JP2021175333A - ケーブル接続部 - Google Patents

ケーブル接続部 Download PDF

Info

Publication number
JP2021175333A
JP2021175333A JP2020079727A JP2020079727A JP2021175333A JP 2021175333 A JP2021175333 A JP 2021175333A JP 2020079727 A JP2020079727 A JP 2020079727A JP 2020079727 A JP2020079727 A JP 2020079727A JP 2021175333 A JP2021175333 A JP 2021175333A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
conductor
retaining member
connecting portion
conductor connecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020079727A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7431658B2 (ja
Inventor
克利 岡地
Katsutoshi Okaji
浩正 佐藤
Hiromasa Sato
国紀 李
Guk-Ki Yi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SWCC Corp
Original Assignee
SWCC Showa Cable Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SWCC Showa Cable Systems Co Ltd filed Critical SWCC Showa Cable Systems Co Ltd
Priority to JP2020079727A priority Critical patent/JP7431658B2/ja
Publication of JP2021175333A publication Critical patent/JP2021175333A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7431658B2 publication Critical patent/JP7431658B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cable Accessories (AREA)

Abstract

【課題】ケーブル導体および導体接続部の圧縮伸びのバラツキの影響を受けずに引留部材を取り付けることが可能なケーブル接続部を提供する。【解決手段】ケーブル接続部は、先端側からケーブル導体とケーブル絶縁体とが露出されたケーブル端末部に接続されるケーブル接続部であって、ケーブル導体に圧縮接続される導体接続部と、ケーブル絶縁体と導体接続部とを連結して導体接続部に対するケーブル絶縁体の移動を規制する引留部と、を備え、引留部は、導体接続部からケーブル絶縁体に跨がるように配置され、長手方向における第1端部が導体接続部およびケーブル絶縁体の何れか一方に係合される引留部材と、引留部材の長手方向における第2端部を導体接続部およびケーブル絶縁体の何れか他方に引留固定する固定部材と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、ケーブル接続部に関する。
従来、ケーブル接続部として、ガス中終端接続部、油中終端接続部、気中終端接続部などの終端接続部、直線接続部や分岐接続部などの中間接続部が知られている。一般的には、ケーブル接続部では、例えば、ケーブル導体に接続端子が圧縮接続され、本体材料の内部導体と電気的に接続される。
ところで、ケーブル絶縁体には、製造時に生じた応力が残留しているため、電力ケーブルを切断すると、残留応力が解放されてケーブル絶縁体が収縮する。この現象は、シュリンクバックと呼ばれる。シュリンクバックは、通電によるヒートサイクルによって、さらに増大する。シュリンクバックにより、ケーブル絶縁体が位置変動すると、ケーブルの外部半導電層端部とストレスコーン部(半導電ゴム部)との当接位置がずれ、ずれの程度により絶縁性能に影響が出て、ひいては絶縁破壊に至るおそれがある。そこで、従来のケーブル接続部においては、シュリンクバック対策として、ケーブル絶縁体を機械的に把持することにより、ケーブル絶縁体の位置変動が抑えられている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1には、電力ケーブルのケーブル導体の先端に接続された雄端子とケーブル絶縁体とを、引留治具によって連結することが開示されている。具体的には、雄端子とケーブル絶縁体に切欠溝を形成しておき、この切欠溝に引留治具の両端に設けられた内周突起を嵌め込むことにより、雄端子とケーブル絶縁体が連結されている。
