JP2021188438A - 基礎の根固め構造および基礎の根固め方法 - Google Patents

基礎の根固め構造および基礎の根固め方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021188438A
JP2021188438A JP2020096831A JP2020096831A JP2021188438A JP 2021188438 A JP2021188438 A JP 2021188438A JP 2020096831 A JP2020096831 A JP 2020096831A JP 2020096831 A JP2020096831 A JP 2020096831A JP 2021188438 A JP2021188438 A JP 2021188438A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foundation
monopile
granular material
ground
inorganic granular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020096831A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7333291B2 (ja
Inventor
健一 川野
Kenichi Kawano
勝利 藤崎
Katsutoshi Fujisaki
英基 永谷
Hidemoto Nagatani
道孝 岡本
Michitaka Okamoto
良祐 辻
Ryosuke Tsuji
詩瑶 中本
Shion Nakamoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kajima Corp filed Critical Kajima Corp
Priority to JP2020096831A priority Critical patent/JP7333291B2/ja
Publication of JP2021188438A publication Critical patent/JP2021188438A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7333291B2 publication Critical patent/JP7333291B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/70Wind energy
    • Y02E10/72Wind turbines with rotation axis in wind direction
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/70Wind energy
    • Y02E10/727Offshore wind turbines

Landscapes

  • Wind Motors (AREA)
  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Foundations (AREA)

Abstract

【課題】施工費が安価で周面摩擦力の低下を防止できる基礎の根固め構造および基礎の根固め方法を提供する。【解決手段】地盤3にモノパイル1を設置しつつ、モノパイル1の周囲の緩んだ地盤3に石灰石粉と水と減水剤とからなる無機粒体材料5を充填する。モノパイル1は地盤3の所定の深さまで根入れされ、外周面に接触する地盤3が全て無機粒体材料5で置き換えられる。無機粒体材料5は、モノパイル1の根入れ部分の周囲の略一定の厚さの範囲に充填される。波浪や風などの自然力によって矢印Aに示す水平方向の荷重が作用すると、モノパイル1は上端に近づくほど右に大きく変位し、モノパイル1の周囲の無機粒体材料5が地盤3と置き換えられた範囲内でモノパイル1と地盤3との間に空洞が発生しないように変形して剛性が急激に増大する。無機粒体材料5は荷重が解消されると元の形に戻る。【選択図】図2

