JP2021183991A - ライトガイド、ライトガイドを有する内視鏡、光ファイババンドル製造装置及び光ファイババンドル製造方法 - Google Patents

Abstract

【課題】複数に分岐した光入射側端部から入射した光を、複数に分岐した光出射側端部からより均一に照射でき、より効率的に製造することができる、ライトガイド、ライトガイドを有する内視鏡、光ファイババンドル製造装置及び光ファイババンドル製造方法を提供する。【解決手段】光ファイババンドル製造装置１は、巻取部材３２と、回転軸３２ｂに平行な方向に移動し、第１巻取位置、収束巻取位置、及び、第２巻取位置のいずれか１つに光ファイバ素線Ｌｗをガイドするガイド部材３６と、順に、ｐ個に分岐する第１分岐部と、第１分岐部が収束する収束部と、ｑ個に分岐する第２分岐部と、第１分岐部と第２分岐部を接続する接続部と、が光ファイバ素線Ｌｗによって形成されるように、ガイド部材３６を移動させるプロセッサと、を有する。【選択図】図１

Description

本発明は、ライトガイド、ライトガイドを有する内視鏡、光ファイババンドル製造装置及び光ファイババンドル製造方法に関する。

従来、巻取部材に光ファイバ素線を巻回し、巻取部材上の光ファイバ素線を巻き方向に対して直交する方向に一括的に切断し、複数本の光ファイバ素線からなる光ファイババンドルを製造する技術がある。

例えば、特開平６−１４８４４１号公報には、巻取部材の周上における光ファイバ素線の巻回位置を、巻き方向に対して直交する方向に往復移動させ、かつ往復移動速度と往復移動幅との少なくとも一方を不規則に変化させ、巻取部材の周上の光ファイバ素線を巻き方向に直交する方向に一括的に切断し、光ファイババンドルを製造する、光ファイババンドルの製造方法が開示される。

光ファイババンドルは、ライトガイドの部品として用いられることがある。ライトガイドは、例えば、内視鏡等の撮像装置において、挿入部の先端部材から被写体を照明できるように、光源装置と先端部材の間に設けられ、照明光を導光する。

内視鏡は、複数の光源の光を合波した照明光によって被写体を照明することがある。また、内視鏡の照明光を照射する照明光出射部は、観察部位又は観察目的に応じ、先端部材に複数設けられることがある。

特開平６−１４８４４１号公報

しかし、従来の光ファイババンドルの製造方法では、例えば光源と照明光出射部の各々を複数接続できるように、両端部の各々が複数になるように分岐しようとすると、光ファイバ素線の各々が両端部において偏って配置されているため、複数に分岐した光入射側端部から入射した光を、複数に分岐した光出射側端部から均一に照射できる光ファイババンドルの製造が難しい。

そこで、本発明は、複数に分岐した光入射側端部から入射した光を、複数に分岐した光出射側端部からより均一に照射でき、より効率的に製造することができる、ライトガイド、ライトガイドを有する内視鏡、光ファイババンドル製造装置及び光ファイババンドル製造方法を提供することを目的とする。

本発明の一態様の光ファイババンドル製造装置は、回転軸を中心に、巻取方向に回転し、光ファイバ素線を巻き取る巻取部材と、前記回転軸に平行な方向に移動し、前記巻取部材における、ｐ個（ｐは２以上の自然数）の第１巻取位置、収束巻取位置、及び、ｑ個（ｑは２以上の自然数）の第２巻取位置のいずれか１つに前記光ファイバ素線をガイドするガイド部材と、順に、前記第１巻取位置によってｐ個に分岐する第１分岐部と、前記収束巻取位置によって前記第１分岐部が収束する収束部と、前記第２巻取位置によって前記収束部からｑ個に分岐する第２分岐部と、前記第１分岐部と前記第２分岐部を接続する接続部と、が前記光ファイバ素線によって形成されるように、前記ガイド部材を移動させるプロセッサと、を有する。

本発明の一態様のライトガイドは、回転軸を中心に、巻取方向に回転し、光ファイバ素線を巻き取る巻取部材と、前記回転軸に平行な方向に移動し、前記巻取部材における、ｐ個（ｐは２以上の自然数）の第１巻取位置、収束巻取位置、及び、ｑ個（ｑは２以上の自然数）の第２巻取位置のいずれか１つに前記光ファイバ素線をガイドするガイド部材と、順に、前記第１巻取位置によってｐ個に分岐する第１分岐部と、前記収束巻取位置によって前記第１分岐部が収束する収束部と、前記第２巻取位置によって前記収束部からｑ個に分岐する第２分岐部と、前記第１分岐部と前記第２分岐部を接続する接続部と、が前記光ファイバ素線によって形成されるように、前記ガイド部材を移動させるプロセッサと、を有する光ファイババンドル製造装置で製造され、先端側と基端側の各々が複数に分岐している。

本発明の一態様の内視鏡は、回転軸を中心に、巻取方向に回転し、光ファイバ素線を巻き取る巻取部材と、前記回転軸に平行な方向に移動し、前記巻取部材における、ｐ個（ｐは２以上の自然数）の第１巻取位置、収束巻取位置、及び、ｑ個（ｑは２以上の自然数）の第２巻取位置のいずれか１つに前記光ファイバ素線をガイドするガイド部材と、順に、前記第１巻取位置によってｐ個に分岐する第１分岐部と、前記収束巻取位置によって前記第１分岐部が収束する収束部と、前記第２巻取位置によって前記収束部からｑ個に分岐する第２分岐部と、前記第１分岐部と前記第２分岐部を接続する接続部と、が前記光ファイバ素線によって形成されるように、前記ガイド部材を移動させるプロセッサと、を有する光ファイババンドル製造装置で製造され、先端側と基端側の各々が複数に分岐しており、複数の光源から、挿入部の先端部材に設けられた複数の照明光出射部まで照明光を導光する、ライトガイドを有する。

本発明の一態様の光ファイババンドル製造方法は、回転軸を中心に、巻取方向に回転し、光ファイバ素線を巻き取る巻取部材と、前記回転軸に平行な方向に移動し、前記光ファイバ素線を前記巻取部材の巻取位置にガイドするガイド部材と、を用意し、巻取制御処理により、前記巻取部材を回転させ、前記巻取部材におけるｐ個（ｐは２以上の自然数）の第１巻取位置の各々と、前記第１巻取位置とは周方向位置が異なるｑ個（ｑは２以上の自然数）の第２巻取位置の各々との間の前記光ファイバ素線の配置数をそれぞれ任意に設定した数に振り分けるように、前記ガイド部材を移動させ、前記光ファイバ素線を巻き取る。

本発明によれば、複数に分岐した光入射側端部から入射した光を、複数に分岐した光出射側端部からより均一に照射でき、より効率的に製造することができる、ライトガイド、ライトガイドを有する内視鏡、光ファイババンドル製造装置及び光ファイババンドル製造方法を提供することができる。

