JP2021184345A - 車両用灯具 - Google Patents
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Abstract
【課題】各々の板状レンズ部を三次元的(立体的)に自由に配置することができ、かつ、当該三次元的に配置された各々の板状レンズ部が発光する車両用灯具を提供する。【解決手段】車両用灯具10であって、板状レンズ部LENS1〜LENS9は、各々の端面43と導光部50の出光面54Abとが空間を挟んで対向した状態で三次元的に配置されており、導光部50の全反射面54a1〜54a3は、それぞれ、導光部本体55により導光される光源20からの光を出光面54Abに向けて全反射し、全反射面54a1〜54a3それぞれで全反射される光源20からの光は、出光面54Abから出光し、板状レンズ部LENS1〜LENS3のうち対応する板状レンズ部の端面43から入光し、第2主面42には、端面46から入光した光源20からの光を拡散反射させて第1主面41から出光させる構造物LC1が設けられている。【選択図】図2
Description
本発明は、車両用灯具に関し、特に、各々の板状レンズ部を三次元的(立体的)に自由に配置することができ、かつ、当該三次元的に配置された各々の板状レンズ部を発光させることができる車両用灯具に関する。
複数の板状レンズ部(導光部)が階段状に連結されたレンズ体の各々の導光部内を導光される光源からの光を、互いに隣接する板状レンズ部間に設けられた全反射面により全反射して前記レンズ体の前面から出光させることで前記レンズ体の複数個所が明るく光って見えるように構成された車両用灯具が例えば特許文献1に記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載の車両用灯具においては、各々の板状レンズ部が階段状に連結された状態で一体成形されているため、各々の板状レンズ部を三次元的(立体的)に自由に配置することができないという課題がある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、各々の板状レンズ部を三次元的(立体的)に自由に配置することができ、かつ、当該三次元的に配置された各々の板状レンズ部を三次元的(立体的)に発光させることができる車両用灯具を提供することを目的とする。
本発明にかかる車両用灯具は、光源と、第1主面とその反対側の第2主面と端面とを含む複数の板状レンズ部と、前記光源からの光が入光する入光部と、前記光源からの光が出光する出光部と、前記入光部から入光した前記光源からの光を前記出光部に向けて導光する導光部本体と、を含む導光部と、を備え、前記出光部は、前記複数の板状レンズ部に対応する複数の全反射面と、出光面と、を含み、前記複数の板状レンズ部は、各々の前記端面と前記出光面とが空間を挟んで対向した状態で三次元的に配置されており、前記複数の全反射面は、それぞれ、前記導光部本体により導光される前記光源からの光を前記出光面に向けて全反射し、前記複数の全反射面それぞれで全反射される前記光源からの光は、前記出光面から出光し、前記複数の板状レンズ部のうち対応する板状レンズ部の前記端面から入光し、前記第2主面には、前記端面から入光した前記光源からの光を拡散反射させて前記第1主面から出光させる複数の構造物が設けられている。
このような構成により、各々の板状レンズ部を三次元的(立体的)に自由に配置することができ、かつ、当該三次元的に配置された各々の板状レンズ部を三次元的(立体的)に発光させることができる車両用灯具を提供することができる。
これは、複数の板状レンズ部に対応する複数の全反射面が出光部に設けられていること、及び、当該複数の全反射面それぞれで全反射される光源からの光が、出光面から出光し、複数の板状レンズ部のうち対応する板状レンズ部の端面から入光することによるものである。
上記車両用灯具において、前記複数の全反射面は、前記導光部本体により導光される前記光源からの光が入射するように階段状に配置されていてもよい。
上記車両用灯具において、前記複数の板状レンズ部と前記導光部とを一体的に連結する第1連結部をさらに備えていてもよい。
また、上記車両用灯具において、前記複数の板状レンズ部のうち互いに隣接する板状レンズ部は、連結部で連結されており、前記出光部のうち前記連結部が対向する箇所には、スリットが形成されていてもよい。
