JP4512347B2 - 切換弁及び浄水器 - Google Patents

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Description

本発明は一般家庭などで使用される、吐水状態を複数種類から選択して切り換え可能な切換弁及びそれを備えた浄水器に関するものである。
従来より水資源の汚染が指摘されており、また、おいしい水への要求も高まっていることから、一般家庭などにおいて水道水を浄化する浄水器が用いられている。この種の浄水器としては、蛇口の先端に取り付けて、活性炭等の吸着剤により、水道水のカルキ臭、カビ臭、トリハロメタン等を除去するものや、多孔質中空糸膜により細菌類、濁質成分等を除去するものなどが知られている。
このような浄水器の中には、例えば特許文献1や特許文献2に開示されているように、「浄水」、「原水シャワ−」、「原水ストレ−ト」等の水流(吐水モード)を選択切換して使用できるものがある。このような機能を備えた浄水器の一例を図9に示す。
図9は、浄水器50を上面から見た横断面図である。
この浄水器50は、水道の蛇口8に接続される切換弁5を備えており、切換弁5には各吐水モードに対応した3個の弁穴10が設けられている。各弁穴10の上流側には弁体としてのボール9が載置され、蛇口8から流入する水の水圧によりボール等の弁体9が弁穴10を閉じる。また各弁体9には、水平方向に延びる操作ボタン7がそれぞれ対向配置されており、当該操作ボタン7を弁体9から離間する方向に付勢するバネ31の付勢力に抗して所望の操作ボタン7を水平方向に押圧することで、弁体9を押して弁穴10を開いて吐水モードを選択することができる。
また操作ボタン7を押圧した際には、操作ボタン7の爪部51がスライド板54に係止して、選択した吐水モードを保持できる。一方、別の操作ボタン7を選択して押圧した場合には、スライド板54がスライドして先の操作ボタン7の爪部51との係合が解除され、バネ31の付勢力により操作ボタン7が後退することで、弁体9により弁穴10が閉じられる。そして、後から押圧した操作ボタン7に対応する弁穴10が開くことで吐水モードが切り換わる。
このように、操作ボタン7を選択して押圧することで、蛇口8から取り入れる原水を前記吐水モードに切換が可能な切換弁5が考案され用いられている。
実開平6−41887号公報 実開平6−73555号公報
しかしながら、上述したような従来の切換弁及び浄水器には、以下のような問題が存在する。
ボタン7を切換弁5の前面で使用者側正面に、水平方向に稼動するように配置したため、ボタン7の奥行き長さとボタン7の移動ストロ−ク及びボタン7の解除機構の長さが切換弁接続中心から水平方向かつ使用者側に出っ張りとなって生じ、そのため、その部分が邪魔して浄水器の真下が見えづらくなり、また、食器等が当たりやすく、利便性の面で問題があった。また、蛇口8は略水平面に沿って移動(回転)可能な構成であることが多いため、ボタン7を水平方向に稼動するように配置すると、稼動の際、指で力をかけた方向に蛇口8が安易に動いてしまい使いずらく、また力を強くかけ過ぎた場合は、切換弁5の蛇口8への接続が回動ねじ固定を利用しているため、ねじ部が回動して蛇口8から緩み水漏れを発生してしまう虞があり、操作面での安定性に問題があった。
また、従来技術の場合、例えば照明が十分でない場所で使用すると、現在選択されている吐水状態が視認しづらいという問題が生じる。特に、コンパクト化を図ってボタンの移動ストロークを小さく設定した場合等には、選択したボタンと選択していないボタンとの位置(突出状態)の差が小さくなり、選択中の吐水状態が確認しづらくなるという問題が生じてしまう。
本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、選択中の吐水状態及びボタンを容易に視認できる切換弁及びこれを備えた浄水器を提供することを目的とする。
また、本発明の別の目的は、ボタン式でありながらコンパクトに構成でき、安定して操作が可能で、利便性、操作性に優れた切換弁及びこれを備えた浄水器を提供することである。
上記の目的を達成するために本発明は、以下の構成を採用している。
本発明の切換弁は、複数の吐水状態を、各吐水状態に対応するボタンの押し込み操作により選択的に切り換える切換弁であって、前記押し込み操作に応じて前記ボタンの押し込み状態を表示する表示機構を備えることを特徴とするものである。
従って、本発明の切換弁では、表示機構により、選択して押し込み状態にあるボタン、すなわち選択した吐水状態を容易に視認できる。
前記表示機構としては、前記ボタンまたは前記ボタン近傍に設けられた透光部と、前記ボタンが押し込み状態にあるときと非押し込み状態にあるときとで、前記透光部の視野範囲に異なった表示が行われるサイン部とを有する構成を好適に採用できる。
従って、本発明では、透光部の視野範囲にボタンが押し込み状態のときに応じた表示がされたことを視認することで、選択して押し込み状態にあるボタン、すなわち選択した吐水状態を容易に認識できる。
