JP2021182532A - 燃料電池システム - Google Patents

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裕介 西田
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Sohei Nakamura
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Osamu Hamanoi
剛 丸尾
Tsuyoshi Maruo
良一 難波
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Abstract

【課題】燃料電池の過乾燥を抑制できる燃料電池システムを提供する。【解決手段】燃料電池システム10は、燃料電池100と、燃料電池100内に残留している水分を発電停止時に掃気する掃気部としてのエアコンプレッサ330と、掃気部を制御するFC−ECU30と、を備える。FC−ECU30は、掃気部による掃気処理の実施中に当該燃料電池システム10の緊急停止指令が入力されたとき、燃料電池100の含水量を記憶して緊急停止処理を行い、当該燃料電池システム10の再起動後に再度の掃気処理を行う際に、記憶された含水量と、当該燃料電池システム10の再起動後の燃料電池100の温度とに基づき、掃気時間を決定して再度の掃気処理を行う。【選択図】図2

Description

本開示は、燃料電池システムに関する。
特許文献1には、燃料電池システムを緊急停止させる場合に、システム停止時に通常実行する処理(通常停止処理)の少なくとも一部を実行せずにシステムを停止し、停止から一定期間経過後に燃料電池システムを再起動させて、未完了の通常停止処理を実行する構成が記載されている。
特開2017−010824号公報
上記の通常停止処理には、燃料電池内に残留している水分を排出する掃気処理が含まれる。特許文献1などに記載される従来手法では、システムの緊急停止時に掃気処理が中断された場合、システム再起動後に掃気処理を再開する際に適切な掃気時間が不明なため、必要以上に掃気処理が行われて燃料電池が過乾燥となる虞がある。
本開示は、燃料電池の過乾燥を抑制できる燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明の実施形態の一観点に係る燃料電池システムは、燃料電池と、前記燃料電池内に残留している水分を発電停止時に掃気する掃気部と、前記掃気部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記掃気部による掃気処理の実施中に当該燃料電池システムの緊急停止指令が入力されたとき、前記燃料電池の含水量を記憶して緊急停止処理を行い、当該燃料電池システムの再起動後に再度の掃気処理を行う際に、前記記憶された前記含水量と、当該燃料電池システムの再起動後の前記燃料電池の温度とに基づき、掃気時間を決定して前記再度の掃気処理を行う。
本開示によれば、燃料電池の過乾燥を抑制できる燃料電池システムを提供することができる。
実施形態に係る燃料電池システムの概略構成を示す図 本実施形態の燃料電池システムの掃気処理及び再掃気処理のフローチャート 掃気時間設定テーブルの一例を示す図
以下、添付図面を参照しながら実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図1は、実施形態に係る燃料電池システム10の概略構成を示す図である。図1に示すように、燃料電池システム10は、燃料電池100(FCスタック)と、燃料ガス供給回路200と、エア供給回路300と、排ガス回路400と、冷却回路500と、を備える。
燃料電池100は、燃料ガスと酸素含有の酸化ガスの供給を受けて発電し、発電電力を、図示しない負荷、例えば燃料電池搭載車両の駆動モータ等に出力する。燃料電池100は、固体高分子型の複数のセルが積層してなるスタック構造体である。各セルには膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)が設けられており、膜電極接合体において酸化ガス中の酸素と燃料ガス中の水素とが電気化学反応することにより発電する。燃料電池100は、発電とともに水分を生成する。
燃料ガス供給回路200は、燃料ガスタンク210と、燃料ガス供給流路220と、燃料ガス排気流路230と、燃料ガス循環流路240と、メインバルブ250と、レギュレータ260と、インジェクタ270と、気液分離器280と、還流ポンプ290と、を備える。燃料ガスタンク210は、燃料ガスを貯蔵する。本実施形態では、燃料ガスとして、水素ガスを用いている。