これにより、三次元的(立体的)に配置された複数の板状レンズ部が三次元的(立体的)に発光し、連結部が発光しない発光見栄えを実現することができる。
また、上記車両用灯具において、前記複数の板状レンズ部は、正面視で格子状に配置された少なくとも4つの板状レンズ部を含み、前記4つの板状レンズのうち、一の方向に関し互いに隣接する板状レンズ部は、前記第2連結部で連結されており、前記一の方向に交差する他の方向に関し互いに隣接する板状レンズ部は、前記第2連結部で連結されていなくてもよい。
本発明により、各々の板状レンズ部を三次元的(立体的)に自由に配置することができ、かつ、当該三次元的に配置された各々の板状レンズ部を三次元的(立体的)に発光させることができる車両用灯具を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態である車両用灯具10について添付図面を参照しながら説明する。各図において対応する構成要素には同一の符号が付され、重複する説明は省略される。
図1は、車両用灯具10の斜視図である。図2(a)は図2(b)のA−A断面図、図2(b)は車両用灯具10の正面図、図2(c)は図2(b)のB−B断面図である。図3(a)は図2(b)のC−C断面図、図3(b)は図2(b)のD−D断面図である。図4(a)は図2(b)のE−E断面図、図4(b)は図2(b)のF−F断面図、図4(c)は図2(b)のG−G断面図である。
図1に示す車両用灯具10は、テールランプ、ストップランプ、ターンランプ等の車両用信号灯具として機能する車両用灯具で、自動車等の車両(図示せず)の後端部の左右両側にそれぞれ搭載される。車両用灯具10は、図示しないが、アウターレンズとハウジングとによって構成される灯室内に配置され、ハウジング等に取り付けられる。以下、説明の便宜のため、図1に示すように、「上」、「下」、「前」、「後」、「右」、「左」を定義する。「上」、「下」、「前」、「後」、「右」、「左」は、車両用灯具10が車両(図示せず)に搭載された姿勢における方向を意味するものとする。また、図2に示すように、XYZ軸を定義する。X軸は、車両前後方向に延びている。Y軸は、左右方向(車幅方向)に延びている。Z軸は、上下方向(鉛直方向)に延びている。
図1、図2(a)に示すように、車両用灯具10は、光源20と、レンズ体30と、を備えている。
光源20は、LED等の半導体発光素子である。光源20は、発光面20a(例えば、1mm角の矩形の発光面)を備えている。図2(a)に示すように、光源20は、発光面20aが後方を向いた姿勢で配置されている。光源20の光軸AX20は、発光面20aの中心を通り、かつ、発光面20aに直交する方向(X軸方向)に延びている。
光源20の前方には、レンズ体30が配置されている。
レンズ体30は、アクリルやポリカーボネイト等の透明樹脂製で、図1に示すように、板状レンズ部40と、導光部50と、を備えている。レンズ体30は、例えば、射出成形により一体的に成形されている。
まず、板状レンズ部40について説明する。
以下、図1に示すように、板状レンズ部40として第1〜第9板状レンズ部LENS1〜LENS9を用いる例について説明する。なお、第1〜第9板状レンズ部LENS1〜LENS9を特に区別しない場合、板状レンズ部LENSと記載する。第1〜第9板状レンズ部LENS1〜LENS9は同一の構成であるため、以下代表して、正面視で左端最上部に配置された第1板状レンズ部LENS1について説明する。
図2(b)に示すように、第1板状レンズ部LENS1は、正面視で、Y軸方向に横長矩形の板状レンズ部である。図2(c)に示すように、第1板状レンズ部LENS1は、第1主面41とその反対側の第2主面42と上端面43とを含む。
第1主面41は、例えば、YZ面に対して平行な平面である。
第2主面42は、例えば、平面であるが、上端部から下端部に向かうに従って第1主面41と当該第2主面42との間の厚みが薄くなるように傾斜した状態で配置されている(図2(c)参照)。第2主面42には、上端面43から第1板状レンズ部LENS1に入光し当該第1板状レンズ部LENS1内を導光される光を拡散反射させて第1主面41から出光させる複数の構造物LC1が設けられている。構造物LC1は、例えば、Y軸方向に延びるV溝等のレンズカットである。構造物LC1を第2主面42の全域に設けることで、第1板状レンズ部LENS1全体を発光させることができる。また、構造物LC1としてV溝を用いる場合、Vの角度等を調整することで、例えば、正面視で第1板状レンズ部LENS1を均一に発光させることができる(厳密には、均一に発光しているように視認させることができる)。