サイン部としては、前記ボタンが押し込み状態にあるときに前記透光部の視野範囲内に位置し、前記ボタンが非押し込み状態にあるときに前記透光部の視野範囲外に位置して設けられる構成も好適に採用できる。
この場合、ボタンが押し込み状態のときには、透光部の視野範囲内にサイン部が表示されるため、選択して押し込み状態にあるボタン、すなわち選択した吐水状態を容易に認識することができる。
サイン部としては、例えば着色部や文字、絵、記号、キャラクター等の描画部とすることが可能である。
また、サイン部としては、水平面に対して前記ボタンの押し込み方向後方側に向けて傾斜して設けらることが好ましい。
これにより、サイン部が操作者の方に向くことになり、視認性を高めることができる。
また、サイン部が蛍光材または光反射材を含む構成も好適である。
この場合、照明の少ない場合でも視認性を高めることができる。
前記ボタンの操作方向としては、略下方向であることが好ましい。
この場合、ボタンの長さ、移動ストローク等が使用者側の出っ張りとして影響を与えないので、コンパクト化に寄与し、また蛇口の下方の視認性を阻害したり、食器に接触しやすい等、利便性を阻害することも回避できる。また、ボタンを押し込む際の力が下方向に作用するため、蛇口が回転(移動)したり、蛇口への接続に回動ねじ固定を用いている場合でもねじ部を回動させることがなく、利便性、操作性を向上させることができる。
また、本発明の浄水器は、蛇口に着脱自在に取り付けられ、上記の切換弁を備えることを特徴としている。
従って、本発明では、選択中の吐水状態及びボタンを容易に視認できるとともに、安全性、利便性、操作性に優れた浄水器を得ることができる。
本発明では、選択中の吐水状態及びボタンを容易に視認できるとともに、ボタン式でありながらコンパクトに構成でき、安定して操作が可能で、利便性、操作性に優れた切換弁及びこれを備えた浄水器を実現できる。
以下、本発明の切換弁及び浄水器の実施の形態を、図1ないし図8を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の切換弁を備えた浄水器の一実施形態例である蛇口直結型の浄水器1の平面図であって、アダプタ3と固定リング4により水道の蛇口8に接続される蛇口接続口2が形成された切換弁5と、内部に活性炭、中空糸膜等の図示略の濾過材が収納され、蛇口8から供給された水を濾過し浄水化するための浄水カートリッジ6を具備して概略構成されている。図2は、図1の浄水器1の正面図であって、この例の浄水器1は、この浄水器1からの吐水状態を、蛇口8からの水を濾過して吐水する「浄水」と、濾過せずシャワー状に吐水する「シャワー」と、濾過せずにストレート状に吐水する「ストレート」の3種類(複数)の吐水状態から選択して切り換え可能なものであり、符号41はその浄水出口であって、符号42は(原水)シャワ−出口であって、符号43は(原水)ストレ−ト出口である。切換弁5の前側上面には、下方向(図1中、紙面奥側)に押し込み操作可能で、横にほぼ一列に配列された、切換操作部となる三つのボタン、浄水用ボタン(ボタン)7a、シャワー用ボタン(ボタン)7b、ストレ−ト用ボタン(ボタン)7c、を具備している。
上記の構成では、ボタン7a〜7cが従来のもののように水平方向に移動するように配置されていないため、ボタン7a〜7cの奥行きとボタンの移動ストロ−ク及びボタンの解除機構の長さが切換弁接続中心から水平方向かつ使用者側方向に出っ張りとなって生じないので、浄水器真下が見えづらくなく、食器等が当たりやすいこともなく、また、操作力が下方向にのみかかるため、蛇口8が左右に安易に動かず、ねじ部が蛇口8から緩むことも無く、安定して操作が可能であるという利点を有する。
次に、浄水用ボタン7aを選択した場合、あるいはストレ−ト用ボタン7cを選択した場合の、ボタンの下方向への押し操作によって、選択した水路が開かれるとともに、ボタンが定位置に固定される機構を図3および図4を用いて以下詳細に説明する。
図3は、浄水用ボタン7a選択時の切換弁5の上面から見た横断面図であり、図4は、浄水用ボタン7aを選択して押し操作した際の切換弁5内浄水部の機構の動きを右側面から見た縦断面図である。尚、ストレ−ト用ボタン7cに関連した機構、及びその動きの図示は浄水用ボタン7aのものと同様のため省略する。
図3(a)に示すように、浄水用ボタン7aとストレ−ト用ボタン7cには、ボタンの動きに連動可能なように、各々に、浄水用弁体移動部材11、ストレ−ト用弁体移動部材13が連結されており、それらは横方向(水平方向)に並列配置されている。切換弁5の内部には、円筒状の弁機構部18が設けられ、弁機構部18の中には、左右に浄水用弁穴14とストレ−ト用弁穴16が配され、中央に両端を開口した弁体内蔵筒部17が縦(上下方向)に配された仕切り盤19が設けられている。なお、浄水用弁穴14が開放された際には、水道水が浄水カートリッジ6に導かれ、浄水出口41から吐水され、ストレ−ト用弁穴16が開放された際には、水道水はストレート出口43に導かれて原水のままストレート状に吐水される。
