JP6031564B2 - 燃料電池システムの起動方法および燃料電池システム - Google Patents

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Description

この発明は、燃料電池システムの起動方法および燃料電池システムに関する。
従来、燃料電池スタックの起動時に、アノードに存在する空気を水素によって置換(パージ)するためにアノードに連続的に水素を供給する際にカソードに空気を供給せず、この置換(パージ)を伴う起動の完了後に、カソードに空気の供給を開始し、かつ燃料電池スタックに電気負荷を接続して発電を行なう始動方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来、燃料電池スタックのアノードおよびカソードに空気が充満している状態からの燃料電池システムの始動方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
この始動方法においては、燃料電池システムの起動時に、先ず、アノードの再循環流路内に可燃性比率の水素と酸素を含まないように水素の供給流量を調整しつつアノードに水素を供給することによって水素と空気の混合状態を形成する。そして、アノードの再循環流路内に酸素が存在しなくなるまでアノードの触媒上での水素と酸素の反応によって水を生成させる。次に、アノードおよびカソードに通常の流量で水素および空気の供給を開始し、かつ燃料電池スタックに電気負荷を接続して発電を行なう。この始動方法においては、アノードに水素の供給を開始するより前において、カソードに空気を供給せずに燃料電池スタックに補助負荷抵抗を接続して発電し、アノードの再循環流路内に酸素が存在しなくなるまでセル電圧を所定電圧以下に維持する。
特許第4357836号公報 特許第4137796号公報
ところで、上記従来技術に係る始動方法によれば、燃料電池スタックの起動が完了した後に電気負荷を接続して発電を行なうことから、カソードが高電位(例えば、カソード電位が0.9V以上など)になることを回避できずに、燃料電池スタックが劣化する虞がある。
また、上記従来技術に係る燃料電池システムの始動方法によれば、燃料電池スタックのアノードおよびカソードに空気が充満している状態のようにアノードにおける水素の濃度が所望の濃度よりも低い状態で発電を行なうと燃料電池スタックが劣化する虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、起動時に燃料電池の劣化が生じることを防止することが可能な燃料電池システムの起動方法および燃料電池システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明の第1の発明に係る燃料電池システムの起動方法は、アノード(例えば、実施の形態でのアノード11A)に供給されたアノードガス(例えば、実施の形態での水素)およびカソード(例えば、実施の形態でのカソード11B)に供給されたカソードガス(例えば、実施の形態での空気)によって発電する燃料電池(例えば、実施の形態での燃料電池スタック11)と、前記アノードに接続されたアノードガス流路(例えば、実施の形態でのアノードガス流路44)と、前記アノードガスを前記アノードガス流路に供給するアノードガス供給手段(例えば、実施の形態での水素タンク19および水素遮断弁20および水素供給弁21)と、前記カソードに接続されたカソードガス流路(例えば、実施の形態でのカソードガス流路41)と、前記カソードガスを前記カソードガス流路に供給するカソードガス供給手段(例えば、実施の形態でのエアポンプ13および封止入口弁15および封止出口弁16)と、前記燃料電池の電圧を検出する電圧検出手段(例えば、実施の形態での電圧センサ34)と、前記アノードガス供給手段および前記カソードガス供給手段を制御する制御手段(例えば、実施の形態での制御装置32)と、前記燃料電池と接続される電気負荷(例えば、実施の形態でのモータやパワードライブユニット、循環ポンプ22)と、を備える燃料電池システムの起動方法であって、前記燃料電池システムは、前記アノードガス流路に前記アノードガスが存在するか否かを判定する判定手段を備え、前記燃料電池の起動時発電モードとして、前記アノードガス流路に前記アノードガスが存在するか否かを判定する第1工程と、前記第1工程にて前記アノードガス流路に前記アノードガスが存在すると判定された場合に前記カソードガス供給手段を駆動し、前記カソードガス流路を介して前記カソードに前記カソードガスを供給する工程と、前記第1工程において前記アノードガス流路に前記アノードガスが存在すると判定し、かつ前記電圧検出手段によって検出された前記燃料電池の電圧が所定電圧に到達した場合には、前記電気負荷を接続して前記電圧を所定電圧以下に維持しつつ前記燃料電池の発電を行い、前記第1工程において前記アノードガス流路に前記アノードガスが存在しないと判定した場合には前記燃料電池の発電を開始しない発電判断工程と、を含む。
さらに、本発明の第2の発明に係る燃料電池システムの起動方法では、前記燃料電池システムは、前記アノードガスを循環可能なアノードガス循環流路(例えば、実施の形態での循環流路46)に設けられ、前記アノードを通過して排出された未反応の前記アノードガスの少なくとも一部を前記アノードに循環させる循環手段(例えば、実施の形態での循環ポンプ22)と、前記燃料電池と電気負荷との接続と遮断とを切替可能なコンタクタ(例えば、実施の形態でのコンタクタ30)と、前記燃料電池と前記電気負荷との間に配置され、前記燃料電池から出力される電圧および電流を調整する調整手段(例えば、実施の形態での電圧調整器31)と、を備え、前記電気負荷は、前記循環手段を含み、前記コンタクタを開放状態から接続状態へと切り替え、前記調整手段により前記燃料電池から出力される電圧および電流を調整することで前記循環手段を駆動可能とし、前記アノードに前記アノードガスを循環させる工程を含む。
さらに、本発明の第3の発明に係る燃料電池システムの起動方法では、前記燃料電池システムは、前記アノードの排出側に接続されたアノードガス排出流路(例えば、実施の形態でのアノードガス排出流路45)と、前記アノードガス排出流路の外部に対する開放と遮断とを切替可能なパージ弁(例えば、実施の形態でのパージ弁23)と、を備え、前記発電判断工程を実施する前に、前記アノードガス流路に前記アノードガスの供給を開始するとともに前記パージ弁を開成する工程と、前記パージ弁を開成した後、前記アノードの排出量が所定量よりも大きい場合には、前記パージ弁を閉じる工程と、を含む。
さらに、本発明の第4の発明に係る燃料電池システムの起動方法では、前記燃料電池システムは、前記パージ弁から供給された前記アノードガスの濃度を希釈する希釈器(例えば、実施の形態での希釈器24)と、前記燃料電池の前記カソードを迂回して前記カソードガスをカソードガス排出流路(例えば、実施の形態でのカソードガス排出流路42)に流通可能なバイパス流路(例えば、実施の形態でのバイパス流路43)に設けられたバイパス弁(例えば、実施の形態でのバイパス弁18)と、を備え、前記パージ弁を開成する工程の前に前記バイパス弁を開成する工程を含む。