特許文献2には、ケーブル中間接続部において、接続される2本の電力ケーブルのそれぞれのケーブル絶縁体同士を絶縁層連結部によって連結することが開示されている。具体的には、それぞれのケーブル絶縁体に切欠溝を形成しておき、この切欠溝に絶縁層連結部の両端の突起構造を嵌め込むことにより、ケーブル絶縁体同士が連結されている。
特開平11−266521号公報 特許第6280460号公報
ところで、特許文献1,2に開示の構成は、予めケーブル絶縁体および雄端子、またはケーブル絶縁体同士に形成された切欠溝に引留部材(引留治具、絶縁層連結部)の突起部分を嵌め込む構成であり、引留部材の突起部分と切欠溝の位置を合わせる必要がある。しかしながら、ケーブル導体に雄端子(あるいは導体接続管)を圧縮接続した際のケーブル導体および導体接続部分の圧縮伸びのバラツキによってケーブル絶縁体の先端位置が安定せず、引留部材の寸法に切欠溝の位置を合わせることができず、ひいては引留部材を切欠溝に嵌め込むことができないおそれがあった。
本発明の目的は、ケーブル導体および導体接続部の圧縮伸びのバラツキの影響を受けずに引留部材を取り付けることが可能なケーブル接続部を提供することである。
本発明に係るケーブル接続部は、
先端側からケーブル導体とケーブル絶縁体とが露出されたケーブル端末部に接続されるケーブル接続部であって、
前記ケーブル導体に圧縮接続される導体接続部と、
前記ケーブル絶縁体と前記導体接続部とを連結して前記導体接続部に対する前記ケーブル絶縁体の移動を規制する引留部と、
を備え、
前記引留部は、
前記導体接続部から前記ケーブル絶縁体に跨がるように配置され、長手方向における第1端部が前記導体接続部および前記ケーブル絶縁体の何れか一方に係合される引留部材と、
前記引留部材の前記長手方向における第2端部を前記導体接続部および前記ケーブル絶縁体の何れか他方に引留固定する固定部材と、
を有する。
本発明によれば、ケーブル導体および導体接続部の圧縮伸びのバラツキの影響を受けずに引留部材を取り付けることができる。
本発明の第1の実施の形態に係るケーブル接続部の全体構成を示す半断面図である。 図1における導体接続部付近の拡大図である。 導体接続部の断面図である。 引留部材の斜視図である。 図4に示す上下方向の任意の位置で切った引留部材の断面図である。 図5のA−A矢視図である。 固定部材と凹凸外周面との接触部分の拡大図である。 変形例に係る引留部材の断面図である。 固定部材とディンプルとの接触部分の拡大図である。 本発明の第2の実施の形態に係るケーブル接続部の全体構成を示す半断面図である。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係るケーブル接続部1の全体構成を示す半断面図である。図2は、図1における導体接続部付近の拡大図である。図1および図2に示すケーブル接続部1は、ケーブル端末部同士を接続する中間接続部の例である。また、図1および図2において、導体接続部側を「先端」、電力ケーブル側を「後端」と称する。
図1に示すように、ケーブル接続部1は、第1の電力ケーブル11の端末部、第2の電力ケーブル12の端末部、導体接続部20、補強絶縁部30、および保護ケース40等を備える。ここでは、ケーブル接続部1は、ケーブル中間接続部である。以下において、第1の電力ケーブル11と第2の電力ケーブル12を区別しない場合は、単に「電力ケーブル11、12」と称する。
電力ケーブル11、12は、内側から順に、ケーブル導体111、121、内部半導電層(図示略)、ケーブル絶縁体112、122、ケーブル外部半導電層113、123、ケーブル遮へい層114、124、およびケーブルシース115、125等を有する。電力ケーブル11、12の端末部が所定長で段剥ぎされることにより、各端末部の先端側から各層(ケーブル導体111、121、ケーブル絶縁体112、122、ケーブル外部半導電層113、123およびケーブル遮へい層114、124)が露出する。
導体接続部20は、本実施の形態では、第1の電力ケーブル11のケーブル導体111と第2の電力ケーブル12のケーブル導体121を電気的かつ機械的に接続する導体接続管である。導体接続部20は、例えば銅、アルミニウム、銅合金、またはアルミニウム合金等からなる通電に適した導電性材料で形成される。
図3に導体接続部20の構成を示す。導体接続部20は、円筒状に構成されており、通電部21と、圧縮接続部22とを有する。
通電部21は、導体接続部20の軸方向の中央に設けられている。
圧縮接続部22は、通電部21の軸方向の両側にそれぞれ設けられている。圧縮接続部22は先端側(通電部21側)に第1凹陥部22B、後端側(端部20A側)に第2凹陥部22Cが設けられている。圧縮接続部22は、第1凹陥部22Bを介して通電部21に連設されており、第2凹陥部22Cを介して圧縮接続部22より小径の端部20Aに連設されている。導体接続部20の圧縮接続部22および端部20Aは、端部20A側が開放され軸方向に形成されるそれぞれの穴が連通したケーブル挿入部22Aを有し、有底筒状に形成されている。ケーブル導体111、121の各先端部分が各ケーブル挿入部22Aに挿入されて、圧縮接続される。第1凹陥部22B、第2凹陥部22Cによって、ケーブル導体111、121に導体接続部20を圧縮接続する際の導体接続部20の伸びや変形を吸収することができる。具体的には、第1凹陥部22Bによって、圧縮接続の際の通電部21の変形を防止し、第2凹陥部22Cによって、圧縮接続の際の端部20Aの変形を防止することができる。
