JP2021171301A - 散薬錠剤両用分包機 - Google Patents

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Abstract

【課題】小規模薬局のようなスペースが狭い場所にも導入可能な小型の散薬錠剤両用分包機であって、特に、散薬は人手による計量作業を必要としない自動計量が可能な、一体型の散薬錠剤両用分包機を提供する。【解決手段】散薬錠剤両用分包機1であって、分包される散薬を収容している散薬収容容器210と、散薬収容容器から1処方分の散薬を計量する散薬計量装置260と、散薬計量装置で計量された1処方分の散薬を1包分ずつ配分する散薬配分装置300と、分包される錠剤を収容している錠剤収容容器410と、錠剤収容容器から1処方の1包分の錠剤を放出する錠剤放出機構430と、散薬配分装置及び前記錠剤放出機構からの1包分の薬剤を包装する薬剤包装装置500とを有する。【選択図】図1

Description

本技術は、錠剤と散薬とを分包する薬剤分包機に関する。特に個別の散薬を収容したカセットと個別の錠剤を収容したカセットとを複数用意し、これを筐体内部に装填しておくだけで、処方箋に従って自動的に必要分の散薬を分包装置側に移送し、また錠剤は落下経路を介して1包分ずつ分包装置側に移送して、全自動で分包を可能とした散薬錠剤両用分包機に関する。
調剤薬局で扱う薬剤は、散薬のみならず錠剤、水薬などがあって、それらを分包するために、従来は、それぞれ専用の装置を使用していた。
特にその中でも多用される散薬については、1処方分の散薬を調剤作業者が計量してホッパなどに投入すると、自動的に分包数に分割し、1分包ずつ包装することができる散薬分包機を使用しているところが多かった。
また、同様に多用される錠剤の分包については、分包されるべき錠剤を収容した錠剤収容容器から、1分包分の数の錠剤を自動的に取り出すことのできる錠剤分包機を使用しているところが多かった。
更に、これらの機械の機能を併せ持つ、散薬錠剤両用分包機も実用化されて、調剤業務の効率化に役立っている。例えば、特許文献1には、処方データに応じた量の散薬を1分包ずつ分配して供給する散薬処理手段と、錠剤が収容された錠剤容器を装着して処方データに応じた量の錠剤を1分包ずつ供給する錠剤処理手段と、散薬処理手段および錠剤処理手段から供給される薬剤を1分包ずつ包装する包装手段とを備えた薬剤包装装置(散薬錠剤両用分包機)の技術思想が開示されている。
しかしながら、開示された装置においては、散薬の処理は、処方データに応じた量の散薬を調剤作業者が人手で計量して、装置に投入する必要があり、更に改善が望まれていた。
なお、この文献には「散薬処理はオペレータ自身が調剤してそれをホッパに投入するようにしているが、これを錠剤のように自動化することも可能である。すなわち、前記錠剤カートリッジ11とほぼ同様の構造の散薬カートリッジと、該散薬カートリッジが着脱自在に装着されて処方に応じた量の散薬を排出できる散薬フィーダを複数設ける。すなわち、前記錠剤カートリッジ11とほぼ同様の構造の散薬カートリッジと、該散薬カートリッジが着脱自在に装着されて処方に応じた量の散薬を排出できる散薬フィーダを複数設ける。すなわち、前記錠剤カートリッジ11とほぼ同様の構造の散薬カートリッジと、該散薬カートリッジが着脱自在に装着されて処方に応じた量の散薬を排出できる散薬フィーダを複数設ける。」旨の記載はあるが、錠剤カートリッジとほぼ同様の構造では散薬カートリッジとして調剤薬局が求める高い精度の分量の放出することは非常に困難で、当業者に実施可能な程度に十分に技術開示がなされているとは言えず、さらにこれらの機能を単一筐体の中に構成し、実現するためには、新たな技術的飛躍が必要となるものである。
更に、この文献の薬剤包装装置では、錠剤処理機構は、錠剤カートリッジを円筒状に配置するため、正面から見て死角となる錠剤カートリッジが発生し、作業者にとって煩雑な操作が必要であったり、操作ミスを引き起こしたりする恐れがある。
また、錠剤処理機構と散薬処理機構が、別筐体となっていて、広い設置床面積を必要とすることから、小規模な薬局に設置することが難しい。
一方、最近、散薬に関して1処方分の散薬の計量を自動で行うことのできる自動計量機能付きの散薬分包機が開発されている。本願と同一の出願人による特許文献2によると、散薬収容容器を散薬計量装置に移送して、そこから1処方分の散薬を自動的に計量して放出する機構を有する散薬分包機の技術思想が開示されている。
そこで、特に規模の小さい薬局などで、設置スペースが狭いところでは、散薬用と錠剤用とで別々の機械を設置することが困難な場合もあり、自動散薬計量機能を有する散薬分包機と、錠剤を計数し放出しうる錠剤分包機との機能を併せ持った、設置スペースの小さな一体型(単一筐体)で全自動の散薬錠剤両用分包機の実現が強く望まれている。
特開2001−253403号公報 特許第6406785号公報
解決しようとする主な課題は、小規模薬局のようなスペースが狭い場所にも導入可能な小型の散薬錠剤両用分包機であって、特に、散薬は人手による計量作業を必要としない自動計量が可能な、一体型の散薬錠剤両用分包機を提供することである。
また、解決しようとする副次的な課題は、狭隘な設置スペースに適合するように、通常の操作が機械前面からのみで可能な散薬錠剤両用分包機を提供することである。
同様に、解決しようとする副次的な課題は、散薬と錠剤とを分包処理する場合に、処理時間が短くなる散薬錠剤両用分包機を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、散薬錠剤両用分包機であって、
分包される散薬を収容している散薬収容容器と、
前記散薬収容容器から1処方分の散薬を計量する散薬計量装置と、
前記散薬計量装置で計量された1処方分の散薬を1包分ずつ配分する散薬配分装置と、
分包される錠剤を収容している錠剤収容容器と、
前記錠剤収容容器から1処方の1包分の錠剤を放出する錠剤放出機構と、
前記散薬配分装置及び前記錠剤放出機構からの1包分の薬剤を包装する薬剤包装装置と、
前記の各部の全てを内蔵する実質的に単一の筐体部と
を有することを特徴とする。
このようにすると、散薬の1処方分の計量についても、人手による計量を不要としたから、調剤を行う者の作業量の低減、及び誤計量などの重大な作業ミスの発生の防止が期待できる。
また、全ての機能部分を実質的に単一の筐体部に内蔵したから、コンパクトとなり、設置面積も少なくて済むことから、小規模薬局への設置が可能となる。
