JP2021170294A - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】車両が貸与される利用者に、車両利用時のマナーを遵守させる技術を提供する。【解決手段】車両が貸与される利用者に、車両の利用に関する複数のマナー条項を示す情報を報知することと、前記車両の返却時における、前記複数のマナー条項に関する前記車両の撮像画像を取得することと、前記撮像画像に基づいて、前記複数のマナー条項の遵守に対する評価値を算出することとを制御部が実行する。【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
特許文献1には、企業がリース会社からリースされたリース車両又は所有車両を従業員に貸与して個人利用を許容し、企業と従業員間でカーシェアするための企業−従業員間カーシェアシステムが記載されている。
特開2019−061575号公報
本発明は、車両が貸与される利用者に、車両を利用する際のマナーを遵守させる技術の提供を目的とする。
本開示の一態様に係る情報処理装置は、
車両が貸与される利用者に、車両の利用に関する複数のマナー条項を示す情報を報知することと、
前記車両の返却時における、前記複数のマナー条項に関する前記車両の撮像画像を取得することと、
前記撮像画像に基づいて、前記複数のマナー条項の遵守に対する評価値を算出することと、
を制御部が実行する。
本開示の一態様に係る情報処理方法は、
情報処理装置が、
車両が貸与される利用者に、車両の利用に関する複数のマナー条項を示す情報を報知することと、
前記車両の返却時における、前記複数のマナー条項に関する前記車両の撮像画像を取得することと、
前記撮像画像に基づいて、前記複数のマナー条項の遵守に対する評価値を算出することと、
を実行する。
本開示の一態様に係るプログラムは、
車両が貸与される利用者のコンピュータに、
車両の利用に関する複数のマナー条項を示す情報を取得することと、
前記車両の返却時における、前記複数のマナー条項を示す情報に関する前記車両の撮像画像を取得することと、
前記車両の撮像画像をネットワークに送信することと、
を実行させる。
本開示によれば、車両が貸与される利用者に、車両を利用する際のマナーを遵守させる
技術を提供することができる。
情報処理システムの概略構成を示す図である。 車両の概略構成を示すブロック図である。 マナー条項の一例を示す図である。 管理サーバの概略構成を示すブロック図である。 スケジュールデータベースの一例を示す図である。 利用者端末の概略構成を示すブロック図である。 利用者端末が利用者に基準画像を提示し、同じ構図で撮像させるユーザインタフェースの例を示す図である。 各利用者の評価が登録された評価テーブルの一例を示す図である。 管理サーバが、利用要求を受信した際に実行する処理を示す図である。 車両が利用者に利用された際に、車載装置が実行する処理を示す図である。 利用者端末が、車両の返却時に実行する処理について示す図である。 管理サーバが、車両の返却時に実行する処理について示す図である。
本開示の情報処理装置は、車両が貸与される利用者に、車両の利用に関する複数のマナー条項を示す情報を報知することと、車両の返却時における、複数のマナー条項に関する車両の撮像画像を取得することと、撮像画像に基づいて、複数のマナー条項の遵守に対する評価値を算出することとを制御部が実行する。
本開示の情報処理装置によれば、利用者がマナー条項を遵守したかどうかを評価し、例えば評価が良ければインセンティブを提供し、評価が悪ければ次回の利用を禁止するなど、評価に応じた対応を可能とすることで、マナーの遵守を促すことができる。
情報処理装置は、制御部が、評価値に応じたインセンティブ情報を生成して利用者に供給してもよい。ここで、インセンティブ情報は、例えば、車両を利用する料金の割引、車両を利用する際の優先度、所定のサービスを受けるためのクーポン、所定のポイントシステムにおけるポイント、くじ、電子マネー、音楽、静止画像、及び動画像のうち少なくとも1つを示す情報である。これに限らず、インセンティブ情報は、利用者にとって価値のある情報であればよい。このように本開示の情報処理装置は、利用者がマナー条項を遵守した場合にインセンティブを提供することで、マナーを守るように誘導することができる。
マナー条項は、車内の清掃を行うこと、ゴミを片付けること、エネルギー(ガソリン、軽油、液化天然ガス、水素、又は電力)の残量を利用開始時の量に戻すこと、及び忘れ物をしないことのうち、少なくとも1つを含むものであってもよい。このように清掃やゴミの片付けなど、利用後に必要なメンテナンスを済ますことをマナー条項として規定しておくことで、返却時にメンテナンスを済ませ、返却を受けた者が不快な思いをすることを防止できる。例えば、個人所有の車両2で通勤する従業員が、勤務時間中に車両2を使用しない場合、この勤務時間中に他の従業員に車両2を使用させるシェアシステムが考えられる。しかしながら、勤務時間中に他者に貸し出し、返却後、所有者が乗って自宅へ帰ろうとしたときに、車内が汚れていたり、ゴミが散乱していたりすると、非常に不快であり、所有者が車両を提供しなくなり、シェアシステムが成り立たなくなってしまう。そこで、利用者にマナーを順守させ、車両の所有者に不利益を生じさせないようにすることで、所有者から車両を提供して貰えるようすることができる。
情報処理装置は、利用者が車両を利用した際の評価値が閾値以下であった場合、制御部が、利用者に供給される、利用者へのペナルティを示す情報を生成してもよい。これにより、マナー条項を守らない利用者を排除し、円滑にカーシェアリングを行うことができる。
情報処理装置は、利用者が前記車両を利用した際の前記評価値が閾値以下であった場合、前記制御部は、前記利用者に供給される、前記利用者が次回に車両の貸与を受ける場合に、前記利用者を監視する監視者の同乗、又は前記車両の貸与中における前記車両の内部の撮像に対する承認が要求されることを示す情報を生成してもよい。これにより、評価値が低い利用者が利用する場合、監視者を同乗させることで、マナー条項の遵守を促すことができる。
情報処理装置は、制御部が、利用者による車両の運転時に、車両の走行状況を示す情報を取得することを更に実行し、撮像画像と、走行状況を示す情報とに基づいて、複数のマナー条項の遵守に対する評価値を算出してもよい。ここで走行状況は、例えば、走行速度、加速度、加加速度、車間距離、信号及び道路標識の遵守が挙げられる。これにより、返却時の車内の状態だけでなく、走行時にマナーを遵守したかどうかを評価できる。
本開示は、情報処理装置だけでなく、情報処理装置と同様の特徴を有する情報処理方法、プログラム、及びプログラムを記憶した記憶媒体を含み得る。また、情報処理装置とネットワークを介して接続される端末も、本開示に含まれる。
〈第一実施形態〉
以下、本実施形態に係る情報処理装置を備えた情報処理システムについて、図面を用いて説明する。実施形態の構成は例示であり、実施形態の構成に限定されない。
図1は、情報処理システム(社用車シェアシステム)の概略構成を示す図である。情報処理システム1は、車両2を管理する管理サーバ3と、各車両2に備えられた車載装置20と、車両2の利用者(車両2の貸与を受ける者)が携帯する利用者端末4と、同乗者が携帯する同乗者端末5とを含む。但し、情報処理システム1は利用者端末4及び車載装置20のいずれか一方を含む構成としてもよい。また、同乗者端末5はオプションであり、情報処理システム1に含まれていなくてもよい。但し、これらは必ずしも必要でない。情報処理システム1は、会社(企業)の業務に使用するために会社が所有する車両2、及び会社の従業員等の個人が所有する車両2を管理サーバ3に登録しておき、所有者が車両2を使用しないときに車両2を他者の利用に供するシステムの利用を支援する。例えば、情報処理システム1は、個人所有の車両2で通勤する従業員が、勤務時間中に車両2を使用しない場合、この勤務時間中に他の従業員に車両2を使用させる。また、情報処理システム1は、会社が所有する車両2を会社の休業日又は業務時間外に、従業員等の個人に使用させる。
