JP2019221066A - ケーブル接続部 - Google Patents

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Kosuke Ito
康介 伊藤
克之 林
Katsuyuki Hayashi
克之 林
佐藤 浩正
Hiromasa Sato
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Abstract

【課題】現行製品に容易に適用できるシュリンクバック防止構造を備えるケーブル接続部を提供する。【解決手段】ケーブル接続部において、ケーブル端末部は、電力ケーブルのケーブル導体に圧縮接続される接続端子と、電力ケーブルのケーブル絶縁体と接続端子とを連結する引留部材と、を有する。引留部材は、ケーブル導体に装着される導体装着部と、ケーブル絶縁体に装着される絶縁体装着部と、絶縁体装着部から径方向内側に突出して設けられた係止部と、を有し、導体装着部が、ケーブル導体とともに接続端子に圧縮接続され、係止部が、ケーブル絶縁体の外周面に係合されている。【選択図】図2

Description

本発明は、ケーブル接続部に関し、特に、ケーブル絶縁体のシュリンクバックを防止する技術に関する。
従来、ケーブル接続部として、ガス中終端接続部、油中終端接続部、気中終端接続部などの終端接続部、直線接続部や分岐接続部などの中間接続部が知られている。一般的には、ケーブル接続部は、内部導体及び内部導体の外周に配置されるエポキシ樹脂等からなる硬質の絶縁体を有する本体材料(「ブッシング」と呼ばれる)に、接続材料が取り付けられたケーブル端末部を接続することで形成される。ケーブル接続部では、例えば、ケーブル導体に接続端子が圧縮接続され、この接続端子がブッシングの内部導体と接触子を介して電気的に接続される。
ところで、ケーブル絶縁体には、製造時に生じた応力が残留しているため、電力ケーブルを切断すると、残留応力が解放されてケーブル絶縁体が収縮する。この現象は、シュリンクバックと呼ばれる。シュリンクバックは、通電によるヒートサイクルによって、さらに増大する。シュリンクバックにより、ケーブル絶縁体の口出し端部や外部半導電層端部が位置変動すると、ケーブル接続部における電界設計が崩れ、崩れの程度が大きいと、ひいては絶縁破壊に至るおそれがある。そこで、従来のケーブル接続部においては、シュリンクバック対策として、ケーブル絶縁体を機械的に把持することにより、ケーブル絶縁体の位置変動が抑えられている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特許文献1には、電力ケーブルのケーブル導体の先端に接続された雄端子とケーブル絶縁体とを、引留治具によって連結することが開示されている。具体的には、雄端子とケーブル絶縁体に切欠溝を形成しておき、この切欠溝に引留治具の両端に設けられた内周突起を嵌め込むことにより、雄端子とケーブル絶縁体が連結されている。
特許文献2には、ケーブル中間接続部において、接続される2本の電力ケーブルのそれぞれのケーブル絶縁体同士を絶縁層連結部によって連結することが開示されている。具体的には、それぞれのケーブル絶縁体に切欠溝を形成しておき、この切欠溝に絶縁層連結部の両端の突起構造を嵌め込むことにより、ケーブル絶縁体同士が連結されている。
特許文献3には、電力ケーブルのケーブル導体に圧着により固定されたケーブル導体固定具とケーブル絶縁体とを連結ボルトによって連結することが開示されている。具体的には、ケーブル導体固定具のフランジ部に連結ボルトを挿入し、ケーブル絶縁体に埋設されたアンカーに連結ボルトを螺合することにより、ケーブル導体固定具とケーブル絶縁体とが連結されている。
特開平11−266521号公報 特許第6280460号公報 実開昭64−6732号公報 特許第3897972号公報
しかしながら、特許文献1、2に開示の方法では、予めケーブル絶縁体及び雄端子、又はケーブル絶縁体同士に形成された切欠溝に引留部材(引留治具、絶縁層連結部)を嵌め込むため、電力ケーブルを切断したときのケーブル絶縁体のシュリンクバック量や、ケーブル導体に雄端子(あるいは導体接続管)を圧縮接続した際のケーブル導体の圧縮伸びを考慮して引留部材の寸法を設計する必要があり、寸法管理が困難である。
