JP2021177233A - 支持装置およびそれを備えた撮像システム - Google Patents
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Abstract
【課題】カメラなどの姿勢の調節を容易にする。【解決手段】支持装置は、雲台ユニット14と、雲台ユニット14が取り付けられた筐体と、筐体に設けられた三脚ユニットとを有する。雲台ユニット14が、載置面40aと載置面40aに対して反対側の裏面とを備える回転ステージ40と、載置面40aに対して直交する回転中心線Cを中心として回転可能に回転ステージ40を支持するステージ支持部材42と、ステージ支持部材42に回転中心線Cの延在方向に移動可能に設けられ、回転ステージ40を選択的に固定するステージ固定部材44と、を備える。回転ステージ40の裏面とステージ固定部材44それぞれが、回転中心線Cの延在方向に互いに係合する係合部40d、44bを含む。【選択図】図9A
Description
本開示は、カメラ(撮像装置)などを支持する支持装置およびそれを備える撮像システムに関する。
例えば、特許文献1には、一端にボール部が設けられて他端に雲台が設けられたボールジョイントを備える支持装置が開示されている。ロック用ノブ(ボール固定ねじ)を回転させることにより、ボール部が固定状態または自由回転可能状態にされる。その結果、雲台に取り付けられたカメラの姿勢、すなわちボールジョイントを所望の姿勢に調節して維持することができる。
ところで、近年、カメラなどの姿勢を容易に調節することができる支持装置が求められている。
そこで、本開示は、支持装置において、支持装置に取り付けられたカメラなどの姿勢の調節を容易にすることを課題とする。
本開示の一態様によれば、
雲台ユニットと、前記雲台ユニットが取り付けられた筐体と、前記筐体に設けられた三脚ユニットとを備えた支持装置であって、
前記雲台ユニットが、
載置面と前記載置面に対して反対側の裏面とを備える回転ステージと、
前記載置面に対して直交する回転中心線を中心として回転可能に前記回転ステージを支持するステージ支持部材と、
前記ステージ支持部材に前記回転中心線の延在方向に移動可能に設けられ、前記回転ステージを選択的に固定するステージ固定部材と、を備え、
前記回転ステージの裏面とステージ固定部材それぞれが、前記回転中心線の延在方向に互いに係合する係合部を含む、支持装置が提供される。
雲台ユニットと、前記雲台ユニットが取り付けられた筐体と、前記筐体に設けられた三脚ユニットとを備えた支持装置であって、
前記雲台ユニットが、
載置面と前記載置面に対して反対側の裏面とを備える回転ステージと、
前記載置面に対して直交する回転中心線を中心として回転可能に前記回転ステージを支持するステージ支持部材と、
前記ステージ支持部材に前記回転中心線の延在方向に移動可能に設けられ、前記回転ステージを選択的に固定するステージ固定部材と、を備え、
前記回転ステージの裏面とステージ固定部材それぞれが、前記回転中心線の延在方向に互いに係合する係合部を含む、支持装置が提供される。
本開示の別態様によれば、
前記支持装置と、
前記雲台ユニットに取り付けられた撮像装置と、を有する、撮像システムが提供される。
前記支持装置と、
前記雲台ユニットに取り付けられた撮像装置と、を有する、撮像システムが提供される。
本開示によれば、支持装置において、支持装置に取り付けられたカメラなどの姿勢の調節を容易に行うことができる。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者(ら)は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
以下に、本開示の一実施の形態に係る撮像装置について図面を参照しながら説明する。
図1および図2は、本開示の一実施の形態に係る支持装置を概略的に示す斜視図である。図1は三脚モード状態の支持装置を示し、図2はワンハンドグリップモード状態の支持装置を示している。なお、図に示すX−Y−Z座標系は、本開示の理解を容易にするためのものであって、本開示を限定するものではない。
図1および図2に示すように、支持装置10は、カメラWなどを、その姿勢を調節可能に支持する装置である。
