイル）に基づいて、種々の処理を行う構成をとっている。
【０００６】
また、上記目的を達成するために、本発明は、商品の陳列位置と売上実績とを記憶する記憶手段を備えた管理装置と、前記管理装置と交信可能に構成された無線携帯端末とからなる売上実績表示システムであって、前記無線携帯端末は棚ブロック番号及び段番号を前記管理装置へ送信するとともに、前記管理装置から受信した前記棚ブロックの前記段番号で特定される陳列位置に陳列されている商品の売上実績を表示することを特徴とする売上実績表示システムを提供する。
このような構成によれば、商品の売上実績等を管理している管理装置から所望する陳列棚に陳列されている商品の売上実績が無線携帯端末へ送信されるため、店員は陳列棚の前で、その棚に陳列されている商品の状態、商品の陳列状態を見ながら売上実績を確認することができる。このため、商品廃棄や陳列位置の変更等、商品陳列に関する戦略が立てやすく、且つ迅速に行うことができる。
【０００７】
また、請求項１又は請求項２に記載の売上実績表示システムにおいて、前記管理装置は、前記無線携帯端末から受信した棚ブロック番号又は、棚ブロック番号及び段番号によって特定される陳列位置に対応する商品の売上実績を前記記憶手段から抽出し、抽出した前記売上実績を前記無線携帯端末へ送信することを特徴とする。
このような構成によれば、管理装置は商品の陳列位置と売上実績とが関連づけられた記憶装置を備え、無線携帯端末から受信した棚ブロック番号、又は棚ブロック番号及び段番号によって特定される陳列位置に対応付けられている商品、更にその商品に関連づけられている売上実績を記憶装置から抽出することにより簡単に売上実績を取得することができる。
【０００８】
また、請求項１〜請求項３のいずれかの項に記載の売上実績表示システムにおいて、前記無線携帯端末は前記売上実績の表示形式を指定できることを特徴とする。
これにより、端末操作者は目的にあった表示形式で売上実績を表示させることが可能となるため、これから行う処理や作業にあった表示形式で表示された売上実績を確認しながら効率よく処理を行うことが可能となる。
【０００９】
また、請求項４に記載の売上実績表示システムにおいて、前記売上実績は、前記商品の陳列位置に対応して表示されることを特徴とする。
このように、売上実績が対応する商品の陳列順に表示されるので、商品と売上実績との対応が視覚的に把握できる。
【００１０】
また、請求項４に記載の売上実績表示システムにおいて、前記売上実績は、当該棚ブロックにおける売れ行きに基づいて表示されることを特徴とする。
これにより、棚ブロック、又は棚ブロックの陳列段における売れ筋、死に筋商品を簡単に把握することができる。
【００１１】
また、請求項１〜請求項６のいずれかの項に記載の売上実績表示システムにおいて、前記管理装置はＷＥＢサーバ機能を備えるとともに、前記無線携帯端末はＷＥＢ用のブラウザソフトウェアを搭載し、該ブラウザソフトウェアを使用して前記売上実績を表示することを特徴とする。
このような構成によれば、インターネットのＷＥＢ用のブラウザソフトで売上実績を表示することが可能となるので、無線携帯端末からの操作が簡単となる。また、汎用性の高いソフトウェアを使用することにより、他の機器との共通化を簡単に行うことができる。近年、インターネット人口は増加傾向にあり、ＷＥＢがより個人に密接なものとなっており、インターネットのホームページを閲覧するのと同じ感覚で操作者が操作することが可能となるので、操作し易いという利点が得られる。また、インターネットを利用して発注処理等の他のサービスとの融合を容易に図ることが可能となる。
【００１２】
また、請求項１〜請求項７のいずれかの項に記載の売上実績表示システムにおいて、前記無線携帯端末は表示されている商品を指定することにより、指定した前記商品について、少なくとも検品処理、発注処理、在庫処理、廃棄処理、売価変更処理、陳列位置変更処理のいずれかを行うことができることを特徴とする。
このような構成によれば、画面に表示されている商品を操作者が指定することにより、この商品の検品処理、発注処理、在庫処理、廃棄処理、売価変更処理、陳列位置変更処理等を行うことが可能となるので、陳列棚の前で商品の売上実績を確認しながら、その商品に必要な所定の処理を行うことができる。これにより効率良く且つ迅速に且つ確実に種々の必要な処理を行うことが可能となる。