このように、車両2の所有者が車両2を使用しない間に、他社に車両2を貸与する場合において、貸与を受けた利用者がマナーを守らないことがある。マナー違反は、例えば、車両2内にゴミを残したまま返却する、燃料を使い切って補充しない、又は予定通りに返却しない等である。マナーを守らない利用者がいると、次の利用者(例えば所有者)が不利益を被ることになる。このため本実施形態の情報処理システム1は、車両2の返却時に少なくとも車両2を撮像した画像に基づいて利用者のマナーについて評価する。これにより情報処理システム1は、マナーを守り評価値が高い利用者に対してインセンティブを提供する等の対応を行うことで、利用者にマナーを守るように促すことができる。
図2は、車両2の概略構成を示すブロック図である。図2に示すように、車両2は,車
載装置20、走行装置21、センサ22、及びカメラユニット23等の設備を備えている。走行装置21は、車両2を走行させる機構であり、動力源、伝達機構、制動機構、操舵機構等を有している。動力源は、車輪を回転させる動力を発生させるものであり、例えば内燃機関若しくはモータ、又はその両方である。
伝達機構は、動力源によって発生させた動力を車輪に伝達させる機構であり、例えば動力源の出力軸から、トルク、回転数、又は回転方向を変えて車輪へ伝達するトランスミッションである。なお、ホイルインモータのように、伝達機構を用いずに車輪が動力源によって直接駆動される構成であってもよい。
制動機構(ブレーキ)は、運転者の操作に応じて車輪の回転を減速させる又は停止させる機構である。制動機構は、運転者の操作に限らず、クルーズコントロール装置、アンチロックブレーキ装置、衝突被害軽減ブレーキ装置等によって制御されてもよい。
操舵機構は、運転者の操作に応じて車輪の向きを変えて車両2の走行方向を定める機構である。操舵機構は、運転者の操作に限らず、レーントレーシングアシスト装置等によって制御されてもよい。
センサ22は、車速センサ、加速度センサ、方位センサ、降雨センサ、温度センサ、障害物センサ、位置センサ、燃料の残量を検出するセンサ、走行用電力の残量を検出するセンサ等、自車両の状態及び周囲の状態の少なくとも一つを検出する。障害物センサは、カメラ、レーダ、LiDAR(Laser Imaging Detection and Ranging)等であってもよい
。位置センサは、自車両の現在位置を検出するセンサである。位置センサは、例えば、GPS受信機等、衛星測位システムにおける測位装置であってもよい。また、センサ22は、制動装置、アンチロックブレーキ装置、衝突被害軽減ブレーキ装置、又はレーントレーシングアシスト装置の動作状況を検出するセンサを有してもよい。
カメラユニット23は、車両2の前方、車両2の後方、及び車両2の車室内を夫々撮像する複数のカメラである。これに限らず、カメラユニット23は、車両2の外方又は車室内を撮像する単一のカメラであってもよい。また、カメラユニット23は、車両の側方を撮像するカメラを更に備えてもよい。また、カメラユニット23は、インストルメントパネル周辺を撮像するカメラ、フロアマットを撮像するカメラ、トランク内を撮像するカメラなど、車室内を撮像する複数のカメラを有してもよい。
車載装置20は、車両2に搭載されるコンピュータであって、制御部201と、記憶部202と、表示部203と、入出力部204と、通信部205とを備える。
制御部201は、車載装置20全体の動作を制御し、車載装置20が有する各種の機能を実現する。制御部201は、例えば、プロセッサ及びメモリを備える。プロセッサは、車載装置20の動作を統括的に制御する。プロセッサは、CPU又はMPU等とも呼ばれる。メモリは、例えばROM及びRAMである。ROMは、各種プログラム又はデータを記憶する記憶媒体である。RAMは、各種プログラム及びデータを一時的に記憶する記憶媒体である。RAMは、プロセッサから直接アクセス可能とし、メインメモリとして機能してもよい。
記憶部202は、HDD又はSSDなどの記憶装置である。記憶部202は、制御部201の外部記憶装置として機能する。記憶部202は、地図情報、経路情報、又は管理者による設定情報等を記憶する。表示部203は、情報を表示する手段であり、例えば、液晶表示装置、有機EL表示装置等である。表示部203は、車内に設けられ、車内の乗員に対して表示を行う。
入出力部204は、制御部201に対する情報の入出力を行う装置であり、例えば、ユーザからの操作の受け付け及びユーザへの情報の出力を行う。入出力部204は、例えば、ボタン、キーボード、タッチパネル、表示部、又はスピーカ等である。通信部205は、通信回線を介して外部装置と通信を行うための通信インタフェースである。通信部205は、通信ネットワークを介して通信を行うものの他、他の装置と直接通信を行うものなど、複数の通信インタフェースを備えてもよい。他の装置と直接通信を行うものとしては、ブルートゥース(登録商標)、ZigBee(登録商標)、又はWiFiのアドホックモードを用いて通信を行う通信インタフェースが挙げられる。また、通信部205は、業務用無線(簡易無線)を用いて通信を行う通信インタフェースであってもよい。
制御部201は、プロセッサが、RAMをワークエリア(作業領域)とし、ROM又は記憶部202等に格納されたプログラムを実行する。このプログラムを実行することにより、制御部201は、マナー条項取得部211、地図情報取得部212、交通情報取得部213、走行状況取得部214、及び走行状況出力部215等として機能する。制御部201の処理又は動作は、複数のプロセッサ又は単一のプロセッサに含まれる複数のコアによって実現されてもよい。また、制御部201の処理又は動作は、マルチタスク又はマルチスレッドといった技術で単一のプロセッサが実現してもよい。
マナー条項取得部211は、管理サーバ3からマナー条項を示す情報を取得し、表示部203に表示させる。図3は、マナー条項の一例を示す図である。図3に示すように、各マナー条項は、ID、表示用文字列、判定条件等の情報を有している。判定条件は、センサ22及びカメラユニット23から取得した情報に基づいて、マナー条項を遵守しているか否かを判定する条件である。なお、図3の例では、説明の便宜上、判定条件を自然言語で示したが、判定条件は制御部が認識可能なコマンド又は条件式で記述されてもよい。なお、車載装置20側で、マナー条項の判定を行わない場合、マナー条項取得部211は、判定条件を取得しなくてもよい。
地図情報取得部212は、記憶部202に格納されている地図情報から、現在位置における道路の属性情報を取得する。道路の属性情報は、例えば、一般道路又は高速道路の区別(道路種別)、一方通行、右左折専用レーン等を示す情報である。
交通情報取得部213は、通信部205又はカメラユニット23によって交通情報を取得する。走行状況取得部214は、センサ22及びカメラユニット23によって、車両2の走行状況を示す情報を取得する。走行状況出力部215は、走行状況取得部214が取得した走行状況を管理サーバ3へ送信する。
図4は、管理サーバ3の概略構成を示すブロック図である。管理サーバ3は、車両2を管理するコンピュータであって、制御部301と、記憶部302と、表示部303と、入出力部304と、通信部305とを備える。制御部301と、記憶部302と、表示部303と、入出力部304と、通信部305として、図2に示した車載装置20の制御部201、記憶部202、表示部203、入出力部204、通信部205と同様のものを適用することができる。但し、要求される能力の違いから、性能、数量、種別等が異なるものが適用されてもよい。
