JP2021188538A - 燃料供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンの始動性を確保しながら燃費を向上させること。【解決手段】一実施形態に係る燃料供給装置は、自動停止条件に基づいてエンジン2を自動的に停止させ、再始動条件に基づいてエンジン2を再始動させるECU3を備え、ECU3は、再始動条件が成立した場合に、エンジン2が回転していなければ、エンジン2に供給される燃料として液体燃料を選択し、エンジン2が回転していれば、エンジン2に供給される燃料として気体燃料を選択する。【選択図】図2

Description

本発明は、燃料供給装置に関する。
従来、気体燃料及び液体燃料を使用可能に構成されており、エンジンの始動時には、積極的に液体燃料を使用して、エンジンの始動性を確保する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11-324749号公報
しかしながら、上述の従来技術では、エンジンの始動時には、液体燃料を積極的に使用するため、気体燃料を使用する頻度が低くなる。一般的に、気体燃料は、液体燃料よりもが熱効率が高いことが知られているため、エンジンの始動時における燃料の選択によって、熱効率を向上させる余地があった。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、エンジンの始動性を確保しながら燃費を向上させることのできる燃料供給装置を提供することを目的とする。
一実施形態に係る燃料供給装置は、車両に設けられているエンジンに対して液体燃料及び気体燃料を供給することができる燃料供給装置であって、自動停止条件に基づいて前記エンジンを自動的に停止させ、再始動条件に基づいて前記エンジンを再始動させる制御部を備え、前記制御部は、前記再始動条件が成立した場合に、前記エンジンが回転していなければ、前記エンジンに供給される燃料として前記液体燃料を選択し、前記エンジンが回転していれば、前記エンジンに供給される燃料として前記気体燃料を選択することを要旨とする。
図1は、一実施形態に係る車両システムを説明するための模式図である。 図2は、一実施形態に係る動作を説明するためのフローチャートである。 図3は、本実施形態に係るECU3の動作を説明するためのタイミングチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法等は、以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(1)車両システムの概略構成
図1を用いて、一実施形態に係る車両システム1の概略構成について説明する。図1は、一実施形態に係る車両システム1を説明するための模式図である。
車両システム1は、液体燃料と気体燃料とを使用可能であるように構成されたエンジン2を有する車両に備えられる。
図1に示すように、車両システム1(車両)は、エンジン2と、ECU(Engine Control Unit)3と、燃料タンク4と、燃料切換装置5と、インテークマニホールド6と、スタータ7と、駆動輪8と、クラッチ9と、変速機10と、ペダル11と、水温センサ12と、車速センサ13と、燃料選択スイッチ14と、インジェクタ15と、電磁弁16と、IS(Idling Stop)禁止スイッチ20とを有する。
エンジン2は、駆動輪8への動力源となる装置である。エンジン2は、ECU3により制御される。エンジン2では、後述する燃料タンク4に収容された燃料をインジェクタ15によって噴射し、その噴射された燃料を燃焼して駆動輪8への動力を発生させる。
ECU3は、エンジン2を制御するための装置(制御装置)である。ECU3は、エンジン2、燃料切換装置5及びスタータ7を制御する。具体的には、ECU3は、エンジン2及び燃料切換装置5との間で、電気信号の送信及び受信を行う。ECU3は、スタータ7へ電気信号を送信することによりスタータ7を制御する。ECU3は、スタータ7を介してエンジン2を制御できる。
ECU3は、プロセッサ、メモリ、送受信機により構成されてもよい。プロセッサ及びメモリは、制御部を構成してもよい。プロセッサは、CPU(Central Processing Unit)を含む。プロセッサは、メモリに記憶されるプログラムを実行することにより、後述する各種の処理を行う。メモリは、プロセッサによって実行されるプログラムと、プロセッサによる処理に使用される情報とを記憶する。送受信機は、プロセッサにより制御される各種装置(例えば、エンジン2、燃料切換装置5等)との間で、電気信号の送信及び受信を行う。送受信機は、各種装置からの電気信号を受信し、プロセッサへ出力する。また、送受信機は、プロセッサから入力された電気信号を各種装置へ送信する。