本発明の実施形態に係わる、光ファイババンドル製造装置の構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係わる、光ファイババンドル製造装置の内部構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係わる、光ファイババンドル製造装置の制御装置の巻取制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係わる、光ファイババンドル製造装置の制御装置の巻取位置テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係わる、光ファイババンドル製造装置の光ファイバ素線の巻取経路の一例を説明するための説明図である。 本発明の実施形態に係わる、光ファイババンドル製造装置によって製造された光ファイババンドルの外観構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係わる、光ファイババンドル製造装置によって製造された光ファイババンドルの構成の一例を説明するための説明図である。 本発明の実施形態に係わる、光ファイババンドル製造装置によって製造された光ファイババンドルからなるライトガイドを有する内視鏡の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態の変形例１に係わる、光ファイババンドル製造装置の制御装置の巻取位置テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施形態の変形例２に係わる、光ファイババンドル製造装置の制御装置の巻取位置テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施形態の変形例２に係わる、光ファイババンドル製造装置の光ファイバ素線の巻取経路の一例を説明するための説明図である。 本発明の実施形態の変形例２に係わる、光ファイババンドル製造装置によって製造された光ファイババンドルの構成の一例を説明するための説明図である。 本発明の実施形態の変形例３に係わる、光ファイババンドル製造装置の制御装置の巻取位置テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施形態の変形例３に係わる、光ファイババンドル製造装置の光ファイバ素線の巻取経路の一例を説明するための説明図である。 本発明の実施形態の変形例３に係わる、光ファイババンドル製造装置によって製造された光ファイババンドルの構成の一例を説明するための説明図である。 本発明の実施形態の変形例４に係わる、光ファイババンドル製造装置の制御装置の巻取位置テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施形態の変形例４に係わる、光ファイババンドル製造装置の光ファイバ素線の巻取経路の一例を説明するための説明図である。 本発明の実施形態の変形例４に係わる、光ファイババンドル製造装置によって製造された光ファイババンドルの構成の一例を説明するための説明図である。

以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。

（実施形態の構成）
図１は、本発明の実施形態に係わる、光ファイババンドル製造装置１の構成の一例を示す図である。図２は、光ファイババンドル製造装置１の内部構成の一例を示すブロック図である。

図１に示すように、光ファイババンドル製造装置１は、溶融装置１１、被覆装置２１、巻取装置３１及び制御装置４１を有する。

溶融装置１１は、例えば、線引き炉である。溶融装置１１は、母材投入口１２及び線引き開口１３を有する。溶融装置１１は、母材投入口１２から投入された母材Ｂｍを内部のヒータによって加熱して溶融する。溶融された母材Ｂｍは、線引き開口１３から線状になるように線引きされ、自然に冷却され、所定径の光ファイバ素線Ｌｗを形成する。なお、線引きされた母材Ｂｍは、冷却装置によって冷却されてもよい。

被覆装置２１は、例えば、ダイスである。被覆装置２１は、線引きされた光ファイバ素線Ｌｗの進行方向前方に設けられる。被覆装置２１は、筒形状を有し、一端開口２２及び他端開口２３を有する。一端開口２２及び他端開口２３は、内周部によって連通される。被覆装置２１は、被覆材を内周部に供給する被覆材供給口２４を有する。一端開口２２に挿入した光ファイバ素線Ｌｗは、内周部に供給された被覆材によって被覆され、他端開口２３から引き出される。なお、被覆材は、光ファイバ素線Ｌｗを被覆した後、光硬化装置等によって硬化してもよい。

巻取装置３１は、光ファイバ素線Ｌｗの進行方向前方に設けられ、被覆装置２１から引き出された光ファイバ素線Ｌｗを巻き取る。巻取装置３１は、巻取部材３２、支持部材３３、モータ３４、規制部材３５、ガイド部材３６、スライド部材３７及び回転センサ３８を有する。

巻取部材３２は、例えば、ドラム形状を有し、光ファイバ素線Ｌｗを巻き取る外周面３２ａと、巻取部材３２の回転中心に設けられた回転軸３２ｂとを有する。外周面３２ａには、巻き取られた光ファイバ素線Ｌｗをカッター等によって切断するための切断溝３２ｃ、３２ｄが回転軸２２ａに沿った方向に延設される。

巻取部材３２は、光ファイバ素線Ｌｗの巻取位置Ｘを設けることができる長さを有する。例えば、図５の例では、巻取位置Ｘは、巻取位置Ａ〜Ｅを有する。巻取位置Ａ〜Ｅの全部又は一部を示すとき、巻取位置Ｘという。巻取位置Ｘの各々は、光ファイバ素線Ｌｗが他の巻取位置Ｘに巻き取られた光ファイバ素線Ｌｗに重ならないように所定間隔を空けて配置される。

支持部材３３は、巻取部材３２の両端部を挟むように設けられ、回転軸３２ｂの両端部を回転可能に軸支する。支持部材３３は、床等の設置面に設置できるように構成してもよい。

モータ３４は、回転軸３２ｂと連結され、制御装置４１の制御の下、回転軸３２ｂに、巻取方向の回転力を与え、巻取部材３２を回転させる。

規制部材３５及びガイド部材３６は、例えば、光ファイバ素線Ｌｗとの動摩擦係数が低くなるように、フッ素樹脂等を材質として構成される。規制部材３５及びガイド部材３６は、被覆装置２１と巻取部材３２の間に設けられる。規制部材３５及びガイド部材３６の各々は、回転軸２２ａと平行な方向に互いに対向配置される一対の棒状部材を有し、棒状部材によって光ファイバ素線Ｌｗをガイドする。

規制部材３５は、被覆装置２１の他方端部に連設され、光ファイバ素線Ｌｗが他方端部の内縁に接触しないように、光ファイバ素線Ｌｗの移動を規制する。

ガイド部材３６は、スライド部材３７に連設される。

スライド部材３７は、被覆装置２１と巻取部材３２の間に設けられる。スライド部材３７は、制御装置４１によって指示された巻取位置Ｘのいずれか１つに光ファイバ素線Ｌｗをガイドできるように、ガイド部材３６をスライドさせる。スライド部材３７は、レール３７ａとスライダ３７ｂを有する。

レール３７ａは、巻取部材３２の径方向外方において、回転軸３２ｂと平行なるように設けられる。レール３７ａは、支持部材３３に固定されてもよい。

スライダ３７ｂは、レール３７ａ上にスライド可能に設けられ、ガイド部材３６を支持する。スライダ３７ｂは、制御装置４１の制御の下、所定速度によってレール３７ａ上をスライドする。