【００１３】
また、請求項１〜請求項８のいずれかの項に記載の売上実績表示システムは、各陳列商品に対応してそれぞれ配置され対応商品に係る情報を表示する電子棚札を更に備え、前記管理装置は前記無線携帯端末から受信した前記棚ブロック、又は棚ブロック及び段番号によって特定される陳列位置の商品に対応する前記電子棚札の表示を点滅させることを特徴とする。
このような構成によれば、無線携帯端末の画面に表示されている商品と陳列棚に陳列されている商品との対応付けがなされるので、端末利用者は、棚ブロック番号や段番号の誤入力等を電子棚札の表示点滅を確認することで直ちに判断することができる。
【００１４】
また、請求項１〜請求項９のいずれかの項に記載の売上実績表示システムは、各陳列商品に対応してそれぞれ配置され、対応商品に係る情報を表示する電子棚札を更に備え、前記管理装置は前記無線携帯端末から受信した前記棚ブロック、又は棚ブロック及び段番号によって特定される陳列位置の商品に対応する前記電子棚札のランプを点滅又は点灯させることを特徴とする。
このような構成によれば、無線携帯端末の画面に表示されている商品と陳列棚に陳列されている商品との対応付けがなされるので、端末利用者は、棚ブロック番号や段番号の誤入力等を電子棚札のランプの点滅又は点灯を確認することで直ちに判断することができる。
【００１５】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態について説明する。
図１は本発明の一実施形態に係る売上実績表示システムの構成を示す図である。図１において、ＰＯＳシステム１０は、チェックアウト場に配置され、客の購入商品の登録及び代金積算処理を行う複数台のＰＯＳレジスタ１１と、ＰＯＳレジスタ１１で使用するＰＬＵファイル（商品ファイル）を記憶すると共にオンラインにリアルタイムでＰＯＳレジスタ１１からの登録商品データ等を累計記憶する店舗サーバ（ＰＣ）１２と、ブラウザソフトウェアを搭載し店舗サーバ１２が記憶している各種データをブラウザソフトウェアで閲覧するためのものであり、本発明の管理装置として機能するＷＥＢサーバ（ＰＣ）１３とから構成されている。なお、上述した商品毎の売上実績データが記憶されているファイルを実績ファイルと呼ぶ。
上記店舗サーバ１２及びＷＥＢサーバ１３は、マウスやキーボードからなる入力部、画面表示部、記憶装置を備えている、いわゆるコンピュータシステムである。なお、上記店舗サーバの記憶装置には、ＰＬＵファイル、売上実積ファイル等の種々のファイルが格納されている。
【００１６】
図２に示すように、上記ＰＬＵファイルには、商品コード、商品名、売価、内容量、当該商品が陳列されている陳列棚のアドレスである陳列アドレス等がそれぞれ対応付けられている商品データが格納されている。
また、図３に示すように、売上実績ファイルには、商品コード、売上金額、売上点数等がそれぞれ対応付けられた売上実績データが格納されている。
また、ＰＯＳレジスタ１１は、店のチェックアウト場に配置され、店舗サーバ１２は店のバックルームに配置されている。
【００１７】
以下、上記構成からなるＰＯＳシステム１０の動作について簡単に説明する。消費者が購入する商品のバーコードをＰＯＳレジスタ１１のスキャナーで読み取ると、読み取ったバーコードデータ（商品コード）はＬＡＮ５０を介して店舗サーバ１２に送信される。
店舗サーバ１２は、受信した商品コードによって特定される商品データをＰＬＵファイルから読み出し、読み出した商品データを当該商品コードの送信元であるＰＯＳレジスタ１１へ送信するとともに、売上実績ファイルを更新する。
商品データを受信したＰＯＳレジスタ１１は、商品データを表示するとともに、そのデータに基づいてチェックアウト処理を行う。
【００１８】
このようにして、店舗サーバ１２の売上実績ファイルには商品コード毎に売上実積データが記憶される。売上実績データは、当日、前日の売り上げ、当週、前週の売り上げ、当月、前月の売り上げ等に集計され、また必要に応じて過去の売り上げデータを記憶している。また集計する期間を適宜設定することも可能である。
