JP2021171856A - 無人搬送車、及び該無人搬送車を備えた産業機械システム - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送車本体と、画像を撮像するカメラを有していて該搬送車本体に搭載されるロボットと備えた無人搬送車、及び該無人搬送車を含む産業機械システムにおいて、無人搬送車の構成を複雑化することなく、カメラのレンズ面の清掃を安価に行えるようにする。【解決手段】無人搬送車は、ロボット20及び搬送車本体を制御する制御装置を備えている。制御装置は、搬送車本体を、産業機械10に対する所定位置に移動させた後、ロボット20に、カメラ26のレンズ面が、産業機械10における気体供給装置16の気体吹出口16bに対向する姿勢を取らせるレンズ清掃用制御を実行可能に構成されている。【選択図】図7

Description

本発明は、産業機械が設置された床面上を走行する搬送車本体と、画像を撮像するカメラを有していて該搬送車本体に搭載されるロボットとを備えた無人搬送車、及び該無人搬送車を備えた産業機械システムに関する。
従来、上述した無人搬送車の一例として、特開平1−135485号公報(下記特許文献1)に開示された無人搬送車が知られている。この無人搬送車では、ロボットを搭載した無人搬送車が、産業機械に対して設定された作業位置に移動し、当該作業位置においてロボットにより当該産業機械に対してワークの着脱等の所定作業が実行される。
無人搬送車にはロボットの動作位置を補正するための位置補正装置が搭載されており、産業機械の外表面には該位置補正の基準となる基準マーカーが設けられている。そして、位置補正装置は、ロボットが前記所定作業を実行する前に、前記カメラにより撮像した基準マーカーの画像を基に、無人搬送車の停止位置のずれ量を算出して、算出した位置ずれ量を基にロボットの動作位置補正を行うように構成されている。これにより、搬送車本体の停止位置精度に左右されることなく、ロボットによる前記所定作業の実行精度の向上を図っている。
特開平1−135485号公報
しかしながら、特許文献1に示す従来の無人搬送車では、ロボットに搭載されたカメラのレンズ面が工場内のミストや粉塵等により汚れていると、カメラによる基準マーカーの撮像精度が低下するという問題がある。カメラによる画像の撮像精度が低下すると、ロボットの動作位置の補正精度が低下し、延いてはロボットによる所定作業の実行精度が低下する等の問題が生じる。
これに対して、エアー吹付け装置(気体供給装置)や可動式ワイパーを、カメラのレンズ面の清掃用装置として無人搬送車に搭載することが考えられる。しかしこの場合、無人搬送車に清掃用装置を搭載することにより、無人搬送車のハード面及びソフト面の構成が複雑化してコスト増加を招くという問題がある。
本発明は、以上の実情に鑑みてなされたものであって、搬送車本体と、画像を撮像するカメラを有していて該搬送車本体に搭載されるロボットと備えた無人搬送車及び該無人搬送車を備えた産業機械システムにおいて、無人搬送車の構成を複雑化することなく、カメラのレンズ面の清掃を安価に行えるようにすることを、その目的とする。
本発明の一局面に係る無人搬送車は、気体供給装置を有する産業機械が設置された床面上を走行する搬送車本体と、画像を撮像するカメラを有していて該搬送車本体に搭載されるロボットと、前記ロボット及び前記搬送車本体を制御する制御装置とを備えている。
そして、前記制御装置は、前記搬送車本体を、前記産業機械に対する所定位置に移動させた後、前記ロボットに、前記カメラのレンズ面が、前記産業機械における前記気体供給装置の気体吹出口に対向する姿勢を取らせるレンズ清掃用制御を実行可能に構成されている。
この無人搬送車によれば、制御装置によって、搬送車本体が産業機械に対する所定位置に移動された後、レンズ清掃用制御が実行されて、前記カメラのレンズ面が、前記産業機械における前記気体供給装置の気体吹出口に対向するようにロボットの姿勢が制御される。この状態で気体供給装置を作動させることで、気体吹出口から吹出された気体がカメラのレンズ面に吹付けられて、レンズ面の汚れが該気体により除去される。このように、前記無人搬送車では、産業機械に搭載された気体供給装置の気体吹出口から吹出される気体を利用して、カメラのレンズ面の清掃を行うことができる。よって、カメラのレンズ面を清掃するための専用の清掃装置を無人搬送車に搭載する必要がないので、無人搬送車の製造コストを低減することができる。尚、気体供給装置を作動させる方法としては、制御装置から産業機械に対して気体供給装置の作動信号を出力するか、又は、人(作業者)が産業機械の操作盤を手動操作して気体供給装置を作動させるか、又は、無人搬送車が産業機械の所定位置にあるか否かに拘わらず気体供給装置を常時作動させておく等が考えられる。
前記制御装置は、前記カメラにより画像を撮像する前に前記レンズ清掃用制御を実行するように構成されている態様を採用することができる。
この態様によれば、前記カメラによる画像の撮像前に制御装置によってレンズ清掃用制御が実行される。よって、カメラのレンズ面がクリーンな状態でカメラによる撮像を実行することができる。
本発明の他の局面に係る産業機械システムは、気体供給装置を有する産業機械と、画像を撮像するカメラを有するロボットと該ロボットが搭載された搬送車本体とを含む無人搬送車と、該無人搬送車の搬送車本体及びロボットを制御する制御装置とを備えている。