回転センサ３８は、巻取部材３２の周方向位置Ｙを検知し、検知信号を制御装置４１に出力する（図２）。回転センサ３８は、例えば、支持部材３３に連設された、磁気センサによって構成してもよい。巻取部材３２の回転によって巻取部材３２の所定位置に設けられた磁石が近接すると、磁気センサは、磁石の磁気を検知し、制御装置４１に検知信号を出力する。

図２に示すように、制御装置４１は、プロセッサ４２及びメモリ４３を有する。プロセッサ４２の機能は、メモリ４３に記憶されたプログラムを実行することによって実現される。

プロセッサ４２は、モータ３４及びスライド部材３７と接続され、モータ３４及びスライド部材３７を制御する。また、プロセッサ４２は、回転センサ３８から入力された検知信号に応じて巻取部材３２の周方向位置Ｙを検知する。

メモリ４３は、光ファイババンドル製造装置１の各部を制御するプログラムの他、巻取制御プログラムＰ、巻取位置テーブルＴも記憶される。

巻取制御プログラムＰは、周方向位置Ｙ及び回転回数Ｚに応じ、巻取部材３２の回転及びスライダ３７ｂの巻取位置Ｘへの移動を制御するプログラムである。

より具体的には、巻取制御プログラムＰは、１セットの巻取制御処理を所定セット数、繰り返す。所定セット数は、光ファイババンドルＬｂの種類に応じて予め定められる。

巻取制御プログラムＰは、１セットの巻取制御処理において、巻取部材３２及びスライダ３７ｂを制御し、分岐部Ｎにおける巻取位置Ｃ、Ｄ、Ｅの各々と、分岐部Ｍにおける巻取位置Ａ、Ｂ各々との間に、各１回配置されるように、巻取部材３２に光ファイバ素線Ｌｗを巻き取らせる。分岐部Ｎは、第１分岐部である。分岐部Ｍは、第２分岐部である。

また、巻取制御プログラムＰは、順に、分岐部Ｎ、収束部Ｖ、分岐部Ｍ及び接続部Ｗが光ファイバ素線Ｌｗによって形成されるように、ガイド部材３６を移動し、巻取部材３２に光ファイバ素線Ｌｗを巻き取らせる。

分岐部Ｎでは、第１巻取位置である、３個の巻取位置Ｃ、Ｄ、Ｅにおいて、光ファイバ素線Ｌｗを巻き取らせる。

収束部Ｖでは、収束巻取位置である巻取位置Ｄにおいて、光ファイバ素線Ｌｗを巻き取らせる。

分岐部Ｍでは、第２巻取位置である、２個の巻取位置Ａ、Ｂにおいて、光ファイバ素線Ｌｗを巻き取らせる。

接続部Ｗでは、分岐部Ｍから分岐部Ｎに接続するように、光ファイバ素線Ｌｗを巻き取らせる。

例えば、１セットにおいて、巻取部材３２が６回転し、所定セット数が１００であるとき、巻取部材３２は、全部で６００回転する。分岐部Ｎでは、３個の巻取位置Ｃ、Ｄ、Ｅの各々において、光ファイバ素線Ｌｗが２００回ずつ巻き取られる。分岐部Ｍでは、２個の巻取位置Ａ、Ｂの各々において、光ファイバ素線Ｌｗが３００回ずつ巻き取られる。

巻取位置テーブルＴは、周方向位置Ｙ及び回転回数Ｚに応じた、光ファイバ素線Ｌｗの巻取位置Ｘを示すテーブルである。巻取位置テーブルＴは、製造する光ファイババンドルＬｂの種類に応じて予めメモリ４３に記憶される。回転回数Ｚ１〜Ｚ６の全部又は一部を示すとき、回転回数Ｚという。また、周方向位置Ｙ０〜Ｙ１０の全部又は一部を示すとき、周方向位置Ｙという。

（動作）
実施形態の光ファイババンドル製造装置１の動作を説明する。

図３は、光ファイババンドル製造装置１の制御装置４１の巻取制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。図４は、巻取位置テーブルＴの一例を示す図である。

ユーザは、溶融装置１１を所定温度に加熱し、被覆装置２１の被覆材投入口に被覆材を投入する。ユーザが母材Ｂｍを投入すると、母材Ｂｍは、溶融して線引きされ、光ファイバ素線Ｌｗを形成する。光ファイバ素線Ｌｗは、被覆装置２１内を通過して被覆材によって被覆され、規制部材３５内及びガイド部材３６内を通過し、巻取部材３２に巻き取られる。

制御装置４１は、巻取制御プログラムＰと、図４に示す巻取位置テーブルＴをメモリ４３から読み込み、巻取制御処理を実行する。

巻取部材３２上の巻取位置Ｘは、外周面３２ａにおいて、回転軸２２ａに沿った方向へ、順に、巻取位置Ｃ、Ａ、Ｄ、Ｂ、Ｅによって示される。

また、巻取部材３２上の周方向位置Ｙは、外周面３２ａにおいて、周方向へ向かい、順に、周方向位置Ｙ０〜Ｙ１０によって示される。

また、回転回数Ｚ１〜Ｚ６は、それぞれ回転１回目〜６回目を示す。

巻取部材３２を回転させる（Ｓ１）。プロセッサ４２は、制御信号を出力し、モータ３４を回転させ、巻取方向に所定回転速度によって巻取部材３２を回転させる。巻取部材３２が回転すると、光ファイバ素線Ｌｗは、巻取部材３２に巻き取られる。

初期位置にガイド部材３６を移動する（Ｓ２）。プロセッサ４２は、巻取位置テーブルＴから初期位置を読み込む。プロセッサ４２は、制御信号を出力し、スライド部材３７を初期位置に移動させる。例えば、図４に示す巻取位置テーブルＴでは、初期位置は、回転回数Ｚ１及び周方向位置Ｙ０に対応付けられた巻取位置Ｅである。

Ｓ３〜Ｓ９は、所定セット数の巻き取りが終了するまで繰り返される。繰り返し１回目では、回転回数Ｚ１の処理が行われる。以後、順に、繰り返しを行い、回転回数Ｚ２〜Ｚ６の処理が行われる。回転回数Ｚ１〜Ｚ６の処理が１セットである。回転回数Ｚ６の処理が終了すると、回転回数Ｚ１に戻り、次のセットの処理が行われる。

周方向位置Ｙ２が検知されたか否かを判定する（Ｓ３）。プロセッサ４２は、回転センサ３８から検知信号を取得し、検知信号に基づいて、巻取部材３２の周方向位置Ｙを検知する。周方向位置Ｙ２が検知されるまで、Ｓ３を繰り返す（Ｓ３：ＮＯ）。周方向位置Ｙ２が検知されると、処理は、Ｓ４に進む（Ｓ３：ＹＥＳ）。