なお、店舗サーバ１２に格納されているＰＬＵファイル、売上実績ファイル等の種々のファイルは、ＷＥＢサーバ１３、電子棚札システム２１をはじめとしてＬＡＮ５０に接続されている他の装置で必要に応じて適宜参照できるようになっている。
【００１９】
次に、電子棚札システム２０は、電子棚札コントローラ（ＰＣ）２１と電子棚札コントローラ２１にトランシーバ２２を介して無線（赤外線通信）で接続された複数の電子棚札２３とから構成されている。
【００２０】
電子棚札２３は、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭ、赤外線信号の受信部、液晶表示器、およびＬＥＤランプを備えている。
上記構成からなる電子棚札２３は、商品陳列棚に陳列されている各商品にそれぞれ対応付けられて配置され、電子棚札コントローラ２１から送信されてくる情報（例えば商品の値段等）をＲＡＭに記憶するとともに液晶表示器にリアルタイムに表示する。
【００２１】
電子棚札コントローラ２１は、電子棚札２３を制御するために、各電子棚札のＩＤと該電子棚札に対応する商品の商品コードとを対応付けて記憶している。これにより、所望の商品に対応する電子棚札２３を識別でき、種々の制御を行うことが可能となる。また、電子棚札２３はＬＥＤランプを備えており、このＬＥＤランプを点灯させるか、あるいは消灯させるか又は点滅させるかの制御は、ＬＥＤランプの制御を行う対象となる電子棚札のＩＤとともに点灯コマンド、消灯コマンド、点滅コマンドのいずれかを送信することにより行う。
なお、電子棚札コントローラ２１と電子棚札２３とは赤外線を伝送媒体として接続されており、本実施形態では電子棚札コントローラ２１から電子棚札２３への信号伝送のみの一方向通信でもよいし、双方向通信でもよい。
【００２２】
次に、無線携帯端末（ＨＴ；Handy Terminal）３０は、ＳＳ（Spread spectrum）無線アクセスポイント６０を介してＬＡＮ５０に接続され、ＷＥＢサーバ２３と交信して、後述する処理を行う。
具体的には、無線携帯端末は赤外線やＵＨＦ帯〜ＳＨＦ帯に属する電波等によりＳＳ無線アクセスポイントへ情報を伝える。ＳＳ無線アクセスポイントは、無線ＬＡＮにおける情報の中継点であり、このＳＳ無線アクセスポイントによって無線で伝送された情報が有線であるＬＡＮを経由し、所定の装置へと送信される。
【００２３】
続いて、上記無線携帯端末について詳しく説明する。図４に本発明の一実施形態に係る無線携帯端末の内部構成を、図５に同無線携帯端末の概観図を示す。
図４において、ＲＯＭ３１には各種の制御プログラムが記憶されており、ＲＡＭ３２にはアプリケーションプログラム、例えばＷＥＢ用のブラウザソフトウェアが記憶されている。スキャナ部３３は、商品に貼付されているバーコードを読み取りＣＰＵ３４へ出力する。無線交信部３５は、ＳＳ無線アクセスポイント６０を介してＬＡＮ５０に接続するためのものである。
【００２４】
操作部３６は図５から分かるように複数のキーによって構成されている。表示部３７は操作部３５から入力された情報や無線交信部３５を介して受信した情報等を表示する液晶表示パネル等によって構成される。また、タッチ入力部３８はタッチペン３９でペン入力及び手書き入力を可能とするためのものである。なお、このタッチ入力部３８は、上記表示部３７の上層に形成された膜状のものであり、タッチペン等でこの膜に接触することにより、種々の入力操作を行うことができる。更に、インターフェース部４０を備えることにより、このインターフェースを介して外部の装置、例えばＰＣ等と接続してデータの送受信を行うことができる。
【００２５】
次に、陳列棚の陳列位置を識別するための陳列アドレスについて説明する。
ＰＬＵファイルには、上述したように商品番号（コード）毎に予め陳列アドレスが記憶されている。
この陳列アドレスは、例えば図６に示すように６桁の数値で構成されており、上位３桁が棚アドレス（棚ブロック番号）を示しており、下位３桁が棚内のアドレスを示している。更に３桁からなる棚内アドレスの上位１桁は段アドレスを示しており、下位２桁が並びアドレスを示している。
