JP2021188435A - 融雪装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】融雪により発生した水を空気流で吹き飛ばすことで融雪性能を高めつつ地面と反対側への火炎の広がりを空気流にて抑制可能な融雪装置を提供する。【解決手段】走行式作業車の前端に装備するための融雪装置(10)は、走行式作業車の複数のリンク部材の前端部に連結支持されて昇降可能且つ傾動可能な本体フレーム(11)と、本体フレーム(11)の前端寄り部分の下部から地面の方へ前方下り傾斜方向に向けて火炎を吹き出す複数の火炎形成手段(14)と、火炎形成手段(14)から吹き出す火炎の下側の地面に向けて高速風を吹き出す高速風吹出手段(15,16)と、火炎形成手段(14)で形成された火炎(F)と本体フレーム(11)の上面板(31)の間に冷却風cを供給すると共にその冷却風cを地面近傍の火炎(F)の上面に向けて吹き出す冷却風供給手段(17,18)とを備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、走行式作業車の前端に装備するための融雪装置に関し、火炎で融雪し、その融雪の表面の水を空気流で吹き飛ばしながら効果的に融雪するようにしたものに関する。
走行式融雪機械は、走行式作業車(例えば、ホイールローダ等)の複数のリンク部材(例えば、リフトアームやチルトリンク等)の前端に連結支持されて昇降可能且つ傾動可能な融雪装置で融雪するものである。
上記の融雪装置として、直火火炎で融雪する直火型融雪装置と、電気ヒータの熱で融雪する電気熱交換式融雪装置とが公知である。しかし、電気熱交換式融雪装置は、高価で給電が面倒で十分な熱量も発揮できないため、実用性に欠ける。
特許文献1の融雪装置は、走行装置の前端に集雪板を昇降可能に設け、この集雪板と地面の間に燃焼ガス流を噴射する噴射装置を設けている。
特許文献2の走行式融雪機械は、ホイールローダの前端に連結支持される融雪装置を有する。この融雪装置は下端開放のボックス形のケーシングと、このケーシングの上端部に複数のバーナや複数の送風機や配管やダクト等とを有し、ケーシングの外周壁の下端には多数条のチェーンを垂設状に設け、複数のバーナで発生する直火により融雪するものである。
特許文献3に記載の融雪機は、高圧圧送風と、圧送空気胴部と、この圧送空気胴部内に設けたバーナと、圧送空気胴部から延びる曲がりダクトと、曲がりダクトの先端の熱風吹き出し口を有し、熱風吹き出し口から吹き出す熱風により融雪する。
特開平9−328730号公報 特開2003−55929号公報 特開2004−232271号公報
雪や氷を加熱して融雪する際に、雪や氷が溶けた水の水膜がその表面に形成され、その水膜が蒸発して雪や氷の固体面が露出し、その固体面を加熱することで融雪がなされる。上記の融雪水の蒸発に多量の熱エネルギーが消費されるため、融雪水の除去が迅速に進まないと能率的に融雪することができない。
従来の直火型融雪装置では、雪や氷に対して直火の火炎を放射するのみであるため、雪や氷の表面に発生した水の水膜で表面が覆われ、その水は主に蒸発させることで除去する方式であったため、融雪水の蒸発に多量の熱エネルギーが消費され、雪や氷の固体面に火炎を照射する効率を高めることが難しく、融雪効率を高めることが困難であった。
直火型融雪装置では、路面のアスファルト等を火炎で直接加熱するため、路面を痛めてしまうという問題もある。
しかも、直火型融雪装置に限らず、融雪用の火炎が地面と反対側へ広がってしまうと、熱気が分散されて融雪効率が低下するという問題がある。
本発明の目的は、融雪により発生した水を空気流で吹き飛ばすことで融雪性能を高めつつ地面と反対側への火炎の広がりを空気流にて抑制可能な融雪装置を提供することである。