さらに、本発明の第5の発明に係る燃料電池システムの起動方法では、前記判定手段は、前記燃料電池システムの停止放置時間が所定時間以内であるか否かを判定する第1判定と、前記燃料電池の電圧が所定電圧以下であるか否かを判定する第2判定と、前記アノードの圧力が所定圧力以上であるか否か、あるいは前記燃料電池システムの停止放置中の前記アノードの圧力の変化幅が減少傾向であるか否かを判定する第3判定と、を行い、前記第1判定から第3判定の少なくともいずれか1つの判定結果が「YES」の場合には、前記アノードに前記アノードガスが存在すると判定する。
さらに、本発明の第6の発明に係る燃料電池システムは、アノード(例えば、実施の形態でのアノード11A)に供給されたアノードガス(例えば、実施の形態での水素)およびカソード(例えば、実施の形態でのカソード11B)に供給されたカソードガス(例えば、実施の形態での空気)によって発電する燃料電池(例えば、実施の形態での燃料電池スタック11)と、前記アノードに接続されたアノードガス流路(例えば、実施の形態でのアノードガス流路44)と、前記アノードガスを前記アノードガス流路に供給するアノードガス供給手段(例えば、実施の形態での水素タンク19および水素遮断弁20および水素供給弁21)と、前記カソードに接続されたカソードガス流路(例えば、実施の形態でのカソードガス流路41)と、前記カソードガスを前記カソードガス流路に供給するカソードガス供給手段(例えば、実施の形態でのエアポンプ13および封止入口弁15および封止出口弁16)と、前記燃料電池の電圧を検出する電圧検出手段(例えば、実施の形態での電圧センサ34)と、前記アノードガス供給手段および前記カソードガス供給手段を制御する制御手段(例えば、実施の形態での制御装置32)と、前記燃料電池と接続される電気負荷(例えば、実施の形態でのモータやパワードライブユニット、循環ポンプ22)と、を備える燃料電池システムであって、前記燃料電池システムは、前記アノードガス流路に前記アノードガスが存在するか否かを判定する判定手段を備え、前記制御手段は、前記燃料電池の起動時発電モードとして、前記アノードガス流路に前記アノードガスが存在するか否かを判定する第1工程と、前記第1工程にて前記アノードガス流路に前記アノードガスが存在すると判定された場合に前記カソードガス供給手段を駆動し、前記カソードガス流路を介して前記カソードに前記カソードガスを供給する工程と、前記第1工程において前記アノードガス流路に前記アノードガスが存在すると判定し、かつ前記電圧検出手段によって検出された前記燃料電池の電圧が所定電圧に到達した場合には、前記電気負荷を接続して前記電圧を所定電圧以下に維持しつつ前記燃料電池の発電を行い、前記第1工程において前記アノードガス流路に前記アノードガスが存在しないと判定した場合には前記燃料電池の発電を開始しない発電判断工程と、を実行する。
さらに、本発明の第7の発明に係る燃料電池システムでは、前記燃料電池システムは、前記アノードガスを循環可能なアノードガス循環流路(例えば、実施の形態での循環流路46)に設けられ、前記アノードを通過して排出された未反応の前記アノードガスの少なくとも一部を前記アノードに循環させる循環手段(例えば、実施の形態での循環ポンプ22)と、前記燃料電池と電気負荷との接続と遮断とを切替可能なコンタクタ(例えば、実施の形態でのコンタクタ30)と、前記燃料電池と前記電気負荷との間に配置され、前記燃料電池から出力される電圧および電流を調整する調整手段(例えば、実施の形態での電圧調整器31)と、を備え、前記電気負荷は、前記循環手段を含み、前記制御手段は、前記コンタクタを開放状態から接続状態へと切り替え、前記調整手段により前記燃料電池から出力される電圧および電流を調整することで前記循環手段を駆動可能とし、前記アノードに前記アノードガスを循環させる工程を実行する。
さらに、本発明の第8の発明に係る燃料電池システムでは、前記燃料電池システムは、前記アノードの排出側に接続されたアノードガス排出流路(例えば、実施の形態でのアノードガス排出流路45)と、前記アノードガス排出流路の外部に対する開放と遮断とを切替可能なパージ弁(例えば、実施の形態でのパージ弁23)と、を備え、前記制御手段は、前記発電判断工程を実施する前に、前記アノードガス流路に前記アノードガスの供給を開始するとともに前記パージ弁を開成する工程と、前記パージ弁を開成した後、前記アノードの排出量が所定量よりも大きい場合には、前記パージ弁を閉じる工程と、を実行する。
さらに、本発明の第9の発明に係る燃料電池システムでは、前記燃料電池システムは、前記パージ弁から供給された前記アノードガスの濃度を希釈する希釈器(例えば、実施の形態での希釈器24)と、前記燃料電池の前記カソードを迂回して前記カソードガスをカソードガス排出流路(例えば、実施の形態でのカソードガス排出流路42)に流通可能なバイパス流路(例えば、実施の形態でのバイパス流路43)に設けられたバイパス弁(例えば、実施の形態でのバイパス弁18)と、を備え、前記制御手段は、前記パージ弁を開成する工程の前に前記バイパス弁を開成する工程を実行する。
さらに、本発明の第10の発明に係る燃料電池システムでは、前記判定手段は、前記燃料電池システムの停止放置時間が所定時間以内であるか否かを判定する第1判定と、前記燃料電池の電圧が所定電圧以下であるか否かを判定する第2判定と、前記アノードの圧力が所定圧力以上であるか否か、あるいは前記燃料電池システムの停止放置中の前記アノードの圧力の変化幅が減少傾向であるか否かを判定する第3判定と、を行い、前記制御手段は、前記第1判定から第3判定の少なくともいずれか1つの判定結果が「YES」の場合には、前記アノードに前記アノードガスが存在すると判定する。
本発明の第1の発明に係る燃料電池システムの起動方法によれば、アノードにアノードガスが存在しない状態でカソードガス流路を介してカソードにカソードガスが無駄に供給されることを防止することができる。
さらに、アノードにアノードガスが存在しない状態で燃料電池に電気負荷が接続されること(つまり燃料電池が発電すること)を防止することができ、発電時のアノードガスの不足に起因して燃料電池が劣化することを防止することができる。
また、発電判断工程を含むことにより、無負荷での過大な電位の上昇(例えば、カソードの電位の上昇など)を防止し、過大な電位の上昇に起因して燃料電池が劣化してしまうことを防止することができる
た、アノードのアノードガスの濃度を的確に所望の濃度にするとともに、過大な電圧上昇を適切に防ぐことができる。
本発明の第2の発明に係る燃料電池システムの起動方法によれば、アノードにアノードガスが存在しない状態で燃料電池に電気負荷が接続されること(つまり燃料電池が発電すること)を防止することができ、発電時のアノードガスの不足に起因して燃料電池が劣化することを防止することができる。
本発明の第3の発明に係る燃料電池システムの起動方法によれば、発電時のアノードガスの不足に起因して燃料電池が劣化することを防止することができる。