前記左右2個の弁穴14、16上には、移動することで弁穴14、16を開閉する球状の弁体20a、20cがそれぞれ配置されている。弁機構部18の側面には、各弁体移動部材11、13が有する円柱状の軸22a、22c(図3(b)参照)が水平方向にスライド駆動可能なように水封挿入されている。各軸22a、22cは、弁穴14、16の上方に弁体20a、20cの中心とほぼ同じ高さで対向配置されている。
図4(a)〜(c)に示すように、各ボタン7aの下部には、斜め下方に開口するU字形状のア−ム23が設けられており、これらボタン7a及びアーム23は、水平方向に伸びる支軸29に一体で回転自在に支持されている。このア−ム23内には、弁体移動部材11から突出した棒状突起24aがアーム23の溝部に沿って移動自在に連結(嵌合)されている。弁体移動部材11の下側には、バネ25によって上方向に付勢された、上部に係止用のフック26aが備えられた係止板27が、一端側(図4中、左端側)に設けられた水平方向(紙面と直交する方向)に延びる図示しない支軸を回転中心にして回転可能状態で設けられている。また、弁体移動部材11はバネ28aによって弁穴14から離間する水平方向(図3では下方向、図4では左方向)に付勢される。
なお、図3(a)、(b)に示すように、係止板27には、左右に離間してフック26a、26bが設けられている。左側に位置するフック26aには、ボタン7aに対応する弁体移動部材11の棒状突起24aが係合可能であり、右側に位置するフック26bには、ボタン7cに対応する弁体移動部材13の棒状突起24cが係合可能である。なお、ボタン7bに対応する移動部材52の左右両側に設けられた棒状突起24b、24bは、フック26a、26bの双方に係合可能である。この移動部材52は、図3(a)に示すバネ28dにより弁体内蔵筒部18から離間する方向(図3(a)では下方向)に付勢されている。
図4(b)において、浄水用ボタン7aを奥にある支軸29を回動支点として斜め下方に、例えば6〜7mm程度押し込むと、ア−ム23の略横方向(図4中、略右方向)への動きに伴って棒状突起24aも横に動き、すなわち弁体移動部材11もバネ28aによる付勢力に抗して水平方向(図4では右方向)に6〜7mm程度スライドして、軸22a(後述)により弁体20aを押し動かして(移動させ)、弁穴14を開放して浄水用の水路を開く。また、棒状突起24aが水平方向(図4では右方向)にスライドし、フック26aの傾斜面を乗り越えようとするのに合わせて係止板27が片端(図4では左端)の支軸を回転軸として下方向に傾き、棒状突起24aの幅までフック26aが下がる(図4(b)に示す状態)と、棒状突起24aがフック26aを乗り越える。すると、バネ25の付勢力で係止板27は元の位置に戻る。弁体移動部材11もバネ28aの付勢力で元の位置(左方向)に戻ろうとするが、フック26aの垂直面に棒状突起24aが引っかかって動けず固定され、すなわち、ボタン7aも図4(c)に示す状態となり固定されることとなる。
同様に、ストレート用ボタン7cを下方に押し込んだ際には、弁体移動部材13が軸22c(後述)により弁体20cを押し動かして弁穴16を開放して原水ストレート用の水路を開く。
次に、選択されていた浄水用ボタン7aあるいはストレ−ト用ボタン7cが、他のボタンの下方向への押し操作によって、押し込まれた位置から元の位置へ戻るとともに、各ボタンに対応する浄水用または原水ストレート用の水路も閉じられる機構を図4を用いて以下詳細に説明する。
なお、図4では、浄水用ボタン7aの例を用いて説明するが、ストレート用ボタン7cの場合も同様の動作をする。
図4(c)にある状態において、図示以外のボタン(7bまたは7c)が下方に押されると、そのボタンに連結した棒状突起24bまたは24c(図3参照)が水平方向(図4では右方向)にスライドし、フック26aまたは26bの傾斜面を乗り越えようとする。その際、係止板27が片端(図4では左端)を軸として下方向に傾き、棒状突起24aの幅まで下がる。すると、バネ28aの付勢力で押されながら弁体移動部材11が水平方向(図4では左方向)に動き、図4(b)の状態を通り、図4(a)の状態となる。すなわち、ボタン7aも押し込み操作前の位置に戻る。ここで、弁体20aは弁体移動部材11の位置規制を受けなくなるため、水流によって弁穴14に戻され浄水用の水路が閉塞される。
続いて、予めシャワ−用ボタン7bが選択・押し込み操作されている状態から浄水用ボタン7aあるいはストレ−ト用ボタン7cが選択されて下方に押されることで、シャワ−用ボタン7bの選択が解除されて、シャワ−用弁穴が閉じて水路が閉じられる機構を図3および図5を用いて以下詳細に説明する。
