JP2021187778A - ブリケット型発泡性入浴剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブリケット型発泡性入浴剤において、粒の割れ欠けが抑制されるとともに、保存安定性が良好で、湯に溶解した際に湯面の浮き泡や浮遊物が抑制されたブリケット型発泡性入浴剤を提供する。【解決手段】本発明のブリケット型発泡性入浴剤は、有機酸(A)、炭酸塩(B)、無水ケイ酸及びケイ酸カルシウムからなる群から選択される少なくとも1種(C)、25℃で液状の油性成分(D)、並びに25℃で液状の非イオン性界面活性剤(E)を含有するブリケット型発泡性入浴剤であって、ブリケット型発泡性入浴剤中の成分(D)と成分(E)との合計含有量が2質量%以下である。【選択図】なし

Description

本発明は、ブリケット型発泡性入浴剤に関する。
有機酸と炭酸塩とを含み、浴湯中で両者が反応することにより炭酸ガスを発生させる入浴剤が、血行促進効果に優れ、湯冷めを抑制することが知られている(特許文献1参照)。しかし、十分な血行促進効果を得るためには発泡入浴剤がすべて溶解した状態で入浴を行う必要があるが、上記の入浴剤では完全な溶解に5分程度要するため、十分な効果を得る前に入浴を終えてしまう場面も多くみられる。
そこで溶解時間を短縮するためには、入浴剤の剤型を比表面積が大きいブリケット型にするのが有効であることが知られている。(特許文献2参照)
ブリケット型入浴剤に関する技術として、特定の平均表面積とすることで2質量%を超え10質量%以下となる25℃で液状の成分を含有させつつも保存安定性を高める方法が知られている(特許文献3参照)。
さらには、ブリケットの粒のサイズを大きくして発泡持続性を高めるとともに、安定的に生産可能なブリケット型入浴剤も知られている(特許文献4参照)。
特開2005−97238号公報 特開2014−43410号公報 特開2014−76978号公報 特開2013−253056号公報
上記特許文献に記載されている入浴剤の組成は、有機酸及び炭酸塩に加え、油剤及び非イオン性界面活性剤を配合した組成を基本とするものである。しかしながら、特許文献2の組成では、ブリケットの粒のサイズを大きくすることが難しく、特許文献3のように液状成分が多いと、低速の生産であれば十分に成型を行うことが可能であるが、液状成分による流動性の低下に伴い成型圧が不均一となるため、生産速度を高速化させるにつれてブリケット特有のクラムシェルによる粒の割れ欠けが発生しやすくなるという問題があった。特許文献4の組成においても、保存安定性の向上、浮き泡のさらなる抑制が望まれた。
そこで、本発明は、ブリケット型発泡性入浴剤において、粒の割れ欠けが抑制されるとともに、保存安定性が良好で、湯に溶解した際に湯面の浮き泡や浮遊物が抑制されたブリケット型発泡性入浴剤を提供することを目的とする。
本発明は、例えば、以下の[1]〜[5]である。
[1]有機酸(A)、
炭酸塩(B)、
無水ケイ酸及びケイ酸カルシウムからなる群から選択される少なくとも1種(C)、
25℃で液状の油性成分(D)、並びに
25℃で液状の非イオン性界面活性剤(E)
を含有するブリケット型発泡性入浴剤であって、ブリケット型発泡性入浴剤中の成分(D)と成分(E)との合計含有量が2質量%以下であるブリケット型発泡性入浴剤。
[2]長径が15〜25mmかつ厚さが8〜13mmである、[1]のブリケット型発泡性入浴剤。
[3]成分(E)が、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、エチレンジアミンテトラポリオキシエチレンポリオキシプロピレン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油からなる群から選択される少なくとも1種である、[1]または[2]のブリケット型発泡性入浴剤。
[4]成分(A)がコハク酸を含み、ブリケット型発泡性入浴剤中のコハク酸の含有量が、10〜30質量%である[1]〜[3]のいずれかのブリケット型発泡性入浴剤。
[5]40℃の水中での発泡持続時間が100秒以下である[1]〜[4]のいずれかのブリケット型発泡性入浴剤。
本発明のブリケット型発泡性入浴剤は、粒の割れ欠けが抑制されるとともに、保存安定性が良好で、湯に溶解した際に湯面の浮き泡や浮遊物が抑制されている。