ここで、実質的に単一の筐体とは、設置場所へは分割されて搬入されたとしても、そこで一体的に固定されるものを含むものである。
なお、散薬計量装置としては、散薬収容容器から放出された散薬の重さを直接計量する、いわゆる加算式計量であっても、散薬が収容された散薬収容容器全体の重量の減少分を放出された散薬の重量とする、いわゆる減算式計量のいずれの方式であってもよい
また、散薬収容容器を散薬計量装置へ移動する手段についても、ロボットなどの機械的移動手段を用いること、機械的手段によらず人手によること、それらを組み合わせること、散薬収容容器の移動を行わずその場で計量を行うこと、などを含むものとする。
同様に、錠剤収容容器を錠剤放出機構へ移動する手段についても、ロボットなどの機械的移動手段を用いること、機械的手段によらず人手によること、それらを組み合わせること、錠剤収容容器の移動を行わずその場で放出を行うこと、などを含むものとする。
また、1包として併せて包装される、散薬分配部から放出される散薬と、錠剤放出機構から放出される錠剤とは、重力落下を用いたシュート様のものを経由して薬剤包装装置へと移送されることが好適であるが、それ以外の移送手段を用いるものであってもよい。
次に、本発明の第2の態様は、第1の態様の散薬錠剤両用分包機であって、更に、
前記散薬収容容器と前記錠剤収容容器との両方を、機械の前面に略平面状に載置して、機械の前面から機械に着脱が可能なことを特徴としてもよい。
このようにすると、作業者の操作性が良好となり、機械前面から動き回る必要がなく、収容容器の着脱が可能となるため、操作性に優れている。
更に、通常の操作が、機械前面からのアクセスで可能なため、機械の設置場所の制約が少なく、広い設置スペースが確保できない小規模な薬局にも設置することができる。
また、機械前面に略平面状に容器が配置されていて、ディスプレイなどで、その一部が遮蔽された状態であったとしても、そのような遮蔽物のない個所に、処置、すなわち、容器の内容物・内容量の確認、容器の取り外し作業、あるいは別の容器の取付け作業などが必要な個所は、前方から作業者によるアクセスを可能とすることができるから、操作性を損なうことなく機械全体をコンパクトに構成することができる。
次に、本発明の第3の態様は、第1の態様の散薬錠剤両用分包機であって、更に、
前記散薬収容容器を載置場所と前記散薬計量装置との間で、及び/または前記錠剤収容容器を載置あるいは保管場所と前記錠剤放出機構との間で、人手によらず移送することができる容器移送装置を設けたことを特徴としてもよい。
先に述べたように、散薬収容容器を散薬計量装置へ、あるいはその逆に移動する手段については、どのような手段であってもよいが、そのうちで、人手によらず、機械的移動手段である容器移送装置を用いて行うことで、更に、作業者の負荷低減、処理時間の短縮、ミスの防止などの大きな利点がある。
同様に、錠剤収容容器を錠剤放出機構へ、あるいはその逆に移動する手段についても、人手によらず、機械的移動手段である容器移送装置を用いて行うことで、更に、作業者の負荷低減、処理時間の短縮、ミスの防止などの大きな利点がある。
なお、散薬収容容器の移送と錠剤収容容器の移送とを共通の容器移送装置で行うことができれば、更に、機械の構造の簡素化などの利点も得られる。
次に、本発明の第4の態様は、第1の態様の散薬錠剤両用分包機であって、錠剤の放出または分包の動作を実行中に、散薬の計量または放出の動作及び/または前記散薬収容容器の移送の動作を並行して行うことを特徴としてもよい。
このようにすると、錠剤分包動作と散薬分包動作の一部のステップを並行動作することによって、処方時間の短縮を図ることができる。
また、散薬容器移動動作ステップと、錠剤分包動作と散薬分包動作の一部のステップを並行動作することでも、処方時間の短縮を図ることができる
次に、本発明の第5の態様は、散薬錠剤両用分包システムであって、第1の態様の散薬錠剤両用分包機と、処方箋を管理する処方箋システムとを含むことを特徴としてもよい。
このようにすると、処方箋と連動して、自動的に散薬及び錠剤の混在する分包を、作業ミスの発生の恐れがなく実現することができる。
本発明によれば、単一の筐体に内蔵された小型の一体型の散薬錠剤両用分包機であって、かつ、散薬は人手による計量作業を必要としない自動計量が可能な散薬錠剤両用分包機が実現できたから、小規模薬局のようなスペースが狭い場所にも導入可能となり、かつ、散薬の計量における調剤を行う者の作業量の低減や計量ミスの発生の防止ができるなど、調剤薬局での分包業務の効率及び安全性の向上に多大な効果を奏するものである。
また、散薬収容容器と錠剤収容容器とが機械の前面に略平面状に載置されるから、通常の操作が機械前面からのみで可能となり、更に作業性の向上などの効果が得られる。
更に、散薬の分包動作と錠剤の分包動作との一部の動作ステップを並行動作することによって、処方時間の短縮を図ることができる。
本発明の第1の実施形態の散薬錠剤両用分包システムの機能ブロック図である。 本発明の第1の実施形態の分包システムに用いられる処方箋データの説明図である。 本発明の第1の実施形態の散薬錠剤両用分包機の扉閉状態の正面図である。 本発明の第1の実施形態の散薬錠剤両用分包機の扉開状態の正面図である。 本発明の第1の実施形態の散薬錠剤両用分包機の内部構造を示す正面断面図である。 本発明の第1の実施形態の分包機の内部構造(散薬側)を示す側面断面図である。 本発明の第1の実施形態の分包機の散薬計量装置の斜視図である。 本発明の第1の実施形態の分包機の散薬計量装置の一部の側断面図である。 本発明の第1の実施形態の分包機の散薬配分装置の斜視図である。 本発明の第1の実施形態の分包機の内部構造(錠剤側)を示す側面断面図である。 本発明の第1の実施形態の分包機の錠剤棚部を示す側面断面図である。 本発明の第2の実施形態の散薬錠剤両用分包機の正面図である。 本発明の第3の実施形態の散薬錠剤両用分包機の正面図である。 本発明の第3の実施形態の散薬錠剤両用分包機の要部の平面断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下では本発明の目
的を達成するための説明に必要な範囲を模式的に示し、本発明の該当部分の説明に必要な
範囲を主に説明することとし、説明を省略する部分は公知技術によるものとする。