例えば、陳列アドレス「１０２２０３」は、棚ブロック「１０２」における２段目の「０３」番地を示している。従って、図７に示すような構成の陳列棚の場合には、陳列アドレス「１０２２０３」に対応する陳列位置はＡとなる。
【００２６】
次に、上述した売上実績表示システムの動作について図８を参照して説明する。なお、以下の処理はＷＥＢサーバ１３のＣＰＵによって行われる処理である。まず、無線携帯端末３０の操作者が操作部３６及びタッチ入力部３８を操作することにより棚ブロック番号を示す３桁の番号、又は棚ブロック番号及び段番号からなる４桁の番号を入力する。
続いて、操作者は、希望する売上実績データの表示フォームを指定する。
ここで指定できる表示フォームは、アドレス順、陳列位置表示、金額順、点数（売れ行き）順が例として挙げられる。更に、金額順及び点数順は、昇順、降順のいずれかを更に指定することができる。
そして、操作者は、上記陳列位置を特定するための情報と売上実績データの表示フォームとを入力すると、続いて送信処理を行う。
【００２７】
係る操作により、操作者によって入力された情報は、無線交信部３５からＳＳ無線アクセスポイント６０、ＬＡＮ５０を介してＷＥＢサーバ１３へ送信される。ＷＥＢサーバ１３はこれらの情報を受信すると、図８に示す売上実績表示処理を実行する。
【００２８】
まず、ＷＥＢサーバ１３は、無線携帯端末３０から受信した棚ブロック番号、又は棚ブロック番号＋段番号をキーとして、ＰＬＵファイルを検索し、該当する陳列アドレスを有する商品データを抽出し（ステップＳＰ１０）、更に、読み出した商品データの商品コードをキーとして、売上実績ファイルから該当する商品コードを有する売上実績データを読み出す（ステップＳＰ１１）。
続いて、ＷＥＢサーバ１３は、読み出した売上実績データを無線携帯端末３０から受信した表示フォームに基づいて並び替える。
例えば、表示フォームとして「アドレス順」が指定された場合には、アドレスの数値が小さい順に、また、表示フォームとして「売上金額、降順」が指定されていた場合には、売上金額が大きい順になるよう売上実績データを並び替える。なお、操作者によって表意フォームが指定されていない場合は、予め設定されているデフォルト表示フォーム（例えばアドレス順）に基づいて並び替える。
【００２９】
利用者から指定された表示フォームに基づくデータの並び替えが完了すると、並び替えたデータを無線携帯端末３０へ送信する。ここで送信するデータはＨＴＭＬ形式で記述されており、無線携帯端末３０は受信した売上実績データをブラウザソフトウェアを使用して表示する（ステップＳＰ１３）。
この結果、無線携帯端末３０の表示部３７には、図９又は図１０に示すような表示画面が表示される。
図９は表示フォーマットとしてアドレス順が指定された場合の一表示例であり、アドレスの数値が小さい順に上段から記載される。一方、図１０は棚位置表示が指定された場合の一表示例であり、陳列棚の陳列位置と対応付けて商品名、金額、売価、点数等が表示される。また、陳列位置の識別情報として、棚内アドレスが表示される。これにより、無線携帯端末３０の操作者は簡単に陳列状態と商品の売上実績とを把握することができる。
【００３０】
続いて、ＷＥＢサーバ１３は、ステップＳＰ１０において抽出した商品データを棚札コントローラ２１へ送信する。係る処理により、棚札コントローラ２１は商品データの商品コードに対応する電子棚札の棚札ＩＤを抽出し、抽出した棚札ＩＤとランプ点滅コマンドとを送信する。
これにより、ランプ点滅コマンドが発せられた電子棚札２３は、自己のＬＥＤランプを点滅作動させる（ステップＳＰ１４）。
なお、ＬＥＤランプの点滅に代わってＬＥＤランプを点灯させてもよいし、電子棚札の表示を点滅させてもよい。即ち、現在無線携帯端末３０に表示されている商品に対応する電子棚札とその他の電子棚札との表示態様を異なるものとすることにより、無線携帯端末に表示されている商品を端末操作者に対して報知することができればよい。
これにより、無線携帯端末の表示部３７に表示されている種々の売上実績と実勢に陳列棚に陳列されている商品との対応がとれ、操作者は売上実績を確認しながら簡単に品だし等の所望の処理を効率よく行うことができる。
