JP2007213827A - 燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法 - Google Patents

燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】燃料電池システムを適切に起動させる。
【解決手段】制御装置26は、アノード掃気の実行中において、各流路16,20および燃料電池11のアノードからなる燃料ガス流路内の水素残量を、燃料ガス流路内に供給される空気の流量および掃気が実行される掃気時間とに基づき、あるいは、水素センサ19により検出される水素濃度に応じて算出した外部に排出される水素の積算量に基づき推定する。制御装置26は、掃気中に燃料電池11の起動が指示された場合に、推定した水素残量に基づき、燃料電池11の無負荷状態において、燃料ガス流路内の雰囲気ガスを水素タンク14aから新たに供給される水素により置換する際の置換量を算出し、この置換量に応じた置換を行う。
【選択図】図1

Description

この発明は燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法に関する。
従来、例えば燃料電池の起動時に燃料ガスの循環流路内の雰囲気ガスを燃料ガスにより置換した後に発電を開始する燃料電池において、この燃料ガスによる置換動作の実行時間、つまり循環流路に具備されるパージ弁を開弁した状態で循環流路内に燃料ガスの供給を開始した時刻から、パージ弁を閉弁する時刻までの継続時間を、燃料電池の起動前の停止時間に応じて設定する燃料電池システムの起動方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−193107号公報
ところで、燃料電池の作動時には電気化学反応による反応生成水が生成されると共に、例えば固体高分子膜型燃料電池においては、固体高分子電解質膜のイオン導電性を確保するために、燃料電池に供給される反応ガスに水(加湿水)が混合される場合があり、作動中の燃料電池システムの内部は相対的に高湿度の状態となっている。このため、燃料電池の運転停止時には、外気温度が低い状態、例えば氷点下等の状態で燃料電池システムの内部に残存する残留水が凍結してしまうことを防止するために、反応ガス流路内に掃気ガスを導入して残留水を外部に排出する掃気を行う場合がある。
しかしながら、上記従来技術の一例に係る燃料電池システムにおいて、燃料電池の運転停止時に掃気を実行した場合には、次回の起動時においてパージ弁を開弁する継続時間を、単に燃料電池の起動前の停止時間に応じて設定するだけでは、この継続時間を適切に設定することができず、例えば継続時間が不必要に過剰となって燃料ガスの消費量が増大してしまったり、起動に要する時間が過剰に長くなってしまうという問題が生じる虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、燃料電池システムを適切に起動させることが可能な燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の燃料電池システムは、反応ガス供給手段(例えば、実施の形態での空気供給装置12と、水素タンク14aおよび水素供給弁14b)により燃料ガス(例えば、実施の形態での水素)と酸化剤ガス(例えば、実施の形態での空気)とが供給されて電気化学反応により発電する燃料電池と、前記燃料ガスが流通する燃料ガス流通路(例えば、実施の形態での水素供給流路16および水素排出流路20および燃料電池11のアノード)と、前記燃料電池の発電停止時に、前記燃料ガス流路内を前記燃料ガス以外の掃気ガス(例えば、実施の形態での空気)により掃気する掃気手段(例えば、実施の形態でのステップS02、ステップS15)と、前記掃気中の前記燃料ガス流路内の前記燃料ガスの残量である燃料ガス残量(例えば、実施の形態での水素残量)を推定する燃料ガス残量推定手段(例えば、実施の形態でのステップS03、ステップS16)と、前記掃気中に前記燃料電池の起動が指示された場合に、前記燃料ガス残量に基づき、前記燃料ガス流路内の雰囲気ガスを前記反応ガス供給手段により前記燃料ガス流通路内に新たに供給される前記燃料ガスにより置換する際の置換量(例えば、実施の形態での起動時水素置換量)を設定し、該置換量に応じた置換を行う置換手段(例えば、実施の形態でのステップS08、ステップS21)とを備えることを特徴としている。
上記の燃料電池システムによれば、掃気中の燃料ガス残量を推定することにより、掃気中の適宜のタイミングで燃料電池を起動する場合であっても、燃料ガス流通路内を新たに供給される燃料ガスにより置換する際の置換量を適切に設定することができ、この起動時に消費される燃料ガスが過剰となってしまうことを防止することができると共に、燃料電池の起動に要する時間が過剰に長くなってしまうことを防止することができる。