また、導体接続部20は、引留部60(図1参照)によりケーブル絶縁体112、122と連結される。引留部60は、ケーブル絶縁体112、122のシュリンクバックを防止する。ケーブル絶縁体112、122、導体接続部20および引留部60を含むシュリンクバック防止構造については後述する。
図1に戻り、補強絶縁部30は、電力ケーブル11、12のケーブル導体111、121および導体接続部20の外側を囲繞するように配置される。本実施の形態では、補強絶縁部30は、ゴム絶縁部31、内部電極32、ストレスコーン部33、34、および外部遮へい層35が一体的にモールド成形されたワンピースのゴムブロック絶縁体である。このようなケーブル接続部は、ゴムブロックジョイント(RBJ)などと呼ばれる。図1に示す実施の形態では、補強絶縁部30は外部遮へい層35がストレスコーン部33、34の双方に接続された縁切り無し構造である。補強絶縁部30を形成するゴム材料には、例えば、シリコーンゴムまたはエチレンプロピレンゴム(EPゴム)が好適である。補強絶縁部30は、縁切り無し構造に限定されず、外部遮へい層35がストレスコーン部33、34のいずれか一方に接続された片端縁切り構造であってもよく、外部遮へい層35がストレスコーン部33、34のいずれにも接続されていない両端縁切り構造であってもよい。
内部電極32、ストレスコーン部33、34、および外部遮へい層35(モールド成形の場合)は、モールド成形上、同じ材料で形成するのが好ましく、例えば、半導電シリコーンゴムまたは半導電エチレンプロピレンゴム(半導電EPゴム)が好適である。また、ゴム絶縁部31も、これらと同じ種類の導電性を有さない絶縁材料で形成するのが好ましい。なお、内部電極32と導体接続部20は、導体接続部20の外周に半導電テープ(図示略)を巻いて、半導電テープと内部電極32とを当接させることで電気的に接続してもよいし、内部電極32と導体接続部20とが直接接するように構成することで電気的に接続してもよい。
補強絶縁部30は、例えば、工場でスパイラルコア(インナーコアとも呼ばれる)等の拡径部材により拡径された状態で保持される。そして、補強絶縁部30は、施工現場で電力ケーブル11、12の端末部および導体接続部20を囲繞するように配置された後、拡径部材を引き抜くことにより、ゴムの自己収縮力により導体接続部20に密着して装着される。これにより、ケーブル接続部(ここでは直線接続部)1における絶縁性能が確保される。なお、補強絶縁部30は、スパイラルコア等のいわゆる工場拡径タイプに限定されず、拡径治具や拡径装置を用いて施工現場で拡径する、いわゆる現地拡径タイプでもよい。さらには、補強絶縁部30は、補強絶縁部30に電力ケーブル11、12の端末部および導体接続部20が圧入されるプラグイン方式のものであってもよい。この場合、ケーブル導体111とケーブル導体121の接続は、本実施の形態のような1つの導体接続管(導体接続部20)ではなく、ケーブル導体111、121それぞれに導体接続端子(導体接続部)を圧縮接続する構成を有し、導体接触子等を介して補強絶縁部30内で接続する構成となる。
保護ケース40は、電力ケーブル11、12の端末部および補強絶縁部30を囲繞するように配置される。保護ケース40は、例えば銅管で形成され、その外周に防食のため例えばPVC層(図示略)が銅管と一体的に設けられる。保護ケース40は、銅管の端部、具体的にはPVC層の端部に跨るように、例えばテープ巻きによって防食層50を形成することにより、電力ケーブル11、12のケーブルシース115、125に固定される。さらに、補強絶縁部30と保護ケース40との間には防水混和物(符号略、例えばウレタン等の防水コンパウンド)が充填される。保護ケース40および防水混和物により、ケーブル接続部1の遮水性が確保される。
電力ケーブル11、12のケーブル遮へい層114、124は、ここではワイヤーシールドで形成されている。ワイヤーシールドは複数本まとめて一括で編組線117の一方の端部とともに圧着スリーブ118にて圧着され、編組線117の他方の端部は保護ケース40に半田付けされる。これにより、ケーブル遮へい層114、124は、保護ケース40と電気的に接続され、接地される。なお、ケーブル遮へい層114、124はワイヤーシールドに代えて、銅テープ、鉛被またはアルミ被で形成されてもよい。
次に、ケーブル接続部1におけるシュリンクバック防止構造について説明する。
図2に示すように、本実施の形態に係るケーブル接続部1には、ケーブル絶縁体112、122のシュリンクバック防止構造として、引留部60が設けられている。引留部60は、ケーブル絶縁体112、122と導体接続部20とを連結して導体接続部20に対するケーブル絶縁体112、122の移動を規制する。引留部60は、引留部材61および固定部材70を有する。導体接続部20は、上述したように、引留部60を介してケーブル絶縁体112、122の先端部116、126に連結される。