そして、前記制御装置は、前記搬送車本体を、前記産業機械に対する所定位置に移動させた後、前記ロボットに、前記カメラのレンズ面が、前記産業機械における前記気体供給装置の気体吹出口に対向する姿勢を取らせるレンズ清掃用制御を実行可能になっており、前記レンズ清掃用制御の実行に際して、前記産業機械に前記気体供給装置の作動信号を出力することで、前記気体供給装置を作動させて前記気体吹出口から気体を吹出させるように構成されている。
これによれば、制御装置によって、産業機械に気体供給装置の作動信号を出力することで、該気体供給装置による気体の吹出しが開始される。したがって、清掃用のエアーが必要となるタイミングで気体供給装置を適切に作動させることができるので、省エネ性の向上を図ることができる。また、無人搬送車がレンズ清掃姿勢を取った後、制御装置からの作動信号により気体供給装置が作動して気体の吹出しが開始させるまでの一連の処理を自動化することができるので、省人化にも寄与する。
前記産業システムにおいても、前記制御装置が、前記カメラにより画像を撮像する前に前記レンズ清掃用制御を実行するように構成されている態様を採用することができる。
前記制御装置は、前記レンズ清掃用制御の実行に際して、前記ロボットの動作により前記カメラの位置を変化させる第一処理と、前記産業機械との連携によって、該産業機械における前記気体供給装置の気体吹出口の位置を変化させる第二処理と、前記産業機械との連携によって前記ロボット及び前記産業機械との双方を駆動することで前記カメラのレンズ面に対する前記気体吹出口の位置を変化させる第三処理とのいずれかを実行することで、前記カメラのレンズ面に対する前記気体吹出口からの気体の吹付け箇所を、該レンズ面を含む平面内において変化させるように構成されている態様を採用することができる。
この態様においては、制御装置によって、カメラのレンズ面に対する前記気体吹出口からの気体の吹付け箇所を、該レンズ面を含む平面内において変化させることでレンズ清掃用制御が実行される。これによれば、カメラのレンズ面における気体の吹付け箇所を固定した場合に比べて、カメラのレンズ面全体を効率良く清掃することができる。尚、前記レンズ面における気体の吹付け箇所の変更は、ロボットによりカメラ位置を変化させるか(第一処理)又は、産業機械により前記気体供給装置の気体吹出口の位置を変化させるか(第二処理)、又は、産業機械との連携によりロボット及び産業機械の双方を駆動することで容易に実現される。
前記制御装置は、前記第一処理と第二処理と第三処理とのいずれかを実行することで、前記カメラのレンズ面に対する前記気体吹出口からの気体の吹付け箇所を、前記レンズ面を含む平面内において、該レンズ面の中心部から径方向外側に向かって渦巻き状に変化させるように構成されている態様を採用することができる。
この態様によれば、レンズ面における気体の吹付け箇所が、レンズ面を含む平面内において、レンズ面の中心部から径方向外側に向かって渦巻き状に変化するので、気体の吹付けによってレンズ面から剥離した汚れを、レンズ面の中心部から径方向外側に移動させつつレンズ面全体を隈無く清掃することができる。
前記制御装置は、前記第一処理と第二処理と第三処理とのいずれかを実行することで、前記カメラのレンズ面に対する前記気体吹出口からの気体の吹付け箇所を、前記レンズ面を含む平面内において、該レンズ面の所定方向の一側端部から他側端部に向けてジグザグ状に変化させるように構成されている態様を採用することができる。
この態様によれば、レンズ面における気体の吹付け箇所が、レンズ面の所定方向の一側端部から他側端部に向けてジグザグ状に変化するので、気体の吹付けによってレンズ面から剥離した汚れを、レンズ面における前記所定方向に直交する方向の両側からレンズ面の外側に交互に掃出しつつ、レンズ面全体を隈無く清掃することができる。
以上のように、本発明に係る無人搬送車及び産業機械システムによれば、搬送車本体を、産業機械に対する所定位置に移動させた後、ロボットに、カメラのレンズ面が、産業機械における気体供給装置の気体吹出口に対向する姿勢を取らせるようにしたことで、無人搬送車の構成を複雑化することなく、カメラのレンズ面の清掃を安価に行うことできる。
本発明の第1の実施形態に係る無人搬送車を含む生産システム(産業機械システムの一例)を示した平面図である。 第1の実施形態に係る無人搬送車(搬送車本体及びロボット)を示した斜視図である。 第1の実施形態に係る無人搬送車を含む生産システムの構成を示したブロック図である。 第1の実施形態の機内清掃要否判定部における処理を示したフローチャートである。 第1の実施形態に係るロボットの動作姿勢を説明するための説明図である。 第1の実施形態に係るロボットの動作姿勢を説明するための説明図である。 第1の実施形態に係るロボットの動作姿勢を説明するための説明図である。 第1の実施形態に係る自動運転制御部における撮像制御を示したフローチャートである。 第2の実施形態に係る無人搬送車を含む生産システムにおいて、工作機械(産業機械の一例)のエアー供給装置によってカメラのレンズ面に吹付けられるエアーの吹付け方法を説明するための説明図である。 第3の実施形態に係る無人搬送車を含む生産システムにおいて、工作機械(産業機械の一例)のエアー供給装置によってカメラのレンズ面に吹付けられるエアーの吹付け方法を説明するための説明図である。
