JP2021170235A - 車載器、運転支援システム、及び運転支援プログラム - Google Patents

車載器、運転支援システム、及び運転支援プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】荷役車両における荷物保持部の接触事故を防止する。【解決手段】車載器は、フォークリフトなどの荷役車両に取り付けられ、予め登録された対象地点に接近したことを検知し(S22)、リフト爪の高さ及び傾きの少なくともいずれか一方が規定条件を満たすか否かを判定し(S26,S28)、判定結果に応じて所定の警報信号を生成する(S33)。【選択図】図8

Description

本発明は、車載器、運転支援システム、及び運転支援プログラムに関する。
フォークリフトの運転を支援するための技術が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。特許文献1は、バッテリーから電源電力を供給されたカメラで前方を撮像してその画像を出力するフォークリフト用カメラシステムの、バッテリーの消耗を抑えつつ前方の画像を提供するための技術を示している。特許文献2は、進入規制領域に車両本体が進入することを未然に防ぐと共に、進入規制領域に車両本体を進入させる必要があるときには、車両本体の走行を制限しないようにするための技術を示している。特許文献3は、フォークリフトにおいて、荷積みした状態であっても前方を容易に確認できるとともに、安全な作業環境を提供するための画像処理技術を示している。
特開2013−252970号公報 特開2015−217739号公報 特開2019−156641号公報
フォークリフトを運転する際には、運転者は事故防止のために、車両前方に突出している荷物運搬用のフォーク、即ち爪の状態を常時把握しておくことが重要である。フォークリフトが走行する際には、基本的な注意点として、爪等が地面をこすらないように爪をやや持ち上げ、更にフォークを支持する縦向きのマストを後方にチルト(傾斜)させる必要がある。
しかしながら、例えば上り坂の手前などの地点では、地面の傾斜角度が変化するので、そのような場所をフォークリフトが通過する際には爪の先端が地面と接触する状況が発生しやすい。このような接触を防止するためには、上記のような基本的な注意点を守って運転する必要がある。更に、地面の傾斜角度が変化する地点を通過する場合には、通常よりも多めに爪を持ち上げた状態にすることや、徐行しながらフォークリフトを走行させることも必要になる。
上記のような接触事故を防止するための運転操作に関しては、運転者の経験や勘によるところが大きい。例えば、マストのチルト角を表示するメモリが装備されている車両が存在するが、このような表示は運転席の位置からは見えづらいので、運転者が実際のチルト角を常時把握することは難しい。また、例えば滑りやすい荷物をフォークリフトで運搬する際には、荷物が爪の上を滑って移動しやすくなるので、荷物の落下を避けるために最大チルト角まで傾斜するように運転操作できない場合もある。上記特許文献1〜3においては、このような状況について考慮されていない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、荷役車両における荷物保持部の接触事故を防止することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る車載器、運転支援システム、及び運転支援プログラムは、下記(1)〜(13)を特徴としている。
(1)荷物を保持して昇降可能な荷物保持部を有する荷役車両に搭載された車載器であって、
前記荷役車両が、予め登録された対象地点に接近したことを検知する接近検知部と、
前記荷物保持部の高さ及び傾きの少なくともいずれか一方を示す荷物保持情報を検出する車両監視部と、
前記荷役車両が前記対象地点に接近した場合に、前記荷物保持情報が規定条件を満たすか否かを判定し、判定結果に応じて所定の警報信号を生成する制御部と、
を備える。
(2)前記荷役車両の走行速度を検出する速度検出部を備え、
前記制御部は、前記荷役車両が前記対象地点に接近した場合に、検出された前記走行速度が閾値以上か否かを判定し、前記閾値以上である場合に警報信号を生成する
上記(1)に記載の車載器。
(3)前記車両監視部は、前記荷物保持部のリフト量及び前記荷物保持部のチルト角の少なくともいずれか一方を、前記荷物保持情報として検出し、
前記制御部は、前記荷役車両が前記対象地点に接近した場合に、検出された前記リフト量及び前記チルト角の少なくともいずれか一方が前記規定条件を満たすか否かを判定し、満たす場合に、警報信号を生成する
上記(1)又は(2)に記載の車載器。
(4)前記荷物保持部が少なくとも前記荷物を保持しているか否かを検出する荷物検出部を備え、
前記制御部は、前記荷物検出部の検出結果に応じて異なる前記規定条件又は前記閾値を用いて判定する
上記(1)から(3)のいずれか一に記載の車載器。
(5)前記荷物又は前記荷物が載置された載置台に、前記荷物の性質を示すマーク又は色彩が付された状況下で、
前記荷役車両の前方を撮像する撮像部が撮像した画像に基づいて、前記マーク又は前記色彩を認識して、特定荷物を検出する特定荷物検出部、を備え、
前記制御部は、前記特定荷物検出部の検出結果に応じて異なる前記規定条件又は前記閾値を用いる
上記(1)〜(4)のいずれか一に記載の車載器。
(6)前記荷物又は前記荷物が載置された載置台に、前記荷物の性質を示す荷物情報を記憶したタグが付された状況下で、
前記タグに近接して前記荷物情報を読み取る読取部と、
前記荷物情報に基づいて特定荷物であることを検出する特定荷物検出部と、を備え、
前記制御部は、前記特定荷物検出部の検出結果に応じて異なる前記規定条件又は前記閾値を用いる
上記(1)〜(4)のいずれか一に記載の車載器。
(7)荷物を保持して昇降可能な荷物保持部を有する荷役車両に搭載された車載器であって、
前記荷役車両の位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記荷役車両の前後方向における傾きであるピッチ角を取得するピッチ角取得部と、
取得された前記ピッチ角の単位時間当たりの変化量の絶対値が、規定値以上であることを検知する変化量検知部と、
前記規定値以上であると検知された地点の前記位置情報を、対象地点として記憶する対象地点記憶部と、
を備える車載器。
(8)上記(1)〜(6)のいずれか一に記載の車載器である第一車載器と、
上記(7)に記載の車載器である第二車載器と、
前記第二車載器から前記第二車載器が保持している前記対象地点の情報を収集する管理装置と、
を備える運転支援システム。
(9)荷物を保持して昇降可能な荷物保持部を有する荷役車両の運転支援を行う運転支援プログラムであって、コンピュータに、
前記荷役車両が、予め登録された対象地点に接近したことを検知するステップと、
前記荷物保持部に対する操作状態を示す操作情報を検出するステップと、
前記荷役車両が前記対象地点に接近した場合に、前記操作情報が規定条件を満たすか否かを判定し、満たす場合に警報信号を生成するステップと、
を実行させる運転支援プログラム。
上記(1)の構成の車載器によれば、荷役車両が予め登録された対象地点に接近した状況において、荷物保持部の実際の状態が、接触事故を起こしそうな状況であれば、接触事故を起こす前に警報信号を出力できる。よって、例えば運転者に注意喚起して事故を回避するように支援することが可能である。つまり、荷物保持部における高さや傾きの状態を車両監視部で監視しているので、例えばフォークの爪のように車体から突出している箇所が地面と接触するような事故の発生を防止するのに役立つ。事前に登録する対象地点としては、例えば実際に荷役車両のピッチ変化が大きくなることが予想されるような地点とすることが想定できる。これにより、荷物保持部と路面との接触事故を防止でき、荷物、車体、路面の損傷を防止できる。
上記(2)の構成の車載器によれば、荷役車両における地面との接触事故の発生を効果的に防止できる。すなわち、荷役車両の走行速度が高くなると、地面の傾斜角度が変化する地点で荷役車両の前後方向のピッチ変化が大きくなる傾向があるので、警報信号により走行速度を抑制することにより、接触事故の発生を防止できる可能性が高い。