また、特許文献3に開示の方法では、現行製品に適用するためにはボルト止め構造のためのフランジ部のスペースを確保する必要があり、現行製品に容易に適用できず、設計変更が必要となる。
本発明の目的は、現行製品に容易に適用できるシュリンクバック防止構造を備えるケーブル接続部を提供することである。
本発明に係るケーブル接続部は、少なくとも内部導体及び内部導体の外周に配置される絶縁体を有するブッシングと、前記ブッシングに装着されるケーブル端末部と、を備えるケーブル接続部であって、
前記ケーブル端末部は、
電力ケーブルのケーブル導体に圧縮接続される接続端子と、
前記電力ケーブルのケーブル絶縁体と前記接続端子とを連結する引留部材と、を有し、
前記引留部材は、
前記ケーブル導体に装着される導体装着部と、
前記ケーブル絶縁体に装着される絶縁体装着部と、
前記絶縁体装着部から径方向内側に突出して設けられた係止部と、を有し、
前記導体装着部が、前記ケーブル導体とともに前記接続端子に圧縮接続され、前記係止部が、前記ケーブル絶縁体の外周面に係合されている
ことを特徴とする。
本発明によれば、現行製品に容易に適用できるシュリンクバック防止構造を備えるケーブル接続部が提供される。
図1は、本発明の実施の形態に係るケーブル接続部を示す断面図である。 図2は、ケーブル接続部のシュリンクバック防止構造を含むケーブル端末部と内部導体との接続構造を示す図である。 図3は、接続端子の構造を示す図である。 図4A、図4Bは、引留金具の構造を示す断面斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るケーブル接続部1を示す断面図である。図1のケーブル接続部1は、気中終端接続部の例であり、ここでは一例として、硬質の絶縁体の外周面に、シリコーンゴム等からなるポリマー被覆体を直接モールド成型したダイレクトモールド形のポリマー套管を用いたケーブル終端接続部を示す。図1に示すように、ポリマー套管10にケーブル端末部20が装着されることにより、ケーブル接続部1が構成される。
ケーブル接続部1において、ポリマー套管10は、内部導体11、内部導体11の外周に設けられる硬質の絶縁体12、絶縁体12の外周に設けられるポリマー被覆体13、絶縁体12と一体的に形成された遮蔽金具14、及び下部金具15等を備える。ケーブル接続部1においては、ポリマー套管10が、本発明のブッシングである。内部導体11、絶縁体12、ポリマー被覆体13及び遮蔽金具14は、モールド成型により一体的に形成される。ポリマー套管10は、軸方向からケーブル端末部20が接続される直形ポリマー套管である。
内部導体11は、例えば銅、アルミニウム、銅合金又はアルミニウム合金等からなる通電に適した導電性材料で形成される。内部導体11は、後端部に、ケーブル導体51を電気的に接続するための導体挿入部(符号略)を有する。
絶縁体12は、機械的強度の高い硬質プラスチック樹脂材料(例えば、エポキシ樹脂や繊維強化プラスチック(FRP:Fiber Reinforced Plastics)など)で形成される。絶縁体12は、後端部に、ケーブル端末部20を受け入れるコーン状の受容口(符号略)を有する。この受容口は、内部導体11の導体挿入部に連通する。
ポリマー被覆体13は、電気絶縁性能に優れる材料(例えば、シリコーンポリマーなどの高分子材料)で形成される。ポリマー被覆体13は、外周面に長手方向に離間して配置された傘状の襞部(符号略)を有する。
遮蔽金具14は、絶縁体12と一体的に形成されるポリマー套管10の遮蔽層である。遮蔽金具14は、電界緩和機能を有し、ポリマー套管10の電界を緩和する。絶縁体12中に遮蔽金具14が埋設され、絶縁体12と遮蔽金具14が一体化されているので、ポリマー套管10を機械的に補強することができるとともに、下部金具15、底部金具16及び支持碍子61を介してポリマー套管10を架台62に容易に、安定して取り付けることができる。
下部金具15は、筒形状を有し、絶縁体12の後端部(遮蔽金具14よりも後端側)の外周に配置される。下部金具15の先端部のフランジ(符号略)を遮蔽金具14の後端部のフランジ(符号略)にボルト止めすることにより、下部金具15は遮蔽金具14に固定される。また、下部金具15の先端部のフランジは、底部金具16にボルト止めされる。底部金具16の後端側には、支持碍子61が配置され、ボルト止めにより固定される。
