JP2021173057A - 水栓 - Google Patents

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Abstract

【課題】プッシュボタンのプッシュ操作によって3つの吐水形態を切り替えることができる水栓の流路切替機構を提供すること。【解決手段】水栓の流路切替機構は、原水流路および浄水流路を内部に形成するスパウト本体部と、吐水面にストレート吐水口およびシャワー吐水口を形成し、ストレート流路とシャワー流路とを内部に形成する吐水部と、浄水流路をストレート流路に接続する第1接続流路と、原水流路をストレート流路に接続する第2接続流路と、原水流路をシャワー流路に接続する第3接続流路とを内部に形成する接続部材と、第1接続流路、第2接続流路、第3接続流路をそれぞれ選択的に開閉する第1弁、第2弁、第3弁と、少なくとも3つの停止位置で停止可能であり、各停止位置に応じて、第1弁、第2弁および第3弁のうちのいずれか1つを動作させて、対応する接続流路を開放させるプッシュボタンと、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、水栓に関する。
従来の水栓には、例えば、特許文献1に記載されているものが知られている。特許文献1には、レバーを操作することによって、水道蛇口からの原水をシャワー水、ストレート水、浄水のいずれの形態で吐出するかを選択して吐水形態を切り換えることができる構成が開示されている。
特開2001−162272号公報
しかしながら、レバーの操作に限らず、プッシュボタンのプッシュ操作によって吐水形態を切り替える水栓が存在する。特許文献1のような3つの吐水形態を有する水栓に関して、プッシュボタンのプッシュ操作によって3つの吐水形態を切り替えられる流路切替機構を実現することが望まれる。
従って、本発明の目的は、上記問題を解決することにあって、プッシュボタンのプッシュ操作によって3つの吐水形態を切り替えることができる水栓の流路切替機構を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の水栓の流路切替機構は、原水が流れる原水流路および浄水が流れる浄水流路を内部に形成するスパウト本体部と、吐水面にストレート吐水口およびシャワー吐水口を形成し、前記ストレート吐水口に連通するストレート流路と前記シャワー吐水口に連通するシャワー流路とを内部に形成する吐水部と、前記スパウト本体部と前記吐水部を接続する接続部材であって、前記スパウト本体部の前記浄水流路を前記ストレート流路に接続する第1接続流路と、前記スパウト本体部の前記原水流路を前記ストレート流路に接続する第2接続流路と、前記スパウト本体部の前記原水流路を前記シャワー流路に接続する第3接続流路とを内部に形成する接続部材と、前記第1接続流路を選択的に開閉する第1弁と、前記第2接続流路を選択的に開閉する第2弁と、前記第3接続流路を選択的に開閉する第3弁と、前記スパウト本体部に取り付けられたプッシュボタンであって、少なくとも3つの停止位置で停止可能であり、各停止位置に応じて、前記第1弁、前記第2弁および前記第3弁のうちのいずれか1つを動作させて、対応する接続流路を開放させるプッシュボタンと、を備える。
本発明の水栓の流路切替機構によれば、プッシュボタンのプッシュ操作によって3つの吐水形態を切り替えることができる。
本発明の実施形態に係る水栓の斜視図 実施形態における吐水部の周辺を拡大して示す正面図 実施形態におけるプッシュボタンが第1停止位置にある状態の側面図 実施形態におけるプッシュボタンが第2停止位置にある状態の側面図 実施形態におけるプッシュボタンが第3停止位置にある状態の側面図 実施形態におけるスパウト本体部の外側カバーを一部省略した斜視図 実施形態における弁保持部材の斜視図 実施形態におけるカートリッジ部の斜視図 実施形態における複数の弁、弁保持部材、接続部材、吐水部の分解斜視図 実施形態における第1弁、弁保持部材、接続部材および吐水部の断面を示す斜視図 実施形態における第2弁、弁保持部材、接続部材および吐水部の断面を示す斜視図 実施形態における第3弁、弁保持部材、接続部材および吐水部の断面を示す斜視図 実施形態における弁保持部材やスライド部材などの斜視図 実施形態におけるスライド部材の延在部の周辺を拡大して示す斜視図 実施形態におけるスライド部材の延在部の周辺を拡大して示す平面図 実施形態におけるプッシュボタンとスライド部材が第1停止位置にある状態の平面図 実施形態におけるプッシュボタンとスライド部材が第2停止位置にある状態の平面図 実施形態におけるプッシュボタンとスライド部材が第3停止位置にある状態の平面図 実施形態におけるプッシュボタンとスライド部材の内側を示す斜視図 実施形態におけるピンの引っ掛け部が溝部を移動する順序を示す側面図(第1停止位置) 実施形態におけるピンの引っ掛け部が溝部を移動する順序を示す側面図 実施形態におけるピンの引っ掛け部が溝部を移動する順序を示す側面図(第2停止位置) 実施形態におけるピンの引っ掛け部が溝部を移動する順序を示す側面図 実施形態におけるピンの引っ掛け部が溝部を移動する順序を示す側面図(第3停止位置) 実施形態におけるピンの引っ掛け部が溝部を移動する順序を示す側面図
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施形態)
図1を用いて水栓1の概略構成について説明する。図1は、本実施形態に係る水栓1の斜視図である。水栓1は、例えば、キッチン、洗面所、お風呂等に設けられる水栓装置である。図1に示すように、水栓1は、スパウト本体部10と、吐水部14と、プッシュボタン30とを備える。