本実施の形態に係るケーブル絶縁体112、122の先端部116、126は、後端側の部位よりも小径になるように切削加工されている。先端部116、126の先端側外周面には、引留部材61と係合する環状突起116A、126Aが形成されている。環状突起116A、126Aは、先端部116、126の先端側外周面から、径方向外側に突出する。環状突起116A、126Aとケーブル絶縁体112、122の後端側の部位との間、すなわち先端部116、126の後端側には、溝116B、126Bが形成される。
また、図3に示すように、導体接続部20の端部20A、言い換えれば、圧縮接続部22に第2凹陥部22Cを介して連設する後端側には、その他の部位の外径よりも小さく形成されている。導体接続部20の端部20Aは、その外周面において凹凸形状の凹凸外周面23を有している。凹凸外周面23は、例えば、雄ネジ形状を有する。
固定部材70(図2参照)は、例えば六角穴付き止めネジ等の雄ネジ形状を有するネジ部材であり、導体接続部20に対するケーブル絶縁体112、122の移動を規制するように引留部材61を導体接続部20に引留固定する。
図2に示すように、引留部材61は、導体接続部20からケーブル絶縁体112、122に跨がるように配置される。引留部材61において、ケーブル絶縁体112、122の先端部と係合する端部を「第1端部」、凹凸外周面23に配置される端部を「第2端部」と称する。
また、図5に示すように、引留部材61は、例えば、半円筒状の金属部材により構成された2つの半円筒状部611、612を組み合わせて、図4に示すように、円筒状に構成される。構成されている。このような引留部材は、連結導体やカップリング導体などと呼ばれる部材の構成と類似の構成を有する。2つの半円筒状部611、612が組み合わされる際に互いに対面する側面には、ボルト挿通孔61Eが形成されている。ボルト挿通孔61Eは、図5に示す左右の側面にそれぞれ形成されている。
また、図5における下側の半円筒状部612の外周面におけるボルト挿通孔61Eに対応する位置には、ボルト挿通孔61Eにボルトを挿通するためのボルト配置部61Fが形成されている。ボルト配置部61Fは、半円筒状部612の外周面よりも凹んで形成されている。
これらの半円筒状部611、612は、第2内周面61Cの部分をケーブル絶縁体112、122に係合した状態で、互いに組み合わされる。
半円筒状部611、612が互いに組み合わされたら、ボルト配置部61Fから各ボルト挿通孔61Eにボルトを挿通することで、各半円筒状部611、612が締結され、引留部材61として機能する。
引留部材61には、外周面から内周面にわたって貫通する貫通孔61Aが形成されている。貫通孔61Aは、上述の導体接続部20の凹凸外周面23に対応する箇所に位置している。貫通孔61Aは、固定部材70が通される雌ネジ形状を有している。貫通孔61Aは、例えば、引留部材61の周囲において、同一円周上に4つ形成されている。
図6は図5のA−A矢視図(ただし、ボルト挿通孔61Eは図示略)である。図6に示すように、引留部材61の第1端部は、ケーブル絶縁体112、122(先端部)の形状に対応するように段差状に構成されている。引留部材61の第2端部の内周(具体的には、第1内周面61B)は、導体接続部20の外周(凹凸外周面23)に対応するように構成されている。引留部材61は、第1内周面61Bと、第2内周面61Cと、第3内周面61Dとを有する。
第1内周面61Bは、上述の導体接続部20の凹凸外周面23と対面する内周面である。上述の貫通孔61Aに固定部材70が通されて締結されることで、引留部材61が導体接続部20に引留固定される。
第2内周面61Cは、ケーブル絶縁体112、122の環状突起116A、126Aに対面する内周面であり、内径が第1内周面61Bよりも大きくなっている。
第3内周面61Dは、第2内周面61Cに対して第1内周面61Bとは反対側に位置する内周面である。第3内周面61Dは、引留部材61の第1端部側に設けられている。第3内周面61Dは、内径が第1内周面61Bより大きく、かつ、第2内周面61Cよりも小さくなっている。
このように構成されることで、引留部材61の内周面には、第2内周面61Cの部分で溝部が形成されている。この溝部にケーブル絶縁体112、122の環状突起116A、126Aが係合する(図2も参照)。つまり、引留部材61の長手方向の端部である溝部およびケーブル絶縁体112、122は、互いに係合する凹凸構造を有する。
なお、各内周面の内径は、対面する部材に応じて適宜変更してもよい。また、ケーブル絶縁体112、122の先端部116、126の環状突起116A、126A以外の部分、すなわち溝116B、126Bの外径を小さくすると、それに合わせて引留部材61の第3内周面61Dの部分を他の部分よりも突出させることができる。そうすることで、引留部材61とケーブル絶縁体112、122との係合力を強固なものとすることができる。
図7に示すように、固定部材70は、組み合わされた引留部材61の貫通孔61Aに通される。固定部材70の先端は、貫通孔61Aを介して、導体接続部20の外周面である凹凸外周面23に接触する。具体的には、固定部材70の先端は、凹凸外周面23の複数の凹部(ここでは、雄ネジ形状の凹部)の何れかに嵌まり込む。これにより、引留部材61が、導体接続部20とケーブル絶縁体112、122とを連結し、かつ、導体接続部20に引留固定される。