ECU3は、ペダル11、水温センサ12、車速センサ13、燃料選択スイッチ14及びIS禁止スイッチ20から、電気信号を受信する。ECU3は、受信した電気信号に応じてエンジン2、燃料切換装置5及びスタータ7を制御できる。
燃料タンク4は、燃料が収容されるタンク(容器)である。具体的には、燃料タンク4は、第1燃料タンク41及び第2燃料タンク42を有する。第1燃料タンク41には、液体燃料が収容される。液体燃料は、例えば、ガソリンや軽油等である。第2燃料タンク42には、気体燃料が収容される。気体燃料は、例えば、CNG(Compressed Natural Gas)やLPG(Liquefied Natural Gas)等である。
燃料切換装置5は、エンジン2へ送る燃料を切り替える装置である。燃料切換装置5は、第1燃料タンク41及び第2燃料タンク42と連結されている。燃料切換装置5は、ECU3により選択された燃料をエンジン2へ送る。
インテークマニホールド6は、燃料切換装置5とエンジン2との間に配置されている。燃料切換装置5から送られる燃料は、インテークマニホールド6を通じてエンジン2へ送られる。インテークマニホールド6内では、燃料切換装置5からの燃料が噴射される。これにより、エンジン2の燃料室内へ燃料が噴射される。
スタータ7は、エンジン2の始動を行う装置である。スタータ7は、ECU3からの電気信号により始動し、エンジン2を始動させる。スタータ7は、エンジン2を始動させることにより、エンジン2の温度を上昇させ、エンジン2を完全暖気状態へと移行させる。
駆動輪8は、エンジン2を動力源として駆動(回転)する。クラッチ9は、エンジン2の動力を変速機10へ伝える。クラッチ9は、後述のクラッチペダル116により操作されてもよい。クラッチ9は、運転者の操作なく自動的に制御されてもよい。変速機10は、エンジン2の動力を変速して駆動輪8へ伝える。
ペダル11は、運転者の操作を電気信号によりECU3へ伝える。ペダル11は、アクセルペダル112及びブレーキペダル114を有する。ペダル11は、クラッチペダル116を有してもよく、クラッチペダル116を有さなくてもよい。
水温センサ12は、エンジン2の水温を測定する。水温センサ12は、測定値をECU3へ電気信号により送ることができる。車速センサ13は、車両の速度(車速)を測定する。車速センサ13は、測定値をECUへ電気信号により送ることができる。
燃料選択スイッチ14は、運転者により操作されるスイッチである。運転者の操作により選択された燃料をECU3へ電気信号により伝える。
IS禁止スイッチ20は、運転者により操作されるスイッチである。運転者の操作によりISの禁止をEMC3へ電気信号により伝える。
インジェクタ(燃料噴射装置)15は、インテークマニホールド6に燃料を噴射する。インジェクタ15は、ECU3により制御されてもよい。インジェクタ15は、運転者の操作(例えば、アクセルペダル112の踏み込み/ブレーキペダル114の解除)により制御されてもよい。
電磁弁16は、第1燃料タンク41とインジェクタ15との間において、液体燃料が通る経路に配置される。図1では、電磁弁16は、第1燃料タンク41と燃料切換装置5との間に配置されている。
電磁弁16は、ECU3からの電気信号(省略)により開いたり、閉じたりする。電磁弁16が開いている状態では、液体燃料が、経路を通過し、インジェクタ15まで到達できる。一方、電磁弁16が閉じている状態では、液体燃料が経路を通過できず、気体燃料がインジェクタ15まで到達できる。
なお、車両システム1を備えた車両は、車両のバッテリ(例えば、鉛バッテリ)の状態を測定するセンサを有してもよい(不図示)。かかるセンサは、バッテリの電圧、バッテリの液温及びバッテリの充電状態の少なくともいずれかを測定できる。
また、車両システム1を備えた車両は、通常走行時において、液体燃料ではなく、気体燃料を選択することができる。これにより、燃費を向上させることができる。
ここで、上述の燃料切換装置5、インジェクタ15、インテークマニホールド6及びECU3が、車両1に設けられているエンジン2に対して液体燃料及び気体燃料を供給することができる燃料供給装置を構成する。
(2)実施形態に係る動作