燃料ガス供給流路220は、燃料ガスタンク210から燃料電池100に掛けて配設され、燃料ガスを燃料電池100に供給する。燃料ガス供給流路220上には、燃料ガスタンク210側から、メインバルブ250と、レギュレータ260と、インジェクタ270が設けられている。メインバルブ250は、燃料ガスタンク210からの燃料ガスの供給をオン・オフする。レギュレータ260は、燃料ガスの圧力を所定の圧力に減圧してインジェクタ270に供給する。インジェクタ270は、燃料ガスの圧力と量とを調整して燃料電池100を噴射する噴射装置である。本実施形態では、3つのインジェクタ270が並列に配置されている。なお、インジェクタ270の数は3に限定されず、1つのインジェクタあるいは2以上の複数のインジェクタを備える構成であってもよい。本実施形態のように複数のインジェクタ270を備えると、燃料電池100に要求される発電量に応じて燃料電池100に噴射される燃料ガスの量を調整し易くできる。
燃料ガス排気流路230は、燃料電池100からの燃料排ガスを排出する。燃料ガス循環流路240は、燃料ガス排気流路230から燃料ガス供給流路220に掛けて配設され、燃料電池100から排出される燃料排ガスを燃料ガス供給流路220に循環させる。燃料ガス循環流路240には、気液分離器280が配設されている。燃料排ガスには、反応で消費されなかった燃料ガス及び燃料電池100を通って移動してきた窒素などの不純物と、水が含まれている。気液分離器280は、燃料ガス循環流路240を通過する燃料排ガスに含まれる水分と、ガス(燃料ガスと燃料電池100を通って移動してきた窒素などの不純物)に気液分離し、分離液水を貯留する。燃料ガス循環流路240には、還流ポンプ290が設けられている。気液分離器280で分離された未消費の燃料ガスを含むガスは、還流ポンプ290によって燃料ガス供給流路220に循環され、再利用される。なお、気液分離器280で分離された分離液水については、後述する。
エア供給回路300は、エアクリーナ310と、エア供給流路320と、エアコンプレッサ330と、インタクーラ340と、スタック入口バルブ350と、を備える。本実施形態の燃料電池100は、酸素含有の酸化ガスとして、空気を用いる。
エアクリーナ310は、空気を取り込む時に、空気中の塵埃を除去する。エアクリーナ310と、燃料電池100とは、エア供給流路320で接続されている。エア供給流路320上には、エアクリーナ310側から、エアコンプレッサ330、インタクーラ340、スタック入口バルブ350、がこの順で設けられている。エアコンプレッサ330は、空気を圧縮し、エア供給流路320を通して空気を燃料電池100に送る。一般に気体は、圧縮されると、温度が上昇する。これは、気体を圧縮するときには、気体の圧力に対抗して圧縮するため、気体に仕事が加えられるからである。
インタクーラ340は、エアコンプレッサ330によって圧縮されて温度が上昇した空気の温度を燃料電池100の温度とほぼ同じになるように熱交換を行う。すなわち、インタクーラ340には、燃料電池100から排出された冷媒が分流されて供給されており、この冷媒の温度は、燃料電池100の温度とほぼ等しくなっている。したがって、圧縮された空気の温度は、燃料電池100の温度とほぼ等しくなる。なお、燃料電池100から排出される排ガスの温度も、燃料電池100の温度とほぼ等しい。スタック入口バルブ350は、空気の燃料電池100への供給をオン・オフするためのバルブである。
排ガス回路400は、オフガス排出管410と、調圧バルブ420と、液水排出管430と、排出弁440と、酸化ガスのバイパス流路450とを備える。オフガス排出管410は、燃料電池100に接続されるオフガス上流側排出管411と、その下流側のオフガス下流側排出管412とから構成され、燃料電池100から排出される空気(酸化ガス)を燃料電池100から外部に導いて排出する。オフガス上流側排出管411は、管路上下端で他の固定機器への固定が想定されるフレキシブルホース形態であり、耐熱性のエチレン−プロピレン系ゴム等を用いて成形される。オフガス下流側排出管412は、他の部材と適宜箇所で固定され、排出管自体で管路軌跡を維持できるパイプ形態であり、耐熱性の樹脂を用いて成形される。オフガス排出管410には、調圧バルブ420が設けられている。図1において、調圧バルブ420は、オフガス上流側排出管411の管路途中に示されているが、オフガス上流側排出管411がその上流端で固定される後述のマニホールド治具に設けられている。調圧バルブ420は、燃料電池100中の空気の圧力を調整する。