スパウト本体部10は、水栓1の本体部分であって、内部に流路を有しており、給水管(図示略)に接続されている。スパウト本体部10は、軸方向Aに沿って延びる筒状の部材であり、図示しない台座に対して引き出し可能な状態で台座に支持されている。
図1に示すように、スパウト本体部10には吐水部14およびプッシュボタン30が取り付けられている。
吐水部14は、スパウト本体部10の先端近傍に設けられる吐水用の部材である。吐水部14は、軸方向Aと交差する吐水方向Wに延びるとともに、吐水方向Wに開口した吐水口16を有する。吐水口16は、スパウト本体部10の内部流路(図示略)に接続されており、当該内部流路を通じて供給される水を吐水する。
図2は、吐水部14の周辺を拡大して示す正面図である。図2に示すように、吐水部14の吐水面15には、吐水口16として、ストレート吐水口18とシャワー吐水口20が形成される。ストレート吐水口18は、ストレート状の吐水を行うための開口であり、吐水面15の中心に形成された1つの孔で構成される。シャワー吐水口20は、シャワー状の吐水を行うための開口であり、ストレート吐水口18の周囲に同心状に設けられた多数の孔で構成される。
プッシュボタン30は、ユーザのプッシュ操作により吐水部14の吐水形態を変更可能とするボタンである。プッシュボタン30は、スパウト本体部10の先端から軸方向Aに突出して設けられており、スパウト本体部10の内部に向かってプッシュ方向A1に押し込み可能である。プッシュ方向A1は、スパウト本体部10が延びる軸方向Aに一致する。本実施形態のプッシュボタン30は特に、3つの停止位置で停止可能に構成されており、各停止位置に応じて吐水部14の吐水形態を特定の形態に設定する。
本実施形態の吐水部14の吐水形態は、「原水シャワー吐水」、「原水ストレート吐水」、「浄水ストレート吐水」である。原水シャワー吐水は、シャワー吐水口20から原水をシャワー吐水する形態であり、原水ストレート吐水は、ストレート吐水口18から原水をストレート吐水する形態である。浄水ストレート吐水は、スパウト本体部10に内蔵された浄水カートリッジ(図示略)が生成した浄水をストレート吐水口18からストレート吐水する形態である。これら3つの吐水形態を切り替えるための流路切替機構については後述する。
次に、プッシュボタン30の停止位置について、図3A〜図3Cを用いて説明する。図3A〜図3Cは、水栓1の側面図である。図3A〜図3Cに示すように、本実施形態のプッシュボタン30は、第1停止位置P1(図3A)、第2停止位置P2(図3B)、及び第3停止位置P3(図3C)のそれぞれで停止可能に構成される。
図3Aに示すように、第1停止位置P1は、スパウト本体部10から最も外側に突出した位置であり、第1の吐水形態に対応する。本実施形態の第1の吐水形態は「原水シャワー吐水」である。プッシュボタン30は、図3Aの第1停止位置P1のときにプッシュ方向A1へのプッシュ操作が行われると、図3Bに示す第2停止位置P2まで移動して停止する。
図3Bに示すように、第2停止位置P2は、第1停止位置P1から1段階内側に押し込まれた位置であり、第2の吐水形態に対応する。本実施形態の第2の吐水形態は「原水ストレート吐水」である。プッシュボタン30は、図3Bの第2停止位置P2のときにプッシュ方向A1へのプッシュ操作が行われると、図3Cに示す第3停止位置P3まで移動して停止する。
図3Cに示すように、第3停止位置P3は、第2停止位置P2からさらに1段階内側に押し込まれた位置であり、第3の吐水形態に対応する。本実施形態の第3の吐水形態は浄水ストレート吐水である。プッシュボタン30は、図3Cの第3停止位置P3のときにプッシュ方向A1へのプッシュ操作が行われると、プッシュ方向A1とは逆方向に移動して図3Aに示す第1停止位置P1に戻り、第1停止位置P1で停止する。
上述した3つの吐水形態を切替可能とする水栓1の流路切替機構が、スパウト本体部10に内蔵されている。以下、スパウト本体部10の内部構成について、図4〜図12Cを用いて説明する。
図4は、スパウト本体部10の外側カバーを一部省略した斜視図である。図4に示すように、スパウト本体部10の内部には、弁保持部材32と、複数の弁34と、スライド部材36とを備える。
弁保持部材32は、複数の弁34を保持する部材である。弁保持部材32は、スパウト本体部10のカートリッジ部38に対してプッシュ方向A1に挿入して取り付けられている。弁保持部材32およびカートリッジ部38は内部に流路を有しており、それらの流路が吐水部14まで連通している。弁保持部材32およびカートリッジ部38の内部流路について、図5、図6を用いて説明する。
図5は、弁保持部材32の斜視図であり、図6は、カートリッジ部38の斜視図である。図5では、弁保持部材32におけるカートリッジ部38との接続側の端部を示している。
図5に示すように、弁保持部材32は筒状の第1取付部40を備える。第1取付部40は、図6に示すカートリッジ部38に取り付けられる部分であり、外周部にネジ山が形成される。第1取付部40のネジ山がカートリッジ部38に形成されたネジ山に螺合することにより、弁保持部材32がカートリッジ部38に取り付けられる。
第1取付部40の内側には第2取付部42が設けられる。第2取付部42は、図6に示すカートリッジ部38の浄水カートリッジ44に取り付けられる部分である。第2取付部42の内周部にはネジ山が形成されており、浄水カートリッジ44に設けられたネジ山に螺合して取り付けられる。