本発明の第4の発明に係る燃料電池システムの起動方法によれば、バイパス弁を開成することによって、バイパス流路を流通したカソードガスによって、カソードガス排出流路のアノードガスを希釈することができる。また、アノードのアノードガスの濃度を的確に所望の濃度にするとともに、過大な電圧上昇を適切に防ぐことができる。
本発明の第5の発明に係る燃料電池システムの起動方法によれば、アノードにアノードガスが存在しない状態で燃料電池に電気負荷が接続されること(つまり燃料電池が発電すること)を防止することができ、発電時のアノードガスの不足に起因して燃料電池が劣化することを防止することができる。
本発明の第6の発明に係る燃料電池システムによれば、アノードにアノードガスが存在しない状態でカソードガス流路を介してカソードにカソードガスが無駄に供給されることを防止することができる。
さらに、アノードにアノードガスが存在しない状態で燃料電池に電気負荷が接続されること(つまり燃料電池が発電すること)を防止することができ、発電時のアノードガスの不足に起因して燃料電池が劣化することを防止することができる。
また、発電判断工程を含むことにより、無負荷での過大な電位の上昇(例えば、カソードの電位の上昇など)を防止し、過大な電位の上昇に起因して燃料電池が劣化してしまうことを防止することができる
た、アノードのアノードガスの濃度を的確に所望の濃度にするとともに、過大な電圧上昇を適切に防ぐことができる。
本発明の第7の発明に係る燃料電池システムによれば、アノードにアノードガスが存在しない状態で燃料電池に電気負荷が接続されること(つまり燃料電池が発電すること)を防止することができ、発電時のアノードガスの不足に起因して燃料電池が劣化することを防止することができる。
本発明の第8の発明に係る燃料電池システムによれば、発電時のアノードガスの不足に起因して燃料電池が劣化することを防止することができる。
本発明の第9の発明に係る燃料電池システムによれば、バイパス弁を開成することによって、バイパス流路を流通したカソードガスによって、カソードガス排出流路のアノードガスを希釈することができる。また、アノードのアノードガスの濃度を的確に所望の濃度にするとともに、過大な電圧上昇を適切に防ぐことができる。
本発明の第10の発明に係る燃料電池システムによれば、アノードにアノードガスが存在しない状態で燃料電池に電気負荷が接続されること(つまり燃料電池が発電すること)を防止することができ、発電時のアノードガスの不足に起因して燃料電池が劣化することを防止することができる。
本発明の実施の形態に係る燃料電池システムの構成図である。 本発明の実施の形態に係る燃料電池システムの停止放置状態における燃料電池スタックの電圧とアノードの圧力とアノードおよびカソードのガス濃度との変化の例を示すグラフ図である。 本発明の実施の形態に係る燃料電池システムの動作、特に、燃料電池システムの起動時における制御装置による制御動作(つまり、燃料電池システムの起動方法)を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る燃料電池システムの起動時におけるアノードおよびカソードおよび電源の各系の状態を示す図である。 本発明の実施の形態に係る燃料電池システムの起動時における実施例および比較例のカソードの電位の変化の例を示すグラフ図である。
以下、本発明の一実施形態に係る燃料電池システムおよび燃料電池システムの起動方法について添付図面を参照しながら説明する。
本実施の形態による燃料電池システム10は、例えば、走行駆動用のモータ(M)およびモータ(M)を制御するパワードライブユニット(PDU)を備える車両1に電源として搭載されている。
なお、車両1は、例えばイグニッションスイッチなどのように、運転者による入力操作などに応じて車両1の起動を指示する信号を出力するスイッチ2を備えている。
燃料電池システム10は、例えば図1に示すように、燃料電池スタック11と、インテイク12と、エアポンプ13と、加湿器14と、封止入口弁15と、封止出口弁16と、圧力制御弁17と、バイパス弁18と、水素タンク19と、水素遮断弁20と、水素供給弁21と、循環ポンプ22と、パージ弁23と、希釈器24と、アノード温度センサ25およびアノード圧力センサ26と、カソード湿度センサ27およびカソード温度センサ28およびカソード圧力センサ29と、コンタクタ30と、電圧調整器31と、制御装置32と、を備えている。
燃料電池スタック11は、例えば、複数の燃料電池セル(図示略)が積層された積層体(図示略)と、この積層体を積層方向の両側から挟み込む一対のエンドプレート(図示略)と、を備えている。
燃料電池セルは、例えば、膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)(図示略)と、この膜電極接合体を接合方向の両側から挟み込む一対のセパレータ(図示略)と、を備えている。
膜電極接合体は、例えば、アノード触媒およびガス拡散層からなる燃料極(アノード)11Aと、カソード触媒およびガス拡散層からなる酸素極(カソード)11Bと、アノードおよびカソードによって厚さ方向の両側から挟み込まれた陽イオン交換膜などからなる固体高分子電解質膜11Cと、を備えている。
燃料電池スタック11のアノード11Aには、例えば、水素からなる燃料ガス(アノードガス)が水素タンク19から供給され、カソード11Bには、例えば、酸素を含む酸化剤ガス(カソードガス)である空気がエアポンプ13から供給される。
アノード11Aに供給された水素は、アノード触媒上で触媒反応によりイオン化され、水素イオンは、適度に加湿された固体高分子電解質膜11Cを介してカソード11Bへと移動する。水素イオンの移動に伴って発生する電子は直流電流として外部回路(図示略)に取り出し可能である。
アノード11Aからカソード11Bのカソード触媒上へと移動した水素イオンは、カソードに供給された酸素と、カソード触媒上の電子と反応して、水を生成する。
なお、燃料電池スタック11の複数の燃料電池セルには、例えば、DHE(Dynamic Hydrogen Electrode)などの参照電極(図示略)が接続されていてもよい。
参照電極は、例えば、水素を参照電位(0V)として、参照電位に対するアノード11Aの電位(アノード電位)を測定して、測定結果の信号を制御装置32に出力可能である。
参照電極は、例えば、複数の燃料電池セルの全てに設けられていてもよいし、複数の燃料電池セルのうちの所定の燃料電池セルにのみ設けられていてもよい。
エアポンプ13は、例えば、制御装置32により駆動制御されるエアーコンプレッサーなどを備え、インテイク12を介して外部から空気を取り込んで圧縮し、圧縮後の空気を、アノード11Aに接続されたカソードガス流路41に排出する。
なお、例えば、インテイク12にはエアフローセンサー33が備えられ、エアフローセンサー33は、エアポンプ13によって外部から取り込まれる空気の流量Fbを検出し、検出結果の信号を出力する。