上端面43は、例えば、XY面に対して平行な平面である。
次に、導光部50について説明する。
図2(c)等に示すように、導光部50は、第3主面51(以下、上面51と呼ぶ)とその反対側の第4主面52(以下、下面52と呼ぶ)とを含む板状の導光部である。上面51及び下面52は、例えば、XY面に対して平行な平面である。
図2(a)に示すように、導光部50は、光源20からの光が入光する入光部53と、光源20からの光が出光する出光部54と、入光部53から入光した光源20からの光Ray(Ray1〜Ray3)を出光部54に向けて導光する導光部本体55と、を含む。
入光部53は、光源20の前方に配置され、当該入光部53から導光部50に入光する光源20からの光をコリメートする。入光部53は、光源20からの光をコリメートできればよく、どのような構成であってもよい。入光部53は、出光部54の背後に配置された端面の端部(図2(a)中右端部)に設けられている。
導光部本体55は、2つの全反射面55a、55bを含んでいる。
一方の全反射面55aは、入光部53の前方に配置されている。一方の全反射面55aは、例えば、平面反射面で、当該全反射面55aで全反射された光源20からの光Rayが他方の全反射面55bに向けて進行するように傾斜した姿勢で配置されている。
他方の全反射面55bは、出光部54の背後に配置されている。他方の全反射面55bは、例えば、平面反射面で、当該全反射面55bで全反射された全反射面55aからの反射光Ray(Ray1〜Ray3)が出光部54に向けて進行するように傾斜した姿勢で配置されている。また、他方の全反射面55bには、当該全反射面55bで全反射された全反射面55aからの反射光Ray(Ray1〜Ray3)を出光部54に向けてX軸方向に進行させるため、複数の構造物LC2が設けられている。構造物LC2は、例えば、Z軸方向に延びるV溝等のレンズカットである。構造物LC2は、図2(a)中の符号Aで示す範囲に設けられている。
図2(a)に示すように、出光部54は、当該出光部54に形成されたスリット54c、54dにより、第1出光部54A、第2出光部54B、第3出光部54Cに区画されている。スリット54c、54dについては後述する。
図2(c)に示すように、第1出光部54Aは、導光部50の上面51の一部である上面54Aaと、導光部50の下面52の一部である出光面54Abを含む。上面54Aaは、第1出光部54Aの下方に配置される第1〜第3板状レンズ部LENS1〜LENS3に対応する位置に配置された第1〜第3全反射面54a1〜54a3を含む。
第1〜第3全反射面54a1、54a2、54a3は、後方から前方(図2(c)中左から右)に向かってこの順に階段状に配置されている。第1〜第3全反射面54a1、54a2、54a3は、それぞれ、例えば、平面反射面で、当該全反射面54a1、54a2、54a3に入射する光源20からの光Ray1を出光面54Abに向けて全反射するように例えばX軸(光源20からの光Ray1の入射方向)に対して45度傾斜した状態で配置されている。
図3(a)に示すように、第2出光部54Bは、導光部50の上面51の一部である上面54Baと、導光部50の下面52の一部である出光面54Bbを含む。上面54Baは、第2出光部54Bの下方に配置される第4〜第6板状レンズ部LENS4〜LENS6に対応する位置に配置された第4〜第6全反射面54a4〜54a6を含む。
第4〜第6全反射面54a4、54a5、54a6は、後方から前方(図3(a)中左から右)に向かってこの順に階段状に配置されている。第4〜第6全反射面54a4、54a5、54a6は、それぞれ、例えば、平面反射面で、当該全反射面54a4、54a5、54a6に入射する光源20からの光Ray2を出光面54Bbに向けて全反射するように例えばX軸(光源20からの光Ray2の入射方向)に対して45度傾斜した状態で配置されている。
図3(b)に示すように、第3出光部54Cは、導光部50の上面51の一部である上面54Caと、導光部50の下面52の一部である出光面54Cbを含む。上面54Caは、第3出光部54Cの下方に配置される第7〜第9板状レンズ部LENS7〜LENS9に対応する位置に配置された第7〜第9全反射面54a7〜54a9を含む。