図1および図2に示すように、支持装置10は、筺体12と、カメラWなどが固定される雲台ユニット14と、筺体12に設けられた三脚ユニット16とを有する。
図1および図2に示すように、三脚ユニット16は、三本の脚18A〜18Cを備え、ワンハンドグリップに変形可能に構成されている。具体的には、三本の脚18A〜18Cは、一端が筺体12に対して揺動可能に固定されている。それにより、三本の脚18A〜18Cそれぞれの他端は、互いに接近または離間することが可能である。
三本の脚18A〜18Cの他端が互いに離間しているとき、図1に示すように、三本の脚18A〜18Cは三脚として機能する(三脚モード)。これにより、ユーザは支持装置10を所定の位置に据え置くことができる。
これに対して、三本の脚18A〜18Cの他端が互いに接近しているとき、図2に示すように、三本の脚18A〜18Cは1本のワンハンドグリップを構成する(ワンハンドグリップモード)。これにより、ユーザは、支持装置10をワンハンドグリップを介して片手で持つことができる。
図3は、三脚ユニットを除く、支持装置の一部分の分解斜視図である。図4A〜図4Cは、三脚ユニットを除く、支持装置の一部分の断面図である。詳細は後述するが、図4A〜図4Cは、支持装置の異なる状態を示している。
図3に示すように、支持装置10は、その筺体12にボールジョイント22を有する。具体的には、支持装置10の筺体12は、上側ハウジング20Aと下側ハウジング20Bから構成されている。その上側ハウジング20Aと下側ハウジング20Bによって画定された筺体12の内部に、ボールジョイント22の一部分が収容されている。
ボールジョイント22は、雲台ユニット14が取り付けられた一端22aと、ボール状の他端(ボール部)22bとを備える。本実施の形態の場合、詳細は後述するが、ボールジョイント22の一端22aは、雲台ユニット14の一部を構成している。
ボールジョイント22のボール部22bは、図4A〜図4Cに示すように、筺体12内に収容されている。具体的には、ボール部22bの一部は、筺体12に設けられた開口12aを介して露出している。なお、開口12aのサイズは、ボール部22bの最大径断面のサイズに比べて小さい。これにより、ボールジョイント22は、筺体12から抜け落ちることなく、その一端22aが筺体12の外部に位置する状態で、筺体12に設けられている。
ボールジョイント22のボール部22bは、図4A〜図4Cに示すように、自由回転可能に筺体12に設けられている。これにより、ボールジョイント22の姿勢、すなわちボールジョイント22に雲台ユニット14を介して取り付けられたカメラWの姿勢(筺体12に対する姿勢)を変更することができる。ユーザが所望するカメラWの姿勢を維持するために、支持装置10は、ボールジョイント22のボール部22bを選択的に固定するためのボールホルダ24と、ボールホルダ24を移動させるためのボール固定ねじ26とを有する。また、本実施の形態の場合、支持装置10は、ボールホルダ24とボール固定ねじ26との間に介在するカム部材28と、カム部材28を付勢するばね30とを有する。
ボールホルダ24は、図4A〜図4Cに示すように、筺体12内に収容され、Z軸方向に移動可能に筺体12に支持されている。また、ボールホルダ24は、図3に示すように、ボールジョイント22のボール部22bと係合してボール部22bと接触する半球面状かつ凹状のボール保持面24aを備える。
ボール固定ねじ26は、図3に示すように、筺体12に設けられた貫通穴12bを貫通し、ボールホルダ24と連結する。本実施の形態の場合、ボールホルダ24は、カム部材28を介して、ボールホルダ24に対して間接的に連結している。ボール固定ねじ26は、筺体12に対して螺合し、Y軸方向に移動可能に筺体12に支持されている。すなわち、本実施の形態の場合、ボールホルダ24の移動方向(Z軸方向)とボール固定ねじ26の移動方向とが直交する。また、筺体12の外側に位置する一端には、ユーザがボール固定ねじ26を回転させるためのノブ26aが設けられている。さらに、ボール固定ねじ26は、筺体12内に位置する他端に、カム部材28と連結するためのディスク状の拡径部26bを備える。