さらに、請求項2に記載の本発明の燃料電池システムは、前記燃料ガス流路内に供給される前記掃気ガスの流量である掃気ガス流量(例えば、実施の形態での掃気流量)を検出する掃気ガス流量検出手段(例えば、実施の形態でのステップS03、ステップS16が兼ねる)と、前記掃気が実行される時間である掃気時間を検出する掃気時間検出手段(例えば、実施の形態でのステップS03、ステップS16が兼ねる)とを備え、前記燃料ガス残量推定手段は、前記掃気ガス流量と前記掃気時間とに応じて前記燃料ガス残量を推定することを特徴としている。
上記の燃料電池システムによれば、掃気ガスの流量と、掃気が実行される時間とに応じて、掃気中の燃料ガス流路内の燃料ガスの残量を精度良く推定することができる。
さらに、請求項3に記載の本発明の燃料電池システムは、前記燃料電池から排出される前記燃料ガスの濃度である燃料ガス濃度(例えば、実施の形態での水素濃度)を検出する燃料ガス濃度検出手段(例えば、実施の形態での水素センサ19)を備え、前記燃料ガス残量推定手段は、前記燃料ガス濃度に応じて前記燃料ガス残量を推定することを特徴としている。
上記の燃料電池システムによれば、掃気中に燃料ガス濃度検出手段により検出される燃料ガス濃度に応じて、掃気中に実際に排出される燃料ガスの積算量を検知することができ、この排出積算量に応じて、掃気中の燃料ガス流路内の燃料ガスの残量を精度良く推定することができる。
また、請求項4に記載の本発明の燃料電池システムの制御方法は、反応ガス供給手段(例えば、実施の形態での空気供給装置12と、水素タンク14aおよび水素供給弁14b)により燃料ガス(例えば、実施の形態での水素)と酸化剤ガス(例えば、実施の形態での空気)とが供給されて電気化学反応により発電する燃料電池と、前記燃料ガスが流通する燃料ガス流通路(例えば、実施の形態での水素供給流路16および水素排出流路20および燃料電池11のアノード)と、前記燃料電池の発電停止時に、前記燃料ガス流路内を前記燃料ガス以外の掃気ガス(例えば、実施の形態での空気)により掃気する掃気手段(例えば、実施の形態でのステップS02、ステップS15)とを備える燃料電池システムの制御方法であって、前記掃気中の前記燃料ガス流路内の前記燃料ガスの残量である燃料ガス残量(例えば、実施の形態での水素残量)を推定し、前記掃気中に前記燃料電池の起動が指示された場合に、前記燃料ガス残量に基づき、前記燃料ガス流路内の雰囲気ガスを前記反応ガス供給手段により前記燃料ガス流通路内に新たに供給される前記燃料ガスにより置換する際の置換量(例えば、実施の形態での起動時水素置換量)を設定し、該置換量に応じた置換を行うことを特徴としている。
上記の燃料電池システムの制御方法によれば、掃気中の燃料ガス残量を推定することにより、掃気中の適宜タイミングで燃料電池を起動する場合であっても、燃料ガス流通路内を新たに供給される燃料ガスにより置換する際の置換量を適切に設定することができ、この起動時に消費される燃料ガスが過剰となってしまうことを防止することができると共に、燃料電池の起動に要する時間が過剰に長くなってしまうことを防止することができる。
以上説明したように、本発明の請求項1に記載の燃料電池システムによれば、掃気中の適宜タイミングで燃料電池を起動する場合であっても、燃料ガス流通路内を新たに供給される燃料ガスにより置換する際の置換量を適切に設定することができ、この起動時に消費される燃料ガスが過剰となってしまうことを防止することができると共に、燃料電池の起動に要する時間が過剰に長くなってしまうことを防止することができる。
さらに、請求項2に記載の本発明の燃料電池システムによれば、掃気ガスの流量と、掃気が実行される時間とに応じて、掃気中の燃料ガス流路内の燃料ガスの残量を精度良く推定することができる。
さらに、請求項3に記載の本発明の燃料電池システムによれば、掃気中に燃料ガス濃度検出手段により検出される燃料ガス濃度に応じて、掃気中に実際に排出される燃料ガスの積算量を検知することができ、この排出積算量に応じて、掃気中の燃料ガス流路内の燃料ガスの残量を精度良く推定することができる。
また、請求項4に記載の本発明の燃料電池システムの制御方法によれば、掃気中の適宜タイミングで燃料電池を起動する場合であっても、燃料ガス流通路内を新たに供給される燃料ガスにより置換する際の置換量を適切に設定することができ、この起動時に消費される燃料ガスが過剰となってしまうことを防止することができると共に、燃料電池の起動に要する時間が過剰に長くなってしまうことを防止することができる。
以下、本発明の実施形態に係る燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法について添付図面を参照しながら説明する。