周方向位置Ｙ４の巻取位置Ｘにガイド部材３６を移動する（Ｓ４）。プロセッサ４２は、巻取位置テーブルＴから周方向位置Ｙ４の巻取位置Ｘを読み込み、読み込んだ巻取位置Ｘにガイド部材３６を移動させる。図４の例では、プロセッサ４２は、回転回数Ｚ１の周方向位置Ｙ４の巻取位置Ｄを読み込み、巻取位置Ｄにガイド部材３６を移動させる。

周方向位置Ｙ４が検知されたか否かを判定する（Ｓ５）。プロセッサ４２は、周方向位置Ｙ４が検知されるまで、Ｓ５を繰り返す（Ｓ５：ＮＯ）。周方向位置Ｙ４が検知されると、処理は、Ｓ６に進む（Ｓ５：ＹＥＳ）。

周方向位置Ｙ７の巻取位置Ｘにガイド部材３６を移動する（Ｓ６）。プロセッサ４２は、巻取位置テーブルＴから周方向位置Ｙ７の巻取位置Ｘを読み込み、読み込んだ巻取位置Ｘにガイド部材３６を移動させる。図４の例では、プロセッサ４２は、回転回数Ｚ１の周方向位置Ｙ７の巻取位置Ａにガイド部材３６を移動させる。

周方向位置Ｙ７が検知されたか否かを判定する（Ｓ７）。プロセッサ４２は、周方向位置Ｙ７が検知されるまで、Ｓ７を繰り返す（Ｓ７：ＮＯ）。周方向位置Ｙ７が検知されると、処理は、Ｓ８に進む（Ｓ７：ＹＥＳ）。

周方向位置Ｙ７の巻取位置Ｘにガイド部材３６を移動する（Ｓ８）。プロセッサ４２は、巻取位置テーブルＴから周方向位置Ｙ１０の巻取位置Ｘを読み込み、読み込んだ巻取位置Ｘにガイド部材３６を移動させる。図４の例では、プロセッサ４２は、回転回数Ｚ１の周方向位置Ｙ１０の巻取位置Ｅにガイド部材３６を移動させる。

所定セット数の巻き取りが終了したか否かを判定する（Ｓ９）。所定セット数の巻き取りが終了するまでＳ３〜Ｓ９の処理を繰り返す（Ｓ９：ＮＯ）。所定セット数の巻き取りが終了したとき（Ｓ９：ＹＥＳ）、巻取制御処理は、終了する。

図５は、光ファイバ素線Ｌｗの巻取経路の一例を説明するための説明図である。

Ｓ３〜Ｓ９の処理を１セット分、回転回数Ｚ１〜Ｚ６まで繰り返すと、図５に示す巻取経路によって光ファイバ素線Ｌｗが巻き取られる。例えば、回転回数Ｚ１では、図５の１点鎖線によって示す巻取経路によって光ファイバ素線Ｌｗが巻取部材３２に巻き取られる。また、回転回数Ｚ２では、２点鎖線によって示される巻取経路によって光ファイバ素線Ｌｗが巻取部材３２に巻き取られる。以後、図５の括弧内における回転回数Ｚ３〜Ｚ６に示した巻取経路によって光ファイバ素線Ｌｗが巻取部材３２に巻き取られる。

周方向位置Ｙ１〜Ｙ３における光ファイバ素線Ｌｗの部位は、３個の巻取位置Ｃ、Ｄ、Ｅにおいて巻き取られる、分岐部Ｎを構成する。

周方向位置Ｙ３〜Ｙ４における光ファイバ素線Ｌｗの部位は、１個の巻取位置Ｄに収束する、収束部Ｖを構成する。

周方向位置Ｙ４〜Ｙ６における光ファイバ素線Ｌｗの部位は、２個の巻取位置Ａ、Ｂにおいて巻き取られる、分岐部Ｍを構成する。

周方向位置Ｙ０〜Ｙ１及び周方向位置Ｙ６〜Ｙ１０における光ファイバ素線Ｌｗの部位は、分岐部Ｍと分岐部Ｎを接続する接続部Ｗを構成する。

巻取部材３２に巻き取られた光ファイバ素線Ｌｗを切断溝３２ｃ、３２ｄに沿って切断すると、光ファイババンドルＬｂが形成される。なお、巻取部材３２に巻き取られた光ファイバ素線Ｌｗのうち、接続部Ｗは、破棄される。

図６は、光ファイババンドル製造装置１によって製造された光ファイババンドルＬｂの外観構成の一例を示す図である。図７は、光ファイババンドル製造装置１によって製造された光ファイババンドルＬｂの構成を説明するための説明図である。

図６に示すように、光ファイババンドルＬｂには、分岐部Ｎに３つの分岐端部Ｎｃ、Ｎｄ、Ｎｅが設けられ、分岐部Ｍに２つの分岐端部Ｍａ、Ｍｂが設けられる。分岐端部Ｎｃ、Ｎｄ、Ｎｅ、Ｍａ、Ｍｂの各々は、順に、巻取位置Ｃ、Ｄ、Ｅ、Ａ、Ｂの各々によって形成される。

例えば、光ファイバ素線Ｌｗは、直径が０．１ｍｍ以下であり、収束部Ｖは、１００本以上の光ファイバ素線Ｌｗから構成されるが、これに限定されない。また、輝点が小さいレーザ等の光を導光する光ファイババンドルＬｂの場合、収束部Ｖは、１０本以上の光ファイバ素線Ｌｗから構成されるものであってもよい。

図７に示すように、光ファイババンドルＬｂは、分岐端部Ｎｅ−Ｍｂ間（回転回数Ｚ１）、分岐端部Ｎｅ−Ｍａ間（回転回数Ｚ２）、分岐端部Ｎｄ−Ｍｂ間（回転回数Ｚ３）、分岐端部Ｎｄ−Ｍａ間（回転回数Ｚ４）、分岐端部Ｎｃ−Ｍｂ間（回転回数Ｚ５）、分岐端部Ｎｃ−Ｍａ間（回転回数Ｚ６）の各々に、所定セット数と同じ個数だけ光ファイバ素線Ｌｗが配置されるように形成される。

すなわち、光ファイババンドルＬｂでは、分岐端部Ｎｅ−Ｍｂ間と分岐端部Ｎｅ−Ｍａ間、分岐端部Ｎｄ−Ｍｂ間と分岐端部Ｎｄ−Ｍａ間、及び、分岐端部Ｎｃ−Ｍｂ間と分岐端部Ｎｃ−Ｍａ間において、光ファイバ素線Ｌｗの個数が互いに略同一である。

したがって、光ファイババンドルＬｂ、光ファイババンドルＬｂによって構成されたライトガイドＬｇ、及び、ライトガイドＬｇを有する内視鏡１１１は、分岐端部Ｎｃ、Ｎｄ、Ｎｅの各々と、分岐端部Ｍａ、Ｍｂの各々との間をより均一に導光することができる。