請求項1の融雪装置は、走行式作業車の前端に装備するための融雪装置において、前記走行式作業車の複数のリンク部材の前端部に連結支持されて昇降可能且つ傾動可能な本体フレームと、前記本体フレームの前端寄り部分の下部から地面の方へ前方下り傾斜方向に向けて火炎を吹き出す複数の火炎形成手段と、前記火炎形成手段から吹き出す火炎の下側の地面に向けて高速風を吹き出す高速風吹出手段と、前記火炎形成手段で形成された火炎と前記本体フレームの上面板の間に冷却風を供給すると共にその冷却風を地面近傍の火炎の上面に向けて吹き出す冷却風供給手段とを備えたことを特徴としている。
上記の構成によれば、複数の火炎形成手段により形成した火炎を地面の方へ前方下り傾斜方向に向けて吹き出すことにより融雪することができる。このとき、高速風吹出手段から火炎の下側の地面に向けて高速風を吹き出すことにより、雪の表面の融雪水を吹き飛ばして雪や氷盤の表面の固体面を露出させ、火炎による融雪の効率を高めることができる。
また、火炎形成手段で形成された火炎と本体フレームの上面板の間に冷却風を供給することにより本体フレームの上面板を冷却することができるうえ、その冷却風を地面近傍の火炎の上面に向けて吹き出すことにより、火炎の吹き上がりを抑制して火炎の熱の放散を抑制し、融雪の効率を高めることができる。
請求項2の融雪装置は、走行式作業車の前端に装備するための融雪装置において、前記走行式作業車の複数のリンク部材の前端部に連結支持されて昇降可能且つ傾動可能な本体フレームと、前記本体フレーム内の前部と後部に夫々形成された前室および後室と、前記前室の上面側を緩湾曲状に覆う前方下り傾斜状の上面板および前記前室の後半部の下面側を覆う下面板と、前記前室へ向けて空気を圧送するように前記後室に配置された複数の送風手段と、前記前室の後部の上部に装備された複数の送風機と、前記前室の中央部の中段部に配設され且つ前記複数の送風機から圧送される空気を用いて火炎を発生させる複数の火炎形成手段であって、前方下り傾斜方向から地面に対して火炎を吹き付ける複数の火炎形成手段と、前記前室の後部の下部に前記下面板を介して形成され且つ前記複数の送風手段から圧送される空気流を加速する加速通路と、前記加速通路の前端部に形成され且つ前方下り傾斜方向から前記火炎の下側に向けて高速風を吹き出す高速風吹出口と、前記前室の前端側部位において複数の火炎形成手段で発生した火炎の上面側を覆う火炎ガイドと、前記火炎ガイドと前記上面板とで形成され且つ複数の送風手段から受ける冷却風を流す為の冷却風通路と、前記冷却風通路の前端に形成されて冷却風を地面近傍の火炎の上面側へ吹き出す冷却風吹出口とを備えたことを特徴としている。
上記の構成によれば、火炎形成手段で発生させた火炎により融雪することができる。
そして、加速通路で加速された空気流を高速風吹出口から火炎の下側に向けて吹き出すことにより、雪の表面の融雪水を吹き飛ばして雪や氷盤の表面の固体面を露出させ、火炎による融雪の効率を高めることができる。
また、冷却風通路を流れる冷却風により火炎ガイドと上面板を冷却すると共に、冷却風吹出口から吹き出す冷却風を地面近傍の火炎の上面に向けて吹き出すことにより、火炎の吹き上がりを抑制して火炎の熱の上方への放散を抑制し、融雪の効率を高めることができる。
以上説明したように、本願の発明は種々の効果を奏する。
本発明の実施形態に係る融雪装置を装備した走行式融雪機械の側面図である。 融雪装置の縦断面図である。 図2のIII−III線断面図である。 図2のIV−IV線断面図である。
以下、走行式融雪機械に適用する本発明の融雪装置を実施するための形態について図面に基づいて説明する。
図1、図2に示すように、走行式融雪機械は、走行式作業車であるホイールローダ1と、このホイールローダ1の1対のリフトアーム2とチルトリンク3(複数のリンク部材に相当する)の前端に装備された融雪装置10と、ホイールローダ1の後端部に装備された軽油や灯油を収容する燃焼タンク及び発電機4等を備えている。
融雪装置10は、1対のリフトアーム2とチルトリンク3の前端部に連結支持されて昇降可能且つ傾動可能な本体フレーム11と、複数の送風手段12と、複数の送風機13と、複数の火炎形成手段14と、空気流を加速する加速通路15と、高速風吹出口16と、冷却風通路17と、冷却風吹出口18等を備えている。