図1は本発明の第1の実施形態に係る散薬錠剤両用分包機1を含む散薬錠剤両用分包システム10の機能ブロック図であり、散薬錠剤両用分包システム10は散薬錠剤両用分包機1と、これに作業指示情報を提供する電子的な処方箋システム2とから構成される。
図2は本発明の第1の実施形態に係る散薬錠剤両用分包機1を含む散薬錠剤両用分包システム10に用いられる処方箋データの説明図である。このシステムに直接入力された各患者の処方箋情報や、病院であれば、遠隔された各診療科からの電子的処方データとして送信された情報が、電子的な処方箋システム2の中の処方情報記憶部3に時系列で記憶される。この図では、処方箋番号01から05までに関する処方データ4として模式的に示している。
電子的な処方箋システム2からの情報は散薬錠剤両用分包機1の散薬錠剤両用分包機制御部110に伝達され、指示内容に従って、散薬に関する動作、錠剤に関する動作、及びそれらの薬剤の包装動作が実行される。
<散薬錠剤両用分包機1の全体の構成>
次に、散薬錠剤両用分包機1の全体構成を説明する。
り、図3は本発明の第1の実施形態の散薬錠剤両用分包機の扉閉状態の正面図であり、図4は本発明の第1の実施形態の散薬錠剤両用分包機の扉開状態の正面図であり、図5は本発明の第1の実施形態に係る散薬錠剤両用分包機の内部構造を示す正面断面図である。
散薬錠剤両用分包機1は、図3及び図4に示すように、全体が一体の状態で、単一の筐体100に収められており、その前面に、ヒンジ141a、141b、141c、141dで保持されて、観音開きができる右扉142aと左扉142bとが取り付けられている。
また右扉142aの上部には透明カバー143aが、左扉142bの上部には透明カバー143bが取り付けられていて、扉が閉の状態でも、透明カバー143a、143bを介してその内側が装置前面側から目視可能となっている。
更に、右扉142a、左扉142bの下部には、それぞれタッチ式ディスプレイ144a、144bが取り付けられている。
この左右扉142を開けると、右側が散薬容器棚120、左側が錠剤収容容器棚130になっていて、右側の散薬容器棚120は上下6段の各段に3乃至4カ所の散薬容器載置台270が設けられており、この散薬容器載置台270には、散薬収容容器210と散薬一時保管容器230とのいずれもが載置できるようになっていて、左側の錠剤収容容器棚130は上下7段の各棚に各5ケ所の錠剤収容容器載置台420が設けられており、この錠剤収容容器載置台420には錠剤収容容器410が載置できるようになっている。
また、散薬容器棚120の右脇には、第1の散薬放出部220、散薬計量装置260が設けられている。
また、図5に示すように散薬容器移送装置280が機械の後方に配置されている。このように機械の後方に散薬容器移送装置280を配置することで、左右扉142を開けた状態で、散薬収容容器210と散薬一時保管容器230と錠剤収容容器410の全てが機械前面から目視可能で、かつ、取り付け・取り外し可能な状態で載置できるようになっている。
なお、各々の散薬容器載置台270の上面(容器を載置する面)には、散薬収容容器210または散薬一時保管容器230の底面に設けられたRFIDタグ(図示せず) との間で情報を読み取ったり、書き込んだりするためのRFIDリーダ・ライタ(図示せず)が設けられている。
また、このRFIDタグには、例えば、1)事前に散薬を充填したときに入力される「薬剤名称」、「消費期限」、「充填量」、2)処方の都度入力される「載置台番号」、「処方番号」、「払出し量」、「現在予想残量」などと関連つける符号が入力される。すなわちそれらの処方情報そのものであってもよいし、それらの詳細情報は本装置あるいは、上位の電子的な処方箋システム2のデータベースとして保管され、RFID側は、このデータベース番号を参照する符号であってもよい。
また、扉の枚数・構造は、2枚の扉で観音開きが好適であるが、それに限定せず、1枚扉であっても、3枚以上の扉であってもよく、開閉も、片開き、スライド式、跳ね上げ式など、どのような方式であってもよく、錠剤収容容器410、散薬収容容器210及び散薬一時保管容器230の数、大きさなどにより、適宜、定めればよい。また、棚の段数、各段の散薬容器載置台270の数についても6段に限定せず、適宜定めてよい。
ここで、扉142を設けたのは、塵挨の侵入を防止し、また、部外者によるアクセスを規制するものであり、錠剤管理上、鍵(図示せず)を取付ける場合もあるし、機械安全管理上、扉142の開閉検知装置(図示せず)を付加して、装置が動作中に扉の開閉があった場合に、この検知信号によって装置を停止する制御を行うようにしてもよい。
更に、透明カバー143を設けたのは、全ての散薬収容容器210、散薬一時保管容器230、及び錠剤収容容器410を、装置の前面側に並べて、透明カバー143で覆われた部分を除き、係員が一目でそれを目視できるようにするためである。図示しないが、各散薬収容容器に対応した棚の部位にLED表示などによって、その容器残量を表示するようにしてもよいし、また透明カバー143は上部に限定せず、タッチ式ディスプレイ144を他の部位に配置して、前扉全面を透明カバー化することで、更に視認性を向上するようにしてもよい。
なお、散薬容器棚120及び錠剤収容容器棚130自体も、右扉142aに対応する右側部分と左扉142cに対応する左側部分がヒンジ(図示せず)により、観音開きできるようにすることが好適である。このようにすると、機械後方の散薬容器移送装置280に機械前方からアクセスすることができ、メンテナンスが容易となるなどの利点がある。
また、散薬錠剤両用分包機1は、散薬錠剤両用分包機制御部110を有しており、散薬収容容器210の移送、散薬の放出、計量、配分、錠剤の放出、散薬と錠剤との合わせての包装などの動作を制御する。
また、散薬錠剤両用分包機制御部110は、外部の処方箋システム2と連動して、処方箋に対応した薬剤の放出及び包装を行うこともできる。
なお、散薬錠剤両用分包機制御部110は、CPU、メモリー、通信インターフェース、入出力機器などを備えたものであり、それらのハードウエア資源を用いて、上述した動作を実現することができる。
<散薬処理の部分の構成>
次に、散薬錠剤両用分包機1のうち、散薬の処理を行う部分の構成を説明する。図6は本発明の第1の実施形態に係る散薬錠剤両用分包機の断面図(図4のW−W断面)である。
