JP3002484U - カメラ用三脚の雲台 - Google Patents

カメラ用三脚の雲台

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JP3002484U JP1994000280U JP28094U JP3002484U JP 3002484 U JP3002484 U JP 3002484U JP 1994000280 U JP1994000280 U JP 1994000280U JP 28094 U JP28094 U JP 28094U JP 3002484 U JP3002484 U JP 3002484U
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幹夫 関口
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コニカ販売株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】クイックシューが収納凹部から脱落したり妄り
に回動することのないようにする。また、カメラを縦位
置とした際に、カメラが自身の重量やレンズ或いはスト
ロボの重量によって、下方へ回動しないようにする。 【構成】ロックハンドル16と挟み片5c,5cとから
なるロック手段15にて収納凹部7に収容されたクイッ
クシュー8の回動と抜けとを防止する。クイックシュー
8の上蓋8bに、めねじ孔と大径のざぐり穴8eとを連
設し、リング体8aの内部から、突き出しピン25のお
ねじ25aをめねじ孔に螺着し、ざぐり穴8eに座板2
6を収容する。突き出しピン25の大径頭部25bを回
動操作して上蓋8bを上下動し、上動時には、座板26
とシート23とを一体に持ち上げてカメラの底面へ圧着
し、カメラをカメラねじ24と共にクイックシュー8に
強固に固定する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、カメラ台またはこのカメラ台の収納凹部に着脱されるクイックシュ ーにカメラねじを備えるカメラ用三脚の雲台に関する。
【0002】
【従来の技術】
写真撮影に用いられる三脚では、雲台上部のカメラ台またはこのカメラ台の収 納凹部に着脱されるクイックシューにカメラねじを設け、このカメラねじをカメ ラ底面のめねじ孔に螺着して、カメラを三脚へ取付けするようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このような構成にあっては、カメラ台を横倒ししてカメラを縦位置に回動した 場合に、レンズやストロボの重量によって、カメラが単体またはクイックシュー と一体に下方へ回動してしまうことがある。そこでカメラねじを増し締めすると 、過大な締付けトルクによって、カメラねじやめねじ孔を潰してしまうという不 具合を生じる。
【0004】 そこで本考案は、カメラを縦位置にした際に、カメラねじやめねじ孔を潰した りカメラの底面を傷付けることなく、カメラの回動を有効に阻止することのでき るカメラ用三脚の雲台を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、第1の考案では、カメラ台の上面に開口する収納 凹部にクイックシューを着脱可能に設け、該クイックシューに、カメラ底面のめ ねじ孔に螺着されるカメラねじを備えたカメラ用三脚の雲台において、前記クイ ックシューに、該クイックシューの上面へ出没して、前記カメラの底面に突き当 てられる突き出しピンを設ける。
【0006】 第2の考案では、第1の考案の収納凹部とクイックシューとを円形に形成し、 該クイックシューの外周面に周溝を形成すると共に、前記カメラ台に、収納凹部 へ出没してクイックシューの周溝と係脱する抜け止めピンと、クイックシューを 収納凹部に固定するロック手段とを設ける。
【0007】 第3の考案では、第1の考案の収納凹部とクイックシューとを多角形に形成し 、該クイックシューの外面にピン孔を穿設すると共に、前記カメラ台に、収納凹 部へ出没してクイックシューのピン孔と係脱する抜け止めピンを設ける。
【0008】 また第4の考案では、雲台上部のカメラ台に、カメラ底面のめねじ孔に螺着さ れるカメラねじを備えたカメラ用三脚の雲台において、前記カメラ台に、該カメ ラ台の上面へ出没して、前記カメラの底面に突き当てられる突き出しピンを設け る。
【0009】
【作 用】
第1及び第4の考案では、カメラ台上のカメラが、カメラねじと突き出しピン との2点支持によって固定され、カメラ台を横倒ししてカメラを縦位置にした場 合にも、カメラが自重やレンズ,ストロボの重量によって下方へ回動することが なくなる。