図6に示すカートリッジ部38は、浄水カートリッジ44を内蔵する筒状の部材である。浄水カートリッジ44は、給水管から送られてくる原水を濾過フィルタ(図示せず)に通過させて浄水を生成する。浄水カートリッジ44は生成した浄水を流す浄水流路46を中心部に形成する。
浄水流路46の周囲には原水流路48が形成される。原水流路48は、給水管から送られてくる原水を浄水カートリッジ44に通さずに原水のまま流す流路である。浄水流路46と原水流路48は同心状に形成され、浄水カートリッジ44によって互いに仕切られる。
図5に示すように、弁保持部材32の内部には、浄水流路50と原水流路52が形成される。
浄水流路50は、第2取付部42の内側に形成された流路であって、図6に示したカートリッジ部38の浄水流路46に連通する。浄水流路46、50は、前述した「浄水ストレート吐水」に対応する流路である。浄水流路50の下流側には、後述する第1弁58(図7)が設けられる。
原水流路52は、第1取付部40の内側、且つ第2取付部42の外側に形成される流路である。原水流路52は、図6に示したカートリッジ部38の原水流路48に連通する。
図5に示すように、原水流路52は下流側で2つの原水流路54、56に分岐している。原水流路54、52は、前述した「原水ストレート吐水」に対応する流路であり、その下流側には後述する第2弁60(図7)が設けられる。原水流路56、52は、前述した「原水シャワー吐水」に対応する流路であり、その下流側には第3弁62(図7)が設けられる。
弁保持部材32および複数の弁34の分解斜視図を図7に示す。図7に示すように、複数の弁34は、第1弁58と、第2弁60と、第3弁62とを有する。
第1弁58、第2弁60および第3弁62は、それぞれの吐水形態に対応した内部流路を開閉する弁である。第1弁58、第2弁60および第3弁62はそれぞれ、弁保持部材32に設けられた第1貫通孔64、第2貫通孔66および第3貫通孔68に挿通して配置される。
第1貫通孔64、第2貫通孔66および第3貫通孔68はそれぞれ、弁保持部材32の上面に設けられた貫通孔であって、弁保持部材32の内部流路に連通している。第1貫通孔64は、図5に示した浄水流路50に連通し、第2貫通孔66は、原水流路54に連通し、第3貫通孔68は、原水流路56に連通する。
図7に示すように、吐水部14には接続部材70が取り付けられている。接続部材70は、吐水部14と弁保持部材32を接続するための部材である。図7では、接続部材70と弁保持部材32が離れた状態を図示しているが、使用時にはネジ止めで互いに固定される。
接続部材70は、第1弁受け72と、第2弁受け74と、第3弁受け76とを備える。第1弁受け72は、第1貫通孔64に挿通された第1弁58を受ける部分である。同様に、第2弁受け74は、第2貫通孔66に挿通された第2弁60を受ける部分であり、第3弁受け76は、第3貫通孔68に挿通された第3弁62を受ける部分である。
第1弁受け72、第2弁受け74および第3弁受け76のそれぞれは、上下に貫通する貫通孔と当該貫通孔の周囲を囲む台座部分とで構成される。
上述した接続部材70、吐水部14および弁保持部材32の内部流路の接続関係について、図8A〜図8Cを用いて説明する。図8A〜図8Cは、弁保持部材32、接続部材70および吐水部14の断面を示す斜視図である。
図8Aは、第1弁58および第1弁受け72を断面視する斜視図である。図8Aに示すように、第1弁58は、弁保持部材32の第1貫通孔64を介して浄水流路50に配置されるとともに、接続部材70の第1弁受け72に受けられる。接続部材70の内部には、第1弁受け72の貫通孔に連通する第1接続流路78が形成されており、第1接続流路78は、吐水部14のストレート流路80に接続されてストレート吐水口18まで連通する。
図8Aに示す接続関係によれば、第1弁58が第1弁受け72に受けられた状態では、浄水流路50と第1接続流路78が連通せず、これらの流路を介した吐水は行われない。第1弁58が第1弁受け72に対して上昇すると、浄水流路50と第1接続流路78とが連通するため、これらの流路とストレート流路80を介してストレート吐水口18から浄水ストレート吐水が行われる。図8Aでは、第1弁58が第1弁受け72に受けられた状態が示される。
図8Bは、第2弁60および第2弁受け74を断面視する斜視図である。図8Bに示すように、第2弁60は、弁保持部材32の第2貫通孔66を介して原水流路54に配置されるとともに、第2弁受け74に受けられる。接続部材70の内部には、第2弁受け74の貫通孔に連通する第2接続流路82が形成されており、第2接続流路82は、吐水部14のストレート流路80に接続されてストレート吐水口18まで連通する。第2接続流路82は、図8Aに示した第1接続流路78と下流側で合流しており、一部が重複している。
図8Bに示す接続関係によれば、第2弁60が第2弁受け74に受けられた状態では、原水流路54と第2接続流路82が連通せず、これらの流路を介した吐水は行われない。第2弁60が第2弁受け74に対して上昇すると、原水流路54と第2接続流路82とが連通するため、これらの流路とストレート流路80を介してストレート吐水口18から原水ストレート吐水が行われる。図8Bでは、第2弁60が第2弁受け74に受けられた状態が示される。
図8Cは、第3弁62および第3弁受け76を断面視する斜視図である。図8Cに示すように、第3弁62は、弁保持部材32の第3貫通孔68を介して原水流路56に配置されるとともに、第3弁受け76に受けられる。接続部材70の内部には、第3弁受け76の貫通孔に連通する第3接続流路84が形成されており、第3接続流路84は、吐水部14のシャワー流路86に接続されてシャワー吐水口20まで連通する。