上記(3)の構成の車載器によれば、荷物保持部のリフト量やチルト角が規定条件よりも少ない場合に、対象地点に接近した状態で警報信号を出力することができる。すなわち、荷物保持部のリフト量やチルト角が不足する場合には、荷役車両の前後方向のピッチ変化に対して地面との接触に関する余裕が小さくなるので、警報信号を用いて運転者に注意喚起することで、接触事故を防止できる。
上記(4)の構成の車載器によれば、制御部において警報信号を生成するための判定精度を上げることができる。すなわち、荷物保持部が前記荷物を保持している場合と荷物がない場合とでは、荷役車両におけるピッチ変化の程度や、地面との接触に対する余裕の程度が変化するので、荷物の有無を判定の条件に反映することで、判定の精度が上がる。したがって、実際に注意喚起が必要な状況でのみ警報を出力することができ、効果的に接触事故を防止できる。
上記(5)の構成の車載器によれば、特定荷物検出部がマーク又は色彩を認識することにより、運搬する荷物の性質を把握でき、その性質の違いを警報信号を生成するか否かの判定に反映できる。例えば載置台上で滑りやすい荷物を運搬するような場合には、荷役車両上の爪などの突起物と地面との接触の他に、運搬中に荷物が滑って移動したり落下しないように配慮しながら運転を行う必要がある。特に荷役車両のピッチが変化するような地点では、滑りやすい荷物に移動などの挙動が発生する可能性が高いので、より慎重な運転操作が必要とされるが、そのような可能性がある場合にも車載器は警報信号を生成できる。
上記(6)の構成の車載器によれば、特定荷物検出部は荷物に付加されたタグから読取部を用いて荷物情報を読み取ることができるので、運搬する荷物の性質を把握でき、その性質の違いを警報信号を生成するか否かの判定に反映できる。例えば載置台上で滑りやすい荷物を運搬するような場合には、荷役車両上の爪などの突起物と地面との接触の他に、運搬中に荷物が滑って移動したり落下しないように配慮しながら運転を行う必要がある。特に荷役車両のピッチが変化するような地点では、滑りやすい荷物に移動などの挙動が発生する可能性が高いので、より慎重な運転操作が必要とされるが、そのような可能性がある場合にも車載器は警報信号を生成できる。
上記(7)の構成の車載器によれば、実際の荷役車両において走行中に大きなピッチ角変化が発生した場合に、その地点を位置情報と共に前記対象地点として自動的に記録することができる。したがって、例えば工場敷地内や倉庫などのように同じ地点を様々な荷役車両が繰り返し走行するような状況において、実際にピッチ角変化が生じて地面との接触等の事故が発生しやすい場所の情報を効率的に且つ自動的に収集するために役立てることができる。
上記(8)の構成の運転支援システムによれば、例えば実際に荷役車両のピッチ角変化が生じやすい場所のように注意喚起が必要な対象地点の情報を、第二車載器の機能を搭載した任意の荷役車両を用いて作業中に収集することができる。また、管理装置は任意の荷役車両に搭載した第二車載器からそれぞれ対象地点の情報を収集し、複数の荷役車両で共有可能な情報として利用できる。また、第一車載器を搭載した荷役車両は、他の荷役車両の走行時に収集された対象地点の情報を管理装置から取得して他の荷役車両と共有し、様々な地点で運転支援に活用できる。
上記(9)の構成の運転支援プログラムを所定のコンピュータで実行することにより、荷役車両における運転支援が可能になる。すなわち、荷役車両が予め登録された対象地点に接近した場合に、操作情報が規定条件を満たす場合に警報信号が生成されるので、荷役車両における地面との接触事故などを防止するために役立てることができる。
本発明によれば、荷役車両における荷物保持部の接触事故を防止することが可能になる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための最良の形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の一実施形態における運転支援システムのハードウェア構成を示すブロック図である。 図2は、作業中のフォークリフトの外観及び荷物の例を示す側面図である。 図3は、荷物撮影カメラとフォークリフトとの関係の代表例を示す側面図である。 図4は、図2に示すフォークリフトの走行時基本姿勢を示す側面図である。 図5は、図2に示すフォークリフトにおける前後方向のピッチ角変化を示す側面図である。 図6は、図1に示す車載器の動作例を示すフローチャートである。 図7は、フォークリフトの運転に注意が必要な箇所における路面とフォークリフトとの関係の具体例を示す側面図である。 図8は、図1に示す車載器の動作例を示す図である。 図9は、図1に示した車載器の警報出力機能を実現するために必要な機能上の構成例を表すブロック図である。 図10は、対象地点登録用の車載器の機能上の構成例を示すブロック図である。 図11は、運転支援システムの構成例を示すブロック図である。 図12は、2種類の代表的な荷物種類検出部の構成を示すブロック図である。 図13は、4種類の代表的な荷物有無検出部の構成を示すブロック図である。 図14は、3種類の代表的なリフト爪位置検出部の構成を示すブロック図である。 図15は、3種類の代表的なリフト爪姿勢検出部の構成を示すブロック図である。
本発明に関する具体的な実施の形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
<システムの構成>
本発明の一実施形態における運転支援システムのハードウェア構成を図1に示す。図1に示した運転支援システムは、主としてフォークリフトのような荷役車両を運転して荷物の運搬作業を行う場合の運転支援のために利用される。
図1に示した運転支援システムは、各々の荷役車両に搭載した状態で使用される車載器10と、各荷役車両、作業者、作業内容等を管理するために所定の事務所に設置される事務所PC30とを含んでいる。詳細については後述するが、本実施形態の車載器10は主要な機能として、フォークリフトの前方に突出した爪などが地面と接触するような事故を防止するために役立つ運転支援機能を備えている。また、別の機能を提供する車載器は、フォークリフトの接触事故が生じやすい特定地点の情報を自動収集するために役立てることができる。
なお、車載器10と事務所PC30との間は、ネットワークを介して接続されていなくてもよく、その場合、車載器10は、車載器で記録したデータを保持するメモリカード65を読み込む構成にする。また、車載器10は例えばドライブレコーダのように一般的な車載器の機能を含むものであってもよい。
事務所PC30は、事務所に設置された汎用のコンピュータ装置で構成され、荷役車両の稼働状況や接触事故が生じやすい特定地点の情報などを管理する。図1の例では、車載器10と事務所PC30との間で行われるデータ通信を中継するためにアクセスポイント80が設置されている。アクセスポイント80と車載器10との間の無線通信については、LTE(Long Term Evolution)/4G(4th Generation)等のモバイル通信網(携帯回線網)で行われてもよいし、無線LAN(Local Area Network)で行われてもよい。
車載器10は、様々な信号の入力又は出力を可能にするために、様々なインタフェース(I/F)12A、12B、13、14、16、19、及び29を備えている。
速度I/F12Aは、車両側に搭載されている車速センサ51の出力する車速パルス信号を入力するための機能を有する。エンジン回転I/F12Bは、車両側から出力されるエンジン回転パルス信号を入力するための機能を有する。外部入力I/F13は様々な外部信号の入力に利用される。
センサ入力I/F14は、様々なセンサの信号を入力するために利用される。図1の例では、Gセンサ28及びジャイロセンサ52がセンサ入力I/F14に接続されている。Gセンサ28は、この車載器10を搭載する車両に加わった様々な方向の加速度の大きさを検知する。ジャイロセンサ52は、この車載器10を搭載する荷役車両の前後方向角速度を検知することにより、荷役車両の前後方向ピッチ角の変化を示す信号を出力できる。
アナログ入力I/F29は、様々なアナログ信号の入力に利用される。
カメラI/F16は、車載カメラ23を接続するための機能を有している。すなわち、車載カメラ23が出力する映像信号を取り込んでコンピュータの処理に適した所定のデジタル画像データに変換する機能を有している。