【００３１】
なお、上述の処理に加えて、表示部３７に表示されている商品をタッチペンで指定することにより、タッチした商品のＰＬＵデータの表示を要求することができ、更には、表示したＰＬＵデータの変更、例えば売価の変更、アドレスの変更処理、在庫処理（棚卸処理）、廃棄処理（破損商品を廃棄する処理）、陳列中止処理（当該商品の陳列を中止する）等を行うことができる。
【００３２】
なお、図７に示した本実施形態におけるＷＥＢサーバの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各種の処理を実行してもよい。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、ＯＳや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【００３３】
また、「コンピュータシステム」は、ＷＷＷシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境（あるいは表示環境）も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＣＤ−ＲＯＭ等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【００３４】
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク（通信網）や電話回線等の通信回線（通信線）のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル（差分プログラム）であっても良い。
即ち、上述したようなプログラムを電子棚札システムの電子棚札コントローラ、店舗サーバ１２等のコンピュータシステムで実行させることも可能である。
【００３５】
なお、上述した実施形態においては、棚ブロック番号、又は棚ブロック番号及び段番号を無線携帯端末から直接キー入力又はバーコード入力していたが、これに限定されない。例えば、棚に陳列されている商品を無線携帯端末のバーコードスキャナー部で読み取り、この商品のアドレスの上位３桁又は上位４桁を棚ブロック番号、又は棚ブロック番号及び段番号の入力に代えても良い。
このように構成することにより、棚ブロック番号がわからなくても棚ブロック番号の指定を行うことができる。
【００３６】
また、上述の実施形態では、売上実績データの表示時に商品名を表示させているが、商品名と共に、又は商品名に代えて、商品イメージを表示するようにすることも可能である。
また、上述の実施形態では、陳列アドレスを６桁で示したが、これらの陳列アドレスの構成については限定しない。即ち、商品の陳列位置が一義的に限定されるものであればどのような構成であってもよい。
【００３７】
また、上述の実施形態では、商品毎に陳列アドレスを記載していたが、これに限定されない。陳列アドレス毎に商品コードを記憶するテーブルを別に設けるようにしてもよい。
また、上述の実施形態において売上実績データは毎日蓄積されるデータであるので、当日、１週間、１ヶ月等の期間を指定することにより、指定した期間における売上実績の送信をＷＥＢサーバ１３に対して指示することも可能である。
また、上述の実施形態においては、電子棚札コントローラに管理装置としての機能を持たせてもよく、また、ＷＥＢサーバに電子棚札コントローラの機能を持たせるようにしてもよい。
また、上述の売上実績表示システムのシステム構成、無線携帯端末の構成、表示例は単なる一例であり、本発明の目的を達成できる構成であれば具体的構成には限定されない。
【００３８】
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【００３９】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の売上実績表示システムによれば、商品の売上実績等を管理している管理装置から所望の実績データが無線携帯端末へ送信されるため、店員は陳列棚の前で、その棚に陳列されている商品の状態、商品の陳列状態を見ながら売上実績を確認することができる。これにより、商品廃棄や陳列位置の変更等、商品陳列に関する戦略が立てやすく、且つ迅速にこれらの処理を行うことができるという効果を奏する。