以下、本発明の具体的な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1〜図3に示すように、本例の生産システム1は、工作機械10と、ロボット20及び搬送車本体31を有する無人搬送車30と、無人搬送車30を制御する制御装置40とを備えている。工作機械10は産業機械の一例であり、生産システム1は産業機械システムの一例である。
図5及び図6に示すように、前記工作機械10は、ワークを把持するチャック(図示せず)が装着されるワーク主軸11、及び工具(図示せず)が保持される工具主軸12を備えた所謂複合加工型のNC(数値制御)工作機械であり、旋削加工及びミーリング加工の双方を行うことができるようになっている。ワーク主軸11の近傍にはクーラントを吐出する二つのクーラントノズル13,14とが設けられており、同様に、工具主軸12の近傍にもクーラントを吐出するクーラントノズル15が設けられている。これらクーラントノズル13,14,15が切屑清掃機構として機能する。また、ワーク主軸11の近傍における二つのクーラントノズル13,14の間にはエアーノズル16aが設けられている。尚、この図5及び図6では、都合によりチャック及び工具の図示を省略している。
エアーノズル16aは、後述する制御装置40により制御されるエアー供給装置16の一部であって、先端部の吹出口16bからエアーを吹出すことで、ワーク主軸11等に付着した異物を除去する機能を有している。本例では、エアー供給装置16は、後述するように無人搬送車30のロボット20に搭載されたカメラ26の清掃にも利用される。このエアー供給装置16が気体供給装置に相当し、エアーノズル16aの吹出口16bが気体吹出口に相当する。
図1に示すように、前記無人搬送車30には、搬送車本体31の上面である載置面32に前記ロボット20が搭載され、また、オペレータが携帯可能な操作盤33が付設されている。尚、この操作盤33は、データの入出力を行う入出力部、当該無人搬送車30及びロボット20を手動操作する操作部、並びに画面表示可能なディスプレイなどを備えている。搬送車本体31は、下面に走行用の駆動輪及び従動輪が取付けられた筐体と、筐体内に収容されて駆動輪を回転駆動するモータ(いずれも図示せず)とを有している。
また、無人搬送車30は、工場内における自身の位置を認識可能なセンサ(例えば、レーザ光を用いた距離計測センサ)を備えており、前記制御装置40による制御の下で、前記工作機械10が配設される領域を含む工場内を無軌道で走行するように構成され、本例では、前記工作機械10に対して設定された作業位置(所定位置の一例)に経由する。
図1及び図2に示すように、前記ロボット20は、第一アーム21、第二アーム22及び第三アーム23の三つのアームを備えた多関節型のロボットであり、第三アーム23の先端部にはエンドエフェクタとしてのハンド24が装着され、また、支持バー25を介して第一カメラ26Aと第二カメラ26Bとが装着されている。尚、以下の説明において、第一カメラ26A及び第二カメラ26Bを区別する必要がない場合には単にカメラ26と表記し、両者を区別する必要がある場合にのみ符号26に添字A,Bを付するものとする。
前記制御装置40は、前記無人搬送車30の搬送車本体31内に格納されており、図3に示すように、動作プログラム記憶部41、移動位置記憶部42、動作姿勢記憶部43、マップ情報記憶部44、画像記憶部45、手動運転制御部46、自動運転制御部47、位置認識部48、機内清掃要否判定部49、及び入出力インターフェース50から構成される。そして、制御装置40は、この入出力インターフェース50を介して、前記工作機械10と、無人搬送車30の構成要素であるロボット20、搬送車本体31、カメラ26、及び操作盤33とに接続している。
尚、制御装置40は、CPU、RAM、ROMなどを含むコンピュータから構成され、前記手動運転制御部46、自動運転制御部47、位置認識部48、機内清掃要否判定部49、入出力インターフェース50は、コンピュータプログラムによってその機能が実現され、後述する処理を実行する。また、動作プログラム記憶部41、移動位置記憶部42、動作姿勢記憶部43、マップ情報記憶部44及び画像記憶部45はRAMなどの適宜記憶媒体から構成される。
前記手動運転制御部46は、オペレータにより前記操作盤33から入力される操作信号に従って、前記無人搬送車30における搬送車本体31、ロボット20及びカメラ26などを動作させる機能部である。即ち、オペレータは、この手動運転制御部46による制御の下で、操作盤33を用いて、搬送車本体31、ロボット20及びカメラ26などの手動操作を実行することができる。
前記動作プログラム記憶部41は、生産時に前記無人搬送車30における搬送車本体31及びロボット20を自動運転するための自動運転用プログラムなどを記憶する機能部である。自動運転用プログラムは、例えば、前記操作盤33に設けられた入出力部から入力され、当該動作プログラム記憶部41に格納される。
尚、この自動運転用プログラムには、無人搬送車30の搬送車本体31が移動する目標位置としての移動位置、移動速度及び搬送車本体31の向きに関する指令コードが含まれ、また、ロボット20が順次動作する当該動作に関する指令コード、及び前記カメラ26の操作に関する指令コードが含まれる。
前記マップ情報記憶部44は、無人搬送車30が走行する工場内に配置される機械、装置、機器など(装置等)の配置情報を含むマップ情報を記憶する機能部であり、例えば、予め作成されたマップ情報が前記操作盤33に設けられた入出力部から入力され、当該マップ情報記憶部44に格納される。