ケーブル接続部1において、ケーブル端末部20は、電力ケーブル50の先端部に、接続端子21、ストレスコーン22、圧縮装置23、及び保護金具24等の接続材料が取り付けられて構成される。また、本実施の形態では、ケーブル端末部20は、ケーブル絶縁体52のシュリンクバックを防止する引留金具41を有する。
電力ケーブル50は、例えば、ゴム又はプラスチックで絶縁された154kV級の電力ケーブルであり、ここでは、ケーブル導体の公称断面積が2000mmである。電力ケーブル50は、中心から順に、ケーブル導体51、ケーブル絶縁体52、ケーブル外部半導電層53、ケーブル遮蔽層54及びケーブルシース55等を有する。ケーブル端末部20においては、電力ケーブル50の先端部から所定長で段剥ぎすることにより各層が露出される。
ケーブル導体51には、例えば銅、アルミニウム、銅合金又はアルミニウム合金等からなる通電に適した導電性の接続端子21が圧縮により接続される。引留金具41は、ケーブル導体51と接続端子21との間に介在し、接続端子21をケーブル導体51に圧縮接続することにより、ケーブル導体51及び接続端子21と機械的に接続される。ケーブル絶縁体52からケーブル外部半導電層53(段剥ぎ後、端部を半導電テープや導電塗料等により再生処理した場合を含む)の先端部にわたる外周にはストレスコーン22が装着される。また、ストレスコーン22の後端側には、圧縮装置23及び保護金具24が装着される。保護金具24は、下部金具15よりも小径の円筒形状を有する。接続端子21、引留金具41及びケーブル絶縁体52を含むシュリンクバック防止構造については、後述する。
ストレスコーン22は、絶縁性ゴム材料(例えば、エチレンプロピレンゴム(EPゴム)又はシリコーンゴム等)で構成される先端側の絶縁部221と、後端側の半導電部222を有し、全体として紡錘状に形成される。本実施の形態では、半導電部222は、半導電性ゴム材料(例えば、半導電性のエチレンプロピレンゴム(EPゴム)又はシリコーンゴム等)で形成されている。絶縁部221と半導電部222は、モールド成型により一体的に形成される。
半導電部222の後端部は、電力ケーブル50のケーブル外部半導電層53に接続される。絶縁部221は、ポリマー套管10の絶縁体12の受容口に対応する形状を有し、圧縮装置23によりストレスコーン22の後端部(実施の形態では半導電部222の後端部)から先端部に向かって押圧することで絶縁体12の受容口に押圧される。
圧縮装置23は、押し金具231、スプリング232、及び押し金具フランジ233で構成される。押し金具231は、先端部に、ストレスコーン22の後端部の外周面(半導電部222の外周面)に対応する形状(ラッパ状)の開口を有する。押し金具231の後端部にコイル状のスプリング232が配置され、押し金具フランジ233を挿通して、押し金具座金234によって支持される。押し金具フランジ233を下部金具15の後端部にボルト止めすることにより、押し金具フランジ233が下部金具15に固定される。また、スプリング232の後端側に配設される押し金具座金234には、電力ケーブル50のケーブル遮蔽層54が電気的に接続される。本実施の形態では、複数のワイヤーシールドを束ねた先端に圧着端子を圧着し、押し金具座金234の後端面に接続される。
電力ケーブル50の先端部を段剥ぎし、保護金具24、圧縮装置23、ストレスコーン22を電力ケーブル50に装着し、ケーブル導体51に接続端子21を取り付けることにより、ケーブル端末部20が組み立てられる。また、接続端子21とケーブル絶縁体52を連結するように、引留金具41が配置される。
そして、組み立てられたケーブル端末部20の先端部を絶縁体12の受容口に挿入し、圧縮装置23のスプリング232を圧縮させながら、押し金具フランジ233を下部金具15の後端面にボルト止めし、保護金具24を下部金具15にボルト止めすることにより、ポリマー套管10にケーブル端末部20が装着される。ストレスコーン22の先端部は絶縁体12の受容口の内壁面に押し付けられ、接続端子21は内部導体11の導体挿入部と電気的に接続する。また、保護金具24の後端部には、防水のための防食層(符号略)が配置される。ケーブル接続部1は、プラグイン接続により、比較的簡単な作業で組み立てることができる。
図2は、ケーブル接続部1のシュリンクバック防止構造を含むケーブル端末部20と内部導体11との接続構造を示す図である。図3は、接続端子21の構造を示す図である。