また、光ファイババンドル製造装置１は、溶融装置１１から線引きされた光ファイバ素線Ｌｗを巻取部材３２によって巻き取ることによって光ファイババンドルＬｂを製造でき、効率的である。

（ライトガイドＬｇを有した内視鏡１１１の構成）
続いて、ライトガイドＬｇを有した内視鏡１１１の構成について、説明をする。

ライトガイドＬｇは、光ファイババンドルＬｂを有する。

図８は、光ファイババンドル製造装置１によって製造された光ファイババンドルＬｂからなるライトガイドＬｇを有する内視鏡１１１の一例を示すブロック図である。

図８に示すように、内視鏡装置１０１は、内視鏡１１１、ビデオプロセッサ１２１、光源装置１３１、及び表示装置１４１を有する。

図１に示すように、内視鏡１１１は、光源装置１３１に着脱可能に接続される。

内視鏡１１１は、被写体に挿入するための細長形状の挿入部１１２を有する。挿入部１１２の先端部に設けられた先端部材１１３には、照明光出射部１１４、１１５及び撮像部１１６が設けられる。

照明光出射部１１４、１１５は、ライトガイドＬｇによって導光された照明光を被写体に照射する。照明光出射部１１４、１１５の各々には、ライトガイドＬｇの分岐端部Ｍａ、Ｍｂの各々が接続される。照明光出射部１１４は、例えば、先端部材１１３の前方に照明光を出射する。照明光出射部１１５は、例えば、先端部材１１３の側方に照明光を出射する。

撮像部１１６は、ＣＣＤ又はＣＭＯＳ等によって構成された撮像素子を有する。撮像部１１６は、信号処理部１１７と接続される。撮像部１１６は、被写体の戻り光を撮像信号に変換し、信号処理部１１７に出力する。

信号処理部１１７は、撮像信号の処理を行う回路である。信号処理部１１７は、光源装置１３１を介し、ビデオプロセッサ１２１と接続される。信号処理部１１７は、撮像部１１６から入力された撮像信号に、相関２重サンプリング処理を行い、デジタル信号に変換し、ビデオプロセッサ１２１に出力する。信号処理部１１７は、ユーザの指示入力に応じ、撮像部１１６のＡＧＣゲイン、フレームレート、シャッタースピードを制御できるように構成してもよい。

ビデオプロセッサ１２１は、画像処理部１２２、指示入力部１２３及び制御部１２４を有する。

画像処理部１２２は、制御部１２４の制御の下、信号処理部１１７から入力された撮像信号に所定の画像処理を行い、表示画像を表示部１４１に出力する回路である。所定の画像処理は、例えば、ガンマ補正処理、ホワイトバランス処理、輪郭強調処理、拡大縮小処理及びマトリクス処理である。なお、所定の画像処理は、これらの処理の全て又は一部であってもよいし、これら以外の処理を行ってもよい。

指示入力部１２３は、操作ボタン等の操作具を有し、ユーザによる各種の指示入力が可能である。ユーザの指示入力があると、指示入力部１２３は、制御部１２４に指示入力に応じた制御信号を出力する。

制御部１２４は、内視鏡１１１内の各部の制御を行う回路である。制御部１２４は、画像処理部１２２に入力された撮像信号を検知し、光源装置１３１に制御信号を出力し、撮像信号の明るさに応じて光源装置１３１の照明光の明るさを制御する。

光源装置１３１は、駆動回路１３２及び光源１３３ａ、１３３ｂ、１３３ｃを有する。

駆動回路１３２は、制御部１２４から入力された制御信号に応じた駆動電流を出力し、光源１３３ａ、１３３ｂ、１３３ｃを制御する。

光源１３３ａには分岐端部Ｎｃ、光源１３３ｂには分岐端部Ｎｄ、光源１３３ｃには分岐端部Ｎｅが、それぞれ接続される。光源１３３ａ、１３３ｂ、１３３ｃは、例えば、赤色、緑色、青色等、互いに出力する照明光の波長が異なる。光源１３３ａ、１３３ｂ、１３３ｃは、駆動回路１３２から入力された駆動電流に応じ、照明光を出力する。

表示部１４１は、ＬＣＤ又はＯＬＥＤ等を有し、画像処理部１２２から入力された表示画像を表示する。

すなわち、内視鏡１１１は、光ファイババンドル製造装置１で製造され、先端側と基端側の各々が複数に分岐しており、複数の光源１３３ａ、１３３ｂ、１３３ｃから、挿入部１１２の先端部材１１３に設けられた複数の照明光出射部１１４、１１５まで照明光を導光するライトガイドＬｇを有する。

また、ライトガイドＬｇは、被写体に挿入される内視鏡１１１に取付けられる。ライトガイドＬｇは、光源１３３ａ、１３３ｂ、１３３ｃから３種類の照明光を分岐部Ｎに入射し、分岐部Ｍを介し、被写体に向けて２個の照明光出射部１１４、１１５から照明光を出射する。

実施形態によれば、ライトガイドＬｇ及びライトガイドＬｇを有する内視鏡１１１は、複数に分岐した光入射側端部から入射した光を、複数に分岐した光出射側端部からより均一に照射できる。

また、光ファイババンドル製造装置１及び光ファイババンドル製造方法は、ライトガイドＬｇをより効率的に製造することができる。さらに、光ファイババンドル製造装置１及び光ファイババンドル製造方法によって効率的に製造されたライトガイドＬｇを搭載することにより、一方の分岐端部の各々と他方の分岐端部の各々の間をより均一に導光できる内視鏡１１１を比較的容易に提供することができる。

（実施形態の変形例１）
実施形態では、巻取位置テーブルＴに応じた巻取経路によって巻取制御処理が行われたが、巻取経路は、これに限定されない。巻取経路は、巻取位置テーブルＴ１に応じた巻取経路によって巻取制御処理が行われてもよい。

図９は、本発明の実施形態の変形例１に係わる、光ファイババンドル製造装置１の制御装置４１の巻取位置テーブルＴ１の一例を示す図である。本変形例では、他の実施形態及び変形例と同じ構成の一例については、説明を省略する。

本変形例では、図９の巻取位置テーブルＴ１に基づいて、巻取制御処理を行い、光ファイババンドルＬｂを製造する。光ファイババンドルＬｂには、分岐端部Ｎｅ−Ｍｂ間（回転回数Ｚ１）、分岐端部Ｎｄ−Ｍｂ間（回転回数Ｚ２）、分岐端部Ｎｃ−Ｍｂ間（回転回数Ｚ３）、分岐端部Ｎｅ−Ｍａ間（回転回数Ｚ４）、分岐端部Ｎｄ−Ｍａ間（回転回数Ｚ５）、分岐端部Ｎｃ−Ｍａ間（回転回数Ｚ６）の各々に、所定セット数と同じ個数だけ光ファイバ素線Ｌｗが配置される。