図3(a)に示すように、中央のシャワ−用ボタン7bに関しては、左の浄水用ボタン7a、右のストレ−ト用ボタン7cに用いられたものとは異なる構成のシャワー用弁体移動部材12が設けられている。シャワ−用弁体移動部材12は、シャワ−用ボタン7bとは連結されておらず、浄水用あるいはストレ−ト用弁体移動部材11、13の動きにリンクしてシャワ−用弁穴15を開閉する作動が行われるように、浄水用あるいはストレ−ト用弁体移動部材11、13の一部に押圧される平板状の当接部30を有する構造にて配設されている。
図3(b)に示すように、当接部30には、弁体移動部材11、13の軸22a、22cが移動自在に貫通する貫通孔30a、30bがそれぞれ形成されている。また当接部30の中央部には、水平方向に延び、弁体内蔵筒部17に移動自在に嵌合する軸22bが突設されている。図5に示すように、軸22bには当接部30を弁体内蔵筒部17から離間する水平方向(図3では下方向、図5では左方向)に付勢するバネ28bが巻回されている。
図5に示すように、弁体内蔵筒部17には、頂上部にシャワ−用弁穴15が形成され、その下側(下流側)には移動することで弁穴15を開閉する球状の弁体20bと、この弁体20bを保持する平面視十文字形状の台座21が配置されている。なお、シャワ−用弁穴15が開放された際には、水道水はシャワー用出口42に導かれて原水のままシャワー状に吐水される。
図5(a)において、点線で示す浄水用ボタン7aあるいはストレ−ト用ボタン7cが選択されて下方に押されると、シャワ−用ボタン7b(図示省略)が解除される(押し込まれない状態になる)ととともに、シャワ−用弁体移動部材12が、浄水用あるいはストレ−ト用弁体移動部材(図示省略)に当接部30が押圧されて、バネ28bの付勢力に逆らいつつ前方(図5では右方向)へスライドし、シャワ−用弁体移動部材12に設けられた軸22bも同様にスライドする。
ここで、軸22bの先端には、操作者側(図5では左側)へ向かうに従って漸次上方へ向かう傾斜面53が形成されており、台座21の底部も傾斜面53と平行に傾斜して形成されている。そのため、ボタン7aまたは7cの押し込みにより軸22bが前方(図5では右方向)にスライドすることで、図5(b)に示すように、弁体20bを積載した台座21の下に潜り込み、傾斜面53に沿って台座21及び弁体20bを持ち上げる。軸22bの前方へのスライドが終わると、軸22bは少なくともその厚み分ほど台座21および弁体20bを上方に押し上げ、図5(c)に示すように、弁体20bをシャワ−用弁穴15に下から(下流側から)押し付けてシャワ−用弁穴15を閉塞し、原水シャワー用の水路が閉じられ止水されることとなる。
すなわち、ボタン7aまたは7cを押し込むことで、これらのボタン7a、7cに対応する弁穴14または16が開放される。
本実施形態においては、弁体20bを弁体移動部材12によって上方向へ移動させて、弁穴15の下流側から水圧に抗して弁穴15を閉じる止水機構を、前記説明したとおり、実施例の一つとして、頻繁に使用されるシャワ−部に用いた。そのため、従来のように、球を棒等の移動部材によって移動して弁穴15を開けて吐水し、水圧が高くなればなるほどボタンの操作力が上昇することがなく、軽い押し操作力が必要とされるボタン式において利便性の低下を防ぐという優れた効果を発揮する。また、止水時の急激な内圧上昇によって切換弁5内の部材への影響が過酷なものになることがないという優れた効果も発揮する。更に、近年増加している、高層マンション等にある著しく水圧が高い使用環境においては、止水時の部材影響、ボタン操作力の上昇をより一層抑えることが可能になる。
次に、中央のシャワ−用ボタン7bを選択した場合の、ボタンの下方向への押し操作によってシャワ−の水路が開かれる機構を図3および図5を用いて以下詳細に説明する。尚、シャワ−用ボタン7bが定位置に固定される機構は、前述したその他のボタンの固定される機構と同様であるため、その説明を省略する。
図3において、シャワ−用ボタン7bを斜め下方に6〜7mm程度押し込むと、棒状突起24bを有する移動部材52が水平方向に6〜7mm程度スライドし、スライドする棒状突起24bは、フック26a、26bの傾斜面を乗り越えようとし、それに合わせて係止板27が片端を軸として下方向に傾き、係止板27の動きに合わせて、棒状突起24aまたは24cのフック26a、26bに対する係合が解除されるため、弁体移動部材11または13がバネ28aまたは28cの付勢力によりスライドすることで、アーム23を介して浄水用ボタン7aあるいはストレ−ト用ボタン7cは押し込み状態から解除されて元に戻り、弁体20aまたは20cが弁穴14または16の上に戻り各吐水状態の水路が閉じられる。
このとき、シャワ−用弁体移動部材12は、浄水用およびストレ−ト用弁体移動部材11、13の当接部30による位置規制を受けなくなるため、バネ28bの付勢力によって操作者側へ動き、弁体20bを上に押し付けていた軸22bが移動して弁体20bの下から離れるため、弁体20bが下降してシャワ−用弁穴15を開き、原水シャワー用の水路が開かれることとなる(図5(a)に示す状態)。