【0010】 また、第2の考案では、クイックシューの周溝に抜け止めピンが係合すると、 クイックシューは、収納凹部での回転は許容されるが収納凹部からは抜け出ない ようになる。ロック手段は、収納凹部のクイックシューを抜け止めピンに拘りな く固定し、クイックシューの回転と抜けとを阻止する。 第3の考案では、収納凹部とクイックシューとの多角形形状によってクイック シューの回転が阻止され、またピン孔及び抜け止めピンとの係合によって、クイ ックシューが収納凹部から脱落することなく固定される。
【0011】
【実施例】 以下、本考案の一実施例を図1乃至図5に基づいて説明する。 カメラ用三脚の雲台1は、三脚2の台座3上に固着される円筒状の本体4と、 カメラCAの乗せ置き台となるカメラ台5と、これら本体4及びカメラ台5をつ なぐボールジョイント6と、カメラ台5の収納凹部7に着脱可能に収容されるク イックシュー8とからなっている。ボールジョイント6は、カメラ台5から下方 へ突き出された小径軸部5hと、本体4の球面凹部4cに収容される球体9とを 連結して構成され、カメラ台5は、このボールジョイント6を介して本体4に揺 動可能に支持されている。
【0012】 上記本体4は、下部固定体4aと上部回転体4bとからなっており、上部回転 体4bには、上述の球面凹部4cのほか、上部回転体4b自身に用いる目盛リン グ10及びロックハンドル11と、カメラ台用のガイド溝4d及びロックハンド ル12,微調整ハンドル13とが設けられている。
【0013】 目盛リング10は、下部固定体4aに対する上部回転体4bの回転移動量を角 度で示し、ロックハンドル11によって上部回転体4bの移動が規制される。ガ イド溝4dは、球面凹部4cの一側部から上面に亙って形成され、このガイド溝 4dに、横倒ししたボールジョイント6の小径軸部5hを収容することにより、 本体4の側部にカメラ台5が縦方向に保持される。また、ロックハンドル12と 微調整ハンドル13は、ボールジョイント6の球体9を回り止めして、カメラ台 5を任意の角度に固定するのに用いられる。
【0014】 カメラ台5には、上述の収納凹部7と、該収納凹部7に収容されたクイックシ ュー8を抜け止めする抜け止め機構14と、同じく収納凹部7内のクイックシュ ー8を固定するロック手段15とが設けられている。収納凹部7は円形に形成さ れ、該収納凹部7が開口するカメラ台5の上面5aには、ガイド突部5bが、収 納凹部7の開口縁に沿って突設されている。
【0015】 このガイド突部5bは、収納凹部7とクイックシュー8の半周よりも短い円弧 状の突条で形成され、また収納凹部7の内周面と面一であるため、クイックシュ ー8をカメラ台5の上面5aで滑らせた際に、クイックシュー8の妨げとなるこ となく該シュー8を収納凹部7上へ位置合わせして、収納凹部7へ傾きなく容易 に落下させることができるようにしている。
【0016】 カメラ台5の側部には、一対の挟み片5c,5cとボス部5dとが突設されて おり、上述のロック手段15は、両挟み片5c,5cと、軸部16aを双方の挟 み片5c,5cに螺着して取付けられるロックハンドル16とで構成される。挟 み片5c,5cは、ロックハンドル16の回転操作により、互いに接近または離 間して収納凹部7を拡縮し、該収納凹部7に収容されたクイックシュー8を固定 する。
【0017】 またボス部5dには、めねじ孔5eと段付き孔5fとが収納凹部7へ向けて貫 通形成され、ボス部5dの外面には、めねじ孔5eに螺着される支軸17にて、 つまみ18が回動可能に取付けされている。段付き孔5fには戻しばね19と抜 け止めピン20とが収容され、抜け止めピン20は、戻しばね19の弾発力にて 段付き孔5fの外側開口面方向へ付勢されると共に、段付き孔5fの外側開口面 を覆うつまみ18にて抜け止めされている。
【0018】 支軸17の頭部17aとつまみ18との間には戻しばね21が縮設されていて 、つまみ18を常時ボス部5d方向に付勢している。つまみ18には、ボス部5 dの係合溝5gと凹凸係合する係合ピン22が突設されており、前述の抜け止め 機構14は、支軸17,つまみ18,両戻しばね19,21と、抜け止めピン2 0,係合ピン22とで構成される。