本発明は、有機酸(A)、炭酸塩(B)、無水ケイ酸及びケイ酸カルシウムからなる群から選択される少なくとも1種(C)、25℃で液状の油性成分(D)、並びに25℃で液状の非イオン性界面活性剤(E)を含有するブリケット型発泡性入浴剤であって、ブリケット型発泡性入浴剤中、成分(D)と成分(E)との合計含有量が2質量%以下であるブリケット型発泡性入浴剤に関する。
(A)有機酸
ブリケット型発泡性入浴剤は、有機酸(A)を含有する。かかる有機酸としては、室温(25℃)で固体のものが好ましく、例えば、リンゴ酸、フマル酸、コハク酸、クエン酸、酒石酸、マロン酸、ピロリドンカルボン酸、クエン酸一ナトリウム、コハク酸一ナトリウム、フマル酸一ナトリウム、アジピン酸、酒石酸、安息香酸、サリチル酸、グルタル酸、グリコール酸、乳酸、グリセリン酸、ピルビン酸など等が挙げられる。リンゴ酸の立体異性体については、特に制限はなく、いずれであってもよい。これらは1種単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。なかでも、炭酸ガス発生量を確保する観点、及び良好な保存安定性を保持する観点から、フマル酸、リンゴ酸及びコハク酸からなる群から選択される少なくとも1種を含有することが好ましく、コハク酸を含有することがより好ましく、リンゴ酸、フマル酸及びコハク酸の3種類を併用することがさらに好ましい。
ブリケット型発泡性入浴剤100質量%中の有機酸(A)の含有量は、30〜60質量%が好ましく、40〜50質量%がより好ましい。有機酸の量が、上記範囲にあると、炭酸ガス量も十分であり、発泡力があり、保存安定性が良好であり、製造過程においては、ブリケット剤とする場合の圧縮成型時にロール付着やリークなどが生じ難く、また解砕時にもバリ等の発生が抑制され、さらに、使用の際に不溶解物の生成の問題も生じないために好ましい。
有機酸が、コハク酸を含む場合、ブリケット型発泡性入浴剤100質量%中のコハク酸の含有量は、10〜30質量%が好ましく、15〜25質量%がより好ましい。コハク酸の量が、上記範囲であるとコハク酸特有の発泡時のムセを抑えつつも良好な発泡を得ることが可能である。
(B)炭酸塩
ブリケット型発泡性入浴剤は、炭酸塩(B)を含有する。炭酸塩は、有機酸(A)とともに炭酸ガスを発生させることができる。炭酸塩としては、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸ジアルカリ金属塩;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の炭酸モノアルカリ金属塩:炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム等の二価以上の金属の炭酸塩:炭酸アンモニウム、セスキ炭酸ナトリウム等が挙げられる。これらは、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。これらの中でも、入手の容易さ等の観点から、炭酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムからなる群から選択される少なくとも1種が好ましく、炭酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムの2種類を併用することがより好ましい。
ブリケット型発泡性入浴剤100質量%中の炭酸塩(B)の含有量は、30〜65質量%であることが好ましく、35〜50質量%がより好ましい。炭酸塩の量が。上記範囲にあると、炭酸ガス量が十分であるため、発泡力があり、保存安定性が良好である。
炭酸塩(B)の平均粒子径は、100〜450μmであることが好ましく、250〜400μmであることが好ましい。平均粒子径が上記範囲にあると、クラムシェルの発生が抑制されるとともに、十分な圧壊強度を確保できる。平均粒子径は、レーザ回折・散乱法によって測定した値であり、カタログに記載がある場合はその値を採用する。
(C)無水ケイ酸及びケイ酸カルシウムからなる群から選択される少なくとも1種
ブリケット型発泡性入浴剤は、無水ケイ酸及びケイ酸カルシウムからなる群から選択される少なくとも1種(C)を含む。これらの中でも無水ケイ酸が好ましい。
ブリケット型発泡性入浴剤100質量%中の無水ケイ酸及びケイ酸カルシウムからなる群から選択される少なくとも1種(C)の含有量は、0.05〜1.5質量%が好ましく、0.1〜1質量%がより好ましく、0.15〜0.5質量%がさらに好ましい。無水ケイ酸及びケイ酸カルシウムからなる群から選択される少なくとも1種の含有量が上記範囲にあると、成型前の原料粉体の流動性低下及び結合力の低下を抑制することができ、成型性が良好である。