音声I/F19は、音声による注意喚起などに利用可能な所定の音声信号を生成する機能を有している。
車載器10における主要な機能を実現する制御部11は、マイクロコンピュータ(CPU)のプロセッサを主体とする電子回路により構成されている。このマイクロコンピュータは、不揮発メモリ26Aなどに予め保持されているプログラムを実行することにより、後述する車載器10の制御機能を実現する。
制御部11の入力に、上述の各インタフェース12A、12B、13、14、16、及び29が接続されている。また、制御部11の出力に音声I/F19を介してスピーカ20が接続されている。
また、GPS受信部15、記録部17、表示部27、電源部25、通信部24、不揮発メモリ26A、揮発メモリ26B、カードI/F18、RTC部21、スイッチ入力部22、及び信号出力部53が制御部11に接続されている。
GPS受信部15は、複数のGPS(Global Positioning System)衛星からの電波をアンテナ15aを介して受信する。GPS受信部15が受信した複数の受信信号に基づいて、現在位置を表す情報を計算して得ることができる。なお、現在位置の情報を把握するために、GPSの代わりにビーコンを利用することもできる。
記録部17は、例えば車載カメラ23が出力する映像の画像データなどを自動的に記録して一定時間保持するために利用される。
表示部27は、車載器10の操作に必要な文字などの可視情報や、運転操作に関する注意喚起の情報などを運転者が視認できるように表示するために利用できる。
電源部25は、車両側から供給される電源電力に基づいて安定した電源電力を生成し、生成した電源電力を制御部11を含む車載器10内の各回路に対して供給する。
通信部24は、この車載器10とアクセスポイント80との間でデータ通信するための無線通信機能を提供する。
不揮発メモリ26Aは、半導体メモリにより構成され、制御部11のマイクロコンピュータが実行可能なプログラムや、制御上必要になる各種定数データ、テーブルなどを予め保持している。
揮発メモリ26Bは、制御部11が処理中に生成するデータなどを一時的に保持するために利用される。
カードI/F18には、運転者が所持するメモリカード65が挿抜自在に接続される。制御部11は、カメラI/F18に装着されたメモリカード65からデータを読み出すことができ、制御部11が生成した各種データをカメラI/F18を介してメモリカード65に書き込むこともできる。
RTC(real time clock)部21は、時計の機能を有する集積回路により構成されている。すなわち、RTC部21は、現在時刻の情報を生成したり、経過時間などを把握することができる。
スイッチ入力部22は、車載器10の操作に必要な各種スイッチの状態を表す信号を入力するために利用される。
信号出力部53は、例えば荷役車両の運転を制限するために利用可能な運転制限信号SGA、SGBを車載器10から出力することができる。運転制限信号SGAは、例えば荷役車両の走行速度を制限する目的で利用することが想定される。運転制限信号SGBは、例えば荷役車両における旋回速度を制限する目的で利用することが想定される。
一方、事務所PC30は、汎用のオペレーティングシステムで動作するPCである。事務所PC30は、荷役車両の運転状況を把握したり、荷役車両における接触事故が生じやすい特定地点の情報を管理するための管理装置として利用できる。事務所PC30は、制御部(CPU)31、通信部32、表示部33、記憶部34、カードI/F35、操作部36、出力部37、音声I/F38、及び外部I/F48を有する。
制御部31は、事務所PC30の各部を統括的に制御する。通信部32は、アクセスポイント80を介して車載器10と通信可能である。
表示部33は、各荷役車両の稼働管理に利用可能な様々な情報を表示することができる。記憶部34は、各荷役車両に搭載された車載器10が生成したデータを取得して管理することができる。
カードI/F35には、メモリカード65が挿抜自在に装着される。カードI/F35は、車載器10で記録された様々なデータをメモリカード65から入力するために利用される。操作部36は、キーボードやマウス等を有し、事務所PC30の管理者の操作を受け付ける。出力部37は、各種データを出力する。音声I/F38には、マイク41及びスピーカ42が接続される。管理者は、マイク41及びスピーカ42を用いて音声通話を行うことも可能である。
外部I/F48には、運行データデータベース(DB)、ハザードマップデータベース(DB)といった外部記憶装置(図示せず)等が接続可能である。ハザードマップDBは、フォークリフトのような荷役車両が地面との接触事故を起こしやすい特定地点を表すデータなどを保持することができる。
<荷役車両の具体例>
作業中のフォークリフトの外観及び荷物の例を図2に示す。図2において左側がフォークリフトの前進方向を表し、右側が後退方向を表している。
図2に示すように、フォークリフト90は、運転席の前方に長く突出する複数の(本実施形態では2つの)爪91及びバックレスト92を有している。爪91及びバックレスト92は、マスト93に沿って上下方向に昇降可能な状態でマスト93に支持されている。また、フォークリフト90は、所定の昇降機構を駆動することにより、爪91及びバックレスト92の位置(高さ)を上下方向に駆動することができる。更に、フォークリフト90には、爪91及びバックレスト92を支持しているマスト93の傾斜角度を変更する駆動機構が備わっており、爪91及びバックレスト92のチルト角を調整することができる。
一方、フォークリフト90で運搬しようとする様々な荷物100は、一般的には地面98上に配置された載置台であるパレット110上に載置された状態で保管されている。したがって、この荷物100を実際に運搬する際には、図2のように爪91を下方に下げた状態でフォークリフト90をパレット110に向かって前進させ、パレット110の内側に爪91を通した状態にする。その状態でフォークリフト90が爪91を上方に持ち上げると、パレット110上に載置されている荷物100をパレット110と共に持ち上げることができる。そして、荷物100及びパレット110を持ち上げた状態でフォークリフト90を移動すれば、荷物100及びパレット110を運搬することができる。
ところで、フォークリフト90を運転する際には、運転者は事故防止のために、車両前方に突出している荷物運搬用のフォーク、即ち爪91の状態を常時把握しておくことが非常に重要である。フォークリフト90が走行する際には、基本的な注意点として、爪91等が地面をこすらないように爪91をやや持ち上げ、更にフォークを支持する縦向きのマスト93を後方にチルト(傾斜)させる必要がある。
しかし、例えば上り坂の手前などの地点では、地面98の傾斜角度が変化するので、そのような場所をフォークリフト90が通過する際には爪91の先端が地面98と接触する状況が発生しやすい。このような接触を防止するためには、運転者は、上記のような基本的な注意点を守って運転する必要がある。更に、地面98の傾斜角度が変化する地点を通過する場合には、通常よりも多めに爪91を持ち上げた状態にすることや、徐行しながらフォークリフト90を走行させることも必要になる。
上記のような接触事故を防止するための運転操作に関しては、運転者の経験や勘によるところが大きい。例えば、マスト93のチルト角を表示するメモリが装備されている車両が存在するが、このような表示は運転席の位置からは見えづらいので、運転者が実際のチルト角を常時把握することは難しい。また、例えば滑りやすい荷物をフォークリフトで運搬する際には、荷物100が爪91の上を滑って移動しやすくなるので、荷物100の落下を避けるために最大チルト角まで傾斜するように運転操作できない場合もある。
図1に示した車載器10及びフォークリフト90の稼働を管理する事務所PC30は、爪91等と地面98との接触事故が生じやすい特定地点にフォークリフト90が接近した状況において、事故の発生を防止するために役立つ運転支援機能を備えている。本実施形態では、運転支援に必要な情報を取得するためにフォークリフト90の車体に取り付けた車載カメラ23を利用する。
<車載カメラの取り付け位置、撮影範囲>
荷物などを撮影するための車載カメラ23とフォークリフト90との関係の代表例を図3に示す。