実施形態に係る動作について、図2を用いて説明する。図2は、実施形態に係る動作を説明するためのフローチャートである。
なお、図2において、エンジン2は、稼働しており、気体燃料の始動性が良好である状態(完全暖気状態)であるケースを想定する。完全暖気状態は、気体燃料を使用してエンジン2を始動した場合に、所定時間内にエンジン2が実際に始動する(エンジン2の回転数が増加する)ことができる状態である。
図2に示すように、ステップS1において、ECU3は、エンジン2が自動的に停止した自動停止状態であるか否かを判定する。自動停止状態とは、エンジン2が無負荷状態で最低限度の回転数で稼動し続けている状態である、いわゆるアイドリングが停止された(アイドリングストップ)状態である。
なお、アイドリングストップは、停車時アイドリングストップと減速時アイドリングストップとを含む。停車時アイドリングストップは、車両の停車後に(すなわち、V=0の時に)エンジン2が自動的に停止した状態を意味する。減速時アイドリングストップは、車両の減速中に車速Vが所定速度以下になることにより(すなわち、V>0の時に)エンジン2が自動的に停止した状態を意味する。
ECU3は、自動停止条件に基づいて、エンジン2が自動的に停止した自動停止状態であるか否かを判定できる。すなわち、ECU3は、自動停止条件が成立した場合に、エンジン2が自動停止状態であると判定することができる。
例えば、ECU3は、運転者によってアクセルペダル112が解放された場合に、自動停止条件が成立したと判定してもよい。
また、ECU3は、AT(Automatic Transmisson)車やCVT(Continuously Variable Transmission)車やAMT(Automatic Manual Transmission)車やDCT(Dual Clutch Transmission)車において、運転者によってブレーキペダル114が踏み込まれた場合に、自動停止条件が成立したと判定してもよい。
また、ECU3は、MT(Manual Transmission)車において、運転者によってクラッチが解放され且つギアがニュートラル(N)に入れられた場合に、自動停止条件が成立したと判定してもよい。
さらに、ECU3は、車速が所定速度以下になった場合、自動停止条件が成立したと判定してもよい。
ECU3は、バッテリの液温及びバッテリの充電状態等を考慮して、自動停止状態であると判定してもよい。
ECU3は、エンジン2が自動停止状態であると判定した場合、ステップS2の処理を実行する。ECU3は、エンジン2が自動停止状態でないと判定した場合、ステップS1の処理を繰り返してもよい。
ステップS2において、ECU3は、エンジン2が自動停止状態である場合、電磁弁16の開放を維持する。これにより、第1燃料タンク41内の気体燃料を燃料切換装置5まで導くことができ、エンジン2の始動時に気体燃料をエンジン2へ即座に供給することができるため、気体燃料を使用してもエンジン2の始動性を維持することができる。
ステップS3において、ECU3は、エンジン2の再始動条件が成立したか否かを判定する。
例えば、ECU3は、運転者によってアクセルペダル112が踏み込まれた場合に、エンジン2の再始動停止条件が成立したと判定してもよい。
ECU3は、AT車やCVT車やAMT車やDCT車において、運転者によってブレーキペダル114が解放された場合に、エンジン2の再始動条件が成立したと判定してもよい。
ECU3は、MT車において、運転者によってクラッチが解放された場合に、エンジン2の再始動条件が成立したと判定してもよい。
ECU3は、車速が所定速度以上になった場合、エンジン2の再始動条件が成立したと判定してもよい。
ECU3は、エンジン2が自動停止状態になってから所定時間が経過した場合、エンジン2の再始動条件が成立したと判定してもよい。
ECU3は、バッテリ電圧が所定値以下になった場合、エンジン2の再始動条件が成立したと判定してもよい。
ECU3は、電気負荷の総量が所定値以上になった場合、エンジン2の再始動条件が成立したと判定してもよい。
ECU3は、車両1に設けられているエアコンが駆動された場合、エンジン2の再始動条件が成立したと判定してもよい。
ECU3は、IS禁止スイッチが操作された場合、エンジン2の再始動条件が成立したと判定してもよい。
ECU3は、運転者によってギアが「D」から「P」、「R」又は「M」にシフトされた場合、エンジン2の再始動条件が成立したと判定してもよい。