加湿器14は、例えば、中空糸膜などの水透過膜を備えて構成され、燃料電池スタック11のカソード排出口11bから排出された空気などの排出ガス(カソードオフガス)を加湿用のガスとして用いて、エアポンプ13から供給された空気(カソードガス)を加湿する。
すなわち、加湿器14は、例えば、エアポンプ13から供給された空気と燃料電池スタック11のカソード排出口11bから排出された湿潤状態の排出ガスとを水透過膜を介して接触させることで、排出ガスに含まれる水分(特に、水蒸気)のうち水透過膜の膜穴を透過した水分を空気(カソードガス)に添加する。
封止入口弁15は、例えば、エアポンプ13と、燃料電池スタック11のカソード11Bに空気を供給可能なカソード供給口11aと、を接続するカソードガス流路41に設けられ、制御装置32の制御によってカソードガス流路41を遮断可能である。
封止出口弁16は、例えば、燃料電池スタック11のカソード11Bから空気などを排出可能なカソード排出口11bと、希釈器24と、を接続するカソードガス排出流路42に設けられ、制御装置32の制御によってカソードガス排出流路42を遮断可能である。
圧力制御弁17は、例えば、カソードガス排出流路42における加湿器14と希釈器24との間に設けられ、制御装置32の制御によってカソードガス排出流路42のカソードオフガスの圧力を制御する。
バイパス弁18は、例えば、カソードガス流路41におけるエアポンプ13と加湿器14との間と、カソードガス排出流路42における圧力制御弁17と希釈器24との間と、を接続するバイパス流路43に設けられている。
バイパス弁18は、例えば、エアポンプ13から供給された空気を、カソードガス流路41から分岐して、バイパス流路43を介して希釈器24に供給可能であり、かつ制御装置32の制御によってバイパス流路43を遮断可能である。
水素タンク19は、例えば、圧縮された水素を貯留し、水素を排出可能である。
水素遮断弁20は、例えば、水素タンク19と、燃料電池スタック11のアノード11Aに水素を供給可能なアノード供給口11cと、を接続するアノードガス流路44に設けられ、制御装置32の制御によってアノードガス流路44を遮断可能である。
水素供給弁21は、例えば、アノードガス流路44において水素遮断弁20とアノード供給口11cとの間に設けられ、制御装置32の制御またはエアポンプ13から排出される空気の圧力による信号圧などに応じた圧力の水素を、水素タンク19からアノードガス流路44に供給する。これにより、燃料電池スタック11のアノード11Aとカソード11Bとの間の極間差圧が所定の圧力に保持されている。
水素供給弁21は、例えば、アノードガス排出流路45から分岐した分岐流路47に接続されたエゼクタ(図示略)を備えている。
エゼクタは、例えば、循環ポンプ22の未作動時などにおいて、燃料電池スタック11のアノード11Aを通過してアノード排出口11dから排出された未反応の水素の少なくとも一部を、水素遮断弁20からアノードガス流路44に供給された水素に混合して、燃料電池スタック11のアノード11Aに再び供給する。
循環ポンプ22は、例えば、アノードガス流路44における水素供給弁21とアノード供給口11cとの間と、燃料電池スタック11のアノード11Aから水素などを排出可能なアノード排出口11dと希釈器24とを接続するアノードガス排出流路45と、を接続する循環流路46に設けられている。
循環ポンプ22は、燃料電池スタック11のアノード11Aを通過してアノード排出口11dから排出された未反応の水素の少なくとも一部を、水素供給弁21からアノードガス流路44に供給された水素に混合して、燃料電池スタック11のアノード11Aに再び供給する。
パージ弁23は、例えば、アノードガス排出流路45においてアノード排出口11dと希釈器24との間に設けられ、制御装置32の制御によってアノードガス排出流路45を遮断可能であるとともに、アノード排出口11dから排出された未反応の水素などの排出ガスを制御装置32の制御によって希釈器24に供給可能である。
希釈器24は、例えば、パージ弁23から供給された排出ガスの水素濃度を圧力制御弁17から供給された空気により希釈し、希釈後の水素濃度が所定濃度以下に低減された排出ガスを外部(例えば、大気中など)に排出する。
アノード温度センサ25およびアノード圧力センサ26は、例えば、燃料電池スタック11のアノード11Aに供給されるアノードガスである水素の温度Taおよび圧力Paを検出して、検出結果の信号を出力する。
カソード湿度センサ27およびカソード温度センサ28およびカソード圧力センサ29は、例えば、燃料電池スタック11のカソード11Bに供給されるカソードガスである空気の湿度Hbおよび温度Tbおよび圧力Pbを検出して、検出結果の信号を出力する。
コンタクタ30は、例えば、燃料電池スタック11の正極および負極に接続され、制御装置32の制御によって、燃料電池スタック11と電気負荷(例えば、パワードライブユニット(PDU)およびモータ(M)など)との接続と遮断とを切替可能である。
なお、例えば、燃料電池スタック11とコンタクタ30との間には、燃料電池スタック11の正極および負極間の電圧(つまり、複数の燃料電池セルの電圧の総和である総電圧)VFCを検出する電圧センサ34が備えられ、電圧センサ34は、検出結果の信号を出力する。
電圧調整器(FCVCU)31は、例えば、コンタクタ30を介した燃料電池スタック11の正極および負極と、電気負荷との間に配置され、制御装置32の制御によって、燃料電池スタック11から出力される電圧および電流を調整可能である。
制御装置32は、例えば、スイッチ2から車両1の起動を指示する信号が出力された以後において、各センサ25〜29,33,34から出力される検出結果の信号に基づいて、燃料電池システム10の動作を制御する。
なお、燃料電池システム10は、例えば、車両1に搭載された走行駆動用のモータ(M)およびパワードライブユニット(PDU)などのように燃料電池スタック11から電力が供給される電気機器に加えて、制御装置32の制御によって燃料電池スタック11に対する接続および遮断が切り替え可能かつ負荷電流が変更可能とされた電気負荷(例えば、ディスチャージ抵抗や電子負荷など)を備えていてもよい。
この場合、制御装置32は、燃料電池スタック11の発電時の放電(ディスチャージ)として、電気負荷への放電を制御可能である。
制御装置32は、例えば、燃料電池システム10の起動時発電モードとして、各工程を実行する。
制御装置32は、例えば、第1工程では、アノードガス流路44に水素が存在するか否かを判定する。
制御装置32は、例えば、第2工程では、第1工程にてアノードガス流路44に水素が存在すると判定された場合に、コンタクタ30を接続状態にする。
制御装置32は、例えば、第6工程では、カソードガス流路41を介してカソード11Bに空気を供給する。
制御装置32は、例えば、第7工程では、電圧センサ34によって検出された電圧VFCが所定電圧に到達した場合に、燃料電池スタック11に電気負荷を接続して、出力される電圧VFCを所定電圧以下に維持しつつ燃料電池スタック11の発電(つまり電気負荷へのディスチャージ)を行なう。