本実施の形態による燃料電池システム10は、例えば車両に搭載される電源を構成し、図1に示すように、燃料電池11と、空気供給装置(A/P)12と、空気供給流路13と、水素タンク14aおよび水素供給弁14bと、エゼクタ15と、水素供給流路16と、出力制御器17と、パージ弁18と、水素センサ19と、水素排出流路20と、循環流路21と、背圧弁22と、空気排出流路23と、空気導入流路24と、空気導入弁25と、制御装置26と、温度センサ27と、イグニッションスイッチ28と、タイマー29とを備えて構成されている。
燃料電池11は、陽イオン交換膜等からなる固体高分子電解質膜を、アノード触媒およびガス拡散層からなる燃料極(アノード)と、カソード触媒およびガス拡散層からなる酸素極(カソード)とで挟持してなる電解質電極構造体を、更に一対のセパレータで挟持してなる燃料電池セルを多数組積層して構成され、燃料電池セルの積層体は一対のエンドプレートによって積層方向の両側から挟み込まれている。
燃料電池11のカソードには、酸素を含む酸化剤ガス(反応ガス)である空気がエアーコンプレッサー等を具備する空気供給装置12から空気供給流路13を介して供給され、アノードには、水素を含む燃料ガス(反応ガス)が、例えば高圧の水素タンク14aから水素供給弁14bおよびエゼクタ15を具備する水素供給流路16を介して供給されている。
そして、アノードのアノード触媒上で触媒反応によりイオン化された水素は、適度に加湿された固体高分子電解質膜を介してカソードへと移動し、この移動に伴って発生する電子が外部回路に取り出され、直流の電気エネルギーとして利用される。このときカソードにおいては、水素イオン、電子及び酸素が反応して水が生成される。
なお、エアーコンプレッサー等を具備する空気供給装置12は、例えば車両の外部から空気を取り込んで圧縮し、この空気を反応ガスとして燃料電池11のカソードに供給する。この空気供給装置12を駆動するモータ(図示略)の回転数は、制御装置26から入力される制御指令に基づき、例えばパルス幅変調(PWM)によるPWMインバータを具備する出力制御器17により制御されている。
また、水素供給弁14bは、例えば空気式の比例圧力制御弁であって、空気供給装置12から供給される空気の圧力を信号圧として、水素供給弁14bを通過した水素が水素供給弁14bの出口で有する圧力が信号圧に応じた所定範囲の圧力となるように設定されている。
そして、燃料電池11の水素排出口11aから排出される未反応の排出ガスは、制御装置26により開閉制御されるパージ弁18および水素濃度を検出する水素センサ19を具備する水素排出流路20を介して外部(大気中等)へ排出される。
なお、燃料電池11の水素排出口11aから排出される未反応の排出ガスの一部は、例えば水素排出流路20から分岐してエゼクタ15の副流導入口15aに接続される循環流路21へと導入されており、水素タンク14aから供給された水素と、燃料電池11から排出された排出ガスとが、エゼクタ15において混合されて燃料電池11に供給されている。
そして、燃料電池11の空気排出口11bから排出された未反応の排出ガスは、制御装置26により弁開度が制御される背圧弁22を具備する空気排出流路23を介して外部(大気中等)へ排出される。
さらに、水素供給流路16におけるエゼクタ15と燃料電池11との間には、空気供給流路13から分岐する空気導入流路24が接続されており、この空気導入流路24には、制御装置26により弁開度が制御される空気導入弁25が備えられている。
制御装置26は、例えば燃料電池11のアノードに供給される反応ガスに含まれる水素の濃度や、燃料電池11のアノードから排出される排出ガスに含まれる水素の濃度や、燃料電池11の発電状態、例えば各複数の燃料電池セルの端子間電圧や、燃料電池11の出力電圧や、燃料電池11から取り出される出力電流や、燃料電池11の内部温度等に基づき、燃料電池11に対する発電指令として、空気供給装置12から燃料電池11へ供給れる反応ガスの圧力および流量に対する指令値および背圧弁22の弁開度に対する指令値を出力し、燃料電池11の発電状態を制御する。
さらに、制御装置26は、燃料電池11の発電停止時に、所定の掃気実行条件に応じて、空気導入流路24の空気導入弁25を閉弁状態から開弁状態へと変更すると共に、パージ弁18を開弁状態に設定し、空気供給装置12から空気供給流路13および空気導入流路24を介して水素供給流路16へ空気を供給させ、この空気が水素供給流路16および燃料電池11のアノードおよび水素排出流路20を流通して外部に排出されるように設定することで、アノードの掃気(アノード掃気)を実行する。
なお、燃料電池11の発電停止時に、所定の掃気実行条件に応じて、制御装置26によって、空気供給装置12から空気供給流路13へ空気を供給させた状態で、背圧弁22が開弁状態に設定されると、空気導入弁25の開弁状態に応じて空気供給流路13を流通する空気の一部または全てが燃料電池11のカソードおよび空気排出流路23を介して外部へ排出されるカソードの掃気(以下において、特に、空気導入弁25が閉弁状態の場合をカソード掃気と呼ぶ)が行われることになる。