第7〜第9全反射面54a7、54a8、54a9は、後方から前方(図3(b)中左から右)に向かってこの順に階段状に配置されている。第7〜第9全反射面54a7、54a8、54a9は、それぞれ、例えば、平面反射面で、当該全反射面54a7、54a8、54a9に入射する光源20からの光Ray3を出光面54Cbに向けて全反射するように例えばX軸(光源20からの光Ray3の入射方向)に対して45度傾斜した状態で配置されている。
次に、第1〜第9板状レンズ部LENS1〜LENS9の配置例について説明する。
第1〜第9板状レンズ部LENS1〜LENS9は、各々の上端面43と出光部54の出光面(出光面54Ab、54Bb、54Cb)とが空間を挟んで対向した状態(図2(c)、図3参照)で三次元的に配置されている。
例えば、図2(c)に示すように、第1板状レンズ部LENS1、第2板状レンズ部LENS2及び第3板状レンズ部LENS3は、各々の上端面43と第1出光部54Aの出光面54Abとが空間を挟んで対向した状態で第1出光部54Aの下方に配置されている。具体的には、第1板状レンズ部LENS1、第2板状レンズ部LENS2及び第3板状レンズ部LENS3は、上下方向(Z軸方向)に関しては、正面視で上から下に向かってこの順に互いに重ならないように隣接した状態で配置されている。また、第1板状レンズ部LENS1、第2板状レンズ部LENS2及び第3板状レンズ部LENS3は、前後方向(X軸方向)に関しては、後から前(図2(c)中左から右)に向かってこの順に間隔をあけて配置されている。
また例えば、図3(a)に示すように、第4板状レンズ部LENS4、第5板状レンズ部LENS5及び第6板状レンズ部LENS6は、各々の上端面43と第2出光部54Bの出光面54Bbとが空間を挟んで対向した状態で第2出光部54Bの下方に配置されている。具体的には、第4板状レンズ部LENS4、第5板状レンズ部LENS5及び第6板状レンズ部LENS6は、上下方向(Z軸方向)に関しては、正面視で上から下に向かってこの順に互いに重ならないように隣接した状態で配置されている。また、第4板状レンズ部LENS4、第5板状レンズ部LENS5及び第6板状レンズ部LENS6は、前後方向(X軸方向)に関しては、後から前(図3(a)中左から右)に向かってこの順に間隔をあけて配置されている。
また例えば、図3(b)に示すように、第7板状レンズ部LENS7、第8板状レンズ部LENS8及び第9板状レンズ部LENS9は、各々の上端面43と第3出光部54Cの出光面54Cbとが空間を挟んで対向した状態で第3出光部54Cの下方に配置されている。具体的には、第7板状レンズ部LENS7、第8板状レンズ部LENS8及び第9板状レンズ部LENS9は、上下方向(Z軸方向)に関しては、正面視で上から下に向かってこの順に互いに重ならないように隣接した状態で配置されている。また、第7板状レンズ部LENS7、第8板状レンズ部LENS8及び第9板状レンズ部LENS9は、前後方向(X軸方向)に関しては、後から前(図3(b)中左から右)に向かってこの順に間隔をあけて配置されている。
また例えば、図4(a)に示すように、第1板状レンズ部LENS1、第4板状レンズ部LENS4及び第7板状レンズ部LENS7は、左右方向(Y軸方向)に関しては、正面視で左から右に向かってこの順に互いに重ならないように隣接した状態で配置されている。また、第1板状レンズ部LENS1、第4板状レンズ部LENS4及び第7板状レンズ部LENS7は、前後方向(X軸方向)に関しては、後から前(図4(a)中下から上)に向かってこの順に間隔をあけて配置されている。
また例えば、図4(b)に示すように、第2板状レンズ部LENS2、第5板状レンズ部LENS5及び第8板状レンズ部LENS8は、左右方向(Y軸方向)に関しては、正面視で左から右に向かってこの順に互いに重ならないように隣接した状態で配置されている。また、第2板状レンズ部LENS2、第5板状レンズ部LENS5及び第8板状レンズ部LENS8は、前後方向(X軸方向)に関しては、後から前(図4(b)中下から上)に向かってこの順に間隔をあけて配置されている。
また例えば、図4(c)に示すように、第3板状レンズ部LENS3、第6板状レンズ部LENS6及び第9板状レンズ部LENS9は、左右方向(Y軸方向)に関しては、正面視で左から右に向かってこの順に互いに重ならないように隣接した状態で配置されている。また、第3板状レンズ部LENS3、第6板状レンズ部LENS6及び第9板状レンズ部LENS9は、前後方向(X軸方向)に関しては、後から前(図4(c)中下から上)に向かってこの順に間隔をあけて配置されている。