既に述べたように、散薬錠剤両用分包機1は、正面右側に散薬処理の部分を設けており、散薬を収容し、それを排出口から放出できる散薬収容容器210と、散薬収容容器210を載置し、そこから散薬を放出できる第1の散薬放出部220と、第1の散薬放出部220から放出された散薬を一時保管できる散薬一時保管容器230と、散薬一時保管容器230を載置し、散薬一時保管容器230へ放出された散薬の重量を計測できる散薬計量部240と、計量済みの散薬の入った散薬一時保管容器230を載置し、その排出口から散薬を放出できる第2の散薬放出部250と、散薬収容容器210と散薬一時保管容器230との両方を載置可能な散薬容器棚120と散薬容器棚120、第1の散薬放出部220、第2の散薬放出部250、及び散薬計量部240の相互間で、散薬収容容器210または散薬一時保管容器230を移送可能な散薬容器移送装置280とを有する。
ここで、第1の散薬放出部220と、第1の散薬放出部220から放出された散薬を一時保管できる散薬一時保管容器230と、散薬一時保管容器230を載置し、散薬一時保管容器230へ放出された散薬の重量を計測できる散薬計量部240と、計量済みの散薬の入った散薬一時保管容器230を載置し、その排出口から散薬を放出できる第2の散薬放出部250、及びこれらの間を容器を移送する散薬容器移送装置280の対応する部分は、全体として散薬の計量にかかわるため、まとめて散薬計量装置260と総称する。
図7は本発明の第1の実施形態の散薬錠剤両用分包機の散薬収容容器と散薬計量装置とを示す部分斜視図である。
散薬収容容器210の本体211は、略直方体の、底面を有する箱型形状で、長手方向を略水平方向として置かれている。この姿勢を横置きとする。
また、散薬収容容器210は、本体211の上部に上蓋212、本体211の下部側面に散薬の排出口(図示せず)、排出口の出口部分に排出口を遮蔽する遮蔽部(遮蔽板) 213を有する。遮蔽部213は機械に装着されると開放されるようになっており、排出口から散薬が放出されるようになっている。
更に、散薬収容容器210は、後述する散薬容器移送装置280による移動のために、遮蔽部213側の面の上部に一対の装着ガイド穴214a、214b、その下方に磁性体である鉄板215、底面外側に他の機器に載置され固定されるための鉄板(図示せず)を有している。
次に、第1の散薬放出部220は、散薬収容容器210 (または散薬一時保管容器230) を載置可能な容器載置台221と、容器載置台221に載置された容器を図示しない電磁石とばねを用いた機構によって振動させて散薬を放出する振動台222とから構成される。
図8は本発明の第1の実施形態の散薬錠剤両用分包機の散薬一時保管容器及び第2の散薬放出部を示す側断面図である。散薬一時保管容器230は、実質的には、散薬収容装置210から上蓋212を取り外した構成であり、散薬容器棚120などに載置される部分の形状が同一である。
散薬一時保管容器230についても、散薬収容容器210と同様に、本体231の下部側面に散薬の排出口(図示せず)、排出口の出口部分に排出口を遮蔽する遮蔽部(遮蔽板) 233を有する。遮蔽部233は機械に装着されると開放されるようになっており、排出口から散薬が放出されるようになっている。
更に、散薬一時保管容器230についても、散薬収容容器210と同様に、後述する散薬容器移送装置280による移動のために、遮蔽部233側の面の上部に一対の装着ガイド穴234a、234b、その下方に磁性体である鉄板235、底面外側に他の機器に載置され固定されるための鉄板(図示せず)を有している。
本体231の上部には、上蓋を有せず、大きく関口しており、落下してくる散薬を受け取ることができるような構造となっている。
なお、散薬収容容器210と散薬一時保管容器230とは、全体形状がほぼ同一で上蓋212の有無のみの相違としたが、散薬容器棚120などに載置される部分の形状さえ同一であれば、高さ、幅、奥行や、その他の外観が異なってもよい。各々の機能に特化した設計により、利便性が増す場合もあり得る。
あるいは、散薬収容容器210と散薬一時保管容器230とを、全く同一の構造としてもよい。両方とも上蓋ありとする、あるいは両方とも上蓋なしとするとして、周辺の構造を変更して、あるいは追加の機構を設けて使用してもよい。このようにすると、運用が容易になり、散薬容器のコストが低廉になるなどの効果が期待できる。
次に、散薬計量部240について説明する。散薬計量部240は、上部に散薬の放出ができる第1の散薬放出部220を固定結合する散薬放出部保持部241を有し、その下に散薬一時保管容器230を載置できる散薬一時保管容器載置台242、散薬一時保管容器載置台242の上の重量を計測できる台はかり243から構成される。
なお、散薬放出部保持部241は、不要とすることも可能である。すなわち、散薬計量部240に保持させなくても、周囲の筐体などから部材を用いて保持するようにしてもよい。
散薬一時保管容器置台242は、後述する散薬容器棚120の容器載盤台270と略同一の構成である。このようにすることで、散薬一時保管容器230が、散薬容器移送装置280によって移送されて載置されることができる。
台はかり243は、散薬一時保管容器置台242上の散薬一時保管容器230及び内蔵する散薬を含めた全重量が計測可能であって、散薬一時保管容器230に散薬が落下していくと、重量の値が増加していき、その増加分が散薬一時保管容器230内の散薬そのものの重量となる。よってこの重量があらかじめ処方箋に従って定められた重量となるところで、散薬収容容器210からの散薬の放出、落下を停止すれば、散薬一時保管容器230には、指定された重量の散薬が収容できることになる。なお、この方式の計量方法を加算式と呼ぶ。
なお、散薬を計量できる機構として台はかりを例示したが、これに限定されず、重量を計測できるものであれば、ロードセルなどであってもよい。
また、少し構成が異なることになるが、散薬を計量できる機構を第1の散薬放出部220を支持する部分に設けてもよい。例えば、第1の散薬放出部220全体の重量を測定できる機構を散薬計量部240(または第1の散薬放出部220内部に)設け、放出された散薬の重量を、差分(減じた重量)から算出するようにしてもよい。なお、この方式の計量方法を減算式と呼ぶ。
しかしながら、この構成ではあくまでも放出された散薬の重量が算出されるだけであって、放出の過程で、散薬一時保管容器230に収容されずに、筐体内の空気中に飛散したり、別の部位に付着したりした散薬の微小な減量は知ることができない。従って、特に、新生児や幼児等への投薬の場合に精密な計量が要求される場合は、先に述べた散薬一時保管容器230側での計量の方が実用上は好適である。