(D)25℃で液状の油性成分
ブリケット型発泡性入浴剤は、25℃で液状の油性成分(D)を含有する。25℃で液状の油性成分(D)としては、特に限定されるものではなく、例えば、流動パラフィン、軽質流動イソパラフィン、スクワラン、スクワレン、ブリスタン等の炭化水素類;パルミチン酸オクチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オクタン酸セチル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、オレイン酸デシル、ステアリン酸イソセチル、イソノナン酸イソトリデシル等の脂肪酸エステル;ラウリルアルコール、オレイルアルコール、ヘキシルドデカノール等の高級アルコール;レモン油、ゆず油、ばら油、ベルガモット油、ショウブ油、ラベンダー油、オレンジ油、グレープフルーツ油、マンダリン油、ゼラニウム油、セージ油、ユーカリ油、ネロリ油、パチュリ油、クローブ油、ナツメグ油、セダーウッド油、ペパーミント油、スペアミント油、ジュニパベリー油、アルモアーズ油、カモミール油、エレミ油、ベチバー油、ショウノウ油、ライム油、ハッカ油、ジャスミン油、ヒノキ油、テレビン油、ヒバ油、ラバンジン油、クローブ油、タイム油、ローズマリー油、パイン油、などの天然香料;α−ピネン、β−ピネン、d−リモネン、カンフェン、テルピネン、などのテルペン系香料;青葉アルコール、サンダロール、エバノール、アンブリノール、アンバーコア、シトロネロール、ゲラニオール、ネロール、リナロール、テトラヒドロリナロール、ジヒドロミルセノール、エチルリナロール、イソプレゴール、メントール、テルピネオール、ジヒドロテルピネオール、ファルネソール、サンタロール、ベチベロール、β−フェニルエチルアルコール、バクダノール、などのアルコール系香料;等のアルコール系香料アルデヒドC−8、アルデヒドC−9、アルデヒドC−10、アルデヒドC−11、アルデヒドC−12、青葉アルデヒド、シトロネラール、シトラール、α−メチレンシトロネラール、イソシクロシトラール、ジメチルテトラヒドロベンズアルデヒド、ベンズアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、α−アミルシンナミックアルデヒド、α−ヘキシルシンナミックアルデヒド、バニリン、エチルバニリン、ヘリオトロピン、ヘリオナール、cis−ジャスモン、ジヒドロジャスモン、ネクタリル、ダマスコン、ヨノン、イソ・イー・スーパー、カロン、l−カルボン、メントン、などのアルデヒド・ケトン系香料等の合成香料;前記天然香料および合成香料を任意に組み合わせた調合香料;大豆油、ホホバ油、米ぬか油、オリーブ油、ヤシ油等の天然油脂、これらの天然油脂を水素添加して得られる硬化油及びミリスチン酸グリセリド等のグリセリド類;メチルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、各種変性シリコーン等のシリコーン油類;オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ラノリン酸、イソステアリン酸等の高級脂肪酸類などが例示でき、これらは、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
これらの中でも、脂肪酸エステルや天然油脂が好ましく用いられ、特に、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ホホバ油等は、入浴中の肌感触に優れることからより好ましく用いられる。また、上記天然香料、合成香料、調合香料などの香料を用いることにより発泡時に香り立ちが付与されるために香料を配合することが好ましい。
ブリケット型発泡性入浴剤100質量%中の25℃で液状の油性成分の含有量は、0.1〜5.0質量%であることが好ましく、0.3〜2.0質量%であることがより好ましく、0.5〜1.3質量%であることがさらに好ましい。25℃で液状の油性成分の量が上記範囲であると、保存安定性、入浴中の使用感に問題がなく、ブリケットにした場合、強度不足により生産性が低下することもない。
(E)25℃で液状の非イオン性界面活性剤