制御装置32は、例えば、第2工程では、スイッチ2によって車両1の起動が指示された場合に、燃料電池システム10の停止放置時間(ソーク時間)と、燃料電池スタック11の電圧VFCと、アノード11Aの圧力Paと、アノード11Aまたはカソード11Bの酸素濃度と、のうち少なくとも何れか1つが各所定状態となる場合に、コンタクタ30を接続状態にする。
例えば、制御装置32は、燃料電池システム10の停止放置時間(ソーク時間)が所定時間以内であればアノード11Aおよびカソード11Bに水素が存在すると判定する。
また、例えば、制御装置32は、燃料電池スタック11の電圧VFCが所定電圧以下であれば、アノード11Aに水素が存在すると判定する。一方、燃料電池スタック11の電圧VFCが所定電圧よりも高い場合には、カソード11Bに酸素が存在していることにより、アノード11Aに水素が供給されることに起因して、電圧VFCが上昇する可能性があると判定する。
また、例えば、制御装置32は、アノード11Aの圧力Paが所定圧力以上あるいは燃料電池システム10の停止放置中のアノード11Aの圧力Paの変化幅が減少傾向であれば、アノード11Aに水素が存在すると判定する。
また、例えば、制御装置32は、アノード11Aまたはカソード11Bの酸素濃度が所定濃度以下であれば、アノード11Aに水素が存在すると判定する。
例えば、図2(A)〜(C)に示すように、前回の燃料電池システム10の停止時に所定の停止時発電などが実行されてカソード11Bの酸素濃度が低減された後に封止入口弁15および封止出口弁16が遮断されて停止放置状態になると、カソード11Bの酸素濃度はほぼゼロとなる。
これに対し、ソーク時間の増大に伴い、アノード11Aからの水素の流出およびアノード11Aへの空気の流入に伴う水素の消費によって、アノード11Aの水素濃度および圧力は低下傾向に変化する。
そして、ソーク時間の増大によって、例えば時刻ta以降のように、アノード11Aの水素濃度が所定濃度以下に低下すると、アノード11Aに流入した空気が残留することによって、燃料電池スタック11の電圧VFCはゼロから増大し、アノード11Aの圧力は増大傾向に変化する。
したがって、燃料電池スタック11の電圧VFCが所定電圧以下の場合と、アノード11Aの圧力Paの変化幅が減少傾向の場合とにおいて、アノード11Aに水素が存在すると判定される。
制御装置32は、例えば、バイパス弁18を開成しつつ第6工程を実行する。
制御装置32は、例えば、バイパス弁18を開成した後に、バイパス弁18を閉じつつ、かつ封止入口弁15および封止出口弁16を開成して第6工程を実行する。
制御装置32は、例えば、定電圧制御などによって、電圧センサ34によって検出された燃料電池スタック11の電圧VFCが所定範囲の電圧になるようにして第7工程を実行する。
制御装置32は、例えば、起動時発電モードの実行開始から所定時間が経過した場合に起動時発電モードに換えて通常発電モードを実行する。
通常発電モードは、例えば、燃料電池システム10のアイドル運転状態などを含む運転モードであって、起動時発電モードに比べて、エアストイキ(つまり、所望の発電電流を出力するために必要とされるカソードガスの理論消費量に対する供給量の比率)がより小さく、かつ発電電流がより小さい状態の運転モードである。
また、制御装置32は、例えば、燃料電池システム10の起動時発電モードとして、各工程を実行する。
制御装置32は、例えば、第2工程では、コンタクタ30を開放状態から接続状態へと切り替える。
制御装置32は、例えば、第3工程では、循環ポンプ22を駆動する。
制御装置32は、例えば、第4工程では、アノードガス流路44に水素の供給を開始するとともにパージ弁23を開成する。
制御装置32は、例えば、第5工程では、所定パージの実施後にパージ弁23を閉じる。
制御装置32は、例えば、第6工程では、カソードガス流路41を介してカソード11Bに空気を供給する。
制御装置32は、例えば、第7工程では、電圧センサ34によって検出された電圧VFCが所定電圧に到達した場合に、燃料電池スタック11に電気負荷を接続して、出力される電圧VFCを所定電圧以下に維持しつつ燃料電池スタック11の発電(つまり電気負荷へのディスチャージ)を行なう。
本実施の形態による燃料電池システム10は上記構成を備えており、次に、この燃料電池システム10の動作、特に、車両1の起動を指示する信号がスイッチ2から出力された以後における燃料電池システム10の起動時の制御装置32による制御動作(つまり、燃料電池システム10の起動方法)について説明する。
先ず、例えば図3に示すステップS01においては、封止入口弁15および封止出口弁16の遮断状態での燃料電池システム10の停止放置時間(ソーク時間)が所定時間以内であるか否か、または、燃料電池スタック11の電圧VFCが所定電圧以下であるか否か、または、アノード11Aの圧力(例えば、アノード11Aの入口側における水素の圧力など)Paが所定圧力以上であるか否かを判定する。
これらの判定結果の少なくともいずれか1つが「YES」の場合には、アノード11Aに水素が存在すると判定し、ステップS02に進む。そして、ステップS02においては、起動時ディスチャージ実施フラグF_STDCHGOKのフラグ値に、燃料電池スタック11の発電(つまり電気負荷へのディスチャージ)の実施を示す「1」を設定する。
一方、これらの判定結果の全てが「NO」の場合には、アノード11Aに水素が存在しないと判定し、ステップS03に進む。そして、ステップS03においては、起動時ディスチャージ実施フラグF_STDCHGOKのフラグ値に、燃料電池スタック11の発電(つまり電気負荷へのディスチャージ)の禁止を示す「0」を設定する。
次に、ステップS04においては、コンタクタ30を開放状態から接続状態へと切り替える。そして、バイパス弁18および水素遮断弁20および水素供給弁21を開成する。
そして、循環ポンプ22を駆動し、循環ポンプ22の回転数に対する指令値として所定の起動時指令値(所定循環ポンプ指令値)を設定する。
次に、ステップS05においては、エアポンプ13を駆動し、エアポンプ13の回転数に対する指令値として、例えば、希釈器24に供給される空気の所定の希釈空気量に対応した所定の起動時指令値(所定エアポンプ指令値)を設定する。
次に、ステップS06においては、アノードガス流路44に水素の供給を開始し、アノード11Aの圧力(例えば、アノード11Aの入口側における水素の圧力など)Paが所定の目標圧力になるように制御する。
次に、ステップS07においては、アノード11Aの圧力(例えば、アノード11Aの入口側における水素の圧力など)Paが所定のパージ許可圧力よりも高いか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS07の判定処理を繰り返す。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS08に進む。
そして、ステップS08においては、パージ弁23を開成する。