次に、第2の散薬放出部250について説明する。第2の散薬放出部250は、後述する散薬配分装置300の近傍に配置され、散薬配分装置300へと散薬を放出する。
第2の散薬放出部250は、第1の散薬放出部220と略同一構造であるが、その概略を説明する。第2の散薬放出部250は、主に散薬一時保管容器230 (または散薬収容容器210)を載置可能な容器載置台251と、容器載置台251に載置された容器を振動させて散薬を放出する振動台252とから構成される。
次に、散薬容器の移送のための散薬容器移送装置280について説明する。散薬容器移送装置280は、図5及び図6に示すように、機械正面から見て、散薬錠剤容器棚120の背面側に配設されており、互いに直交する3軸上を移動する第1の移動部281、第2の移動部283、第3の移動部285を有している。
ここで、第1の移動部281は、電動スライダであることが好ましく、鉛直方向(2軸方向)に延伸する左右一対の電動シリンダ281a、281bで構成され、スライダに設けられたテープル(可動部材) 282a、282bが対向している。
第2の移動部283は、電動スライダであることが好ましく、第1の移動部281の対向するテープル282a、282bの間に設置され、水平で左右の方向(X軸方向)にスライダが延伸しており、スライダにはテープル(可動部材) 284が設けられている。
第3の移動部285は、電動スライダであることが好ましく、第2の移動部283のスライダに設けられたテープル284に設置され、水平で前後の方向(Y軸方向)にスライダが延伸している。
更に、第3の移動部285のスライダに設けられたテープル(可動部材)286に、容器保持部287が設けられている。
さらに容器保持部287の先には180度回転を可能にするための回転駆動部(アクチュエータ)288が取り付けられており、更に、回転駆動部288の先には、その駆動によって回転させられる回転ヘッド289が設けられており、通常の姿勢の容器保持位置の回転ヘッド289aと把持した容器を180度反転した位置の回転ヘッド289bとの2つの位置の間を回転可能としている。
更に、回転ヘッド289の先端部には、2本のガイドピン(図示せず)を有しており、これらのガイドピンは散薬収容容器210 (または散薬一時保管容器230) の装着ガイド穴214(234) に篏合するようになっている。
更になお、回転ヘッド289の先端部には、電磁石(図示せず)を有しており、これに通電することにより、散薬収容容器210(または散薬一時保管容器230)の側面鉄板215(235) と電磁力により結合できるようになっている。
図9は本発明の第1の実施形態に係る散薬錠剤両用分包機1の散薬配分装置300の斜視図である。
散薬配分装置300は、左右2セットの左側円盤310aと右側円盤310bとを有し、その各々に対して第2の散薬放出部250を2台配置することができるため、1つの散薬配分装置300に、4台の第2の散薬放出部250a、250b、250c、250dが配置されることになる。更に、散薬錠剤両用分包機1全体としては、このような散薬配分装置300が複数セット配置されることもある。
なお、これらの配置台数は例示であり、これより少なくてもよく、あるいは、多くてもよい。適宜、用途目的によって選択すればよい。
散薬切り出し部(図示せず)は円盤310上にドーナッツ状に形成された散薬を必要量ずつ切り出すことのできる機構であり、公知の技術によるものとする。
容器洗浄装置600は、散薬収容容器210または散薬一時保管容器230を、後述する散薬容器移送装置280の回転駆動部288によって反転させて、内部を種々の方法で洗浄できる機構である。
<錠剤処理の部分の構成>
次に、散薬錠剤両用分包機1の錠剤の処理の部分の構成について説明する。図10は本発明の第1の実施形態の散薬錠剤両用分包機の内部構造(錠剤側)を示す側面断面図(図4のV−V断面)であり、図11は本発明の第1の実施形態の散薬錠剤両用分包機の錠剤棚部を示す側面断面図である。
図3及び図4に示すように、散薬錠剤両用分包機1の正面左側に錠剤処理の部分が設けられている。
錠剤収容容器410は、処方対象の錠剤を収容できる空間を有し、収容されている錠剤を排出口から放出できるようになっている。
錠剤収容容器設置台420は、錠剤収容容器410を載置できるようになっている。
モータ421は、錠剤収容容器載置台420の内部に設けられ、その軸端にモータ側カップリング422が備えられている。
一方、錠剤収容容器410側には、回転羽根411が設けられ、回転羽根411の回転軸の下端には回転羽根側カップリング412が設けられている。
ここで、錠剤収容容器設置台420に錠剤収容容器410を装着すると、モータ側カップリング422と回転羽根側カップリング412とが結合されて、モータ421の回転が回転羽根411へと伝達することができる。
ここで、錠剤収容容器410の中の回転羽根411及び回転羽根カップリング412、錠剤収容容器設置台420に設けられたモータ421、モータ側カップリング422は、錠剤を1錠ずつ放出する機能を有するため、合わせて錠剤放出機構430とする。
次に、錠剤収容容器設置台420から放出される錠剤を受けて下方へ落下させる垂直シュート440が設けられており、その末端には下部開口441があり、この部分を放出された錠剤が通過していく。
下部開口441の下には開閉自在の錠剤保管シャッタ450が設けられ、1包の分包されるべき複数種類・複数個の錠剤Pを別々の錠剤収容容器410から落下させ一時保管することができる。
更に、錠剤保管シャッタ450を開放するための可動片451が設けられ、その下方には中間ガイド体452を有し、中間ガイド体452の下方は、薬剤包装装置500のホッパ・シュート510へと向かっている。
なお、錠剤収容容器410の装着方法については、人手、またはロボットなどによるものとするが、錠剤収容容器410の後面に、散薬収容容器210と前記の装着ガイド穴、その下方に磁性体である鉄板に相当する部材を具備して、さらに後方に配設されている落下シュート440を横に移動する機構を設けることによって、散薬容器移送装置280を改造することなく、錠剤収容容器410の移送にも散薬容器・錠剤容器両用移送装置としても用いることもできる。
<薬剤包装装置の構成>
薬剤包装装置500は、図5に示すように、散薬配分装置300から放出された1包分の散薬を受け取って下方へと移送するホッパ・シュート510と、ホッパ・シュート510の出口に分包紙を配置し、その分包紙に散薬を封入して包装する薬剤包装機構520とを有する。