図8Cに示す接続関係によれば、第3弁62が第3弁受け76に受けられた状態では、原水流路56と第3接続流路84が連通せず、これらの流路を介した吐水は行われない。第3弁62が第3弁受け76に対して上昇すると、原水流路56と第3接続流路84とが連通するため、これらの流路とシャワー流路86を介してシャワー吐水口20から原水シャワー吐水が行われる。図8Cでは、第3弁62が第3弁受け76に対して上昇した状態が示される。
図8A〜図8Cに示すように、第1弁58、第2弁60および第3弁62の周囲には、第1付勢部材88、第2付勢部材90および第3付勢部材92がそれぞれ配置されている。第1付勢部材88、第2付勢部材90および第3付勢部材92はそれぞれ、第1弁58、第2弁60および第3弁62を第1弁受け72、第2弁受け74および第3弁受け76へ向けて下側に付勢するためのバネである。第1付勢部材88、第2付勢部材90、第3付勢部材92はそれぞれ、上側の端部が弁保持部材32の内壁面に接触し、下側の端部は第1弁58、第2弁60および第3弁62において幅が一部広がった拡径部に上から接触している。
上述した第1弁58、第2弁60および第3弁62の開閉は、図4に示したスライド部材36のスライド移動によって制御される。スライド部材36、プッシュボタン30および弁保持部材32を含む斜視図を図9に示す。
図9に示すスライド部材36は、プッシュボタン30のプッシュ操作に応じてプッシュボタン30と一体的にスライド方向A2に移動する部材である。スライド部材36は、プッシュボタン30と一体的に移動するように、プッシュボタン30の内側に嵌め込まれてプッシュボタン30に固定されている。
図9に示すように、スライド部材36は、プッシュ方向A1に向かって延びる延在部94を有する。
延在部94は、弁保持部材32に対して軸方向Aへスライド可能に係合する部分である。延在部94が弁保持部材32に係合した状態でスライド移動することにより、弁保持部材32の貫通孔64、66、68に挿通された弁58、60、62のいずれかに選択的に係合して弁を持ち上げる。
延在部94の具体的な構成について、図10、図11を用いて説明する。図10、図11はそれぞれ、延在部94の周辺を拡大して示す斜視図、平面図である。
図10、図11に示すように、延在部94は、第1延在部96と、第2延在部98と、第3延在部100とを有する。
第1延在部96、第2延在部98および第3延在部100はいずれも、スライド方向A2に延在する部分である。第1延在部96、第2延在部98および第3延在部100は、スパウト本体部10の幅方向Bに並べて配置されており、第2延在部98と第3延在部100の間に第1延在部96が配置される。
第1延在部96、第2延在部98および第3延在部100はそれぞれ、第1突出部96A、第2突出部98A、第3突出部100Aを有する。第1突出部96A、第2突出部98A、第3突出部100Aはそれぞれ、第1延在部96、第2延在部98および第3延在部100において上方向Cへ部分的に突出した部分である。
第1突出部96A、第2突出部98A、第3突出部100Aはそれぞれ、延在部94がスライド方向A2の特定の位置にあるときに第1弁58、第2弁60および第3弁62にそれぞれ係合する。
突出部96A、98A、100Aと弁58、60、62との位置関係について、図12A〜図12Cを用いて説明する。
図12A〜図12Cはそれぞれ、プッシュボタン30およびスライド部材36が停止位置P1、P2、P3にあるときの周辺を拡大した平面図である。停止位置P1、P2、P3は、図3A〜図3Cに示した停止位置P1、P2、P3に対応する。図12A〜図12Cでは、弁58、60、62をそれぞれ模式的に表している。
図12Aは、プッシュボタン30およびスライド部材36が第1停止位置P1にある状態を示す。図12Aに示すように、第1停止位置P1では、第3突出部100Aが第3弁62に係合して第3弁62が上方に持ち上げられる。持ち上げられた第3弁62は、対応する原水シャワー吐水用の流路を開放するように動作し、吐水部14から原水シャワー吐水が行われる(図3A、図8C)。
図12Aに示す状態では、第1突出部96Aおよび第2突出部98Aは第1弁58および第2弁60と係合せず、第1弁58および第2弁60は対応する流路を封止している。
図12Bは、プッシュボタン30およびスライド部材36が第1停止位置P1から第2停止位置P2まで移動して停止した状態を示す。図12Bに示すように、第2停止位置P2では、第2突出部98Aが第2弁60に係合して第2弁60が上方に持ち上がられる。持ち上げられた第2弁60は、対応する原水ストレート吐水の流路を開放するように動作し、吐水部14から原水ストレート吐水が行われる(図3B、図8B)。
図12Bに示す状態では、第1突出部96Aおよび第3突出部100Aは第1弁58および第3弁62と係合せず、第1弁58および第3弁62は対応する流路を封止している。
図12Cは、プッシュボタン30およびスライド部材36が第2停止位置P2から第3停止位置P3まで移動して停止した状態を示す。図12Cに示すように、第3停止位置P3では、第1突出部96Aが第1弁58に係合して第1弁58が持ち上げられる。持ち上げられた第1弁58は、対応する浄水ストレート吐水用の流路を開放するように動作し、吐水部14から浄水ストレート吐水が行われる(図3C、図8A)。
図12Cに示す状態では、第2突出部98Aおよび第3突出部100Aは第2弁60および第3弁62と係合せず、第2弁60および第3弁62は対応する流路を封止している。