Description

本発明は、基礎の根固め構造および基礎の根固め方法に関するものである。
近年、自然エネルギーが脚光を浴びており陸上・洋上風力発電プロジェクトが盛んになっている。洋上風力では、施工性や経済性に鑑みてモノパイル基礎が標準的に採用されている。モノパイル基礎の支持層上に軟弱層が厚く堆積している場合には、軟弱層を地盤改良することによって改良地盤に水平方向への支持力を発揮させる方法がある(例えば、特許文献1参照)。
特許第4606086号公報
しかしながら、特許文献1記載の方法では、広範囲に地盤改良を実施するためコストが嵩む。また、日本の海域は地震多発地帯であり、地震時はモノパイル基礎に繰返し載荷が作用する。波浪や風による繰返し荷重によってモノパイル基礎周辺部に空洞が発生すると、引抜抵抗力が設計時よりも弱くなる可能性がある。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすることは、施工費が安価で周面摩擦力の低下を防止できる基礎の根固め構造および基礎の根固め方法を提供することである。
前述した目的を達成するために第1の発明は、水底の地盤に設置された基礎と、前記基礎の周囲の地盤と置き換えられた、石灰石粉と水と減水剤とからなる無機粒体材料と、を具備し、前記無機粒体材料は、前記基礎に水平方向の荷重が作用して変位が生じると一定の体積を保持できる材料であることから材料内に負圧が発生することで剛性が増大し、前記荷重が解消されると元の形に戻ることを特徴とする基礎の根固め構造である。
第1の発明では、低間隙比の無機粒体材料で基礎の周囲の地盤を置き換えることにより、水平荷重が作用して基礎に変位が生じると無機粒体材料が基礎の多少の変位を許容しつつ壊れずに変形して剛性が増大し、荷重が解消されると無機粒体材料が元の形に戻る。そのため、波浪や風による繰り返し荷重が作用しても当初の周面摩擦力が低下しない。また、無機粒体材料は低間隙比であることから、変形して粒体同士にせん断力が発生すると体積膨張を生じるので、周面摩擦力の増加を期待することができる。
前記無機粒体材料は、流動性を有することから、前記基礎の周囲に空洞が生じないように変形する。
無機粒体材料の強度低下がなく、基礎の周囲に空洞が発生しなければ、基礎の周面摩擦力の低下を確実に防止できる。
前記基礎は例えばモノパイルである。
モノパイルの周囲の地盤を無機粒体材料で置き換えることで、周面摩擦力の増大を見込めることから、モノパイルの根入れ深さを短くすることができる。
前記基礎の内部に前記無機粒体材料が充填されてもよい。
無機粒体材料を用いれば基礎の内部を密実に充填することが可能となり、基礎の内部の無機粒体材料の変形に伴う負圧の発生によってさらなる剛性の増大を期待できる。
前記基礎の周囲の地盤上にフィルター材、フィルターユニット又はアスファルトマットの少なくとも一つが配置されてもよい。
第2の発明は、水底の地盤に基礎を設置する工程aと、前記基礎の周囲の地盤に、石灰石粉と水と減水剤とからなる無機粒体材料を設置する工程bと、を具備し、前記無機粒体材料は、前記基礎に水平方向の荷重が作用して変位が生じると変形して剛性が増大し、前記荷重が解消されると元の形に戻ることを特徴とする基礎の根固め方法である。
第2の発明では、安価な無機粒体材料を基礎の周囲の地盤に設置するため、施工費を抑えることができる。
第2の発明では、前記工程aで、前記基礎を打撃工法または中掘り工法で設置した後、前記工程bで、前記基礎の周囲の緩んだ地盤に前記無機粒体材料を充填してもよい。また、前記工程aで、前記基礎を打撃工法または中掘り工法で設置しつつ、前記工程bで、前記基礎の周囲の緩んだ地盤に前記無機粒体材料を充填してもよい。
無機粒体材料は高密度で自己充填性が高いので、緩んだ地盤に流し込んで充填することができる。後者のように地盤に基礎を設置しつつ無機粒体材料を充填すれば、基礎設置時の周辺地盤の乱れを抑制し、騒音や振動を緩和することができる。
第2の発明では、前記工程aで、水底の地盤に孔を掘削して前記孔に基礎を設置し、前記工程bで、前記孔と前記基礎との隙間に前記無機粒体材料を充填してもよい。
地盤がある程度自立する硬さであれば、孔壁が崩れないため孔を先に掘削する工法を選択できる。
本発明によれば、施工費が安価で化学的に安定しており周面摩擦力の低下を防止できる基礎の根固め構造および基礎の根固め方法を提供できる。
洋上風力発電設備9の施工方法を示す図。 モノパイル1に変位が生じた状態を示す図。 根固め構造31aを示す図。 根固め構造31bを示す図。 根固め構造31cの構築方法を示す図。 根固め構造31dの構築方法を示す図。 他の基礎に適用した例を示す図。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は本発明の根固め構造31を用いた洋上風力発電設備9の施工方法を示す図である。図1(a)は、基礎であるモノパイル1を設置している状態を示す図、図1(b)はモノパイル1の根固め構造31を完成した状態を示す図、図1(c)は洋上風力発電設備9を完成した状態を示す図である。
洋上風力発電設備9を施工するには、まず図1(a)に示すように、海底の地盤3にモノパイル1を例えば打撃工法で設置しつつ、モノパイル1の周囲の緩んだ地盤3に無機粒体材料5を充填する。図1(b)に示すように、モノパイル1は地盤3の所定の深さまで根入れされ、モノパイル1の外周面に接触する地盤3が全て無機粒体材料5で置き換えられる。無機粒体材料5は、モノパイル1の根入れ部分の周囲の略一定の厚さの範囲に充填される。
無機粒体材料5は、石灰石粉と水と減水剤とからなる。無機粒体材料5は、例えば特許公報第6279978号に記載された材料であり、粒形75μm以下の石灰石粉を70%以上含み、間隙比が0.3以上0.6以下であり、混和剤を0.08%以上10%以下含有する。好ましくは、粒形75μm以下の石灰石粉を75%以上含み、間隙比が0.40以上0.55以下である。第1の実施形態では海底の地盤3を無機粒体材料5で置き換えるため、混和剤には、海水に対応した高耐久性の減水剤や、増粘剤を添加した不分離性を向上した減水剤など、高性能化した減水剤を適用してもよい。