（実施形態の変形例２）
実施形態及び変形例１では、分岐部Ｎが３個に分岐し、分岐部Ｍが２個に分岐するが、分岐の数は、これに限定されない。例えば、分岐部Ｎ及び分岐部Ｍの各々が３個に分岐してもよい。

図１０は、本発明の実施形態の変形例２に係わる、光ファイババンドル製造装置１の制御装置４１の巻取位置テーブルＴ２の一例を示す図である。図１１は、光ファイバ素線Ｌｗの巻取経路の一例を説明するための説明図である。図１２は、光ファイババンドルＬｂの構成の一例を説明するための説明図である。本変形例では、他の実施形態及び変形例と同じ構成の一例については、説明を省略する。また、本変形例では、回転回数Ｚは、回転回数Ｚ１〜Ｚ９の全部又は一部を示す。

本変形例では、図１０の巻取位置テーブルＴ２に基づいて、巻取制御処理を行うと、図１１に示す巻取経路によって巻取部材３２に光ファイバ素線Ｌｗが巻き取られる。巻取制御処理が終了し、切断溝３２ｃ、３２ｄによって光ファイバ素線Ｌｗを切断すると、光ファイババンドルＬｂが形成される。

図１２に示すように、光ファイババンドルＬｂには、分岐端部Ｎｅ−Ｍｅ間（回転回数Ｚ１）、分岐端部Ｎｅ−Ｍｄ間（回転回数Ｚ２）、分岐端部Ｎｅ−Ｍｃ間（回転回数Ｚ３）、分岐端部Ｎｄ−Ｍｅ間（回転回数Ｚ４）、分岐端部Ｎｄ−Ｍｄ間（回転回数Ｚ５）、分岐端部Ｎｄ−Ｍｃ間（回転回数Ｚ６）、分岐端部Ｎｃ−Ｍｅ間（回転回数Ｚ７）、分岐端部Ｎｃ−Ｍｄ間（回転回数Ｚ８）、分岐端部Ｎｃ−Ｍｃ間（回転回数Ｚ９）の各々に、所定セット数と同じ個数だけ光ファイバ素線Ｌｗが配置される。

（実施形態の変形例３）
変形例２では、分岐部Ｎ及び分岐部Ｍが３個に分岐するが、分岐の数は、これに限定されない。例えば、分岐部Ｎが４個に分岐し、分岐部Ｍが３個に分岐してもよい。

図１３は、本発明の実施形態の変形例３に係わる、光ファイババンドル製造装置１の制御装置４１の巻取位置テーブルＴ３の一例を示す図である。図１４は、光ファイバ素線Ｌｗの巻取経路の一例を説明するための説明図である。図１５は、光ファイババンドルＬｂの構成の一例を説明するための説明図である。本変形例では、他の実施形態及び変形例と同じ構成の一例については、説明を省略する。また、本変形例では、巻取位置Ｘは、巻取位置Ａ〜Ｇの全部又は一部を示す。また、本変形例では、回転回数Ｚは、回転回数Ｚ１〜Ｚ１２の全部又は一部を示す。

本変形例では、図１３の巻取位置テーブルＴ３に基づいて、巻取制御処理を行うと、図１４に示す巻取経路によって巻取部材３２に光ファイバ素線Ｌｗが巻き取られる。巻取制御処理が終了し、切断溝３２ｃ、３２ｄによって光ファイバ素線Ｌｗを切断すると、光ファイババンドルＬｂが形成される。

図１５に示すように、光ファイババンドルＬｂには、分岐端部Ｎｇ−Ｍｃ間（回転回数Ｚ１）、分岐端部Ｎｇ−Ｍｂ間（回転回数Ｚ２）、分岐端部Ｎｇ−Ｍａ間（回転回数Ｚ３）、分岐端部Ｎｆ−Ｍｃ間（回転回数Ｚ４）、分岐端部Ｎｆ−Ｍｂ間（回転回数Ｚ５）、分岐端部Ｎｆ−Ｍａ間（回転回数Ｚ６）、分岐端部Ｎｅ−Ｍｃ間（回転回数Ｚ７）、分岐端部Ｎｅ−Ｍｂ間（回転回数Ｚ８）、分岐端部Ｎｅ−Ｍａ間（回転回数Ｚ９）、分岐端部Ｎｄ−Ｍｃ間（回転回数Ｚ１０）、分岐端部Ｎｄ−Ｍｂ間（回転回数Ｚ１１）、分岐端部Ｎｄ−Ｍａ間（回転回数Ｚ１２）の各々に、所定セット数と同じ個数だけ光ファイバ素線Ｌｗが配置される。

（実施形態の変形例４）
変形例３では、分岐部Ｎが４個に分岐し、分岐部Ｍが３個に分岐するが、分岐の数は、これに限定されない。例えば、分岐部Ｎが５個に分岐し、分岐部Ｍが２個に分岐してもよい。

図１６は、本発明の実施形態の変形例４に係わる、光ファイババンドル製造装置１の制御装置４１の巻取位置テーブルＴ４の一例を示す図である。図１７は、光ファイバ素線Ｌｗの巻取経路の一例を説明するための説明図である。図１８は、光ファイババンドルＬｂの構成の一例を説明するための説明図である。本変形例では、他の実施形態及び変形例と同じ構成の一例については、説明を省略する。また、本変形例では、巻取位置Ｘは、巻取位置Ａ〜Ｉの全部又は一部を示す。また、本変形例では、回転回数Ｚは、回転回数Ｚ１〜Ｚ１０の全部又は一部を示す。

本変形例では、図１６の巻取位置テーブルＴ４に基づいて、巻取制御処理を行うと、図１５に示す巻取経路によって巻取部材３２に光ファイバ素線Ｌｗが巻き取られる。巻取制御処理が終了し、切断溝３２ｃ、３２ｄによって光ファイバ素線Ｌｗを切断すると、光ファイババンドルＬｂが形成される。

図１６に示すように、光ファイババンドルＬｂには、分岐端部Ｎｉ−Ｍｃ間（回転回数Ｚ１）、分岐端部Ｎｉ−Ｍｂ間（回転回数Ｚ２）、分岐端部Ｎｈ−Ｍｃ間（回転回数Ｚ３）、分岐端部Ｎｈ−Ｍｂ間（回転回数Ｚ４）、分岐端部Ｎｇ−Ｍｃ間（回転回数Ｚ５）、分岐端部Ｎｇ−Ｍｂ間（回転回数Ｚ６）、分岐端部Ｎｆ−Ｍｃ間（回転回数Ｚ７）、分岐端部Ｎｆ−Ｍｂ間（回転回数Ｚ８）、分岐端部Ｎｅ−Ｍｃ間（回転回数Ｚ９）、分岐端部Ｎｅ−Ｍｂ間（回転回数Ｚ１０）の各々に、所定セット数と同じ個数だけ光ファイバ素線Ｌｗが配置される。