カム部材28は、図4A〜図4Cに示すように、筺体12内に収容され、Y軸方向に移動可能に筺体12に支持されている。また、カム部材28は、ボールホルダ24とボール固定ねじ26との間に介在し、ボールホルダ24とボール固定ねじ26とを連結する。言い換えると、カム部材28は、ボール固定ねじ26のY軸方向の移動を、ボールホルダ24のZ軸方向の移動に変換する。
図5は、ボールホルダおよびカム部材の上方斜視図である。また、図6は、ボールホルダおよびカム部材の下方斜視図である。
図5および図6に示すように、カム部材28は、ボール固定ねじ26の移動方向(Y軸方向)に対して斜めに交差する傾斜面であるカム面28aを備える。本実施の形態の場合、カム面28aは、反ボール固定ねじ側に向いている。
ボールホルダ24は、その移動方向(Z軸方向)に対して斜めに交差するとともにカム部材28のカム面28aと接触するカムフォロア面24bを備える。
このようなカム面28aに対してカムフォロア面24bが接触することにより、カム部材28がY軸方向に移動すると、ボールホルダ24がZ軸方向に移動する。
なお、カム面28aに対するカムフォロア面24bのX軸方向の移動を規制するために、カム面28aにはY軸方向に延在するガイドレール部28bが設けられ、カムフォロア面24bにはガイドレール部28bと係合するガイド溝24cが設けられている。
また、カム部材28は、ボール固定ねじ26の拡径部26bと係合して連結するための係合部28cを備える。係合部28cは、拡径部26bを収容可能なポケット状である。また、係合部28cは、図4A〜図4Cに示すように、その内部で拡径部26bがボール固定ねじ26の移動方向(Y軸方向)に所定のストローク量Sでストローク可能に、拡径部26bと係合している。これにより、カム部材28とボール固定ねじ26とが互いに対して所定のストローク量Sでストローク可能に連結している。言い換えると、カム部材28を介して、ボールホルダ24とボール固定ねじ26とが互いに対して所定のストローク量Sでストローク可能に連結している。なお、所定のストローク量Sの詳細について後述する。
さらに、カム部材28は、図4A〜図4Cに示すように、ばね30によって付勢される。具体的には、カム部材28は、ボール固定ねじ26側の端面でボール固定ねじ26の移動方向(Y軸方向)に開口するばね収容穴28dを備える。ばね30は、カム部材28を介して、ボールジョイント22のボール部22bに向かってボールホルダ24を付勢する。
このようなボールホルダ24、ボール固定ねじ26、カム部材28、およびばね30によるボールジョイント22のボール部22bの固定および固定解除について説明する。
図4Aは、ボールジョイント22のボール部22bのフルロック状態、すなわちボール固定ねじ26によって固定されている状態を示している。このとき、ボール固定ねじ26の移動範囲において、ボール固定ねじ26(その拡径部26b)が筺体12内の最奥(図中左側)に位置する(第1の位置)。
また、図4Aに示すように、第1の位置に位置するボール固定ねじ26の拡径部26b(その反ノブ26a側の端面)がカム部材28に対してボール固定ねじ26の移動方向(Y軸方向)に接触し続け、カム部材28を固定し続ける。このとき、カム部材28の移動範囲において、カム部材28は筺体12内の最奥(図中左側)に位置する。それにより、ボールホルダ24がボールジョイント22のボール部22bと接触してボール部22bを固定するロック位置に維持される。その結果、ボールホルダ24がボールジョイント22のボール部22bに対して相対的に強い押圧力で接触し続け、ボールジョイント22のボール部22bが回転不可能な状態(フルロック状態)で維持される。
なお、図4Aに示すように、ボールジョイント22のボール部22bがボール固定ねじ26によって固定されている状態(フルロック状態)のとき、ばね30はカム部材28を付勢していない、または相対的に小さい力で付勢している。
図4Bは、ボールジョイント22のボール部22bがハーフロック状態、すなわちばね30によって固定されている状態を示している。このとき、ボール固定ねじ26は、図4Aに示す第1の位置から筺体12の外側にシフトしている。また、ボール固定ねじ26の拡径部26bが、カム部材28に対してボール固定ねじ26の移動方向(Y軸方向)に接触していない。