液水排出管430は、気液分離器280と、オフガス排出管410とを接続している。液水排出管430は、排出弁440と接続されている。排出弁440は、後述するアクチュエータ制御部31の制御を受けて液水排出管430の管路を開閉し、排出弁440による管路開放により、気液分離器280が貯留した分離液水を、液水排出管430を経てオフガス排出管410のオフガス上流側排出管411に排出する。この分離液水排出後においても排出弁440が管路を開放している状態では、燃料電池100から排出された燃料排ガスは、液水排出管430を経てオフガス排出管410のオフガス上流側排出管411に排出される。上記した排出弁440の管路開放は、燃料排ガス中の窒素濃度が高くなる、あるいは、気液分離器280中の水の量が多くなったときには、実行される。
バイパス流路450は、エア供給流路320と、オフガス排出管410のオフガス上流側排出管411とを連通している。バイパス流路450には、バイパス流路調整弁455が設けられている。バイパス流路450は、燃料電池100を経由せずに空気をオフガス排出管410にバイパスさせるための流路である。バイパス流路調整弁455は、その開閉や、弁の開度を調整することにより、バイパス流路450に流す空気であるバイパスエアの流量を調節する。
冷却回路500は、冷媒供給流路510と、冷媒排出流路515と、ラジエータ流路520と、ウォーターポンプ525と、ラジエータ530と、冷媒バイパス流路540と、三方バルブ545と、を備える。冷媒供給流路510は、燃料電池100に冷媒を供給するための流路であり、冷媒供給流路510にはウォーターポンプ525が配置されている。冷媒排出流路515は、燃料電池100から冷媒を排出するための流路である。冷媒排出流路515には、温度センサ550が設けられており、燃料電池100から排出される冷媒の温度を測定する。温度センサ550で測定される温度は、燃料電池100の内部の温度とほぼ等しく、燃料電池100から排出される排ガスの温度とも、ほぼ等しい。冷媒排出流路515の下流部は、三方バルブ545を介して、ラジエータ流路520と、冷媒バイパス流路540と、に接続されている。ラジエータ流路520には、ラジエータ530が設けられている。ラジエータ530には、ラジエータファン535が設けられている。ラジエータファン535は、ラジエータ530に風を送り、ラジエータ530からの放熱を促進する。ラジエータ流路520の下流部と、冷媒バイパス流路540の下流部とは、冷媒供給流路510に接続されている。冷媒供給流路510と、冷媒排出流路515とは、インタクーラ340に接続されている。
また、燃料電池システム10は、含水量計測部20と、FC−ECU30と、HF−ECU40とを備える。
含水量計測部20は、燃料電池100に接続され、燃料電池100の内部に残留する水分量である含水量を計測する。含水量計測部20は、含水量と相関関係を有する燃料電池100の交流インピーダンスを計測し、計測したインピーダンスに基づき含水量を算出する。含水量計測部20は、例えば、燃料ガスのガス拡散係数に応じた高い周波数(例えば1kHzなど)の交流電流を燃料電池100に重畳し、その電圧応答を検出することにより、交流インピーダンスを計測することができる。なお、含水量計測部20は含水量に係る情報を取得できればよく、インピーダンス以外の情報に基づき含水量を計測する構成でもよい。
FC−ECU30及びHF−ECU40は、燃料電池システム10の動作を制御する制御装置である。FC−ECU30は、例えば、燃料電池100の発電制御及び車載補機類の制御等を行う。HF−ECU40は、例えば、燃料ガスの充填及び供給等に関する制御を行う。FC−ECU30及びHF−ECU40は、中央処理装置(CPU)、記憶装置(ROM,RAM)、入出力インタフェース等を備えるコンピュータ装置である。
FC−ECU30は、アクチュエータ制御部31を有する。アクチュエータ制御部31は、例えば温度センサ550などのシステム内外の各種センサ類からの情報に基づき、燃料電池100が必要な電力を発電するように、システム内の各種アクチュエータ(例えばエアコンプレッサ330、インタクーラ340、スタック入口バルブ350など)の動作を制御する。なお、含水量計測部20がFC−ECU30に設けられる構成でもよい。
HF−ECU40は、リッド状態管理部41を有する。リッド状態管理部41は、燃料ガスタンク210に水素を充填するための充填口の開閉制御や開閉状態検知を行う。なお、HF−ECU40がFC−ECU30または含水量計測部20と単一の制御装置として纏められる構成でもよい。