上記構成によれば、プッシュボタン30のプッシュ操作によってプッシュボタン30とスライド部材36の停止位置が段階的に変更され、各停止位置に応じて3つの弁58、60、62のうちの1つが対応する流路を開放するように動作する。これにより、プッシュボタン30のプッシュ操作によって3つの吐水形態を切り替えることができる流路切替機構を実現することができる。
本実施形態では、プッシュボタン30のプッシュ操作によって3つの吐水形態を切り替えられるように、スライド部材36に延在部94を設けている。延在部94として3つの延在部96、98、100を設けるとともに、延在部96、98、100のそれぞれに突出部96A、98A、100Aを設けて、第1弁58、第2弁60および第3弁62のそれぞれに選択的に係合させている。3つの停止位置P1、P2、P3に応じて、3つの突出部96A、98A、100Aのうちの1つのみが対応する弁に係合するように配置することで、停止位置P1、P2、P3ごとに予め設定した1つの吐水形態を実現することができる。これにより、簡単な構成で3つの弁58、60、62を選択的に動作させることができる。
また、3つの延在部96、98、100を設ける際に、図10、図11などに示すように延在部96、98、100のそれぞれをスパウト本体部10の幅方向Bに並べて配置している。これにより、スパウト本体部10の軸方向Aの長さを短くすることができる。
また、第1弁58に対応する第1延在部96を、第2弁60に対応する第2延在部98と第3弁62に対応する第3延在部100の間に設けている。このような配置によれば、図8A〜図8Cに示すように、浄水流路50を中心に配置してその周囲に原水流路52を配置する構成において、浄水流路50に第1弁58を配置するとともに、原水流路52に連通する原水流路54、56に弁60、62を配置する際に、スパウト本体部10の内部スペースを有効活用しながら各弁を配置することができる。これにより、スパウト本体部10の小型化を図ることができる。
また、図7などに示すように、第1弁58がスパウト本体部10の軸方向Aにおいて第2弁60および第3弁62に対してずれた位置に配置されるように、貫通孔64、66、68の位置を設定している。特に、第1貫通孔64および第1弁58を、第2貫通孔66および第2弁60並びに第3貫通孔68および第3弁62に対してスパウト本体部10の根元側に配置している。このような配置によれば、図8A〜図8Cに示すように浄水流路50に第1弁58を配置するとともに、原水流路52に連通する原水流路54、56に弁60、62を配置する際に、スパウト本体部10の内部スペースを有効活用ながら各弁を配置することができる。特に、スパウト本体部10の軸方向Aおよび幅方向Bの長さを短くすることができ、スパウト本体部10の小型化を図ることができる。
また、図7などに示すように、第2弁60および第3弁62がスパウト本体部10の幅方向Bに重なる位置に配置されるように、第2貫通孔66および第3貫通孔68の位置を設定している。このような配置によれば、図8B、図8Cに示すように原水流路52に連通する原水流路54、56に第2弁60および第3弁62を配置する際に、第2弁60および第3弁62を原水流路52から同等の距離に配置することができる。これにより、第2弁60および第3弁62を通過する原水の流量や圧力が同等となりやすく、第2弁60と第3弁62の動作を安定させることができる。
上述したように、本実施形態の水栓1が備える流路切替機構は、スパウト本体部10と、吐水部14と、接続部材70と、3つの弁58、60、62と、プッシュボタン30とを備える。
スパウト本体部10は、原水が流れる原水流路52と、浄水が流れる浄水流路50を内部に形成する部材である。吐水部14は、吐水面15にストレート吐水口18およびシャワー吐水口20を形成し、ストレート吐水口18に連通するストレート流路80とシャワー吐水口20に連通するシャワー流路86とを内部に形成する部材である。接続部材70は、スパウト本体部10と吐水部14を接続する部材であって、第1接続流路78と、第2接続流路82と、第3接続流路84とを内部に形成する。第1接続流路78は、スパウト本体部10の浄水流路50をストレート流路80に接続し、第2接続流路82は、スパウト本体部10の原水流路52、54をストレート流路80に接続し、第3接続流路84は、スパウト本体部10の原水流路52、56をシャワー流路86に接続する。第1弁58は、第1接続流路78を選択的に開閉する弁であり、第2弁60は、第2接続流路82を選択的に開閉する弁であり、第3弁62は、第3接続流路84を選択的に開閉する弁である。プッシュボタン30は、スパウト本体部10に取り付けられた部材であって、3つの停止位置P1、P2、P3にて停止可能である。プッシュボタン30は、各停止位置P1、P2、P3に応じて、第1弁58、第2弁60および第3弁62のうちのいずれか1つの弁を動作させて、対応する接続流路を開放させる。
このような構成によれば、プッシュボタン30のプッシュ操作によって吐水形態を3段階で切り替えられる流路切替機構を実現することができる。
また本実施形態の水栓1は、プッシュボタン30のプッシュ操作に応じて一体的にスライドするスライド部材36をさらに備える。スライド部材36は、第1弁58に係合する第1係合部としての第1突出部96Aと、第2弁60に係合する第2係合部としての第2突出部98Aと、第3弁62に係合する第3係合部としての第3突出部100Aとを有する。プッシュボタン30の各停止位置P1、P2、P3に応じて、第1突出部96A、第2突出部98Aおよび第3突出部100Aのうちのいずれか1つを対応する弁に係合させて、対応する接続流路を開放するように動作させる。このような構成によれば、簡単な構成で3つの弁58、60、62のいずれかを選択的に動作させることができる。