図2、図3に示すように、接続端子21は、第1のプラグ31と、第1のプラグ31の外側に配置される第2のプラグ32からなる二重プラグ構造を有する。第2のプラグ32は、ロック機構36によって内部導体11に固定される。
第1のプラグ31は、最も先端側に位置する係合部311、係合部311に連設される第1の通電部312、及び第1の通電部312に連設されケーブル導体51に圧縮接続される圧縮接続部313を有する。係合部311及び第1の通電部312は、二段円柱形状を有し、圧縮接続部313は先端側が閉鎖された円筒形状を有する。第1のプラグ31は、第1の通電部312と圧縮接続部313との間に、くびれ部314を有する。これにより、圧縮接続部313の圧縮による変形は、第1の通電部312には及ばない。
第2のプラグ32は、天部321、天部321に連設され後述する第1の接触子33を介して第1の通電部312と導通する第2の通電部322、及び第2の通電部322に連設され後述するロック機構36を介して内部導体11に対して固定される固定部323を有する。第2のプラグ32は、全体として、円筒形状を有する。ケーブル接続部1では、ポリマー套管10に対してケーブル端末部20が真っ直ぐに挿入されるので、第2のプラグ32は、電力ケーブル50と同一軸上に配置される。
圧縮接続部313の中空部(導体接続孔)313aには、引留金具41が装着されたケーブル導体51の先端部が挿入され、圧縮接続される。天部321に形成された開口321aに、先端部がわずかに突出するように係合部311が挿嵌され、第2のプラグ32から第1のプラグ31が外れないように、C型止め輪35が装着される。なお、C型止め輪35に代えて、適当な係止部材を適用してもよい。
第1の通電部312の外周面に形成された溝312aには、第1の接触子33(図3では不図示)が配置される。第1の接触子33は、V字状のマルチラムバンドである。例えば、第1の接触子33として、多面接触方式の接触子として知られているマルチコンタクト社製の「La−CUT/0.25/0(品番)」を適用できる。第1のプラグ31と第2のプラグ32は、第1の接触子33を介して電気的に接続される。
第2の通電部322の外周面に形成された溝322aには、第2の接触子34(図3では不図示)が配置される。第2の接触子34は、マルチラムバンドであり、例えば、マルチコンタクト社製の「La−Cus/0.15(品番)」である。第2のプラグ32と内部導体11は、第2の接触子34を介して電気的に接続される。
ロック機構36は、固定金具361、ボール362、ストッパー363及びコイルスプリング364を有する。第2のプラグ32の固定部323は、ボール362を収容するボール収容孔323aを有する。ボール収容孔323aは、内側から外側に向かって縮径するテーパー孔である。ボール収容孔323aは、例えば周方向に沿って等間隔で4箇所に設けられる。内部導体11は、内周面において、ポリマー套管10にケーブル端末部50を装着したときにボール収容孔323aと対応する位置に、位置決め孔11aを有する。
なお、ボール362を用いたロック機構36に代えて、適当な形状のピン等を用いたロック機構を適用してもよい。
固定金具361は、固定部323の段部323bと固定金具361の間にコイルスプリング364を配置するとともに、固定部323のボール収容孔323aにボール362を配置した状態で、軸方向に移動可能に配置される。内部導体11に対して第2のプラグ32を固定する前は、固定金具361のボール収容溝361aにボール362は収容される(当該収容された状態は不図示)。固定金具361の後端側には、ストッパー363が配置される。
ストレスコーン22によってストッパー363が先端側に付勢されると、それに伴い固定金具361が先端側に移動する。固定金具361がコイルスプリング364の付勢力に抗して移動することに伴い、固定金具361の支持部361bによってボール362が外側(内部導体11側)に押し出され、ボール収容孔323aから徐々にボール362が露出する。固定金具361が規定位置まで移動すると、ボール362は内部導体11の位置決め孔11aと係合する。これにより、ケーブル端末部50はポリマー套管10に、脱落不能に固定される。