図3に示した例では、車載カメラ23がマスト93の上部に設置され、撮影方向は、水平方向に対して45度程度下方に傾斜した方向を向くように調整してある。つまり、図3に示した撮影範囲23Aの領域が撮影対象になるので、フォークリフト90の爪91や、運搬するパレット110及び荷物100を車載カメラ23で撮影することができる。車載カメラ23の撮影範囲23Aについては、荷物100及びパレット110の略全域を同時に撮影できるように、例えば120度程度の広い範囲にしておくことが望ましい。
<フォークリフトの走行時基本姿勢>
図2に示したフォークリフト90の走行時基本姿勢を図4に示す。
フォークリフト90が走行する際には、基本的な注意点として、爪91等が地面をこすらないように、図4に示すように爪91をやや持ち上げ、更にフォークを支持する縦向きのマスト93を後方にチルト(傾斜)させる必要がある。
昇降機構を駆動することで、爪91を水平に維持したまま持ち上げて、地面98から爪91までの距離を離すことができる。また、チルト機構を駆動してマスト93を後方に傾斜させることにより、爪91の前方が持ち上がるように爪91のチルト角を調整することができる。
したがって、仮に図2に示した状態のままでフォークリフト90が走行すると、図4に示すように地面98の傾斜が変化する場所では爪91が地面98に接触する事故が生じやすい。しかし、図4に示すように爪91を持ち上げて、更にチルト角を調整して爪91の先端を地面98から離すように姿勢を調整した状態では、地面98の傾斜が変化する場所であっても、走行時に爪91が地面98と接触する事故は生じにくい。
<フォークリフトのピッチ角変化>
図2に示したフォークリフト90における前後方向のピッチ角変化を図5に示す。
例えば図4のように地面98の傾斜が変化する箇所をフォークリフト90が走行する際には、フォークリフト90の爪91を含む車体全体の前後方向の傾斜角度、すなわちピッチ角が変化する。
このピッチ角変化は、例えば図5に示すように、フォークリフト90車体中央付近で車体の左右方向に向く軸に対して回転する姿勢変化を意味する。すなわち、プラス方向のピッチ変化は、車体の後部に対して爪91を含む前部が持ち上がる方向の姿勢変化を表し、マイナス方向のピッチ変化は、車体前部に対して後部が持ち上がる方向の姿勢変化を表す。したがって、プラス方向又はマイナス方向のピッチ変化が生じる場所では地面98と爪91との距離が近づきやすく、接触事故が生じやすい。
図5に示すようなピッチ角変化は、例えばフォークリフト90に搭載した車載器10上のジャイロセンサ52を用いて検出できる。図1に示したジャイロセンサ52は、図5に示したプラス方向及びマイナス方向のピッチ角変化を検出できる状態でフォークリフト90の車体上に設置されている。
但し、ジャイロセンサ52がフォークリフト90のピッチ角変化を検出した時には、既に爪91と地面98との距離が小さくなっている可能性が高い。したがって、ジャイロセンサ52が検出したピッチ角変化を、リアルタイムで接触事故防止に役立てることはできない。
しかし、このようなピッチ角変化は主に地面98の傾斜や凹凸などの状況に起因して発生するので、爪91の接触事故が生じやすい地点は変化しない。そこで、ピッチ角変化が生じやすい地点を特定地点として事前に把握しておき、この特定地点の情報を例えば車載器10上に登録しておく。そして、車載器10を搭載したフォークリフト90が特定地点に接近した場合に、車載器10又は事務所PC30が接触事故を防止するための運転支援を実施する。
また、ジャイロセンサ52のようにピッチ角変化を検出する機能と、車両の現在位置を検出する機能とを搭載した車載器10を利用する場合がある。この場合には、爪91の接触事故が生じやすい特定地点を表す情報をフォークリフト90が走行している時に、自動的に収集し後で利用できるように蓄積することが可能である。
<車載器の動作例−1>
図1に示した車載器の動作例−1を図6に示す。図6に示した動作は、上述の特定地点を表す情報をフォークリフト90に搭載した車載器10を用いて自動的に収集するための動作を表している。この車載器10は、自車両であるフォークリフト90のピッチ角変化を検出するためにジャイロセンサ52を備え、現在位置を検出するためにGPS受信部15(又はビーコン受信機)を備え、更に検出した特定地点の情報を登録するための機能を備えている。また、例えばGセンサ28を利用して自車両の進行方向が前進か後退かを識別するための機能を車載器10が搭載している。
図6に示した車載器10の動作について以下に説明する。
ステップS11では、車載器10の制御部11は、自車両の走行速度を監視して、走行開始を検知した場合に次のS12に進む。
ステップS12では、制御部11は現在地点が特定地点に該当するか否かを繰り返し識別する。すなわち、制御部11は、自車両の前進時は、ジャイロセンサ52の検知状態に基づき、プラス方向のピッチ角の単位時間あたりの変化量の絶対値を事前に定めたしきい値と比較して、特定地点か否かを検出する。また、制御部11は、自車両の後退時は、ジャイロセンサ52の検知状態に基づき、マイナス方向のピッチ角の単位時間あたりの変化量の絶対値を事前に定めたしきい値と比較して、特定地点か否かを検出する。
制御部11は、S12で特定地点を検出した場合には、次のS13でGPS受信部15(又はビーコン受信機)により得られる現在位置の情報を、所定の記憶部に登録する。
図6に示した各ステップS11〜S13については、事務所PC30の制御部31が実行しても良い。但し、その場合はフォークリフト90上の車載器10が検出した車速、ピッチ変化、現在位置、移動方向などの情報を、無線通信で車載器10から事務所PC30に対してリアルタイムで送信する必要がある。
<特定地点の具体例>
フォークリフトの運転に注意が必要な2種類の箇所における路面とフォークリフトとの関係の具体例を図7(a)及び図7(b)に示す。
図7(a)に示した状況においては、荷物100及びパレット110を持ち上げている爪91の高さ(リフト量)が比較的小さく、且つチルト角が0度(傾斜していない)である。そのため、このままフォークリフト90が前進すると、地面98の傾斜変化地点98aの近傍で爪91が地面98と接触する事故が発生しやすい。
図7(b)に示した状況においても、爪91の高さが比較的小さく、且つチルト角が0度である。図7(b)に示した状況では、地面98に道路凹部98bが存在している。このような道路凹部98bは、例えば側溝の蓋や金網が存在するような場所である。そのため、図7(b)の状況でフォークリフト90が前進又は後退する時には、ピッチ変化が発生し、同時に爪91と地面98との距離が一時的に近づく状態になるため、爪91が地面98と接触する事故が発生しやすい。
図7(a)及び図7(b)のいずれの状態についても、フォークリフト90の車体にピッチ角の変化を含む姿勢変化が発生する。したがって、図6に示した動作を実施することにより、図7(a)の地点及び図7(b)の地点をそれぞれ特定地点として事前に検出し登録することができる。
<車載器の動作例−2>
図1に示した車載器10の動作例を図8に示す。図8に示した動作は、フォークリフト90の爪91が地面98と接触する事故を防止するための運転支援機能を実現するものであり、例えば制御部11が実行する。また、図8に示した動作を実行する車載器10は、例えば図7(a)及び図7(b)のような特定地点の位置情報を、例えば不揮発メモリ26A上に保持している。なお、図8に示した動作を行う車載器10と、図6に示した動作を行う車載器は、それぞれ個別の車載器として構成しても良いし、両者の機能を一体化した1台の車載器10として構成しても良い。
図8に示した制御部11の動作について以下に説明する。
ステップS21では、車載器10の制御部11は、自車両の走行速度を監視して、走行開始を検知した場合に次のS22に進む。
次のS22では、「特定地点」として予め登録されているいずれかの地点、すなわち爪91と地面98との接触事故が生じやすい地点に接近したか否かを制御部11が識別する。つまり、自車両の現在位置と各特定地点の位置情報とを比較する。「特定地点」に接近したことを検知すると、S22からS23に進む。
S23では、制御部11は積荷の有無を識別する。すなわち制御部11は、自車両の爪91で荷物100及びパレット110を持ち上げている運搬状態か否かを識別する。