また本実施形態の水栓1では、スライド部材36は、スライド方向A2に延びる延在部94を有する。延在部94に設けた第1突出部96A、第2突出部98Aおよび第3突出部100Aはそれぞれ、延在部94においてスライド方向A2に交差する上方向Cへ部分的に突出した突出部である。第1突出部96A、第2突出部98Aおよび第3突出部100Aはそれぞれ、対応する弁58、60、62に係合したときに弁58、60、62を上昇させることで、対応する接続流路を開放するように動作させる。このような構成によれば、簡単な構成で3つの弁58、60、62のいずれかを選択的に動作させることができる。
また本実施形態の水栓1では、延在部94は、第1突出部96Aを含んだ第1延在部96と、第2突出部98Aを含んだ第2延在部98と、第3突出部100Aを含んだ第3延在部100とを有する。第1延在部96、第2延在部98および第3延在部100は、スパウト本体部10の幅方向Bに並べて配置されている。このような構成によれば、延在部94を3つの延在部96、98、100に分けることで、それぞれの突出部96A、98A、100Aの位置の自由度が高くなる。また、3つの延在部96、98、100を幅方向Bに並べて配置することで、スパウト本体部10の長さを短くすることができる。
また本実施形態の水栓1では、第1延在部96は、スパウト本体部10の幅方向Bにおいて、第2延在部98と第3延在部100の間に設けられる。このような構成によれば、図8A〜図8Cに示すように浄水流路50を中心に配置してその周囲に原水流路52を配置する構成において、浄水流路50に配置される第1弁58および第1延在部96を、他の弁や延在部94に対して真ん中に配置することができる。これにより、スパウト本体部10の内部スペースを有効活用しながら各弁を配置することができ、スパウト本体部10の小型化を図ることができる。
また本実施形態の水栓1では、第1弁58は、スパウト本体部10の軸方向Aにおいて、第2弁60と第3弁62からずれた位置に設けられる。このような構成によれば、3つの弁58、60、62が軸方向Aに同じ位置にある場合に比べて、スパウト本体部10の幅方向Bの寸法を小さくすることができる。また第1弁58を他の弁60、62に対して軸方向Aにずらすことで、図8A〜図8Cに示すように浄水流路50を中心に位置してその周囲に原水流路52を配置する構成において、スペース本体部10の内部スペースを有効活用しながら各弁を配置することができ、スパウト本体部10の小型化を図ることができる。
また本実施形態の水栓1では、第2弁60および第3弁62は、スパウト本体部10の幅方向Bに重なる位置に配置される。このような構成によれば、第2弁60と第3弁62を原水流路52から同等の距離に配置することができ、第2弁60と第3弁62の動作を安定させることができる。
次に、プッシュボタン30を3つの停止位置P1、P2、P3で段階的に停止させる構成について、図13、図14A〜図14Fを用いて説明する。
図13は、プッシュボタン30およびスライド部材36の内側を示す斜視図である。図13に示すように、プッシュボタン30およびスライド部材36の内側には、付勢部材104およびピン106が取り付けられている。
付勢部材104は、プッシュボタン30をプッシュ方向A1とは反対方向である付勢方向A3に付勢するためのバネである。付勢部材104は、プッシュボタン30の内壁面に固定されており、図9に示した弁保持部材32の凹部108に配置される。付勢部材104を設けることによって、プッシュボタン30が弁保持部材32に対して付勢方向A3に常時付勢され、ユーザがプッシュボタン30をプッシュ方向A1に押し込む際に反発力が発生する。
ピン106は、プッシュボタン30を各停止位置P1、P2、P3で停止させるための部材である。ピン106は、付勢部材104とともにプッシュボタン30の内壁面に固定されており、プッシュボタン30のスライド移動とともに一体的に移動する。ピン106は棒状に形成されており、先端部には一対の引っ掛け部110A、110Bが設けられる。引っ掛け部110A、110Bは、付勢部材104が配置される内側に向かって屈曲した形状を有する。
引っ掛け部110Aは、図8Bに示す弁保持部材32の溝部112Aに係合する。もう一方の引っ掛け部110Bは、図8Cに示す弁保持部材32の溝部112Bに係合する。
溝部112Aおよび溝部112Bはそれぞれ、弁保持部材32の側面に設けられた溝部である。溝部112A、溝部112Bに引っ掛け部110A、110Bを配置することで、プッシュボタン30の停止位置が制御される。具体的には、図14A〜図14Fを用いて説明する。
図14〜図14Fは、溝部112A、溝部112Bに配置された引っ掛け部110A、110Bが移動する順序を説明するための側面図である。図14〜図14Fでは、溝部112Aおよび引っ掛け部110Aを右側に示し、溝部112Bおよび引っ掛け部110Bを左側に示す。
図14Aは、プッシュボタン30が最も外側の第1停止位置P1に位置する状態を示す。引っ掛け部110A、110Bはそれぞれ溝部112A、溝部112Bの入口部分に配置されている。プッシュボタン30が第1停止位置P1にあるとき、付勢部材104の付勢によってプッシュボタン30は第1停止位置P1に留められる。プッシュボタン30が第1停止位置P1にあることに応じて、吐水部14から原水シャワー吐水が行われる(図3A)。
図14Aに示す状態からプッシュボタン30がプッシュ方向A1に押されると、プッシュボタン30とともにピン106の引っ掛け部110A、110Bがプッシュ方向A1に移動する。引っ掛け部110A、110Bは、溝部112A、112Bの形状にしたがって、図14Aに示すようにD1方向に移動する。