制御部301は、プログラムを実行することにより、制御部301は、スケジュール管理部311、マナー条項報知部312、画像取得部313、走行状況取得部314、評価部315、インセンティブ提供部316等の機能部として機能する。
スケジュール管理部311は、利用者端末4から、車両2の利用要求を受け付けてスケ
ジュールデータベース(DB)に登録する。図5は、スケジュールDBの一例を示す図である。図5のスケジュールDBは、車両IDで識別される車両2毎に、利用日時が記録されている。図5において、網掛け部分が利用される期間を示し、網掛けされたセルに記録された利用者IDが、当該車両2を利用する利用者を示している。例えば、図5の例では、車両IDがTX123の車両2について、○月○日の10:00まで利用者YN031が利用し、次に○月○日の12:00から18:00まで利用者YP119が利用していることを示している。
マナー条項報知部312は、利用要求の受付時又は利用開始時など、所定のタイミングで、記憶部302からマナー条項を読み出し、利用者端末4又は車載装置20へ送信して表示させ、利用者に、車両の利用に関する複数のマナー条項を示す情報を報知する。画像取得部313は、車両2の利用開始時及び返却時における車両2の撮像画像を車載装置20又は利用者端末4から取得する。走行状況取得部314は、車載装置20から、走行状況を示す情報を取得する。評価部315は、画像取得部313が取得した撮像画像、及び走行状況取得部314が取得した走行状況情報に基づいて、マナー条項の遵守に対する評価値を算出する。インセンティブ提供部316は、評価部315で求めた評価値に応じて、インセンティブ情報を生成して、利用者に供給する。インセンティブ情報は、例えば、車両2を利用する料金の割引、所定のサービスを受けるためのクーポン、所定のポイントシステムにおけるポイント、くじ、電子マネー、音楽、静止画像、及び動画像のうち少なくとも1つを示す情報である。
<利用者端末>
図6は、利用者端末4の概略構成を示すブロック図である。利用者端末4は、車両2を管理するコンピュータであって、制御部401と、記憶部402と、表示部403と、入出力部404と、通信部405とを備える。制御部401と、記憶部402と、表示部403と、入出力部404と、通信部405は、図2に示した車載装置20の制御部201、記憶部202、表示部203、入出力部204、通信部205と同様のものが採用され得る。但し、要求される能力の違いから、性能、数量、種別等が異なるものが適用されてもよい。入出力部404は、利用者の操作に応じて撮像を行うカメラを含む。
制御部401は、プロセッサが、RAMをワークエリア(作業領域)とし、ROM又は記憶部402等に格納されたプログラムを実行する。このプログラムを実行することにより、制御部401は、利用要求部411、マナー条項取得部412、及びインセンティブ取得部413等の機能部として機能する。
利用要求部411は、ネットワークを介して管理サーバ3に接続し、利用要求を送信する。例えば、利用要求部411は、利用者が入力手段を用いて利用開始日時及び返却日時を入力した場合に、これらと利用者IDを利用要求として管理サーバ3へ送信する。また、利用要求が受け付けられた場合、利用要求部411は、登録が完了した車両2の情報、利用開始日時、及び返却日時等を管理サーバ3から受信する。
マナー条項取得部412は、管理サーバ3から、マナー条項を取得して表示部403に表示させる。マナー条項を取得するタイミングは、利用要求を行ったとき、利用開始日時、若しくは利用開始日時の所定時間前、又はこれら複数のタイミングであってもよい。
インセンティブ取得部413は、車両2の返却後、管理サーバ3からインセンティブ情報を取得する。なお、インセンティブ情報が電子マネーや既存のポイントシステムのポイント等であって、他の手段でインセンティブ情報を取得する場合は、インセンティブ取得部413を省略してもよい。
<同乗者端末>
同乗者端末5は、通信回線を介して管理サーバ3と通信し、評価値が低い利用者と同乗することの通知を管理サーバ3から受信するためのコンピュータである。なお、同乗することの通知が、電子メール又はショートメッセージサービス(SMS)など、一般的な通信手段によって通知される場合、同乗者端末5は、一般的な携帯電話、スマートフォン、又はタブレット端末等を用いることができる。このため同乗者端末5の詳細な構成の説明は省略する。
なお、同乗者が利用者としても管理サーバ3に登録している場合、利用者端末4を同乗者端末5として用いることもできる。この場合、車両2を返却した際の利用者に対する評価値と同じ値を当該同乗者の評価値として記録してもよい。これにより、同乗者が、利用者と同様に責任を負うことになり、同乗者が利用者にマナー条項を守らせるようにすることができる。この場合更に、評価値に応じて同乗者にもインセンティブ情報が発行され、同乗者が用いる同乗者端末5(利用者端末4)でインセンティブ情報を取得できるようにしてもよい。
<情報処理方法>
次に図1、図7〜図10を用いて、管理サーバ3、利用者端末4及び車載装置20が、プログラムに従って本実施形態に係る情報処理方法を実行する手順について説明する。
利用者が車両2を借りる場合、利用の開始を希望する時刻(利用開始時間)、及び返却する予定の時刻(返却時間)等の情報を利用者端末4に入力し、利用者端末4が、これらの情報を利用要求として管理サーバ3へ送信する(図1<1>)。利用要求を受信した管理サーバ3は、利用要求に応じてスケジュールDBを参照し、スケジュールが空いている車両2、即ち、利用可能な車両2を抽出する。
また、管理サーバ3は、車両2を貸与する場合に遵守すべきマナー条項を示す情報(利用マナー情報)を利用者端末4へ送信し(図1<2>)、利用者端末4にマナー条項を表示させることで、利用者へマナー条項を報知する。
利用者がマナー情報を確認し、利用者端末4に対して了承の操作を行うと、利用者端末4は、了承通知を管理サーバ3へ送信する(図1<3>)。了承通知を受信した管理サーバ3は、利用要求に応じて抽出した車両2の利用開始時間及び返却時間等の利用予定をスケジュールDBに登録する。このとき管理サーバ3は、受け付けた利用予定及びマナー条項を示す情報を車載装置20へ送信してもよい(図1<4>)。
車載装置20は、車両2の利用開始時に、車両内の状態を撮影し、利用開始時の撮影画像として管理サーバ3へ送信する(図1<5>)。ここで、撮影画像は、車両2のシート、フロアマット、ゴミ箱、又はドリンクホルダ等、所定の箇所を撮影した画像である。また、車載装置20は、走行中に、センサ22から車両周囲の情報を取得し、走行状況として返却時に管理サーバ3へ送信する。(図1<6>)。更に、管理サーバ3は、返却時に、車内の状態を撮影し、返却時の撮影画像として管理サーバ3へ送信する(図1<7>)。
一方、利用者端末4は、利用開始時に、撮影の見本となる画像(基準画像)を取得し(図1<8>)、この基準画像を利用者に提示して、同じ構図で車両2を撮像させる。そして、利用者端末4は、撮像した画像を利用開始時の撮影画像として管理サーバ3へ送信する(図1<9>)。同様に、利用者端末4は、返却時にも車両2を撮像させ、返却時の撮像画像を取得して管理サーバ3へ送信する(図1<10>)。
図7は、利用者端末4が利用者に基準画像を提示し、同じ構図で撮像させるユーザイン