無機粒体材料5は自己充填性が高いことから、スクイーズポンプなどを用いてモノパイル1の周囲の緩んだ地盤3にホースで流し込んで充填することができる。また、無機粒体材料5は振動エネルギーを減衰する効果を有するため、地盤3にモノパイル1を打撃工法で設置しつつ無機粒体材料5を充填すれば、モノパイル1設置時の周辺の地盤3の乱れを抑制し、騒音や振動を緩和することもできる。
モノパイル1および無機粒体材料5を地盤3に設置したら、モノパイル1の周囲の地盤3上にフィルター層11(砂利などのフィルター材)を敷設し、フィルター層11上にフィルターユニット13(石等の中詰め材が収容された袋体)を設置して根固め構造31を完成する。フィルター層11およびフィルターユニット13は、波浪によるモノパイル1の周囲の地盤3の洗掘を防止すると同時に、波浪による無機粒体材料5の逸散も防止する。
モノパイル1の根固め構造31を完成したら、図1(c)に示すようにモノパイル1上に上部構造7を設置して洋上風力発電設備9を完成する。
図2は、モノパイル1に変位が生じた状態を示す図である。図2に示すように、洋上風力発電設備9では、波浪や風などの自然力によって矢印Aに示す水平方向の荷重が作用する。すると、モノパイル1は上端に近づくほど右に大きく変位し、モノパイル1の周囲の無機粒体材料5が地盤3と置き換えられた範囲内でモノパイル1と地盤3との間に空洞が発生しないように変形する。
無機粒体材料5は、上記したように間隙比が極めて小さい粒体材料である。そのため、図2に示すようにモノパイル1が右に変位し無機粒体材料5が地盤3と置き換えられた範囲内で変形すると、モノパイル1より右側の無機粒体材料5は、せん断力の発生による正のダイレイタンシー効果で体積が膨張しようとし、内部で粒体同士が引張り合うような力が働いて負圧が生じ、剛性が急激に増大する。剛性が急激に増大すると無機粒体材料5が変形に対抗するようになり、モノパイル1の一定以上の変位が許容されにくくなる。このように、モノパイル1に水平方向の荷重が作用して変位が生じると、無機粒体材料5は変形して剛性が増大しつつ、モノパイル1の周面摩擦力増大に伴う引抜抵抗力を確保することができる。
根固め構造31では、図2に示す矢印Aに示す方向の荷重が作用した時には、無機粒体材料5がモノパイル1を右方向の多少の変位を許容しつつ支持する。同様に、矢印Aと反対方向の荷重が作用した時には、無機粒体材料5がモノパイル1を左方向の多少の変位を許容しつつ支持する。すなわち、根固め構造31は、繰返し荷重が作用した時にモノパイル1の変位を限られた範囲内に留めて揺動を抑制することができる。
なお、無機粒体材料5は、モノパイル1に水平荷重が作用してせん断力が生じれば生じるほど大きな負圧が作用し、理論上は壊れることなく強度が上がる。荷重が解消されると、無機粒体材料5は元の形に戻り、強度も元に戻る。
このように、第1の実施形態の根固め構造31によれば、水平荷重が作用してモノパイル1に変位が生じると、無機粒体材料は一定の体積を保持できる材料であることから、無機粒体材料5がモノパイル1の周囲に空洞が生じないように変形して材料内に負圧が発生し、負圧発生に伴って剛性が増大する。また、荷重が解消されると無機粒体材料5が元の形に戻ることにより、繰返し荷重が作用したときにモノパイル1を多少の変位を許容しつつ元の位置で支持することができる。
無機粒体材料5と置き換えられない通常の地盤3でモノパイル1を支持する場合、モノパイル1に波浪や風による水平荷重が繰返して作用すると、地盤3が崩壊して強度が低下し、モノパイル1との間に空洞が発生し、当初見込んでいた周面摩擦力が期待できなくなる。例えば、上記した特許文献1記載のモノパイル式基礎構造では、軟弱層を地盤改良して壊れないように硬くすることにより、繰返し荷重による強度低下や空洞の発生を防止している。一方、根固め構造31では、地盤を固くするのではなく、地盤と同程度の剛性を保有するが壊れない無機粒体材料5でモノパイル1の周囲の地盤3を置き換えることにより、繰返し荷重による強度低下や空洞の発生を防止していることから、当初見込んでいた周面摩擦力を確実に得ることができる。また、無機粒体材料5の体積膨張による周面摩擦力の増加が想定されるので、繰返し荷重による引抜抵抗力に対してより安全側の応力状態になることが期待できる。
根固め構造31では、繰返し荷重が作用しても周面摩擦力が低下しないので、通常の地盤3で支持する場合と比較してモノパイル1の根入れ深さを短くすることができる。また、安価な無機粒体材料5を用いるため、地盤を改良する場合と比較して施工費を低減することができる。
なお、第1の実施形態ではモノパイル1を打撃工法によって地盤3に設置したが、日本国内の海底地盤は岩盤面が浅く、打撃貫入ではモノパイル1を施工できない事例が想定される。この場合、中掘り工法を採用してもよい。モノパイル1を中掘り工法によって設置する場合には、モノパイル1を地盤3に打設しつつモノパイル1の内部を掘削土または無機粒体材料で埋め戻す。モノパイル1の内部を無機粒体材料で埋め戻せば、モノパイル1にたわみ変位が生じた時に負圧発生によるモノパイル1の剛性増大を見込むことができる。但し、モノパイル1が大口径である場合には、埋め戻し材料が大量に必要となることから掘削土と無機粒体材料とを併用してもよい。この場合、地盤3の表層付近など、繰返し荷重が作用した際に一次変形モードによる変位が卓越する場所だけを無機粒体材料で置換することが効果的である。