ケーブル端末部20を引き抜く際には、ストレスコーン22を後退させ、ストッパー363による係止を解除する。固定金具361は、コイルスプリング364の付勢力により下端側に後退するので、ボール362は内側に移動し、元の状態に戻る。これにより、内部導体11と第2のプラグ32との固定状態は解除され、ケーブル端末部20をポリマー套管10から容易に引き抜くことができる。
ケーブル接続部1においては、ケーブル導体51と内部導体11との間に二重プラグ構造の接続端子21を介在させ、ロック機構36により第2のプラグ32を内部導体11に固定するので、接続端子21を含む導体接続部の寸法を大幅に小さくすることができ、ひいてはケーブル接続部全体の寸法を小型化することができる。また、ケーブル接続部1は、特殊な工具などを用いることなく、容易に組立作業及び解体作業を行うことができる。
さらに、本実施の形態のケーブル接続部1には、ケーブル絶縁体52のシュリンクバック防止構造として、引留金具41が設けられている。
図4A、図4Bは、引留金具41の構成を示す斜視図である。図4Aは、引留金具41の装着状態を示す斜視図であり、図4Bは、引留金具41の分解状態を示す斜視図である。
図4A、図4Bに示すように、引留金具41は、小径の導体装着部41aと大径の絶縁体装着部41bとからなる2段円筒形状を有する。また、絶縁体装着部41bの後端部の内周面には、全周にわたって内側に突出するフランジ部41cが設けられている。
本実施の形態では、引留金具41は、同形状の第1の引留金具411及び第2の引留金具412で構成されている。すなわち、引留金具41は、軸方向に沿って分割された構造を有するので、ケーブル導体51及びケーブル絶縁体52に対して、径方向から容易に装着することができる。なお、引留金具41は、3以上に分割された構造体で構成されてもよい。
引留金具41は、ケーブル絶縁体52のシュリンクバック力(収縮力)に対して歪まない、すなわちシュリンクバック力が解放されてもケーブル絶縁体52を把持できる金属材料(例えば、銅又は真鍮)で形成される。
導体装着部41aは、ケーブル導体51に装着される部分である。導体装着部41aの軸方向の長さ(第1のプラグ31に圧縮される部分の長さ)は、ケーブル絶縁体52のシュリンクバック力が解放されて下端側に抜け落ちる力が作用したときに、第1のプラグ31から脱落しない程度の接続強度が確保されるように設定される。ただし、導体装着部41aの長さが長すぎると、ケーブル導体51と第1のプラグ31との導通が損なわれる虞があるので、導体装着部41aは、できるだけ短い方が好ましい。
絶縁体装着部41bは、ケーブル絶縁体52の先端部52a(図2参照)に装着される部分である。本実施の形態では、ケーブル絶縁体52の先端部52a(第1部分)は、引留金具41が装着されたときの外径がケーブル絶縁体52の外径よりも小さくなるように、先端部52a以外の部分(第2部分)よりも小径に加工されている。なお、絶縁体装着部41bの軸方向の長さは特に限定されないが、長すぎるとケーブル接続部1が軸方向に大きくなるので、絶縁体装着部41bは、ケーブル絶縁体52の先端部52aに適合するように、できるだけ短い方が好ましい。
フランジ部41cは、ケーブル絶縁体52の先端部52aに設けられた切欠溝52b(図2参照)に嵌合される部分である。フランジ部41cの径方向の幅は、切欠溝52bの深さと同等であり、ケーブル絶縁体52のシュリンクバック力が解放されたときに、ケーブル絶縁体52を引き留められる程度に設定される。切欠溝52bの深さと切欠溝52bに適合するフランジ部41cの幅が大きいほど、引留力は多くなる。
なお、図2では、ケーブル絶縁体52の先端部52aの後端に切欠溝52bが設けられているが、切欠溝52bは、先端部52aの軸方向中央付近に設けられてもよい。
導体装着部41aは、内周面及び/又は外周面に凹凸構造を有することが好ましい。導体装着部41aにおける凹凸構造は、例えばローレット加工、ネジ加工、ブラスト加工等である。これにより、ケーブル導体51及び/又は第1のプラグ31との間の摩擦力が大きくなるので、接続強度を向上することができる。また、第1のプラグ31の内周面に凹凸構造を設けることにより、引留金具41と第1のプラグ31の接続強度をさらに向上することができる。第1のプラグ31の内周面の凹凸構造は、例えばローレット加工、雌ネジ加工等である。