タフェースの例を示す図である。図7では、画面の上部に基準画像を表示させる表示欄61が配置され、この表示欄61と同じ形状で、カメラの撮像素子が得た画像をリアルタイムに表示する表示欄62が配置されている。撮像ボタン63は、利用者端末4のカメラで撮像した画像を記憶部402に記憶させるためのボタンである。ここで、基準画像は、例えば、シートの座面71、フロアマット72、ドリンクホルダ73、及びゴミ箱74などの所定箇所を予め清掃した状態及び車内にゴミの無い状態で撮像した画像である。
利用者は、表示欄61の基準画像を見本とし、表示欄62に写る画像が表示欄61の画像と同じ構図となるように、カメラの向き及び撮影位置を調整し、同じ構図となった時に撮像ボタン63を選択する。これにより利用者端末4は、基準画像と同じ構図で撮像した利用開始時又は返却時の撮像画像を取得して、管理サーバ3へ送信する。
返却時の撮像画像を受信した管理サーバ3は、利用開始時の撮影画像と返却時の撮影画像とを比較し、この差分に基づいて評価値を算出し、この評価値に基づいてインセンティブ情報を生成し、利用者端末4へ送信する(図1<11>)。なお、この評価値が低い場合、即ち、利用者がマナー条項を順守しなかった場合、管理サーバ3は、ペナルティを示す情報(ペナルティ情報)を生成し、記憶部302に記憶すると共に、利用者端末4へ送信する(図1<12>)。これにより管理サーバ3は、利用者が、次に車両2の利用を要求したときに、ペナルティ情報に基づいて、利用料金の割り増し、監視者の同乗、又は車両2の貸与中における前記車両の内部の撮像等をペナルティとして利用者に通知する。また、監視者の同乗が必要になった場合、管理サーバ3は、監視者(同乗者)を選択し、選択した同乗者が用いる同乗者端末5へ車両2への同乗とそのスケジュールを通知する(図1<
12>)。
図8は、各利用者の評価が登録された評価テーブルの一例を示す図である。図8の評価テーブルは、各利用者のIDと、評価値と、ペナルティ情報とが対応付けて登録されているデータテーブルである。評価テーブルに登録される評価値は、例えば、過去に利用した際の平均値、最頻値、中央値など、評価値を統計処理した値である。ペナルティ情報は、利用料金の割り増し、監視者の同乗、貸与中における車両内の撮像、又は利用禁止等、評価値に応じて定められたペナルティを示す情報である。例えば、管理サーバ3は、5つのマナー条項を提示し、利用者がマナー条項を順守した数を評価値とした場合に、評価値が3から5であればインセンティブ情報を発行し、評価値が0から2であればペナルティ情報を発行する。また、管理サーバ3は、評価値が2であれば利用料を10%増し、評価値が1であれば車両内の撮像、評価値が0であれば監視者の同乗など、評価値に応じてペナルティの内容を定めてもよい。更に、管理サーバ3は、2回続けて評価値が1以下だった場合に利用禁止にするなど、利用者が複数回利用した際の評価値に基づいてペナルティの内容を定めてもよい。
図9は、管理サーバ3の制御部301が、利用要求を受信した際に実行する処理について示す図である。制御部301は、利用者端末4から利用要求を受信した場合に図9の処理を開始する。ステップS5にて、制御部301は、評価テーブルを参照し、利用者のペナルティ情報を読み出し、同乗者(監視者)が必要か否かを判定する。ステップS5で肯定判定であれば、制御部301は、ステップS10へ移行し、記憶部302に登録されている同乗者から少なくとも一人を選択する。一方、ステップS5で否定判定であれば、制御部301は、ステップS15へ移行する。ステップS15にて、制御部301は、受信した利用要求に含まれる利用開始日時及び返却日時を特定する。
ステップS20にて、制御部301は、スケジュールDBを参照し、利用開始日時から返却日時までの期間に他のスケジュールが記録されていない車両2、即ちスケジュールが空いている車両2を特定する。例えば、制御部301は、利用者端末4から、利用者ID
、利用開始日時、及び返却日時を利用要求として受信すると、スケジュールDBを参照し、当該利用開始日時から返却日時までの期間に他のスケジュールが記録されていない車両2を求める。
ステップS30にて、制御部301は、ステップS20で特定した車両2に対して定められているマナー条項を記憶部302から読み出して、要求元の利用者端末4へ送信する。なお、マナー条項は、車両毎に定められていてもよい。この場合、車両2のマナー条項は、車両2の所有者が任意に設定してよい。例えば、所有者は、「走行用エネルギーを利用開始時の量に戻すこと」「煽り運転をしないこと」等のマナー条項を、利用者端末4の表示部403及び入出力部404を用いて入力し、利用者端末4が、管理サーバ3にネットワークNを介して送信する。また、所有者が、「外装部品にキズを入れていないこと」「内装部品を汚していないこと」又は「忘れ物をしないこと」等のマナー条項を、利用者端末4へ入力し、利用者端末4が管理サーバ3へ送信してもよい。管理サーバ3の制御部301は、記憶部302に車両2のマナー条項を示す情報として、車両IDと関連づけて登録する。例えば、車両2の所有者が走行用エネルギーを利用開始時の量に戻さなくてよいが、煽り運転を禁止する場合、所有者は、「走行用エネルギーを利用開始時の量に戻すこと」を選択せずに、「煽り運転をしないこと」等のマナー条項を選択して送信する。これにより利用者は、自身が所有する車両2のマナー条項を任意に選択して管理サーバ3に設定させる。また、制御部301は、利用者のペナルティ情報を確認し、貸与中における車内の撮影が必要な場合には、マナー条項と共に、貸与中に車内の撮影を行うことを利用者端末4へ送信する。このマナー条項又は、マナー条項と貸与中に車内の撮影を行うこと(以下、マナー条項等とも称す)を通知された利用者端末4は、このマナー条項等を表示し、利用者に対して了承するか否かの入力を促す。利用者が了承の入力を行うと、利用者端末4は管理サーバ3へマナー条項等を了承する旨の通知(了承通知)を送信する。
ステップS40にて、制御部301は、利用者端末4からマナー条項等の了承通知について受信したか否かを判定する。
ステップS40で否定判定であれば管理サーバ3は、図9の処理を終了する。一方、ステップS40で肯定判定であれば制御部301は、ステップS50へ移行し、ステップS20で特定した車両2のスケジュールに利用開始日時、利用者ID、及び返却日時を登録する。また、制御部301は、このスケジュールで利用要求を受け付けたことを利用者端末4、及び貸与する車両2の車載装置20へ送信する。なお、ステップS10で同乗者が選択されている場合、この同乗者の同乗者端末5へも利用開始日時、利用者ID、車両ID及び返却日時を通知する。
図10は、車両2が利用者に利用される際に、車載装置20の制御部201が実行する処理について示す図である。制御部201は、車両2のドアが解錠された場合、アクセサリ電源がONとなった場合、又は利用者によって利用開始を示す入力が行われた場合に図10の処理を開始する。なお、車載装置20は、管理サーバ3が利用要求を受け付けた際に、利用予定(利用開始時間、返却時間、利用者のID、及びペナルティ情報等)を管理サーバ3から受信する構成であってもよい。
ステップS105にて、制御部201は、カメラユニット23によって車内を撮像し、撮像した画像を利用開始時の撮像画像として取得する。例えば、カメラユニット23が、シートの座面、フロアマット、ゴミ箱、又はドリンクホルダなど、所定箇所を撮影するための複数のカメラを備え、この複数のカメラによって複数の所定箇所を夫々撮像する。なお、前回の返却時に撮像した撮像画像を今回の利用開始時の撮像画像として用いる場合、又は予め登録された撮像画像(基準画像)を利用開始時の撮像画像として用いる場合には、このステップS105を省略してもよい。