積荷がある状態では、次のS24で予め用意された「積荷あり」専用のしきい値(例えば、チルト角10°、リフト量20cm、車速4km/h)を制御部11が選択する。また、積荷なしの状態では、S25で予め用意された「積荷なし」専用のしきい値(例えば、チルト角8°、リフト量15cm、車速10km/h)を制御部11が選択する。尚、平坦路を通常走行する場合(対象地点に接近していない場合)は、例えば、チルト角5°、リフト量10cm、車速15km/hとされる。
S26では、制御部11は現在のマスト93又は爪91のチルト角の情報を把握し、このチルト角とS24又はS25で選択したチルト角のしきい値とを比較する。現在のチルト角がしきい値以下の場合は、次のS27で制御部11が「チルト角注意フラグ」をオン(ON)に切り替える。なお、初期状態では「チルト角注意フラグ」はオフ(OFF)である。
S28では、制御部11は現在の爪91のリフト量の情報を把握し、このリフト量とS24又はS25で選択したリフト量のしきい値とを比較する。現在のリフト量がしきい値以下の場合は、次のS29で制御部11が「リフト量注意フラグ」をオンに切り替える。なお、初期状態では「リフト量注意フラグ」はオフである。
S30では、制御部11は現在の自車両の車速(走行速度)の情報を把握し、この車速とS24又はS25で選択した車速のしきい値とを比較する。現在の車速がしきい値以上の場合は、次のS31で制御部11が「車速注意フラグ」をオンに切り替える。なお、初期状態では「車速注意フラグ」はオフである。
S32では、制御部11は「チルト角注意フラグ」、「リフト量注意フラグ」、及び「車速注意フラグ」の1つ以上がオンか否かを識別し、フラグがオンであればS33を実行する。
S33では、制御部11はオンになっているフラグの種類に応じて注意喚起を実行する。例えば、スピーカ20から注意喚起のための音声メッセージを出力する。すなわち、「チルト角を増やさないと接触します」、「リフト量を上げないと接触します」、又は「車速を下げないと接触します」のようなメッセージで注意喚起して安全な運転を支援する。
<警報出力用の車載器の構成>
図1に示した車載器10の警報出力機能、すなわち図8に示した動作を実現するために必要な機能上の構成例を図9に示す。
図9に示した車載器10は、共有データ受信部301、特定位置情報保持部302、車両位置検出部303、接近検知部304、リフト爪位置検出部305、リフト爪姿勢検出部306、走行速度検出部307、判定条件保持部308、警報生成制御部310、警報出力部311、荷物有無検出部320、荷物種類検出部330、及び検出条件変更部340を備えている。
共有データ受信部301は、複数台の荷役車両のそれぞれが共有可能な事前に決定された特定地点の情報を事務所PC30等から無線通信を利用して受信し取得する。
特定位置情報保持部302は、事前に決定され登録された特定地点の情報を保持すると共に、共有データ受信部301が受信した特定地点の情報を追加情報として記録し保持する。
車両位置検出部303は、GPS受信部15(又はビーコン受信機)が検出した自車両の現在位置の情報を逐次取得する。
接近検知部304は、特定位置情報保持部302に登録されている様々な特定地点の位置情報と、車両位置検出部303が取得した現在位置とを比較することにより、いずれかの特定地点に接近したか否かを識別する。
リフト爪位置検出部305は、自車両であるフォークリフト90の爪91の昇降動作の高さ、すなわちリフト量を検出する。
リフト爪姿勢検出部306は、自車両であるフォークリフト90の爪91又はマスト93の傾斜角度を表すチルト角を検出する。
走行速度検出部307は、車速センサ51の出力信号を監視することにより、自車両であるフォークリフト90の走行速度を検出する。
判定条件保持部308は、フォークリフト90の運転者に対して注意喚起が必要な状況か否かを判断するために必要な情報、すなわち図8中に示したチルト角のしきい値、リフト量のしきい値、及び車速のしきい値の情報をそれぞれ複数組保持している。
警報生成制御部310は、自車両が、登録されているいずれか1つの特定地点に接近した時に、爪91の高さ(リフト量)、爪91の傾き(チルト角)、及び車速を判定条件保持部308から読み出した条件と比較する。そして警報生成制御部310は、比較結果に基づいて、注意喚起が必要な状態が否かを識別し、注意喚起が必要な場合に警報信号を生成して警報出力部311に与える。
警報出力部311は、スピーカ20を用いた音声出力、表示部27の表示などを利用して自車両の状態に応じた注意喚起を実施する。すなわち、爪91の高さが低い場合はリフト量を増やすように、爪91のチルト角が不足する場合はチルト角を増やすように、車速が高すぎる場合は車速を下げるように、運転者に対して注意を促す。
荷物有無検出部320は、自車両の爪91で荷物100及びパレット110を持ち上げている状態か否かを検出することができる。
荷物種類検出部330は、自車両の爪91で持ち上げている荷物100の種類を検出できる。具体的には、滑りやすい性質を有する特別な荷物を検出するために利用できる。
検出条件変更部340は、荷物有無検出部320が検出した荷物の有無に応じて、更に荷物種類検出部330が検出した荷物の種類に応じて、制御部31が使用する判定条件保持部308の判定条件(しきい値)を自動的に切り替える。また、走行速度検出部307が検出した車速に応じて制御部31が使用する判定条件保持部308の判定条件を切り替えることもできる。
したがって、図1に示した車載器10に図9に示した各機能を搭載することにより、図8に示した動作を実現できる。
<対象地点登録用の車載器の構成>
対象地点登録用の車載器10Bの機能、すなわち図6に示した動作を実現するために必要な機能上の構成例を図10に示す。図10中の各機能は、例えば制御部11の処理により実現できる。
図10に示した車載器10Bは、車両ピッチ角検出部401、ピッチ角変化算出部402、ピッチ角条件保持部403、進行方向検知部404、ピッチ角比較部405、車両位置検出部406、対象地点登録部407、対象地点記憶部408、及び記憶データ送信部409を備えている。
車両ピッチ角検出部401は、ジャイロセンサ52の出力する信号を処理することにより、自車両の前後方向のピッチ角を検出することができる。ピッチ角変化算出部402は、車両ピッチ角検出部401が検出したピッチ角の単位時間あたりの変化量及びその変化の方向(プラス/マイナス)を算出することができる。
ピッチ角条件保持部403は、運転者に対する注意喚起が必要な地点か否かを識別するためのピッチ角変化の条件を表す予め定めたしきい値を定数として保持している。
進行方向検知部404は、例えばGセンサ28が出力する信号を処理することにより、自車両の進行方向が前進/後退のいずれであるかを検知する。
ピッチ角比較部405は、ピッチ角変化算出部402が算出した一定時間あたりのピッチ角変化を、ピッチ角条件保持部403が保持している判定条件と比較して、現在位置が登録対象地点か否かを判定する。この判定の際には、進行方向検知部404が出力する進行方向の違いを考慮して、ピッチ角変化の方向を選択する。
車両位置検出部406は、GPS受信部15(又はビーコン受信機)の出力から得られる自車両の現在位置の情報を例えば1秒毎に定期的に取得する。
対象地点登録部407は、現在位置が登録対象地点であるとピッチ角比較部405が判定した時に、車両位置検出部406が出力する現在位置の情報を、1つの新たな対象地点として対象地点記憶部408に登録する。
対象地点記憶部408は、対象地点登録部407が登録する各対象地点の位置情報を蓄積し保持する。
記憶データ送信部409は、対象地点記憶部408に登録された各対象地点の位置情報を、例えば定期的に無線通信を利用して事務所PC30へ送信する。
<運転支援システムの構成>
本発明を実施する運転支援システムの構成例を図11に示す。
図11に示した運転支援システムにおいては、1台のフォークリフト90の車両上に警報出力用の車載器10、及び対象地点登録用の車載器10Bの両方が搭載されている。また、特定位置情報保持部302が車載器10に接続され、対象地点記憶部408が車載器10Bに接続されている。
図11に示した車両管理用サーバ500は、例えば図1に示した事務所PC30を用いて実現できる。この車両管理用サーバ500は、特定位置情報保持部510と接続されている。