図4Bに示すように、カム部材28は、ボール固定ねじ26によっては固定されていないが、ばね30に付勢されることにより、図4Aに示す最奥の位置で固定される。すなわち、図4Aに示す第1の位置から図4Bに示す位置にボール固定ねじ26が移動しても、カム部材28は移動しない。ボール固定ねじ26がカム部材28に対してストロークしただけである。
カム部材28がばね30によって付勢されていることにより、ボールホルダ24は、ボールジョイント22のボール部22bと接触してボール部22bを固定するロック位置に維持される。ただし、カム部材28がボール固定ねじ26ではなくばね30によって固定されているために、ボールホルダ24がボールジョイント22のボール部22bに対して相対的に弱い押圧力で接触し続ける。その結果、ボールジョイント22のボール部22bは、雲台ユニット14の自重によって自由回転はしないものの、外力、例えばユーザによる手動によって回転可能な状態(ハーフロック状態)で維持される。
図4Cは、ボールジョイント22のボール部22bがアンロック状態、すなわち、ボール固定ねじ26およびばね30によって固定されておらず、自由回転可能な状態を示している。このとき、ボール固定ねじ26は、図4Aに示す第1の位置から筺体12の外側に最も離れた位置(図中右側)に位置する(第2の位置)。なお、図4Cには、第1の位置に位置するボール固定ねじ26のノブ26aを二点鎖線で示している。
図4Cに示すように、第2の位置に位置するボール固定ねじ26の拡径部26b(そのノブ26a側の端面)がカム部材28に対してボール固定ねじ26の移動方向(Y軸方向)に接触し続け、カム部材28を固定し続ける。このとき、カム部材28の移動範囲において、カム部材28は筺体12内の最も手前(図中右側)に位置する。それにより、ボールホルダ24が、ボールジョイント22のボール部22bが自由回転可能な状態になるアンロック位置に位置する。その結果、ボールホルダ24がボールジョイント22のボール部22bに対して接触していないまたは自由回転可能な程度の力で接触し続け、ボールジョイント22のボール部22bが自由回転可能な状態(アンロック状態)で維持される。
まとめると、図4Aに示す第1の位置から図4Cに示す第2の位置に向かってボール固定ねじ26が回転して移動すると、ボールホルダ24をロック位置で維持してボールジョイント22のボール部22bを固定する手段が、ボール固定ねじ26からばね30に変更される。その結果、ボールジョイント22のボール部22bが、回転不可能な状態(フルロック状態)から、自由回転は不可能なものの外力による回転が可能な状態(ハーフロック状態)に推移する。そして、図4Cに示すように、ボール固定ねじ26が第2の位置に位置するとき、ボールホルダ24がアンロック位置で維持され、ボールジョイント22のボール部22bが自由回転可能な状態になる。
このようなボールジョイント22のボール部22bの固定状態の推移を実現するためには、図4Cに示すように、ボール固定ねじ26とカム部材28の互いに対する所定のストローク量Sが、第1の位置と第2の位置との間のボール固定ねじ26の移動量Mに比べて小さい必要がある。その結果、ボール固定ねじ26とカム部材28とが互いにストロークしている間、ばね30が、カム部材28を介してボールホルダ24を付勢し、ボールホルダ24とボールジョイント22のボール部22bの接触を維持することができる。すなわち、ボールジョイント22のボール部22bのハーフロック状態を実現することができる。
このようなボールジョイント22によれば、ユーザは、例えば、片手で図2に示すワンハンドグリップ(ワンハンドグリップに変形した三脚ユニット16)を保持し、残りの手でボール固定ねじ26を回してボールジョイント22のボール部22bをハーフロック状態にすることができる。次に、その残りの手でボールジョイント22の姿勢を所望の姿勢に調節することができる。このとき、ボールジョイント22がハーフロック状態であるため、ユーザがボールジョイント22(またはカメラW)から手を放しても、調節後の姿勢が維持される。そして、姿勢の調節が完了した後、その残りの手でボール固定ねじ26を回すことにより、ボールジョイント22の姿勢を固定することができる。その結果、ユーザは、ボールジョイント22の姿勢を容易に調節することができる。
さらに、本実施の形態の場合、図1および図2に示すように、雲台ユニット14に取り付けられたカメラWの姿勢を、雲台ユニット14に対して調節することができる。