次に、いずれのボタンも押し込まれない時、全ての弁穴が閉じるわけではなく、必ず一つの弁穴が開いて吐水を行う全止水防止機構について、図5および図6を用いて以下詳細に説明する。
図6において、浄水用ボタン7aとストレ−ト用ボタン7cが押し込まれない時は、それら二つに連動する弁体移動部材11、13が水平方向に6〜7mm程度スライドする前の状態で保持されており、そのため、それら二つに対応する弁体20a、20cは対応する各弁穴14、16上に載ったままとなって各水路を閉じている。
一方、シャワ−用ボタン7bが押し込まれていても、押し込まれていなくても、シャワ−用弁体移動部材12が浄水用弁体移動部材11およびストレ−ト用弁体移動部材13からの当接部30による位置規制を受けないため、バネ28bの付勢力によって操作者側へ動いて保持されており、弁体20bを上に押し付けていた軸22bが移動して弁体20bの下方からずれているため、弁体20bが下降してシャワ−用弁穴15が開放され、水路を開いている(図5(a)に示す状態)。
すなわち、浄水用ボタン7aとシャワ−用ボタン7bとストレ−ト用ボタン7cのいずれもが押し込まれない時、弁穴は全て閉じられるのではなく、シャワ−用弁穴15が必ず開いてシャワ−吐水を行うこととなる。そのため、使用者が誤って、ボタンを押し込んで係合が外れた瞬間にボタンを押し込むのを止めて手を離してしまい、全てのボタンが押し込み前の状態になっても、全ての弁穴14〜16が塞がれた全止水状態とならず、一瞬の内に止水状態となって、切換弁5内の内圧が急上昇して、部材の破壊や寿命早期化につながる虞が無いという優れた効果を発揮する。また、その状態では切換弁5から水が吐出されるため、使用者が蛇口8の元栓が閉まっているものと勘違いして長時間放置して、水圧により蛇口8との接続部からの水漏れにつながる虞が無いという優れた効果も発揮する。
次に、少なくとも二つ以上のボタンの押し込みが同時に行われるのを阻止する多重押し防止機構について、図7を用いて以下詳細に説明する。
図7に示すように、円筒形状を有する弁機構部18の中には、仕切り盤19が設けられ、それには、中央後方の盤上に弁体移動抑制部材32が左右にずれて稼動可能にように配置されている。より詳細には、弁機構部18の内側には、平面視略円弧形状(C字形状)の溝55が形成され、弁体20a、20cは溝55の一端側及び他端側にそれぞれ配置され、これら弁体20a、20cの間に弁体移動抑制部材32が溝55に沿って移動自在に配置されている。そして、弁体移動抑制部材32は、弁機構部18の内側形状に合わせて湾曲した円弧形状(C字形状)を有しており、左右端部に弁体接触部33を有している。
ここで、弁体移動抑制部材32の湾曲方向(周方向)の長さは、例えば図3(a)に示すように、一方の弁穴(ここでは14)から移動済みの弁体(ここでは20a)の端部と、もう一つの移動していない方の弁体(ここでは20c)の端部との離間距離にほぼ合致されている。そのため、浄水用ボタン7aの押し込み操作により、一方の弁体(ここでは20a)を介して弁体移動抑制部材32が他方の弁体(ここでは20c)の移動領域へ進出することになり、この状態でストレート用ボタン7cが押し込まれても、弁体移動抑制部材32により他方の弁体20cの移動が抑制される。また、浄水用ボタン7aとストレ−ト用ボタン7cを同時に押し込もうとした場合は、各弁体移動部材11、13が水平方向にスライドして、弁穴14、16上に載った各弁体20a、20cを押し動かそうとするが、両弁体20a、20cの移動領域に進出した弁体移動抑制部材32の左右端部の弁体接触部33に当接することにより、二つの弁体20は動けず、すなわち、浄水用ボタン7aとストレ−ト用ボタン7cを同時に押し込みきれないこととなる。
以上の構成から、誤使用や子供のいたずら等により、複数個のボタン7a〜7cを同時に押し込もうとしても、全て押し込まれて多重押しの状態とならず、切換弁5の複数場所から吐水することがないという優れた効果を発揮する。また、いずれか一つのボタンが押し込まれず必ず残り、切換弁5の使用が不可能になる事態が生じないという優れた効果も発揮する。尚、これらの効果は、本実施例のように、弁体移動抑制部材32一つの追加で、省スペ−スかつ低コストで達成可能とすることが好ましい。また、移動抑制部材32が周方向に移動するため、直線移動等と比較して省スペース化にも寄与できる。
また、本発明に用いるボタンの固定・復元機構は、水の流入する蛇口接続口2から水平方向にボタンとの間に設けると、機構の長さが使用者側に出っ張りとなって生じてしまうため、その部分が邪魔して浄水器1の真下が見えづらくなり、また、食器等が当たりやすくなってしまい、実用上好ましくなく、本実施形態に示したように、ア−ム23、棒状突起24a〜24c、係止板27、フック26a、26b、バネ28a〜28d等を複合的に組み合わせて、ボタン7a〜7cの下部に機構を設けると、それら問題が解消され好ましい。