そして、制御装置26は、アノード掃気の実行中において、各流路16,20および燃料電池11のアノードからなる燃料ガス流路内の水素の残量である水素残量を、例えばエアーコンプレッサー等を具備する空気供給装置12を駆動するモータの回転数に基づき算出した燃料ガス流路内の空気の流量(掃気流量)および掃気が実行される時間である掃気時間とに基づき、あるいは、例えば水素センサ19により検出される水素濃度(アノード水素濃度)に応じて算出した掃気中に実際に燃料ガス流路から外部に排出される水素の積算量(排出水素積算量)に基づき推定する。
そして、制御装置26は、掃気中に燃料電池11の起動が指示された場合に、この時点で推定した水素残量に基づき、燃料電池11の出力端子が外部の電気的負荷に対して遮断されることで外部に電力を供給していない無負荷状態において、燃料ガス流路内の雰囲気ガスを水素タンク14aから新たに供給される水素により置換する際の置換量(起動時水素置換量)を設定し、この置換量に応じた置換を行う。
例えば図2に示すように、先ず、カソード掃気およびアノード掃気の非実行状態である時刻t0から時刻t1の期間においては、アノード水素濃度が相対的に高い所定値d2であることから、起動時水素置換量は相対的に低い所定値p1となる。
そして、カソード掃気が実行される時刻t1から時刻t2の期間においては、アノード水素濃度が相対的に緩やかな減少傾向に変化することに伴い、起動時水素置換量は相対的に緩やかな増大傾向に変化する。
そして、アノード掃気が実行される時刻t2から時刻t3の期間においては、アノード水素濃度が相対的に小さな所定値d1に向かい減少傾向に変化することに伴い、起動時水素置換量は相対的に大きな所定値p2に向かい増大傾向に変化する。
そして、カソード掃気およびアノード掃気の実行が完了した時刻t3以降いにおいては、アノード水素濃度が相対的に小さな所定値d1であることから、起動時水素置換量は相対的に大きな所定値p2となる。
本発明の実施形態による燃料電池システム10は上記構成を備えており、次に、この燃料電池システム10の制御方法について添付図面を参照しながら説明する。
先ず、例えば図3に示すステップS01においては、所定の掃気実行条件として、例えば燃料電池システム10の外部の雰囲気温度つまり外気温が氷点下であるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、一連の処理を終了する。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、燃料電池システム10の内部に残留する残留水を外部に排出する掃気の実行が必要であると判断して、ステップS02に進む。
そして、ステップS02においては、アノード掃気の実行を開始する。
そして、ステップS03においては、アノード掃気の実行中のアノード水素濃度を推定する。ここでは、例えば空気供給装置12を駆動するモータの回転数に基づき算出した燃料ガス流路内の掃気流量と、タイマー29の出力に基づき検知したアノード掃気の掃気時間(アノード掃気時間)とに基づき、例えば図4に示すように、予め作成した掃気流量およびアノード掃気時間とアノード水素濃度との所定の対応関係を示すマップ等を参照して、あるいは、例えば水素センサ19により検出されるアノード水素濃度に応じて算出した排出水素積算量に基づき、例えば図5に示すように、予め作成した排出水素積算量とアノード水素濃度との所定の対応関係を示すマップ等を参照して、アノード水素濃度を推定する。
なお、図4においては、例えば掃気流量が増大することに伴い、あるいは、アノード掃気時間が長くなることに伴い、アノード水素濃度が減少傾向に変化するように設定されている。
また、図5においては、例えば排出水素積算量が増大することに伴い、アノード水素濃度が減少傾向に変化するように設定されている。
そして、ステップS04においては、アノード掃気の実行が終了したか否かを判定する。
この判定結果が「YES」の場合には、例えばアノード水素濃度がゼロを含む所定下限値以下となって、次回の燃料電池11の起動時においては燃料ガス流路内の雰囲気ガスの全てを水素タンク14aから新たに供給される水素により置換する必要がある全置換の状態であると判断して、一連の処理を終了する。
一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS05に進む。
そして、ステップS05においては、車両の運転開始または運転停止を指示するイグニッションスイッチ28がオフ状態からオン状態へと変化したか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、上述したステップS03に戻る。