図11の構成では、車載器10Bと車両管理用サーバ500との間で無線通信ができるので、車載器10Bが対象地点記憶部408に登録した対象地点のデータを車両管理用サーバ500に送信することができる。
また、実際には多数の車両上の車載器10Bと車両管理用サーバ500との間で通信できる。このため、車両管理用サーバ500は各車両から受信した対象地点のデータを、各車両が共有して利用できる特定位置のデータとして、特定位置情報保持部510に登録し管理することができる。
車両管理用サーバ500は、例えば定期的な処理により、例えば無線通信を利用して、又はメモリカード65を用いたデータ転送により、特定位置情報保持部510に登録されている特定位置のデータを各車両の車載器10に対して送信する。
各車両の車載器10は、車両管理用サーバ500から受け取った特定位置のデータを取得して特定位置情報保持部302に登録し使用する。これにより、車載器10は図8に示した動作を適切に実行できる。
<荷物種類検出部330の代表例>
荷物種類検出部330の代表例として、2種類の荷物種類検出部330A、及び330Bの構成を図12に示す。
まず、図12に示した荷物種類検出部330Aについて説明する。
この荷物種類検出部330Aを利用する場合には、搬送する荷物100を保持しているパレット110上の一部分(フォークリフト90の車体側から見える位置)に、光学タグM1を付与しておくことを前提とする。この光学タグM1は、パレット110上に載置されている荷物100の種類を表すものであり、具体例としては、運搬する際に滑りやすい物理特性を有する荷物を識別するために利用される。光学タグM1の具体例としては、特定形状パターンなどの光学マークや、特定の色彩で着色されたシールなどを用いることが想定される。
この光学タグM1はフォークリフト90上の車載カメラ23で撮影可能な位置に付加される。したがって、荷物種類検出部330Aは車載カメラ23で撮影した映像に基づいて、光学タグM1の情報を認識し、荷物100の種類を識別する。
図12の荷物種類検出部330Aは、画像処理部331、パレット画像認識部332、マーク/色彩検知部333、及び荷物種類認識部334を備えている。
画像処理部331は、車載カメラ23の映像を画像処理して画像認識に適した画像データを生成する。
パレット画像認識部332は、車載カメラ23が撮影した1つ以上の画像フレームの中から、パレット110のパターンを認識する。
マーク/色彩検知部333は、パレット画像認識部332が認識したパレット110のパターンの中から、光学タグM1に相当するパターンを抽出する。
荷物種類認識部334は、光学タグM1に相当するパターンの情報を認識することにより、例えば荷物100が滑りやすい性質のものか否かを識別する。
次に、図12に示した荷物種類検出部330Bについて説明する。
この荷物種類検出部330Bを利用する場合には、搬送する荷物100を保持しているパレット110上の一部分に、例えばRFIDのような無線タグ337を装着しておくことを前提とする。この無線タグ337は、パレット110上に載置されている荷物100の種類を表すものであり、具体例としては、運搬する際に滑りやすい物理特性を有する荷物を識別するために利用される。
図12の荷物種類検出部330Bは、タグ情報読取部335、及び荷物種類認識部336を備えている。タグ情報読取部335は、フォークリフト90がパレット110に接近した際に、非接触で無線タグ337からその情報を読み取る。荷物種類認識部336は、タグ情報読取部335が読み取った情報に基づいて、パレット110上の荷物100の種類を認識し、例えば荷物100が滑りやすい性質のものか否かを識別する。
<荷物有無検出部320の代表例>
荷物有無検出部320の代表例として、4種類の荷物有無検出部320A、320B、320C、及び320Dの構成を図13に示す。
まず、図13に示した荷物有無検出部320Aについて説明する。フォークリフト90でパレット110と共に荷物100を実際に運搬する際には、例えば図3に示した撮影範囲23Aの中にパレット110及びパレット110が存在することになる。したがって、車載カメラ23の撮影した映像からパレット110又は荷物100のパターンを認識することにより、荷物の有無を識別できる。
図13に示した荷物有無検出部320Aは、画像処理部321、パレット画像認識部322、及びパレット有無判定部323を備えている。
画像処理部321は、車載カメラ23から出力される映像を画像認識するのに適した画像データに変換する。
パレット画像認識部322は、画像処理部321の出力する画像データの中からパレット110に相当するパターンの認識を実行する。
パレット有無判定部323は、パレット画像認識部322の認識結果に基づいて、パレット110が存在するか否か、つまり爪91の上に荷物100が存在するか否かを識別する。
次に、図13に示した荷物有無検出部320Bについて説明する。フォークリフト90でパレット110と共に荷物100を実際に運搬する際には、車体に近い位置にパレット110が配置されるので、予めパレット110に検出対象の物体、例えば所定の金属や磁石などを取り付けておくことが想定される。
そして、フォークリフト90の車体側に取り付けた近接センサ324が、金属や磁石などの物体の接近の有無を検知する。パレット有無判定部323Bは、近接センサ324が物体の接近を検知した場合に荷物ありと判定し、近接センサ324が物体の接近を検知しない場合に荷物無しと判定する。
次に、図13に示した荷物有無検出部320Cについて説明する。
フォークリフト90で運搬する荷物100はある程度の大きさを有しているので、測距センサ325を用いて検知することができる。すなわち、フォークリフト90の車体側に取り付けた測距センサ325を荷物100が配置される方向に向けておくと、爪91上に荷物100が存在するか否かに応じて測距センサ325の検出する距離が変動する。したがって、パレット有無判定部323Cは、測距センサ325が計測した距離に基づいて荷物100の有無を判定できる。
次に、図13に示した荷物有無検出部320Dについて説明する。フォークリフト90の種類によってはその車体上に重量計測装置326が搭載されている場合がある。爪91でパレット110と共に荷物100を運搬する際には、荷物100の重量に応じて重量計測装置326の計測値が変化する。したがって、パレット有無判定部323Dは、重量計測装置326の計測値の変化から荷物100の有無を判定できる。
<リフト爪位置検出部305の代表例>
リフト爪位置検出部305の代表例として、3種類のリフト爪位置検出部305A、305B、及び305Cの構成を図14に示す。
まず、リフト爪位置検出部305Aについて説明する。
フォークリフト90でパレット110と共に荷物100を運搬する際には、爪91で持ち上げられるパレット110が、例えば図3に示した撮影範囲23Aの中に入る。また、パレット110自体の高さは大きくないので、車載カメラ23の映像中に映るパレット110の位置は、爪91の位置と大きな差が無い。また、爪91の昇降に伴ってパレット110が昇降する際には、車載カメラ23の映像中のパレット110の位置が上下方向に変化する。したがって、車載カメラ23の映像に基づいてパレット110の位置及び爪91の上下方向の位置(リフト量)を推定できる。
リフト爪位置検出部305Aの画像処理部305aは、車載カメラ23が撮影した映像から画像認識に適した画像データを生成する。
パレット画像認識部305bは、画像処理部305aが生成した画像データを処理してパレット110に相当するパターンを認識する。
パレット位置検出部305cは、パレット画像認識部305bが認識したパレット110のパターンの画像フレーム中の位置に基づいて、爪91の高さ方向の位置、すなわちリフト量を推定する。
次に、リフト爪位置検出部305Bについて説明する。
フォークリフト90でパレット110と共に荷物100を運搬する際には、爪91で持ち上げられるパレット110の配置される高さが、爪91の高さと同等になる。そして、爪91の昇降に伴ってパレット110の高さが変化する。したがって、パレット110の高さを検知すれば爪91の高さも推定できる。