ところで、例えば、導体接続部と引留部材とを互いに係合させて固定する構成であると、引留部材と導体接続部とを係合させる部分の寸法を合わせる必要が生じる。しかし、ケーブル導体を圧縮接続した際のケーブル導体および導体接続部の圧縮伸びのバラツキによって、寸法に変化が生じて引留部材と導体接続部とを係合させて固定できないおそれがある。
本実施の形態では、固定部材70の先端が凹凸外周面23に接触することで、引留部材61を導体接続部20に引留固定するので、ケーブル導体111、121および導体接続部20の圧縮伸びのバラツキの影響を受けずに引留部材61を導体接続部20に取り付けることができる。
また、引留部材61をケーブル絶縁体112、122に係合させた状態で、導体接続部20を引留固定するので、ケーブル絶縁体112、122のシュリンクバックの発生を抑制することができる。
また、凹凸外周面23が凹凸形状を構成するので、固定部材70の先端が何れかの凹部に嵌まり込む。これにより、固定部材70が凹凸外周面23に固定されるので、引留部60による引留力を向上させることができる。
また、例えばネジ穴を導体接続部に設け、止めネジをネジ穴に固定することで引留部材と導体接続部を固定する構成であると、引留部材の第1端部をケーブル絶縁体に合わせたときに、引留部材の貫通孔の位置とネジ穴の位置とが合わないことがある。それに対し、本実施の形態では、凹凸外周面23における複数の凹部の何れかに固定部材70の先端を嵌まり込ませるだけで引留部材61を導体接続部20に引留固定することができる。その結果、止めネジが挿通されるネジ穴を導体接続部に設ける構成と比較して、簡易な構成により、引留部材61における固定位置の自由度が向上し、確実に引留部材61を固定することができる。また、固定部材70は、六角穴付き止めネジのような汎用品を用いることができるので、安価に引留部60を形成することができる。
また、2つの引留部材61の一方に2つのボルト配置部61Fを設けることで、同じ方向から2つの引留部材61を組付けることができるので、組付作業の効率を向上させることができる。
また、引留部材61が円筒状に構成されているので、ケーブル絶縁体112、122および導体接続部20の周囲全体を囲うように取り付けることができる。その結果、引留部材61によりケーブル絶縁体112、122と導体接続部20とをしっかりと連結することができる。
また、貫通孔61Aが雌ネジ形状を有するので、雄ネジ形状を有する固定部材70を螺合することで、引留部材61を安定して固定しやすくすることができる。
なお、上記実施の形態では、引留部材61が凹部を有し、ケーブル絶縁体112、122が凸部を有することで、凹凸構造を構成していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、引留部材61が凸部を有し、ケーブル絶縁体112、122が凹部を有する構成であってもよい。
このような構成であっても、ケーブル導体および導体接続部の圧縮伸びのバラツキの影響を受けずに引留部60を導体接続部20に取り付けることができる。
また、上記実施の形態では、2つの半円筒状部611、612の一方のみ(図5においては図下側の半円筒状部612)に2つのボルト配置部61Fが設けられていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図8に示すように、2つの半円筒状部621、622のそれぞれに1つずつボルト配置部62Fが設けられていてもよい。
このような構成では、それぞれのボルト配置部62Fが対称配置になるように引留部材62が構成される。各ボルト配置部62Fには、図5に示す引留部材61のボルト挿通孔61Eと同様に、ボルト挿入孔62Eが設けられている。図8に示す引留部材62は、ボルト配置部62Fの配置以外の構成、つまり、貫通孔62A、第1内周面62B、第2内周面62Cおよび第3内周面62Dは、図5に示す引留部材61の貫通孔61A、第1内周面61B、第2内周面61Cおよび第3内周面61Dと同様である。
このような構成であっても、ケーブル導体および導体接続部の圧縮伸びのバラツキの影響を受けずに引留部60を導体接続部20に取り付けることができる。ただ、ボルト配置部61Fが同じ側にある図5の構成の方が図8の構成よりも組付作業の作業性の点では好ましい。
また、この構成では、各引留部材61を同一形状とすることができるので、引留部材61を製造しやすくすることができる。
[第2の実施の形態]
図10は、本発明の第2の実施の形態に係るケーブル接続部の全体構成を示す半断面図である。なお、第1の実施の形態と同一、または相当する要素には同じ符号を付して、重複する説明は省略する。
図10に示すように、ケーブル接続部2は、第1の電力ケーブル11の端末部、第2の電力ケーブル12の端末部、導体接続部20、絶縁ユニット80、および保護ケース85等を備える。ケーブル接続部2は、絶縁ユニット80の両側から電力ケーブル11、12の端末部が挿入され、ケーブル導体111、121同士が接続されるプレハブ型のケーブル中間接続部である。ケーブル中間接続部は、プレモールド型のケーブル中間接続部、プレハブジョイント、ケーブル直線接続部などとも呼ばれる。