前記位置認識部48は、前記センサによって検出される距離データ、及び前記マップ情報記憶部44に格納された工場内のマップ情報を基に、工場内における無人搬送車30の位置を認識する機能部であり、この位置認識部48によって認識される無人搬送車30の位置に基づいて、当該無人搬送車30の動作が前記自動運転制御部47によって制御される。
前記移動位置記憶部42は、前記無人搬送車30が移動する具体的な目標位置としての移動位置であって、前記動作プログラム中の指令コードに対応した具体的な移動位置を記憶する機能部であり、この移動位置には、上述した工作機械10に対して設定される作業位置が含まれる。尚、この移動位置は、例えば、前記手動運転制御部46による制御の下、前記操作盤33により前記無人搬送車30を手動運転して、目標とする各位置に移動させた後、前記位置認識部48によって認識される位置データを前記移動位置記憶部42に格納する操作によって設定される。この操作は所謂ティーチング操作と呼ばれる。
前記動作姿勢記憶部43は、前記ロボット20が所定の順序で動作することによって順次変化するロボット20の姿勢(動作姿勢)であって、前記動作プログラム中の指令コードに対応した動作姿勢に係るデータを記憶する機能部である。この動作姿勢に係るデータは、前記手動運転制御部46による制御の下で、前記操作盤33を用いたティーチング操作により、当該ロボット20を手動運転して、目標とする各姿勢を取らせたときの、当該各姿勢におけるロボット20の各関節(モータ)の回転角度データであり、この回転角度データが動作姿勢に係るデータとして前記動作姿勢記憶部43に格納される。
例えば、本例では、無人搬送車30が工作機械10に経由した位置において、当該工作機械10の加工領域内に進入する前の作業開始姿勢及び加工領域から後退した後の作業終了姿勢(図5参照)、カメラ26を工作機械10の加工領域内に進入させてそのレンズ面Lをエアーノズル16aの吹出口16bに対向させるレンズ清掃姿勢(図7参照)、加工領域内に進入したカメラ26によって加工領域内の一若しくはそれ以上の箇所を撮像するための各撮像姿勢(例えば、図6参照)、ワークをチャック(図示せず)に対して着脱するための各動作姿勢が設定され、前記動作姿勢記憶部43に格納される。尚、作業開始姿勢は作業終了姿勢と同じ姿勢であるため、以降において、この姿勢を作業開始姿勢という。
前記レンズ清掃姿勢としては、第一カメラ26Aのレンズ面Lをエアーノズル16aの吹出口16bに対向させた第一レンズ清掃姿勢(図7参照)と、第二カメラ26Bのレンズ面Lをエアーノズル16aの吹出口16bに対向させた第二レンズ清掃姿勢(図示せず)との二つが設定されている。各レンズ清掃姿勢においては、各カメラ26A,26Bの軸線と、エアーノズル16aの吹出口16b付近(先端部)における軸線とが同軸に位置しており、エアーノズル16aの吹出口16bから吹出されたエアーが各カメラ26A,26Bのレンズ面Lの中心部に吹付けられるようになっている。
前記自動運転制御部47は、前記動作プログラム記憶部41に格納された自動運転用プログラムを実行し、前記移動位置記憶部42及び動作姿勢記憶部43に格納されたデータ、及び前記位置認識部48によって認識される位置データを用いて、前記無人搬送車30における搬送車本体31、ロボット20及びカメラ26を動作させるとともに、工作機械10との間で信号の送受信を行う。尚、自動運転制御部47の制御の下での、搬送車本体31及びロボット20の具体的な動作は後述する。
前記画像記憶部45は、前記カメラ26によって撮像される画像を記憶する機能部である。具体的には、画像記憶部45は、前記ティーチング操作によって各撮像姿勢を設定する際に、ロボット20が各撮像姿勢を取った時に前記カメラ26によって撮像される画像であって、切屑が堆積していない状態の基準画像を記憶するとともに、連続運転時にロボット20が各撮像姿勢を取った時に前記カメラ26によって撮像される現在の画像を記憶する。
前記機内清掃要否判定部49は、前記自動運転制御部47からの処理開始信号を受信して、図4に示したステップS1〜S11の処理を実行する。具体的には、機内清掃要否判定部49は、カメラ26によって加工領域内の画像が撮像されたかどうかを監視し(ステップS2)、画像が撮像された場合には、前記画像記憶部45に格納された基本画像と比較して、加工領域内における切屑の堆積状態を解析し(ステップS3)、切屑の堆積状態が所定の基準状態を越えていない場合には(ステップS4)、前記自動運転制御部47に動作開始指令を出力して(ステップS10)、処理を終了する。
尚、切屑の堆積状態の良否は、例えば、現在の画像と基準画像を比較することによって、現在の画像に占められる切屑の分布状態を検出し、切屑の分布が予め定められた範囲を超えている場合、即ち、切屑の堆積量が排出基準量に到達しているときには、加工領域内の清掃が必要であると判定する。また、この切屑の分布状態の検出には、機械学習手法を用いることができる。
一方、切屑の堆積状態が所定の基準状態を越えていると判定される場合には(ステップS4)、前記工作機械10に清掃指令に係る信号を工作機械10に送信して、前記工作機械10に、前記クーラントノズル13,14,15からクーラントを吐出させて加工領域内を清掃させる清掃動作を実行させる(ステップS5)。そして、工作機械10における清掃動作が完了した後、前記機内清掃要否判定部49は、再度画像を撮像する指令を前記自動運転制御部47に送信して、カメラ26により加工領域内の画像を撮像させる(ステップS9)。カメラ26による画像の撮像は、後述するように自動運転制御部47よる撮像制御に基づいて実行される。