図7は、雲台ユニットの分解斜視図である。図8は、雲台ユニットの回転ステージの裏面を示す斜視図である。
図7に示すように、雲台ユニット14は、カメラWなどが固定される回転ステージ40と、回転ステージ40を回転可能に支持するステージ支持部材42と、回転ステージ40を選択的に固定するステージ固定部材44とを備える。
図7および図8に示すように、回転ステージ40は、カメラWなどが載置される載置面40aと、その載置面40aに対して反対側の裏面40bとを備える。その載置面40aには、カメラWなどを固定するための固定ねじ40cが設けられている。また、詳細は後述するが、裏面40bには、非貫通穴状の2つの係合部40dが設けられている。
ステージ支持部材42は、本実施の形態の場合、ボールジョイント22の一端22aと、ボールジョイント22の一端22aに固定され、回転ステージ40を回転可能に支持する支持プレート46とから構成されている。ステージ支持部材42は、回転ステージ40の載置面40aに対して直交する回転中心線Cを中心として回転可能に、回転ステージ40を支持する。
ステージ固定部材44は、ディスク状の部材であって、回転ステージ40を収容する凹部44aを備える。その凹部44aの底面に、回転ステージ40の非貫通穴状の2つの係合部40dと係合する2つの円柱状の係合部44bを備える。また、ステージ固定部材44は、その外周面にユーザが操作するグリップ部44cを備える。さらに、ステージ固定部材44は、回転ステージ40の回転中心線Cの延在方向(Z軸方向)に移動可能に、ステージ支持部材42(ボールジョイント22の一端22a)に設けられている。また、ステージ固定部材44とボールジョイント22の一端22aとの間には、複数のばね48が配置されている。
図9Aは、回転ステージが固定された状態の雲台ユニットの断面図である。また、図9Bは、回転ステージの固定が解除された状態の雲台ユニットの断面図である。
図9Aに示すように、ステージ固定部材44は、ばね48によって回転ステージ40に向かって付勢されている。それにより、ステージ固定部材44の円柱状の2つの係合部44bが、回転ステージ40の非貫通穴状の係合部40dに係合する。その結果、回転ステージ40は、回転中心線Cを中心とする回転が制限されて固定されている。
図9Bに示すように、ばね48の付勢力に逆らってステージ固定部材44を回転ステージ40から離れる方向に移動させると、ステージ固定部材44の円柱状の2つの係合部44bが、回転ステージ40の非貫通穴状の2つの係合部40dから離脱する。それにより、回転ステージ40は回転中心線Cを中心として回転可能な状態になる。
本実施の形態の場合、回転ステージ40の2つの係合部40dは、回転ステージ40の回転中心線Cを挟んで対称配置されている。それにより、回転ステージ40に固定されたカメラWなどを180度回転させることができる。
このような雲台ユニット14によれば、ユーザは、例えば、片手でワンハンドグリップ(ワンハンドグリップに変形した三脚ユニット16)を保持し、その片手の親指でステージ固定部材44を操作することができる。そして、残りの手で回転ステージ40、すなわち回転ステージ40に固定されたカメラWなどを180度回転させることができる。
なお、回転ステージ40の係合部40d(それに対応するステージ固定部材44の係合部44b)は、3つ以上あってもよい。
以上のような本実施の形態によれば、ボールジョイントを備える支持装置において、ボールジョイントの姿勢の調節を容易に行うことができる。
以上、上述の実施の形態を挙げて本開示を説明したが、本開示の実施の形態はこれに限定されない。
例えば、上述の実施の形態の場合、図4A〜図4Cに示すように、ボールホルダ24とボール固定ねじ26は、カム部材28を介して間接的に連結されている。これは、ボールホルダ24の移動方向(Z軸方向)とボール固定ねじ26の移動方向(Y軸方向)とが異なるからである。しかしながら、本開示の実施の形態はこれに限らない。ボールホルダとボール固定ねじとの移動方向を同一にし、カム部材を介することなく、ボールホルダとボール固定ねじとが直接的に連結してもよい。
また例えば、上述の実施の形態の場合、図4A〜図4Cに示すように、カム部材28はばね30によって付勢されている。しかしながら、本開示の実施の形態はこれに限らない。カム部材を付勢する部材は、弾性変形する弾性部材であればよい。