ECU3は、エンジン2の再始動条件が成立したと判定した場合、ステップS4の処理を実行する。ECU3は、エンジン2の再始動条件が成立しないと判定した場合、ステップS3の処理を繰り返す。
ステップS4において、ECU3は、エンジン2の回転数(ENGrpm)が0であるか否かについて判定する。
ECU3は、エンジン2の回転数(ENGrpm)が0であると判定した場合、ステップS6の処理を行う。ECU3は、エンジン2の回転数(ENGrpm)が0でない、すなわち、エンジン2の回転数(ENGrpm)が0より大きいと判定した場合、ステップS5の処理を行う。
ステップS5において、ECU3は、気体燃料を選択する。これにより、ステップS10において、インテークマニホールド6に気体燃料が供給され、その後、気体燃料を使用してエンジン2が始動する。
ステップS6において、ECU3は、車両1の速度(車速)Vが0であるか否かを判定する。
ECU3は、車速Vが0であると判定した場合、ステップS7の処理を行う。ECU3は、車速Vが0でない、すなわち、車速Vが0より大きいと判定した場合、ステップS8の処理を行う。
ステップS7において、ECU3は、液体燃料を選択する。これにより、ステップS10において、インテークマニホールド6に液体燃料が供給され、その後、液体燃料を使用してエンジン2が始動する。
ステップS8において、ECU3は、エンジン2内に燃料が供給されないフューエルカット(F/C)を開始して所定時間が経過しているか否かを判定する。
ここで、所定時間とは、例えば、インテークマニホールド6内に燃料が、エンジン2の始動が可能な所定量以上残っている時間である。フューエルカットの実行により、インテークマニホールド6に燃料が噴射されないため、インテークマニホールド6内の燃料が徐々に減っていく。所定時間は、インテークマニホールド6内の燃料の残量を判定するための基準である。
ECU3は、フューエルカットを開始して所定時間が経過していると判定した場合、インテークマニホールド6内に燃料が残っていないため、ステップS7の処理を行う。ECU3は、フューエルカットを開始して所定時間が経過していないと判定した場合、インテークマニホールド6内に燃料が残っているため、ステップS9の処理を行う。
なお、ECU3は、フューエルカットが実行されていない場合には、フューエルカットを開始して所定時間が経過していないと判定し、ステップS9の処理を行う。
ステップS9において、ステップS5と同様に、ECU3は、気体燃料を選択する。これにより、ステップS10において、インテークマニホールド6に気体燃料が供給され、その後、気体燃料を使用してエンジン2が始動する。
なお、運転手は、燃料選択スイッチ14を用いて強制的に所望する燃料に切り替えることもできる。
本実施形態に係るECU3は、エンジン2の再始動条件が成立した場合に(例えば、図2におけるステップS3におけるYesの場合)、エンジン2が回転していれば(例えば、図2におけるステップS4におけるYesの場合)、エンジン2に供給される燃料として気体燃料を選択し、それ以外の場合(すなわち、エンジン2が回転していない場合)、エンジン2に供給される燃料として前記液体燃料を選択してもよい。
かかる構成によれば、エンジン2の再始動を行う前に、エンジン2の回転数(ENGrpm)が0でない場合は、エンジン2が惰性回転しているため、エンジンが完爆しやすい状態であると判定して、燃費効率を優先した気体燃料を選択して再始動させることができる。一方、エンジン2の再始動を行う前に、
エンジン2が回転していなければ、エンジン2が完爆しにくい状態であると判定して始動性を優先した液体燃料を選択して再始動させることができる。
また、本実施形態に係るECU3は、エンジン2の再始動条件が成立した場合で(例えば、図2におけるステップS3におけるYesの場合)、エンジンが回転していない場合で(例えば、図2におけるステップS4におけるYesの場合)、且つ、車両1の速度(車速V)が0でない場合(例えば、図2におけるステップS6におけるNoの場合)、エンジン2に供給される燃料として気体燃料を選択してもよい。
かかる構成によれば、エンジン2の再始動を行う前に、エンジン2の回転数(ENGrpm)が0でない場合でも、車速Vがあれば車両1が惰性走行中であり、エンジン2の停止から間も無くエンジン2が暖機状態であると判定して、燃費を優先した気体燃料を選択して再始動させることができる。