以後、加工領域内の切屑の堆積状態が許容範囲内になるまで、ステップS2〜S9の処理を繰り返し、繰り返し回数nが繰り返し限界として設定された回数mに到達したときには、切屑の堆積状態の改善が不可能であると判断して、操作盤33のディスプレイにエラー表示するとともに、工作機械10にエラーを出力する(ステップS11)。
図8は、自動運転制御部47により実行される撮像制御の内容を示すフローチャートである。この撮像制御には、後述するようにカメラ26のレンズ面Lを清掃するためのレンズ清掃用制御が含まれている。
自動運転制御部47は、無人搬送車30が工作機械10の作業位置に移動した後、このフローチャートに示すステップS101〜S107の処理を実行する。
具体的には、自動運転制御部47、工作機械10と通信を行うことにより、工作機械10側においてドアカバーが開き且つロボット20による作業待ちの状態にあるか否かを判定し(ステップS101)、作業待ちの状態にある場合には、ロボット20を作業姿勢からレンズ清掃姿勢に移行させるレンズ清掃用制御を実行するとともに、工作機械10に対してエアー供給装置16を作動させるための作動信号を出力して(S102)、エアー供給装置16のエアーノズル16aからカメラ26のレンズ面Lにエアー吹付ける。
ここで、本例では、カメラ26が二つ設けられているので、自動運転制御部47は、ステップS102の処理を二段階に分けて行う。具体的には、自動運転制御部47は、先ずロボット20に、第一カメラ26Aのレンズ面Lがエアーノズル16aに対向する第一レンズ清掃姿勢を取らせて、この状態で工作機械10にエアー供給装置の作動指令を行う。そして、第一カメラ26Aに対するエアーの吹付け処理が終了した後に、ロボット20に、第二カメラ26Bのレンズ面Lがエアーノズル16aに対向する第二レンズ清掃姿勢を取らせて、この状態で再度、工作機械10にエアー供給装置の作動指令を行う。
そして、自動運転制御部47は、前記ステップS102の処理を実行してカメラ26のレンズ面Lをエアーにより清掃した後、カメラ26を撮像姿勢に移行して該カメラ26に対して撮像実行指令を行う(ステップS103)。この撮像実行指令を行った後、自動運転制御部47は、機内清掃要否判定部49に処理開始信号を出力し(ステップS104)、該出力後に、ロボット20を作業開始姿勢に退避させる(S105)。その後は、自動運転制御部47からの処理開始信号を受けた上述の機内清掃要否判定部49において、上述のステップS2〜ステップS11の処理が実行される。このS2〜S11の処理の実行過程で、自動運転制御部47が機内清掃要否判定部49から画像取得指令(ステップS9)を受信した場合には、自動運転制御部47は、エアー供給装置16によるレンズ面Lの清掃処理(ステップS102)、及びカメラ26による加工領域の撮像処理(ステップS103)を順次実行し、機内清掃要否判定部49に対して処理開始信号を再度出力する。この処理開始信号の出力後は、自動運転制御部47は、ロボット20を作業開始位置に移行して待機させる(S105)。自動運転制御部47では、機内清掃要否判定部49から処理終了信号を受信するまで、ステップS101〜ステップS106の処理を繰り返し実行する。一方、自動運転制御部47は、機内清掃要否判定部49から処理終了信号を受信した場合には(ステップS107)、本撮像制御を終了する。
以上の構成を備えた本例の生産システム1によれば、以下のようにして、無人自動生産が実行される。
即ち、前記制御装置40の自動運転制御部47による制御の下で、前記動作プログラム記憶部41に格納された自動運転用プログラムが実行され、この自動運転用プログラムに従って、例えば、無人搬送車30における搬送車本体31及びロボット20が以下のように動作するとともに、前記機内清掃要否判定部49の処理、及び前記撮像制御が実行される。
まず、無人搬送車30の搬送車本体31、工作機械10に対して設定された作業位置に移動するとともに、ロボット20が上述した作業開始姿勢を取る。尚、この時、工作機械10は所定の加工を完了して、ロボット20が加工領域内に侵入可能なようにドアカバーを開いているものとする。
次に、自動運転制御部47は、ロボット20を作業開始姿勢から第一レンズ清掃姿勢(図7参照)及び第二レンズ清掃姿勢に順次移行させるとともに、各清掃姿勢において、工作機械10のエアー供給装置16に作動信号を送信する。これにより、各レンズ清掃姿勢において、工作機械10のエアー供給装置16が作動し、カメラ26のレンズ面Lに向けてエアーノズル16aからエアーが吹付けられる。その後、自動運転制御部47は、ロボット20に撮像姿勢を取らせてカメラ26に撮像指令を行うとともに、前記機内清掃要否判定部49に処理開始信号を送信する。そして、ロボット20が各撮像姿勢を取ったときにカメラ26によって加工領域内が撮像され、撮像された画像が前記画像記憶部45に格納される。そして、このようにして画像記憶部45に格納された現在の画像、及び既に画像記憶部45に格納された基準画像が前記機内清掃要否判定部49の処理で使用される。
前記機内清掃要否判定部49は、前記自動運転制御部47から処理開始信号を受信すると、上述した図4に示すステップS1〜S11の処理を実行し、ステップS4において、切屑の堆積状態が所定の基準状態を越えていないと判定される場合には、自動運転制御部47に動作開始指令を出力して(ステップS10)、処理を終了する。一方、ステップS4において、切屑の堆積状態が所定の基準状態を越えていると判定される場合には、自動運転制御部47及び工作機械10に清掃指令に係る信号を送信して、前記工作機械10に、前記クーラントノズル13,14,15からクーラントを吐出させて加工領域内を清掃させる機内清掃動作を実行させる(ステップS5)。