本発明に係るボタンの大きさは、あまり大きいと切換弁本体が大きくなり、あまり小さいと指先で押しにくくなるため、1〜3cm程度に設定するのが好ましい。また、3段切換とした場合は、左右のボタン間の指が入る距離は、あまり少ないと指先がボタンに接触して押しにくくなり、あまり大きいと切換弁本体が大きくなるため、1.7〜3cm程度に設定するのが好ましい。
本発明に用いるボタンの操作距離は、あまり大きいと迅速な切換ができず、また本体が大きくなり、あまり小さいと明確な切換感が得られず、また弁体の移動量不足が生じるため、3〜9mm程度に設定するのが好ましい。また、ボタンの押し操作力の最大荷重は、あまり大きいと押しづらく、あまり小さいと明確な切換感が得られないので、通常の押し場所で2.9〜6.9Nに設定するのが好ましい。
本発明に用いられるボタンの配列は、切換段数が3段の場合、左から順に、浄水用、(原水)シャワ−用、(原水)ストレ−ト用であることが好ましい。その理由として、キッチンでの水仕事において、最も使用頻度が多いのは(原水)シャワ−と浄水であるため、これらの操作具となるボタンは両者が共に見えやすく迅速に操作可能とするため隣り合わせとした方が良く、更に、一般的に使用者は右利きの人が大多数で、右手でボタンや蛇口を操作して、左手でコップ等を持って浄水を汲む状況が多いため、浄水器本体下面の左側に浄水出口を設けるのが最適であり、その場合、浄水用のボタンが浄水出口に最も近い左の位置とした方が使用者により分かり易いためである。
本発明に用いられるボタンは、その筐体を、色やサイズの嗜好によって、使用者が異なるものに取り替えられることが好ましく、また、汚れや破損が生じた場合にも交換修理が可能となるように取り替えられることが好ましく、すなわち、ボタンを筐体とア−ム23を有する本体の2部品から構成し、本体から筐体が容易に着脱自在とすることが好ましい。筐体の固定方法としては、凹凸爪による圧入嵌合や、タッピングネジ等のネジを用いるのが好ましい。また、筐体の着脱をより簡便にし、合わせて指で押した時の滑り止め効果を得ることを重視するならば、筐体の表面部およびかん合部の少なくとも一部を、NBR、EPDM、シリコ−ンゴム、フッ素ゴム、ポリスチレン系やポリオレフィン系の熱可塑性エラストマ−などの軟質性材料で構成し、筐体を、軟質性材料が有する弾性力を利用して本体に圧入嵌合とすることが好ましい。
本実施形態では、ボタン7a〜7cの表面または近傍には、少なくとも部分的に中が見えるように一箇所貫通部を設け、その場所に透明ABS樹脂やアクリル樹脂等の透明材で形成された透明部を設け、その中に選択場所(押し込み状態)を示すサインが表示されることが好ましい。そのサインの表示機構について、図1および図8を用いて以下詳細に説明する。
図1においては、三つのボタン7a〜7Cの内、左側の浄水用ボタン7aが選択されており、ボタン表面に設けられた窓形状を有する透明部(透光部)44には、選択状態に対応して、四角形の塗りつぶした標識のサイン部45が、表示されている。図8は、切換弁5のボタン付近の機構の動きを右側面から見た縦断面図であり、図8(a)に示すように、サイン部45は、ボタン7a〜7cが非押し込み状態にあるときに透明部44を介した視野範囲外に位置し、ボタン7a〜7cが押し込み状態で弁体移動部材11、13、52が6〜7mm程度水平右方向にスライドして固定されたときに、透明部44を介した視野範囲内に位置して設けられている。つまり、このサイン部45は、ボタン7a〜7cの押し込み状態と非押し込み状態とで透明部44の視野範囲に異なる表示が行われる構成となっており、ボタン上方から押し込み状態(吐水状態)を表示するサイン45部を容易に見ること(視認)が可能となっている。
これら透明部44及びサイン部45により、本発明に係る表示機構が構成される。
本実施形態においては、ボタンを押し込み操作と共に傾かせることとし、その傾きに合わせて、サイン部45も使用者に見えやすい向きに傾かせて配置することによって、サイン部45を著しく見えやすくすることを達成した。より具体的には、ボタンの押し込み操作と共に水平面から先端が10〜40°ほど、奥にある軸を支軸として下方に傾くように機構を設け、かつ傾いた後のボタン貫通部の真下にサイン部45がスライドして固定されるように機構を設け、更に、サイン部45も水平面から10〜40°、ボタン押し込み方向後方側(操作者側)に向けて傾かせて配置した。
サイン部45の色は、なるべく目立つように赤、オレンジ等の鮮やかな色とし、またボタンの色とは色覚的に相反して異なるように変えることが好ましく、大きさは、小さすぎると目視認識しずらくなるため、9mm以上が好ましい。本実施例では、サイン部45を四角形の塗りつぶした標識としたが、その他丸等の形状や、塗りつぶさずに、文字、絵、記号、キャラクタ−等をデザイン的に工夫するなどして適宜構成することが好ましい。