例えは測距センサ305dをマスト93の上部に設置しておき、爪91上に配置されたパレット110の先端(車体に近い位置)を検出できる方向に測距センサ305dを向ける。すると、測距センサ305dの検出する距離は、パレット110の高さ及び爪91の高さに応じて変化する。
したがって、距離/昇降量変換部305eは、測距センサ305dの検出する距離に基づいて、爪91の高さ方向の位置、すなわちリフト量を推定できる。
次に、リフト爪位置検出部305Cについて説明する。
フォークリフト90の種類によっては、爪91の位置と関連のある情報を車両側の情報として出力できる場合がある。そのような場合に、リフト爪位置検出部305Cの車両情報取得部305fが、車両側から必要な情報を取得する。車両情報/昇降量変換部305gは、車両情報取得部305fが取得した車両情報に基づいて、爪91の高さ方向の位置、すなわちリフト量を推定する。
<リフト爪姿勢検出部306の代表例>
リフト爪姿勢検出部306の代表例として、3種類のリフト爪姿勢検出部306A、306B、及び306Cの構成を図15に示す。
まず、リフト爪姿勢検出部306Aについて説明する。フォークリフト90でパレット110と共に荷物100を運搬する際には、例えば図3に示した撮影範囲23Aの中に荷物100及びパレット110が現れる。また、パレット110の形状は略一定であるが、チルト角の調整により爪91の向き(傾斜)が変化するとパレット110の傾斜も変化し、車載カメラ23の映像中のパレット110のパターン形状などに変化が現れる。したがって、車載カメラ23の映像に基づいてチルト角を推定できる。
リフト爪姿勢検出部306Aの画像処理部306aは、車載カメラ23の映像を画像認識に適した画像データに変換する。パレット画像認識部306bは、画像処理部306aが出力する画像データの中からパレット110に相当するパターンを認識する。
チルト角検出部306cは、パレット画像認識部306bが認識したパターン形状の違いや各特徴点座標の違いに基づき、爪91のチルト角を推定する。
次に、リフト爪姿勢検出部306Bについて説明する。
このリフト爪姿勢検出部306Bはチルト角センサ306dにより構成される。例えば、フォークリフト90のマスト93やそれを傾斜させる機構にチルト角センサ306dを設置することにより、爪91のチルト角を表す情報を検知することができる。
次に、リフト爪姿勢検出部306Cについて説明する。
フォークリフト90の種類によっては、爪91のチルト角に関連のある情報を車両側の情報として出力できる場合がある。リフト爪姿勢検出部306Cの車両情報取得部306eは、そのような車両情報を車両側から取得する。
車両情報/チルト角変換部306fは、車両情報取得部306eが取得した車両情報に基づいて、爪91のチルト角を表す情報を推定する。
なお、図8に示した動作においては、事前に登録した特定地点に接近した際に、特定の条件を満たした場合のみ注意喚起を実施しているが、特定地点に接近した際には無条件で常に注意喚起を行ってもよい。但し、接触事故が生じる可能性の大小に応じて、注意喚起のレベルを自動的に切り替えるのが望ましい。
また、各車載器10の特定位置情報保持部302や、事務所PC30の特定位置情報保持部510に登録する内容については、車載器10Bが自動的に収集した対象地点以外の情報を追加しても良い。例えば、過去の事故又はヒヤリハット情報等に基づいて、運行管理者が任意の地点の情報を特定位置情報保持部302、及び510に登録してもよい。
ここで、上述した本発明の実施形態に係る車載器、稼働管理装置、運転支援システム、運転支援プログラムの特徴をそれぞれ以下[1]〜[13]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 荷物(100)を保持して昇降可能な荷物保持部(爪91)を有する荷役車両(フォークリフト90)に搭載された車載器(10)であって、
前記荷役車両が、予め登録された対象地点に接近したことを検知する接近検知部(S22,304)と、
前記荷物保持部の高さ及び傾きの少なくともいずれか一方を示す荷物保持情報を検出する車両監視部(リフト爪位置検出部305,リフト爪姿勢検出部306)と、
前記荷役車両が前記対象地点に接近した場合に、前記荷物保持情報が規定条件を満たすか否かを判定し、判定結果に応じて所定の警報信号を生成する制御部(S26〜S33,警報生成制御部310)と、
を備える車載器。
[2] 前記荷役車両の走行速度を検出する速度検出部(S30,走行速度検出部307)を備え、
前記制御部は、前記荷役車両が前記対象地点に接近した場合に、検出された前記走行速度が閾値以上か否かを判定し(S30)、前記閾値以上である場合に警報信号を生成する(S31)
上記[1]に記載の車載器。
[3] 前記車両監視部は、前記荷物保持部のリフト量及び前記荷物保持部のチルト角の少なくともいずれか一方を、前記荷物保持情報として検出し、
前記制御部は、前記荷役車両が前記対象地点に接近した場合に、検出された前記リフト量及び前記チルト角の少なくともいずれか一方が前記規定条件を満たすか否かを判定し、満たす場合に、警報信号を生成する(S26〜S29)
上記[1]又は[2]に記載の車載器。
[4] 前記警報信号に基づいて警報を出力する出力部(警報出力部311)を備える
上記[1]〜[3]のいずれか一に記載の車載器。
[5] 前記荷物保持部が少なくとも前記荷物を保持しているか否かを検出する荷物検出部(荷物有無検出部320)を備え、
前記制御部は、前記荷物検出部の検出結果に応じて異なる前記規定条件又は前記閾値を用いて判定する(S23〜S25,検出条件変更部340)
上記[1]〜[4]のいずれか一に記載の車載器。
[6] 前記荷物又は前記荷物が載置された載置台に、前記荷物の性質を示すマーク又は色彩(光学タグM1)が付された状況下で、
前記荷役車両の前方を撮像する撮像部(車載カメラ23)が撮像した画像に基づいて、前記マーク又は前記色彩を認識して、特定荷物を検出する特定荷物検出部(荷物種類検出部330A)、を備え、
前記制御部(検出条件変更部340)は、前記特定荷物検出部の検出結果に応じて異なる前記規定条件又は前記閾値を用いる
上記[1]〜[5]のいずれか一に記載の車載器。
[7] 前記荷物又は前記荷物が載置された載置台に、前記荷物の性質を示す荷物情報を記憶したタグ(無線タグ337)が付された状況下で、
前記タグに近接して前記荷物情報を読み取る読取部(タグ情報読取部335)と、
前記荷物情報に基づいて特定荷物であることを検出する特定荷物検出部(荷物種類認識部336)と、を備え、
前記制御部(検出条件変更部340)は、前記特定荷物検出部の検出結果に応じて異なる前記規定条件又は前記閾値を用いる
上記[1]〜[5]のいずれか一に記載の車載器。
[8] 前記荷物検出部(荷物有無検出部320A,320B,320C,320D)は、
前記荷役車両の前方を撮像する撮像部(車載カメラ23)が撮像した画像に対する前記荷物保持部(パレット110)の認識結果、
前記荷物が近接したことを検知する近接センサ(324)から出力された情報、
前記荷物までの距離を測定する測距センサ(325)から出力された情報、及び
前記荷役車両に備えられた積荷重量計測装置(重量計測装置326)から出力された情報、の少なくともいずれか1つに基づいて、前記荷物保持部が前記荷物を保持していることを検出する
上記[5]に記載の車載器。
[9] 前記車両監視部(リフト爪位置検出部305A,305B,305C)は、
前記荷役車両の前方を撮像する撮像部(車載カメラ23)が撮像した画像に対する前記荷物保持部(パレット110)の認識結果、
前記荷物保持部の先端までの距離を測定する測距センサ(305d)から出力された情報、及び
前記荷役車両から取得した情報、の少なくともいずれか1つに基づいて、前記リフト量を検出する
上記[3]に記載の車載器。
[10] 前記車両監視部(リフト爪姿勢検出部306A,306B,306C)は、
前記荷役車両の前方を撮像する撮像部(車載カメラ23)が撮像した画像に対する前記荷物保持部(パレット110)の認識結果、
前記荷物保持部の水平面に対する傾きを検出するチルト角センサ(306d)から出力された情報、及び
前記荷役車両から取得した情報、の少なくともいずれか1つに基づいて、前記チルト角を検出する
上記[3]に記載の車載器。
[11] 荷物(100)を保持して昇降可能な荷物保持部(爪91)を有する荷役車両(フォークリフト90)に搭載された車載器であって、