本体フレーム11について図2に基づいて説明する。
本体フレーム11は、その後部に形成された後室21及びその前部に形成された前室22とを有し、後室21と前室22の間は仕切り板23で大部分が仕切られている。
後室21は、左右1対の側板24と、底板25と、傾斜状の頂板26とで区画され、後室21の後側面の開口面には金網27が張設され、頂板26の外面には1対のブラケット 28(リフトアーム用ブラケット)と、1つのブラケット29(チルトリンク用ブラケット)が固定されている。
図4に示すように、後室21の前部の下部には軸流送風機からなる例えば3台の送風手段12が水平姿勢で且つ前方向きに装備されている。送風手段12の前面には金網12a が固定され、送風手段12は仕切り板23に形成した円形開口23aから前室22に向けて空気を圧送する。
前室22は、左右1対の側板30と、上面側を緩湾曲状に覆う前方下り傾斜状の上面板 31と、前室22の後半部の下面側を覆う下面板32とで区画されている。
前室22の後部の下部には、下面板32と協働して高速風通路15を形成する三角筒部材33が左右方向向きに水平姿勢に設けられている。
この三角筒部材33は、前方下り傾斜状の緩傾斜板33aと水平板33bと前方下り傾斜状の急傾斜板33cとで閉断面に形成されている。緩傾斜板33aと水平板33bの後端の接合部は、送風手段12の中心よりやや上方位置において仕切り板23に接合され、緩傾斜板33aと下面板32とで前方程通路断面積が小さくなる加速通路15が形成され、この加速通路15の前端には地面近傍に位置して前方下り傾斜方向へ高速風Kを火炎Fの下側に向けて吹き出す高速風吹出口16が形成されている。尚、緩傾斜板33aの傾斜角は約30°であり、急傾斜板33cの傾斜角は約60°であり、加速通路15も高速風吹出口16も所定の左右幅を有する。
前室22の中段部において急傾斜板33cの前側には、3つの送風手段12から圧送される空気を用いて火炎を発生させる4つの火炎形成手段14が装備されている。この火炎形成手段14は、急傾斜板33cの前面に固定された前方下り傾斜状の筒体34と、この筒体34の内部に設けられたバーナ35であって、前室22の後部の上部に配置された送風機13の送風筒部に固定されたバーナ35を有する。尚、バーナ35は、軽油又は灯油からなる燃料の供給と、送風機13からの送風を受けて火炎Fを形成し、その火炎Fを筒体34の下端から前方且つ下方へ噴出する。
図2、図3に示すように、4つの筒体34の前端(下端)から前方へ延びる前方下り傾斜状の平板からなる火炎ガイド36であって、火炎Fの上面側を覆う火炎ガイド36が設けられて本体フレーム11 に固定されている。
4つの筒体34の下端部において4つの筒体34の間の空間と筒体34と側板30の間の空間を塞ぐ閉塞板37が設けられて、4つの筒体34と本体フレーム11に固定されている。
上記の4つの筒体34及び火炎ガイド36と上面板31の間には、3つの送風手段12 から供給される冷却風Cを前方へ流す為の冷却風通路17が形成され、この冷却風通路17 の前端部には冷却風吹出口18が形成され、この冷却風吹出口18から冷却風Cを地面近傍の火炎Fの上面側へ吹き出すように形成されている。冷却風通路17を流れる冷却風Cにより上面板31が加熱されないように冷却することができる。
次に、以上説明した融雪装置10で融雪する際の作用、効果について説明する。
3つの送風手段12で加圧された空気流の約60%は加速通路15へ供給され、約40%は4つの送風機13の方へ供給される。
火炎形成手段14は、送風機13から供給される空気を用いて燃料を燃焼させることで火炎Fを形成して筒体34の下端から火炎ガイド36の下側を経て地面の上の雪盤Sや氷盤の表面を加熱して融雪する。
このとき、加速通路15で加速された高速の空気流が高速風吹出口16から火炎Fの下側の雪盤Sや氷盤の表面に向けて吹き出し、雪盤Sや氷盤の表面の融雪水Wを前方へ吹き飛ばして、雪盤Sや氷盤の固体面を常に露出させる。