更に、サイン部45は、照明の少ない場合でも良好に目視認識できるように、トリチュウム等を含む蛍光材を少なくとも一部に塗布して構成することが好ましく、また、より目立たせるために、ニッケルメッキ等の光反射物を少なくとも一部に添付して構成することが好ましい。
また、明るさを変えてより認識しやすくするために、発光体を一部に併用して構成することがより好ましく、さらに、低コストを重視するならば単色点灯のLEDを用いるのが好ましく、より認識性を高め、デザイン性を上げ品位を増すのであれば、複数色同時点灯のLEDを用いるとより好ましい。
本実施形態に用いられるバネ28は、その固さ、バネ定数について、あまり大きいとボタンの押し込み力が大きくなってボタン操作が重くなり、あまり小さいとボタンの復元動作が鈍くまた完全に元に戻しきれなくなるため、0.49〜2.45N/mm程度のものを用いるのが好ましい。長さとしては、あまり長すぎると切換弁本体5が大きくなってしまうので、20mm以下が好ましい。材質としては、使用環境から水がかかりやすく、また頻繁に圧縮荷重を受けるため、錆びにくく高耐久性のあるステンレスの304鋼が好ましい。
本実施形態に用いられる弁体移動部材11〜13は、その弁機構部18側が円柱状で長い軸22を有しており、水平方向にスライド駆動して球等の弁体20a〜20cを押し動かす際に、磨耗せず、防錆性を有しつつ、曲がらないように高強度を有するものが好ましく、材質としては、金属であればオ−ステナイト系ステンレス鋼、より好ましくは、ステンレス304鋼を含む18Cr−8Ni系などの材料が好ましく、プラスチックであればエンジニアリングプラスチックのポリアセタ−ルが好ましい。また、軸22a〜22cの先端は弁体20a〜20cを傷つける恐れの無いように、少なくとも0.2mm以上のC面取りやR面取りを設けるのが好ましく、シャワ−用弁体移動部材12の軸22bの先端については、物を持ち上げやすくするため、上側に少なくとも60°以下の傾斜を有する先細り形状とするのが好ましい。弁体移動部材11〜13を、その主要材質を前記エンジニアリングプラスチックとして金型成型し、その成型時に、前記金属材料で構成した軸22a〜22cをインサ−ト成形すると、単品部材として、低コストで優れた成形性と高強度が得られ好ましい。
また、図3および図4に示すように、本実施形態に用いられる弁機構部18の内部には、弁体移動部材11、13の軸22a、22cが弁体20a、20cを押す際に、軸22a、22cが水圧で収まっている弁体20a、20cに負けて曲がらないように当接してサポ−トする、軸の曲がり防止ガイド34を設けることが好ましい。形状としては、成形が容易で摩擦抵抗の少ない、高さ0.5mm以上の半球状の突起が好ましく、位置と数については、軸に沿ってなるべく弁体20a、20cに近い場所に少なくとも一箇所以上設けることが好ましい。
また、軸22a〜22cの材質に、成形の容易さとコスト安のメリットを重視してプラスチックを用いた場合、プラスチックが剛直性において不充分なため、本発明の曲がり防止ガイド34の曲がり防止効果がぜひとも必要とされる。また、弁体20a、20cを軸22a、22cで横方向に突いて移動させる場合、軸22a、22cが弁体20a、20cの中央部付近を突ければよいが、成形や組み付け精度の問題から突く位置が多少でもずれてしまうと、軸22a、22cがより反れやすくなって弁体の充分な移動を阻害してしまう危険があるため、その場合でも軸22a、22cが反れにくくするように、上記の曲がり防止ガイド34を設けることが好ましい。
図6などに示される、本実施形態に用いられる弁機構部18の側面に組み込んで、水平方向にスライド駆動する弁体移動部材11〜13の軸22a〜22cを水封するパッキン35は、小型かつ、しゅう動抵抗の少ないものを用いて、ボタン7a〜7cの操作力を低減することが肝要であり、外径10mm以下のVパッキン、UパッキンあるいはYパッキンとするのが好ましく、その材質としては、耐磨耗性に優れるニトリルゴムあるいはフッ素ゴムが好ましい。
また図6などに示される、本実施形態に用いられる弁体20a〜20cは、小型で、磨耗のしにくさと良好なシ−ル性を有することから球が好ましく、サイズとしてはあまり大きいと切換弁自体が大型化してしまい、あまり小さいと、それに適応する弁穴14〜16も小さくなって流量が低下してしまうため、直径4〜9mmとすることが好ましい。また、材質としては、前記と同様の理由で、ステンレスの304鋼か、エンジニアリングプラスチックのポリアセタ−ルが好ましい。
図5に示される、本発明に用いるシャワ−用の台座21について、その形状は、弁体20bが球であれば、それを積載して自由に回転可能としつつ十分な通水路を有するよう、本実施例のように、板を十文字等の放射状に配してその積載面を半球状とするのが好ましく、一方、弁体20bがOリング装填円柱栓やキノコ型パッキン栓であれば、低コスト化のため、それら栓と一体的に形成することが好ましい。材質としては、軽量で、磨耗せず、高強度を有するものが好ましく、エンジニアリングプラスチックのポリアセタ−ルが好ましい。弁体20bの磨耗耐久性よりも低コストを重視するならば前記の台座21を削除し、弁体20b自体を直接、軸22bで上に押し上げる構造とすることが好ましい。