図10に示すように、絶縁ユニット80は、ケーブル導体111、121と電気的に接続される内部導体82と、内部導体82の外周面を包囲する主絶縁部81と、主絶縁部81の外周面に遮へい層(図示略)を備える。内部導体82は金属材料で構成され、主絶縁部81はエポキシ樹脂等の硬質の絶縁体で形成される。遮へい層は、例えば主絶縁部81の外周面に導電塗料を塗布することで形成される。内部導体82および主絶縁部81は、内部導体82の一部が内周面から露出するように、例えばモールド成型により一体的に形成される。
絶縁ユニット80は、主絶縁部81および内部導体82を軸方向に貫通する穴を有し、この穴にケーブル端末部が挿通される。
絶縁ユニット80は、電力ケーブル11、12のケーブル導体111、121および導体接続部20の外側を囲繞するように配置される。導体接続部20と内部導体82は、スリーブ固定部材24により、導体接続部20と内部導体82とを電気的、機械的に接続することができる。導体接続部20と引留部60との接続については、第1の実施の形態と同じため、説明を省略する。
また、絶縁ユニット80の内側には、先端側からストッパ84、ストレスコーン(プレモールド絶縁体)83、ストレスコーン圧縮装置(図示略)等が配置される。
ストレスコーン(プレモールド絶縁体)83は、先端側の絶縁ゴム部83Aと、絶縁ゴム部83Aの後端側に連設される半導電ゴム部83Bとからなる。ストレスコーン(プレモールド絶縁体)83を形成するゴム材料には、エチレンプロピレンゴム(EPゴム)またはシリコーンゴムが好適である。
保護ケース85は、電力ケーブル11、12の端末部および絶縁ユニット80を囲繞するように配置される。保護ケース85は、例えば銅管で形成される。
図10に示すように、ケーブル接続部2においても、引留部材61が、導体接続部20とケーブル絶縁体112、122とを連結し、かつ、導体接続部20に引留固定されることにより、第1の実施形態のケーブル接続部1と同様の効果が得られる。
上記実施の形態では、導体接続部20の凹凸外周面23が雄ネジ形状で形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば導体接続部20の引留部材61と対面する凹凸外周面23が、ローレット加工、ディンプル、粗面化処理等により形成されてもよい。例えば、図9に示すように、導体接続部20が複数のディンプル25を有する構成の場合、固定部材70の先端がディンプル25の何れかに入り込む。これにより、引留部材61の引留力を向上させることができる。また、当該外周面が、固定部材70と接触することにより、十分な摩擦力が発現する場合、凹凸形状を有していなくてもよい。
また、上記実施の形態では、雄ネジ形状を有する固定部材70を、雌ネジ形状を有する貫通孔61Aに螺合することで、引留部材61を固定する構成としていたが、本発明はこれに限定されず、導体接続部20に対して引留部材61を強固に固定できる限り、ネジ部材以外の部材で固定する構造(螺合以外で固定する構造)であってもよい。
また、上記実施の形態では、貫通孔61Aが引留部材61の半円筒状部611、612それぞれに2つずつ(引留部材61としては計4つ)設けられていたが、本発明はこれに限定されず、引留部材61に何個設けられていてもよい。ただし、引留部材61による引留固定の安定化の観点から、2個以上設けられていることが好ましい。
また、上記実施の形態では、引留部材61が2つの部材(半円筒状部611、612)により構成されていたが、本発明はこれに限定されず、3つ以上の部材により構成されていてもよい。
また、上記実施の形態では、引留部材61がケーブル絶縁体112、122と係合し、かつ、導体接続部20に引留固定されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、引留部材が導体接続部と係合し、かつ、ケーブル絶縁体112、122に引留固定されていてもよい。
また、上記実施の形態では、第1の電力ケーブル11と第2の電力ケーブル12とを接続する中間接続部に適用されていたが、本発明はこれに限定されず、終端接続部に適用されていてもよい。この場合、1つの導体接続端子により導体接続部が形成される。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1 ケーブル接続部
11、12 電力ケーブル
111、121 ケーブル導体
112、122 ケーブル絶縁体
113、123 外部半導電層
114、124 ケーブル遮へい層
115、125 ケーブルシース
117 編組線
118 圧着スリーブ
20 導体接続部
20A 端部
21 通電部
22 圧縮接続部
22A ケーブル挿入部
22B 第1凹陥部
22C 第2凹陥部
23 凹凸外周面
30 補強絶縁部
31 ゴム絶縁部
32 内部電極
33、34 ストレスコーン部
35 外部遮へい層
60 引留部
61 引留部材
61A 貫通孔
61B 第1内周面
61C 第2内周面
61D 第3内周面
61E ボルト挿通孔
61F ボルト配置部
70 固定部材
2 ケーブル接続部
80 絶縁ユニット
81 主絶縁部
82 内部導体
83 ストレスコーン
83A 絶縁ゴム部
83B 半導電ゴム部
84 ストッパ