ステップS110にて、制御部201は、利用者のIDを取得する。例えば、利用者に対して「IDを入力してください。」のようにメッセージを表示し、利用者が、車載装置20の操作部を操作してIDを入力する。また、制御部201、利用者端末4と通信することで、利用者のIDを受信してもよい。
ステップS115にて、制御部201は、管理サーバ3からマナー条項を取得して表示部203に表示させ、利用者に提示する。なお、マナー条項が、車載装置20の記憶部202に予め記憶されている場合には、管理サーバ3から取得することに代えて記憶部202から読み出して表示させてもよい。
ステップS120にて、制御部201は、センサ22によって、燃料、走行用電力、又はその両方(以下、走行用エネルギー)の残量を検出し、これを利用開始時の残量として記憶部に記憶する。なお、車両2のマナー条項に、「走行用エネルギーを利用開始時の量に戻す」といった条項が設定されていなければ、このステップS130を省略してもよい。また、前回の返却時に検出した走行用エネルギーの量を今回の利用開始時の量として用いる場合には、このステップS120を省略してもよい。
ステップS130にて、制御部201は、管理サーバ3から受信した情報に基づいて同乗者(監視者)が必要か否かを判定する。ステップS130で否定判定であればステップS140へ移行し、ステップS130で肯定判定であればステップS135へ移行して同乗者が同乗しているか否かを判定する。同乗者が同乗しているか否かの判定は、例えば、ブルートゥース又はWiFi等の近距離無線方式で同乗者端末5と通信し、通信可能であれば同乗していると判定する。これに限らず、管理サーバ3が認証用コードを同乗者端末5と車載装置20とに送信し、この認証用コードを照合してもよい。この場合、同乗者が同乗者端末5で受信した認証用コードを車載装置20へ入力し、車載装置20が管理サーバ3から受信した認証用コードと同乗者によって入力された認証用コードとが一致するか否かによって同乗者が同乗しているかいなかを判定する。ステップS135で肯定判定であればステップS140へ移行し、ステップS135で否定判定であればステップS145へ移行して走行装置21による走行を禁止し、図10の処理を終了する。
ステップS140にて、制御部201は、管理サーバ3から受信した情報に基づいて貸与中において車内の撮像を行うか否かを判定する。ステップS140で否定判定であればステップS150へ移行し、ステップS140で肯定判定であればステップS145へ移行してカメラユニット23による車内の撮像を開始させる。
ステップS155にて、制御部201は、センサ22及びカメラユニット23を用いて、走行時の車両2に関する情報を車両情報として検出する。車両情報は、例えば、車両2の車速、加速度、加加速度、利用者によって操作されたブレーキの操作量(踏み込み量)、ステアリングの操作量、前照灯のON/OFF、又は方向指示器の操作状態を示す情報である。また、車両情報は、アンチロックブレーキ装置の作動回数、又は衝突被害軽減ブレーキ装置の作動回数を示す情報である。また、走行状況は、利用開始から返却までの間の走行速度のうち、最高の値(最高速度)であってもよい。更に、走行状況は、加加速度が所定値を超えた回数(急加速又は急減速の回数)であってもよい。更に、制御部201は、通信部205を介して路側のアクセスポイントから、走行中の道路の制限速度、信号機の状態、一時停止、指定方向外進入禁止等の交通情報を取得する。また、制御部201は、カメラユニット23によって撮像した撮像画像を画像処理して、撮像画像中の道路標識が示す道路情報又は信号機の状態を交通情報として取得する。例えば、制御部201は、走行中の道路に設けられている速度表示の標識を撮像画像から抽出して、当該標識中の数字を文字認識し、制限速度として取得する。また、制御部201は、撮像画像から信号
機の画像を抽出し、当該信号機の灯火の色を識別し、信号機の状態として取得する。以下、信号機が赤色の灯火を点灯していることを赤信号と称す。
ステップS160にて、制御部201は、車両情報に基づいて走行時のマナー条項を遵守しているか否かを判定し、判定結果を走行マナー情報として記録する。例えば、カメラユニット23で撮像した撮像画像又は路側のアクセスポイントから取得した制限速度を超えて走行した場合、マナー条項(交通ルールを守ること)を遵守していないと判定する。また、制御部201は、一時停止位置で停止せずに走行した場合、又は赤信号で交差点を通過した場合等が検出された場合、マナー条項(交通ルールを守ること)を遵守していないと判定する。
また、前方の車両との車間距離が4m以内の状態で200m以上の距離を40km/h以上の速度で走行した場合(煽り運転)にマナー条項(危険な運転をしないこと)を遵守していないと判定する。マナー判定情報は、マナー条項毎に遵守したか否かを記録したものでもよいし、遵守したマナー条項のみを記録したもの又は遵守しなかったマナー条項のみを記録したものであってもよい。
ステップS170にて、制御部201は、利用者によって返却が選択されたか否かを判定する。なお、返却の選択は、利用者が車載装置20のボタン等を操作して返却を選択する場合の他、車両2の位置に基づき、返却場所に戻って停車したことを検出した場合であってもよい。ステップS170で、否定判定の場合、制御部201は、ステップS155及びステップS160を繰り返す。
ステップS170で肯定判定の場合、制御部201は、ステップS175へ移行し、カメラユニット23によって車内を撮像し、返却時の撮像画像を取得する。なお、撮像画像は、フロアマット、ゴミ箱の中、又はドリンクホルダなど、所定の箇所を撮像した画像である。また、撮像画像は、清掃中の利用者を撮像した動画であってもよい。
ステップS180にて、制御部201は、管理サーバ3へ車両2の返却を通知すると共に、利用開始時の撮像画像(S105)と、ステップS150で撮像を開始した撮像画像と、返却時の撮像画像(S175)とを利用者IDと対応付けて管理サーバ3へ送信する。また、制御部201は、ステップS140で検出した車両情報、及びステップS160の判定結果である走行マナー情報を走行状況として管理サーバ3へ送信する。
図11は、利用者端末4が、車両2の利用開始時に実行する処理について示す図である。利用者端末4は、利用者によって利用開始が選択された場合に、図11の処理を実行する。ステップS210にて、利用者端末4の制御部401は、マナー条項に応じて車両2の所定箇所を撮像する。例えば、図7に示すように、制御部401は、基準画像を表示して、利用者に、この基準画像と同じ構図となるように車両2の所定箇所を撮像させる。これに限らず、「前席のフロアマットを撮像して下さい」「ゴミ箱内を撮像して下さい」「トランク内を撮像して下さい」など、所定箇所の撮像を指示するメッセージを順次読み出して表示すると共に、カメラを起動して利用者に撮像を促す構成でもよい。また、「走行用のエネルギーの残量を利用開始時の量に戻すこと」とのマナー条項を設定している場合、制御部401は、燃料の残量計(燃料計)又は走行用電力の残量計(電力量計)の表示を撮像するようにメッセージを表示し、撮像を促してもよい。更に、ゴミの箱の内壁、シートの座面、ドリンクホルダ等、有無等を確認するための所定箇所に、番号等を記したマーカーを貼付してもよい。そして、「1番のマーカーを撮像して下さい」「2番と3番のマーカーを撮像して下さい」など、所定箇所に付したマーカーの撮像を指示するメッセージを順次読み出して表示すると共に、カメラを起動して利用者に撮像を促す構成でもよい。
ステップS210で、利用者が撮像ボタンを押して撮像を行うと、制御部401は、ステップS220へ移行し、撮像画像を管理サーバ3へ送信する。