ここで、ホッパ・シュート510は、図10及び図11に示すように、錠剤放出機構430から放出される1包分の錠剤も、同時に受け取ることができるため、薬剤包装機構520では、散薬と錠剤の1包分が、合わせて包装されることになる。
なお、薬剤包装機構520は、公知の封入・シール技術によって袋状の包装紙の中に散薬及び錠剤の1包分が投入されると、包装紙を封止するものであり、封止された薬剤は、出口530から1回服用分だけ個包された連続分包紙Bとして排出される。
次に、各部の作用について散薬の処理、錠剤の処理、包装処理の順に説明する。
<散薬処理の部分の作用>
ステップS01:散薬収容容器及び散薬一時保管容器の搭載ステップ
まず、散薬収容容器210及び散薬一時保管容器230を搭載する。このステップでは、あらかじめ係員によって、複数の種類の散薬を収容した散薬収容容器210を散薬容器棚120の適当な場所の散薬容器載置台270に装着しておく。
同様に複数の散薬一時保管容器230も散薬容器載置台270の適当な場所に装着しておく。ただし、全ての散薬容器載置台270に容器を装着せずに、複数の場所は空きとしておくことが望ましい。
また、それら装着された容器に関する情報は、事前に別の装置で書き込まれているものとし、これを図示しないRFIDリーダ・ライタで読み取って、散薬容器載置台270の位置と、そこに載置されている容器の散薬情報を紐付けて、これを記憶テーブルに保存しておく。
ステップS02:散薬収容容器の第1の散薬放出部への移送ステップ
ここで、ある散薬に関する処方、例えば、指定の散薬20gを21分割して個包化する処方が入力されたとすると、散薬収容容器210が第1の散薬放出部220へと移送される。
すなわち、指定の散薬が収容されている容器の位置を記憶テープルから検索して、この位置の散薬収容容器210を散薬容器移送装置280によって、第1の散薬放出部220に載置する。
散薬収容容器210の移送については、散薬容器移送装置280を用いて、保持、直線移動、回転などの操作が実行され、所定の位置に載置される。
ステップS03:散薬一時保管容器の散薬計量部への移送ステップ
次に、空の散薬一時保管容器230も同様のステップで散薬容器移送装置280によって散薬計量部240の散薬一時保管容器置台242に載置される。
先に述べたように、散薬一時保管容器置台242は、散薬容器棚120の散薬容器載置台270と同様の構成であり、また、第1の散薬放出部220の容器載置台221とも(振動する点を除けば)略同様の構成であるため、同様の動作が実現できる。
ステップS04:散薬収容容器から散薬一時保管容器への放出及び計量ステップ
次に、第1の散薬放出部220の容器載置台221に載置された散薬収容容器210から、容器載置台221に内蔵された電磁石とばねを用いた振動移送機構によって、散薬が散薬一時保管容器230に落下し、その重量変化が台はかり243によって計量され、この場合は20gになった時点で振動を停止し、散薬落下を停止する。
その後、再度台はかり243で重量計測を行う。これは、台はかり243の重量指示値が完全に静定するまでに数秒を要するためであり、この値が、所定の誤差以内であれば、次のステップに進む。
なお、第1の散薬放出部220の散薬放出の方法は、電磁石によるものに限定されず、少量ずつ散薬を放出できるものであれば、圧電素子による振動発生であってもよく、あるいは、振動に限定されず螺旋スクリュー駆動や、それ以外のものであってもよい。
ステップS05:散薬一時保管容器の戻しステップ
しかしながら、このとき所定の誤差を超えてしまった場合には当該散薬一時保管容器230は、散薬容器移送装置280で、散薬容器棚120の空いた散薬容器載置台270に戻すとともに、そのRFIDタグ(図示せず)に、計量失敗に関する情報を書き込んでおく。
なお、散薬一時保管容器230の戻し動作は、既に説明した動作を逆に行えばよいので説明を省略する。
これによって、人手によらず、自動で、計量ミスのあった散薬一時保管容器230を取り除くことができ、機械を停止することなく作業が進行できる。また、計量ミスのあった散薬一時保管容器230が散薬容器棚120に戻されるため、操作者が、適切なタイミングで容易に回収または廃棄処理をすることができ、作業の効率化、散薬の廃棄ロスの最小化が可能となる。
ステップS06:散薬一時保管容器の第2の散薬放出部への移送
正常な場合の次のステップでは、計量済みの散薬一時保管容器230を、散薬容器移送装置280を用いて、散薬配分装置300の近傍の第2の散薬放出部250へ移送し、容器載置台251に載置する。この移送及び載置方法も既に既に説明した動作と同様である。
する。
ステップS07:散薬円盤撒きステップ
この後は、周知の円盤を用いた散薬の円盤撒き動作を行う。すなわち、円盤310を連続回転した状態で、第2の散薬放出部250の振動台252によって、散薬が円盤310上に連続的に落下し、図示しない反射型センサのごとくの検知器で、散薬の落下の完了したことが検知されたら、円盤310の回転と、振動台252の振動を停止すると、円盤310上にドーナツ状に全円周(360度)に渡って散薬を堆積させていく。
ステップS08:散薬配分ステップ
散薬の配分動作とは、円盤310上の薬剤層をドーナツをカットするように円周方向に分割することで、処方箋の指定が21包分であれば、円盤310を360度の21分割分だけ回転し、図示しない切り出し部で、円盤310から掻き出し、次工程へと放出する。
なお、この散薬円盤撒きステップ(S07)と散薬配分ステップ(S08)には時間を要するため、この動作と並行して、散薬容器移送装置280が、先に計量した散薬収容容器210を散薬容器棚120の元の散薬容器載置台270に戻しておき、次の処方の散薬が入った散薬収容容器210を第1の散薬放出部220に移送し、載置することができる
次に空の散薬一時保管容器230を、散薬容器移送装置280によって、当該第1の散薬放出部220の直下の散薬計量部240の散薬一時保管容器置台242に装着する。
これで、次の処方の計量が可能となるので、散薬円盤撒きステップ(S07)や散薬配分ステップ(S08)とは独立して計量動作を行うことができ、機械を効率的に使用し、調剤作業を短時間で完了することができるという効果を奏する。
ステップS09:容器洗浄ステップ