【0019】 係合溝5gは、係合ピン22の軌跡に合わせて円弧状に形成され、またその底 壁は一端から他端へ向けて傾斜していて、一端が他端よりも深くなっている。つ まみ18は、係合ピン22とこの係合溝5gとの係合によって回動量を規制され 、回動操作によって支軸17回りと該軸17の軸方向へ移動して、係合ピン22 の先端を収納凹部7へ出没させるようになっており、係合ピン22が係合溝5g の一端(深い側の端部)へ位置した際には、つまみ18が戻しばね21の弾発力 にてボス部5d方向へ移動し、該つまみ18が、抜け止めピン20を戻しばね1 9の弾発力に抗して収納凹部7方向へ押動し、抜け止めピン20の先端を収納凹 部7に突出させる。
【0020】 前記クイックシュー8は、カメラ台5の収納凹部7と同形のリング体8aと、 該リング体8aの上端を塞ぐ上蓋8bとの有底円筒状に形成されており、リング 体8aの外周には周溝8cが形成され、上蓋8bにはシート23とカメラねじ2 4及び突き出しピン25とが設けられている。
【0021】 クイックシュー8のリング体8aは、収納凹部7の底面からガイド突部5bの 上面までの高さよりもやや高く設定されており、クイックシュー8を収納凹部7 へ収容した際には、シート23がガイド突部5bよりも上部に位置する。このシ ート23には、バックスキン等の皮革を用いると、カメラCAとの間に高い摩擦 力を保ちながらカメラCAの底面CA1を有効に保護できて好ましい。
【0022】 収納凹部7に収容されたクイックシュー8の周溝8cは、抜け止め機構14の 抜け止めピン20と同一面上に位置し、つまみ18の回動操作によって収納凹部 7へ突出する抜け止めピン20の先端が嵌合する。これによりクイックシュー8 は、収納凹部7での回転は許容されるが、収納凹部7からの抜けを阻止される。
【0023】 カメラねじ24は、上蓋8bの中心軸上に、おねじ24aをシート23から突 出させて固着され、クイックシュー8は、おねじ24aをカメラCAの底面CA 1のめねじ孔(図示せず)に螺着してカメラCAに取付けされる。また突き出し ピン25は、リング体8aの内部から、おねじ25aを上蓋8bのめねじ孔8d に螺着して取付けされ、めねじ孔8dに連設された大径のざぐり穴8eには、座 板26が収容されている。突き出しピン25は、大径頭部25bの回動操作によ って上蓋8bを上下動し、上動時には、座板26とシート23とを一体に持ち上 げてカメラCAの底面CA1へ圧着し、クイックシュー8に対するカメラCAの 回動を、カメラねじ24と共に強固に阻止する。
【0024】 本実施例は以上のように構成されており、クイックシュー8は、カメラねじ2 4のおねじ24aをカメラCAのめねじ孔にねじ込んで、従来と同様に予めカメ ラCAに取付けされる。次に、クイックシュー8の突き出しピン25を上動して 、座板26をカメラCAの底面CA1にシート23を介して圧着し、クイックシ ュー8とカメラCAとの相対的な回動を、カメラねじ24と突き出しピン25及 び座板26との2点止めによって阻止する。
【0025】 そして、カメラCA側のクイックシュー8を、カメラ台5の上面5aへ適当に 乗せて、収納凹部7方向へ滑らせて行くと、クイックシュー8のリング体8aが 、同形の円弧面を持ったガイド突部5bに当接して、クイックシュー8が収納凹 部7の上部に位置合わせされ、収納凹部7へのクイックシュー8の落し込みが可 能となる。
【0026】 収納凹部7へ収容されたクイックシュー8の周溝8cには、抜け止めピン20 の先端が突出してクイックシュー8を抜け止めする。カメラCAの横方向のアン グルの決定は、ロックハンドル11を緩めて上部回転体4bを回転移動させて行 なうほか、クイックシュー8が収納凹部7内で回転を許容されるため、クイック シュー8をカメラCAと一体に回動させることによっても行なわれる。クイック シュー8は、カメラCAの横方向のアングルを決定したのちに、ロックハンドル 16に操作される挟み片5c,5cにて固定され、これによってカメラCAが横 位置に設定される。
【0027】 カメラ台5上のカメラCAを任意な角度に設定するには、カメラ台用のロック ハンドル12と微調整ハンドル13を操作して行なう。またカメラCAを横位置 や任意の角度から縦位置に変更する場合には、ロックハンドル12と微調整ハン ドル13を緩めて、ボールジョイント6をカメラ台5と一体に横倒ししながら、 ボールジョイント6の小径軸部5hを本体4のガイド溝4dに収容したのち、ロ ックハンドル12または微調整ハンドル13を操作してボールジョイント6の球 体9を固定することにより、カメラCAを縦位置にセットする(図5)。
【0028】 カメラCAを雲台1の側部に保持する上述の縦位置では、カメラCAが自身の 重量やレンズLE或いはストロボ重量によって下方へ回動しようとするが、カメ ラねじ24と突き出しピン25の2本のピンがカメラCAの回動を阻止し、また ロックハンドル16と挟み片5c,5cとのロック手段15がクイックシュー8 の共回りを阻止する。