そして、ステップS09においては、水素のパージ量(つまり、パージ弁23からの水素の排出量)は所定のOCVパージ量よりも大きいか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS0の判定処理を繰り返す。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、パージ弁23を閉じて、ステップS10に進む。
次に、ステップS10においては、パージ弁23を閉じてから所定時間が経過したか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS10の判定処理を繰り返す。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS11に進む。
次に、ステップS11においては、遮断状態の封止入口弁15および封止出口弁16を開放状態に切り替える。
次に、ステップS12においては、起動時ディスチャージ実施フラグF_STDCHGOKのフラグ値が「1」であるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、後述するステップS15に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS13に進む。
次に、ステップS13においては、燃料電池スタック11の電圧VFCが所定の発電許可電圧よりも高いか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、後述するステップS15に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS14に進む。
そして、ステップS14においては、燃料電池スタック11の発電(つまり電気負荷へのディスチャージ)を開始する。
次に、ステップS15においては、遮断状態の封止入口弁15および封止出口弁16を開放状態に切り替えてから所定時間が経過したか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS15の判定処理を繰り返す。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS16に進む。
そして、ステップS16においては、バイパス弁18を閉じる。
次に、ステップS17においては、エアポンプ13の回転数に対する指令値として、例えば、エアポンプ13のアイドル運転状態などでカソードガス流路41に排出される所定の通常運転時空気量に対応した所定の起動後指令値(例えば、所定アイドル指令値など)を設定し、エンドに進む。
例えば図4に示す時刻t0から時刻t1の期間のように、車両1の停止時における燃料電池システム10の停止放置(ソーク)の状態では、封止入口弁15および封止出口弁16およびバイパス弁18および水素遮断弁20および水素供給弁21およびパージ弁23は遮断(CLOSE)状態である。さらに、エアポンプ13および循環ポンプ22は停止(OFF)状態であり、コンタクタ30は開放(OFF)状態であり、アノード11Aの圧力および燃料電池スタック11の電圧VFCおよび発電電流はゼロである。
そして、例えば、車両1の起動を指示する信号がスイッチ2から出力された時刻t1において、燃料電池スタック11を電気負荷から遮断した無負荷(つまり非発電状態)での水素によるアノード11Aの置換(いわゆるOCVパージ)が開始される。
このアノード置換では、バイパス弁18および水素遮断弁20および水素供給弁21は遮断状態から開成(OPEN)状態へと切り替えられる。そして、コンタクタ30は開放状態から接続(ON)状態へと切り替えられる。そして、循環ポンプ22は駆動が開始される。
さらに、エアポンプ13は、時刻t1つまりコンタクタ30の接続(ON)タイミングから所定時間後の時刻t2において駆動が開始される。
これらにより、例えばソーク時間などに応じて水素が存在していると判定されたアノード11Aに水素が追加され、時刻t1以降においてアノード圧力Paはゼロから徐々に増大する。
そして、例えば時刻t3において、アノード11Aの圧力Paが所定のパージ許可圧力P1に到達すると、パージ弁23は遮断状態から開成状態へと切り替えられる。
そして、例えば、水素のパージ量(つまり、パージ弁23からの水素の排出量)が所定のOCVパージ量よりも大きくなった時刻t4において、パージ弁23は開成状態から遮断状態へと切り替えられる。
そして、例えば、パージ弁23が遮断状態とされてから所定時間が経過した時刻t5において、封止入口弁15および封止出口弁16は遮断状態から開成状態へと切り替えられる。これにより、アノード置換は終了され、空気によるカソード11Bの置換が開始される。このカソード置換の開始により、カソード11Bに空気が供給され、時刻t5以降において燃料電池スタック11の電圧VFCはゼロから徐々に増大する。
なお、パージ弁23が遮断状態とされてから所定時間が経過した後にアノード置換が終了されてカソード置換が実行されることにより、アノード置換でパージ弁23から排出される水素を空気により希釈し、カソード置換でパージ弁23から排出される水素の濃度が所定の規定値を超えないようにされている。
そして、例えば、適宜の時間が経過した時刻t6において、バイパス弁18は閉じられる。
また、例えば、燃料電池スタック11の電圧VFCが所定の発電許可電圧V1に到達する時刻t7において、定電圧制御によって燃料電池スタック11の発電(つまり電気負荷へのディスチャージ)が開始され、燃料電池スタック11の発電電流はゼロから所定電流I1へと変化する。
そして、例えば、遮断状態の封止入口弁15および封止出口弁16を開放状態に切り替えてから所定時間が経過した時刻t8において、エアポンプ13は停止され、カソード置換が終了され、燃料電池システム10の起動が完了する。
上述した図4に示すようにアノード置換およびカソード置換を実行して燃料電池システム10を起動した場合には、例えば図5(A)に示す実施例のように、時刻tsにて燃料電池スタック11の発電(つまり電気負荷へのディスチャージ)を実行することによって、燃料電池スタック11の複数の燃料電池セルのカソード11Bの電位を所定電位Va程度に抑制することができる。
これに対して、燃料電池スタック11の発電(つまり電気負荷へのディスチャージ)を実行せずに燃料電池システム10を起動した場合には、例えば図5(B)に示す比較例のように、燃料電池スタック11の複数の燃料電池セルのカソード11Bの電位が所定電位Vaよりも高い電位Vb程度まで上昇し、カソード触媒が劣化する虞がある。
上述したように、本実施の形態による燃料電池システム10および燃料電池システム10の起動方法によれば、アノードガス流路44に水素が存在すると判定された場合に、カソードガス流路41を介してカソード11Bに空気を供給することから、アノード11Aに水素が存在しない状態でカソードガス流路41を介してカソード11Bに空気を無駄に供給することを防止することができる。