図5に示すように、散薬配分装置300で円盤撒き動作が完了して、空になった散薬一時保管容器230は、図に示すように、散薬容器移送装置280の回転駆動部288によって、通常の姿勢の容器保持位置の回転ヘッド289aの状態から、保持した容器を180度反転た位置の回転ヘッド289bの状態へ上下反転させてから、容器洗浄装置600に装着し、洗浄後に散薬容器棚120の散薬容器載置台270の空いた場所に載置しておき、一連の動作が終わる。
ステップS10:並べ直しステップ
なお、散薬錠剤両用分包機1において、処方入力のないときには、先に計量に失敗した散薬一時保管容器230や、残量が不足した散薬収容容器210を、散薬容器棚120の左右扉142を閉めたときに容器が透明カバー143を介して目視可能となる位置に、容器移載装置280を用いて並べ直しておく。
<錠剤処理の作用説明>
次に、散薬錠剤両用分包機1の錠剤処理の部分の作用を説明する。
ステップT01:錠剤収容容器の装填ステップ
あらかじめ係員によって、それぞれ別の種類の錠剤を収容した複数の錠剤収容容器410を散薬錠剤容器棚130の適当な場所の錠剤収容容器設置台420に装着しておく。
ステップT02:錠剤収容容器からの錠剤の放出ステップ
処方箋で指示された1包当りの分数種類の複数個の錠剤を各錠剤収容容器410から落下させる。具体的には、錠剤払い出し指令によってモータ421が回転すると、回転羽根411が回転し内蔵する錠剤Pが錠剤収容容器設置台420を通過して1錠ずつ放出される。
そして、このとき図示しないセンサで、この錠剤通過を検出した上で、垂直シュート440の内部を落下していき、下部開口441から、落下していく。
ステップT03:放出された錠剤の一時保管及び放出ステップ
下部開口441の下には開閉自在の錠剤保管シャッタ450が設けられ、1包の分包されるべき複数種類・複数個の錠剤Pを別々の錠剤収容容器410から落下させ一時保管した後、可動片451を図示しない駆動手段で開放して、中間ガイド体452を経て、薬剤包装装置500のホッパ・シュート510へと放出する。
<薬剤包装の作用説明>
ステップY01:散薬と錠剤とが投入されるステップ
1包分の散薬及び錠剤(合わせて薬剤という)が、各々、散薬配分装置300と錠剤放出機構430に準備された状態で、ホッパ・シュート510を介して、薬剤包装装置500の袋状の包装紙の中へと投入される。
ステップY02:包装紙を封止するステップ
薬剤包装装置500においては、公知の封入・シール技術によって袋状の包装紙が封止される。すなわち、ホッパ・シュート510に放出すると、これが薬剤包装装置500の分包紙に順次封入されていき、これを21回繰り返すことで1処方21包分の分包状態が完成する。
ステップY03:連続分包紙の排出
引き続き、封止された薬剤は、出口530から、薬剤が1回服用分だけ個包された連続分包紙Bの形で排出される。
これまでに、散薬処理のステップ、錠剤処理のステップ、及び薬剤包装のステップを説明したが、これを図1の処方情報記憶部3の処方箋番号01〜05の順に散薬錠剤両用分包機1を運用する制御手順として示す。
処方箋01は錠剤のみの分包であるので、ステップT01からT2のステップの動作をさせることで、分包を独立して完了できるので、この動作を開始するが、処方箋システムは次の処方を確認して、もし次が錠剤処方であれば、処方箋01の動作完了を待つ。
しかし、例のように処方箋02が散薬処方である場合は、処方箋01のT01〜T02の動作と並行して、S01からの散薬処方の動作を開始する。
次に処方箋01の動作が完了した時は、処方箋02の動作が完了していなくても、次が錠剤処方であれば、これを並行して実行することができる。
例では処方箋03は1包に錠剤と散薬を封入する処方であるので、処方箋02がS01〜S09の動作が完了後、処方箋03の動作を、S01からとT01からとを並行して進め、1包毎にT02とS08の動作を同期を取って実行することで、1包に散薬と錠剤を封入することができる。
処方箋03の動作が完了した後、次の処方箋04は錠剤であるので、この動作を開始し、同時に処方箋05が散薬であるので散薬側の動作を並行動作する。
このようにして、散薬分包動作と錠剤分包動作を並行して実行したり、錠剤と散薬の1包化動作をしたり、さらに、錠剤の放出または分包の動作を実行中に散薬の計量または放出の動作を並行して行ったり、分包動作中に各散薬容器や錠剤収容容器の移送や洗浄も行うことができるものである。
これまで詳述したような構造と作用によって、散薬と錠剤の調剤作業の自動化において次のような実用的な効果を得ることができる。
1.散薬分包機と錠剤分包機の2台の機能を1台で実現し、かつ、散薬分包については自動的な計量ができることから、規模が小さく設置スペースが狭い薬局であっても少ない費用で導入設置が可能となり、調剤業務の作業効率化に資する。
2.錠剤収容容器と散薬収容容器を装置前面にオーバーラップすることなく配置することで、各容器の状態の視認性が高まり、かつ容器の交換、薬剤の補充が容易になる。
3,錠剤分包動作と散薬分包動作の一部のステップを並行動作することによって、処方時間の短縮を図ることができる。
4.散薬容器移動動作ステップと、錠剤分包動作と散薬分包動作の一部のステップを並行動作することで、処方時間の短縮を図ることができる。
次に、本発明の散薬錠剤両用分包機1の第2の実施形態につき説明する。図12は本発明の第2の実施形態の散薬錠剤両用分包機1の正面図である。
第1の実施形態では左右扉142を開けると、右側が散薬容器棚120、左側が錠剤収容容器棚130になっていたが、これに限定されることなく、図のごとくに、上部に錠剤収容容器棚130を、下部に散薬容器棚120を配列してもよい。
また、この実施形態では、第1の実施形態にあった、散薬収容容器210、第1の散薬放出部220、散薬一時保管容器230、散薬計量部240、第2の散薬放出部250などで構成される散薬計量装置260に代えて、単一の散薬放出部と散薬計量部とからなる散薬計量装置260を、散薬配分装置300に直結するようにしてもよい。
ここで、分包される散薬が収容されている散薬収容容器210を、単一の散薬放出部へ移送して、そこから散薬配分装置300の円盤に散薬を放出(落下)させながら、散薬計量部が直接的に円盤への落下質量を計量するように構成する。
このようにすると、散薬計量装置の構成が単純化され、装置のコストも抑えられる。
また、これまでの説明で、散薬容器棚120における容器の配置は、機械前面に平面状に配置されるとしたが、若干の円弧状あるいは多角形状に前に凸あるいは後ろに凸に湾曲した形状であってもよい。操作性や視認性が向上する効果がある場合もある。