【００４０】
また、本発明の売上実績表示システムによれば、管理装置は商品の陳列位置と売上実績とを記憶する記憶装置を備え、無線携帯端末から受信した棚ブロック番号、又は棚ブロック番号及び段番号によって特定される陳列位置に対応付けられている商品、更にその商品に関連づけられている売上実績を記憶装置から抽出することにより簡単に売上実績を取得することができるという効果を奏する。
【００４１】
また、本発明の売上実績表示システムによれば、無線携帯端末は売上実績の表示形式を指定できるので、端末操作者は目的にあった表示形式で売上実績を表示させることが可能となる。これにより、これから行う処理や作業にあった表示形式で表示された売上実績を確認しながら効率よく処理を行うことができるという効果を奏する。
【００４２】
また、本発明の売上実績表示システムによれば、売上実績は、商品の陳列位置に対応して表示されるので、商品と売上実績との対応が視覚的に把握できるという効果を奏する。
また、本発明の売上実績表示システムによれば、売上実績は、当該棚ブロックにおける売れ行きに基づいて表示されるので、売れ筋、死に筋商品を簡単に把握することができる。
【００４３】
また、本発明の売上実績表示システムによれば、管理装置はＷＥＢサーバ機能を備えるとともに、無線携帯端末はＷＥＢ用のブラウザソフトウェアを搭載し、無線携帯端末は前記ブラウザソフトウェアを使用して前記売上実績を表示する。このように汎用性の高いソフトウェアを使用することにより、他の機器との共通化を簡単に行うことができる。また、インターネットのホームページを閲覧するのと同じ感覚で操作者が端末を操作することが可能となるので、操作が容易であり、利便性に優れた無線携帯端末を提供することが可能となる。また、インターネットを利用して発注処理等の他のサービスとの融合を容易に図ることができるという効果を奏する。
【００４４】
また、本発明の売上実績表示システムによれば、端末の画面に表示されている商品を操作者が指定することにより、この商品の検品処理、発注処理、在庫処理、廃棄処理、売価変更処理、陳列位置変更処理等を行うことが可能となるので、陳列棚の前で商品の売上実績を確認しながら、その商品に必要な所定の処理を行うことができる。これにより効率良く且つ迅速に且つ確実に種々の必要な処理を行うことができるという効果を奏する。
【００４５】
また、本発明の売上実績表示システムによれば、各陳列商品に対応してそれぞれ配置され対応商品に係る情報を表示する電子棚札を更に備え、管理装置は無線携帯端末から受信した棚ブロック、又は棚ブロック及び段番号によって特定される陳列位置の商品に対応する電子棚札の表示を点滅させるので、端末操作者は簡単に無線携帯端末の画面に表示されている商品と陳列棚に陳列されている商品との対応付けを行うことができ、棚ブロック番号や段番号の誤入力等を電子棚札の表示点滅を確認することで直ちに判断することができる。
【００４６】
また、本発明の売上実績表示システムによれば、電子棚札は更にランプを備え、管理装置は無線携帯端末から受信した棚ブロック、又は棚ブロック及び段番号によって特定される陳列位置の商品に対応する電子棚札のランプを点滅又は点灯させるので、端末操作者は、無線携帯端末の画面に表示されている商品と陳列棚に陳列されている商品との対応付けを簡単に行うことができ、棚ブロック番号や段番号の誤入力等を電子棚札の表示点滅を確認することで直ちに判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の一実施形態に係る売上実績表示システムのシステム構成を示すブロック図である。
【図２】 ＰＬＵファイルの一構成例を示す図である。
【図３】 売上実績ファイルの一構成例を示す図である。
【図４】 無線携帯端末の内部構成を示す図である。
【図５】 無線携帯端末の概観図である。
【図６】 陳列棚の陳列位置を特定するための陳列アドレスの構成について説明するための図である。