このように、常時、雪盤Sや氷盤の固体面が露出するため、火炎Fで融雪水Wを蒸発させることなく、専ら融雪を行うことになるから、融雪効率が向上する。
他方、3つの送風手段12から前室22の上部に供給される加圧空気の一部は火炎形成に消費され、残りの加圧空気(冷却風C)は冷却風通路17に流れて、上面板31及び本体フレーム11の冷却に供された後、冷却風通路17の前端の冷却風吹出口18から火炎Fの上面側へ吹き出すため、火炎Fの吹き上がりを抑制して火炎Fの熱の上方への放散を抑制し、融雪の効率を高めることができる。尚、火炎Fの一部が冷却風Cに付随するように地面側に流れたとしても、その熱量は融雪に寄与することになる。
尚、火炎Fの下側へは常に高速風Kが吹き込んで来るため、直火で路面を損傷することがない。
ここで、前記実施形態は一例を示すものであり、例えば、後室21のデッドスペースを削減する等により一層小型化を図ることも可能であり、その他当業者ならば本発明の技術思想を逸脱することなく種々の変更を付加した形態で実施可能である。本発明はそのような変更形態をも包含するものである。
1 走行式作業車
10 融雪装置
11 本体フレーム
12 送風手段
13 送風機
14 火炎形成手段
15 加速通路
16 高速風吹出口
17 冷却風通路
18 冷却風吹出口
21 後室
22 前室
23 仕切り板
31 上面板
32 下面板
34 筒体
35 バーナ
本発明は、走行式作業車の前端に装備するための融雪装置に関し、火炎で融雪し、その融雪の表面の水を空気流で吹き飛ばしながら効果的に融雪するようにしたものに関する。
走行式融雪機械は、走行式作業車(例えば、ホイールローダ等)の複数のリンク部材(例えば、リフトアームやチルトリンク等)の前端に連結支持されて昇降可能且つ傾動可能な融雪装置で融雪するものである。
上記の融雪装置として、直火火炎で融雪する直火型融雪装置と、電気ヒータの熱で融雪する電気熱交換式融雪装置とが公知である。しかし、電気熱交換式融雪装置は、高価で給電が面倒で十分な熱量も発揮できないため、実用性に欠ける。
特許文献1の融雪装置は、走行装置の前端に集雪板を昇降可能に設け、この集雪板と地面の間に燃焼ガス流を噴射する噴射装置を設けている。
特許文献2の走行式融雪機械は、ホイールローダの前端に連結支持される融雪装置を有する。この融雪装置は下端開放のボックス形のケーシングと、このケーシングの上端部に複数のバーナや複数の送風機や配管やダクト等とを有し、ケーシングの外周壁の下端には多数条のチェーンを垂設状に設け、複数のバーナで発生する直火により融雪するものである。
特許文献3に記載の融雪機は、高圧圧送風と、圧送空気胴部と、この圧送空気胴部内に設けたバーナと、圧送空気胴部から延びる曲がりダクトと、曲がりダクトの先端の熱風吹き出し口を有し、熱風吹き出し口から吹き出す熱風により融雪する。
特開平9−328730号公報 特開2003−55929号公報 特開2004−232271号公報
雪や氷を加熱して融雪する際に、雪や氷が溶けた水の水膜がその表面に形成され、その水膜が蒸発して雪や氷の固体面が露出し、その固体面を加熱することで融雪がなされる。上記の融雪水の蒸発に多量の熱エネルギーが消費されるため、融雪水の除去が迅速に進まないと能率的に融雪することができない。
従来の直火型融雪装置では、雪や氷に対して直火の火炎を放射するのみであるため、雪や氷の表面に発生した水の水膜で表面が覆われ、その水は主に蒸発させることで除去する方式であったため、融雪水の蒸発に多量の熱エネルギーが消費され、雪や氷の固体面に火炎を照射する効率を高めることが難しく、融雪効率を高めることが困難であった。
直火型融雪装置では、路面のアスファルト等を火炎で直接加熱するため、路面を痛めてしまうという問題もある。
しかも、直火型融雪装置に限らず、融雪用の火炎が地面と反対側へ広がってしまうと、熱気が分散されて融雪効率が低下するという問題がある。
本発明の目的は、融雪により発生した水を空気流で吹き飛ばすことで融雪性能を高めつつ地面と反対側への火炎の広がりを空気流にて抑制可能な融雪装置を提供することである。