また、根固め構造の構成は上記したものに限らない。図3は、根固め構造31aを示す図である。図3に示す根固め構造31aのように、地盤3の表層付近において無機粒体材料5aに増厚部15を設けてもよい。モノパイル1は、水平荷重が繰返して作用した時に下端付近よりも地盤3の表層付近において大きく変位するので、地盤3の表層付近に増厚部15を設けることによってモノパイル1の揺動を確実に抑制することができる。なお、一般的にモノパイル1の設計上、許容されている回転角は0.5度である。このため、モノパイル1の下端から回転角0.5度の角度でモノパイル1を傾斜させた際に、モノパイル1の周囲に無機粒体材料5aが存在可能な程度の範囲において、地盤3を無機粒体材料5aに置換しておくことが望ましい。
図4は、根固め構造31bを示す図である。図4に示す根固め構造31bのように、モノパイル1の周囲の地盤3上にフィルター層11およびフィルターユニット13の代替としてアスファルトマット17を設置してもよい。すなわち、モノパイル1の周囲の地盤3上にフィルター材、フィルターユニット又はアスファルトマットの少なくとも一つが配置されることが望ましい。
以下、本発明の別の例について、第2、第3の実施形態として説明する。各実施形態はそれまでに説明した実施形態と異なる点について説明し、同様の構成については図等で同じ符号を付すなどして説明を省略する。また、第1の実施形態も含め、各実施形態で説明する構成は必要に応じて組み合わせることができる。
[第2の実施形態]
図5は、根固め構造31cの構築方法を示す図である。第2の実施形態は、モノパイル1を打設した後に無機粒体材料5を設置する点で第1の実施形態と主に異なる。
図5(a)に示す工程では、地盤3に打撃工法でモノパイル1を設置する。その後、図5(b)に示す工程で、モノパイル1の打設によって緩んだ地盤3の範囲19内に無機粒体材料5を充填する。無機粒体材料5は自己充填性が高いので、緩んだ範囲19に流し込んで充填することができる。
図5(a)に示す工程では、地盤3に中掘り工法でモノパイル1を設置してもよい。モノパイル1を中掘り工法によって設置する場合には、図5(a)に示す工程で、モノパイル1を地盤3に打設しつつモノパイル1の内部を掘削土または無機粒体材料で埋め戻す。
[第3の実施形態]
図6は、第3の実施形態の根固め構造31dの構築方法を示す図である。第3の実施形態は、地盤3に孔21を掘削した後にモノパイル1を打設する点で第1の実施形態と主に異なる。第3の実施形態は、地盤3がある程度自立する硬さである場合に適用される。
図6(a)に示す工程では、地盤3に孔21を掘削する。地盤3は自立する硬さであるため、孔21の壁面は崩落しない。次に、図6(b)に示すように孔21にモノパイル1を設置する。その後、図6(c)に示すように、孔21とモノパイル1との隙間と、モノパイル1の内部とに無機粒体材料5を充填する。孔21とモノパイル1との隙間については、フィルターユニット13の袋体と同じ材質などの可撓性を有する袋体に無機粒体材料5を充填したものを予め準備しておき、これを設置してもよい。
第2、第3の実施形態の根固め構造31c、31dにおいても、モノパイル1の周囲の地盤3を無機粒体材料5で置き換えることにより第1の実施形態の根固め構造31と同様の効果が得られる。
なお、第1から第3の実施形態では、基礎の例としてモノパイルを示したが、基礎の形式はこれに限らない。図7は、他の基礎に適用した例を示す図である。図7(a)に示す例では、ジャケット式基礎23のアンカー杭25の周囲の地盤3が無機粒体材料5bで置き換えられる。図7(b)に示す例では、重力式基礎27のスカート29の周囲の地盤3が無機粒体材料5cで置き換えられる。本発明の基礎の根固め構造および根固め方法は、その他のトリポッド式の基礎などにも適用可能である。
第1から第3の実施形態で根固めされるモノパイル1は、図6(c)に示すように根入れ部分の部材厚さが一定である。または、モノパイルの根入れ部分の下端が刃口のように先細りしていてもよい。上記した特許公報第6279978号に記載されたアンカー構造では、先端に定着部を有するアンカーの周囲に無機粒体材料を充填してアンカーの軸方向に作用する引抜き力に対して無機粒体材料の引張り抵抗力を発揮させているのに対し、本発明の根固め構造では、モノパイルの下端に定着部は設けられずモノパイルの揺れに対して無機粒体材料の保持力を利用して揺動を抑制することを目的としている。本発明の根固め構造では、先端部に拡径した定着部を有さず、基礎の先端まで略同径または、先端部に先細り部を有していてもよいため、体積膨張が生じないよう軸方向に極めてゆっくり引張れば基礎を引き抜くことも可能である。
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、基礎が設置される地盤は海底に限らず、河川等の水底でもよい。また、構造物の支持力のモニタリングやメンテナンスのために、モノパイル1等に加振器と加速度センサを取り付けて、加振器によってモノパイル1へ振動を付加し、加速度センサによってモノパイル1の加速度を測定(間接的に変位を測定)してもよい。この場合、例えば、モノパイル1へ水平方向に直交する2方向へ0.1〜4Hz程度の加振を行うことで、周囲の地盤3からのモノパイル1の支持力を把握することができ、根固め構造の健全性を把握することができる。なお、根固め構造の健全性の把握には、撮像装置で得られる画像によって、モノパイル1等の揺れの判定を行ってもよい。また、無機粒体材料は免震材としても機能するため、モノパイル1等に加速度センサを取り付けておくことで、地震時におけるモノパイル1等の揺れの低減効果を把握することもできる。
1………モノパイル
3………地盤
5、5a、5b、5c………無機粒体材料
7………上部構造
9………洋上風力発電設備
11………フィルター層
13………フィルターユニット
15………増厚部
17………アスファルトマット
19………範囲
21………孔
23………ジャケット式基礎
25………アンカー杭
27………重力式基礎
29………スカート
31、31a、31b、31c、31d………根固め構造