【0029】 本実施例は、カメラ台5の上面5aに、ガイド突部5bを収納凹部7の内周面 と面一で、且つ該収納凹部7の開口面に沿って円弧状に突設し、またクイックシ ュー8の高さを、収納凹部7の底面からガイド突部5bの上面までの高さよりも やや高く設定したから、カメラCAの底面CA1に取付けたクイックシュー8を 、カメラ台5の上面5aでガイド突部5b方向へ滑らせることにより、クイック シュー8がガイド突部5bによって収納凹部7へ正確に案内され、クイックシュ ー8を収納凹部7へ短時間で簡便に嵌合することができる。特に本実施例では、 クイックシュー8と収納凹部7とを円形に形成したため、クイックシュー8の送 りがラフでも収納凹部7への位置合わせが容易に行なえる。
【0030】 更に、クイックシュー8の周溝8cと抜け止めピン20との係合により、クイ ックシュー8の抜け止めを図りながら、カメラCAとクイックシュー8とを一体 に回転移動させることができるので、カメラCAの横方向のアングルを決める場 合に、上部回転体4bからカメラCAまでの全体を回動するのに較べて、回転移 動の負荷が少なく極めて簡便に操作することができる。また縦位置のカメラCA を上下方向へあおる場合も、ボールジョイント6からカメラCAまでの全体を動 かさずとも、ロック手段15を緩めてカメラCAとクイックシュー8を回動すれ ばよく、回転移動と同様に少ない負荷で極めて簡便に操作できる。
【0031】 また、縦位置のカメラCAが、レンズやストロボ重量によって下方へ回動しよ うとした場合には、クイックシュー8を円形に形成したにも拘らず、クイックシ ュー8とカメラCAとの共回りをロックハンドル16と挟み片5c,5cとのロ ック手段15にて阻止し、またカメラCA自体の回動を、カメラねじ24と突き 出しピン25の2点止めで有効に阻止することができる。
【0032】 図6及び図7は本考案の他の実施例を示すもので、本実施例では、ガイド突部 5iを小径ピンとし、カメラ台5と収納凹部31とクイックシュー32とをそれ ぞれ四角形に形成し、クイックシュー用のロック手段を省いた点で、上述の実施 例と異なっている。
【0033】 ガイド突部5iは、収納凹部31の隣接する2つの開口縁に沿って突設されて おり、ガイド突部5iと収納凹部31の内面とを面一となして、クイックシュー 32を収納凹部31へ容易に落下させることができるようにしている。 クイックシュー32は、リング体32aと上蓋32bとの有底角筒状に形成さ れ、またリング体32aは、収納凹部31の底面からガイド突部5iの上面まで の高さよりもやや高く設定し、クイックシュー32を収納凹部31へ収容した際 には、シート23をガイド突部5iよりも上部に位置させて、ガイド突部5iと カメラとが干渉しないようになっている。
【0034】 リング体32aの4つの側面には、それぞれピン孔32cが穿設されており、 該ピン孔32cに、抜け止め機構14の抜け止めピン20が突出係合する。上蓋 32bには、めねじ孔32dとざぐり穴32eとが連設され、めねじ孔32dに 突き出しピン25のおねじ25aが螺着されると共に、ざぐり穴32eに座板2 6が収容される。
【0035】 本実施例は、収納凹部31とクイックシュー32とを四角形に形成したため、 カメラを縦位置にした場合にも、クイックシュー32がカメラと共回りすること がなくなる。またクイックシュー32のピン孔32cに抜け止め機構14の抜け 止めピン20を突出係合させることにより、クイックシュー32の脱落を防止す るので、前述の実施例で用いたクイックシュー用のロック手段を省略することが できる。
【0036】 尚、上述の両実施例で用いたクイックシュー上のシートや、シートと突き出し ピンとの間の座板を省略して、突き出しピンの先端を、カメラの底面へ直接突き 当ててもよい。またクイックシューの周溝やピン孔と係脱する抜け止めピンは、 スプリングと組合わせただけのシンプルな構造とすることもできる。
【0037】
【考案の効果】
本考案は上述のように、カメラ台の収納凹部に着脱されるクイックシューに、 該クイックシューの上面へ出没して、カメラの底面に突き当てられる突き出しピ ンを設けたことにより、クイックシュー上のカメラが、カメラねじと突き出しピ ンとの2点止めによって強固に固定されるので、カメラを縦位置にした場合にも 、カメラが自身の重量やレンズ或いはストロボの重量によって下方へ回動してし まうといった不具合がなくなる。