図14Bに示すように、引っ掛け部110A、110Bは、溝部112A、112Bの奥に配置された後、D2方向に移動する。このとき、付勢部材104の付勢によって、引っ掛け部110A、110Bはプッシュ方向A1とは逆方向の付勢方向A3に進みながら、重力によって下方に移動する。
図14Cは、プッシュボタン30が第1停止位置P1から一段階押し込まれた第2停止位置P2にある状態を示す。引っ掛け部110A、110Bはそれぞれ溝部112A、溝部112Bの中で位置決めされて静止している。プッシュボタン30が第2停止位置P2にあることに応じて、吐水部14から原水ストレート吐水が行われる(図3B)。
図14Cに示す状態からプッシュボタン30がプッシュ方向A1に押されると、引っ掛け部110A、110Bは、溝部112A、112Bの形状にしたがってD3方向に移動する。
図14Dに示すように、引っ掛け部110A、110Bは溝部112A、112Bの奥に配置された後、D4方向に移動する。このとき、付勢部材104の付勢によって、引っ掛け部110A、110Bは付勢方向A3に進みながら、重力によって下方に移動する。
図14Eは、プッシュボタン30が第2停止位置P2から一段階押し込まれた第3停止位置P3にある状態を示す。引っ掛け部110A、110Bはそれぞれ溝部112A、溝部112Bの中で位置決めされて静止している。プッシュボタン30が第3停止位置P3にあることに応じて、吐水部14から浄水ストレート吐水が行われる(図3C)。
図14Eに示す状態からプッシュボタン30がプッシュ方向A1に押されると、引っ掛け部110A、110Bは溝部112A、112Bの形状にしたがって、D5方向に移動する。
図14Fに示すように、引っ掛け部110A、110Bは溝部112A、112Bの奥に配置された後、D6方向に移動する。このとき、付勢部材104の付勢によって、引っ掛け部110A、110Bは付勢方向A3に進み、図14Aに示した位置(第1停止位置P1)まで戻る。
上記構成によれば、プッシュボタン30をプッシュ方向A1にプッシュ操作することに応じて、プッシュボタン30を第1停止位置P1、第2停止位置P2、第3停止位置P3、第1停止位置P1・・・の順に繰り返し移動させることができる。これにより、吐水部14の吐水形態を原水シャワー吐水(第1停止位置P1)、原水ストレート吐水(第2停止位置P2)、浄水ストレート吐水(第3停止位置P3)、原水シャワー吐水(第1停止位置P1)・・・の順に切り替えることができる。このようにして、プッシュボタン30のプッシュ操作によって3つの吐水形態を切替可能な流路切替機構を実現することができる。
特に本実施形態では、図14Aに示す第1停止位置P1のときに、吐水部14の吐水形態が原水シャワー吐水となるように設定している。仮に、図14Cに示す第2停止位置P2あるいは図14Eに示す第3停止位置P3のときに吐水部14の吐水形態をシャワー吐水に設定すると、図14A〜図14Fに示す引っ掛け部110A、110Bの一連の移動の過程において、引っ掛け部110A、110Bの軸方向Aの位置が第2停止位置P2又は第3停止位置P3と重なる際に吐水形態が一時的にシャワー吐水となる。このような場合、原水のストレート吐水と浄水のストレート吐水を相互に切り替える途中で一時的にシャワー吐水となってしまい、ユーザの混乱を招く。
本実施形態では、図14Aに示す第1停止位置P1のときに吐水部14の吐水形態をシャワー吐水に設定することで、2つのストレート吐水を相互に切り替える途中で一時的にシャワー吐水となることがないように設計している。これにより、吐水形態の切替時にユーザの混乱が生じないようにすることができる。
上述したように、本実施形態の水栓1および水栓1が備える流路切替機構は、プッシュボタン30はプッシュ操作に応じて、最も外側に位置する第1停止位置P1からプッシュ方向A1に押し込まれた第2停止位置P2へ移動し、第2停止位置P2からプッシュ方向A1にさらに押し込まれた第3停止位置P3へ移動し、第3停止位置P3から第1停止位置P1へ戻るという移動を順に繰り返すように構成されている。当該構成において、プッシュボタン30が第1停止位置P1にあるときに、第3弁62が第3接続流路84を開放するように動作して、シャワー吐水口20から原水シャワー吐水が行われるように構成される。
上記構成によれば、最も外側にある第1停止位置P1のときにシャワー吐水を行うように配置することで、原水ストレート吐水と浄水ストレート吐水を相互に切り替える途中でシャワー吐水が出ないようにすることができ、ユーザの混乱を防止する。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。例えば、上記実施形態では、プッシュボタン30が第2停止位置P2にあるときに原水ストレート吐水を行い、第3停止位置P3にあるときに浄水ストレート吐水を行うように設定する場合について説明したが、このような場合に限らない。第2停止位置P2のときに浄水ストレート吐水を行い、第3停止位置P3のときに原水ストレート吐水を行うように設定してもよい。
また上記実施形態では、接続部材70が吐水部14および弁保持部材32とは別部材である場合について説明したが、このような場合に限らず、吐水部14および/又は弁保持部材32と一体的に構成してもよい。