ブリケット型発泡性入浴剤は、25℃で液状の非イオン性界面活性剤(E)を含有する。25℃で液状の非イオン性界面活性剤(E)としては、例えば、モノラウリン酸ポリオキシエチレングリコール、モノオレイン酸ポリオキシエチレングリコール等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル; ポリオキシエチレン(カプリル/カプリン酸)グリセリル、ポリオキシエチレンオレイン酸グリセリル等のポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル; モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、ヤシ油脂肪酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル; モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、イソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸ソルビタン等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル; モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビット、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット等のポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール;エチレンジアミンテトラポリオキシエチレンポリオキシプロピレン;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等が挙げられる。これらは1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。これらの中でもポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルが好ましく、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル及びポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルがより好ましく、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット及びポリオキシエチレン(カプリル/カプリン酸)グリセリルがさらに好ましく、ポリオキシエチレン(カプリル/カプリン酸)グリセリルが特に好ましい。
ブリケット型発泡性入浴剤100質量%中の25℃で液状の非イオン性界面活性剤(E)の含有量は、0.1〜2.0質量%であることが好ましく、0.1〜1.5質量%であることがより好ましく、0.2〜1.0質量%であることがさらに好ましい。25℃で液状の界面活性剤の量が上記範囲であると、保存安定性が良いとともに、浮き泡や浮遊物を抑制することができる。
ブリケット型発泡性入浴剤100質量%中の、25℃で液状の油性成分(D)及び25℃で液状の非イオン性界面活性剤(E)の配合量の合計((D)+(E))は2質量%以下であり、好ましくは0.5〜2質量%、より好ましくは1〜2質量%であり、さらに好ましくは、1.6〜2質量%である。
上記範囲を超える液体成分を添加した場合、成型前の原料粉体の流動性の低下により圧縮時に均一な圧力がかからず、成型性の低下が発生するとともに、油面に浮遊物が生じやすくなる。
本発明のブリケット型発泡性入浴剤に含有される25℃で液状の油性成分(D)と25℃で液状の界面活性剤(E)との質量比((D)/(E))は、好ましくは0.4〜10であり、より好ましくは0.5〜5であり、さらに好ましくは0.7〜2である。
(D)/(E)が前記範囲にあると、油面に浮き泡が生じにくいとともに、十分な成型性を得ることができ、また油性成分による温まり効果を得ることができる。
<その他の成分>
(F)その他の無機塩
ブリケット型発泡性入浴剤は、無水ケイ酸及びケイ酸カルシウム以外の無機塩をさらに含んでいてもよい。
その他の無機塩としては、例えば、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウム、塩化アンモニウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸カルシウム、ポリリン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、硫酸鉄リン酸ナトリウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、硫酸アルミニウム、チオ硫酸ナトリウム、塩化カリウム、硫化カリウム、ミョウバン、メタケイ酸、等が挙げられる。これらは、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。これらの中でも硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウムが好ましく、硫酸ナトリウムがより好ましい。