請求項1の融雪装置は、走行式作業車の前端に装備するための融雪装置において、前記走行式作業車の複数のリンク部材の前端部に連結支持されて昇降可能且つ傾動可能な本体フレームと、前記本体フレームの前端寄り部分の下部から地面の方へ前方下り傾斜方向に向けて火炎を吹き出す複数の火炎形成手段と、空気流を加速する加速通路と、前記本体フレームの下端部に前記火炎形成手段から吹き出す火炎の下側の地面に向けて前記加速通路から高速風を吹き出す高速風吹出口とを有する高速風吹出手段と、前記火炎形成手段で形成された火炎と前記本体フレームの上面板の間に冷却風を供給すると共にその冷却風を地面近傍の火炎の上面に向けて吹き出す冷却風供給手段とを備えたことを特徴としている。
上記の構成によれば、複数の火炎形成手段により形成した火炎を地面の方へ前方下り傾斜方向に向けて吹き出すことにより融雪することができる。このとき、高速風吹出手段から火炎の下側の地面に向けて高速風を吹き出すことにより、雪の表面の融雪水を吹き飛ばして雪や氷盤の表面の固体面を露出させ、火炎による融雪の効率を高めることができる。
また、火炎形成手段で形成された火炎と本体フレームの上面板の間に冷却風を供給することにより本体フレームの上面板を冷却することができるうえ、その冷却風を地面近傍の火炎の上面に向けて吹き出すことにより、火炎の吹き上がりを抑制して火炎の熱の放散を抑制し、融雪の効率を高めることができる。
請求項2の融雪装置は、走行式作業車の前端に装備するための融雪装置において、前記走行式作業車の複数のリンク部材の前端部に連結支持されて昇降可能且つ傾動可能な本体フレームと、前記本体フレーム内の前部と後部に夫々形成された前室および後室と、前記前室の上面側を緩湾曲状に覆う前方下り傾斜状の上面板および前記前室の後半部の下面側を覆う下面板と、前記前室へ向けて空気を圧送するように前記後室に配置された複数の送風手段と、前記前室の後部の上部に装備された複数の送風機と、前記前室の中央部の中段部に配設され且つ前記複数の送風機から圧送される空気を用いて火炎を発生させる複数の火炎形成手段であって、前方下り傾斜方向から地面に対して火炎を吹き付ける複数の火炎形成手段と、前記前室の後部の下部に前記下面板を介して形成され且つ前記複数の送風手段から圧送される空気流を加速する加速通路と、前記加速通路の前端部に形成され且つ前方下り傾斜方向から前記火炎の下側に向けて高速風を吹き出す高速風吹出口と、前記前室の前端側部位において複数の火炎形成手段で発生した火炎の上面側を覆う火炎ガイドと、前記火炎ガイドと前記上面板とで形成され且つ複数の送風手段から受ける冷却風を流す為の冷却風通路と、前記冷却風通路の前端に形成されて冷却風を地面近傍の火炎の上面側へ吹き出す冷却風吹出口とを備えたことを特徴としている。
上記の構成によれば、火炎形成手段で発生させた火炎により融雪することができる。
そして、加速通路で加速された空気流を高速風吹出口から火炎の下側に向けて吹き出すことにより、雪の表面の融雪水を吹き飛ばして雪や氷盤の表面の固体面を露出させ、火炎による融雪の効率を高めることができる。
また、冷却風通路を流れる冷却風により火炎ガイドと上面板を冷却すると共に、冷却風吹出口から吹き出す冷却風を地面近傍の火炎の上面に向けて吹き出すことにより、火炎の吹き上がりを抑制して火炎の熱の上方への放散を抑制し、融雪の効率を高めることができる。
以上説明したように、本願の発明は種々の効果を奏する。
本発明の実施形態に係る融雪装置を装備した走行式融雪機械の側面図である。 融雪装置の縦断面図である。 図2のIII−III線断面図である。 図2のIV−IV線断面図である。
以下、走行式融雪機械に適用する本発明の融雪装置を実施するための形態について図面に基づいて説明する。
図1、図2に示すように、走行式融雪機械は、走行式作業車であるホイールローダ1と、このホイールローダ1の1対のリフトアーム2とチルトリンク3(複数のリンク部材に相当する)の前端に装備された融雪装置10と、ホイールローダ1の後端部に装備された軽油や灯油を収容する燃焼タンク及び発電機4等を備えている。