FC−ECU30は、発電停止要求など燃料電池システム10を停止させる要求を受けると、システム停止時に通常実行する所定の処理(通常停止処理)を行って燃料電池システム10を停止させる。この通常停止処理には、燃料電池100内に残留している水分を排出する掃気処理が含まれる。掃気処理では、例えばアクチュエータ制御部31が、エアコンプレッサ330を駆動し、燃料電池100内部のガスチャンネルに掃気ガスを供給することで、ガスチャンネル内の水分を掃気する。本実施形態では、エアコンプレッサ330は、燃料電池100内に残留している水分を発電停止時に掃気するための掃気部としても機能する。
なお、本実施形態で用いる「掃気」とは、燃料電池100内に残留している水分を外部に排出することを意味するものであり、排気や排水などの文言を用いてもよい。
また、FC−ECU30は、燃料電池システム10の緊急停止指令が入力されたときは、通常停止処理の少なくとも一部を実行せずにシステムを停止する。緊急停止指令は、例えば燃料電池システム10の発電動作中に、HF−ECU40のリッド状態管理部41により燃料ガスタンク210の充填口が開いていることが検知された場合などに、HF−ECU40などの車両内の他の制御装置から入力される。なお、「FC−ECU30に緊急停止指令が入力される場合」とは、FC−ECU30自身が何らかのシステム緊急停止のトリガを検出した場合も含む。
特に本実施形態では、FC−ECU30は、掃気部(エアコンプレッサ330)による掃気処理の実施中に緊急停止指令が入力されたときには、含水量計測部20により計測された燃料電池100の含水量の情報を記憶して緊急停止処理を行い、掃気処理は途中で中断する。そして、例えば緊急停止後の所定時間経過後など、緊急停止の原因が解消された後に、燃料電池システム10を再起動して通常停止処理の残りの処理を行って、システムを正しい状態で停止させる。このとき、燃料電池システム10の再起動後に再度の掃気処理を行う際に、記憶された含水量と、燃料電池システム10の再起動後の燃料電池100の温度とに基づき、掃気時間を決定して再度の掃気処理を行う。燃料電池100の温度は、例えば温度センサ550により計測された冷媒温度の情報を用いることができる。
図2、図3を参照して、本実施形態における掃気処理について説明する。図2は、本実施形態の燃料電池システム10の掃気処理及び再掃気処理のフローチャートである。図3は、掃気時間設定テーブルの一例を示す図である。図2のフローチャートに示す各処理は、FC−ECU30により実行される。
ステップS01では掃気処理が開始され、ステップS02では、FCスタック含水量とFC水温から掃気時間が決定されて、決定された掃気時間に基づき掃気処理が実行される。FCスタック含水量は、燃料電池100の含水量であり、含水量計測部20により計測された情報を用いることができる。FC水温は、冷却回路500の温度センサ550により計測された冷媒温度であり、燃料電池100の内部温度に相当する。FCスタック含水量とFC水温の情報は、例えばステップS01の掃気処理開始時における現在値を共に用いることができる。
ステップS03では、燃料電池システム10の緊急停止指令の入力などの掃気処理の中断入力の有無が確認される。中断入力が無い場合(ステップS03のNo)には、掃気処理はステップS02で設定された掃気時間実施されて、ステップS09に進み通常停止処理が実施される。中断入力が有る場合(ステップS03のYes)にはステップS04に進む。
ステップS04では、掃気処理の中断入力に応じて、FCスタック含水量(すなわち燃料電池100のインピーダンス)が記憶される。例えば、FC−ECU30は内部のメモリなどの記憶装置に含水量の情報を格納する。このとき格納される含水量の情報は、例えば、掃気処理の中断入力があった時点の値を用いることができる。
ステップS05では、燃料電池システム10の緊急停止処理が実施され、掃気処理が中断される。
ステップS06では、FCシステム起動時間が設定される。FCシステム起動時間とは、緊急停止後に燃料電池システム10を再度起動させる(いわゆるウェイクアップ)までの待ち時間である。ステップS07では、現在時間(ステップS05の緊急停止後からの経過時間)がステップS06にて設定されたFCシステム起動時間を超えるまで待機する。
緊急停止後にFCシステム起動時間経過するとき(ステップS07のYes)、ステップS03にて中断された掃気処理の残りの処理(再度の掃気処理)を含む通常停止処理を実行すべく、燃料電池システム10が再起動される。