尚、この機内清掃動作に際して、自動運転制御部47は、ロボット20を工作機械10の加工領域外に設定した作業開始姿勢に移行させ、この後、工作機械10はドアカバーを閉じる。そして、機内清掃動作を終了すると、工作機械10がドアカバーを開いた後、自動運転制御部47はロボット20に、前記第一レンズ清掃姿勢、及び第二レンズ清掃姿勢を順次取らせて工作機械10のエアー供給装置16を作動させることで、第一カメラ26A及び第二カメラ26Bのレンズ面Lをエアー吹付けにより清掃し、その後、ロボット20に撮像姿勢を取らせて、カメラ26により加工領域内の画像を撮像させる。
以後、加工領域内の切屑の堆積状態が許容範囲内になるまで、ステップS2〜S9の処理を繰り返し、前記清掃動作によって切屑の堆積状態が許容範囲内になったと判断される場合には(ステップS4)、上記と同様に、自動運転制御部47に動作開始指令を出力して(ステップS10)、処理を終了し、一方、繰り返し回数nが繰り返し限界として設定された回数mに到達すると、切屑の堆積状態の改善が不可能であると判断して、操作盤33のディスプレイにエラー表示するとともに、工作機械10にエラーを出力して(ステップS11)、処理を終了する。
そして、上記のようにして機内清掃要否判定部49から動作開始指令を受信すると、前記自動運転制御部47は、ロボット20に、工作機械10に対するワークの着脱動作を実行させ、この着脱動作終了後、作業開始姿勢に移行させ、この後、工作機械10に対して加工開始指令を送信する。そして、工作機械10はこの加工開始指令を受信した後、ドアカバーを閉じて所定の加工を実行する。
斯くして、本例の生産システム1では、以上を繰り返すことにより、当該工作機械10において、無人自動生産が実行される。
以上のように、本例の生産システム1では、無人搬送車30のロボット20を用いて工作機械10に対して作業を行わせる際に、まず、ロボット20に配設されたカメラ26を用いて加工領域内の画像を撮像することによって、加工領域内における切屑の堆積状態を検出して、当該加工領域内の清掃の要否を判定するようにしているので、加工領域内の清掃が必要な時期を的確、且つ適切に判断することができる。また、自由度の高い動作を行うことができるロボット20に配設したカメラ26を用いて切屑の堆積状態を検出するようにしているので、加工領域内の任意の場所について切屑の堆積状態を検出することができる。
また、この生産システム1では、工作機械10が、加工領域内の切屑を排出する清掃動作を実行する機能を備え、機内清掃要否判定部49により清掃が必要であると判定された場合に、当該機内清掃要否判定部49から工作機械10に清掃指令が送信され、この清掃指令を受信した工作機械10によって清掃動作が実行されるので、加工領域内に切屑が堆積されて清掃が必要となった場合に、当該清掃を自動的に実行することができ、これにより、必要な清掃作業をより適切に実行することができる。そして、このようにすることで、必要以上に工作機械10の稼働率を低下させることなく、良好な生産を行うことができる。
そして、本例の生産システム1では、自動運転制御部47は、無人搬送車30の搬送車本体31を、工作機械10の作業位置に移動させた後、ロボット20に、カメラ26のレンズ面Lが、工作機械10におけるエアーノズル16aの吹出口16bに対向するレンズ清掃姿勢を取らせるレンズ清掃用制御を実行することで、該吹出口から吹出されるエアーを該レンズ面Lに吹付ける。
これによれば、工作機械10に搭載されたエアー供給装置16を利用してカメラ26のレンズ面Lを清掃することができる。よって、カメラ26のレンズ面Lを清掃するための専用の清掃装置を無人搬送車30に搭載する場合に比べて、無人搬送車30の構成を複雑化することなく、カメラ26のレンズ面Lの清掃を安価に行うことができる。
また、自動運転制御部47は、カメラ26による撮像(ステップS103)を行う前に前記レンズ清掃用制御を実行するように構成されている。
これによれば、カメラ26により加工領域内の画像を撮像する前に自動運転制御部47によりレンズ清掃用制御が実行されて、エアー供給装置16によりカメラ26のレンズ面Lにエアーが吹付けられる。したがって、カメラ26による加工領域内の画像の撮像を、常に、カメラ26のレンズ面Lがクリーンな状態で行うことができる。よって、機内清掃要否判定部49における前記撮像画像に基づく処理を精度良く行うことができる。
また、自動運転制御部47は、レンズ清掃用制御の実行に際して、工作機械10にエアー供給装置16の作動信号を出力することで、エアー供給装置16を作動させてエアーノズル16aからエアーを吹出させるように構成されている。
これによれば、自動運転制御部47からの作動信号を受けて、工作機械10に搭載されたエアー供給装置16の作動が開始する。したがって、エアー供給装置16をその清掃が必要なタイミングで適切に作動させて、省エネ性の向上を図ることができる。また、無人搬送車30がレンズ清掃姿勢を取った後、自動運転制御部47からの作動信号を受けて工作機械10のエアー供給装置16が作動するまでの一連の処理を自動化することができるので、省人化にも寄与する。
(第2の実施形態)