その他の無機塩を配合する場合、ブリケット型発泡性入浴剤100質量%中の無機塩の含有量(無水ケイ酸及びケイ酸カルシウムを含まない)は、0.1〜20質量%であることが好ましく、1〜18質量%がより好ましく、1〜15質量%であることがさらに好ましい。無機塩の量が上記範囲にあると、成型性が良好であり、入浴剤が固くなりすぎないため、発泡の妨げとならないとともに、湯に溶かした際の溶け残りの問題もない。
ブリケット型発泡性入浴剤には、本発明の効果を損わない範囲で、さらに入浴に配合されている公知の成分を任意に配合することができる。例えばポリエチレングリコール、タルク、ステアリン酸マグネシウム等の滑沢剤:ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、デキストリン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、スターチ、カチオン化セルロース等の水溶性高分子:グルタミン酸ナトリウム、アスコルビン酸ナトリウム、コラーゲン、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム等の保湿剤:ソウジュツ、ビャクジュツ、カノコソウ、ケイガイ、コウボク、センキュウ、橙皮、トウキ、ショウキョウ末、ニンジン、ケイヒ、シャクヤク、ハッカ葉、オウゴン、サンシシ、ブクリョウ、ドクカツ、ショウブ、ガイヨウ、マツブサ、ビャクシ、ジュウヤク、リュウノウ、サフラン、オウバクエキス、チンピ、ウイキョウ、チンピ末、カミツレ、メリッサ、ローズマリー、マロニエ、西洋ノコギリ草、アルニカ等の生薬類; エタノール、ステアリルアルコール、イソプロピルアルコール、セチルアルコール、ヘキサデシルアルコール等のアルコール類; グリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール等の多価アルコール類; 酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、イオウ、鉱砂、湯の花、カゼイン、中性白土、サリチル酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、卵黄末、イリ糠、雲母末、脱脂粉乳、殺菌防腐剤、金属封鎖剤、色素、その他製剤上必要な成分などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
<製造方法>
ブリケット型発泡性入浴剤の製造にあたっては、まず、上記必須成分(A)ないし(E)と、必要に応じて添加される任意成分とを、ヘンシェルミキサー、ハイスピードミキサー、万能混合機、SVミキサー、バーチカルグラニュレーター、リボコーンミキサー等を用いて、混合、粉砕して調合バルクを調製する。
ブリケット剤は、次いで、この調合バルクをブリケッティングマシンに供給し、圧縮成型することにより、複数のブリケット粒子が連結部を介してシート状に成型されたシート状一次成形体が得られ、さらにこれを解砕することによりブリケット剤が得られる。
ブリケッティングマシンにおけるロール回転数は、5〜35rpmが好ましく、15〜30rpmがより好ましい。ブリケッティングマシンにおけるスクリュー回転数は、20〜160rpmが好ましく、50〜130rpmがより好ましい。ロール回転数及びスクリュー回転数が上記範囲にあると、生産速度を確保しつつも、外観に優れ、十分な強度を保持したブリケットを生産することが可能である。
上記調合バルクがブリケッティングマシンに供給される際に、ロール間のクリアランスの大きさやフィードスクリューの押圧力などを調整して、ロール間の線圧を10〜25kN/cmとすることが好ましく、13〜23kN/cmの範囲がより好ましく、15〜20kN/cmとすることがさらに好ましい。この範囲であると、解砕時に粒子にバリや欠けが無く外観に優れたものとなり、また圧縮成型時のロール付着やリークを抑制し、生産効率を向上することができる。
<剤型>