一方、この判定結果が「YES」の場合、つまり車両の運転開始が指示された場合には、ステップS06に進む。
そして、ステップS06においては、アノード掃気の実行を中断する。
そして、ステップS07においては、推定したアノード水素濃度に基づき、例えば図6に示すように、予め作成したアノード水素濃度と起動時水素置換量との所定の対応関係を示すマップ等を参照して、起動時水素置換量を算出する。
なお、図6においては、例えばアノード水素濃度が増大することに伴い、起動時水素置換量が減少傾向に変化するように設定されている。
そして、ステップS08においては、算出した起動時水素置換量に応じて、水素タンク14aから新たに供給される水素による置換(起動時水素置換)を実行する。
そして、ステップS09においては、燃料電池11を起動し、一連の処理を終了する。
上述したように、本発明の実施形態による燃料電池システム10および燃料電池システム10の制御方法によれば、アノード掃気の実行中において、燃料ガス流路内の水素残量を推定することにより、たとえアノード掃気の実行中における適宜のタイミングで燃料電池11を起動する場合であっても、燃料ガス流通路内を水素タンク14aから新たに供給される水素により置換する際の起動時水素置換量を適切に設定することができ、この起動時に消費される水素の量が過剰となってしまうことを防止することができると共に、燃料電池11の起動に要する時間が過剰に長くなってしまうことを防止することができる。
なお、上述した実施の形態においては、ステップS01に示すように、外気温に応じてアノード掃気の実行を開始したが、これに限定されず、例えば図7に示す上述した実施の形態の変形例のように、例えば燃料電池システム10を備えて構成される車両のパワープラントの内部温度であるパワープラント内温度(例えば、温度センサ27により検出される燃料電池11内部の温度等)に応じてアノード掃気の実行を開始してもよい。
この変形例では、先ず、例えば図7に示すステップS11において、例えばイグニッションスイッチ28がオン状態からオフ状態へと変化することに伴い、燃料電池システム10の運転を停止する。
そして、ステップS12においては、パワープラント内温度、例えば温度センサ27により検出される燃料電池11内部の温度等を取得する。
そして、ステップS13においては、所定の掃気実行条件として、例えば取得したパワープラント内温度が氷点下であるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、一連の処理を終了する。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS14に進む。
そして、ステップS14においては、燃料電池システム10の運転が停止された運転停止時刻から、この時点での現在時刻までの経過時間であるシステム停止時間に基づき、例えば予め作成したアノード水素濃度の初期値である初期アノード水素濃度とシステム停止時間との所定の対応関係を示すマップ等を参照して、初期アノード水素濃度を推定する。ここでは、例えば燃料ガス流通路内から外部への定常的な水素の漏洩等に応じて初期アノード水素濃度を推定しており、例えばシステム停止時間が増大することに伴い、初期アノード水素濃度は低下傾向に変化するように設定されている。
そして、ステップS15においては、アノード掃気の実行を開始する。
そして、ステップS16においては、例えば図4に示す掃気流量およびアノード掃気時間とアノード水素濃度との所定の対応関係を示すマップ、あるいは、例えば図5に示す排出水素積算量とアノード水素濃度との所定の対応関係を示すマップ等を参照して、アノード掃気の実行中のアノード水素濃度を推定する。
そして、ステップS17においては、アノード掃気の実行が終了したか否かを判定する。
この判定結果が「YES」の場合には、例えばアノード水素濃度がゼロを含む所定下限値以下となって、次回の燃料電池11の起動時においては燃料ガス流路内の雰囲気ガスの全てを水素タンク14aから新たに供給される水素により置換する必要がある全置換の状態であると判断して、一連の処理を終了する。
一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS18に進む。
そして、ステップS18においては、車両の運転開始または運転停止を指示するイグニッションスイッチ28がオフ状態からオン状態へと変化したか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、上述したステップS16に戻る。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS19に進む。
そして、ステップS19においては、アノード掃気の実行を中断する。