図9は、本発明の第2の実施形態を示している。この実施形態では、レンズ清掃用制御の実行に際して、工作機械10のエアー供給装置16によりカメラ26のレンズ面Lに吹付けられるエアーの吹付け方法が第1の実施形態とは異なっている。尚、以下の実施形態において、実施形態1と同じ構成要素には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
すなわち、前記実施形態1では、エアー供給装置16のエアーノズル16aからカメラ26のレンズ面Lにエアーを吹付ける際に、エアーノズル16a及びカメラ26が共に静止しており、このため、カメラ26のレンズ面Lにおけるエアーの吹付け箇所はレンズ面Lの中心部に固定されていた。これに対して本実施形態2では、自動運転制御部47は、ステップS102のレンズ清掃用制御を実行する際に、エアーノズル16aが静止した状態で、ロボット20の動作によりカメラ26の位置を変化させることで(第一処理を実行することで)、図9に示すように、カメラ26のレンズ面Lにおけるエアーの吹付け箇所(図9の二点鎖線参照)を、該レンズ面Lを含む平面内において、レンズ面Lの中心部から径方向外側に向かって渦巻き状に変化させるように構成されている。
この構成によれば、カメラ26のレンズ面Lにおけるエアーの吹付け箇所が、レンズ面Lの中心部から径方向外側に向かって渦巻き状に変化するので、エアーの吹付けによってレンズ面Lから剥離した汚れを、レンズ面Lの中心部から径方向外側に移動させてレンズ面L全体を隈無く清掃することができる。
(第3の実施形態)
図10は、本発明の第3の実施形態を示している。この実施形態では、レンズ清掃用制御の実行に際して、工作機械10のエアー供給装置16によってカメラ26のレンズ面Lに吹付けられるエアーの吹付け方法が第2の実施形態とは異なっている。
すなわち、本実施形態では、自動運転制御部47は、ステップS102のレンズ清掃用制御を実行する際に、エアーノズル16aが静止した状態で、ロボット20の動作によりカメラ26の位置を変化させることで(第一処理を実行することで)、図10に示すように、カメラ26のレンズ面Lに対するエアーの吹付け箇所を、レンズ面Lを含む平面内において、該レンズ面Lの所定方向の一側端部から他側端部に向けてジグザグ状に変化させるように構成されている。
この構成によれば、カメラ26のレンズ面Lにおけるエアーの吹付け箇所が、レンズ面Lの所定方向の一側端部から他側端部に向けてジグザグ状に変化するので、エアーの吹付けによってレンズ面Lから剥離した汚れを、所定方向に直交する方向(図10の上下方向)の両側からレンズ面Lの外側に交互に掃出しつつ、レンズ面L全体を隈無く清掃することができる。尚、所定方向は如何なる方向であってもよいが、一側端部から他側端部に向かう向きは(図10の矢印Dの向き)は、清掃中でない他方のカメラ26から遠ざかる向きであることが好ましい。
尚、本実施形態及び前記実施形態2では、自動運転制御部47は、ロボット20の動作によりカメラ26の位置を変化させる処理(第一処理に相当)を実行することでカメラ26のレンズ面Lに対するエアーの吹付け箇所を変化させるように構成されているが、これに限ったものではない。自動運転制御部47は、工作機械10との連携によって、例えばエアーノズル16aが固定された工作機械10のワーク主軸台を移動させる処理(第二処理に相当)を実行することで、前記レンズ面Lに対するエアーの吹付け箇所を変化させるように構成されていてもよい。また、自動運転制御部47は、工作機械10との連携によって、ロボット20及び工作機械10のワーク主軸台の双方を駆動することで、前記レンズ面Lに対するエアーの吹付け箇所を変化させる処理(第三処理に相当)を実行することで前記エアーの吹付け箇所を変化させるように構成されていてもよい。尚、ここでいう連携とは、例えば、自動運転制御部47から工作機械10に対しワーク主軸台を駆動させるための駆動信号を出力し、工作機械10にて駆動信号を受信したときに動作プログラムにしたがってワーク主軸台を駆動するといった連携を意味する。
(その他の実施形態)
前記各実施形態では、無人搬送車30が工作機械10の作業位置に移動した後、自動運転制御部47により工作機械10に対してエアー供給装置16の作動指令を行うことで、エアー供給装置16によるエアーの吹出しを開始するようにしているが、これに限ったものではなく、例えば、ロボット20がカメラ清掃用姿勢に移行した後に、作業者が工作機械10の操作盤を手動操作することでエアー供給装置16を作動させるようにしてもよい。この場合にも、工作機械10に搭載されたエアー供給装置16を利用してカメラ26のレンズ面Lの清掃を行うことができるので、無人搬送車30の構成を複雑化することなくレンズ面Lの清掃を安価に実行可能になる。また、エアー供給装置16を常時作動させておくようにしてもよい。この場合、自動運転制御部47から工作機械10に対してエアー供給装置16の作動信号を出力しなくても、ロボット20にレンズ清掃用姿勢を取らせるだけでカメラ26のレンズ面Lの清掃が実行される。したがって、自動運転制御部47及び工作機械10間の通信処理を簡素化することができる。
また、前記各実施形態では、産業機械の一例として工作機械10を挙げて説明したが、産業機械とは工作機械10に限らず、産業上利用可能な全ての機械を含むものである。すなわち、産業機械の一例として、工作機械10の他に、例えば工場内に設置されたエアコン等を採用してもよい。この場合、無人搬送車30を、予め定めたエアコンの前側位置(所定位置の一例)に移動した後、ロボット20に、カメラ26のレンズ面Lがエアコンのエアー吹出し口に対向するレンズ清掃姿勢を取らせるようにすればよい。