図7などに示される、本実施形態に用いられる弁体移動抑制部材32および係止板27の肉厚は、あまり薄いと操作力を受けた際に変形してしまうため、2mm以上が好ましく、材質は、前記と同様の理由で、ステンレスの304鋼か、エンジニアリングプラスチックのポリアセタ−ルが好ましい。
本実施形態において、図1に示されるように、ボタン7a〜7c、サイン部45は、使用者が最も目視、認識しやすい場所、すなわち、切換弁5を蛇口8に接続した際、切換弁5の上壁となる部分であって、使用者側となる位置に設けられていることが最も好ましい。また、本実施例は、切換弁5を3段切換としたが、特にこれに限定されることはなく、本発明の主旨に準じて、同様の部材や機構を用いれば、2段切換や4段切換以上のものでも適宜構成可能である。また、切換弁5を(蛇口直結型)浄水器1に備えたものとしたが、もちろん、据置型浄水器、アルカリイオン整水器、ミネラル水生成器等の水回り機器にも同様の効果を有して備えることが可能である。
本発明の切換弁5及びそれを備えた浄水器1の主要材質は、成形性と強度を考慮すると、ABS樹脂、AS樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリカ−ボネ−ト樹脂、メタクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、MS樹脂、ナイロン樹脂、ポリ−4−メチルペンテン−1等のプラスチックが好ましい。また、浄水カートリッジ6の内部に収められる濾過材としては、従来使用されている粒状活性炭、亜硫酸カルシウム、繊維状活性炭等の吸着剤、多孔質中空糸膜、多孔質平膜、セラミックフィルター等の濾過膜を仕様、目的などに応じて適宜選択し、適量充填すればよい。濾過膜については、細菌の除去まで可能で濾過性能に優れる多孔質中空糸膜を用いるのが好ましい。
本発明による切換弁5を備えた浄水器1によれば、小型のボタン切換機構を有し、蛇口8が動いたり締めが緩んだりすることが無く、ボタン操作力が抑えられており、全止水や多重押しの防止対策が成され、これらは、特に、蛇口8の先端に接続されて、コンパクト化が強く求められ、子供や老人の使用も考えられる、近年高水圧化が進むことに対応が必要な、ビンの中を洗浄したり野菜全体を洗ったりする場合に適宜かつ迅速で安全に吐水状態の切換が必要とされる、蛇口直結型の浄水器において特に有効である。
本発明の切換弁及びそれを備えた浄水器の一実施例である蛇口直結型浄水器を示す平面図である。 図1の浄水器の正面図である。 (a)は図1の浄水器の備える切換弁の上面から見た横断面図であり、(b)は弁体移動部材の構成を示す平面図である。 (a)〜(c)は、図1の浄水器の備える切換弁の浄水部の機構の動きを右側面から見た縦断面図である。 (a)〜(c)は、図1の浄水器の備える切換弁のシャワ−部の機構の動きを右側面から見た縦断面図である。 図1の浄水器の備える切換弁のシャワ−水路が開かれている時の上面から見た横断面図である。 図1の浄水器の備える切換弁の浄水用ボタンとストレ−ト用ボタンを同時に押し操作した場合の上面から見た横断面図である。 (a)、(b)は、図1の浄水器の備える切換弁のボタン付近の機構の動きを右側面から見た縦断面図である。 従来の浄水器の一実施例である蛇口直結型浄水器の上面から見た横断面図である。
符号の説明
1…浄水器、 5…切換弁、 6…浄水カートリッジ、 7a…浄水用ボタン(ボタン)、 7b…シャワー用ボタン(ボタン)、 7c…ストレ−ト用ボタン(ボタン)、 14…浄水用弁穴、 15…シャワー用弁穴、 16…ストレ−ト用弁穴、 20a〜20c…弁体、 44…透明部(透光部)、 45…サイン部

Claims (2)

  1. 複数の吐水状態を、各吐水状態に対応するボタンの押し込み操作により選択的に切り換える切換弁であって、
    前記押し込み操作に応じて前記ボタンの押し込み状態を表示する表示機構を備え
    前記表示機構は、前記ボタンまたは前記ボタン近傍に設けられた透光部と、前記ボタンが押し込み状態にあるときと非押し込み状態にあるときとで、前記透光部の視野範囲に異なった表示が行われるサイン部とを有し、
    前記ボタンは、前記押し込み操作により傾くと共に、
    前記サイン部は、その傾きに合わせて傾かせて配置され、前記ボタンが押し込み状態にあるときに前記透光部の視野範囲内に位置し、前記ボタンが非押し込み状態にあるときに前記透光部の視野範囲外に位置して設けられることを特徴とする切換弁。
  2. 蛇口に着脱自在に取り付けられ、請求項1に記載の切換弁を備えることを特徴とする浄水器。
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