そして、ステップS20においては、推定したアノード水素濃度に基づき、例えば図6に示すアノード水素濃度と起動時水素置換量との所定の対応関係を示すマップ等を参照して、起動時水素置換量を算出する。
そして、ステップS21においては、算出した起動時水素置換量に応じて、水素タンク14aから新たに供給される水素による置換(起動時水素置換)を実行する。
そして、ステップS22においては、燃料電池11を起動し、一連の処理を終了する。
この変形例による燃料電池システム10および燃料電池システム10の制御方法によれば、例えば燃料電池システム10外部の外気温が氷点下であっても、パワープラント内温度が氷点よりも高い状態であれば、アノード掃気は実行されず、燃料電池11の次回の起動時における燃料ガスの消費量を低減し、起動に要する時間を短縮することができる。
本発明の実施形態に係る燃料電池システムの構成図である。 カソード掃気およびアノード掃気の実行の有無と、アノード水素濃度および起動時水素置換量の時間変化の一例を示すグラフ図である。 本発明の実施形態に係る燃料電池システムの動作を示すフローチャートである。 掃気流量およびアノード掃気時間とアノード水素濃度との所定の対応関係の一例を示すグラフ図である。 排出水素積算量とアノード水素濃度との所定の対応関係の一例を示すグラフ図である。 アノード水素濃度と起動時水素置換量との所定の対応関係の一例を示すグラフ図である。 本発明の実施形態の変形例に係る燃料電池システムの動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10 燃料電池システム
11 燃料電池
12 空気供給装置(反応ガス供給手段)
14a 水素タンク(反応ガス供給手段)
14b 水素供給弁(反応ガス供給手段)
16 水素供給流路(燃料ガス流通路)
19 水素センサ(燃料ガス濃度検出手段)
20 水素排出流路(燃料ガス流通路)
ステップS02、ステップS15 掃気手段
ステップS03、ステップS16 燃料ガス残量推定手段、掃気ガス流量検出手段、掃気時間検出手段
ステップS08、ステップS21 置換手段

Claims (4)

  1. 反応ガス供給手段により燃料ガスと酸化剤ガスとが供給されて電気化学反応により発電する燃料電池と、
    前記燃料ガスが流通する燃料ガス流通路と、
    前記燃料電池の発電停止時に、前記燃料ガス流路内を前記燃料ガス以外の掃気ガスにより掃気する掃気手段と、
    前記掃気中の前記燃料ガス流路内の前記燃料ガスの残量である燃料ガス残量を推定する燃料ガス残量推定手段と、
    前記掃気中に前記燃料電池の起動が指示された場合に、前記燃料ガス残量に基づき、前記燃料ガス流路内の雰囲気ガスを前記反応ガス供給手段により前記燃料ガス流通路内に新たに供給される前記燃料ガスにより置換する際の置換量を設定し、該置換量に応じた置換を行う置換手段と
    を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記燃料ガス流路内に供給される前記掃気ガスの流量である掃気ガス流量を検出する掃気ガス流量検出手段と、
    前記掃気が実行される時間である掃気時間を検出する掃気時間検出手段とを備え、
    前記燃料ガス残量推定手段は、前記掃気ガス流量と前記掃気時間とに応じて前記燃料ガス残量を推定することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記燃料電池から排出される前記燃料ガスの濃度である燃料ガス濃度を検出する燃料ガス濃度検出手段を備え、
    前記燃料ガス残量推定手段は、前記燃料ガス濃度に応じて前記燃料ガス残量を推定することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  4. 反応ガス供給手段により燃料ガスと酸化剤ガスとが供給されて電気化学反応により発電する燃料電池と、
    前記燃料ガスが流通する燃料ガス流通路と、
    前記燃料電池の発電停止時に、前記燃料ガス流路内を前記燃料ガス以外の掃気ガスにより掃気する掃気手段とを備える燃料電池システムの制御方法であって、
    前記掃気中の前記燃料ガス流路内の前記燃料ガスの残量である燃料ガス残量を推定し、
    前記掃気中に前記燃料電池の起動が指示された場合に、前記燃料ガス残量に基づき、前記燃料ガス流路内の雰囲気ガスを前記反応ガス供給手段により前記燃料ガス流通路内に新たに供給される前記燃料ガスにより置換する際の置換量を設定し、該置換量に応じた置換を行うことを特徴とする燃料電池システムの制御方法。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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