ブリケット型発泡性入浴剤は、ピロー状、レンズ状、アーモンド状、プリズム状、棒状、フィンガー状などの形状に成型されるが、その長径が15〜25mm、厚さが8〜13mmであるものが好ましく、長径が18〜23mm、厚さが9〜11mmであるものがより好ましい。ここで、ブリケット剤の長径とは、シート状一次成形体の水平方向における、ブリケット粒子の長さの最大値を意味し、ブリケットの厚さとは、シート状一次成形体の垂直方向におけるブリケット粒子の長さの最大値を意味する。このような大きさとすることにより、溶存炭酸ガスの量を高めることができるため、入浴剤として利用する場合には、非常に優れた温浴効果が得られる。上記形状のうち、ピロー状、アーモンド状等が成型性の観点から好ましい。
(ブリケット型発泡性入浴剤の表面積)
また、ブリケット型発泡性入浴剤は、表面積が350〜850mm/個が好ましく、450〜750mm/個がより好ましい。上記範囲にあると、発泡が急激に生じることがなく、穏やかで持続時間の長い発泡を得ることができる。
(ブリケット型入浴剤の圧壊強度)
また、得られたブリケット型発泡性入浴剤は、製造直後の圧壊強度が80N以上であることが好ましく、90N以上であることがより好ましい。この範囲であると、穏やかで持続時間の長い発泡を得ることができる。また、解砕時のバリ取り作業において「欠け」の発生を抑え外観が良く、更には生産効率が良くなるため好適である。本発明において、圧壊強度は以下の測定方法によって求められる値である。
木屋式硬度計を使用し、ブリケット型発泡性入浴剤を台に乗せ、ポケット合わせ面より垂直方向から先端φ5mm棒をブリケット型発泡性入浴剤に押し当てながら下降させ、ブリケット型発泡性入浴剤が破損した時の荷重値を測定する。
(ブリケット型入浴剤の発泡持続時間)
ブリケット型発泡性入浴剤は、40℃の水中での発泡持続時間が100秒以下であることが好ましく、90秒以下がより好ましく、80秒以下がさらに好ましい。本発明において、「発泡持続時間」とは、ブリケット型発泡性入浴剤50gを40℃、200Lの湯に投入した時点から、発泡を伴う製剤の溶解が完全に終了するまでに要する時間をいう。発泡終了後に製剤が溶解するのに要した時間は含まない。発泡持続時間が上記範囲であると、入浴している間に発泡が完了し、ブリケット型発泡性入浴剤の効果を入浴中に十分得ることができる。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳述するが、本発明はこれらにより何ら制限されるものではない。
実施例で使用した成分は、以下の市販品を使用した。
ポリエチレングリコール6000:PEG6000(東邦化学工業株式会社製)
香料:d−リモネンをはじめ複数の25℃で液状の油性香料成分のみから成るシトラス系調合香料(高砂香料工業株式会社製)
ポリオキシエチレン(カプリル/カプリン酸)グリセリル:ソフチゲン767(IOI Oleo社製)
テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット:NIKKOL(登録商標) GO―430NV(日光ケミカルズ株式会社製)
[実施例1〜6及び比較例1〜4]
表1に示す配合処方合計50kgをSVミキサーにて均一になるまで混合しバルクを調合し、ブリケッティングマシンに供給し、ブリケット製剤を成型した。この際、長径20mm、深さ3.5mmのラウンドコーナーピロー状のポケットを持つロールを用い、ロール回転数は15rpm、スクリュー回転数は60rpmとするとともに(300kg/h想定)、ロール間のクリアランスの大きさやフィードスクリューの押圧力などを調整して、ロール間の線圧を20kN/cmとした。ブリケット剤を成型した後、振動ふるいにより解砕し長径20mm、厚さ9.4mmの発泡性ブリケット型入浴剤を得た。この発泡性ブリケット型入浴剤の表面積は685mm/個であった。
上記評価を行った結果を表1に示す。表の配合量の単位は、質量%である。
なお、炭酸ナトリウムの平均粒子径は120μmであり、炭酸水素ナトリウムの平均粒子径は300μmである。平均粒子径の測定方法は、レーザ回折・散乱法であり、HORIBA製 レーザ回折/散乱式粒子径分布測定装置 LA−960を使用した。
[評価]
実施例及び比較例で得られたブリケット型発泡性入浴剤について、以下の評価を行った。「粒状態」「保存安定性」「湯面状態」の評価は、男女20人のモニターが以下の評価基準に従い評価を行った。評価結果はモニター全員の協議により決定した。
「粒状態」及び「圧壊強度」は成型性の指標となる。
(粒状態)