また、本実施形態に係るECU3は、エンジン2の再始動条件が成立した場合で(例えば、図2におけるステップS3におけるYesの場合)、エンジン2が回転していない場合で(例えば、図2におけるステップS4におけるNoの場合)、且つ、車両の速度(車速V)が0でない場合に(例えば、図2におけるステップS6におけるNoの場合)、フューエルカットが開始されてから所定時間内であれば(例えば、図2におけるステップS8におけるNoの場合)、エンジン2に供給される燃料として気体燃料を選択し、フューエルカットが開始されてからから所定時間が経過していれば(例えば、図2におけるステップS8におけるYesの場合)、エンジン2に供給される燃料として液体燃料を選択してもよい。
かかる構成によれば、燃料供給停止(フューエルカット)から所定時間が経過していない場合には、燃料供給元からエンジン2の燃焼室にかけて未燃燃料が付着している可能性が高いと判断して、気体燃料を選択して再始動させることができる。一方、燃料供給停止(フューエルカット)から所定時間が経過している場合には、燃料供給元から燃焼室にかけて未燃燃料が付着している可能性が低いと判断して、液体燃料を使用して確実にエンジン2を再始動させることができる。
(3)タイミングチャート
次に、図3を用いて、本実施形態に係るECU3の動作を説明する。図3は、かかる動作を説明するためのタイミングチャートである。
時刻t1において、EMC3は、車速Vが0ではなく(V>0)、エンジン2の回転数(ENGrpm)が0でないため、エンジン2に供給される燃料として気体燃料を選択する。
時刻t2において、EMC3は、車速Vが0であり(V=0)、エンジン2の回転数(ENGrpm)が0でないため、エンジン2に供給される燃料として液体燃料を選択する。
時刻t3において、EMC3は、車速Vが0ではなく(V>0)、エンジン2の回転数(ENGrpm)が0であり、フューエルカットが開始されてから所定時間内であるため、エンジン2に供給される燃料として気体燃料を選択する。
時刻t4において、EMC3は、車速Vが0ではなく(V>0)、エンジン2の回転数(ENGrpm)が0であり、フューエルカットが開始されてから所定時間が経過しているため、エンジン2に供給される燃料として液体燃料を選択する。
上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
本実施形態によれば、エンジンの始動性を確保しながら燃費を向上させることのできる燃料供給装置を提供することができる。
1…車両システム
2…エンジン
3…ECU
4…燃料タンク
5…燃料切換装置
6…インテークマニホールド
7…スタータ
8…駆動輪
9…クラッチ
10…変速機
11…ペダル
12…水温センサ
13…車速センサ
14…燃料選択スイッチ
15…インジェクタ
16…電磁弁
20…IS禁止スイッチ
41…第1燃料タンク
42…第2燃料タンク
112…アクセルペダル
114…ブレーキペダル
116…クラッチペダル

Claims (3)

  1. 車両に設けられているエンジンに対して液体燃料及び気体燃料を供給することができる燃料供給装置であって、
    自動停止条件に基づいて前記エンジンを自動的に停止させ、再始動条件に基づいて前記エンジンを再始動させる制御部を備え、
    前記制御部は、前記再始動条件が成立した場合に、
    前記エンジンが回転していなければ、前記エンジンに供給される燃料として前記液体燃料を選択し、
    前記エンジンが回転していれば、前記エンジンに供給される燃料として前記気体燃料を選択することを特徴とする燃料供給装置。
  2. 前記制御部は、前記再始動条件が成立した場合で、前記エンジンが回転していない場合で、且つ、前記車両の速度が0でない場合、前記エンジンに供給される燃料として前記気体燃料を選択することを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
  3. 前記制御部は、前記再始動条件が成立した場合で、前記エンジンが回転していない場合で、且つ、前記車両の速度が0でない場合に、
    前記エンジン内に燃料が供給されないフューエルカットが開始されてから所定時間内であれば、前記エンジンに供給される燃料として前記気体燃料を選択し、
    前記フューエルカットが開始されてから前記所定時間が経過していれば、前記エンジンに供給される燃料として前記液体燃料を選択することを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
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