さらに、上述の実施の形態の場合、図1および図2に示すように、支持装置10は、三脚ユニット16を有する。しかしながら、本開示の実施の形態はこれに限らない。例えば、支持装置は、三脚ユニットに代わって、例えばクリップを有してもよい。
さらにまた、上述の実施の形態の場合、図1および図2に示すように、支持装置10は、カメラWを支持している。しかしながら、支持装置10が支持する対象は、カメラに限らない。支持装置は、例えば、携帯端末を支持してもよい。
すなわち、本開示の実施の形態に係る支持装置は、広義には、雲台ユニットと、前記雲台ユニットが取り付けられた一端と、ボール部が形成された他端とを備えるボールジョイントと、前記ボール部を選択的に固定するボールホルダと、前記ボールホルダに連結され、前記ボール部が固定状態になるロック位置と前記ボール部が自由回転可能な状態になるアンロック位置との間で前記ボールホルダを移動させるボール固定ねじと、前記ボールホルダを前記ボール部に向かって付勢する弾性部材と、を有し、前記ボールホルダと前記ボール固定ねじとが互いに対して所定のストローク量でストローク可能に連結されており、前記所定のストローク量が、前記ロック位置に対応する第1の位置と前記アンロック位置に対応する第2の位置との間の前記ボール固定ねじの移動量に比べて小さい装置である。
さらに広義には、本開示の実施の形態に係る支持装置は、雲台ユニットと、前記雲台ユニットが取り付けられた一端と、ボール部が形成された他端とを備えるボールジョイントと、前記ボール部を選択的に固定するボールホルダと、前記ボールホルダを移動させるボール固定ねじと、前記ボールホルダを前記ボール部に向かって付勢する弾性部材と、を有し、前記ボール固定ねじが回転して移動すると、前記ボール部の状態が、前記ボール固定ねじが前記ボール部と前記ボールホルダとの接触を維持することによる回転不可能なフルロック状態、前記弾性部材が前記ボールホルダを付勢することによる自由回転は不可能なものの外力による回転が可能なハーフロック状態、自由回転可能なアンロック状態に、順に変更される装置である。
以上のように、本開示における技術の例示として、複数の実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、前記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、カメラのみならず、姿勢の変更をする可能性があるデバイスを支持する支持装置であって、ボールジョイントを備える支持装置に適用可能である。
12 筺体
14 雲台ユニット
16 三脚ユニット
40 回転ステージ
40a 載置面
40b 裏面
40d 係合部
42 ステージ支持部材
44 ステージ固定部材
44b 係合部
C 回転中心線
14 雲台ユニット
16 三脚ユニット
40 回転ステージ
40a 載置面
40b 裏面
40d 係合部
42 ステージ支持部材
44 ステージ固定部材
44b 係合部
C 回転中心線
Claims (4)
- 雲台ユニットと、前記雲台ユニットが取り付けられた筐体と、前記筐体に設けられた三脚ユニットとを備えた支持装置であって、
前記雲台ユニットが、
載置面と前記載置面に対して反対側の裏面とを備える回転ステージと、
前記載置面に対して直交する回転中心線を中心として回転可能に前記回転ステージを支持するステージ支持部材と、
前記ステージ支持部材に前記回転中心線の延在方向に移動可能に設けられ、前記回転ステージを選択的に固定するステージ固定部材と、を備え、
前記回転ステージの裏面とステージ固定部材それぞれが、前記回転中心線の延在方向に互いに係合する係合部を含む、支持装置。
- 前記回転ステージの係合部が、前記回転中心線を挟んで対称配置された2つの係合部を含んでいる、請求項1に記載の支持装置。
- 前記三脚ユニットが、三本の脚それぞれが互いに接近してワンハンドグリップに変形可能に構成されている、請求項1または2に記載の支持装置。
- 請求項1から3のいずれか一項に記載の支持装置と、
前記雲台ユニットに取り付けられた撮像装置と、を有する撮像システム。
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