Claims (9)

  1. 水底の地盤に設置された基礎と、
    前記基礎の周囲の地盤と置き換えられた、石灰石粉と水と減水剤とからなる無機粒体材料と、
    を具備し、
    前記無機粒体材料は、前記基礎に水平方向の荷重が作用して変位が生じると変形して剛性が増大しつつ周面摩擦力増大に伴う引抜抵抗力を確保可能であり、前記荷重が解消されると元の形に戻ることを特徴とする基礎の根固め構造。
  2. 前記無機粒体材料が、前記基礎の周囲に空洞が生じないように変形することを特徴とする請求項1記載の基礎の根固め構造。
  3. 前記基礎がモノパイルであることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の基礎の根固め構造。
  4. 前記基礎の内部に前記無機粒体材料が充填されたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の基礎の根固め構造。
  5. 前記基礎の周囲の地盤上にフィルター材、フィルターユニット又はアスファルトマットの少なくとも一つが配置されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の基礎の根固め構造。
  6. 水底の地盤に基礎を設置する工程aと、
    前記基礎の周囲の地盤に、石灰石粉と水と減水剤とからなる無機粒体材料を設置する工程bと、
    を具備し、
    前記無機粒体材料は、前記基礎に水平方向の荷重が作用して変位が生じると変形して剛性が増大し、前記荷重が解消されると元の形に戻ることを特徴とする基礎の根固め方法。
  7. 前記工程aで、前記基礎を打撃工法または中掘り工法で設置した後、
    前記工程bで、前記基礎の周囲の緩んだ地盤に前記無機粒体材料を充填することを特徴とする請求項6記載の基礎の根固め方法。
  8. 前記工程aで、前記基礎を打撃工法または中掘り工法で設置しつつ、
    前記工程bで、前記基礎の周囲の緩んだ地盤に前記無機粒体材料を充填することを特徴とする請求項6記載の基礎の根固め方法。
  9. 前記工程aで、水底の地盤に孔を掘削して前記孔に基礎を設置し、
    前記工程bで、前記孔と前記基礎との隙間に前記無機粒体材料を充填することを特徴とする請求項6記載の基礎の根固め方法。
JP2020096831A 2020-06-03 2020-06-03 基礎の根固め構造および基礎の根固め方法 Active JP7333291B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020096831A JP7333291B2 (ja) 2020-06-03 2020-06-03 基礎の根固め構造および基礎の根固め方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020096831A JP7333291B2 (ja) 2020-06-03 2020-06-03 基礎の根固め構造および基礎の根固め方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021188438A true JP2021188438A (ja) 2021-12-13
JP7333291B2 JP7333291B2 (ja) 2023-08-24