上記のように配置された第1板状レンズ部LENS1、第4板状レンズ部LENS4及び第7板状レンズ部LENS7は、連結部44、45を介して互いに連結されることで第1板状レンズ連結体46aを構成している(図4(a)参照)。同様に、上記のように配置された第2板状レンズ部LENS2、第5板状レンズ部LENS5及び第8板状レンズ部LENS8は、連結部44、45を介して互いに連結されることで第2板状レンズ連結体46bを構成している(図4(b)参照)。同様に、上記のように配置された第3板状レンズ部LENS3、第6板状レンズ部LENS6及び第9板状レンズ部LENS9は、連結部44、45を介して互いに連結されることで第3板状レンズ連結体46cを構成している(図4(c)参照)。連結部44、45が本発明の第2連結部の一例である。
図2(b)に示すように、導光部50、第1板状レンズ連結体46a、第2板状レンズ連結体46b及び第3板状レンズ連結体46cは、上から下に向かってこの順に配置されている。そして、このように配置された導光部50、第1板状レンズ連結体46a、第2板状レンズ連結体46b及び第3板状レンズ連結体46cは、それぞれのY軸方向の一方の端部が第1壁部47に連結され、それぞれのY軸方向の他方の端部が第2壁部48に連結された状態で支持されている(図2(a)、図4(a)〜図4(c)参照)。第1壁部47及び第2壁部48が本発明の第1連結部の一例である。その際、図2(b)に示すように、導光部50と第1板状レンズ連結体46aとの間、第1板状レンズ連結体46aと第2板状レンズ連結体46bとの間、及び、第2板状レンズ連結体46bと第3板状レンズ連結体46cとの間には、それぞれ、正面視で、Y軸方向に延びるスリット49(隙間)が形成されている。
この状態で、各々の板状レンズ連結体46a〜46cの連結部44、45は、Z軸方向に一列に配置されている(図2(a)参照)。そして、出光部54のうち連結部44(列)、連結部45(列)が対向する箇所には、スリット54c、54dが形成されている(図2(a)、図2(b)参照)。スリット54c、54dは、出光部54の厚み方向(Z軸方向)に貫通し、X軸方向に延びている。スリット54c、54dを設けることにより、導光部50内を導光される光源20からの光が連結部44、45に入光し当該連結部44、45)が発光するのが抑制される。
上記のように三次元的(立体的に)配置された板状レンズ部LENSは、当該板状レンズ部LENSの上方に配置された導光部50の出光部54から出光する光が上端面43から板状レンズ部LENSに入光し第2主面42に設けられた複数の構造物LC1で拡散反射されて第1主面41から出光することで発光する。以下、この点を説明する。
上記構成の車両用灯具10においては、光源20を点灯すると、図2(a)に示すように、光源20からの光Rayは、入光部53から導光部50に入光する。その際、光源20からの光Rayは入光部53によって光源20の光軸AX20に対して平行な光にコリメートされる。このコリメートされた光Rayは、全反射面55a及び全反射面55bでこの順に全反射されてX軸方向に進行し、出光部54(第1出光部54A、第2出光部54B、第3出光部54C)まで導光される。
図2(c)に示すように、第1出光部54Aまで導光された光Ray1は、第1出光部54Aに設けられた第1〜第3全反射面54a1〜54a3に入射する。第1〜第3全反射面54a1〜54a3は、それぞれ、当該全反射面54a1〜54a3に入射する光Ray1を、第1出光部54Aに設けられた出光面54Abに向けて全反射する。
第1〜第3全反射面54a1〜54a3それぞれで全反射される光Ray1は、第1出光部54Aに設けられた出光面54Abから出光し、第1〜第3板状レンズ部LENS1〜LENS3のうち対応する板状レンズ部の上端面43から入光する。
そして、第1〜第3板状レンズ部LENS1〜LENS3に入光した光源20からの光は、上端部から下端部に向けて第1〜第3板状レンズ部LENS1〜LENS3内を導光され、各々の第2主面42に設けられた複数の構造物LC1で拡散反射されて第1主面41から出光する。これにより、第1〜第3板状レンズ部LENS1〜LENS3が発光する。