Claims (9)

  1. 先端側からケーブル導体とケーブル絶縁体とが露出されたケーブル端末部に接続されるケーブル接続部であって、
    前記ケーブル導体に圧縮接続される導体接続部と、
    前記ケーブル絶縁体と前記導体接続部とを連結して前記導体接続部に対する前記ケーブル絶縁体の移動を規制する引留部と、
    を備え、
    前記引留部は、
    前記導体接続部から前記ケーブル絶縁体に跨がるように配置され、長手方向における第1端部が前記導体接続部および前記ケーブル絶縁体の何れか一方に係合される引留部材と、
    前記引留部材の前記長手方向における第2端部を前記導体接続部および前記ケーブル絶縁体の何れか他方に引留固定する固定部材と、
    を有する、
    ケーブル接続部。
  2. 前記第1端部は、前記ケーブル絶縁体に係合され、
    前記第2端部は、前記導体接続部に固定される、
    請求項1に記載のケーブル接続部。
  3. 前記引留部材は、円筒形状を有する、
    請求項1または請求項2に記載のケーブル接続部。
  4. 前記引留部材は、前記第2端部に、前記導体接続部の外周面に対応する位置に形成される貫通孔を有し、
    前記固定部材は、前記貫通孔を介して前記導体接続部の外周面に接触することにより前記引留部材を引留固定する、
    請求項1〜3の何れか1項に記載のケーブル接続部。
  5. 前記貫通孔は、雌ネジ形状を有し、
    前記固定部材は、雄ネジ形状を有するネジ部材である、
    請求項4に記載のケーブル接続部。
  6. 前記導体接続部は、前記第2端部に対応する部位の外周面に凹凸形状を有する、
    請求項4または請求項5に記載のケーブル接続部。
  7. 前記貫通孔は、前記引留部材の周囲に複数個形成されている、
    請求項4〜6の何れか1項に記載のケーブル接続部。
  8. 前記第1端部および前記ケーブル絶縁体は、互いに係合する凹凸構造を有する、
    請求項2〜7の何れか1項に記載のケーブル接続部。
  9. 前記引留部材は、複数の部材で構成されている、
    請求項1〜8の何れか1項に記載のケーブル接続部。
JP2020079727A 2020-04-28 2020-04-28 ケーブル接続部 Active JP7431658B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020079727A JP7431658B2 (ja) 2020-04-28 2020-04-28 ケーブル接続部