Family

ID=78849115

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020096831A Active JP7333291B2 (ja) 2020-06-03 2020-06-03 基礎の根固め構造および基礎の根固め方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7333291B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023107198A (ja) * 2022-01-21 2023-08-02 中国長江三峡集団有限公司 モザイク状水中セメントロックフィルに基づくモノパイル基礎の洗掘防止施工方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3007442C2 (de) 1980-02-28 1983-02-10 Messerschmitt-Bölkow-Blohm GmbH, 8000 München Vorrichtung zum Verankern von freitragenden hohen, dynamisch beanspruchten Strukturen
JP4664636B2 (ja) 2004-09-16 2011-04-06 株式会社竹中土木 モノパイル式基礎の構築方法
JP6006381B1 (ja) 2014-11-11 2016-10-12 隆夫 中野 既製杭埋込み工法
JP6616959B2 (ja) 2015-04-16 2019-12-04 鹿島建設株式会社 洗掘防止材の敷設方法
JP6469900B2 (ja) 2018-01-18 2019-02-13 鹿島建設株式会社 免振部材
CN110759671A (zh) 2018-07-26 2020-02-07 烟台坭客环境科技有限公司 一种用于海洋工程毛石抛投基础灌注固结的材料与工法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023107198A (ja) * 2022-01-21 2023-08-02 中国長江三峡集団有限公司 モザイク状水中セメントロックフィルに基づくモノパイル基礎の洗掘防止施工方法
JP7345038B2 (ja) 2022-01-21 2023-09-14 中国長江三峡集団有限公司 モザイク状水中セメントロックフィルに基づくモノパイル基礎の洗掘防止施工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7333291B2 (ja) 2023-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019510909A (ja) 傾斜面または拘束されていない地表などを安定させるための連動安定化システム
JP5542529B2 (ja) ハイブリッドアンカーおよびアンカー工法
JP4262292B1 (ja) 盛土の変形抑制工法
JP5382900B2 (ja) 液状化による地中構造物の浮き上がり防止方法
JP3765000B2 (ja) 軟弱地盤における地盤改良基礎工法
JP2021188438A (ja) 基礎の根固め構造および基礎の根固め方法
JP2006188940A (ja) 耐震構造
JP5866735B2 (ja) もたれ式擁壁の構築方法
JP2010229747A (ja) 洋上構造物用水底基礎構造及びその構築方法
Seong et al. On seismic protection of wind turbine foundations founded on liquefiable soils
JP4664636B2 (ja) モノパイル式基礎の構築方法
JP5147361B2 (ja) 水上構造物の修復補強構造
JP4987652B2 (ja) 盛土の補強構造と補強方法および線状盛土
JP2006342666A (ja) 構造物の耐震補強方法
JP6685560B2 (ja) 風力発電装置用基礎構造
JP5684069B2 (ja) 杭構造
JP3826360B2 (ja) 改良地盤の設計方法
JP7469608B2 (ja) 支持構造、重力式防波堤及び重力式防波堤の施工方法
JP3769335B2 (ja) 地盤の側方流動防止工法
JP4058551B2 (ja) 既設構造物の耐震補強工法
JPH09296427A (ja) 水域構造物及びその構築方法
JP7385849B2 (ja) 地盤改良工法
JP2012046908A (ja) 護岸擁壁構造
CN109577381B (zh) 一种地下结构的隔震方法及隔震的地下结构
CN212336050U (zh) 一种变形边坡的锚固结构

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230720

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230808

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230814

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7333291

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150