【0038】 また、上述の収納凹部とクイックシューとを円形に形成し、該クイックシュー の外周面に周溝を形成すると共に、カメラ台に、収納凹部へ出没してクイックシ ューの周溝と係脱する抜け止めピンと、クイックシューを収納凹部に固定するロ ック手段とを設けることにより、クイックシューとカメラとを一体に回動させて 移動できるようになるので、回転移動の負荷を減少して簡便に操作することがで きる。更にカメラを雲台の側部で縦位置にした場合には、クイックシューが収納 凹部で回動したり脱落するのを、ロック手段が有効に防止する。また、縦位置の カメラを上下方向へあおる場合も、クイックシューとカメラとを一体に回動させ ればよく、回転移動と同様に少ない負荷で簡便に操作することができる。
【0039】 また、収納凹部とクイックシューとを多角形に形成し、該クイックシューの外 面にピン孔を穿設すると共に、カメラ台に、収納凹部へ出没してクイックシュー のピン孔と係脱する抜け止めピンを設けることにより、カメラを縦位置にした場 合にも、ロック手段を用いることなく、クイックシューの回動や脱落を防止でき る。
【0040】 更に、カメラをカメラねじにて直接カメラ台に取付けする雲台では、突き出し ピンを、カメラ台の上面へ出没可能に設けることによっても、カメラ台上のカメ ラを、カメラねじと突き出しピンとの2点止めによって強固に固定することがで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す雲台の分解斜視図
【図2】本考案の一実施例を示す雲台の一部断面正面図
【図3】本考案の一実施例を示す雲台の一部断面平面図
【図4】本考案の一実施例を示す雲台の要部断面平面図
【図5】カメラを縦位置に保持する場合の本考案の一実
施例を示す雲台の一部断面正面図
【図6】本考案の他の実施例を示す雲台の一部断面正面
【図7】図6のVII −VII 断面図
【符号の説明】
1…雲台 2…三脚 4…雲台1の本体 4a…本体4の下部固定体 4b…本体4の上部回転体 4d…ガイド溝 5…カメラ台 5a…カメラ台5の上面 5b,5i…クイックシュー8,32を収納凹部7,3
1へ案内するガイド突部 5d…ボス部 5e…めねじ孔 5f…段付き孔 5g…係合溝 6…小径軸部5hと球体9とからなるボールジョイント 7,31…カメラ台5の上面5aに開口して形成された
収納凹部 8,32…収納凹部7に着脱可能に収容されるクイック
シュー 8a,32a…クイックシュー8のリング体 8b,32b…クイックシュー8の上蓋 8c…抜け止めピン20が係脱する周溝 8d,32d…めねじ孔 8e,32e…ざぐり穴 10…目盛リング 11,12…ロックハンドル 13…微調整ハンドル 14…抜け止め機構 15…挟み片5c,5cとロックハンドル16とからな
るロック手段 17…支軸 18…つまみ 19,21…戻しばね 20…抜け止めピン 22…係合ピン 23…シート 24…カメラねじ 25…突き出しピン 26…座板 32c…抜け止めピン20が係脱するピン孔 CA…カメラ CA1…カメラCAの底面

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ台の上面に開口する収納凹部にク
    イックシューを着脱可能に設け、該クイックシューに、
    カメラ底面のめねじ孔に螺着されるカメラねじを備えた
    カメラ用三脚の雲台において、前記クイックシューに、
    該クイックシューの上面へ出没して、前記カメラの底面
    に突き当てられる突き出しピンを設けたことを特徴とす
    るカメラ用三脚の雲台。
  2. 【請求項2】 前記収納凹部とクイックシューとを円形
    に形成し、該クイックシューの外周面に周溝を形成する
    と共に、前記カメラ台に、収納凹部へ出没してクイック
    シューの周溝と係脱する抜け止めピンと、クイックシュ
    ーを収納凹部に固定するロック手段とを設けたことを特
    徴とする請求項1記載のカメラ用三脚の雲台。
  3. 【請求項3】 前記収納凹部とクイックシューとを多角
    形に形成し、該クイックシューの外面にピン孔を穿設す
    ると共に、前記カメラ台に、収納凹部へ出没してクイッ
    クシューのピン孔と係脱する抜け止めピンを設けたこと
    を特徴とする請求項1記載のカメラ用三脚の雲台。
  4. 【請求項4】 雲台上部のカメラ台に、カメラ底面のめ
    ねじ孔に螺着されるカメラねじを備えたカメラ用三脚の
    雲台において、前記カメラ台に、該カメラ台の上面へ出
    没して、前記カメラの底面に突き当てられる突き出しピ
    ンを設けたことを特徴とするカメラ用三脚の雲台。
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