実施例に記載の条件で連続的にブリケット型発泡性入浴剤を製造し、成型された粒1kgの割れ欠け、クラムシェルの状況を下記評価基準をもって目視で評価した。なお、クラムシェルとはエア噛み等により、ブリケットの中心部が割れ、貝の口が開いたような形状となった状態のことをいう。
[評価基準]
◎:割れ欠けの見られる粒はなく、クラムシェルの発生が少量である
〇:割れ欠けの見られる粒は少量であるが、クラムシェルがやや発生している
△:割れ欠けの見られる粒がやや多く、クラムシェルが多数発生している。
×:割れ欠けの見られる粒が多数であり、クラムシェルも多数発生している
(圧壊強度)
製造直後の製剤の圧壊強度(単位:N)を、木屋式硬度計(製品名:KHT−40N、 製造会社名:株式会社藤原製作所)を使用し、ブリケット型発泡性入浴剤を台に乗せ、ポケット合わせ面より垂直方向から先端φ5mm棒をブリケット型発泡性入浴剤に押し当てながら下降させ、ブリケット型発泡性入浴剤が破損した時の荷重値を測定することにより求めた。
圧壊強度が80N以上であれば、成型性が良好である。
(保存安定性)
製剤50gをアルミピローで包装した後、50℃の恒温槽にいれ、30日後のアルミピローの状態について下記の評価基準に従い目視にて評価した。
[評価基準]
〇:アルミピローに膨れを認めない
△:アルミピローにやや膨れを認める
×:アルミピローに膨れを認める
(発泡持続時間)
40℃、200Lの浴湯中に50gの製剤を投入し、投入時点から、発泡を伴う製剤の溶解が完全に終了するまでに要する時間(秒)を測定した。
発泡持続時間は、製剤が完全に溶解し、十分に炭酸ガスの溶け込んだ状態で入浴する時間を確保することで入浴の効果を高めるという理由から、100秒以下を良好、90秒以下をより良好、80秒以下をさらに良好とした。
(湯面状態)
40℃、200Lの浴湯中に50gの製剤を投入し、製剤の発泡が完了した直後の湯面の状態を目視で観察し、下記の基準で評価した。
◎:泡の浮きや白い浮遊物は気にならない
〇:泡の浮きや白い浮遊物はほとんど気にならない
△:泡の浮きや白い浮遊物がやや気になる
×:泡の浮きや白い浮遊物が気になる
Figure 2021187778
実施例1〜4は、粒状態が良好で、圧壊強度も80N以上であることから、成型性がよく、保存安定性及び発泡時速時間も良好で、湯面に浮き泡や浮遊物も生じにくい。
実施例1と比較例1、実施例2と比較例2との比較から、ブリケット型発泡性入浴剤が無水ケイ酸を含まないと、粒状態が悪いとともに、圧壊強度が下がり、成型性が悪いことがわかる。
実施例1〜4と比較例3とを比較すると、液状の油性成分と界面活性剤との和である液状成分の合計が2質量%を超えると、粒状態が悪いとともに圧壊強度が下がり、成型性が悪い上に、湯面状態も悪いことがわかる。
実施例1〜4と比較例4とを比較すると、ブリケット型発泡性入浴剤が液状の界面活性剤を含まないと粒状態が悪いとともに圧壊強度が下がり、成型性が悪い上に、保存安定性、湯面状態も悪いことがわかる。

Claims (5)

  1. 有機酸(A)、
    炭酸塩(B)、
    無水ケイ酸及びケイ酸カルシウムからなる群から選択される少なくとも1種(C)、
    25℃で液状の油性成分(D)、並びに
    25℃で液状の非イオン性界面活性剤(E)
    を含有するブリケット型発泡性入浴剤であって、ブリケット型発泡性入浴剤中の成分(D)と成分(E)との合計含有量が2質量%以下であるブリケット型発泡性入浴剤。
  2. 長径が15〜25mmかつ厚さが8〜13mmである、請求項1に記載のブリケット型発泡性入浴剤。
  3. 成分(E)が、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、エチレンジアミンテトラポリオキシエチレンポリオキシプロピレン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油からなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1または2に記載のブリケット型発泡性入浴剤。
  4. 成分(A)がコハク酸を含み、ブリケット型発泡性入浴剤中のコハク酸の含有量が、10〜30質量%である請求項1〜3のいずれか1項に記載のブリケット型発泡性入浴剤。
  5. 40℃の水中での発泡持続時間が100秒以下である請求項1〜4のいずれか1項に記載のブリケット型発泡性入浴剤。
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