また上記実施形態では、弁58、60、62に係合する係合部として、延在部94で部分的に突出した突出部96A、98A、100Aを設ける場合について説明したが、このような場合に限らない。突出部に限らず、弁58、60、62に係合可能な係合部であれば、任意の構成を採用してもよい。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した特許請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。また、実施形態における要素の組み合わせや順序の変化は、本発明の範囲および思想を逸脱することなく実現し得るものである。
本発明は、キッチン、洗面所、お風呂等に使用される水栓に有用である。
1 水栓
10 スパウト本体部
14 吐水部
15 吐水面
16 吐水口
18 ストレート吐水口
20 シャワー吐水口
30 プッシュボタン
32 弁保持部材
34 弁
36 スライド部材
38 カートリッジ部
40 第1取付部
42 第2取付部
44 浄水カートリッジ
46 浄水流路
48 原水流路
50 浄水流路
52 原水流路
54 原水流路
56 原水流路
58 第1弁
60 第2弁
62 第3弁
64 第1貫通孔
66 第2貫通孔
68 第3貫通孔
70 接続部材
72 第1弁受け
74 第2弁受け
76 第3弁受け
78 第1接続流路
80 ストレート流路
82 第2接続流路
84 第3接続流路
86 シャワー流路
88 第1付勢部材
90 第2付勢部材
92 第3付勢部材
94 延在部
96 第1延在部
96A 第1突出部
98 第2延在部
98A 第2突出部
100 第3延在部
100A 第3突出部
104 付勢部材
106 ピン
108 凹部
110A、110B 引っ掛け部
112A、112B 溝部
A 軸方向
A1 プッシュ方向
A2 スライド方向
A3 付勢方向
B 幅方向
C 上方向
P1 第1停止位置
P2 第2停止位置
P3 第3停止位置
W 吐水方向

Claims (9)

  1. 原水が流れる原水流路および浄水が流れる浄水流路を内部に形成するスパウト本体部と、
    吐水面にストレート吐水口およびシャワー吐水口を形成し、前記ストレート吐水口に連通するストレート流路と前記シャワー吐水口に連通するシャワー流路とを内部に形成する吐水部と、
    前記スパウト本体部と前記吐水部を接続する接続部材であって、前記スパウト本体部の前記浄水流路を前記ストレート流路に接続する第1接続流路と、前記スパウト本体部の前記原水流路を前記ストレート流路に接続する第2接続流路と、前記スパウト本体部の前記原水流路を前記シャワー流路に接続する第3接続流路とを内部に形成する接続部材と、
    前記第1接続流路を選択的に開閉する第1弁と、
    前記第2接続流路を選択的に開閉する第2弁と、
    前記第3接続流路を選択的に開閉する第3弁と、
    前記スパウト本体部に取り付けられたプッシュボタンであって、少なくとも3つの停止位置で停止可能であり、各停止位置に応じて、前記第1弁、前記第2弁および前記第3弁のうちのいずれか1つの弁を動作させて、対応する接続流路を開放させるプッシュボタンと、を備える、水栓の流路切替機構。
  2. 前記プッシュボタンのプッシュ操作に応じて一体的にスライドするスライド部材であって、前記第1弁に係合する第1係合部と、前記第2弁に係合する第2係合部と、前記第3弁に係合する第3係合部とを有するスライド部材をさらに備え、
    前記プッシュボタンの各停止位置に応じて、前記第1係合部、前記第2係合部および前記第3係合部のうちのいずれか1つを対応する弁に係合させて、対応する接続流路を開放するように動作させる、請求項1に記載の水栓の流路切替機構。
  3. 前記スライド部材は、前記第1係合部、前記第2係合部および前記第3係合部を形成してスライド方向に延びる延在部を有し、
    前記第1係合部、前記第2係合部および前記第3係合部は前記延在部において前記スライド方向に交差する方向へ部分的に突出した突出部であって、対応する弁に係合したときに弁を上昇させることで、対応する接続流路を開放するように動作させる、請求項2に記載の水栓の流路切替機構。
  4. 前記延在部は、前記第1係合部を含んだ第1延在部と、前記第2係合部を含んだ第2延在部と、前記第3係合部を含んだ第3延在部と、を有し、
    前記第1延在部、前記第2延在部および前記第3延在部は、前記スパウト本体部の幅方向に並べて配置されている、請求項3に記載の水栓の流路切替機構。
  5. 前記第1延在部は、前記スパウト本体部の幅方向において、前記第2延在部と前記第3延在部の間に設けられる、請求項4に記載の水栓の流路切替機構。
  6. 前記第1弁は、前記スパウト本体部の軸方向において、前記第2弁と前記第3弁からずれた位置に設けられる、請求項4又は5に記載の水栓の流路切替機構。
  7. 前記第2弁および前記第3弁は、前記スパウト本体部の幅方向に重なる位置に配置される、請求項4から6のいずれか1つに記載の水栓の流路切替機構。
  8. 前記プッシュボタンはプッシュ操作に応じて、最も外側に位置する第1停止位置からプッシュ方向に押し込まれた第2停止位置へ移動し、前記第2停止位置から前記プッシュ方向にさらに押し込まれた第3停止位置へ移動し、前記第3停止位置から前記第1停止位置へ戻るという移動を順に繰り返すように構成されており、
    前記プッシュボタンが前記第1停止位置にあるときに、前記第3弁が前記第3接続流路を開放するように動作する、請求項1から7のいずれか1つに記載の水栓の流路切替機構。
  9. 請求項1から8のいずれか1つに記載の水栓の前記流路切替機構を備える水栓。
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