（実施形態の変形例５）
実施形態及び変形例では、光ファイババンドル製造装置１では、巻取位置テーブルＴ、Ｔ１、Ｔ２、Ｔ３、Ｔ４に応じてガイド部材３６の移動を制御したが、ガイド部材３６が巻取位置Ｘのいずれかにランダムに配置されるように構成してもよい。

所定セット数をより大きく定めると、大数の法則により、第１分岐端部の各々と第２分岐端部の各々との間に、光ファイバ素線Ｌｗが略均一に配置される。

すなわち、本変形例において、プロセッサ４２は、第１分岐端部の各々と第２分岐端部の各々との間に、光ファイバ素線Ｌｗを略均一に配置するように、ガイド部材３６を制御する。また、プロセッサ４２は、収束部Ｖにおいて、光ファイバ素線Ｌｗがランダムに配置するように、ガイド部材３６を制御する。

なお、実施形態及び変形例では、分岐部Ｎ及び分岐部Ｍの分岐の数のバリエーションを説明したが、分岐部Ｎ及び分岐部Ｍの各々の分岐の数は、これに限定されない。実施形態及び変形例において説明した分岐の数以外であってもよい。

また、複数のバリエーションをメモリ４３に記憶し、プロセッサ４２がユーザの指示に応じてバリエーションのいずれか１つをメモリ４３から読み込み、ガイド部材３６を制御してもよい。例えば、メモリ４３が、第１分岐部と第２分岐部の分岐の数が互いに同じである第１巻取経路と、第１分岐部と第２分岐部の分岐の数が互いに異なる第２巻取経路とを記憶し、プロセッサ４２が、第１巻取経路と第２巻取経路のいずれか一方をメモリ４３から読み込み、ガイド部材３６を制御してもよい。

すなわち、光ファイババンドル製造装置１は、巻取部材３２、ガイド部材３６、プロセッサ４２を有する。巻取部材３２は、回転軸３２ｂを中心に、巻取方向に回転し、光ファイバ素線Ｌｗを巻き取る。ガイド部材３６は、回転軸３２ｂに平行な方向に移動し、巻取部材３２における、ｐ個（ｐは２以上の自然数）の第１巻取位置、収束巻取位置、及び、ｑ個（ｑは２以上の自然数）の第２巻取位置のいずれか１つに光ファイバ素線Ｌｗをガイドする。プロセッサ４２は、順に、第１巻取位置によってｐ個に分岐する第１分岐部と、収束巻取位置によって第１分岐部が収束する収束部Ｖと、第２巻取位置によって収束部からｑ個に分岐する第２分岐部と、第１分岐部と第２分岐部を接続する接続部Ｗと、が光ファイバ素線Ｌｗによって形成されるように、ガイド部材３６を移動させる。

また、プロセッサ４２は、第１分岐端部の各々と、第２分岐端部の各々との間の光ファイバ素線Ｌｗの配置数が、それぞれ任意に設定した数、例えば互いに略同一の数に振り分けられるように、ガイド部材３６を移動させる。プロセッサ４２は、巻取部材３２が回転している間にガイド部材３６を移動させてもよい。

また、光ファイババンドルＬｂ製造方法は、回転軸３２ｂを中心に、巻取方向に回転し、光ファイバ素線Ｌｗを巻き取る巻取部材３２と、回転軸３２ｂに平行な方向に移動し、光ファイバ素線Ｌｗを巻取部材３２の巻取位置Ｘにガイドするガイド部材３６と、を用意し、巻取制御処理により、巻取部材３２を回転させ、巻取部材３２におけるｐ個（ｐは２以上の自然数）の第１巻取位置の各々と、第１巻取位置とは周方向位置Ｙが異なるｑ個（ｑは２以上の自然数）の第２巻取位置の各々との間の光ファイバ素線Ｌｗの配置数が、それぞれ任意に設定した数、例えば互いに略同一の数に振り分けられるように、ガイド部材３６を移動させ、光ファイバ素線Ｌｗを巻き取る。

また、切断溝３２ｃ、３２ｄは、切断装置を構成する。切断溝３２ｃ、３２ｄは、巻取部材３２に巻き取られた光ファイバ素線Ｌｗを第１分岐部及び第２分岐部において、切断する。なお、切断装置は、プロセッサ４２の制御によって光ファイバ素線Ｌｗを切断する切断具を有してもよい。

本実施形態における各手順の各ステップは、その性質に反しない限り、実行順序を変更し、複数同時に実行し、あるいは実行毎に異なった順序で実行してもよい。さらに、本実施形態における各手順の各ステップの全てあるいは一部をハードウェアにより実現してもよい。

さらに、上述のように、第１分岐端部の各々と、第２分岐端部の各々との間の光ファイバ素線Ｌｗの配置数が互いに略同一の数ではなく、異なる数でそれぞれ振り分けられるような制御を行うものとして応用してもよい。

本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。

１ 光ファイババンドル製造装置
１１ 溶融装置
１２ 母材投入口
１３ 線引き開口
２１ 被覆装置
２２ 一端開口
２３ 他端開口
２４ 被覆材供給口
３１ 巻取装置
３２ 巻取部材
３２ａ 外周面
３２ｂ 回転軸
３２ｃ 切断溝
３２ｄ 切断溝
３３ 支持部材
３４ モータ
３５ 規制部材
３６ ガイド部材
３７ スライド部材
３７ａ レール
３７ｂ スライダ
３８ 回転センサ
４１ 制御装置
４２ プロセッサ
４３ メモリ
１０１ 内視鏡装置
１１１ 内視鏡
１１２ 挿入部
１１３ 先端部材
１１４ 照明光出射部
１１５ 照明光出射部
１１６ 撮像部
１１７ 信号処理部
１２１ ビデオプロセッサ
１２２ 画像処理部
１２３ 指示入力部
１２４ 制御部
１３１ 光源装置
１３２ 駆動回路
１３３ａ 光源
１３３ｂ 光源
１３３ｃ 光源
１４１ 表示部
Ｂｍ 母材
Ｌｂ 光ファイババンドル
Ｌｇ ライトガイド
Ｌｗ 光ファイバ素線
Ｍ 分岐部
Ｍａ 分岐端部
Ｍｂ 分岐端部
Ｎ 分岐部
Ｎｃ 分岐端部
Ｎｄ 分岐端部
Ｎｅ 分岐端部
Ｐ 巻取制御プログラム
Ｔ 巻取位置テーブル
Ｔ１ 巻取位置テーブル
Ｔ２ 巻取位置テーブル
Ｔ３ 巻取位置テーブル
Ｔ４ 巻取位置テーブル
Ｖ 収束部
Ｗ 接続部
Ｘ 巻取位置
Ｙ 周方向位置
Ｚ 回転回数