次に、本発明の散薬錠剤両用分包機の第3の実施形態につき説明する。図13は本発明の第3の実施形態の散薬錠剤両用分包機1000の正面図であり、図14は本発明の第3の実施形態の散薬錠剤両用分包機1000の要部の平面断面図である。
本発明の第1及び第2の実施形態においては、散薬容器移送装置として、XYZ方向の直交型移送手段を用いていたが、本実施形態では、より単純な構造として連接チェーンによる散薬収容容器1210の移送を行うものである。
これによって、スペースに余裕ができるため、錠剤収容容器の収容数・量を増やすことができる。 これは、現行の調剤では、錠剤処方の方が多いので、これを優先したい薬局や病院への利便性を高めるものである。
筐体1110の上部は錠剤容器収容棚1130で、中間部は散薬配分装置1300、下部は薬剤包装装置1500であって、錠剤容器収容棚1130からの錠剤と散薬配分装置1300からの散薬を、1包ずつに分包することができる。
散薬配分装置1300は、下基板1320の上に第一の実施例同等の回転円盤1310a、1310bが2台横に並べられている。更に、大型の台はかり1242a、1242bが下基板1320に固定され、その負荷側に回転円盤1310a、1310bが載置されている。
これによって図示しない駆動機構や付帯機構を含めて回転円盤部分の全質量を計量可能となっている。この質量は数kgから10kgに及ぶが、近年は電子式ハカリの測定分解能は飛躍的に向上しており、0.1g以下の微小な変化量も計測可能になっているので、回転円盤1310a、1310bに落下する薬剤量を計測することができる。
一方、散薬収容容器1210は第1の実施形態と同様のものであるが、直交型移送のための磁石及びガイド穴などは有しておらず、上釣りのチェーン駆動機構1281に、連続的に取り付けられたゴンドラ容器1282に脱着可能な形で搭載される。ゴンドラ容器1282の下部は振動機構1222であって、散薬収容容器1210が搭載された状態で振動機構1222が振動を行うと、内蔵する散薬が振動輸送されて円盤上に落下することができる。
これによって、回転円盤1310a、1310bを回転させながら、散薬が落下すると、落下した質量分だけの値が大型ハカリによって計量され、処方で指定された値で、散薬の落下を停止し、回転円盤1310a、1310bを停止すれば、その後は公知の配分技術で、1包分ずつに配分して分包することができる。ただしチェーン駆動機構1281の駆動は公知のステッピングモータを用い、ゴンドラ容器1282への給電はスリップリング接点を用いている。
ゴンドラ容器1282の各停止位置には番号1〜22の位置番号を付しているが、番号1〜5位置が、筐体1110の前面からの散薬収容容器1210の脱着位置であり、番号16〜19位置が、回転円盤1310a側の散薬落下位置、番号9〜12位置が、回転円盤1310b側の散薬落下位置である。
すなわち1円盤当り4カ所の落下位置があるので、1処方に複数散薬を混和する場合には有用であるが、同時に散薬落下動作を行うと個々の質量計測ができないので、1薬剤毎に質量計量を行って、それぞれの処方質量を確定していく。これであっても、この「重ね撒き」の都度、散薬収容容器1210を交換移送する時間は不要である。
運用的には、処方に使用される散薬種類が少ない場合は、22ケ所のゴンドラ容器1282に搭載しておき、処方に従って散薬を移送して、落下・配分する。一方で、処方に必要な散薬種類が多い場合は、例えば5ケ所の連続するゴンドラ容器1282の位置を、事前には散薬収容容器1210を未装填としておいて、薬剤師が処方箋リストから、別の棚に用意されている指定の散薬収容容器1210を装置前面のゴンドラ容器1282の番号1〜5位置より装着する。この作業は、本装置が錠剤分包を実行中でも、その動作を停止することなく実行することができる。
本実施形態においては、散薬計量装置1260に相当する部分は、ゴンドラ容器1282、振動機構1222、回転円盤1310の計量を行う台はかり1242を総称したもので、分包すべき散薬の量を自動的に計量することができる。
本実施形態によれば、チェーン駆動機構1281のような簡便な移送手段で、散薬収容容器1210を移送するとともに、散薬の計量も、散薬配分装置1300に直接投入して行うため、散薬の処理に関する構成が、極めて簡素になり、スペースも小さくなるなどの利点がある。
本発明に係る装置は、調剤薬局などで幅広く利用されることが期待されており、大いに産業上の利用可能性を有する。
1 散薬錠剤両用分包機
2 処方箋システム
10 散薬錠剤両用分包システム
100 筐体
110 散薬錠剤両用分包機制御部
210 散薬収容容器
260 散薬計量装置
300 散薬配分装置
410 錠剤収容容器
420 錠剤放出機構
500 薬剤包装装置
1000 散薬錠剤両用分包機
1210 散薬収容容器
1260 散薬計量装置
1300 散薬配分装置
1500 薬剤包装装置

Claims (5)

  1. 分包される散薬を収容している散薬収容容器と、
    前記散薬収容容器から1処方分の散薬を計量する散薬計量装置と、
    前記散薬計量装置で計量された1処方分の散薬を1包分ずつ配分する散薬配分装置と、
    分包される錠剤を収容している錠剤収容容器と、
    前記錠剤収容容器から1処方の1包分の錠剤を放出する錠剤放出機構と、
    前記散薬配分装置及び前記錠剤放出機構からの1包分の薬剤を包装する薬剤包装装置と、
    前記の各部の全てを内蔵する実質的に単一の筐体部と
    を有する散薬錠剤両用分包機。
  2. 前記散薬収容容器と前記錠剤収容容器との両方を、機械の前面に略平面状に載置して、機械の前面から機械に着脱が可能なことを特徴とする請求項1に記載の散薬錠剤両用分包機。
  3. 更に、前記散薬収容容器を載置場所と前記散薬計量装置との間で、及び/または前記錠剤収容容器を載置あるいは保管場所と前記錠剤放出機構との間で、人手によらず移送することができる容器移送装置を有する請求項1に記載の散薬錠剤両用分包機。
  4. 錠剤の放出または分包の動作を実行中に、散薬の計量または放出の動作及び/または前記散薬収容容器の移送の動作を並行して行うことを特徴とする請求項1に記載の散薬錠剤両用分包機。
  5. 請求項1に記載の散薬錠剤両用分包機と、処方箋を管理する処方箋システムとを含む散薬錠剤両用分包システム。
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