ステップS230にて、制御部401は、定められた撮像箇所の撮像が全て完了したか否かを判定し、肯定判定であれば、制御部401は、図11の処理を終了する。また、ステップS230で否定判定であれば、制御部401は、ステップS210へ戻り、まだ撮像していない箇所の撮像を繰り返す。なお、図10のように車載装置20で車内を撮像する場合、図11の処理は省略してもよい。また、車載装置20が車内を撮像し、制御部401が、車外を撮像するなど、利用者端末4は、車載装置20が撮像しない箇所を撮像する構成であってもよい。なお、利用者端末4は、利用者が車両2を返却する際にも、図11と同様に所定箇所の撮像を促し、返却時の撮像画像を取得して管理サーバ3へ送信してもよい。この場合、図7のユーザインタフェースにおいて、表示欄61に表示する画像は、基準画像に代え、利用開始時に撮像した画像であってもよい。これにより、利用開始時に撮像した画像と同じ構図となるように、返却時の画像を撮像させることができる。
図12は、管理サーバ3の制御部301が、車両2の返却時に実行する処理について示す図である。制御部301は、車載装置20又は利用者端末4から車両2の返却時に受信する撮像画像等の情報を受信した場合に図12の処理を開始する。この返却時に受信する情報は、例えば、図10のステップS180で車載装置20から送られた走行状況、及び図11のS220で利用者端末4から送られた撮像画像である。
ステップS310にて、制御部301は、受信した返却時の撮像画像と対応する利用開始時の撮像画像を記憶部302から読み出す。なお、利用開始時の撮像画像は、利用者が利用を開始する時に撮像した画像に限らず、前回の利用者が車両2を返却する際に車載装置20又は利用者端末4から受信した撮像画像(前回返却時の撮像画像)を用いてもよい。また、予め車内を清掃した状態及び車内にゴミの無い状態で、車内の所定箇所を撮像し、基準画像として記憶部302に記憶させておき、ステップS310では、利用開始時の撮像画像に代えて、基準画像を記憶部302から読み出す構成としてもよい。
ステップS320にて、制御部301は、車両2の返却時の撮像画像と利用開始時の撮像画像とを比較し、異なる領域があれば、この領域の画像を返却時の撮像画像から抽出する。そして、制御部301は、この領域の画像について画像処理を行い、この領域の画像が、汚れ又はゴミであるか否かを判別する。例えば、この画像に写っている物体の輪郭を抽出し、この輪郭付近に物体の影がある場合には立体物であるため、ゴミと判定する。一方、この輪郭付近に物体の影ができない或いは影が小さい場合には平面的なものであるため汚れと判定する。なお、画像の照合は、制御部301が判定することに限らず、管理サーバ3の担当者に判定させてもよい。例えば、制御部301は、返却時の撮像画像と利用開始時の撮像画像とを表示部303に表示し、担当者に比較させ、「汚れている」「汚れていない」「ゴミがある」「ゴミが無い」等、比較の結果を入力させてもよい。
ステップS330にて、制御部301は、ステップS320の判定結果、及び車載装置20から受信した走行状況に応じて、利用者がマナー条項を遵守したか否かを評価する。例えば、制御部301は、ステップS320で汚れを検出した場合にマナー条項(車内の清掃を行うこと)を遵守していないと判定する。また、ステップS320でゴミを検出した場合にマナー条項(ゴミを片付けること)を遵守していないと判定する。更に、制御部301は、利用開始時における走行用エネルギーの残量と返却時における走行用エネルギーの残量とを比較する。そして、制御部3013は、返却時の走行用エネルギーの残量が利用開始時の走行用エネルギーの残量を超えていなければ、マナー条項(走行用のエネルギーの量を利用開始時の量に戻すこと)を遵守していないと判定する。
また、制御部301は、アンチロックブレーキ装置の作動回数、又は衝突被害軽減ブレーキ装置の作動回数が所定の閾値を超えた場合に、マナー条項(危険な運転をしないこと)を遵守していないと判定する。また、制御部301は、利用期間の最高速度が所定の閾値を超えた場合に、マナー条項(危険な運転をしないこと)を遵守していないと判定する。
これら制御部301による判定結果及び車載装置20から取得したマナー判定情報に基づいて、制御部301は、評価値を算出する。例えば、制御部301は、利用者が遵守したマナー条項の数を積算して評価値とする。また、制御部301は、利用者が遵守したマナー条項に重み係数を乗じ、これらを積算して評価値としてもよい。
ステップS340にて、制御部301は、ステップS330で求めた評価値を利用者IDと対応付けて記憶部302に記憶する。この評価値は、例えば、利用要求時において、利用を許可するか否か等の判定に利用される。
ステップS350にて、制御部301は、ステップS330で求めた評価値に応じて、インセンティブ情報を決定し、利用者端末4へ送信する。制御部301は、例えば、評価値が最大値(全てのマナー条項を遵守した場合の値)であった場合のインセンティブを定めておき、ステップS330で求めた評価値との差分に応じて、提供するインセンティブを減少させる。即ち、この差分に応じて、提供するポイント数、電子マネーの金額、コンテンツ(音楽、静止画像、又は動画)の量を減少させる。なお、同乗者が同乗した場合には、利用者にもインセンティブ情報を送信する。更に、車両2の所有者にもインセンティブ情報を提供してもよい。この場合、評価値に応じて利用者に提供するインセンティブを減少させた分を所有者に提供してもよい。例えば、「ゴミを片付けること」とのマナー条項を遵守しなかったことで利用者に提供しなかったインセンティブをこのゴミを片付けることになる所有者へ提供する。なおインセンティブ情報は、電子マネー、音楽、又は動画など、利用者に提供されるインセンティブそのものであってもよいし、他のポイントシステムで付与されたポイント数の通知など、インセンティブが提供されたことを通知する情報であってもよい。
〈実施形態の効果〉
上述のように本実施形態の情報処理システム(社用車シェアシステム)では、返却時における車両2の撮像画像に基づいて、複数のマナー条項の遵守に対する評価値を算出する。
これにより本実施形態の情報処理システムは、利用者がマナー条項を遵守したかどうかを評価し、例えば評価が良ければインセンティブを提供など、評価に応じた対応を可能とすることで、マナーを守って利用するように促すことができる。
管理サーバ3は、評価値に応じ、車両2を利用する料金の割引、所定のポイントシステムにおけるポイント、又は電子マネー等のインセンティブを示すインセンティブ情報を提供する。このように管理サーバ3は、利用者にマナーを守ることのインセンティブを与えることで、マナーを守るように利用者を誘導することができる。
管理サーバ3は、利用者が車両2を利用した際の評価値が閾値以下であった場合、利用者による次回以降の利用を禁止するなどのペナルティを示すペナルティ情報を生成し、利用者に提示してもよい。これにより、管理サーバ3は、マナー条項を守らない利用者にペナルティを科し、利用者を排除するなど、利用者の利用を抑制することで、カーシェアリングを円滑に運用することができる。
管理サーバ3は、利用者が過去に車両2を利用した際の評価値が閾値以下であった場合、利用者から次に車両2の利用を要求された際、車両2に同乗する監視者(同乗者)を選定し、監視者に車両2への同乗を通知する。これにより、管理サーバ3は、評価値が低い利用者が利用する場合には、監視者を同乗させることで、マナー条項を遵守させることができる。また、管理サーバ3は、評価値の低い利用者に貸与中における車内の撮像を承認させることで、心理的にマナーを守らせるようにすることができる。
〈変形例〉