また、前記各実施形態では、前記各実施形態では、カメラ26により工作機械10の加工領域内の画像を撮像して、撮像した画像を基に機内清掃の要否を判定する例を示したが、カメラ26の用途はこれに限ったものではなく、例えばカメラ26により工作機械10に設けられた基準マーカーの画像を撮像して、撮像した画像を基にロボット20の動作位置(作業姿勢等)を補正するようにしてもよい。
また、前記各実施形態では、カメラ26の数は二つとされているが、これに限ったものではなく、一つ又は三つ以上であってもよい。カメラ26が三つ以上存在する場合いは、ロボット20のレンズ清掃用姿勢を、各カメラのそれぞれに対応して設定すればよい。
また、前記各実施形態では、生産システム1を構成する制御装置40が無人搬送車30に搭載されている例を説明したが、これに限ったものでははく、制御装置40は、工場内に設置された上位サーバーに設けられていてもよい。この場合、無人搬送車30の搬送車本体31及びロボット20は制御装置40により遠隔制御される。
また、前記各実施形態では、エアー供給装置16によってカメラ26のレンズ面Lに吹付ける気体としてエアーを採用しているが、これに限ったものではなく、その他の気体を採用してもよい。
尚、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではない。当業者にとって変形及び変更が適宜可能である。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲内と均等の範囲内での実施形態からの変更が含まれる。
1 :生産システム(産業機械システム)
2 :ロボット
10 :工作機械(産業機械)
16 :エアー供給装置(気体供給装置)
16a :エアーノズル
16b :吹出口(気体吹出口)
20 :ロボット
26 :カメラ
26A :第一カメラ(カメラ)
26B :第二カメラ(カメラ)
30 :無人搬送車
31 :搬送車本体
40 :制御装置
L :レンズ面

Claims (7)

  1. 気体供給装置を有する産業機械が設置された床面上を走行する搬送車本体と、画像を撮像するカメラを有していて該搬送車本体に搭載されるロボットと、前記ロボット及び前記搬送車本体を制御する制御装置とを備えた無人搬送車であって、
    前記制御装置は、前記搬送車本体を、前記産業機械に対する所定位置に移動させた後、前記ロボットに、前記カメラのレンズ面が、前記産業機械における前記気体供給装置の気体吹出口に対向する姿勢を取らせるレンズ清掃用制御を実行可能に構成されていることを特徴とする無人搬送車。
  2. 前記制御装置は、前記カメラにより画像を撮像する前に前記レンズ清掃用制御を実行するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の無人搬送車。
  3. 気体供給装置を有する産業機械と、画像を撮像するカメラを有するロボットと該ロボットが搭載された搬送車本体とを含む無人搬送車と、該無人搬送車の搬送車本体及びロボットを制御する制御装置とを備えた産業機械システムであって、
    前記制御装置は、前記搬送車本体を、前記産業機械に対する所定位置に移動させた後、前記ロボットに、前記カメラのレンズ面が、前記産業機械における前記気体供給装置の気体吹出口に対向する姿勢を取らせるレンズ清掃用制御を実行可能になっており、該レンズ清掃用制御の実行に際して、前記産業機械に前記気体供給装置の作動信号を出力することで、前記気体供給装置を作動させて前記気体吹出口から気体を吹出させるように構成されていることを特徴とする産業機械システム。
  4. 前記制御装置は、前記カメラにより画像を撮像する前に前記レンズ清掃用制御を実行するように構成されていることを特徴とする請求項3記載の産業機械システム。
  5. 前記制御装置は、前記レンズ清掃用制御の実行に際して、前記ロボットの動作により前記カメラの位置を変化させる第一処理と、前記産業機械との連携により、該産業機械における前記気体供給装置の気体吹出口の位置を変化させる第二処理と、前記産業機械との連携により、前記ロボット及び前記産業機械との双方を駆動することで前記カメラのレンズ面に対する前記気体吹出口の位置を変化させる第三処理とのいずれかを実行することで、前記カメラのレンズ面に対する前記気体吹出口からの気体の吹付け箇所を、該レンズ面を含む平面内において変化させることを特徴とする請求項3又は4記載の産業機械システム。
  6. 前記制御装置は、前記第一処理と第二処理と第三処理とのいずれかを実行することで、前記カメラのレンズ面に対する前記気体吹出口からの気体の吹付け箇所を、前記レンズ面を含む平面内において、該レンズ面の中心部から径方向外側に向かって渦巻き状に変化させることを特徴とする請求項5記載の産業機械システム。
  7. 前記制御装置は、前記第一処理と第二処理と第三処理とのいずれかを実行することで、前記カメラのレンズ面に対する前記気体吹出口からの気体の吹付け箇所を、前記レンズ面を含む平面内において、該レンズ面の所定方向の一側端部から他側端部に向けてジグザグ状に変化させることを特徴とする請求項5記載の産業機械システム。





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