【図７】 陳列棚の陳列位置を特定するための陳列アドレスの具体例について説明するための図である。
【図８】 本発明の一実施形態に係る売上実績表示システムの動作を示すフローチャートである。
【図９】 表示フォームとしてアドレス順を指定した場合の売上実績データの表示例を示す図である。
【図１０】 表示フォームとして棚位置表示、降順を指定した場合の売上実績データの表示例を示す図である。
【符号の説明】
１０…ＰＯＳシステム、１１…ＰＯＳレジスタ、１２…店舗サーバ、１３…ＷＥＢサーバ（管理装置）、２０…電子棚札システム、２１…電子棚札コントローラ、２２…トランシーバ、２３…電子棚札（表示装置）、３０…無線携帯端末、３１…ＲＯＭ、３２…ＲＡＭ、３３…スキャナー部、３４…ＣＰＵ、３５…無線交信部、３６…操作部、３７…表示部、３８…タッチ入力部、３９…タッチペン、４０…インターフェース、５０…ＬＡＮ、６０…ＳＳ無線アクセスポイント

Claims (10)

1. 商品の陳列位置と売上実績とを記憶する記憶手段を備えた管理装置と、前記管理装置と交信可能に構成された無線携帯端末とからなる売上実績表示システムであって、
   前記無線携帯端末は、棚ブロック番号を前記管理装置へ送信するとともに、前記管理装置から受信した前記棚ブロック番号によって特定される陳列位置に陳列されている商品の売上実績を表示することを特徴とする売上実績表示システム。
2. 商品の陳列位置と売上実績とを記憶する記憶手段を備えた管理装置と、前記管理装置と交信可能に構成された無線携帯端末とからなる売上実績表示システムであって、
   前記無線携帯端末は、棚ブロック番号及び段番号を前記管理装置へ送信するとともに、前記管理装置から受信した前記棚ブロックの前記段番号で特定される陳列位置に陳列されている商品の売上実績を表示することを特徴とする売上実績表示システム。
3. 前記管理装置は、前記無線携帯端末から受信した棚ブロック番号又は、棚ブロック番号及び段番号によって特定される陳列位置に対応する商品の売上実績を前記記憶手段から抽出し、抽出した前記売上実績を前記無線携帯端末へ送信することを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の売上実績表示システム。
4. 前記無線携帯端末は、前記売上実績の表示形式を指定できることを特徴とする請求項１〜請求項３のいずれかの項に記載の売上実績表示システム。
5. 前記売上実績は、前記商品の陳列位置に対応して表示されることを特徴とする請求項４に記載の売上実績表示システム。
6. 前記売上実績は、当該棚ブロックにおける売れ行きに基づいて表示されることを特徴とする請求項４に記載の売上実績表示システム。
7. 前記管理装置はＷＥＢサーバ機能を備えるとともに、前記無線携帯端末はＷＥＢ用のブラウザソフトウェアを搭載し、該ブラウザソフトウェアを使用して前記売上実績を表示することを特徴とする請求項１〜請求項６のいずれかの項に記載の売上実績表示システム。
8. 前記無線携帯端末は表示されている商品を指定することにより、指定した前記商品について、少なくとも検品処理、発注処理、在庫処理、廃棄処理、売価変更処理、陳列位置変更処理のいずれかを行うことができる請求項１〜請求項７のいずれかの項に記載の売上実績表示システム。
9. 各陳列商品に対応してそれぞれ配置され、対応商品に係る情報を表示する電子棚札を更に備え、
   前記管理装置は、前記無線携帯端末から受信した前記棚ブロック、又は棚ブロック及び段番号によって特定される陳列位置の商品に対応する前記電子棚札の表示を点滅させることを特徴とする請求項１〜請求項８のいずれかの項に記載の売上実績表示システム。
10. 各陳列商品に対応してそれぞれ配置され、対応商品に係る情報を表示する電子棚札を更に備え、
    前記管理装置は前記無線携帯端末から受信した前記棚ブロック、又は棚ブロック及び段番号によって特定される陳列位置の商品に対応する前記電子棚札のランプを点滅又は点灯させることを特徴とする請求項１〜請求項９のいずれかの項に記載の売上実績表示システム。

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