ステップS08では、中断時FCスタック含水量とFC水温から、この再度の掃気処理の掃気時間が決定され、決定された掃気時間に基づき再度の掃気処理が実行される。中断時FCスタック含水量は、ステップS04にて記憶された含水量の情報である。FC水温は、例えば燃料電池システム10の再起動後の掃気処理実施直前の現在値を用いることができる。
ステップS08の掃気時間は、例えば図3に示す掃気時間設定テーブルを用いて決定することができる。図3の掃気時間設定テーブルの例では、FC温度(燃料電池100の内部温度。FC水温に相当)に応じた適切な掃気時間を示すグラフが、さまざまな含水量の場合ごとに個別に図示されている。図3の横軸はFC温度(℃)を表し、図3の縦軸は掃気時間(sec)を表す。
図3に示すように、燃料電池100の温度が低くなるほど適切な掃気時間は長くなり、温度が高くなるほど適切な掃気時間は短くなる傾向がある。また、燃料電池100の含水量が多くなるほど適切な掃気時間は長くなり、含水量が少なくなるほど適切な掃気時間は短くなる傾向がある。
なお、ステップS02の緊急停止指令の入力前の掃気時間決定処理においても、図3に例示する掃気時間設定テーブルに基づき掃気時間を決定する構成でもよい。
ステップS09では、掃気処理以外の通常停止処理が実施された後に、燃料電池システム10が停止されて、本制御フローを終了する。
本実施形態の燃料電池システム10の作用効果を説明する。特許文献1などの従来手法では、システム停止時に通常実行する処理(通常停止処理)に含まれる掃気処理の実施時間(掃気時間)は画一的に設定されるのが一般的である。このため、システムの緊急停止時に掃気処理が中断された場合、システム再起動後に掃気処理を再開する際に適切な掃気時間となるように調整することができず、また、そもそも中断後の適切な掃気時間が不明なため、必要以上に掃気処理が行われて燃料電池100が過乾燥となる虞がある。または、掃気処理が不十分となって燃料電池100が掃気不足となる虞もある。
そこで本実施形態では、掃気処理の実施中に燃料電池システム10の緊急停止指令が入力されたときには、そのときの燃料電池100の含水量を記憶した上で緊急停止処理を行う。そして、燃料電池システム10の再起動後に再度の掃気処理を行う際に、記憶された含水量と、燃料電池システム10の再起動後の燃料電池100の温度とに基づき、掃気時間を決定して再度の掃気処理を行う。
この構成により、掃気処理中断後の再度の掃気処理に適切な掃気時間を設定することが可能となり、燃料電池100の過乾燥や掃気不足を抑制できる。
また、燃料電池100の含水量は、上述のとおり燃料電池100のインピーダンスに基づき求められる。ここで、燃料電池システム10の再起動後にインピーダンスを計測しようとすると、システム再起動後に燃料電池100に燃料ガスと酸化ガスを供給して発電を行う状態とした上で、交流電流を燃料電池100に重畳させ、その電圧応答を検出した後にインピーダンスを算出する必要がある。このため、システム再起動から掃気時間決定までに時間がかかり、再掃気処理をシステム再起動後に直ちに行えない。これに対して本実施形態では、燃料電池100の含水量の情報はシステム緊急停止時に予め確保してあるので、この記憶した情報を用いることでシステム再起動後に掃気時間を決定するまでの所要時間を短縮でき、再掃気処理を迅速に実施できる。
以上、具体例を参照しつつ本実施形態について説明した。しかし、本開示はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
10 燃料電池システム
30 FC−ECU(制御部)
100 燃料電池
330 エアコンプレッサ(掃気部)

Claims (1)

  1. 燃料電池システムであって、
    燃料電池と、
    前記燃料電池内に残留している水分を発電停止時に掃気する掃気部と、
    前記掃気部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記掃気部による掃気処理の実施中に当該燃料電池システムの緊急停止指令が入力されたとき、前記燃料電池の含水量を記憶して緊急停止処理を行い、
    当該燃料電池システムの再起動後に再度の掃気処理を行う際に、前記記憶された前記含水量と、当該燃料電池システムの再起動後の前記燃料電池の温度とに基づき、掃気時間を決定して前記再度の掃気処理を行う、
    燃料電池システム。
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