引留金具41は、導体装着部41aがケーブル導体51に位置し、絶縁体装着部41bがケーブル絶縁体52に位置するように、電力ケーブル50の先端部に装着される。このとき、引留金具41のフランジ部41cは、ケーブル絶縁体52の切欠溝52bに係合する。そして、ケーブル導体51に位置する引留金具41の導体装着部41aをケーブル導体51とともに第1のプラグ31の導体接続孔313aに挿入し、引留金具41を装着したケーブル導体51に対して、第1のプラグ31を圧縮して接続することにより、引留金具41の導体装着部41aは、第1のプラグ31とケーブル導体51とで挟持され、強固に固定される。したがって、軸方向に移動不能な固定部である第1のプラグ31に引留金具41の導体装着部41aが固定されるとともに、ケーブル絶縁体52にフランジ部41cが係合されているので、ケーブル絶縁体52のシュリンクバック力が解放されても、ケーブル絶縁体52の端部は、軸方向に変位不能となる。
このように、ケーブル接続部1は、少なくとも内部導体11及び内部導体11の外周に配置される絶縁体12を有するポリマー套管10(ブッシング)と、ポリマー套管10(ブッシング)に装着されるケーブル端末部20と、を備える。ケーブル端末部20は、電力ケーブル50のケーブル導体51に圧縮接続される第1のプラグ31(接続端子)と、電力ケーブル50のケーブル絶縁体52と第1のプラグ31(接続端子)とを連結する引留金具41(引留部材)と、を有する。
引留金具41(引留部材)は、ケーブル導体51に装着される導体装着部41aと、ケーブル絶縁体52に装着される絶縁体装着部41bと、絶縁体装着部41bから径方向内側に突出して設けられたフランジ部41c(係止部)と、を有し、導体装着部41aが、ケーブル導体51とともに第1のプラグ31(接続端子)に圧縮接続され、フランジ部41c(係止部)が、ケーブル絶縁体52の外周面に係合されている。
ケーブル接続部1によれば、現行製品の大幅な構造変更をすることなく、引留金具41を配置するだけで、ケーブル絶縁体52のシュリンクバック防止構造を実現することができる。また、ケーブル導体51に第1のプラグ31を接続する圧縮工程において、引留金具41も同時に圧縮により固定されるため、従来のシュリンクバック防止構造を設ける場合に比較して、ケーブル接続部1を組み立てる作業時間を大幅に短縮することができる。すなわち、ケーブル接続部1によれば、現行製品に容易に適用できるシュリンクバック防止構造を実現することができる。
また、ケーブル接続部1において、引留金具41のフランジ部41c(係止部)は、絶縁体装着部41bの内周面に、全周にわたって形成されている。
これにより、引留金具41は、ケーブル絶縁体52と強固に接続されるので、ケーブル絶縁体52のシュリンクバックを効果的に抑制することができる。
また、ケーブル接続部1において、引留金具41(引留部材)は、軸方向に沿って分割された構造を有する。
これにより、ケーブル絶縁体52が損傷することなく、フランジ部41cを有する引留金具41を、電力ケーブル50の先端部に径方向から容易に装着することができる。
また、ケーブル接続部1において、引留金具41(引留部材)は、金属材料で形成されている。
これにより、引留金具41は、ケーブル絶縁体52のシュリンクバック力が作用しても変形しないので、ケーブル絶縁体52のシュリンクバックを効果的に抑制することができる。
また、ケーブル接続部1において、ケーブル絶縁体52の先端部52a(絶縁体装着部41bが装着される第1部分)は、それ以外の部分(第2部分)に比較して小径に加工されている。
これにより、引留金具41をケーブル絶縁体52に装着したときの径方向の大きさを抑制することができる。
さらに、本実施の形態のケーブル接続部1においては、ケーブル絶縁体52の先端部52a(第1部分)の外径は、引留金具41(引留部材)を装着した際の圧縮接続前の絶縁体装着部41bの外径がケーブル絶縁体52の第2部分よりも小径となるように加工されている。
これにより、引留金具41を装着したときの径方向の大きさを現行製品と同等以下にすることができ、仮に圧縮接続により現行製品と同等または若干大きい部分があった場合でも、現行製品の部品の位置関係を変更することなく、引留金具41を配置することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、引留部材の係止部(引留金具41のフランジ部41c)は、ケーブル絶縁体の引留力を発揮できる範囲で、周方向において、間欠的に設けられてもよい。また、引留部材の係止部は、軸方向に離間して、複数段で設けられてもよい。