Claims (14)

1. 回転軸を中心に、巻取方向に回転し、光ファイバ素線を巻き取る巻取部材と、
   前記回転軸に平行な方向に移動し、前記巻取部材における、ｐ個（ｐは２以上の自然数）の第１巻取位置、収束巻取位置、及び、ｑ個（ｑは２以上の自然数）の第２巻取位置のいずれか１つに前記光ファイバ素線をガイドするガイド部材と、
   順に、
   前記第１巻取位置によってｐ個に分岐する第１分岐部と、
   前記収束巻取位置によって前記第１分岐部が収束する収束部と、
   前記第２巻取位置によって前記収束部からｑ個に分岐する第２分岐部と、
   前記第１分岐部と前記第２分岐部を接続する接続部と、
   が前記光ファイバ素線によって形成されるように、前記ガイド部材を移動させるプロセッサと、
   を有する、ことを特徴とする、光ファイババンドル製造装置。
2. 前記プロセッサは、前記巻取部材が回転している間に前記ガイド部材を移動させる、ことを特徴とする、請求項１に記載の光ファイババンドル製造装置。
3. メモリを有し、
   前記メモリは、前記第１分岐部と前記第２分岐部の分岐の数が互いに同じである第１巻取経路と、前記第１分岐部と前記第２分岐部の分岐の数が互いに異なる第２巻取経路とを記憶し、
   前記プロセッサは、前記第１巻取経路と前記第２巻取経路のいずれか一方を前記メモリから読み込み、前記ガイド部材を制御する、
   ことを特徴とする、請求項１に記載の光ファイババンドル製造装置。
4. 前記第１分岐部は、ｐ個の第１分岐端部を有し、
   前記第２分岐部は、ｑ個の第２分岐端部を有し、
   前記プロセッサは、
   前記第１分岐端部の各々と前記第２分岐端部の各々との間に、前記光ファイバ素線を略均一に配置するように、
   前記ガイド部材を制御する、
   ことを特徴とする、請求項１に記載の光ファイババンドル製造装置。
5. 前記プロセッサは、前記収束部において、前記光ファイバ素線がランダムに配置するように、前記ガイド部材を制御する、ことを特徴とする、請求項４に記載の光ファイババンドル製造装置。
6. 切断装置を有し、
   前記切断装置は、前記巻取部材に巻き取られた前記光ファイバ素線を前記第１分岐部及び前記第２分岐部において、切断する、
   ことを特徴とする、請求項１に記載の光ファイババンドル製造装置。
7. 前記光ファイバ素線は、直径が０．１ｍｍ以下であり、
   前記収束部は、１０本以上の前記光ファイバ素線から構成される、
   ことを特徴とする、
   請求項１に記載の光ファイババンドル製造装置。
8. 前記第１分岐部は、ｐ個の第１分岐端部を有し、
   前記第２分岐部は、ｑ個の第２分岐端部を有し、
   前記プロセッサは、前記第１分岐端部の各々と、前記第２分岐端部の各々との間の前記光ファイバ素線の配置数をそれぞれ任意に設定した数に振り分けるように、前記ガイド部材を移動させる、
   ことを特徴とする、請求項１に記載の光ファイババンドル製造装置。
9. 前記プロセッサは、前記配置数が、互いに略同一になるように、前記ガイド部材を移動させる、ことを特徴とする、請求項８に記載の光ファイババンドル製造装置。
10. 回転軸を中心に、巻取方向に回転し、光ファイバ素線を巻き取る巻取部材と、
    前記回転軸に平行な方向に移動し、前記巻取部材における、ｐ個（ｐは２以上の自然数）の第１巻取位置、収束巻取位置、及び、ｑ個（ｑは２以上の自然数）の第２巻取位置のいずれか１つに前記光ファイバ素線をガイドするガイド部材と、
    順に、
    前記第１巻取位置によってｐ個に分岐する第１分岐部と、
    前記収束巻取位置によって前記第１分岐部が収束する収束部と、
    前記第２巻取位置によって前記収束部からｑ個に分岐する第２分岐部と、
    前記第１分岐部と前記第２分岐部を接続する接続部と、
    が前記光ファイバ素線によって形成されるように、前記ガイド部材を移動させるプロセッサと、
    を有する光ファイババンドル製造装置で製造され、
    先端側と基端側の各々が複数に分岐している、
    ことを特徴とする、ライトガイド。
11. 光源からｐ種類の照明光を前記第１分岐部に入射し、
    前記第２分岐部を介し、被写体に向けてｑ個の照明光出射部から前記照明光を出射する、
    前記被写体に挿入される内視鏡に取付けられる、
    ことを特徴とする、請求項１０に記載のライトガイド。
12. 回転軸を中心に、巻取方向に回転し、光ファイバ素線を巻き取る巻取部材と、
    前記回転軸に平行な方向に移動し、前記巻取部材における、ｐ個（ｐは２以上の自然数）の第１巻取位置、収束巻取位置、及び、ｑ個（ｑは２以上の自然数）の第２巻取位置のいずれか１つに前記光ファイバ素線をガイドするガイド部材と、
    順に、
    前記第１巻取位置によってｐ個に分岐する第１分岐部と、
    前記収束巻取位置によって前記第１分岐部が収束する収束部と、
    前記第２巻取位置によって前記収束部からｑ個に分岐する第２分岐部と、
    前記第１分岐部と前記第２分岐部を接続する接続部と、
    が前記光ファイバ素線によって形成されるように、前記ガイド部材を移動させるプロセッサと、
    を有する光ファイババンドル製造装置で製造され、
    先端側と基端側の各々が複数に分岐しており、
    複数の光源から、挿入部の先端部材に設けられた複数の照明光出射部まで照明光を導光する、
    ライトガイドを有する、
    ことを特徴とする、内視鏡。
13. 回転軸を中心に、巻取方向に回転し、光ファイバ素線を巻き取る巻取部材と、
    前記回転軸に平行な方向に移動し、前記光ファイバ素線を前記巻取部材の巻取位置にガイドするガイド部材と、を用意し、
    巻取制御処理により、
    前記巻取部材を回転させ、
    前記巻取部材におけるｐ個（ｐは２以上の自然数）の第１巻取位置の各々と、前記第１巻取位置とは周方向位置が異なるｑ個（ｑは２以上の自然数）の第２巻取位置の各々との間の前記光ファイバ素線の配置数をそれぞれ任意に設定した数に振り分けるように、前記ガイド部材を移動させ、前記光ファイバ素線を巻き取る、
    ことを特徴とする、光ファイババンドル製造方法。
14. 前記巻取制御処理は、前記配置数が、互いに略同一になるように、前記ガイド部材を移動させ、前記光ファイバ素線を巻き取る、ことを特徴とする、請求項１３に記載の光ファイババンドル製造方法。

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