さらに、アノード11Aに水素が存在しない状態で燃料電池スタック11に電気負荷を接続することを防止し、燃料電池スタック11の発電時のアノードガスの不足に起因して燃料電池スタック11が劣化することを防止することができる。
また、電圧VFCを所定電圧以下に維持しつつ燃料電池スタック11の発電(つまり電気負荷へのディスチャージ)を行なうことにより、無負荷での過大な電位の上昇(例えば、カソード11Bの電位の上昇など)を防止し、過大な電位の上昇に起因して燃料電池スタック11が劣化することを防止することができる。
また、遮断状態の封止入口弁15および封止出口弁16を開放状態に切り替えて、カソードガス流路41を介してカソード11Bに空気の供給を開始する際に、バイパス弁18を開成することによって、カソード11Bから空気によって押し出されたカソードガス排出流路42の水素を、バイパス流路43を流通した空気によって希釈することができる。
さらに、カソードガス流路41に供給された空気が、カソード11Bとバイパス流路43とに分岐して流通することから、カソード11Bに導入される空気を少なくすることができ、カソード11Bから排出される水素の濃度が過大となることを防止することができる。
また、燃料電池スタック11の発電(つまり電気負荷へのディスチャージ)を行なう際に、バイパス弁を開成した後に、バイパス弁18を閉じつつ、かつ封止入口弁15および封止出口弁16を開成することによって、カソード11Bの酸素濃度を的確に所望の濃度にすることができる。
また、燃料電池スタック11の発電(つまり電気負荷へのディスチャージ)を行なう際に、例えば定電圧制御などによって燃料電池スタック11の電圧VFCを所定範囲の電圧にすることによって、煩雑な制御を必要とせずに、過大な電位の上昇を容易に防止することができる。
また、燃料電池システム10の起動完了後において、アイドル運転状態などを含む通常発電モードの実行によって、カソード11Bに対する空気の供給量および発電電流を低減可能であり、燃料電池システム10の運転効率を向上させることができる。
また、アノード置換を実行することによって、アノード11Aの水素濃度を的確に所望の濃度にすることができる。
また、アノード置換の実行時に封止入口弁15および封止出口弁16によるカソード11Bの封止状態を維持することによって、カソード11Bの系内の空気の酸素が大気よりも低濃度となる状態を維持させ、面内電流の発生を抑制(つまり水素イオンの極間移動を抑制)することができる。
なお、上述した実施の形態においては、例えば、コンタクタ30や循環ポンプ22は省略されてもよい。
また、予めアノード11Aに存在する水素の濃度が所定濃度以上である場合には、アノード置換、つまりアノード11Aへの水素の供給およびパージ弁23の所定期間に亘る開成は省略されてもよい。
なお、上述した実施の形態においては、例えば図4に示すように、カソード11Bに空気が供給されてから、燃料電池スタック11の電圧VFCが所定の発電許可電圧V1に到達した後に燃料電池スタック11の発電を開始するとしたが、これに限定されず、例えば、カソード11Bに空気の供給を開始するのと同時に燃料電池スタック11の発電を開始してもよい。
この場合であっても、予めアノード11Aに水素が存在することを把握していることから、アノードストイキ(つまり、所望の発電電流を出力するために必要とされるアノードガスの理論消費量に対する供給量の比率)が不足することを防ぐことができ、燃料電池スタック11の劣化を防止することができる。
なお、上述した実施の形態においては、封止入口弁15および封止出口弁16を備え、カソード11Bを封止状態にすることによって、燃料電池スタック11内部のガス環境が外部環境によって変化することを良好に防止することができる。
なお、上述した実施の形態において、封止入口弁15および封止出口弁16は省略されてもよい。
以上、説明した本実施形態は、本発明を実施するうえでの一例を示すものであり、本発明が前記した実施形態に限定して解釈されるものではないことは言うまでもない。
1 車両
2 スイッチ
10 燃料電池システム
11 燃料電池スタック(燃料電池)
11A アノード
11B カソード
13 エアポンプ(カソードガス供給手段)
15 封止入口弁(カソードガス供給手段、封止弁)
16 封止出口弁(カソードガス供給手段、封止弁)
18 バイパス弁
19 水素タンク(アノードガス供給手段)
20 水素遮断弁(アノードガス供給手段)
21 水素供給弁(アノードガス供給手段)
22 循環ポンプ(循環手段)
23 パージ弁
30 コンタクタ
32 制御装置(制御手段)
34 電圧センサ(電圧検出手段)
41 カソードガス流路
42 カソードガス排出流路
43 バイパス流路
44 アノードガス流路
45 アノードガス排出流路
46 循環流路(アノードガス循環流路)

Claims (10)

  1. アノードに供給されたアノードガスおよびカソードに供給されたカソードガスによって発電する燃料電池と、
    前記アノードに接続されたアノードガス流路と、前記アノードガスを前記アノードガス流路に供給するアノードガス供給手段と、
    前記カソードに接続されたカソードガス流路と、前記カソードガスを前記カソードガス流路に供給するカソードガス供給手段と、
    前記燃料電池の電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記アノードガス供給手段および前記カソードガス供給手段を制御する制御手段と、
    前記燃料電池と接続される電気負荷と、
    を備える燃料電池システムの起動方法であって、
    前記燃料電池システムは、
    前記アノードガス流路に前記アノードガスが存在するか否かを判定する判定手段を備え、
    前記燃料電池の起動時発電モードとして、
    前記アノードガス流路に前記アノードガスが存在するか否かを判定する第1工程と、
    前記第1工程にて前記アノードガス流路に前記アノードガスが存在すると判定された場合に前記カソードガス供給手段を駆動し、前記カソードガス流路を介して前記カソードに前記カソードガスを供給する工程と、
    前記第1工程において前記アノードガス流路に前記アノードガスが存在すると判定し、かつ前記電圧検出手段によって検出された前記燃料電池の電圧が所定電圧に到達した場合には、前記電気負荷を接続して前記電圧を所定電圧以下に維持しつつ前記燃料電池の発電を行い、前記第1工程において前記アノードガス流路に前記アノードガスが存在しないと判定した場合には前記燃料電池の発電を開始しない発電判断工程と、
    を含むことを特徴とする燃料電池システムの起動方法。
  2. 前記燃料電池システムは、
    前記アノードガスを循環可能なアノードガス循環流路に設けられ、前記アノードを通過して排出された未反応の前記アノードガスの少なくとも一部を前記アノードに循環させる循環手段と、
    前記燃料電池と電気負荷との接続と遮断とを切替可能なコンタクタと、
    前記燃料電池と前記電気負荷との間に配置され、前記燃料電池から出力される電圧および電流を調整する調整手段と、
    を備え、
    前記電気負荷は、前記循環手段を含み、