また例えば、引留部材は、軸方向に沿って分割されていない一体型の構造体であってもよい。この場合、例えば、引留部材の周面に、軸方向に沿うスリットを、周方向に間欠的に形成して、弾性変形により拡径可能とすることにより、電力ケーブル50の先端側から引留部材をケーブル絶縁体52の先端部52aに装着することができる。
また、引留部材は、金属材料以外の材料、例えば、導電性もしくは絶縁性のプラスチックまたはエラストマー、あるいはこれらと金属材料の組み合わせ(例えば、導体装着部を金属材料、絶縁体装着部をプラスチックまたはエラストマー)で形成されてもよい。
本発明は、実施の形態のポリマー套管による気中終端接続部だけでなく、いわゆるプレハブ構造のケーブル接続部であれば、気中終端接続部、ガス中終端接続部、油中終端接続部、及び直線接続部や分岐接続部などの中間接続部などに広く適用することができる。また、本発明において、ブッシングには、実施の形態のようなポリマー套管の他、油中終端接続部、ガス中終端接続部などの本体材料(例えば、特許文献4のブッシング等)、中間接続部の本体材料なども含まれる。本発明において、ブッシングは、少なくとも内部導体及び内部導体の外周に配置される絶縁体(例えばエポキシ樹脂やFRPなどの機械的強度の高い硬質プラスチック樹脂材料)を有する。
さらに、実施の形態では、第1のプラグ31(接続端子)は、その外周に設けられた第2のプラグ32を介してポリマー套管10(ブッシング)側の内部導体11に電気的に接続しているが、接続端子が接触子を介して直接内部導体11に電気的に接続する構造でもよい。また、接続端子は、マルチラムバンド等の接触子を用いない、所謂チューリップコンタクト接続方式の端子形状でもよく、接続端子がブッシングの先端から突出する導体引出棒でもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ケーブル接続部
10 ポリマー套管(ブッシング)
11 内部導体
20 ケーブル端末部
31 第1のプラグ(接続端子)
41 引留金具
41a 導体装着部
41b 絶縁体装着部
41c フランジ部(係止部)
50 電力ケーブル
51 ケーブル導体
52 ケーブル絶縁体
52b 切欠溝

Claims (6)

  1. 少なくとも内部導体及び内部導体の外周に配置される絶縁体を有するブッシングと、前記ブッシングに装着されるケーブル端末部と、を備えるケーブル接続部であって、
    前記ケーブル端末部は、
    電力ケーブルのケーブル導体に圧縮接続される接続端子と、
    前記電力ケーブルのケーブル絶縁体と前記接続端子とを連結する引留部材と、を有し、
    前記引留部材は、
    前記ケーブル導体に装着される導体装着部と、
    前記ケーブル絶縁体に装着される絶縁体装着部と、
    前記絶縁体装着部から径方向内側に突出して設けられた係止部と、を有し、
    前記導体装着部が、前記ケーブル導体とともに前記接続端子に圧縮接続され、前記係止部が、前記ケーブル絶縁体の外周面に係合されている
    ことを特徴とするケーブル接続部。
  2. 前記係止部は、前記絶縁体装着部の内周面に、全周にわたって形成されていることを特徴とする請求項1に記載のケーブル接続部。
  3. 前記引留部材は、軸方向に沿って分割された構造を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のケーブル接続部。
  4. 前記引留部材は、金属材料で形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のケーブル接続部。
  5. 前記ケーブル絶縁体の前記絶縁体装着部が装着される第1部分は、それ以外の第2部分に比較して小径に加工されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のケーブル接続部。
  6. 前記第1部分は、前記引留部材を装着した際の圧縮接続前の前記絶縁体装着部の外径が、前記第2部分よりも小径となるように加工されていることを特徴とする請求項5に記載のケーブル接続部。
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