前述の実施形態では、情報処理システム1が、車載装置20を含む例を示したが、情報処理システム1は、車載装置20を含まない構成であってもよい。例えば、情報処理システム1は、管理サーバ3と、利用者端末4とを含む構成であってもよい。また、情報処理システム1は、管理サーバ3と、利用者端末4、同乗者端末5とを含む構成であってもよい。この場合、利用開始時の撮像画像及び返却時の撮像画像を取得する処理と、撮像画像を管理サーバ3へ送信する処理は、図11に示すように利用者端末4が行う。また、監視者が同乗しているか否かは、利用期間中に、管理サーバ3が、同乗者端末5へメールを送信し、監視者(同乗者)が、同乗していれば、このメールに返信することで確認してもよい。
上記の実施形態で説明した制御方法は、コンピュータのプロセッサがコンピュータプログラムを読み出して実行した。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータのシステムバスに接続可能な非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によってコンピュータに提供されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータに提供されてもよい。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクドライブ(HDD)等)、光ディスク(CD−ROM、DVDディスク・ブルーレイディスク等)など任意のタイプのディスクである。また、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、読み込み専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気カード、フラッシュメモリ、光学式カード、電子的命令を格納するために適した任意のタイプの媒体を含む。
1 情報処理システム
2 車両
2 管理サーバ
3 管理サーバ
4 利用者端末
5 同乗者端末
5 同乗者端末
20 車載装置
21 走行装置
22 センサ
23 カメラ
23 カメラユニット
情報処理システムの概略構成を示す図である。 車両の概略構成を示すブロック図である。 マナー条項の一例を示す図である。 管理サーバの概略構成を示すブロック図である。 スケジュールデータベースの一例を示す図である。 利用者端末の概略構成を示すブロック図である。 利用者端末が利用者に基準画像を提示し、同じ構図で撮像させるユーザインタフェースの例を示す図である。 各利用者の評価が登録された評価テーブルの一例を示す図である。 管理サーバが、利用要求を受信した際に実行する処理を示す図である。 車両が利用者に利用された際に、車載装置が実行する処理を示す図である。 利用者端末が、車両の利用開始時に実行する処理について示す図である。 管理サーバが、車両の返却時に実行する処理について示す図である。
このように、車両2の所有者が車両2を使用しない間に、他に車両2を貸与する場合において、貸与を受けた利用者がマナーを守らないことがある。マナー違反は、例えば、車両2内にゴミを残したまま返却する、燃料を使い切って補充しない、又は予定通りに返却しない等である。マナーを守らない利用者がいると、次の利用者(例えば所有者)が不利益を被ることになる。このため本実施形態の情報処理システム1は、車両2の返却時に少なくとも車両2を撮像した画像に基づいて利用者のマナーについて評価する。これにより情報処理システム1は、マナーを守り評価値が高い利用者に対してインセンティブを提供する等の対応を行うことで、利用者にマナーを守るように促すことができる。
車載装置20は、車両2の利用開始時に、車両内の状態を撮影し、利用開始時の撮影画像として管理サーバ3へ送信する(図1<5>)。ここで、撮影画像は、車両2のシート、フロアマット、ゴミ箱、又はドリンクホルダ等、所定の箇所を撮影した画像である。また、車載装置20は、走行中に、センサ22から車両周囲の情報を取得し、走行状況として返却時に管理サーバ3へ送信する。(図1<6>)。更に、車載装置20は、返却時に、車内の状態を撮影し、返却時の撮影画像として管理サーバ3へ送信する(図1<7>)。
ステップS30にて、制御部301は、ステップS20で特定した車両2に対して定められているマナー条項を記憶部302から読み出して、要求元の利用者端末4へ送信する。なお、マナー条項は、車両毎に定められていてもよい。この場合、車両2のマナー条項は、車両2の所有者が任意に設定してよい。例えば、所有者は、「走行用エネルギーを利用開始時の量に戻すこと」「煽り運転をしないこと」等のマナー条項を、利用者端末4の表示部403及び入出力部404を用いて入力し、利用者端末4が、管理サーバ3にネットワークNを介して送信する。また、所有者が、「外装部品にキズを入れていないこと」「内装部品を汚していないこと」又は「忘れ物をしないこと」等のマナー条項を、利用者端末4へ入力し、利用者端末4が管理サーバ3へ送信してもよい。管理サーバ3の制御部301は、記憶部302に車両2のマナー条項を示す情報として、車両IDと関連づけて登録する。例えば、車両2の所有者が走行用エネルギーを利用開始時の量に戻さなくてよいが、煽り運転を禁止する場合、所有者は、「走行用エネルギーを利用開始時の量に戻すこと」を選択せずに、「煽り運転をしないこと」等のマナー条項を選択して送信する。これにより所有者は、自身が所有する車両2のマナー条項を任意に選択して管理サーバ3に設定させる。また、制御部301は、利用者のペナルティ情報を確認し、貸与中における車内の撮影が必要な場合には、マナー条項と共に、貸与中に車内の撮影を行うことを利用者端末4へ送信する。このマナー条項又は、マナー条項と貸与中に車内の撮影を行うこと(以下、マナー条項等とも称す)を通知された利用者端末4は、このマナー条項等を表示し、利用者に対して了承するか否かの入力を促す。利用者が了承の入力を行うと、利用者端末4は管理サーバ3へマナー条項等を了承する旨の通知(了承通知)を送信する。
ステップS120にて、制御部201は、センサ22によって、燃料、走行用電力、又はその両方(以下、走行用エネルギー)の残量を検出し、これを利用開始時の残量として記憶部に記憶する。なお、車両2のマナー条項に、「走行用エネルギーを利用開始時の量に戻す」といった条項が設定されていなければ、このステップS10を省略してもよい。また、前回の返却時に検出した走行用エネルギーの量を今回の利用開始時の量として用いる場合には、このステップS120を省略してもよい。
ステップS140にて、制御部201は、管理サーバ3から受信した情報に基づいて貸与中において車内の撮像を行うか否かを判定する。ステップS140で否定判定であればステップS15へ移行し、ステップS140で肯定判定であればステップS150へ移行してカメラユニット23による車内の撮像を開始させる。
ステップS330にて、制御部301は、ステップS320の判定結果、及び車載装置20から受信した走行状況に応じて、利用者がマナー条項を遵守したか否かを評価する。例えば、制御部301は、ステップS320で汚れを検出した場合にマナー条項(車内の清掃を行うこと)を遵守していないと判定する。また、ステップS320でゴミを検出した場合にマナー条項(ゴミを片付けること)を遵守していないと判定する。更に、制御部301は、利用開始時における走行用エネルギーの残量と返却時における走行用エネルギーの残量とを比較する。そして、制御部301は、返却時の走行用エネルギーの残量が利用開始時の走行用エネルギーの残量を超えていなければ、マナー条項(走行用のエネルギーの量を利用開始時の量に戻すこと)を遵守していないと判定する。