融雪装置10は、1対のリフトアーム2とチルトリンク3の前端部に連結支持されて昇降可能且つ傾動可能な本体フレーム11と、複数の送風手段12と、複数の送風機13と、複数の火炎形成手段14と、空気流を加速する加速通路15と、高速風吹出口16と、冷却風通路17と、冷却風吹出口18等を備えている。
本体フレーム11について図2に基づいて説明する。
本体フレーム11は、その後部に形成された後室21及びその前部に形成された前室22とを有し、後室21と前室22の間は仕切り板23で大部分が仕切られている。
後室21は、左右1対の側板24と、底板25と、傾斜状の頂板26とで区画され、後室21の後側面の開口面には金網27が張設され、頂板26の外面には1対のブラケット 28(リフトアーム用ブラケット)と、1つのブラケット29(チルトリンク用ブラケット)が固定されている。
図4に示すように、後室21の前部の下部には軸流送風機からなる例えば3台の送風手段12が水平姿勢で且つ前方向きに装備されている。送風手段12の前面には金網12a が固定され、送風手段12は仕切り板23に形成した円形開口23aから前室22に向けて空気を圧送する。
前室22は、左右1対の側板30と、上面側を緩湾曲状に覆う前方下り傾斜状の上面板 31と、前室22の後半部の下面側を覆う下面板32とで区画されている。
前室22の後部の下部には、下面板32と協働して高速風通路15を形成する三角筒部材33が左右方向向きに水平姿勢に設けられている。
この三角筒部材33は、前方下り傾斜状の緩傾斜板33aと水平板33bと前方下り傾斜状の急傾斜板33cとで閉断面に形成されている。緩傾斜板33aと水平板33bの後端の接合部は、送風手段12の中心よりやや上方位置において仕切り板23に接合され、緩傾斜板33aと下面板32とで前方程通路断面積が小さくなる加速通路15が形成され、この加速通路15の前端には地面近傍に位置して前方下り傾斜方向へ高速風Kを火炎Fの下側に向けて吹き出す高速風吹出口16が形成されている。尚、緩傾斜板33aの傾斜角は約30°であり、急傾斜板33cの傾斜角は約60°であり、加速通路15も高速風吹出口16も所定の左右幅を有する。
前室22の中段部において急傾斜板33cの前側には、3つの送風手段12から圧送される空気を用いて火炎を発生させる4つの火炎形成手段14が装備されている。この火炎形成手段14は、急傾斜板33cの前面に固定された前方下り傾斜状の筒体34と、この筒体34の内部に設けられたバーナ35であって、前室22の後部の上部に配置された送風機13の送風筒部に固定されたバーナ35を有する。尚、バーナ35は、軽油又は灯油からなる燃料の供給と、送風機13からの送風を受けて火炎Fを形成し、その火炎Fを筒体34の下端から前方且つ下方へ噴出する。
図2、図3に示すように、4つの筒体34の前端(下端)から前方へ延びる前方下り傾斜状の平板からなる火炎ガイド36であって、火炎Fの上面側を覆う火炎ガイド36が設けられて本体フレーム11 に固定されている。
4つの筒体34の下端部において4つの筒体34の間の空間と筒体34と側板30の間の空間を塞ぐ閉塞板37が設けられて、4つの筒体34と本体フレーム11に固定されている。
上記の4つの筒体34及び火炎ガイド36と上面板31の間には、3つの送風手段12 から供給される冷却風Cを前方へ流す為の冷却風通路17が形成され、この冷却風通路17 の前端部には冷却風吹出口18が形成され、この冷却風吹出口18から冷却風Cを地面近傍の火炎Fの上面側へ吹き出すように形成されている。冷却風通路17を流れる冷却風Cにより上面板31が加熱されないように冷却することができる。
次に、以上説明した融雪装置10で融雪する際の作用、効果について説明する。
3つの送風手段12で加圧された空気流の約60%は加速通路15へ供給され、約40%は4つの送風機13の方へ供給される。
火炎形成手段14は、送風機13から供給される空気を用いて燃料を燃焼させることで火炎Fを形成して筒体34の下端から火炎ガイド36の下側を経て地面の上の雪盤Sや氷盤の表面を加熱して融雪する。
