JP7140693B2 - 端子付き電線、電線の接続構造、電線の接続方法、及び端子付き電線の製造方法 - Google Patents
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Description
[1.第1実施形態]
[1-1.構成]
図1に示す電線の接続構造(以下、単に「接続構造」ともいう。)1は、電線を電気機器に電気的に接続するための構造である。
端子付き電線10は、導体11と、絶縁被覆12と、心材13と、中子14と、接続用端子15とを備える。
ソケット20は、図1に示すように、接続用端子15の先端部15Aが挿入される金属製のメス端子である。ソケット20は、接続用端子15が電気的に接続される相手側端子である。ソケット20は、例えば、コンデンサ等の回路と電気的に接続される。
袋ナット30は、ソケット20の外周面のネジ溝21に螺合した金属製のナットである。袋ナット30は、ソケット20と、接続用端子15の一部(つまり先端部15A及び鍔部15B)とを囲うように配置されている。
収縮チューブ40は、接続用端子15、ソケット20及び袋ナット30を被覆している。収縮チューブ40としては、公知の常温で収縮する樹脂チューブが使用できる。
次に、接続構造1の製造方法(つまり、電線の接続方法)について説明する。本実施形態の電線の接続方法は、図3に示すように、中子配置工程S10と、袋ナット装着工程S20と、導体挿入工程S30と、圧縮工程S40と、接続用端子接続工程S50と、袋ナット螺合工程S60と、収縮チューブ被覆工程S70とを備える。
本工程では、電線本体10Aから突出した導体11の端部11Aにおいて導体11の中空部に中子14を配置する。
本工程では、接続用端子15のソケット20からの離脱方向への移動を規制する袋ナット30を電線本体10Aに装着する。具体的には、袋ナット30に電線本体10Aの端部を挿通させる。なお、本工程は、中子配置工程S10よりも先に行われてもよい。
本工程では、中子14が配置された導体11の端部11Aを、導体11の軸方向に突出する接続用端子15の筒部15Cの内部に挿入する。
本工程では、接続用端子15に挿入された導体11の端部11Aを、接続用端子15と中子14とによって導体11の径方向に圧縮する。
本工程では、導体11の圧縮後に、接続用端子15の先端部15Aをソケット20に挿入することで、接続用端子15をソケット20に電気的に接続する。
本工程では、袋ナット30をソケット20の外周面に螺合する。これにより、袋ナット30の規制部32が接続用端子15の鍔部15Bに当接する。
本工程では、接続用端子15、ソケット20及び袋ナット30を収縮チューブ40で被覆する。具体的には、収縮前の収縮チューブ40をこれらの部材に被せた上で、収縮チューブ40を収縮させる。
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)中子14によって導体11の圧縮時に導体径が小さくなることが抑制される。その結果、端子部10Bを構成する導体11の端部11Aにおいて、表皮効果による抵抗増加を抑制できる。
(1d)導線の溶着等を行わずに端子部10Bを形成できるので、電線の接続作業を比較的容易に行うことができる。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
11A…端部、12…絶縁被覆、13…心材、14…中子、15…接続用端子、
15A…先端部、15B…鍔部、15C…筒部、20…ソケット、21…ネジ溝、
30…袋ナット、31…ナット本体、32…規制部、40…収縮チューブ、
115…接続端子、115A…筒部、115B…板部、115C…貫通孔、
120…相手側端子、120B…板部、120C…貫通孔。
Claims (8)
- 筒状に束ねられた複数の導線を有する導体と、
前記導体を被覆する絶縁被覆と、
前記導体の端部において前記導体の中空部に配置された中子と、
前記導体の端部が内部に挿入されると共に、前記導体の軸方向に突出する接続用端子と、
を備え、
前記導体の端部は、前記接続用端子と前記中子とによって前記導体の径方向に圧縮される、端子付き電線。 - 請求項1に記載の端子付き電線と、
前記接続用端子が電気的に接続される相手側端子と、
を備える、電線の接続構造。 - 請求項2に記載の電線の接続構造であって、
前記相手側端子は前記接続用端子が挿入されるソケットであり、
前記ソケットの外周面に螺合すると共に、前記接続用端子の前記ソケットからの離脱方向への移動を規制する袋ナットをさらに備える、電線の接続構造。 - 請求項3に記載の電線の接続構造であって、
前記接続用端子、前記ソケット及び前記袋ナットを被覆する収縮チューブをさらに備える、電線の接続構造。 - 筒状に束ねられた複数の導線を有する導体と、前記導体を被覆する絶縁材と、を備える電線の接続方法であって、
前記導体の端部において前記導体の中空部に中子を配置する工程と、
前記中子が配置された前記導体の端部を、前記導体の軸方向に突出する接続用端子の内部に挿入する工程と、
前記接続用端子に挿入された前記導体の端部を、前記接続用端子と前記中子とによって前記導体の径方向に圧縮する工程と、
前記導体の圧縮後に、前記接続用端子を相手側端子に電気的に接続する工程と、
を備える、電線の接続方法。 - 請求項5に記載の電線の接続方法であって、
前記相手側端子は前記接続用端子が挿入されるソケットであり、
前記接続用端子の前記ソケットからの離脱方向への移動を規制する袋ナットを前記電線に装着する工程と、
前記袋ナットを前記ソケットの外周面に螺合する工程と、
をさらに備える、電線の接続方法。 - 請求項6に記載の電線の接続方法であって、
前記接続用端子、前記ソケット及び前記袋ナットを収縮チューブで被覆する工程をさらに備える、電線の接続方法。 - 筒状に束ねられた複数の導線を有する導体と、前記導体を被覆する絶縁材と、前記導体の軸方向に突出する接続用端子と、を備える端子付き電線の製造方法であって、
前記導体の端部において前記導体の中空部に中子を配置する工程と、
前記中子が配置された前記導体の端部を、前記接続用端子の内部に挿入する工程と、
前記接続用端子に挿入された前記導体の端部を、前記接続用端子と前記中子とによって前記導体の径方向に圧縮する工程と、
を備える、端子付き電線の製造方法。
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JP2020135977A JP2020135977A (ja) | 2020-08-31 |
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5612508A (en) | 1995-03-06 | 1997-03-18 | Watteredge-Uniflex, Inc. | Flexible jumper and method of making |
JP2005197068A (ja) | 2004-01-07 | 2005-07-21 | Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk | シールド接続構造 |
JP2011258552A (ja) | 2010-06-07 | 2011-12-22 | Andrew Llc | コネクタ安定化結合体アセンブリ |
JP2014137941A (ja) | 2013-01-18 | 2014-07-28 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | シールド電線の端子接続構造 |
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2019
- 2019-02-15 JP JP2019025023A patent/JP7140693B2/ja active Active
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