    前記コンタクタを開放状態から接続状態へと切り替え、前記調整手段により前記燃料電池から出力される電圧および電流を調整することで前記循環手段を駆動可能とし、前記アノードに前記アノードガスを循環させる工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システムの起動方法。
  3. 前記燃料電池システムは、
    前記アノードの排出側に接続されたアノードガス排出流路と、
    前記アノードガス排出流路の外部に対する開放と遮断とを切替可能なパージ弁と、
    を備え、
    前記発電判断工程を実施する前に、前記アノードガス流路に前記アノードガスの供給を開始するとともに前記パージ弁を開成する工程と、
    前記パージ弁を開成した後、前記アノードの排出量が所定量よりも大きい場合には、前記パージ弁を閉じる工程と、
    を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池システムの起動方法。
  4. 前記燃料電池システムは、
    前記パージ弁から供給された前記アノードガスの濃度を希釈する希釈器と、
    前記燃料電池の前記カソードを迂回して前記カソードガスをカソードガス排出流路に流通可能なバイパス流路に設けられたバイパス弁と、
    を備え、
    前記パージ弁を開成する工程の前に前記バイパス弁を開成する工程を含むことを特徴とする請求項3に記載の燃料電池システムの起動方法。
  5. 前記判定手段は、
    前記燃料電池システムの停止放置時間が所定時間以内であるか否かを判定する第1判定と、
    前記燃料電池の電圧が所定電圧以下であるか否かを判定する第2判定と、
    前記アノードの圧力が所定圧力以上であるか否か、あるいは前記燃料電池システムの停止放置中の前記アノードの圧力の変化幅が減少傾向であるか否かを判定する第3判定と、
    を行い、
    前記第1判定から第3判定の少なくともいずれか1つの判定結果が「YES」の場合には、前記アノードに前記アノードガスが存在すると判定することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の燃料電池システムの起動方法。
  6. アノードに供給されたアノードガスおよびカソードに供給されたカソードガスによって発電する燃料電池と、
    前記アノードに接続されたアノードガス流路と、前記アノードガスを前記アノードガス流路に供給するアノードガス供給手段と、
    前記カソードに接続されたカソードガス流路と、前記カソードガスを前記カソードガス流路に供給するカソードガス供給手段と、
    前記燃料電池の電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記アノードガス供給手段および前記カソードガス供給手段を制御する制御手段と、
    前記燃料電池と接続される電気負荷と、
    を備える燃料電池システムであって、
    前記燃料電池システムは、
    前記アノードガス流路に前記アノードガスが存在するか否かを判定する判定手段を備え、
    前記制御手段は、前記燃料電池の起動時発電モードとして、
    前記アノードガス流路に前記アノードガスが存在するか否かを判定する第1工程と、
    前記第1工程にて前記アノードガス流路に前記アノードガスが存在すると判定された場合に前記カソードガス供給手段を駆動し、前記カソードガス流路を介して前記カソードに前記カソードガスを供給する工程と、
    前記第1工程において前記アノードガス流路に前記アノードガスが存在すると判定し、かつ前記電圧検出手段によって検出された前記燃料電池の電圧が所定電圧に到達した場合には、前記電気負荷を接続して前記電圧を所定電圧以下に維持しつつ前記燃料電池の発電を行い、前記第1工程において前記アノードガス流路に前記アノードガスが存在しないと判定した場合には前記燃料電池の発電を開始しない発電判断工程と、
    を実行することを特徴とする燃料電池システム。
  7. 前記燃料電池システムは、
    前記アノードガスを循環可能なアノードガス循環流路に設けられ、前記アノードを通過して排出された未反応の前記アノードガスの少なくとも一部を前記アノードに循環させる循環手段と、
    前記燃料電池と電気負荷との接続と遮断とを切替可能なコンタクタと、
    前記燃料電池と前記電気負荷との間に配置され、前記燃料電池から出力される電圧および電流を調整する調整手段と、
    を備え、
    前記電気負荷は、前記循環手段を含み、
    前記制御手段は、前記コンタクタを開放状態から接続状態へと切り替え、前記調整手段により前記燃料電池から出力される電圧および電流を調整することで前記循環手段を駆動可能とし、前記アノードに前記アノードガスを循環させる工程を実行することを特徴とする請求項6に記載の燃料電池システム。
  8. 前記燃料電池システムは、
    前記アノードの排出側に接続されたアノードガス排出流路と、
    前記アノードガス排出流路の外部に対する開放と遮断とを切替可能なパージ弁と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記発電判断工程を実施する前に、前記アノードガス流路に前記アノードガスの供給を開始するとともに前記パージ弁を開成する工程と、
    前記パージ弁を開成した後、前記アノードの排出量が所定量よりも大きい場合には、前記パージ弁を閉じる工程と、
    を実行することを特徴とする請求項6または請求項7に記載の燃料電池システム。
  9. 前記燃料電池システムは、
    前記パージ弁から供給された前記アノードガスの濃度を希釈する希釈器と、
    前記燃料電池の前記カソードを迂回して前記カソードガスをカソードガス排出流路に流通可能なバイパス流路に設けられたバイパス弁と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記パージ弁を開成する工程の前に前記バイパス弁を開成する工程を実行することを特徴とする請求項8に記載の燃料電池システム。
  10. 前記判定手段は、
    前記燃料電池システムの停止放置時間が所定時間以内であるか否かを判定する第1判定と、
    前記燃料電池の電圧が所定電圧以下であるか否かを判定する第2判定と、
    前記アノードの圧力が所定圧力以上であるか否か、あるいは前記燃料電池システムの停止放置中の前記アノードの圧力の変化幅が減少傾向であるか否かを判定する第3判定と、
    を行い、
    前記制御手段は、前記第1判定から第3判定の少なくともいずれか1つの判定結果が「YES」の場合には、前記アノードに前記アノードガスが存在すると判定することを特徴とする請求項6から9のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
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