図3(a)に示すように、第2出光部54Bまで導光された光Ray2は、第2出光部54Bに設けられた第4〜第6全反射面54a4〜54a6に入射する。第4〜第6全反射面54a4〜54a6は、それぞれ、当該全反射面54a4〜54a6に入射する光Ray2を、第2出光部54Bに設けられた出光面54Bbに向けて全反射する。
第4〜第6全反射面54a4〜54a6それぞれで全反射される光Ray2は、第2出光部54Bに設けられた出光面54Abから出光し、第4〜第6板状レンズ部LENS4〜LENS6のうち対応する板状レンズ部の上端面43から入光する。
そして、第4〜第6板状レンズ部LENS4〜LENS6に入光した光源20からの光は、上端部から下端部に向けて第4〜第6板状レンズ部LENS4〜LENS6内を導光され、各々の第2主面42に設けられた複数の構造物LC1で拡散反射されて第1主面41から出光する。これにより、第4〜第6板状レンズ部LENS4〜LENS6が発光する。
図3(b)に示すように、第3出光部54Cまで導光された光Ray3は、第3出光部54Cに設けられた第7〜第9全反射面54a7〜54a9に入射する。第7〜第9全反射面54a7〜54a9は、それぞれ、当該全反射面54a7〜54a9に入射する光Ray3を、第3出光部54Cに設けられた出光面54Cbに向けて全反射する。
第7〜第9全反射面54a7〜54a9それぞれで全反射される光Ray3は、第3出光部54Cに設けられた出光面54Cbから出光し、第7〜第9板状レンズ部LENS7〜LENS9のうち対応する板状レンズ部の上端面43から入光する。
そして、第7〜第9板状レンズ部LENS7〜LENS9に入光した光源20からの光は、上端部から下端部に向けて第7〜第9板状レンズ部LENS7〜LENS9内を導光され、各々の第2主面42に設けられた複数の構造物LC1で拡散反射されて第1主面41から出光する。これにより、第7〜第9板状レンズ部LENS7〜LENS9が発光する。
以上説明したように、本実施形態によれば、各々の板状レンズ部LENS1〜LENS9を三次元的(立体的)に自由に配置することができ、かつ、当該三次元的に配置された各々の板状レンズ部LENS1〜LENS9を三次元的(立体的)に発光させることができる車両用灯具10を提供することができる。
これは、第1〜第9板状レンズ部LENS1〜LENS9に対応する第1〜第9全反射面54a1〜54a9が出光部54に設けられていること、及び、当該全反射面54a1〜54a9それぞれで全反射される光源20からの光が、出光面(出光面54Ab、54Bb、54Ab)から出光し、第1〜第9板状レンズ部LENS1〜LENS9のうち対応する板状レンズ部の端面から入光することによるものである。
また、本実施形態によれば、三次元的(立体的)に配置された第1〜第9板状レンズ部LENS1〜LENS9が三次元的(立体的)に発光し、各々の連結部44、45が発光しない発光見栄えを実現することができる。
これは、図2に示すように、出光部54のうち連結部44、45が対向する箇所には、スリット54c、54dが形成されていることによるものである。
また、本実施形態によれば、非発光部(各々の連結部44、45及び各々のスリット49(図2(b)参照))により第1〜第9板状レンズ部LENS1〜LENS9が区画された状態となるため、三次元的(立体的)な発光が強調された発光見栄えを実現することができる。
次に、変形例について説明する。
図5は、車両用灯具10の変形例である。
図5(a)に示すように、導光部50は、板状レンズ部LENSの上方だけでなく、板状レンズ部の下方にも配置してもよい。このようにすれば、板状レンズ部LENSをより明るく発光させることができる。
また、図5(b)に示すように、板状レンズ部LENSは、前後方向にランダムに配置してもよい。また、図示しないが、板状レンズ部LENSは、左右方向、上下方向にもランダムに配置してもよい。
また、図5(c)に示すように、板状レンズ部LENSのZ軸方向の長さを異ならせ、正面視で一部が重なるように配置してもよい。また、図示しないが、板状レンズ部LENSのZ軸方向の長さを異ならせることなく、正面視で一部が重なるように配置してもよい。このようにすれば、重なった部分を相対的に明るく発光させることができる。
また、上記実施形態では、本発明の車両用灯具をテールランプ、ストップランプ、ターンランプに適用した例について説明したが、これに限らない。例えば、本発明の車両用灯具を、DRLランプ、ポジションランプや、その他の車両用灯具又は車両用信号灯具に適用してもよい。