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020079727A JP7431658B2 (ja) 2020-04-28 2020-04-28 ケーブル接続部

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021175333A true JP2021175333A (ja) 2021-11-01
JP7431658B2 JP7431658B2 (ja) 2024-02-15

Family

ID=78281903

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020079727A Active JP7431658B2 (ja) 2020-04-28 2020-04-28 ケーブル接続部

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7431658B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3440087B2 (ja) 2001-06-22 2003-08-25 光利 渡邊 電源ケーブル接続器
JP5242125B2 (ja) 2007-10-22 2013-07-24 株式会社ビスキャス 電力ケーブル接続部及び導体接続管
JP6280460B2 (ja) 2014-06-27 2018-02-14 住友電気工業株式会社 電力ケーブルの接続用ユニットおよび電力ケーブルの接続方法
JP2019221066A (ja) 2018-06-20 2019-12-26 昭和電線ケーブルシステム株式会社 ケーブル接続部

Also Published As

Publication number Publication date
JP7431658B2 (ja) 2024-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4520229A (en) Splice connector housing and assembly of cables employing same
US10355464B2 (en) Protector and wire harness
US9522640B2 (en) Wire harness and shield conductive path
JP2010532550A (ja) アダプタ、アダプタを備えるケーブル及びケーブルコネクタアセンブリ
KR20120016258A (ko) 냉간 수축 분리가능 커넥터
JP6258715B2 (ja) 内側保護管及び電力ケーブルの中間接続部
CN107994359B (zh) 内置光纤电缆的接头组件及接头连接方法
JP2021175333A (ja) ケーブル接続部
US6398586B1 (en) Armored cable connector
JP7128511B2 (ja) シールドコネクタ
JP2019122103A (ja) 遮水層付き電力ケーブルの接地構造
JP7015730B2 (ja) ケーブル接続部
JP6628245B2 (ja) アルミニウム導体ケーブルの端末接続部
KR200418702Y1 (ko) 고전압 케이블
JP2019221066A (ja) ケーブル接続部
JP2020072624A (ja) 電力ケーブルの中間接続構造
JP2020135938A (ja) プラグインコネクタ及び接続構造
JP4028002B2 (ja) 電力ケーブルのシース絶縁型プレハブ接続部
JP2019193416A (ja) ケーブル接続部
WO2024084912A1 (ja) シールド電線、及びコネクタ
JP2023087146A (ja) ケーブル接続構造、連結電力ケーブル、ケーブル終端接続構造、ケーブル接続構造の製造方法、およびケーブル終端接続構造の製造方法
EP3934039A1 (en) Conductor connector and cable joint system
JP6884049B2 (ja) シールドスリーブの固定構造
RU47578U1 (ru) Контактное устройство для соединения проводников
KR200274262Y1 (ko) 케이블 보호관 연결구

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230130

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20230605

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230905

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231101

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240116

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7431658

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150