ステップS350にて、制御部301は、ステップS330で求めた評価値に応じて、インセンティブ情報を決定し、利用者端末4へ送信する。制御部301は、例えば、評価値が最大値(全てのマナー条項を遵守した場合の値)であった場合のインセンティブを定めておき、ステップS330で求めた評価値との差分に応じて、提供するインセンティブを減少させる。即ち、この差分に応じて、提供するポイント数、電子マネーの金額、コンテンツ(音楽、静止画像、又は動画)の量を減少させる。なお、同乗者が同乗した場合には、同乗者にもインセンティブ情報を送信する。更に、車両2の所有者にもインセンティブ情報を提供してもよい。この場合、評価値に応じて利用者に提供するインセンティブを減少させた分を所有者に提供してもよい。例えば、「ゴミを片付けること」とのマナー条項を遵守しなかったことで利用者に提供しなかったインセンティブをこのゴミを片付けることになる所有者へ提供する。なおインセンティブ情報は、電子マネー、音楽、又は動画など、利用者に提供されるインセンティブそのものであってもよいし、他のポイントシステムで付与されたポイント数の通知など、インセンティブが提供されたことを通知する情報であってもよい。

Claims (20)

  1. 車両が貸与される利用者に、車両の利用に関する複数のマナー条項を示す情報を報知することと、
    前記車両の返却時における、前記複数のマナー条項に関する前記車両の撮像画像を取得することと、
    前記撮像画像に基づいて、前記複数のマナー条項の遵守に対する評価値を算出することと、
    を制御部が実行する情報処理装置。
  2. 前記制御部が、前記評価値に応じたインセンティブ情報を生成して前記利用者に供給することを更に実行する請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記インセンティブ情報が、前記車両を利用する料金の割引、前記車両を利用する際の優先度、所定のサービスを受けるためのクーポン、所定のポイントシステムにおけるポイント、くじ、電子マネー、音楽、静止画像、及び動画像のうち少なくとも1つを示す情報である請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記マナー条項が、車内の清掃を行うこと、ゴミを片付けること、走行用のエネルギーの残量を利用開始時の量に戻すこと、及び忘れ物をしないことのうち、少なくとも1つを含む請求項1から3の何れか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記利用者が前記車両を利用した際の前記評価値が閾値以下であった場合、前記制御部は、前記利用者に供給される、前記利用者へのペナルティを示す情報を生成する請求項1から4の何れか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記利用者が前記車両を利用した際の前記評価値が閾値以下であった場合、前記制御部は、前記利用者に供給される、前記利用者が次回に車両の貸与を受ける場合に、前記利用者を監視する監視者の同乗、又は前記車両の貸与中における前記車両の内部の撮像に対する承認が要求されることを示す情報を生成する
    請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. 前記制御部が、前記利用者による前記車両の運転時に、前記車両の走行状況を示す情報を取得することを更に実行し、
    前記撮像画像と、前記走行状況を示す情報とに基づいて、前記複数のマナー条項の遵守に対する前記評価値を算出する請求項1から6の何れか1項に記載の情報処理装置。
  8. 情報処理装置が、
    車両が貸与される利用者に、車両の利用に関する複数のマナー条項を示す情報を報知することと、
    前記車両の返却時における、前記複数のマナー条項に関する前記車両の撮像画像を取得することと、
    前記撮像画像に基づいて、前記複数のマナー条項の遵守に対する評価値を算出することと、
    を実行する情報処理方法。
  9. 前記情報処理装置が、前記評価値に応じたインセンティブ情報を生成して前記利用者に供給することを更に実行する請求項8に記載の情報処理方法。
  10. 前記インセンティブ情報が、前記車両を利用する料金の割引、前記車両を利用する際の
    優先度、所定のサービスを受けるためのクーポン、所定のポイントシステムにおけるポイント、くじ、電子マネー、音楽、静止画像、及び動画像のうち少なくとも1つを示す請求項9に記載の情報処理方法。
  11. 前記マナー条項が、車内の清掃を行うこと、ゴミを片付けること、走行用のエネルギーの量を利用開始時の量に戻すこと、及び忘れ物をしないことのうち、少なくとも1つを含む請求項8から10の何れか1項に記載の情報処理方法。
  12. 前記利用者が前記車両を利用した際の前記評価値が閾値以下であった場合、前記情報処理装置は、前記利用者に供給される、前記利用者へのペナルティを示す情報を生成する請求項8から11の何れか1項に記載の情報処理方法。
  13. 前記利用者が前記車両を利用した際の前記評価値が閾値以下であった場合、前記利用者に供給される、前記利用者が次回に車両の貸与を受ける場合に、前記利用者を監視する監視者の同乗、又は前記車両の貸与中における前記車両の内部の撮像に対する承認が要求されることを示す情報を生成する
    請求項8から12の何れか1項に記載の情報処理方法。
  14. 前記情報処理装置が、前記利用者による前記車両の運転時に、前記車両の走行状況を示す情報を取得することを更に実行し、
    前記撮像画像に加え、前記走行状況を示す情報に基づいて、前記複数のマナー条項の遵守に対する前記評価値を算出する請求項8から13の何れか1項に記載の情報処理方法。
  15. 車両が貸与される利用者のコンピュータに、
    車両の利用に関する複数のマナー条項を示す情報を取得することと、
    前記車両の返却時における、前記複数のマナー条項を示す情報に関する前記車両の撮像画像を取得することと、
    前記車両の撮像画像をネットワークに送信することと、
    を実行させるためのプログラム。
  16. 前記車両の撮像画像に基づいて評価された評価値に応じたインセンティブ情報を前記ネットワークから受信する処理を更に前記コンピュータに実行させる請求項15に記載のプログラム。
  17. 前記インセンティブ情報が、前記車両を利用する料金の割引、前記車両を利用する際の優先度、所定のサービスを受けるためのクーポン、所定のポイントシステムにおけるポイント、くじ、電子マネー、音楽、静止画像、及び動画像のうち少なくとも1つを示す請求項16に記載のプログラム。
  18. 前記利用者が前記車両を利用した際の前記評価値が閾値以下であった場合、前記利用者へのペナルティを示す情報を前記ネットワークから受信する処理を前記コンピュータに実行させる請求項16又は17の何れか1項に記載のプログラム。
  19. 前記利用者が前記車両を利用した際の前記評価値が閾値以下であった場合、前記利用者に供給される、前記利用者が次回に車両の貸与を受ける場合に、前記利用者を監視する監視者の同乗、又は前記車両の貸与中における前記車両の内部の撮像に対する承認が要求されることを示す情報を前記ネットワークから受信する処理を前記コンピュータに実行させる請求項16から18の何れか1項に記載のプログラム。
  20. 前記車両の撮像画像として、車内の清掃を行ったこと、ゴミを片付けたこと、走行用の
    エネルギーの量を利用開始時の量に戻したこと、外装部品にキズを入れていないこと、内装部品を汚していないこと、及び忘れ物をしないことのうち、少なくとも1つを示す撮像画像を取得する請求項15から19の何れか1項に記載のプログラム。
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