また、上記実施形態では、板状レンズ部40として第1〜第9板状レンズ部LENS1〜LENS9を用いた例について説明したが、これに限らない。すなわち、板状レンズ部40は、複数であれば何個用いてもよい。
また、板状レンズ部LENSの第1主面41から出光する光を制御するため、当該第1主面41にレンズカット(例えば、拡散カット)を設けてもよい。
また、図示しないが、出光部54に形成されたスリット54c、54dから光が漏れ出る(図2中下方向に光が漏れ出る)のを抑制するため、スリット54c、54dの底面54c1、54d1(図2(a)参照)を、当該底面54c1、54d1に入射する光(全反射面55bからの反射光)の入射方向に対して例えば45度傾斜した状態で配置してもよい。また、出光部54に形成されたスリット54c、54dの底面54c1、54d1(図2(a)参照)に全反射面55bからの反射光が入射しないように、全反射面55bのうちスリット54c、54d(底面54c1、54d1)が対応する箇所に構造物LC2を設けないようにしてもよい。
上記実施形態で示した数値は全て例示であり、これと異なる適宜の数値を用いることができるのは無論である。
上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎない。上記実施形態の記載によって本発明は限定的に解釈されるものではない。本発明はその精神または主要な特徴から逸脱することなく他の様々な形で実施することができる。
10…車両用灯具、20…光源、20a…発光面、30…レンズ体、40…板状レンズ部、41…第1主面、42…第2主面、43…上端面、44、45…連結部、46a…第1板状レンズ連結体、46b…第2板状レンズ連結体、46c…第3板状レンズ連結体、47…第1壁部、48…第2壁部、49…スリット、50…導光部、51…上面(第3主面)、52…下面(第4主面)、53…入光部、54…出光部、54A…第1出光部、54Aa…上面、54Ab…出光面、54B…第2出光部、54Ba…上面、54Bb…出光面、54C…第3出光部、54Ca…上面、54Cb…出光面、54a1〜54a9…第1〜第9全反射面、54c、54d…スリット、55…導光部本体、55a、55b…全反射面、AX20…光軸、LC1、LC2…構造物、LENS1〜LENS9…第1〜第9板状レンズ部
Claims (5)
- 光源と、
第1主面とその反対側の第2主面と端面とを含む複数の板状レンズ部と、
前記光源からの光が入光する入光部と、前記光源からの光が出光する出光部と、前記入光部から入光した前記光源からの光を前記出光部に向けて導光する導光部本体と、を含む導光部と、を備え、
前記出光部は、前記複数の板状レンズ部に対応する複数の全反射面と、出光面と、を含み、
前記複数の板状レンズ部は、各々の前記端面と前記出光面とが空間を挟んで対向した状態で三次元的に配置されており、
前記複数の全反射面は、それぞれ、前記導光部本体により導光される前記光源からの光を前記出光面に向けて全反射し、
前記複数の全反射面それぞれで全反射される前記光源からの光は、前記出光面から出光し、前記複数の板状レンズ部のうち対応する板状レンズ部の前記端面から入光し、
前記第2主面には、前記端面から入光した前記光源からの光を拡散反射させて前記第1主面から出光させる複数の構造物が設けられている車両用灯具。 - 前記複数の全反射面は、前記導光部本体により導光される前記光源からの光が入射するように階段状に配置されている請求項1に記載の車両用灯具。
- 前記複数の板状レンズ部と前記導光部とを一体的に連結する第1連結部をさらに備える請求項1又は2に記載の車両用灯具。
- 前記複数の板状レンズ部のうち互いに隣接する板状レンズ部は、第2連結部で連結されており、
前記出光部のうち前記第2連結部が対向する箇所には、スリットが形成されている請求項1から3のいずれか1項に記載の車両用灯具。 - 前記複数の板状レンズ部は、正面視で格子状に配置された少なくとも4つの板状レンズ部を含み、
前記4つの板状レンズのうち、一の方向に関し互いに隣接する板状レンズ部は、前記第2連結部で連結されており、前記一の方向に交差する他の方向に関し互いに隣接する板状レンズ部は、前記第2連結部で連結されていない請求項4に記載の車両用灯具。
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