前記荷役車両の位置情報を取得する位置情報取得部(GPS受信部15,車両位置検出部406)と、
前記荷役車両の前後方向における傾きであるピッチ角を取得するピッチ角取得部(ジャイロセンサ52,車両ピッチ角検出部401)と、
取得された前記ピッチ角の単位時間当たりの変化量の絶対値が、規定値以上であることを検知する変化量検知部(ピッチ角比較部405)と、
前記規定値以上であると検知された地点の前記位置情報を、対象地点として記憶する対象地点記憶部(対象地点登録部407)と、
を備える車載器(10B)。
[12] 上記[1]〜[11]のいずれか一に記載の車載器である第一車載器(車載器10)と、
上記[11]に記載の車載器である第二車載器(車載器10B)と、
前記第二車載器から前記第二車載器が保持している前記対象地点の情報を収集する管理装置(事務所PC30)と、
を備える運転支援システム。
[13] 荷物を保持して昇降可能な荷物保持部を有する荷役車両の運転支援を行う運転支援プログラムであって、コンピュータに、
前記荷役車両が、予め登録された対象地点に接近したことを検知するステップと、
前記荷物保持部に対する操作状態を示す操作情報を検出するステップと、
前記荷役車両が前記対象地点に接近した場合に、前記操作情報が規定条件を満たすか否かを判定し、満たす場合に警報信号を生成するステップと、
を実行させる運転支援プログラム。
10,10B 車載器
11 制御部
12A,12B,13,14,16,18,19,29 インタフェース
15 GPS受信部
17 記録部
20 スピーカ
21 RTC部
22 スイッチ入力部
23 車載カメラ
23A 撮影範囲
24 通信部
25 電源部
26A 不揮発メモリ
26B 揮発メモリ
27 表示部
28 Gセンサ
30 事務所PC
31 制御部
32 通信部
33 表示部
34 記憶部
35,38,48 インタフェース
36 操作部
37 出力部
41 マイク
42 スピーカ
51 車速センサ
52 ジャイロセンサ
53 信号出力部
65 メモリカード
80 アクセスポイント
90 フォークリフト
91 爪
92 バックレスト
93 マスト
98 地面
98a 傾斜変化地点
98b 道路凹部
100 荷物
110 パレット
301 共有データ受信部
302 特定位置情報保持部
303 車両位置検出部
304 接近検知部
305,305A,305B,305C リフト爪位置検出部
305a 画像処理部
305b パレット画像認識部
305c パレット位置検出部
305d 測距センサ
305e 距離/昇降量変換部
305f 車両情報取得部
305g 車両情報/昇降量変換部
306,306A,306B,306C リフト爪姿勢検出部
306a 画像処理部
306b パレット画像認識部
306c チルト角検出部
306d チルト角センサ
306e 車両情報取得部
306f 車両情報/チルト角変換部
307 走行速度検出部
308 判定条件保持部
310 警報生成制御部
311 警報出力部
320,320A,320B,320C,320D 荷物有無検出部
321 画像処理部
322 パレット画像認識部
323,323B,323C,323D パレット有無判定部
324 近接センサ
325 測距センサ
326 重量計測装置
330,330A,330B 荷物種類検出部
331 画像処理部
332 パレット画像認識部
333 マーク/色彩検知部
334 荷物種類認識部
335 タグ情報読取部
336 荷物種類認識部
337 無線タグ
340 検出条件変更部
401 車両ピッチ角検出部
402 ピッチ角変化算出部
403 ピッチ角条件保持部
404 進行方向検知部
405 ピッチ角比較部
406 車両位置検出部
407 対象地点登録部
408 対象地点記憶部
409 記憶データ送信部
500 車両管理用サーバ
510 特定位置情報保持部
M1 光学タグ
SG0 警報信号
SGA,AGB 運転制限信号

Claims (9)

  1. 荷物を保持して昇降可能な荷物保持部を有する荷役車両に搭載された車載器であって、
    前記荷役車両が、予め登録された対象地点に接近したことを検知する接近検知部
    と、
    前記荷物保持部の高さ及び傾きの少なくともいずれか一方を示す荷物保持情報を検出する車両監視部と、
    前記荷役車両が前記対象地点に接近した場合に、前記荷物保持情報が規定条件を満たすか否かを判定し、判定結果に応じて所定の警報信号を生成する制御部と、
    を備える車載器。
  2. 前記荷役車両の走行速度を検出する速度検出部を備え、
    前記制御部は、前記荷役車両が前記対象地点に接近した場合に、検出された前記走行速度が閾値以上か否かを判定し、前記閾値以上である場合に警報信号を生成する
    請求項1に記載の車載器。
  3. 前記車両監視部は、前記荷物保持部のリフト量及び前記荷物保持部のチルト角の少なくともいずれか一方を、前記荷物保持情報として検出し、
    前記制御部は、前記荷役車両が前記対象地点に接近した場合に、検出された前記リフト量及び前記チルト角の少なくともいずれか一方が前記規定条件を満たすか否かを判定し、満たす場合に、警報信号を生成する
    請求項1又は請求項2に記載の車載器。
  4. 前記荷物保持部が少なくとも前記荷物を保持しているか否かを検出する荷物検出部を備え、
    前記制御部は、前記荷物検出部の検出結果に応じて異なる前記規定条件又は前記閾値を用いて判定する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の車載器。
  5. 前記荷物又は前記荷物が載置された載置台に、前記荷物の性質を示すマーク又は色彩が付された状況下で、
    前記荷役車両の前方を撮像する撮像部が撮像した画像に基づいて、前記マーク又は前記色彩を認識して、特定荷物を検出する特定荷物検出部、を備え、
    前記制御部は、前記特定荷物検出部の検出結果に応じて異なる前記規定条件又は前記閾値を用いる
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の車載器。
  6. 前記荷物又は前記荷物が載置された載置台に、前記荷物の性質を示す荷物情報を記憶したタグが付された状況下で、
    前記タグに近接して前記荷物情報を読み取る読取部と、
    前記荷物情報に基づいて特定荷物であることを検出する特定荷物検出部と、を備え、
    前記制御部は、前記特定荷物検出部の検出結果に応じて異なる前記規定条件又は前記閾値を用いる
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の車載器。
  7. 荷物を保持して昇降可能な荷物保持部を有する荷役車両に搭載された車載器であって、
    前記荷役車両の位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記荷役車両の前後方向における傾きであるピッチ角を取得するピッチ角取得部と、
    取得された前記ピッチ角の単位時間当たりの変化量の絶対値が、規定値以上であることを検知する変化量検知部と、
    前記規定値以上であると検知された地点の前記位置情報を、対象地点として記憶する対象地点記憶部と、
    を備える車載器。
  8. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の車載器である第一車載器と、
    請求項7に記載の車載器である第二車載器と、
    前記第二車載器から前記第二車載器が保持している前記対象地点の情報を収集する管理装置と、
    を備える運転支援システム。
  9. 荷物を保持して昇降可能な荷物保持部を有する荷役車両の運転支援を行う運転支援プログラムであって、コンピュータに、
    前記荷役車両が、予め登録された対象地点に接近したことを検知するステップと、
    前記荷物保持部に対する操作状態を示す操作情報を検出するステップと、
    前記荷役車両が前記対象地点に接近した場合に、前記操作情報が規定条件を満たすか否かを判定し、満たす場合に警報信号を生成するステップと、
    を実行させる運転支援プログラム。
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