このとき、加速通路15で加速された高速の空気流が高速風吹出口16から火炎Fの下側の雪盤Sや氷盤の表面に向けて吹き出し、雪盤Sや氷盤の表面の融雪水Wを前方へ吹き飛ばして、雪盤Sや氷盤の固体面を常に露出させる。
このように、常時、雪盤Sや氷盤の固体面が露出するため、火炎Fで融雪水Wを蒸発させることなく、専ら融雪を行うことになるから、融雪効率が向上する。
他方、3つの送風手段12から前室22の上部に供給される加圧空気の一部は火炎形成に消費され、残りの加圧空気(冷却風C)は冷却風通路17に流れて、上面板31及び本体フレーム11の冷却に供された後、冷却風通路17の前端の冷却風吹出口18から火炎Fの上面側へ吹き出すため、火炎Fの吹き上がりを抑制して火炎Fの熱の上方への放散を抑制し、融雪の効率を高めることができる。尚、火炎Fの一部が冷却風Cに付随するように地面側に流れたとしても、その熱量は融雪に寄与することになる。
尚、火炎Fの下側へは常に高速風Kが吹き込んで来るため、直火で路面を損傷することがない。
ここで、前記実施形態は一例を示すものであり、例えば、後室21のデッドスペースを削減する等により一層小型化を図ることも可能であり、その他当業者ならば本発明の技術思想を逸脱することなく種々の変更を付加した形態で実施可能である。本発明はそのような変更形態をも包含するものである。
1 走行式作業車
10 融雪装置
11 本体フレーム
12 送風手段
13 送風機
14 火炎形成手段
15 加速通路
16 高速風吹出口
17 冷却風通路
18 冷却風吹出口
21 後室
22 前室
23 仕切り板
31 上面板
32 下面板
34 筒体
35 バーナ

Claims (2)

  1. 走行式作業車の前端に装備するための融雪装置において、
    前記走行式作業車の複数のリンク部材の前端部に連結支持されて昇降可能且つ傾動可能な本体フレームと、
    前記本体フレームの前端寄り部分の下部から地面の方へ前方下り傾斜方向に向けて火炎を吹き出す複数の火炎形成手段と、
    前記火炎形成手段から吹き出す火炎の下側の地面に向けて高速風を吹き出す高速風吹出手段と、
    前記火炎形成手段で形成された火炎と前記本体フレームの上面板の間に冷却風を供給すると共にその冷却風を地面近傍の火炎の上面に向けて吹き出す冷却風供給手段と、
    を備えたことを特徴とする融雪装置。
  2. 走行式作業車の前端に装備するための融雪装置において、
    前記走行式作業車の複数のリンク部材の前端部に連結支持されて昇降可能且つ傾動可能な本体フレームと、
    前記本体フレーム内の前部と後部に夫々形成された前室および後室と、
    前記前室の上面側を緩湾曲状に覆う前方下り傾斜状の上面板および前記前室の後半部の下面側を覆う下面板と、
    前記前室へ向けて空気を圧送するように前記後室に配置された複数の送風手段と、
    前記前室の後部の上部に装備された複数の送風機と、
    前記前室の中央部の中段部に配設され且つ前記複数の送風機から圧送される空気を用いて火炎を発生させる複数の火炎形成手段であって、前方下り傾斜方向から地面に対して火炎を吹き付ける複数の火炎形成手段と、
    前記前室の後部の下部に前記下面板を介して形成され且つ前記複数の送風手段から圧送される空気流を加速する加速通路と、
    前記加速通路の前端部に形成され且つ前方下り傾斜方向から前記火炎の下側に向けて高速風を吹き出す高速風吹出口と、
    前記前室の前端側部位において複数の火炎形成手段で発生した火炎の上面側を覆う火炎ガイドと、
    前記火炎ガイドと前記上面板とで形成され且つ複数の送風手段から受ける冷却風を流す為の冷却風通路と、
    前記冷却風通路の前端に形成されて冷却風を地面近傍の火炎の上面側へ吹き出す冷却風吹出口と、
    を備えたことを特徴とする融雪装置。
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